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2017年08月18日

追いつけない女



コメントで、順番が入れ替わってるとか、

今日は更新無いんですね?

という書き込みがありましたので、アップしなおします。

たぶん、数字前に書き上げて、下書きとして保存してたのが

原因かと思われます。

申し訳ありませんでした。

それでは、気をと取り直して・・・・・。

サインディスプレイ部  営業のKです。

皆様、今日も1日お疲れ様です!

何故かAさんのイメージというのが色々と

コメントされていて面白いです(笑)

浅野温子さん、菜々緒さん、アニメの灰原あいちゃん、

など読ませて頂くととても面白いです(笑)

イメージを壊さないように敢えて、誰に似てるというのは

書きませんので、皆さんのイメージで楽しんでくださいませ!

それでは、今夜もいってみましょう!

怖くない話。

もうすぐ連続30日間になります(笑)

うん。我ながら凄いぞ!

それでは、どうぞ~!




これは俺の友人が体験した話である。

彼はその日、大阪方面に出張に出掛けた。

車ではなく、移動中にも仕事がこなせる電車での移動を選んだ。

そして、関西圏での仕事が終わると、もう既にかなり遅い時刻になっていた。

しかし、明日は朝から予定がある為、どうしてもその日のうちに金沢へ

帰らなければならなかったので、何とか時刻表を調べ、乗継があるが、なんとか

その日のうちに金沢へ帰れる電車を確保した。

電車に乗ると、さすがにその時刻になると車内販売もある筈もなく、更に

乗っている乗客もまばらだった。

彼は、疲れもあってか、そのまま寝入ってしまい、気がついたときには、

電車はもう小松あたりを走っていた。

いかん、いかん、と思い、彼は、大阪駅で買った缶コーヒーを飲み干す。

苦味が眠気を消していくのが分かった。

そして、それからすぐに金沢駅に到着した。

彼は荷物用の棚からビジネスバックとおみやげの袋を降ろし、それを両手に

持ち、電車を降りた。

その時刻の金沢駅のホームも、人がほとんどおらず、とても寂しく感じた。

それでも、他の乗客達の流れに乗るようにして、階段を降りて改札口を目指す。

その途中、階段を下りているとき、彼は、ある人に目が止まった。

それは女性であり、夏だというのに、何故か冬用のコートを着ている。

そして、その女性は、今まさに彼が乗ってきた最終電車が停まったばかりの駅のホーム

へ向かって階段をのぼっていく。

誰かを迎えに来たのかな?

と思ったらしいが、もしそうだとすれば、今まさに階段を降りている人の中から

探すのが普通であった。

だとしたら、あの女は、一体何を?

そう思って、その女を見ていると、急にこちらを向いた女と目があってしまった。

そして、その女は、ニターっと笑ったという。

彼は何か気持ちの悪いものを感じ、足早に階段を降りていった。

そして、そのまま、改札を出ると、駅の出口を目指した。

人気の無い駅の構内を足早に走り抜けて、タクシー乗り場へと急ぐ。

自分が何故そんなに焦っているのか、自分でも分からなかったが、何故か

急がなければいけない気がしてならなかった。

しかし、いつもはずらりと並んで客待ちをしているタクシーが1台もいない。

彼はしばらくの間、呆然として立ち尽くしてしまう。

バスはもう動いていない。では、どうやって帰れば良いのか?

彼は途方に暮れてしまったが、それでも、何故か彼の中の何かが彼を

急かし続けていた。

早くこの場所から離れろ!と。

彼は時計を見た。

時刻は12時を少し回っていた。

そして、自宅までの道のりを頭に描く。

やはり、家に居る妻に迎えに来てもらうのも気が引ける。

そう思いながら、携帯を見ると、何故か圏外になっている。

どうして、こんな場所が圏外なんだ?

そう思ったが、今はそれどころではなかった。

そして、

歩いて帰るか!

と心の中で呟き、彼は歩き出した。

歩き始めて、彼はすぐに辺りの異常さに気付いた。

車はおろか、人さえも誰もいないのだ。

それは、まるでSF映画に出てくるゴーストタウンのようであり、まるで

異世界にでも迷いこんだかのような気持ちになる。

彼は仕事で深夜に駅の近くを車で通ることが何度もあったが、こんなに誰も居ない

駅周辺というのは、一度も体験したことがなかった。

何かおかしい・・・・・。

彼はそう感じたが、歩くのを止める訳にはいかなかった。

何故なら、金沢駅から彼の自宅までは、早足で歩いても、ゆうに40分以上

かかる計算だったから。

彼は、歩く足に力を入れる。

家に帰り、シャワーを浴びて寝る、という時間も考えれば、可能な限り早く帰宅

して、さっさと寝てしまいたかった。

そして、ふと、前方を見ると、女性がひとり彼の前を歩いているのが見えた。

その女性は、彼と同じように出張帰りのOLという格好で、彼の前方50メートル

くらいを歩いている。

彼は、やっと人に出会えた事に妙に安心した。

そして、とりあえず、前方を歩く女性を追い越す事を目標にした。

追い越すときには、出来るだけスマートに追い越さないと、相手を怖がらせて

しまうからな、と考えながら、足早に歩くのだが、何故かその女性はいっこうに

近づいて来ない。

彼の方が明らかに身長も高いし、わざと足早に歩いている。

それなのに、どうして追いつかない?

彼は何か秘密でもあるのではないか、と前方を歩く女性を凝視するが、歩く姿は

いたって普通であり、どこにも違和感は無い。

彼は訳が分からなくなってくる。

そして、もう1つの異常に気付く。

彼の自宅は、自慢ではないが、普通の住宅街からは、かなりかけ離れた場所に

ある。

そして、そこに向かう為に、彼は先程から何度も、町を逸れるようにして

曲がっている。

それなのに、その女はまるで、彼の自宅へと向かっているように、同じ脇道へと

曲がっては歩き、今も彼の前方を歩いている。

後ろから、追けているのなら理解できるが、その女は、彼よりも50メートルも

前方を歩き、そして、一度も振り返ってはいない。

そして、もっと不気味なのは、先程からかれこれ10分以上歩き続けているが、

駅から此処に来るまで、相変わらず、車や人の姿を見ていなかった。

いや、確かに前方を歩いているのが人間の女性なのだとしたら、ずっと前から

人を見ている事になるが、その時の彼にはどうしても、その女が、普通の

人間の女性だとは思えなかった。

それどころか、先程から、駅の階段で見た女の笑い顔が頭にチラついてしまい、

心臓の鼓動がどんどん激しくなっている。

彼は、考えた。

このまま家まで歩き続けるべきか、それとも、駅へと引き返すべきか、と。

そして、ふと、子供じみた事を思いついた。

1度、止まってみればいいんだ!

そして、あの女がそのまま歩き続けているようなら、これは俺の単なる気のせい、

であり、もしも、同時にとまったとしたら・・・・・。

それは、ありえない事だった。

そして、彼は、突然、前触れも無く立ち止まる。

前方の女に目をやる。

止まっていた・・・・・・・。

まるで、彼と呼吸を合わせる様に、その女も立ち止まり、その場で固まっている。

もう迷う余地は無かった。

彼は、一気に後ろを振り返り、駅から歩いてきた道を戻り出した。

相変わらず、車も人もおらず、彼の歩く足音だけが、コツコツと聞こえている。

彼は、考えた。

あのまま、彼が自宅へと歩き続けたとしたら、どうなっていたのか?と。

きっと、あの女も、彼よりも先に彼の自宅へとたどり着いてしまっていただろう。

そして、家の中に入り・・・・・。

そこからは想像したくなかった。

と、その時、彼の脳裏に大きな不安が襲う。

彼が、駅から自宅へと歩いているとき、前を歩く女は、彼が次にどこを

曲がるのかを知っているかのように同じ場所を曲がっていた。

そして、立ち止まった時も、同じように立ち止まった。

だとしたら、180度方向転換して、駅へと歩き出した俺に対しては、一体

どういう行動をとるのか?

それは、考えなくても簡単に導き出せる答えだった。

すると、突然、後方から、足音が聞こえてきた。

まさに彼の足音と重なるように聞こえてくるが、間違いなく彼以外の足音が

聞こえてきていた。

彼は、思わず歩きながら、後ろを確認した。

すると、後方から、女が歩いてくる。

それは、先程、彼の前を歩いていた女の姿ではなく、間違いなく、駅の階段で

彼に笑いかけた女の姿だった。

しかも、先程、前を歩いていた女が、きっちりと50メートルという間隔を

保っていたのに対して、その女は、既に彼の後方20メートル位に

近づいていた。

彼は、思わず悲鳴をあげて、歩く速度を速めた。

その時、実は走って逃げようかとも思ったが、そんな事をすれば、後ろの

女も走って追いかけた来そうな気がして、どうしても走る勇気が出なかった。

更に、もしかすると、彼が立ち止まれば、後ろの女も止まってくれるのではないか、とも


思ったが、やはり、それも怖すぎて実行出来なかった。

すると、後方から、かすれた声が聞こえ、同時に線香の様な強い匂いも漂ってきた。

待て~待て~

まるで、地の底から響いてくるような声に、思わず彼は後ろを見た。

すると、そこには、5メートルくらいの後方を、かみを振り乱しながら鬼女

の様な形相で、こちらに手を伸ばしながら追いかけてくる、あの女の姿が見えた。

駅の階段で見た時よりも、かなり背が高くなっており、その細い体と相まって、

異常な位に背が高く見えた。

その身長は明らかに2メートルは超えており、完全に彼を凌駕していた。

駅まではまだかなりの距離がある。

このままでは、追いつかれて摑まってしまう・・・・。

彼は焦ってしまい、生きた心地がしない。

恐怖で足がガクガクしてしまい、まともに歩けない。
これでは、捕まるのは時間の問題だ!

彼は、そう思い、絶望感が満ちてくるのが分かった。

そして、それと同時に、何故こんな理不尽な目に遭わなければいけないのか?

という怒りが込み上げてくる。

そして、その時は何故か、

どうせ捕まるんなら・・・・。

という開き直った気持ちになったという。

彼は、一気に後ろを振り返ると、その女を睨みつけた。

すると、その女も、その場で立ち止まり、彼を見てニタニタと笑っている。

その笑いを見ていると、恐怖感を通り越して、メラメラと怒りが増幅されて

いくのが分かった。

そして、突然、彼はその女に向かって走り出した。

ビジネスバッグをブンブンと振り回しながら・・・・。

それでも、怖かったので、目は薄目を開けるのが精一杯だった。

そして、

舐めんな!  何か用かよ?

と言いながら、その女めがけてぶつかっていった。

何かに当たった感蝕は確かにあったという。

しかし、次の瞬間、彼が目を開けると、その女の姿は消えており、辺りには

車や人の往来が戻っていた。

現世に戻って来れた・・・・・・。

彼はそう思うと、一気に疲れが出て、その場にへたり込んでしまう。

疲れてから、夢でも見てたのか?

そう思ったが、その場には、あの女のものと思われる長い髪の毛が束になって

落ちており、線香のような匂いも残されていた。

やっぱり本当に居たんだ!あの女・・・・・。

そう思うと、再び恐怖で体が震え出した。

そして、その後、彼は通りかかったタクシーに乗り、無事に自宅へと帰った。

その後、彼の身に、怪異は発生していない。
  


Posted by 細田塗料株式会社 at 22:54Comments(13)

2017年08月17日

24時間スーパーに現れる怨霊(後編)

サインディスプレイ部  営業のKです。

前編をアップしてから、のんびりとリビングで寛いでいると、

うちの娘が、

お父さん、どうしたの?珍しいね。怖い話は?

と聞いてくるので、

ああ、今日の話は2部構成にして、後編は明日だから、

今日は余裕なんだよ~

と言うと、

あのね。お父さん。

もしかしたら、今夜寝て明日の朝には死んでるかもしれないんだよ?

だから、もう書いてあるんなら、ちゃんと、すぐにアップしないと!

今日出来る事は今日のうちに済ませないとね!

それに、後編を待っている人がいるかもしれないでしょ?

まあ、私は絶対に読まないけど・・・・。

と言われてしまいました。

リゾートホテルに行ってもお土産の1つも買って来ないし、

私のアイスやカフェラテも勝手に飲んでは、ぬいぐるみの

せいにするし・・・。

相変わらず、芋虫のように、家の中で冷たい場所を移動

している娘ですが、知らない間に成長したな~、と感心しました。

その後、私に夏休みの読書感想文の宿題をやってくれ!と

頼みに来た時、それは妄想だったと気付きましたが(笑)

ということで、娘の指示ですので、後編もアップさせて

頂きます。

宜しければ、どうぞ!

滅茶苦茶、長いですが(笑)



(前編の続き)

そして、俺に電話をかけてきた。

俺が電話に出るなり、何か怒鳴るように喋っている彼に最初は、頭に来て

電話を切ろうかと思った。

しかし、よくよく話を聞くと、それが、とても切羽詰った状況である事が分かった。

だから、俺はすぐにいつものAさんに電話をかけた。

俺の友人が危険な目に遭ってるから助けてくれ、と。

電話に出たAさんは、相変わらず緊迫感の無い声で、

今、超絶的に忙しいんですけど・・・・。

と言ってくる。

それでも、俺は病院の名前を告げて、待ってるから!とだけ言って電話を切った。

そして、俺が病院に到着すると、もう既にAさんが病院に来ており、待合室で

ポッキーを食べ、看護師さんに注意されているところだった。

ふてくされるようにポッキーをカバンにしまうAさんを見ていると、非常事態だという

事を忘れてしまう。

俺は、

ほら、Kさんのせいで怒られちゃったじゃないですか~

とブツブツ言っているAさんをなだめるようにしながら、指定された

病室を目指す。

その間も、Aさんは、

本当に忙しいんですからね~

と文句を言っていたが、それでも病室の前まで来ると、Aさんの顔つきが変わった。

あっ、そういうことですか。

そう言いながら、俺より先に病室へ無断で入る。

そして、俺が遅れて病室へ入ると、彼女さんはかなり悲惨な状態だった。

そして、彼やAさんを自己紹介させようとした時、Aさんが突然、

黙って!

静かに!

と言ってきた。

そして、そのまま、窓の方まで近づくと、何やら、窓の外をジッと見ている。

それを見て、俺も窓に近づくと、とんでもないものが見えた。

いつも、不思議なのだが、やはりAさんと一緒に居ると、日頃は見えないものまで

はっきりと見えてしまう。

そして、その時、俺の目に映ったのは、窓のから3メートルくらい離れた場所で

宙に浮かび、こちらを睨みつけている女の姿だった。

いや、それは女というよりも、既に怨霊と化しているのか、一見しただけでも

背丈は2~3メートルくらいあり、着ている着物からは、緑色の肌が露出し、

長い手足と、長く鋭い爪、そして、何よりもその顔は、邪悪そのものであり、

俺にでも、それがとても厄介なモノだと容易に想像出来た。

Kさんにも、見えてますよね。(見る事しか出来ないですからね)

とにかくヤバイ奴です。(分からないとは思いますが・・・・)

ここは、私の護符だけでは護りきれません。

私が、アレを押さえ込んでいる間に、姫に電話してください。

そして、病院の名前と、住所を伝えてください!

それだけ伝えれば、あの娘なら、遠隔で強力な結界が張れますから・・・。

いいですか。この病院に結界を張ってくれ、とだけ頼んでくださいよ!

あの娘はまだ高校生なんだから・・・。

あとは、きっちり私がやりますから!

そう言われ、俺は慌てて病院の住所を調べて、姫に電話して、病院名と併せて

伝えた。

すると、姫は電話の向こうから

わかりました。すぐに結界を張ってみます。

お役に立てれば良いのですけど、とにかく、頑張ります!

Aさんには、くれぐれも注意してください、とお伝えください。

きっと分かっているとは思いますが、とても強く狡猾な相手ですので・・・。

もしも、手伝いが必要でしたら、いつでも飛んでいきますので・・・。

そう言って、丁寧に電話を切った。

そして、すぐに暖かい気が病院内に満ちてくるのが分かった。

それと同時に、その女も、抗う術も無く、どんどん病院から引き離されていく。

へぇー、相変わらず凄いもんだな~

と俺が感心していると、Aさんがホッと体から力を抜いた。

そして、彼の方へ向き直ると、

これで、もうアレはこの病院には近づけません。

だから、安心してくださいね。

それと、詳しい話を聞かせて頂けますか?

あっ、私はKさんの師匠をしているAという者です。

だから、Kさんは、私の弟子なんですけど、なんかいつも反抗的で・・・・。

それを聞いて、

おい。いつから俺は君の弟子になったんだ?

と言いたかったが、当然言える訳もなく、そのままスルーした。

そして、一通り話を聞き終わったAさんは、

わかりました。

完全な悪霊ですね。

しかも、かなり古くからこの世に彷徨っている厄介な怨霊になってますね。

貴方や彼女さんが命を取られなかったのは、奇跡かもしれません。

いいですか。

相手はとてもずる賢く強力で、厄介な悪霊です。

色々と事情はあるとは思いますけど、貴方もKさんから連絡があるまでは、決して

この病院から出てはいけません。

今、この病院はとても強い結界で護られてますが、そこから出てしまったら

元も子もありませんので・・・。

彼女を護るのが貴女の役目ですからね。

忘れないでくださいね。

そう言うと、Aさんは椅子から立ち上がり、

それじゃ、さっさと行きますよ!

と言ってくるので、俺が

行くって、何処へ行くの?

この病院から出たら危ないんじゃないの?

と聞くと、

病院から出なきゃ何も出来ないじゃないですか?

全ては、その24時間営業のスーパーから始まっているんですよね?

だったら、そこに行かないと何も解決しないじゃないですか?

相変わらずの大馬鹿っぷりですね。

それに、私に今回の件を頼んでおいて、自分だけ安全な場所にいるなんて、

他の誰が許しても私が許しませんから・・・。

そう言うと、俺に目で合図を送り、そのまま病室から出て行った。

不安そうにAさんの後ろを追いていく俺に、Aさんは、

心配いりませんって。

人一倍強力な守護霊持ってる癖に、何をびびってるんですか?(笑)

と笑ってくる。

Aさんに、そう言われると何故かそう思えるのが不思議だった。

病院を出て、駐車場に行くと、誰かが駐車場に立っている。

雨がポツポツと降り出す。

俺達は、とりあえず、俺の車で例のスーパーまで行く事になり、走って俺の車へと

向かう。

すると、前方に綺麗な女性が立っている。

あっ、凄く綺麗な女の人!

それを聞いて、Aさんは

本当に馬鹿丸出しっていうか、それじゃ、あの彼氏と同じですよ。

あれが、さっき見た悪霊の仮の姿ですよ。

人を騙す時のね・・・・。

そう言われ、俺はハッとしてその女を避けた。

その瞬間、とても嫌な笑い顔をしたのを見てしまった。

まるで、これからの闘いにも自信タップリというような・・・・。

俺達は車に乗り込んだ。

それにしても、あれだけ綺麗な女の姿をしていれば、騙されてもしょうがないかもね!

と俺が言うと、

また、そんな事言ってるんですか?

まあ、私よりは少し落ちますけど、綺麗かもしれませんけど・・・・。

というか、さっさと車発進してくれませんか?

そう呆れたように言われ、俺は車のキーを回す。

しかし、車のエンジンはかからない。

というか、セルモーターすら回る音がしなかった。

どうする?エンジンがかからないんだけど?

と俺が焦っていると、

どうするって、こうするんですよ!

と言い、Aさんは、車のダッシュボードを手で触りながら、何やら呟く。

すると、嘘のようにエンジンがかかった。

凄いね。というか、ビックリ人間コンテストでも出てみれば?(笑)

と言ったと同時に、Aさんのパンチが炸裂した。

サッさと、車出してくださいって言いませんでしたか?

俺は慌ててアクセルを踏み込む。

すると、Aさんがこう言ってきた。

どうやら、アレは私達に、スーパーに来られるのが嫌みたいですね。

ということは、色んな手を使って邪魔してくると思いますから、そのつもりで。

あっ、スピードは絶対に出さないでくださいね!

そして、駐車場から出ようとする俺達の車の前に、突然、その女が現れる。

とっさに急ブレーキを踏む俺に、Aさんは呆れたように言った。

あのね。ブレーキ踏んでどうするんですか?

気にしないで、そのまま轢いちゃいましょう!

と言われたが、俺がさすがに轢くのは抵抗があるんだけど?

と返すと、

そんな事していたら、一生、この駐車場からも出られませんよ!

と語気を強めるAさん。

そして、急停車した俺の車の前に立ち、笑っている恩の顔は、既に異形のものに

なっている。

すると、Aさんが、

はいはい。車をバックさせて・・・・。

はい。この辺でいいですよ。

それでは、ギアをDレンジに入れて、アクセルを床まで踏み込んでくださいね!

と明るい声で言ってくる。

正直、外に居る悪霊と、助手席に座っているAさんのどちらが怖いのかも判断が

つかなくなっていた俺は、言われるままに、車を猛ダッシュさせた。

そして、車がその女にぶつかる瞬間、その女の顔、再び綺麗な顔に戻っており、

チッと悔しそうな顔になったのをてしまった。

そして、車は何の衝撃も無く、そのまま、その女を通り抜けた。

すると、Aさんが

だから言ったでしょうが?

ずる賢い悪霊なんですよ。

とはき捨てる様に言った。

しかし、それからが大変だった。

車を運転していると、いたるところでハンドルが取られてしまう。

まるで、事故でも起こさせようとしているように・・・。

低速で走って居るから何とか回避出来るが、これでは例のスーパーに到着する

頃には一体何時になってしまうことやら・・・。

すると、Aさんが、こう言った。

しょうがないですね。

私は出来るだけ力を温存しておきたいので・・・・。

いいてすか。

今から、Kさんに持っている守護霊の力がどれだけ凄いのか、見せてあげますね。

ということで、深呼吸してください。

そして、車を停めてください。

それから、目を閉じて、心の底から、助けてくださいって祈ってみてください!

えーと。もう良いかな。

それじゃ、車出しても良いですよ。

そう言われ、車を発進させる。

すると、先程とは違い、全く普通に運転が出来る。

すると、Aさんが嬉しそうな顔で、こう言ってくる。

だから、いつも言ってるでしょ?

Kさんには凄い守護霊がついているんだって・・・・。

しかも、アレが全く手を出せないなんて、私が思っていたよりも遥かに強いみたいですね。

うん。笑っちゃうくらいに凄いかも・・・・。

お姉さんに感謝しないといけませんね(笑)

そう言われると、悪い気はしなかったが、何故か俺には守護霊の姿は一切見えないので、

それが少し悔しかった。

そして、車は順調に走り、例のスーパーに到着した。

空がどんどんと曇ってくる。

Aさんの顔も、どこかいつもより緊張しているように見えた。

そして、スーパーの外で待機する。

どうやら、先程から見た、あの女は実体ではなく、実体に会うならば、やはり彼が

言っていた午前0時過ぎが最も良いらしかった。

車の中で待っていると、Aさんは知らない間に寝てしまったのか、スースーと

寝息を立てている。

それにしても、寝ているときは、これほど印象が違うものか、と言いたくなる位に

素直で性格が良さそうに見えるから不思議だ。

それにしても、自分で言うように、とんでもなく綺麗なのだが、どうして

未だに彼氏がいないのかは、理解に苦しむ。

まあ、間違いなくあの性格が災いしているのは言うまでもないのだが・・・。

そうしていると、まるで目覚ましでもセットしておいたように、11時40分

にAさんは目を覚ます。

私が綺麗で可愛くてスタイル抜群゛たからって、寝ている間に何もしなかった

でしょうね?

先程の可愛い寝顔からは想像もつかないくらいの口の悪さだった。

そして、行きますよ!

というAさんの言葉に、俺は

え?俺も行くの?

と返す。

すると、

さっきの運転の時に、Kさんの守護霊がいる限り、Kさんには何も出来ないって

いう事は、はっきりしてるんですけどね?

本当は、Kさんひとりで行ってきて欲しいくらいなんですけど?

と言われてしまう。

俺は渋々、車を降りて、Aさんの後ろをついて行く。

スーパーに入ると、やはり客はもう少なく、一気に緊張感が増してくる。

そして、その緊張感を削ぐかのように、スイーツコーナーに引き寄せられるAさん。

このときばかりは、俺が

はい。しっかりして!ちゃんと、メリハリをつけないとね!

とAさんをスイーツコーナーから引き離す。

そして、彼が言っていたように、その女は、ヨーグルトなどか陳列されている

側に立っており、既に臨戦態勢で俺たちを睨んでいた。

そして、スイーツコーナーから引き離されたAさんも、どうやら、その怒りを、女に

ぶつけているようだった。

しばらく、お互いが止まったままになる。

そして、Aさんが口を開いた。

一応、あの女にも話を聞こうとしたんですけどね。

そして、このまま浄化されてくれないか、と。

でも、無駄でした。

自分の力に相当自信を持っているみたいですね。

まあ、確かに凄いかもしれませんけど・・・・。

そう言われて俺が

そんな凄い奴相手に勝てるの?

と聞くと、Aさんは、黙ってカバンから、得体の知れない箱を取り出す。

そして、その箱から水晶のような石を取り出した。

いつもはこれは使わないんですけどね。

でも、今回は使わないとヤバそうなので・・・。

そう言って、水晶を持って、その女に近づいていく。

一気に、その女の顔が何かを恐れているような顔に変わる。

それは先程までの勝ち誇ったような、自信満々の様子からは想像も出来ないほど

うろたえた姿だった。

しかも、逃げようとしているようだが、動けないようにも見えた。

Aさんは、その女のすぐ近くまで行くと、その水晶のようなものをその女の顔

に向けてかざした。

きっと、周りの誰一人、その女の姿は見えないのだろう。

全く何の騒ぎも起こっていない。

そして、Aさんが水晶を見つめながら、何かを呟くと、その女の姿が白い

光に包まれていく。

無理だよ。もう遅い!

というAさんの声が聞こえた。

そして、その光が次第に弱まっていき、完全に消えると、もう其処にはその女の姿は

完全に消えてなくなっていた。

Aさんが、こちらを振り向いて、

終わりましたよ・・・。

彼氏さんに連絡してあげてください・・・。

そう話すAさんは、いつもよりもかなり疲れている様に見えた。

どうやら、後で聞いた話によると、その水晶がAさんの最後の手段だという事だった。

昔は、強力な悪霊は全てその水晶を使って、消滅させていたらしいが、それはかなりの

疲れを伴うものらしく、出来ることなら使いたくないのだという。

ちなみに、水晶の中に取り込んだ悪霊は、7日経てば、完全に消滅してしまうので、

蘇る事は不可能だという。

そして、疲れきったAさんは、おもむろに買い物かごを手にすると、気に入ったスイーツ

を手当たり次第、入れていった。

さすがにたまったものではなかったので、その中のいくつかは、半額になっている

物と代えてもらった。

そして、Aさんは、こうも言っていた。

24時間営業っていうのも便利なんですけど、もともと、昔は深夜から朝が明ける

までの時間は、人間ではないモノ達が支配していた時間なのだという。

だから、そういう場所には、当然、その手のモノが集まりやすいんですよ、と

話してくれた。

ちなみに、その後、彼女は無事に回復し、彼にも怪異は一切発生していない。
  


Posted by 細田塗料株式会社 at 21:36Comments(31)

2017年08月17日

24時間スーパーに現れる怨霊(前編)

サインディスプレイ部  営業のKです。

皆様、お疲れ様でございます。

今日から仕事だったんですが、やはり久しぶりの仕事は

かなlり辛かったですね。

コメント欄に、いくつかご質問を頂いておりました。

基本、より安全を期すために、コメントへの直接の

ご返事は控えさせて頂いております。

霊能力の修行についてですが、これは人それぞれだと

思われますので、どれが一番というのは無いのかもしれません。

要は、自分が心から信じられる霊能者やお寺、神社などで

修行されるのが良いのかもしれませんね。

ちなみに、Aさんは、東北の方で、かなりの期間、修行した

そうです。

それと、車に簡単に入ってこられる霊と入れない霊の違い

ですが、これは以前、私も疑問に思ってAさんに質問した事が

あるのですが、Aさんも、分からない、と言っておりました。

回答になっておりませんが・・・・・。

それでは、今回の話は、昨日から書き続けて、ついさっき

書きあがりました。

長いので、前編と後編の2部構成にしてあります。

(これで、明日の分は確保!)

