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2017年04月18日

屋内用マーキングシート大特価

屋内用マーキングシート「デコシート」の大特価のお知らせです。

特価となるのは、DK844BK・ブラック1000㎜幅×50m巻

これを¥12,000(税別)/本 ※送料別途

現品10本限りの販売となります。

早い者勝ちです。

もし売り切れとなってしまった場合は申し訳ございません。

細田塗料(株)
TEL:076-243-3344
FAX:076-243-1907

で、ご注文お待ちいたしております!

  


  


Posted by 細田塗料株式会社 at 08:30Comments(0)

2017年04月08日

前を走る車からも・・・・。

サインディスプレイ部 営業のKです。

皆様、いつも、ありがとうございます。

実は体調不良になってから、色々と精密検査も受け、

原因を調べようとしましたが、どうもはっきりしません。

ひとつ、気付いたのは、怖くない話を書くと、必ず

その後で、酷い痛みが出てしまいます。

勿論、偶然の一致とは思いますが、しばらく

怖くない話はお休みさせて頂きます。

なんか、ライフワークとか言っておきながら、よく

中断してしまってます。

お恥ずかしい限りですが、ご理解頂けると助かります。

勿論、体調が元に戻りましたら、ずくに再開させて

頂きます。

私も、怖くない話をせっせと書き、そして、それを

皆様に読んで頂けるのが凄く楽しみになっております。

ですから、出来るだけ早く再開できるように頑張ります!

その時は、また、お読み頂けると嬉しいです。

宜しくお願い致します。(ペコリ)

それでは、短いですが、中断前の最後の話を

アップさせて頂きます。

それでは、どうぞ!



これは、俺が体験した話である。

その時、俺達は某心霊スポットを探検していた。

今思えば、馬鹿な事をやっていたものだ、と自己嫌悪に陥るが、

その時はそれなりに楽しかった。

その心霊スポットでは、全く何も起こらず、全員が、

所詮こんなもんだな!

と捨て台詞をはいて帰路についた。

その時のメンバーは、男が4人という悲しいものだったが、

その後、ゲームセンターへ行こうという事になっていたので、

気分はそこそこ

盛り上がっていたと思う。

車2台に2人ずつ乗って、ゲームセンターへと車を走らせる。

俺は、後ろの車を運転していた。

その心霊スポットは、山の中にあったので、山を下りる際には、

信号機も無く、レース気分さながらに車を走らせた。

そして、麓まで降りてきて、最初の信号に差し掛かった時、

俺の助手席に座った友人が

あれ?

と変な声を上げた。

どした?

と聞く俺に、友人はこう答えた。

前の車の後部座席に、誰かもう1人乗ってるように

見えるんだけど?

そう言われ、俺も前の車をマジマジと見つめた。

すると、確かに、誰かが乗っている。

とても座高が高い、いや、高過ぎる女が乗っている。

あの心霊スポットをスタートした時には、間違いなく、友人2人

しか乗ってはいなかった。

しかも、その間に停車したのは、今停まっている信号だけだった。

そうなれば、人間である可能性は限りなくゼロだった。

俺は、危険を知らせようと、前の車に向けてライトを点滅させて

パッシングを送った。

すると、前に停車していた友人の車が、まだ信号は赤だというのに、

急発進して車をスタートさせる。

もしかして、俺達がふざけて煽ってると勘違いしてるんじゃないのか?

そう思い、何度も前を走る車に近づき、パッシングを繰り返す。

しかし、その度に、前の車は、まるで俺達の車から逃げるように

どんどん加速していく。

しかも、前の車の助手席に座る友人は、何度も後ろを振り返っている。

そして、その顔は真剣そのものだった。

あれだけ後ろを振り返っていれば、後部座席に座っている

女の姿は、嫌でも目に入ると思うのだが、彼らは停車する

どころか、どんどんスピードを上げていった。

何度も危険な場面があり、それを間一髪避けているという

状態であり、後ろを走る俺達も、少しペースを落とした。

その時、突然、赤い回転灯を回して、パトカーが割り込んできた。

俺達は、当然のごとく、パトカーの指示に従い停車した。

俺達の車は運よく切符は切られなかったが、前を走っていた

友人は、かなりの点数の違反切符を切られてしまった。

そして、気まずい雰囲気のまま、ゲームセンターへ到着。

そこで、心霊スポットを出発して、初めて4人が顔を合わせて

話した。

俺たちは、どうして、俺達がパッシングしてるのに停まらなかったのか?

と問いかけ、更に、

前を走る彼らの車の後部座席に、女が乗っていたという事実を

伝えた。

すると、彼らは、急に顔色を変えて、

いや、俺達が停まらなかったのは、お前達の車の後部座席にデカイ

女が座っているのが見えたからだ!

凄く気持ちの悪い笑い顔の女だったから、お前達には悪いと

思ったけど、俺達だけでも逃げよう!という事になったんだ。

こう言われた。

前の車だけではなく、俺達の車にも女の霊が乗っていたのか・・・。

しかも、あんなスピードで走らされて・・・。

もしも、パトカーが現れなかったら、事故を起こしてたかも・・・。

そう考えると、背筋が寒くなった。

この心霊スポットは、今でも白山市に実在している。


  


Posted by 細田塗料株式会社 at 19:15Comments(8)

2017年04月06日

偶数階が使われない会社。

サインディスプレイ部 営業のKです。

皆様、いつも、拙いブログをお読み頂きまして本当に

ありがとうございます。

また、中西様、ちんぱん様、ソレイユ様、に置かれましては、

いつも暖かいコメント、本当に感謝しております。

更に、中西様に至っては、過去の怖くない話の改修版の

コメントまで頂きまして、本当に感謝の極みです。

実は、最銀、体調が優れません。

というか、働くのにも支障が出るくらいでして・・・・。

少しずつ、良くなっておりますので、いましばらくは、

前説なしで、怖い話だけをアップさせて頂きます。

ご理解のうえ、ご無礼をお許しくださいませ。(ペコリ)

それでは、怖くない話です。

どうぞ。


これは俺が体験した話である。

以前、担当していたお客さんで、少し奇妙な会社があった。

その会社は、それなりに名前も通っており、そこそこ規模も大きく、自社ビル

を持った会社なのだが、訪問するたびに、首をかしげる事が多かった。

では、何が奇妙なのかと言えば、その会社は、6階建てなのだが、奇数階しか

使用していないのである。

つまり、2階、4階、6階は、全く使わず、電気が点いているのも見たこと

が無かった。

普通に考えれば、なんという無駄な使い方をしているのだろう、という話になる

と思うのだが、どうやら、それにはやむを得ない理由があった。

出る・・・・のである。

いや、元々は、会社の業績が下がり、単に経費節減の目的で、遇数階を

使わないようにしただけであった。

しかし、一旦使用しないようになると、大して不便も感じないのか、本当に

全く使用しないようになってしまう。

そして、年月が経つうちに、遇数階へ足を踏み入れる者も居なくなってしまった。

それからである。

偶然、偶数階の前の階段を通った者が、様々な怪異を体験するようになった。

ある者は、使われていない偶数階から、明らかに、甲高い女の笑い声を聞き、また

ある者は、子供が楽しそうに走り回る足音と声を聞き、また、ある者は、真っ暗な

フロアの中を飛び回る首のようなものを見た。

さすがにこうなると、仕事にも支障が出てしまい、密かに御祓いの類も行ったのだが、

怪異は一向に収まる素振りはなかった。

だから、仕方なく、その会社では階段から、各フロアへ入る場所に、大きな間仕切りを

置いて、そのフロアへのアクセスが出来なくしてしまう。

そして、エレベータも同じように、2階、4階、6階の階数ボタンは押せなくしてしまう。

これで、しばらくの間は、怪異は収まったかに見えた。

しかし、そうやって、完全に遮断する事に拠って、更に邪悪なものが棲みつく

場所になってしまう。

エレベータは、何度も、運転中に停止してしまったり、階段を下りていると、

突然、背後から突き落とされて大怪我をしたり・・・・。

まだまだ、沢山の事が起こったが、どれも、ひとつ間違えば、命に拘わる事

ばかりだった。

だから、会社側は、かなりのお金を掛け、著名な神官や、僧侶、そして

霊能者にまで、除霊を頼んだ。

だが、結果はどれも同じで惨憺たるものであり、ただ怪我人が増えていくだけ

だった。

仕方なく、別の場所にある工場に、会社としての経理や総務などは移したが、

やはり、営業部門としては、立地の良い、その場所を離れる訳にはいかず、

結局、受付部門と、営業部門だけが、その場所に留まる事になった。

実は、その会社の営業部門には、以前、俺が勤めていた会社の同僚が

働いていた。

そこで、俺に相談してきたということだ。

やはり、営業の中にも、

俺が何とかしてやる!

と意気込んでいる者も少なからず居るそうで、どうやら俺に、その手助けを

して欲しいとの事だった。

しかし、俺には悪霊を除霊する能力などある筈もなく、とりあえず、下見を

してから、決めよう、という事になった。

下見を決行したのは、日曜日の午前中だった。

勿論、会社の許可も取っているという。

俺は、大きな間仕切りで塞がれた2階への入り口を、他の営業にも手伝ってもらい

何とか、人が1人通れるくらいに開ける事が出来た。

そして、懐中電灯で、2階のフロアを照らす。

埃こそ、被っているが、掃除すれば今にでも使用出来そうな位に整然と

机や棚が並んでいる。

俺は、この下見に参加した、他の営業3名が、間仕切りからこちらへ入ったのを確認

して、ようやく、少しずつ歩を進めた。

まるで、夜になったかのように、完全なる闇が支配する世界。

俺は、間仕切りのこちら側に来てからずっと、酷い耳鳴りに襲われていた。

しかも、とてつもなく寒い。

これは、絶対に何かが居る、と確信し、俺は動きを止めた。

突然、俺が停止したので、俺にぶつかってしまう者もいた。

そして、此処から先は危険だから・・・・。

もう、何かが居るのは、間違いないから・・・・。

と説明し、戻ろうと促すが、営業3名の中の一人が、

せっかく、ここまで来たのに、逃げるんですか?

と俺の制止を無視して、一人でズンズンと先に進んで行く。

そして、それから10秒くらいして、急に静かになる。

そして、次の瞬間、大きな悲鳴が聞こえ、先程の彼が、血相を変えて

此方へと走ってくる。

そして、俺達を通り越して、さっさと間仕切りの向こうへと消えた。

そうなると、恐怖が連鎖してしまい、残りの2人も、我先に、と間仕切り

の方へと向かう。

と、その瞬間、ガターン、と大きな音がして、全員が振り返る。

そこには、身長が3メートルはありそうな大きな女が立っていた。

着物を着ており、上品な外見だった。

しかし、その顔は、まるで、蛇のように気持ちの悪いものだった。

腰を抜かす他の2人をゆっくりと間仕切りの外へ出るように促し、それを

見届けると、俺もゆっくりと後ずさりしながら、其処を出た。

そして、何事も無かったかのように、その間仕切りを再び閉めた。

そして、それから数日後、知り合いの霊能者であるAさんに尋ねてみた。

俺が見聞きし、そして体験した事を話すと、Aさんは、こう言った。

ああ、あそこのビルですよね。

あそこは、もう駄目ですね。

無理です。

ずっと人が立ち入らない状態にしてしまったから、それを人間から提供

された場所として認識してしまった神が住んじゃってますから・・・。

あっ、神といっても、ありがたい神様というものではなくて、昔から

忌み嫌われて、神社で封印されていたような魔物ですかね。

あんなのに、立ち向かうなんて、命が幾つあっても足りませんから・・・。

一応、神として祀られるくらいですから、力だけは相当のものですから。

まあ、あの方なら、大丈夫でしょうけどね。

少なくとも私には無理なので・・・。

そう言われた。

あの方って、たぶん、あの方だと思うけど・・・。

あの方なら、大丈夫なのかな?

と食い下がる俺に、

あの・・・ですね。あの方の力、そんな事に使わないでくださいね。

それに、色々と事情もあるのは、知ってるでしょ?

と釘を刺された。

あの方とは、勿論、最強の霊能者と呼ばれている方なのだが・・・。

ということで、俺は、友人に断りと謝罪の連絡をして、この話は忘れる

事にした。

そのビルは、今も金沢市内に実在している。


  


Posted by 細田塗料株式会社 at 19:25Comments(4)

2017年04月05日

北陸本線のトンネルには・・・・。

大阪と北陸を結ぶ鉄道がある。

今でこそ、北陸新幹線の陰に隠れる形で目立たなく

なってしまっているのだが、それでも、やはり関西方面に

出掛ける時には、必要不可欠な存在である。

しかし、以前から、この鉄道でも、霊は目撃されている。

長い歴史がある路線なので、他の路線と同様、

その手の話には事欠かないようだ。

特に、有名なのは、北陸で一番長いトンネル。

特急に乗っていると、かなりのスピードの筈なのに、

それでも、そのトンネルを通り過ぎるまでには、

かなりの時間を要してしまう。

ここでは、関西方面に向かう電車ならトンネルの左側、

北陸に向かう電車なら、右側になるが、電車の窓から

壁を見ていると、嫌なものを見てしまうという話である。

勿論、トンネルの中であるから、真っ暗であり、トンネルの

壁といっても、ガラスに映るのは、車内にいる自分なのだが、

あまりじっと見ていると、自分以外のモノの姿も一緒に

映りこむ事があるという。

そして、それは、ガラスの外側にいる霊として映る場合も

有れば、車内にいる自分の後ろに立っているのが

見えるという場合もある。

だから、出来る事なら、反対側に座るか、そうでなくても

決してトンネルを抜けるまでは、窓を見ないようにした

ほうが身のためである。

ちなみに、車内で自分の後ろに誰かが立っているのを

見てしまった場合は、二度と現世に戻って来られない

という事である。

また、車外にいるモノをみてしまった場合には、とりあえず、

すぐにその席を

移動した方が良いらしい。

外に居るモノが、姿を見た相手を探しに来て、連れに来るから。

そして、それは、トンネルを抜けるまでの間、ずっと、

その人を探し続けるそうだ。

だから、取り敢えずは、トンネルから出るまでの間、

ずっと移動し続けなければならない。

実は俺も以前、こんな体験をしている。

その時は、大阪出張で、かなり遅い時間の特急に乗っていた。

大好きな駅弁の販売時間も過ぎており、じっと金沢駅に着く

のを待つのみであった。

退屈な時間だった。

もう乗車している客もまばらであり、やはり出張帰りのサラリーマンが多いせいか、

どのシートも疲れて寝ている人ばかりだった。

そして、件のトンネルに差し掛かる。

正直、夜ともなれば、外の景色は、トンネルの外も中も大して変わりなく、

ただ、暗闇が続いているだけ。

しかし、暇だった俺は、トンネルの中の継ぎ目を数え始めてしまう。

他にする事が無かっただけなのだが・・・。

そして、どれ位数えたかは覚えていないが、急に耳鳴りがし出した。

しかも、痛いくらいに。

俺は、それでもトンネルの継ぎ目を数え続けたのだが、ふと見ると、

ガラスに映った俺の背後、通路の奥のシートに女が座り、

俺と同じく、外を見ているのが見えた。

あれ?

