2013年06月30日

(改)怪奇スポット おかりや公園

金沢市のお隣り、白山市の松任という所に、おかりや公園

という公園がある。

以前は、周囲の古めかしい雰囲気の為か、とても暗く、

湿っぽい雰囲気が感じられた。

しかし、今は、駅前の再開発で、周囲が整備され、心霊スポット

というイメージとはかけ離れた明るいイメージの公園になっている。

しかし、この公園が元々持っている霊的なエネルギーはいまだ

衰えていないようだ。

昔はここにお城があり、戦の際に、沢山の武者が、ここで首を刈られた

事から名前が由来しているというおかりや公園。

確かに、昼間は、昼食を食べるOLさんが居たりと、ごくごく普通の日常

に溶け込んでいるが、夜になるとやはり、異様な雰囲気が漂う。

大きな石碑もあり、小さな公園なのだが、霊の目撃談が絶えない。

ある人は、幾人もの声を聞いたといい、また、ある者は、

自分の首を捜してさまよう首の無い霊を見たと言う。

昔、どれだけの惨劇があり、そして、どれだけの恨みが蓄積

されているのかは、知る由も無いが、とにかく負の

パワーを強く感じる。

実は過去にこんな事があった。

得意先の飲み会ということで、おかりや公園近くの居酒屋

に集合した。

飲み会は盛り上がり、そのまま2次会、3次会へと進む。

そして、午前2時頃にお開きとなった。

その日は、どうやら金沢市や白山市で飲み会が多数あった

ようで、タクシーを呼んでもらったのだが、いつ来るか、分らない、と

言われてしまった。

それなら、もしかしたら、JRの松任駅ならタクシーが居るかもしれない、

と思い、JR松任駅へ向かった。

しかし、当たり前なのだが当然、松任駅にもタクシーはおらず、

タクシー待ちの長い列だけが伸びていた。

かといって、歩いて帰宅出来る距離でもないので、仕方なく、

何処かで暇つぶしをしようと考えた。

そして、思い立ったのが、おかりや公園だった。

昼間や夕方には、何度も行った事はあった。

だから、大して期待?もしていなかったが、何かの話の種に

でもなれば、という軽い気持ちだった。

しかし、おかりや公園の敷地内に足を踏み入れた途端、

突然、寒気と耳鳴りに襲われた。

そして、外から見る公園と、実際に中から見る公園の

暗さが明らかに違う事に驚かされる。

それでも、更に歩を進めて、大きな木に近づこうとした時、

俺は、足を止め、固まってしまった。

そこには、高貴な着物を着た髪の長い女性が、ゆっくりと

手招きをしていた。

落ち武者が出るんじゃないのか?

そう思ったが、何故か、引き寄せられるように、その女性の

方へと無意識に歩いていく自分がいた。

その時、突然、近くから大きな音がした。

どうやら、偶然にも、近くで車通しの事故があったようだ。

俺は、ハッと我に帰り、逃げ帰るように、その場を後にした。

偶然にも、事故が発生しなかったら、俺はどうなっていたのか?

俺が夜には、最も近づきたくない場所のひとつである。
  


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2013年06月30日

(改)敦賀峠の心霊体験。

これは、俺が大学生の時代の話である。

確か、大学1年の夏だったと思う。

関西から石川県まで、初めてバイクで帰省する事になった。

同じ関西の大学に通う兄から、帰省する時は、敦賀峠を

明るいうちに通るようにしろ!と言われていた。

しかし、何故?と理由を聞いた俺に、兄は、別に・・・・

としか言わなかった。

敦賀峠とは、滋賀県から福井県の敦賀市へと抜ける為には

どうしても通らなくてはいけない山道。

確かに台風が来ると、よく通行止めになったり、所々、

霧が出る場所があるらしいが、大して気にも留めなかった。

だから、昼間の出発ではなく、夜の出発を選んだ。

その方が、道が空いている、というだけの理由で。

だから、帰省の日はバイトの関係で、夜10時頃に神戸を出発。

貧乏学生なので、当然、高速は使えず、一般道をひた走る。

京都を過ぎ、滋賀県を琵琶湖に沿って走り、いよいよ敦賀峠。

嫌な事に、霧がでてきた。

まあ、走れない視界ではなかったので、そのままスピードを

落とし気味に敦賀峠を走る。

結構、大型トラックも走っており、別になんとも無いじゃん・・・と

思いつつ、快調にコーナーをクリアしていく。

で、今もはっきり覚えているが、道幅が急に狭くなる最初の

左カーブを過ぎて、次のカーブ。

前方を照らすバイクのライトの中に大人と子供、二人の姿が

はっきりと見えた。

えっ、こんな時間に?

時刻は、午前1時を少し過ぎたくらい。

そう、この敦賀峠は、親子の霊がよく目撃されているらしい。

冗談だろ?と思いつつ、無意識にスピードを上げようとした途端、

急にバイクが失速。

ついに、エンジンがストップしてしまう。

何が起こったか、理解できないまま、クラッチを切り、惰性でバイク

を走らせるが、当然、すぐに停止してしまった。

さっき、親子の霊を見たところから、丁度100メートルくらい。

こんな時に限って、大型トラックは一台も走ってこない。

それどころか、上りの道も下りの道も、車が来る気配すらない。

聞こえるのは、虫の音だけだった。

何も考えられないまま、とりあえず、バイクを点検する。

と言っても、頭の中はさっき見た親子の幽霊の事でいっぱい。

きっと、あの幽霊がバイクを停止させたに違いない。

そうだとすると、当然、こちらに近づいて来る。

どうすれば良い?

