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2017年12月11日

空想が一人歩きを始める。

サインディスプレイ部  営業のKです。

皆様、お疲れ様です。

今夜はお客さんの忘年会の為、出かける前に

1話アップさせて頂きます。

それでは、今夜も怖くない話、

いってみましょう!

それでは、どうぞ~!




これは俺の友人の話である。

彼は漫画を書くのを趣味としている。

趣味といっても、実は昔から漫画家になるのが夢であり、仕事をしながら

漫画を描き続け、いつかプロの漫画家になるのが最終目標である。

そんな彼だから、仕事も熱中できず、出世など出来る筈も無く、

収入も少ない為、いまだに独身のままだ。

彼がいつも書いているのは、恋愛やSF系の漫画だった。

しかし、それを何度出版社に送っても、懸賞に応募しても、全く

評価されることは無かった。

自分には才能がある筈・・・・というのが彼の口癖だったが、さすがに

誰からも評価されない年月が長くなると、その自信も薄れてくる。

そこで、彼は最後の挑戦とのことで、それまでとは違うジャンルの漫画を

描き上げた。

それはホラー系の漫画であり、そこには彼がそれまで生きてきて、もしも

本当にそんなモノがいたら恐ろしいに違いない、と思っていたモノを

描ききった。

勿論、彼には心霊体験などある筈も無く、完全なる空想の世界の話である。

しかし、それを描きあげた後、意見が聞きたいとのことで、俺も読ませて

もらったのだが、正直、最後まで読む事は出来なかった。

それは面白くない、という理由からではなく、何か得体の知れない気持ち悪さを

感じたからだった。

正直、漫画に出てくる幽霊的なモノは、他の漫画にも出てくる様なモノであり、

確かに恐ろしい姿をした女だったが、それはホラー漫画では平均的なレベルの

ものだった。

しかし、読み続けていると、まるで何処かすぐ近くから、その女に見つめられている

ような圧迫感を感じてしまうのだ。

途中で読むのを止めた俺に、彼は、

どうした?

そんなに面白くないのか?

と聞いてきたが、

いや、そうじゃないんだけど・・・・。

ただ、もしかしたらこの本は危険なモノなのかもしれない・・・。

出来れば、このまま何処かのお寺にでも持ち込んで処分してもらった方が

良いのかもしれない・・・残念だけど・・・。

と答えるしか出来なかった。

それを聞いた彼は、俺の真意が伝わらなかった様で、それから彼とは疎遠になってしまう。

そして、その時もっとしっかりと彼を止めていれば・・・と俺自身、

後悔するような怪異が頻発する。

ことの始まりは、彼がその漫画を出版社に郵送で送った数日後だった。

出版社で、見知らぬ女の姿が目撃されるようになる。

トイレや給湯室はもとより、廊下やロビー、会議室、そして編集室と

いたるところで、その女が目撃された。

その手のホラー系の漫画を扱う出版社ではよくあることらしいが、どうやら

それは常識的レベルを超えていたらしく、そこに現れる女は、まさに彼が

漫画の中に描いた女の姿とそっくりだった。

更に、その出版社では、社員が次々に怪我や事故に遭ってしまい、結局

彼の漫画はすぐに彼の元に送り返されてきた。

そこには、

故意か偶然かはわかりませんが、二度と当出版社との関わりをお断りします。

そして、すぐにこの原稿を処分される事を希望します。

という内容の書面が同封されていた。

それを聞いたとき、俺は、やはり・・・・という気持ちになった。

何故なら、その漫画を読んでからというもの、常に誰かに監視されている

気配があり、そして、数日間に及び、毎夜、夢の中にあの女が出てきて、

じっと俺を睨んでいる、という状況が続いていたから・・・。

しかし、そんな現実も彼には通じなかったらしい。

彼はそれからも別の出版社に漫画の原稿を送っては、同じように、辛辣な書面と

共に原稿を送り返された。

そうなると、さすがに彼も気持ち悪くなったらしいが、苦労して描いた原稿を

捨てる勇気もなく、その原稿は彼の部屋で埃をかぶる事になる。

すると、それからは彼の友人や知人、そして近所の住人の間でも、見知らぬ気持ち悪い

女の姿を見たという噂が流れ始める。

ある者は昼間の公園で子供に声をかけているのを見た。

また、ある者は夜の駅で、ふらふらと何かを探している姿を見た。

そして、それは朝昼夜、関係なく至るところに現れるのだが、その姿はどう考えても

普通の人間には見えないもので、背丈が2メートルを超え、骨と皮だけのような

風貌で、白く汚れたコートを着ているという共通した目撃情報があった。

だから、彼はどうしてもその女の姿を自分の目で見てみたくなり、仕事を休んで

その女の姿を探し始める。

本当に見つかるのか?と思っていたが、それはいとも簡単に遭遇する事が出来た。

彼がその女に遭遇した時、その女は、公園のジャングルジムの上で、どこかの

猫を一心不乱に貪っていた。

女の口から滴る血が、その姿を一層不気味なものにしていたが、それは

彼には一目見て、彼が漫画の中に描いた女である事が直感的に分かったという。

そして、彼に気付いた女は、ニッコリと彼に笑いかけたかと思うと、まるで

蜃気楼のように消えてしまったという事だ。

現在、その漫画の原稿は、とあるお寺に厳重に保管されている。

結局、その後、彼の身の回りに怪異と実害が及ぶ事態になり、彼は俺に

相談してきた。

どうすれば良い?

と聞く彼に、俺はとあるお寺で封印することを勧めた。

そして、今、その漫画はそのお寺に封印されており、怪異は完全に収まっている。

今回の件で、俺はある話を思い出した。

それは、かの有名な四谷怪談である。

実在したお岩という女性は、夫婦円満で商売もうまくいき、幸せな人生を

送ったらしい。

それを鶴屋南北なる作者が、あくまで空想の話として、お岩さんという

女性を主人公にして四谷怪談というおどろおどろしい怪談を書き上げた。

そして、それはこの現代においても、呪われた逸話を残している。

歌舞伎役者や映画俳優が四谷怪談を演じる時、必ず於岩稲荷(神社)を

お参りするのが決まりになっている。

それは過去にそれを怠った役者や監督、関係者が不慮の死を遂げているから。

しかし、もともと江戸時代から続く、於岩稲荷(神社)というのは、夫婦円満と

商売繁盛をお願いする為の神社なのである。

だから、四谷怪談という話も、鶴屋南北という作者の空想が勝手に一人歩きを

始めた事による怪異や呪いだと思うからである。

実は、世の中にはまだまだ、この手の話が沢山存在する。

彼の漫画に拘わる怪異が永遠に封印される事を願って止まない。

  


Posted by 細田塗料株式会社 at 18:21Comments(12)

2017年12月10日

たまには・・・お気に入り動画!

サインディスプレイ部  営業のKです。

皆様、わんばんこ。

本日、2回目の更新になります。

通夜の帰り道での怪異、に関するコメントで

はるた冷凍雲様より、その時のその時、

カーナビはどうなっていたのか?という質問が

ありましたが、実を言うとその時、カーナビは

ずっと青森県の竜飛崎近辺を指しておりました(泣)

勿論、妻と娘には話しておりませんが・・・・。

ちなみに、そのうちの大監督は本日の演技、

大成功のようで、現在、妻と鍋パーティ中です(笑)

そして、今夜は私のお気に入りの動画をご紹介

したいと思います。

どれも怖そうなタイトルですが、笑えます。

なので、恐れることなくご覧ください。

結構、有名な動画かもしれませんので、

知っている方も多いかもしれませんが。

それでは、どうぞ!

まずは、JAFが作ったリングの貞子をパロった動画です。

①恐怖! かからないエンジン
https://www.youtube.com/watch?v=0V_hA8ybrFU&index=1&list=PLJfKB1Jtrvvu9iCTxz_GwWz-H6gJKu1nw


②恐怖!電流地獄
https://www.youtube.com/watch?v=GQVySfBSySc&index=2&list=PLJfKB1Jtrvvu9iCTxz_GwWz-H6gJKu1nw

③恐怖!開かないドア
https://www.youtube.com/watch?v=EMW_Ru3mz5I&index=3&list=PLJfKB1Jtrvvu9iCTxz_GwWz-H6gJKu1nw

④恐怖のタイヤ交換
https://www.youtube.com/watch?v=vNGxq1XmCaY&list=PLJfKB1Jtrvvu9iCTxz_GwWz-H6gJKu1nw&index=4

⑤恐怖!動かないハンドル
https://www.youtube.com/watch?v=E4O9AYskFoc&index=5&list=PLJfKB1Jtrvvu9iCTxz_GwWz-H6gJKu1nw

⑥恐怖!灼熱地獄
https://www.youtube.com/watch?v=MmdkZpbmOr8&index=6&list=PLJfKB1Jtrvvu9iCTxz_GwWz-H6gJKu1nw

⑦恐怖!ボルト緩み事件
https://www.youtube.com/watch?v=eA3I6Jx2DsU&list=PLJfKB1Jtrvvu9iCTxz_GwWz-H6gJKu1nw&index=7

⑧恐怖のエンジンオイル
https://www.youtube.com/watch?v=Pn9cGoLyPuY&index=8&list=PLJfKB1Jtrvvu9iCTxz_GwWz-H6gJKu1nw

⑨恐怖!キーインロック
https://www.youtube.com/watch?v=QE4uv-KiXng&index=9&list=PLJfKB1Jtrvvu9iCTxz_GwWz-H6gJKu1nw

おまけ
映画エイリアンVSプレデターの公式パロディCM
https://www.youtube.com/watch?v=G8k5I_aWQKI

本当にどれも怖くありませんので(笑)

宜しかったら、どうぞ!(笑)


  


Posted by 細田塗料株式会社 at 20:50Comments(4)

2017年12月10日

奇跡のクリスマスツリー

サインディスプレイ部  営業のKです。

皆様、お疲れ様です。

昨晩、暇だったので、過去の記事のタグを

確認してみました。

怖い話→怖し話・・・になっていたり、

色々と間違いが多数見つかりました。

もしも、『怖い話』や『怖くない話』で検索されている方が

いらっしゃるならば、もしかすると、まだ読んでいない話が

見つかるかもしれません。

ちなみに、今日はうちの大監督の演劇の発表会です。

なんと、今回は劇の主役だそうです。

お陰で家の中が静かで落ち着きます(笑)

ということで、今日も早めの時間にいってみましょう。

怖くない話。

それでは、どうぞ~!




その日、友人は完全に道に迷っていた。

世間はクリスマスで盛り上がっているというのに、彼にはそんな余裕

など微塵も無かった。

いや、嫌な事を忘れる為に、彼には仕事に没頭するしかなかったのかもしれない。

彼は仲間内でも誰よりも早く結婚し、可愛い子供にも恵まれた。

仕事は、コンピュータ関係の会社でシステムエンジニアという花形とも

いえる職種に就いていた。

収入にも恵まれ、綺麗な奥さんと、可愛い一人娘。

本当に、絵に書いた様な幸せな家庭だった。

しかし、ある日を境にして、彼の人生は大きく狂い始める。

交通事故で、まだ小学校低学年だった娘さんが亡くなったのだ。

その時、彼は仕事で遠方に出かけており、知らせを聞いて駆けつけた時には

娘さんは既に亡くなっていた。

そして、それが奥さんには許せなかったらしく、それから間もなく彼に

離婚届が突きつけられた。

彼は、何とか思い留まらせる事が出来ないものか、と説得したが、

奥さんの意志は固く、彼は離婚を受け入れた。

ただ、彼が娘さんの死に目に会えなかったのは不可抗力であり、なにより、

その事を一番悔いているのは紛れもない彼自身だった。

だから、彼は娘を失った悲しみと妻と別れた悲しみ、そして、娘さんの死に目に

間に合わなかった負い目を背負いながら生きていく事になった。

彼はその時点で自暴自棄になっていたのかもしれない。

すぐに、それまで勤めていた会社を辞めて、それまでのキャリアとは

全く関係の無い職業へと転職した。

収入も少なく、かなりの肉体労働を伴う仕事は、彼自身、辛いものだったが、

そんな環境の中でがむしゃらに仕事に精を出している時だけは、それらの悲しみ

や辛さを忘れる事が出来た。

そんな感じだった。

そして、その時の彼は、クリスマスイブの夜だというのに、まだ営業車の中にいた。

もっとも、今の自宅であるアパートに戻っても、何もする事は無く、逆に

クリスマスの賑やかさが彼には苦痛でしかなかったのだから、仕方ない

のかもしれないが・・・。

遠方への出張の帰り道、あいにくの大雪に遭ってしまい、道は渋滞で完全に

マヒしていた。

トラックや営業車が数珠なりに連なった渋滞の列は、どれだけ待っていても

いっこうに進まなかった。

それに、彼の車は、すでにガソリンの残量にかなり不安があった。

このまま、渋滞の中で、ガソリンが切れてエンジンが止まったら・・・。

勿論、その時の彼は、凍死する事など全く恐れてはいなかったが、それでも、

自分の車が止まってしまっては他の車に迷惑が掛かる。

それならば・・・。

そう思ったのが、間違いの始まりだった。

彼は、見ず知らずの道であるにもかかわらず、現在停まっている国道を

外れて、脇道に入っていった。

確かに、方向的には間違いなかったのかもしれないが、彼が入った脇道は、

進んでいくうちに、二股、そして三股と分岐しており、更に道はどんどんと

細くなっていく。

更に、大雪の為、どこまでが道なのか、全く分からなくなっていた。

道を振り外せば、間違いなく影下に落ちてしまう・・・そんな状況だった。

どこまで行っても、他の車の轍さえも無く、さすがの彼も不安に襲われる。

もうずく亡くなった娘の三回忌。

それだけはきちんとしてあげたかった。

だから、彼は眠い目を擦りながら必死に運転を続けた。

しかし、相変わらず、道は車がようやく1台通れる位の道幅しかなく、

更に幾重にも分岐している。

更に、どうやら、彼はその山道をグルグルと回っているらしく、走っているうちに、

先ほど自分の車が通ったタイヤの跡を発見する。

どうなってるんだ?

いよいよ、寝残りのガソリンも残り少なくなっていた。

その時、彼は自分の車が先ほど通ったタイヤの跡に並んで、小さな子供の靴跡を

見つける。

こんな夜更けに、こんな山の中で?

彼は不思議に思ったが、次の瞬間、彼の目に信じられないものが飛び込んでくる。

それは、亡くなったはずの彼の一人娘の姿だった。

娘は、わざわざ車のヘッドライトが照らす場所まで出てきて、彼に両手を振って

笑いかけてくれた。

彼は、夢なのか?と思い、車を降りようとしたが、それを見た娘は、大きく

首を横に振って、降りてきては駄目だと言う。

そして、彼に背中を向けると、そのままテクテクと歩き出し、少し離れると、

彼に手招きをして合図してきた。

彼は何が起こっているのか、全く理解出来なかったが、それでも娘の言うとおり、

車から降りずに、娘の後を追いていくことにした。

少し歩いてはこちらを向き、手招きする。

その姿は、娘が生まれて初めて雪を見て、大はしゃぎしていた時に着ていた

防寒用の子供服と子供用のブーツを履いた愛らしい姿だった。

その姿を見ていると、それまでの不安感は何処かへ消えてしまい、可愛い娘の姿を

追う事だけに集中していた。

娘が自分を何処に連れて行こうとしているのか?

