2016年03月17日

恐怖!白山市にある洞窟!

サインディスプレイ部  営業のKです。

懇意にして頂いている社長さんが、最近色々と悩んでいたんですが、

全て解決出来たみたいで、自分もホッとしました。

仕事も大事ですが、やはり家族の健康も大切だと

実感しました。

そういう自分は、最近、怖い話を書いていると、かなり

頻繁に、部屋が嫌な気配で満たされます。

ブログアップ出来なかった日は、そういう事だと

思って頂ければ、幸いです。

それでは、今夜は、無事にアップ出来そうですので、

どうぞ!



これは、俺の義理の兄の体験談である。

彼は、自然大好き人間であり、俺と同じようにバイクにも乗る為、

休みになると、オフロードバイクで色んな場所に行き、一人で山の中で

キャンプをして夜を明かすという強者である。

そんな彼が、とある山の奥地でキャンプをする事になり、薪拾いをしている

時に、洞窟を見つけたという。

彼は、怖いという感覚が欠落しているのか、その時も1人でその洞窟の入り口

付近を探索してきたという話を嬉しそうに話してくれた。

普通は、どこかに人間が入った形跡が残っているものらしいのだが、その洞窟

には、そういう痕跡はなく、本当に未開の洞窟かもしれないと熱く語った。

その洞窟は、入り口はそれほど大きいものではないのだが、入り口から

10メートルほど進むと、急に広い場所に出て、そこからは、大人が3人ほど

横に並んで進める程の広い道が続いているのだという。

一緒に探検しませんか?と誘われたのだが、俺が即答で断ったのは言うまでも無い。

そして、彼は、それから数ヶ月後、同じ職場の登山部の仲間と、その洞窟へと

潜入する事になった。

まあ、何が起こったとしても、登山の知識がある者と一緒なら心強い。

ここで、言っておくが、彼は、霊は見たことも無く、当然信じてもいない。

だからこその暴挙かもしれないのだか、彼は、この洞窟に来た事を後に

後悔し、そして、今では、霊の存在を信じてしまっている。

その日、その洞窟を探索しにきたメンバーは、彼を含めて、5人だった。

動画の撮影や、写真の撮影の準備も整え、万が一の為の食料も多めに持って、

その洞窟に入った。

洞窟に入ると、彼の下調べの通り、しばらく狭い道が続いたが、すぐに

広い場所に出た。

そして、そこからかなり広い道が目の前に続いていた。

当然、明かりなど入ってくる訳も無く、全員が被っているライト付きの

ヘルメットのみが頼りだった。

そして、改めてその場所をライトで照らしてみると、壁の至る所には

虫が蠢いており、また何処から入り込んだのか、足元は、何故か水溜りに

なっており、その道沿いに続いていた。

彼らは、もしかすると、エジプトのピラミッドの採掘に来た様な宝物を

探す様な気分だったのかもしれない。

そこから広い道がずっと続くと思い込んでいた彼らの前には、行き止まりの壁が

広がり、その手前に亀裂といえる位の、更に下に続く穴が開いていた。

普通なら、そこで引き返すと思うのだが、彼らは、下へと繋がる亀裂に侵入する。

その亀裂は、狭くそして深かった。

彼らは、体を曲げたり捻ったりしながら、その亀裂に体を滑り込ませる。

そんな風にしながら少しずつ降りていくと、急に足が着かなくなり、そこに

広い空間が存在しているのが分った。

なので、彼らは、登山用のロープを垂らし、その空間へと降りていった。

その空間は、地面に完全に水が溜まっており、ドーム型の空間だった。

俺なら絶対に降りないと断言出来るが、彼らはそこへと降りていく。

当然、明かりは全く届かず、完全な闇。

そして、全員が降り終わると、彼らは、まるで宝探しでもするかの様に

辺りを調べ始める。

すると、不可思議な事実を見つける。

このような場所に、光も届かないその場所に、明らかに人間と分る足跡

が、それこそ、無数に存在していた。

それも、全て裸足であり、指の跡もはっきりと見て取れた。

何故、こんな所に人間の足跡が?