あの席には誰も座っていなかった筈なのに・・・・。

それに、俺と同じようにトンネルの暗闇を見ているなんて、

あま女も余程暇らしいな・・・・

と思ってみていた。

しかし、次の瞬間、奇妙な事に気付く。

女は、シートにきちんと座り、首だけをこちらに向けているのだ。

確かに、出来ない事は無いが、そんな姿勢で、こちらを見ていたら、

きっと首が痛くなる筈である。

そう思った時、その女が、ニターっと笑った。

その笑い方の気味悪さに俺はゾッとしてしまい、思わず、その女

の方を振り返った。

しかし、そこには誰も居ない。

なんで?

そう思い、再び、ガラス窓に視線を移すと、まだ、その女が

ニタニタしながら、こちらを見ていた。

俺は、固まってしまった。

あれは、人間ではないのか?

そう思い、再び視線を、窓ガラスに戻した時、俺は思わず、ヒッと

小さな声を出してしまう。

先程、通路の向こうのシートに居た女が、その時には、俺の隣に座っていた。

そして、相変わらず、薄気味悪い笑みを浮かべている。

その時、判った。

その女は、窓の外を見ていたのではなく、ずっと俺を見ていたのだ。

俺は、怖さを振り切り、その女の方へと振り返ろうとした。

しかし、体は、全く動かなかった。

そして、耳元で声が聞こえた。

それじゃ、そろそろ行こうか・・・・

低くシワガレタ声だった。

俺は、恐怖できっと体が震えていたと思う。

既に、電車の走る音や、トンネル内の風切り音も聞こえてこなかった。

連れて行かれる・・・

そう覚悟した時、突然

ポンポン、と肩を叩かれた。

大丈夫ですか?

そこには、偶然見回りに来た車掌さんが心配そうな顔で立っていた。

俺が、ガクガク、ブルブルと震えているので、心配になり、

声を掛けたそうだ。

その車掌さんのお陰で俺は助かった。

しかし、もしも、車掌さんが肩を叩いてくれなかったら?

間違いなく、俺の魂は、あちらの世界へと連れていかれたのだろう。


  


Posted by 細田塗料株式会社 at 20:01Comments(2)

2017年04月04日

金沢の住宅密集地での怪異!

これは俺の友人が体験した話である。

彼は金沢市内の住宅密集地に住んでいる。

しかも、かなり古い町並みということもあり、隣の家との間隔が1メートル

未満というパターンも当たり前なのだという。

実は彼は俺とはバンド関係の友人になるのだが、バンドは違うが、担当が

同じギターということもあり、よく一緒に練習したり、飲みに行ったりした。

そして、彼は俺とは違い、とても練習熱心であり、仕事から帰宅すると、

必ず寝るまでの間に1~2時間くらい、毎日練習を欠かさなかった。

なんでも、一日でも練習を怠ると、指が上手く動かなくなってしまうらしい。

そんな練習熱心な彼だが、やはり住宅密集地ということもあり、いつも

ヘッドフォンを付けて、外部に音が漏れないようにして練習していた。

一度、隣の家から苦情が来た事があるそうで、それ以来、練習にはヘッドフォン

が必須になっていた。

しかし、ある年、隣の家の家族が、突然夜逃げのようにして居なくなってしまった。

ご近所では、失踪したとか、事件に巻き込まれたとか、色々な噂が飛び交ったが、

確かに家財道具を置きっぱなしにして、家族が完全に居なくなってしまったそうであり、

その家の2階の部屋の窓が、いつも彼が練習している部屋の窓から1メートルも

離れておらず、家の主が不在の家に残されたままになっている家財道具が、はっきりと

見えるとの事であまり気持ちの良いものではなかった。

そして、彼の家の隣に住む家族が消えてから、ちょうど1年後。

隣の家は、古い建物という事もあってか、未だに買い手がつかず、空き家のままに

なっていた。

彼がいつものようにヘッドフォンを付けてギターの練習をしていると、何故か

その日はやけに蒸し暑く感じたらしく、彼は、いつもは閉じている窓を開けて

外の風を入れようとした。

そして、窓のサッシを一気に開いた。

その瞬間、彼は固まってしまった。

なんと、そこには、空き家になっている隣家の窓から、こちらを見つめる女性が

立っていた。

窓と窓の間隔は1メートルも無いので、彼には、その様子がはっきりと見えた。

もう夜も遅いというのに、相変わらず隣家の家には明かりは点いておらず真っ暗な

状態だった。

そんな真っ暗な家の2階の部屋に、知らない女が立っているのだから、誰でも

驚いてしまうだろう。

彼も、ヒッと大きな声を出してしまう。

そして、自分を落ち着かせ、もう一度、確認してみる。

その女は、真っ白なワンピースを着ており、背後の闇から浮かび上がっている

様に見えた。

そして、その顔は、ガリガリに痩せ細り、その目には白い部分は存在しなかった。

ワンピースの袖から垂れ下がる腕が、異常なくらい、細かった。

そして、そんな容姿の女が、真っ暗闇の中で微動だにせず、ジッと彼の顔を

見つめていた。

彼は、あっ、すみません。

と言って、すぐにでも窓を閉めたかった。

しかし、まるで蛇に睨まれた蛙の様に、全く身動きが出来なかった。

彼の頭の中は、恐怖でいっぱいになってしまい、それでも必死で、その女を

睨み続けた。

視線を外してはいけない!

ずっと見続けなければいけない!

と彼の本能が、彼にそう警告していた。

目を離したら殺される・・・

それが彼の恐怖を更に駆り立てた。

彼は必死に、その女を見続けたが、それにも、やはり限界はあった。

彼は、一瞬、瞬きをする位の時間、その女から視線を外した。

そして、次にその女を見た時、それはもう彼の目の前まで近づいていた。

隣家のサッシから、彼の部屋のサッシに飛び移ったかのように、その女は、サッシの

縁にしがみつくようにして、彼の目の前まで近づいていた。

その顔は、ニンマリと笑っている様に見えた。

しかし、その女と彼との間には、まだ網戸が残されており、間に網戸とはいえ、

何かが隔てている事が彼の精神を何とか保たせていた。

しかし、これらよって、女が彼の部屋に入ろうとしている事は明白であり、彼は

更に恐怖した。

しかし、その絶対絶命の状況が彼を開き直らせたのも事実であり、彼は、なんと

その女を罵倒し始めた。

視線を外せない以上、彼に出来るのはこれくらいのものだった。

彼は、それこそ、ここに書けないくらいの暴言や汚い言葉を連発し、その女に

浴びせた。

しかし、その女は、ただじっと彼の顔を見つめながら、その暴言を聞いていた。

そして、それから数分後、その女は、一気に隣家の中へと吸い込まれるように

消えた。

助かった・・・・

と思い、窓を一気に閉める彼。

そして、ホッと深呼吸した瞬間、彼の背後から、女性の声が聞こえた。

お前の家族も、あいつらと同じように連れて行く・・・・

そう聞こえた。

そして、慌てて振り返った彼の眼には、スーッと彼の部屋の壁の中へと

消えていく、先程の女が見えた。

いまのところ、彼や彼の家族には何も起きていないが・・・。

彼は、その時、聞いた言葉がずっと耳から離れず、毎夜、眠れない夜

を過ごしている。

この家は、金沢市の中心部に実在している。


  


Posted by 細田塗料株式会社 at 20:44Comments(2)

2017年04月03日

そのタクシーに乗ってはいけない!

これは俺の友人が体験した話である。

その日、彼は仕事の接待で片町へ。

特に大事なお客さんの接待だったらしく、事前に店を吟味し、2軒目、3軒目

までも用意して接待に臨んだ。

接待はうまくいったのだが、接待の相手というのが、とても酒が強く、

結局、午前2時半頃まで飲んでいたという。

その夜は何故か片町が飲みに来た人達で、かなり混雑していたようであり、

タクシー乗り場は長蛇の列。

なんとか、お客さんをタクシーに乗せて見送りを済ませた。

そして、いざ、自分がタクシーに乗ろうとした時には、タクシー乗り場の

長い列とは対照的に、タクシーは全くやって来ない。

彼の家は金沢市の端にあるので、歩いて帰宅というわけにもいかず、彼は

何処かにタクシーが停まっていないかと探しながら真夜中の片町を彷徨った。

すると、1台のタクシーが人ごみを避けるように停まっていた。

彼は、やった!と喜び、そのタクシーへと近づいていく。

タクシーはどうやら個人タクシーのようであり、全身真っ黒な車体に

名前すら入っていない。

ただ、屋根にタクシーという表示板は付いており、タクシーである事は

間違いなかった。

車はかなり古いトヨタのク○ラウンだったが、贅沢を言える場合ではなかったので、

彼は迷うことなく、タクシーの後部座席の窓をコンコンとノックした。

すると、タクシーのドアがギギッという音を立てて開いた。

彼は急いでそのタクシーの後部座席へと乗り込み、行き先を告げた。

すると、運転手は、一言も喋らないまま、そのタクシーはスーッと静かに動き出す。

まるで、ハイブリッド車に乗っているかのように、本当に静かに滑るようにして

発進したという。

もともと、営業肌である彼は、

やっぱりク○ラウンみたいな車になると、静かですね~

とか

今夜の片町は人がいっぱいで商売繁盛でしょう?

などと話しかけるが、運転手は、一言も返してくれない。

少しムッとしたが、それでも飲み疲れていた彼は、まだ自宅までは、時間が

かかるだろうから、少し眠ろう、と思い、そのままウトウトしてしまう。

それから彼が目を覚ましたのは、約20分ほど経った頃だった。

ギシギシと揺れる車体に、揺り起こされてしまった。

しかし、もうそろそろ自宅も近くなって来た筈だと、彼は眠い目を擦りながら

体を起こし、窓からの風景を見た。

そこは、彼の家の近くはおろか、見たことも無い様な、田園風景だった。

そして、道はデコボコの有る砂利道らしく、車体が大きく揺れていた。

彼は、慌てて、タクシーのドライバーに怒鳴りつけた。

ここは何処だ?何処を走ってるんだ?と。

眠気も酔いもすっかり醒めてしまっていた。

しかし、タクシーのドライバーは、全く反応が無かった。

だから、彼は、身を乗り出して、ドライバーの服に掴みかかった。

しかし、次の瞬間、彼は、服を掴んだ手を放して、力なく後部座席へと

へたり込んだ。

運転席に座っていたのは、ドライバーではなく、ただのマネキンに服を

着せたものだった。

ただ、それでも相変わらず、そのタクシーはゆっくりと田園風景の中を

走り続けていた。

彼は既に何が何だか判らなくなっていた。

それでも、車から飛び降りようと、ドアノブをガチャガチャと動かしたり、

ドアを外側に強く押したりもした。

しかし、ドアは、まるで、何かで固定されているかのように、びくともしない。

彼にはもう、そのタクシーから逃げ出す方法は残されていなかった。

だが、諦めきれない彼は、運転席に座り自らが運転しようとする。

しかし、ハンドルを回そうと、ブレーキを踏もうと、車は何の反応もしない。

万策尽きた彼は、力なくタクシーのライトが照らし出す前方を見ているだけだった。

すると、ある事に気付く。

どうやら、タクシーが走る道の両側に人らしきものが立っている。

老若男女、さまざまだが、との顔にも生気がなく、ただ呆然と立ち尽くしている。

そして、それはタクシーが進んでいくに従って、段々と、人の体をなさないもの達

へと変わっていく。

そして、それらは、先程の生気の無い者達ではなく、ギラギラした目を彼に

注ぐように、じっと睨んでいる。

顔が潰れている者、手足が無い者、そして、明らかに人間とは違う者達が、タクシー

の後部座席に座る彼に視線を集中していた。

おいおい、こんな処で間違っても止まるなよ!

と彼は思った。

しかし、車の速度は少しずつ落ちていき、結局、その異形のモノ達の中で静かに

停止した。

すると、まるで砂糖にたかる蟻のように、一斉にタクシーめがけて駆け寄ってくる。

彼は、先程、どんなに開けようとしても開かなかったドアが簡単に開けられる

筈はない、と高をくくっていたが、次の瞬間、ドアは簡単に開けられてしまう。

そして、なだれ込むようにタクシーの中へ侵入され、そして彼は、その異形の

モノ達に車外へと連れ出されてしまう。

そして、砂利道を彼の手を掴んだモノ達が、先方へと進んでいく。

すると、前方に、何やら門の様なものが現れる。

彼は何故かは分らないが、その門をくぐってしまったら、もう戻れない、という

気がしたという。

だから、残された精一杯の力で抵抗した。

だが、彼を連れて歩く異形のモノ達の力は凄まじく、彼は引き摺られるように、

前へ前へと進んでいく。

この時ばかりは、本当に必死だったのか、日頃、無宗教で信心などとは無縁の彼が

初めて神様に祈った。

このまま妻と子供を残して死にたくない!と。

すると、前方から強い光が近づいてきて、彼を包んだ。

そして、その後、彼は病院のベッドで目を覚ます。

どうやら、片町からの帰り道、彼は信号無視の車に撥ねられてしまったようだった。

そして、生死の境を彷徨い、何とか意識が回復したのだと聞かされた。

だが、彼は、その時の事を夢だとはどうしても思えなかった。

何故なら、彼の両手と背中には、異形のモノ達に連れまわされた時に付けられた

であろう、手形の痕がしっかりと残っていたのだから。

それから、1年後くらいには彼は退院し、普通の生活を始めた。

そして、相変わらず、接待で飲みに出る事もあるそうなのだが、その時に見た

タクシーと全く同じタクシーが、何度も停車しているのを目撃したという。

このタクシーは、今夜も片町に停車している。


  


Posted by 細田塗料株式会社 at 19:50Comments(3)

2017年04月02日

◎六園に関する怖い噂。

サインディスプレイ部 営業のKです。

昨夜は、片町にも飲みに行かず、懸命に新しい話を

書こうとしましたが、焦れば焦るほど虚しく時間が過ぎて・・・。

その代わりに、過去の怖くない話を読み返して、修正する所は

修正してあります。

もう、10話以上、修正はてありますが、古い話から順に

進めております。

まだまだ時間はかかりそうですが・・・・・。

ちなみに、修正済みの話には、タイトルの前部分に(改)

という文字が付けてありますので、宜しければどうぞ。

それと、コメントでも、ご心配して頂いておりますが、新しい護符は

とても強力です。

霊能者Aさんの言葉を借りれば、

あの護符持ってて、霊障が起こる訳ないでしょ!

たとえ、もう1ミリという距離まで接近出来たとしても、絶対に

護符の結界は破れませんから(笑)

だから、もっと安心してくださいよ~

との事だった。

まあ、私の背後1ミリに、霊達が蠢いていると思うだけで

怖いんですけどね。

それでは、怖くない話、始めます。

過去に書き溜めてた話です。

もう残り少ないですが・・・・。

それでは、どうぞ~!


