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2017年09月19日

20日用の定期更新です!

サインディスプレイ部  営業のKです。

今日はミニ子さん、ご推薦のつくね串梅しそ味を買おうと

ファミマに寄ったのですが、何故か何処にも置いてなかったです(泣)

もしかすると、石川県は蚊帳の外?なのかも・・・(涙)

それは、そうと、最近、つぼみさんがよく登場されていて、

とても微笑ましく拝見しております(笑)

うちの娘にもコメント欄に何か書き込めば?と言ったら、

怖い話1つも読んでないのに、何を書き込めと?

と言うので、

お父さんのブログのコメント欄は、そういうのと全然関係無しで

盛り上がってるから!

と返したら、

?????????????となってました。

ちなみに、うちの娘もmixiを知りませんでした。

nanaっていうサイトに唄った曲をアップしてたり、ニコニコ動画に

ゲーム動画もアップしたりしてます(笑)

そういえば、私は昔、mixiで、怖い話を連続で書き込んで、

おりました(笑)

ということで、コメント欄も相変わらず盛り上がっておりますので、

明日用に、更新しておきます(笑)

それでは、皆様、おやすみなさいませ!

  


Posted by 細田塗料株式会社 at 23:56Comments(0)

2017年09月19日

19日分定期更新(笑)

サインディスプレイ部  営業のKです。

皆様、おはようございます。

相変わらず、コメント欄が大盛り上がりで、

1読者として楽しませて頂いております。

ミニ子さん、そんなに酷い状態だったんですか?

凄く心配しております。

出来れば、仕事も休んで病院にて療養される

事を望みますが、色々とご都合もあるでしょうから、

無理強いは致しませんが・・・。

でも、こんなブログでも、せっかくお知り合いになれた

のですから、色んな事で協力出来る事があれば、

言ってください。

過去記事に書き込んで頂ければ、私以外には

見られませんので(笑)


そして、このブログは多い時で1日6万回以上の

閲覧があるのですが、当然、私にも会社にも

1円も入っては来ませんので(涙)

もしも、そんな設定になってたとしたら、過去には

1日の閲覧が30万回を超えてた事もありますので、

もうお金なんて見たくない状態になっていたでしょうけどね(笑)

ということで、今日もコメント、宜しくお願いしますね~!
  


Posted by 細田塗料株式会社 at 07:06Comments(46)

2017年09月18日

コメント用定期更新です。

サインディスプレイ部  営業のKです。

昨晩は台風が近くを通過するとの事で早めに

就寝したんですが、熟睡中に娘に起こされました。

風が強くて怖いから、一人でトイレに行けないとの事で

一緒にトイレに行ってドアの外で待たされました。

その間も、

お父さん、ちゃんとそこにいる?

本当にいる?

と何度も声をかけてくる始末。

高校演劇界の大監督が1人でトイレに行けないとは・・・(笑)

お母さん起こせば?と聞くと、

お母さんに頼んだら逆に怒られるから・・・。

との事でした。

それはそうと、コメント欄についてですが、せっかく盛り上がっている

んですから、皆さん、お好きな書き込みをして頂いて構いませんよ(笑)

そんな堅苦しい会社ではありませんので、ご安心ください(笑)

そんな事気にしてたら、怖くない話なんて続いてませんので(笑)

誹謗中傷や荒らし、極端なシモネタ以外は全て問題ありません。

○○○モミモミはギリギリセーフです(笑)

そして、私も毎日コメントを読んで笑わせてもらいながら、

1日1回だけ更新させて頂くのも楽しみになってますから、

全然気にしないでくださいね!

こんなに休ませて貰ってるので、なんかのんびり出来てます。

しかも、皆さんが書かれる話の方が怖いのでは?といつも

感心して読ませて頂いております。

ちなみに、うちの娘もつぼみちゃんと同じで漫画とゲームとアニメが

命らしいです(笑)

今日は妻が仕事なので、先ほどから、スプラトゥーン2で対戦ゲーム

やってます(笑)

ということで、もうしばらくコメント欄でのご交流をお楽しみください。

再見!

  


Posted by 細田塗料株式会社 at 14:14Comments(72)

2017年09月17日

コメント用です(笑)

サインディスプレイ部  営業のKです。

皆様、こんばんは。

これから台風が列島を縦断しそうですね。

金沢にも暴風警報が発令されました。

昨晩は、ジャズストリートのお手伝い、大して役に立てませんでした(涙)

仕事の都合で遅くなり、到着したら、もう片付けモードでした(泣)

また、その後、手伝ってもいないのにただ酒を頂いて幸せな

夜でした。

結局、その後も1人で飲み歩き、帰宅したのは午前3時半頃

でしたね(笑)

埼玉のS様も楽しまれたのなら嬉しいのですが・・・。

ということで、皆様のお陰で、のんびりとした自由時間を

送れております。

感謝!

10月からは復帰できると思います。

きっと・・・・たぶん。

あっ、コメント大変でしょうから、また新しくしときますね(笑)

それでは、再見!
  


Posted by 細田塗料株式会社 at 18:45Comments(82)

2017年09月16日

そろそろ・・・・。

サインディスプレイ部  営業のKです。

コメント欄もそろそろスクロールが大変かと

思いますので、新しく記事をあげときますね(笑)

それと・・・・。

大阪のY様、

いつもお香をお送り頂きまして本当にありがとうございます。

ただ、Y様のお陰で、どのお香が良いのか・・・も分かりましたので、

本当にお気持ちだけで十分ですので。

それから、埼玉のS様。

本日、お店でお買い物をして頂いたそうで・・・・。

更に、またお土産まで頂きまして・・・。

本当にありがとうございます。

でも、今度からは手ぶらでお買い物して行ってくださいませ!

お買い物して頂けるだけで十分感謝しておりますので・・・。

それと、S様に置かれましては、本日の金沢ジャズストリートを

聞きに行かれるとの事ですが、私も現地でボランティアで

お手伝いしております(笑)

気分が乗れば、飛び入りということも・・・・(笑)

ちなみに、犀川沿いにあるリバーサイドというジャズバーは

私のお気に入りです。

ということで、S様、楽しみくださいませ!

そして、皆様、コメント欄、いつも楽しく拝読させて頂いております。

つぼみちゃんが最近はメキメキと頭角を現してきており、うちの

娘と被ってしまい、微笑ましく読ませて貰ってます。

それに、皆さんからそれぞれがお持ちの怖くない話を

書き込んで頂いており、とても参考?になります(笑)

ミニ子さんの体調が少し心配ではありますが・・・。

こんな感じで9月いっぱいは、コメント欄も盛り上がってくれると

本当に嬉しいですね。

皆様、宜しくお願い致します。

それでは、私は片町へジャズバンドのお手伝いに行って参ります(笑)
  


Posted by 細田塗料株式会社 at 17:32Comments(129)

2017年09月15日

コメントが増えましたので・・・。

サインディスプレイ部  営業のKです。

コメントが増えすぎて、画面のスクロールも

大変かと思いますので、とりあえず・・・。

新しい記事、作っておきますね!

それでは、どうぞ~!
  


Posted by 細田塗料株式会社 at 15:37Comments(66)

2017年09月12日

申し訳ありません・・・・。

サインディスプレイ部  営業のKです。

承認しないで、即コメントが掲載されるようにしたつもりが、

よく読んでみると、設定した後、新たにアップされた

記事以降のものにしか、設定の変更は出来ない

みたいでした。

ですので、今後、コメント欄でやりとりされる場合は、

今、書いている、申し訳ありません・・・・・。の記事に対して

コメントして頂ければ、承認無しで、即、反映されますので。

最後まで、ご面倒をお掛けして、本当に情けないです。

申し訳ありませんでした・・・。
  


Posted by 細田塗料株式会社 at 22:18Comments(160)

2017年09月12日

怖くない話、お休みのお知らせ。

サインディスプレイ部  営業のKです。

皆様、お疲れ様です!

最近、コメント欄でもご指摘がありましたが、やはり

自分自身でも最近は、心に残る話が書けていないな、と

実感しておりますので、怖くない話、しばらくお休みさせて

頂こうかと思います。

少し長いですが、9月いっぱいはお休みさせて頂き、

10月1日~再び、良い話が書けるようであれば、

再開したいと思っております。

私自身は別に無理しているとか疲れたという

自覚は無かったのですが、やはり自分でも

出来るだけ心に残るような話を書きたいと

思っておりますので、このまま無駄に続けるのは

かえって失礼だと判断しました。

充電期間を経て、再び、10月1日~再開出来る

ように、少しこのブログ及び文章というものから離れた生活を

しようと思っております。

よって、コメントの承認も出来なくなります。

ただ、せっかく盛り上がっているコメント欄での

交流も中断されるのは私も本意ではありませんので、

9月いっぱいは、承認せずに、そのままコメントが

即掲載される決定に変更しておきますので、

心置きなく、コメント欄での交流をお楽しみくださいませ!

誠に勝手を言いまして、申し訳ございませんが、

悩んだ末の結論ですので、

ご理解頂けると助かります。

ちなみに、霊障というものではありませんので、

ご心配なく・・・・です(笑)

それでは、皆様、お元気でお過ごしくださいませ!

  


Posted by 細田塗料株式会社 at 20:57Comments(49)

2017年09月11日

ドローンに映ったモノとは・・・。

サインディスプレイ部  営業のKです。

皆さん、今日も1日お疲れ様でした!

昨日の出版社の方との打ち合わせ、とても

有意義かつ、楽しい時間でした。

しかも、お土産まで頂いて・・・・。

しかも、凄くお綺麗な女性だったので、

ずっと緊張しておりました(笑)

金沢の郷土料理と地酒を沢山、味わって

頂きました。

しかも、その後、よせば良いのに、軽い気持ちで

おみやげ売り場を覗いたら、なんと大好物の

駅弁が売れ残っているではありませんか~!

ということで、しっかり買って帰りました。

が、しかし、帰宅すると、すぐ娘に見つかってしまい、

あっさりと奪い取られてしまいました(涙)

金沢駅の駅弁って、有名割烹が作っているものが

あるんですが、それが私の大好物です。

そして、芝寿司という押し寿司もかなりメジャーで

美味しいです。

もしも、金沢にいらっしゃった時は、是非、食べてみて

くださいませ。

ということで、今夜も怖くない話、いきましょう。

少し疲れが溜まってきておりますので、近いうちに

お休みする日もあるかもしれませんが、

宜しくお願い致します。

ということで、短い話ですが・・・。

どうぞ~!




これは俺が体験した話である。

最近、ドローンというものが、何かと話題になっているが、実際、かなり

便利なものらしい。

勿論、高価なものから、お手頃価格のものまで多種多様に存在している

様だか、そのどれもが、空を飛び、空中で停止し、写真や動画を撮影

できるという

基本的な部分は共通しているようだ。

カタログ上では、高度500メートル以上まで上昇出来るらしいが、実際には

日本国内では、150メートル以上で飛行すると、法律に引っ掛かってしまう

らしい。

実際にドローンの性能としては500メートル以上の高さまで楽に上昇・飛行

するだけの力があるのに、法律という壁の前では、150メートル以下で

飛ばなくてはいけないというのが、少し勿体無い気もするのだが・・・・。

ただ、過去にはドローンに対する規制というのが明確に示されていない

時期も在ったようで、その頃にはかなり自由にドローンの飛行を楽しめた

ようなのだが・・・・。

そして、これはドローンに対する規制が厳しくなる前の話。

その会社では、ドローンを使った航空写真を新しいビジネスとして提案

しようと企画した。

その頃は、まだドローンも一般的なものではなく、

かなり冒険的な事もこなしていたようなのだが・・・・。

その会社が使っているドローンというのが、これまた高価なものであり、俺の様な

貧乏性の人間にしてみると、万が一、墜落した時の、損失を考えると恐ろしくて

空など飛ばせない、と思ってしまうくらいの金額だった。

そして、そのドローンに搭載されているカメラもかなりハイレベルなものであり、

HD画質、いや、4Kの高画質での撮影が可能との事だった。

そして、その時は、どうやら試験的にドローンの性能を確認する作業を行って

いた時期らしいのだが、高度500メートル以上の高さで着たいの安定性や

撮影した動画や写真の画質を確認していたそうである。

最初は、50メートルくらいから徐々に高度を上げていき、100メートル、

200メートルと上昇させた。

通常の地上の建物を撮影する程度なら、それで十分なのだろうが、その時には

限界まで挑戦しようということになった。

勿論、場所はかなり開けた広場を使用しての実験だったらしい。

地上300メートル、400メートル、そして、500メートル。

これくらいになると、まさに航空写真といえるような普段では絶対に見られない

ような光景がカメラを通して確認する事ができた。

しかし、その撮影も、高度500メートルから600メートルに向かって

上昇していた時に、突然、中止になった。

ドローンに何かがぶつかったらしく、画面が大きく揺れてしまったのだ。

幸いにも地上に無事、着陸したドローンには大きな損傷はなかった。

たぶん、小型の鳥でもぶつかったのかもしれない、という結論に達した。

しかし、普通に考えれば、高い空を飛んでいて、小型とはいえ鳥がぶつかったと

すれば、その衝撃はかなりのものになるだろうし、それこそ、墜落しても

おかしくなかった。

だから、それを俺はしつこく尋ねていたのだが、それに根負けした担当者が

絶対に内緒だよ、ということで、その時に撮影した映像を見せてくれた。

さすがに高価なドローンだけあって、画面に映し出された画像はまさに鮮明

そのものであり、思わず身を乗り出してしまうほどだった。

そして、問題の鳥がぶつかったというシーンが映し出される。

そして、その画像を見せられた後、俺は、もうそれ以上、追求する気には

なれなくなった。

そこに映っていたのは、ドローンを不思議そうな顔で覗き込む女の顔だった。

両手でドローンを掴んでいるのか、顔だけがアップになる。

強い風の中を、微動だにせずにドローンのカメラを覗き込む、その女の顔

には、白く、大きな瞳がとても気味悪く映っており、とても普通の人間の顔には

見えなかった。

もっとも、高度500メートル以上の空に人間の女が居るなどという事は、

考えられないのだが・・・・。

その担当者は言っていた。

やはり、そういう普段、人間が立ち入らない場所には、きっと触れてはいけない

モノが存在しているんだろうね、と。

それからは、その会社では、高度100メートル以上での飛行・撮影は一切

行っていないという事だ。
  


Posted by 細田塗料株式会社 at 20:44Comments(39)

2017年09月10日

そのお面をつけてはいけない!

サインディスプレイ部  営業のKです。

昨晩は結局飲みに行けませんでした(涙)

校了の締め切りだった為に、編集者さんと

やり取りしつつ・・・。

でも、お陰でようやく1冊分は校了になりました。

いや、しかし、編集者さんの仕事って大変だな~と

つくづく思っております。

で、今日は、これから東京から来られた編集者さんと

直接お会いして打ち合わせで~す!

食事でもしながら、色々と話が聞ければ、と

思っております。

それでは、今日も少し時間は早めですが、

怖くない話、いってみましょう!

それでは、どうぞ~!