そう思うと、いても立ってもいられず、俺はバイクの点検を止め、

バイクを押して歩き出していた。

重い。大型バイクなんて買わなきゃよかった。

訳分らない事ばかり考えながら、それでも、ひたすらバイクを押し続ける。

すると、前方に自動販売機の明かり。

こんな時、明かりが有るだけで、意味も無く心強く感じた。

あそこまで行けば、明かりの中でバイクを修理できるかも。

そう考えると少しだけだか勇気が出てきた。

バイクを押す手にも力が入る。

そうして、自販機の明かりまで50メートル位まで来た時、背筋がぞっとした。

あの二人だ。

自販機の明かりの中で立っているのは、紛れもなく、先程のカーブに

立っていた親子らしき姿だった。

それを見た途端、バイクを捨てて、逆方向に走り出していた。

後ろは振り返れなかった。

もしも、二人が追いかけて来ていたら。

そう考えると、気が狂いそうだ。

その時、前方から、明かりが近づいて来る。

どうやらバイクのようだ。

そう確信すると、道路の真ん中で大きく手を振っていた。

バイクは止まってくれた。

突然、俺が現れて、その人も驚いただろう。

で、その人に自分のバイクまで来てもらい、

その明かりで、二人掛かりでバイクを点検する。

異常は無いみたいだけど。

そう言うと、その人はバイクのセルを回した。

勿論、一発で始動。

事情を話し、敦賀市街に降りるまで、

その人に一緒に走ってもらった。

その後、兄から聞いた事なのだが、実は兄も以前、敦賀峠で

俺と同じような体験をしていた為、俺にアドバイスしたらしい。

あの親子の幽霊の目的は分らないが、今でも、敦賀峠を

手を繋いで彷徨っているのだろう。
  


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2013年06月29日

(改)彼女は死んでいない?

友人に陶芸で生計を立てている男がいる。

彼は、実は妻と死別していた。

ただ、彼の作品の評価は高く、工房・窯付きのそれなりの

きれいな家に住んでいる。

これは、自分が30歳位の頃なのだが、その彼が、

ある女性と知り合い、すぐに結婚した。

本当に短期間の間に。

で、披露宴にも呼ばれ、その時に特に仲の良い友人。

俺も含めて4人を集めて、こう打ち明けてくれた。

妻とは、芸術つながりで知り合った。

そして、彼女には時間が無い。

病名は伏せるが、余命は、一年弱しかない。

だから、頼むのだが、妻と出来るだけ仲良くしてやって欲しい。

友達が少ないから娘だから。

でも、凄く明るくて性格も良いんだ。

で、仲良くして、残りの一年で出来るだけ楽しい思い出を俺と一緒に

彼女に作ってやって欲しいんだ。

お前らは、友達としての楽しい思い出。

そして、俺は、夫婦としての楽しい思い出を彼女に作るつもりだ。

だから、協力して欲しい。

ただ、彼女の病気の事は、知らない振りに徹して欲しい。

勿論、妻は自分の余命の事は知っている。

だからといって、気配りとか心配とかをされるのが一番嫌いな

女性だから・・・・。

そう言われた。

そして、次の日から、俺達は色んな企画でのパーティーやイベントを

行った。

そのうちに、彼女は、本当に素直で明るくて、とても性格の

良い女性である事がわかった。

打ち解けるのも時間はかからなかったが、徐々に痩せていくのが

はっきりと判った。

しかし、俺達は、あくまで何も気付かない振りを続けたのだが、

日毎にやせ衰えていく姿を見るのがつらかった。

そして、半年位が過ぎた頃、彼から俺達に電話があり、今までの

自分達の協力に対するお礼と、今後は、俺だけでやるから・・・・

と寂しそうに言われた。

容態が悪化したのは容易に想像できた。

そして、次に彼から連絡が有ったのは、彼女が亡くなった時だった。

通夜と葬儀の際も、彼と話したが、不思議と悲しみというものが

伝わってこなかったのだが、皆で、今はそっとしておこう、、

という事になった。

人間悲しすぎると涙が出ないと言われるが、それを通り越して、

とても晴れやかな笑顔を見せる彼に、俺達は、もしかしたら、

死んだショックで、精神が崩壊してしまったのかも、と思った程だ。

で、彼女の一回目の命日に彼の家に招待された。

そして聞いてみた。

少しは気持ち、整理できたか?

すると、彼は答えた。

整理する気もないし、何で?と。

だって俺達でも悲しいんだから、お前はもっと悲しいだろ?

悲しい?全然。と彼。

で、彼が言うには、彼女の体は死んだかもしれないけど、

ずっとこの家で元気だったままの姿で生活してるらしい。

元気で明るい頃のままで。

だから、何も不便は無いし、悲しくも無い。

彼は、はっきりと言った。。

嬉しそうな顔で。

そして、今年も彼女の命日に皆で集まった。

で、俺は言った。

1人暮らしの癖に本当にきれいに掃除してるよな!

だから、1人じゃないって言ってるだろ?

掃除もしてくれるし、料理だってしてくれる。

それも、ずっと若いままだぞ!

羨ましいか?と彼。

???となっている俺達ではあるが、確かに、今食べている

手料理も彼女が得意だった物だし、味も同じ。

それに、家の中に彼女が生きていた時と変わらない生活臭

みたいなものも確かに感じられる。

怖いという感覚ではないが、そういう不思議な事って確かに

あるのかもしれない。

不思議な話だが、怖いとは微塵も感じなかった。
  


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2013年06月28日

(改)肝試しで起こった怪異。

中学生の頃である。

たぶん、夏休み期間だったと思うが。

学校の行事で、バス旅行に行った事があった。

1泊2日の日程で、古い使われていない民家に宿泊し、

自炊などを体験するという内容だった。

本当に田舎であり、宿となる民家も、とても古く

正直、テンションが一気に下がった。

しかし、男女全員が私服であり、開放感があったのも

事実だった。

そんな中で、一番楽しみにしていたのは、肝試し。

当然、準備もかなり前から行い、本番を迎えた。

俺は、脅かす幽霊役だったので、かつらに、メイク、そして

ボロボロの白い服と気合が入っていたのを記憶している。

しかし、本番前に先生から

ここは、お前達が知っているように、火葬してお墓に入るのではなくて、

古来からある土葬、つまり人は死ぬとそのまま、土に埋められる。

つまり、死体がそのまま埋められて、そして、そのまま土に返るんだ。

だから、そんなに気合入れなくても、この話を聞いただけで、

肝試しをする生徒は、十分怖いと思うからな。

そんなに、頑張って怖がらせなくてもいいぞ!

