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2018年07月04日

フラッシュプリント

フラッシュプリントはじめました。

通常は普通にインクジェット出力した画像に見えますが、スマホやデジカメでフラッシュ撮影すると・・・隠されていた新たな画像が出現します。

SNS映え、SNSを利用して拡散を狙った広告のギミックとしてその活用範囲が広がっています。

もっと詳しくフラッシュプリントを知りたい、見たい方はぜひお問い合せください。
 
※技術情報の開示、専用メディアのご注文にはユーザー登録と利用確認の確認および同意が必要となります。

7月にはいってから急に暑くなり、アイスクリームがおいしい季節になりました。

またこの夏もその土地土地のご当地アイスを堪能したいと思います。

営業のTでした。

  


Posted by 細田塗料株式会社 at 18:49Comments(0)

2018年06月13日

JV300&LA140W納品

先日、ミマキの溶剤プリンタJV300(おなじみの)とミマキのラミネーターLA-140Wを同時に納品させていただきました。

ながくお付き合いいただいている企業様ですが、
この度、新しい仕事にチャレンジという事で、はじめてインクジェットとラミネーターを導入いただきました。



今までたくさんお話を聞いていただきテストをしてのゴール。感無量です。
今後もお力になれるよう頑張ります。

これもちょっと前の話ですが、
京都の美山から若狭へ、毎年恒例のツーリングに行ってきました。
小浜では細田塗料で隣のデスクに座る人が合流(笑)



美山の道の駅で面白い看板を見つけました。



サイン営業のTでした。
  


Posted by 細田塗料株式会社 at 22:20Comments(0)

2018年05月18日

UVプリンタキャンペーン

最近お問い合せいただいている、UVプリンタのキャンペーンをご紹介します。

ミマキのフラットベット型UV-LEDプリンタをお得に導入できるキャンペーンです。

機種はUJF-3042MkⅡ(作図サイズ:300×420㎜)とUJF-6042MkⅡ(作図サイズ:420×610㎜)の2機種。

 

1年間の保守契約+専用設置代+イオナイザ(静電気除去装置)分がお得になります。

“下取りキャンペーン”となっておりますが、新たに導入をお考えでも大丈夫!御相談ください。
eigyou@p-hosoda.com  または 076-243-3344 まで


GW休暇から早くも10日が過ぎとっくに本来の仕事モードになっていますが、先週前半はちょっと抜け殻のようになっていました。

     

前半は伊勢~大阪~高野山、後半は富士山~箱根をツーリングしてきました。ハードだったけど充実したGWでした。

次の大型連休までまた頑張ります!(笑)営業のTでした。  


Posted by 細田塗料株式会社 at 18:45Comments(0)

2018年04月28日

ゴールデンウィーク

3月~4月の納品ラッシュを終えました。






そして!本日よりゴールデンウィーク!

細田塗料は4月28日(土)~4月30日(月)、5月3日(木)~5月6日(日)という日程で、ゴールデンウィーク休暇となっております。
なお、5月1日(火)、2日(水)は通常営業です。

春になり人や物の動きも活発になり、毎日たくさんのお問い合わせをいただいております。
県外からの中古溶剤プリンターのお問い合わせも増えています(昨日もご連絡いただきました)。
大変ありがとうございます!
残念ながら現在、ご案内できる中古プリンターがありませんが、
状態の良い物が入荷しましたら、このブログでお知らせ致しますので、今後もチェックをよろしくお願い致します。
m(_ _)m

今年のゴールデンウィーク、皆さんのご予定は?
私は伊勢~高野山~大阪をツーリングに行ってきます。天気も良さそうなので楽しみです。
みなさんも 思い思いのゴールデンウィーク、大いに楽しんでください!



営業のTでした。
いってきます。  


Posted by 細田塗料株式会社 at 11:05Comments(5)

2018年04月26日

コメント交流用広場?

営業のKです。

皆様、こんばんは。

そして、お久しぶりです!

コメント様にお使いの記事もかなりコメントが多く

なっておりますので、新たに作っておきますので、

ご自由にお使いくださいませ!

気にはなっていたんですが、遅くなってしまい

申し訳ありませんでした。

  


Posted by 細田塗料株式会社 at 23:40Comments(2)

2018年04月06日

中古プリンタ納品

今日、先月よりご紹介していた中古プリンタJV33が、新しい働き先に無事旅立っていきました。


最近は福岡、広島、岡山、兵庫など西日本からの御客様が多かったですが、
今回は神奈川県から引き取りに御来社いただきました。
おそらく東日本からでは一番遠方の御客様になるかもしれません。

遠いところ、大変ありがとうございました!

実は今日も中古プリンタについてのお問い合わせをいただきました。
私がここで紹介する中古プリンタは程度の良いものだけをアップしていますので、次のアップまでしばらくお待ちいただきますよう、よろしくお願いします。
※もちろん中古なので使用感はありますので御了承ください。

今回の御客様はジェットやバイク等のカスタムペイントでは超有名なショップ様でした。
いつか私の14Rとメットもカスタムペイントをお願いしたい!


全日本ロードレースも今週末が開幕戦。ますます忙しくなる営業Tでした。  


Posted by 細田塗料株式会社 at 22:33Comments(2)

2018年03月31日

闇塗怪談~戻レナイ恐怖~

サインディスプレイ部 営業のKです。

皆様、お疲れさまです。

そして、お久しぶりでございます。

まだ、こちらの会社のブログに毎日1万余りのアクセスが

あります。

本当に感謝しなくてはいけないですね。

それに、私が引越ししてからは営業のMさんが

新たな「怖くない話」で新境地を開いてくれまして。

私も、読むのが楽しみで、いつもは怖い話は絶対に

読まないのですが、何故か読んでしまいます。

そして、恐怖の余り、夜、寝られなくなる。

まあ、別の意味で・・・ですけどね(笑)

最近、新しい話がアップされていないので

少し寂しいのですが・・・・。

それはそうと、いよいよ発売されました。

「闇塗怪談~戻レナイ恐怖~」


書店さんでは、


こんな感じで並んでおりました。

もしも、お金が余ってしまってどうしようもない方は

是非とも、1冊如何でしょうか?(笑)

家の守り神・・・・として。

勿論、私も買いました(当たり前?)

大監督と妻に1冊ずつあげたら

嫌な顔をされました(涙)

まあ、別に良いんですけどね(泣)

ということで、今後も会社のブログも

宜しくお願い致します。

勿論、私も書きますので。

仕事の話ですけどね(笑)

それでは、またお会いしましょう!

  


Posted by 細田塗料株式会社 at 10:12Comments(8)

2018年03月21日

中古溶剤プリンタの御紹介

この商品は御成約となりました。たくさんのお問い合わせ大変ありがとうございました!

ミマキJV 33-130の中古機が入荷します。


インク仕様はブラックシアンマゼンタイエローを各2本のSS21ソルベントインクです。


プリンタ本体に、ミマキ純正のRIPソフトRasterLinkPro5SGが付属します。
RIP用のパソコン(Windows7以降)は別途ご用意ください。
メンテナンス用の洗浄液などは必要に応じて別途ご用意ください。
PCとの接続USBケーブル5mはお付けいたします。


5年間の使用感はありますが、印字品質は全く問題なく程度は良好です♪

設置してRasterlinkをインストールしたPCと接続すれば、直ぐに仕事に使えます。
※Rasterlinkのインストールについての質問はミマキ・コールセンターが親切に教えてくれますので安心です。

メーカー年間保守契約は付いておりません。
※修理が必要となった場合は、都度お近くのミマキサービスへご依頼いただく方法になります。

販売価格は15万円(税別)です。

納品につきましては、御購入いただく御客様がトラックなどで弊社へお引き取り願います。

このプリンタは来週より金沢市御影町の細田塗料で展示いたします。

サイン営業のTまで、お気軽にお問い合せください。
076-243-3344
eigyou@p-hosoda.com
https://www.facebook.com/iroirohosoda/ ←フェイスブックやってます  


Posted by 細田塗料株式会社 at 00:00Comments(0)

2018年03月16日

ミルクペイント

昨日、日本テレビの朝のTV番組 スッキリ で、細田塗料でも昔から取り扱いがあるターナー色彩 様の「ミルクペイント」が取り上げられていました。

ミルクペイントとは、、、DIYを安全に楽しむための天然由来の水性塗料です。身の回りの物を、マットで柔らかい色調のアーリーアメリカンな雰囲気に仕上げてくれます。


さらにミルクペイントの各種メディウムを使うと、アンティーク調に塗り替える事ができます。

⚫︎ブラウンの汚しでアンティーク調に「アンティークメディウム

⚫︎白っぽいホコリのような雰囲気なら「ダストメディウム

⚫︎塗装がヒビ割れた風合いは「クラッキングメディウム

⚫︎漆喰の質感を表現するなら「プラスターメディウム

⚫︎金属を錆っぽく古びた感じは「ラストメディウム
 ※錆びてるように見えるだけです。

などなど、、、様々なエイジングな塗り替えが楽しめます。

ぜひDIYに挑戦してみてはいかがでしょうか?
ご興味ある方は、ぜひ、お問い合せください。
076-243-3344
eigyou@p-hosoda.com
https://www.facebook.com/iroirohosoda/ ←フェイスブックやってます
営業のTでした。  


Posted by 細田塗料株式会社 at 18:33Comments(4)

2018年03月10日

お待たせ致しました!

サインディスプレイ部  営業のKです。

これが、怖くない話関連での最後のアップになります。

皆様、お待たせ致しました。

(本当に待ってくれてた人が居るのだろうか?)