彼らの宝探し気分は、一気に醒めてしまい、代わりに嫌な空気が流れる。

それでも、その場に立ち往生している訳にもいかず、彼らは、再び

洞窟の奥を目指して歩き始める。

洞窟は奥に進むにつれ、どんどん寒さが増した。

そして、地面にある水の水位も少しずつ増えていき、既に膝の辺りまで

来ていた。

彼らは、このまま進むか、それとも引き返すかの選択を迫られる事になる。

その時だった。

前方の洞窟の奥から、何かが水の中を歩いてくる様な音が聞こえた。

彼らは、体を硬直し、全員が無言になり、その音に集中する。

先程見た足跡の主なのか?

それにしても、こんな所に人間が居る筈はない。

だとしたら、人間ではない何かなのか?

彼らはそう思った。

そう思うと無性に怖くなったという。

そして、前方から水の中を歩いてくる音が、大きくなった。

その音は、1人ではなく、数人、いや数十人はいるのではないか?と

思えるほど、大きな音だった。

逃げなければ!

全員がそう思った。

が、次の瞬間、彼らの持っているヘルメットライト、そして懐中電灯は、全て

同時に消えてしまい、完全に視界が閉ざされてしまう。

そんな視界ゼロの暗闇にいると、まるで、1人孤立してしまった気がして、

全員が小さく声を掛け合った。

そして全員の声が確認出来ると、とても心強く感じたという。

ただ、その小声での会話の後、前方から聞こえる水音に混じり、得体の知れない

声のようなものが、聞こえだした。

それは、牛のような鳴き声にも聞こえたし、また赤ん坊の様な声にも

聞こえた。

そして、その声は、彼らの小声での会話に反応してのものなのは、間違いなかった。

彼らが、そこに居るのが分ってから、俄然声が大きくなったから・・・。

逃げるべきだったのかもしれない。

だが、彼らは体が硬直してしまい、身動きひとつ出来なかった。

そして、ペチャペチャという足音が重なりながら近づいてくるモノ達

に対して、全員が思ったことは同じだった。

動かずに、やり過ごそう。

そう思ってはいたのだが、やはり恐怖は全身を覆っており、足はガクガクと

震えた。

そして、いよいよ足音が、ほんの目の前まで来ると、それらの姿が暗闇の中で

シルエットとして浮かび上がった。

人の形はしているが、人間では無い別のもの。

誰もが、そう感じた。

そして、見てはいけないと、全員が目を瞑った。

そして、目を瞑る彼らの前を、その足音が通過する。

相変わらず、ペチャペチャという音を立てて歩いていく。

そして、どれほどの時間が過ぎたのだろうか。

その足音は、かなり長い間、続いていたが、ある時、ふっと突然、その足音

が消えた。

彼らは、うっすらと目を開け、そして状況を確かめた。

すると、彼らの目の前には、列を作り歩いている、白い着物を着た一団が

停止しており、そのどれもが、彼らの顔を覗き込む様にして見つめていた。

そして、あまりの出来事に彼らの中の一人が思わず、ヒッと声を出すと、

それらのモノ達は、嬉しそうな顔で不気味に笑った。

それでも、彼らは、そのまま置物の様に、じっと耐えるしかなかった。

そう、彼らの前に居たのは、紛れもなく、異形のモノ達だったから。

すると、しばらくすると、また足音が聞こえだす。

そして、彼らは、今度は、その足音がどんどん遠ざかっていくまで、

徹底して、待った。

そして、足音が遠ざかり、聞こえなくなってからも、暫くは動かずに待った。

すると、小さな声が聞こえた。

おい!もう大丈夫みたいだぞ!

彼らの中の誰かが、目を開けて確認したようだった。

そして、全員が目を開けた。

目の前には、もう異形のモノ達は、居なかった。

助かった~

誰かが言った。

そして、彼らは、全身から力が抜けたように、その場にへたり込んだ。

そして、

これから、どうする?