というありがたい?お言葉が。

って、そんな話を聞いてしまうと、脅かす側も、

既に恐怖の頂点になってしまった。

しかし、その話はどうやら本当らしく、おばけ役として下見を

していると、土が盛り上がっているところが、いくつもあった。

どうやら、それが死体が土葬されている場所であるらしい。

かくして、肝試しがスタート。

予想通り、いや予想以上に怖がってくれる。

調子に乗って、やりすぎる奴らもいたので、先生から注意を

受けるほどであった。

そして、無事、肝試しは終了。

確かに、待っている間は、怖かったが、一旦、スタートしてしまうと、

土葬のことなど記憶から消えていた。

そして、何ともいえない達成感。

最後に幽霊役が全員出てきて、記念撮影という事になった。

すると、肝試しの参加者達から、何か変だ!という声が。

どうも、脅かしていた人数が少なすぎるというのだ。

よくよく、聞いてみると、脅かす場所には、それぞれ二人以上が

立っており、勿論、その中には大人も混じっていたというのだ。

しかし、オバケ役だった俺達には、それぞれが、それぞれの

担当した場所に1人で隠れていたのは紛れもない事実だった。

だから、そんな事は絶対にない、と言い張るオバケ役の俺達

だったが、ある生徒の一言で、全員の血の気が引いた。

お前らが脅かしているのは、みえみえの幽霊で全然怖く

なかったけど、お前らの後ろに立っていた幽霊役が怖かった!

という事だった。

しかし・・・である。それは違う。

幽霊役は1ヶ所に1人だけ。

先生も参加していない。

だから、俺達オバケ役の後ろに誰も居る筈がないんだ!

そう言う俺に、ある生徒が言った。

そういうお前の後ろにも、もうひとり立っていたじゃないか?

もう返す言葉が見つからなかった。

俺達、オバケ役の生徒は、あんな寂しい場所で、

本物の幽霊と一緒に過ごしていたというのか。

その夜、恐怖で眠れなかったのは、本物の幽霊と一緒に、

幽霊役をしていた俺達であった。
  


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2013年06月27日

(改)古い写真に写りこんだ霊。

1枚の写真がある。

何のことは無い。

ただ、写真が趣味の俺が、中学時代に友達に頼まれて

撮影した女の子の写真だ。

その写真が普通でない事に気付いたのは、高校生の時に

古い写真を整理していた時の事だった。

写真の構図は、こんな感じだった。

確か、美術室で撮影した写真だったと思う。

照れたように笑う女の子の後ろに白い壁がある。

そして、苦しそうな女性の横顔が、背後の白い壁に写っていた。

元々、心霊写真の類は信じていなかった俺は

なんだ、これ?

位にしか思わなかった。

だから、そのまま、その写真を他の写真同様に、保管箱の中に

適当にしまい込んだ。

そして、また1年後くらいに、写真を整理していた時、その写真が

目に留まった。

明らかに、1年前と比べると、そこに写り込んだ顔が増えていた。

そして、どれも、苦しそうな顔に見えた。

さすがに気になった俺は、その写真だけを木箱に丁重に

保管する事にした。

そして、定期的に、その写真を確認するようにした。

勿論、顔が増えていないかを確認するということだ。

そして、その写真は、年を重ねるごとにどんどんと

写りこむ顔を増やしていった。

どれも、苦しそうな顔。

憎しみに満ちた顔だった。

最後に確認したのは、もう10年以上前になるが、その時で

既に、写り込んだ顔は10個以上になっていた。

そんなある日、その写真を見せた友達が事故で大怪我を負う。

そして、それをきっかけにして、色々な不幸や怪異がそれを見た

者達を襲った。

さすがに何か、気持ち悪くなり、お寺にその写真を持ち込んだ。

そして、写真を見終えたお坊さんに言われた。

この写真のネガはこのまま、置いていきなさい。

祓う事は出来ないが、閉じ込める事なら出来るかもしれない。

ただ、写真に関しては、もう既に遅すぎるから・・・・。

こちらも、貴方と心中する訳にはいかないから・・・・。

だからずっと手元に置いておきなさい。

そして、毎日1回は必ず、その写真に向かって

手を合わせること。

そうすれば、もしかしたら、助かるかもしれない。

ただし、貴方を含めて、絶対に人の目に触れさせないように。

そうしないと、取り返しがつかないことになるということだ。

そう言われた。

何が既に遅すぎるのか、説明は無かった。

それが、更に恐怖を増した。

そして、それからは、その写真は自分の部屋の押入れの奥深くに

眠っている。

カギ付きの金属製のケースに入れて。

勿論、毎日、そのケースが保管してある場所に向かって、

手を合わせている。

そして、写真に写っていた被写体の女の子には、特に何も起こって

いなかったのが不幸中の幸いだった。

そして、後で、調べて分った事だが、自分が通っていた中学がある

場所は、江戸時代には、罪人の処刑場だったそうである。

そして、斬首された者は、そこにずっと晒されていたということだ。

その首が写りこんだのだろうか?

今となっては、取り返しの付かない事をしてしまったと後悔しきりである。

ただ、最近、その写真の顔が更に増えているのか、確認したい衝動に駆られている。

ずっと、見つからなかった鍵も何故か、最近、突然見つかった。

何かが俺にその箱を開けさせようとしているのか?