金沢市にある全国的に有名な観光地に◎六園がある。

三大名◎のひとつであり、金沢市の観光の拠点といっても過言ではなく、最近

では、外国人観光客も多く、いつも賑わっている。

この◎公園にも、やはり怪異は起こるようである。

実際、そこにあるヤマ◎タケ◎の像?についても、鳩やカラスが一切集まって来ない

というのも事実であるし、また、昔から、その像の前で写真を撮ると、何かが

写り込むという話も、確かにあった。

鳩やカラスが集まって来ないのは、その像の材料に含まれている鉛かなにかが

関係しているという話もあるようだが・・・・。

俺が知っている限りでは、ポイントとして、2ヶ所あるらしい。

ひとつは、隣接の神社から◎六園へと繋がる道。

片側が塀で囲まれている場所である。

その場所を1人で歩いている時に限って、それは現れる。

着物を着た古い時代の女性であり、昼夜問わず、その場所を1人で通っていると、

壁際にポツンと立っている。

変な人がいるな・・・と思い、その女を避けるようにしてその場所を通り過ぎると

いつのまにか、ピッタリと背後についてくる。

背後につかれた者も、足音が全くしない為に、気付かない個とが多いのであるが、

実は、この気付かないというのが大切であり、気付かない限りは、何も起こらない。

ただし、もしも背後からピッタリと女が着いて来ている事に気付いてしまい、更に

大声などを出してしまうと、そのまま壁の中へと連れて行かれてしまうとの事だ。

だから、もしも、そこを1人で通るとしたら、何があっても、決してそ知らぬふりを

し、平静を装わなければならない。

連れて行かれたくなければ・・・・。

そして、もう1つのポイントは、雨の日である。

雨の日に、兼六園のある池のある場所から見た時だけ、それは見えるのだという。

実は、これは俺も体験している。

ある池のある場所から、写真を撮っていたとき、ファインダーの中に変なものが

映った。

豪華な着物を着た古い時代の女性と、それに付き従う様にして背後に並んでいる

落ち武者の様な侍達。

最初、見た時、俺は何かの撮影なのか?と思った。

だが、それらは、俺が彼らに気付いたのを知ったのか、突然、水の上をスーっと

滑るようにして近づいて来る。

そして、それと同時に俺は金縛りに遭った様に全く身動きが取れなくなる。

もがく俺の視界には、前方からゆっくりと近づいて来る落ち武者達の姿が鮮明に

見えていた。

体に矢が刺さった者、片腕が無い者、頭から大量の血を流している者、そのどれもが

真っ黒な目をして、怒りの形相でどんどん近づいて来る。

あれだけ沢山の人が居たのに、その時は何故か、耳に入って来るのは、水面を滑る

シャーという音だけだった。

そして、その背後から、先程までその場に停止していた豪華な着物を着た女性も

宙に浮いて近づいて来る。

その顔は、般若そのものだった。

俺は、そのとき、何とか、両手で持っていたカメラを顔から放す事が出来た。

すると、もうそこは、いつもの賑やかな◎六園であり、もうそこに、それらの姿は

無かった。

俺は撮影を辞め、そそくさと帰路についたのは、いうまでもない。

ちなみに、俺がそれらを見たのはカメラ越しであったのだが、もしも肉眼で

見てしまった場合、もう逃げ場は無いのだという。

そのまま、それらに連れられて、池の中へと引きずり込まれるらしい。

そうなったら、最後、もう二度と浮かんでは来れないし、遺体すら発見されない。

美しい場所であるが、今も恐ろしい側面も併せ持っているのが、◎六園である。

勇気のある方は、お試しあれ。

命の保証は出来ませんが・・・・。


  


Posted by 細田塗料株式会社 at 18:31Comments(3)

2017年04月01日

4番がある駐車場・・・。

サインディスプレイ部 営業のKです。

今日は仕事でした。

今夜は、何時もの様に片町へ飲みに出る

つもりでしたが、怖くない話が、そろそろ底を

ついているので、一晩かけて頑張って書くつもりです。

また、背後から気配とか、ラップ音が煩くなりそう

ですが・・・・・。

それでは、今夜も怖くない話スタートします。

どうぞ~!



これは俺の知り合いが体験した話である。

彼は元々、実家がその地域で広大な面積の田畑を所有していたということで、

その地域一帯が、住宅地になってしまい、農業を辞めてしまってからは、アパート

やマンション、そして駐車場などを所有し、そこからの収入でかなり豪勢な

生活をしていた。

特にその辺りは新興住宅地で、新しい家がどんどん建ち、それに併せて商業施設なども

建ち、どんどん手狭になっていた為、マンション、アパートはもとより、駐車場も

すぐに満車の状態になるのだという。

そんな時、ある場所に新たに駐車場を作ることになった。

月極の駐車場だった。

そして、その場所が整地され、アスファルトが敷き詰められると、業者に言って

駐車枠の線と、枠番号を書いて貰うことになった。

勿論、今までもそうやって全て業者任せで、工事が進められてきたのだが、

その時は、その業者がミスを犯してしまう。

通常、駐車場や病院の病室には、4番や4号室というのは存在させない。

4という字は、死を連想させるというのが、その理由なのだろうが、実際に

そうやって、4の数字や9(苦しむ)という数字は欠番にしている所が殆どである。

しかし、駐車場が完成してみると、そこには、しっかりと4という数字が

刻まれていた。

すぐに業者を呼んでクレームを入れたのだが、書き換えるには時間が必要と言われ、

とりあえずは、そのままの状態で駐車場は営業を始めた。

さすがに4番の枠は借り手がつかないだろうと思っていたのだが、予想を反して

他の枠よりも先に、借り手が決まった。

ただし、借り手は遠方に住む男性で、仕事でこちらに来る事が多く、その際に利用したい、

との事であり、契約書のやり取りも郵送を使い行われた。

案の定、他の枠も瞬く間に全ての借り手が決まった。

しかし、それから1ヶ月以上経過しても、4番の枠に車が停車しているのを一度も

見た事が無かった。

ただし、月極の駐車料金はしっかりと払われていたので、彼としても何の文句も無かった。

しかし、それから数ヶ月経った頃、変な噂が流れ出す。

4番の枠は、相変わらず車が停車しているのは見たことが無かったが、何故か深夜に

なると、どこからともなく黒い車がやって来て、その場所に停車しているのだという。

そして、朝になると、その車はまた何処かへ消えているのだという。

彼は、どうしても自分の目で確かめたくなり、ある日の深夜、その駐車場の入り口横に

車を停めて、その車がやって来るのを待った。

遠方の契約者が停めているのなら問題無いが、もしも、関係の無い車が勝手に駐車している

のだとしたら、問題だと思ったからである。

彼がその場所で待ち始めて2時間くらい経った午前2時、1台の黒い車が

駐車場に入ってきて、4番の枠に停めた。

彼はいったいどんな奴が運転しているのか見届けようと、窓に顔を付けてその車を

凝視した。

しかし、車からは誰も降りてはこない。

痺れを切らして彼が車から降りようとした時、誰かが彼の車の前を横切った。

白い服を着た女性だった。

力なく、よろよろと動き、5番の枠に停められた車へと近づいていく。

そして、後部座席へと吸い込まれるように入っていく。

そして、それを皮切りにひっきりなしに白い服を着た老若男女が、フラフラと

その車に近づき、そして後部座席に吸い込まれていった。

その数は、完全に20~30人になっていた。

とてもではないが、そんなに多くの人間が乗車出来る車などある筈もなかった。

彼は、直感した。

その車とそこに入っていく者達は、きっとこの世の者ではない、と。

そして、全ての白い服の人間が、その車に収納されると、その車はゆっくりと

車体を揺らしながら、地面の中へと消えていった。

彼は恐怖で、その場をすぐに離れ、その夜は一睡も出来なかった。

その翌日、緊急で業者を呼び出し、その日のうちに、駐車枠の4番の数字を他の数字

へと書き換えた。

その後、彼の駐車場では怪異は起こらなくなったが、かつて4番の数字が割り当てられ

ていた枠だけは、未だに空いたままの状態だという。

この駐車場は実在する。


  


Posted by 細田塗料株式会社 at 19:49Comments(2)

2017年03月31日

言葉にしてはいけない!

サインディスプレイ部 営業のKです。

中西様、ちんぱん様、お元気との事で安心しました。

また、いつもコメントを頂く皆様、お読み頂いている

皆様、本当に感謝しております。

とりあえず、今夜も怖くない話、始めます。

本当に、口は災いの元、という話です。

それでは、どうぞ~!



これは俺の友人が体験した話である。

彼は、自分では霊感など無いと思っているのだが、実は、かなり強い霊感の

持ち主である。

何故そう言い切れるのかというと、色んな場所で、色んな霊の存在を

感じてしまい、すぐに気分が悪くなったり寒気がしたりするからである。

しかも、それは、普通の霊感の持ち主では感じ取れ無い様な弱い霊気にも

反応してしまう。

だから、霊が見えないからといって、決して霊感が弱いわけではなく、

とんでもなく強い霊感体質なのである。

ただ、彼自身は、霊を見たことが無いので、自分には霊感が無いと思っている。

ただ、そういう類の話は好きであり、夏のテレビの心霊特集などは欠かさず

見ているらしい。

そんな彼が、いつも行く仕事のお得意さんの会社で、ある言葉が挨拶代わりに

なっていた。

それは、その会社で事務をしている女性の車が会社の駐車場に停まっている

のだが、その車の後部差席にある日、誰かが座っているのを見た様な気が

したという話を、その女性に話したところ、予想以上に怖がってくれた

ので、それ以来、毎回、彼女に会う度に、今日も後部座席に座っていました、

とか、今日は居ませんでした、とか言っては、その反応を楽しんでいたのである。

ただ、実際には、霊が見えない彼が、後部座席に座る霊を見えるはずも無く、

全くのデタラメなのであるが、その女性がとても綺麗で彼の好みでもあるため、

必要以上に怖がらせては楽しんでいた。

あれ、今日は、家族の方を車に乗せてきたんですか?

沢山の人が乗ってましたけど・・・・

という感じで話すと、彼女は本当に怖がってくれたし、彼に、もしも見えるのなら、

何とか助けで欲しい、という話までしてくる始末。

当然、彼はその車に乗っている霊など見たことがないワケであり、いつも

まあ、そのうちにね!

と言葉を濁していた。

ただ、それからしばらくすると、ある噂がその会社で広まってしまう。

どうやら、その女性の車に霊が乗っているのを沢山の人が目撃したというのである。

駐車場に停まっている時ばかりではなく、車で走っている時、誰かが助手席に

座っていたとか、会社の同僚と彼女の車で出かけた時、突然、誰も居ない

後部座席から声が聞こえたとか、様々だった。

しかし、彼は、もしかしたら、自分が言った嘘のせいで、変な噂が広まって

しまったのではないか、と後悔し、反省した。

それで、彼は彼女に本当の事を話した。

あれは全て冗談であり、作り話だと。

しかし、その頃になると、彼女自身も、頻繁に車の中で霊を目撃するように

なっていたらしく、そんな彼の言葉など何の慰めにもならなかった。

そこで、初めて彼に相談してきた。

とりあえず、俺は、いつもの住職さんに、護符を作ってもらい、彼に渡した。

彼は喜んで、、その女性に護符を渡して、車内の至るところに、護符を貼る

様に、提案した。

彼女は、凄く喜んで、早速その護符を車の車内に貼り付けた。

そして、一晩空けて、朝になり、車に乗り、会社へ行こうとした時、かなり

ショッキングな光景を目にしてしまう。

車内に貼った護符が、全てズタズタに切り裂かれていたのである。

彼女はショックでその日、会社を休んでしまう。

ただ、連続で欠勤する訳にもいかず、その翌日、彼女は車に乗って会社へと

向かった。

そして、会社へと車を走らせていた時、突然背後から、首を絞められ、そのまま

街路樹にぶつかり大怪我をしてしまう。

ただ、車自体は不思議なほど、損傷が少なかったので、彼女はその車を修理

して、そのまま乗ることに決めた。

その時、やはり怖いということで、御祓いをしてもらいに行こうと車に乗り込むが、

何故か車のエンジンが掛からない。

何で?

そう思い、ふと顔を上げると、ルームミラーには、見たことも無い女が乗っていた。

しかも、3人も・・・。

そこで、再び、俺に相談してきたので、行き遅れで面倒くさがりだが、霊感だけは

強いAさんにしょうがなく、相談した。

案の定、Aさんは、面倒くさそうに話を聞いていたが、その時は、何故か即答で

OKしてくれた。

そして、その日の夜、彼と俺、そしてAさんの3人で彼女の住むアパートに向かった。

それにしても、忙しいので、夜しか時間が空いていないのは理解できるが、あえて

夜に除霊をするAさんという女性が俺はいまだに理解できない。

彼女のアパートに到着する。

そして、彼女の部屋へと向かう。

Aさんは、彼女が部屋を空けると、

はい。ごめんなさいね。

と、ズカズカと勝手に部屋に入っていく。

そして、彼女を含めて、俺と彼もしっかりと部屋の外で待つ事になる。

そして、10分くらいすると、Aさんが部屋から出てきた。

はい。まず、部屋は終了!

と言うと、今度は俺たちに部屋の中で待つ様に命令すると、自分ひとりで

アパートの駐車場に停めてある彼女の車へと降りて行った。

そして、30分位経った頃だろうか。

突然、部屋のドアが開いて

終わったから帰るよ~

と眠たそうに言った。

それから、彼女に挨拶をして、帰路についた。

そして、その車の中でAさんのお説教が始まった。

どうやら、彼女の車に取り憑いた霊は、もともと何かの因縁があったのではなく、

彼が、霊が乗っている、という言葉に同調して集まってきたものであり、最終的には

車の中に5人、そして彼女のアパートの部屋にまで侵入していたという事だった。

そして、それだけの霊が集まってしまうと、目的は彼女の命を奪う事、ただ

それだけだったらしい。

貴方の様に、霊感が強い人は、尚更、冗談でも霊が乗っているなんて言葉は

使うべきではない、と強く叱責されていた。

そして、またしても、お礼にケーキを買って欲しい、と頼まれた俺は

でも、車1台に霊が5人だと彼女を混ぜると定員オーバーになって、警察に

捕まるんじゃないの?

と軽い冗談を言ってしまい、グーパンチを1発もらった。

その後、大量のケーキを買わされたのは言うまでもない。

言葉の持つ霊を引き付けてしまう力は、実在する。


  


Posted by 細田塗料株式会社 at 20:17Comments(3)

2017年03月30日

金沢市のキャンプ場のトイレには・・・。

サインディスプレイ部 営業のKです。

中西様、ちんぱん様、お元気でしょうか?

お風邪など召されていないと良いのですが・・・。

今日の日中は、暖かいというのを通り越して

熱いという表現がピッタリでした。

でも、朝晩が涼しく、昼が暑いこの時期が

一番体調を崩しやすいのかもしれません。

皆様、ご自愛くださいませ。

それでは、今夜も怖くない話、スタートです。

1話アップしてから、その日の夜に1話

書き上げるという自転車操業でお送りしております(笑)

それでは、どうぞ~!