これは趣味関係の知人が体験した話である。

彼の姉は、海外旅行が趣味だったのだという。

給料は決して高くなかったが、それでも毎月コツコツと貯金をして、

それが目標金額に達すると海外へと旅行に出掛けるという生活を

送っていた。

彼女の凄いところは、ハワイやグアムなど観光客が沢山集まるような

場所には決して出掛けず、わざと日本人が全くいないような閑散とした

場所へと出かけ、安宿に宿泊し、出来るだけ現地の人々と仲良くなる、

という事を旅行の目的にしていた事だ。

しかし、やはりそのような場所は危険とも隣り合わせのようであり、彼女自身、

お金やパスポートを盗まれたり、誘拐されそうになる等、かなり危険な目に

遭っていたらしいのだが、彼女には恐怖心というものが欠如しているのか、

相変わらず、海外の誰も知らないような場所へと毎回旅行していたのだという。

そんな彼女がある時、東南アジアへと旅行に行った。

そして、そこで偶然親しくなった女性の家でホームステイさせてもらう事に

なった。

彼女としても宿泊代金は浮くわけだし、何より、現地の住民の生活を体験

出来るというのは何よりの楽しみになった。

しかし、そのホームステイの最中にちょっとした事件が起こる。

その家に保管されていた宝物といっても過言ではない位の貴重な彫刻品が

紛失した。

当然、家の者達は、彼女を疑うわけだが、彼女には、そんなものを盗んだ記憶も

なければ、そんな物を見た事すら無かった。

家人の中でも、特に彼女を疑ったのが、彼女と親しくなり、家に泊まるようにと

奨めた女性に他ならなかった。

しかし、彼女には、そんなものを盗んだ覚えは無かったが、逆に盗んでいないと

証明出来る術も持ち合わせていなかった。

結局、その家の人達からは、疑われたまま、彼女は予定より早く、その家から

出て行く事になった。

彼女自身、とても残念な出来事だったし、何より、せっかく親しくなれた女性と

喧嘩別れしなければいけないのが、とても辛かったという。

ところが彼女がいよいよ家から出て行く朝になって、突然、その女性が彼女に

優しく接してくれた。

疑ってごめんなさい・・・。

そう言いながら・・・。

そして、お詫びのしるしに、木製の面をプレゼントしてくれた。

それは、何か悪魔の顔のような面であり、とても不気味に見えた。

しかし、彼女が言うには、それは幸福をもたらすお面だから、との事であり、

彼女は仲直りできた事でもあり、ありがたくそのお面を受け取った。

そして、家を出て行ったのだが、その際に見せた、その女性の顔は、何か

とても嫌な笑い方をしていたように見えた。

それから、彼女は、予定を早めに切り上げて日本に帰国した。

日本に帰ってくると、またすぐに慌しい日常が始まってしまい、彼女は

そのお面の事などすっかり忘れていた。

そして、それから半年以上が過ぎて、次の旅行先を検討していた時に、その

お面の存在を思い出した。

彼女は懐かしくなって、そのお面を探した。

すると、前回の旅行の後、旅行カバンと一緒にクローゼットの中に仕舞っていた

事を思い出し、急いでクローゼットの中を探した。

すると、旅行カバンはすぐに見つかり、そのバッグの一番底の方から、茶褐色の

木で作られたお面を見つけた。

手にとって見ると、やはり気持ちの悪いお面であり、どこかしら、初めて

見た時よりも顔つきが変わっているような気がしたが、せっかく仲直りの

印としてくれた幸せをもたらすお面なのだからと思い直し、それをそのまま

顔に当てた。

不思議とそのお面は、特に固定用の何かが付いているわけではないのに、

まるで顔にジャストフィットしたかのように安定しており、手を離しても

落ちそうな気がしなかった。

そこで彼女はそのお面を付けたままリビングに行き、其処にいる家族を

驚かそうと考えた。

その企みは、事の外うまくいき、家族の皆が驚いてくれた。

彼女は少し得意気な気持ちになった。

そして、家族から、そんな気持ちの悪い面は早く外しなさい、と言われた時、

彼女に異変が起きる。

急にお面が熱くなり、顔が焼けるように感じた。

彼女は大きな悲鳴をあげて、その場にへたり込んだ。

その様子を見て、家族は彼女に駆け寄り、何とかそのお面を顔から外そうとする

のだが、まるで顔の一部になっているかのように、全く外れそうな気配が無かった。

そこで、急いで、家族の車で病院へと向かった。

しかし、やはり病院で結果は同じだった。

何をしてもお面が顔から離れる事は無く、それでも無理に外そうとすると、

顔に激痛が走った。

結局、外科手術以外には取れそうも無いということになり、その日は、

そのまま自宅へと戻った。

そのお面は、外そうとすると激痛が走るのだが、普通に生活している分には、

視界が狭いという事以外、全く支障は感じなかった。

しかし、やはり会社に出勤する事はおろか、外出も侭ならないわけであり、

彼女は、数日後の手術の日まで、完全に家の中に篭もる生活を続けた。

そして、夜になると、夢を見た。

それは、彼女が、そのお面をつけたまま、現地の人達から火あぶりにされる

夢であり、彼女はその夢を見るたびに汗をびっしょりとかいてうなされた。

そして、その夢を彼女は毎晩、何度もみるようになる。

食事も出来ない彼女は、病院で点滴をうけていたが、それでも日増しに

どんどん痩せていった。

そして、いよいよ手術の日が来た。

痛みを伴う為、全身麻酔をしての手術になった。

お面を持ち上げながら、顔との接点をレーザーメスでカットしていく。

予定よりもかなり時間が掛かったのだが、何とか手術自体は無事に成功した。

顔を包帯でグルグル巻きにされ、彼女は病室へと運ばれた。

意識を取り戻した彼女は、ようやくお面が顔から外せた事に喜び涙した。

そして、それから2週間ほど入院すると、彼女の体重も元に戻り全ては

順調だった。

そして、いよいよ、顔の包帯を外す日がやってきた。

彼女自身も心待ちにしていたので、前日にはなかなか寝付けなかった。

それと、彼女には、もう1つ悩みが残っていた。

それは、そのお面を被ってから、毎晩見るようになった悪夢。

それが、手術後も毎晩、見ていたという事だった。

そして、医者によって包帯が外されていき、彼女が鏡を見た時に、悲劇は起こった。

それは、彼女の顔が、まるであのお面とそっくりな悪魔のような不気味な顔に

なってしまっていたという事だった。

彼女は、その顔を見た時、再び悲鳴をあげて崩れ落ちた。

そして、結局、彼女の手術前の写真を元に顔の形成手術が行われたのだが、

不思議な事に、彼女の現在の顔の骨格からは、いい全の顔は再生出来なかった。

そして、この話には後日談がある。

彼女の人生を狂わせたそのお面を、どうしても手元に置いておきたくなかった

家族が、タダでも良いからと、骨董品店に持ち込んだとき、その店の店主から、

受け取りを拒否されたというのだ。

そして、よくよく理由を聞いてみると、どうやらそのお面は、東南アジアの

その国では呪われた面として、忌み嫌われているお面であり、それを持った

者には、死よりも辛い不幸が訪れるということだった。

結局、そのお面は、彼女の家族の手によって、燃やされる事になったのだが、

火の中に入れても、ずっと燃えず、強引にガソリンをかけて燃やそうとしたところ、

とても気持ちの悪い悲鳴のような声がずっと聞こえ続けていたという事である。

ちなみに、彼女はそれ以来、海外旅行には一切行かなくなってしまった。
  


Posted by 細田塗料株式会社 at 16:28Comments(60)

2017年09月09日

力が消えてしまったAさん(後編)

サインディスプレイ部  営業のKです。

やっと、後編書き上げました。

疲れ果てました。

それでは、これから片町に出掛けてきます。

楽しんで頂けると嬉しいです。

あっ、勢いで書き上げましたので、誤字脱字は

ご勘弁の程を・・・・。

それでは、後編、いってみましょう!

どうぞ!



(前編からのつづき)

それからどれだけ時間が流れたのか・・・・。

気がつくと、まるで体に力が入らない。

それは、霊に何かされたというよりも、とてつもない長い時間、気を失っていた

らしく、それに伴う空腹に拠る虚無感からくるものだった。

それにしても、ここは何処なんだ?

そして、俺は一体どれ位の長い時間、この場所で気を失っていたのか?

そんな事を考えていると、近くから彼の声が聞こえた。

Kさん、起きてますか?

俺は、

ええ、今、目が覚めました。

それにしても、ここは何処なんでしょうかね?

というと、彼が済まなさそうに、こう答えてきた。

目が慣れてきて分かったんですが、ここは多分、先程私達が居た廊下の先にある

離れの部屋だと思います。

それを聞いた俺は、

ああ、良かった。

俺は間違いなく、あちらの世界に連れて行かれたんだと思っていましたから。

でも、離れの部屋だとしたら、何とか脱出出来そうですね!

と聞くと、

しばらく黙った後に、こう言った。

実は・・・私の父が何かに食い殺された遺体が見つかったのが、この離れの

部屋なんです。

外からは決して入れないし出られない。

元々は何かの監禁部屋として使われていたんじゃないかという話でしたが、

祖父が死んだ今となっては確認しようもありません。

それに、父がこの部屋で亡くなる前から、更に言うと、旅館に恨みを残して

死んだ男が現れるずっと昔から、この部屋は呪われていたみたいなんです。

色んな人が様々な怪奇現象をみたり、そして、動物の悲鳴のような声が聞こえてきたり、

とにかく、怪異には事欠きませんでした。

そして、一定期間ごとに、この部屋を掃除していたんですが、その度に、大型動物の

骨のような物か散乱しているようになってしまい、挙句の果てには、掃除をしていた

従業員がひとり行方不明になり、今も見つかっていません。

それ以来、ずっと、この離れは隔離するかのように、決して人も立ち寄らない

閉鎖空間にしていたんです。

だから、一刻も早くここから出ないと・・・。

もしかしたら、私達が食べられてしまうかもしれません・・・・。

すると、既に意識を取り戻し、その話を聞いていたらしいその霊能者が、突然、

大声で叫ぶ。

そんなもの、僕が一瞬で蹴散らしてやるよ!

しかし、俺達には、もうその霊能者への不信感しかなかったから、そのまま

その言葉をスルーしてしまう。

俺達は、どこか出口を探すため、持っているスマホのライトで部屋の中を照らす。

すると、部屋の唯一の出入り口である木製の扉が見つかったが、まるで長い間、

使われていないかのように、埃が溜まっており、更に蔦の様な枝がドアに巻きつき

とても開きそうになかった。

俺達は、他に何処か出られる場所が無いか、と必死に探す。

すると、その部屋にはどうやら地下に降りられるような小さな扉がある事が

分かった。

そして、彼にその扉の事を聞いたのだが、彼は全く知らなかった、と答える。

俺達は、その扉に近づき、ゆっくりと扉を開いた。

扉の下は、まるで靄がかかったような状態で、何も見えなかった。

しかも、その地下からは、例え様もないような酷い悪臭が漂ってくる。

それでも、俺達はスマホのライトで照らしながら、必死に階下の様子を探ろうと

した。

すると、何か鎖のようなものが擦れる音に混じって、何やらうめき声のようなもの

が聞こえてくる。

ジャラ・・・ジュラ・・・オーン・・・オーン・・・。

そして、それは鎖の音とともに、どんどん近づいて来るのが分かった。

ヤバイ!

俺はそう言うと、すぐにその扉を閉めて、扉に鍵が付いていないかを調べた。

しかし、鍵らしき物は何一つ付いてはいなかった。

そのうち、ペタッペタッと何かが階下からのはしごをのぼって来る音が聞こえる。

俺は、とっさにその扉の上に覆い被さるようにして、扉を塞いだ。

すると、次の瞬間、ドーンという大きな音がして、俺の体が浮きあがってしまった。

それを見て、残り2人も、俺と同じように、必死にその扉が開かないように

全体重をかけて全力で塞ぐ。

しかし、それでも、結果は同じで、俺達3人の体はいとも簡単に、衝撃の反動で

浮き上がってしまう。

霊能者は必死に訳の分からない呪文らしきものを唱えていたが、その衝撃が

止む事は無く、それどころか、扉の向こうからは、蔑むような気味の悪い笑い声が

聞こえてくる。

こいつ、全く使えないじゃないか・・・・。

最初に会った時の事を思い出し、少しイラッとしたが、今はそんな事を

考えている場合ではなかった。

やはり、階下には何かが居たのだ。

それも、とてつもないパワーを持ち、人を嘲り笑う事が出来るような化け物が。

俺達は、必死になって扉を押さえ続けたが、空腹なのもあって力が入らない。

更に、どうやらそれを

ずっと続ける事は不可能だった。

そのうち、その扉が開いている時間がどんどん長くなっていった。

その度に、扉の隙間から俺達の体を掴もうと手を伸ばしまさぐる。

それを見た時、そのバケモノは

どうやら、とてつもなく大きな女だということが判った。

どうして其処にいるのかは分からないが、その女の顔は、大きく膨れ上がり、

まるで水死体のようにブクブクとした緑色の皮膚と、真っ黒に穴が開いている

だけの目が異様に気持ち悪かった。

俺達の力はもう限界に達していた。

それでも、

こんな場所じゃなければ、こんな奴くらい簡単に倒せるのに!

等と相変わらず虚勢を張っているだけの霊能者に、彼も堪忍袋が切れたのか、

あんたも、少しは何か役に立つ事してみろよ!

と吐き捨てるように怒鳴っていた。

もう其処にいる全員が限界に近づいていた。

疲労困憊で、言葉を発する事も出来ず、ただ時間だけが過ぎていく。

そして、いよいよその扉を押さえられなくなる時がやってきた。

扉の上から押さえていた俺達の体は、その衝撃によって一気に部屋の隅まで

飛ばされてしまう。

俺達の目は、その扉一点に注がれていた。

ゆっくりと扉が開き、そこから大きく長い手が現れる。

しかし、もうその時には、俺達にはもう逃げようとする気力すら無くなっていた。

朦朧とした目で、その扉が開き切るのをじっと見ていた。

そして、そこから出てきた上半身を見た時、俺達はもう死を覚悟するしかなかった。

それは本当に元々は人間だったのか、と疑いたくなる様な不気味で醜い姿であり、

その手には長く鋭い爪が、そしてその顔には、まるで何か大きな物を口に入れる

為にあるかのように、巨大な口が開いていた。

そして、ソレからは例えようのない悪臭が漂ってきて、俺達の意識を更に朦朧と

させた。

もう死ぬんだな・・・・と思った。

死ぬ瞬間には思い出が走馬灯のように見えるという話をよく聞くが、その時の

俺には何も見えなかった。

その代わりに、俺達はじっとその扉が開いていくのを見ていた。

もう全てがどうでも良くなっていた。

せめて、楽に死にたい・・・・。

そこに居た皆が、きっとそう思っていたに違いなかった。

すると、突然、蔦で覆われた唯一の入り口であるドアがノックされた。

もしかして、新手のバケモノでも現れたのか、と思ったが、その時の俺には

そんな事はもうどうでも良くなっていた。

すると、突然、ドアの方から、凄まじい衝撃音が聞こえた。

さすがに俺はビクッとなって、ドアの方をマジマジと見た。

爆発音のような音の後には、埃と塵で白くなり視界が全く利かなかった。

すると、その白い埃の中から声が聞こえた。

本当に私がいないと駄目ですよね?

まあ、私がいても駄目なんですけどね。

幻聴かと思った。

Aさんなど、そこに居る筈はなかったのだから・・・・。

しかし、その辛辣な物言いは、紛れもなくAさんだった。

俺は、早く視界が確保できないか、と声がした方向をジッと見つめていた。

すると、またしても、声が聞こえる。

それにしても、空き放題やってくれるよねぇ?

100倍にして返してあげるからね!

というか、簡単に死なれちゃ困るんですよね・・・。

ちゃんと聞いてます?Kさん?

すると、埃の中から現れた姿は、間違いなくAさんだった。

なんで此処にいるんだ?

力を失ってる筈なのに・・・・。

そう思って、もう一度しっかりと見るが、やはりAさんに間違いない。

それどころか、こんなバケモノの前でも、これだけふてぶてしく上から目線で

喋れるのは、Aさん以外に考えられなかった。

俺は、Aさん!なんで此処にいるの?

と聞くと、

それじゃ、Kさんこそ、こんな処でまた私の仕事増やして何やってるんですか!

と冷たく言い放つ。

すると、Aさんは、そのまま止まらずに、バケモノ女の方へと向かっていくと、

まだ開き切っていない扉を思いっきり足で踏み込む。

体を扉に挟まれて、思わず、グゲェという声を出すのだか、それでも構わず

Aさんは、ガンガンと扉を踏み続ける。

だから、いつも言ってるじゃないですか?

こういうのを相手にする時は、まず気持ちで押し込まないと!

ほら、こんな感じで!

そう言いながら、ガンガンと扉を踏みつけているAさんを見ていると、先程まで

恐怖と絶望感が一瞬で消えてしまう。

それどころか、体にどんどんと力がみなぎってくるから不思議だ。

そして、やっぱり、このAさんという人は、ドSという部分を差し引いても、

凄い人なのかもしれないと改めて思ってしまう。

そして、ひとしきり扉を踏み続けると、もう満足したのか、Aさんは扉から

踏みつけている足を離して、

それじゃ、もう消えて!

とだけ言って手をかざした。

すると、眩しい光が一瞬光ったかと思うと、次の瞬間には、扉から上半身だけを

出していたあのバケモノは跡形もなく消えていた。

すると、Aさんは、

まあ、こんなもんかな・・・・。

イマイチ、まだ力の加減が出来ないんですよね(笑)

と言って笑う。

しかし、Aさんが発した光が残したのは、それだけではなかった。。

なんと、古い建物とはいえ、その光に包まれた部屋の壁がかなりの部分で大きく亀裂が

走り、部分的には、壁が吹き飛び、太陽の光が眩しく部屋の中に入ってくる。

それを見た俺もびっくりしたが、一番驚いていたのは、紛れもなく俺たちと一緒に

その部屋に閉じ込められていたその霊能者に他ならなかった。

それは、その霊能者が初めて見せた畏敬を帯びた表情だった。

それから、彼と霊能者は、部屋に出来た亀裂から外に出て行く。

その際、Aさんが、

あっ、外はもう安全ですから!

もっと凄い霊能者がすっかり綺麗にしてしまってますので(笑)

と言うので、俺は、

もしかして、姫も連れて来てるの?

と聞くと、

ええ、どうしても手伝いたいって言うので(笑)

本当は私1人で十分なんですけどねぇ(笑)

と言って笑った。

俺は、すかさず聞いた。

今、一体何日の何時なの?と。

すると、Aさんは、

寝過ぎですよ(笑)

今は日曜日の正午くらいかな。

本当に、どれだけ寝てれば気が済むんですか?

まあ、平和で何よりですけどね・・・・。

と冷たく返してきた。

相変わらずの性格は、力がパワーアップしても治らなかったようだ。

それにしても、俺達は、丸二日弱、この部屋で気を失っていた事になる。

そして、先程のバケモノの餌にでもするつもりだったのだろうが、Aさんの

登場までは、さすがに予測出来る筈もない。

それにしても、本当にAさんに力は戻ったのか?

そう思った俺は、

ねぇ、Aさん?

と質問しようとしたが、Aさんは、それを遮るように、

質問は後で!

何か来ます!

と言って俺に注意を促した。

そして、俺に、

ここにいてくださいね。

どうせ役に立たないんですから・・・・。

とだけ言うと、まるで平気な様子で用心もせず、さっさとドアから廊下へと

出て行った。

そして、Aさんは、

もしもし悪霊さん・・・・いや、怨霊さんになるのかな。

まあ、どっちでもいいけどさ。

一体何がしたいのか、まるでわかんないよ・・・・。

ちょっと、好き放題やり過ぎ!

今のあんたじゃ絶対に私に敵わないと思うけど、どうする?

悪い事は言わないから、このまま静かに浄化させてよ!

面倒くさいの苦手だからさ・・・。

とまるで駄々っ子にでも説教するように、言い放つ。

悪霊に対しても上から目線の発言は、更にパワーアップしているのがわかった。

それを聞いた俺は、Aさんに続いて、廊下へと出てみた。

なんとしてでも、Aさんの力を確認したかったからだ。

廊下に出ると、そこは異常な空間になっていた。

何処からも風が入ってくる筈はないのに、そこにはまるで台風のような風が吹き荒れ、

色んな物がAさんに向かって飛んでくる。

そして、その先には、薄気味悪く笑う男の姿が見えた。

本当なら気を失うほどに恐ろしい形相のその男を見ても、特に恐怖を感じずに

いられるのは、やはりAさんのお陰なのだろうか。

しかし、その男の周りには漆黒の闇が広がっており、それが徐々にAさんの

方へと伸びていく。

しかし、Aさんはといえば、以前よりもかなり青さが増したような光に包まれており、

その光の中には、何も入ってくる事は叶わなかった。

青いけれど、とても暖かい光だった。

そして、再びAさんは、片手を前方にかざすと、、

邪魔!

全て消えなさい!

どうあがいても、闇は光には勝てないんだよ!

と語気を強めた。

すると、凄まじい光の道が前方に伸びていき、その男と周りの闇もろとも、

全てを飲み込んでいく。

そして、10秒も経たないうちに、そこは、平和な空間に変わっていた。

その光によって、壁が大きくえぐられた事を除いては・・・・。

すると、Aさんは、

さぁ、終わりましたよ!

早く行きましょうか!

もうお腹ぺこぺこで(笑)

そう言いながら笑っている。

俺とAさんんが、建物から外に出ると、姫がニコニコしながら待っていた。

やはり、Aさんが復活したのが、何より嬉しいようだった。

そして、その横には、大きくお辞儀している彼と、バツが悪そうにしているあの

霊能者の姿があった。

Aさんに向かって、彼が、

あの~、謝礼はどれくらいお支払いすれば宜しいですか?

と聞くと、Aさんは、

お金ですか?

お金なんて要りませんよ!

もともと大金持ちですから(笑)

でも、どうしてもというなら、モロゾフのアルペングローの詰め合わせで

お願いしますね。

あっ、別に詰め合わせ1つじゃなくても、何箱でも大丈夫ですからね(笑)

と言った顔はかなり真剣だった。

そして、そのままお互いの車に乗り、いつものいきつけの喫茶店に向かった。

あの霊能者は、そこからは自費でタクシーで帰るそうだ。

Aさんが車にガソリンを入れて行くというので、姫は俺の車に乗った。

そして、喫茶店に向かう途中、色々と話した。

俺から電話がかかってきた後、やはり姫も心配になってしまい、結局、俺の

守護霊に聞いたというのだ。

すると、俺の守護霊は全てを知っていて、姫に話してくれたらしい。

Aさんの力が失われたという事を・・・。

しかし、それから俺が危険な目に遭っているという事を、やはり俺の守護霊

を通じて知った姫は単身で助けに行こうとしたらしいが、そこに偶然Aさんが

現れたということだった。

そして、Aさんからは、それまでとは比べ物にならない位の凄まじい力が

感じられたらしい。

だから、Aさんは付いて来なくていいよ、と言ったらしいが、姫自信が

その進化を目で見たくて、付いていったということだった。

姫は、まるで自分の事のように嬉しそうに、

やっぱりAさん、凄かったですよね?