確認したい気持ちと、嫌な胸騒ぎ。

勿論、箱は絶対に開けてはいけない事は分かっている。

わかっているが・・・この気持ちは。

俺は、今、近いうちに、その写真が保管してある箱を

開けてしまう様な気がして、怖くて堪らない。
  


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2013年06月26日

(改)幽霊マンション

金沢市を流れるかわ犀川。

そのほとりに誰も住んでいない。

いや、1家族だけが1階に住んでいるというマンションがあった。

実際には、その家族は、そのマンションの管理を任されているようで、

実質、誰も住んでいないマンションということになる。

そんな感じだから、人知れず、幽霊マンションと言われる様になっていた。

実際、このマンションを訪れるものは、様々な怪異に見舞われていた。

そして、以前、そのマンションに、友人3人と探索しに行った時の話だ。

そのマンションは6階建て。

ちゃんと綺麗なエレベータも完備されている。

そして、俺達は、2階から順に探索する事にした。

2階、3階、4階と順調?に探検し、5階を調べていた時の事。

大きな懐中電灯を持ってマンションを動き回る俺達は、傍から

見るとあきらかに不審者に見えたであろう。

5階では、4人全員で固まり、一軒一軒の玄関回りを探索していた。

実は俺達はエレベータを使わず、階段を使って、1階ずつ上ってきた。

ところが、その時、エレベータが突然上ってきて、5階で停止し、

そして、ドアが開いたのだ。

当然、この5階には誰も住んでおらず、上って来るとしたら、管理人

の家族しか、考えられなかった。

だから俺達は、誰かが来たのかも、とじっと息を潜めて隠れて様子を

窺っていた。

だが、しばらくすると、友人の1人が何を思ったのか、エレベータを見てくる

、と言って走り出した。

馬鹿か?あいつ。

俺達は正直焦った。

何故なら、上ってきたのが、管理人だとしたら、見つかれば只事ではない。

それなのに、のこのこエレベータの中を覗きに行くなんて!

そんな冷たい視線で見つめていた俺達だったが、エレベータの前に行った

友人は、エレベータの中を覗き込んだ途端、悲鳴を上げて、こちらに

向かって走ってくる。

不思議なもので、そんな時は、誰かが走り出すと、皆、同調して

走り出す。

だから俺達も、ついつい走り出してしまっていた。

自分は前から2番めを走っていたが、3番目の奴がどうやら

振り返って後方を見た。

すると、その友人も悲鳴にならない声を出して、自分達を

追い抜いて行く。

まさに火事場の馬鹿力というやつだ。

そして、気が動転していたのか、その友人は6階への階段を

駆け上がる。

なんで、上へ?

そう思った。

しかし、不思議なもので、先頭の人間が上に行くと、えっ?とは

思っていても、追従してしまうものらしい。

そして、当然のごとく、残りのメンバーも彼を追うように、

6階への階段を駆け上る。

そして、上りきると、取り敢えず、6階で4人が集まった。

そして、エレベータの中を見てしまった友人が言った。

女が乗ってた。

そして、笑ってた。

すると、、逃げる途中で振り返った友人が続けた。

その女は、宙に浮いた様にスーっと近づいて来てた。

そして、笑ってた。

おいおい、何かの見間違いだろ?

管理人の家族の誰かじゃないのか?

と彼らに問いただすが、その顔は真剣そのもの。

だとしたら、本物の幽霊だというのか?

という事は、ここも危ないじゃん?

どうする?

皆で色々と考えたが、このまま、階段を下りていくと、その女が

途中の階段で笑って立っているような気がした。

なので、簡単な話だがが、その女が階段で来るかエレベータで来るか

わからない以上、この場所は危ない。

どちらにも対応出来るとしたら、エレベータ前しかない。

それで、エレベータが動き出せば、すぐに階段を下まで一気に駆け下ろう。

そして、階段で来たら、急いでエレベータに乗って下まで降りる。

全員の意見が一致した。

二人は階段方向を、俺ともう1人はエレベータの動きを監視した。

すると、5階にあったエレベータのドアが閉まり、上がってくる音が聞こえた。

4人は急いで階段に行き、一気に下まで駆け下りた。

生きた心地がしなかった。

だが、全員が無事に1階まで降りられた事が、嬉しかった。

そして、あらためて、エレベータのランプを見ると、

6階で止まっている。

俺達は急いで車に乗り込みそのマンションを後にしたが、

マンションから離れる時、確かに1階にある一部屋を除いて、

全ての部屋の明かりは点いていなかった。

ということは、やはりあれは本物の幽霊だったのだろうか。

ちなみに、帰り際、カーステレオの音に混じって、女の声が

聞こえた。

本当に怖い体験だった。

このマンションは、今も金沢市の犀川近くに実在している。
  


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2013年06月24日

(改)中古車の怖い体験

あれは、自分が大学卒業したての頃だから、かれこれ20年

以上前の事になる。

免許取って最初に買った車。

中古のファミリアという車だったと思う。

高年式の割りに安かった。

だから

とにかく運転が楽しくて、毎日、用も無いのに走り回ってた。

そんなある日、友人の家で遊び、帰りが午前2時か3時だったと思う。

三馬方面から走ってきて、有松の交差点に差し掛かった。

この時間帯になると、さすがに車は少ないとは思うが、友人の家から、

その交差点まで、一台の車ともすれ違わなかった。

さすがに車が少なすぎるから、何か変な気分だった。

で、交差点の信号が赤になる。

当然、ブレーキを踏んで減速する。

その時、ルームミラーの中に何か動いたような気がした。

やっと、後続の車がきたのかな!?