いよいよ、新しい場所でのブログがスタートしました。

場所はFC2ブログになります。

一応、パソコン、携帯、スマホに全て対応しているそうなので、

たぶん、誰でも閲覧できるかと思います。

urlは、

http://isikawakenkaidan.blog.fc2.com/

になります。

もしくは、

およそ石川県の怖くない話

で検索して頂ければ無事にたどり着けるかと

思います。

尚、そちらでは、営業のKというHNではなく、

語り人K、というHNでやっていきます。

コメントも沢山お寄せ頂くと嬉しいです(笑)

それでは、出来る事なら、沢山の方にこのまま

移転しても読み続けて頂けると最高に幸せです。

それでは、向こうのサイトで再会出来る事を

お待ちしております!
  


Posted by 細田塗料株式会社 at 15:44Comments(18)

2018年03月10日

交流用コメント広場①

サインディスプレイ部  営業のKです。

皆様、お疲れ様です。

これまで、沢山の読者様にてコメント欄で

ご交流頂き、ブログを盛り上げて頂きました。

ということで・・・・。

今後も新しいブログには移行出来ず、このまま

こちらで交流していきたいという読者様の為に

コメント欄を開放します。

勿論、私もチェックさせて頂きますので、

そろそろ、一杯になって書き込みが大変、という

コロンとを寄せて頂ければ、すぐに新しいコメント欄を

提供させて頂きますので、お気軽にどうぞ!

それでは、荒れる事無く、楽しくお使いくださいませ!
  


Posted by 細田塗料株式会社 at 15:35Comments(4)

2018年03月07日

お詫びとお知らせ

サインディスプレイ部  営業のKです。

皆様、お疲れ様です。

もうお気付きの方もいらっしゃると思いますが、

『歴○博物館』の記事を削除致しました。

匿名で、私ではなく会社宛にメールがありました。

公共の施設に対する怖い話を書くなど

会社としての資質を疑う、との内容でした。

勿論、その方の意見にも一理あると思いますし、

決して否定は致しません。

ただ、私個人への苦情ではなく、会社宛の苦情

という事ですから、緊急措置として、件の話はブログから

削除せざるを得ませんでした。

ですから、その話に、コメントを頂いておりました皆様方には

大変、失礼な事であり、心から申し訳なく

思っております。

本当に申し訳ありませんでした。

ただ、このような事が起こると、やはり会社のブログで

怖くない話を書き続ける事は無理だと判断しました。

ですから、今後は一切、会社のブログである此方には

怖くない話をアップしないことにさせて頂きます。

本来でしたら、ギリギリまで書き続けてから終わりに

したかったので、私自身残念ですが、仕方

ありませんでした。

やはり会社にこれ以上、迷惑を掛けるわけには

いきませんので・・・・。

あと、2~3日で新しいブログの準備が完了致しますので、

その時点で、こちらにて新規個人ブログのアドレスを

公表させて頂きたいと思っております。

突然の事で、お詫びの言葉もございませんが、

ご理解頂けると幸いです。

尚、通常の仕事関係の記事は、このまま此方で

書き続けますので宜しくお願い致します。

それでは、次にお会いするのは、新しいブログの

告知になると思いますのでそれまでしばらくの間、

お待ち頂ければ、と思います。

ご挨拶もその時にさせて頂きますので。

それでは、宜しくお願い致します。
  


Posted by 細田塗料株式会社 at 20:28Comments(97)

2018年03月06日

ビルの屋上

サインディスプレイ部  営業のKです。

皆様、お疲れ様です。

最近、コメント欄にミニ子さんを気遣って

常連さん達の暖かいコメントが書き込まれてます。

それを見ると、何か、グッとくるものがあります。

思えば、会社のブログにろくでもない怖くない話を

書き綴るようになり、ねとらぼで取り上げられ、

ヤフーニュースに取り上げられ、とあっという間に

読者さん達の数が膨大なものになりました。

確か、1日で70万PVという日もありましたね(笑)

そんな感じで膨れ上がった読者様の数も、きっと

ずくに少なくなるだろうと思っていたら、かなりの

PV数をずっと維持している。

これはもう奇跡に近いと思ってます。

承認してからコメントが反映される仕組みにしてから、

『読み終わったら削除してください』と書かれており、

その内容には、とても言葉には現せない程の暖かい言葉や

力強い言葉、そして私の身体を案じて、いつも立派なお香を

送り続けてくれた方もいらっしゃいます。

本当に、感謝の言葉も見つからない程です。

そんなブログも会社のHPの中で書けるのもあと少し。

何か卒業という気持ちが湧いてきてしまします。

勿論、ライフワークとして書いておりますので、私がもしも

退職すれば、どのみち会社のブログには書けなくなるのですが、

それでも、少なからずブログの移転と共に、離れていかれる

読者の方もいるのだろうと思うと、複雑な気持ちです。

ただ、1つだけいえる事は移転先でブログを書くという事は

それまでの様に会社に護られながら呑気に書いていられる

訳ではないということ。

全ては自己責任。

確かに身の引き締まる思いですが、それ故、会社に迷惑を

掛ける事も無くなりますので、より一層、怖くない話にも

磨きをかけなくては、と思っている所存です。

ちなみに、今日から明後日まで高校入試の為、休校と

なっている大監督は、相変わらず呑気に歌を歌いながら

踊っております。隣の部屋で(笑)

それでは、今夜もいきます。

怖くない話。

それでは、どうぞ~!




その日俺はある場所に向かう為にバスに乗っていた。

確か、知人のライブに呼ばれて、会場に向かっていたと記憶している。

20分ほどバスに乗り、最寄のバス停で降り、そこからは徒歩での移動

だった。

いつもは車での移動ばかりだから、歩いているとついつい周りの景色を

必要以上にキョロキョロと眺めてしまう。

こんな所に公園があったんだ・・・・とか

此処も昔は空き地だったのにな・・・・などと思いを巡らせながら

歩いていると何故か、頭上がやけに気になってしまった。

そして、立ち止まり、上を見上げると、歩いていく道なりに大きなビルが

立ち並んでいる。

ここら辺のビルってこんなに大きかったんだ・・・。

そんな事を考えながら更にあたりのビルを見回していると、誰かがビルの

屋上に立っているのが見えた。

別にビルの屋上に人が立っていたとしても普通ならそのまま気にも留めない

のだが、その時見えたのは、ビルの屋上の一番外側ギリギリの場所に立ち

眼下を見ている初老の男性の姿だった。

その姿はまるで思い詰めて今にも飛び降りそうな感じに見えた。

俺はしばらくその男から目が離せなくなった。

かなりの高さが在るにも拘らず何故かその男の顔まではっきりと見える様な

気がした。

まるで、何かに絶望しまるで生気の無い顔で虚ろな表情を浮かべている。

すると、一瞬、その男と目が合った様な気がした。

そして、その時、その男は少しだけ笑ったように見えた。

ヤバイ!

そう思うと同時に俺は走り出していた。

先程見せた男の笑い顔は、まるでこの世で最後に出会った者に対する惜別の

笑顔にしか見えなかった。

俺は人並みを掻き分けながら、その男がいるビルまでたどり着くと、急いで

エレベータに乗り込んだ。

そして、最上階まで昇ると、エレベータから降りて、暗い廊下を歩く。

すると、どうやら屋上に出られるような鉄製のドアを見つけた。

俺は急いでドアに飛びつき開けようとすると、何故か鍵が掛かっている。

何故鍵が掛かってるんだ?

そう思ったが、それよりも今は、先程の男の安否の方が心配だった。

急いでドアのロックを外し、飛び出すように外へ出た。

外の明るさで一瞬、視界が遮られると同時に、俺は何かにつまずいてしまう。

前に倒れるように手を着くと、そこはビルの屋上のギリギリの所であり、

壊れた金網フェンスから身体が外にはみ出していた。

俺は思わず血の気が引いた。

もう少しで落ちるところだったのだから・・・。

そして、ゆっくりと周りを見回す。

しかし、先程の男の姿は何処にも見えない。

確かに、今俺が居る、この位置に男は立っていた筈である。

俺は、まさか・・・・と思い、屋上から恐る恐る下を見た。

先程、男を見てからすぐに俺はこのビルの屋上まで上がってきた。

しかし、屋上には誰もいない。

だとしたら・・・・。

俺は嫌な確信を持ったまま眼下を見下ろす。

しかし、そこには、いつも通り、通行人が行き来しているだけであり、

何の騒ぎも起こってはいなかった。

その時、まるで誰かに突き飛ばされた様な衝撃が背中に走る。

そして、俺の体は、更に屋上の外側に持っていかれる。

しかし、何とか、錆び付いた金網のフェンスに摑まり難を逃れた。

俺はもう腰が抜けてしまい、そのまま尻を突いたまま後ずさりするように

フェンスから離れた。

そして、そのまま逃げるようにビルから降りると、そそくさとライブ会場へと

急いだ。

それから数ヵ月後、偶然Aさんと、そのビルの前を通る事があった。

俺は、思い出した様に、あの時体験した事を話した。

そして、俺が、

信じないかもしれないけど、本当の話だから・・・。

と言うと、Aさんは表情一つ変えずに、

別に信じますよ。

だって、その男って、いつでもあのビルの屋上に居ますから・・・。

俺が、いつでも?なんで?と聞くと、

あれはあそこで自殺した男の霊ですからね。

自殺した者は、永遠に死ぬ間際の恐怖を繰り返し味あわなければいけないから。

だから、毎日、何度でも飛び降りるんです。

そして、地面に叩きつけられた痛みと共に、気がつくとまた屋上に立っている、

その繰り返しです。

そして、きっと1人で死ぬのに飽きたんでしょうね・・・。

一緒に自殺する相手を探してる・・・。

そんな事をすれば、もっと苦しまなければいけないのに・・・。

馬鹿ですよね。本当に・・・。

でも、良かったじゃないですか?

馬鹿は馬鹿同士、一緒に連れて行かれなくて・・・。

そう言って笑った。

それでも、納得がいかない俺は、更にこう言った。

でも、あの時見た男は、どう見ても普通の人間にしか見えなかったのに・・・。

すると、Aさんは、小馬鹿にした様な顔で、

だいたい、この位置から屋上に立っている男の表情まで見える訳が無いでしょ?