うん。私ももっと頑張らないと、どんどんAさんの背中が離れていってしまいますね。

というので、

でも、相変わらず、建物の外に居た悪霊や、邪気は、姫が祓ったんでしょ?

と聞くと、

まあ、それしそうなんですけど・・・。

でも、外に居たのと、中に居た悪霊では、比較にならないくらいの差がありますから。

だから、私なんかじゃ、中にいた悪霊に勝てたかどうかも自信無いんです・・・。

と相変わらず謙虚に答えてくる。

そうしていると、喫茶店に到着する。

先に中に入って待っていると、Aさんが、5分ほど遅れて店の中に入ってきた。

そして、真っ先にメニューを手に取ると、

えーっと、何食べようかなっと。

もうお腹空き過ぎて、ナイスプロポーションが更に細くなっちゃってますからね。

今回の食事で何とか取り戻さないと・・・・。

あっ、給料前なんで、Kさん、お願いしますね!

と言って、食い入るようにメニューを睨んでいる。

俺は、その間にトイレに行っていたのだが、俺が帰ってくると、もう注文は

終わっていた。

そして、Aさんは、

Kさんは、いつものように、コーヒーだけで良かったんですよね?

と聞かれ、俺は黙って頷いた。

そして、それから、Aさんに色々と聞いてみた。

どうやら、過去にも、同じように力が消えてしまった事があったらしいのだが、

その時も、やはり力が戻った時には、数段パワーアップしていたという事。

そして、あの旅館を祟っていた呪いは、どうやら凄まじいものだったらしく、

力が無くなる前のAさんだとしたら、勝てなかったのではないか、という事。

そして、今の力は、やはり自分でも驚くほどであり、あくまで私感だが、

これ以上の力を持っているのは、姫と、Aさんの師匠くらいしか居ないのでは

ないか、という事だった。

それだけ聞いて俺は、

それにしても、なんか水臭いよね。

どうして、一言言ってくれなかったの?

と言うと、Aさんは、少し二ヤッと笑って、

それじゃ、もしも話してたら、移動の電車代から、その他諸々の金額を

Kさんが負担してくれたんですか?(笑)

もしも、そうだとしたら、今度から、事前に文書として手渡しますね(笑)

あっ、勿論、食費とおやつ代も当然含まれますから(笑)

そう言われて俺は、何も言い返せなかった(涙)

そうこうしていると、ウエイトレスさん達が、ゾロゾロと何やら運んでくる。

そして、テーブル一杯にはみ出す様に並べられた料理の数々が、Aさんが注文

した料理だと気付くまで、放心状態になってしまった。

それにしても、よく食べるよね?

と聞く俺に、

別に私1人で食べるわけじゃないですからね。

姫ちゃんも、ちゃんと食べるんですから。

そう言われた姫が、

そんなこと言われたって、私、こんな大盛りのスパゲティなんて食べられませんよぉ(涙)

と返すと、

そんな事言ってると、私みたいな素敵で立派で誰からも愛される

霊能力者になれないよ。

食べるのも修行の1つだよ。

頑張って!

と言われ、

姫も、その言葉に、

はい。頑張ります!

と、張り切って食べ始めた。

そして、その凄まじい食べっぷりを呆然と眺めていた俺に、Aさんは、

あっ、これ全部食べ終わったら、今度はスイーツ注文しますから・・・。

お財布大丈夫ですよね?

そう言われ、俺は、すぐに銀行のATMへとお金を補充しに行った。

どうやら、食欲も数段パワーアップしているようだった。

ちなみに、旅館の彼は、その後、Aさんに渡してくれと、モロゾフのアルペングロー

の詰め合わせと、ゴディバの詰め合わせが合計で15箱と、更に10万円分の

ギフト券も持参してきた。

そして、それは毎年のように、俺の家に届けられる。

あの料理の量といい、このチョコレートの量といい、何故、こんなに食べて、

あのスリムな体型でいられるのか?

それは、俺の永遠の謎である。

ちなみに、その旅館は、今ではすっかり客足も戻り、繁盛しているのだが、

どうやらAさんも気に入ったらしく、よく利用している、と彼から聞いた。
  


Posted by 細田塗料株式会社 at 18:33Comments(55)

2017年09月09日

力が消えてしまったAさん(前編)

サインディスプレイ部  営業のKです。

今日は朝から一生懸命書いております。

夜は、仕事関係の飲み会がありますので(笑)

とりあえず、Aさんが力を失くしたときの話を

書いていますが、とりあえず前編だけ載せますね。

後編は日曜日に、というのはもう止めて、

書きあがり次第、アップさせて貰います。

それと、とてつもなく長い話になりそうです。

前編だけでも・・・・(涙)

自分史上、最長の話になりそうです。

短編ではなくて、長編作家になろうかな(嘘です)

お楽しみいただけると嬉しいのですが。

あっ、オールキャスト、総出演?です。

それでは、かなり早い時間ですが、

怖くない話、いってみましょう!

どうぞ~!




先日、呪いが込められた石の話を書いたが、実のところ、呪いというものは

それほど生易しいものではないのだという。

呪いを発生している物自体を壊せば、それで解決する事例など、本当に

稀なのである。

そして、これから書くのは、簡単には処理など出来ない類の呪いの話だ。

それは本当に偶然の出会いだった。

俺はある時、ある場所で酒を飲んでいた。

そして、何故かそこのママさんと霊体験の話になってしまい、それを聞いて

いて、俺に話しかけてきたのが、彼だった。

彼は、石川県にある古い旅館の3代目なのだという。

そして、何故か意気投合してしまった俺達は、そのまま朝まで飲み明かす

事になった。

彼はとにかく常に低姿勢であり、人の話を良く聞き、決して自分の考えを

他人に押し付けない性格らしく、一緒に飲んでいるとそれがよくわかった。

そして、最後に連絡先の交換をし、

また、いつか一緒に飲みましょうね!

ということでその場はお開きになった。

実際、お酒を飲んでいる時の彼は、何かを忘れようと、無理して飲んでいるという

のがよく分かったから、少し気にはなっていたのだが、それでも、

きっともう一緒に飲む事はないんだろうな・・・。

というのが、その時の印象だった。

しかし、予想外にも、その数日後に彼から電話がかかってきた。

相変わらず低姿勢なのは変わらなかったが、どこか悩んでいる様な暗い声であり、

とにかく俺と会いたいと彼は言った。

それなら、また飲みましょうか?

と言う俺に、彼は、

いえ、出来れば少し真剣な話を聞いて欲しいので・・・・。

と酒を飲むのを断ってきた。

だから、俺は金沢市内の喫茶店を指定し、そこで話を聞く事にした。

俺が喫茶店に到着すると、彼は既に店の中で待っていた。

俺でも予定の時刻より10分くらいは早く着いたのに、いったい彼は何時に

到着していたんだ?と少し不思議に思った。

俺が店の中に入ると、彼は立ち上がり大きくお辞儀をして挨拶してくれた。

そして、

今日はすみません。お呼びだて、してしまって・・・。

と言うので、俺は

いえ、暇ですから全然大丈夫ですよ。

それより、真剣な話って何ですか?

と聞くと、彼の顔がみるみる曇っていく。

そして、

一緒に飲んでいた時に話されていた霊体験ですが、本当の事なんですよね?

と聞いてくるので、俺は、大きく頷いた。

すると、彼はホッとしたような顔になり、ウエイトレスを呼んで、注文する。

俺達は、コーヒーを二つ注文した。

そして、それからしばらくは、先日に一緒に飲んだ話で盛り上がっていたが、

注文したコーヒーが運ばれてきて、ウエイトレスが離れていくと、急に

真剣な顔になり、俺の目をしっかりと見ながら話し出した。

実は、今日お呼びだてしたのは他でもないんですが・・・・。

私が旅館の3代目だという話はしたと思いますが、実は今とんでもない事になって

しまっているんです。

実は私はこんなに早く3代目として旅館を継ぐ予定ではなかったんです。

ただ、先代、先々代と突然、不思議な死に方をしまして・・・。

それで、私が急遽、その旅館を継ぐ形になったんですが、やはり旅館として

機能していないんです。

いや、もっと端的に言うと、私の旅館は既に呪われたバケモノ屋敷になって

しまってるんです・・・・。

元々は古い建物ですが活気もあり、常連客がリピーターとして足繁く通ってくれる

平和な旅館だったんです。

それが、ある時、お泊りになったお客様が、トラブルを起こしまして・・・。

それは結局、警察沙汰にまでなってしまい、その方はそれからしばらくして

自ら命を絶たれてしまいました。

私達の旅館への恨みと呪いの言葉が書かれた遺書を残して・・・・。

しかし、私共としましては、決して間違った対応をしたとは思っておりませんので、

その後も通常通り、旅館を営業していたんですが・・・。

すると、旅館に泊まったお客様から、知らない男の人が部屋に出てくるとか、

大浴場に男の人が現れて、そのまま消えていったとか、その他にも、旅館の

色んな所で幽霊のようなモノを見たという噂が立ち始めて・・・・。

そして、目撃者の話をよくよく聞いてみると、その幽霊の特徴は、うちの旅館を

恨んだまま自殺された例の男性と特徴がぴったりと合致しました。

そんな矢先、先々代の経営者だった祖父が、大浴場で沈んでいるのが発見されました。

それも、衣服を着たままの状態で・・・・。

その死に顔は、まるで何かを見た恐怖の表情のまま、固まっていました。

そんな事が続いたので、先代の私の父親が、人づてに徳の高そうなお坊さんに

相談しました。

すると、やはり、この旅館には、その男の恨みというものが蔓延しており、

それは到底祓う事が出来無い程の暗い闇となって、この旅館を覆っていると。

そこで父は、知り合いに紹介された霊能者に、高額な報酬を払って、その呪い

というものを何とか祓えないか、とお願いしたんです。

すると、その霊能者は、呪いを相手にはね返す呪い返し、という呪法を

行ったそうです。

すると、旅館に現れる怪異はいっそう酷くなってしまい、その霊能者自身も、

原因不明の急死を遂げてしまいました。

そして、それに続くように、私の父も、何者かに食べられたような状態で

見つかりました。

警察も不審死ということで現場検証においでましたが、結局、その遺体の状況が

クマに食べられたものと似ているとのことで、結局、獣害事件として処理

されてしまいました。

しかし、室内で、しかも、グリズリーじゃあるまいし、それほど無残な

食べ方を出来るクマなど、北海道のヒグマくらいしかいないでしょう?

たから、私は思っています。

そんなものがいるとは信じたくはありませんが、きっと父は、バケモノに

よって生きたまま食い殺されたのだと・・・。

なにしろ、父の遺体は、全て食べ尽くされていたにもかかわらず、何故かその顔

だけは無傷でその場に残されていたんですから・・・。

それって、最後まで苦しんでいる顔を見ながら嬉々として食べたか、もしくは、

警告や見せしめとして、その場に顔だけを残したとしか思えませんからね。

そして、

それからというもの、旅館に泊まる人も誰一人としていなくなってしまい、

旅館で働いていた従業員さんたちも、どんどんと不幸に見舞われてしまい、

今では、呪いを恐れて従業員は全て辞めてしまいました。

私達家族は、旅館の敷地の横にある家で細々と生活してますが、そこでも

怪異は現れてしまい、祖母や母、そして、妻も、何か得体の知れない恐怖に

精神が不安定になってしまい、現在、病院に入院して治療しております。

旅館が続けられなくても構わないんです。

ただ、昔のように家族が平和に暮らせるような状態に何とか戻したい。

それだけなんです。

貴方が、お酒の席で話されていたことが本当ならば、かなり凄い霊能者達と

知り合いなのだ、と思います。

そのお力をお貸し頂く事は出来ませんか?

そう言われた。

その顔は、とても真剣であり、何よりまっすぐに俺を見る目には、もう他には

頼る当てが無いという悲壮感が漂っていた。

そこで、その場は、検討させてくださいとだけ言って俺はその場を後にした。

そして、早速、いつものAさんに電話をかけた。

しかし、携帯の電源が切られているのか、全く繋がらない。

翌日にも電話した。

翌々日にも・・・・。

しかし、相変わらず電話は繋がらなかった。

仕方がないので、俺は姫に電話して、Aさんの事を聞いてみた。

すると、

私もよく分からないんですけど、実は心配してたんです。

しばらく戻れないと思うから、とだけ言ってました。

凄く疲れた声をされていて・・・・。

そして、私が居なくなっても大丈夫なようにしないとね、と言われて

九字の呪文と自己防御に効果があるというお経を覚えていたところです。今。

とても難しくて・・・・。

学校の勉強の方がよっぽど楽に思えます(笑)

でも、凄いですよね。Aさんって。

こんなのも全部覚えていらっしゃるんですから・・・・。

あっ、ごめんなさい。Aさんが何処に行ったかって事でしたよね。

すみません。私にも分からないんです・・・・。

そう言われて、俺は電話を切った。

まさか、本当に海外旅行でも行ってるのか?

と思ったが、こうなってしまっては俺にはもう連絡の取り様がなく、そのまま

毎日、Aさんに電話をかけるのだが、いっこうに電話は繋がなかった。

そんな日が続いて、さすがに、これ以上、彼を待たせる訳にもいかなくなり、

俺は富山の住職のところへ相談にいった。

すると、

お前って本当にいつもとんでもない話ばかり持ってくるよなぁ。

というか、それってお前の本業じゃないだろうが?

なんで、そんなに人助けばっかりしたがるの?

まあ、別にお前がそうしたいんなら勝手にすればいいんだけどな。

ただ、いくら強い守護霊を持っていたとしても、いつまでも無事でいられるという

保証は無いという事は忘れてはいかんと思うぞ!

特に、今回の話、危険過ぎるだろ?

呪いを呪いで返す?

それを行った奴は、本当にその危険性を理解してやったのか疑問だな。

そんな簡単に上手くいくような事じゃないぞ・・・。

それに、その無くなった霊能者は大きな間違いをしてる。

呪い返しとか、そういう呪法があるのは間違いないが、それが有効なのは、

呪いを掛けてきた相手が生きている人間の場に限られる。

もしも、死んだ者に対して、呪いを返すような真似をしたとすれば、それは

自殺行為以外の何物でもない!

その死んだ霊能者の事を悪く言うのは気が引けるが、死者に対して呪い返しを

してしまった事で、事態はとんでもない方向に向かってる。

もっと沢山の死人が出るかもしれん。

そう言ってきた。

俺はしばらく黙って考えていたが、思い切って聞いてみた。

あんたでも無理なのか?と。

すると、

こんな事態に対応出来るのは、ワシが知っている限りでは、Aさんか姫

しか、おらんだろうな・・・。

悪い事は言わんから、その依頼主に言ってやれ。

早くその場所から逃げろ、と。

出来るだけ遠くに逃げるのが一番だ。

まあ、たぶん、それでも呪いは追いかけてくるとは思うがな・・・。

まあ、早い話が、ワシでは焼け石に水、といった感じにしかならないと思う。

自分で言うのも恥ずかしい話だけどな・・・。

そ言われ、俺が更に黙っていると、住職が言った。

そうはいっても、今のAさんじゃ何の力にもならんからな~、と。

俺はその言葉を聞いて、すぐに顔を上げて住職を問い詰めた。

もしかして、Aさんが消えた理由も知ってるのか?と。

すると、住職は、気まずそうな顔でこう返してきた。

やっぱり知らなかったみたいだな。

というか、ワシが話した事は内緒にしておいてくれよ!

Aさんは、今、昔、修行した場所にいるんだよ。

実は、突然、力が全く使えなくなったみたいでな。

以前にも一度同じような事があったんだが、その時には、しっかりと力が

戻った、というよりも、以前よりも力が増していたな。間違いなく。

だからといって、今回も前回と同じようにAさんに力が戻るとは断言出来ない

んだが、とにかく彼女も今、必死に努力してるんだわ。

かつて修行させて貰った師匠の下で、今また必死に修行して、パワーを溜めている

筈なんだ。

だから、どれくらいの長い期間が必要なのかは誰にもわからんが、ワシらに

出来るのは、それを信じて待つ事だけだからな。

きっと、とんでもなくパワーアップして戻ってくるんじゃないか。

ワシはそう信じとるがな・・・・。

そう言われ、俺はしばらく放心状態になった。

あのAさんから霊能力が無くなった。

しかも、それを知ってしまうと、姫にさせている事の意味もより真実味を帯びてくる。

もしかして、Aさんは、自分にもう力が戻らない事をうすうす感じてるのではないのか?

そう考えると、急に全てに臆病になってくる。

如何に、今までAさんありきで知らないうちに物事を考えるようになっていたのかを

痛感してしまう。

そして、それだけいつもAさんに負担をかけていたということも・・・。

そして、俺は今、直面している現実に恐怖した。

Aさん無しで、そんな呪いに対抗など出来るものなのか・・・・。

確かに、姫の力はAさんを凌駕するものなのだろうが、やはり現段階では

Aさんのフォローをするのが精一杯という感じなのだから。

しかし、俺には、あの彼をこのまま呪いの渦の中に置き去りにする事など

とても考えなれなかった。

強い守護霊がついているというだけでは、何も解決しないという事を痛感する。

いつも、役に立たないとAさんに言われていた事が思い出される。

姫には頼れない。

だとしたら、自分で何とかしなくては・・・・。

そして、俺はそれから富山の住職に電話で頼み込んだ。

除霊のやり方を教えてくれ、と。

すると、最初、住職は大笑いしていたが、それでも俺が本気なのを知ると、

馬鹿な事は止めておけ!

と叱責された。

しかし、それでも食い下がる俺に、住職は、

考えてみるから、少し時間をくれ!

とだけ言うと、さっさと俺を追い返した。

そして、それから数日後、住職から電話が入る。

やはり、素人が防御の為ではなく、攻撃・除霊の為にお経の類を唱えるというのは

逆に危険であり、どうしても賛成出来ないとの事だった。

それを聞いて俺が黙っていると、住職は、

ああ、わかってるよ。だからワシなりに解決策も考えてみた。

今からいう場所に今日の午後2時に行ってくれ!

そこに霊能者を1人頼んだから。

ワシもあった事はないが、相当な力を持ってるということだ。

まあ、性格には少し問題があるみたいだけどな。

まあ、それくらい我慢しろ!

これでも知り合いの住職連中に頼み込んでやっと探し出したんだからさ。

そう言われた。

俺は住職にお礼を言うと、すぐに電話を切って出掛ける準備をした。

霊能者っていっても、どれ位の力の持ち主なんだろうか?