と思い、ミラーに目をやった。

体が硬直し、思わず、ヒッと声を出してしまった。

知らない女性が後部座席に座っていた。

目を見開き、姿勢を正し、丁度、記念写真に写るような感じで。

ミラー越しに自分を見てはいなかったが間違いなく、女がそこにいた。

服は白っぽいワンピース。

後部座席に座った状態でも、異様に背が高く感じた。

髪型は、真っ黒な髪が腰の辺りまで伸びていた。

美人なのだが、目鼻立ちがはっきりし過ぎており、

怖い顔という印象が強かった。

余程、怖かったのか、短い間に、結構細かく憶えている。

自分の目を疑いつつも、その女が自分の方を見ていなかった事で、

もう一度、ミラーを確認する勇気がでた。

ミラーを見る。

するとあろうことか、今度はその女は、身を乗り出し、丁度、運転席と

助手席の間、つまり、俺の肩越しまで身を乗り出し、

ミラーではなく、今度は大きく見開いた目で俺を睨みつけている。

それを見た瞬間、俺は、無意識にドアを開き、転げ落ちるように車から出た。

赤信号で止まりかけとはいえ、危険な行為だという事は分っていたが

俺の中の防御本能が自然とそうさせた。

俺が飛び降り、無人となった車だったが、ほとんど停止状態だったため、

そのまま、坂になっている道路をゆっくりとバックして路肩にぶつかり止った。

その時、不思議な事だが、耳鳴りがして、尚且つ、自分の他には、この空間に

誰も存在しないような無音状態になっていた。

強い恐怖と孤独感に包まれた。

そして、俺は腰が抜けた状態で、もう一度車を見た。

すると、女は見えなかった。

カーステレオからの音楽だけが聞こえていた。

それでも、俺は動けなかった。

放心状態のまま、その場にへたり込んでいた。

そのまま、どれくらい経っただろう。

突然、フッと耳鳴りが消えた。

そうすると、今までが嘘のように、対向車線や後ろから車が走ってきた。

しかし、怖くて車に戻れない自分を皆、不思議そうな顔で見ている。

しかし、他の車が見えると安心する物で、もう一度、車に近づき中を確認する。

女はいなかった。どこにも。

俺はおっかなびっくりで車に乗り込み、

そこから、自宅まで、何とか車を走らせた。

そして、翌日、購入したカーディーラーへ電話した。

あの車で、誰か死んでませんか?

すると、ディーラーの営業マンは

軽い衝突事故はありますが、けが人も出ていません

との返事が返ってきた。

親や兄弟に話すと、寝ぼけたんだろ!との事。

納得はいかなかったが、新しい車に買い換えるお金も無い為、

まあ、それならとそのまま車に乗り続ける事に決めた。

しかし、ある日、別の友人の家に遊びに行った時のことだ。

そのまま友人を乗せて、別の友人の家へ向かう予定だったので、

家の前でクラクションを鳴らした。

すると、その友人が家から出てきた。

チラチラと後部座席を気にしながら。

そして、友人は、そのまま車には乗らず、俺の方へと近づいてきた。

彼女できたのか?

と友人。

は?何言ってるの?

と俺。

だって、お前が女乗せてくるなんてな。

と友人。

やめてくれ。このあいだ、変な事があったばかりだから。

と俺。

気持ち悪くなった俺は、車から出る。

そして、その友人と二人で車の中を確認した。

誰もいない。

あれ?

と友人。

だって、間違いなく座ってたぞ!

髪の長い、妙に姿勢の良い女が!

と続けた。

俺は、慌てて友人を連れて家の中に入り、友人が見たであろう女の

特徴を聞いてみた。

髪が長くて、姿勢が良くて、目を見開いている。

そして、白っぽいワンピースを着ている。

俺が、数日前の深夜に見た女と特徴が同じだった。

こうなったら、やる事は1つ。

友人に頼んで、一緒に車屋まで行って、そのまま理由を話し、

買い戻してもらった。

結構、安く買い叩かれたが、そんな事はどうでも良かった。

もしかしたら、俺に憑いていたのかも・・・という不安もあったが、

次に買った車では、怪奇現象は起こらなかった。

これも、本当にあった話だ。
  


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2013年06月23日

(改)キャンプ場の怪。

金沢市南部にとあるキャンプ場があった。

あった、と書いたのは、今もその場所自体は存在しているが、今では理由

は不明であるが、金沢市の管理のもと、キャンプ禁止に

なっているからである。

別に心霊スポットとして有名な訳ではないが、実は以前、とても怖い体験

をした事がある。

そこは、夏のキャンプシーズン以外は、人が来ることも無く、その為か、

アベックの車が集まってくる。

自分も免許取立ての頃、親父の車を借りて、彼女とそこに行った。

今も有るかどうかは、分らないが、当時は、錆びて朽ちた廃棄されたバス

などが捨てられている空き地があり、そのすぐ近くに車を停めた。

で、車から降りて、二人でかすかに見える夜景を見ながら、

いろんな話をしていた。

そんな時、ふと、気付いた。

どこからか、チョロチョロと小川が流れているような音が聞こえる。

こんな所に小川があるのかな?

などと話しながら、そのまま、夜景を見ていた。

すると、不思議な事に彼女が気がついた。

水が流れる音、さっきより大きくなってない?

確かに、チョロチョロとした音から、結構な水量が流れているような

ジャーという音に変化していた。

そして、その音を、注意して聞いていると、その音がどんどん大きくなって

いる事に気付いた。

いや、正確に言うと、その音がどんどん近づいているのだ。

何か、気持ち悪くなってきたので、車の中に戻って話すことにする。

車のエンジンは切っていたので、静寂の中、車内からもはっきり

聞こえる位、水の音が大きくなった。

勿論、窓は締め切っていた。

何か変だよね、と言いながら、少し怖くなり、車のドアをロックする。

すると、そのうちに、締め切った車の中に居てもうるさく感じるくらい、

水の音が大きくなった。

そう、まるで滝のように。

そうしていると、次第に霧が立ち込め、濃い霧が車をあっという間に

車を包み込んでしまった。

本当に不思議な話だが、本の1分程の間に霧が広がり、

視界はたぶん1メートルも無かったと思う。

その時である。

ユサッ。

車が急に揺れた。

風で揺れたような自然な揺れ方ではなかった。

そう、明らかに誰かが後ろから車を揺すっているに違いなかった。

それにしても、こんな場所で、こんな夜更けに?

何か嫌な予感を感じた俺は、

とっさに車のエンジンキーを廻す。

だが、不思議なことにセルすら回らず、当然エンジンはかからない。

何度キーをまわしても結果は同じだった。

半べそ状態の彼女に、

大丈夫だからね。

と言っている俺。

しかし、心の中では、本気で

やばい!

と感じていた。

そうしているうちに、車の揺れはどんどん大きくなっていく。

もう普通に会話するのも難しいくらいに。

それは、到底、1人の力では絶対に無理な揺らし方だった。

というよりも、相当の人数の力でないと、ここまで車を揺さぶる事は

不可能だった。

後ろや横、とにかく回りは絶対に見ないで、じっと俯いているように

彼女に告げた。

何故なら、ルームミラーに一瞬、あるものが写ったのを俺は

見てしまったから・・・・。

それは、間違いなく、人だった。

いや、人の形はしているが、人ではないのかもしれない。

そして、絶対にこの世のモノではないと、確信できる何かを感じた。

そうしているうちに、今度は車のボディやら窓を叩く音がしだした。

そして、それに混じって聞こえる言葉ともうめき声ともとれる低い声。

ハァハァと苦しそうな声。

そして、まるで、お経の様な聞き取れない位の小さく低い声。

何が起こってる?