金沢市にある、とあるキャンプ場。

キャンプ場なのに、キャンプでの使用を禁止されている不思議なキャンプ場。

そのキャンプ場の駐車場には、それなりに整備されたトイレがある。

実は、そのトイレ、俺はある事があってからは使わない、というよりも

使えない、のであるが、その話をしようと思う。

実は俺はハムスターを飼っている。

ジャンガリアンハムスターのノーマルとパールホワイトを1匹ずつ。

元々は娘の情操教育に、と思い飼い始めたのだが、娘はすぐに飽きてしまい、

その後は俺がお世話をしている。

世話をしていると、その可愛さに癒されてしまい、夜寝る前にハムスターと

5分ほど戯れようと思い、遊んでいると、それが30分、1時間になってしまい、

とうとう、そのままケージに手を入れたまま朝まで寝てしまったというのも

日常茶飯事である。

そんな時でも、そのハムスター達は、噛んだりせず、俺の手の中で眠っており、

俺は目覚めて、また癒されるという感じである。

と、話を本題に戻そう。

で、俺はたまにハムスター達の運動不足解消の為に、そのキャンプ場に連れて

いっては、自由に遊ばせている。

実際、外へ連れ出すと、外敵から攻撃されないように、常につきっきりであり、

それなりに大変なのだが、嬉しそうに走り回る姿を見ていると、それだけで

満足してしまう。

そして、名前を呼ぶとちゃんと俺の所に戻ってくる。

本当に可愛い奴らである。

再び、本題に戻そう。

俺はその日も、休みを利用して、その場所へハムスターを連れて来ていた。

そして、何故か、その時は、突然、強烈な睡魔に襲われてしまう。

そのまま寝入ってしまった俺が起きたのは、それから数時間が経過した午後5時位だった。

辺りはもう暗くなり始めており、俺は慌てて車のシートを起こし周りの様子を窺った。

すると、俺が寝ている間にやって来たのか、トイレの入り口に横付けするようにして、

1台の車が停まっていた。

そして、さすがにこの暗さではハムスター達を散歩させるのは危険だと判断し、俺は

帰路につく為に車のエンジンを掛けようとして、動きが止まった。

俺の視界には、ある光景が映っていた。

トイレの入り口から、女が1人出てきたのである。

最初、近くの田畑で農作業をしていたおばあさんがトイレでも借りたのかな、と思った。

しかし、それは全く違っていた。

その女は、背丈が低く、前屈みになって、片足を引き摺りながらゆっくりと

歩いていた。

白いというには、あまりにも薄汚れた布のようなものを身にまとい、異様に長い

手を体にピッタリとつけるようにして、左右に揺れながら歩いている。

俺は息を殺して、その女の動きを見守った。

そして、その女はトイレ横に停まっている車の真横まで来ると、ガラスにピタリ

とくっ付く様にして、車内を覗き込んだ。

そして、次の瞬間、その腕はスーッと車内に入り込み、それに続いて上半身も

車内へと入っていった。

もう人間の可能性はゼロだった。

俺は、車外に下半身だけが出ている状態の今こそチャンスだと思い、一気に

車のエンジンを掛けた。

そして、一気にスタートして、キャンプ場の駐車場から出る。

その際、チラっとあの女の方を見たが、相変わらず、車の中へと上半身を

突っ込んだままだった。

俺は、そのまま下り坂の細く曲がりくねった道をひたすら飛ばして早く下界へと

降りようと全力で走った。

トイレ横に停まった車の運転手がどうなったか、少し気掛かりではあったが、

今は、そんな事に構ってなどいられなかった。

すると、突然耳鳴りがした。

もしや、と思い、バックミラーを見ると、遥か後方に、先程の女が追いかけて来るのが

見えた。

俺は焦った。

しかし、細い下りのきついカーブが続く道で、後ろに気を遣っていたら速くは走れない。

俺は集中して、下りのカーブを3個ほど曲がった。

そして、ルームミラーを確認すると、もうその姿がはっきりと見えるくらいに

近づいている。

直立したままの姿勢で、宙に浮かび、その異様に長い手を前へと突き出している。

そんなスピードで追いついてきたにもかかわらず、その女の髪は、全く揺れていない。

それどころか、その髪の間から見える顔は、明らかに怒っているかのようであり、

ギョロっとした目に黒目というものは存在していなかった。

俺は、覚悟を決めて、背後は見ないことに決めた。

そして、運転に集中する。

速く走ることよりも、安全に確実に曲がることだけを考えた。

その間、運転席の窓をコツコツと叩かれたり車体を爪で引っ掻くような音が聞こえたが、

全く気付かない振りを続けた。

もう少しで、山間部の道路が終わり、住宅街にでる。

そう思った時、突然、俺の前方にその女が浮かび上がった。

そして、ニヤっと笑いながらこちらへと向かってきた。

そして、衝突する瞬間、何の音も衝撃も無く、その女は、そのまま車内を通り過ぎて

後方へと消えた。

助かった、と思った瞬間、俺は先程、女が通り抜けていった車内を見渡して

更に恐怖に襲われた。

その後、特に高熱が出たりなどは無かったが、あの時、トイレの横に停まっていた

ドライバーの事は、ずっと気掛かりだった。

このキャンプ場のトイレは、金沢市内に実在する。


  


Posted by 細田塗料株式会社 at 20:08Comments(3)

2017年03月29日

サイレンを鳴らさない消防車

サインディスプレイ部 営業のKです。

そろそろ書き溜めた話も底をついて来ました(涙)

またしても、夜を徹して書き溜めないと・・・・。

でも、夜中に怖い話を書いてると露骨に

感じるんですよね(泣)

ラップ音や、背後から睨む誰かの視線を。

やはり、怖い話は、明るい昼間に書くのが

ベターです。はい。

それでは、今夜の怖くない話。

本当に怖くないかもしれませんが、

スタートします。

どうぞ~!



これは俺が体験した話である。

ある日の夜、確か寒い時期だったと思うのだが、自宅の2階の自室で

ずっとヘッドフォンをつけたまま、ギターの練習をしていた。

ライブも近く、新曲も多いということで、ついつい熱が入ってしまい、

時刻を見ると、既に午前2時を回っていた。

俺は窓を開け、何気にボーっと外を眺めていた。

翌日は休みという事もあり、そんな時刻でも、まだ起きている人もいるらしく、

ちらほらと家の明かりが見える。

そして、暗い外を見ながら、あまりの静けさに、

こんな時刻でも、家の前の道路はさすがに国道だから、そこそこ車が通る筈

なのに、何故かその夜は車が全く走っておらず、車の音さえも聞こえない。

こんな車の音が途切れた時って、何か起こるんだよな~

とくだらない事を考えていた。

と、しばらくすると、何やら車が近づいて来る音が聞こえた。

俺はボーっとしながら、その車が通り過ぎたら寝よう、と思い、その車が

眼下の道路に現れるのを待った。

こんな夜なのに、とてつもなく安全運転をしているのか、なかなか現れない。

痺れを切らしていると、ようやく車が見えた。

それは消防車だった。

しかも、サイレンも鳴らしておらず、回転灯も回っていない。

まあ、これは火事場からの帰りだとしたら在りえる話なのだが、その消防車は

ヘッドライトすら点いていなかった。

そして、現在の消防車とは、まるで違う古めかしい外観。

俺は、ついその姿に見入ってしまったが、そのままゆっくりと右から左へと

走り去ってしまった。

あれはなんだったんだろうか?

そんな事を考えながら、ベッドに入った。

ただ、その消防車を見たのは、その一度だけではなかった。

それから半年くらいの間に、2度見る事になる。

1度目は、交通事故の現場だった。

俺はその時、ちょうど歩いて近くのコンビにまで買い物に出かけていた。

時刻は、まだ午後10時くらいだったと思う。

で、買い物ついでに本の立ち読みをしていると、外から車がぶつかる様な

音が聞こえた。

別に野次馬というわけではないが、やはり気になったので、買い物を済ませて

コンビニを出て、辺りを見回した。

そこには、既に沢山の人だかりが出来ており、俺が歩いて近づく間に

救急車が来た。

国産のスポーツタイプの車が、電柱にぶつかり大破していた。

運転席の男性は車外にいたのだが、どうやら助手席の女性は挟まってしまい、

外には出られない様子だった。

運転していた男性もかなりの出血であり、助手席の女性の安否が気にかかった。

と、その時、突然俺の視界に音も無く、大きな車が入って来る。

すぐに判った。

それは、以前見た、ライトを点けずに走っていた消防車だということを。

そして、その消防車は、相変わらずライトもつけず、その場に停車している。

俺は、車から出ないで、何やってるんだろう?

と思ったが、どうやら、そこに集まった人の殆どには、その消防車は見えて

いない様だった。

勿論、中には、俺と同じように、気になるのか、チラチラとその消防車を

何度も見ている人もいたのだが。

そして、そのうちに消防のレスキュー隊が到着すると、その消防車は、そのまま

ゆっくりとその場を走り出し、消えていった。

2度目は、俺が友人とバイクで山の中を走っていた時。

実は、その時は恥ずかしながら道に迷っていた。

初めて走る道であり、更に方向音痴な俺達は、色々と山の中を走り回るのだが、

どうしても山から下りる道には辿りつけず、その場で途方に暮れていた。

そろそろ日も暮れ始め、俺たちはかなり不安になっていた。

すると、そこに突然、その消防車が現れる。

かなり暗くなっている山の中を相変わらず、ヘッドライトすら点けずに走ってくる。

そして、その時は、何故か、俺たちの真横に来て、それは停まった。

俺は、既にその消防車が、この世の物ではないということは、薄々感じていたが、

もう一人の友人は、

やったー、助かったー、と大喜びしていた。

俺はその時、初めて消防車の運転席をまじまじと見てしまう。

だが、そこには、何故か誰も乗っていなかった。

無人で走ってるのか?

そんな事を考えていると、また、それはゆっくりと走り出した。

友人は、

これに着いて行けば下に降りられるはずだ!

とエンジンを掛け、それを見失うまい、と走り出した。

それを見て、俺も彼に続く。

辺りはもう夜の暗さで完全に闇の中だったが、相変わらず、その消防車は

ヘッドライトも点けず走っているのだが、前を走る彼には、それが異常

な事だと判断する余裕はなかったようである。

ゆっくりと右に左にとカーブを過ぎ、長い直線が続く道に出た。

そして、そこで初めてその消防車は、車速を上げて加速していく。

友人は、ピッタリと、その消防車にくっ付いて走っているのが少し不安だった。

何か胸騒ぎがした。

だから、俺はバイクを加速させて、彼の横に並び、減速するように促す。

彼は不思議そうな顔をしたが、それでも俺の指示に従ってくれた。

と、次の瞬間、突然、俺たちの目の前から、その消防車が消えてしまう。

そして、目の前には、行き止まりを告げるかのように大きなコンクリート

の壁が迫っていた。

俺達は、急ブレーキを掛けて、何とか停止する事が出来た。

そこにはもう俺達のバイクの音とライトの光だけが存在を主張する完全なる

闇が支配する空間に変わっていた。

俺達は、それから、また道に迷いながら走っている時、地元の方に偶然出会い、

何とか無事に下界へと降りる事が出来た。

ただ、あの運転手のいない消防車は、良いモノなのか、悪いモノなのか、俺には

理解できなくなってしまった。

今夜もどこかで、あの無人の消防車は、誰かに見られながら走っているのかも

しれない。

この真っ暗な消防車は、今も、金沢市に存在している。


  


Posted by 細田塗料株式会社 at 19:17Comments(1)

2017年03月28日

幽霊との共同生活・・・・。

サインディスプレイ部 営業のKです。

昨晩は、お得意さんの送別会に呼ばれてきました。

しかし、最後まで残った面子が、異様に酒が強く、

結局、午前3時頃まで付き合わされました(涙)

今日は朝から加賀方面で仕事でしたので、

急いで帰宅し、寝ましたが・・・・。

今日一日は地獄でした(泣)

それでは、怖くない話、スタートします。

どうぞ~!



これは俺の知り合いが体験した話である。

彼は、仕事が公務員であり、趣味がバンド活動。

だから、年齢はかなり若いのだが、同じライブに出たりしているうちに、

何となく仲良くなってしまい、それからは、色々な面で持ちつ持たれつの

関係である。

それと、もう1つ。

彼と俺の共通の話題がある。

それは、心霊現象などについて。

実は彼、幼い頃からそういう霊体験が多く、心霊スポットの類には決して

行かないのだが、体験談は豊富にある。

普通は他人に話さないのだそうだが、ついついお酒の席などではそういう

話題になってしまい、そこで聞いた話を俺も、このプログにアップさせて

もらった事がある。

彼も俺と同じで、そういうものは見えるのだが、当然、修行などした訳

ではないから、除霊などは一切出来ない。

だから、俺が紹介した霊能者のAさんや、その友達とも、当然知り合い

ということになる。

そんな彼なのだが、かなりイケメンだと思うのだが、彼女というものは

一切作らないのだそうだ。

幽霊よりも、生きている人間の方が怖いというのが彼の口癖なのだが、だからといって

生きている女性に興味が無いというのも考え物なのだが・・・。

ただ、知人の霊能者のAさんに聞くと、どうやら違うらしい。

同じいき遅れ・・・・として、彼の事をどう思うかと聞いてみたところ、意外な

答えが返ってきた。

あっ、あの人は、同棲している女性がいますから(笑)

私には理解出来ませんけどね(笑)

こう笑いながら答えるAさんの顔は、嘘を言っているようには見えなかったので、

ある時、彼に聞いてみた。

もしかして、同棲してる女性がいるの?

すると、彼はびっくりした顔をして、

誰に聞いたんですか?そんな事。

別に同棲している訳じゃないんですよ。あっ、でも同棲になるのかな・・・

でも家賃が安かったから・・・・

と訳のわからない事を言っている。

それなら、次回のライブの打ち合わせも兼ねて、一度、君の家で飲もうよ!

というと、

えっ、まあ、良いですよ。

と返事が返ってきた。

そして、その話をすると、密かにその彼に思いを寄せている他のバンドの

女性も参加したい、ということになったので、2人で待ち合わせ場所へと

向かった。

待ち合わせ場所は、金沢市の中心部。

こんな所に住んでるって、どれだけ大金持ちなの?

と2人で話していると、彼がやって来た。

そして、コンビニでお酒とおつまみを買い込み、彼の後に着いて行った。

そして、彼が入って行ったのは、その辺りでも明らかに高級なマンション。

どれだけ高給取りなの?と笑いながら問い詰めると

いや、賃貸なので・・・。それに所謂、訳あり物件というやつで・・・。

だから激安なんですよね。

と返してきた。

エレベータに乗り、5階で降りると、ちょうど突き当たりの部屋が彼の部屋

だった。

玄関を開けると、まるで、ドラマに出てくるようなお洒落な造りになっている。

だが、それに似つかわしくない程、玄関には靴が散乱していた。

彼はふーっとため息をついて、

あとでお説教だからな・・・・

と小さく呟いていた。

そのまま廊下を進むとリビングがあり、ロフトも備わっている。

それにしても、俺にはこの部屋が訳あり物件だとは理解出来なかった。

何故なら、通常感じる重苦しさや圧迫感、そして悪寒など、全く感じず、部屋全体が

明るい光に満ちていたから。

だから、俺は聞いてみた。

この部屋が本当に訳あり物件なの?