と小声で会話していると、突然、彼らの後ろにある壁の方から、声が

聞こえる。

見~つけた。

そう聞こえた。

その顔は、満面の笑みを浮かべていたという。

彼らは、全員が、洞窟の奥に向かって走り出した。

もう音を気にしてなどいられなかった。

暗闇の中にずっといたので、視界はしっかりと確保できた。

彼らは走った。

転ぼうが、つまずこうが、この先に何があろうが、彼らには、走って逃げる

以外の方法は、考えられなかったから。

だが、その間も、彼らの後方からは、ずっと低い声が聞こえていた。

見~つけた。

そして、彼らの前方に、白い池のようなものが現れる。

彼らは、躊躇することなく、全員がその池に飛び込み泳ぎだした。

何故なら、既に、後方の声は、もうすぐ後ろまで迫っていたから。

服を着て、しかも、荷物を背負っての泳ぎは、困難を極めた。

だが、彼らは泳ぐしかなかった。

すると、泳いでいる彼らの足が、突然、下のほうから引っ張られる。

彼らは、もがいた。

だが、もがいている彼らに、何体もの腐乱死体のようなものがまとわり付いて

きて、彼らの泳ぎを止める。

そして、彼らは、それらの重さに負けて、そのまま沈んでいった。

それから、どれだけの時間が経過したのだろうか。

次に彼らが目覚めた時、彼らは、全員が、洞窟の外の草の上に

寝かされていた。

夢かと思いたかったが、濡れている服が、先程の体験を思い出させるには

十分過ぎるくらいにリアルだった。

彼らは、その後、無言のまま、車に戻り、そして帰路についた。

その後、彼らは、数日間、高熱にうなされる事になった。

そして、霊の存在を信じていなかった義理の兄も、それ以後は、異常なくらいに

怖がりになった。

その洞窟は、白山市のとある山に実在する。



  


Posted by 細田塗料株式会社 at 21:02Comments(4)

2016年03月15日

その車には乗ってはいけない!

サインディスプレイ部  営業のKです。

最近、体調が優れません。

もしかして、霊障かも・・・と思ったりしてます。

確かに、怖い話を書いてると、必要以上に

部屋の空気も変わってたり・・・・。

寝ていても、変な音が部屋の中から

聞こえてきたり・・・・。

まあ、きっと花粉症のせいです。たぶん!

そうでも思わないと、やってられないので(泣)

それでは、今夜も怖くない話、スタートします!(涙)