楽しんで頂けると嬉しいのですが・・・。

それでは、怖くない話、いってみましょう!

どうぞ~!




これは俺の友人が体験した話である。

最近は24時間営業のスーパーが沢山あり、とても便利だ。

俺も、仕事で遅くなった時やライブの練習の帰りなどには、よく利用させて

貰っている。

24時間、何でも買えるというのは本当に便利であり、正直、24時間営業の

スーパーが無い生活など考えられない位だ。

そして、その友人も、こよなく24時間営業のスーパーを愛していた一人である。

とにかく、彼は独身で、且つ、仕事が終わるのがいつも遅く、帰りはいつも12時

近くになってしまう。

そんなだから、普通のスーパーで買い物など出来る筈も無く、昔はコンビニで

全て済ませていたそうだが、最近になって24時間営業のスーパーの存在を

知ってからは、そこへ行くのが仕事帰りの日課になってしまった。

とにかく、安価であり、並んでいる商品の種類も豊富。

それでいて、お弁当や食料品などは、もしも残っていれば、通常の半額以下で

買えるのだから、彼が日課にしてしまうのも無理はなかった。

そんな彼が、いつも、そのスーパーへ行くのは、午前0時を少し回った頃。

その頃にはさすがにお客さんだけでなく、従業員の数もやはり少ない。

それは、人ごみを嫌う彼にはうってつけの時間帯であり、誰にも邪魔されずに

ゆっくりとその日の夜の食事を選び、そして、列に並ぶことなくレジを済ませる。

まさに、それ以前の状況と比べると夢のようだった。

そして、ある日、彼はいつものように食品売り場を中心に、色々と商品を見て回って

いると、ある事に気付いた。

まるで、モデルのように、細く背の高い女性が、ちょうどヨーグルトなどが置かれている

スペースの前に立っているのだ。

しかし、その女性は、並べられている商品に背を向けるようにして立っていた。

彼は、

変な人だなぁ・・・・。

と思ったが、それよりも、その綺麗さやスタイルの良さについつい見とれてしまう。

そして、それから彼が午前0時過ぎに行くと、必ずその女性が立っていた。

商品に背を向けるようにして・・・・。

彼は何度か、その女性を目にするうちに、その女性にとても興味が沸いてしまった。

何故、商品に背を向けて立っているのか?

何故、いつも彼と同じような遅い時間に、その女性は其処にいるのだろうか?

もしかすると、誰かと待ち合わせでもしているのか?

だとしたら、それは彼氏なのか?

そんな感じで彼の頭の中で、どんどんと妄想にも似た思いが膨らんでいく。

もしかしたら、その時の彼は、自分でも気付かないうちに、その女性に

好意を抱いてしまったのかもしれない。

彼は何とかその女性と喋ってみたくて、いつも買った事も無いヨーグルトコーナー

へと近づいた。

そして、声をかけようとするのだが、いつも、他の客が来たりして、なかなか

しゃべりかける事が出来なかった。

それでも、諦めることなく、彼は毎回、ヨーグルトのコーナーへと近づいた。

そして、ある日、思い切って声をかける事が出来た。

あっ、すみません。そこのヨーグルトを取りたいので・・・・。

そんな言葉だった。

すると、その女性は、何故か一瞬ビックリした顔をしてから、優しく笑い、

彼がヨーグルトを取りやすい様に、少し左に移動してくれた。

彼は、そんな事がとても嬉しくて、その日はそそくさと家に帰り、お酒を

飲みながら、1人で舞い上がっていた。

綺麗な人だったよな~

それに、声も綺麗だったし・・・・。

もっと、仲良くなれると嬉しいんだけどな~

と、こんな感じに。

そして、彼は次の日も当然のように、そのスーパーへ行った。

すると、やはり、その女性もいつもの場所に立っている。

そして、毎度のごとくヨーグルトコーナーへ近づいていき、また、声をかけようと

すると、その日は、その女性から声をかけてきた。

いつも、いらっしゃってますね・・・・。

お仕事帰りですか?

それを聞いた彼は、完全に固まってしまい、

は、はい!

という変に元気な返事をしてしまう。

それを見て、その女性はまたクスッと笑ってくれた。

そんな感じで、彼はその女性と、そのスーパーだけでの会話を毎日のように交わす

ようになる。

その際、いつも、他の客が、まるで彼を、不思議そうな顔で見ていくのが気になった。

そんなある日、彼に一本の電話がかかってくる。

それは、以前から付き合っている彼女からの電話だった。

そう、彼にはれっきとした彼女がいたのだ。

電話の向こうの彼女の声は、とても弱弱しく感じ、相談がある、との事だった。

だから、彼は翌日、仕事を早めに上がり、彼女のアパートに向かった。

アパートに着くと、彼女はまるで何かに怯えているようだった。

そして、彼女が口を開く。

あの・・・最近、誰か他に好きな人が出来た?

彼は一瞬、ドキッとしたが、その質問に対して首を横に振ると、彼女はこう続けた。

あのね。ここ数日前から、変な夢を見るようになって・・・・。

夢の中に綺麗な女の人が出てきて、貴方から手を引けって・・・・。

貴方は私のものだから・・・・って。

そして、嫌だッて答えると、その女は、

それじゃ、死んでちょうだい!

と言って、私の首を絞めてくるの・・・。

でもね。それは夢だけど夢じゃないらしくて・・・・。

朝起きると、首にしっかりと絞められた痕が残ってるの・・・。

そう言うと、彼女は首を露出させて、その痕を見せてくれた。

首には両手で絞められたであろう指の痕が、はっきりと紫色になって残されていた。

それは、うっすらとした痕ではなく、本当に殺そうとして首を絞めたとしか

思えないような、酷い鬱血状態になっていた。

彼女は続ける。

そしてね。最近では昼間、働いている時でも、電車やバスに乗っている時でも、

ふと、気付くと、その女が視界の中に居て、私を睨んでいるの。

そして、それは何をしても駄目みたいで、どんなに走って逃げても、車を運転して

逃げても、必ず、その女の姿を見てしまうの。

ある時には、車で走っていると、突然、後部座席にその女が座っているのが

見えたりして・・・・。

そして、その女の姿は、最初は綺麗な女の人だったのだけど、見る度にその姿は

どんどん醜くなっていって・・・・。

ううん。醜くというよりも、段々、人では無くなってる気がする。

今じゃ、その姿を見ただけで、悲鳴をあげたくなるくらいに。

私の言ってる事を信じてくれなくても良いから、ただ聞いて欲しくて・・・。

それとも、私、頭がおかしくなっちゃったのかな?

そう言って、泣きながら嗚咽を漏らす。

彼には、彼女の事は一番よく分かっているつもりだった。

何より、絶対に嘘は言わないし、駆け引きもしない。

そして、何よりも、彼女の首につけられた、紫色の指の痕が彼女の話が嘘ではない

事を裏付けていた。

その時、彼は目が覚めた。

自分にとって誰が一番大切な女性なのかという事が、再確認出来た。

彼は彼女に、

もう大丈夫だから・・・。

俺がちゃんと護るから・・・。

そう言って彼女の小刻みに震える肩をしっかりと抱きしめた。

それから、彼は、その足で、いつものスーパーに向かった。

説明など出来る訳も無かったが、とにかく、そのスーパーで会う女しか、

彼には心当たりなど無かったから。

スーパーに着くと、いつもの場所にその女は立っていた。

そして、彼の姿を見ると、嬉しそうに笑った。

しかし、その時の彼には、その女に対する怒りしか存在していなかった。

足早に、その女に近づくと、矢継ぎ早にこう言った。

あんた、何がしたいんだ?

というか、どうして、俺の彼女の住所を知ってるんだ?

俺の一番大切な彼女に一体何をしてくれるんだよ!

頭がおかしいのか?

二度と彼女の前に姿を現したら、ただじゃ済まないからな!

そう怒鳴るように言ってから、彼は少し、後悔した。

何しろ、その女が、何かしたという証拠も無ければ、逆にそんな事を

出来るとしたら、それはもう人間では・・・・。

そう思い、ハッとしてその女の顔を見ると、

ニターッと笑って、こう言った。

だって、貴方には私が見えるんでしょ?

なら、もうパートナーでしょ?

一生離れないから・・・・。

それに、一番大切なものも、無くなれば、私が一番じゃない?

そう言って、気味の悪い笑顔を浮かべる。

その時、気付いた。

間近で、まじまじと見るその女の顔は、確かに綺麗だが、どこか作り物のように

無機質なものだった。

そう、まるで、マネキンのような・・・・。

彼は背筋が寒くなるのを感じ、

わかったな!二度と近づくなよ!

と、はき捨てる様に言うと、さっさとそのスーパーを後にした。

それから、彼は二度とそのスーパーには行かなくなった。

それからしばらくは、彼女がその女の姿を見る事は無くなった。

そして、それが彼には何より嬉しかった。

しかし、それ以後、彼が行く先々で、その女の姿を目撃するようになる。

それは、コンビニで買い物をしている時、他のスーパーで買い物をしている時、車を

運転している時、仕事でお客さんの会社に出向いた時。

そして、スーパーで弁当に手を伸ばそうとした時。

どんな場合でも、その女は彼の前に現れては、ニャッと笑い、すぐに消えた。

そして、彼女が言っていたように、その姿はどんどん醜いものに変わっていき、

既に人間とはまったく異なるものになっていた。

死霊とか怨霊という言葉がピッタリ当てはまるような、とても気味の悪い顔と

ギラギラした目。

それともう直視出来るものではなくなっていた。

彼女が言っていた通りなら、俺もいずれ、夢で首を絞められるのかな?

そう思ったという。

しかし、昔から変に責任感だけは人一倍強かった彼だから、それでも良いと思って

いたのだという。

全ては自分が招いてしまった凶事なのだから、自分が苦しめば良い、と。

そう、彼女にその女が近づきさえしなければ、と。

そうしているうちに、きっと時間が解決してくれるだろう、と。

だが、ある日、警察から電話が入る。

仕事中に車を運転していた彼女が事故を起こして入院した、という連絡だった。

突然、猛スピードのまま、鉄製の壁に自らぶつかっていったとの事であり、

意識はあるが、予断を許さない状況なので、すぐに病院まで来て欲しいという

内容だった。

更に自殺の可能性もある為、その辺の事情も聞きたいと。

そもそも彼女は車の運転でスピードなど出すはずも無く、自殺など考えるはずも

無かった。

もしかして・・・・あの女が・・・・・・。

急いで病院に駆けつけた時、彼女はICUにこそ、入っていなかったが、それでも

かなり危険な状態だったという。

かなりの数の生命維持装置が、彼女を取り囲むように配置されており、そんな中で

意識だけは在る彼女が、とても可哀相で見ていられなかった。

そして、何かを話そうとする彼女に、彼は耳を近づけた。

彼女は、苦しそうな声でこう言った。

今も窓の外にあの女がいる・・・。

私を殺そうと狙ってるみたい・・・。

私が事故を起こしたのは、あの女のせい・・・。

突然、操作が出来なくなって・・・・。

だから、貴方だけでも、早く此処から逃げて・・・。

此処に居たら、貴方まで殺されてしまうから・・・・・。

それを聞いた彼は、もう限界を悟った。

1人ではとても太刀打ちできない、と。

そして俺に電話をかけてきた。

(後編に続く)
  


Posted by 細田塗料株式会社 at 20:18Comments(9)

2017年08月16日

13段の石段がある神社

サインディスプレイ部  営業のKです。

皆様、お疲れ様です。

お盆休み最終日の方も、既に仕事をしていらっしゃる方も、

お盆休み無しで、働いていらっしゃる方も、宿題に

追われている方も、皆様、お疲れ様です。

ところで、怖くない話が、見えたり見えなかったり?など

あったようですが、コメントで、検索用のタグが、”怖い話”

ではなく、”怖し話”になってますよ!という指摘を頂きまして、

その部分を訂正して、再度アップしたのが、その原因かと

思います。

タグまで誤字をしてしまうという、大失敗をおかしてしまいました。

本当にごめんなさい。

決して、怪奇現象ではありませんので、ご安心を(笑)

それから、魔除けに風鈴を、との事ですが、もう既に

設置?してありますね。

まあ、娘が授業で作った風鈴なんですが(笑)

それと、テレビやネットでは怖い顔や白い顔の

心霊映像なのに、どうして、私はそうではないのか?

というご質問ですが、たぶん、白い顔や怖い顔の画像や

映像は、単に其処に過去にいた人間の残留思念というもの

ではないか、と思います。(たぶん・・・・・)

なので、私が見てるものとは違いますし、テレビでは本当に

危ないものは流さないようですので・・・。

ごめんなさい。回答になってませんね(涙)

それと、私はよく飲みにいきますが、酒豪ではありませんね。

単に飲んでいる雰囲気を楽しみたいだけですので、

そんなに沢山は飲みませんよ(笑)

うちの妻と娘のリゾートホテルが羨ましいとのコメントも

頂きましたが、まあ、私も羨ましいです。

その代わりに、私は昨日からろくな物食べてませんが(涙)

それから、私が芸能人では誰に似てるか、というご質問も

頂きましたが、そうですねぇ。

速水もこみちさんと、ドラえもんを足してから、円周率で割って頂き、

それを高さ50メートル位から地面に叩きつけた所に、偶然走ってきた

アフリカ象の大群に轢かれた様な顔だとよく言われます(嘘です)

まあ、生まれてこの方、モテた記憶はありませんので(涙)

ちなみに、うちの妻は、娘に、どうしてお父さんと結婚したの?と

聞かれ、『平凡な人生が過ごせそうだったから』と答えてました(泣)

それから、霊感が在るとか無いとかの簡単な判別法ですが、過去ブログ

にも書いてます。

霊感を診断する方法
http://sign.hosodapaint.com/e87115.html

結構、当たるんですよね。

ところで、昨夜は、片町から早めに午前1時過ぎには帰宅したのですが、

帰宅した理由は、無人の自宅から電話がスマホに掛かってきまして。

出ると、切れちゃうんですけどね。

だから、一応、用心の為に速く帰宅したんですが、やはり家族が居らず、

1人だけの夜には、いつもは大人しくしてる霊達も騒ぎ出すみたいです。

トイレに入ればノックされるし、2階からは頻繁にドンドンという音が

聞こえるし、更に無言電話は掛かってくるし、玄関のチャイムは鳴らされるし。

一番困ったのは、テレビ見ていると、明らかに誰かが私の顔を

背後から覗き込んでるのが見える事。

もう慣れてるので気にしない様にしてるんですが、そうしていると、

自己主張するように、突然テレビの電源が切られてしまって。

その時は、消えたテレビの画面に、私の横に顔を並べる

ようにして、テレビの画面を見ている女の姿が見えました。

まあ、Aさんの護符があるので悪い霊は近寄れないのは

分かっていても、あまり気持ちの良いものではないですから。

それでは、今日の怖くない話は、この辺で。

さようなら~









という訳にもいかないと思いますので、今日もアップさせて

頂きます。

今日で連続何日になるのか?

それにしても、まだ文庫本の話は、まだまだ足りないのに

大丈夫なのだろうか?(涙)

本が大ベストセラーになったら、次は歌手デビューだから、

そろそろ歌のレッスンもしなくてはいけ・・・(嘘です)

ということで、怖くない話、いってみましょう!

どうぞ~!


これは俺が若い頃に体験した話である。

白山市に統合される前の、とある山村に、面白い階段があるという

話を聞いた。

階段の段数が13段なのだ。

昔から、何故か13という数字は、忌み嫌われてきた。

それも、西洋ではなく、この日本でも。

4とか9という数字が、死や苦を連想させるので、使用を避ける、

というのは理解出来るが、何故か、この日本でも確かに13という

数字は嫌われており、昔の処刑場の段数くらいにしか13段の階段

というものは使用されていないと思う。

しかし、実は例外も存在する。

神社というものは、善なる神と、邪神を祀っているかの2タイプが

存在している。

善なる神というのは、太古より日本に存在しているとされている八百万の神を

祀っている神社。

天照大神などが有名だ。

邪神というのは、いわゆる魔物だったり、悪霊だったりと、人間に

害をなした恐怖の対象物であり、それを神としてあがめる事により、

封印し、押さえ込んでいるのだという。

ちなみに、学問の神様として有名な菅原道真も、かつては悪霊や怨霊として恐れられ、

祀られたというのも不思議な話だ。

そして、それを見極める方法として、本堂へ続く階段が13段の

神社には、そういう邪神の中でも、本当の魔物が祀られているという話だった。

それが真実なのかは確認のしようがないのだが、その邪神を祀った神社という

響きが、俺達の食指を刺激した。

神社で祀らなければ抑えられないほどの魔物とは、一体どれほどのものなのか?

考えれば考えるほど、興味が沸いてしまった。

そして、兼ねてから、発見していた、その神社に出向いた。

メンバーはその頃いつもそういう類の場所ばかり一緒に探検していた2人の友人だ。

その神社に到着したのが、午後8時頃だったと思う。

神社自体は、民家からかなり離れた山の中腹にあったので、誰かに通報される

危険も無かった。

そして、現地で、石段の数を数えてみると、紛れもなく13段あった。

その時は、ワクワクした気持ちしか感じなかったのを覚えている。

だから、俺達は、その不吉な石段をまるで楽しむかのようにのぼって行った。

石段をのぼると、そこからまっすぐ前方30メートル位の所に本殿があった。

どうやら社務所も無ければ、宮司が住む家も無いようだ。

俺達は、本殿まで進み、外から中の様子を伺った。

しかし、中には賽銭箱も無ければ、祭壇すら存在しておらず、ただ黒く

大きな木の箱がポツンと置かれているだけ。

そして、その周りを取り囲むようにして、結界のようなものが張られている。

広い本殿の中は、真っ暗であり、月明かりが差し込んだ雰囲気はとても異様だった。

正直、今の俺なら間違いなく、その時点でそこから引き上げていただろう。

しかし、その頃は、とにかく怖いモノというのに飢えていたのかもしれない。

背中に感じる嫌な汗を、逆にワクワクした高揚感に置き換えてしまい、そのまま

そこの探索を続けることにする。

本殿の周りをぐるりと回るようにして調べる。

すると、本殿の真後ろに、祠のようなものがあった。

懐中電灯で照らすが、奥は深いようで、入り口近辺しか照らし出せない。

どうする?入るのか?

俺たちは迷っていた。

神社に忍び込むのでさえ、罰当たりな行為なのは十分分かっていたが、さすがに

祠ともなると、さすがに何か起こりそうで気が引けた。

そうやって、祠の前で、グダグタしていると、俺達の耳に、

コーン、コーン、と木に何かを打ちつけている様な音が聞こえてきた。

まさか、呪いの藁人形でも、打ち付けてるのか?

そう思ったが、さすがに時刻はまだ午後9時前だった。

藁人形を木に打ちつけて呪いの儀式をするのであれば、時刻は丑三つ時でなければ

いけない事くらいは知っていた。

だとしたら、あの音は何なのか?

俺達はその音が聞こえてくる方角を確かめる為に耳を澄ます。

すると、やはり神社の横にある森の中から聞こえてくるのが分かった。

どうする?まだ時間が早いですよって教えてあげるか?(笑)

と、友人が言うので、

馬鹿!呪いの儀式をやってる奴は皆、真剣で命かけてるんだぞ!

もしも、見られたと分かったら、間違いなく、俺達にも向かってくる。

口外されないように、殺す為に・・・・。

そう言うと、そこに居る皆が黙り込んだ。

すると、いつのまにか、コーン、コーン、という音が聞こえなくなっている。

もしかして、もう儀式を終えたのかも・・・・。

だとすると、こっちに来るんじゃないか?

それを聞いて、俺達は顔を見合わせて、そそくさと隠れる事にした。

そして、本殿の影に隠れてジッとしていると、森の方から1人の女が歩いてくる。

その女は、呪いというイメージからは、かなりかけ離れた、とてもポップな

洋服に身を包み、その顔も何故かニコニコと笑っていた。

そして、まるでスキップするかのような軽快な歩き方で、こちらにやって来ると

キョロキョロと辺りを見回してから、先程の祠の中に入っていった。

その一部始終を見ていた俺たちは、まさに呆気に取られてしまう。

何故なら、その様子からは、呪いという陰湿な物は全く感じられず、それこそ、

このままナンパでもすれば、追いてきそうな軽い感じだったし、何より、

綺麗で可愛かったのだから。

あれが呪いの儀式やってた本人なのか?

だとしたら、明る過ぎるし、可愛過ぎる。

もしかして、何か森の中で別の事やってただけとか、実はこの神社の宮司の

娘さんで、あの祠も、気軽に入れるような、ただの横穴なんじゃないの?

と誰かが言うと、それに異論を唱える者は、ひとりもいなかった。

とにかく、それくらい、何処にでも居る様な普通の女の子に見えた。

俺達は、本殿の影から出た。

それは祠に入ってみる為に他ならなかった。

全員が懐中電灯で照らしながら祠に入る。

中はやはり真っ暗で懐中電灯が無ければ何も見えない状態。

こんな暗闇の中をさっきの女の子は入って行ったのか?

そう疑いたくなるほど、その中は暗く、足元はゴツゴツしている。

更に祠の中の壁は、水分でベトベトしているようで、それが服に付かないかと

気が気でなかった。

それでも、2人ならキツイが、1人で歩くには十分な広さが確保されていたので、

俺達は、そのまま先へ先へと進んだ。

それにしても、先程から1分くらいは歩き続けているが、いっこうに、あの女の子

の姿は見えない。

そして、祠の中の気温はどんどん下がっていくようでとても寒かった。

いや、今思えば、その寒さは尋常ではなく、たとえ、祠の中とはいえ、あり得ない

寒さであり、その時点で危険に気付くべきだった。

しかし、呑気な俺達は、そのまま歩き続ける。

そして、何かが聞こえてきた。

どうやら、それは女性の笑い声のようであり、かなり遥か前方から聞こえて

来ているようだった。

おいおい。何なんだよ、あの声。

それにしても、どれだけ深いんだよ。この祠って・・・・。

そう話していると、誰かが叫んだ。

おい!逃げるぞ!

その声に、他の2人も思わず、同調してしまう。

そして、

おい、どうして逃げなくちゃいけないんだよ?

と聞くと、

だって、ほら。あの声、凄い速さで近づいてきてるんだ。

さっきは、本当に微かに聞こえる感じだったけど、今は・・・・。

そう言われてみると、確かに、その女の笑い声は、既にはっきり聞こえるように

なっており、ゲラゲラと下品に笑う声は、とても、先程の女の子の声とは

到底、思えなかった。

俺達は、我先にと、祠の出口を目指して全力で走った。

背後から追いかけてくるものが、もうすぐそこまで来ている、と感じていた。

しかし、俺達は、歩いて2分くらいの場所から、走って戻っているのに、その

出口は、なかなか現れない。

すると、背後から、笑い声に混じって、

みいつけた~

という気味の悪い声が聞こえた。

俺達の走る足にも一層力が込められた。

正直、生きた心地はしなかった。

それでも、走り続ければ出口は必ず辿りつけるもので、目の前に祠の入り口

が見えてきた。

俺達は、最後の力を振り絞って、出口を目指し走った。

背後からは、

とまれ~、とまれ~

という声がもうすぐそこから聞こえていた。

しかし、止まれと言われて、止まる馬鹿はいない。

俺達は、祠から弾かれるように外へと飛び出す。

すると、先頭の友人が、

こっち、こっち

と俺たちを先導した。

そして、そのまま本殿に向かい、木製の扉を開けて、中へと飛び込んだ。

そして、中から、しっかりと入り口の扉を塞いだ。

ゲラゲラという笑い声が聞こえてくる。

どうやら、声の主も祠から出てきたようだった。

俺達は、声を殺して、全神経を耳に集中させた。

そして、できる事なら、このまま俺たちに気付かずに、森の中か祠の中に

戻っていってくれ、と願った。

しかし、次の瞬間、本殿の入り口の扉が大きく揺さぶられる。

ゲラゲラゲラゲラ・・・みいつけた~

それは、紛れもなく、祠の中で聞こえた声だった。

俺達は一箇所に固まり、本殿の入り口を見つめた。

そこには、本殿の扉に手を掛け、バンバンと揺さぶっている女の姿が見えた。

その姿は、とても異様で、白髪を振り乱し、そこから見える顔には、真横に

長く伸びた目。

口は、大きく耳元まで裂けており、白装束を着た姿は、腕だけが異様に長く見え、

とてもアンバランスだった。

そして、木の扉の格子から、顔を覗き込む様にして、

もうにげられんぞ~

早くでてこんか~

と優しく囁いてくる。

そして、それを見て、俺達が恐怖するのを見ては、またゲラゲラと笑う。

だが、それからすぐにその女は俺達の視界から消えた。

本殿の中に静寂が訪れる。

助かったのか?

誰かがそう言って、本殿の窓に近づき、様子を見ようとした。

おい、注意しろよ!あんなり近づきすぎると・・・

そう言い終える前に、突然、その女は友人が近づいた窓から顔を出し、友人を

掴まえようとするかのように、その長い腕を伸ばした。

友人は、もう少しでその女に捕まるところだったが、ギリギリのところで、何とか

その手は届かなかった。

それから、俺達3人は、本殿の中心部に体を寄せ合うようにして固まった。

それからも、その女は、姿を消しては、また現れて、

今すぐに、そこに入っていくからな~

だから、早くでてこんか~

と囁いては、ゲラゲラと笑った。

その時、俺は思った。

もしかすると、いや、間違いなく、あの女はなにか理由が有って、この本殿の中には

入って来れないのだ、と。

そうでなければ、とっくに中へ入られて、俺達は逃げ場なく、捉まっている筈だった。

それを友人達にも話すと、皆、納得した様だった。

しかし、そうと分かっていても、さすがにその女が消えては現れ、ゲラゲラと

笑う姿は、俺達に、それ以上はない恐怖を感じさせるには十分だった。

だから、俺達は、耳と目を閉ざしたまま、うつむき、必死にお経らしきものを

唱え続けた。

それは、とても長い時間に感じたが、それでも夜は明けるもので、朝陽が

本殿の中まで差し込むようになる。

すると、その女は、悔しそうにギリギリと歯を鳴らすと、そのまま何処かへ

消えていった。

俺達は、助かったという事実に、どっと疲れてしまい、その場にへたり込んだ。

しかし、もしかすると、あの女が本殿に入って来られなかったのは、中に

安置されている黒い大きな木箱のせいではないのか?

だとすると、この箱の中には、もっと恐ろしいモノが入っているのではないのか?

そう考えると、居ても立っても居られず、急いで、その本殿から出て、車に乗り、

帰宅した。

ちなみに、その後、俺達の身に、霊障は起こっていない。

ただ、もしも、好奇心でその神社を探し出して、探索しようなどと考えている

者がいるとしたら、絶対に止めておいた方が良い。

俺たちが助かったのは、単に運が良かっただけ。

それだけなのだから。
  


Posted by 細田塗料株式会社 at 15:16Comments(28)

2017年08月15日

結婚しない友人の話

サインディスプレイ部  営業のKです。

皆様、今日もお疲れ様です!

今日は、うちの妻と娘がリゾートホテルへ一泊二日の予定で

出掛けます。

さすがに、一人ぼっちの家で怖くない話を書く度胸も根性も

ありませんので、今日は早めの時間帯に用意した話を

アップさせて頂きます。

さあ、今日は片町で朝まで飲み明かすぞ~(笑)

それでは、怖くない話、どうぞ~!



これは俺の友人の話。

久しぶりに一緒に飲んでいる時に、話してくれたものだ。

友人は既に40歳を超えているのだが、いまだに結婚はしていない。

男から見ても、長身で、イケメンだし、性格もすこぶる良い。

だから、よく女性に言い寄られる。

更に、彼は一戸建ての家に1人で住み、それなりに裕福な生活をしている。

ギャンブルも一切せず、贅沢もしない。

次男だから家を継ぐ必要も無い。

趣味は、音楽と釣り。

ある意味、結婚したいと思わせる要素が溢れているように思えるのだが、全く

結婚願望が無いのである。

それどころか、親や親戚が持ってくる縁談や、友人からの紹介なども、全て

丁重に辞退している。

そんな彼に、以前、尋ねた事があった。

どうして、結婚したくないのか?と。

すると、こんな返事が返ってきた。

だって、もう同棲してるから・・・。

というか、気持ちの上ではもうしっかりと結婚してるんだよ。

日頃は、いちいち説明するのが面倒くさいから、言ってないんだけど、

お前は、どうやら、そういうのが見えたりするタイプらしいから、話すんだけどな。

こんな感じだった。

それを聞いた俺が、

え?そうなの?