やっぱり出るの?と。

すると、彼は、

ええ、出ますよ。1日1回は必ず何かしますね(笑)

と何故か笑いながら答えてくる。

そして、こう付け加えた。

さっき、玄関に靴が散乱してたでしょ?

あれもそうなんですよ。

でも、あんな程度の事しかしてこないので、安心してください。

そう言って、缶ビールを一口飲んだ。

すると、今度は、廊下の横にある浴室から、突然、シャワーの音が聞こえる。

一緒に来た、もう一人の女性は、こういうものに免疫が無いのか、完全に

恐れおののいている。

すると、彼が慌てて浴室の方へ走っていき、急いでシャワーの水を止めた。

その間に、今度はリビングと廊下の間にある、スリガラスの戸に、ボーっと

女性の姿が映りこむ。

俺とリビングに居た女性は思わず悲鳴を上げる。

そして、その時、笑い声が聞こえてきた。

ただ、その笑い声は、邪悪なものではなく、まるで自分が仕掛けた悪戯に

誰かが引っ掛かったのを見て、大笑いしているという感じの明る過ぎる

笑い声だった。

俺は、その笑い声を聞いて、あっ、なるほどな、と理解した。

ただ、同席している女性が悲鳴をあげたので、彼は慌ててリビングに戻ってきた。

そして、

どうやら、お客さんが来たというので、異常にテンションが上がってるというか、

張り切っちゃってて・・・。

いつもはこんな事しないんですけど、すみませんね。

と謝る。

そして、

ちょっと待っててくださいね。

と言ってリビングを出て行く。

そして、何やら話しているのが聞こえた。

全ては聞き取れなかったが、どうやら誰かに説教しているように聞こえた。

そして、しばらくして、彼がリビングに戻ってきて、こう言った。

一応、厳しくお説教しときましたから。

お客さまは、もてなすものだから、ときつく言って聞かせました。

それと、玄関の散らかした靴もきちんと整理整頓とておくように言って

おきましたから・・・・

その言葉が終わるか終わらないか、のうちに、今度は、俺の隣に座った女性の髪を

誰かが引っ張ったようで、彼女は再び悲鳴を上げてしまう。

さすがに彼も、声を荒げて、

こら! 

もういい加減にしなさい!

と怒鳴った。

だが、もう隣に座る女性は限界だったので、俺は

何か、この娘にヤキモチやいてるみたいだから、そろそろ帰るわ!

といい立ち上がった。

彼は引きとめたが、女性が限界なのは明白だったので、しぶしぶ承諾した。

そして、帰ろうか、と廊下を歩き出した途端、

バンッ、バサバサ、という音が聞こえてきた。

彼はため息をついて、その音が聞こえてきた和室の戸を開けた。

すると、そこに置いてある、洋服タンスの扉が開いており、衣服が畳の上に

散乱していた。

彼は、

ここに正座して!

と言い、そこから長い説教タイムが始まった。

そして、俺はその時、間違いなく見えた。

彼が指を差しながら説教している場所に、間違いなく、1人の女性が

きちんと正座してショボンと頭をうな垂れていた。

反省してます、という気持ちが伝わってきて、少し笑えた。

そして、俺は、

長引きそうだから帰るね!と言い、玄関に向かうと、先程散乱していた

靴は、きちんと並べられていた。

何故か、ほのぼのとした気持ちで、俺はその場を後にした。

その後、霊能者のAさんと彼について話す機会があったので、聞いてみたのだが、

彼女、曰く、

あの女の人の霊は、あそこに自縛霊として住み着いてるんですけど、あれは

浄化・除霊する必要は無いです。

それに、話してみると、面白い娘なんですよ。

まあ、彼も、あの霊の娘と一緒に住んでて楽しそうだからそれで良いんじゃないですか。

ということだった。

この怖くない女性の霊は、今もそのマンションに実在している。


  


Posted by 細田塗料株式会社 at 20:46Comments(3)

2017年03月26日

御札の家には絶対に近づくな!(後編)

サインディスプレイ部 営業のKです。

今、コツコツと過去にアップした怖くない話を

手直し修正しようと企んでます(笑)

とりあえず、読みやすいように、現在の書式と

同じにしようと思っております。

また、そのうちに、文章自体にも、手を入れたいと

思っております。

時間はかかるかもしれませんが・・・・。

それでは、昨日アップした話の続きです。

怖くない話、どうぞ~!



(前編からの続き)

しかし、そこにも、暗闇の中、何かが立っていた。

懐中電灯で照らし確認しようとした。

下から照らすと、裸足の汚れた足、そしてヨレヨレのスカート、そして白い

ブラウスを着た女が立っているようだった。

しかし、顔まで照らそうとした時、誰かがそれを止めた。

そこまでで確認できた姿は、足が深い緑色をしており、肌には血管が浮き出ていた。

そのまま、その顔を見てしまったら、もう腰が抜けてしまう様な気がしたから。

だから、出来るだけ顔が映らない範囲を、全員が懐中電灯をかざした。

だが、その廊下に立っている女。

顔は見えないが、全く動く素振りが無かった。

もしかしたら、マネキン?と思ってしまうほど、全く動かなかったという。

しかし、先程、この廊下を通った時には、間違いなく女など居なかった。

自分達が通ってきた場所に、今、何かが立っている。

自分達以外に、この家の中に、誰かがいる!という事実が彼らには堪らなく怖かった。

と、その時、背後にある浴室のガラス戸がガチャと開く音が聞こえた。

その音に弾かれたように、彼らは再び、動き出した。

前方に立っている女の方へ向かっていく勇気などある筈も無く、彼らは、その女とは

逆方向に走り出した。

そして、廊下を逆方向へ向かうと、突き当たりに2階へと上る階段があった。

彼らは、躊躇せず、その階段を駆け上がった。

木製の階段は、所々が腐っているようで、踏むとグニャと沈み込んだが、そんな事は

気にして入られなかった。

2階に上ると、そこには左右に廊下が伸びていた。

どっちに行く?

と誰かが言った瞬間、階段の下から、ギシッと階段に足を掛けるような音がする。

そして、ここで、彼らは再びミスを犯す。

その時、突然、階段をギシッギシッと上ってくる音が聞こえてきたのだが、その際、

彼らは左右どちらに行くかを決めかねてしまい、結局、4人は右手の部屋に入り、

残った1人は、左手にある部屋へと逃げ込んでしまう。

ここから先は、4人が逃げ込んだ部屋からの内容になってしまうのだが・・・。

彼らが部屋に入ると、そこはどうやら客間なのか、家具らしき物も置いてなく

整然としている。

彼らは恐怖を紛らわせようと、窓の障子を開け、外の光を部屋に入れようとした。

しかし、何故か、先程までの快晴が嘘のように、外も真っ暗に曇っており、

それでも僅かながらの光に少しだけ勇気付けられ、彼らは頭に被ったヘルメットの

ライトと懐中電灯を消して、部屋の一番奥に固まるようにして息を殺して、

様子を窺った。

勿論、手にはバットや木刀を握り締めて・・・・。

階段を上がってくるモノに見つからないように、やり過ごせるように、心から願った。

すると、どこからか声が聞こえてくる。

この部屋やばいって!

お前ら、どこにいるの?

助けてくれよ。

1人は怖いって・・・。

1人だけ左手の部屋へ逃げ込んだ友人だった。

どうする?

助けに行くか?

そう話していると、突然、階段の方から、ギッシィーという木を踏みしめる

様な大きな音がして、彼らは再び口を閉ざし、耳を澄ました。

廊下の板の間を踏みしめる音が左右どちらに来るのか?

彼らは息を殺してその音に集中した。

すると、ズズッ、ギシッ、ズズッ、ギシッという廊下を這いずり歩く様な音が聞こえ、

その音は、ゆっくりと遠ざかっていく。

ソレは間違いなく、1人で左へ逃げた友人の方へと向かう音だった。

彼らはしばらく、そのまま、その音を半分ハラハラし、半分ホッとして聞いていた。

すると、突然悲鳴にも似た叫び声が聞こえてくる。

うわっ、誰?

誰が襖開けてるの?

うわ~っ、誰?

入ってくるな!

おい!

お前ら助けに来いよ!

っていうか、お前・・・何・・・・・うわ~!

最後に大きな悲鳴が聞こえ、それ以後、声が聞こえなくなった。

彼らは、小声で

まさか、死んでないよな?

殺されたのか?

今からでも助けに行かなきゃ・・・・・

そう話していたとき、突然、彼らが隠れている部屋の襖がバターンと

大きな音を立てて開いた。

心臓が止まりそうだった。

そして、彼らは全員が、ヒッという大声を出してしまった。

今度は俺達が殺される番なのか?

そう思居、よく見ると、部屋に入ってきたのが、1人で隠れていた友人だと判った。

彼らは、一気に元気を取り戻し、彼に向かって言った。

おい、大丈夫だったのか。

ヒヤヒヤさせるなよ。

怖がってる演技なんかしやがって(笑)

しかし、彼の様子はいつもとは全然違った。

明るくムードメーカーの彼だったのだが、その時の彼は、まるで、先程

1階の廊下で立っていた女の様に、微動だにせず、無言でそこに立っている。

そして、1人でブツブツと何か呟いている。

彼らは、彼が普通ではない、と思い、

どうした?

何かあったのか?

と声を掛けた。

すると、突然、

私は殺されたの・・・・誰かに・・・・

ゆっくりと後ろから首を絞められて・・・・

苦しかった・・・本当に・・・・

だから、つるしてあげる・・・・今度は私が・・・・

と低い声で言った。

そして、その声は、彼らが知る友人の声ではなく、明らかに女性の声だった。

その声は、若い女の声だったが、震えたような声であり、小さい声ながらも

しっかりと聞き取れるような低く地の底から響く様な声だった。

そして、次の瞬間、その友人は手に持ったバットを振り回し飛び掛ってくる。

必死に抵抗しながらも、友人を傷つける事は出来ず、彼らは防戦一方になる。

そして、彼らは見た。

その友人の背後、開いた襖から、廊下にダラリと立ち尽くした2人の女を。

1人は、中年の女性であり、長く伸びた髪からは、ポタポタと液体が垂れており、

もう1人は、まだ若い女性だったのだが、細く痩せ細った体は異様に背が高く、

そして、伸びきった首がダラリと横に垂れ落ちていた。

そして、その2人の手には、力なくロープの様なものが握られていた。

彼らは、それを見て、もう無理だ、

と覚悟したと同時に、ある意味、吹っ切れて

ヤケクソな行動に出てしまう。

ごめん、と声を出して、友人をバットで殴る。

みぞおちを突かれ、苦しむものと思われたが、一瞬怯んだだけですぐにまた

彼らに襲いかかってきた。

友人には、既に普通の痛みの感覚というものすら無くなっいるのか?

友人は、ケラケラと女の声で笑いながら、再び手に持ったバットを振り回す。

しかし、そのスピードは遅く、彼らは容易にそれをかわす。

そして、次の瞬間、全員で友人をその女達の方へと蹴り飛ばすと、躊躇せず、

部屋の窓をバットや木刀で叩き割った。

その時はまるで事前に打ち合わせをしていたかの様に、全員の意思が統一されていた。

それは、もう窓から飛び降りて逃げるしか、助かる可能性は無い、と全員が

悟っていたから・・・・

そして間髪を入れずに、全員が一斉に、そのまま窓から外へと飛び降りた。

そのまま地面に叩きつけられ、意識が朦朧とする中、彼らは2階の窓からこちらを

ニコニコしながら見つめる女2人の姿を見た。

その邪悪な姿と、真逆の屈託の無い笑い顔が、更に彼らの恐怖を増幅させた。

この後、あいつらがここまで追ってきたとしたら、もう彼らに抵抗する力など

残されていなかった。

だが、窓から飛び降りた彼らは、その後すぐに、偶然通りかかった方に、

助けられ、救急車を呼んでもらい、病院へと搬送された。

そして、そのまま入院となった。

彼らは、ある者は、手足や肋骨の骨を折り、またある者は、内臓が損傷し、全身が

飛び降りた際のガラスで血まみれになっていたが、とりあえず命は助かった。

片目を失った者もいたが、命が助かっただけでも奇跡だった。

勿論、入院中も彼らは、ずっと原因不明の高熱に冒され、更に夜な夜な病院の

周りを、誰かを探すようにして徘徊いる2人の女らしき姿が目撃されたのだが。

そして、1人残された友人は、その後、警察がその家に踏み込んだ際、首を吊り

自殺した状態で発見される。

他の者たちが病院へ搬送された直後に発見されたにもかかわらず、何故か司法解剖

では、死後半年以上経過しているという結果が出た。

これは、本当に恐ろしい話であり、今もその家は、金沢市内に存在している

という事が堪らなく恐ろしい。

そして、その後、彼らは二度と心霊スポットに近づく事は無くなったのだが、

余りにも高い代償を払ってしまった。

この女の霊達は、今もその家で誰かが訪ねてくるのを待ちながら蠢いている。


  


Posted by 細田塗料株式会社 at 16:46Comments(4)

2017年03月25日

御札の家には絶対に近づくな!(前編)

サインディスプレイ部 営業のKです。

今夜はこれから片町でバンド関係の新年会です(涙)

もう4月だというのに・・・・・

幹事さん、しっかりしてくれよ~

ということで、怖くない話です。

長いので前編と後編に分けました。

後編は明日、アップさせて頂きます。

ちなみに、この話は怖いです。

私が話を聞いた時も、鳥肌が凄かったです。

だから、書こうか、どうしようかと、迷いましたが

結局書きました(汗)

その時にメモした事を総動員して・・・・・。

でも、私が怖いだろうと思ってアップすると、

そうでもなかったり、逆に、これは怖さが上手く

表現できなかったな、と思った話が、お客さんから

怖かった~と言われたりしますので、もしかしたら

全然怖くない話なのかもしれませんが・・・・。

別に読んだ皆様方に霊障などは全くありませんので、

ご安心ください。

あっ、ちなみに、最強の霊能者に関する話もボチボチ

書いてます。

そのうちに、アップ出来れば、と思っております。

それでは、怖くない話、スタートです。

どうぞ~!


これは俺の知り合いが体験した話である。

実は、金沢市のとある場所に、御札の家、と呼ばれている場所がある。

その家は、空家になってから、もうかなりの年月が経っており、所謂、

廃屋とか廃墟と呼ばれるべき場所である。

実は、その家は、心霊スポットマニアなら知っているかもしれないのだが、

いわゆる曰くつきなのである。

だから、普通の心霊スポット愛好家?は絶対に近づかない。

何故なら、その場所では、過去に数体の自殺体が見つかっており、そもそも

空家になった理由というのも、その家で殺人事件があったから、というものである。

そして、その家には、無数の御札が至るところに貼られている。

そして、その御札も、通常は外部からの魔の侵入を防ぐ目的で使われるのが常で

あるのに対し、内部から外に出さない目的で御札が貼られているのである。

そして、その御札も、毎年のように数が増えている。

きっと、誰かが何らかの目的で、家の中にいる何かを家の外に出さない目的

で、毎年、新しい御札をどんどん増やしていっているのだろう。

そして、そもそも、それだけの御札を貼らなければ、家の中に幽閉出来ない

モノとは、一体どれほどのモノなのか。

想像しただけでも恐ろしくなる。

実は、俺も以前、別の知り合いに無理やり誘われてその家を訪れた事があった。

ただ、その時は、家の敷地に入っただけで、酷い耳鳴り、頭痛、そして悪寒に

襲われて、そして家に入ろうとした時に、玄関のドアが勝手にバタンと開いた。

それは、明らかに家の中へと誘っていると感じ、当然、速やかに退散した事があった。

知り合いの霊能者にも、その家の事を聞いた事があるのだが、あそこは、絶対に

人間が立ち入ってはいけない場所ですよ!