そして、性格に問題がある、というのはどういう事なのだろうか?

考えれば考えるほど、興味が沸いてくる。

そこで、俺は指定された午後2時より少し早く着くようにして、駅へと向かった。

そこに霊能者が待っている筈だから・・・。

駅の駐車場に車を停め、急いで指定された場所へと向かう。

すると、その場所にはかなり離れた場所から見ても、明らかに回りの風景に

全く溶け込んでいないお洒落感全開の若い男が立っていた。

恐る恐る近づいていくと、その男の方から声をかけてきた。

もしかして、君がKさん?

俺が、ええ、そうです。よろしくお願いします!と言うと、

いや、それにしても酷い田舎だね~

改札にもまだ駅員が立っている所もあるみたいだし・・・・。

こんな所に住んでいると退屈でしょうがないんじゃない?

と言ってくるので、俺は、

ええ、でも田舎なりに良い所もありますから(笑)

と返すと、

良い所ねぇ?もしかして、自然が豊かだとか言うんじゃないよね?

まあ、いいや。

だいたい忙しい僕がわざわざ○○から来たんだから、もう安心していいよ。

さっさと片付けてこんな田舎から早く帰りたいから、早速、その旅館とやらに

連れて行ってくれ!

と言われた。

俺は少しカチンときたが、住職からの紹介ということであり、万が一、機嫌を

損ねでもしたら、今回の依頼に支障が出てしまうと思い、グッと我慢した。

そして、駐車場までやってきたのだが、俺の車を見るなり、

おいおい、これに乗れっていうのかよ?

こんな事なら愛車の○○○○○で来れば良かったよ・・・・。

せっかく来てやってるのに、こんな待遇じゃヤル気も失せるよね。

これじゃ謝礼もきちんと払えるのか、不安になってくるよ・・・・。

とブツブツとつぶやく。

俺は、我慢の限界も近かったが、

住職が言っていた性格に問題があるっていうのは、こういう事か・・・。

と思うと、少し気が楽になった。

だから、

すみませんね。何しろ時間が無かったものですから・・・・。

と受け流して、さっさと車を走らせる。

そして、そこから旅館に着くまでの間、ずっと自慢話ばかりを聞かされてしまう。

少々呆れてしまったが、それでも、それほど自信があるという事なのだろうと

思い、そのまま話に相づちを打ちながら急いで旅館へと向かった。

旅館に着くと、彼が嬉しそうな顔で出迎えてくれた。

しかし、以前会った時よりも、かなりやつれている様に見えた。

その霊能者は、旅館を見るなり、古いだの、玄関の位置が良くないだのと

言っていたが、構わず、そのまま旅館の中へと進む。

初めて訪れるその旅館は、俺にはとても異様に感じられた。

旅館の敷地全体、特に建物が何か霧の様なもので覆われている気がした。

更に、建物に入るなり、とても空気が冷たく、そして重くなった。

俺は、

もしかしたら、この旅館に入ったら二度と出られないのではないか?

と不安がよぎる。

しかし、その霊能者は、それが感じられないのか、それとも自信があって、

そんな事など気にならないのか、は分からないのだが、ズンズンと土足のまま、

旅館の中を進んでいく。

ああ、ここにもいる・・・・あそこにもいるねぇ・・・・

そんな言葉を呟きながら・・・・。

それにしても、俺は思った。

いつもなら、Aさんなら、こんな場合、危ないからというのを、役に立たないから

という言葉に置き換えて、自分ひとりだけで入っていくはずだった。

しかし、この霊能者は、依頼者がついてくるのは当然だと言いたげな態度であり、

挙句の果てには、依頼者の彼と謝礼の交渉まで始める始末。

俺は、住職が紹介してくれたのだから、きっと力だけは凄いのだろうと、

自分に言い聞かせだが、やはり、住職自身も会った事が無い、と言っていた

のが、少し気になりだした。

それに、謝礼の話に積極的な霊能者というのは、俺の経験上、役に立った者は

1人もいなかった。

しかし、その時は、その霊能者の力を信じるしか術がなかったのだ。

旅館の中を進んでいくと、外から差し込む光がどんどんと弱くなっていくのを

感じた。

それは、日当たりが悪いというだけではなく、外の天気が明らかに悪くなっており、

どんどんと曇ってきて、もしかすると、雨さえ降っているのかもしれないと

思えるほどだった。

すると、突然、目の前の天井に取り付けられている大きな照明器具が突然目の前に

落下した。

それは、明らかに、これ以上は入ってくるな、という意思表示だと思った。

しかし、その霊能者は呑気に、

危ないじゃないか・・・・もっとちゃんと散りつけておいてくれないと・・・・。

これじゃ、悪霊と対峙する前に、大怪我しちゃうでしょ?

とブツブツと文句を言っている。

すると、今度は、目の前にある大きな開き戸がバターンという大きな音を立てて

開いた。

その開き戸の先には、光さえ届かないような暗闇のような廊下が続いている。

それまで黙っていた俺もさすがに、

これは、さすがにやばいですよね。

ここに入ったら、もう戻って来れない気がします・・・。

と言ったのだが、その霊能者は、

素人が口を挟まないでくれるかな?

いよいよボスキャラと対戦出来るっていうのに、これを逃したら、ここに

来た意味が無いでしょ?

と呆れたような顔で俺を見る。

そして、臨戦態勢をとるかのように、ポケットから数珠と粗塩らしきものを

取り出すと、それを両手で前方に掲げるようにしてその開き戸に入っていく。

俺達はさすがに躊躇したが、その霊能者の、早くついてきて!という

言葉に促されるように、その開き戸の先へと入っていく。

俺は、彼に聞いた。

ここから先にはなにがあるんですか?と。

すると、以前から使われていない離れに続く廊下だという。

すると、突然、背後から、バターンという大きな音がして開き戸が閉まった。

俺達は、急いでその開き戸を開けようとしたのだが、大人の男2人掛かりでも

びくともしない。

俺は、

ほらね。戻れなくなっちゃいましたよ?

と言うと、その霊能者は、

別にそんなのどうでもいいよ。

どうせ、僕が浄化しちゃうんだから・・・・。

そうすれば、簡単に開くでしょ?

と言ってくるのだが、その声は明らかに最初に会った時のトーンではなく、何かに

怯えている様にか細い声に変わっていた。

俺達は、もう前に進むしか道はなくなった。

その廊下には全く光が差し込まず、真っ暗な状態だったが、それでも次第に

目が慣れてくる。

先程までとは違い、恐る恐るといった感じの進み方だったが、それでも少しずつ

前へと進む。

すると、前方から、なにやらギシギシという音が聞こえてくる。

目を凝らして、その音の出所を探ろうとすると、前方に何かが揺れている。

何かが天井からぶら下がっており、それが左右に大きく揺れる度に、ギシギシと

大きな音を立てていた。

俺達は、それが何かを確かめる為に少し距離を詰めた。

すると、そこにぶら下がっていたのは紛れもなく人間の首吊り死体だった。

既にかなり腐敗が進んでおり、その首が長く垂れており、まるでサンドバック

のように見えた。

俺はさすがに驚いて少し後ろに離れた。

そして、その霊能者の方を見ると、あろうことか、その場で、オエッオエッという

声を上げながら吐いていた。

俺はその時点でかなりその霊能者に呆れ果てていた。

いや、もしかすると、それまでに見てきたAさんや姫が凄過ぎるのであって、

目の前で死体を見て吐いている霊能者というものが、普通なのかもしれない

のだが・・・・。

すると、今度は壁をつたって何かが這って来るような音が聞こえる。

もうその時には、その霊能者も完全に逃げ腰になってしまっており、ただ

悲鳴をあげるのみ。

俺はそれを横目で見ながら身構える。

いつも、Aさん達と、とんでもない危険に遭遇しているせいか、不思議と

冷静でいられる。

しかし、迫ってくるソレは、まるで生き物のように体に纏わりつき、身動きが

取れなくなる。

そして、そうしていると、足元がどんどんと柔らかくなっていくのがわかり、

まるで、底なし沼に吸い込まれていくかのように、俺達は、廊下の中に

吸い込まれていった。

(後編につづく)
  


Posted by 細田塗料株式会社 at 15:08Comments(11)

2017年09月08日

釣りをしてはいけない日

サインディスプレイ部  営業のKです。

皆様、今日もお疲れ様でした!

帰宅してからアイスカフェラテを飲みながら、

せっせと怖くない話を書くのがとても楽しい

今日この頃です。

コメントで太陽フレアによって悪霊が・・・・・。

というご心配を頂いておりましたが、全く関係ない

そうですので、ご安心くださいませ(笑)

それよりも、今日はメキシコや日本でも地震が起こるわ、

明日は北朝鮮の建国記念日で危険?だわ、と

そちらの方が恐ろしいですね。はい。

ちなみに、うちの娘に太陽フレアについて聞いてみたところ、

何、それって美味しいの?

といつも通りのナイスリターン・・・でした(涙)

ちなみに、それよりも今は前髪を切り過ぎて、

そちらの方がショックな様でした(笑)

というか、高校2年にもなって、母親に髪を切って

貰ってるって、どうなの?(笑)

ということで、今夜も怖くない話、いってみましょう!

日曜日にはAさんと姫が登場する話を予定しております。

宜しければ、そちらもどうぞ!

それでは、どうぞ~!



これは俺の友人が体験した話である。

友人は釣りが趣味である。

川や湖、池などにも釣りに出かけるが、やはり一番楽しいのは海釣り

なのだという。

川釣りなどでは、釣れないとつまらなくなってくるのだそうだが、海釣り

の場合なら、どれだけ釣れなくても、其処にいるだけで楽しいと彼は言うのだ。

それは、彼がもともと海の近くで育ったというのが影響しているのかも

しれないのだが・・・。

そんな彼がある日、冒険してみる事にした。

冒険といっても、別に危険な海や、巨大なサメを釣ろうというのではなく、

禁忌とされている場所で釣りをしてみようというものだった。

その場所は、いつもは休日ともなると、釣り客で足の踏み場も無くなるほどの

賑わいを見せる釣り場だった。

しかし、一年に1度だけ、その日には、誰も釣り人が寄り付かないという

場所であった。

その理由は、過去にその釣り場で事故が多発したから、というものだったが、

何故、その日に釣りをしてはいけないのか、彼にもとより、釣り仲間にも

正確に説明出来る者はいなかったので、彼にとっては、いつしか、過去の

都市伝説のようなものになってしまっていた。

そして、その日、お昼頃にその釣り場に言ってみると、案の定、他の釣り人は

誰一人として来てはいなかった。

彼はそれを見て、一気に気持ちが高揚した。

他の釣り場でもそうなのかもしれないが、その釣り場では特に常連客による釣り場の

独占が暗黙の了解として行われており、常に良い釣り場には、古参の常連客の

姿があった。

だから、今回の彼の冒険も、その辺に端を発していたのは言うまでもなかった。

彼は誰も居ない防波堤に向かって1人で歩いていく。

いつもは釣り客の話し声でざわざわしているその場所も、その日ばかりは

風が心地よく、防波堤に打ち寄せる波の音しか聞こえてこなかった。

それは、彼にとっては夢にまで見た光景だった。

彼は防波堤の一番先まで行くと、その歯に座り込んで釣りの準備をした。

帽子を被り、飲み物も用意して、いよいよ釣りを開始した。

釣りを始めると、笑ってしまうくらいにすぐに釣れ始める。

餌を付けて竿を垂らすと、すぐに魚が食いつき、それを釣り上げクーラー

ボックスの中に入れた。

そして、再び、釣り糸を垂らすと、すぐに魚がヒットした。

まさに入れ食い状態だった。

そのうち、彼は心の中で思った。

いつも、古参の常連客は、こんな良い場所で釣りをしていたんだな~。

それにしても、古い迷信を信じて誰も釣りに来ないなんて・・・・。

彼にはそれが滑稽で仕方なかった。

そして、1時間も釣っていると、クーラーボックスが一杯になってしまった。

そこで、彼は他に釣り客が居ない事を確認すると、クーラーボックスに入っている

小さな魚を海の中に捨て、そのまま釣りを続けようと考えた。

そして、クーラーボックスの中をまさぐり、小さな魚を手にとって海の中に

捨てようとした時、突然、背後から声がした。

彼は、心臓が止まるかと思うほどにびっくりした。

何しろ誰も居ないと思っていたし、だからこそ、1度クーラーボックスの中に

入れた魚を海に捨てようとも思ったのだから・・・。

彼は当然、叱責の言葉がかけられたのだと思った。

しかし、それし意外な言葉だった。

どうせ捨てるのなら、ワシに貰えんですか?

確かにそう聞こえた。

彼は恐る恐る後ろを振り向くと、そこには60代と思しき男性が彼を見てニコニコと

笑っていた。

逆光で顔はよく見えなかったが、どうやら釣りをしにきた服装ではなかった。

彼は、しばらく思考が停止してしまう。

すると、再び、

どうせ捨てるのなら、ワシに貰えんですか?

と言ってくる。

彼は、変な人だなぁ、と思ったが、どうら捨てるつもりだったんだからと思い、

ああ、いいですよ!

と返事をして、小さな魚を一匹、その男性に渡した。

すると、その男性は、

おお、すまんねぇ・・・・。

と言いながら、その魚を受け取った。

彼は魚を渡すと、再び、釣りを再開した。

心の中では、

はやく、この人、どこかに行ってくれないかなぁ・・・

と思いながら。

すると、後ろに立っていた男性が突然、喋り出した。

昔は、ここには一年中、釣り人が訪れておったんじゃ・・・。

だが、ある日、1人の釣り人が、突然気が狂ったように、海の中に飛び込んで

そのまま戻っては来なかったんじゃ。

それこそ、沢山の人が彼の遺体だけでも収容しようと探したが、どこを探しても

何一つ見つからなかった。

それがちょうど10年前の今日だったんじゃ・・・。

それからなんじゃよ・・・・。

この場所で、この日に釣りをしていた者が次々に行方不明になってな・・・。

高波にさらわれたとか、海に落ちたとか、色々といわれだが、どれも遺体は

見つからなかった。

まるで、神隠しにあったか、それとも、何かに食べられてしまったかのように、

何も見つからなかった。

それからじゃよ。誰もこの日にこの場所に来なくなったのは・・・・。

彼は、最初、その男性が何を言っているのか理解出来なかった。

しかし、話を聞いているうちにドンドン背筋が寒くなっていった。

すると、ポチャンという音が聞こえた。

彼はその音がした場所を見ると、海の上に魚の骨が浮いていた。

その時、彼は驚愕した。

まさか、背後の男性が、あの魚を生のまま食べたのか?と。

すると、再び、その男性の声がした。

もう一匹、魚を貰えんかね?

彼はその言葉に逆らえず、また、クーラーボックスから小さな魚を取り出すと、

震える手で、その男性に渡した。

すると、その男性は、

ああ、すまんね・・・。

と言って、再び、その魚を受け取った。

もう彼は釣りどころではなかった。

早くこの場から逃げ出したかった。

しかし、後ろを振り返ったら、その男性が、生のまま、魚を貪り食っている

情景が頭に浮かんで、どうしても振り返る事が出来なかった。

すると、またしても、声が聞こえた。

ところで、お前さんは、ここで何をしとるんじゃ?

もう彼には何も言葉が浮かんでこなかった。

それどころか、釣りをしている、と答えたら、きっと背後に立つ男に食べられて

しまうのではないか、とさえ思っていた。

そんな考えは自分でも馬鹿馬鹿しいと思ってはいたが、その男が先程から話して

いた話の内容、そして、ついさっき、目の前で骨だけになった魚が背後から海に

捨てられたという事実が、彼に危険を知らせていた。

彼は必死に考えた。

どうすれば良い?

どうすれば助かる?

しかし、答えなど思いつく筈もなかった。

すると、また、背後から何かが海の中に捨てられ、ボチャンという音がした。

そして、聞こえてくる男の声。

もう一匹貰えんかね?

しかし、もう彼は動けなかった。

恐怖で体が硬直してしまっていた。

すると、背後から、また声が聞こえる。

もう一匹貰えんかね?

しかし、彼は声すら出す事が出来なかった。

すると、またしても、背後から声が聞こえた。

もう魚は無いのかね?

なら、お前を・・・。

そこまで聞こえた時、彼は条件反射のように体が動いた。

クーラーボックスの魚を全て防波堤の上に投げ出した。

そして、

全部あげます・・・・。

そう言うが早いか、彼は一気に走り出していた。

その男の横を通り過ぎる時、横目に、坊主頭の大きな顔の大柄な男が、藁のような

服を着たまま、両手で魚を掴んでいるのが見えたが、彼にはもうそんな事は

どうでもよかった。

防波堤の上で、彼は幾度と無く転んだ。

体中から血が出て、それが皮膚を垂れているのが分かったし、それに伴う痛みも

酷いものがあった。

しかし、彼は必死で防波堤の上を転んでは走り、また転んでは走り、と必死になって

走り続けた。

そして、防波堤のつけ根辺りまで来た時、急に背後から、何かが凄い速さで近づいて

くる足音が聞こえた。

しかし、彼は後ろは振り返らなかった。

振り返ったら、もう生きてはいられない。

そんな確信があった。

すると、前方から、拡声器のような声が聞こえ、突然、背後からの足音が消えた。

そこの人、危ないですから、防波堤を走ってはいけませんよ~!

前を見ると、そこには警察のパトカーが彼に向かって、叫んでいるのが分かった。

助かった。

そう思った。

パトカーを見た、これほど嬉しかったのは生まれて初めての事だった。

その後、パトカーに助けられた彼は、そのまま病院へと連れられていった。

各部裂傷と肋骨の骨折という診断だった。

しかし、彼は命が助かっただけでも奇跡だといって喜んだ。

そして、事情を話し、怪訝な顔をしながらも警察が現場を見に行ってくれた

のだが、そこには、空になったクーラーボックスと無数の魚の骨だけが散乱していた

ということだった。

それから、彼は二度と釣りをしなくなった。
  


Posted by 細田塗料株式会社 at 20:12Comments(47)

2017年09月07日

見舞い客の中に・・・・。

サインディスプレイ部  営業のKです。

皆様、今日も1日、お疲れ様でございます!

今日はしっかりと誤字脱字チェックをしてみました(笑)

それでも、見落としがありましたら、ごめんなさい。

あっ、ちなみに、9月29日発売の『闇塗怪談』ですが、

当然、電子書籍もありますので、そちらがご希望の方は

どうぞ、宜しくお願い致します。

そして、コメント欄も、いつもにも増して賑わっているようで、

ありがとうございます。

そして、いつも皆さんがコメント欄で私の体を気遣ってくれているのが、

本当にありがたく嬉しい限りです。

でも、最近は、本当に無理なく書かせて貰ってますので。

体調が悪くなったらしっかりと休ませて頂きますが、

2~3日で復帰しますので、ご心配なく(笑)

そして、

ブログと全く関係の無い話で盛り上がっているのを読ませて

頂き、一人で大うけして笑わせてもらっております。

これからも、どんどんどうぞ!