全然知らなかった!

でも、そんな女性、前から居たっけ?

でも、もしそうなら、相手の女性もそろそろ結婚したがってるんじゃないの?

と言うと、彼は少し笑って、こう話してくれた。

彼には、中学生の頃に、彼から告白して付き合い出した彼女がいたそうだ。

そして、彼氏彼女という関係は、高校、大学に入っても続いた。

そして、お互いが社会人になり、ちょうど3年が過ぎようとしていた時、彼の

方から結婚を申し込んだ。

勿論、彼女も嬉しそうに頷いてくれた。

ずっと望んでいた夢が叶ったといって、嬉し涙を流してくれた。

そして、無事に結納も終わり、いよいよ結婚も間近という時に、彼女は突然、

交通事故で亡くなってしまった。

彼は、彼女が死んでしまったことが信じられず、ずっと悲しみ続けた。

そして、事故を起こした相手のドライバーを心の底から恨んだ。

相手のドライバーを殺して、自分も死のうとさえ、思ったという。

仕事も手につかなくなり、自暴自棄になり、酒を飲んでは、暴れていた。

そんな時、彼の夢の中に彼女が出てきてくれた。

夢の中とはいえ、再び彼女に会えた事が彼はとても嬉しかった。

しかし、夢の中の彼女は、どこか元気が無かった。

やはり、事故で死んだ事で苦しんでいるのか?と聞くと、首を横に振った。

そして、夢の中の彼女は、こう言ったという。

事故で死んだ事は運命なのだろうから、悲しいけれど受け入れている。

ただ、私が死んでからの貴方を見ていると、心配で居ても立っても居られない位に

悲しくなる。

だから、私が受け入れた様に、貴方も私の死を運命だと受け入れて欲しい。

そして、事故を起こしたドライバーをこれ以上、恨まないで欲しい。

きっと、そのトライバーは、貴方が思っている以上に、社会的な制裁を受け、

そして、罪の重さに苦しんでいると思うから。

そんな風に、誰かを恨み、自暴自棄になって、以前の素敵だった貴方の

性格が歪んでいく事の方が私には悲しい。

貴方は、きっと自分が思っている以上に素敵な男性なのだから。

だから、私の事は、すっきりと忘れて、早く新しい彼女を見つけて欲しい。

そして、もしも、1つだけワガママを言わせてくれるのなら、私はあの世に

のぼらず、ずっと貴方の側で貴方が幸せに年老いていく姿を見ていたい。

勿論、貴方が誰かと付き合い、結婚したとしても、私には、それも、ひとつの

幸せだと感じられる自信がある。

貴方の幸せな姿を見ている事が、私の一生の願いだったし、夢だったのだから。

だから、このまま、貴方の側で、貴方が年老いていくのを見てても良いですか?

こんな感じだった。

それから、彼はしばらく会社も休んで、一日中、考える日々を送った。

彼の幸せに年老いていく姿を見ていく事が彼女の幸せなのだとしたら、俺の

望む幸せというのは、どういうものなのか、と。

彼女が居なくなった今、自分が彼女にしてあげられる事は、何があるのか?と。

その答えは、1つしかなかったという。

それは、彼女が、ずっと彼の側に居てくれるのだとしたら、彼もまた、ずっと

彼女の側に居てあげたいという事だった。

そして、彼は、誰とも付き合わず、誰とも結婚しない人生を選択した。

いや、彼女と結婚する前の、付き合っていた頃から少し進んだ、同棲するという

関係を築き、それを続けていく事を・・・・。

そして、彼がそう決断してから、彼女は毎晩のように、彼の夢の中に現れて、

ずっと悲しそうな顔をしながら、彼を見つめていた。

貴方には、もっと、ちゃんとした幸せな人生を送って欲しい・・・・と。

しかし、彼は夢の中で、毎晩の様に、その言葉に、こう返していた。

どんな人生を俺が望んでいるのか、分かってくれないの?

俺には、これが、最良の選択なんだから・・・・。

そして、それからは、徐々に、彼女は夢の中で、悲しそうな顔はしなくなっていった。

というか、そのうち、夢にも現れなくなった。

彼は夢に現れてくれなくなった事で、一瞬、寂しさを感じた。

だが、すぐに、そんな気持ちは消え去ってしまう。

家の至るところに、彼女の痕跡が見て取れるようになったからだ。

そして、それは次第に、具現化していき、そのうち、彼には彼女の姿が見える

ようになっていった。

出勤する時、帰宅した時、食事をしている時、風呂に入っている時、いつも

彼女は彼の側でニコニコと笑っていてくれる。

そして、今、住んでいる新築の家も、彼女が好きな場所を選び、彼女とよく

話し合って、間取りを決めた。

そして、最近では、彼が仕事から帰ると、部屋が掃除され、整理整頓されている

ようになり、朝は、彼女の、おはよう!の声で目覚めるようになった。

だから、今は、これ以上はない位に幸せなのだそうだ。

その話を聞いて、俺は、別の友人が送っている、亡くなった奥さんとの生活の話を

思い出した。

そして、俺が、

それじゃ、一生結婚しないんだ?

と聞くと、

だから、言ってるだろ。

もう結婚してるのも同然だって・・・・。

最近では、仕事で女性と打ち合わせをすると、すぐにヤキモチを妬かれてしまい、

ただでさえ、大変なんだからさ・・・・。

そう言って、笑う彼の顔は、確かにとても幸せそうだった。

そして、

遅くなると、怒られるからそろそろ帰るわ、

と言い席を立ち、店から出て行く彼の横には、とても幸せそうな顔の小柄な女性が

ニコニコと笑いながら、俺に向かって丁寧にお辞儀をしているのが見えた。

2人の関係がずっと続いていく事を切に願っている。

  


Posted by 細田塗料株式会社 at 11:58Comments(31)

2017年08月14日

迷い家(まよいが)というもの

サインディスプレイ部  営業のKです。

皆様、今日も1日、お疲れ様でございます。

今日の金沢は、大変過ごしやすく、自宅警備員の

仕事もはかどりました(笑)

ちなみに私はウイスキーしか飲みません。

全然マニアックでも格好良くもない銘柄ですが、

JIM BEAMの黒ラベルが一番好きですね(笑)

色々とコメントで質問など頂いているようですが、

ます、千葉県ON11様、

金沢、いや石川県を満喫して頂いているようで、

とても嬉しく思います。

来年こそは、一緒に飲みたいものですが、

カエルの被り物をしていると、私は間違いなく避けて

通りますので(笑)

帰りの道中も、お気をつけてくださいませ!

それと、ミニ子様、

ファミチキとナゲット、ありがとうございました。

ただ、出来れば、まだ暑いので、

珈琲シュークリームだけは、冷蔵庫に置いていって

頂けると助かります(笑)

それと、自殺霊は成仏出来ないのか?というご質問を

頂きましたが、私にはよく分かりませんが、Aさんを含め、

知り合いの霊能者さん達も、口を揃えて、成仏できない!

と言っております。

だから、自殺は絶対にするべきではないのかな、と私は

思っております。

ただ、自殺霊でも、楽しそうに満足そうに過ごしている霊も

確かに存在しますので、要は気持ちの問題。

まあ、人間と一緒ですよね。

ドラマ化や映画化されるから、Aさんにばれますけど

大丈夫?との質問ですが、そんな予定は、これっぽっちも

ありませんので(涙)

それから、浄化と消滅の光?の違いについての質問

ですが、正直、私にも分かりません。ごめんなさい。

ただ、Aさんも姫も、その時の精神状態や状況によって、

光の色も、白かったり、青かったり、赤かったり、黒っぽかったり

しますね。

でも、夢の中で、そのような体験をされたのだとしたら、かなりの

確率で霊能力がとても強いのかもしれませんね。

よく、Aさんも言ってますので。

夢と現実は表裏一体のもので、同じですよ、と。

修行されるか、そのままにするかは、ご自身で

お考え頂ければ、と思いますが(笑)

というか、今日は質問に答えていたら、前書きが~(泣)

ということで、さっさといってみましょう!

ちなみに、怖いタイプとそうでないタイプを

織り交ぜてお送りしております(笑)

今日は怖いタイプかもしれません(笑)

怖くない話。

それでは、どうぞ~!


これは俺の友人が体験した話である。

彼は山登りを趣味としている。

もっとも、冬は危険だから決して登らない、自称、なんちゃって登山、らしいが。

それでも、夏を中心にしてかなり多くの山に登るのだが、それはトレッキング感覚

で登れる山だったり、重装備のうえで、難所を幾つも越えていくような本格的な

登山まで幅広く登っており、冬場以外は彼と会う事も出来ないくらいだ。

そんな彼が体験した不思議というよりも、恐ろしい話を書きたいと思う。

その時の彼は、1人で北アルプスへ登山に行ったという。

季節は夏。

2泊3日の予定で、入山届けも提出し、登り始めた。

北アルプスは、過去に何度も登ったらしいが、やはり素晴らしい山が連なっており、

俺には詳しい事はわからないが、何度登っても飽きるどころか、更に登りたく

なってしまうのだという。

それに、実際、夏の北アルプスは、天候が悪い時以外は、かなり大勢の登山者達で

賑わっており、既に顔見知りになった、他の登山者から声を掛けられたりして、

決して孤独ではないのだという。

ただ、やはりあまり沢山の人と一緒だと興ざめしてしまうそうで、彼はその時は

いつもとは違うルートで登っていた。

1日目が無事に終わり、2日目に入る。

2日目も順調にこなしていたが、夕方になると、突然、強風と豪雨、そして雷が

襲ってきた。

まだ、予定していた山小屋まではかなりの距離があった為、彼は、ビバークしようと

したのだが、風、雨、ともに強烈で、雷も、かなり近い。

彼は姿勢を低くしたまま、滑落しないように身長に避難出来る場所を探した。

すると、前方に、うっすらと明かりが見えた。

それも、明らかに、小屋の窓から洩れているような明かりだった。

彼は、

こんな処に、小屋なんか、在ったかな?

と思ったが、非常事態だったので、躊躇せず、その明かりを目指した。

そして、その明かりに近づくにつれ、明かりの詳細が分かった。

それは、山小屋などではなく、屋敷といっても良いくらいの大きなペンション

のような建物だった。

そこの2階の部屋の窓から明かりが洩れているのだ。

彼は、余程疲れていたのだろう。

慎重派の彼にしては珍しく、躊躇せずに、そのペンションのドアを開けた。

木製の白いドアは、少しだけ、ギーという音を立てて開いた。

中は、テーブルと椅子が置かれており、休憩所のようだったが、誰も

おらず、真っ暗だった。

建物の中は、とても山にある施設とは思えない程、とてもお洒落な造りになって

おり、まるで、ドラマや映画に出てくるような洋館を思われる。

ただ、先程、2階の部屋に明かりが点いていたのに、館内は、まるで

ずっと無人だったかのように静まり返っている。

目の前に伸びている廊下も、完全な暗闇へと続いており、まるで、その暗闇に

何かが潜んで、こちらを見ているかのような恐怖を感じる。

だから、彼は大声で叫んでみた。

こんにちは~!誰かいらっしゃいませんか~!

彼は、それを5回ほど繰り返した。

しかし、彼の声は暗闇に消えていくのみで、全く何の反応も無かった。

彼は、どうしようかと迷ったが、さすがに、その建物から出て、再び、雨と風の

中に戻れば、命の危険もある、と考え、

すみませ~ん!お邪魔します!入らせて頂きますね~!

と大声で2階の部屋に居るであろう、誰かに叫んだ。

そして、その休憩場所のような所で、荷物を床に置き、椅子に座って外の天気

が回復するのを待つ事にした。

しかし、そこで待っていると、部屋の中がとても寒いことに気付く。

夏だというのに、まるで、真冬の山にいるようだった。

彼のその時の装備は、夏用だったので、その寒さはとても耐えられるものではなかった。

しかし、この家には誰かがいるのだろうが、全く反応が無い以上、勝手に家の中を

歩き回れば、トラブルになってしまうと思い、躊躇していたのだが、やはり限界が

来てしまう。

彼はリュックから懐中電灯を取り出すと、それを片手に、目の前に伸びた廊下を

歩いていった。

すみませ~ん・・・・誰かいませんか~

そういいながら。

そして、廊下の左右にあるドアを素通りして、2階へと続く階段までたどり着くと

そのまま階段をのぼり、2階にある、先程明かりが点いていたと思われる部屋に

行こうと思った。

階段をのぼって行くと、ギシギシと音を立てた。

だから、2階に居る人に怪しまれないように、敢えて大きな声で、

すみませ~ん!誰か居ませんか~!

と呼びかけるが、相変わらず返事は無かった。

そして、2階に到着。

2階も廊下があり、懐中電灯で照らすと、部屋のドアらしく物が、合わせて

3枚ある事が見て取れた。

そして、先程、外から見た時には、ちょうど真ん中の部屋から明かりが洩れていた

ので、彼は躊躇せずに、真ん中のドアノブに手を掛けた。

すみません。お呼びしても返事が無かったので・・・。

そう言おうとして、彼は止めた。

部屋の中は、既に真っ暗で、誰も居そうな気配が感じられなかったから。

そして、そのままゆっくりとドアを開けると、懐中電灯で部屋の明かりの

スイッチを探し、押してみる。

しかし、カチッという音はするが、全く明かりは点かなかった。

さっきは間違いなく、この部屋から明かりが洩れていた筈なのに・・・・。

彼はそう思い、懐中電灯で部屋の中を照らしてみた。

そして、彼は愕然としてしまう。

その部屋の照明器具は電球が全て取り外されており、明かりが点くはずはなかった。

それでは、先程、自分が見た明かりは何だったのか?

しかし、その家が無人と分かれば、ある意味、気持ちは楽になった。

彼は部屋の中で、何か暖を取れそうな物が無いかと物色する。

すると、机の上に、乱雑に置かれている新聞を見つける。

新聞を燃やせば、体を温められる・・・・。

そう思い、新聞を手に取ると、その新聞はやけに古めかしい。

だから、彼は新聞の発行された年月日を確認した。

すると、そこには、昭和20年8月15日(水)と書かれている。

何故、そんな古い新聞がこんな処に無造作に置かれているんだ?

彼は、訳の分からない薄気味悪さを感じた。

それは、その部屋の中に置かれているラジオや家具などが、まるで終戦当時の頃

に使われていたような古いものばかりだったからだ。

そして、

この家に居てはいけない・・・・。

一刻も早く、この家から逃げなければ・・・・。

と強く感じた。

彼は、後ろを振り向き、ドアへ向かおうとした。

すると、突然、ドアがコンコンとノックされる。

彼はビクッとして、硬直した。

もしかして、誰か居たのか?

そう思ったが、先程確認した時には、家の中は完全に真っ暗だった。

そんな家に人が居る筈かない。

もしも、居るとしたら・・・・。

そう考えると、恐怖が体に広がっていく。

彼は、聞き間違いかもしれないと、耳を澄ませた。

すると、今度は

ドン!ドン!ドン!

とドアが叩かれる音がした。

彼は、何処か隠れる場所が無いかと部屋の中を見渡した。

懐中電灯の明かりでは、よく見えなかったが、机の横にあるタンスの陰になら、

どうやら隠れることが出来そうだった。

彼は足音を立てない様に、静かにタンスへと近づき、その影に身を隠した。

懐中電灯の明かりも消した。

そして、彼は祈った。

部屋の中に入って来ないでくれ・・・・と。

しかし、その願いは叶わず、彼がタンスの横に隠れるのを待っていたかのように、

部屋のドアは、ギーッと音をたてながらゆっくりと開けられるのが分かった。

彼は、恐怖で目を開けている事が出来なかった。

だから、タンスの影に隠れたまま、目を閉じ、耳に全神経を集中させた。

硬い靴底のようなものを履いた音が聞こえた。

そして、それは、どうやら彼が隠れているタンスの横にある机の前に立ち、

ジッとしているようだった。

彼は息を殺してジッと耐え続けた。

とても長い時間に感じたが、しばらくすると、ソレは、ゴツゴツという足音をさせながら

部屋から出て行ったのが分かった。

そして、またギーッという音がしてドアが閉められる。

彼は、今のうちに窓から逃げられないか、と思い、懐中電灯の明かりを再び点けて、

足音を立てない様に、タンスの陰から静かに出た。

心臓が止まるかと思った。

そこには、まるで黒っぽい服を着ているような男が、すぐ目の前に立っていた。

そして、それはよく見ると間違いなく軍服であり、ドラマや映画で見たことのある

戦争当時のものだった。

彼は、まるで蛇に睨まれた蛙のように、固まっていた。

そして、その男も、生気のない顔で彼をじっと見つめていた。

どうすればいい?

彼は必死で考えた。

しかし、答えはひとつしか考えられなかった。

彼は、ウォーッという大声を出しながら、前方に立つ男に突進していき、何とか

ドアまで辿りついた。

そして、躊躇せず、彼はドアを開け、廊下へと飛び出した。

廊下に、あいつの仲間がいたら・・・・。

そう考えたが、廊下は、先程彼が通った時のままで、真っ暗で何の気配も感じない。

彼は、一気に階段まで走ると、一気に1階まで駆け下りる。

1階まで降りると、最初に彼が居た、休憩所のような場所へと走った。

荷物を持って、さっさと外へ逃げなければ・・・・。

彼は、そう思っていた。

しかし、休憩所までくると、彼の荷物が消えていた。

その荷物の中には、彼がこれまでに買い揃えてきた登山グッズや食料、そして

携帯やカメラまで入っていた。

くそっ!

彼は、そう履き捨てると、そのまま入り口のドアに走り寄り、ドアノブに手を

かけた。

荷物が入ったリュックを諦めるのは辛かったが、命の方が大切なのは

明白だった。

彼はドアノブを回し、ドアを前方へ押した。

しかし、ドアはびくともしなかった。

あれ?もししかして、引くんだったかな?

そう思い、ドアを引いてみるが、やはりドアは全く開こうとしなかった。

おいおい、冗談じゃないぞ!

彼は、何度もドアを押したり引いたりするが、やはりドアは何かで固定されているか

のように、全く動かなかった。

なんで開かないんだ?

さっきは、ちゃんと開いただろ?

そんな事を考えていると、突然、2階から、音が聞こえた。

ギーッ・・・バタン。ギーッ・・・バタン。

そんな音が、全部で6回聞こえた。

それは、彼が2階の部屋から出た時に聞こえた音と同じ音だった。

あいつ、いや、あいつらが来る?

6回聞こえたという事は、少なくとも6人が部屋から出てきたということか?

彼の頭は、一気に恐怖に支配されてしまう。

すると、突然、2階から、まるで2階の廊下を行進して歩くかのような綺麗に

揃った靴音が聞こえてくる。

そして、それは、廊下を階段まで歩くと、今度は、階段を下りてくる音が

聞こえてきた。

彼は、登山服に装備していたピッケルを手に持った。

勿論、こんな時に使うために持っている訳ではなかったが、それでも、ピッケル

という、武器になり得る物を手にしているというだけで、少し心に余裕が出る。

そして、彼は考えた。

ここは一体どこで、あいつらは、ここで何をしているのか?と。

そして、あいつらから逃げる、いや、助かる為には何をすれば良いのか?

新聞には、ちょうど終戦の日の日付になっていた。

ということは、その時のまま、時間が止まっている?

そして、あいつらは軍服を着ていた。

そこから、導き出せる答えは・・・・・。

彼は必死に考え続けた。

すると、あいつらが階段を降りきって、廊下に整列しているのが見えた。

懐中電灯で照らそうかとも思ったが、逆に刺激してしまいそうなので止めた。

ただ、暗闇に慣れた目で確認しただけでも、あいつらの数は、6人どころではなく、

軽く10人以上は居るようだった。

そして、階段を降りた所で整列したまま、じっとこちらを見つめている。

彼はピッケルを持つ手に力を込めた。

すると、誰が合図したわけでもなく、あいつらは、突然、軍刀を抜いて、それを

上に構えた格好で、彼に向かって行進し始める。

ザッザッザッザッという揃った靴音に、一瞬、彼は聞き惚れてしまったが、

今はそれどころではなかった。

しかし、軍刀を抜かれた時点で、ピッケルではどうしようもない事は明らかだった。

彼は、なかば観念した気持ちで、目を閉じて、じっと足音が近づいて来るのを

聞いていた。

が、その時、何故かは分からないが、ある言葉を思いつき、彼は思いついたまま、

それを言葉にした。

天皇陛下万歳!

大日本帝国万歳!

自分でも、こんなに大きな声が出せるものだ、と驚いた。

そして、その瞬間、足音が聞こえなくなっていた。

彼は、ゆっくりと目を開けた。

すると、そこは、いつもの山の景色が広がっており、嵐もすっかりと収まっていた。

彼は、何が起こったのか、理解出来なかったが、其処にいると、またあの建物が

目の前に現れそうな気がして、そそくさと、そこから退散した。

そして、そのまま無事に山を下りることが出来たという。

勿論、その後、彼の身に怪異は起こっていないが、ある時、登山仲間と話していたとき、

それは、迷い家、というものではないか、と言われた。

それについては、誰も詳しい事は分からないそうだが、突然、不特定の場所に

現れては消える、というものらしく、山だけではなく、色んな場所に

現れるのだという。

そして、家にはいった者は、そのままその家と共に、消えてしまうという

話だった。

彼は、何とか助かって良かった、と胸をなでおろしたが、それにしても、

あの家に居た、軍服の男達は、いったい何者なのか?そして、どうして、

自分が助かったのか、が全く分からないと話していた。

迷い家。

出来れば出会いたくないものだ。
  


Posted by 細田塗料株式会社 at 19:30Comments(19)

2017年08月13日

浄化を願った霊

サインディスプレイ部  営業のKです。

帰省中の方も、自宅警備の方も、お疲れ様です。

昨晩は、片町で、ひとり、のんびり飲んでました。

千葉県ON11様も、片町で飲んでいると思うと、

ついつい嬉しくなってしまい、結局、午前2時まで

1人飲みしておりました。

うちの娘は、踊りよりも、夜店目当てでの

参加だったらしく、踊っている時間よりも、

夜店の列に並んでいる時間の方が

圧倒的に長かったそうです(笑)

あっ、千葉県ON11様が、石川県を満喫して

頂けたとしたら、嬉しい限りです。

千葉県ON11様は、今度は、また戻りの長距離運転が

待っていると思いますので、くれぐれも安全運転を

お願い致します。

勿論、他の帰省された方々も、同様に安全運転で

無事にお帰りくださいませ!

ということで、今夜も、怖くない話スタート致します。

というか、最近の話は、本当に怖くなさ過ぎの様な

気がしておりますが、まあ、細かい事は気にしないで

いってみましょう!

それでは、どうぞ~!


これは俺が体験した話である。

ある所に、おばけ屋敷と言われている廃工場があった。

そこは、以前は機械工場として稼動していた場所だったのだが、随分前に

倒産してしまい、その際、そこの社長が負債を抱えて自殺。

その自殺も、自分の保険金で、せめて僅かでも債務者の方達に、返済したいと

いう遺書を残してのものだった。

そういう社長さんだったから、債務者を含め、周りの誰もが、その社長の事を

悪く言う人は1人もいなかった。

そして、それからその潰れた工場は、噂に尾ひれがついてしまい、恰好の

心霊スポットと化してしまう。

確かに、その社長の霊は、自殺したのだから成仏出来る訳も無く、そこに

自縛霊として棲みつくようになったのは事実だが、そこに探索に来る

心霊スポットマニアや廃墟マニアに対しても、何もする訳でもなく、逆に

建物が傷んでいて危険な場所などを間接的に音を立てたりして、教えて

くれるという、ある意味、平和な心霊スポットになっていた。

しかし、それでも、話には尾ひれが付き、どんどん大きくなっていくもので、

その工場に行くと、必ず幽霊の声が聞けたり、姿が見えたりする、という

噂が広まってしまい、そこを訪れる若者達は、どんどんと増えていった。

しかし、それでも、その自殺した社長の霊は、きっと人と会えるのが嬉しかったのか、

そこに来る若者達が安全に楽しめるように、いつも暖かく見守っていた。

実は、その頃に、俺はAさんと、その工場に行った事がある。

そして、その時、その社長の霊と出会い、色々と話す事が出来た。

少し照れ屋な性格だが、実は話し好きで、よく笑う。

とても暖かい性格が伝わってきて、思わず、癒されてしまった。

Aさんも、

苦労したんですね。

でも自殺なんかしちゃ駄目じゃないですか~(笑)

頭頂部が、だいぶ来てますけど、死んじゃったから、もうそれ以上は髪が薄く

ならないから安心ですね~(笑)

等と、初対面にして、暴言を連発していた。

でも、そこからの帰り道、Aさんの機嫌がとても良かったので、間違いなく、

その社長さんの霊が気に入ったみたいだった。

しかし、その廃工場が平和な心霊スポットだったのも、それから数ヶ月だった。

その工場に行った若者が、実害を受ける事が頻発してしまう。

階段から突き落とされたり、飛んできた鉄の杭が足に突き刺さったり、気が狂い

病院に入れられたり、帰り道に車で事故を起こしたりと、かなりの悲惨な

状況であったが、どの場合も命だけは助かっていた。

しかし、ある日、その廃工場で、3人が遺書も無く、自殺してしまう。

車の中で、というのではなく、3人が同時に首にロープをかけて2階から

飛び降りた。

そして、翌日に発見された自殺体にもかかわらず、その3人の遺体の首は

まるで誰かに強い力で下から引っ張られたように伸びきっており、その足は

工場の床まで着いていた。

検死の結果、間違いなく死後1日しか経過していないその遺体は、きっと

発見し通報した目撃者以前に、誰かに発見され、面白半分に足を引っ張られた

のではないか、という結論に達したのだが・・・・・。

その話が俺の耳に入って、すぐに俺はAさんに、その話をした。

Aさんは、すぐに顔色を変えて、

まさか・・・・ありえないですよ・・・・。

と絶句していた。

そして、

あの社長さんが、そんな事するわけか無いですって。

あそこに来る若者に対してですら、その目的がどうであれ、まるで親のように

いつも安全ばかり気を配って、誰も怪我しないで帰って欲しいって言ってた

あの社長さんですよ?

やっぱり、ありえませんって!

そう断言した。

確かに俺も同感だったが、その廃工場で起きている惨事も事実だった。

だから、

もしかして、何か嫌なことされて・・・気が変わったとか?

と返すと、

だって、私がハゲとか服がダサいとか、自殺するなんで馬鹿のする事だとか、

もっと酷いことも沢山言ったのに、あの社長はずっと笑ってたんですよ。

あの社長は本当に善人過ぎるくらいの人だから、もしも自殺なんかしてなかったら、

かなり位の高い霊になってた人です。

やっぱり、ありえないです。

そう言われ、俺はそれ以上、突っ込むのをやめた。

しかし、人の繋がりというのは不思議なもので、Aさんの親戚の会社経営者が、

知人から頼まれたらしく、Aさんに内密に頼んできた。

そこにもしも幽霊が居るとしたら、退治してくれ!

というものだった。

当然、Aさんは断ったそうだが、昔から色々とお世話になっていた叔父でもあり、

しょうがなく、その依頼を受けることになってしまう。

そして、下見に行くというAさんに、俺も同行した。

その廃工場に着くと、明らかに、以前とは様子が違った。

魔が巣食っているというか、空気がとても冷たい。

Aさんは、少し顔を曇らせたまま、工場内を見て回り、あの社長を探した。

しかし、社長の姿はどこにも見えなかった。

すると、突然、工場の天井の辺りから、大きな鉄の柱が落ちてきた。

Aさんは、咄嗟に俺の手を掴み、その鉄の柱をよけた。

そして、

相変わらず、ボーっとしてますよね。

普通なら、男性が女子である私を他助けなきゃいけないのに・・・。

ほんと、そんなので、よく結婚出来ましたよね?