俺の友人には、何故か車好きが多い。

今夜は、そんな友人に起こった話である。

彼は、車好きの中でも、どちらかというと、古い車が好きというタイプ

であり、いつも最新の車や外車で集まる友人達の中でも異彩を放っていた。

例えば、ハコスカだったり、初代のカローラ・レビンだったり、はたまた

いすずのペレットだったりと、どちらかというと古いスポーツカーが

好きな様だった。

そんな彼が、ある日、興奮した声で、電話を掛けてきた。

なんでも、ずっと憧れていた車を手に入れられそうであり、その車は年式

からは、考えられない位の綺麗さだという。

その時は、どんなに聞いても車名は教えてくれなかったのだが、その車が

納車された日に、早速見せに来てくれた。

車名は、いすずの117クーペという車だった。

確かに希少な車であり、彼が乗ってきた車は、年式からは、考えられない

位の綺麗さを保っていた。

そして、その日は、助手席に乗せて貰ったのだが、まあ古い車だから、

走行性能や乗り心地に関しては、いまさら・・・という感じだが、確かに

希少車であり、且つ、その低く流れるようなフォルムで、しかも新車並みの

艶と輝きを保っている彼の車は、それだけで、かなりの注目度であり、

助手席からでも、なんとなくその優越感は心地よかった。

そんな彼であるから、当然、車はきちんと車庫の中に入れて保管しており、

乗るのは、週末の晴れた日という徹底ぶりだった。

本当に彼は、憧れていた車が手に入って、幸せそうだったのが目に焼きついている。

そんなある日、彼は、ふとした些細な事に気づく。

その車は、当時のまま、フェンダーミラーという、今の車の様にサイドミラーが

ドアではなく、フェンダーの上に2個付いているタイプ。

そして、彼が言うには、前回乗った時と比べると、明らかにミラーの角度が

ずれていると言うのだ。

俺は、気のせいだろ?と流しのだが、その辺に妙な拘りがある彼は、頑として

納得しなかった。

そして、確かに運転席に座ってみると、ミラーの角度が確かにおかしかった。

例えるとしたら、とても身長の低い子供が座った時に、ちょうどサイドが見える

ような角度とでも言えば良いのか・・・。

とにかく、俺は、誰かのいたずらだろ?と言ったのだが、それなら、ということで

彼は、車の中に、ドライブレコーダーを取り付ける。

走っている時は前方を、そして停止している時は、車内を映すという優れものだ。

そして、それを取り付けてからは、毎日、仕事から帰ると映像

をチェックする日々が続いた。

最初の数日は、何も起こらなかったという。

が、取り付けてから4日目の映像に不可思議なものが映りこむ。

車は車庫の入り口のシャッターを向いて駐車しており、当然、レコーダーは

車内を映す筈だった。

だが、そのレコーダーは、不思議な事に前方ばかりを映していた。

これだけなら、誤作動?で済む話なのであるが、前方を映す映像には

何かがサイドミラーを動かす様子が確認できた。

手を伸ばしてミラーの角度を変えている手は、子供の手のように見えた。

しかも、肝心の顔や体は映っておらず、映っているのは、その手だけだった。

そして、次の日にも、車の前方視界のみが映されており、更にそこには、

子供らしき姿が映っていた。

子供らしきと書いたのは、俺も、その映像を見せて貰ったのだが、身長が

低いことと、大体のシルエットから、子供と書いただけであり、その顔も

服装も、暗闇に紛れて、見てとれなかった。

ただし、電動シャッターも下りたままで、人間が侵入出来る筈もなく、

また、嫌な予感もしたので、俺は、彼に対して、遠回しに、車を売れば?

とアドバイスした。

が、その時の、彼は、何処かの子供が勝手に車庫の中に入り込み、大切な

愛車にイタズラしたという怒りで冷静さを見失っていた。

大体、夜中の午前2時を廻ってから、どこの子供が来るのか、を考えれば

分りそうなものだったのだが・・・。

かくして、彼は、車庫内に、暗視モード付きの監視カメラを設置する。

しかも、動くものに反応して、大きなライトも点灯する様にした。

かなり高価だったらしいが、彼曰く、以前から付けたかったのだという。

だが、しかし、それらの最新設備をもってしても、その正体を映し出す

事は出来なかった。

俺は、再度、止めておけ、と言ったが、彼は頑として聞き入れなかった。

そして、あろうことか、ある夜、車の中で隠れて夜を明かし、犯人を

捕まえようと決心する。

一応、護身用にバットや懐中電灯を持ち、そして、手持ちのカメラも持って。

そして、それで、一部始終を記録して、俺に見せてやるから、と息巻いた。

そして、その計画の決行の晩、彼は、早めに仕事から帰宅し、仮眠を取って、

その夜の見張りに備える。

彼は、車の後部座席に座り、身を屈めるようにして、午前2時を待った。

が、やはり、疲れていたのだろうか、そのまま寝入ってしまう。

実は、その間も、カメラには全て記録されており、イビキをかきながら寝る

彼の姿には緊張感のカケラも感じられなかった。

そして、午前2時頃になった時、一瞬、カメラにノイズが走る。

そして、ラップ音のような音が繰り返し聞こえた。

そして、画面が正常になり、まだ寝ている彼を映し出すカメラの前方にある

助手席には、女が座っているのが見えた。

姿勢良く、まっすぐ前を見て、微動だにせず座っていた。

すると、今度は、車の運転席のドアが開き、何かがミラーの方に

走っていく。

以前、シルエットしか映らなかった、子供に見えた。

そして、その子は、何度も、ミラーの角度を変えては、また運転席に戻り、

そして再び、ミラーの方に走っていくという動作を繰り返していた。

そして、何度目かの動作の後、その子供は運転席に戻り、ドアを閉めた。

そして、前方にいる女と子供は、またしても動かなくなる。

そんな時間がどれ位経っただろうか。

タイミングの悪い事に、彼が目を覚ました。

そして、暗闇の中、なんで寝てしまったのか?