もしも、見えてたとしたら、その方が怖いですよ!

それに、屋上のあそこに在る貯水タンクですら、あんなに小さく、そして全部が

見えていないのに、その男が立っているのが見えるというのが、あの得ませんから。

だったら、きっと、その男は身長が10メートルくらいあったんですかね(笑)

そんな訳ないでしょ?

つまりはKさんに最初から良く見えるように大きくなってた・・・。

そんな感じですかね・・・・。

そう言って更に笑われてしまった。

そんな事があってから、俺はもう屋上を見ないように気をつけている。

道連れにされるのはやはり御免だから。
  


Posted by 細田塗料株式会社 at 22:01Comments(18)

2018年03月05日

人身事故

サインディスプレイ部  営業のKです。

皆様、お疲れ様です。

もう少しでブログの引越し作業も終わりそうです。

その時には、ご報告させて頂きますので、

宜しかったらそちらも覗いてくださいね。

そして、コメント欄には良く目を通しているつもりなのですが、

削除希望とか、アップしないで!という文字を見落としている

場合が良くあるみたいです。

もしも、書き込みされた方で、気付かれた方が

いらっしゃれば、すぐに教えていただけると助かれます。

本当に申し訳ありません。

金沢は今日は1日中、雨でしたね。

これから、少しずつ暖かくなり、そして春。

花粉の季節でもありますが、やはり気持ちが

明るくなります。

まあ、一年中、明るいのも、うちには1人

居りますが(笑)

それでは、今夜も怖くない話。

いってみましょう。

こちらのブログに新しい話をアップ出来るのも

あと何回くらいだろうか・・・。

それでは、どうぞ~!





高校時代の友人に東京で就職し家庭を持っている者がいる。

現在は東京のマンションで家族4人で仲良く暮らしている。

実は高校時代から彼とは一緒に居る時間が多かった。

理由は簡単。

彼もかなりの霊感の持ち主であり、そういう点で俺とは話題を共有

出来たからだ。

たまに、実家がある金沢に戻ってくると必ず連絡があり会うのだが、俺が

一戸建ての家に住んでいるのを見ると、いつもため息をついては、

俺も金沢でずっと暮らしてれば、一戸建ての家に住めたのかなぁ・・・。

と嘆いている。

俺にしてみれば、東京でマンション暮らしをしている方が羨ましいのだが。

そんな彼は、電車に乗っているとよく飛び込み自殺に遭遇するらしい。

それは駅のホームで電車を待っている時に目の前で飛び込み自殺に遭遇する

という場合もあれば、電車に乗っていて、飛び込み自殺に遭遇する場合も

あるのだという。

そして、今回書くのは、後者の方の話である。

その日、彼は仕事で大宮市まで行く用事が出来てしまい、電車に乗った。

そして、彼が電車に乗ってから10分もしないうちに、その電車は急ブレーキを

かけた。

またか・・・・。

彼は思ったという。

ただ、その時はいつもとは少し違った。

まるで、彼が運転しているかのように、どんな風に電車に飛び込み、そして

どんな風に巻き込まれたのかが、手に取るように伝わってきたという。

そして、彼が乗る車両が、その自殺者の身体の上を通過する時にも、確かに

何かに乗り上げるような気持ちの悪い感蝕が伝わってきた。

不思議な事に、その時はまるで彼が電車に轢かれたかのように、身体が痛み、

心臓が大きく脈打っているのが耳元で大きく聞こえた。

なんなんだ?・・・・この感覚は・・・・。

そして、電車はしばらく進み、そして止まった。

電車の中、そして車外からも悲鳴の様な声が聞こえてくる。

あ~また遅刻かな・・・。

そう思った彼は、アポイントを取っていたお客さんの所へ電話で遅れる旨を

伝えようとした。

その時、突然、酷い耳鳴りがして、それから全くの無音状態になった。

電車の中には、窓に張り付いて外の様子を見ている人達で溢れかえっていたのだが、

そんな中、彼は一人でパニックになっていた。

どうして、突然・・・・。

そんな事を考えながら、必死に耳を叩いたり摩ったりしていたのだが、ふと

前方を見た時、彼は思わず固まってしまう。

そこには、窓の張りついた人の向こう側で電車を這い上がってくる何かが見えたのだ。

そして、それはすぐに自殺した女性なのだと分かったという。

身体は大きく引き裂かれ、首が皮一枚で繋がり、ダラリと垂れている。

腕も足もまともに残っている部分はひとつも無かった。

そんな女が、どうやって上って来たのかは分からないが、間違いなく少しずつ

ではあるが、電車の側面をのぼり、窓に張り付いている。

外を見ている人達には見えていないらしく、誰もその女には気付いていない。

どうして、俺にだけ見えるんだ?

彼は、いつもの自分の霊感を恨んだが、それでもその女が電車の外にいる

限りは安全だろうと高をくくっていた。

それに、その女は何をしているのかも分からなかったから、彼はそのまま

気付かないフリをする事にした。

電車のシートに座り腕組みをして、目をつぶった。

相変わらず、耳が聞こえなかったので、少し不安はあったが、それでも

こんな場合は、気付かないフリをするのが一番だという事は、それまでの

彼の経験から十分分かっていたから・・・。

すると、突然、

ペチャっ・・・・。

という大きな音が耳に入ってくる。

彼は耳が聞こえるようになったのか、と思い、ゆっくりと目を開けた。

声も出なかった。

そこには、目の前の電車の床に、倒れ込んでいる女の姿があった。

そして、それは紛れもなく、先程窓の外を這い上がっていた女だった。

血が噴出し、千切れた身体のまま、その女は体を起こそうと喘いでいた。

千切れた手と足で踏ん張って立ち上がろうとする度に、千切れた手足から血が

飛び散り見ていられない程痛々しかったが、彼はそれから目を話す事が出来ず、

固まったままそれをじっと見ていた。

そして、その女が立ち上がり、皮一枚で繋がって、ダラリと垂れ下がっている顔で

ニンマリと笑ったのを見た時、彼は一気に立ち上がって走り出した。

相変わらず、車内の音や話し声は聞こえてこなかったが、何故か、その女が

ペチャっ・・・ペチャっ・・・

と追いかけてくる音だけは、はっきりと聞こえてきた。

彼は後ろを見ずにひた走った。

車内のほかの乗客達は、そんな彼を不思議そうな顔で眺めていたが、

彼にはそんな事を気にする余裕など無かった。

あの身体では、追いかけてくる事など出来る筈もなかった。

だとしたら、先程から聞こえてくる、ペチャっ・・・という音は何なのか?

だから、彼は走るしかなかった。

きっと、車両を進めば、何処かのドアが開いている筈・・・。

そう思っていた。

しかし、彼の希望はすぐに消えてしまう。

一番奥の車両まで来た時、そこのドアはしっかりと閉まったままだった。

彼は思わず天を仰ぎ、その場で立ち尽くした。

息が切れて心臓が今にも飛び出しそうだった。

すると、何かが彼の足に触れた。

俺はその足を恐る恐る見た。

すると、そこには、先程の女が、彼の足にまとわり付くようにして、千切れた

両手で挟みこんでいた。

彼はそのまま意識を失ったという。

そして、気がついた時、彼は救急車の中にいた。

意識を取り戻した彼に、救急隊員は、色々と聞いてきたが、結局そのまま

病院へと搬送された。

病院で診察を受け、どこにも異常が無いという結果にホッとしていると、今度は

警察がやってきた。

彼は????となったが、彼の衣服や手、そして靴が血らしきもので、真っ赤に

なっているのを見て、自分でも驚愕した。

もう彼の耳は普通に聞こえるようになっており、警察が厳しい口調で彼に職務質問

をしてきた時も、いったい何があったのかがまったく分かっていなかった。

そして、警察から聞かされた話で、彼は、言葉を失った。

意識を失った後、彼は電車から車外に出て、こともあろうか、電車に飛び込み

巻き込まれている女の身体を引っ張り出そうとしたのだという。

スーツ姿の彼が突然、素手で、自殺した女の体を1人で引っ張っている様は

異様としか言いようがなかったという。

結局、警察から厳しい叱責があり、もしかすると罪に問われるかもしれませんから、と

言い残して警察は帰って行ったが、彼はしばらくの間、そこから立ち上がることも

出来なかったという。

結局、その後、彼は積荷と割れる事は無かったのだが、その時ほど、自分に霊感が

あるという事を恨んだ事は無かったという。
  


Posted by 細田塗料株式会社 at 21:29Comments(15)

2018年03月04日

海原に浮かぶ・・・・・。

サインディスプレイ部  営業のKです。

皆様、お疲れ様です。

そして、こんばんは。

最近、遅めの更新で申し訳有りません。

今日は昼頃から、バイクでトコトコと林道を

走ってきました。

とても良い気分転換になりました。

いや~、片町に飲みに行くよりよっぽとストレス解消になります。

まあ、飲みに行くのは止めませんけどね(笑)

今日は、どうやらうちの大監督も金欠状態が悪化

してきたらしく、以前断念した、怖い話の朗読のバイトを

真剣に考えているようです。

勿論、バイト料は私が払うのですが(涙)

でも、実現すれば、うちの大監督の生声が聞けますね。

まあ、ガキっぽい声なんですが、本人は声優志望

らしいので・・・。

もしも、実現する事になったらご報告しますが、

私と同じで打たれ弱い性格ですので、

長い目で暖かく見守ってやってください(笑)

さあ、明日は朝から大型プリンタの納品だ~!

それでは、今夜もいきます。

怖くない話。

どうぞ~!




メアリーセレスト号事件というのをご存知だろうか?