奥さん、かわいそう。きっと、苦労させられてますよね。

と好き放題言ってくる。

そして、

ところで、今、天井に、女が居たのを見ましたか?

きっと、あの女が、最近、多発している事件の元凶です。

だから、きっと、あの社長も・・・。

と言ってくる。

え?あの社長が、どうしたって?

と聞く俺に、

まあ、あれ、見てください。

Aさんが指差す方を見ると、あの社長が、申し訳なさそうに深々と頭を下げている。

そして、

本当に申し訳ない。

私の力では、到底、あの女の悪事を止められないんだ。

というよりも、恥ずかしながら、私もあの女に協力させられてる。

だけど、こんな事はもう嫌なんだ。

貴方達の力で、私を浄化してくれないか?

お願いだ!

そう言って、もう一度、頭を下げる。

Aさんは、それを聞いて、

まあ、ちょっと考えてみますから・・・・。

そう言うと、早足で、そこから歩き出した。

と、その時、再び、どこからともなく、鉄の杭が飛んでくる。

何とか、かわす事が出来たのだが、その時、その社長が、1人の女に向かって

止めに入るのを目撃した。

しかし、明らかに力が違いすぎるようで、まるで相手になっていない。

一旦、外に出ます!

そう言って、Aさんは、工場から走り出た。

そして、車まで戻ると、誰かに電話をかけている。

かなり、長い時間電話で話しているAさんは、珍しく、俺以外の人にも、

大きく声を荒げて話している。

そして、電話を終えて、車から出てきたAさんは、疲れた顔で、

今、叔父に電話をしました。

私には無理だって・・・。

そうしたら、

お前に出来ないわけが無いだろうって・・・。

で、今から此処に来るそうです。

仕事上の大切な社長さんから頼まれた案件だから、何が何でも全て退治して、

悪いものは全て消し去れ、との事でした。

それを聞いて、俺は、

やりたくない事でもするの?

叔父さんって、そんなに怖い人なの?

でも、それって、いつものAさんらしくないかもね。

と言うと、

ええ、そうですよね。

分かってます。

だから、申し訳ないと思ったけど、姫を呼びました。

タクシーで今すぐ来てくれって・・・・。

そして、俺が、

姫って・・・・姫を呼ばなきゃいけないほどの悪霊なの?

と聞くと、

まあ、強い悪霊なんですけどね。

でも、私でも何とかなるレベルです。

ただ、問題なのは、その女の悪霊というのが、とてもずる賢いという事。

今のまま、浄化なんかしてしまったら、あの社長も一緒に消すことになります。

それを避ける為には、あの女を完全に、社長から引き離さないと・・・。

でも、私にはそんな事出来る訳も無い。

だから、姫に来て貰う事にしました。

他に何か質問あります?

こう言われた。

それから、しばらくすると、タクシーで姫が到着する。

姫は、俺に、いつものように、こんにちは~、と言いながら、丁寧にお辞儀

をすると、小走りにAさんに駆け寄る。

そして、2人で、難しそうな顔をしながら、話し込んでいると、数台の車が

やってきた。

どれも、かなりの高級車ばかりで、それがAさんの叔父関連の人達だというのが、

すぐに分かった。

車から降りてきて、話し込んでいる男達の話を聞いていると、どうやら、Aさんの

叔父という人が、除霊を頼んできた、仕事関係の社長まで連れてきており、その

部下も含めると、10人くらいになっている。

そして、Aさんに偉そうに話しかける男が1人。

それが、Aさんの叔父だということは、すぐに分かったが、俺が苦手とする

傲慢なタイプであり、どうやら、Aさんも、同じく嫌いらしく、それが顔に

出ている。

そして、すぐにAさんと叔父での言い争いが始まった。

つべこべ言わずに、さっさと全て消してしまえばいいんだよ!全て!

すると、

嫌です。さっき、電話でも言ったと思いますけど?

それに、叔父さんも、あそこに立って申し訳なさそうな顔でお辞儀をしている

男の人くらい、見えますよね?少しは霊感があるんだから・・・。

すると、

ああ、見えるが、それがどうした?

自殺なんかする経営者なんて、屑なんだよ。

だから、あんな悪霊にも取り込まれる。

所詮、駄目な奴は生きていても死んでからも駄目なんだよ!

だから、

お前は、ワシの言うとおりにすればいいんだ!

そうすれば、こちらの社長さんが、この場所で、新しい事業を開始出来るんだから。

そう言われて、Aさんがカチンときたのがわかった。

いつものクールな顔が、更に冷たい表情になっていく。

そして、

私、沢山の悪霊というものを見てきましたけど、今の叔父さんよりも酷いのって、

見たことないです。

叔父さんこそ、悪霊に取り込まれてちゃってるよ。

仕事の付き合いがあるから、良い霊も悪い例も全て、浄化しろって?

馬っ鹿じゃないの?

世の中の全てがあんたの為だけに回ってると思ってんじゃないの?

出来る奴もそうじゃない奴も、いるから、この世は楽しいんだよ。

それに、出来ると奴とか、出来ない奴とか、あんたが決める事じゃない!

デカイ会社の社長かもしれないけど、そんな事も分からずに、偉そうに

命令するなんて。

まさに厚顔無恥の極みだわ(笑)

そういうことだから、

やりたきゃ、自分で勝手にやればいいでしょ?

昔から霊能力があるって自慢してたもんね?

だから、やってみれば?

勿論、私は全力で、阻止するけどね。

・・・・・・・・・・。

それとね・・・・・。

今までは、それなりにお世話になったかもしれないけど、私はたった今、

あんたと親戚の縁を切らせてもらう!

文句があるなら、親戚で会議でも開いて、私の事を追放でも何でもすればいい!

あんたと、薄くても血の繋がりが有ると思っただけで、虫唾が走る。

だけど、除霊はきっちりやらせてもらうから、心配しないで!

勿論、あんたの為なんかじゃなく、これ以上、被害が出ないようにね!

あっ、言っとくけど悪霊だけの・・・・・除霊。

だから、そこどいて、邪魔だから!

Aさんのここまで切れた姿は見た事が無かった。

叔父という男の顔が怒りでみるみる赤くなっていくのがわかった。

すると、姫が、

すみませ~ん。邪魔なんで、どこか遠くに消えて頂けますか?

と、Aさんに感化されたらしく、丁寧な暴言を吐く。

そして、

いきますね!

という姫の言葉で、除霊が始まった。

姫の力はやはり凄まじいらしく、その女の悪霊は、あっさりと、社長の霊から

引き剥がされた。

その叔父という奴も、霊感があるらしく、姫の力に唖然として見ていた。

それから、姫が、

Aさん、お願いします!

と言うと、

Aさんは、1人で、その女の悪霊を完全に消滅させてしまった。

白い光が、その女の姿をじわじわと消していく。

その力も、やはり凄まじいもので、思わず見とれてしまった。

そして、それが終わると、Aさんは、叔父の方に振り向き、こう言った。

ごめんなさい。

除霊は失敗しました(笑)

私達のレベルでは到底、敵わない悪霊でした(笑)

だけど、この廃工場の周りには、とても強力な結界を張ったから大丈夫!

中には、あんたが言う、悪霊がまだ沢山集まってるから、それが外に出られない

ように、特に強力な結界を張ったから・・・・。

だけど、この結界がある以上、ここには何も建てられないね。

残念だけど(笑)

そして、これは、私ひとりではなく、ここにいる霊能者の力も借りたから、この後、

少なくても100年以上は、何も建てられないので・・・。

もしも何か建てれば、必ず災いが起こるので・・・。

あっ、それから

もしも、この結界を敗れる霊能者がいるんでしたら、どうぞ、ご自由に。

まあ、無理だと思いますけど・・・・・。

すると、姫がこう続けた。

はい。

私も持てる力を全て使った最高傑作の結界ですので、絶対、無理だと思いますよ(笑)

と笑った。

それから、俺達は俺の車で、その場を後にした。

車の中では、Aさんと姫が、叔父の悔しそうな顔を思い出しては、笑い転げるAさんと、

うまくいきましたね(笑)

とあくまで上品に笑う姫がとても対照的だった(笑)

その後、その廃工場は、相変わらず、心霊スポットして賑わっているが、

今ではすっかり安全な心霊スポットに戻っている。

勿論、あの社長の霊が、そこで見守っているのだから・・・・。

(まあ、悪霊が巣食っているという事になっているのだが・・・・)

ちなみに、やはりその後、Aさんが叔父に対して行った非礼に対して、親戚間で

問題を提起されたらしいが、Aさんには、特にお咎めも無く、逆に、その叔父が、

親戚一同から縁を切られてしまったらしい。
  


Posted by 細田塗料株式会社 at 19:59Comments(34)

2017年08月12日

長距離トラックのドライバーから聞いた話

サインディスプレイ部  営業のKです。

皆様、お疲れ様でございます。

そして、千葉県ON11様、

Welcome to Ishikawa

Welcome to kanazawa

Welcome to katamachi


で、ございます。

あっ、すみません。

海外勤務が長かったので、つい英語が・・・(嘘です)

長距離運転で、さぞかしお疲れになったと思いますので、

今夜は、片町で、羽を伸ばしてくださいませ!

私も当然、飲みに行きます!(笑)

同じ片町で飲んでいるというだけでも何か緊張しますね(笑)

エレベータが開いたら、私が立っているかもしれません(笑)

大勢の取り巻きを引き連れて、大先生と呼ばれている、

ロレックスの腕時計を10個ほど身に付けているイケメンが

いたら、それは私です!

(ごめんなさい。大嘘です。涙)

美味しいものが沢山ありますから、是非堪能してくださいね。

片町でも今夜は、金沢ゆめ街道2017が開催されますが、

うちの妻と娘も、よさこいソーランで踊っておりますので(笑)

ちなみに、ハムスターの名前ですが、全てうちの娘が命名しております。

プリン1号~6号までおります。

そして、うちの嫁=Aさん?という推測を頂きましたが、当然別人ですね。

先生とはいっても、色々とありますので、時間は結構自由が利く

みたいです(笑)

なにしろ、彼氏が居ないので・・・(大笑い)

それと、うちの娘ですが、来年こそは、夏のコミケに行かせて~、と

妻に涙ながらに懇願しておりました。

まあ、でも、アカデミー賞レベルの演技力をもってしても、

妻に通じるかは、微妙ですが・・・・(笑)

ということで、今夜の怖くない話は、

長距離ドライブの怖い出来事を!というコメントを

頂きましたので、内容は少し違う気もしますが、

予定を変更して、急遽書き上げた話でお送りします。

急遽、書きましたので、支離滅裂な内容になっている

かとは思いますが、大人の対応を宜しくお願い致します。

それでは、怖くない話、どうぞ~!



これは長距離トラックのドライバーをしていた俺の従兄弟の旦那から

聞いた話である。

最近では、いかにも真面目そうなサラリーマン化した運転手さんも増えている

らしいが、その当時は、やはり、運転手、しかも長距離運転手ともなると、

荒っぽい男だけしかいないような、ある意味、あらくれ者の集団だったという。

気が短く、言葉遣いが荒く、喧嘩っ早い。

そんな屈強な運転手達でも、息を殺して慎重に通り過ぎなければいけない

場所というのが、やはり存在している。

彼らは、長距離ドライブをする事から、どうしても高速道路を使う機会が

多くなってしまう。

一見、安全に思える高速道路も、やはり危険なのは変わりないようだ。

トンネルというのは、やはり怖いポイントになるそうであり、それが

長ければ長いほど、危険度は増すのだという。

特に、日本坂トンネルや天王山トンネルは、その過去の大規模な事故のせいか、

最悪クラスだという。

当然、トラックの運転席は高い位置にあるから、前方を見渡し易い。

しかし、トンネルに入ると、出来るだけ、視界を狭く保ち、自分が進む

前方だけを見るようにする。

そうしないと、見てはいけない余計なものをかなりの確率で見てしまう

からだ。

実際、長いトンネルになると、必ず見てしまう事になるらしく、それは

女だったり、年配の男だったり、そして、子供だったりする。

そして、もしもそれと目が合ってしまったら、ハッと気付いた時には、既に

助手席に乗っているのだという。

それは、何か悪さをする訳では無いらしいが、さすがに、見た目は普通の

人間とは違い、強い霊気を感じるらしい。

車内の室温も、かなり寒くなるから、夏場にはエアコン要らず、なのかもしれないが、

少なくとも、次のパーキングエリアで停まるまで、その霊とのドライブを強いられる。

そして、もしも、その霊達が、こちらを向いている事に気付いてもね絶対にそれを

悟られない様にしなくてはいけない。

そうしないと、そのまま、事故へと導かれてしまうらしく、それで命を落とした

ドライバーも1人や2人ではないらしい。

更に、もっとも危険なのが、サービスエリアになる。

一見、明るく賑やかな雰囲気のサービスエリアだが、夜になると、雰囲気は

一変してしまう。

停まっている車の数は減り、店も閉まっている。

その殆どが仮眠やトイレ休憩の為に停車しているのたが、そこでも、

一際、活発に活動しているモノを目にする。

それは、明らかに、事故に遭い、ボロボロの体をしていたり、焼け爛れた

ような姿をしている。

そんな人外のモノが、1台、1台と虱潰しに車の中を覗き込んでいるのだ。

宙に浮いたような状態で、すばやく移動を繰り返している。

それは、全ての車を1度見て回ったら終わるというものではなく、その見回りは

永遠に続いていく。

そして、当然、トラックも、その見回り対象に含まれるらしく、かなり高い

運転席の位置にも拘わらず、コンコンと窓を叩くのだという。

そして、運転手は、ずっと寝たフリを続けなければいけない。

何故なら、見つかれば、そのまま、連れて行かれてしまうのだから。

恐怖に震えながら、寝たふりを続けるのはかなり苦痛な作業だという。

だから、どの運転手さんも、窓をコンコンとノックされ、それが聞こえなくなると、

その隙にさっさと、そのサービスエリアから、本線へと戻っていく。

トイレがしたいとか、コーヒーが飲みたいなどとは言ってられないのだ。

命より、大切なものは無いのだから・・・・。

そして、よく目にするのが、乗用車にまとわり付く何か・・・・だという。

夜間、前方に車が走っていると、かなりの確率で、乗用車の屋根やドアに

明らかに人の形をした何かが張り付いているという。

また、後部座席や助手席に、明らかに、雰囲気の違う男女が座っている場合も

多いのだという。

そして、どちらの場合も、運転手は気付いていない様で、平然と運転している。

早く目的地に着かなければ、という一心で・・・・。

だが、それらは、ただ車に張りついたり、後部座席に乗っているモノばかりでは

ないらしく、以前、彼が見たのは、後部座席から身を乗り出すようにして、

ハンドルを握ろうとしている女の姿だったという。

その時は、彼が大きなクラクションを鳴らしたことで、事故にはならなかったが、

その場所は、やはり事故多発地帯としてあまりにも有名な地点だったという。

だから、乗用車にしろ、トラックにしろ、高速道路を走る時は、できる事なら、

複数で乗り合わせた方が良い、と真顔で言っていた。

そして、

まあ、トラックの運転手が、複数で乗ることなんてありえないから、俺達は何とか

ひとりで乗り越えるしかないんだけどな・・・・。

と笑っていた。

そして、ここからは、俺の体験談。

いつも、金沢から長崎の友人宅へ向かう時には、神戸で大学時代の友人達と

落ち合ってから、国道を利用して長崎を目指す。

その友人は、何故か大学の経済学部を卒業してから、父親が勤めていた、刑務官

という仕事をしている。

なかなか面白い奴で、いまだに、バイク漫画に出てきたスズキのカタナ750に乗っている。

おっと、話をもどそう。

だから、いつも、夜を徹して国道2号線を走り、距離を稼ぐ。

しかし、いつも、俺にとっては、魔のスポットとなる所がある。

それは、広島県の海に面したとあるトンネル。

そこを通ると、必ず、女性の霊が付いて来るのだ。

そして、そこからは、まるで目印のようにして、500メートルに1回は、その女の霊を

横目で見ながら走る事になる。

何か悪さをしてくるわけではないのだが、その容姿は、まるでキツネのような顔を

しており、それが、ずっと俺に向かっておいでおいでを繰り返し続ける。

そして、それは何故か国道2号線が終わると同時に、現れなくなってしまう。

更にその女の姿は、俺だけではなく、他のメンバーにも見えているらしい。

今年は、俺は参加していないが、それでも、その女の霊が現れたのか、どうかを

確認しなければいけない、と思っている。
  


Posted by 細田塗料株式会社 at 17:48Comments(33)

2017年08月11日

毎年見る同じ夢

サインディスプレイ部  営業のKです。

里帰り中の方も、お仕事の方も、自宅で引きこもりの方も、

宿題中の方も、ファミチキを揚げている方も・・・・。

皆様、残暑お見舞い申し上げます。

本当はお盆の時期は毎年、長崎の友人の所へ

大学時代の友人達とバイクでツーリングするのが

恒例だったんですが、今回は辞めておきました。

そして、今は、ニューカレドニアの空の下、

このブログをアップしております。

エメラルドグリーンの海が心を癒してくれます。

皆様も、是非ニューカレ・・・・・嘘です(涙)

実はうちの妻はお盆休みが無く、ずっと仕事です。

で、朝おきると、お風呂掃除とトイレ掃除、そして

洗濯物の取り込み、と新たな洗濯、および干し、

レンジ掃除とハムスターのケージ掃除、

そして、買い物メモが置いてありました。

はい。

勿論、全て完了させました。

やはり、怖いので・・・・(泣)

ここまでくると、明日は何やらされるんだろ?

と楽しみになってきます。

うちの娘は、勉強もせずに、劇の台詞覚えと、

WiiUのスプラトゥーンでひとり盛り上がってましたが、

妻が帰ってくる直前には、しっかり勉強してました、と

言わんばかりに、勉強モードに切り替えてました。

あの演技力なら、アカデミー賞も夢ではないかも(笑)

さあて、私は今夜の夕食のマクドナルドの

東京ローストビーフバーガーと

大阪ビーフカツバーガー

でも買ってきましょうかね(笑)

ということで、お約束通り、今夜も1話アップさせて

頂きます。

先日、コメントで夢の話をして欲しい、との事でしたので、

夢に関する怖くない話です。

それでは、どうぞ~!



これは俺とAさんの共通の友人が体験した話である。

実は彼女には姉がいたらしいのだが、ちょうど20歳の時に突然他界してしまう。

原因は急性の心臓麻痺。

原因不明の突然死の場合に最もよく使われる死因である。

実は彼女の家系の本家筋では、何故か、女性に限り早死にしていたのだという。

もっとも、男性が生まれた事など無かったそうなのだが・・・。

それも、ずっと以前の先祖から続いているらしい。

そして、その死に至る過程が奇妙だった。

その家系の本家筋である女性は、先ず、長女が生まれると、翌年の誕生日から

毎年同じ夢を見るようになる。

その夢とは、不思議な夢であり、気がつくと、大きな湖の上で、小さな木の

ボートに乗せられている。

オールもなく、ボートを漕ぐ事も出来ないので、ただ、ユラユラと湖の上を

漂っている。

すると、前方から別のボートが1艘近づいて来る。

そのボートには、1人の老婆が乗っており、彼女にこちらのボートに乗り移る

ように促す。

その老婆の容姿は、とてもではないが善人には見えないので、当然、老婆の

乗るボートに乗るのを拒む。

すると、その老婆は、

あと19回来るからね・・・・それで終わりだよ・・・。

そう言い残して、ボートを漕いで、消えてしまう。

そんな夢だった。

そんな夢を必ず、誕生日の夜に見るのだ。

そして、毎年、誕生後の夜が来る度に、同じ夢を見るのだが、あと○○回来るからね、

の部分の数字が減っていくのである。

そして、その数字は、あと1回という数字が最後になった。

つまり、あと1回と言われてから、ちょうど1年後の誕生日の夜に、その者は

必ず死んでいた。

そして、長女が死んで、更に妹がいる場合には、その翌年から、その妹が、死への

カウントダウンともいえる夢を見るようになっていった。

だから、その家では、とにかく結婚を急ぎ、死ぬ前には、しっかりと跡取りを

残させるというのが慣習になっていた。

ただし、やはり長女が、生きている間に、子供が授かる事は無かったそうであり、

常に次女や三女が、跡取りを生んだ後、すぐに亡くなるというのが当たり前に

なっていた。

そして、彼女もまた、姉が亡くなる前に、その夢の話を直接、姉から

聞かされていた。

実際、古くから、その家系に伝わるものだったので、彼女もある程度は

覚悟はしていたらしいのだが、やはり、現実に姉から夢を話を聞かされると

居ても立っても居られないほど、恐ろしかったという。

そして、彼女の姉が死んでから、次の彼女の誕生日の夜、彼女はまるで

亡くなった姉からバトンタッチされたかのように、姉が見たものと全く

同じ夢を見るようになってしまう。

そして、毎年のように同じ夢を見る誕生日の夜を、恐怖と戦いながら

過ごしてきたのだが、ついに去年の誕生日に、いよいよカウントダウンが、

あと1回と告げられてしまう。

自分はもう1年も生きられないのだ、と覚悟して生きてきたらしいが、やはり

それは普通の神経で耐えられるものではなく、ちょうど、次の誕生日の2週間前

になって、俺に相談してきた。

何故俺に相談したのかといえば、単に頼み易かっただけであり、本当に頼りたいのは

当然、Aさんだった。

しかし、友達とはいえ、Aさんは、どこかクールで話し難い印象があるらしく、

俺を通じて、頼んできたというのが本当のところだった。

最初、Aさんは、

どうして、直接頼まないんだろ?

と不機嫌だったが、実際切羽詰っている彼女を見てはいられず、結局、俺の頼みを

聞き入れて、彼女の話を聞いてくれる事になった。

そして、話を聞き終えたAさんは、珍しくコーヒーを飲みながら渋い顔をしている。

その顔を見て、いつものように、パフェでも食べている姿を見せれば、二度とAさんを

クールで頼み難いなどと思わなくなるだろうに・・・・と思った。

そして、Aさんが口を開く。

で、去年の誕生日に見た夢の中で、何か変わった事とかは無かったの?

すると、彼女は

実は去年の誕生日の夜は、夢の中でその老婆に懇願してみました。

お願いしますから、もう助けてください、と。

でも、恍惚とした笑いを浮かべただけで、そのままいつものように去っていきました。

そして、それを聞いたAさんは、こう返す。

あのね。なんで、悪いことしてないのに、謝ったり懇願したりするの?

確かに、貴女のご先祖が、その老婆に酷いことをしたらしいけど、それは貴女とは

全然関係ないじゃない?

そもそも、毎年、そんな悪夢をみさせられて、黙って死期を待つなんていう風潮を

作って受け入れてしまっている家系にも問題があるんだけど・・・。

でも、そんなに弱気な態度でいるから、どんどん図に乗って好きなように

されてるのが分からないのかな?

その老婆は、毎年、誕生日に悪夢を見せることで、どんどんと呪縛を強くしてるの。

だったら、

ふざけんな!

くらい言ってもバチは当たらないよ。

まあ、いいよ。わかった。

私が何とかしてみせるから・・・。

大体、七代先まで呪う、とか、末代まで祟ってやるとか、馬鹿じゃないの?って感じ。

本当に仕返ししたいなら、子孫にじゃなくて、本人に返せよってね。

人間でもそうでしょ。

覚えてろよ!とか、今度会った時には・・・とか言う奴に、ろくな奴は居ないし。

本人に何も出来なかった悪霊のくせに、格好つけてるんじゃないよ!ってね。

そう言い終えると、満足したのか、Aさんは静かになった。

そして、

あと、2週間も無いんだよね?

急がなきゃ・・・・。

そう言うと、準備があると言って、Aさんは、そそくさと去っていった。

それから、数日後の土曜日。

Aさんから連絡があった。

今夜、彼女の家に泊まりこんで、片をつける、という連絡だった。

今夜が彼女の誕生日だという

俺が、片をつけるって、どうするの?

というと、

夢の中では無敵だと思ってるみたいなので、その夢の中で叩きのめそうかと・・・。

というか、まあ、夢の中でしか対峙出来ない相手なので・・・。

と返してきた。

だから、俺は

彼女の夢の中に入ることなんて、出来るの?

と聞くと、

ええ、出来ますよ。まあ、私には無理ですけど、姫の力を借りれば・・・。

そう返してきた。

なんか、普通に言ってるけど、もしかしたら、俺は凄い人達と知り合いなのかも、と

思い知らされる。

そして、いよいよ、決行の土曜日。

心配になり、彼女の家に行くと、そこにはもう既にAさんが来ており、俺はある意味

驚いた。

Aさんの持ち物や醸し出す雰囲気が、決戦、というよりも、まるで、初めて

友達の家に泊まりに行く小学生のようにウキウキとしていたのだから。

そして、パジャマに着替えて、寝転んでテレビを見ているAさんは、まるで

修学旅行の夜を連想させる。

というか、緊迫感があまりにも欠如していた。

そして、俺が、

あの・・・ヤル気はあるんだよね?

と聞くと、

勿論ですよ。

でも、どうせなら、修学旅行気分を満喫した方が楽しいじゃないですか!

とヘラヘラと笑っている。

そして、もうそろそろ寝ますから、さっさと帰ってくださいね。

そろそろ、姫と約束した時間が近づいてるので・・・。

と返してきた。

俺は、

まあ、それなりにちゃんと準備と根回しはしてるんだ・・・・・。

と思い、心配そうな顔の彼女を残して、そのまま帰路についた。

そして、翌日、再び、彼女の家に行くと、彼女は満面の笑みで迎えてくれた。

そして、昨夜見た夢の事を色々と話してくれた。

その夜はAさんに言われるまま、手を繋いで寝たらしい。

そして、彼女は、その悪夢を見てしまう。

ただ、いつもの悪夢と違っていたのは、彼女が乗るボートには、Aさんも一緒に

乗っていたということだった。

あっ、本当に夢の中に入れた。

やっぱり凄いわ。あの娘!

と言っていたが、そのうちに、霊の老婆が乗ったボートがいつものように突然

姿を現した。

恐ろしさで、ガタガタと震え出す彼女にAさんは、

大丈夫だから!

強気でいけば良いからね。

まあ、見てなさいって!

と彼女を勇気付けた。

例によって、その老婆のボートはゆっくりと滑るように湖の上を近づいて来る。

そして、ある程度まで近づいた時、彼女と一緒にボートに乗っているAさんを

見つけて、しばらく呆然とした顔をしていたように見えたという。

そして、老婆が言葉を発する前に、Aさんから口を開いた。

あのさ。

たまには此方のボートに乗ってみなよ?

というか、そちらのボートには絶対に、乗せないからね。

どうせ、今年は無理やりに、そちらのボートに乗せて、あっちの世界に連れて行く

算段だったとは思うけどね。

でも、無理だよ。

あんたより、私の方が強いから!

そう言うと、老婆の顔は見る見るうちに、怒り狂い、更に邪悪な顔になっていく。

すると、Aさんが、

あっ、怒った?

うん。怒った顔の方が、それっぽいかも(笑)

でも、私の方が強いっていうのは本当だからね。

逃げ帰るなら、今のうちだよ~!

と完全に、その老婆を小馬鹿にしていたという。

そして、怒り狂った老婆がボートを彼女とAさんが乗るボートにピッタリとくっ付く

場所まで寄せると、老婆は、此方のボートに足をかけた。

双方のボートが大きく揺れた。

すると、Aさんは、待ってましたとばかりに、更に此方のボートを大きく揺らし

更に老婆の足をとって、そのまま湖の中へと突き落とした。

しかし、老婆は、その湖全体が自分のテリトリーだとでも言いたげに、余裕の

表情で、湖から上半身を出したまま、浮かんでいた。

すると、Aさんは、目を閉じて、一心不乱に何かを呟く。

すると、その老婆の周りに、大きな渦のようなものが現れて、そのまま老婆を

飲み込んでいったという。

おのれ・・・末代まで恨んでやるぞ・・・・・。

と老婆が言いかけたのを遮るように、Aさんが言った。

あんたなんかに、私らの未来を変えられて堪るかって・・・。

恨むんなら、まず自分の無力さを恨みなさいね!