中西様の名前がどこまで長くなるのか、とても

興味があります(笑)

ところで、うちの娘ですが、今日は帰宅すると珍しく

ハムスターにひまわりの種をあげておりました。

うん。感心・・感心!

と思っていると、おもむろに、ひまわりの種を持って

台所へ・・・・。

何をしているのかと見てみると、ひまわりの種を割って

食べておりました。

そして、

やっぱり、美味しい~!ハムチャン達が大好きなのも納得!

と1人で悦に入っておりました。

どうやら、ずっと以前からハムスターが食べるのを見て、

いつか自分も・・・と狙っていたようです(泣)

その好奇心と探究心をもっと勉強に向けてくれ!と思うのは

無理なお願いみたいです(涙)

ということで、今夜も怖くない話、いってみましょう!

それでは、どうぞ~!



これは俺の知人から聞いた話である。

この話を聞いたとき、俺は過去に体験した死神の話を思い出した。

もしかすると、その類の話なのかもしれない。

知人の兄は。病院に入院していた。

車を運転中、後ろを走っていた車に追突されたのだ。

かなりのスピードでぶつかられたようで、入院直後は、かなりの酷い状態だった。

いわゆる重度のムチ打ちというものなのだろうが、とにかくずっと脳震盪の様な

状態が続き、食事も出来ず、平衡感覚も無いから立ち上がることも起きあがる

事も出来ず、寝たきりの状態だった。

そして、そのうち、あり得ないほど顔が大きく膨れ上がった。

まあ、これはムチ打ちの症状としては、よくあるものだそうなのだが、とても

酷そうであり、見ているのも辛かったのだという。

そのうち、顔の腫れも徐々に引いていったが、相変わらず耳鳴りや動悸、そして

突然、襲ってくるめまいなどから、なかなか退院出来なかった。

実際には、医者や保険会社からは、そろそろ退院したら?と言われていた

らしいのだが、それが到底無理なのは兄自身が一番良く分かっていた。

周りから、保険金目当てとか、事故成金とか言われているのも分かっていたし、

何より兄自身が、誰よりも早くその病院から出て行きたいと思っていたのも

事実だった。

そして、その理由なのだが・・・・・。

最初、兄が事故に遭い入院した直後からそれは現れた。

家族や親戚、そして会社の同僚などがお見舞いに駆けつけてくれた。

皆、心配そうな顔で・・・。

ただ、見舞い客の中に、兄の知らない顔が混じっていた。

兄の家族が来た時にも、ソレはそこに居た。

親戚の見舞いの時も、そして、同僚達の見舞いの時にも・・・・。

兄自身、それどころではない状態だったので、特に不思議には感じなかったのだが、

確かに、ソレは、最初の見舞い客の時から、その中に混じってお見舞いに来た。

黒い高級そうなスーツを着た年配の男性だった。

とてもスリムで背も高く、お洒落な感じもしたが、その男はいつも、他の見舞い客

に混じって背後に立ち、無表情な顔で兄を見ていた。

無表情という言葉では到底片付けられないほど、その男の顔は無機質なものだった。

そのうち、兄の体調も少しずつ回復していき、会話も出来る様になると、兄は、

家族が見舞いに来た時に、思い切って聞いてみた。

一緒に見舞いに来ている、その男性は誰なのか?と。

すると、家族は不思議な顔をして、

お前、大丈夫か?誰も居ないだろ・・・・。

と言われてしまった。

それからは、兄は、常に見舞いに来るその男の事が頭から離れなくなる。

だから、見舞いに来た客に全て同じ質問をした。

今、そこに居る男は誰なのか?と。

親戚にも聞いたし、同僚にも聞いた。

友人達にも聞いたし、彼女にも聞いた。

しかし、誰に聞いても、不思議そうな顔をされるだけであり、場所が病院という

こともあって、逆に、

脅ろかすつもりなのか・・・・怖いこと言うなよ!

と怒り出す者もいた。

だから、兄はそれ以来、もうその質問はしないことにした。

しかし、それからも、誰かが見舞いに来ると、必ずその男が一緒に付いて来ていた。

そのうち、兄は確信したのかもしれない。

その男は人間ではないのだろう・・・・と。

そして、

自分の命を狙っているのだろう・・・・と。

だから、出来るだけその男を視界に入れないようにした。

見舞い客が来ると、外の景色を見るフリをして、視線を逸らした。

それでも、その男は何かを喋るわけでもなく、最初に会った時と同じように

ただ黙って兄を見ているだけだった。

そのうち、入院が長引くようになると、兄の元に見舞いに訪れる人も段々と

少なくなっていった。

波が引いていくように・・・・。

そして、常日頃から仲の良い兄弟だった知人は、その事を兄に告げられた。

いつも見舞い客に混じって、その男が来る事。

そして、それが今はとても怖くて堪らないのだという事。

だから、病室に来た時には話さず、わざわざ携帯に電話したという事。

そして、更に、最近、気づいた事があるというのだ。

兄が突然の強烈な吐き気にナースコールを押し、医師や看護師達が病室に

入ってきた時、入り口のドアの隙間から、その男が覗いていたというのだ。

そして、その男の顔は、それまでの無表情ではなく、明らかに嬉しそうな笑い

を浮かべていた。

そして、その笑顔を見た時、確信したというのだ。

間違いなくソレは死神というものであり、きっと俺はこのままこの病院で死ぬんだ、と

いう事を。

段々と見舞い客が少なくなっていって、最後には誰も来なくなる。

そして、その時に、あの男が1人で病室に入ってきたら、きっとそれが自分の

最後の時、なのだろう・・・・と。

それを聞いて、知人は、

何を馬鹿な事を!

そもそもムチ打ちなんかで死ぬ奴なんて居ないよ!

しかも、死神なんで、この世に居るわけないだろ?

と強くたしなめた。

それを聞いた兄も、

ああ、そうかもしれないな。うん。きっと、そうだったら良いんだけどな・・・。

と笑いながら返してくれた。

しかし、その電話から3日後、再び、兄から電話がかかってきた。

それは、こんな電話だった。

もしもし、○○か。ごめんな。こんな夜中に・・・。

この前の電話の続きになるのかな・・・・・。

本当に思い過ごしだったら良かったんだけど・・・・ごめんな。

やっぱり死神って本当に居るみたいだ・・・・。

お前は笑うかもしれないけどな・・・・。

今、目の前に居る。

あの男が1人で部屋に入ってきて、今、俺の横に立って笑ってるんだ。

満面の笑みを浮かべて・・・・・。

だから、もうお別れだ・・・・。

今までありがとな。

親父とお袋にも、ごめんって謝っといてくれ・・・。

それじゃな・・・。

そう言って電話が切れた。

知人は急いで車に乗り、病院へと向かったのだが、その途中に、母親から電話が

かかってきた。

兄が死んだという電話だった。

そんな馬鹿な・・・・。

知人は、猛スピードで病院に向かった。

自分の目で見なければ、そんな事は信じられなかった。

病院に着き、急いで病室に入ると、医師や看護師が、慌しく動き回っていたが、

知人の姿を見つけると、

急性心不全でした。

ナースコールが押されて、看護師が病室に来た時には既に・・・・。

そう説明された。

そして、覗き込んだ兄の顔は、明らかに何かに怯えたような死に顔であり、両目

からは、涙が流れた跡が残っていた。

そして、手元にあったノートには、

死にたくない・・・死にたくない・・・・死にたくない・・・。

と走り書きされているのが分かった。

それでも、納得いかなかった知人は、その場に居た医師に尋ねた。

事故のムチ打ち症なんかで死ぬ事なんてあり得るんですか?と。

すると、医師は困ったような顔を見せた後、

これは、心不全・・・・ですから。

と冷たく言い残して病室を出て行った。

知人は医師の後を追いかけて、更に食い下がろうとしたが、廊下に出た時に、

ある光景を目撃して、全身の力が抜けてしまった。

それは、他の病室に入っていく若いグループに混じって、1人の年配の男の姿が

見えてしまったから・・・・。

その男の容姿は、生前、兄が語ってくれたソレの姿そのものだったのだから。

やはり、病院には、そういうものがいるんだろうな・・・・。

彼は少し悔しそうな顔で、そう言った。

そして、

その男の姿が見えたのは、その時が最初で最後であり、それ以降は見ていない。

きっと、死んだ者に一番近い者にだけ、それは見えるのかもしれない。

だけど、どれだけ医学が発達しても、あんなのが実在するんじゃ、そんなもの、

何の意味も無いんだけどな・・・・。

知人がそう言ったのが、今も忘れられない。
  


Posted by 細田塗料株式会社 at 21:06Comments(60)

2017年09月06日

長く伸びた横顔・・・・。

サインディスプレイ部  営業のKです。

すみません。

誤字脱字が酷過ぎました。

決してわざとではないのですが、今後はもっと

気をつけるように致します。

申し訳ありませんでした。

皆様、今日も1日、お疲れ様でした。

最近はコメント欄でも、非掲載希望の方が多く、

私も出来る限り見落とさないようにしておりますが、

万が一にも掲載してしまっている場合は速やかに

ご指摘くださると助かります。

それから、ご自身の恐怖体験なども書いて頂き、

とても興味深く読ませて頂いております。

サウンドノベルみたいな物をご提案して頂いてますが、

勿論、私もとても興味はあるんですが、なかなか

大変な作業なのかな、と思っております。

でも、いつか、読者の皆様でひとり一話ずつ

朗読していって、最終的にはサウンドノベルみたいな

ものを作れると楽しそうです(笑)

勿論、その時は、誤字脱字も忠実に朗読して頂く

事になりますが(キッパリ!)

うちの娘はようやく冷蔵庫のアイスカフェラテには

手を出さなくなりました。

その代わり、妻には何度も、ホットカフェオレを

作ってもらってるみたいですが(笑)

いつも、妻からは、自分で作れば?と言われてますが、

お母さんの作ったのが飲みたいの!

世界一美味しいんだもん!

と誰が作っても同じ味になるインスタント製品を

絶賛しております(笑)

それでは、今夜もいってみましょう!

怖くない話。

それでは、どうぞ~!




これは俺の従兄弟が体験した話である。

従兄弟は俺と同い年であり、石川県の能登地方にある漁村に住んでいる。

彼の妹達は皆、高校を卒業すると関東や関西へと就職したのだが、やはり

長男である彼は、否が応でもその土地に残る義務があったようだ。

しかし、やはり田舎であり若い男女の数も少なく、当然結婚はなかなか

出来なかった。

その頃には俺はとっくに結婚していたので、いつも心の片隅には、それが

気にかかっていた。

しかし、ある時、俺の元に彼の結婚式の招待状が届いた。

やはり、俺としても嬉しかったので、当然、出席することにして、その日を

待った。

そして、結婚式当日、彼に会うと、それはもう嬉しそうな顔で出迎えてくれた。

俺もその姿を見て、とても嬉しくなり、色々と話した。

その中で、1つだけ気にかかった事があった。

それは、彼女の希望により、一度も男女の関係を持ったことが無い、という

事だった。

それは、単に彼女の考えなのか、それとも、彼女の家に伝わるしきたりなのかは

分からないが、俺には、今のこのご時勢で?というのが率直な印象だった。

そして、彼の花嫁を見た時も、驚いてしまった。

正直、こんな田舎に、こんな美人が居たのか?という印象だったし、なにより、

それまでの人生で、女性にモテた事など皆無だった彼に、どうして?という

のが、率直な感想だった。

そして、結婚式と披露宴が終わり、俺はそのまま金沢まで戻らなければいけなかった

のだが、その帰り際にも、彼に対して、

ようやく・・・・だな。

頑張れよ!(笑)

と言ったのを覚えている。

それから、1ヶ月くらい経った頃、彼が金沢まで出てきたということで、2人で

会う事になった。

待ち合わせ場所に行くと、彼は少しやつれた様子だったが、俺は構わず、

新婚初夜はどうだった?

今日は奥さんと一緒じゃなくて大丈夫なのか?(笑)

とからかったのだが、どうも彼の様子がおかしい。

そして、相談があるということで、聞いたのが以下の話だ。

結婚式の後、彼は仕事の都合があって、そのまま新婚旅行にはいけなかった。

だから、そのまま親が用意してくれた新居で2人だけでのも新婚生活が始まる

事になった。

実は彼は結婚するまで、その奥さんとは数回しか会った事が無かったのだという。

だから、2人きりで過ごす生活は、とても緊張したのだという。

しかし、奥さんは、といえば、まるであかの他人が共同生活をしているかのように、

淡々と家事をこなし、美味しい料理も作ってくれた。

しかし、会話という物が全くと言って良いほど無かったし、何より態度が

余所余所しかった。

そして、夜になるのだが、これも彼女の考えなのか、それとも彼女の家の伝統

なのかは分からないが、寝室はあくまで別であり、初夜の契り?の時だけ

彼女が彼の寝室を訪れるというものだった。

しかも、彼女は、事が終わると、そそくさと自分の寝室へと帰っていった。

彼はもう少しコミュニケーションをとろうとしたのだが、全く聞く耳を持っては

くれなかったらしい。

そして、彼女の言い分では、初夜というのは、連続して3日間行われるものだそうで、

彼は、その3日間、自分の寝室で待つ事になる。

1日目の夜が終わり、2日目の夜も終わった。

そして、3日目の夜に彼はあるものを見てしまった・・・・。

それは彼女の心の姿だったのかもしれないが・・・・。

彼の寝室は、庭に面した廊下と障子一枚で隔てられていた。

1日目も2日目も、彼は彼女を待っていたのだがあまりにも遅いので、そのまま

寝てしまい、気が付くと彼女が彼の布団の中に居た。

そして、彼にはそれが、とてもつまらなかったらしい。

だから、3日目はなんとしても起きて待とうと心に決めたらしい。

しかし、やはり彼女はいつまで待ってもやって来ない。

そして、さすがにウトウトしてしまい、完全に寝そうになった時、突然、耳元で

声が聞こえた。

寝るな!死ぬぞ・・・・。

それは聞いた事の無い声だったが、彼の耳には間違いなくそう聞こえた。

彼は、そんな体験は初めてだったので、急に怖くなり、一気に目が覚めてしまった。

そうしていると、廊下を何かが近づいて来る音が聞こえた。

ズルッ・・・ズルッ・・・・ズルッ

彼はいよいよ彼女が来たと思い、気分が高まった。

しかし、次の瞬間、彼の心臓は激しく鳴り響いた。

廊下を進んでくる者の姿が障子に映っていた。

しかし、そこには彼女のシルエットではなく、花嫁衣裳を着た、背中が丸く異様に

背の高い女の横顔が見えた。

いや、女性の横顔、いや人間の横顔には見えなかった。

まるで、何かの気ぐるみでも着ているかのようだった。

そして、その横顔は、異様に長く50センチ以上あり、しゃくれた顎と

ともに、どう考えても人間のシルエットではなかった。

バ・・バケモノ?

彼は心の中で叫んだ。

彼は恐ろしくて声も出せず、その動きを固唾を飲んで見守った。

が、次の瞬間、障子がスーッと開き、そこには紛れもなく彼女の姿があった。

しかし、彼の頭の中には、彼女への恐怖しかなかった。

すると、彼女は一言も発さず、無言で布団の中に入ってくる。

彼は、そのまま恐怖で震える体を悟られない様に、必死に彼女と体を合わせた。

その時、初めて気付いた。

彼女の体が、ありえないほどに冷たいという事に・・・・。

そして、事が終わり、再び部屋から出て行く彼女を目で追う。

障子が閉まり、彼女のシルエットが浮かぶ・・・・はずだった。

しかし、障子に映し出されたのは、先程と同じバケモノのようなシルエットだった。

そして、そのシルエットがズルッズルッと廊下を離れていくのを聞きながら、

彼は意識が飛んでしまった。

これが、彼が俺に話してくれた全てである。

そして、この話をした後、彼は俺に聞いてきた。

どう思う?と。

しかし、俺には、

すまないけど、何も言えない・・・。

としか返せなかった。

そして、それから1年が過ぎた頃、彼が離婚したと聞いた。

結婚式の後、すぐに別居になり、その果ての離婚だった。

生まれて間もない赤ん坊は彼女が連れて家を出て行ったのだという。

それから不思議な事に彼とは連絡が取れなくなった。

だから、離婚の理由が何だったのかは定かではないのだが、やはり俺には

理由は1つしかないように思えて仕方ないのだ。
  


Posted by 細田塗料株式会社 at 20:06Comments(58)

2017年09月05日

深夜のデパートには・・・・。

サインディスプレイ部  営業のKです。

皆様、今日もお疲れ様でした!

昨日、お願いしました、過去記事からの怖くない話の

ご感想。

とても参考になっております(笑)

凄く分かり易い説明まで付けて頂いて、今後の話の

書き方に活かしていきたいと思います。

本当にご協力、ありがとうございます!

よく、怖い話書いてて、社長が許してくれますね?

というコメントを頂きますが、よくよく見てみると、

当社の場合、他の部署のブログもあまり仕事の事は

書いていないかもしれません(笑)

まあ、もともとは毎日1アップを目標に!という事で

始まった当社のブログですから・・・。

ちなみに、自動車補修関係のブログの記事数は

凄まじいものがありますし、店舗スタッフブログも

よく考えるとお土産にもらったお菓子の話題が

多かったりします(笑)

あっ、ちなみに、うちの会社の女子社員、

社長の奥様を筆頭に、どなたも粒揃いの綺麗な

女性ばかりですよ(笑)

はずれ無し・・・です(笑)

まあ、こんな感じで書いておけば、明日からの私への

待遇が違うはず・・・・・です(涙)

あっ、それと試験期間真っ只中のうちの娘ですが、

相変わらず呑気にゴロゴロしております。

少しは勉強したら?と言うと、

勉強なんて直前でやるもんじゃないからね!

日々の努力が実を結ぶんだから!

とドヤ顔で言われました。

ほんと、一度で良いから、日々の努力が実を

結んだところを見せて欲しいものです(涙)

頑張れ!大監督!

ということで、今夜も怖くない話いってみましょう!

それでは、どうぞ~!