そんな事はどうでも良かった。

死に目に会えなかった一人娘に会えた事が彼には言葉に出来ない位に

嬉しかった。

そうしていると、今度は前方に大きな明かりが見えた。

すると、娘はもう振り返らずに、その明かり目指して走り出した。

彼は慌てて車の速度を上げて、娘を追いかけるのだが、何故か娘の走る速さは

人間離れしており、彼はやっとの思いで娘に追いていった。

それから、どれ位走っただろうか・・・・。

突然、娘が立ち止まる。

そして、彼の車に走り寄って来ると、小さな指で前方を指差した。

そして、小さな指で運転席の窓ガラスに、

パパ・・・だいすき

と書いてくれた。

それを見た彼が再び車から降りようとしたのだが、娘は悲しそうな顔で、

再び、首を横に振った。

それでも、彼が我慢しきれないでいると、何処からが娘の声が聞こえてきた。

パパ・・・あのひかりにむかって・・・。

さよならだよ・・・。

そう聞こえた。

彼は、とにかく娘の言うとおりにしようと思い、そこから一気に車を走らせた。

バックミラーを見ると、小さな娘がいつまでも小さな手を振っているのが見えて

涙が止まらなかった。

それでも、必死に、娘が指し示した光に向かって車を走らせていくと、彼の目の前には

突然、大きなクリスマスツリーが現れた。

色んな光がキラキラと点滅するとても大きなツリーだった。

彼は、それを見た時、もしかすると天国に来たのかも、と思ったらしいが、

どうやら、そこは大きなショッピングセンターに展示されている

クリスマスツリーだということがわかった。

彼はしばらくそのツリーに見とれていたが、やはり娘は自分を助ける為に

出てきてくれたのだ、と思うと、再び涙が止まらなくなった。

そこからは、彼は渋滞に巻き込まれる事も無く、無事にアパートに

戻る事が出来たという。

そして、娘さんが起こした奇跡はそれだけではなかったらしく、その後、

離婚した奥さんと再び籍を入れ、今は夫婦仲良く暮らしているということだ。

何故なら、娘さんの一番の願いは、パパとママに自分の分まで仲良く一緒に

暮らして欲しいというものだったのだから・・・。
  


Posted by 細田塗料株式会社 at 15:20Comments(17)

2017年12月09日

通夜の帰り道での怪異

サインディスプレイ部  営業Kです。

皆様、お疲れ様です。

先日、通夜の帰りに家族に起こった

怪異に関しては、アップ出来ないと

書きましたが、編集者様のご好意で、

皆さんが読みたいでしょうからどうぞ!

との言葉を頂きましたので、本日、

アップさせて頂きます。

(という事で、この話は本には載せられません)

皆さんも、やはり忘年会の方も多いみたい

ですが、体調にはお気をつけください。

まあ、私が言っても説得力は無いと思いますが(笑)

ちなみに、私は来週の忘年会ラッシュに備えて

今夜はおとなしく家で過ごします。

まあ、本当はクリスマスライブの練習が全然

出来ていないから・・・なんですけどね(涙)

ということで、今日は早めにいってみましょう。

怖くない話。

それでは、どうぞ!




これは俺と家族がつい昨日、体験した話である。

母方の祖母が亡くなった。

能登の田舎町に生まれ、そして生きてきた祖母は結局、その狭い

地域の中だけで一生を過ごした。

高齢になってからは痴呆との闘いの中で余生を過ごしてきた祖母だったが

たまに記憶が戻った時などは、相変わらず俺たち孫を心配し

可愛がってくれた。

そんな祖母が98年という長い生涯を閉じたのだ。

かなり変則的な日程での葬儀となったが、それでも参列しない

訳にはいかなかった。

そして、それは日曜日の夜に執り行われた通夜の夜の事だった。

通夜は、午後8時には終わり、それから親戚とのやり取りも

あって、通夜会場から帰る頃にはもう時刻は午後の10時を

回っていた。

金沢から能登まで延びる自動車道。

そして、その道を下りてからは、県道を1時間ほど走らなければ

ならなかった。

そして、当然、帰りも、行きの行程を戻る事になる。

そして、会場を出る頃にはまだ11月の半ばだというのにかなり激しく

雪が舞い出した。

道路はみるみるうちに雪で白くなったが、念の為にとスタッドレスタイヤに

履き変えてきて正解だった。

そんな雪を見て、後部座席の妻が言った。

もしかしたら、おばあさんがあなたに帰って欲しくないのかもね。

確かに、そう言われれば、そうなのかもしれない。

その日のうちに帰るのは翌日の朝から仕事の予定が山積している俺と

その家族だけだったのだから。

車は順調に走っていた。

元来た道を戻るだけなのだから簡単な話だ。

本来ならば・・・。

自動車道を降りてから県道を道なりに走るだけ。

だから、道を間違う事などありえない。

しかし、俺は突然知らない道に迷い込む。

その時には後部座席にいる妻も娘も疲れの為か、ぐっすりと眠っていた。

そんな状況の中で俺は、気が付くと知らない場所を走っていた。

仕事で営業をしているから、こんな田舎の裏道にもそこそこ精通している

つもりだったのだが、その場所には全く見覚えが無かった。

というよりも、その県道は海沿いを走っている道であり、山など

近くに存在していない。

それなのに、気がつくと、俺はどう考えても山の中の細く暗い道を

ヘッドライトの明かりだけを頼りにひたすら車を走らせていた。

民家など在るはずも無く、外灯もない。

そして、道はどんどん細くなっていき傾斜も急になっていく。

さすがの俺もその時点で車を停めてUターンする事にした。

しかし、道幅はかなり狭く、何度も切り返してようやくUターン出来た。

よし、戻るぞ!と思った瞬間、俺の視界に何かが映りこむ。

それは、こんな山の中には居る筈も無い女性の姿だった。

細い道で崖を背にして俯いたまま道路の方を向いている。

白いワンピースが暗闇の中に浮かびあがり、不自然さが更に増していた。

胸まで伸びた髪で顔は見えなかったが、俺にはそれがすぐに人外のモノ

だと確信出来た。

俺は一瞬躊躇したが、道を戻るにはその女の横を通る以外に選択支はない。

俺は、出来るだけその女の姿が視界に入らないように、ヘッドランプの明かりを

ハイビームからロービームに変えて一気に車を発進させた。

車が近づいた時、一瞬、その女の顔が動いたかのように見えたが、

何事も無く、車はその女の横を通過できた。

そこで俺は再びヘッドライトの明かりをハイビームへと切り替えて、ひたすら

山道を下っていった。

しかし、どうもおかしい。

どれだけ下っても民家はおろか外灯の1つも見えてこない。

そんな事をしているうちに、俺は知らぬ間に再び道に迷う。

間違った道を戻っているのだから、いつか大きな県道に出るだろうと確信

していたが、それもあっけなく覆される。

俺はまたしても山道を登っていた。

しかも、どんどんと道が狭くなり傾斜もきつくなる。

更に、俺は今走っている道が、先ほど迷い込み走っていた山道と同じに

見えて仕方なかった。

そして、その疑念はすぐに確信へと変わった。

先ほど迷っていた時にUターンした場所と全く同じ景色の場所に出てしまったのだ。

俺は背中にベッタリと嫌な汗をかいていた。

しかし、俺はもうUターンする事は考えていなかった。

何故かUターンしても好み力は抜け出せない・・・。

そんな気がしていたから。

車はどんどんと狭くなる道を走り続けた。

しかし、山道であるならば、きっと山頂から別の降りる道が存在

している筈だ。

そんな何の根拠も無い希望におれは賭けていた。

しかし、俺が運転する車がたどり着いたのは、車1台がようやく通れる

道幅の前にある大きな石の前だった。

理由は分からないが、その石は、道を完全に塞ぐ形で其処に置かれていた。

そうとなれば、もう引き返すしか道は残されていなかった。

俺はヘッドライトを下向きにし、ギアをバックに入れて後ろ向きのまま

山道を下り出した。

シートから身を乗り出し完全に後ろを向いて俺は後方を目視で確認しながら

それなりの速度で山道を下った。

ゆっくりとした速度で降りた方が安全なのはわかっていたが、やはり

完全に暗闇に閉ざされた山道をゆっくりと降りるのは恐怖でしかなかったから、

俺は全神経を集中して、必死に山道を降りていた。

その時、突然、後部座席で寝ていた筈の妻と娘から悲鳴があがった。

前・・・・前!

何かを必死に訴えかけていた。

俺は少し速度を緩め、顔を車のフロントガラスに向けた。

すると、そこには、ゆっくりと歩いてこちらに近づいて来る1人の女

が映っていた。

それは白いワンピースを着た女であり、髪の長さも同じだったので、先ほどの

道で出くわした女と同じモノだとすぐに分かった。

しかし、何かがおかしかった。

いや、不自然と言った方が良いのかもしれない。

その女はゆっくりと歩く動作しかしていないにもかかわらず、それなりの

速度で下り続ける車に追いついてきていた。

そして、俺にはその女の顔がうっすらと笑っている様に見えた。

背筋に寒気が走った。

俺はもう前など見ている余裕はなく、ひたすら運転に集中した。

もしも、あの女に追いつかれたら・・・。

そう考えると、もう逃げるしか手は無かった。

後部座席からは、あいかわらず、

きゃー・・・もっと速く・・・・近づいて来るよ。・・・お父さん・・・。

そんな声が聞こえていたのだが、その声は突然ピタッと聞こえなくなった。

しかし、俺にはそんな事を気にしている余裕などなかった。

バックでの運転も慣れてくるとそれなりに速度を上げて走れるもので、

俺は自分でも驚くほどの速度で山道を下っていった。

そして、20分くらい下ったところで、1軒のコンビニの明かりが見えた。

やっと出られた・・・・。

そう思うと疲れが一気に押し寄せた。

とりあえず、コンビニの駐車場に車を停めて、俺は車外に出た。

すると、慌てて妻と娘も車外に飛び出してくる。

そして、開口一番・・・。

怖かったね・・・・助かって良かった!

そして、俺達はコンビニで熱い缶コーヒーを買って再び車に戻った。

そして、そこからは妻と娘が無言だった事を除けば、順調に走り、

そして無事に自宅へとたどり着いた。

そして、家の中に入るなり、妻と娘が大声を出した。

よくあんな状態で運転出来るね?と。

そして、話を聞いてみると、

山道を車が下りている時、あの女が運転席の窓に張りついていたそうで、

妻と娘はただひたすら恐怖し俯いていたという。

そしてコンビニから出た途端、またしても俺が運転する

助手席に山道で見た女が乗っていたそうだ。

そして、じっと俺の顔を間近から覗き込んでいたということだった。

そんな事は知る由もなかった俺は、それを聞いて再び恐怖に押しつぶされそうになった。

ちなみに、その女の姿は自宅近くまで来ると、消えてしまった、ということだった。

本当に追いてきていなければ良いのだが・・・・。
  


Posted by 細田塗料株式会社 at 14:40Comments(24)

2017年12月08日

神戸市鈴蘭台での・・・。

サインディスプレイ部  営業のKです。

皆様、お疲れ様です。

昨晩はお客さんの忘年会でいつもの

片町で飲み明かしてきました。

ちなみに、来週の月曜も忘年会、そして、

週末など関係なく怒涛の忘年会ラッシュが

待っております。

そして、毎年恒例のクリスマス・ライブも

予定通り行われますので、かなりの

ハードスケジュール・・・です。

ちなみに、うちの大監督は、来週に演劇の

発表会があるらしく、土日も学校・・だそうです。

ちなみに、最近、外国からの宅急便が我が家に

毎日のように届きます。

勿論、荷受人は、大監督の名前が・・・。

どうやら、ネットでこっそり(バレバレですが)

コスプレの衣装や小道具を買い漁っているようです。

まあ、熱中できるものがあるのは良い事なのですが、

購入資金はいったい何処から?(涙)

これくらい勉強も頑張ってくれると嬉しいのですが。

ということで、今夜はいってみましょう。

怖くない話。

神戸の大学生時代の話になります。

それでは、どうぞ!