そう言うと、

沈んでいく、老婆を見ようともせずに、そのまま手で水をかいて、ボートを反転させ、

不思議な光が見える方向へと進めていった。

そして、その光に包まれる所まで行くと、そのまま、意識が遠くなり、目が覚めると

朝になっていたという。

そして、代々の女性達が死んできた夜を、無事に抜けられた事が嬉しくて、涙が

流れたという。

そして、俺に、

今回の事で、なんかとてもAさんという存在が身近に感じられるようになった。

それにしても、凄い女性ですよね・・・・。

と感慨深げに言ってきた。

俺は、

まあね。そうかもね。

とだけ返した。

その後、彼女を含め、妹さんにも、悪夢は起こっていない。
  


Posted by 細田塗料株式会社 at 19:45Comments(37)

2017年08月10日

真夜中の保育園

サインディスプレイ部  営業のKです。

いつも、ご愛顧頂きまして、本当にありがとうございます。

弊社、細田塗料㈱は、8月11日~8月16日まで

夏季休業となります。

8月17日からは、通常通り、営業致しますので、

何卒宜しくお願い致します。



ということで、皆様、お疲れ様です。

会社のブログできっちりと仕事を

こなしたところで、いつものように、怖くない話を

スタート致します。

お盆休みの間に、1日2話のペースで書き溜めを

したいと目論んでおりますが、まあ、無理ですね(笑)

コメント欄で、Aさんが、閉じ込めたり、浄化したり、消滅させたり、

する時の基準って、どんなの?

という質問がありました。

実は、私も興味があったので、以前、Aさんに質問した事が

あります。

その際、何か難しい話をしていましたが、一言でいうと、

その時の気分というか、インスピレーションだという事が

判りました。

確かに、とんでもない悪霊の場合は、消滅させるらしいのですが、

それ以外は、思いつき・・・・というか、その時の気分次第みたいですね。

だから、Aさんの機嫌が悪い時に出会った悪霊達は、ある意味、

可哀相過ぎるかもしれませんね(笑)

それから、ファミマの話題で盛り上がってるみたいですが、

私がファミマで好きなのは、ファミコロとつくね串ですね。

実は家の前に、ファミマが在ったりします(笑)

元々はサークルKでしたが(笑)

そして、ちなみに、コメントに書かれていたのと同じように、

うちの娘も、夏休みが終わるのを、まるで世界が滅亡

するかのごとく、嘆いていました(笑)

学生さんは、誰も似たり寄ったりなのかも・・・・(笑)

ということで、今夜も怖くない話、いってみましょう!

それでは、どうぞ~!



これは、俺の友人が体験した話である。

保育園という場所は、昼間は幼い子供達で溢れ、元気一杯の声や、

泣きじゃくる子供の声など、とにかく賑やかな場所という印象がある。

しかし、そういう昼間賑やかな場所ほど、夜になると、全く違った場所

へと変貌してしまう。

実は、俺にも何度か不思議な経験がある。

何処の保育園かは絶対に書けないのだが、俺がよく車を停めて休憩をとる

公園があるのだが、その隣には保育園がある。

それは仕事の帰りだったり、ライブの帰りだったりと様々なのだが、そこで

休憩する時はいつも時刻は深夜12時を廻っている事が多い。

そして、いつもそこで目にするものがある。

真っ暗な保育園の中で、誰かが灯りを持って各部屋を見回っているようであり、

暗闇の中を灯りだけが、ゆっくりと移動している。

最初は、誰かが残ってるのか?大変だな~、保母さんも・・・。

と呑気に考えていたのだが、やはり冷静に考えると、不思議なのである。

よく、帰りが遅い親のお迎えを保母さんが子供と一緒に待っているという話を

聞いたりするが、さすがに深夜12時ともなると、それは考えられない。

更に、入り口の扉が閉められ、建物全体の電気を消した状態で、見回りをする

必要など考えられない。

もっとも、泥棒・・・ということであれば、それもあり得るのかもしれないが、

深夜の保育園にそこまでして盗みたいものなど存在しないだろう。

そして、最近、気付いたことなのだが、その灯りは、まるで横に向かって

平行移動するかのように、上下動が全く無く、移動している。

歩いているのではなく、浮いて移動しているとしか考えられない。

そして、ここ何回かは、俺がその灯りの移動を観察していると、その灯りが

しばらく停止し、その後、こちらに向かって移動してくるようになった。

更に、その灯りに浮かび上がるシルエットは、とても大きく細い女に見えた。

だから、それからは、もう、その公園には行かないようにしている。

また、こんな事もあった。

うちの娘が保育園に通っている時のこと。

妻から電話があり、残業でまだまだ遅くなりそうだから、娘を迎えに行って

欲しい、という連絡だった。

俺は仕事を早めに切り上げて、娘が待つ保育園に向かった。

保育園に着くと、建物の明かりの殆どが消されており、2階の一番奥の部屋にだけ

灯りが灯っていた。

俺は、娘が泣いているんじゃないか、と思い、急いで保育園の中へと入る。

インターホンで、迎えに来た事を告げると、入り口のオートロックが

解除された。

そして、靴を脱ぎ、スリッパに履き替えて、そそくさと2階へと階段をあがった。

すると、階段で、1人の保母さんとすれ違う。

見たことも無い保母さんだったのだが、一応、

こんばんは。お疲れ様です!

と言うと、小さく会釈してくれる。

暗い感じの保母さんだな・・・と思いながら、2階へ上り、そのまま

廊下を歩いていくと、一番手前の教室?に誰かが居る。

もしかして、うちの娘か?

と思い、まじまじと見ると、娘より少し幼く見える女の子だった。

そして、その女の子は、暗い部屋の中で、ひとりで床にペタンと座り込み

指で何かを数えているようだった。

どうしたの?こんな暗い部屋で・・・・。

もしかして、お母さんを待ってるのかな?

と言うと、

首を横に振った。

しかし、俺はそれ以上は、聞かなかった。

その幼い女の子からは、得体の知れない恐怖が感じられ、全身に鳥肌が

立ってしまったから。

だから、俺は一番奥の部屋に向かって脇目も振らず小走りで飛び込んだ。

すると、そこには、うちの娘と、保母さん1人が一緒に楽しそうに遊んでいた。

そして、

いや~、本当にすみません。

急に妻が迎えに来れなくなって・・・。

こんな時間まで娘の世話をさせてしまって・・・・・。

それも、他の先生まで残っててくれてるなんて・・・・・。

と言うと、その保母さんは不思議そうな顔をした後、少し気味悪そうに

あの・・・今、この保育園に残ってるのは、娘さんと私だけなんですけど・・・。

と言われてしまった。

そして、当然のごとく、他の部屋にも、子供は1人も残っていない、という。

それでも、一応、調べなくては、という事になり、先程、幼い女の子が居た教室

を見に行くと、そこには、誰かが1人で遊んでいたような、お手玉が残されていた。

あの子供と、すれ違った女性は一体誰?

そこからは、3人で一塊に体を寄せ合って、保育園から逃げ帰ったのを覚えている。

そして、ここから書くのが、保母さんをしている友人の話。

やはり、保母さんも大掛かりな年中行事の前になると、大忙しのようであり、

その夜も、保母さん数人で居残り、せっせとクリスマス会の準備をしていた。

時刻は11時を廻っており、そろそろ明日に備えて帰ろうという事になった。

そして、全員で揃って保育園を出て、帰路についたのだが、ちょうど彼女が

自宅に到着した時、ふと忘れ物をした事に気付いた。

それは、家に持ち帰って続きをやろうと思っていたクリスマスカードの整理

だったらしいのだが、どうやら、それと一緒に自分のプライベートな携帯も

忘れてきてしまい、彼女は取りに戻ろうかと悩んだらしい。

それは、夜、1人で保育園に残っていると、幽霊をみてしまうという噂が

あったからだそうだ。

勿論、彼女は見たことは無かったのだが、過去にそれを見た人は誰もが皆、

仕事熱心で真面目な保母さんばかりであり、とても嘘を言う様な人達では

なかった。

しかし、結局、彼女は保育園に携帯を取りに戻る事にした。

保育園に戻ると、時刻は既に午前0時を廻っていた。

先程まで皆と作業をしていた保育所も、1人で入るとなると、異様に暗く

重苦しい。

彼女は、怖かったので、車のエンジンをかけたままにして、保育所の入り口

の鍵を解錠した。

そして、ドアを開く。

一瞬、笑い声のようなものが聞こえた気がして、思わず固まった。

しかし、ここまで来て引き返すわけにはいかない。

彼女は、勇気を振り絞って事務室まで行くと、建物全ての明かりを点けた。

その明るさで幾分怖さは和らいだが、シーンと静まり返った保育園は、昼間との

ギャップのせいか、異様に恐ろしかった。

だから、彼女は自分に言い聞かせた。

何もでない。何も居ない。もしも何か見たとしても、それは気のせい・・・・。

こんな感じに。

そして、わざと大きな足音を立て、わざと誰に話しかけるでもなく大声で動いた。

さー、さっさと2階の部屋に行って!

階段もさささっと上って!

と、自分を鼓舞するかのように・・・・。

そして、携帯が入った袋を置き忘れてきたと思われる2階の部屋へと向かう。

その部屋は、階段を上った廊下を右に行った3番目にある教室だった。

彼女は、少し小走り気味に、その教室まで行くと、案の定、そこには袋が置かれており、

その中にはしっかりと彼女の携帯も入っていた。

彼女は、元気一杯に振り返り、教室から出ようとした時、教室のドアから

1人の女が体半分だけ出した格好で、立ったままこちらを見つめていた。

と、その瞬間、建物の明かりが一斉に消えてしまう。

先程見たモノと、明かりが消えた事で、彼女は、一瞬思考が停止してしまったが、

すぐに我に帰り、大声で悲鳴をあげる。

そして、暗闇の中、ドアから離れる為、後退し、窓に背中をつける様にしていると、

少しづつ目が慣れてきた。

そして、もう一度、ドアの方を確認すると、そこには誰もいない。

ただの見間違い!

彼女は自分にそう言い聞かせ、わざと大声でこう言った。

ふさけんなよ!誰が電気消してんだよ!

とても昼間の園児達には聞かせられないような汚い言葉だったが、それでも、

彼女自身を勇気付ける手助けにはなった。

あくまで、誰か他の人が悪戯で電気を消した、と思いたかったから。

更に、彼女は、

誰だよ。電気消したの?いい加減にしろよ!

と怒鳴ったのだか、その時、その声に混じって、ワ・タ・シ、という声が

聞こえた。

ハッとして彼女が背後を振り向くと、其処には、窓の外から彼女に手招きを

している女が窓に張りついていた。

そこは2階の窓だ。

更に、

こ・っ・ち・・・・こ・・・っ・・・ち

と繰り返す声が聞こえた。

その女は肩まである髪を風に揺らせながら、歪な笑いを浮かべた。

そこで、彼女はパニックになってしまう。

窓から飛びのいた彼女は、そのままダッシュして廊下へ飛び出した。

すると、そこには、先程、体半分だけを見せていた女が、正座して座っていた。

先程、ドアから体半分しか見せていないのだと思っていた、その女は、体そのものが

半分しか、存在していなかった。

それでも、正座したままの状態で、ニタリと笑いながら、彼女に手招きをする。

その女の横を通り抜けないと、1階へと続く階段には辿りつけないのだが、やはり

彼女には、その女の横を通り抜ける勇気は無かった。

すると、今度は、先程、彼女が居た教室から、パタンという音が聞こえてくる。

ハッとして振り返ると、先程、窓の外に張り付いていた女が、教室の中へ入って

来ていた。

そして、突然、聞こえる沢山の子供の声。

もう気が狂いそうだった。

前方からは、体が半分しかない女が、廊下を這うようにして近づいて来る。

彼女は、急いで窓を開けて、そこから外に飛び降りようとした。

しかし、下半身が異様に重くびくとも動かない。

恐る恐る自分の足元を見ると、そこには、沢山の子供たちが、まるで彼女に

遊んで欲しがってでもいるかのように、まとわり点いていたが、その子供達の顔は

どれも、焼け爛れたように崩れてしまっていた。

彼女は、必死にその子供達を振りほどこうとしたが、それは全く離れようとしない。

そして、気配を感じて顔を上げると、そこには、彼女の顔を覗き込むようにしている

2人の女の顔があった。

うっすらと笑っていたという。

そこで、彼女は意識を失った。

そして、次に目を覚ますと、警察に揺り起こされているところだった。

保育園の駐車場にエンジンがかかったままの車が停まっているという通報を

受けた警察官2人が、保育所を見回りに来て、倒れて気を失っている彼女を

発見したらしい。

そして、警察が彼女を発見した時には、保育所には、ちゃんと明かりは点いていた

という。

結局、その後、保育園の園長も呼ばれて、かなりの問題になった。

そして、園長に、何か心当たりが無いかと詰め寄った彼女だが、口篭るだけで

何も語らない園長に辟易してしまい、彼女はそのままその保育園を辞めた。

そして、今は他の保育園で働いている彼女は、こうも言っていた。

他の保育園に移ってよく分かったんだけど、保育園という場所には、どこでも

多かれ少なかれ、この手の話が存在するのよ。

そして、それは単なる噂ではなく、現実に現在進行形で起こっている事なのよ、と。

ちなみに、彼女が怪異を体験した保育園は今も金沢市にしっかりと現存している。


  


Posted by 細田塗料株式会社 at 20:36Comments(33)

2017年08月09日

悪意の形見というもの。

サインディスプレイ部  営業のKです。

皆様、お疲れ様です。

今日は、こちら金沢市は過ごしやすい気温でした。

しかも、今日から営業車が新車に替わりましたので、

運転が楽しいです(笑)

ところで、いつも沢山の方に読んで頂いているのですが、

最近は、その数が更に増えていってるんですが、

特に今日は異常な位の閲覧数になっておりまして、

仕事中も嬉しくて小躍りしながら客先を廻ってました(笑)

いつもの常連さん達に加え、新規の方もコメントを

頂きまして、本当に心から感謝致します。

ありがとうございます(涙)

このブログに書いている話は全て実話ですが、危険な

話は一切載せておりませんので、安心してお読みくださいませ!

ちなみに、うちの娘は怖いので読んでません。

ですから、好き放題書いてます(笑)

いつも、何かと話題を提供してくれるうちの娘ですが、

今日は部活だったらしく、お弁当を持って学校に行き、

演劇部の打ち合わせ&練習というハードスケジュール?

をこなし、帰りのバスに乗ったうちのお嬢様兼、大監督ですが、

そのまま熟睡モードに突入してしまい、終点で運転手さんに

起こされ、見たことも無い景色に、あたふたしてしまった

そうです。

どこまで乗ったかは、恥ずかしくて言えませんが、目を開けると

一面が田園風景だったそうです(笑)

そして、当然、自力で帰れないお嬢様は、すぐに妻に電話をして

迎えに来させた挙句、お腹が空いたとの事で、そのまま

ざるそばと天婦羅御膳を召し上がりになって帰宅され、

さっさとシャワーを浴びて、父親がキープしてあったカフェラテを

飲みながら、アニメを見ていたそうです(涙)

あ~、大監督の次回作が楽しみで夜も寝られません(笑)

ということで、今夜はお休みしようかと思いましたが、

何となく書く事が出来ましたので、アップさせて頂きます。

まあ、ゆるゆるとお読みください。

それでは、どうぞ~!



これは友人の体験した話である。

ある日、友人の叔母が亡くなった。

元々、中はそれほど良くはなかったらしいのだが、ほんのつまらない出来事

をきっかけにして、彼はその叔母から恨まれてしまったという。

その叔母の死因は、病死だったらしいのだが、その間、彼が見舞いに行っても

門前払いされ、お見舞いも受け取ってもらえなかった。

彼自身は、何故それほどまでに自分が嫌われ、恨まれているのか、皆目見当が

つかなかったらしいのだが・・・・。

ただ、やはり身内や親族から、どんどん病状が進んでおり、死期も近いという

事を聞かされる度に、なんとかその叔母が亡くなる前に誤解を解けないものかと、

悩んでいたらしいのだが。

そして、ある日の夜、叔母がいよいよ危ない、という連絡が入った。

さすがに、彼もその時ばかりは、何とかして叔母に会えないものか、と思い、

門前払いされるのも覚悟して病院へ向かった。

病院に到着すると、既に親戚一同が集まっており、重苦しい雰囲気になっていた。

彼は、恐る恐る病室に入ると、叔母の様子を見た。

そこには、元気だった頃の叔母の姿はもうなくなっており、まるでガイコツのように

骨と皮だけになった叔母が苦しそうな顔で親戚の手を握っていた。

こんな状態では、謝って誤解を解くなどという事は無理だとすぐ理解したが、

それでも、一言だけでも声を掛けたくて、叔母の側に近寄った。

すると、叔母は彼に向かって笑った。

それは、穏やかな笑顔などではなく、まさに、してやったり、という感じの

嫌な笑い顔だったという。

彼は背筋が寒気が走り、そのまま病室から廊下へ出た。

ちゃんと、最後の挨拶が出来たか?

と聞いてくる親戚達に、彼は首を横に振った。

そして、廊下で他の親戚達と、ただ黙ったままじっと時間が経過するのを待っていた

彼の耳に、親戚の誰かの泣き叫ぶ声が聞こえてきた。

あっ、亡くなったんだな・・・・叔母さん・・・・。

そう思ったという。

そして、数日後に通夜と葬儀が行われたが、その場所に彼は行くことが出来なかった。

仕事や用事で、行けなかった訳ではなかった。

生前、叔母が書き残した遺言には、彼を一切の通夜、葬儀に出席させないように、と

書かれていたからであった。

まあ、それでも、彼は少しは心が軽くなったのだという。

それほどまでに、彼の事を嫌っているのなら、それはしょうがない事であるし、

逆に、それほど自分を嫌いな人間が居なくなったというだけで、彼には

どこか、ホッと出来る部分もあったから。

しかし、話はそれほど単純なものではなかった。

実は、その叔母というのは、生涯独身を貫き、仕事一筋に生きてきた女性

だったらしく、それなりの遺産が残される。

そして、その遺産も当然のように遺言書にのってって分配されたのだが、

当然、彼のところには1円も来る事はなかった。

まあ、彼自身もそれほどお金に執着があるタイプではなかったし、遺産が

来ない事はある程度予想していた事なので、彼は特に何も感じる事はなかった。

そして、ある日、親戚が彼のもとを訪れて、ある物を渡した。

それはいかにも古めかしい手鏡だった。

そして、あの亡くなった叔母からの形見分けだという。

特にその叔母に対して悪い感情を抱いていた訳ではなかったので、彼はその

形見の手鏡を素直に受け取った。

よく見ると、その手鏡はかなり凝った彫刻がなされ、読めない小さな文字が

羅列されており、かなり高価な品物に見えた。

ただ、彼自身は手鏡を使う習慣もなかったので、受け取った後は、リビングに

インテリアとして、置くことにした。

そして、どこまでも人の良い彼は、もしかすると、死ぬ間際に叔母さんは

俺の事を許してくれたのではないか?

と思い、少しホッとした気持ちになった。

しかし、その日を境にして彼の周りで怪異が頻発するようになる。

彼は一戸建てに1人で住んでいるのだが、まるで誰かが家の中に居て、常に

彼を見ているような感覚に襲われる。

そして、それは日にちを追うごとに、現実味を帯びてくる。

彼が仕事から帰宅すると、玄関の靴が、散乱していた。

部屋でくつろいていると、突然インターホンが鳴らされ、急いで玄関へ行くが

そこには誰もいない。

そして、またリビングに戻ると、インターホンが鳴らされる。

その繰り返しだった。

だから、彼はインターホンの電源を切ってしまう。

更に、リビングでテレビを見ていると、明らかに階段を何者かが下りてくる

ような足音が聞こえた。

しかし、確認するが、そこには誰もいない。

風呂に入っている時などは、突然、風呂場のドアがドンドンと叩かれた。

急いで、確認するが、やはり誰もいない。

それらは、もう既に、気のせい・・・で済ませられる問題ではなくなっていた

のだが、何故か、彼はあえて気付かないフリをする事に努めた。

そして、それからは、毎夜、同じ夢を見るようになった。

夢の中で、彼は見知らぬ森の中で寝ており、目を覚ます。

すると、そこに、とても大きな体をした鬼女が現れて、彼を捕まえようとする。

彼は必死になって逃げるのだが、鬼女の足は異様に速く、彼はいつも追いつかれて

捕まりそうになる。

そして、そこでいつも目が覚めた。

体中には汗をびっしょりとかいていた。

捕まりそうになった時に、その鬼女に掴まれていた肩には、はっきりとアザが

残されていた。

しかし、それでも彼は耐えた。

誰にも相談せず、自分ひとりで解決しようと努めた。

そして、今度は彼が寝ているとき、怪異が起こるようになる。

それは、ある日を境にして、毎晩、彼のもとに現れるようになった。

彼が寝ていると、いつも夜中の午前1時半に目が覚めるのだ。

そして、人の気配を感じた彼は、ハッと横を見る。

すると、そこに夢に出てきた鬼女がニターッと笑いながら座っている。

それはもう夢ではなく現実に起きている事だった。

彼は驚いて、逃げようとするのだが、横から覆い被さってきた鬼女を振りほどけない。

そして、そのまま耳元で

しね・・・・・しね・・・しね・・・しね

と連呼されながら首を絞められる。

彼は学生時代は、ラグビーをやっていたから、体力にはそれなりに自信があった。

しかし、その鬼女の力は彼の想像をはるかに凌駕するものであり、彼は抵抗できず

なすがままに首を絞められた。

そして、そのまま意識を失い、朝起きると、首にはしっかりと両手のあとが

残っていた。

彼は既に精神的にかなり衰弱してしまっていたのだが、やはりその事を誰にも

相談しなかった。

だが、ある日の日曜日、彼がドライブに出かけた際、運転している彼の背後から

その鬼女が突然、現れ、彼の首を絞めてきた。

彼は事故にならないようにと、苦しい中、何とか車を停止させたのだが、そのまま

車外へと引きずり出され、対向車線を走ってきたトラックに向かって彼を

投げつけた。

そのトラックの気転で、なんとか轢かれる事はさけられたが、彼の体はそのまま

ガードレールにぶつかり、右足を骨折してしまう。

その時、彼は自覚したのだという。

もう、これは自分が死ぬまで止まらないのだろう・・・と。

そして、そのうちに、周りの誰かまで巻き込んでしまうかもしれない・・・と。

そして、意を決して、俺に相談してきた。

話を聞いて、これは俺の手に追えるものではないと判り、すぐにAさんに助けを

求めた。

相変わらずAさんは、ポッキーを食べながら緊迫感の無い様子で話を聞いていた。

そして、ポッキーが無くなると、機嫌悪そうに、こう言った。

それにしても、どうして、ここまで酷くなる前に相談しなかったんですか?と。

すると、彼は、

最初から、これは叔母が起こしているんじゃないかな、という気がして・・。

そして、度が増していくに従って、それは確信に変わっていったんですよ。

でも、そこまで俺の事が憎いのなら、その思いを受け止めてあげるのも、

自分の責任なのかな・・・・と思ったので。

それを聞いたAさんは、少し呆れたような笑いを浮かべ、

あのですね。

貴方は凄く良い方みたいですけど・・・。

でも、その叔母さんっていうのは、かなり○○○ですよ。

生前は知らないですけど、死んでからは明らかに怨霊と化してます。

そけでも、その叔母さんという人の思いを受け止めるつもりなんですか?

そう言われ、彼は首を横に振った。

そして、

実は、俺がどうして、叔母からこれほどまでに嫌われているのか?ということを

必死になって考えてみたんですけど、考えれば考えるほど、1つのことしか

思い当たらないんですよね。

それって、何だと思います。

ある日、叔母が俺に縁談話を持ってきたんですけど・・・・。

それが、どう考えても、叔母の仕事関係を円滑にする為の政略結婚だったんです。

だから、俺は当然のごとく、その縁談を断ったんですが・・・・。

それから、叔母の仕事の業績がどんどん悪化してしまって・・・。

きっと、それも全て、俺のせいだと思い込んでるんだと思うんです。

仕事が生きがいの叔母だったから、やはり俺にも、申し訳ないという気持ちも

あったんですけど、もう吹っ切れました。

俺は、叔母の道具ではないですから。

そして、死んでからも勝手に逆恨みして、俺を自分の為の憂さ晴らしに使ってる。

そんなのには、もう付き合いきれません。

そう言った。

そして、それを聞いたAさんは、大笑いした後、

うん、そこまで判ってるんなら、何も問題無いんじゃないですか。

そういう輩には、きっちり分からせてやらないとね!

ササッと片付けて、さっさと甘いものでも食べに行きますか!

そして、彼に案内され、彼の家に伺った俺とAさん。

Aさんは、すぐに手鏡の置き場所を聞いた。

そして、手鏡を手に取ると、目をつぶり、ブツブツとつぶやく。

その後、手鏡を見つめながら、

ほ~ら。

もう出られないでしょ?

ほんと、いい年して、悪さばっかりするから、こんなことになるんですよ。

それじゃ、さようなら・・・・。

そう言って、いつものように嬉しそうに手鏡を家の外に持って行き、コンクリートに

叩きつけて割ってしまった。

そして、満面の笑みで、

はい。もう終わりました。

他の鏡に移動出来ないようにして、閉じ込めてから、手鏡を割りましたから、

もう叔母さんという方は、バラバラ状態です。

痛みはないでしょうけど、バラバラになってるので、もう安心してください。

もしも、復活出来たとしても、数百年後ですから(笑)

と言って笑った。

そして、前言通り、彼と俺とAさんでスイーツを食べに行ったのだが、その時の

幸せそうなAさんの顔を見て、

手鏡を叩き割ることでストレス解消も出来たし、しかも、スイーツ食べ放題となれば、

今がAさんの至福の時間なんだろうな・・・・。

と確信して見ていた。

ちなみに、その時の支払いは全て彼の財布からのものだった。

そして、それ以後、彼の周りで怪異は発生していない。
  


Posted by 細田塗料株式会社 at 19:55Comments(35)

2017年08月08日

郵政宿舎が建つ前には・・・・。

サインディスプレイ部  営業のKです。

皆様、お疲れ様です。

今日は、朝から、加賀・小松地区の営業を廻っていたのですが

もう、完全にずぶ濡れ状態でした(笑)

至る所で道路が冠水してしまっており、なかなか

ファンタスティックな1日でした(笑)

皆様方に置かれましても、台風の被害を

被っていなければ良いのですが・・・。

相変わらずコメント欄も盛り上がっているようで、

嬉しい限りです。

最近、朝起きると、枕元にファミチキが置いてあるのも

怪奇現象ではなかったとホッとしております(笑)

それから、コメントで、水溜りボンドというユーチューバーさんの

心霊動画はどうですか?との質問がありましたが、勿論、

見てみたのですが私には判断の仕様もありません。

でも、信じて見ていて、それが楽しめる物になっているのだとしたら、

それはそれでOKなのかな、と思っております。

最後に、よくコメントを頂いておりました、うちの大監督の演劇コンクール

ですが、『優秀賞』だったそうです。

最優秀賞だけが、中部地区の演劇コンクールに出られるとの事ですので、

うちの娘は、燃え尽きたように、勉強しているフリをしつつ、

スマホでアニメを見まくっております。

あっ、最後に、コメント欄に、お盆期間中に金沢へ飲みに来られる?

方がいらっしゃるようですが、私も8月12日(土)は

片町へ飲みに行く予定です。

もしかすると、気付かずに同じ店で飲んでたりしたら、

楽しそうですね~

ということで、今夜も怖くない話、いってみましょう!

最近スランプ状態ですので、明日、アップ出来なかったら、

ごめんなさい(涙)

それでは、どうぞ~!