大学生の頃、イベント設営のバイトをしていた。

ライブ会場やお祭り、そして展示会などの設営。

その中でも特に収入が良かったのが、デパートの催事の設営である。

よく北海道物産展とかが行われているが、要するに、そういうイベントに

合わせて会場を間仕切り、壁紙を張り替えたりする。

かなり重労働だが、それなりの収入が期待できた。

なにしろ、普通の設営は、昼間に行われるのが普通なのだが、デパート

のイベント設営ということになると、作業出来るのは、夕方から

翌朝までの時間に限定されていた。

お店が終わる午後8時を待って、作業に入り、そのまま翌日の開店時間までに

イベント会場の設営を完成させる。

だから、設営作業をしている会場自体は、大工さん、表具屋さん、そして

俺達のようなバイト、そして監督さん達が入り乱れており、とても賑やか

なのである。

しかし、設営作業を行っている階以外へ行くと、一変してしまう。

真っ暗闇の中に避難経路の誘導灯だけがぼんやりと光っている異世界。

そして、俺たちバイトの中には、ある決まり事があった。

それは、他の階へいく場合は、あくまで自己責任であり、そこで

見たもの、聞こえたものは、全て見えないフリ、聞こえないフリをしなければ

いけないという事。

最初は、そんな暗黙のルールなど何の役に立つのか?と思っていたのだが、

それは大きな間違いだとすぐに気付いた。

別の階に行くのは、トイレに行く場合か、もしくは自動販売機で飲み物を

買う場合しかなかったのだが、やはり色々と起こるのである。

最初、そのバイトに参加した時は、夜のデパートということだけで、かなり

舞い上がっていた。

誰も居ないデパートの中など、従業員でもなければなかなか体験出来るものでは

ないのだから。

だから、その夜間バイトに参加し、休憩になった時には心が踊った。

しかし、既存のメンバーは何故か、どこにも行かず、その場で座っているだけ。

喉くらい渇くだろうに・・・・と思いながら俺は、下の階へ降りる非常階段を

1人で降りていき、フロアに着いた。

フロアは当然のことながらまっくらであり、何箇所かあるだけの避難経路用の

明かりのみがぼんやりと灯っていた。

俺は探検でもしている気分になり、その暗いフロアを歩いていく。

すると、声が聞こえるのだ。

聞き取れないような小さな声ではなく、ザワザワと話している様な声が。

最初は従業員の女性が残っているのかな、と思い、

ご苦労様で~す!

と挨拶したくらいである。

しかし、その途端、声は聞こえなくなる。

そして、突然の静寂に耐え切れず、早足で歩き出すと、また、ザワザワとした

声が聞こえる。

そうなると、もうかなりの恐怖に襲われてしまう。

ジュースの自販機の前にたどり着き、飲み物を選んでいると、遠くから

足音が聞こえてくる。

それはコツコツとした音ではなく、ペチャペチャとしたまるで濡れた裸足で

歩いているような音だった。

俺は、とりあえず飲み物を選ぶと、さっさとその場から立ち去ろうとしたのだが、

どうやら先程の足音がこちらに近づいて来ているのが分かった。

そこで、俺はもう1つのバイト間のルールを思い出す。

それは、何か危険を感じたら、その場から動かずに目を閉じてやり過ごす

という事。

俺はやはり怖いので自販機の方を向いたまま目を閉じてその場に立ち尽くす。

すると、その足音は勢いを増したようにどんどんと近づいて来るのが分かった。

しかし、こんな場合でも、こうすれば大丈夫という方法を知っているとかなり

気持ちに余裕が生まれる。

俺は、買った缶ジュースを握り締めたまま、その場でじっと耐え続ける。

すると、その足音はすぐ背後までやってきて、止まった。

自分のすぐ後ろに得体の知れないモノが居る・・・・。

それは言葉にし尽くせ無い程の恐怖だった。

背後からは、何やらブツブツと喋っているような声が聞こえる。

しかし、それは訳の分からない呪文のように聞こえ、全く意味が分からない。

そうしていると、背後から、またペタッペタッという音が聞こえ、遠ざかっていく

のが分かった。

俺はホッと胸を撫で下ろして安堵した。

そして、今のうちに逃げようと振り返る。

息が止まるかと思った。

そこには、俺よりも遥かに背の高い女が、俺の顔を覗き込んでいた。

決してバケモノじみた顔をしているとかではなく、はっきり言えば美人なのだが、

暗闇の中で見るその顔は、その無表情さとも相まってとてつもない恐怖に感じた。

俺は、その場にへたり込むと、大声で助けを呼んでいた。

それほど長い時間、叫び声を発していた記憶も無いのだが、俺は突然

体を揺り動かされてて目を開けた。

そこには、心配して見に来てくれたバイトの先輩達の顔があった。

俺は何事も無かったかのように仕事に戻ろうとした。

すると、先輩の1人が言った。

今日は、無理しない方が良いぞ。

きっと、大女を見たんだろ?お前も・・・・。

そういう時は、皆、バイト中に怪我してしまうみたいだから、今日は適当に

仕事して、明日から頑張ってくれよ!

そう言われた。

ちなみに、俺が叫んでいた声は一切聞こえなかったという。

その後も、その夜間バイトは続けたが、その大女の姿を見たのは、その時

だけだった。

今はもうそのデパートは結婚式場に変わってしまったが、今もどこかにあの

大女は居るのだろうか、とふと思い出す。
  


Posted by 細田塗料株式会社 at 20:55Comments(70)

2017年09月04日

抜けられない・・・トンネル。

サインディスプレイ部  営業のKです。

皆様、今日も1日、お疲れ様です。

アシスタントのファビ・・・・・中西様も、遠路、和歌山

でのお仕事お疲れ様です。

今日は皆様にお願いがあります。

もしも、思いつくものがあれば、で結構なんですが、

私の書いてきた話の中で、皆様が一番怖いとか

面白いとか、好きという話があれば、教えて

頂きたいのです。

やはり、自分が思っているものと、読み手である皆様

が思っている事はかなり違うようですので、今後の

参考にしたいと思っております。

宜しければ、ご協力の程、お願い致します。

それでは、今夜も怖くない話、いってみましょう!

それでは、どうぞ~!




これは仕事関係の知人が体験した話である。

その時、彼は一泊二日の予定で能登方面の営業をしていた。

いつも朝早くから出掛けて、午前7時には珠洲近辺に入り、そこから

仕事をスタートさせる。

能登方面といってもそこそこ広いので、珠洲、輪島、穴水、門前などを

廻るとなると、それこそ丸二日あっても足りないくらいだ。

そして、いつも1日目が終わると、毎回利用している民宿で一泊する。

料理も素朴なものばかりだが、彼の口には合っているらしく、地元の祭り

などと重ならない限り、まるで貸切のように、ゆっくり出来るのだという。

だから、その時も1日目が終わると、午後7時には、その民宿に到着した。

相変わらず、他の客は居ない様だったが、もうそんな事にも慣れていたから、

彼は、部屋に荷物を置くと、早速風呂に入りに行った。

決して広くはないが、そこそこ綺麗なお風呂であり、更にいつも一番風呂に

入れるという事で、彼はそのお風呂に入るのをいつも楽しみにしていた。

しかし、その時は風呂場に行くと先客がいた。

小さな風呂場なので、彼は出直そうかと思ったのだが、さすがに、気まずかった

ので、そのまま入る事にした。

しかし、そこで彼は後悔した。

やはり、2人で入るには、その風呂場は小さ過ぎた。

それで、彼が出直そうかと、風呂場の引き戸を開けようとすると、先客の男性が、

もうすぐ出ますから、どうぞ・・・。

と言ってくる。

無下に断る理由も無いので、彼は、

あっ、すみません・・・・。

と言って、彼は先に体を洗ってしまうことにした。

そして、体を洗っていると、湯船に浸かっている先客の男性が話しかけてきた。

明日は○○トンネルは通りますか?

彼は正直、少しびっくりしてしまう。

普通、初対面の相手に話しかけるとしたら、

どちらからですか?とか

お仕事ですか?というのが普通だろう。

しかし、彼はその質問に愛想良く答える。

ええ、通りますね!

すると、湯舟からは、

明日は通らない方が良い・・・・・。

と言われた。

彼は、またしても愛想良く、

え?どうしてですか?

と聞くと、湯船の方からは、

通るんなら、供え物忘れるな・・・・。

9回までに出ろ・・・・・。

と言われてしまう。

そして、変な事を言う男だなぁ、と思っていると、その男はさっさと風呂からあがり、

脱衣所の方へと出て行った。

しかし、その男のぶっきら棒な喋り方が、後から思い出すと少し頭に来た。

それで、風呂から出た彼は、民宿の女将さんに聞いてみた。

ねぇ、俺の他に泊まってる客のことなんだけど・・・・。

すると、女将さんは、

あんたの他に客なんか居ないって・・・。

と返してくる。

それでも、そんな筈はないと、食い下がるのだが、その日の客は彼しか居ないの

一点張りだった。

それで、仕方なく、彼は風呂場で会った男の事を話した。

すると、女将さんは少し考えた後、

まあ、そのお客さんがそう言ったのなら、そうするのが良いんじゃない!

お供え物は、明日の朝までにこちらで用意しておくから、と言われ、彼は

しぶしぶ引き下がるしかなかった。

その日は晩ご飯を食べると、いつも以上に眠たくなってしまい、午後9時頃には

さっさと寝てしまった。

そして、ぐっすりと寝た彼は、朝の5時に目が覚めてしまった。

まずい、起きるのが早過ぎた、と思ったが、台所に行くと、女将さんが、

おはよう、早いね!といつもの笑顔で挨拶してくれた。

そして、少し早めの朝食を食べていると、女将さんが、

はい。これ!

と小さな布に包まれたものを持ってきた。

彼が、

え?これ何?

と言うと、

お供え物だよ。持っていかなくちゃね!

と笑顔で答えた。

その日は朝食が早めの時間に食べられた事も有り、早めに民宿を後にした。

車で走り始めると、時間がいつもより早いせいか、道が空いていた。

彼は出来れば2日目は、早めに仕事を片付けて金沢に戻りたいと思っていたので、

目的地までの道のりをかなりのベースで走った。

すると、いつのように海岸線を走る道に出る。

彼はこの道を海風を感じながら走るのが好きだったので、急いで運転席の窓を

開けた。

実は、民宿を出てから、この海岸線の道に出るまで、一台の対向車とも

すれ違っていなかった。

しかし、その時の彼にはそんな事は気にならなかった。

快調に海岸線を走っていると、前方に2つのトンネルが連続しているのが

見えた。

あのトンネルを越えれば、もう少しで目的のお客さんの所に到着出来る。

いつも通り慣れた道なので、彼はこの辺の道を知り尽くしていた。

そして、1つ目のトンネルに入る。

そして、少しだけ間隔があいて、二つ目のトンネルに入る。

そして、二つ目のトンネルの出口に来た時、彼は思わず急ブレーキを踏んでしまう。

トンネルの出口の向こうに、更にトンネルが続いていた。

何かの見間違いだと思った。

二つのトンネルを抜けると、そろそろ海岸線の道路も終わりになり、くねくねと

曲がりくねった道になるはずだった。

しかし、彼の目の前には、再びトンネルが二つ並んでいた。

彼は必死に考えた。

もしかして、自分は道を間違えているのではないか?と。

しかし、それこそ一本道に近い様な、ここまでの行程で道を間違える筈は無かった。

だが、現にトンネルを抜けた先には、またトンネルが連なっていた。

彼は考えていても埒が開かないと思い、車に乗り込み、走り出した。

一つ目のトンネルを抜ける。

そして、二つ目のトンネル・・・・。

出口が近くなる・・・・。

彼の目にはまたしても前方のトンネルがはっきりと見えた。

しかし、彼は止まらなかった。

もうヤケクソになっていたのかもしれない。

車の中で、

何で、出られないんだよ!

と叫びながら車を走らせ続けた。

もうどれ位走ったのだろうか・・・・。

突然、前方のトンネルに、鬼女ののような恐ろしい形相をした女がぼんやりと

トンネルの中に立ち、ニターッと笑っていた。

最初は、車を停めて、みちを聞こうかと思ったのだが、さすがに、そんな

鬼女のようなモノに近づくわけにはいかなかった。

そして、彼は1つ目と二つ目のトンネルの間の空間に車を停めて、必死に

考えていた。

民宿を出てから、そして、このトンネルを走っている間も、一台の車も見ていない

という事、そして自分は今、いったいどういう状態に置かれているのか、という

事を・・・・。

そして、思い出した。

民宿のお風呂場で出会った男が言っていた言葉を・・・。

その男の言葉を思い出すと、まるで、彼がそうなる事を分かっていたような

口ぶりだった事を思い出し、急に恐ろしくなった。

そして、その男が言っていた言葉。

お供え物を忘れるな・・・。

9回までに出ろ・・・・。

という言葉を思い出した。

彼は考えた。

先程からただ闇雲に走ってしまっていたから、既に何回トンネルを通ったのかは

分からないが、先ほどから、人外のモノが出てきているという事はもう回数は

残されていないということなのだろう・・・・。

では、9回までに出られなかったら自分はどうなってしまうのか・・・。

それを考えると、更に恐怖が増殖する。

そして、お供え物・・・か。

彼は、車の後部座席に目を遣ると、そこには女将さんが用意してくれたお供え物が

確かに置いてあった。

すると、彼は目の前の道路に、小さなお地蔵さんがあることに気付いた。

彼は、車から降りて、そのお地蔵さんに、お供えをし、両手を合わせた。

すると、何故かとても心が落ち着いてきたのだという。

しばらく手を合わせていた彼は、ハッと我に帰ったように車に乗り込む。

そして、先程の鬼女の姿を確認しようとた。

彼は思わず大声をあげた。

そこには、後部座席に座る、とても背の高い鬼女の姿があった。

彼は、

うわぁ~という大声を出しながら車をスタートさせた。

もう、9回目を過ぎているのだとしたら、もう助からないのかもしれない。

彼はそう覚悟しながら、一気に車のアクセルを踏み込んだ。

2つ目のトンネルの出口がどんどん近づいて来る。

背後からは、その鬼女が笑っているであろう気持ちの悪い笑い声がずっと

聞こえていた。

だから、2つ目のトンネルを過ぎた後、彼は車を急停車させて逃げようと

思っていた。

しかし、2つ目のトンネルを抜けると同時に、後部座席の鬼女の姿は、

霧のように消えた。

そして、目の前には、いつもの見慣れた風景が広がっていた。

彼は、助かった・・・と安堵し、しばらく放心状態になってしまった。

そして、色々と考えた。

あの鬼女の姿をしたものは何だったのか?

そして、彼に事前に危険を知らせるようにして現れた男は、いったい

何者だったのか?と。

しかし、どれだけ考えてもその答えが出る事はなく、彼はそのまま

その日の仕事を切り上げて、金沢へと戻った。

その後、彼には怪異は発生していない。
  


Posted by 細田塗料株式会社 at 20:12Comments(66)

2017年09月03日

死んだフリをしてはいけない・・・。

サインディスプレイ部  営業のKです。

皆様、今日も1日、お疲れ様です!

ところで、コメントを書いても弾かれてしまうという

事で私なりに調べてみたのですが、

特に、このキテミというサイトでの禁止ワードは

無いみたいです。

それに、コメントが反映されない事もあるようなのですが、

私は基本的に非掲載で!というもの以外は、全て

承認しておりますので、不思議で仕方ありません。

まあ、田舎の小さなサーバーを使ったサイトかと思いますので、

色々とご不便もお掛けするかと思いますが、これに懲りずに

今後ともコメントしてやってくださいませ。

いつも、ひとりで小躍りして喜んでます(笑)

ちなみに8番ラーメンの話題も出ておりましたが、

私は実は苦手なんですよね。

よく金沢市民のソウルフードとか言われてるみたいなんですが、

私的には、美味しいと思った事は一度も無いんです(涙)

昔は美味しいお店が沢山ありましたが、今は第七ギョーザも

味が・・たし、知らない間に金沢おでんなんて言葉が

出来てるし・・・・。

うーん。昔と味が変わらなくてお奨めなのは、

洋食屋のグリルオーツカとか、宇宙軒食堂ですかね。

まあ、あくまで私感ですが・・・。

最近は、コメント非掲載が増えておりまして、そこには

霊的なご相談とか、怖くない話のネタなども書いてきて

頂いており、非常に参考になっております。

ちなみに、コメント欄に、娘さんもダイエットが大変かも・・・・

って書いたあったぞ、と娘に伝えたところ、ちゃんと十分

スリムでナイスボディで、これ以上痩せる必要が無いという

事を書きなさい、と指示されましたので、書いておきます(笑)

まあ、確かに痩せてますので・・・。

あれだけ食べて、いったい何処に消えていくのだろう、と。(笑)

それでは、今夜も怖くない話、いってみましょう!

それでは、どうぞ~!



これは仕事関係の女性が体験した話である。

昔はよくクマに出会ったら、死んだフリが効果的だという話を聞かされた。

まあ、実際には、死んだフリは逆に危険だというのは明らかになっているが・・・。

そして、この話も、死んだフリは危険だという話に他ならない。

その日、彼女はかなりの寝坊をしていた。

昨晩飲み会があり、かなり遅くまで飲んでしまった為、なかなか体が

起きようとしない。

頭では分かっているのだが、どうしても体がいう事を聞いてくれなかった。

うっすら目を開けて時計を見ると既に正午近くになっている。

日曜日とはいえ、さすがに寝すぎなのは自覚していたし、何より、いつも

睡眠時間を多くとり過ぎると体調が悪くなるのも知っている。

しかし、それでも、彼女はダラダラと惰眠をむさぼった。

すると、階段をあがってくる音が聞こえる。

ちょっと・・・・あんた・・・いつまで寝てる気なの?

それは、母親の声だった。

さすがに寝すぎだということで、起こしに来たのは明らかだった。

面倒くさい・・・。

いっその事、このまま死んで眠り続けられたら幸せなのに・・・・。

そう心の中で呟いた彼女は、ある事を思いつく。

どうせなら、死んだフリをしよう・・・。

そうすれば、もっと好きなだけねられるかも・・・・。

彼女は全身に力を入れて、体を死後硬直のように硬くし、呼吸も我慢した。

母親がドアを開け、部屋に入ってくる音が聞こえる。

彼女は神経を集中し、ピクリとも動かないようにした。

しかし、いつまで経っても彼女を起こそうとはしてこない。

そして、そのまま、再びドアが閉まる音が聞こえ、足音が遠ざかっていく。

あれ?なんで起こさないんだろ?