これは俺の大学時代の友人の話である。

大学時代は、ろくに大学にも顔を出さず、バイクとバイトに明け暮れていた。

神戸という土地柄なのか、やはり走るのは六甲山が多かった。

裏六甲や芦有がメインであり、夕方になると、自宅組、を含めて、皆が六甲山

目指して走った。

そんな中に、1人の友人がいた。

実家が西区の伊川谷であり、六甲山に来る時にはいつも鈴蘭台という街を

経由して来ていた。

彼の乗るバイクは、カワサキの1100cc。

派手さはないが、堅実な走りでとても速かったのを記憶している。

実は、彼は1度、クラブのツーリング時に、トラックと正面衝突をし、バイクは

廃車になったが、彼は無傷という偉業を達成した事でも知られていた。

その日も彼は大学の授業が無かったので昼間からバイトに入り、夕方には

自宅に戻ってバイクで出掛ける準備をした。

そして、夕飯を食べ、夜8時頃には六甲山を目指して自宅を出発した。

やはり昼間はバイクの数が異様に多く気持ちよく走れないのだが、夜ともなれば

走っているのは、かなりの常連達ばかりであり、その中には大学の友人達も

いる為、夜に六甲山を走る事は彼の日課になってしまっていた。

通常、西区辺りから六甲山を目指す場合、国道2号線を走るのが普通

なのだが、彼の場合、六甲山に至るまでの行程も楽しみの一つであり、

いつも敢えて山越えの道になる鈴蘭台経由の道を選んだ。

しかし、その日はいつもとは違っていた。

彼が走る道すがら、車や人には一切すれ違わなかった。

確かに当時は新興住宅地という印象が強かった地域だが、それまでに

そんな事は経験した事は無かった。

今日は不思議な日だなぁ・・・。

彼はそんな事を考えながら、それでもしっかりとバイクを走らせていた。

暗闇の中をバイクの明かりだけを頼りに走った。

まるでゴーストタウンの中を彼1人だけが走っているかのように、

バイクの音だけが町中に響いていた。

と、突然、彼の目の前を何かが横切った。

たぶん小動物の類か子供のどちらかだと思ったという。

彼は思いっきりブレーキをかけた。

すると、路面に砂でも浮いていたのか、その瞬間、バイクはあっけなくバランスを

崩し、彼はバイクから放り出されてしまう。

スピードはそれほど出ていなかった筈だが、路面に叩きつけられた彼の体は

至るところから激痛が走っていた。

腕と足を動かそうとしたが、全く動かなかった。

きっと骨が折れているのだと思った。

確かにそれほどの痛みだった。

彼は、天を仰ぎ道路に仰向けになった。

声を出そうとしたがヘルメットを脱げない状態では大声など出しても

周りの民家に聞こえる可能性は低かった。

だから、彼はそのまま仰向けで誰かが通りかかるのを待つ事にした。

実際、道路に倒れたままでは二重事故の危険もあったのだが、手足が全く

動かない状態では、そうするしか方法はなかった。

どれだけ時間が経ったのだろうか・・・。

幾ら待っても誰もその場所を通りかかる者は居なかった。

季節は冬。

雪は降っていないとはいえ、かなりの寒さであり、実際彼の体温は急速に

奪われていく。

彼はその時、初めて凍死の恐怖というものを感じた。

全身に革ツナギとグローブ、そしてブーツ、ヘルメットを纏っていたが、

革製品など冷え始めたらどんどんと体温を奪っていくらしい。

冷たさによって痛みもほとんど感じなくなっていた。

すると、その時、道路の向こうから何かが近づいて来る。

それは遠目に見ると、まるで子供達の集団下校の様に見えたという。

子供でも誰でも良いから、早く気付いて欲しい・・・・・。

彼はそう思いながら、近づいて来る一団をじっと見ていた。

しかし、その一団の姿がはっきりと見えたとき、彼は声を掛ける事は出来なかった。

何故なら、こちらに向かって歩いてくるのは、僧侶の一団だったのだから。

しかも、その誰もが汚い布キレだけを体に纏い、そしてお経のようなものを

唱えながら歩いてくるのだ。

だから、その時彼は、救助よりも恐怖が勝ってしまった。

僧侶達は、言葉では上手く説明出来ないほど、不気味な雰囲気を醸し出していた。

その身長はまるでお地蔵様のように低く、それでいて、お経を唱える声は

まるで地の底から響いてくるように低く凄みがあった。

そんな僧侶が2例に並んだ状態で20人ほど歩いてくるのだから、

恐怖で固まってしまうのも仕方なかった。

だから、彼はその一団が通り過ぎるのを待つ事にした。

早く通り過ぎてくれ・・・・。

そう思い、出来るだけ目立たないようにその場に体を伏せる。

だが、その一団が彼のすぐ側までやってきた時、彼は更なる恐怖で

言葉を失う。

彼の前を通り過ぎる僧侶、一人ひとりが、倒れている彼の顔を覗き込む様に

しながら通っていくのだ。

それでも、彼はジッと堪えていたらしい。

しかし、その一団が通り過ぎようとした時、彼の体は何かに引き摺られた。

一体何が起こっているのか、全く分からなかったという。

しかし、その一団の最後の僧侶が通り過ぎたと同時に彼の体はまるで

体のどこかにロープでもくくり付けられたかのように、突然体を

持って行かれた。

彼はそこそこ大柄な男であったが、その体をまるで人形でも引き摺る

かのように、いとも簡単に引き摺っていくのだ。

僧侶の歩く速度は速くなかったので、擦り傷が出来る程ではなかったが、

それでも彼を恐怖のどん底に突き落とすには十分だった。

彼は自分の体を目視して、いったい何処にロープをかけられているのか、を

確かめようとしたが、どこにもそんなモノはかけられていなかった。

例えるならまるで強力な磁石で引きつけられてているかのような感覚。

それに気付いた時には、自分のバイクからかなり離れた場所まで来ていた。

そして、もう少し進むと、ガードレールも無い様な山の中へ入ってしまう、と

いうところで、彼は何とか身をよじり、ガードレールに腕を絡める事に

成功した。

それでも、彼の体は何かに引き付けられる様に凄まじい力で引っ張られていたが、

彼は、死に物狂いで必死にガードレールに絡めた腕に力を込め続けた。

と、突然、彼の体を引っ張る力が消えた。

彼は何が起こったのかと、顔を上げて確認しようとした。

その時、彼の目に映ったのは、彼を取り囲むように間近で

彼の顔を覗き込んでいる沢山の僧侶達の顔だった。

その顔には目というものは無く、おびただしく爛れた肌と腐って落ちかけている

耳、そして、その口元の形からはそれらのモノ達が怒っているのが如実に

伝わってきたという。

彼はその瞬間、意識を失った。

そして、次に目が覚めたのは病院へ搬送される救急車の中だった。

また後日、分かった事なのだが、その時、彼の血足は骨折などしていなかったらしく、

何故動かなくなっていたのかは謎だという。

そして、転倒したバイクには車体の至るところにベタベタとした黒い手の跡が

残されていたということである。
  


Posted by 細田塗料株式会社 at 19:33Comments(14)

2017年12月06日

ボーイスカウトでの体験談

サインディスプレイ部  営業のKです。

皆様、お疲れ様でございます。

こちら、金沢は、いかにも冬到来・・といった感じで

寒い1日になりました。

うちの大監督は、今日は寒いにもかかわらず、

薄着で学校に行き、寒い寒いと言いながら、

ご帰宅。

そのまま、妻を説得して、暖かいものを食べに行ったのですが、

帰って来てから、

何食べたの?うどん?ラーメン?

と聞くと、

焼肉・・・・という答えが返ってきました(涙)

まあ、確かに焼肉も暖かい、というか熱いですけどね。

妻をうまく丸め込む話術だけは、さすが、

大監督です(泣)

あっ、ちなみに明日は仕事関係の忘年会です。

アップ出来なかったらごめんなさい。

ということで、今夜も怖くない話、いってみましょう。

それでは、どうぞ!




これは俺が体験した話である。

かなり以前、子供の頃にはボーイスカウトというものに入っていた。

ロープの結び方や手旗信号、そしてアウトドアでの生活などを体験させてくれる

ものであり、そこではマナーや礼儀というものも教えられた気がする。

そして、これはそんなボーイスカウトの行事の一環として、石川県の穴水という

所で行われた合同ミーティングに参加した時の話である。

それは北陸三県のボーイスカウト団体が一同に集まるというイベントであり、

その時もかなりの人数が集まっていた。

昼間はそれぞれが幾つかのチームに分かれて自然の中で自然のものを

出来る限り利用して食事を作りそれを競い合ったり、色々な

レクリエーションで盛り上がった。

その後、夜に備えて、テントを張る準備に入る。

さすがにそれだけ大勢が集まってキャンプを張っていると、まるで

何も無い地面の上に色んな色の花が咲いたようにとても綺麗だった

のを覚えている。

その後は、夜になるまでテントの中で自由行動。

そして、いよいよ夜になると、巨大なキャンプファイヤーを囲んで

様々なレクリエーションが行われた。

その後、各ボーイスカウト隊による歌や踊りのパフォーマンスが行われた。

今にして思えば、決してレベルの高いものではなかったが、キャンプファイヤーの

火の周りで行われると、それがとても楽しく思えたのだから不思議だ。

その後、最後の企画として、全員が輪になってキャンプファイヤーを

囲むようにして手を繋ぎ、色んな歌や簡単な踊りが行われた。

その時、誰かが言った。

何か、人数増えていないか?

絶対に多過ぎるだろ?

その言葉は手を繋いだ輪の中へ一気に広まっていく。

火に照らされただけの明かりの中で、全員が疑心暗鬼に周りを見渡す。

確かに、昼間見た時は、ボーイスカウトの人数は200名ほどだった。

しかし、今、手を繋いでいる輪には、どう少なく見ても500人以上の

人間が居るのがわかる。

そのうち、キャンプファイヤーの輪の至る所から悲鳴のような声が聞こえ、

その場は一気にパニック状態になった。

その場を取り仕切る大人達にも、その異常さが伝わったのか、突然、

手を繋ぐのをすぐに止めて、それぞれのテントに入るように指示が出た。

その時、俺を含めて、数人が見てしまった。

暗闇の中を、林の中へと帰っていく集団を・・・。

暗くてよく見えなかったが、人間のシルエットをしたそれらは、まるで

生気の無い動きで、ゆっくりと森の中へと消えていった。

その後、キャンプファイヤーは中止になり、それぞれがテントの中で

就寝するように指示が出た。

俺たちは、恐怖で目が冴えてしまい、全く眠りにつけなかった。

そして、そのうち、キャンプファイヤーの火が完全に消えてしまったのだろう。

辺りが一気に漆黒の闇に変わる。

すると、テントの周りをゴソゴソと動き回る音が聞こえてきた。

俺たちは、その誰もが森の中へ消えていったモノ達の事を思い出し、

恐怖に体が震えた。

と、突然、暗闇の中で大きな悲鳴が聞こえた。

しかも、至る所から・・・・。

もしかしたら、あいつらに誰かが連れて行かれたのか?

そう思うと、居ても立ってもいられなかった。

すると、突然、またキャンプファイヤーの火が点され、辺りがうっすらと

明るくなった。

その後、大人達がテントに回ってきて、キャンプファイヤーの周りで

朝が来るまで待機するように言われた。

俺たちは、我先にとキャンプファイヤーの火の周りに集まり、体を寄せ合いながら

朝が来るまで震えていた。

そして、無事、朝が来ると、急いでその場から撤収の指示が出された。

その時の大人達の困惑した、疲れ果てた顔を見ると、昨夜の出来事が

更に恐ろしいものだったのだと実感した。

その後、何処かのグループのボーイスカウトが数人行方不明だという噂が

たったのだが、その事を尋ねても、どの大人達も話を逸らし答えてはくれなかった。


  


Posted by 細田塗料株式会社 at 20:16Comments(19)

2017年12月04日

車の窓に・・・・。

サインディスプレイ部  営業のKです。

皆様、お疲れ様です。

最近ではすっかり元気を取り戻したうちの大監督は

現在テスト期間中です。

で、明日で試験が終わるので、帰りにカラオケ三昧

だそうです(涙)

でも、相変わらず1人では寝られないみたいで、

何かと理由を付けて妻のベッドに転がり込んでます(笑)

それはそうと、ブログの再開に関して沢山の暖かいコメントを

頂きまして本当にありがとうございます。

もしかすると、また何かの怪異に遭ってしまい、ブログを

お休みする事があるかもしれませんが、決して辞める事は

ありませんので、長い目で見てやってください。

ユルユルと更新していきますので、宜しくお願い致します。

それでは、短いですがこんんやも怖くない話、

いってみましょう!

似たような話はあると思うのですが、これも私が

直に聞いた実話ですのでご理解ください。

それでは、どうぞ!



おれの友人にとても車好きな男がいる。

だから、それまでは常にスポーツタイプの車に乗っていたのだが、

結婚し、子供が生まれると、やはり何かと不便になった。

そこで、大人数が快適に乗れるワゴン車を中古で探した。

ただワゴン車というのはそれなりに人気があるらしく、なかなか

予算内で車を見つける事が出来なかった。

そんなある日、偶然通りかかった中古車屋に、ありえない値段の

ワゴン車が売られており、彼は思わず店に飛び込んだ。

まだ新しい部類の人気車種が、相場の半値以下で売られていたのだから、

それも仕方ないのかもしれない。

彼は、とりあえず車を見せて貰うと、汚れも無く程度は良かった。

そこで、他の客に買われては大変と、その場で契約をしてしまう。

車が納車されると、家族は大喜びでその車を歓迎したが、子供達

から、少し変な臭いがする、という声もあがった。

そして、それから2ヶ月が過ぎ、寒い季節がやってきた。

出勤の為、車に乗り込みエンジンをかける。

窓ガラスはすっかり曇ってしまっており、彼はエアコンをつけて

曇りが消えるのを待った。

すると、車の窓ガラスの至る所に、指で書いた様な文字を発見した。

ごめんなさい

たすけて

出して

彼は誰かの悪戯だと思い、車外へ出て、その文字を消そうとした。

その時、初めて気付いた。

文字は車外から見ると反転しており、そして消す事も出来なかった。

彼は思わず立ち尽くした。

この文字は車内から書かれている・・・・・・。

そして、それを確かめる為に、ドアを開け、文字を手のひらで擦ると

あっさりと消えた。

やはり・・・・・・。

完全に固まってしまった彼の視界に、まさに今、新たに文字が書き込まれる。

うしろ・・・みて・・・。

彼はそのまま後ろを振り返らずに車を降りて、すぐに中古車屋を呼び、

言い値で買い取ってもらったそうだ。

その車は今もきっと何処かの中古車屋に並んでいるか、もしくは、

誰かの愛車として所有されているのかもしれない。
  


Posted by 細田塗料株式会社 at 20:25Comments(16)

2017年12月03日

除霊・・・ではなく完全消去。

サインディスプレイ部  営業のKです。

皆様、本当に本当にお久しぶりです。

そして、今日も1日お疲れ様でした。

前回のブログをアップしてから、怪異は続き、

怖くない話を書くどころではありませんでした。

その間、沢山の皆様に、ご心配頂くとともに、

励ましのお言葉も頂きまして、心より

御礼申しあげます。

結局はAさんに頼んで・・・・・解決したのですが、

やはりその間の怪異がたたってか、体調は、

いまだに優れません。

今後は、いつも通り、更新していきたいと

思っておりますが、体調と相談しながら

ゆるゆると進めて行きたいと思っております。

その点、ご理解頂けると幸いです。

尚、通夜の帰路に何が起こったのか?に

関しましては、編集者によりまして

採用されてしまいましたので、大変

申し訳ありませんが、当分の間、アップ

する事は出来ません。

勿論、本を買わなくても読めるように何らかの

方法を考えるつもりです。

そして、今夜の怖くない話は、前回のブログアップ

からの経緯と解決までをまとめてみました。

うまく書けているか、不安ですが、ありのままに

書きましたので、宜しければお読みください。

ちなみに、妻と娘はもうすっかり元気です。

そして、昨日は第3回金沢オフ会が開催されたようで、

もうすっかり常連化している当社の営業Mさんも

参加されたようです。

ちなみに、私にはお誘いがありませんでしたが(涙)

最後に、繰り返しになりますが、

ご心配をお掛けした事をお詫びすると共に、

暖かいコメントを頂いた事で、またブログを再開

出来た事に対して深く御礼申し上げます。

それと、大阪のY様、今回の色々と助けて頂き、

ありがとうございました。

それでは、今夜は久しぶりに怖くない話、いってみましょう。

それでは、どうぞ~!




通夜の帰り道に怪異に遭遇して以来、体調はおろか、怪異にも

悩まされている。

実際、その霊が自宅近くまで車に乗っていた事は分かっていたのだが、

その後、姿は見えなくなっていたので、軽く考えていたのかもしれない。

ただ、家に戻った際、玄関に用意しておいた粗塩(我が家ではいつもそうしている)

を体に振りかけても問題が無かったし、その日の夜も娘が怖がって妻のベッドに

もぐりこんで寝たと言う事以外は変わった事は起こらなかった。

やはり、以前、家の中全体が怪異に見舞われた時、Aさんの指示通りに家の中に

特製?の護符を貼ったお陰で、それ以来怪異は収まっていたので、きっと家の中には

入れないのだろうと高をくくっていた。

しかし、翌日から怪異は発生した。

最初、朝起きて階段を下り、ふと玄関を見ると、そこに女性がひとり立っていた。

きっと町内会の人だと思ったが、それにしても朝早くから大変だな、と

思ったくらいのものだった。

しかし、リビングに行き、妻にその事を訪ねると、

え?誰それ?そんな人来てないよ・・・・。

と言われ玄関に行くと、妻の言うとおり、其処には誰も居なかった。

その時は、きっと何かの見間違いだろう、と話は終わった。

しかし、それからが大変だった。

2階の廊下、階段、そして浴室・・・。

至る所でその女の姿を見てしまう様になる。

しかし、あくまで俺にしか見えないのならいつか居なくなるだろう・・。

そんな風に思っていたのだが、事態はそれほど楽観的なものではなかった。

家の照明が色んな場所で球切れして点かなくなった。

そして、その電球を交換している時に、何気に見た娘の体が震えていた。

そこで初めて娘から話を聞かされたのだが、どうやらその女を目撃しているのは

俺だけではなく、妻と娘も同様にそれを見ていたというのである。

あの夜以来、娘はずっと妻と一緒に寝ていたが、その時にも、その女がベッドの

横に現れて、娘の腕を掴んだらしい。

しかし、妻は娘に対して、お父さんには言っちゃダメ!と言い聞かせたという。

俺が人一倍心配症だから・・・という理由で。

しかし、その話を娘から聞いたとき、俺の意志は固まっていた。

もう、Aさんに頼むしかないのだと・・・・。

そう決心した当日、早速Aさんに電話した。

何度か電話をかけるが、なかなか繋がらない。

そこでメッセージを残して連絡を待つ事にした。

すると、しばらくしてAさんから電話が入る。

俺が電話に出ると、どうやらまだ職場にいるらしく、小声で答えてくる。

そろそろ電話をかけてくるかなって思ってましたよ。

その声は少し笑っており、俺は肩の力が抜けていくのを感じた。

そして、いつもの喫茶店で待ち合わせの約束をして、俺は電話を切った。

そして、約束の時刻が近くなったので俺はいつもの喫茶店に車を走らせる。

喫茶店に着くと、どうやらAさんが先に到着していたようで、彼女の赤い

フランス車が停まっている。

そして、俺が店の中に入ると、一際目立つテーブルがあった。

俺は思わずホッとしてしまった。

そこにはAさんだけでなく姫までもが来てくれていた。

相変わらず、Aさんは楽しそうにメニューに見入っていたが、姫は俺の姿を

見つけると、慌てて席から立ち上がり挨拶してくれる。

この度は本当に大変な目に遭われて・・・・・。

悲しそうな顔でいつもの丁寧な言葉をかけてくれる姫。

俺も片手を上げて挨拶し席に座るが、Aさんはメニューから視線を逸らさないまま、

片手で面倒くさそうに挨拶してくれた。

どうやら俺の不幸より食事が大事な様だ(泣)

俺が席に座ると、店員さんが注文を取りに来たのだが相変わらずAさんは

どれを食べようかと迷っているらしく、なかなか注文してくれない。

そこで、俺と姫は珈琲を注文。

そして、Aさんには、

迷ってるのなら全部食べれば?