自宅の近くに郵政宿舎があった。

あった、と書いたのは、もう既に入居人はおらず、廃墟と化しているからである。

もっとも、既に別の建物が建つ予定があるらしく、まあ、想定内の建て替え、

なのかもしれないが・・・。

実は、今回書きたいのは、その郵政公舎の事ではなくて、それが建つ前に

その場所にあった謎の施設について、である。

それは、プレハブの部屋が並び、その横には通路があった。

その数はとても多く、まるで迷路のように入り組んでいた。

そして、その部屋それぞれに特徴があり、まるで教室のような部屋や、誰かが

生活しているような部屋、更に何かの実験をしているような部屋もあった。

その当時、俺はいつ近所の友達とそこを訪れて遊び場にしていた。

メンバーは俺の他に男の子が2名だった。

実際には、友達はもっと沢山いたのだが、何故か親から、其処で遊ぶのを

固く止められているらしく、いつも俺を含めた3人だけだった。

だが、それでも少しも寂しくは無かった。

というよりも、とても楽しかった。

勿論、その場所が子供の好奇心を掻き立てるに十分過ぎるほどの未知の建物

だったというのも大きいのだろうが、それ以上に別の理由が存在していた。

それは、いつもその場所に行くと、別の友達に会えたから・・・。

今思えば本当に不思議な事なのだが、いつ、その場所に行っても彼らは常に

其処にいた。

彼らというのは、ちょうど同い年くらいの女の子1人とその妹らしき女の子1人だった。

そして、その女の子2人と俺達3人の合計5人で遊んでいた。

いつもは学校が終わってからということになると、夏休みなどは、朝からずっと

其処で遊び続け、暗くなると帰宅するというのか日常化していた。

そして、其処で何をして遊んでいたか、といえば、各部屋の探検だったり、かくれんぼ

や鬼ごっこという至って普通の遊びだった。

しかし、普通の遊びも、その場所で遊ぶと、とてつもなく楽しかったのを覚えている。

しかし、楽しいだけの記憶しか残っていなかったあの頃だが、実は怖い記憶が

自己防御的に抹消されていたことに最近気付いた。

そこでの鬼ごっこやかくれんぼが楽しかった理由。

それは、未知の建物だったり、そこでしか会えない友達に拠るものではなかった。

それが証拠に、そのかくれんぼや鬼ごっこで、俺達が鬼役になった事は無かった。

そして、そこでしか会えない女の子が鬼役になった記憶もない。

それならば、一体誰が鬼の役をしていたのだろうか?

ずっと、考えていて、最近、ようやく思い出したことなのだが・・・・。

そこには、別の鬼役が存在していた。

それは、当時の俺達がメデューサと呼んでいたのも思い出した。

メデューサとはギリシャ神話に出てくる、見た者を石に変えてしまうという、

頭髪が毒蛇になっている女。

そのあだ名で呼んでいたのだから、きっとそういう外見だったのだろうと

思うのだが、どうしても、その姿だけは霧がかかったように思い出せない。

だが、その女は確実に存在しており、俺達はその女から必死になって

逃げ回るのを楽しんでいたのかもしれない。

子供独特の怖いモノ知らず故に・・・。

俺達は、まず、そのプレハブの外でいつも待ち合わせていた。

全員が揃わないと決して中には入らなかった。

そして、全員が揃うと、全員が一塊になって中へと入った。

そして、化け物退治よろしく、プレハブの一つ一つの部屋を順番に見て廻った。

そして、必ず、プレハブの何処かの部屋に居る、その女を見つけると、俺達は

一気にバラバラになって逃げた。

そして、プレハブの何処かの部屋に息を殺して隠れた。

そして、見つかりそうになると、再び、走って、その女から逃げた。

どうやら、その女はそれほど追いかけるのが速くないらしく、いつも容易に

逃げ切り、また別の場所に隠れることが出来た。

ただ、一度、どうしても逃げられない袋小路のような場所で、その女とバッタリ

出会った事があったのだが、その時には

お前じゃない・・・・

と言われ、そのまま部屋から出て行ってくれたのも記憶している。

そして、それは俺の友達も同様の体験をしているから、その女が追いかけていたのは、

俺たちではなく、そこでしか会えなかった女の子達だったに違いない。

実は、その遊びは、俺達が小学校の高学年になる前に、パタッとやらなくなってしまう。

そして、その理由がつい最近、思い出された。

それは、ある日、いつものように、その女から逃げ回っていた俺達が、ある光景を

目撃してしまったからに他ならない。

そして、その光景とは、一緒に遊んでいた女の子2人が、その女に見つかって捕まり、

体を引きちぎるようにして、その女に食われるという過程だった。

その女の子達は、声も出さず、ただ悲しそうな顔をしながら、ゆっくりと、その女に

食べられていた。

不思議な事に、腕を千切られても、足を折られても、血というものは流れなかったが、

それでも、じわじわと食べられていく女の子達を見ているのは恐ろしかった。

そして、その女の子達を、至福の顔で食べ続けるその女の顔は、間違いなく俺たちに

取って、トラウマになってしまったに違いない。

そして、その日以来、俺達は二度とそこで遊ばなくなった。

そして、そこで見た事を話すことも決してしなかった。

そのうち、そのプレハブが取り壊されると、俺達の頭から、その時の記憶は

完全に消されてしまった。

しかし、記憶が蘇ってしまった以上、どうしても話を聞いてもらいたくなった。

そこには、確かに、その女の化け物と女の子達が存在していたという事を。

人間の記憶の中には、自らが気付かないうちに、自己防御機能として、抹消

されてしまった記憶という物が存在しているらしいが、これは誰しもが

体験したような記憶ではない様な気がしてならない。

更に、その当時、一緒にそのプレハブで遊んでいた友人達とは、それ以後、

全く連絡が取れなくなってしまっている。

そして、最近になって、その時の記憶を取り戻してしまった俺。

それは、そのプレハブの建物の後に建てられた郵政宿舎が廃墟となった頃と

一致している。

もしも、それが、過去の呪いから、俺を護っていたのだとしたら・・・。

もしかすると、俺の身にも、何か不気味なことが起きるのかもしれない。
  


Posted by 細田塗料株式会社 at 20:14Comments(32)

2017年08月07日

金石の飴買い幽霊。

サインディスプレイ部  営業のKです。

皆さん、こんばんは。

台風の進路が気になります。

それと既に台風が通過し被害に遭われた方が

いらっしゃいましたら、お見舞い申し上げます。

会社の盆休みは、8月11日~16日です。

といっても、特に予定はありませんが(キッパリ)

まあ、怖くない話でも書き溜めるつもりですので、

もしもお暇でしたら読んでコメント頂けると、

小躍りして喜びます!

それと、コメント欄に、宜保愛子さんはどうなの?

という質問がありましたが、私ごときが霊能者の

方を評価など出来る筈もありませんが、あくまで

Aさんの言葉を借りると、やはりテレビに出てる霊能者

の殆どが、論外・・・・だそうです。

ただ、その中でも、宜保愛子さんなど数人は本当に凄い

人だったらしいです。

勿論、霊感も無い人が殆どらしく、その中では、彼女は

かなりの霊感があったらしいですね。

ランボルギーニに乗っているお坊さんなどは論外・・だそうですが(笑)

まあ、私にはよく分かりません(笑)

ということで、今夜もローカル色満載の怖くない話、いってみましょう!

それでは、どうぞ~!



全国至るところに、飴買い幽霊の民話が存在しており、ここ金沢でも

金石(かないわ、と読む)という場所に、飴買い幽霊の伝承が残っている。

知らない方の為に、簡単に説明すると、飴買い幽霊の話というのは、ある日の晩、

飴屋に1人の女が訪れる。

もう閉店してしまっていたのだが、どうしても、飴を1つ売って欲しいと懇願される。

そこで、店主は、その願いを聞きいれ、飴を1つ渡すと、その女は飴の代金

として、六文銭を一枚置いていった。

それから、夜になると、毎晩、その女がやって来て、飴玉を買い、その代金として

六文銭を一枚置いていく。

そんな日が続いた7日目、また女がやって来てこう言った。

実は今日はお渡しするお金が無いのですが、飴玉を恵んでは頂けませんか?

それを聞いた店主は、よほどの理由があるのだろうと思い、飴玉を1つ

恵んであげた。

すると、その女は、深々と頭を下げて帰っていった。

しかし、気になった店主が、その女の後をつけていくと、お寺に入っていく。

そして、そのまま様子を伺っていると、その女は墓の中に消えていき、

その墓の中からは、赤ん坊の泣き声が聞こえてきた。

慌てた店主は、お寺の住職にその事を告げると、急いで墓を掘り起こしてみよう、

という事になった。

そして、墓を掘り起こすと、死んだまま土葬された女の腕に抱かれるようにして

赤ん坊が泣いていた。

どうやら、その女は妊娠しており、死んでからその赤ん坊を産み落としたらしく、

お腹が空いたと泣く我が子がいたたまれなくなり、幽霊となって飴玉を買い、

赤ん坊に与えていたようだった。

そして、その女はあの世に渡る三途の川の渡し賃として、埋葬時に一緒に埋められた

六文銭という小銭を飴の代金として支払っていたのだが、その名の通り6枚しか

ない小銭の為、7日目にはお金が尽きてしまい、飴玉を恵んで欲しいと頼んできた、

との事だった。

そして、それを知った店主と住職は、その女の気持ちがとても不憫に感じ、その

赤ん坊は、別の子供が居ない夫婦の所へと養子にだされ、その子供は元気に育った、と

いう話である。

母親の愛情と悲しさが感じられる伝承である。

そして、今からかなり前になるのだが、俺と友人2人は、その幽霊話を聞いて、

そのお寺に行ってみたくなった。

確か、土曜日の夜だった。

仕事が終わった俺達は、友人の家に集まり、車に同乗して、金石を目指した。

金石といっても、広いようで、下調べして向かった町並みはいかにも古くから

伝わる昔ながらの町並みという感じだった。

先に道入寺というお寺に向かう。

時刻はちょうど午前0時を廻ったところだった。

そして、お寺に到着。

さすがに、夜間とはいえ、私有地であるお寺に勝手に侵入する事は出来ないので、

その雰囲気だけを感じることにする。

確かに、飴買い幽霊の話を知った後で見るお寺は、どこか古めかしく、

確かにそんな事が過去にあってもおかしくないような情緒を醸し出していた。

そして、お寺の門の前で車を止めて見入っていると、ポツポツと雨が

降りだしてくる。

いよいよ、それっぽい雰囲気になってきたと思い、俺たちは今度は、幽霊話に

出てきた飴屋を探してみるが、やはり見つからない。

確かに、江戸時代ならともかく、現代では飴という売り物だけで、商売が

成り立つとは思えない。

きっともう潰れてしまっており、他の建物に建て替えられているに違いないと

思ったのだが、それでも、友人の1人がしつこく、その飴屋を探すと言い張る。

飴屋自体は現存していなくても、これだけ有名な話なのだから、きっと

飴屋跡地を示す石碑くらいは残っている筈だと・・・。

まあ、確かに、それも一理あると思い、俺達はゆっくりと車を走らせながら、

真剣に石碑らしきものが残されていないか、と見て廻った。

そして、その時感じた。

この町は、どこか普通ではない、と。

確かに自販機もあれば、普通の民家も立ち並んでいる。

それにしては、先程から、車はおろか、人らしき者ともすれ違わない。

それどころか、何故かその時は人がそこで生活しているであろう、気配すら全く

感じる事が出来なかった。

すると、前方から、誰かが歩いてくる。

やっと、人と遭遇出来た~

そう思い、ついまじまじと見てしまう。

それはどうやら、20代後半と言った感じの髪の長い女性だった。

薄いピンクのワンピースを着て、歩いている。

俺達は、やっと人を発見した事にホッとして、再び、石碑を探し出す。

もうその通りを何往復したか、分からないほどになっていた。

すると、おかしなことに気付く。

いや、誰もが気付いていたが言葉に出来なかっただけなのだが・・・・。

俺達が車でその通りを通り、ある場所まで来ると、Uターンして、再び、

その通りを逆走した。

そして、また、ある場所まで来ると、Uターン。

そればかりを繰り返していたのだが、俺達が何度Uターンしても、必ずその

女性は、車に向かって正面から歩いてくる。

常識的に考えて、そんな事はありえない事だった。

そして、俺達の車とすれ違うたびに、その女性の顔はどんどんと険しい

顔になっていった。

いや、険しいというよりも、怒った怖い顔、と言った方が正確かもしれない。

俺達は、車の窓を閉め、ドアをロックした。

そして、再びUターンした。

もうその時には誰かが言ったわけではなく、決まっていた。

今度、またあの女とすれ違うことがあれば、その時には車を止めてみよう、と。

すると、案の定、前方から、その女性が歩いてくる。

今度はよく観察してみる。

雨が降っているにも拘わらず、傘も差していない。

だというには、その女性は全く濡れている様子がなかった。

更に、良く見ると、その足には何も履いてはいなかった。

裸足なのである。

やはり、普通ではない。

そう感じた俺達は、すぐに車を発進させ、その女性とすれ違い様にターンし、

その女性の後をつけてみることにする。

距離にして、だいたい20メートル位あけて、その女性を尾行する。

すると、前方に先程、俺達が観察していた道入寺が見えた。

そして、なんと、その女性はそのお寺の門から中へと入っていく。

俺達は、門の前で車を止めて、その女性が出てくるのを待った。

やっぱり、あの女・・・・飴買い幽霊なのか?

誰かが言った。

まさか・・・・。

と返してみたが、確かにその結論が一番理解し易かった。

俺達は固唾を呑んで、その女性がお寺から再び出てくるのを待った。

そして、次の瞬間、後部座席から大きな声がした。

ハッとして後部座席を見ると、1人の女が、友人が座っている後部座席に姿勢良く

座っている。

それは紛れもなく、お寺の中に消えていった女だった。

その顔は、飴買い幽霊のイメージとは程遠いくらいに、恐ろしい形相であり、正座

した状態でも、異常に背が高く、車の天井に届く位だった。

魔のモノ。

まさにそういう形容がピッタリの姿に、後部座席に座る友人は、情けない位の

悲鳴をあげた。

そういう俺達も、ビクッとしてしまい、そのまま飛び出すようにしてね、車外へ

出た。

何とか3人が無事に車外へと逃げ出したのを確認すると、俺達は、車から

走って逃げ、100メートル位走った所で、立ち止まる。

そして、全員で車の様子を窺う。

しかし、それから20分位経っても、一向に変化が無い。

しかも、雨は更に激しく降ってきた。

車の持ち主である友人は気が気でないらしく、速く車に戻ろうと、うるさい。

そこで、恐る恐る車に戻ると、車の後部座席には誰もいない。

そして、どうする?と相談していると、友人の1人が叫んだ。

おい!あの女、向こうから歩いてくるぞ!

指差す方を見ると、確かに先程から、行き来を繰り返していた女が、また

歩き出している。

俺達は慌てて車に乗り込むと、そのまま、その町並みを離れ、警察署のそばまで

全力で逃げた。

不思議な事に、金石の町並みから出ると、そこにはもう雨は降っていなかった。

今でも、飴買い幽霊は、姿かたちを変え、ずっと飴屋からお寺までの道のりを

往復し続けているのかもしれない。

そう思った。
  


Posted by 細田塗料株式会社 at 20:18Comments(32)

2017年08月06日

お盆に戻ってくるモノ

サインディスプレイ部  営業のKです。

今日は島根県で39度超え、隣の福井県でも37.5度と

猛暑が続いておりますが、皆様、お元気でしょうか?

私は、といえば、昨晩はライブがぢょうど24時に

終了し、そのままそのお店の接待?で午前3時

まで飲んでおりました。

そのせいか、何故か、怖くない話のタイピングが

進みません。

スランプ?・・・・というか、元々そうなんですが・・・。

ちなみに、コメント欄で、よく沢山の話を覚えてますね?

という質問を頂きますが、基本的に、ライフワークとして

怖くない話を書こうと思った時から、過去に遡って聞いたり

体験した話を、ノートにまとめてあります。

そして、それは、危険な話と完全に区別しつつ、どんどん

増えていっております。

その中から、今日はどの話を書こうかな、と決めて

出来るだけ似たような話が続かないようにしております。

そして、もしも以前にも読んだような話だな~と思っても

決してダブったりして居る訳ではなく、実話を忠実に

書いているだけですので・・・・。

そのような、大切なノートですから、いつも床の間にある金庫

の中に大切に保管してあります(嘘です)

それとそうと、うちの娘ですが、コメントで、もしかして

太ってる?という書き込みがありましたので、その旨を

娘に伝えたところ、超ナイスバディだって、言っといて!

と言われましたので、ここに書かせて頂きます。

まあ、確かにあれだけ食べてるのに、何故かスリムなんですよね。

まあ、確かにダンスとかもよく踊ってますし、体動かすのは

好きみたいですので・・・・・。

ということで、ただのスリムではなくて、ナイスバディだそう

ですので、今後とも宜しくお願い致します。

ということで、今夜も、なかなか進まない中で書き上げた

つまらないはな・・・・いえ、怖くない話。

いってみましょう!

どうぞ~!


これは友人が体験した話である。

彼女は夫と子供ふたりの家族構成であり、金沢市内の一戸建てに居住している。

彼女の職業は、とあるネットビジネスであり、その殆どの仕事を自宅のパソコン

でこなしている。

そして、忙しい時などは、徹夜で作業をすることも多々あるのだという。

更に、彼女にはある程度の霊感があった。

それは、見えるまではいかないまでも、敏感に霊がいる事を感じ取る事が

出来てしまう。

そんな彼女がもっとも嫌う季節がお盆の時期だという。

とにかく、自宅に居ても外出していても、至るところで霊の存在を感じてしまう

からだ。

普通、お盆の時期に現れる霊というのは、ご先祖様だったり、亡くなった

親族だったりするのでは?という印象が強いが、彼女曰くそうではないのだという。

そして、ある日、彼女が住む町内会で盆踊りが開催された。

彼女は2人の子供を連れて、盆踊りに出かけた。

近くの小学校のグラントで開かれている盆踊りには、夜店も並び、それなりの

人で賑わっていた。

子供達ふたりは、会場で会った友達達と、どこかへ行ってしまい、彼女はひとり

ポツンと取り残された。

しかし、元々は田舎の出身である彼女は、実は盆踊りがとても好きらしく、

一人になったのを、これ幸いとさっさと盆踊りの輪に加わった。

踊り始めると、すぐに周りに合わせて踊ることが出来た。

そして、しばらく踊っていると、不思議な事に気付く。

踊っている輪の中に、お面をつけている人がいるのだ。

その面はキツネだったり、ひよっとこだったりと様々だったが、何故か、他の人が

白っぽい浴衣を着て踊っているのに対して、黒一色の浴衣を着ている。

どこかの踊りのサークルなのかなぁ?

そんな事を思っていたが、細かい事は気にしないタイプの彼女は、そのまま楽しく

踊り続けた。

そして、ふと、気付くと、その踊りの輪は、彼女を除く全ての人が、黒い浴衣の人

ばかりになってしまう。

あれ?

と思いながら、回りを見ると、何故かあれだけ沢山いた人も、そして夜店すら

消えてしまっていた。

え?なんで?

彼女は動揺してしまう。

そして、すぐに踊りを止めて、その踊りの輪から離れようとした。

しかし、何故か体が踊ることをやめてくれなかった。

彼女はパニックになってしまい、その場で大声を出した。

誰か~!

すると、その途端、それまで聞こえていた音楽がピタッと途絶え、踊っている

全員が彼女の方を向いて、見つめていた。

彼女はまるで異世界にでも迷いこんだような気分になってしまい、その場から

逃げ出そうとしたが、それも叶わなかった。

彼女は、周りから見つめる得体の知れない視線に恐怖し、そのまま、その場で

しゃがみこんでしまう。

両手で目を覆いながら、必死に考えた。

どうすればいい?どうやったら出られる?と。

すると、ボソボソという話し声が聞こえてきて、

ダレカマヨイコンダ・・・・。

ニガスマイゾ・・・・。

と聞こえたような気がした。

彼女は、もうその場にしゃがみこんだまま、大声でキャー!と叫ぶしかなかった。

すると、背後からポンポンと誰かが肩を叩いた。

振り返ると、そこには、彼女の2人の子供が心配そうな顔で立っていた。

ママ、どうしたの?

彼女はハッと我に帰ると、そこには、先程までの異世界は消えており、人手賑わう

夜店も並んでいるいつもの風景だった。

戻ってこれた・・・・。

そう思うと、彼女の目からは自然に涙がこぼれた。

彼女は更に心配そうに見つめる二人の子供達を抱きしめると、そそくさとその場から

立ち去り、自宅へと帰った。

自宅に帰ると、家に居た夫に、先程、体験した話をした。

しかし、

寝ぼけてたんじゃないか?(笑)

と一笑に付されてしまう。

彼女自身もそう言われてしまうと、

確かに最近疲れてたからなぁ~・・・・。

と思い、自分にそう言い聞かせた。

そして、その日の夜は、元々は仕事をする予定だったのだが、何となく起きているのが

怖かったので、早く寝る事にした。

いつもは一度寝てしまうと、絶対朝まで起きない彼女なのだが、その夜は何故か目が

覚めてしまった。

時計を見ると、時刻は午前2時を少し廻っていた。

だから、もう一度寝ようとするのだが、なかなか寝付けない。

そして布団の中でぼんやりしていると、トイレに行きたくなってしまった。

彼女は横で寝ている夫を起こさない様に静かにベッドから出て、寝室のドアを

廊下に出た。

そして、廊下の電気を点け静かに階段を下りる。

そして、1階につき、何気なくリビングの方をチラッと見た彼女は、その場で

固まってしまう。

真っ暗なリビング。

そして、そこにある4人架けのテーブルに誰かが座っていた。

それは、まるで浴衣を着たマネキンのように、背筋を伸ばし、その顔には

紛れもなく、盆踊りの時に見たキツネなどのお面を被っていた。

あの時の恐怖が一瞬で蘇った彼女は、逃げるようにトイレへと入り鍵をかけた。

高鳴る心臓の鼓動が耳元で大きく聞こえる。

どうして?・・・・。

すると、彼女はあの盆踊りの輪の中で聞こえた言葉を思い出した。

ニガスマイゾ・・・・・。

逃がさない?・・・・まだ諦めていないって事?

それじゃ、私を迎えに来たっていうの?

でも、なんで私なの?・・・・・。

彼女は必死になって思い出そうとするが、あの盆踊りの輪にいた者達からは、先祖や

親戚から感じるような優しさは伝わってこなかった。

感じたのは、獲物を見つけたような恍惚・・・・だった。

逃げなければ・・・・でも、どうすればいい?

彼女は必死になって考えた。

このまま、窓から逃げるか・・・・。

いや、それでは残された家族に危険が・・・・。

考えがまとまらないまま、彼女がトイレの中で立ち尽くしていると、

急にトイレのドアがコンコンとノックされる。

彼女はビクッとなって、固まり、神経を耳に集中する。

すると、ドアの向こうから、

○○ちゃん、ごめんなさいね。驚かせてしまって・・・・。

お盆に戻ってきて・・・・一目だけでも○○ちゃんに会いたくなって・・・・。

それは、紛れもなく数年前に亡くなった彼女の祖母の声だった。

その声を聞くと、それまで感じていた恐怖は一瞬で吹き飛んでしまい、彼女も

亡くなった祖母に会いたいという気持ちでいっぱいになる。

その時には、もう盆踊りの時に感じた恐怖や違和感も、そして、何故リビングに

4人が座っているのかという事もすっかり忘れてしまっていた。

彼女はゆっくりとトイレの鍵を開けた。

そして、ゆっくり確かめるようにドアを開いた。

しかし、そこにはもう祖母の姿は見えなかった。

おばあちゃん、どこなの?

そう思い、彼女は、部屋の電気も点けず、リビングへと入った。

明かりを点けてしまったら、祖母が消えてしまう・・・・。

そんな気がしたから。

リビングに入ると、すぐテーブルに駆け寄ったが、そこにも誰も座っていない。

すると、背後から急に声が聞こえた。

ここだよ~・・・・・。

あけてしまったねぇ~・・・・。

その声は明らかに祖母の声ではなかった。

ハッとして振り返った彼女が見たのは、リビングの風呂へリングの上に

正座した黒い浴衣を着た、10人以上の姿。

そして、そのモノ達は、ゆっくりと立ち上がると、被っていたお面を外した。

そこに並んだどの顔にも見覚えがなかった。

いや、というよりも、それらの顔は全て、恐ろしい鬼のような顔に見えた。

おばあちゃんは?

彼女は、それらのモノに叫んだ。

すると、

そうだね~

あいたいね~

いっしょにくるかい~

と甲高い声でゆっくりと答えた。

彼女は、その時初めて、騙された!と気付いた。

そして、再びトイレに逃げ込もうと視線をトイレに向けると、トイレのある

廊下には、まるで整然と1列に並んだように、お面を被った浴衣着の者達が立っている。

逃げられない・・・・・。

彼女はそう悟った。

リビングの中に居るそれらの顔がニタリと笑ったように感じた。

そして、摺り足であるくように、ゆっくりと彼女に近づいて来る。

電気を点ければ・・・・・消えるかも・・・・。

そう思い、彼女は急いでリビングの電気をつけようとするが、全く反応しない。

すると、近づいて来るそれらは、可笑しくてたまらないという感じで、

ゲラゲラと笑ってくる。

もう駄目・・・。

そう思った時、彼女は以前、俺から貰った護符を思い出したそうだ。

彼女は急いで、仕事用のバッグの中から、護符を取り出すと、それらに

向けて、かざした。

すると、突然、リビングの明かりが点いたのと同時に、それらの姿は、

ゆっくりと消えていった。

口惜しそうに顔を歪めながら・・・・・。

その後には、いつものリビングに戻っていたが、さすがにその夜は、夫を

起こして、そのまま朝まで付き合ってもらったそうだ。

そして、その後、彼女の周りでは怪異は起こらなかったそうだが、やはり

1年後のお盆にも、また、それらのモノがやって来そうで恐ろしい、と

話していた。

だから、俺は、その話をAさんにしてみた。

すると、Aさん。

少し呆れたような顔をして、こう言った。

なんか、護符を沢山欲しいっていうからKさんにいつもあげてますけど、もしかして、

いろんな人に配ってませんか?

本当に私を何かの便利屋と勘違いしてませんか?

今度から有料にしないといけませんかね(笑)

それと、その彼女ですけど、まあ運が悪かったというか、ちょうど波長が合ってしまった

だけですから、気にしなくて良いと思いますよ。

お盆っていうのは、昔から、亡くなった人が唯一現世に戻れる貴重な期間であると

ともに、人間と霊体が共存してしまうという危険な時期でもあるんですよね。

今回の霊達は、きっとお盆帰りに乗じて戻ってきてしまった悪霊たちでしょうね。

しかも、戻ってきた霊は、決して身分を明かしたり、お面を取ってはいけないのに、

それらは、それも破ってしまった。

それだけで、もうアウトです。

二度と現世には戻ってこれませんね。

霊界には霊界のルールという物がちゃんと存在してるみたいですから・・・。

それにしても、亡くなったおばあちゃんの声色を使うなんて、低級の悪霊が

やりそうな事ですよね・・・・。

私はそういうの・・・絶対に許しませんから・・・。

そして、最後にこう言った。

確かに、それらの霊達を弱らせたのは、あの護符の力だと思いますけど、リビングの

電気を点けて、彼女を助けたのは、きっと、声色を真似された、本物の

彼女のおばあさんだと思いますよ。

だから、彼女に伝えてあげてくださいね。

貴女はいつもおばあさんに護られてるんですよって。

それを聞いて俺は、Aさんも少しは優しいところがあるんだね~

と思ったが、その気持ちも、その後に、護符の代金として奢らされた

特大パフェ2つによって、あれは単なる思い過ごしだと確信した。
  


Posted by 細田塗料株式会社 at 18:06Comments(24)

2017年08月05日

人を斬った日本刀というもの。

サインディスプレイ部  営業のKです。

今日も暑かったですね。

もう、歩いてるだけで、頭がフラフラと・・・・。

今日は仕事中、小さな女の子を連れた若いお母さんが、

高架下の壁にもたれる様にして、ぐったりしており、

傍らに居る女の子も、凄く心配そうだったので、

迷ったんですが、一応、声かけてみました。

やはり、頭がガンガンして酷かったようで、大丈夫です・・・

とは言われたんですが、近くの涼しい商業施設まで営業車に乗せ、

連れて行きました。

冷たい飲み物を飲んだら、少し回復されたようだったので、

まあ、これだけ周りに人がいれば、万が一の時でも

大丈夫かと思い、そのまま仕事に戻ったのですが、

本当に大丈夫だったのか、と心配です。

皆さんも、暑さには十分ご注意くださいませ!