今から150年くらい前に起こった不可解な事件である。

その概要は、ある日、メアリーセレスト号という船がイギリスの海上で

発見された。

当時としてはかなり大きな貨物船であり、そんな船が無傷のまま

漂流していた。

そして、船内を探索すると、そこには船員は誰もおらず、テーブルには

朝食の用意が並んだままになっており、船内は水浸しになっていた、

というものだ。

これは現代においても、説明不可能な事件として未解決のままなのだという。

そして、この話を読んだ時、俺は以前、叔父から聞かされた話を思い出した。

叔父は、かなり大きな外国籍の貨物船でコックをしていた。

当時、名古屋に住んでいた俺は、何度か叔父が名古屋の港に寄港した際、

会いに行った記憶がある。

とても大きな船で、その船にも何度か内緒で乗せてもらった事もあった。

そんな叔父が、その大きな貨物船のコックを辞めた時に聞かせてくれた

話がそれである。

酒を飲みながら話をしていた俺は、

何か不思議な話は無いの?

と軽い気持ちで聞いた事がある。

すると、叔父は、急に真顔になって話してくれたのがこれから書く話である。

大きな貨物船ともなれば、航行中に全く他の船とも出会わない日が延々と続く。

実際には海の上には沢山の数え切れない程の船が航行しているのは間違いない

のだろうが、それも大海原の中では、まるで小さな点のような存在であり、

それがお互いに出会うという事が珍しいのだという。

だからという訳でもないが、もしも海の上で他の船に出会ったら、国籍は関係なく

汽笛を鳴らして挨拶をするのが決まりらしい。

もっとも、お互いがぶつからないように、というのが最たる目的なのだろうが、

それでも、お互いの航行の安全を祈る、というのが本当のところらしい。

そして、もう1つ、これは国際的に決められている事であり、守らなければ

罰則が科せられるそうなのだが、もしも救助を必要としている者を発見した

場合には、何よりも最優先で、その者の救助にあたらなければいけないのだという。

だから、どんなに急いでいても、そして発見した時点で、それが既に死んでいるのが

明らかだったとしても、例外なく助けなくてはいけない。

勿論、その救助が困難を極める場合には、無線で近くの港に、要救助者の存在を

知らせなくてはいけない。

そして、それは船乗りのプライドとして、皆がきちんと厳守する。

明日はわが身・・・。

いつも危険と背中合わせの船員にとって、助け合うのはお互い様なのだ。

しかし、どうやら例外もあるらしい。

別に、法律で決まっている訳でもなく、世界中の船乗りの間では暗黙の了解

となっている事。

それは・・・・。

人外のモノを見つけても決して救助してはいけない・・・・ということだ。

海の上を航行していると、実際、ありえない場所に人が漂っている事があるらしい。

それは、板につかまって波間に浮かんでいたり、大きな板の上に座っていたりと

様々らしいのだが、そのどれもが、満面の笑みで、船に手を振ってくるらしい。

実際、漂流している人間という者は、その殆どがまるで死んでいるかのように

ビクリとも動かないのだそうだ。

それはそうだろう。

大きな海原。

水平先しか見えない様な海の上で、1人で漂流しているとすれば、波に飲まれたり

照り返す太陽の日差し、そして渇水などで、グッタリしているのが当たり前

なのだろう。

船が沈没したり、船から落ちたりして漂流したとしても、生きていられるのは

良くて1日か2日。

そして、その間に他の船に見つけてもらうというのは奇跡に近い。

勿論、そんな奇跡で助かった者も実際にはいるのだろうが、それはほんの

数えるほどだろう。

だから、もしも海の上で漂流しているにもかかわらず、満面の笑みで助けを請う者

を見つけた時には、皆、それが本当に人間なのか、を確認するらしい。

すると、手が1本多かったり、顔が異様に大きかったりと、その殆どが異形

なのだという。

そして、もしもそれが人外のモノだと分かったなら、急いで速度を上げて

その場から逃げなくてはいけないのだという。

のんびりしていると、ソレらは、船にしがみついて船上へと昇って来る。

そして、もしもそうなってしまったら、そのまま船員全てが、そのまま海の中へ

連れて行かれるのだそうだ。

それは、海の中から濡れたままの姿で船に上がり、そして一瞬のうちに、船に乗る

全員を海の中へ引きずり込む。

そうなったら、もう逃れる術はない。

だから、船乗り達は、怪しい漂流者や難破船には、絶対に近寄らないという。

いまだ謎だらけで原因が特定されていないメアリーセレスト号の事件も

これが原因なのだとしたら説明がつく。

確かに、こじ付けかもしれないのだが・・・・。

そして、叔父はよく言っていた。

海には説明のつかない事がいまだに沢山あるから・・・。

だから、不思議な事が起きるのが当たり前なのだと・・・。

人間は、きっと海の事は、その1パーセントも解明できていないんだろうな。

そんな言葉が、ずっと頭の中に残っている。




  


Posted by 細田塗料株式会社 at 22:21Comments(25)

2018年03月03日

・・・・と一緒に過ごした夜

サインディスプレイ部  営業のKです。

皆様、お疲れ様です。

昨夜はメーカーさんの飲み会でした。

帰宅すると、午前2時。

そして、今朝も朝6時に起きて、1日仕事。

辛い1日でした(笑)

うちの大監督は、お昼まで寝てから、シャワーを浴び、

それから友達とカラオケ三昧だったようです(涙)

春になったら高校3年生なんですけどね。

なんか、小学生の頃と全く変わっていない感じがします(笑)

まあ、娘の人生ですから・・・・。

それから、2017最恐戦へのご投票、感謝致します。

竹書房のご担当者様も喜んでおられました。

そして、いよいよ3月29日・・・。

『闇塗怪談・・・戻レナイ恐怖』が発売となります・・・・が、

未だに表紙も決まらず、話も1/3ほどしか完成しておりません(涙)

本当に大丈夫なのだろうか?

まあ、成るようにしか成りませんが・・・。

でも、最後の出版なので、良い本にしたいという思いは

私もご担当者様も強いんですけどね。

まあ、考えないでおきましょう!(笑)

ちなみに、お客さんから、次の本はいつ出るの?

と聞かれるので、

あっ、次の本は官能小説になりますから・・・・。

と冗談を言っていたら、何故か、いや当然のごとく、

Kは、官能小説の作家になった、という噂が

蔓延しております。

って、まあ、どっちでも良いですけどね(笑)

ということで、今夜もいきます。

怖くない話。

遅くなってしまい申し訳ありません。

それでは、どうぞ~!





これは偶然飲み屋で出会った方から聞いた話である。

彼は元々は東京の出身であり、東京の私立大学を卒業して、それなりに

著名な企業に就職した。

ちょうどバブルの頃に大学を卒業した彼は、完全な売り手市場の環境の中で

幾つもの優良企業から採用され、その中でも特に評判の良かった会社を選ぶ。

しかし、程なくしてバブルが崩壊し、会社の経営は苦しくなっていく。

彼もその頃にはそれなりに頑張っており、会社にとっては必要とされている

社員なのだと確信していた。

しかし、矢先、会社では希望退職者を募る事になり、すぐに彼にも白羽の矢がたった。

彼はなんとしてでも会社にしがみつこうとしたのだが、そのうちに会社でも仕事を

与えられなくなってしまい、結局自暴自棄になって彼は会社を辞めてしまう。

しかし、彼にはそれなりに仕事に対する能力には自信があったらしく、次の

就職先など簡単に見つかる、と高をくくっていた。

だから、前の会社の退職時に支給された退職金でしばらくはのんびり暮らしたそうだ。

そして、いよいよ退職金が少なくなってしまってから慌てて次の就職先を探した

らしいのだが、長い間、仕事せずに遊び呆けていたのが災いしたのか、どの会社を

受けても全く採用して貰えなかった。

それも、以前の彼ならば絶対に受けないような小さな会社にまで面接に行ったが、

彼を採用してくれる所は何処にも無かった。

そのうちに、所持金は底をついたのだが、相変わらず就職先の目処はたたず、

住んでいたアパートにも居られなくなり、彼はホームレスとなった。

しかし、その頃はホームレスが急増していた時期でもあり、またホームレスにも

ナワバリの様なものがあるらしく、駅の建物に行っても公園に行っても彼を受け入れて

くれる場所は存在しなかったらしい。

そこで、彼は空家を見つけては其処を寝床にするようになる。

悪い事とは十分分かっていたが、その頃の彼にはそんな事を気にする様な心の余裕

は一切持ち合わせてはいなかった。

最初、空家に泊まった時、やはり怖かったという。

それは、誰かが帰ってくるのではないかという恐怖や、警察に見つかったら、という

恐怖、そして、もしも幽霊が出たら・・・という恐怖だったらしいが、しばらく

そんな生活を続けるうちに、そんな恐怖はあっさりと消えてしまった。

実際、雨風をしのげるというだけではなく、空き家にはどこか懐かしい匂いがした。

場合によっては、以前の住人が残していった家具や布団などがそのまま利用出来る

場合もあったし、昼間は日雇いの仕事をし、疲れて帰って来て寝るというだけの

利用だったから、彼には十分快適な住空間になった。

勿論、ごく稀に警察に見つかりそうになった事もあったらしいが、そんな時には

また新しい空家を探せば良いだけ、なので彼には何の不安も無かった。

そんなある日の事、彼はいつもの様に日雇いの仕事を終えると、時刻は既に

日付が変わっていた。

さすがにその時刻になると、その頃使っていた空き家には戻る気力は無く、彼は

ビールと弁当を買って、その夜の寝床として使えそうな空き家を探していた。

すると、突然、激しい雨が降り出して、彼は逃げるように、一軒の古びた民家に

飛び込んだ。

明らかに空き家なのは間違いなかったが、それでも彼がいつも拝借している

空家とは違い、あまりにも古い家屋だった。

それでも、外はまるで滝のような雨が降り続いていたので、彼はとりあえず、

タオルで濡れた服を拭き、とりあえずその空き家で雨宿りをする事にした。

気のせいか、その空家は、線香の匂いがしたという。

しかし、そんな事は、気にも留めず、彼は買ってきた弁当を食べ、ビールを

飲んでいると、疲れていたのか、もう他の空き家に移動する気力が無くなった。

季節は春だったが、それ程寒さも感じなかったので、彼はとりあえず

寝られれば良い、と考え、その場で横になった。

そして、彼はそのまま深い眠りに就いた。

どれ位の時間が経過しただろうか・・・。

彼は、もしもし・・・もしもし・・・という声によって眠りから覚めた。

最初、警察が見回りに来たのだと思ったらしい。

だとしたら、どうやって弁解しようか・・・。

そんな事を考えていた。

しかし、次の言葉を聞いた時、彼は一気に緊張から解放された。

あの・・・ビール、少し残ってるようですが、貰っても良いですか?