と言うと、一気に明るい顔になり、畳み掛けるように注文を告げた。

さすがの大量注文に目を丸くしてメモしていたが、どうやらそれだけの数の

料理は今のテーブルには乗りきらないようで、席の移動をお願いされた。

そして、店員さんが席から離れると、いよいよ本題を切り出そうとした。

しかし、Aさんが、

はいはい。分かってますよ。

しかし、酷いのに目を付けられましたよね?

まあ、まだ何も出来ないとは思いますけど・・・。

そう言ってきた。

それを聞いて、俺は、きっとAさんの事だから全てお見通しなんだろうと察した。

だから、俺は、

で、どうすれば良いんだろうか?

と聞くと、

まあ、Kさんは異常に強い守護霊のお陰で、その霊も手は出せないと思います。

ただ・・・奥さんと娘さんが心配ですね。

そう言われた。そして、

家に行ければ良いんですけど、Kさんって私達みたいな霊能者と付き合いがある事を

家族に知られるのを異様に嫌がりますからね・・・。

そう言われ、俺は言葉を失った。

確かに俺は家族には、こういう人間関係を知られたくはなかった。

それは、俺を見る目が変わるのも嫌だったが、何よりも、そういうもので現在も

家が護られているなどと知られたくはなかったからに他ならない。

確かに以前、かなり根をつめて深夜から朝方にかけて怖い話を書き溜めて

いた時に怒った怪異の際には、いつもの富山の住職から貰った護符では

全く効果が無く、藁にもすがる思いでAさんに頼み込み、駄目元を

承知で家の至るところに、Aさん特製の護符を貼ってみた結果、怪異は

パタッと無くなってしまい、それどころか、家の中がとても明るくなった

という経緯はある。

だが、やはり、そんな護符で護られている等ということを家族が知って

しまえば、やはり気持ちの良いものではないだろう。

だから、俺はAさんにこう頼んでみた。

もしかしたら、以前造って貰った護符の効力が落ちてきているのかもしれない。

だから、新しい護符を作ってくれれば、きっと怪異も収まると思うんだけど?

すると、Aさんは、

あいかわらず救いようが無いほどのお馬鹿さんですよね?

そんな風にいつもボーっとしてるから変なものに目を付けられるん

ですよ。

さっき、”酷いのに目を付けられた”って言ったのを聞いてなかったんですか?

それに私の護符は効力が落ちるなんて事はありませんから。

つまり、私の護符でも防ぐ事が出来ないレベルのモノが憑いてきてしまった・・・。

普通は考えられない事なんですけど・・・。

そういう事になりますね(笑)

そんなに悲観的な現実を笑いながら話すAさんに少し腹が立った。

すると、すかさず姫が、

Aさんもさっきまでは本当に心配していたんですよ。

勿論、私も・・・。

出来る事は何でもさせてもらうつもりですから・・・。

そう言ってニッコリと笑いかけてくれる。

きっとAさんも姫も少しでも俺の恐怖を和らげようとしているのだろうと

その時気付く。

そこまで話したとき、Aさんが頼んだ大量の料理が運ばれてくる。

あの細い体の何処にこれだけの料理が収納されるのか・・・・。

これは食べ終わるまでは話にならないと思い、Aさんが食べ終わるまで

待つ事にする。

その間、姫と話してみたのだが、どうやら今回我が家で怪異を引き起こしている

相手というのはかなり厄介なものらしい事が理解出来た。

ある意味、御祓いというものに免疫でもあるかのように、霊力や気に

対する抵抗力が強いらしい。

しかも、過去にも幾つかの家庭を消滅させたほどの力があるらしく、

それがその女の楽しみになってしまっており、邪魔するものは

全て呪い殺すのだと・・・・。

そうしていると、Aさんが大量の料理を完食。

満足そうな顔で、

で、何の話でしたっけ?

と言ってのける。

あいかわらず、この性格は何とかならないものか・・・。

それを聞いて、ツボにはまったのか、姫が堪えきれずに笑い出してしまう。

こんな2人が、現実には、俺が知る中では最強の霊能者の2人であるという

ことが不思議に思えてくる。

というか、これからそんな忌み嫌われたモノと対峙するにしては、あまりにも

自然で普通だった。

そう俺は過去に何度も見てきているはずだ。

この2人が、そしてAさんが、凄まじい力で相手を叩き潰す場面を。

俺は改めて、今、この2人が俺の見方についていてくれるという事に

感謝するしかなかった。

しかし、俺は、こう続けた。

護符じゃ無理だとしたらどうするの?

Aさんなんか家の中に入れたら、ここぞとばかりに家の家具とか破壊しそうだけど?

と言うと、Aさんは、

家の家具なんか破壊しませんけどね。

あれはストレスが溜まってる時だけです(キッパリ)

というか、すぐには何も出来ないんですけどね。

えっと・・・その女の霊は明らかに悪霊です。

そして、Kさんのおばあさんが黄泉路に立たれた時に、こちらの世界に

入ってきてしまって・・・。

だから、おばあさんが今は必死に押さえ込んでくれてるんですけどね。

でも、残念な事に、力には圧倒的な差があって・・・。

でも、初七日までは何出来ないんですよ。その女も。

逆に言えば、初七日を過ぎなければ、こちらからも手を出せません。

もしも、手を出してしまえば、Kさんのおばあさんまで巻き込んでしまうから。

だから、今、見えてるのは、その女の幻影に過ぎません。

もっと恐ろしい事が起こるのは初七日を過ぎてから・・・。

だから、それまでにこちらも備えておかないといけないですね・・・。

そう言われた。

俺は驚いてしまい、Aさんに聞いた。

初七日を過ぎたら、もっと恐ろしい事が起こるって・・・。

いったい何か起こるの?

すると、Aさんは、

そんな事、判る訳ないじゃないですか・・・。

でも、下手をすると死人すら出かねない・・・。

それくらいの力がある悪霊だって事です。

そう言われ、俺は少し落ち込んだ。

すると、それを見て、Aさんが続ける。

その為に、私と姫が此処に来てるんじゃないですか?

大丈夫ですよ。

私と姫の力を見くびってもらっては困ります(笑)

ただ、今回は、しばらくの間、私が奥様に、そして姫が娘さんに気を送る

事になります。

私と姫が送る護りの気ですから、どんなモノも破れない筈です。

そうすれば、奥さんと娘さんは大丈夫なんですが、もしかしたらKさんだけは

怖い思いをするかもしれません。

いや、間違いなく怖い・・・・いや命の危険にさらされると思います。

まあ、そんだけ強い守護霊がいれば、殺される事はありませんけど(笑)

最悪、手足の1本か2本は失うかもしれませんけど(笑)

そう言われた。

すると、姫が、

そんな手足の1本か2本なんて、心配要らないですよ~

悪くても骨折して入院するくらいだと思いますから元気だしてくださいね(笑)

とニッコリ笑いながらフォローする。

まあ、全くフォローになっていなかったが・・・・。

しかし、何となくそう言われて俺は元気を取り戻せた。

妻と娘にあの女が近づけないだけでも、一安心だから。

しかし、それからが大変だった。

俺は本当に日常生活の至る所で、その女の姿を見るようになってしまう。

仕事中、運転中、そして家の中、何処にいて何をしていても、常に視界の中に

その女の姿があった。

パソコンに向かい、現状を報告しようとブログの画面を開くと、

まるで、今すぐ殺してやろうか・・・・とでも言いたげな顔で

俺に顔を近づけてくる。

道路に突き飛ばされた事も、階段から突き落とされた事もあったが、

守護霊のお陰なのか、大事には至らなかった。

また、寝ている時や仕事中に、腕を掴まれたりもしたが、それ以上の事は

出来ないようだった。

だから、Aさんがいつも言っている、強い守護霊というものの力を信じて

出来るだけ気にしない様に生活した。

見えたりするだけで、守護霊に護られた俺にはきっと

出だしは出来ないのだろう・・・。

そう考えるようになった。

しかし、それから数日後、ちょうど初七日を1週間ほど過ぎた頃だったと思う。

俺が仕事中、苦手とする高い場所へ行く用事が出来た。

元々、高所恐怖症である俺は、出来るだけ高所に行くのを避けているのだが、

その時は、お客さんからの希望で不具合の原因を調べる為に、ビルの屋上へ昇り、

そこから更にはしごを使い、10メートルほど昇らなければならなかった。

正直、辞退したい気持ちで一杯だったが、仕事である以上、ワガママは

許されない。

俺は屋上へと昇ると、はしごをしっかりと固定し、ゆっくりと上っていく。

そして、はしごの最上段まで昇ってきた時、それは現れた。

最初は、足が動かなくなった。

いつもの高所恐怖症で体が硬直してしまったのか、とも思ったが、どうも

様子が違う。

俺はゆっくりとはしごを見下ろした。

すると、そこには俺の足を掴むようにして、あの女が笑っていた。

とても不気味な笑い顔だった。

俺は、恐怖した。

こんな場所で、こんな奴に出くわしたら、命が幾つあっても足りない。

すると、その女は俺の足を掴んだまま、大きくはしごを揺さぶった。

俺は必死にはしごにしがみつき、振り落とされないようにした。

もしも、こんな高さから地面に落ちたら・・・。

それは想像に難くなかった。

俺は自然に叫んでいた。

俺があんたに何かしたのか?

もしも、そうなら謝るから・・・・。

そう言った途端、その女は更に薄気味悪い笑顔を浮かべると、ゆっくりと

はしごを昇ってきた。

殺される・・・・。

本気でそう思った。

と、その瞬間、遠くから眩しい光が近づいて来る。

あっと思った瞬間、突然眩しい光が俺とその女を包んだ。

断末魔の叫びを残して、その女の姿が白い光の中に消えていった。

それと同時に俺も一瞬目がくらみ、はしごを踏み外しそうになる。

俺は、ガクガクした足で何とかはしごを降りると、突然携帯が鳴った。

Aさんからだった。

俺は、

今のAさん?

はしごから落ちるところだったけど?

と言うと、

Aさんは元気そうな声で、

落ちなかったんだから、結果オーライということで(笑)

ところで、どうですか?

言ったとおり大丈夫だったでしょ?

今回は、独断で、Kさんに囮というか、エサになってもらいました。

本当は奥さんと娘さんと同時に、Kさんにも気を送って加護する事も

出来たんですけどね。

あちらもなかなか狡猾で、実体を現してくれなったので・・・。

だから、Kさんの守護霊だけでは護りきれない相手だと

判ってましたがあえて、Kさんをフリーにしてみたんですが、

まあ間一髪でしたけど、助かって良かったですね。

女は、完全に消しておきましたからもう心配はありませんよ(笑)

あっ、それとこれはかなりの貸しになりますから、その点はお忘れなく!

そう言って、電話は切れた。

確かに、それ以後、家での怪異は完全に消えた。

後日、聞いた話だが、あの時の白い光は、Aさんと姫の渾身の気が

合わさったものらしく、それなら、どんな悪霊もひとたまりも

無いのは容易に想像出来た。

そして、これは余談だが、現在、我が家にはAさんの護符と合わせて

姫が初めて作ってみたという護符も貼られている。

Aさんが姫に教えながら作った試作品的なものらしいのだが、それがまたとても

効力があるのが実感出来る。

それは、Aさん、曰く、

やっぱり姫の力って、護りにもとてつもなく強い力を発揮しますね!

Kさんの家は、もう霊的に要塞化してますよ(笑)

という言葉からも判る。

だとしたら、俺があれほど危険な目に遭わなくても、姫の護符を貼った

だけでも解決出来たのでは?

と思うのだが、そんな文句を言う度胸は無いのが情けない。


  


Posted by 細田塗料株式会社 at 17:15Comments(51)

2017年11月26日

衝突防止センサー

サインディスプレイ部  営業のKです。

皆様、お疲れ様です。

すみません。

先日、通夜に行って怪異に遭遇してからというもの、

体調が優れません。

まあ、体調だけではなく、怪異も・・・・。

今週中にAさんに相談してみるつもりです。

ということで、久しぶりで申し訳ありませんが、

1話のみアップさせて頂きます。

それでは、どうぞ。



これは俺が最近聞いた話である。

近頃はさすがに心霊スポットなどには行かなくなった俺なのだが、

やはりその手の情報というのはいまだに耳に入ってくる。

その中でも興味深かった話がある。

場所は金沢市内の山の中にある坪野キャンプ場という所。

その心霊スポットは若い頃、俺も恐怖を身をもって体験した場所でもある。

そんな場所へ若者3人が1台の車に乗り探索に行ったのだという。

晴れた夜であり、月がとても綺麗だった。

乗っていった車は今流行の衝突安全センサーみたいなものが付いている

軽四。

車の前やコーナーに何かが数メートル以内に近づいた時にセンサーが

感知して警告音としてしらせてくれるというもの。

実は俺が仕事で使わせてもらっている社用車にも搭載されているのだが、

アイドリングストップ機能とあわせ、運転していてとても邪魔になる

機能という印象がある。

それはとにかく難にでもセンサーが反応してしまい警告音が鳴り響いて

しまい、運転に集中出来ないということである。

交差点で右折待ちをしている時にも対向車に反応して警告音が鳴るし、

信号で止まる際にも、こちらは停車する前提でゆっくりと車速を落としているにも

かかわらず、追突防止のセンサーがなり続けるだから溜まったものではない。

そんな車で若者3人が、俺にも過去に体験があるスポットに行ったと

いうのだから、やはりどうなったのかは興味があった。

現地に到着した彼らはまず3人で辺りの様子を探索したという。

時刻は午後7時頃であり、夏という事もあってかまだそれなりに明るかった。

しかし、気が付くと辺り一面に霧が立ち込め始め、それはすぐに車の周りを

覆い尽くした。

3人は慌てて車の中に戻りしっかりとドアをロックし、窓もしっかりと閉めた。

そして、車のエンジンはかけたままにした。

いざという時にすぐに逃げられるように・・・・。

車の周りはあっという間に白い霧に覆われ全く視界が利かなくなった。

すると、次の瞬間、突然、車の警告音が鳴りだしたという。

車の前か斜めに何か障害物があるとセンサーが感知したのだ。

誰かいるのか?

警告音の為、社内は軽いパニック状態になる。

しかも、視界が全く利かないというのも恐怖に拍車をかけてしまう。

と、次の瞬間、彼らの乗った車は突然や大きく揺さぶられる。

それまで騒いでいた彼らは、その揺れで思わず無言になる。

そして、耳を済ませて車の周りに誰かいるのか、と五感を集中させた。

窓を閉め切った車内からは外の状況など把握出る筈もなかったのだが、

それでも彼らは懸命に今起きている事を探ろうと必死だった。

すると、また彼らの乗る車を大きな揺れが襲った。

しかも、その揺れはすぐに収まるどころか、ずっと揺れ続けた。

まるで車が横転させられるのではないか、と心配になるほどの

酷い揺れだった。

しかも全く収まる様子はなく、更に揺れはひどくなっていく。

さすがに我慢出来なくなったのか、彼らの中の一人が突然、

もうこんな車内に居られないよ。

後部座席に座っていた背の高いがっちりとした友人だった。

俺が外に出て確かめてくる!

そう言って車のドアを開けようとする。

他の2人は必死になって彼を止めたのだが、彼の意志は固いようで

そのままドアから出て行く彼を見守るしかなかったという。

俺が出たらすぐにドアをロックしてくれ!