それとそうと、うちのお嬢様ですが、朝起きると、昨晩から

リクエストしていたらしく、朝食として、

たらこスパゲティ大盛り、からあげ、オムライス、特大ソーセージ3本、

ポタージュスープ、アイスカフェラテ(私の・・涙)という豪快な

料理がテーブルを埋め尽くしてました(笑)

誰か食べるの?と聞くと

勿論、私が食べるに決まってるでしょ?

今日、演劇の本番なんだから・・・・。

と返してきた。

というか、お前はマラソンにでも出るのか?

確か、劇にも出ない、ただの監督のはず・・・・・。

と思って見ていると、

ああ、やっぱり緊張してあんまり食欲ないかも・・・・。

と言いながらしっかり完食してました(笑)

演劇コンクールの結果は本人が言うまで聞かないで

おこう、と思っています。

あっ、それとコメント欄をいつも見ていると、本当に

様々な境遇の方がいらっしゃいますが、本当に

元気だして(カラ元気でも良いので)いきましょうね!

読者さん同士のやり取りを読ませていただき、

いつも私は元気を貰っています。

そして、私が怖くない話を通して伝えたい事も、皆さん、

しっかりとご理解頂いている様で、本当に感謝です。!

そんな関係がいつもまでも続くと信じております。

宜しくお願い致します。

それでは、今夜は私は、片町でひっそりとライブです。

なので、早めに1話アップさせて頂きます。

それでは、いってみましょう!

どうぞ~!


これは俺が体験した話である。

俺の親戚に医者をしている夫婦がいる。

かなり大きな病院の院長をしていたのだが、今は養子がその病院を継いでいる。

養子と書いたが、その夫婦には子供がいなかった。

だから、俺や兄が親に連れられて、その家に行くと、とても歓迎されたのを

よく覚えている。

その家は広大な病院の敷地の外れに建っており、かなりの豪邸だ。

そして、何故か俺をその家の養子にしたいという話が持ち上がったことがあり、

それ以来、出来るだけその家に近づかないようになった。

やはり、養子に出されるというのが、余程怖かったのだろう。

そんな親戚の家だが、やはりお金持ちだけあって、普通はお目にかかれないような

お宝が沢山あり、それは子供心にも、とても魅力的なものばかりだった。

その中でも、特に俺の興味を引いたのが叔父さんが集めていた日本刀の

コレクションだった。

俺が訪れる度に、いつも新しい日本刀を持ってきては、その刀についての

話をしてくれた。

それは、男の子としては、興味を通り越して、憧れのようなものになっていた。

1度、日本刀を持たせてもらった事があるが、その重量感はハンパではなく、

更に、鞘から抜いた本物の日本刀の刃は、言葉では言い表せないようなリアルな

恐ろしさがあった。

もしも、今、この刀を、手を滑らせて落としてしまったら、俺の手など簡単に

切り落とされてしまうのではないか、と実感できるほどの危険さ、と鋭さ、そして

美しさを併せ持っていた。

だから、俺は、その家に行くと、いつもまだ見ていない刀を見せて欲しいと叔父さんに

頼み込んだ。

勿論、叔父さんも嬉しそうに、倉庫のような場所から、刀を持ってきては、俺に

見せてくれた。

しかし、その叔父さんの日本刀のコレクションの中でも、一際、異彩を放つものが

あった。

いつも、俺は叔父さんと一緒に、お宝が保管されている倉庫に連れて行ってもらい、

その中から、

今日はこの刀が見たい!

という具合にして、その日、見せて貰う日本刀を決めていた。

そして、叔父さんも、それを駄目だとは絶対に言わなかった。

だが、ある日、俺は、その倉庫で、不思議な箱に入れられている日本刀らしきものを

見つける。

他の日本刀が白木の真新しい綺麗な箱に保管されているのに対して、

その木箱だけは、茶色に変色し、赤黒い汚れが至る所に付いていた。

そして、木箱の周りには、鉄製の鍵までかけられている。

更にその木箱だけは、まるで他の木箱から隔離されるように、鍵の付いた

棚に収められていた。

俺は、

叔父さん、これも日本刀なの?

すると、

そうだよ。でも、これは見せられないんだ。ごめんね。

そう言って、それ以上は何も言わなかった。

その時は、それで諦めたのだが、その当時の俺は、余程、その日本刀に興味が

沸いてしまったらしく、叔父さんに会う度に、

ねぇ、やっぱり、あの日本刀は見せてくれないの?

と、しつこく聞いていたのを覚えている。

そして、その度に叔父さんは、苦笑いをして、

ごめんね。

とだけ返してくれた。

そして、時が流れて、俺が大学生の時の事だ。

俺は神戸の大学から金沢の実家に帰省し、バイトをしながらも、バイクで何処か

へ出かけるといった感じで大学の夏休みを過ごしていた。

そして、バイト代も底を突きかけたある日、俺は、叔父さんの元に行く事にした。

何しろ、お金持ちだからなのかは分からないが、小さな頃から、俺達が行くと

かなりの金額のお小遣いをくれていたのを思い出したからである。

今にして思えば、本当にとんでもない奴なのだが、その時は本当にお金に困っていた

のだと思う。

そして、1人バイクで、その叔父と叔母の家に行くと、本当に歓迎してくれた。

久しぶりに会ったからなのかもしれないが、その時はとても会話が弾み楽しい時間

を過ごした。

あっという間に、夜になってしまい、泊まっていけば?というありがたいお言葉を

頂戴した俺は、当然のごとく、その夜は、叔父さんの家に泊めてもらう事にした。

晩ご飯は、近くの高級寿司店で、ごちそうになり、叔父さんの家に帰ってからも、

叔父と叔母を交えての飲み会になってしまう。

そして、お酒が回り、良い気分になった叔父さんが俺に言ってきた。

お前は、小さい時からいつも、あの日本刀の事ばかり聞いていたんだが、やはり

今でも見たいと思ってるのか?と。

正直なところ、俺は、そう言われるまで、その日本刀の事はすっかり忘れていた。

だが、叔父さんにそう言われて、幼い頃の記憶が蘇ってきた。

だから、俺は

勿論、見たいよ!でも駄目なんでしょ?

と聞き返した。

すると、お酒のせいなのか、その時、叔父さんは、こう言った。

それじゃ、見せてあげるよ。

お前ももう大人なんだし、これからの人生の中で、そういうものが存在するんだ、と

いう事を知っておくのも良い勉強になるのかもしれないからな・・・・。

そう言うと、叔父さんは、そそくさと席を立ち、部屋から出て行き、5分位して、

また戻ってきた。

両手で大事そうに例の木箱を持って・・・・。

目の前に置かれた木箱は、幼い頃の記憶をすぐに呼び戻してくれた。

古く茶色に変色した木箱には、まるで飛び散ったかのように、赤黒い汚れ

が付着している。

そして、その箱には、錆びたような金属で鍵がかけられている。

そう、まるで封印でもされているかのように・・・・。

そして、その箱を前にして、叔父さんは、真顔に戻ってこう言った。

最後にもう一度聞くが、本当に見たいんだな?

見たいのなら、それなりの覚悟を持ってくれ。

これは、そういう類のものなんだから・・・・。

そして、これを見る時、絶対に面白半分な気持ちで見てはいけない。

怖がってもいい。

だけど、馬鹿にしたり、茶化したりするのはもっての外だ。

畏敬の念をしっかりと持って見て欲しい。

それだけだ・・・・。

そして、どこからか取り出した古めかしい鍵を使って、叔父さんはその木箱の

鍵を開ける。

俺はその説明しようのない緊張感で、酔いはすっかり醒めていた。

そして、叔父さんはその木箱のふたを開ける。

木箱には、何やら、掛け軸のような巻物が一緒に入っているようで、それを取り出すと、

日本刀の入った布が見える。

そして、その布には、お経の様な文字が隙間無く書き込まれており、更に合計4枚の

御札のようなものが貼ってあった。

この御札だけは、毎年新しいものに変えてるんだよ。

そして、今日はちょうどその御札を貼り替える日なんだ。

叔父さんはそう言いながら丁寧に御札を剥がし、布袋から日本刀を取り出した。

やはり、その日本刀は異様だった。

鞘に収められている状態でありながら、殺気というか、恐怖が感じられ、俺は

全身に鳥肌が立つのを感じた。

そして、叔父さんは、こう話し出した。

お前にこの刀を見せなかったのには理由があってな。

実は、この刀、江戸時代前期のものなんだが、過去に何人もの命を奪っている。

それは戦であったり、果し合いであったり、様々なんだが、どちらにしても

この刀に持ち主は、決して負ける事無く、常に相手を斬り殺してきた。

そして、最後に人を切ったのが、処刑場での斬首に使われた時。

そうして、斬られた者達の怨念を取り込みながら、この刀は今も存在している。

そして、普通は戦や果し合いで刀の刃がぶつかり合うと刃こぼれしてしまうものなんだが、

何故か、この刀には刃こぼれ1つ無いんだ。

まさに奇跡の日本刀なんだよ。

そして、明治時代以降、この日本刀は、美術品として、色んな人の手に渡った。

確かに、大変な価値がある刀だったから、それこそ、数多の美術収集家達が

こぞって、この刀を所有したがった。

だが、この刀は、人を切れなくなってからも、ずっと誰かを斬りたいと思って

いたのかもしれない。

まるで、この刀が意志を持つかのように・・・・。

そして、この刀を所有した者達が、ある日、突然、気が狂ったようになってしまい、

家族や周りにいる人達に斬りかかった。

それでも、何故か誰もがこの刀を所有したがったんだ。

さすがに死人がでる事は無かったが、それでも斬った人も斬られた人も、その後は

悲惨な人生を送ることになった。

そして、いつしか、この刀は呪われているということで、皆、忌み嫌うようになって

しまった。

その後は、きちんと供養し、御札で封印するようになってからは、そうした事件は

起こらなくなったんだけどな。

そう話すと、叔父さんは今度は掛け軸を手にとって、俺に開いて見せた。

そこには、首だけを石の上に置かれ、晒されている男の姿が描かれていた。

得体の知れない描写と、得体の知れない物を使って描かれたその絵は、見ている

だけで、悪寒と吐き気がする。

そして、叔父さんはこう続けた。

どういう理由なのかは分からないが、処刑場でこの刀を使って斬首された侍の

姿がこうして掛け軸として描かれているんだ。

勿論、斬首された侍の血を使ってかかれたものらしい・・・・。

そう言うと、叔父さんはその日本刀を鞘から抜いて俺の目の前にかざした。

呪われた妖気・・・・

そんな言葉がすぐに頭に浮かんだ。

それは見ているだけで、汗が流れ出すような恐怖が伝わってきた。

それと同時に、魅入られるような、不思議な感じがした。

はっきり言えば、人が斬りたいという衝動に駆られてしまった。

俺は、

もう十分です。

と言うと、叔父さんは、すぐにその刀を鞘に納め、真新しい御札を貼り、

掛け軸と一緒に手際よく、木箱に納めた。

俺は、その時、何故かぐったりと疲れきってしまい、肩で息をしていた。

それを見て、叔父さんは、

まあ、世の中にはこういう、曰くつきの物が沢山存在しているって事だ。

でも、これだけの本物を見る機会というのもそうそう在るもんじゃないからな。

叔父さんは、ある意味、この日本刀の持つ妖気に魅入られてしまっているのかも

しれない。

だけど、お前は、今、見た事を糧として、今後の人生で、こういう曰くつきのものに

魅入られないような生き方をすれば良いんだよ。

そう言って、少しだけ笑ってくれた。

そして、その曰くつきの日本刀を見てから、俺は夜寝ていると必ず、見知らぬ

侍が夢の中ら現れては、

人が斬りたい、お前を斬らせてくれ!

と追いかけられる夢を毎晩のように見るようになってしまった。

そして、ある晩の事。

今でもはっきりと覚えているのだが・・・・。

夜中に、何かの気配で目が覚めた。

金縛りというのではなかった。

体は普通に動く。

そして、ふと、視線を頭の上の方に向けると、そこには、侍の姿をした男が正座

していた。

そして、首から上の部分がそこには存在せず、何故か彼の手に持たれ、

正座した膝の上に、その首は置かれていた。

斬首された侍の霊なのか?

俺はすぐに思った。

そして、見てはいけないと思ったが、何故か視線を逸らすことが出来なかった。

その男の膝に置かれた首は悲しそうな顔をしなから、ジッと俺を見つめていた。

どうして俺の所に出てくるんだ?

そして、同時に

どうすれば良いのか?

と必死に考えた。

そして、俺は

貴方を斬ったあの刀はもうすでに封印され、人を傷つける事は出来ません。

だから、安心してください・・・・。

そう、心の中で呟いた。

すると、その侍は、ゆっくりと立ち上がり、そのまま徐々に薄くなり、消えていった。

そして、それからは怪異も悪夢も見なくなった。

あの日本刀は、今もあの家に保管されているのだろうか?
  


Posted by 細田塗料株式会社 at 18:20Comments(24)

2017年08月04日

サークルの同窓会で・・・。

サインディスプレイ部  営業のKです。

今日は一際暑い1日でした。

なんか、日を追うごとに暑くなっている気がします。

あっ、皆さん、お疲れ様です。

体調、ご自愛くださいませ!

それと、出版する本の内容に関してのご質問がありました

ので、お答えいたします。

本の内容としては、本編だけになりますね。

前書きを載せてしまうと、怖い話の本ではなくなってしまいますので。

ちなみに、プロフィールとか、あとがきというのも、書かされましたので、

宜しければお読みください。

こんな感じですね。

それとそうと・・・・。

うちの娘は明日から演劇の発表コンクールだそうです。

妻は午後から仕事を早退して、観にいかされるそうです(笑)

差し入れに、ピザ15人前を持って来てね!と言われたそうです。

八百長を読めなかったくせに、グランプリと監督賞を

狙っているそうです(笑)

そして、昨日今日と、本番と同じ開錠でリハーサルだったそうですが、

エアコンは点いていなかったそうで、我が家のリビングと同じように、

会館のロビーの冷たそうな所を探っては、ピッタリくっ付いては

移動を繰り返していたそうです。

大丈夫ななのか?監督さん?

ということで、今夜も怖くない話いきましょう!

本当に怖くない話ですのでごめんなさい。

それでは、どうぞ~!


大学時代は自動車部というところに籍を置いていた。

二輪(バイク)と四輪(自動車)に分かれていたのだが、二輪は主にツーリングや

鈴鹿、中山サーキットで行われるレース活動。

そして、四輪はラリー、ジムカーナ、ダートトライアルといった競技専門に

活動していた。

通常は、どちらかひとつに絞るのだが、俺の場合、どちらにも興味があったので

二輪と四輪のどちらにも所属していた。

ただ、そのうちにやはり四輪のレースはお金が掛かるということが判ったので、

それ以後は、ほぼ二輪だけの活動になったのだが・・・・。

そして、俺は無事に4年間で卒業出来た。

しかし、それは運が良かったのかもしれない。

何故なら、自動車部、特に二輪に関して言えば、その殆どが亡くなっているのだから。

レース中の事故、ツーリング中の事故、そして街中を運転していての事故、更に

病気で亡くなった者もおり、卒業した時点で、生き残っていたのは男女合わせても

10人に満たなかった。

新入生の頃は、同期が20人以上いたのだから、運が良いというしかない。

そして、卒業してから数年後、同時の仲間で、自動車部の二輪部の同窓会的な

集まりが行われたことがあった。

場所は神戸市三ノ宮の居酒屋だったと記憶している。

その日は全国から生存している全員が集まった。

女性2人と男性が7人だった。

そして、予約しておいた部屋に通され、メニューを見ていると、お店の人が

やって来てこう言った。

ご予約の人数よりも増えたのなら、ご連絡して頂かないと・・・・。

今日はお店に空席がありますから、宜しければ、もっと広い部屋に変えましょうか?

俺達は最初何を言っているのか理解出来ず、

いえ、この部屋で大丈夫ですよ!

と答えた。

俺たちは、変な事を言う店員さんだね~と言いながら、注文する品を決めていると、

何故か先程、店員さんが持ってきた、おてふきの数がやたらと多い。

合計9人しか居ない筈なのに、何故か、おてふきが、15個も置かれている。

まあ、多い分には良いか、と思いつつ、決まったメニューを注文する為に、再び

店員さんを呼ぶ。

すると、先ず、飲み物の注文を聞かれる。

俺たちは、それぞれが、飲みたい物を店員さんに伝えた。

すると、一瞬、不思議そうな顔をしてから、再び頷くような素振りをして、

今度は、食べ物系の注文をした。

そして、部屋を出て行く店員さん。

俺たちは、何故不思議そうな顔をされなければいけないのかと逆に不思議に

感じたし、何か得体の知れない気持ち悪さを感じていた。

それでも、すぐに久しぶりに会った友人達との会話で盛り上がる。

そして、頼んだ飲み物と食べ物が運ばれてきた。

そこには、誰も頼んでいない筈の、ウイスキーとグラス、そして日本酒までもが

並べられ、食べ物はといえば、これまた、誰も頼んでいない筈のものまでが

並べられていく。

全員の顔が一瞬引きつる。

あの・・・こんなの頼んでませんけど?

誰かがそう言おうとして、1人の友人が止めた。

そして、

ああ、ありがと。これで全部ですよね。

と店員に言葉を掛ける。

またしても、店員さんは不思議そうな顔をして、部屋を出て行った。

そして、俺達だけになった時、先程、注文のクレームの言葉を遮った友人が

こう言った。

あのさ。よく見てみろよ。

俺達が頼んでいないのに、運ばれてきたものって、お酒も料理も全て死んだ

あいつらが好きだった物ばかりだと思わないか?

そう言われ、まじまじと見てみると、彼の言うとおりだった。

死んでしまった友人の中には日本酒しか飲まない奴も居たし、ウイスキーが大好きな

奴も居た。

そして、料理にしても、全て、死んだ彼らが好きだったものばかりだった。

もしかして、あいつらも来てくれてるのかな?

誰かが言った。

すると、全員がそう確信したらしく、もう薄気味悪さは消え去った。

そして、そのまま自然に飲み会がスタートした。

持ってきたグラスや日本酒も合わせ、きちんと15人分のお酒を注ぎ、乾杯した。

そして、料理も、死んだ彼らが好きだったものを真っ先に、空いている席に

並べた。

そして、それからの時間は、死んだ仲間達の話で盛り上がった。

いつもは、そういう話は避けているのだが、その時は、その話をしなければ

いけないような気持ちになってしまい、皆で生前の失敗談などを話して盛り上がる。

すると、笑う俺達の声に混じって、確かに死んだ仲間達の笑い声が確かに聞こえた。

その間、不思議な事にちゃんとグラスの酒が無くなり、日本酒も無くなってしまう。

それでも怖がる者は一人もおらず、追加のお酒を注文して、空いている席に置いた。

まるで、死んだ彼らが、そこで一緒に飲んでいるかのような不思議な飲み会だった。

いや、間違いなく、その時、その場所に彼らは戻ってきてくれていた。

まるで、あの頃と同じように、笑ってくれていた。

あいつらが死んでしまってから、空白になっていた時間が、取り戻せたような

気がした。

だから、その時間がそのままずっと続いてくれれば、と誰もが思っていた。

しかし、予定していた3時間はあっという間に過ぎた。

そして、そのままお開きとなったのだが、会計を済ませ、お店を出る時に、

俺たちは、

ありがと・・・

またな・・・・

という声を確かに聞いた。

そして、生暖かい風が突然吹いて、一気に駆け抜けていった。

そして、そこはいつもの現実世界に引き戻された。

もう帰っちゃったのかな?あいつら・・・・。

誰かがそう言ったが、確かに俺もそう感じた。

すると、そこにいた皆の目からは涙がこぼれだす。

もっともっと長い時間、あいつらと過ごしたかった。

それにしても、あんなに楽しい飲み会は初めてだったかもしれない。

また、あいつらと一緒に飲める機会があると言いかな?

と誰が言うと、

勿論、飲めるさ!

と誰かが返し、その言葉に

其処にいる全員が皆、頷いていた。

そして、あいつらは、いつも俺達の事を見てくれており、会いたがってくれている

のだと思うと、それだけで、とても幸せな気持ちになった。
  


Posted by 細田塗料株式会社 at 19:43Comments(34)

2017年08月03日

立体駐車場

サインディスプレイ部  営業のKです。

今日は特に暑い1日でした。

しかも、午後から屋外でかなりの重労働でした(涙)

でも、最近は、家に帰ってからどの話を書こうかと

考えていると楽しくなってしまう自分が居て驚きます。

コメント欄での皆さんのやり取りも楽しいので・・・。

それにしても、私の怖くない話。

午前0時~午後5時の閲覧数が半端なく多いのは

何故なんだろう?と考えてます。

まあ、私はもともと怖い話というのは読まないので、

尚更、理解に苦しんでます。

怖くないのかな~?と。

それはそうと、

mana様から、ご質問頂いたのですが、夜勤のバイトで

色々と見た様な気がする・・・ということですので、

たぶん、霊感が少なからずお有りになるのだと

思いますよ。

見た様な気がするっていうのは、やはり見てしまってます(キッパリ)

ただ、誰にでも多かれ少なかれ霊感は備わっていると

思いますし、悪霊なんて、稀ですので、気になされる

事はないと思いますよ。

見た時に、大騒ぎしてしまったという事ですが、別に自然体で

良いと思います。

怖いものは怖いわけですから・・・。

そんなことで、霊障は無いと思います。

現場を見ていないので、断言は出来ないのですが、そこに

現れる霊さん達は、きっと寂しくて、夜でも人が来る場所に

居たいだけのような気がします。

だから、面白半分で茶化したりしなければ、何も問題無いと

思います。

すみません。

ろくな回答になってませんね(汗)

ただ、霊が居る、とか、霊が見えるというのを意識し過ぎない方が

良いと思います。

もしかすると、寄ってくるかもしれませんので・・・・。

コメント欄で直接お返事するのは控えておりますので、こちらで

ご質問に答えてみました。

ということで、怖くない話、いってみましょう!

それでは、どうぞ~!



最近は北陸新幹線が開通したことで東京への出張も容易になった。

実際、仕事で出張の際、東京へも大阪へも約2時間半で着いてしまう

というのは、このうえなく便利だ。

俺の場合、出張で電車を利用する時には必ず金沢駅を起点として使う。

いつもはバスで行ったり妻に送ってもらったりしているのだが、やはり始発に乗る

時には、自分の車で金沢駅まで行き、近くの駐車場に停める。

最近まで気に入って利用していたのが、某屋上駐車場。

駐車スペースもかなり広く、日中は常に満車状態なのだろうが、俺が出張で利用する

早朝や夜間は、かなり空いているので、とても便利だ。

そして、その駐車場を利用し出してから、ある事に気付いた。

その駐車場は、入り口から入ると、まるで螺旋階段のようにグルグルと回る

ようにして、屋上まで登っていく。

それこそ、いつまで続くの?というくらいにずっとグルグルと回りながら上る

という運転が続くのである。

まあ、別にそれが苦になるという訳ではないのだが・・・・。

ある日、俺は気付いてしまった。

車しか通れない筈の通路に、薄い水色の服を着た女性がいる事に・・・・。

その女性は、まるでどこかのOLさんのような服装で、その通路を歩いている。

初めて見た時は、

え?なんで、こんな処を人が歩いてるの?

と思ったのだが、どう見ても、その駐車場の係員には見えない。

ただ、その時は急いでいた事もあり、そのままスルーしてしまったのだが・・・。

それから、その駐車場を利用するたびに、その女は必ず其処を歩いていた。

それは屋上へと上っているとき、そして入り口へと下っているとき、何度と無く

目撃するのだが、何故かその女は、常に上っていた。

降りていくのは見た事が無かった。

そして、それだけ何度も目撃してしまうと、不思議と冷静に観察してしまう。

螺旋状の通路を運転しているのだから、マジマジと凝視する訳にはいかなかったが、

それでも、その女の特徴みたいなものは何となく把握出来た。

薄い水色のOL風の制服は、夏でも冬でも変わる事はなく、たぶん夏用の制服

に見えた。

髪は肩まであり、靴は黒かった。

背丈も160センチ弱といった感じで、いたって普通である。

ただ、明らかに違うのは、良く見ると、その女は歩いているのではなく、足は

動いているのだが、少し浮いているのか、滑るような感じで移動していく。

そして、その速度はとてもゆっくりとしていた。

だから、俺は

きっと何かの事情があって、此処に居ついてしまった女性の霊かな・・・。

そんな風に思った。

しかし、俯き気味に、ゆっくりと通路を登っていく女からは、怖さとかいう

ものは一切伝わってこなかった。

だから、俺はあんなミスを犯してしまったのかもしれない。

その日、俺はやはり出張の為、早朝に車でその駐車場の通路を走っていた。

そして、いつものように歩いている筈のその女を無意識のうちに探していた

のかもしれない。

そして、通路をグルグルと登っていくと、やはり、その女はその通路を歩いていた。

その女を発見した時、何故か嬉しかった。

いつもと変わらず、その通路を上っていくその女を見て、不思議と嬉しいような

感情が沸き起こった。

そして、ほんの出来心というか、魔が差した・・・のかもしれない。

その女性の横を並走する様に、速度を落とし、その顔を覗き込んだ。

元々、そんなに明るい場所ではないので、顔は確認出来なかった。

しかし、何やら、ブツブツと喋っているかのように口が動いている。

俺は、

一体何を喋っているのだろう、と気になってしまった。

だから、助手席のパワーウインドを降ろしてしまう。

そして、聞こえてきた言葉が、

殺したい・・・・殺したい・・・・殺したい・・・・殺したい・・・・殺したい

そんな言葉だった。

俺は、ヤバイと思い、急いで助手席の窓を閉じようとしたその瞬間、

その女が、突然、俺の方を向いた。

その顔は、いつもの無表情なものではなく、とても危険で邪悪なものに変わっていた。

真っ黒な目には怒りのようなものが感じられ、吊り上がっており、口元からは血の様な

ものが垂れている。

そして、その皮膚は、焼け爛れたように、いびつなものだった。

そして、こちらを向いたその女は、突然、俺の車に飛びついてきた。

間一髪、助手席の窓は閉める事が出来たのだが、その女は執拗に窓に爪を立ててくる。

俺は、咄嗟に車の速度を上げた。

その女は、それほど速く移動出来ないだろうと思ったから・・・。

しかし、次の瞬間、俺は目を疑った。

俺が見たバックミラーには、もの凄いスピードで、今にも車に飛び移るかのように

宙に浮き、こちらに手を伸ばす女の姿が写っていた。

俺は更に速度を上げると、さすがに少しずつ離れていったが、それでも

まだ追いかけてくるのを止めなかった。

だから、屋上に着いた俺は、急いで車を停めて、一息つく。

安全な霊だと思っていたのに・・・・。

そう思いながら。

しかし、気を取り直して、車から降りようとすると、何かが駐車場で

動いていた。

それは、1台1台、虱潰しに車の中を確認しているようだった。

しまった!

俺は、すぐに車から降りて、さっさと駅へと向かわなかったことを後悔した。

何故なら、早朝という事も有り、その時、駐車場には10台ほどの車しか

停まっていなかったから・・・。

どうする?

俺は考えたが、やはり車から出る勇気は無かった。

だから、シートを倒し、車内に置いてあったジャンバーを上心身の上に乗せて、

ひとすら時が過ぎるのを待った。

そして、そのまま10分くらいが経過した。

もしも、俺を見つけるのであれば、もうとっくに見つかっている筈だった。

だから、俺は、ゆっくりとジャンバーをどかし、窓を見た。

息が止まりそうだった。

そこには、窓に張りつくように、その女がベッタリと顔をつけ、ニタニタと

笑っていた。

そして、ユサユサと車を揺らす。

俺は、もう逃げられない、と覚悟した。

それくらい、その女の力はとても強く、恐ろしいくらいだった。

と、その時、突然、駐車場を上ってくる複数の車の音が聞こえた。

そして、幸運にも、その車達は、俺が停まっているすぐ近くに駐車しようとしている。

すると、突然、車の揺れが収まり、その女は何処かへ消えた。

俺は助かったと思い、ホッとしていたが、もう電車の時刻にも余裕が無かったので、

そのまま、急いで車を降り、駅へと向かった。

そして、そのまま大阪に出張し、仕事をこなす。

そして、金沢駅に戻ってきたのは、既に午後10時を回っていた。

エレベータに乗り、屋上駐車場へと向かう。

しかし、俺にはその日の朝の出来事が、恐怖としてはっきりと記憶に刻まれていた。

こういう時の神頼みではないが、やはりAさんに電話してみる。

しかし、何故か留守電になっている。

どうする?