その言葉を聞いて、彼は声を掛けて来たのが、彼と同じホームレスだとすぐに

認識した。

そして、ゆっくり起き上がると、声のする方を見た。

すると、そこには、ホームレスとはとても思えない様な小奇麗な服を着た男性が

立っていた。

年齢は彼と同じ位であり、何も食べていないのか、彼よりもかなり痩せていた。

こんな奴がホームレスをしているのか?

彼は少し藤木に思ったが、それでも彼が飲み残したビールを欲しがっているのだから、

きっとホームレスに違いない、と確信する。

彼は翌朝の分として買っておいた弁当をその男に差出し、余っていたビールも彼に

あげた。

すると、その男は、何度もお辞儀をすると、無言のまま、弁当を食べ出した。

弁当にがっついている姿を見ていると、きっと自分も他の人から見れば、こんな風に

映っているのかと思うと、少し滑稽に思えた。

そして、弁当を食べながら、その男は色々と彼に話しかけてきた。

どうやら、その男は彼がその家に飛び込んでくるずっと前から、その空き家に

住みついているらしく、その空き家の事を詳しく語ってくれる。

そして、その話が終わると、今度は、人生哲学みたいな話を始める。

最初は、くだらない話だろう、と聞き流していたらしいが、どうやらその男は

かなりの苦労をしてきたらしく、それを面白おかしく、そして時に熱く語ってくれる。

そして、彼に対して、自分のようになってはいけない、と何度も繰り返す。

死ぬ気になれば何でも出来るから・・・。

自分みたいに諦めたら、もう終わりだ・・・。

死ぬのは、決して楽になれる事ではない・・・。

死ぬ、とか終わり、という言葉がよく出てきくるのは気になったが、それでも

その話には不思議な

説得力があり、彼は知らないうちに頷きながら熱心にその話に聞き入った。

そして、その男が弁当を食べ終わり、ビールを飲み干すと、彼とその男は

その場で並んで横になった。

そして、色々な話をしているうちに、彼はまた眠たくなってきて、そのまま

寝てしまう。

久しぶりに一人ぼっちではなく寝られるというのは、彼にとってはとてつもなく

安心出来る事だった。

相変わらず、線香の匂いが部屋の中に充満しており、それは先程よりも強く

なっていたのだが、そんな事を気に留める時間もない程彼はあっさりと

深い眠りに落ちた。

そして、次に目が覚めると朝になっていた。

昨夜の雨が嘘のように、明るい光が差し込んでいた。

とても気持ちの良い朝・・・・。

そうなる筈だった。

しかし、彼は部屋の中に充満したフルーツの様な匂いでむせ返ってしまい、

慌てて部屋の窓を開けた。

そして、昨夜の男は何処にいるのか、と家の中を探しに出て、すぐに彼は腰を

抜かしてしまう。

彼が寝ていた部屋の隣。

その小さな部屋の中に何かがぶら下がっていた。

彼は腰を抜かしたまま、身動きが出来ず、それを見ていた。

それは、もはや男女の区別も出来ない程、腐乱し、垂れ下がった首吊り死体だった。

縄に掛けられた顔は大きく膨れ上がり、縄から長く伸びきった首が、畳の上

の身体部分を何とか支えていた。

それでも、彼はその時、その首吊り死体が、誰なのか、何となく分かったという。

きっと、昨夜のあの男が・・・・。

そう考えると、確かに気持ち悪いものではあったが、不思議と怖さは感じなかった。

それは、きっと今目の前に垂れ下がっている男が、彼に自分の様になってはいけない、と

教える為に、現れてくれたのだと感じていたから。

彼は、少し気持ちが落ち着くと、しっかりと両手を合わせて黙祷した。

そして、その家から出る際、昨夜、あの男にあげたはずの弁当が手つかずのまま

残っているのを見て、やはりそうか・・・と納得した。

そして、その空家から出ると、すぐに警察に電話を掛けた。

勿論、名乗りはしなかったらしいが・・・。

そして、彼はそのすぐ後、縁があって、金沢で就職口を見つけて、金沢市に

引越しした。

それからは、ずっと金沢市で生活し、今では妻と2人の子供と共に、一戸建ての

家に住み、それなりに幸せな暮らしを送っているのだという。

そして、それもこれも、あの夜、出会った男からの教訓があったればこそ、だと

熱く語ってくれた。

その男性が、少しでも苦痛から解放されるように祈るばかりである。
  


Posted by 細田塗料株式会社 at 23:07Comments(19)

2018年02月28日

目覚まし時計

サインディスプレイ部  営業のKです。

皆様、お疲れ様です。

いや~、よく誤字脱字を指摘されます(笑)

しかも、私の誤字脱字には特徴がありますので、

皆さん、うすうす感づいてるかもしれませんが、

私はキーボードの入力として『かな入力』を使っております。

昔は、かな入力専用キーボードなんていうのもあったりして、

今ほどローマ字入力が大勢を占めていませんでした。

会社でも良く言われます。

なんで、かな入力なの?と。

理由は簡単。

ローマ字入力を覚えるのが面倒だから・・・です(涙)

実は娘にもよく言われます。

かな入力だと遅いでしょ?と。

でも、娘と競争すると、必ず私が勝ってしまいます。

その度に、娘は、

途中で指が攣った、と負け惜しみを言いますが(笑)

そういえば、そろばんで段位を持っている大監督より、

そろばん8級の私の方が暗算が速いのは何故?

と、書いていると、隣の部屋から、大監督の歌声が

聞こえております。

今は試験期間中のはずなのですが(涙)

ということで、今夜も少しも怖くない話。

いってみましょう。

誤字脱字はお許しください。

それでは、どうぞ~!




これは友人から聞いた話である。

彼女は一昨年、母親を病の末に失っていた。

小さな頃からお母さん子だったらしく、いつも何をする時にでも、必ず

母親が側で見守ってくれていた。

そんな彼女だったから、母親が亡くなると、実家を出て1人暮らしを始めた。

やはり、母親の思い出が残った物に囲まれて生活していると、とても辛く

寂しい気持ちになってしまうのだという。

そんな彼女にも、後悔の念はあった。

それは、母親が亡くなる数年前から、何かにつけて母親に反抗的な行動を

とってしまい、きっと母親を悲しませていたのではないか、と考えている。

朝、起こしに来てくれたのも、朝食をしっかり食べなさいと口うるさく

言ってくれたのも、間違いなく彼女の事を思っての事なのだが、それが

分かっていても、どうしても反抗的な態度をとってしまったらしい。

そんな感じで1人暮らしを始めた頃は、母親の大変さがとても良く分かった

という。

そして、母親の面影を思い出して、つい泣いてしまった事もあるのだという。

しかし、どうやら最近は少し様子が違うらしい。

ある意味、怪奇現象の部類なんですけどね。

そう言いながら彼女はとても嬉しそうに話す。

1人暮らしを始めてから、仕事に力を入れるようになった彼女は、それなりに

遅くまで働き、お酒の付き合いさえするようになった。

そして、夜、部屋に帰ってくると、冬には部屋の中が暖かく、夏には部屋の中が

少し涼しくなっているのだという。

最初は気のせいかとも思ったらしいのだが、何度確認しても明らかに部屋の温度は

普通では考えられないほどに適温に保たれている。

更に、疲れて風呂に入った時も、ついウトウトしてしまい、湯船の中で寝てしまう

こともあるらしいのだが、そんな時でも必ず誰かが背中をトントンと叩いてくれるらしい。

彼女は、そんな時、少しだけ気味悪く感じた事もあったらしいのだが、ある日を

境にして、恐怖は感じなくなったという。

それは、遅くまで残業しての帰り道、バスを降りてマンションまでの道のりを

1人で歩いていた時の事だった。

ずっと、誰かが自分の後をつけて来ている気がした。

何度か歩調を変えたり、止まったりするが、やはり誰かが後ろから付いてきている

のは間違いなかった。

そこは人気が全くない寂しい道であり、彼女は不安に駆られ何度も後ろを振り返る。

すると、間違いなく、彼女の後方20メートル位の場所に男性の姿が見えた。

彼女は恐怖で思わず走り出してしまったらしいのだが、当然、背後の男も

走り出す。

そして、男の足音がどんどん近づいて来た時、突然、その男が

うわぁ~!