そう言い残して彼は霧の中へ消えていった。

他の2人はすぐさまドアをロックし、耳を済ませた。

しかし、彼の叫び声はおろか、何も聞こえては来ない。

相変わらず車は大きく揺さぶられたいたが、さすがに彼の事が心配になってしまい

彼の携帯に電話をかけた。

携帯はしばらく鳴り続けていたが、突然電話が繋がった。

もしもし、○○か?

大丈夫なのか?

彼らがそう叫ぶと、電話の向こうからは

もう乗ってるんだよ。

うしろ・・・・うしろ

という気持ちの悪い女の声が聞こえてきた。

その声に彼らはゆっくりと車の後部座席の方を振り返る。

あいかわらず車の警告音が鳴り響き、車は大きく揺さぶられていたのだが、

その音が突然途切れ、揺れも収まった。

そして、振り返った後部座席で彼らが見たものは、

白い着物を着た女の姿だった。

全身がびっしょりと濡れており、その顔は何故か彼らを見つめたまま

不気味に笑っていたという。

彼らが覚えているのはそこまでだという。

その後、意識を失った彼らと、道路の側溝に倒れていた一人を

見つけた近くに住む住民に助け起こされ彼らは事無きを得た。

しかし、2人は記憶の一部が無くなり、もし1人は全てのその時の記憶が

消えてしまっていた。

勿論、警察沙汰にはならなかったが、もう彼らは二度と其処へは行かない、と

肝に銘じているのだという。

  


Posted by 細田塗料株式会社 at 20:16Comments(40)

2017年11月23日

井戸から聞こえる声

サインディスプレイ部  営業のKです。

皆様、お疲れ様です。

明日は朝から忙しそうです。

それにしても寒い。

ちなみに、妻と娘は現在、うどんを食べに

出掛けております。

私は家でやる事がある為、辞退しました。

それとそうと、通夜の帰り道に起きた怪異に対して

興味を持たれていらっしゃる方も居るようなのですが、

実はもう話は書き上げておりますが、現在

出版社さんの評価待ちになっております。

ボツになれば、すぐにブログにてアップさせて

頂きますが、採用されたら・・・お待ちください。

それでは、今夜は怖くない話いってみましょう。

まだ少し違和感がありますので、短めの内容、且つ

不定期での更新になっております事。

ご容赦くださいませ。

では、どうぞ~!




これから書く話は、あくまで実際に起こった話である。

しかし、こんなやり方が常時、通用するとは決して思わないほうが

良いのかもしれない。

最近、姫は何かとAさんと一緒にいる時間が多い気がする。

まあAさんを自分の先生であり尊敬しているのだから

当たり前なのかもしれないが・・・。

そんな姫は実は高校ではかなり優秀な生徒らしく、つい先日までは

東京の某国立大学を希望していたのだが、Aさん熱が上がりすぎたのか、

最近では地元の大学に進学するつもりでいるらしい。

そんな姫の友達の家には古い井戸があった。

その井戸はどうやらかなりのいわくつきの井戸らしく、過去に何人もの人が

その井戸に落ちて命を落としたり、その井戸に現れる異形のモノを見ては

気が狂ってしまったという過去を持つものらしい。

そんな井戸だったから、家の者は使うことも出来ず、埋めてしまおうと

思ったらしい。

しかし、工事に来た業者が何人も厄災に襲われてしまい、工事は中断。

そこで、姫を通して、俺とAさんに、何とかしてもらえないか?という

依頼が舞い込んだ。

いつもの俺の頼みなら嫌々感が半端ないAさんも、姫からのお願い

ということで、即。快諾。

そして、どうせ強い守護霊が付いているんだから安心ですよね?という

訳の分からない理由で俺までもが連れて行かれた。

現地には金沢市街から車で40分ほどかかった。

現地に着くと、Aさんは、大人の女性感を前面に出して常に大人の対応。

そして、俺が難癖をつけると、

これがクール&ビューティです!

と訳の分からない説明をする。

そして、姫に、こんな場合はこうした方が良いよ、とか、

こういう場所では先ず、その場所の歴史とかいわくというものを

しっかり理解しなくちゃね!

と完全に師匠モードに突入。

それでも、家の人がお菓子を運んできてくれた時には、一瞬化けの皮が

剥がれかけたのだが、すかさず修正する。

そして、何かと言えば俺を引き合いに出して、

こんな霊能者になっちゃ駄目だから!

と説明する。

姫が、それを聞いていて、

Kさんも霊能者なんですね?

じゃあ、私は妹弟子・・・・なんですよね?

と聞いてくるので、

俺はすかさず否定したが、すぐさま、Aさんが横槍を入れてきて

ほらほら、Kさん。

ちゃんと妹弟子に優しく教えてあげないと!

と俺にまで師匠面してくる。

まあ、そんなやり取りの後で、件の井戸へと向かう。

井戸は大きな庭の一番奥にぽっかりと穴を開けている。

すると、どうやら井戸の中から泣き声のようなものが聞こえてくる。

あまりにもはっきりと聞こえてくるので、俺は思わず井戸の中を覗き込もうとした。

すると、背後からAさんが姫に話す言葉が聞こえてきた。

ほらね。あんな感じで騙されて近づいた人が井戸の中に引きずり込まれる

んだからね。

よく見といてね(笑い)

姫ちゃんは気を付けないと・・・。

そう言われて俺は思わず後ずさりした。

そして、振り返ると後方5メートル位の所に2人が立っており、

冷ややかな目で見つめるAさんと、心配とワクワクが同居したような

顔の姫がこちらを見ている。

ちょっと!

危ないんなら事前に言ってよ?

と言う俺に対して、

Kさんなら大丈夫でしょ?

冷たいのと怖いのさえ我慢すれば死にませんよ。

勿論、守護霊のお陰・・・・ですけどね(笑)

と返してきた。

そして、そこで今度は俺が後方に下がり、Aさんが前に出て行く。

すると、井戸の中からは、

ヒャッヒャッヒャッ・・・・という笑い声とともに、

お前なんぞに何が出来る・・・・。

食ろうてやろうぞ・・・引き裂いてやろうぞ・・・・。

という声が聞こえてきた。

それを聞いたAさんは姫に向かって、

ほらね。さっきの泣き声はまやかしだったでしょ?

こういう時はしっかりと相手の目的を見定めてから・・・・

とうんちくを垂れていると、今度は

どうせ食らうなら若い娘がいい・・・。

年増女は、どこかへ失せろ・・・・。

という言葉が井戸から聞こえてくる。

俺はその言葉が聞こえた瞬間、Aさんの何かが切り替わったのを感じた。

そして、Aさんは振り返ると、かなり後方で控えている姫の友達に

向かって大声を出した。

あの・・・この井戸、どうせ埋め立てるつもりなんですよね?

すると、

はい。工事が再開出来る様になったらすぐに埋め立てるつもりですが・・・。

と返ってきた。

それを聞いてAさんの目が狂気という名の光に満ち溢れた。

そして、俺の方を向くと、

Kさん、すみませんが、この家中のゴミと廃棄物、そして要らない物を

かき集めてきてくれますか?

あっ、熱い熱湯とか生ゴミとか、Kさんが思う汚い物を出来るだけ

多く集めてください。

そう言われ、俺が家のほうへ向かうと、姫も手伝います、との事で

一緒にゴミ集めを開始した。

その家の方達は、

そんなもの、いったい何に使われるんですか?

と聞いてきたが、俺には完全に予想が付いていたがあえて口にはしなかった。

そして、黙々と作業をしていると、かなりのゴミと廃棄物が集まった。

熱湯は、沸かすのが面倒くさかったので、大型のガス湯沸かし器の設定温度

を最高温度75℃にして、直接ホースで井戸の近くまで持ってきた。

そして、集まったそれらを見て、にんまりと満足そうなAさん。

そして、次の瞬間、俺の予想通りの事が始まった。

集まったゴミをおもむろに掴むと、Aさんはそれを井戸の中に投下。

そして、更に生ゴミも続けて投下する。

井戸の中からは、何か叫び声のようなものが聞こえていたが、Aさんは、

ああ、うるさい!今更謝っても聞こえないから・・・・。

と言って、井戸の周りに集められた廃棄物を次々に井戸の中へと投下する。

そして、今度は、ホースを井戸の中に垂らし、給湯を開始する。

その間、ずっと声のような物が聞こえ続けていたが、Aさんは無視。

そして、お湯がかなりの水位まで溜まったところで、給湯を止めて

今度は井戸に鉄製のフタを被せた。

そして、姫を呼んで、二人でそのフタの上に座り

今、姫に見せたのは緊急事態での対処法だからね。

本来なら、もっと別のやり方で浄化しないといけないよ。

可哀相だけど、今回はこうするししかなかったからね。

まあ、普通の人がやったら危険でしかないんだけど、私とか姫ちゃんなら

こんなやり方もアリ・・・・という事!

ともっともらしいレクチャーをしていたが、簡単に言ってしまえば、

井戸の中の霊達が、Aさんを怒らせてしまっただけなのだが・・・。

そんな事に気付いているのか分からないが、姫はAさんの話に

はい!と元気良く答えつつ、

それにしてもAさんって痩せてるのにあんな重い物まで持ち上げて

井戸の中に入れちゃうんですね~。

凄いです。私も頑張らないと!

と言っていたが、姫には間違ってもそちらの方面では頑張って欲しくない

と強く思ったのは言うまでもない。

今回の件では、怒らせたAさんの狂気と恐ろしさが再確認出来たのと同時に

井戸の中で悪さをしていた霊達が少しかわいそうに感じた俺だった。
  


Posted by 細田塗料株式会社 at 18:44Comments(18)

2017年11月22日

チェーンメール

サインディスプレイ部  営業のKです。

今夜は急遽、お客様との飲み会になりましたので、

とりあえず、1話アップしていきます。

誤字脱字、在りましたら申し訳ありません。

それでは、怖くない話、どうぞ~!




チェーンメールというものがある。

流行っては廃れ、そしてまた流行る。

最初の発信者が誰なのか?は分からないが、それはいつの時代でも

消える事は無い。

「この手紙(メール)を~人の人に転送しないと、あなたに不幸が訪れます」

こんな感じだ。

そして、そんなチェーンメールの中には、もしかすると人間の手によって

発信されたのではないモノも存在しているのかもしれない。

友人のTさんは、コンピュータ会社でSEをやっている。

ただし、仕事を離れれば出来るだけコンピュータの無い生活を送りたい

と思っているらしく年賀状もいまだに手書きという人物である。

そんなTさんでも、やはり自宅の部屋にはパソコンが置かれている。

それは、家に持ち帰って仕事をする事も多い為なのだが、やはり仕事以外

でもメールのやり取りに使用する事もあるのだという。

そして、ある日、Tさんが帰宅しパソコンを立ち上げるとメールが一通

届いていた。

差出人は死神となっていたが、きちんと彼のメールアドレスを指定して

送ってきた様だった。

迷惑メールではないようなので、彼はそのメールを開封した。

すると、そこには、

このメールが届いた人には呪いと共に災いが降りかかります。

そして、それから逃れたい人は、3日以内に合計7人の誰かに

このメールを転送しなければいけません。

死か生か。

決めるのはあなたです。

こんな言葉が書かれていた。

昔から、不幸の手紙を含めて、この手の悪戯が大嫌いな彼は、当然のように

そのメールをゴミ箱へと移動し、そして消去してしまう。

馬鹿馬鹿しい!

こんな事をする暇があったら、もっと他の事に頭を使えよ!

だいたい死神なんて陳腐な名前を使いやがって!

彼はもううんざりという感じで、そのままパソコンを閉じてその日は

自宅での仕事を止めてしまった。

そして、仕事に出掛け、帰宅すると再びメールが入っていた。

あと二日です。

大丈夫ですか?

そう書かれており、差出人は、同じく、死神になっていた。

そして、そのメールは翌日もしっかりと届いていた。

そして、最後の警告メールが届いた後、深夜12時を回った頃、

改めて新しいメールが入っていた。

そこには、

貴方様の選択。

了解致しました。

明日から伺わせて頂きます。

貴方様の残りの人生が有意義なものである事をお祈り致します。

こう書かれており、差出人は、執行人に変わっていた。

この時点で、彼はもうそんな悪戯に我慢の限界を超えてしまっていた。

翌日が休みということもあって、彼はメールの発信元を必死になって

探った。

彼のメールアドレスを知っているということは、きっと仕事関係の誰か

による悪戯だろうとも思ったが、そんな事をすれば、すぐに自分の

身元がばれてしまう事くらいは想像がつくだろうと思ったので、

犯人リストから外した。

実際、彼が勤めるコンピュータ会社では、防犯やセキュリティの

請負業務もこなしていたので、悪質な場合にはIPアドレスから

相手を特定し、直接連絡し警告するということも行っていた。

本来は業務上、やむを得ない場合にだけ使用するIP検索システムも

使用した。

それ位、彼は本気で怒っていたということなのだろう。

しかし、その結果に彼は愕然とした。

発信元と特定されたのは、彼の家のパソコンだった。

そして、彼の家には、パソコンは一台しかなかった。

それは、何者かが彼のパソコンから、彼のメールアドレス宛に、チェーンメール

を送りつけてきた、という事を意味していた。

そして、そのパソコンは今、彼の目の前に在った。

彼はその時点で初めて得体の知れない恐怖を感じた。

そして、パソコンの電源を落とすと、そのまま寝てしまった。

そして、彼は突然夜中に目を覚ました。

部屋の中で明るい光がユラユラと動いていた。

彼は思わず起き上がると、そこには彼のパソコンデスクに座り、パソコンを

操作している男の後姿が見えた。

一気に目が冴えてしまった彼は、その男に向かって怒鳴った。

誰だ?何してる?

すると、キーボードを叩く音が急に止んだ。

そして、背中を向けたままの男は、

見られてしまいましたか?

貴方の死亡を知らせるメールを貴方宛に書いているところだったんですが。

残念ですね・・・・。

では、また、来ます・・・・。

そう言うと、その男は彼の方へと振り返った。

見たことも無い男だったが、シワだらけの顔で満面の笑みを浮かべる

その男の顔はとても人間には見えなかった。

彼は恐怖で、

うわぁ!

と大声を上げたが、そのまま男はパソコンの画面の中へ吸い込まれる

様に消えていった。

彼はそのまま恐怖でベッドから出られなかったが、それでも朝方になり

朝陽が部屋に差し込む頃になると、何とかベッドから這い出す勇気が

出た。

それから、彼はパソコンの電源を落とし、そのまま車に積み込むと、

リサイクルショップに持ち込み、買取ではなく廃棄してください、と

強く頼み込むと、そのままパソコンを置いて帰ってきた。

その後、彼は仕事を家に持ち帰る事は絶対にしなくなり、そして

以後、怪異も発生しなかった。

しかし、いまだに、週に一度は必ず、インターフォンが押され、カメラを

見ると、誰もいないという事が起こるそうだ。

もしかしたら、いや、きっとあいつは諦めていない。

だって、あいつは、最後に、また来ます、と言ったんですから・・・。

そう言って顔を強ばらせた。
  


Posted by 細田塗料株式会社 at 19:30Comments(16)

2017年11月21日

真夜中の男の子

サインディスプレイ部  営業のKです。

皆様、お疲れ様です!

先ほど仕事のブログをさっさとアップしてきましたので、

心置きなく、いつものブログを!

今日は日中は晴れの暖かな1日でしたが、

やはり朝晩はかなり冷え込みます。

雪は昔ほど積もらなくなりましたが、

やはり北陸の冬は厳しいですね。

でも、もしも金沢や石川県に観光に来られる

予定があるのでしたら、間違いなく冬が

お奨めです。

とにかく、冬の時期がもっとも美味しいものが

沢山食べられるのは間違いなしです。

今なら先着100名様にもれなく、

私のエスコート付での観光が堪能できる

スペシャルプランをご用意しております。

幽霊が出ると有名な宿をご用意して

素泊まり料金で税別30万円からの

料金設定になります。

オプションでうちの大監督による

超短時間マッサージもご用意しております。

ご予約は・・・・・・・・・・・・・・・・・嘘です(涙)

ところで、うちの大監督ですが、通夜の帰りに怪異に

遭遇して以来、妻と一緒のベッドで寝ております。

来年には免許が取れる年齢の筈ですが(笑)

ちなみに、今朝もハムスターがケージに

よじ登っている音に、マジで恐怖し固まっていました。

面白いです(笑)

ということで、今夜も怖くない話、いってみましょう!