あの女に会ってしまったら、こんどこそ・・・・。

恐怖に飲み込まれそうになる。

しかし、このまま此処で朝まだ待ったとしても、いつかは、駐車場を出て行かなければ

ならない。

俺は意を決して、車のエンジンをかける。

そして、出来るだけ周りを見ないように、一気に下まで駆け下りる事に決めた。

シートベルトを締めて、ギアをDレンジに入れる。

すると、その時、突然、コンコンと窓を叩く音が聞こえる。

ハッとして横を見ると、運転席の窓を体を屈めて覗き込む女がいた。

その顔は、薄気味悪く笑っている。

しかも、何故か朝見た時よりも、かなり大きく、一見すると身長が2メートル

を遥かに超えている様に見えた。

俺は恐怖で、一気に車を発進させた。

急いで、駐車場から出なくては・・・・。

それしか頭になかった。

その時、突然、携帯が鳴った。

俺とその時、不思議とその電話に出なくてはいけない様な気がしてしまった。

だから、その女がまだ側にいる事も忘れ、車を停止させ、急いで電話に出た。

本当に懲りませんよね?

また、霊と追いかけっこするつもりですか?

っていうか、どうして霊とトラブルばかり起こすんでしょうね?

ちゃんと学習してくれないと・・・・。

Aさんだった。

俺は一気に今の状況を説明しようとしたが、

はいはい。全部分かってますよ。

煩いから黙って、私の話を聞いてくださいね。

その女の霊ですけど、かなりKさんに怒ってますよ。

顔を見られたし、声も聞かれたって・・・。

だから、生かしてはおけない・・・・って。

えーと。私のあげた護符はちゃんと車に置いてありますか?

だとしたら、大丈夫てず。

車には絶対に入ってこられませんから、安心してください。

それから・・・・。

車で一気にその霊から逃げようと思っては、駄目ですからね。

その女は、Kさんが、駐車場の螺旋上の通路をスピードを出して逃げるのを

待ってますから・・・。

螺旋状の通路から、真ん中にある空間に、車ごと落としてしまおうって事です。

だから、ゆっくり慎重に降りてくれば安心ですから・・・・。

後は私が何とかしますから・・・・。

それを聞いて、俺はゆっくりと車をスタートさせた。

そして、有り得ないほどのスローペースで駐車場を降りていった。

その間、何故か、女はどんどんと大きくなっていき、さすがに恐怖を感じたが、

それでも、Aさんから大丈夫、と言われたいたので、何とか、そのままのペース

で駐車場を降りていくことが出来た。

そして、駐車場が見えた、と喜んだ時、俺は別の意味で驚いてしまう。

なんと、そこには、歩いて通路を上っていくAさんの姿があったから・・・。

なんで?

こんなところに?

疑問が頭を駆け巡った。

だから、駐車場から無事に出た俺はそのまま、Aさんが出てくるのを待つ事にした。

そして、10分ほどすると、Aさんは、出てきた。

心配そうに待っていた俺を見て、Aさんは一瞬意外そうな顔をしたが、すぐに

元気良くVサインをする。

そして、Aさんに駆け寄り、

大丈夫?

でも、どうして?

と聞く俺に、

職場の飲み会が金沢駅であったので、そのまま、酔い覚ましに、霊に説経でも

しようかな、と思っただけです。

それに、私が、あんなのに負ける訳ないじゃないですか(笑)

と酔っ払ったAさんは豪快に笑う。

そして、

あっ、これから、まだ3次会があるそうなので、私、いきますね!

といい、立ち去ろうとするが、突然、こちらを振り向いて、

あっ、今日のは、貸しにしときますから・・・・。

後日、ちゃんとお礼しないといけませんね~(笑)

ああ、また太っちゃう・・・・。

と独り言を言いながら、再び人ごみの中へ消えていった。

その後、しっかりと大量のスイーツを奢らされたが、その時、思った。

Aさんは、何故、こんなにスイーツばかり食べているのに、全く太らないのだろう、と。

もしかしたら、Aさんこそ、何かの妖怪なのかもしれない。


  


Posted by 細田塗料株式会社 at 20:03Comments(33)

2017年08月02日

午前3時の着信履歴

サインディスプレイ部  営業のKです。

今日も皆様、お疲れ様でした。

お互いに無理なくユルユルと頑張りましょう!

それと、またしても、大阪のY様より、大量の

お香を頂きました。

本当にありがとうご゛さいます。

ただ、Y様のお陰で、お香の効力も知ることが出来ましたので、

それだけでも、本当に感謝しておりますが、更にお香まで

何度も送って頂くと、申し訳なさ過ぎて・・・・。

ですから、本当にお気持ちだけで十分ですので・・・。

うまく言えませんが、宜しく願い致します。

それはそうと、すっかり忘れていましたが、8月が誕生日の

うちの娘は、今月で17歳になるそうです。

誕生プレゼントを貰おうという魂胆で、家の中でも

笑顔をふりまいております。

そういえば、誕生日とクリスマスがプレゼントを貰えるから

一番好きな日なんだそうです。

というか、まだサンタさんを信じてる高2って???

まあ、監督として頑張ってるみたいなので、何か

買ってあげないと、とは思ってますけどね。

ということで、今夜も怖くない話、スタートです。

うーん。毎日更新してるぞ。

我ながら、偉い!偉い!

それでは、どうぞ~!



これは友人の体験談である。

友人は俺よりも5歳ほど年下であるが、一戸建てに1人で住み、

独身を謳歌しているという男だ。

友人は、仕事では会社から支給されているスマホを使っている。

ただ、プライベートでもスマホを1台持っているので、仕事から帰宅すると、

仕事用のスマホは、さっさと電源を落とし充電器にセットしてしまう。

また、仕事で1日使用していると、バッテリーの残量もほとんど無くなって

しまうというのもその理由なのだが、やはり、せっかく帰宅してのんびりして

いるのに、仕事の電話等受けたくないというのが、本当の理由だそうだ。

そして、夜が明け、朝になって出勤する時に、再び仕事用のスマホの電源

を入れる。

それが彼のいつものパターンだった。

しかし、ある日、異変が起こる。

朝、仕事用のスマホの電源を入れると、午前3時ジャストに着信があった

という履歴が表示された。

発進元は非通知設定になっている。

きっと、間違い電話だろう?

そう思い、彼はその履歴をそのまま放置する。

しかし、それから毎朝、スマホの電源を入れると、必ず決まって午前3時ジャスト

に非通知からの着信履歴が表示されるようになる。

そうなると、さすがの彼も、その着信履歴に興味を抱き始める。

一体、誰が何の目的でそんな時刻に電話をかけてくるのか?

そして、会社の許可を得て、電話会社に問い合わせたが、当然、発信者の個人情報

など教えてくれる筈もない。

そこで、彼は週末の土曜日の夜、その電話を待ってみる事にする。

とりあえず、いつもの様に、夕方からは町に飲みに出た。

そして、午前1時半頃、帰宅して、その電話を待った。

待っている途中、うっかり寝てしまいそうになったので、彼は熱いシャワーを浴びて

眠気を吹き飛ばした。

そして、いよいよ午前3時が迫ってくる。

彼はスマホを手に持ったまま午前3時が来るのを待った。

そして、午前3時ジャスト・・・。

案の定、スマホに電話がかかってくる。

彼は、すぐにスマホの通話ボタンを押した。

もしもし・・・

返事が無かった。

それでも、彼は何度も、もしもし、もしもし、と呼びかける。

それでも相手からの返事は一切無かった。

そして、しばらくの沈黙の後、電話はブツッという音とともに切れてしまった。

一体何なんだ?

そう思ったが、彼はその夜は、そのまま床に就いた。

しかし、1度電話に出たのだから、もうかかってくる事は無いだろうと彼は

なんとなく安心した。

しかし、それからも電話はかかり続ける。

毎朝飽きてスマホの電源を入れると、必ず、決まって午前3時にかかってきた

着信履歴が表示されていた。

彼は少し頭に来たという。

何故、俺がこんな電話に悩まされなければいけないのか?と。

そして、彼は電話を待つようになる。

さすがに、平日はそんな時刻まで起きている訳にもいかなかったので、週末、の金曜日、

そして、土曜日の夜はいつも仮眠をとりながら、午前3時の電話に備えた。

そして、それに呼応するかのように、やはり電話はかかってくる。

きっちり、午前3時ジャストに。

そして、電話に出て、彼が、もしもし、と呼びかける。

しかし、電話の向こうからは相変わらず何の反応も無かった。

そして、いつも、そのまま沈黙の後、電話は切れた。

ただ、何度か電話に出るうちに、相手が男だという事は分かったらしい。

それは、電話の向こうから、苦しそうな男の息づかいが聞こえたからであった。

だから、彼は思ったそうである。

これは女性を狙った変質者からの電話ではないのか?と。

ただ、そうだとしたら何故男性である彼が電話に出ているのに、懲りずに電話を

かけ続けてくるのか?

その点は辻褄が合わないのだが・・・・。

そして、その翌週の土曜日の午前3時。

いつものように電話を待っていた彼は、かかってきた電話にいつものように出る。

そして、それまでの怒りが爆発した。

お前、何処にかけてるんだ?

それに何時だと思ってる?

お前みたいな変質者がいるから、こんなに変な世の中になるんだよ!

と、まくしたてた。

それまでは、もしかしたら、お客さんかも?という懸念もあったのだが、その時には

そんな事など、もう、どうでも良くなってしまっていた。

しかし、その時、ほんの偶然が彼に悪寒を走らせる。

ちょうど、その時、家の横を救急車がサイレンを鳴らしながら通りすぎていった。

そして、その時、彼は凍りついた。

まさにその時、窓の外から聞こえてくるサイレンの音と、電話を通して聞こえてくる

サイレンの音が共鳴したのだ。

彼は、それまでの強気な姿勢が完全に消えてしまい、思わず口篭ってしまう。

それは、少なくとも、彼に毎夜、午前3時に電話をかけてくるのが、近所の人間

かもしれない、と彼に悟らせたからに他ならない。

そして、彼にはもう1つ、不安があった。

それは、彼の電話が、相手に発信番号が表示されないように設定してある、と

いうこと。

つまり、彼の自宅電話から電話した場合にも、相手には非通知とし表示される。

何か冷たい汗が背中に流れるのがわかった。

彼の頭は既に恐怖に支配されていた。

しかし、1度、疑念を持ってしまうと、更に恐怖が増していく。

だから、彼はその時、確かめなければならなかった。

彼にスマホに毎夜午前3時に電話をかけてきているのが、彼の家にある

固定電話ではない、という事を。

だから、彼は、恐怖を振り切るようにして、自宅の固定電話へと電話をかけた。

彼の部屋は2階にあるのだが、すぐに1階のリビングに置いてある固定電話が

鳴り始めるのが聞こえてきた。

彼は祈った。

誰も電話に出ないでくれ・・・・・と。

1コール、2コール、3コール・・・・ガチャ。

誰かが電話に出た。

もう彼の頭は完全にパニック状態になっていた。

この家には俺しかいない。

そして、俺は2階にいる。

それじゃ、電話に出たやつは、一体誰なんだ?

人間はパニック状態になると、不可思議な行動をとるものなのか・・・。

彼は、電話に出た相手に、思わず、

もしもし・・・・・。

と言ってしまう。

そして、しばらくの沈黙の後、

も~し~も~し~・・・・。

と返ってきた。

低い男の声だった。

彼は、その時、恐怖で歯がかみ合わず、ガチガチと震えていたという。

すると、電話が切れた。

彼は、息を殺し、耳を済ませて、1階へと聞き耳を立てた。

すると、突然、誰かが階段を上ってくるような音が聞こえてきた。

ギシッ、ギシッ・・・・。

それは、ゆっくりと踏みしめる様にのぼってくるような音で、彼には今、その

見知らぬモノが、階段の何処にいるのかが手に取るようにわかった。

彼は、近くに在ったゴルフクラブを手に取り身構えた。

泥棒なのか、それとも・・・・。

それが、たぶん後者だという事は彼にはもう分かっていた。

だから、ゴルフクラブが通用するとは思わなかったが、それでも何も武器として

持っていないよりは、遥かに心強かった。

彼はいざという時に、外へと飛び降りられるようにと、窓を全開にした。

何故か、通りの車は完全に途絶えていた。

その間も、ゆっくりと確実に、それは、階段をのぼってきている。

彼は、迷っていた。

それが、階段を上りきる前に、窓から飛び降りるか?

確かに怪我はするだろうが、死ぬ事はないだろう。

それとも、相手の姿を確認してから、闘うか逃げるか、を決めるか?

しかし、やはり人間というものは簡単に窓から飛び降りる勇気など持ち合わせては

いないようだ。

そして、その時、彼は大きなミスを犯している事に気付く。

それは、彼の家の部屋には全て鍵がかけられるようになっているのだが、彼はその時、

その鍵をかけるのを忘れていた。

まあ、確かに一軒屋で1人暮らしをしていて、鍵をかけなければいけないような

事態に遭遇する事は皆無なのだから、しょうがないのかもしれない。

彼は、立っていた窓際から、ドアに走り寄って鍵をかけようとした。

と、その時、突然、階段をダッダッダッと一気に駆け上がるような音が聞こえる。

そして、その音に驚きながらも、ドアに手を伸ばし鍵をかけようとする彼は、手で

ドアの鍵を探ろうとするのだが、鍵はおろか、ドアの感蝕すら感じなかった。

そして、彼がそーっと顔をあげると、そこには、見知らぬ男が立っていた。

作業服のような服を着て、薄ら笑いを浮かべるその男の目には、白目しか存在

していなかった。

彼はその場で失神してしまった。

そして、朝が来て、彼が目覚めると、彼はドアに寄りかかるようにして寝ていた。

そこには、いつもと変わらない平和な休日の朝が広がっていた。

夢・・・だったりか?

そう思い、起き上がろうとすると、指に激痛が走った。

恐る恐る自分の指を見ると、彼の指はあらぬ方向へと曲げられていた。

彼は、すぐに救急車を呼び、病院へと搬送された。

検査の結果、彼の左手の中指は、複雑骨折していた。

そして、首にも、絞められたような痕がある事が分かった。

それから、警察が彼の家を色々と調べたらしいが、不審なモノは見つからなかった。

つまり、外部から誰かが侵入した形跡は無かったということだ。

そして、電話を調べた警察が、毎晩、自宅の電話機から、彼のスマホに電話が

かけられていたという履歴を見つけた。

毎夜、午前3時に・・・・。

それから、彼は、家と彼自身を御祓いして貰い、家の固定電話も解約した。

そして、それからは怪異は発生していないという。
  


Posted by 細田塗料株式会社 at 19:45Comments(30)

2017年08月01日

蒸し暑い夏の日に・・・。

サインディスプレイ部  営業のKです。

皆様、お疲れ様です。

今日の石川県は、曇り空でしたので、営業車の

エアコンの効きが良くて助かりました。

昨晩は、竹書房さんの新刊予定に自分の作品が出ていたのが、

あまりの嬉しくて、いつも読んで頂いている皆様に早くお知らせ

したくて、訳のわからない内容をアップしてしまいました。

にも拘わらず、皆様から本当に沢山の、そして暖かい祝福の

コメントを頂きまして本当に、言葉に出来ないくらいに、

感謝しております。

本が出版になった事以上に、皆様との接点が出来た事が

今はとても嬉しく感じております。

いつか、本当にオフ会が開けると良いのですが・・・。

温泉とかも良いですね~!

あっ、ちなみに、コメントにありましたが、危険な話は、

今回の文庫本には一切入れておりません。

さらに、本が完成した時点で、竹書房さんの方で御祓いを

する事になっているそうですので、ご安心ください。

それに、私もご担当者様も、そういう曰くつきの話を

載せるのは本意ではありませんので、絶対に

危険な話は載せません(キッパリ)

ちなみに、うちの娘は絶対買わないって断言しておりました。

超こわがり・・・ですので(笑)

それでは、今夜も怖くない話、スタートします。

どうぞ~!



これは友人が体験した話である。

その日、彼はバイクで和歌山県を目指し走っていた。

久しぶりに長期の休暇がとれた彼は、何をしようかと考えたところ、結局バイク

でのツーリングしか思いつかなかったという。

そして、ちょうど、和歌山県に住む友人から、たまには遊びに来いよ!という

メールをもらったので、目的地も和歌山県に決まったそうだ。

彼も俺と同じで、バイクでツーリングする時には、単なる思い付きで目的地を

決める。

それこそ、目をつぶって、地図を指差して、指が示した所が目的地という感じだ。

そして、目的地までのルートも宿泊先も決めずに走り出す。

高速道路は一切使わない。

荷物もほとんど持たず、必要になったら現地で調達する。

そんな気ままな旅が好きな所は俺ととても似ていた。

そして、その日も渋滞を避けるように、朝の4時前には自宅を出発した。

季節は完全な真夏だったが、さすがにその時間帯は少し涼しかった。

その日は普通のウイークディだったから、道路を走っているのはトラックばかり。

それでも、出勤ラッシュが始まる前には、出来るだけ距離を稼いでおこうと

彼は和歌山県を目指して、スピードを上げた。

彼がちょうど通勤ラッシュに遭遇したのが、ちょうど滋賀県あたりだった。

少し寄り道し過ぎたかな・・・・。

彼は目の前の渋滞を見ながら、そう思った。

時刻は午前8時を回っており、既にかなりの暑さになっていた。

そこで、彼は時間をつぶす為に、ファーストフード店に入り、朝食を摂った。

朝食が終わり店を出る頃には渋滞はかなり緩和されており、彼は再びバイクで

走り出した。

しかし、出来るだけ幹線道路を避けるように走る彼は、なかなか和歌山に近づかない。

そして、ちょうど大阪を過ぎた頃には、時刻は正午を回ってしまう。

少しペースを上げないと・・・・。

彼はそう思い、昼食はとらずに、そのまま走る事にした。

それにしても、とても熱い夏の日だったという。

太陽の熱がアスファルトで照り返し、エンジンからの熱と合わさって、息苦しさ

さえ感じた。

それでも、なかなか縮まらない距離に、彼は無理をして走り続けた。

それこそ、意識を保つ事さえ、難しい暑さの中を・・・・。

すると、前方にちょうど大きな木があり、その下に良い感じの木陰が出来ている

事に気付いた。

そろそろ少しくらい休憩しないと・・・・。

彼は、目に留まった自販機でジュースを買い、その木陰まで一気に走った。

そして、そこにバイクを停め、腰を降ろした。

買ったばかりのジュースの冷たさが嬉しかった。

彼は一気にジュースを飲み干すと、ゆっくりと辺りを見回した。

そこは、とてものどかな田園風景が広がった田舎のようだった。

へえ、こんな処に、こんなのどかな場所があるのか・・・。

彼は、そのまま大木に体を持たれかけると、急に眠気が襲ってきた。

そういえば、朝から走りっぱなしだったからな・・・・。

少し休憩していくか・・・。

そう思い、彼は目を閉じた。

次第に耳からは何の音も聞こえなくなっていく。

それから、彼は知らぬ間に寝てしまったのか、気が付くと彼が寝ていたであろう

木陰は消えており、炎天下の暑さの中で目を覚ました。

彼は驚いてすぐに飛び起きた。

こんな処で寝ていたら死んでしまう・・・。

それにしても、今、何時なんだ?

そう思い時計を見ると、時刻は12時過ぎで止まっていた。

あれ?この暑さで壊れたのかな?

そう思い、彼は再び辺りを見渡した。

確かにそこは、彼が眠る前に見た景色と寸分違わなかった。

しかし、ある事に気付く。

彼が乗ってきたバイクが消えていたのだ。

彼は、ビックリして立ち上がったが、やはりどこにもバイクの姿は無かった。

嘘だろ?

寝ている間に、盗まれたのか?

そう思い、慌ててバイクを探そうとするのだが、炎天下の中で寝ていたせいか、

体が思うように動かない。

それにしても、俺は一体何時間寝てしまっていたんだ?

だいたい、この暑さは異常だろ・・・。

彼は、バイクを盗まれた事を警察に連絡しないと、と思い、携帯を取り出すが、

それも何故か圏外になっている。

山奥じゃあるまいし・・・今時圏外って・・・・。

そう思い、彼は無意識に歩き出した。

やはり、その時の暑さは尋常ではなく、とりあえず、どこかで飲み物を買って、涼しい

場所を見つけなくては死んでしまう・・・・。

そう思ったのだ。

しかし、コンクリートからの熱は凄まじく、靴を履いていても、我慢出来ない位、

足の裏も暑く感じた。

だが、どれだけ歩いても、自販機も無ければ、コンビにも見つからない。

それどころか、すれ違う人も、全く居なかった。

どれだけ田舎なんだよ・・・・。

彼は途方に暮れてしまった。

そうブツブツ言いながらフラフラと歩いていると、前方に小さなトンネルが見えた。

とりあえず、此処よりは涼しいに違いない、と思い、彼は早足で、そのトンネルを

目指した。

そして、なんとかトンネルにたどり着くと、その中は予想以上に涼しく感じた。

彼はトンネルの入り口から少し入った所に腰を降ろした。

もしも、車が来たとしても、十分通れるように、スペースも空けた。

そうして、座りながら、盗まれたバイクの事を考えたのだが、何故か

急に背中や腰、そして両手、両足が酷く痛み出した。

それは尋常ではない痛さだった。

もしかして、熱中症って、こんな症状だったか?

彼は少し不安になったが、確か、涼しいところで体温を下げるというのが、

熱中症の対処法だということを思い出し、そのまましばらく様子を見る事にする。

それにして、先程から、10分以上、この場所に座り込んでいるが、車はおろか、

人すら通らない。

しかし、先程から、彼の耳には、トンネルの向こうか側から、道路を沢山の車が

行き来しているような音が聞こえていた。

もしかして、このトンネルの向こうは、一気に都会になってたりして・・・・。

だとしたら、人も車も、そして警察もあるに違いない。

彼はそう思い、ゆっくりと重い腰をあげた。

まるで、背中に大きな荷物でも背負っているくらいに体が重い。

こけは、のんびりしていたら命取りになりかねないぞ・・・・。

そして、傷む足で一歩一歩、トンネルの向こう側の出口に向かって歩き出した。

すると、背後から、小さな声で

行っちゃダメ・・・・。

という声が聞こえた。

彼は思わず後ろを振り向くが、そこには誰も居ない。

気のせいか・・・・。

そう思い、彼は再び歩き出す。

すると、今度は、

戻って・・・・こっちに。

という声が聞こえる。

また彼は振り返るが、やはり誰も居ない。

少し気味悪くなった彼は、少し早足でトンネルの出口を目指す。

短いと思っていたトンネルだが、歩いてみると、以外に長く感じる。

すると、前方にトンネルの向こう側の景色が目に入ってきた。

やはり、思った通り、かなりの都会の町並みが広がっている。

あそこになら、自販機もコンビにも警察もあるだろうな・・・。

そう思い、彼は、歩く足に力を入れる。

その時、それまで彼が生きてきて、見たことも無い程の綺麗な女性が、トンネルの

出口から少し離れた場所で、彼に笑いかけながら手を振っている。

誰だ?

それにしても、綺麗な女性だな・・・・。

もしかしたら、盗まれたバイクの事を知っていて、手を振っているのかもしれない。

そう思い、彼は出口へと更に急ぐ。

そして、トンネルの出口まで、残り5メートル位になった時、彼は思わず

立ち尽くしてしまった。

そこには、小さな頃に亡くなった彼の大好きだった、おじいさんとおばあさん

が立っていたのだ。

そして、優しく微笑みながら、首を横に振っている。

こっちに来てはダメだ、と言っている様に感じた。

そして、早くトンネルの向こうに戻るようにと手で合図する。

その時、彼は、目の前にあるトンネルの出口から出てしまったら、大変な事

になるような気がしてきた。

だから、おじいさんとおばあさんに頷くと、そのままトンネルの入り口に向かって

後ずさりした。

そして、それを見た、おじいさんとおばあさんは、優しく笑って頷いてくれた。

そして、彼がトンネルの中央辺りまで来た時、2人はフッと消えてしまった。

それを見て、彼は何故か涙がこぼれてしまったという。

だが、先程まで彼にニッコリと笑い手を振っていた綺麗な女性の顔が、悔しそうな

顔、いや、邪悪な顔に変わってしまっており、それが、今まさに彼を捕まえようと

走り出そうとしているのが見えた。

彼は一気に恐ろしくなってしまった。

そして、一気に振り返ると、トンネルの入り口を目指して全力で走った。

体中に凄まじい痛みが走ったが、彼は止まらなかった。

あの女に捕まったら、もう終わり・・・そんな気がしたから。

そして、トンネルから出ると同時に白い光に覆われ、そのまま意識を失ってしまう。

次に彼が目を覚ましたのは病院のベッドの上だった。

体は全く動かず、チラッと横を見ると、生命維持装置のようなものが置いてある。

ここは、病院の集中治療室なのか?

彼はそう思い、一生懸命に記憶を辿ったのだが、何も思い出せなかった。

しかし、彼が意識を取り戻したことに気付いた彼の母親が、すぐに医師や看護師を

連れてやってきた。

母の顔は涙でぐちゃぐちゃになっていた。

そして、その後、医者や家族から、話を全て聞く事になった。

彼は和歌山までのツーリングの途中、暑さで朦朧としながら運転していたところを

対向車線のトラックと正面衝突していた。

不幸中の幸いで、即死は免れたが、それでも、意識は戻らないだろう、たとえ、

意識が戻ったとしても、一生病院のベッドの上で寝たきりの生活になると医師に

宣告されていたらしく、彼が普通に喋っている事に家族や医師、皆が驚いた。

そして、彼はその後、役半年の入院生活の後、退院し、今では普通に仕事をこなし、

普通に生活出来ている。

医師達は、奇跡という言葉を使ったが、彼はそうは思っていないようだ。

たぶん、あのトンネルが現世とあの世の境目だったんだと思うよ。

そして、祖父母が居なかったら、たぶん、そのまま、あの世に行ってたんだと思う。

体が完全に回復したのだって、たぶん、祖父母の力が何かしらあったんだと

思ってるよ。

祖父母に助けてもらった命、大切にしないとな・・・。

彼はそう言っていた。

ちなみに、彼は今でもバイクに乗っている。

勿論、極めて安全運転に変わっているが。
  


Posted by 細田塗料株式会社 at 20:19Comments(18)

2017年08月01日

中古溶剤プリンタのご案内

【下記の中古プリンタは御制約となりました。
 たくさんのお問い合せをありがとうございました!】

ミマキJV33-130の中古機が8月上旬に入荷しますので、先行紹介します。

現行機種JV300の登場以降もサイン業社様の出力機として活躍するプリンタです。

インク仕様はブラック、シアン、マゼンタ、イエローを各2本のSS21ソルベントインクです。


プリンタ本体に、ミマキ純正のRIPソフトRasterLinkPro5SGが付属します。
RIP用のパソコン(Windows7等)は別途ご用意ください。
PCとの接続USBケーブル5mはお付けいたします。
設置して接続すれば直ぐに仕事に使えます。

メーカー年間保守契約は付いておりません。
※修理が必要となった場合は、都度お近くのミマキサービスへご依頼いただく方法になります。

販売価格は25万円(税別)です。

このプリンタはお盆休み以降、金沢市御影町の細田塗料で展示します。
お気軽にお問い合せください。
076-243-3344
eigyou@p-hosoda.com
https://www.facebook.com/iroirohosoda/
  


Posted by 細田塗料株式会社 at 18:22Comments(1)
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