彼女はそう思ったのだが、これ幸いと再び眠りについてしまう。

しかし、それからすぐに彼女は目が覚めてしまう。

何故かはわからないが、脳がすぐに起きるように緊急命令を出したかのように・・・。

彼女は、ベッドから上半身を起こす。

何故か理由は分からないのだが、心臓が大きく動悸している。

妙に不安で心細く、そしてパニックになるほど何かに怯えている自分がいた。

彼女はそっとベッドから起き、深呼吸をしたが、動悸は全く収まらない。

そして、急に家族の事が気になってしまった。

彼女はずっと考えていた。

どうして、さっき、母親が起こそうともせずに、そのまま部屋から

出て行ってしまったのか?ということを・・・。

それを考えると、妙な胸騒ぎがした。

彼女は、一刻も早く、元気な家族の顔を見て安心したかった。

だから、部屋のドアを開けて廊下へと出た。

そして、その際も、ゆっくりと静かに音がしない様にドアを閉めている

自分が居た。

自分が何かを恐れている事は明らかだったが、それが何かは自分でも

分からなかった。

だから、彼女は、廊下を歩く時も静かに滑るように歩いた。

家の中に差し込む日差しは、秋とはいえまだ暖かい。

ただ、静かすぎた。

彼女の家は国道に面している為、日曜日の昼間はかなりの交通量で

かなり煩いのだが、その時は何故か、車の音も、人の声も何一つ

聞こえず、耳が痛いほどの静寂に包まれていた。

やはり・・・何かがおかしい・・・・。

彼女は自分が別の世界にでも迷い込んだような気持ちになった。

それでも、家族の顔が見たくて彼女は廊下を進み続けた。

そして、1回へと降りる階段までやってくる。

耳を済ませて1階の様子を覗うがやはり、物音ひとつ聞こえてこない。

恐る恐る階段を下りていく彼女。

いつもは賑やかなテレビの音が聞こえてくる筈なのに、その時はシーンと

静まり返り、異様な雰囲気だった。

そして、1階へ降りると、リビングに向かった。

自分の家なのに、こんな風に音を立てない様に移動している自分が少し滑稽に

思えた。

そして、リビングに着くと、中には誰も居らず、テーブルの上に数枚の書類が

無造作に置かれていた。

そして、それを見た彼女は驚愕し、思わず声を出しそうになった。

そこにあった書類は、彼女本人の死亡診断書と葬儀に関する書類だった。

思わず食い入る様に書類に目を通す彼女。

しかし、何度確認しても、間違いなく、死亡者の名前の欄には、彼女自身の

名前が明記されていた。

しかも、その日付は今日になっていた。

彼女は思った。

冗談にも程があると・・・。

だから、同じテーブルの上に置いてあったボールペンで死亡日時を

横線で消し、その上に、別の日付を書いた。

その時、突然、家の中から音が聞こえた。

彼女は思わず、階段の上まで静かにあがると、1階の様子を覗った。

すると、無言のまま、ぞろぞろとリビングに向かって歩いていく家族の姿、

そして、それに付いて歩く親戚の姿が見えた。

しかし、どこか様子が違っていた。

皆、まるでロボットのように生気が無かった。

誰も一言も発せず、ただ黙々と歩いているだけ。

その顔も限りなく家族そのものだったが、間違いなく家族ではなかった。

うまく説明できないが、とにかく彼女の第六感がそう判断していた。

そして、まるで機械仕掛けのような動きでリビングに集まった彼らは、

そのままリビングの中で立ったまま制止し、次の瞬間、全員が彼女が

覗き見ている階段の上へと振り向いた。

何故か怒っている様な顔に見えた。

彼女は慌てて、それでも出来るだけ音を立てない様に静かに自分の部屋に

戻った。

そして、そのままベッドに潜り込み、先程と同じ体勢で死んだフリをしつつ、

聞き耳を立てた。

すると、彼女がベッドに入ったのを待っていたかのように、階下を歩く

足音が聞こえ、それはそのまま階段を上る足音に変わった。

彼女は得体の知れない恐怖に体の震えが止まらなかった。

足音は階段を上りきると、つぎに廊下を歩いてくる音が聞こえた。

彼女は固唾を飲んで、その音に集中する。

すると、次の瞬間、ドアがバターンと開かれる音が聞こえた。

そのドアの開き方は、いかにも、怒っているといわんばかりの開け方であり、

思わず体がビクッとしてしまう。

そして、それからが彼女にとって地獄だった。

バタバタと沢山の足音がして、先程、1階のリビングに居たモノ達が全て

彼女の部屋の中に入ってきたのは分かった。

そして、ドアが閉まる音がする。

そこからは、部屋に居る全員の目が彼女に注がれているのが判った。

全員が身を乗り出すようにして、彼女が本当に死んでいるのかを

見極めようとするように・・・・。

彼女には寝返りを打つ事はおろか、ピクリとも動く事は許されなかった。

なにしろ、死んでいるのだから・・・・。

呼吸をするたびに、胸が脈打ったが偶然にも布団に隠れていて、その様子

は布団の外からは見えなかった。

それに、何故か分からないが、それらは決して布団を取り去ってまで、

調べようとはしなかった。

彼女はそのままの姿勢でずっと耐え続けた。

30分、いや、1時間、もしかすると、もっと長い時間だったのかもしれない。

そして、突然、彼女の顔の上に何か紙切れが置かれた。

そして、そのうちに、彼女は再び意識が遠のいていった。

次に彼女が起きたのは、彼女の母親に揺り起こされての事だった。

時刻は正午を少し回っていた。

彼女はいつも通りの母親の様子に、涙を流して喜び抱きついてしまった。

その様子を見て、母親は、びっくりした顔をしていたらしい。

そして、

今起きるから・・・。

そう言って、母親が部屋から出て行くのを見て、彼女は再び大泣きした。

現世に戻ってこれたのがとてつもなく嬉しかった。

あれは夢。

彼女はすぐにそう確信した。

しかし、その後、彼女がベッドから起き上がったとき、とんでもないものを

見つけてしまう。

それは彼女が意識を失う前に、彼らが顔の上に置いた紙切れだと思い出した。

そして、それを見た彼女は再び、悪夢に引き戻されてしまう。

それはリビングのテーブルの上に置いてあった彼女自身の死亡診断書と葬儀に

関する書類だった。

彼女は得体の知れない恐怖がのしかかってくるような気がしたが、それも

それから数日、普通の生活を送っているうちに徐々に薄れていった。

しかし、それから体調が急に悪くなり、彼女は病院で精密検査を受けた。

そして、医者から、末期がんで余命1年と宣告された。

その時、彼女は、悪夢に出てきた死亡診断書と葬儀の日付を書き換えたのを

思い出していた。

彼女が書き換えた日付は、ちょうど1年後の日付だったのだから。

どうして、もっとずっと先の日付に書き換えなかったんだろう、と彼女は後悔

していた。

それにしても、彼女が体験したものは何なのか、そして、夢の中に出てきた

家族や親戚は一体何者だったのか、誰にも分からない。

そして、彼女は今、必死に闘病を続けているが、その死期がどんどん近づいて

いるのは、その顔を見ているだけで分かってしまうのが、今はとても辛い。
  


Posted by 細田塗料株式会社 at 18:52Comments(45)

2017年09月02日

忌み嫌われた箱の中には・・・。

サインディスプレイ部  営業のKです。

皆様、今日も1日、お疲れ様でした!

今月29日に発売予定の文庫本『闇塗怪談』ですが、

まだ原稿仕上がってません(涙)

あと、6話校了させないと・・・・・。

うーん。頑張らないと、アイドルへの道が・・・。

コメント欄ね相変わらず賑わってますね。

コメント欄だけ見てると、怪談系のブログだとは

思えませんね(笑)

まあ、それが良い所なので、これからもどんどん

新規様も加わって盛り上がってください(笑)

私はオフ会するする詐欺にならないように、

頑張ります!(笑)

それと、コメントに関してですが、基本的に私的には、

非掲載で!と書かれている場合を除いて全て承認させて

頂いております。

何か禁止ワードが在るのかもしれないのですが、

特に管理画面には、それについての明記は

ありませんでした。

ご迷惑お掛けいたしますが、これに懲りずに

コメント、宜しくお願い致します。

私のブログを書き続けている原動力ですので!

あっ、ちなみに、うちの高2の娘ですが、

今日は文化祭とのことで、朝の6時半に

慌てて家を出て行きました。

で、午後6時半頃に帰宅してきた娘に、

文化祭どうだった?

と、聞くと、

うん。美味しかったよ。お腹一杯(笑)

と返してきました。

どうやら、文化祭の意味を履き違えているようです(涙)

それでは、今夜もいってみましょう!

オールキャスト?でお送りする今夜の怖くない話。

長いです。

たぶん、誤字脱字だらけです。

それでも、良い方のみ、お読みくださいませ!

それでは、どうぞ~!



これは俺の友人が体験した話である。

彼の実家は富山県と石川県のちょうど境界線近くにある。

元々はかなりの資産家だったらしいのだが、かなり前から少しずつ衰退していき、

現在では見る影も無い。

実際、彼を含む家族全員がせっせと普通の民間企業で働いており、更にそれでも

生活がくるしいというので、夜間バイトもこなしているようだ。

ただ、住んでいる家自体は、古く、老朽化が進んでいるとはいえ、お屋敷という

言葉がピッタリくるような大きな建物であり、敷地だけでもかなりの資産価値

が在りそうだ。

だが、売れないのだという。

広すぎて買い手がつかないというのもひとつなのだろうが、やはり怪異が

起こるというのがネックになっているらしい。

以前はそんな怪異など全く起こらなかった。

しかし、ある事をしてしまってからというもの、怪異は途絶えないのだという。

そのある事とは、ただの古い箱を開けてしまったというだけ。

それも、その頃になるとかなり金策にも困り果て、家の中にあるお金になりそうな

物を探していたとき、偶然見つけた箱を、知らずに開けてしまっただけ。

しかし、現実に、その箱を開けてしまってから、その建物全体の空気は完全に

変わってしまい、不幸の連鎖が始まってしまう。

まず、最初に起こったのは、その箱を開けた父親が狂ってしまったというものだった。

それこそ、何時何処にいても、ソレらを目にしてしまう様になり、挙句の果てに

あいつらが来る・・・・と言いながら電車に飛び込んだ。

更に、実際にはその箱に関与していない者達が、どんどんと不幸の連鎖というものに

飲み込まれていく。

母親は、ある日突然、耳が聞こえなくなり、それでも唯一聞こえてくるソレらの

声に恐れおののき、ついには精神病棟に入院させられた。

叔父は、急な心臓発作で他界し、叔母は、ほんの2~3段しかない階段から落ちて

全身の骨が砕け、首が後ろ向きになり死んだ。

その他、親戚一同も、それぞれ、事故や病気などで重篤な状態になってしまう。

そして、彼の2人の妹も、1人はビルから飛び降りて自殺し、もう1人も、

毎年の健康診断は欠かさなかったそうなのだが、ある日、突然、肺に末期がんが

見つかり、入院していた。

だから、その家に住んでいるのは、もう彼1人しかいなかった。

といっても、そんな恐ろしい家に住めるはずも無く、彼はアパートを借りて、

そこで、ひっそりと暮らしていたのだが・・・・。

実は、彼の身内が死んだり、病気になる前に、必ず、あるモノを目撃するように

なっていた。

それは、ゆっくりとした踊りをする女達の姿。

そして、それは既に彼にも見えるようになっていた。

そこで、旧知の仲であった俺に相談してきた。

最初、彼から連絡があった時、俺は、何故?という思いが強かった。

それは、彼と俺が決して仲が良いといえるだけの関係では無かったから・・・・。

しかし、電話で話す彼の声はとても沈んでおり、それこそ、お金に糸目はつけずに

色んな霊能者と言われる人達に、相談に乗ってもらったらしい。

ただ、現地を見た霊能者達は、口を揃えて、

これは無理です!

巻き添えになるのは、御免だ!

と言って逃げ帰るか、もしくは、高額の謝礼に目がくらんだ霊能者も結局

かなりの大怪我をして、その場から消えていったのだという。

だから、本当は自分達の一族が引き起こした厄災なのだから、甘んじて

その運命を受け入れなければいけないのは理解しているのだが、やはり

怖くて仕方がないので、可能なら力になって欲しい、と言われ、俺は重い

腰をあげることになった。

しかし、俺自身には何の能力もあるわけではないので、いつものように、

Aさんに頼む事になった。

しかし、何故か、その時、Aさんは

優雅に海外旅行中!

との留守電になっていた。

そんな経済的余裕があったのか、と驚いてしまう。

だから、仕方なく俺は富山のお寺の住職に頼んでみる事にした。

彼とともに、富山のお寺に向かい、住職に会う。

住職は開口一番、

おいおい、とんでもないもの、連れてくるなよ~!

と言ってくる。

どうやら、彼の周りには既に、ソレらが纏わりついているようだ。

それでも、しつこく頼み込む俺に、住職も根負けして、本堂へと入れてくれた。

その際、本堂には、かなり時間をかけて、しっかりとした結界を張ってから、

俺達を招き入れてくれる。

そして、

話は聞くけど、出来るだけ速く話してくれよ。

あんなのが相手じゃ、ワシの結界なんて、そう長くは持たないから・・・。

と言われ、俺達は、まくし立てるように、事情を説明した。

すると、住職は、

ああ・・なるほどな。

それで、あんなのが、周りをうろついてるんだな。

でも、言い難いんだが、あれはワシにもどうしようもないな・・・。

あんなのに、目をつけられたら、ワシなんかすぐにとり殺されてしまう。

まあ、こんな仕事を生業にしているんだから、死んでも文句を言うつもりはない

んだけど、アレは規格外のバケモノだぞ!

たぶん、ワシでは一矢も報いる事は叶わんだろうな・・・・。

ワシの知っている者で、対抗出来るかも知れないというのは、やはり・・・。

Aさんと姫・・・・だけかな。

と弱気な言葉を吐いた。

しかし、俺は、Aさんが海外旅行中で不在である事を伝えると、住職は困り果てた顔で

だとしても、こんなお寺にかくまったとしても、せいぜい1時間ももたずに

入ってこられるぞ!

と言い放つ。

そして、住職はかなり考え込んでから・・・。

まだ学生さんだから、巻き込みたくはないんだけどな~。

でも、結論から言うと、やはり、姫に頼むしか手はないよ。今は・・・。

あの娘の力は、いまだ未知数だから・・・・。

もしかすると、ワシらが思っているレベルを遥かに超越しているのかもしれん。

そして、今は、それにかけてみるしかないのかもな・・・・

そう言われ、俺達はお寺の本堂から出ようとすると、本堂の入り口の引き戸が

ガンガンと大きな音を立てて叩かれる。

住職は、困った顔で、

あ~あ。やっばりもう来たか・・・・。

1時間どころか、30分ももたないっていうのも凄いな!

と呟く。

俺が

感心してる場合じゃないでしょ?

と言うと、

ああ、わかってるよ。

とりあえず、お前達は、裏口から出て行け!

それと同時に、これがお前達の身代わりになるからさ。

と言って、人型に切り取られた白い紙を取り出した。

そして、

それにしても、お前達が帰ってからが大変だな。

ここから、消えてくれるまでは、かなりの日数、拝みつづけなければいけないだろうし。

それとな。さっきから、お前達と言ってるのは、もう、それらのターゲットが

彼だけでなく、お前も含まれてしまってるということだから・・・。

彼に協力してしまったら、もうそうなってしまうらしい。

だから、ワシは一切、お前達に協力はしていないからな。

お前たちが勝手にこの寺にやって来て、断られて帰って行っただけ・・・・。

そういう事にするから・・・。

それよりも、ワシが取り込まれないように気をしっかり持たないとな。

と自分に言い聞かせるようにして呟くと、俺達に裏口から出て行くように、と

手で合図する。

俺達は、一気に裏口から出ると、車に乗り、その場を後にした。

そして、それからわざと繁華街の中に車を停めて、近くの喫茶店でコーヒーを

飲みながら、彼と話し込んだ。

俺は彼に話した。

知り合いに、とてつもない霊能力を持った女性がいる事。

そして、その女性はまだ高校生だという事。

更に、もう1人の強力な霊能者である女性は現在、海外旅行中であり、その

女性からは、女子高生である霊能者を、厄介ごとに巻き込むな、と常日頃から

しつこく言われている事を。

すると、彼の口からは、意外な言葉が・・・・。

いや、学生さんを巻き込むのは、やめておこう、と。

そこまでしなくてはいけないのだとしたら、甘んじて、厄災を受け入れる、と。

たとえ、それが死ぬことになっても・・・・。

俺にとっては本当に意外な言葉だった。

もともとは、彼が回りに迷惑を掛けるのを全く気にしない事から疎遠になっていた。

しかし、今の彼の心には、もう以前の身勝手さはカケラもなかった。

だから、俺は何とかして、力になってやりたくなった。

そして、姫に電話をかけた。

姫は電話に出ると、

あっ、少しだけ待ってくださいね!

と言うので、しばらくの間、そのまま待機する。

すると、

もう大丈夫です!

と、再び、電話に出た。

何してたの?

と聞くと、

電話に出た時に、Kさんの側から、凄い邪気が感じられたので、遠隔で飛ばしました(笑)

と言ってくる。

本当にすごい事を簡単にやってしまうんだな、と感心していると、突然、姫が

大体の話はわかりました。

というので、俺が、???となっていると、

姫は笑いながら、

だって、Kさんの守護霊ちゃん、なんでも先に話してくれるので(笑)

と言ってくる。

それなら話は早いと思い、思い切って姫に聞いてみる。

Aさんは海外旅行で居ない状態だけど、力になってくれる?と。

すると、とりあえず、彼に会ってみたいということで、俺は姫を迎えに行き、

すぐに喫茶店へと戻る。

そして、彼と姫を引き合わせた。

こんにちは。はじめまして。

と丁寧に深々とお辞儀する姫に、彼も少し驚いたようだった。

こんな可愛い普通の女子高生が、そんなに凄い力を持ってるの?

と聞いてくる彼に、俺は無言で頷いた。

すると、彼はこう言った。

凄い霊能者の女子高生っていうから、どんなに生意気そうな人が来るか、と

思ってたんだけど、人って見かけじゃ判らないもんだね・・・。

でも、実際に会ってみて、決心が、より強くなりました。

やはり、貴女のような普通のお嬢さんを巻き込むべきではないですね。

今日はお会いできただけで、十分です。

ありがとうございます・・・。

しかし、それを聞いた姫が、こう返した。

あの・・・私もお会いしてみて、嫌な方だったらお断りするつもりでした。

でも、そうではなかった・・・・・。

そして、会ってみて、よく分かりました。

貴方がどれだけ危険な状態であるか、ということが・・・・。

この喫茶店にも、貴方の様子を覗うように、何体もの悪霊が覗き込んでいます。

私がもしも、この場で断ってしまったら、貴方は間違いなくとり殺されちゃいます。

そして、突然、俺の方を向いて、こう言った。

こんな時、Aさんだったら、どうしますかね?

だから、俺は、

まあ、嫌々だけど、受けてしまうんだろうけどね。

ああいう性格だから(笑)

あっ、それとパフェも大量に奢らされる・・・かな(笑)

それを聞いて、姫は可笑しくて仕方がないという感じで笑い転げる。

そして、ひとしきり笑い終えると、真面目な顔でこう言った。

私、Aさんみたいになりたいんです。本気で。

いつもAさんに迷惑かけてばかりで・・・。

1人では何も出来ないというのが、私の現状だというのは自分でも

十分理解はしているんですけどね。

でも、いつかは、Aさんの力になれる位になりたいんですよね。

だから、嫌々ではないですけど、この依頼、受けてみたいです。

あっ、それとパフェも頼まなきゃいけないんですよね?

うーん。今、ダイエットしてるんで・・・やっぱり食べないと駄目ですかね?