それでは、どうぞ~!




夜の片町。

とりあえずは、北陸随一の歓楽街である。

昼間の明るい雰囲気は、夜になると一変してしまい、裏通りなどは

危険な場所も多い為、それなりの覚悟が必要な程だ。

そんな大人の男女だけの世界であるはずの、夜の片町に、いつしか

男の子の姿を見るようになった。

小学校の低学年といった感じでその身長も顔つきも6~8才位に見えた。

最初、その男の子は家族連れで片町に来ているのだと思っていた。

何しろ、前方から歩いてくる年配の夫婦?にくっ付く様にして

こちらに向かって歩いてきたのだから・・・・・。

しかし、それはすぐに間違いだと分かった。

その男の子は、交差点まで来ると、今度は別の男性を見つけたらしく、

すぐにその横に立って、男性の顔を眺めていた。

こんな夜更けに何をしてるんだ?

そう思ったのだが、その時は次の店に行く途中ということもあり、

俺はそのまま通り過ぎてしまった。

そして、次にその男の子を見たのは、2ヶ月くらい経った頃だった。

相変わらず時刻は既に午前1時を回っている状態だったのだが、

その男の子は、酔い潰れ、通路で苦しそうに呻いている男性の側に立っていた。

気になった俺は、その男の子の様子を窺っていたのだが、その男の子は周りの人だかり

を気にする様子も無く、しゃがみこみ、男性の背中を触っていた。

そして、次の瞬間、急に顔を上げて俺のほうを見て、ニコリと笑った。

意表をつかれた俺は、思わず逃げるようにその場から立ち去った。

が、しかし、それからしばらくして、片町に救急車と警察車両が大挙して

やって来たサイレンの音を聞いた。

翌朝、片町で男性が急性の心不全で亡くなったという記事が

新聞に載っていた。

そして、三度目に、その男の子を見たのは、それから1ヶ月ほど経った頃だった。

時刻は午前2時になろうとしていた。

その男の子は、真っ暗な路地にポツンと立っていた。

まるで、何かを待っているかのように・・・・・・。

そして、その視線が見ていたのは、橋の上から川面を見つめる一人の男性だった。

そして、その時には俺にはその男の子がこの世の者ではなく、普通の人には

見えていない存在なのだと確信していた。

だから、その光景を見た時も、観察出来る筈も無く、急いでタクシーを拾い

一目散に自宅へと帰った。

そして、翌朝の新聞で、橋から川に転落した男性の記事を読んだ。

目撃者はいるのだが、遺体は発見されなかったとの事だ。

きっと、その男の子が連れていったのだろう。

俺はそう確信している。
  


Posted by 細田塗料株式会社 at 20:24Comments(15)

2017年11月21日

ミマキJV33-130 中古プリンタのご紹介!

緊急値引きです!

25万円(税別)



サインディスプレイ部  営業のKです。

今回はお仕事のお話です。

ミマキ 中古プリンタ

JV33-130になります。



綺麗な環境で使用されておりました。

インクは、

イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック、そして

ライトシアン、ライトマゼンタ、ホワイト×2

の7色仕様になります。



いわずと知れた名機であり、後継のJV300が

出た現在でも遜色ない働きをしてくれます。

インクは溶剤タイプのSS21インクです。

当然ですが、

専用サーバパソコンセット(win7)と液晶モニター。

そして純正RIPソフトであるラスターリンクプロ5SG

も付属致します。

ミマキさんのメンテナンスを受けてからの

お渡しになりますのでご安心ください。

また、基本的にはお買い上げになられた方の

引き取りという形をとらせて頂いております。

引取りの際に、動作確認をしていただき、

弊社にて、使用説明をさせて頂いてからの

お渡しになります。



その他、ご不明な点がありましたら、お気軽に

弊社までご連絡頂ければ、と思います。

気になるお値段ですが・・・・。

30万円(税別)

になります。

お早めにご連絡頂くのが宜しいかと思いますので、

何卒宜しくお願い致します。

連絡先
細田塗料株式会社
TEL076-243-3344
  


Posted by 細田塗料株式会社 at 20:04Comments(2)

2017年11月20日

最後の客

サインディスプレイ部 営業のKです。

皆様、お疲れ様です!

一昨日、昨日と休ませて頂きまして、

申し訳ありませんでした。

そして、祖母の死去に対して、本当に沢山の

お悔やみのお言葉を頂戴致しまして、心より

御礼申し上げます。

実は、昨晩、通夜の帰りは突然、みぞれ混じりの

雪が降り出しました。

念の為にと、スタッドレスを履いていて助かりました。

それと、帰り道に、私達親子3人がとてつもない

怪異に遭遇してしまいました。

今、こうしてブログを書けているのが

不思議なくらいの・・・・。

まあ、この話は、いずれまたの機会にお話し

出来れば、と思っております。

それでは、今夜も久しぶりの怖くないい話。

いってみましょう!

どうぞ~!


俺の友人にケーキ屋を営んでいる男がいる。

そんな彼は、初めて一緒に飲んだ日に、こんな話をしてくれた。

彼が経営するケーキ屋は、午後11時まで営業している。

理由は売れ行きが悪いから・・・だそうなのだが。

俺に言わせれば、そんな時間まで店を開いていてもお客さんは来ないだろ?

と思うのだが、会社帰りの人や、飲んだ帰りの人がお土産にと、

結構買っていってくれるそうだ。

しかし、ある日、1人の女性が来店する。

彼が閉店の準備をしている時だったから、たぶん午後11時過ぎ。

そして、ショートケーキではなく、ホールケーキを誕生日仕様にして

買っていった。

どこか暗い感じの女性であり、ボソボソと話す感じはあまり好感は

持てなかったが、それでも大切なお客様には変わりなく、彼は

指定された本数のロウソクと共に、そのケーキを丁寧に手渡した。

すると、その女性は無言のままお辞儀をすると、そのまま静かに

店から出て行った。

彼は、その女性の顔を以前見た記憶があったのだが、どうしても

思い出せなかったという。

ただ、元々楽天家の彼だったから、

まあ、そのうちに思い出すだろう・・・。

という程度で気にも留めなかった。

だが、その女性はその翌日にもケーキを買いに来た。

そして、前日と同じ誕生日用のホールケーキを買うと、また静かに

店を出て行った。

彼は、

昨日買ったケーキをもう食べてしまったのか?

と疑問に思ったが、それもすぐに忘れてしまう。

そして、それから毎晩、その女性は彼の店にケーキを買いに来るようになる。

決まって、午後11時過ぎに・・・。

勿論、彼にしてみれば、毎日高価なホールケーキを買ってくれるお得意様

なのだが、やはり気になってしまい、思わずその女性に話しかけた。

毎日、お買い上げ頂いてありがとうございます。

それにしても、ケーキがお好きなんですねぇ?と。

しかし、その女性は全く反応が無かった。

そこで、彼は、

変な事聞いて、すみませんが・・・・。

私は、以前、貴女と何処かでお会いした事ありませんでしたか?

すると、今度はその女性は、うっすらと笑って、そのまま店を出て行った。

彼は、心の中で、しまった!と思ったらしい。

余計な事を聞いてしまった。

もしも気分を害して明日からケーキを買いに来てくれないのではないか?

そう思ったらしい。

そして、彼の心配は的中し、翌日からは、その女性は全く店に顔を

出さなくなった。

そんなある日、1人の女性がお店にやってきた。

50代の女性だったが、その顔は、毎晩ケーキを買いに来てくれていた

女性とそっくりだったので、彼にはその女性がすぐに母親だと

判ったという。

そして、彼が喋るよりも先に、その女性が口を開いた。

いつも、娘がこちらにお邪魔しているようで・・・。

本当にありがとうございます。

そう言われて、彼は慌ててこう返した。

とんでもありません。

娘さんには毎晩ケーキをお買い上げ頂いて本当に感謝しています。

毎晩、買いに来られるので、余程ケーキがお好きなんだな、と。

でも、最近はお顔を拝見出来てないのですが、娘さんはお元気でしょうか?

すると、その女性は少しため息をついた後、こう言った。

やっぱりお気付きになっていらっしゃらなかったんですね?

実は、毎朝起きると、玄関に大きなホールケーキが置いてあるんです。

そこで、包装紙を見ると、こちらのケーキ屋さんのお名前が書いてありまして。

それで、今日、お邪魔させて頂いたんですが・・・・。

毎晩、こちらの店にケーキを買いに来ていたのは、私の亡くなった娘なんです。

ちょうど一年前に事故に遭って、そのまま・・・・。

きっと死ぬ間際に最後に見たのがこちらのケーキ屋さんだったのでしょう。

だから、ちょうど自分の無くなった歳の数だけロウソクも付けて貰ったりして。

そこまで聞いて、彼は全てを思い出した。

ちょうど一年前、彼が閉店準備をしていると、店のすぐ前で事故が発生した。

怖くて現場を見る事は出来なかったが、それでも翌日の新聞で、亡くなった被害者の

女性の顔写真が載せられていた。

それを見た彼は、

まだ若いのに可哀相に・・・。

と思い、その時の記憶がうっすらと残っていたらしい。

その事実を知って、彼は怖いというより居た堪れない気持ちで

一杯になった。

だから、しんみりとした顔をしていたらしいのだが、その女性は、笑いながら、

でも、あの娘が死ぬ間際に見たのがケーキ屋さんで本当に良かった。

あの娘、ケーキが大好物だったんですよ。

そう元気に話した後、急に震えるような声になり、

もしかしたら、またあの娘がこちらにケーキを買いにくるかもしれませんが、

出来る事なら、自然に接してあげてくれませんか?

あの娘はきっとまだ自分が死んだこともわかっていないのかもしれませんから。

そう言うと深々とお辞儀をして、お店から出て行ったという。

それから、彼は毎日、事故現場に花を手向ける事を欠かさなくなった。

そして、いつその娘さんがケーキを買いに来ても大丈夫なように、

閉店間際でも、必ずその娘さんが買っていたホールケーキだけは

売れ残るようにしているということだ。
  


Posted by 細田塗料株式会社 at 20:07Comments(23)

2017年11月18日

突然ですが・・・・。

サインディスプレイ部 営業のKです。

突然ですが、母方の祖母が亡くなりました。

仮通夜と通夜の為、今日、明日と能登方面で

過ごさなければならず、大変申し訳ありませんが、

怖くない話、お休みさせて頂きます。

宜しくお願い致します。
  


Posted by 細田塗料株式会社 at 19:03Comments(47)

2017年11月17日

:指輪というもの

サインディスプレイ部  営業のKです。

皆様、お疲れ様です!

明日は少し早いですが、会社の車を

スタッドレスに交換します。

ちなみに、うちの妻の車は、いつも

私と娘の2人で交換しています。

ジャッキアップし、タイヤを外すのは

私の役目。

そして、冬用タイヤの溝に詰まった小石を

取り除くのが娘の役目なんですが、

その作業が事の他楽しいらしく

なかなかタイヤを運んでこない娘。

1人でやれば10分で終わる作業が

娘と一緒にやると、30分以上かかります(涙)

今年もタイヤ交換頑張るからね~と妻に

宣言していた娘。

タイヤ交換後に、ホットケーキを焼いて貰う

約束をとりつけてました(笑)

ちなみに、明日は友達大勢でカラオケ

だそうです。

勉強はどうなってますか?

大監督?

ということで、2夜連続でアップします。

怖くない話。

それでは、どうぞ~!



彼は数年前に離婚した。

夫婦間に子供はいなかったので、離婚もスムーズに行くと思われたが、

奥さんの方がどうしても承諾しなかったらしく調停もなかなか

進まなかった。

しかし、離婚の話し合いを始めてから、ちょうど2年経った頃、

奥さんがある条件のもとで、離婚に同意したのだという。

それは、離婚しても決して結婚指輪は外さない事、というものだった。

彼はとにかく早く離婚したかったので、言われるままにその条件を飲んだ。

しかし、その時の奥さんの少し気がふれたような気持ちの悪い笑みが

忘れられなかった。

そして、無事に離婚が成立してから、ちょうど1ヵ月後、元奥さんは

自ら命を絶った。

電車に飛び込んでの自殺だったが、バラバラになった体をかき集めると

その指にはしっかりと結婚指輪がはめられたままだったという。

さすがの彼もしばらくは落ち込んでしまったが、時間の経過とともに

少しずつ元気になっていく。

そして、そうなると、やはり気になるのは結婚指輪だった。

亡くなった奥さんには申し訳ないとは思ったが、やはり自殺した人と

同じ指輪をはめ続けるというのは気持ちが悪かった。

そこで、彼はある日、思い立った様に結婚指輪を外してしまおうとした。

しかし、何故か指輪は抜けなかった。

それまでも、スポーツをする際など、指輪を外した事もあったのだが、

今度は何をしても指輪は抜けない。

そこで彼は病院にも行ったのだが、それでも指輪はまるで指と癒着している

かのように抜ける気配すら無かった。

彼は仕方なくその指輪をはめ続けるしかなかった。

しかし、その指輪をはめて生活をしていると、それまでには無かった問題が

起こり始める。

それは指輪がまるで指を締め付けメカのような激痛が走るという事。

最初、それは1ヶ月に一度くらいの頻度だった。

だが、どんどんとその頻度は増していき、半年位経つと一日に数回は

その激痛に襲われるようになってしまう。

そして、その頻度が増すにしたがって彼はある事に気付いた。

それは、指輪が締め付けている間、ずっと耳元で、

ねぇ、思い出した?

という奥さんの声が聞こえるという事だった。

これは亡くなった妻の呪いなのか?

彼は恐れ慄いた。

それでも、何とか気持ちを奮い立たせて生活の為、仕事に精を出した。

仕事をしている時だけは、その指輪の事は思い出さないというのも、

その理由かもしれないが・・・・・・。

しかし、ある日、彼は訪問した取引先で、こんな事を言われた。

しかも、帰り際に、わざわざ担当者が走り寄って来て・・・。

いつも連れてくる女の方は誰なんですか?

私がこんな事を言うのは筋違いかもしれませんが、あんな女性を

連れて会社を回っていたら、今に誰も相手にされなくなりますよ?

そんな言葉だった。

だから、彼は他の取引先にも電話を掛けて、その事について聞いてみると、

やはり、彼が訪問する際、必ず女性が同行してくるのだが、その女性は

座る事もせず、ただ部屋の端に立ったまま、彼の事をじっと睨んでいる

という事だった。

もしかすると、いや、間違いなく、あいつは死んでからもずっと俺の側に

いるんだ・・・・・・。

そう思うと、彼は恐怖で居ても立ってもいられず、すぐに病院へと向かった。

そして、医者に事情を説明すると、指輪がはめられた指を切断して欲しい、

と頼み込んだ。

当然、医者は笑いながら断った。

通常ならば指輪を切断するのが当たり前だから・・・。

しかし、彼があまりにも真剣に頼み続けており、

真顔で、亡くなった妻の呪いだと説明したこと。

更に、断られたら、もう自分は死ぬしかないんです!

という言葉が決め手となって、事前に承諾書にサインさせられた後、

緊急手術で、彼の指は切断された。

その手術の際も、実は麻酔で寝ている彼に内緒で指輪を切断

しようとしたらしいのだが、何故か全く歯が立たない。

更に突然、照明が消えるなど様々な怪異が起こったらしく、

もしかしたら呪いというのも本当かもしれない、と

いう事になり、彼の意志通り、指を切断する事に

決まったという事らしい。

その後、彼の身には怪異は発生していない。
  


Posted by 細田塗料株式会社 at 20:04Comments(15)

2017年11月16日

帰らない部屋には・・・。

サインディスプレイ部  営業のKです。

皆様、お疲れ様です!