俺は半ばパニックになりながら彼女を見ると、耳を塞ぎながら、

下を向いて、一心不乱にお経のようなものを唱えている。

どうする?

何か、出来ることはないか?

自分に問いかける。

すると、ある事を思い出した。

そうか。ここは緩い下り坂になっているから、エンジンがかからなくても、

ギアをニュートラルにして、サイドブレーキを解除すれば、もしかしたら、

いや、間違いなく、車は坂の下に向かって進むんじゃないか?

そう思って、サイドブレーキを解除した。

思いは的中した。

そのまま、ゆっくりと坂道を車は進み出した。

濃い霧で、視界がゼロの状態ではあったが、なんとか手探りするように

車を進ませた。

そして、暫くすると、霧が視界から消えた。

エンジンをかける。

一発で始動した。

そのまま、後ろも振り返らずに、一目散にその場から逃げた事は

いうまでもない。

そして、町に戻り、給油する為に入ったガソリンスタンドで、

こんな事を言われた。

”なんか、泥の付いた手形が一杯付いてますけど、洗車しときますか?”

あの場所には、それ以来、近づいていない。
  


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2013年06月18日

(改)鳥越というところ・・・・。

石川県の白山市に鳥越という所がある。

昔は、鳥越村と呼ばれていた。

一向一揆の地?だったと思うが、それなりの観光スポットに

なっている。

実際、蕎麦は美味しいし、農産品も豊富で美味しい!

そこに、城跡があるのだが、そこに知る人ぞ知る、最強の心霊

スポットといわれている。

俺も当然?探索済みなのだが、夜の闇が作り出す何ともいえない

雰囲気で、今にも亡霊が出てくるんじゃないかと、かなりの

恐怖感だったのを覚えている。

そして、とどめは、その帰り道、車2台で行った内の一台が、スピードを

出していたとはいえ、コンクリートの塀にぶつかり廃車。

もっと言えば、そのまま川に落下していたら、間違いなく死人が出ていた。

だから、自分達の間では、そこは、最も恐ろしい場所の1つになっていた。

ところがである。

先日、金沢市内にある会社の社長さんと話していると、どうも、その鳥越村

の出身であるらしい。

で、恐る恐る、失礼の無い様に、その村の城跡が恐ろしい心霊スポットであること。

そして、自分達は、こんな目にあった、という事を話してみた。

すると、意外な答えが返ってきた。

どうやら、その城跡のすぐ隣に、その社長の実家があり、今でも、社長さんの兄夫婦

と母親が暮らしているということだった。

そして、言われた。

小さい頃から、その家で育ったけど、怖い体験なんて、一回も

無かったけどなぁ。

所詮、心霊スポットなんて、そこで生活している方達にとっては、全く関係ない世界

であり、生活するのに全く支障は無いし、ごく普通の場所なのである。

要は、そういうところに怖さを求めていくから、何でもかんでも、怖く感じてしまうだけ

なのかもしれない。
  


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2013年06月17日

(改)天狗の森には絶対に近づいてはいけない!

金沢市のはずれに、とある町がある。

そこには、公園がある。

いや、公園というよりも、森に囲まれた神社だ。

そこでも、霊の目撃談が多い。

昔、ここに天狗が住んでいた事からそう呼ばれているというが・・・。

そして、女の幽霊の目撃談も後を絶たない。

それと、天狗と、ここで目撃される女の幽霊の関連は分らないが、

知らずにここを訪れる者は、何らかの不思議な体験をして帰る事にな

る。

それは、単に不思議な体験というだけで済めば良いのだが、実際には

命に係わる場合もある。

その為か、立ち入りを拒むかのように、入り口に鎖がしてる。

昔だけでなく、今も、きっと怪異は続いているのだろう。

そう確信した俺は、この森の探索をしてみようと思い立った。

と言えば聞こえは良いが、単に暑さの為、涼しい場所を求めて、

涼みに行ったというのが本当のところだ。

それ位、外から見るだけで、明らかにそこは暗く涼しい印象がある。

八坂神社の石碑や門があり、その前に立ち入りを拒むようにして、かけられた鎖。

実際、この入り口の前の通りは、車が結構走る為、それなりに寂しい印象は無い。

また、昔は幼稚園などの遠足でこの地に足を運ぶ事もあったそうだが、その当時は

もっと明るい雰囲気だったそうである。

実際、外から見る限り、怖いという印象は皆無なのかもしれない。

だから、1人で入ってみようなどという暴挙に出てしまった。

鎖を跨いで、数歩進む。

外は炎天下なのに、既にひんやりとした空気が漂う。

そして、目の前に続くのは、昼間なのに薄暗く、そしてその闇が奥に行く

にしたがって増していくような暗さ。

確かに、大昔、天狗が住んでいたと言われても、なるほど、と頷いて

しまいそうだ。

そして、入り口から5メートル程進む。

もう既に、森の外の音が殆ど聞こえて来なくなる。

たった5メートルなのに?

基本的に、こういうところを訪れる時は常に敬意を持って臨む様に

しているのだが、初めて体験するような感覚。

そう、まるで別の世界に入り込んだような。

不安になった俺は、すぐさま、携帯の電波を確認。

アンテナは立っているので大丈夫か。

そんな単純な事が、とても心強く感じられる。

少し暗さにも慣れてきたのか、怖さが少し薄れていき、

俺は順調に歩を進める。

八坂神社の石碑が本当なら、この先に社があるはずだ。

しかし、歩いても歩いても目の前には木々に囲まれた細く暗い

道が続く。

そこで、あることに気がついた。

外から見る限り、この森は、せいぜい縦横各50メートル位の森である。

しかし、俺はさっきからずっと歩いている。

かれこれ3分位か。

しかし、前に見えるのも、後ろに見えるのも暗く細い道。

在り得ない。

絶対におかしい。

そして先程から感じる視線。

それも、遠くからではない。

すぐ近くから見られているような圧迫感。

情けない話だが、涼みに来た事はすっかり頭から消え、

ある種のパニック状態に陥っていた。

そして、俺は、情けなくも、来た道を戻り出す。

走り出したかったが、走れば追いかけられるような妙な確信があった。

数歩、後ずさりした後、振り返りしっかりと踏みしめるように歩く。

すると、木々の小枝を折りながら近づいてくるような音が聞こえる。

絶対に振り返ったら駄目だ!