と大きな声を上げて、逆方向へ逃げ出した。

驚いた彼女は、恐る恐る後ろを振り返ると、そこには女性の姿があった。

暗くてよく分からなかったが、そのシルエットはとても亡くなった母親に似ていた。

思わず、駆け寄ろうとすると、その女のシルエットはそのまま暗闇の中へ消えていった。

それからは、彼女は、いつも母親に今でも護られているんだと考えるようになり、

とても幸せな気分なのだという。

そして、極め付けが朝の目覚まし時計らしい。

彼女が使っている目覚まし時計は、単純な構造であり、最近良くある、

何度止めてもそのまま寝ていると何度でも目覚ましが鳴るというタイプ

ではなく、1度止めれば、もう鳴らないタイプの目覚ましなのだという。

しかし、朝が苦手な彼女はいつも目覚ましを止めて、また少し寝入ってしまう。

実際、それで会社に遅刻した事もあるそうだ。

しかし、1度止めればもうならない筈の目覚まし時計が、何度でも鳴るのだという。

それこそ、彼女が起き上がるまで・・・。

そして、彼女が目覚ましを止めるたびに、目覚ましのセット時刻が5分後に

変わっており、当然5分置きに目覚ましが鳴るのだという。

勿論、彼女がそんな事をする訳もないのだが、それは生前、彼女の母親が

なかなか起きて来ない彼女に対して、行っていた事なのだという。

だから、朝は特にすぐ横に母親が居てくれるような気がして、ついつい何度でも

目覚ましを止めてしまうんですよね!

そう嬉しそうに彼女は話してくれた。

彼女の小さな幸せがずっと続く事を願わずにはいられない。
  


Posted by 細田塗料株式会社 at 21:57Comments(19)

2018年02月27日

寝ている時には・・・。

サインディスプレイ部  営業のKです。

皆様、お疲れ様です。

いや~、やはり超常連の方々にコメント頂けると

盛り上がりますね。

私も嬉しくなってしまい、ついつい多めに小躍りを

続けてしまい、既にグッタリしております。

文庫本のサイン、いつでもどうぞ!

何冊でも大丈夫ですよ(笑)

勿論、記念の粗品を添えてしっかりと送り返させて

頂きます。

たまに、お客さんのところで、サインを書いてたりすると、

よくそんな子供みたいな字でサインなんか出来るね?

と言われてしまいますが、その点はご容赦くださいませ。

そういえば、常連さん達も、サイン本が届いていないような・・・。

勿論、気の向くままで結構なんですけどね(笑)

特にミニ子様。

最近、お元気が無いように見受けられますが、もしも

良かったらサイン本お送りください。

スペシャルなミッキーの粗品をご用意してお待ちしております。

それから、埼玉のS様。

お誕生日、おめでとうございます。

いつも会社にお買い物に来て頂き、お土産まで

頂いておりますので、ずっと恐縮しております。

そういえば、私も6月には晴れて、20歳の誕生日ですね。

ここい集われていらっしゃる人生の大先輩の方々から

いつも人生の・・・・・・・嘘です(涙)

ということで、今夜は仕事のブログではなく、いつもの

怖くない話です。

まだまだ、ブログの引越しが終わりませんが、可能ならば、

引越し先でも、今までと変わらないようなやり取りが

続けられれば嬉しいのですが・・・・。

それでは、どうぞ~!






これは仕事関係のお客さんから聞いた話である。

彼はデザイン関係の仕事をしており、役職は専務。

金沢市の金石という所で妻と子供達2人と一緒に一戸建てに住んでいる。

確かに毎日が残業に追われ忙しい日々を送っているのだが、ある時、

家族からこう言われたそうである。

イビキがうるさくて眠れなかった!と。

確かに彼はいつも自分の趣味の部屋で寝ており、その為、彼がイビキをかいていない

と照明するものは何も無かった。

それに、疲れてはいたが、彼の体型はかなり細く、過去にイビキをかいている

と言われた事は1度も無かった。

だから、きっと気のせいじゃないか?

返すと、間違いなく彼の部屋からイビキ、しかも苦しそうな息遣いが

聞こえてきたという。

そんな馬鹿な・・・・と思った彼だったが、家族から、

イビキは無呼吸症候群といって、寝ている間に死んでしまうという怖い

病気に繋がるんだよ、と言われ、さすがに怖くなってしまう。

家族からは、病院に行くように奨められたが、やはり確信が持てなかった

彼は、ある事を思いつく。

それは、スマホで寝ている時の自分のイビキを録音してみよう、と

いう事だった。

彼は翌日、仕事が終わり帰宅すると、いつも通り過ごした後、枕元に

スマホを置き、録音しながら寝たのだという。

そして、翌日の朝、起きると、すぐにはスマホをチェックせず、先ずは家族に

昨夜はイビキをかいていたか?と聞いてみた。

すると、やはり彼のイビキで寝られなかったという。

腑に落ちない彼は、朝はそのまま出社し、会社のパソコンにその音を取り込んで

お昼休みにチェックしてみた。

パソコンで再生を始めると、本当に小さな音までよく拾っており、最近の

スマホの性能の向上に驚かされた。

ただ、再生を開始してから、どれだけ待ってもイビキは聞こえてこない。

聞こえるのは、小さな寝息だけだった。

録音は、夜11時に寝てから、朝6時に目覚ましがなって起きるまで、ずっと

行われていた。

だから、彼は再生用のスライダーを動かし、もっと後の時間帯の音を聞いて

みる事にする。

すると、再生が開始されてから、3時間後、ちょうど午前2時頃に、奇妙な

音が入っていた。

それは、とても苦しそうな呻き声であり、確かにイビキに聞こえるのかもしれない。

そして、その声はどう考えてみても彼自身の声だった。

俺がこんな声を出して寝てるなんて・・・・。

彼はしばらく呆然と再生音を聞いていたが、そのうちにある事に気付いた。

それは彼のイビキに混じって、誰かの小さな声が混ざっているという事だった。

最初は聞き間違いかと思ったが、音量を大きくし、ヘッドフォンで聞いてみると

その声はよりはっきりと聞こえてくる。

どうやら女、それも2人。

それらが、何処かで井戸端会議でもしているかのように、小さな声で

喋っていた。

そんな夜中に井戸端会議などある筈が無い・・・。

そう考えると、彼はなんだか、とても怖くなってきて再生を停止した。

マウスを握った手が震えていた。

彼はもう考えないでおこう、とも思ったが、怖さが増してくるのと比例して、

その声の正体を確認しなくてはいられなくなった。

きっと、気のせい・・・。

そんな結論に達するのを願いながら、彼は仕事が終わり帰宅すると、今度は

ビデオカメラを持ち出してきて自分の部屋に設置した。

彼の部屋がくまなく見渡せる場所にカメラを設置し、いつもは真っ暗な中で

寝るのだが、その夜は小さな電気だけは点けたまま寝る事にした。

1人で寝ていると恐怖でなかなか寝付けなかったが、それでも仕事の疲れも

溜まっており、そのうち自然と深い眠りに就いた。

そして、朝、突然の目覚まし時計の音でいつもの様に目覚めた。

実は彼は録音した際に聞こえた声も、家族には一切話していなかった。

やはり、不確定な事で、家族を不安にさせたくはなかったから。

だから、その日も会社にビデオを持ち込んで、信頼の置ける部下と一緒に

ビデオを大型テレビに接続して再生してみた。

彼は何故か自分でカメラをセットしておきながら、実は再生画像を見るのが

怖かった。

もし何か映っていたら・・・。

そんな事を考えると、とても画面をチェックする気にはなれなかった。

ビデオは早送りで再生しチェックされていた。

勿論、彼は画面など見ていなかったが、一緒にビデオをチェックしてくれていた

部下が突然、大声を出した。

うわっ・・・なんだ、これ?

その声に彼が恐る恐る画面を見ると、部下が画面を少し戻している

ところだった。

そして、しばらく戻した後、通常モードで再生する。

画面には彼が寝ているだけで何も起こっておらず、イビキもかいてはいない。

彼は、部下に向かって、

突然大きな声を出すからびっくりするじゃないか・・・。

そう言おうとして、そのまま画面に釘付けになってしまう。

そこには、まるで下手な画像加工を施したように、突然、何の前触れもなく、

彼が寝ている両脇に、正座をした女がふたり現れた。

何処かから歩いてきたとか、降りてきたというのではなく、突然、画面に

現れたその女に彼も固まったまま目を離せなくなっていた。

すると、画面の映る右側の女が彼の首に両手をかける。

その直後、画面の中の彼は、息が出来ず苦しみ悶えるように、苦悶の表情を

浮かべたまま声にならない嗚咽を漏らす。

すると、今度は左側の女が、両手に体重を架けるかのように思いっきり

彼にのしかかる。

そして、彼はまたしても苦しそうな声を漏らす。

それは夜中の間ずっと続けられ、彼はそのうちにぐったりとしてまるで

死んでいるかのように見えた。

すると、その姿を見て、満足気な顔を浮かべたまま、2人の女は立ち上がり、

そのまま壁の中に消えていった。

すると、突然、彼は咳き込むように息を吹き返す。

そして、そのまま朝まで何も起こらず彼は、無事に起きるまでが、しっかりと

ビデオに記録されていた。

本当にこんな事があるんですね・・・・。

ボソッと部下が呟いた。

そして、固まったままの彼に、部下は気の毒そうにこう言った。

イビキかいていなかったから病院には行かなくても良いみたいですね。

でも、その代わりに、すぐに御祓いを頼んだ方が良いと思いますよ、と。

それから、彼は俺の所に相談をしてきたのだが、いつものようにAさんに

お願いすると、面倒くさそうに対応してくれた。

勿論、ほんの1時間ほどで浄化は全て完了し、彼はそれ以後、苦しまずに

寝られているようだ。

ただ、その時、俺はAさんに聞いてみた。

こんな事ってよくある事なの?と。

すると、Aさんは、いつものように奢りのスイーツを食べながら、

当たり前じゃないですか!

寝ている時って、人間は一番無防備なのに、本来持っている霊的なものは

起きている時よりも強いから、本当に簡単に霊と波長が合ってしまうんです。

だから、かなりの確率で、寝ている時にはそういうのが近くに居ますね。

まあ、寝てれば気付かないんですけどね。

だから、もしかすると、朝になった起こしにいったら亡くなってたなんていうのも、

それが原因の場合もあると思いますよ。

と平然と言う。

それじゃ、どうしたら良いの?