それを聞いて、今度は俺が思わず笑ってしまった。

本当に、天然キャラというやつなのか、とにかく癒される。

彼女が、最強の霊能者であるということすら、忘れてしまいそうになる。

そして、結局、姫は甘い物ということで、ココアだけを飲んでお店を出る。

その際、自分の飲んだココアの代金を払おうとするので、それはさすがに

おごらせて貰った。

こんなところも、Aさんとは全く真逆なのだが、何故、姫がAさんに憧れる

のか、理解に苦しむ部分もある。

そして、車に乗って3人で彼の屋敷へと向かう。

その間、姫はずっと周りの様子を気に掛けており、

この車にずっと追いてきてますね・・・・。

等と教えてくれる。

そして、彼の屋敷に到着する。

まるで、古いアメリカ映画にでも出てくるような大きな屋敷が、山の中にポツンと

建っており、それだけでもかなり異様に感じた。

入り口の大きな木製のドアを開けて中に入る。

そこは、エントランスなのか、だだっ広い空間に、赤いじゅうたん、そして、そこに

2階へと登る螺旋階段がついている。

まさに、ホラー映画に出てくるような屋敷そのものであり、今まさに、何処かから

何かバケモノが登場しそうな雰囲気に圧倒される。

それは彼も同じようであり、自分の家であるのに、いっこうに前に進もうとしない。

すると、突然、姫が

すみませ~ん・・・・失礼致します・・・・。

と言いながら、階段をのぼっていく。

家の住人は一緒に居る彼だけなのだが、いったい誰に向かって挨拶しているのか、

たまに不思議に感じてしまう。

えーと、うん。こっちですよね。その箱が置いてあるのは?

などと言いながら、どんどん進んでいくと、2階の廊下の突き当たりに、厳重に

鍵をかけられたドアの前までやって来た。

彼は持参していた屋敷の鍵で、そのドアを開ける。

ドアの中は、明かりが点いているにもかかわらず、とても暗かった。

そして、彼がおもむろに話し出す。

実は、うちの一族がかなり羽振りがよかった頃、ここには、世界中から色んな

装飾品や珍品、そして、曰くつきの物まで、買い漁ってきた物が納められて

きたんです。

でも、まあ、そのうち、お金にも困るようになってしまい、の部屋のものを

小出しして売りにかけていたみたいなんです。

でも、この部屋に納められていた物の細かい資料は、どこにもなくて、結局

どんなものなのかすら、判らなくなってしまって・・・。

で、判らないまま、開けてしまったんです。

曰くつきの箱を・・・・。

そう言うと、テーブルの上に無造作に置かれた木箱を指差した。

元々が何の木だったのかも分からないほど、どす黒く変色したその箱には、

何やら読めない文字がぎっしりと書かれているようだった。

そして、その周りには、たぶん、その箱を封印していたであろう、鉄の箱や

鎖が、つぶされたようになって、転がっていた。

姫は、それを拾うと、驚いた顔で、

凄いですよね。鉄がこんなになるなんて・・・・。

余程、箱で封印されていたものたちは、外に出たがっていたんでしょうね・・・。

だから、箱から開放された後は、もう封印されないように、外の鉄の箱まで

壊しちゃってますから・・・・。

そう言うと、しばらく目を閉じて頭を押さえていたが、

それにしても、さっきから、頭がズキズキするように痛いのは何故なんですかね?

と、とても辛そうに言ってくる。

そういわれたが、俺も彼も特に頭痛はしなかった。

すると、突然、ドアが、バターンと大きな音を立てて閉まる。

慌てふためく俺達とは対照的に、姫は頭が痛いのか、その場でうずくまる。

そして、部屋の電気も落とされてしまい、俺達は暗闇の中に閉じ込められてしまった。

ドアはまた封印されてしまったかのように、ビクともしない。

すると、俺と彼も、何故か異様な睡魔に襲われて、そのまま意識を失ってしまう。

目が覚めたのは、それから数時間後だった。

俺達は携帯を取り出し、助けを呼ぼうとするが、やはり圏外になっていた。

そして、先程まで頭が割れるように痛がっていた姫も、今はスースーと寝息を立てている。

すると、ドアの向こうから、何やら舞踏会でも行われているような音楽が聞こえてくる。

そして、それを聞いた彼が急に震え出した。

あの曲だ・・・あの曲なんだよ。死んだ者や病気になった者が、その直前に聞いた

という音楽は・・・・。

その音楽に合わせて、3人の女が踊っているらしい・・・。

そして、それを見た者は全て・・・・。

どうやら、姫はこの屋敷に入ってからは、いつもの鬼神のごとき力が

封じ込められていることを感じていた俺は、何とか姫だけでも助けなければ、と

必死に考えを巡らした。

しかし、窓1つ無いこの部屋から出るのは不可能だった。

そして、気のせいか、先程から聞こえている音楽は少しずつこちらに近づいて

来ているのが、判った。

それと同時に、例えようのない寒さが俺たちを襲う。

俺と彼は、自分の着ている上着を姫にかける。

なんとかして、姫だけでも助けたいと思う気持ちは彼も同じようだった。

ごめんな。結局、巻き込んでしまって・・・・。

こんなところで死なせるもつもりは無かったんだけどな・・・・。

そう言う彼に、俺は

まだ、あきらめるのは早いって・・・・。

チャンスは絶対にある筈だから・・・・。

最後までジタバタしてやろうぜ・・・・

そう返した。

しかし、この現状では、とても逃げるのは不可能なのは、俺が一番良く

分かっていた。

だから、半分やけくそで口から出た言葉だったのかもしれない。

死を覚悟しながら・・・・。

しかし、次の瞬間、ドアが何者かに蹴り破られる。

例の3人の女なのか?と思い、身構える俺達。

すると、

ホント・・・何やってるんですかぁ・・・・。

あんまり世話ばかり焼かせないでくださいねぇ・・・・。

上から目線の生意気な口調・・・。

それは間違いなくAさんだった。

俺は、驚いてしまい、

あの・・・海外旅行に行ってるんじゃ・・・・・。

としか言えなかった。

すると、Aさんは、

話は後です。

とりあえず、姫を起こして貰えますか・・・・。

何とかして、此処から逃げますから・・・・。

遅れたら、置いていきますよ・・・・。

そう言われ、すぐに姫を2人が起こすと、俺は背中におぶって走り出す。

すると、前方の廊下の左右にある部屋が開いて、そこから異様な姿をした人外の

モノ達が這い出てくる。

それを見たAさんは、

邪魔!

私は今機嫌が悪いの!

姫にまで手を出すなんて、最悪だよ。あんたら。

今日の私は、手加減とか出来ないからね。

そう言って、一瞬で、這い出てきたモノ達を青白い光の中に消してしまう。

そして、階段を下りようとした時、突然、女の声が聞こえた。

逃げるしか出来ぬか・・・・。

女は助からぬぞ・・・・。

その声を聞いて、Aさんは立ち止まる。

そして、

本当に馬鹿だよね。あんた達・・・・。

誰に喧嘩売ってんの?

それと、恨むなら、おのれ自身の弱さを恨みなさい!

そう言うと、俺達の方を振り向いて、こう言った。

作戦変更です。

姫を起こして貰えますか・・・。

私1人ではちょっと・・・・。

すると、俺の背中におぶさっていた姫が、

はい。もう起きてます!

Aさん、ご指示ください!

と言いながら、元気に自分の足で立つ。

Aさんが来る前と、今とでは伝わってくる気が全く違うから不思議だ。

そして、ワクワクした笑顔をしている。

すると、Aさんが、

もう護る必要はないから・・・・。

攻撃に集中してね。

だから、今度は、フルパワーでこの屋敷に結界を張って!

すると、姫は黙って頷き、両手を広げて目を閉じた。

すると、屋敷の中全体がまるで、光の洪水のように、白い光で満たされる。

すると、Aさんは、再び階段の下を睨みつけると、

なんか、3人の女がここから逃がしたくないみたいだから、やってくるね。

ボスキャラと(笑)

それと、逃げようとしても、逃がさないでね。絶対に外には・・・・。

それに・・・今日の私は絶対に大丈夫だから。

誰にも負ける気がしないんだ・・・・。

そう言って、1人で階段を下りていった。

俺は心配になり、姫の顔をチラッと見ると、安心しきった笑顔をしており、俺の不安も

薄らいでいく。

そして、それから、3分と経たず、勝負はついた。

もう大丈夫だよ~

というAさんの言葉に俺達は階段を下りていくと、壁に人型の焦げたような痕が

残っていた。

それから、その屋敷を出て、ファミレスに移動した。

ファミレスで軽く食事を済ますと、

完全に、憧れた目でAさんを見つめる姫を自宅まで送ってから、今度は別の

喫茶店へと移動した。

そこで、Aさんが話し出した。

海外旅行なんて行ってませんよ。

そういうメッセージを残しとけば、きっとノンビリ出来るかなと思っただけです。

まあ、温泉には行ってましたけど・・・・。

そして、

あそこに在った箱の中に封じ込められていたのは、中世のヨーロッパで魔女狩り

によって無実の罪で殺された姉妹の怨霊です。

かなりの貴族の家庭だったのか、そこに住んでいた者全てが取り込まれ、悪霊

と化してましたね。

しかし、よくあんな忌み嫌われた箱を収集しようなんて思いましたよね。

とても危険な呪われた箱なのに・・・。

もしかしたら、その箱を買う前から、魔に魅入られていたのかもしれませんけど。

だから、本当はさっさとあの屋敷から逃げようと思ったんですよ。

けど、あいつらが

姫の事を狙ってるって分かったので、ああ、このまま逃げても無駄かな、と。

姫を護る為には、闘うしかないんだって・・・。

確かに、今日は誰にも負ける気はしなかったんですけど、それも、まあ

半分は姫のお陰なんですよ。

あの娘が、結界を張ってくれたんですけど、あの娘の張る結界って、とても

強力すぎて、相手の能力さえ奪ってしまうんですよ。

まあ、まともな状態でやってたら、私でも勝てなかったでしょうね。

だって、1対3ですから・・・・。

それと、これだけは覚えて置いてくださいね。

姫の力が凄過ぎるのは間違いなく、私なんかじゃ足元にも及ばないんですけど、

姫が扱えるのは、攻撃の気、と周りの人を護る防御の気です。

自分を護る気っていうのは、まだ使えないんですよ。

だから、屋敷の中で、貴方達が割れるような頭の痛みに襲われなかったのは、ずっと

姫が護ってくれていたからなんです。

でも、自分用の防御の仕方を知らない姫はまともに霊障をくらっちゃって・・・。

だから、単独では、まだ姫を危険に晒してしまうので・・・・。

姫には、これからどんどん成長していって貰わないと・・・・。

最後の切り札として・・・・・。

だから、軽い気持ちで、姫に頼んだりしないでくださいね!

わかりましたか?

そう言われ、俺と彼は頷くしかなかった。

すると、

分かったのなら、やはりお礼もしないといけませんよね?(笑)・・・・。

あそこで、私がKさんの気を読んで、駆けつけなかったら、今頃、お2人は

現世には居なかったかもしれないんですからね(笑)

もう、温泉出てから何も食べてないので、お腹ぺこぺこで・・・・。

その後、先程、ファミレスで軽く食事を済ませたことなど完全に忘れているようで、

今から宴会でも始まるのか、というほどの大量注文をされた挙句、スイーツまで

頼まれてしまった俺達は、その場を割り勘で乗り切るしかなかった(涙)
  


Posted by 細田塗料株式会社 at 20:07Comments(69)

2017年09月01日

至るところに御札が貼られた会社

サインディスプレイ部  営業のKです。

みなさん、今日も1日、お疲れ様でした!

昨晩のサッカーは、とても感動しました。

若い選手の台頭も嬉しいのですが、やはり

1つの目標に向かって一丸として闘う姿には

感動してしまいます。

そして、いよいよ、9月です。

今月の29日には、文庫本、発売となります。

しかし、今更ながら、こんな素人の文章が

書籍化されて大丈夫なのかと、心配しております。

これも、ひとえに皆様のお陰だと実感しております。

オフ会、やりたいですね~(笑)

うん。絶対実現させましょうね!

どこか、いわくつきの廃墟を貸しきって(笑)

勿論、お泊りありで・・・・。

勿論、私は帰りますが・・・・・(笑)

それでは、少し遅くなりましたが、今夜も帰宅後に

書き上げた、怖くない話。

いってみましょう!

どうぞ~!




これは俺の体験した話である。

会社の都合で、新しいお客さんの担当をする事になった俺は、その日、午後

1時にアポイントを取り、その会社に伺った。

地上5階建ての真新しいそのビルは前面がガラス張りになっており、いかにも

お金が掛かってるぞ、と言わんばかりのビルに見えた。

こんな場所で働いたら気持ち良いかもしれないな~

それが俺の第一印象だった。

そして、1階のエントランスからビルに入り、受付で担当者に連絡をとってもらう。

すると、もう少ししたら行くから、ロビーで待っていて欲しいと言われたらしく、

俺はロビーにある丸テーブルへと案内された。

椅子に座り、全面ガラス張りの窓から外を見ていると、何やら椅子に紙が

貼られている事に気付いた。

確認してみると、それは紛れもなく御札だった。

なんで?

と思い、辺りを見回すと、どうやら見え難い場所に、やたらめったらに

御札が貼られている。

テーブル、椅子など至るところに・・・・。

しゃがみこんで椅子の下なども覗いていると、先程の受付の女性が、

コーヒーを運んできてくれたようで、慌てて体勢を立て直す。

あっ、すみません・・・・。

そう言って、誤魔化そうとするが、かなり妖しい人物に思われたに違いない。

そして、コーヒーを飲みつつ、窓の外を眺めながら待っていると、ようやく

担当者がやってきた。

名刺交換の後、それでは・・・・ということで、早速仕事の話に移る。

なかなか面白い人物で、趣味も似ていたので、すぐに意気投合してしまう。

そして、商談を進めていくうちに、他の資料も必要ということになり、それなら

どうぞ、上の階で打ち合わせの続きをしませんか?ということになった。

そして、エレベータの前に行くと、どうやらエレベータが左右2台とも

地下で停止しているようだった。

しばらく待つが、全く動く気配がなかった。

それよりも、担当者の顔がどんどん蒼ざめていく。

これは、何かあるのかな?と思い、担当者にそれとなく聞いててみる。

なんか、御社には御札が至るところに貼られてますけど、もしかして、エレベータが

あがってこないのも、そういう事なんですか?と。

すると、その担当者は、隠すどころか、色々と話してくれる。

子新しい社屋が建ってから、怪異が続いているらしく、死人こそ出ていないが、

人的な被害もどんどん酷くなっているのだという。

そして、色んな所で、当たり前のように幽霊らしきものを誰でも見てしまい、

それが原因で辞めていった社員も1人や2人ではないのだという。

元々は、古い工場が経っていただけらしのだが、取り壊した際、何か得体の知れない

古い古墳のようなものが出てきたのだという。

そして、工期を遅らすわけにはいかず、そのまま役所には届けずに新しい社屋を

建ててしまったらしいのだが・・・・。

そして、エレベータをずっと待っていたのだが、相変わらず動く気配が無い。

担当者はため息をついて、

あの・・・4階ですけど、いいですか?・・・階段で?

と言うので、

はい。勿論!

と俺は返事をする。

そして、階段をあがり始めるのだが、照明は点いているのだが、異様に暗く感じる。

そして、異様に寒い。

それでも、横を歩く担当者と並んで、階段をあがっていく。

先程よりも、担当者の口数が多くなる。

どうやら、俺を怖がらせないようにと気を遣ってくれているのがわかる。

そして、2階から3回への階段をあがり始めたとき、その担当者が、

えっ・・・・・

という声を出して、一瞬、動きが止まった。

すぐにまた階段を上りだしたのだが、どこかしら震えている様に見える。

そして、小声で俺にこう言った。

すみません・・・気付かないフリしてくださいね・・・。

それが何を意味しているのか、俺には、すぐにわかった。

階段の踊り場に1人の女が立っている。

その姿は、高い身長に対して、とても小さな・・・いや、小さ過ぎる顔をしている。

薄汚れた布をまとったソレは、この会社の社員ではない事はすぐにわかる。

そして、俺達が階段を上るたびに、

おーん・・・・おーん・・・・・おーん・・・・おーん・・・・。

という声を上げて、こちらを睨みつける。

正直、気付かないフリをする程度で大丈夫なのか?と思った。

というか、とても邪悪な感情がこちらに伝わってきた。

俺は、その場で足を止めた。

このまま、その女の横を通っても良いのか、自信が無かったから・・・。

その時、突然、俺の携帯が鳴った。

着信を見ると、Aさんだった。

俺は、担当者さんに、

あっ、ちょっと会社から電話で・・・・すみません・・・。

と言って、階段を2階まで降りて、電話に出た。

すると、

あっ、Kさん。

駄目ですよ。Kさんみたいな体質の人がその場所に居たら・・・・。

もしかしたら、そのままそこから戻ってこられないかもしれないですよ。

いいですか。

すぐに、そこから出てください。

すぐにですよ!

そして、出来るだけ遠くに離れてから、電話してきてくれますか?

それだけ言うと、電話は切れた。

俺は、その担当者に、

あっ、すみません。会社から急な用事が出来たから戻って来い、という事なんですけど、

大丈夫ですかね?

と聞くと、

ええ、勿論。今度は外でお会いしましょうかね。

ど、どこかホッとした表情をされてしまった。

そして、そそくさと、そのビルを出て、車で5分ほど走った後、公園の横に

車を停めて、Aさんに電話した。

すると、Aさんは、

電話をかけてきたということは、無事にあそこから出られたという事ですね。

まずは、おめでとうございます。

そう言われたので、俺は、

おめでとう・・・って、そんなに危険な場所だったの?

普通の会社だけど?

と言うと、Aさんは呆れたような声を出してこう続けた。

本当に、何も分かってないんですよね。

あそこは、本来、人が踏み込んではいけない場所なんです。

古の悪霊の中でも、とても邪悪なモノたちが、古代の人によって封印された場所。

そんな場所に、Kさんみたいな中途半端な霊感なのに、強い守護霊を持っている

人が行ったら、とんでもないことになりますよ。

階段の上から見てた女の人いたでしょう?

あの女、Kさんも、守護霊も、まとめて葬るつもりでしたから・・・・。

それに、あのビルを上まで上がっていったら、もっと凄いのがゴロゴロと

居ますから、その時点で、ジ・エンドです。

もう、どうやっても助ける事なんか出来ませんよ。

私がすぐに電話を切ったのだって、電話の間中、ずっと、そのビルに居る

モノ達の叫び声で頭が割れそうだったから。

とにかく、行ってはいけない場所って、確実にあるんですからね。

勿論、日本中に!

ということで、無事に戻れたのも綿とのお陰という事で、次回、スイーツ、

お願いしますね~(笑)

と言って電話が切れた。

その後、その会社には、二度と訪問していない。
  


Posted by 細田塗料株式会社 at 21:11Comments(38)
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