そう本能が告げていた。

だから決して振り返らず、黙々と歩を進めた。

しかし、小枝を折りながら近づいて来る音は、なおも続く。

その時、携帯が鳴った。

外界との繋がりに飢えていたのだろうか?

俺は着信の相手も確認しないまま、電話に出た。

もしもし?

すると女の小さく笑う声。

うふふ。

その声を聞いてすぐに携帯を切った。

が、少しだけ、続く言葉を聞いた。

出して・・・・・。

そして俺は全力で走り出していた。

すると、先程は、見えなかった入り口が見えていた。

その後の事はよく憶えていない。

どうやって逃げ延びたのか。

また、どうやって車に戻ったのか。

しかし、気が付くと車の中に居た。

そして思った。

あそこには、絶対に二度と近づかない。近づいてはいけない、と。

もしも、あの時、振り返っていたら。

そして、もしも、あの携帯での女の言葉を最後まで聞いていたら。

それを考えると、怖くなった。

もしも、このブログを読んで頂いている方で勇気のある方が居たとしても、

あの天狗の森にだけは絶対に近づくべきではない。

それは勇気だはなく、単なる自殺行為になってしまうだろう。

実は、ブログに載せようと撮影した写真にトンでもないものが写り込んでいた。

そして、あまりにはっきりと映りこんだ恐怖から、

俺はお寺や神社、色々な場所に持って行き、写真の供養を頼んだ。

しかし、全て断られてしまった。

もう、これは我々の手には負えません・・・・・。

そう言われた。

だから自己責任で、などと言うつもりもない。

絶対に近づいてはいけない!

あそこは、生きた人間が行く処ではないのだから。

絶対に!

その森は今も人の侵入を拒むかのように、ひっそりと

金沢市内に実在している。
  


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2013年06月16日

(改)火葬場といえば・・・。

10年位前に聞いた話。

俺の母親は能登の、とある港町出身だある。

そして、丁度、3年ほど前に母の兄、つまり俺の叔父が亡くなった。

当然、人口も少ないから、幾つかの村や町が共同で使う火葬場があった。

そんな田舎でも今は最新式の斎場になっており、短時間で火葬が終わる。

それでも、やはり暇を持て余していた俺は、近くに居た係員さんに

色々な話を聞かせてもらった。

そして、これから話すのは、その時に聞いた話の1つである。

昔は、薪で火をおこし死体を焼いていたという事だった。

要するに、ただの火なので、完全に骨になるまでにはかなりの時間が

かかり、夜を徹して見張り番がついた状態で焼いていたのだそうだ。

そういう作業だから、火葬担当の係りの人といえども、本当は作業は昼間の

明るい時にしたいのだが、葬式が重なるとそうもいかず、結局、一年に

何回かは夜を徹しての作業になってしまう。

焼いている時は、何時間おきに、ちゃんと燃えているか、確認するという

作業があり、その間はずっと窯の傍で待機しなくてはいけない。

そして、その係りの方も、その仕事に就いて間もない頃、初めて先輩と

一緒に夜を徹しての火の番をすることになった。

昼間の火葬は、経験済みだったそうで、大して不安も無かったのだが、

先輩からは、真剣な顔でこう言われたのだそうだ。

こういう仕事を夜を徹してやっていると、ふと自分の後ろに誰かが

立っているのを感じる事がある。

そう感じた時には、本当に後ろに、誰かが立っているんだ。

決して気のせいなんかじゃない。

お前が試しに後ろを振り返ったりしたら、俺まで危険な目に遭うから

言ってるんだ。

いいか?

生きている俺達は、決して振り向いたり声を出してはいけないんだ。

気付かない振りに徹しなくちゃいけない。

そうしないと、怖い思いをする事になる。

とてつもない怖い思いを・・・・。

実際、夜の火葬の番をしていて、そのまま居なくなった者も過去には

1人や2人じゃないんだ!

だから、自分の身は自分で護らなきゃな。

だからな。

向かい合わせではなく、焼却炉の方を向いて二人で並んで座るんだ。

そして、死者に対する尊厳の気持ちをしっかりと持ちながら、

朝が来るのをじっと待つんだ。

それが死者に対する礼儀でもあるんだから、よく覚えておけ。

そして厳守しろ。

昔はそういうことを守らなかった者が何人も、あちらの世界に

連れて行かれてる。

だから、自分の命が大切なら、しっかりと決まりごとを守るんだ!

そう言われたそうである。

そして、夜も更けてくると先輩に言われた通り、そういう感覚に

襲われたそうだ。

本当にリアルに誰かが自分の背後に立っていると確信できたそうである。

それは、気配というものだけでなく、明かりに照らされた人影が見えたり、

すぐ背後から声が聞こえたり、と存在を裏付けるものがあったそうだ。

でも、その方は、きちんと、先輩の言われたとおり、何も気付かない様に、

先輩とゆっくり酒を酌み交わしつつ、世間話を続けたそうであり、だからこそ、

今も生きていられるんだよ、と締めくくった。

今もそんな古い火葬場が残っているかどうかは分らないが、怖くてそして

身の引き締まる思いがした。

この古い火葬場は、ほんの数十年前の日本の各地に実在した。

  


Posted by 細田塗料株式会社 at 14:05Comments(2)