夜中にもしも目が覚めちゃったら?

そんな時は、弱みを見せたら駄目ですね。

お前誰だ?

殴られたくなかったらさっさと消えろ!

これ位の気迫で対応しないと!

そう言うので、

もしかして、Aさんも、そういうのに遭遇したことあるの?

と聞くと、

ああ、昔はね。

よく説教してマッサージさせたりしましたけど・・・。

でも最近は全く来てくれませんね・・・。

そう言っていた。

やはりAさんは別格なのだと改めて確信してしまった。
  


Posted by 細田塗料株式会社 at 20:29Comments(18)

2018年02月26日

ミマキ中古プリンタJV33のご紹介!

SOLDOUT!

お買い上げ、ありがとうございました!


サインディスプレイ部  営業のKです。

皆様、お疲れ様です。

皆様のお陰で、昨晩、10時頃の新幹線で

大監督は無事にご帰還なされました。

やはり、大変な人多さでかなり疲れていた

様ですが、万が一の時には妻が渡した

お金を取り戻そうとする妻と、そのまま懐に

入れて小遣いにしてしまおうという娘の間で

熾烈な神経戦が展開されておりました(笑)

まあ、そんな時には、私はさっさと自室に

引き上げましたが・・・。

今夜は、怖くない話ではなくて、本業の方の

話になります。

ミマキの中古プリンタ

JV33-130のご紹介です。



インクタイプは速度重視の4色×2

勿論、SS21インクです。



アフターヒーターの上には、メディアの滑りを

良くするフィルムが貼られておりますが、

必要無ければすぐに剥がせます。

かなり綺麗な場所で使用されておりましたので

とても綺麗な個体です。

数日前まで、普通に使用されておりましたので

調子は良いです。

勿論、専用RIPソフトのラスターリンクプロ5が

付属します。

更に、インストール済みのパソコン1式も付属されます。



勿論、このプリンタもミマキさんのご協力のもと、しっかりと

点検・整備されたプリンタになりますが、一つだけ

難点があります。

それは、普通にプリントをしていると気は全く問題ありませんが、

1度プリンタの電源を切ると、次に印刷しようとすると、マゼンタに

ブラックインクが微妙に混ざります。

これも、1度クリーニングをかけて頂ければすぐに回復し

プリント作業に入れます。

実際、使用上には全く問題ありませんので、あえて修理をして

販売価格が高くなるよりも、そのままでご紹介させて頂き、

安価での販売をさせて頂いた方が良い、と考えました。

販売価格は・・・・・。

特価20万円(税別)

なお、いつも通り、ご購入者様での引取りが大前提になります。

トラックでも良いのですが、出来ればプリンタに余計な

振動を与えない為にも、ハイエースなどのハイルーフ車が

最適かと思います。

お引取り時、動作確認をして頂き、その後、使用説明、

そして、ご納得頂けた時点で、お支払いとなります。

基本的には、当社において動作チェックの後は、

お客様の自己責任での運搬になりますので、

ご理解ください。

それでは、ご検討、宜しくお願い致します。

ご質問はお気軽にどうぞ!

  


Posted by 細田塗料株式会社 at 21:05Comments(4)

2018年02月25日

初七日

サインディスプレイ部  営業のKです。

皆様、お疲れ様でございます。

昨夜もブログの引越し作業に追われ、かなり

遅くまで起きておりましたが、今朝は、珍しく

妻が部屋まで起こしに来て、

○○、無事にビッグサイトに到着したみたいだよ。

それでね。

自動改札で何回も閉じ込められてパニックに

なったみたい(笑)

という言葉に起こされました。

そうです。

金沢駅には、新幹線の改札しか自動改札が無く、

北陸新幹線に修学旅行しか乗った事が無い大監督

にとって、自動改札はまさに高過ぎるハードルでした。

でも、自動改札のゲートが閉まり、慌てふためいている

大監督の顔を思い浮かべ、夫婦揃ってニンマリしてしまいました。

でも、コメントで助言頂いた皆様のお陰で無事に

東京マラソン開催の中、ビッグサイトに辿り着けただけでも

大監督にすれば上出来です。(キッパリ)

皆様、本当にありがとうございました。

きっと帰って来る頃には、少しは成長していると確信

しております。

それでは、今日は少し早いですが、怖くない話を

いってみましょう。

中西様もコメントを書いてくれましたし、嬉しい限りです。

その他の常連様達も、お暇な時にはコメント頂けると

小躍りして喜びます。

ということで、怖くない話。

悲しくて長文ですが・・・。

どうぞ~!





これは俺の友人宅で起こった話である。

彼の家は自営で日本料理の店を経営しており、友人である彼は2代目

という事になる。

店はかなり繁盛しており、友人である俺でも、なかなか予約が取れない

状態だった。

それでも、仕事で東京などからやって来たお得意さんを接待したいと

思って無理を承知で頼んでみると、無理やりにでも何とか席を確保

してくれるという優しい人間だ。

実は、加賀料理が大好きなAさんも。この店の常連になっていた。

まあ、俺が連れて行ったのがいけないのだが、金欠になると、よく

その店に食べに行き、お代は俺につけてくる、というとんでもない事を

やっているようだった。

それなりに名の通った日本料理店ともなれば、それなりの金額になるのだが、

そんな店へAさんは1人で出掛け、たらふく食べて帰ってくる。

そして、俺がその店に行くと、

あっ、そういえば、先日もAさんが食べに来てくれて・・・。

で、これがその請求書・・・・・・。

と言って高額な請求書を提示される。

もっとも、彼がその額面の通りにお金を支払わせて事は無い。

いつも、気持ちだけで良いよ、と言って俺からは数千円しか取ろうとしない。

本当に頭が下がってしまう。

それは、俺との友情とかいうものではなく、単に、彼がAさんのファンだから

なのだと思っている。

俺がいつもお店に行くと、

あんな綺麗な人がお店に来てくれるだけで、店が華やかになる、とか

お前も良くあんな綺麗な人と知り合いになれたもんだよ。

羨ましい・・・。

といつもAさんの話題になってしまう。

まあ、知らぬが仏・・・というやつだ。

話を戻そう。

そして、彼には奥さんと、中学生の長男、そして小学5年生の長女がおり、

郊外の一戸建てに彼の両親と共に暮らしていた。

俺も何度かお邪魔したことがあるが、日本料理の店のオーナーの家とはとても

思えないような洋風の家であり、昔はハードロックバンドをやっていた

趣味のせいか、家の至るところにとてもファンキーな装飾が飾られている。

奥さんもとても明るく気さくな女性であり、その子供達もとても元気が良く、

それでいて、礼儀も行き届いているというまさに理想的な家族だった。

その中でも、小学5年の長女は、いつも明るく元気過ぎるくらいの子供

であり、よくお店を手伝ったりするのだが、その際にはいつもお客さんから

アイドル的な存在になっていた。

あのAさんでさえ、服の上から料理をかけられても、たとえ、“おばちゃん”

と呼ばれても笑って済ますというのだから、相当なものだ。

しかし、世の中というのは本当に理不尽なものである。

その日、ある些細な事が原因で、小学5年の娘が家を飛び出した。

娘がどうしても山に連れて行って欲しい、と頼んだらしいのだが、忙しい

両親は、我慢しなさい!とだけ言って娘のお願いを聞いてあげなかった。

実際、お店を開けるマテには、本当に色々な仕事があり、とても山に連れて

行く余裕など無かったのだが・・・。

そして、それから数時間後、警察から連絡が入る。

娘さんが交通事故で亡くなったというものだった。

仕事も放り出して急いで病院に向かった。

其処には、変わり果てた一人娘の姿があった。

体中が泥だらけになっており、顔だけは綺麗なままで、まるで眠っている

かのようだったという。

そして、その横には事故に遭った際もずっと握り締めていたという花束が

そっと置かれていた。

それからは店も休み、娘の葬儀に忙殺された。

悲しい筈なのになぜか涙が出てこなかった。

あまりに酷い悲しみに直面すると、人は涙が出ないと聞いた事があるが、まさに

そんな感じであり、涙を言ってきでも流してしまったら、そのまま悲しみに飲み込まれ

二度と立ち上がれない・・・そんな確信があったという。

そして、無事に葬儀も終わると、家の中は完全に灯が消えたようになってしまい、

お店も開ける気が全く起こらなかった。

そして、奥さんが亡くなった娘さんの部屋を整理していた時、ふと、娘さんの日記

のようなものを見つけた。

そこには、

もうすぐ、大好きなお母さんとお父さんの結婚記念日だ。

だから、私も今年こそは何かプレゼントしなきゃ・・・。

うん・・・そうだ。

山に行ってお花を摘んできて大きな花輪にして贈ろう!

喜んでくれるかな?

そんな事が書かれていた。

その時、娘が山に行きたいと言ったのが、単なるワガママではなく、

夫婦の結婚記念日のプレゼントを贈る為だった事に気付き、奥さんと彼は

号泣した。

そして、

すまなかった・・・。

お前を殺したのは私達かもしれないな・・・。

そう思うようになっていった。

そして、その直後から家の中で怪異が発生するようになる。

誰もいない筈の娘の部屋から声が聞こえたり、バタバタと走り回るような

音が聞こえた。

夜、寝ていると、娘の声と思われる歌が、家中に響き渡った。

そして、どれも急いで娘の部屋を探すのだが、やはり誰もおらず・・・。

そんな時、俺が彼の家に用事で出かけた際、ある事に気付いた。

それは、家中の者達がげっそりとやつれ、その目はどこか焦点が

定まっていない。

そして、それは何かに取り憑かれた人に現れる症状と同じだった。

不安になった俺は、Aさんに相談した。

すると、いつもなら、面倒くさそうな対応しかしないAさんが、すぐに

彼の家にいく事に了解してくれた。

そして、その道すがら、

辛い結果になりそうですから、Kさんも協力してくださいね・・・。

といつもは絶対に言わないような言葉を口にする。

理由を聞こうとしたが、その時のAさんの辛そうな顔を見て、やはり聞けなかった。

彼の家に到着し、玄関の呼び鈴を鳴らすと、しばらくして彼ら夫婦が出てきた。

どうした?何かあったのか?