なんで、ライトが点灯しないのか?

などとブツブツ言っていた時、

前方に座る女と子供が、急に首だけを後ろに回した。

体は前を向いたまま、本当に首と顔だけが、180度まわり、そして彼を

睨みつけた。

たぶん、暗闇の中で起きたばかりで、まわりが良く見えていなかったのだろう。

彼は、突然、目の前に顔がある事に気付き、大声を上げた。

そして、慌てて、後部座席から逃げようとしたのだが、クーペである、その車には

当然、後部座席のドアなど有る筈もなく、彼は、悲鳴を上げながら途方に暮れる。

すると、突然、前に座る子供が彼の胸に飛び込んできた。

彼は、何が起こっているのか、分からなかったが、とっさにその子供を払いのけた。

何か、ベトベトした感触だったという。

そして、その子供が、うずくまっているのを確認し、視線を前方に戻すと、

そこには、目の前に、女の顔があった。

彼は、その女の顔を直視してしまい、そのまま気を失う。

そして、翌朝、家族が心配して、車の中で夜を明かした彼を見に来ると、彼は、

声部座席で白目をむいて倒れていた。

慌てて救急車を呼んだのだが、病院で精密検査を受けたところ、彼の首には、

大きな手と小さな手の二つの手の跡がくっきりと残っていた。

そして、彼の顔にも、まるで爪でひっかいた様な傷跡が、何本も見つかる。

そして、何よりも不思議だったのは、首を絞めていた大小二つの手には、それぞれ

6本ずつ、あわせて、24本の指の跡が残っていたという。

そして、彼は見たくないという事で、その録画映像を貰ってきて、チェック

してみると、最後の最後に、車庫内にセットしたライトが反応して、一面が

明るくなる場面があった。

そして、そこに映っていた女と子供の顔は、焼け爛れ、紫色の皮膚の色をした

顔であり、その顔には、黒い目しかなかった。

また、その無感情すぎるくらいの顔が、逆に怖く感じた。

彼が、すぐにその車を手放したのは言うまでも無い。

その車は、実在する。


  


Posted by 細田塗料株式会社 at 20:31Comments(1)

2016年03月14日

一番怖いのは生霊!

サインディスプレイ部  営業のKです。

金曜日は、ライブ&飲み会だったんですが、

翌日、久しぶりに玄関で目覚めました。

目が覚めたのが、午前10時半くらい。

それまで、玄関で寝ている私を見ても、

家族は、見てみぬフリ・・・でした。

人間って悲しいですね(涙)

それにしても、久しぶりに飲んだカクテル。

あまりの美味しさに、全種類制覇を達成しました!