と釘を刺された記憶がある。

だが、世の中には、怖いモノ知らずといおうか、理解に苦しむ人種もいる。

俺の知り合いの彼も、そういう曰く付きの危険な場所が大好きなのである。

まあ、そういう本当に危険な場所に好んで行く人に共通しているのが、実は

霊感が限りなくゼロに近いという事である。

少しでも霊感があったり、本当に怖い体験をした者なら、絶対にそんな危険な

場所には近づかない。

だから、俺の知り合いの彼も、霊感は無いに等しく、それまでの心霊スポット

探索では、怖い思いなどした事は無かったのだ。

ただ、本当に危険な霊が相手となると、霊感が在ろうが無かろうが、見えてしまい、

攻撃もされ、呪われる。

場合によっては、命を落とす事もあるのだ。

実際、そこで見つかった自殺体というのも、そこへ心霊スポット探索と称して

出掛けて行った者達の成れの果てに違いなかった。

そんな危険で曰くつきの、御札の家へ、彼はある日、友人達と総勢5人で

探索に出掛けた。

その中に1人でも霊感が在る者がいたとしたら、これから話すような事態には

ならなかったかもしれない。

しかし、実際にはその場に集まったメンバーの中に霊感体質の者は居なかった。

彼らが件の空家に到着すると、俺が以前、突然バタンと開いて驚かされた玄関ドア

は完全に鎖と鍵で完全に封鎖されていた。

なので、彼らは家の周りを歩き、どこか家の中へと侵入出来る所が無いか、と

見て回った。

すると、台所の窓が割れており、そこから入れそうだ、という事になる。

ただし、その窓もガラス片が外に散乱しており、内側から窓が割られたのは

明白であり、それを見て、本来なら恐れをなして撤退するのが普通なのだが、

その時の彼らの頭には、ワクワクドキドキした感覚しか存在しておらず、

無事に戻れる最後のチャンスを逃してしまう。

そして、近くにあった箱を踏み台にして、台所の窓から中へと侵入した。

ちなみに、その時の時刻は、午後1時であり、外は完全に晴れの爽やかな

天気にも拘わらず、家の中はといえば、殆ど外の光を遮断しているかのように、

真っ暗だったという。

ただ、それは想定内だったようで、その時の彼らは、頭にライト付きのヘルメット、

そして、手には強力な懐中電灯とイザという時の為に、武器として使うらしく、各々

が自宅から持ってきたバットやら木刀というものが握り締められていた。

全員が台所の中へ入ると一斉に強力な懐中電灯を点ける。

家の中は、それだけで、かなり明るく、それだけで暗闇に対する恐怖というものが

消えてしまう。

彼らは、全員が一緒に、とりあえず1階の全ての部屋を探索する事にした。

台所は、比較的綺麗な状態であり、全員が、大した事ないじゃん、という気持ちに

なる。

しかし、次の居間へ移動すると、一気に雰囲気が変わる。

じっとりと湿った空気が充満し、そして、そこには、コタツが敷かれていた。

そして、コタツの上には、ついさっきまで、此処に誰かが生活していたように

食器が置かれ、腐って緑色に固まった食べ物も置いてあった。

そして、コタツの前方にはブラウン管テレビと、大きな柱時計が・・・。

不思議な事にテレビは、綺麗な状態であり、停まっている柱時計も、つい今まで

時を刻んでいたかのように、埃すら被っていなかった。

何か、靴のまま、こんな居間に踏み入れてしまって悪い気がするよな、と

誰かが言った。

その時、廊下の前方からバチャっという音がする。

全員が一瞬、固まってしまう。

しかし、耳を澄ますと、それ以上は、何の音も聞こえてこない。

彼らは、深呼吸して落ち着いてから、廊下へと進む。

雨戸が閉じられた廊下は、暗く生臭い臭いがした。

彼らは、前方を照らしつつ、各々が持っている武器?をしっかりと握り締めて、

ゆっくりと廊下を進んだ。

歩くたびにギシギシと音を立てる廊下。

これこれ!こういう雰囲気が堪らないんだよな~

と誰かが言った。

そして、そのまま進むと前方左手に浴室があった。

汚い曇りガラス戸を恐る恐る開けると、そこには、タイル敷きの古めかしい

浴槽があった。

そして、浴槽には、黒く緑色をした液体が溜まっており、そこからは、異様な

臭いが立ち込めている。

果物を腐らせた様な臭いだ。

腐乱死体っていうのも、こんなフルーツ系の臭いがするらしいな?

それと、さっき聞こえた水音は、やはりこの浴槽から聞こえたのかな。

何かが浴槽に落ちたとかさ。

こんな会話をしていた。

しかし、ここまでの会話で彼らはミスを犯す。

何かが浴槽に落ちた?

それでは、こんな誰も居ない空間で一体何が勝手に浴槽に落ちるというのか・・・。

そんな事など在り得ない事だと誰もが気付いていた。

それに、先程の水音の大きさは、何か小さな物が落ちた音ではない事は容易に

想像出来た。

何かが音を立てたのだとすれば、それは自分達の他に、この家には何かが居るという

事になる。

彼ら全員が、その事に気付き、そして恐怖で言葉が出なくなってしまう。

誰もが無言のまま、浴槽から出ようとした時、ある異変が起こる。

突然、浴槽に張られた汚く濁った黒緑色の水が波を立て始める。

全員の目が、その1点に集中する。

浴槽の水は、更に大きく波打ち始める。

そして、浴槽の下から、ボコッボコッと大きな泡が浮いてくる。

彼らは見なかった事にして、そのまま無理やり視線を廊下へと戻し、浴室から

出ようとした。

その時、突然、浴槽から何かがゆっくりと浮かび上がってきた。

誰もその姿は、はっきりとは見なかったのだが、その気配と音は、はっきりと

彼らに伝わり、彼らは我先に、と廊下へと逃げ出る。

そして、

もう出よう!

という誰かの言葉で一斉に台所へと続く廊下の方を向いた彼ら。

しかし、そこにも、暗闇の中、何かがボーっと立っていた。

(後編へ続く)


  


Posted by 細田塗料株式会社 at 18:34Comments(2)

2017年03月24日

助けを呼ぶ声が聞こえても・・・・。

サイン゛ディスプレイ部 営業のKです。

今週末から、土曜、日曜、月曜と飲み会です。

しかし、この時期になって、新年会っていうのも・・・・(笑)

中西様も、相変わらずお忙しそうで何より?です。

ところで、"ギターも弾けるし作曲もするし車に詳しいしショットバーに

一人で飲みに行くし霊感は強いし。どんな方なんですか?"

というコメントを頂きました。

ありがとうございます。涙がでますね。

ちなみに、私も同じく、小心者で取柄のない凡人ですよ(笑)

凡人じゃなければ、もっと別の人生歩んでますから(笑)

それに、霊感は強いかもしれませんが、役に立たない強さですね。

除霊の真似事も出来ませんので(笑)

細々と怖くない話を書くのだけが生きがいなんです。

だから、末永くお付き合いくださいませ!(ペコリ)

それでは、今夜の怖くない話スタートです。

どうぞ~!



これは俺の友人が体験した話である。

友人は消防団に属している。

まあ、入った理由は、飲み会がたくさん有るからという理由なのだが

、それでも、日頃から、誰かを助けるという事にとても熱心な男だった。

そんな彼は、仕事ではコンピュータ関係に従事しているのたが、その日は

ついつい残業に力が入ってしまい、会社を出たのが午前1時を回っていた。

勿論、コンピュータ関係の会社なので、そんな時間でも、かなりの人数が

まだ社内に残っていたらしいのだが。

ただ、平日の午前1時ともなると、車はさすがに少なく、ついついスピードを

出してしまう。

睡魔もあったので、彼は安全運転を自分に言い聞かせ、自宅へと車を走らせた。

そして、車のガソリンがかなり少ない事に気付いた彼は、少し遠回りして

24時間営業のセルフスタンドで給油することにした。

そして、黙々と給油していると、何処からか女性の叫び声が聞こえてきた。

周りを見ると、スタンドの他の客も従業員も、全くその声に気付いている素振り

は無かったので、最初は空耳かと思った。

しかし、給油を終えて車に戻ろうとした時、彼は再び、その声を聞く。

今度は、ただの叫び声ではなく、ちゃんと言葉になっていた。

誰かいませんか?

この声が聞こえますか?

誰か助けてください!

お願いします!

そう言っていた。

どうやら、その声は、彼が今給油していたガソリンスタンドの後ろに在るマンションから

聞こえてくるようだった。

彼の正義感と人命救助にかける思いに火がついてしまう。

彼は急いで車に乗り込むと、声が聞こえてきたマンションの方へと車をダッシュさせた。

マンションに到着すると、辺りは既に真っ暗だった。

マンションの住民も、その殆どが既に寝ているようだった。

だから、彼はすぐに車のエンジンを止めて、耳を済ませた。

また、あの女の声が聞こえた時に聞き漏らさないようにと。

すると、先程の大きな声ではなく、か細い声が聞こえてくる。

す、すみません。た、たすけてください・・・

彼は、ゆっくりとその声が聞こえた方向を見た。

すると、マンションの入り口の左側のコンクリート地面に、誰かが倒れている。

どうしました?大丈夫ですか?

彼は大きな声を掛けた。

そこに倒れているのは女性であり、かなりの出血があるようだった。

すぐに救急車を呼びますから!

そう言って彼は電話を掛けた。

電話で、場所と状況を伝えると、電話の向こうでは、何やら煮え切らない返事が

返って来る。

だから、彼は自分が消防団に入っている事、そして今、目の前に、危険な状態の

要救助者がいる事を伝え、すぐに救急車を回してくれるように頼んだ。

しかし、その時の倒れている女性の状態というのが、尋常だはなかった。

一見しただけで、頭蓋骨は割れ、手足はあらぬ方向を向いていた。

そして、辺り一面の大量の血。

これでは助からないだろうな、と彼は思った。

それと同時に、この女性は、たった今、飛び降り自殺をしたに違いないと確信する。

そして、これは彼自身にとっても違和感のある事だったのだが、いつもなら

どんなに酷い状況の者でも駆け寄って、細かく状況把握し、場合によっては

人工呼吸などの措置をとるのが、普通だった。

しかし、その時は、何故か、その女性には近づいてはいけない様な気がしたという。

それでも、目の前で、相変わらず、その女性は苦しみ

助けて・・・助けて・・・

と繰り返している。

彼は迷ったが、やはり救急車が到着するまでは、少し離れた場所から見守ろうと決める。

そんな時、その女性が突然こう言った。

すみません。息が出来なくて・・・

だから、体の向きを変えてくれませんか?

それだけでいいんです。

お願い・・・します。

本当に苦しそうな声に彼は、思い改め、すぐにその女性のもとに駆け寄った。

そして、

大丈夫ですか。もうすぐ救急車が来ますからね。助かりますよ。

そう声を掛けて、その女性をしっかりと抱えて体の向きを変えようとした。

こんな感じでいいですか?

そう声を掛けた時、その女性は、有り得ない様な強い力で、彼に抱きついてきた。

怖くないですからね。そんなに強く抱きついたら、体の向きも変えられませんから。

そう言うが、その女性は更に強い力でグイグイと彼の体を締め付けてくる。

まるで、息苦しくなるくらいの力で。

それでも、彼は日頃の消防の訓練で体力には自信があった。

なので、振りほどこうか、と迷う。

しかし、その時は、何故か、此処にいてはいけない、と強く感じたらしく

彼は、その女性をなかば強引に振りほどいた。

そして、その場から1メートルくらい離れた瞬間、頭上から何かが降ってきた。

よく見ると、ブロックの固まりのようなものであり、当たっていれば、即死

だったであろう。

彼はゾッとした。

そして、そのブロックが落ちてきた場所を確認する為に、頭上を見上げた。

すると、マンションの屋上に、先程まで、地面に倒れていたであろう女性に

酷似した女が立っていた。

そして、彼がその女性の方へ視線を戻すと、既にそこには女性の姿はなかった。

上の方からは、ケラケラと笑う女の声が聞こえていたが、それよりも早くこの場

から離れるのが先決と、彼は急いで自分の車の側まで戻る。

その後、呆然としている彼のもとに、救急車が到着したが、当の女性の姿は

なく、彼は、救急隊員に謝罪した。

その時に、言われた事なのだが、

この場所では、よく間違いやいたずらと思われる救助要請が来るんですよ。

そりどれもが、女性が倒れているっていう通報なんですけどね。

でも、現場に行っても、女性は倒れてなくて、その代わりに救助要請をした方

が倒れているケースがよくありまして・・・。

だから、今回、私達は、女性ではなくて、貴方が心配でこの場にやって来ました。

だから、謝る必要は無いですよ。

無事で何よりです。

こう言われた。

その後も、色んな場所で色んな人を助ける事もあるそうだが、それ以後は、変な

怪異には、遭遇していないという。

このマンションは、金沢市南部に実在している。


  


Posted by 細田塗料株式会社 at 19:41Comments(4)

2017年03月23日

中古プリンタJV33入荷しました

「こちらの商品はおかげ様で御制約済となりました。
たくさんのお問い合せを頂き大変ありがとうございました。」

溶剤プリンタ・ミマキJV33-130の程度の良い中古が入荷したのでお知らせいたします。

おなじみ1370mm幅の溶剤プリンタ・JV33-130。


インクはSS21インクのブラックシアンマゼンタイエローを各2本。
インクの残量もしっかりあります。



テスト印刷でのノズル抜けはなく、仕事の使用に全く問題ありません。
※昨日JV300と入れ替えの間際も、元気にプリントしていました。

このプリンタ本体に、ミマキ純正のRIPソフトRasterLinkPro5SGがセットとなります。

RIP用のパソコン(Windows7等)は別途ご用意ください。

パソコンとJV33の通信ケーブル5mは付属しています。

設置して、お手持ちのパソコンにRasterLinkをインストールすれば直ぐに仕事に使えます。

 

販売価格は35万円(税別)となります。

弊社店舗で展示中ですので、ぜひご覧ください。

なお、中古機の納品は、ご購入者様でのお引き取りをお願いしております。御了承ください。

お気軽にお問い合せください!
076-243-3344
eigyou@p-hosoda.com

サインディスプレイ営業のTでした。   


Posted by 細田塗料株式会社 at 18:20Comments(0)

2017年03月22日

録音したデモ曲に・・・・。

サインディスプレイ部 営業のKです。

今週末は、久しぶりのライブです。

今回はいつものギターではなく、ベース担当なので、

気が楽です。はい。

勿論、ベースも極めれば凄く難しい楽器なんですが、

私のモットーは、他の楽器の邪魔をしないベースですので、

存在感の無いベースに徹します(笑)

ということで、今夜の怖くない話は、バンド関係の

お話です。

それでは、どうぞ~!