2013年06月15日

(改)斎場の近くに住む友人。

俺が毎日通る通勤路には、斎場がある。

昔の呼び方をすれば、火葬場。

文字通り、亡くなられた方を火葬する場所である。

別にそこを通らなくても会社には行けるのだが、朝の通勤ラッシュは

苦手なので、ついつい通ってしまう。

しかし、最近の斎場は、周囲が公園のように整備されていて、朝夕は犬を

連れ散歩を楽しむ沢山の人達で、とても活気に満ちている。

小さな子供も遊んでいたり、学生さんのカップルのデートコースにも

なっているようであり、すぐ側には沢山の民家も立ち並んでいる。

昔の火葬場のイメージとはかけ離れた、本当に明るい雰囲気である。

しかし、夜になると、その雰囲気は一変する。

帰り道を考えるのが面倒くさいという単純な理由で、帰り道も、ついつい

斎場の横を通ってしまう俺。

本当は、そんな場所を通りたくはないのだが・・・。

すると、たまに、アレッとなる。

夜は無人の筈の斎場の林の中に人が立っているのが見える。

斎場の建物から明かりが漏れている。

しかも、それは残業で遅くなった日でも、同じである。

色んなパターンがあると思うが、今の斎場は設備が進んでいる為、

昔のように、夜を徹して、火葬の見張り番をする必要も無いので、

基本的には夜は無人であり、従業員が残っている筈はない。

しかも、入り口にもチェーンが張られ、立ち入り禁止になっているので、

従業員が残っている可能性はゼロだと思う。

それでも、やはり斎場の敷地内の林から、誰かがこちらを見ていたり、

ガラス張りの建物の中を、白い光が移動するのを見てしまう。

そういう時には、気付かない振りをするのが得策だと心得ている。

だから、今まで、車に乗ってきた事は無いが、それでも、ついつい

後部座席が気になってしまう。

そんな中、最近、趣味関係で知り合った若い独身男性が、その斎場の

近くにぽつんと建っているアパートの部屋に住んでいる

というので少し話を聞いてみた。

やはり、夜は、嫌な感じがするのだという。

でも、部屋は、結構安めなので、文句は言えないんですけど、と

話してくれた。

そして、深夜には、部屋のインターホンが鳴る事がよくあるそうだ。

最初の頃は、玄関のドアを開けてちゃんと確認していたそうなのだが、

ドアの外にインターホンを押した相手が居た事は一度も無かった。

それどころか、逆にドアを開けた後は必ず、インターホンが何度も

鳴らされたたり、無言電話が掛かってきたりするそうだ。

しかも、ドアを開けた時は必ず、部屋でテレビを見ていても、まるで

同じ部屋の中に誰かが居る様な視線を感じたり、また

眠りに就くと必ずといってよいほど、金縛りに遭うのだという。

だから、最近では、インターホンが鳴っても、絶対に出ないそうだ。

そして、本当に訪ねてくる友人には、来る前に必ず電話するように、と

お願いしてあるそうだ。

そして、変な声、そう断末魔のような悲鳴が聞こえる事もあるという。

その声はとても大きく、まるでドアの外の廊下から聞こえてくる様であり、

彼だけでなく、そのアパートの住民も皆、聞こえているらしい。

そして、

一番怖いのは・・・と続けた。

夜、遅くに帰ってくると、たまに、得体の知れないものが、廊下を

蠢いているのだという。

そういう時には、さっさと部屋に入るのは諦めて、友達の家に

泊めてもらうそうだ。

だから、会社は定時に帰りたいんですが・・

と言われたが、仕事はそんなに甘くない・・・そうである。

このアパートは、金沢市内に実在する。
  


Posted by 細田塗料株式会社 at 23:00Comments(3)

2013年06月09日

(改)トイレに出る幽霊



便利でよく利用する加賀産業道路。

そこの能美市辰口にある綺麗なトイレ。

まだ新しく、周りの環境も整備されており、ここで仮眠を取る

ドライバーも多い。

だが、そこにも霊は出るそうだ。

どうやら以前、この男性用トイレの個室で首を吊って自殺した

男性がいたようである。

また、駐車場では、車の中で、マフラーから排気ガスを車内に

引き込んで、の一酸化炭素自殺もあった。

こんな場所だから、当然なのかもしれないが、かなりの頻度で

目撃されており、特に深夜に利用する人は少ない。

それでは、どういった怪異が起こるのか?

例えば、トイレに入る時に男が立っている。

例えば、用を足そうと、個室のドアを開けると男が首を吊っている。

例えば、小便の為、便器に向かうと、後ろから気配がして、

振り返ると男が立っているなど様々である。

特に、不意をついて、背後に立っている事が多いらしい。

自分も、知らずに深夜、利用したことがあるが、確かに駐車場には

車は一台も停まっていないのに、男とすれ違った。

いや、すれ違うというよりも、追い越して、急いで車に戻った。

でも、よく考えると、車に戻ってから、しばらく車の中で

様子を窺っていたが、結局、その男は、どれだけ待っても

駐車場に戻って来なかった。。

もしかしたら、あれが、そうなのか?

そんなことよりも、自分には、今にも飛んできそうに便器の上から

こちらを見るモリアオガエルの大きさに、驚きを通り越して、恐

怖を感じてしまい、声も出せなかったのだが。

最初はでかいアマガエルかと思ったのだが、地元の方に聞くと、

それはモリアオガエルだそうだ。

とにかくでかくて、今にもこちらにピョンと飛んできそうで落ち着かない。

ちなみに、自分は蛇は触れるが、カエルは見るのもNG。

幼い頃のトラウマが原因であるが、そのでかさは一見の価値有り、である。

話がそれてしまったが・・・・。

ちなみに、そこの駐車場で仮眠なんかすると、それなりの体験が出来るらしい。

車中で寝ていると、誰かがガチャガチャとドアノブを引っ張る音がする。

誰かがいたずらしているのかと、怒鳴ってやろうか、と思って起き上がると、

そこには、長い首をダラリと横に垂らした男が立っているとの事だ。

だから、そのトイレの駐車場で仮眠する時は、ドアをロックする事

を強く勧める。

死にたくなければ・・・・・。

この自殺霊が彷徨い続けるトイレは、今も実在する。
  


Posted by 細田塗料株式会社 at 21:56Comments(2)