急にめっきりと寒くなりました。

お風呂ではなくシャワー派の私は真冬でも

お風呂ではなくシャワーなんですが、これからの

季節は辛いものがあります(涙)

それはそうと、『闇塗怪談』の中で怖い話という

アンケート?にお答え頂きましてありがとうございます。

このブログやコメントは出版社のご担当者様も

見てくれているらしいので、きっと参考にして

頂けるものと確信しております。

今日帰宅すると、ファンヒーターの前に陣取って

サーティワン・アイスを食べておりました。

それを見た私が、

寒いんならアイスなんか食べなきゃいいんじゃないの?

と言うと、

背中は寒いけど、前半分は暑いんだよ~

と訳の分からない事を言ってました。

ちなみに、その後、ファンヒーターの灯油が無くなり、

切れてしまったのですが、妻も娘も全く動く気がないらしく

私が灯油を補給してきました。

私がファンヒーターにあたるのなんて、朝の30秒くらいの

ものなんですけどね(涙)

ということで、今夜はやります。

怖くない話。

それでは、どうぞ~!





これは俺の仕事関係の知り合いから聞いた話である。

彼女はデザインの仕事をしており、数年前に離婚して今は1人暮らし。

それまでの一軒屋から、どうせ1人暮らしだから、という理由で

母親が経営するマンションに移り住んだ。

彼女には子供はおらず、元々出来るだけスッキリした部屋に住むのが

理想だった彼女は、引越しの際、家具の殆どを処分し、新居の

賃貸マンションへ入った。

何より母親が経営するマンションだから家賃も要らず、彼女は気楽な

独身生活をエンジョイした。

仕事自体も遅い時間に終わる事が多く、何より飲み歩く事も好きだった

彼女は、次第に殆どマンションには帰らない生活を送る様になる。

俺も1度だけ、彼女が自宅で使っているパソコンが調子が悪いという事で

彼女のマンションの部屋を訪れた事があるのだが、かなり広いスペースに

ポツンとソファーベッドとパソコンだけが置かれているという感じで

まさに何も無い部屋という表現がピッタリだと感じた。

しかし、空家や廃屋がそうであるように、いくらそこに住んでいても

なかなか帰らない場所になってしまうと、悪いモノが酔ってくるのかもしれない。

最初は、ほんの些細な変化だった。

しかし、彼女がマンションの部屋に戻るたびに、その部屋は少しずつ

雰囲気を変えていった。

開けっ放しにしておいた筈のカーテンが全て閉じられていたり、更には

風呂場の蛇口から水が流れっぱなしになっている事もあった。

そして、もっとも決定的だったのは、偶然彼女が帰宅した際、となりの

部屋の住民から苦情が来た事だった。

それは、毎晩、夜中に大勢で集まるのは止めてくれ!

というものだった。

当然、彼女には心当たりも無く、否定したが、その隣人の話では、明らかに

男女の声で、ヒソヒソと話したり、ゲラゲラと笑う声が夜中ずっと

聞こえてくるのだという。

彼女は、もしかしたら浮浪者が不法侵入しているのではないか、と考え、

男友達に頼んで、次の週末の夜、彼女の部屋を見に行って欲しいと

頼み込んだ。

そして、週末の金曜、午後11時に待ち合わせして、男友達2人と

彼女は自分のマンションへと向かった。

部屋に着くと、確かに、廊下へ響くくらいの声で話したり笑ったりしている

声が聞こえてくる。

本当に浮浪者が泊まり込んでいるんだ・・・。

そう思うと、彼女は怖くなり、男友達に頼んで先に部屋に入って

貰うことにした。

そして、同時に警察にも連絡し、不法に住居侵入されている事を伝え、

一刻も早く、このマンションに来てくれる様に頼んだ。

部屋は鍵が掛かっていたので、ゆっくりと音がしない様に開けた。

玄関のドアを開けると、以外にも部屋は真っ暗だった。

しかし、まだ声は聞こえていたので、恐る恐るリビングに忍び寄ると、

こら!何してる!

と怒鳴りながらリビングに飛び出した。

しかし、そこはカーテンも閉められ、光ひとつ無い真っ暗な空間であり、

物音ひとつ聞こえなかった。

彼女は慌てて、部屋の電気を点けたが、やはり部屋の中には誰もいない。

呆然と立ち尽くしている彼らの耳に、突然インターホンの音が聞こえた。

もしかしたら警察が来てくれたのかもしれない・・・。

そう思った彼女は急いで玄関に向かった。

しかし、玄関に着く前に、部屋に居た男友達の一人が叫んだ。

玄関のドア、開けちゃダメだ!

すぐに鍵も閉めて!

彼女は意味が分からなかったが、急いで玄関のドアをロックした。

すると、それと同時に玄関の取っ手がガチャガチャと回された。

そして、リビングに戻ると、男友達2人が不安そうな顔をしていた。

そして、彼らが見ている玄関のモニターを見た時、彼女は思わず絶句した。

そこには、冬だというのに麦わら帽子を被った痩せ細った顔の女がカメラを

覗き込んでいた。

こんなの人間じゃねぇよ!

友人の1人がつぶやいた。

すると、一瞬、その女がカメラから消えたと思ったら、次の瞬間には、見た事も無い

老婆がインターホンを鳴らした。

その老婆も明らかに人外のモノにしか見えず、彼らは震えながらモニターを

見ているしかなかった。

すると、しばらくすると、今度は彼女の母親らしき人が、インターホンを

鳴らしているのが見えた。

○○ちゃん、開けて・・・・・・。

その声は、確かに母親の声に似ていたが、どこか異質な感じがした。

それに何故か彼女の名前も知っていた。

しかし、やはり心の声が、開けてはいけない、と叫んでいた。

それに、母親ならこの部屋のキーを持っているのだから勝手に入ってくるはずだ。

彼女はドアを開けたい気持ちを必死に堪えた。

すると、今度は、モニターに警官の姿が映った。

彼女は、やっと来てくれた!と一瞬思ったが、先ほどからの事があったので、

すぐにはドアを開けなかった。

そして、彼女はその警官に尋ねた。

どこの警察署の方ですか?

警察手帳も見えてもらえますか?

すると、その警官は、

ドアを開けてください。

そうしたらお答えします。

そう返してきた。

だから、彼女はドアを開けず、そのまま放置した。

そして、それからも含めると、合計7人が、彼女の部屋のインターホンを

押したのだという。

友達の姿をしたモノ、同僚の姿をしたモノ。

それらは、全員が彼女にドアを開けるように促したが、彼女は決して

ドアを開ける事はしなかった。

そして、7人目が終わった頃、外は朝陽が昇ったのか、一気に明るくなった。

彼女は、助かった、と思い、急いで玄関を開けようとした。

すると、友人達が叫んだ。

おい、何するんだよ!まだ夜は明けてないだろ?

しかし、もう遅かった。

彼女はその時、既に兼官のドアを開けてしまっていた。

そして、開いたドアの外には、まだ暗い空が見えた。

そして、ドアから見た事も無い気持ちの悪い女の顔がヌッと現れた。

そこで、彼女は意識を失った。

その後、彼女は見回りに来た警官達によって助け起こされた。

そして、リビングに行くと、同じように友人2人が倒れていたのだが、

揺り起こしても、どうも様子がおかしかった。

結局、強いストレスを感じた事による一時的な記憶喪失と診断され、そのまま

病院に収容された。

そして、彼女は、その日のうちに、そのマンションの部屋を出たそうだ。

そして、今は、小さなアパートの一室に住んでいるが、きちんと毎日、

帰宅する事にしているという。
  


Posted by 細田塗料株式会社 at 21:01Comments(16)

2017年11月14日

つきまとう理由

サインディスプレイ部  営業のKです。

皆様、お疲れ様です。

もうお気付きの方もいらっしゃるかもしれませんが、

先日、削除した『その歌を唄ってはいけない』

の話を再アップさせて頂きました。

ご指摘のあった冒頭部分の歌のタイトルを

削除したうえで、最初の説明部分に

注意書きを追加させて頂きました。

もしも、お読みになられる方がいらっしゃれば、

その注意書きを厳守してお読みください。

ということで、今日は朝から風邪熱なのか、

体温が38度前後ありましたが、何とか

仕事をこなし、現在は37度ちょっと、で

落ち着いております。

そして、今日は地元の新聞社から取材の電話が

ありました。

勿論、丁重にお断りしましたが(笑)

ということで、今夜も書き溜めた話を1つ。

とりあえず、書ける様なら毎日何かしら書く習慣を

つけないと・・・・。

Aさんも少しだけ登場します。

それでは、怖くない話、いってみませう。

銅像!・・・じゃなくて、どうぞ~!





それはほんの偶然の出来事から始まった。

彼は東京のとあるアパートに住み通勤には電車を利用していた。

そして、彼が乗車している時、急ブレーキがかかった。

そして、しばらくして電車は停まり、車内アナウンスで人身事故との

アナウンスが流れてきた。

正直、

またか?

と思ったという。

確かに彼が電車に乗っている時には、何故か人身事故が発生する

確率が高かった。

そして、その時には、いつも彼はこう思いながら過ごすのだという。

よくまあ、こんな鉄の塊に飛び込む勇気があるよな?

それだけの勇気があれば、もっと他に解決策はあるだろうに・・・・。

そして、

いま、この電車の下に、誰かが巻き込まれているんだ・・。

痛いだろうな・・・楽に死ねていれば良いけど・・・・。

そして、そのまま電車が再び走り出すまでの時間をボーっとして過ごすのだ。

しかし、その時は少し勝手が違っていた。

何故かその日だけは、通勤電車が異様に空いていて、彼は座席に

座る事が出来ていた。

だから、対面側の窓から、外の景色をぼんやりと見つめていたのだ。

そんな時、異変が起こった。

彼が眺めている窓に何かが映りこんだ。

それは、明らかに人間の手だった。

そして、その手は窓に張りつく様にしてベタベタと動き回っていた。

それは、何故か他の乗客には見えていないらしく、彼は思わず

大声を出そうとして止めた。

すると、次の瞬間、その手に引き上げられるようにして、顔が映りこむ。

首から下が無くなった顔が、まさに窓に張りつくようにして、じっと

彼を見つめていた。

それは、女性だった。

彼は、とっさに考えた。

きっと、これは今、電車に飛び込んだ人の霊なのではないか?と。

だから、顔を合わせてはいけないと思い、すぐに顔を伏せて、頭の中で

祈った。

どうぞ、成仏してください、と。

そして、しばらくすると、電車にアナウンスが流れ、走り出した。

彼はそーっと顔をあげるが、その窓にはもう、その女の顔は見えなかった。

その日は、結局遅刻してしまったが出社し仕事をこなして午後7時頃

帰路についた。

その日は、少し用事があったので、いつもの電車ルートではなく、

別の電車に乗り継いで帰ることにした。

しかし、その帰りの電車の中、彼がふと視線を上げると誰かに見られている

様な感覚を覚えた。

だから、彼は辺りをキョロキョロと見回すと、斜め向かいの座席に座った

女性が彼の顔をじっと見ていた。

そして、彼と目が合うと、満面の笑みで応えた。

彼はその女性の顔を、どこかで見た事がある顔のように感じ、何とか

思い出そうとした。

そして、その答えが導き出されたとき、彼は思わず、え?と声を出してしまう。

何故なら、その顔は、彼が朝の出勤時に遭遇した人身事故の際、窓に

張り付いていた顔とそっくりだったのだから・・・。

そうと分かると、その女の満面の笑みがとても恐ろしく感じてしまう。

彼は、勢い良く座席を立つと、そのまま別の車両へと移動した。

そして、最寄の駅で降りた彼は、そのまま階段を駆け下りると、

急いでタクシーを拾った。

そして、運転手さんに住所を告げると、早く車を出すように頼んだ。

しかし、運転手さんがなかなか車を発進させないので、彼は思わず、

どうして車を出してくれないんですか?

急いでるんですけど!

と語気を荒げたが、運転手さんは申し訳無さそうにこう言った。

いえ、お連れの女性がまだ乗られていませんので・・・・。

それを聞いた彼は、タクシーのドアを自分で思いっきり閉めてこう言った。

僕に連れの女性なんていませんよ!

だからさっさと車を出してください!

.すると運転手は不思議そうな顔をして車を発進させた。

そして、彼は自分のアパートに付くまでの時間に運転手とこんな会話をした。

さっきはすみません。

運転手さんも見えてたんですね?

でも、あの女は、どんな風に僕に付いてきてましたか?

と聞くと、運転手は、

いえね。ずっとお客さんの横から顔を覗き込む様にして立っていらっしゃいましたよ。

ずっと笑っていたからきっと恋人同士なんだと思ったんですけどね・・・。

そう言われ、思わず身震いしてしまった。

そんな会話をしているうちに、タクシーは彼のアパートの前に停まり、

彼は急いで料金を払いタクシーを降りた。

だが、その時、彼の視界には、アパートの前に立って手を振っている

あの女の姿がはっきりと映りこんだ。

彼は一旦降りたタクシーをもう一度ドアを開けさせて急いで乗り込むと

そのままその場から走り去った。

そして、その日は結局、会社の近くのビジネスホテルに宿泊する事にした。

ビジネスホテルでは特に変わった事は起こらず、快適に過ごせたという。

そして、翌日、ビジネスホテルから出勤した彼は、その日も会社が

終わると、そのまま帰路についたのだが、やはり怖かったらしく、

翌日が休みだった事もあり、同僚を誘って彼のアパートで飲もうという

事にした。

そして、彼のアパートに着く頃には時刻は午後8時位になっていた。

恐る恐るアパートの周りを見渡すが、何処にもあの女の姿は無かった。

彼はホッと胸を撫で下ろし、アパートの階段を上り自室へと入る。

部屋の中は、一晩空けただけなのに、どこか自分の部屋ではない様な

感覚に襲われ、そして室内も妙に寒く感じた。

その日は、2人で買い込んできた酒とつまみで、大いに飲んだ。

そして、昨日からの疲れなのか、彼は同僚よりも早く潰れてしまう。

そのまま寝てしまったらしく目が覚めたのは、もう朝の8時を過ぎていた。

横を見ると同僚の姿は無く、メモに書置きがしてあった。

彼女さんが夜中に訪ねて来られたので帰ります。

ヨロシク!

とそれだけが書かれていた。

彼は、寝ぼけ眼で考えていた。

僕に彼女は居ないのだが・・・・。

一体誰が訪ねてきたんだ?

と、そこまで考えて彼は固まってしまう。

あの女は、アパートの前まで来ていたんだ・・・・。

だとしたら、部屋を訪ねてくる事もあるかもしれない・・・と。

ただ、それからは彼も常に緊張しながら部屋の中で生活していたが、

同僚が招き入れたという女の姿は一度も見る事は無かった。

それよりも、彼が仕事から帰宅すると、明らかに部屋の中が掃除され

綺麗になっていた。

普通なら、それも立派な怪異になるのだろうが、根が楽天家の彼は

それについて深く考える事はしなかった。

そして、いつしか、あの女の事も忘れていった。

そんなある日、彼が夜中にトイレに行こうと目を覚ますと、彼の寝ている

ベッドの横に、あの女が座っていた。

そして、相変わらず満面の笑みを浮かべていた。

結局、彼はその女に気付かれないように寝たフリを続け、何とか朝を

迎えた。

朝になると、その女は、少し寂しそうに立ち上がると、そのまま壁の中へと

吸い込まれるように消えていった。

そして、それは毎晩続くようになり、彼は睡眠不足でどんどんと疲労が溜まった。

そんな日が2週間も続いた頃、彼は俺に助けを求めてきた。

自殺者の霊に付きまとわれて死にそうだ!