これは俺が体験した話である。

俺は趣味でバンド活動をしている。

一応、作曲も担当しているので、新しい曲が出来ると、それをデモ曲として

1人で録音し、とりあえず聴けるレベルにしてから、メンバーに渡して

評価してもらい、バンドで演奏するかどうかが決まるのである。

そのデモ曲だが、自宅の自分の部屋で全て行う。

今は便利な物があり、以前と比べると、その作業はとても簡単になった。

デジタルのMTRという簡易レコーディングを使用し、パソコン上で

ドラムなどのリズムパターンを決め、その上に、ベースの音を乗せる。

これも、楽譜さえ決まっていれば、とりあえずは自動でベース音を入れてくれる。

そして、ここからは、人それぞれなのだろうが、俺はギターの音は、自分で

実際に弾いて、それを重ねてオーバーダビングさせるというのが、いつもの

パターンだ。

そして、その日も俺はそうして作成したでも曲を持って、メンバーが待つ

スタジオへと向かった。

その時の曲は、かなり自信があったので、デモ曲も特に力を入れて作った。

そして、メンバーに聞いて貰う。

一番緊張する瞬間だ。

聴き終わると、キーボードの女性メンバーが言った。

曲は好きな感じなんですけど・・・・・

と曖昧な反応だった。

だから、俺は少しムッとしてしまい、

悪いところがあるんなら、はっきり言ってね!

と言い放つ。

すると、キーボードの女性は、少し申し訳なさそうに、こう言った。

曲の間、ずっと女性の声が聞こえるんですけど、それって意図的なものですか?

そして、他のメンバーも一斉に、その事について聞いてきた。

いや、俺はそんなもの入れてないけど・・・・

そういうと、メンバーの顔が一気に暗くなる。

また・・・ですか。

実は、以前にも俺が作ったデモ曲に変な声が入っている事が何度かあったからだ。

そこでスタジオ機材にセットして、大きな音で聴いてみる事になった。

イントロが始まる。

全員が耳を澄まして音源に集中する。

曲が進み、間奏部分になった時、はーボードの女性が、

あっ、ここからです。聞こえたのは!

と大きな声を出した。

しかし、人の声のようなものは、何も聞こえてこなかった。

やっぱり聞き間違いだったのかも・・・

というメンバーだったが、俺はある事を発見した。

演奏している間、ずっと後ろの方から小さな音でピアノの音が入っている。

俺はそんな音を入れた記憶は無かった。

なにより、俺はピアノをはじめ、鍵盤系の楽器は超が付くほど苦手であり、

それこそ、誰でも弾ける、猫ふんじゃった、すら弾けないのだ。

俺は、不可解なピアノの音が入っている事をメンバーに告げ、もう一度

聴いてみる事にした。

イントロが始まる。

全員が凍りついた。

そこには、先程は聴こえなかった女性のクスクスという笑い声が入っていた。

さっき、こんな声入ってたか?

その問いかけに、誰も返事しなかった。

曲が進むに連れて、それがついさっき聴いた時とは、まるで別のものが

至るところに入っていたから・・・・。

そして、間奏に入ると、突然、ギターの音が小さくなり、女性の鼻歌の

ようなものが聴こえてきた。

そして、曲が全て終わると、

ドアを開けて・・・・

そこにいるよ・・・・

という声が聴こえてきた。

そして、その声が終わると、今度は酷い耳鳴りがメンバーを襲った。

更に、スタジオ内の照明もゆっくりと点滅を繰り返す。

そして、スタジオの分厚いドアをドンドンと叩く音が聞こえてきた。

そして、ドアの向こうからは、

お願い・・・

助けて・・・・

中に入れて・・・

という泣き声が聞こえてきた。

その瞬間、メンバーの1人が、突然ドアの方へと駆け寄り、ドア越しに問いかけた。

どうしたんですか?貴女はなに者なんですか?

すると、ドアの向こうからは

私は皆さんを助けたいだけ・・・です。

危険が迫っています。

だから、早くこのドアをあけてください。

お願いですから・・・・

それを聞き、彼は、ドアのロックを外してしまう。

馬鹿!何やってんだよ!

だって、このままじゃ、頭がおかしくなりそうなんだ。

だから、とりあえず、ドアを開けて、そいつと直接話すしかないだろ?

こんなやり取りがあった。

睨みあう俺達をよそに、スタジオのドアは、まるで自動ドアの様にゆっくりと

開いていく。

そこには、白いワンピースを着た女が満面の不気味な笑みを浮かべ立っていた。

その口からは、ヨダレが垂れ、どこまでも澱んだ瞳がギラギラして、何故かは

分らないが、前身がびしょ濡れであり、足は裸足。

とても生きている人間には見えなかった。

それが、今まさにスタジオの中に入って来ようとしていた。

片足がスタジオの中へ入り、ビチャっという嫌な音がした。

その時、メンバーの1人が、スタジオのドアに体当たりした。

それを見て、他のメンバーもそれに加わる。

しかし、その女の力は凄まじく、男4人でも逆に押されるくらいだった。

それでも、何とかドアを閉め、ロックを掛ける事に成功した。

ドアの外からはゲラゲラと笑う女の低い声がドアを震えさせていた。

もう限界だった。

俺達は、すぐにその音源を機材から取り出し、そして叩き潰した。

すると、どこからか、

もう少しだったのに・・・・

という女の声が聞こえ、そして耳鳴りは収まった。

そして、急いで帰る際、スタジオから降りる階段を見ると、そこには緑色に

濡れた足跡がくっきりと残っていた。

ちなみに、そのデモ曲がお蔵入りになったのは言うまでもない。

このデモ曲は、実在する。


  


Posted by 細田塗料株式会社 at 20:25Comments(2)

2017年03月21日

死んだ母親から娘を護った話

サインディスプレイ部 営業のKです。

今日はずっと雨の1日でしたね。

皆さんも今日から仕事がスタートという方も多かったのかも

しれませんね(あっ、中西様、ずっとお仕事のようで、

本当にお疲れ様です)

今夜の話は、先日、死んだ父親から娘を護った母親の話

を書きましたが、それに似ているかもしれませんが、

実話ですのでご了承くださいませ。

それでは、怖くない話、スタートします。

どうぞ~!



これは知り合いの霊能者であるAさんから聞いた話である。

Aさんには、昔からの親友がいた。

霊感など全く無いのだが、何故か気が合うのだという。

だから、事あるごとに、その友人と色んな所へ出掛け、楽しい時間を過ごした。

ここではBさんとしておこう。

そのBさんであるが、とても女性らしく性格も容姿も申し分なかったので、

行き遅れているAさんとは対照的に、若い年齢で結婚してしまう。

美男美女のカップルということで、その将来は素敵な物になる筈だった。

しかし、夫になった男性は、仕事も辞めギャンブルにのめり込んでしまう。

そして、挙句の果てには浮気をし、暴力まで振るう様になってしまう。

結局、Bさんは、結婚3年目で離婚してしまう。

旦那との間に出来た幼い娘はBさんが引き取った。

それから、Bさんと娘さん2人だけの生活がスタートした。

元旦那は、養育費も入れてはくれなかったが、正直、Bさんにとっては、そんな事

など、どうでも良かった。

何より、娘との生活は楽しく幸せを実感できたから。

そして、当然、独身のAさんも親友の娘さんを、まるで我が子の様に可愛がった。

それからのBさんの生活は、何をするにも全て娘が最優先であり、どんな辛い

仕事も苦にはならなかったし、仕事を終えて帰宅し、娘を保育園に迎えにいく、という

生活がBさんは大好きだった。

どんな疲れも娘の顔を見るだけで吹き飛んでしまった。

しかし、娘さんが小学校に入学する頃、Bさんの体に癌が見つかる。

検査で見つかった時には、もうステージⅣの末期。

余命も半年と宣告される。

そして、その余命宣告を受けてから、Bさんの生活は一変してしまう。

仕事も辞め、娘の世話は実家の母親に任せ、Bさん自身は、何やら変な宗教に入信

してしまう。

Bさんの病状を知ってから、出来るだけ口を挟まず、好きな様にさせていたAさんも、

これには、さすがに驚き、Bさんに辞めるように説得した。

何故なら、その宗教は、名前は出さないが、蘇りの邪法を提唱しているカルト宗教

だったから。

しかし、説得した際、Bさんから、

健康なあんたに何が判る?

と言われて、Aさんは言葉を失った。

そして、親友のそんな言葉に傷つき、かっくりと落ち込んでしまう。

それから、AさんはBさんと疎遠になってしまう。

それからも、Bさんはそのカルト宗教に入信したまま、痛み止めだけで

闘病し、結局、医者の余命宣告である半年を大幅に超えて、1年半後に

死亡する、

死ぬ間際には、娘を病院のベッドの横に座らせ、

お母さんは、また蘇って、会いに来るから、と何度も娘さんに言い聞かせ、そして

娘の髪も自分と一緒に燃やしてくれるようにと懇願し、笑いながらこの世を去った。

そして、その時のBさんの笑い顔は、実の母親でさえ、恐ろしく感じるほどの

不気味な笑みだった。

AさんがBさんの訃報を知ったのは、葬儀の案内が来た時であった。

Aさんは、通夜も本葬も参列し、Bさんの死を心から惜しんだ。

結局は何もしてやれなかった自分を悔いた。

そして、もうBさんの事は、早く忘れるように努めた。

しかし、葬儀から1週間が過ぎた頃、Aさんの元に、Bさんの母親から連絡が入る。

何やら、不可解な出来事が連続しており、娘の供養の為にも、Bさんの知恵を

借りたいという事だった。

最初、これ以上、係わるのはBさんの意思に逆らうのではないか、と思い、頑なに

固辞してきたAさんだったが、話を聞いていると、どうやらその怪異の対象が

亡きBさんの娘さんに及んでいると知り、Aさんは重い腰をあげた。

何故なら、Aさんには確信があったから。

それは、あれだけ可愛がっていた娘さんを母親に預けっぱなしにしてまで、カルト宗教

に入信したBさんには、きっと、それなりの目的があり、その目的とは、他ならぬ

自分の復活であり、そして、最愛の娘さんを連れて行く事にあるという事。

だから、Aさんは、急いでBさんの実家に向かった。

実家に着くと、Bさんの母親が心配そうな表情で迎えてくれた。

そして、こう言った。

ごめんなさいね。Aさんまで巻き込んでしまって。

でも、Aさんしか頼る人が居なくて・・・・。

以前は、Aさんも知ってるように、霊とか魂とか、全く信じていなかった娘が、何故か

そういうものを信じるようになって・・・。

それからは、変な宗教に染まっていったんだけどね。

でも、実はあの子、死ぬ間際も、死んだ事はAさんに伝えるなって言ってたの。

知れば、私の邪魔をするからって。

だから、孫を守れるのは、Aさんしか居ないんじゃないかって思っちゃってね。

それにしても、こんな事になってしまうなんて・・・

本当にごめんなさいね。

でも、助けてください!

そう言って泣き崩れた。

Aさんは、その母親が落ち着くのを待って、Bさんの写真が置かれた仏壇を

拝ませてくれる様に頼んだ。

そして、仏間に案内され、Bさんの写真と対峙した。

すると、締め切った部屋にもかかわらず、ロウソクの火が大きく揺れて消えた。

その後、部屋のガラスや襖がバタバタと大きく音を出して揺れた。

そして、部屋の照明が突然割れ、Aさんの頭上に降りかかった。

その時、Aさんは確信したという。

Bさんは、もう昔のBさんではなく、Aさんを完全に敵として排除しようとしている。

そして、どこでそんな力をつけたのかは判らないが、とても強力な悪霊に

なってしまっていることを。

Aさんは思った。

このレベルの悪霊には自分の力など通じるわけが無い、と。

それどころか、逆に取り殺されるかもしれない。

ただ、Bさんの娘さんだけは何としてでも護らなければいけない。

それでは、どうすれば良い?

答えは出なかった。

それどころか、以前親友だったBさんと対峙し、そして封じなければいけない

という現実を恨んだ。

そして、次に、本題のBさんの娘さんの部屋へと向かう。

部屋に入ると、娘さんは、高い高熱を出し、うなされながら行きも絶え絶えに横に

なっていた。

だが、Aさんの顔を見ると、少しだけニコっと笑い、こう言った。

お母さんは私を連れて行きたいみたい。

私はもっと生きたいけど、お母さんがそれを望むのなら仕方ないのかも・・・。

それより、私は、おばあちゃんやAさんがお怪我したり死んだりするのが怖いの。

だから、私の事は気にしないで逃げて・・・・。

それを聞いて、Aさんのわだかまりは消えた。

そして、どんな方法を使っても、私が死んだとしても、この娘だけは護らなくては、と

覚悟を決めた。

それから、リビングに移動し、母親から話を聞く事に。

よく見ると、母親は体に何箇所も包帯を巻いている。

そして、それは全て娘であるBさんが出現し、怪我をさせられたという。

自分の母親まで殺そうとする、かつての親友にAさんは恐怖した。

そして、Bさんは、突然現れては、階段から突き落としたり、夕飯の支度中に

包丁で母親を刺そうとするらしく、また、寝ているときには首を絞められ、何度も

意識を失った。

そして、この家を訪れる者は、誰一人として、家の中へ入れないようにと

結界のようなものを張っているらしく、今日、Aさんが、すんなりと家の中に

入れたのには驚いたという。

そして、やっぱり親友のAさんには来て欲しかったのかもしれない、と言われたが、

Aさんは、それを聞いて、死を覚悟した。

何故なら、悪霊となったBさんの力なら、今のAさんを家の中に入れない事など

造作も無い事だと判っていたから。

それなのに、すんなりと入れたという事は、もうこの家からAさんを外に出すつもり

は無く、此処で殺そうとしているのが明白だったから。

試しにAさんは、その部屋から廊下へ出ようとした。

だが、部屋から出ようとした瞬間、全身から力が抜けてしまい、その場に崩れ落ちた。

そして、Aさんが開いた引き戸の隙間からは、紛れもなくBさんがおぞましい顔で

ニヤニヤと笑っていた。

Aさんは、携帯を取り出し、知り合いの霊能者に助けを求めようと電話してみる。

しかし、何故か携帯の電波は圏外を表示している。

こえなってしまったら、もうAさんには完全に勝ち目はなかった。

それほどまでに強大で邪悪な悪霊になってしまった、かつての親友を心底

恐ろしいと思った。

それにしても、何故、こんなに力の差が歴然としているのに、どうしてBさんは

Aさんを一思いに殺してしまわないのか?