と聞く彼らに、俺はとりあえず家にあがらせてくれ、と頼み込む。

不思議そうな顔で、俺とAさんを家の中に入れてくれた彼ら夫婦に、Aさんが

口を開く。

はっきり言いますね。貴方達ご夫婦を始め、この家の方全てが取り憑かれています。

そして、残念ながら、取り憑いているのは、亡くなられた娘さんです。

そこまで聞くと、彼らはどこか心当たりがあったのか、

もしも、そうだとしたら、ソレはある意味、嬉しい事かもしれません。

だって、もう一度、娘に会えるという事ですからね・・・。

それを聞いてAさんの顔が急に厳しくなり、こう返した。

違うんです。そうじゃない。

貴方達はそれで良いのかもしれないけど、このままだとあんなに可愛い女の子が

ずっと、現世に縛られてしまうんです。

人は亡くなると、7日間の間、この現世に留まります。

その間に、あの世に行く準備もしなくてはいけないし、これからどうするのかも

決めなくてはいけないんです。

あの世に行くのか、それとも、このまま現世に留まるのか・・・。

ただし、現世に留まるというのは、余程の恨みがあるか、自殺してやむを得ない

場合を除き、例外中の例外です。

だから、当然、現世に留まった霊は孤独で寂しい思いをする。

そして、そのうちに悪霊に変化するものが殆どなんです。

そうなったら、もう何処にも行けない。

もしかすると、そのうちに悪霊にさえ、なってしまうかもしれません。

それで良いんですか?

少なくとも私は、あんなに可愛かった娘さんを、浄化するなんて、御免です!

それを聞いてもじっと俯いている彼ら夫婦に、Aさんは優しく聞いた。

娘さんの初七日が明けるのはいつですか?と。

すると、それは明後日だという。

そして、Aさんは、こう続けた。

もしも、明後日に初七日が明けるまでに、娘さんをこの家に入れてしまったら

もう何をやっても無理です。

だから、どんな事があっても絶対に娘さんを家に入れてはいけません。

酷なようですけど、それが娘さんにとっても最良の道だから・・。

分かって頂けませんか?

すると、彼ら夫婦は顔をAさんに向けて、

本当にそれが娘にとって最良なんですね?

と返し、Aさんが大きく頷くと、夫婦は泣きながら、

宜しくお願いします・・・。

と声を絞り出した。

それから何度か、不思議な事が起こったらしいが合えて、彼らはそれに

反応しない様にした。

そして、ちょうど初七日が明ける日の昼間、突然の電話が掛かってくる。

電話に出ると、聞こえてきたのは亡くなった娘の声だった。

まるで、生前と変わらず元気な声で、

今夜帰るから玄関の鍵かけないでね!

それだけ言うと電話は切れた。

娘さんの声を聞き、さすがに動揺してしまったが、それでも何とかその電話の件を

俺に知らせてくれた。

Aさんに連絡すると、

それでは、今夜、家に出向かないといけないですね・・・。

今夜が勝負ですから・・・。

そう言って、電話が切れた。

夕方、彼の家に着くと、既にAさんが彼の家に着いていた。

玄関の回りを清め、娘さんの霊が玄関に近づき難くする為に、色々と何かを

やっている。

俺が、

そんな事するくらいなら、いっその事、家に近づけない様にすれば?

と言うと、

相変わらず単純な脳細胞ですよね。

そんな事をして、彼ら夫婦が本当の意味で納得しますか?

娘さんの死を受け入れて、それでもこれから前を向いて生きていける様に

しないと何の意味も無いでしょ?

もうこうなってしまったら、彼ら夫婦と娘さんの両方を満足させる最良の結果

は難しいけど、それならせめて生きている彼らだけでも何とか最良の結果に

持っていってあげないと・・・・。

そう言われた。

そして、家の中へ戻り、家の明かりを全て消したまま待機する。

そして、ちょうど午後9時位になると、突然、玄関の

呼び鈴が鳴らされた。

玄関に向かおうとする夫婦をAさんが制止する。

静かに・・・、出来れば、このままやり過ごすのが一番ですから・・・。

すると、玄関の方から、真っ暗な部屋の中に娘さんの声が響いてくる。

ねぇ、開けてよ・・・どうして鍵が掛かってるの?

ママもパパも私の事、嫌いなの?

私はこんなにママとパパが好きなのに・・・・

ねぇ・・・・ねぇ・・・・・。

そして、玄関のドアが、ドンドンと叩かれる。

その間、本当にこれが最良の方法なんですよね?と念を押すように、彼ら夫婦が

Aさんの顔を見る。

そして、そのうちに、玄関を叩く音も、娘の声も聞こえなくなった。

彼ら夫婦は、悲しみと安堵感が入り混じった神妙な顔で息を殺していた。

すると、突然、すぐ近くから大きな声が聞こえた。

見~つけた!

娘さんの声だった。

全員がその声のする方を見ると、窓に張りついた娘さんがニコニコと笑いながら

こちらを見ていた。

その姿を見て、さすがの彼ら夫婦も、窓に駆け寄り、窓を開けようとする。

何やってるんですか?駄目ですよ!

Aさんの厳しい声が鳴り響く。

彼ら夫婦を窓から引き離してAさんがこう語りかける。

あのね・・・○○ちゃんは、もう死んじゃってるの・・・。

ママとパパに会いたい気持ちは分かるけど、それでママとパパが不幸になっても

良いの?

そんな姿でパパとママに会いにくる事自体が、誰も幸せにしないの!

分かる?

そう語りかけると、その娘さんの顔が突然、恐ろしい顔に豹変した。

あんた、関係ないでしょ?

ママとパパに会わせて!

ずっと一緒に居たいんだから!

そう言うと、家はガタガタと大きく揺れて、酷い耳鳴りが襲ってくる。

娘さんの顔は、残念だがもう既に、完全に悪霊と言って良いほどに、醜く崩れている。

生前の姿を知っている俺は、とても正視するのが辛かったが、それはAさんも

同じだったようだ。

目をつぶり、何かを呟いた後で、Aさんはもう一度、語りかける。

このままじゃ、○○ちゃんを浄化させなくちゃいけないの・・・。

でも、それは絶対にしたくないから・・・お願い、分かって・・・。

それでも、娘さんの顔は更におぞましいモノに変わるばかりだった。

Aさんは深いため息をついて、悲しそうな顔で、俺の顔を見て、目配せした。

それは、これから娘さんを浄化するという決断と、その為に、その様子を

見なくて良いように、彼ら夫婦を部屋から連れ出すように、という指示に

他ならなかった。

もう、それしか方法は残っていない・・・。

俺もそう思った。

その時、再び、彼ら夫婦が窓に駆け寄った。

そして、

パパとママの為に、お花、ありがとうね・・・。

本当に嬉しかった。

ママとパパも忘れていた結婚記念日を覚えていてくれたんだね?

本当に優しいものね・・・・昔からずっと・・。

そんな○○が、ずっと大好きだから・・・。

○○が一緒に連れて行きたいならそうしなさい・・・。

ママもパパも、いまでも○○の事が大好きだから、全然大丈夫だよ!

これからも、いつでも一緒に居てあげるよ。

でも、お兄ちゃんの事もあるから、ママとパパのどちらかだけ、残して欲しいな。

お願いだから・・・・。

彼ら夫婦は泣きながら娘さんに語りかけた。

すると、みるみる娘さんの顔が、生前の愛らしい顔に戻っていく。

そして、

私のせいで、ママとパパが離れ離れになっちゃうの?

そんなの私嫌だ・・・。

あのね・・・・ママもパパも、今でも私の事好き?

お花も喜んでくれた?

キョトンとした顔で聞いてくる娘に、彼ら夫婦は、大きく頷き、

勿論じゃないか!

お前より大切なものなんて何処にも無いんだから・・・。

そう言うと、娘さんは満面の笑みを浮かべ、

うん。わかった。私も大好きだよ。

ごめんね。ワガママ言って・・・。

でも、もう行くね・・・。

今まで本当にありがと!私もこれからもずっと大好きだから・・・。

そう言うと、娘さんの身体はまるで霧のように薄くなっていき、そのまま

暗闇の中に消えた。

静かになった部屋の中で、夫婦のすすり泣きがずっと聞こえていた。

それから、Aさんと2人で、外へ出て先程まで娘さんが張り付いていた窓

に向かうと、そこには、花で造られた大きな花輪が二つ落ちていた。

それを拾い、彼ら夫婦に渡すと、彼らは一気に号泣したのだが、その時、

どうやら、Aさんも涙が止まらなかったらしく、無言のまま、外に出で行った。

それから、彼らの家では怪異というのは収まったらしいが、それでも不思議な事は

起こっていた。

それは、彼らが再び、お店を再開してからというのも、亡くなった娘さんの姿を

見たというお客さんが後を絶たなかった、という事だ。

彼ら夫婦には全く見えなかったが、お客さんの殆どが娘さんの姿を目撃していた。

しかし、誰もその姿を見ても、恐ろしくは感じなかった。

まるで、生前と同じように、元気で愛くるしい顔でお店中で笑っている娘さんに

お客さんは皆、癒され、お店は更に繁盛している。

その話を聞いた俺は、Aさんに、

大丈夫なの?初七日過ぎてるのに・・・・。

と聞くと、

うん。全然問題ありませんよ(笑)

と嬉しそうに笑っていた。

  


Posted by 細田塗料株式会社 at 14:20Comments(40)
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