との事だった。

そこで、俺はちょうど東京に遊びに行くというAさんに頼んで彼のアパートを

見てきてもらう事にした。

そして、東京から戻ったAさんにその結果を聞いてみた。

すると、

ああ、会って来ましたよ。勿論。

その男性にも、そして女の霊にも・・・。

でも、浄化はしませんでした!

必要無さそう・・・ですから。

こう言うので、俺はその理由を聞いてみた。すると・・・。

あの女の人は、確かに自殺した霊なんですけどね。

自殺した霊は基本的にはその場所から動けなくなって自縛霊になるんですが。

でも、自殺した際、彼の気持ちとシンクロしてしまったらしく、自縛霊では

なくなったんですけどね。

それで、最初は、その女も、その彼にとり憑こうと思ったらしいんですけど。

でも、好きになっちゃったみたいで(笑)

側にいられるだけで幸せだそうです(笑)

だから、彼の側に居るんですけど、彼には見えないようにしてるらしいです。

怖がらせたくないから・・・。

でも、何かしてあげたくて、取り敢えずは掃除とか目立たない事をしてるそうです。

ただ、夜中に気付かれてた事は知らなかったみたいで、驚いてました。

ごめんなさいって。もう夜中には絶対に姿は現しませんって。

私は健気だと思いますけどね。こういうの。

霊だからって、恋しちゃいけない訳じゃないでしょ?

それに、変な霊が寄ってくるよりも余程安心だと思いますけどね。

だから、私は浄化する気はありませんね。あの女の霊を。

だって、話してたら可愛いんですよ(笑)

そう言って笑った。

まあ、考えてみれば、俺の友人にも霊と共同生活している奴も居るのは事実。

悪くないかもな・・・・。

そう思った俺は、彼にはしっかりと浄化したよ、と嘘の連絡をした。

そして、その後、彼の身の回りで怪異は一切起こっていないそうである。

きっと、その女の霊は、まだ側にいるのだろうが(笑)

  


Posted by 細田塗料株式会社 at 19:39Comments(30)

2017年11月13日

一番怖いモノは・・・・。

サインディスプレイ部  営業のKです。

皆様、お疲れ様です!

相変わらず、私などのサインを希望されて

ゆうパックで文庫本が送られてきておりまして、

大変恐縮しております。

話がなかなか書けず毎日更新するのは

難しいのですが、文庫本のサインくらいなら、

幾らでもさせて頂きますので、宜しければ

どうぞ!(笑)

その際、皆様、本当に申し訳無い程のお菓子まで

同梱して頂いているのですが、本当にお気持ちだけで

十分ですので・・・。

いつも会社の皆で美味しく食べさせて頂いておりますが、

さすがに申し訳なく感じているこの頃です。

ですから、

「おい、K。サイン頼むぜ!」

というノリで大丈夫ですので(笑)

それから、大変申し訳ないのですが、個人的なお悩みの

お手紙を会社宛に送られてくる方がいらっしゃいますが、

大変申し訳ありませんが、Aさんにも、姫にも、住職にも

会える様に仲介する事は出来ませんので、ご理解ください。

また、個人的なお悩みに対しても、私ごときがご相談に

乗れる事もありませんので、その点もご理解頂ければ、と

思います。

更に、『その歌を唄ってはいけない』の話ですが、既に

削除しましたが、是非読みたいという旨のコメントも

沢山頂いております。

ですので、1度削除しておきながら、恐縮なのですが、

今度の日曜日にもう一度アップしたいと思います。

そして、夜の11時には今度こそ完全に削除致しますので、

お読みになりたい方は、その時間内に是非どうぞ!

その話だけでもメールで送って欲しいという要望も

頂いておりますが、やはり、その方法は避けたいというのが

本音です。

ご理解ください。

そして、今日のうちの大監督ですが・・・・。

早めの時間に帰宅したらしいのですが、

帰ってきた妻を驚かせようと、リビングの手前の

廊下で死んだ真似をしていたしらいのですが、

疲れが溜まっていたらしく、そのまま爆睡されました。

妻が帰宅すると、真っ暗な廊下に、うつ伏せの娘が

倒れており(爆睡しており)、まるでホラー映画の

一場面のようだったということです。

ちなみに、セーラー服のまま寝ていた娘は、

服にシワがついたとのことで、妻からお叱りを

受けておりました。

「だって眠かったんだもん」

と言い張る娘でしたが、

「眠かったらそんな事するな!」

という妻の言葉に撃沈されておりました。

大丈夫なのか?

大監督?

ということで、

今日は本当はアップしないつもりだったのですが、

少しだけ書いてみます(笑)

私にとっては一番怖い話・・・になります。

それでは、どうぞ~!



俺が小さな頃には家の周りには沢山の田んぼが在った。

その頃の俺は、カエルなど全く怖くなかった。

そして、田植えの時期になると、近くの用水の水位が上がる。

そして、私は友達と遊んでいて、小さな川に落ちた。

水泳が得意だった俺だが、さすがに皮の流れは速く

俺は流れに身を任せ沈まないように浮かび続けるだけで

精一杯だった。

そして、その小川は用水に流れ込んだ。

俺はそのまま用水へと流されるのだか、用水の先には

金属製のネットが張ってあり、そこまで流されれば、助かる

というのは子供の俺にも分かっていた。

しかし、誤算があった。

その金属製のネットは川の本流に大きなゴミなどが

流れていかないように設置されていたものなのだが、

そのネットにたどり着いたとき、俺は地獄を見る事になった。

そのネットには格子が埋まるほど沢山のトノサマガエルが

くっ付いており、更にネットの周辺の水面も、カエル達で

埋め尽くされていた。

そして、逃げ場の無い俺は当然ネットを手で掴むのだが、

俺の顔や頭には無数のカエルが飛びついては逃げていく。

そして、カエルで一杯の川の水も、たらふく飲んだ後、

俺の記憶は飛んでいる。

たぶん、俺の脳が危険と判断し記憶から消したのだろう。

しかし、その後、誰かに助けられ目が覚めた俺だったが、

帰るの恐怖だけは完全に心に焼き付けられていた。

それからは、帰るの恐怖と戦う日々が待っていた。

友達とバスに乗り、先に降りた俺は何気に近くの

ガードレールに手を置いた。

その瞬間、うわお、と訳の分からない悲鳴をあげてしまった。

俺が手を置いた場所にビンポイントにアマガエルが

留まっており、それを俺は手で掴んでしまったのだ。

更に、自動販売機にお金を入れてから、商品のボタン近くに

無数のアマガエルが張り付いている事に気付いた俺が

そのままお金と商品を取らずに逃げ帰ったのは一度や

二度ではない。

更に、自宅から通勤していた際、何がどうなっていたのかは

分からないが、エンジンをかけた途端、フロントガラスに

何かが落ちてきた。

ビクッとしてよく見ると、とても巨大なヒキガエルが

窓に張り付いてこちらを見つめていた。

ワイパーで何とか振り落とそうとしたが、カエルにも意地が

あるのか、全く動こうともしない。

結局、その日はそのまま会社に連絡をして休んでしまう。

更に、実家のトイレで用を足している時、ふと視線を

上げると、そこには一匹のアマガエルが・・・・。

動いたら、こちらに飛んできそうな気がして、俺は

そのままの姿勢で1時間以上カエルが出て行くのを

待ち続けた事もある。

また、辰口という所にある公衆トイレに尿意を催した

俺は急いで車を停めて飛び込んだ。

そして、用を足している、まさにその時、目の前の

便器に巨大なモリアオガエルが今にもこちらに

飛び掛ってきそうな様子で、俺を見ていた。

完全に固まってしまった俺は、そのままの

姿勢で、ゆっくり少しずつ後ろに下がっていった。

その様子を見ていた見知らぬ人が、俺を不思議そうな

顔で見ていたのは言うまでも無い。

それからというもの、山菜取りに行けば、俺だけが

カエルと遭遇したり、仕事でブロックをどけた

途端、大きなヒキガエルに飛び掛られた事もあった。

だから、この世の中で、俺が一番怖いのは、今でも

カエル・・・である。

ちなみに、ヘビやトカゲなどは平気で触れるのだが。

それでも、以前は一年に必ず数回は見ていた、

用水に落ちた時の夢が、ここ数年は全く見なく

なったことだけでも感謝しなければいけないのだろう。

つまらない話、本当に失礼しました。

でも、本当に怖いんですけどね(涙)

  


Posted by 細田塗料株式会社 at 22:20Comments(27)

2017年11月12日

その土地を離れられない理由

サインディスプレイ部  営業のKです。

皆様、お疲れ様です!

相変わらず沢山のご意見と励ましのコメント。

本当にありがとうございます。

相変わらず、書く事から少し距離を置いておりますが、

それでも、皆様からの思いに、少しずつ

書きたいという気持ちが湧いてきております。

ちなみに、うちの大監督は現在、脚本作りの真っ最中!

先週の木曜~土曜までは山に篭もっての

演劇合同合宿にも参加してきました。

合宿で、人間的にも成長してきたと自負する大監督ですが、

先ほど家族で外食に行った際、カメラのキタムラの

ラの文字のLED電球が切れているのを見つけて、

わーい!カメのキタムラ~亀のキタムラ~と

1人ではしゃいでおりました。

ちなみに、来年は受験ですが、大丈夫ですか?

大監督?

それと、皆様にお願いばかりで恐縮なのですが・・・。

私の文庫本「闇塗怪談」の中の話にある

・キツネの嫁入り

・死者からの電話

・迎えに来るモノ

・怖いモノ知らず

の中で皆様が一番怖いは感じられた話は何になりますでしょうか?

竹書房さんで、年間の怖い話グランプリがあるらしく、

それに参加する為に1話だけ選ばなければいけないのですが、

私には正直、どれが一番怖いのかが判断出来ません。

もし、宜しければ、皆様のご意見をお聞かせ願えれば

助かります。

お願いばかりで本当に申し訳ありませんが、

ご協力の程、お願い致します。

ということで、今夜も、過去に書き溜めた話をアップ

させて頂きます。

まあ、怖くないです。ごめんなさい。

それでは、どうぞ~!



これは俺の大学の後輩の話。

彼女は、山陰のとある都市に住んでいる。

もっとも以前は郡とか村だったらしいのだが、合併して市になったらしい。

そして、彼女は、既に結婚適齢期も過ぎているのだが、

いまだに結婚する気配すら無い。

それどころか、大学も20歳になる前に自主退学し、そして大学時代の

サークルの同窓会にも一度も顔を出した事は無い。

そして、これはバイクでのツーリングの際に、彼女が住む山陰の

都市に寄り、一緒に飲みに行った時に聞いた話である。

事の起こりは、かなり古く江戸時代よりも前の話になるのだという。

ある旅人がその村にやって来て、一晩泊めてくれるように懇願した。

しかし、その村はとても貧しい者ばかりの村であり、旅人を

泊める余裕など無かった。

しかし、何故か、村人達は相談の上、その旅人を泊めてあげた。

ただ、それは旅人の身を案じて、というのではなく、旅人が持っていた

金品が目当てだったのだという。

そして、その夜、村人達は、旅人が寝てしまった頃に、旅人を襲った。

金品を強奪した上に、旅人は、誰も近寄らない洞窟の中に幽閉した。

幽閉した旅人には最低限の食料しか当たらなかったが、それでも

旅人の生命力は強く、なかなか死ななかった。

それでも、村人達は、決して旅人を殺すことだけはしなかった。

やはり人殺しをする事自体が恐ろしかったし、祟られても困る。

だからといって、このまま旅人を自由にしてしまえば、よその土地で

口外されてしまう。

だから、幽閉して、気持ち程度の食べ物を与え続け、そして旅人が

死んでいくのをひたすら待っていた。

旅人はどんどん痩せ衰えていったが、それでも何かが心の支えになって

いたのか、ミイラのようになりながらも生き続ける。

そんな時、1人の子供が、偶然、その洞窟に入り、その旅人を見てしまった。

最初は驚き恐怖したが、それでも子供に優しく接する旅人に心を開き、

その子供と旅人は急速に親しくなった。

そして、旅人から事情を聞いていた、その子供は、ある日の夜、

皆が寝静まった頃に、家を抜け出し、洞窟に向かった。

そして、自分が用意出来た少しばかりの食料を渡し、縄をほどいて

旅人を解放してあげた。

しかし、体力がもう残っていなかった旅人は、ふらふらと歩いているところを

村人に見つかり、捕まった。

そして、旅人は決して口を割らなかったが、結局、旅人を逃がした

子供も突き止められてしまう。

そして、危険ということで、その場で、まず子供を殺し、そして

旅人を殺した。

目の前で、自分を助けてくれた子供を殺された旅人は、狂ったように

村人を罵り、恨みの言葉と共に死んでいった。

これが、大昔に実際に起きたといわれる惨劇であるだけでなく、現在も

続く呪いの起源だという。

なんと、彼女が生まれた時、そこはもう立派な街になっていたが、元を

辿れば、その村なのだという。

そして、その村は生まれた子供は、大人になる前に全ての体験を

しなくてはいけなかった。

趣味や遊び、そして、旅行など・・・・。

それは、20歳になってしまうと、もうその土地からは離れてはいけないから、

だという。

そういわれると、確かに大学を20歳になる前に理由も無く自主退学

したのも説明がつく。

しかし、この現代において、いまだにそんな呪いが残っているのか?

そんな疑問を彼女にぶつけてみたが、彼女は、真顔で頷き、話を続けた。

今は市に合併されていますが、それでも他の地域とは、雰囲気も発展具合も

全然違うんです。

いわゆる過疎地なんです。此処は・・・・。

だから、きっとこの場所で何が起こり続けていても、きっと他の地域の

人達には関係無いんでしょうね。

この土地の者は、一生此処から離れる事は出来ないんです。

だから、子供達は、生まれて物心がついた頃に、この話を聞かされます。

そして、20歳まで、という限られた時間の中で、精一杯楽しむように

教えられます。

なかには、20歳までの間を、わざわざ県外で過ごさせる人も居る位です。

でも、20歳になったら、否応無く、この土地に戻らなければいけないんです。

そして、20歳になったら、この土地に縛られて生きて、そして死んでいくんです。

決して、この土地から出る事は叶いません。

過去に何人もの大人達や、20歳まで県外で過ごし、此処に戻るのを拒んだ

若者がいたらしいんですが、やはり全員が例外なく痩せ衰えて、7日持たずに

死んでいったみたいです。

そんな土地だから、以前は、近親者による結婚や子作りが行われていました。

法律上は決して許されない事なんですけど、でも現実はそうなんです。

そして、近親相姦を繰り返していると、生まれてくる子供はどんどん

人間の姿をしていないようになりました。

だから、今は、近親間での結婚をする者はいませんけど、その代わり、

県外の人とメールやSNSで知り合って、結婚する人が増えてきて・・。

ただ、それも結局は、県外の罪の無い人達を、この呪いの輪の中に

誘い込んでいる事になります。

そして、結婚してこの土地に住んだ者にも、否応無く、呪いは適応されます。

だから、私は結婚しないんです。

私が結婚しないことで、県外から不幸になる人が入ってくるのを、少なくとも

1人は救えますから・・・。

そう言って、彼女はグラスを飲み干した。

そして、つらそうな顔で見ている俺に向かって、

でも、心配しなくて大丈夫ですよ。

案外、この土地も楽しい事もありますから(笑)

それに、私達の先祖がやった事ですから、その報いは当然、受け止めないと!

きっと、今もその旅人は、この土地のどこかで私達が出て行かないように

見張ってるのかもしれないですよね。

そう言って、無理に笑ってみせたが、やはり俺には、理不尽な呪いに

思えて仕方ないのだ。

いつか、この呪いが解ける日が来る事を願わずにはいられない。
  


Posted by 細田塗料株式会社 at 19:57Comments(40)
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