Aさんは、考えてひとつの結論に達した。

それは、以前、書いた事があるのだが、最強の霊能者として、認識されている

者から、貰った護符を身に付けており、その為に、Bさんの悪霊は彼女に近づけないのだ、

という事だった。

彼女は、その護符を握り締めて、

どうか、この母親と娘さんを護ってください

と強く念じた。

そして、自分の意識がだんだんと遠のいていくのがわかった。

Aさんは、薄れていく意識の中で、こう願った。

Bちゃん、お願い、早く間違いに気付いて・・・と。

そして、薄れていく意識の中で、傲慢に笑うBさんの悪霊の姿が映る。

その姿は、醜く、とても人間だったとは想像も出来ないような恐ろしい顔だった。

このまま殺されるのか・・・・

そう思った時、突然Aさんの携帯が鳴った。

それまで、ドンドン全身の力が無くなっていったのが嘘のように、体には力が戻っていた。

携帯を見ると、相変わらず、電波は圏外を表示しており、発信者の番号も

非通知も何も表示されていない。

それでも、これが最後の頼みだと感じたAさんは、その携帯に出る。

すると、そこから聞こえてきたのは予想外の声だった。

こんにちは。大丈夫ですか。

とりあえず、緊急なので連絡させて貰いました。

ごめんなさい。

全て把握した上で聞くんですけど、そのお友達、浄化しちゃっても良いですか?

Aさんを助けたいのも在るんですけど、そういう身勝手な奴、大嫌いなので・・・。

その声には聞き覚えがあった。

そして、Aさんは、助かった。全員が救われる、と思ったという。

何故なら、その電話の相手は、今、Aさんを護っている護符に念を込めてくれた

最強の霊能者と認識されている相手だったから。

Aさんは、泣きながら

お願いします・・・・と言うと

それじゃ、携帯をそいつの方へ向けてくれますか。

と言われた。

Aさんは、既に邪悪な姿に成り果てたBさんに向けて、

ごめんね、と泣きながら

携帯を向けた。

すると、携帯から、一際甲高い高周波音が出て、Bさんが苦しみ出す。

そして、次の瞬間、突然、家中がガタガタと大きな音を立て出し、一瞬で

Bさんの姿はそこから消えてしまった。

Aさんは、携帯を耳に当て電話の相手にお礼を言おうとしたのだが、既に電話は

切れており、無音状態になっていた。

母親とポカンと、顔を見合わせていると娘さんがダダダーっと元気に走ってリビングに

入って来る。

全てが終わったと実感した。

それからは、その娘さんの周りで怪異は一切起きていない。

そして、Aさんは、それ以後、Bさんの墓参りには一度も行っていない。

何故なら、Bさんの魂そのものが、既に、その最強の霊能者によって完全に全ての世界

から消滅させられた事を知っているから。

この最強の霊能者は実在する。


  


Posted by 細田塗料株式会社 at 20:14Comments(3)

2017年03月20日

飛頭蛮というもの・・・・。

サインディスプレイ部 営業のKです。

お陰様でとりあえず身の回りの怪異は

収まっております。

ちなみに、コメントで、もっと普通の出来事もブログに・・・

というお言葉を頂きました。

ただ、他のブログを書かれている皆さんのように、

マメな性格ではありません。

なので、美味しい物を見ると、写真を撮る前に

箸が動いてしまいます。

綺麗な風景を見ても、基本的にあまり興味が無いせいか、

帰宅してから、あっ写真撮るの忘れた・・・。

といった感じになってしまいます。

それに、ブログに書ける様な素敵な毎日を送っておりません。

やはり、才能の無い私には、怖くない話を書き続ける

しかないのかもしれません。

ということで、今日も晴天の中、せっせと書いた話を

アップさせて頂きます。

それでは、全く怖くない話、スタートです。

どうぞ~


これは俺の友人から聞いた話である。

友人は、石川県南部の山間にある村の出身である。

そして、この話は、彼が田舎を離れて金沢市に移り住んだ事、そしていまだに

絶対に山や林の中へ入れなくなった事の原因になった話である。

それは彼が中学生の頃の話だったという。

その日、彼は祖父に連れられて、山へと入った。

山菜取りと併せて、鹿や猪などの猟をする為だったという。

朝早くからお弁当持参で家を出て、山に入った。

彼自身は、山菜取り専門だったので、順調に持参した袋はいっぱいになったのたが、

祖父の猟は散々だったという。

その日に限って何故か、鹿や猪はおろか、他の小動物すら、完全に姿を消した

かのように、一匹も見つけられなかった。

そして、お昼の弁当を食へ終わると、今度は山の更に深いところまで行ってみる、

ということになり、出発した。

山が深くなると、段々と足元が草木に隠れてしまい危険だったので、木の棒を

拾い、その棒で草木を叩きながらヘビがいないか確認しての動きになってしまい、

なかなか進む事が出来なかった。

それでも、何とか山の奥深くまでやってくると、そこで待機して動物が来るのを

待つ事にした。

彼と祖父は、大きな木の幹に乗って、時間をつぶした。

山の奥深い場所は、昼でもかなり暗く、それだけで彼には十分な恐怖だった。

しかし、そこまでの行程での疲れが出たのか、その場所が暗いという事も手伝って

彼と祖父は、そのまま木の上で寝入ってしまう。

どれくらいの時間が経過しただろうか。

彼は祖父に揺り動かされて目が覚めた。

彼は、

動物見つかった?それと今何時くらい?

と呑気な質問をしたが、その時の祖父の顔はとても厳しいものであった。

そして、

やはり、動物達が消えたのは、アイツらのせいだったのか。

としきりに悔やんでいる様子だった。

だから、彼は祖父に聞いた。

アイツらって誰?

すると、祖父は

しっ、声を出すな。アイツらに気付かれる。

そして、お前は何があっても絶対に目を開けるな。そして、ピクリとも動くな!

そう言われたらしい。

何を勝手なことを言っているのか、と少し腹を立てた彼は、わざと大きめの声で

こう答えた。

声だすな。目を開けるな。そして動くなって、無理に決まってるだろ。

大体、じいちゃんが、こんなところに連れてきたからだろ?

と言いかけたところで、祖父が彼の口を塞いだ。

そして、涙を流しながらこう言った。

本当にすまんな。

でも、お前を護る為だから。

だから、今だけはワシのいう事をきいてくれ・・・

と懇願された。

いつもとはまるで違う祖父の姿に、彼は、そんなに恐ろしいモノなのか?と思い、

それに従う事にした。

それからは、祖父が彼の体を抱きかかえるようにして、彼は目を閉じてジッと

していた。

それでも、時折聞こえてくる何かがもの凄いスピードで近づいたり遠ざかったり

しているような風切り音を聞いた。

そして、その度に彼を抱く祖父の手にも力が入るのがわかった。

あんなに豪傑な祖父をこれほどまでに怖がらせるものとは、一体何なのか?

それを考えると彼の恐怖は更に増した。

そして、祖父が小さな声でボソッと言った。

今夜はたぶん帰れんと思うが、我慢してくれ・・・

しかし、今度は彼も素直に頷くしかなかった。

それほどまでに切迫した状況である事は彼にも既にわかっていたから。

彼は恐怖で自分の耳を塞ぎ、そして微動だにしない時間が延々と過ぎた。

目を閉じ、耳を塞ぎ、口も閉じているのだが、祖父にしっかりと抱きしめられている

という安心感が彼を支えていた。

しかし、ある時、祖父が彼を抱きしめる手が異常に強くなった。

そして、その手はブルブルと震えていた。

そっと目を開けると、祖父も、しっかりと目を閉じ、そして汗が滝のように

流れていた。

その時、彼は祖父をこれほどまでに怖がらせているアイツらというモノにたいして

ある種の怒りを感じていた。

そして、出来る事ならば、彼がアイツらを追い払って、祖父を助けようとさえ

考えた。

だから、そっと祖父の体から覗くようにして、目の前を見てみた。

彼はその時、とてつもない大声を出しそうになったが、それを察した祖父が

一際強く抱いてくれたことで、もしも、声を出せば、自分はおろか祖父までも

食われてしまうと気付き、何とか声を押し殺す事が出来た。

そこには、大きな顔があった。

落ち武者の顔のような大きな顔。

顔だけで、たぶん大人の背丈くらいはあったという。

そんな巨大な顔が3つ、彼と祖父が居る木の上で宙に浮かび制止していた。

ちらっとしか見ていないが、その顔は、男の顔と女の顔があったという。

その3つの巨大な顔が、彼と祖父の目の前で、彼らを睨むように様子を

窺っていた。

そのまま、20分くらい見た後は、また、グルグルと森の中を飛び回っている。

そして、また思い出したかのように、再び、彼らが隠れている木の上まで

やって来ては、彼らが動かないか、を凝視し、そして再び森の中を飛び回る。

そんな事が、夜を徹して行われた。

そして、朝日が差し込み始めると、それらは、何処かへと消えていったのだという。

それを見届けると、祖父は荷物も置いたまま、彼の手を引き、全速力で山を下りた。

そして、その途中で、帰ってこなかった彼らを探しに来た男達と合流し、そのまま

無事に下山できたということだった。

それは、その地域では、昔から伝えられ恐れられている山の神だという事だった。

しかし、数年に1人位の割合で、実際に行方不明者が出たり、無残に食い散らかされた

猟師の遺体が発見去れることがあるらしく、それは今も続いているとの事である。

この話を聞いたとき、昔、中国から流れてきたといわれる、飛頭蛮という妖怪が

頭に浮かんだ。

確かめてみたいが、出会ったらきっと助からないだろう。

この妖怪は実在する。


  


Posted by 細田塗料株式会社 at 19:14Comments(1)

2017年03月19日

片町にある降りられないエレベータ

サインディスプレイ部 営業のKです。

ただいま、3連休真っ只中です。

今日は奥様の愛車のタイヤ交換をさせて頂きました。

その後、履き替えたタイヤで、奥様とお嬢様は

外食ランチに出掛けられました。

ちなみに、私は、カップ麺・・・・でした。

大変美味しゅうございました(涙)

それから、実家からオフロードバイクを借りて

林道をトコトコ走ってきました。

オフロードバイクは、慣れないので怖いんですが、

でも、面白いです!

あっ、ちなみに家中の護符を新しい物に全て

貼り変えました。

効果の程はまだ判りませんが・・・。

先日、コメントで、以前私が書いた最強の霊能者

について書いてくれ、とのご要望がありました。

本人は、ともかく、周りの方々が渋い顔をしております。

でも、具体的な事は一切書かない、ということで

何とか書かせて貰えそうです。

でも、最近、不調で文章がなかなか浮かばないので、

まあ、そのうちに・・・ということで(笑)

それでは、怖くない話、今夜もいきます。

どうぞ~!



これは俺の飲み友達が体験した話である。

彼はいつも、週末に片町に出ては、飲み歩くのが唯一の楽しみという男だった。

しかも、行きつけの店というのは、一切つくらず、常に入った事の無い店に

飛び込みで入るのを至上の喜びとしていた。

そんな彼が、ある週末の夜、いつものように片町へ飲みに出る。

片町では、顔馴染みの者達とバッタリと会ったりしたのだが、その誘惑にも負けず

彼はいつものようにして、新規開拓に精を出した。

そして、新規の店を2軒ほど回った時、彼は偶然、見たことも無いビルを見つける。

そのビルの名前は出せないが、相当古く、そして汚いビルである為、いつもは

ついつい見過ごしていた。

しかし、目の前にそういうビルが出現し、そして各階の案内板には、スナックやら、

ラウンジとかいう文字が並んでいるのを見てしまうと、彼の新規開拓精神に

火がついてしまう。

こういうビルに限って、凄く居心地の良い店があったりするんだよな!

彼は、1人でほくそ笑んだ。

そして、初めてのビルで飲む時には、とりあえず最上階のフロアに在るお店と

決めている彼は、早速エレベータに乗り込むと、最上階である5階を押した。

エレベータのドアが閉まり、ブーンという嫌な音を立てながら上へと上っていく。

5階に到着すると、エレベータのドアは、ギッギッガーという音を立てて開いた。

そこは、今まで知らなかったのが嘘のような、ド派手なイルミネーションが煌き、

そして、一番奥まで、色々な店が続いていた。

こんなビルの場合は、一番奥の店が一番広いスペースのはず・・・と彼は思い、

一番奥の店を目指して、通路を歩いていく。

左右に立ち並ぶ店も、どれも艶かしく、妖しそうな店であり、彼は色々と

目移りしながら歩いた。

そして、一番奥の店まで来ると、やはり、その店が一番明るく輝いており、

店の中からも、お客さんで賑わう声がザワザワと聞こえてきていた。

満員だったらどうしょうか?

彼はそんな事を考えながら、その店のドアを開けた。

すると、ドアを開けた先は、真っ暗闇。

そして、完全なる静寂に包まれている。

彼の頭の中は完全に訳がわからなくなっていた。

彼はそのまましばらく待っていると、店の奥のほうから、コツコツと誰が歩いてくる

音が聞こえてきたのだが、その足音と重なるように、苦しそうなうめき声も聞こえて

きたので、彼は慌ててその店のドアを閉めた。

そして、振り返ると、そこは完全な暗闇だった。

先程までの賑やかさは、どこにも無く、在るのは完全な闇と無音の世界。

しかし、背後から聞こえてくるコツコツという足音が妙に耳に響いた。

彼は恐怖の余り、走り出し、前方にうっすら光っているエレベータのボタン

めがけて走り出す。

そして、急いでエレベータの㊦ボタンを押して待っていると、背後からドアが

開くような音が聞こえてきた。

そして、その音と共に、コツコツという足音も近づいて来る。

その時、無事にエレベータが到着し、彼は急いで飛び乗り1階を押した。

そして、閉まりかけたドアから彼が見たものは、上半身だけのホステスらしき

姿の女だった。

彼は恐怖、そして助かった事を喜んだ。

だが、彼の恐怖はまだ終わっていなかった。

4階へ降りると、ドアが開いた。

すると、そこは5階と同じような真っ暗闇だった。

それなのに、1人の女性がエレベータに乗ってくる。

そして、その女がエレベータの奥に進むと、エレベータのドアは閉まり、そして

また下へと降りていく。

だが、3階に着いたときも、同じように暗闇の中から女が1人だけ乗ってきた。

そして、2階に着いた時も・・・・。

そして、いよいよエレベータは、1階へ到着した。

彼はやっと解放されると思い、少しだけホッとした。

エレベータのドアが開く。

しかし、そこは、彼が乗ってきた時とは、全く別の場所であり、そして、そこも完全な

漆黒の闇だった。

彼は降りようか、とうしようか、と迷った。

そうしていると、またしても暗闇の中から女が現れる。

今度は、暗闇の中から突如、10人ほどの女が現れた。

そして、彼がエレベータから降りようとすると、完全に彼の体をエレベータの中へと

押し戻した。

そして、再びドアが閉まった。

彼は恐怖で思考回路が停止していたが、それにしても、こいつらは何なんだ?

何故、こんな小さなエレベータに13人以上乗っても大丈夫なんだ?

と思い、彼に背を向けて立つ女達をマジマジと見た。

すると、その女たちには、全員腰から下というものが存在していなかった。

彼は思わずヒッと声を出してしまう。

すると、その声に反応するように、その女達が、一斉に彼の方を向いた。

首だけを180度回転させて・・・・。

彼はその場で気を失った。

その後、彼は犀川大橋の近くで寝ているのが発見された。

彼はその日以来、常連のお店しか行かなくなった。

この得体の知れないビルは、今も片町に実在している。


  


Posted by 細田塗料株式会社 at 21:09Comments(2)
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