まあ、その代わり、その後の記憶がありませんけど・・・。

そんな、こんなで怖い話、スタートします。



霊というものは、死者の生前の残留思念の塊なのかもしれない。

だとすると、生きている人間の強い思念や恨みは、ある意味、死んだ者の

ソレよりも、より強く厄介なのかもしれない。

今夜は、そんな生霊についての話である。

俺の友人にAさんという女性がいる。

そして、Aさんは、ある男性と付き合うようになってから、頻繁に怖い

体験をするようになる。

いや、怖いというよりも、危険で、命を落としかねない様な体験を。

それは、ある日、Aさんが夜寝ている時に起こった。

それは、特に深夜でも丑三つ時でもなく、そろそろ寝ようかと、うとうと

して横になっている時の事だった。

突然、背後から首を絞められたという。

その力は、とても強く、彼女は、完全に域が出来なくなり、そして

今何が起こっているのかすら、分からないうちに気を失った。

そして、数時間後に、目を覚まし、恐怖のあまり親を起こして

泣きながら、先程起こった事を話したという。

信じて貰えないのを覚悟して。

だが、彼女の話を聞き終える前に、彼女の親は、話を信じ、そして

彼女を抱きしめた。

その時、彼女の首には、くっきりと紫色に変色した両手の跡があったから。

ただ、その時、彼女は、横向きに寝ていた事もあり、一体誰が彼女の首を

紫色に変色するほどの力で絞めたのか、全く分らなかった。

それで、明るくなるのを待って、警察を呼ぶ。

警察は、彼女の首についた手の跡が、彼女自身には、絶対に付けられない

形で付いている、と判断し、細かく実況見分した。

が、どうしても、分らない事があった。

その時、彼女の家は、しっかりと全てのドアや窓の鍵か掛けられており、

当然、彼女の部屋も、ドアの内鍵が掛かり、窓もしっかりと施錠されていた。

という事は、犯人は、外からの侵入ではなく、家族の誰かなのか?

しかし、彼女の首に付いた手の跡は、明らかに、細くて長い女性の指であり、

家族には、その手に該当する者はいなかった。

その為、もしかすると、犯人は、外部から侵入し、内側から鍵を掛けて、そのまま

この家の中に留まっているとも考えられた為、家の中をくまなく探した。

が、犯人の姿はおろか、何一つとして、犯人の痕跡は見つからなかった。

そこで、警察は、しばらくの間、毎日、夜間に何回かの見回りをする事を

約束して引き上げた。

だが、それからも、毎日、それこそ、彼女が起きていようと、寝ていようと

お構い無しに、彼女は背後から首を絞められた。

その度に、彼女は、呼吸も出来ず、このまま死ぬのも覚悟しながら、気を

失った。

その度に警察を呼び、色々と調べていくのだが結果は同じだった。

こうなると、さすがに親も心配になり、それからは、彼女はどんな時でも

決して1人きりにならないように気を配り、寝る時も親と同じ部屋で

寝るようにした。

それから数日は、何事も起こらなかったという。

だが、ある晩、家族で寝ていると、母親が苦しそうにヒグっヒグっと苦しそうな

声を出している娘に気付き、慌てて父親を起こした。

そして、その時、両親が見たモノが、その事件の全てだった。

寝室の薄暗い部屋の中で、一人の女が、Aさんの首を絞めていた。

Aさんに馬乗りになって、死ね、死ねと言いながら。

Aさんの父親は、

こら、貴様!○○に何をしている!

と怒鳴り、部屋の明かりを点けた。

すると、その女は、悔しそうな、それでいて不気味な笑みを口元に

浮かべながら、徐々に薄くなり、そして消えていった。

全く見たことも無く、知らない女だったという。

それでも、それが現実とは、納得できなかったのか、両親は、再び警察に

相談する。

が、警察の答えは

まあ、こういう科学では説明出来ない事も、現実には起こり得る訳ですから、

一度、Aさんを、親戚とか、遠くの場所に避難させてみるのも、1つの

方法かもしれないですね。

というものだった。

かくして、Aさんは、そのまま田舎の祖父母の所に母親と一緒に身を寄せる

事にした。

だが、それで逃れられる筈もなく、Aさんは、祖父母の家に着くなり、その女に

襲われる。

もう正体を隠す必要が無くなったのか、今度は正面に突然現れて、Aさんの首を

絞めた。

薄ら笑いを浮かべながら、死ね、死ねと連呼しながら。

そして、その時は、祖父が、護身用の木刀で、打とうが、突こうが、その女は

全く動じず、Aさんの首を絞め続けた。

Aさんは、またしても気を失う。

しかも、首を絞める力は、どんどん増していっており、Aさんは、このままでは

近いうちに本当に殺される、と恐怖した。

Aさんの首についた手の跡は、もう既に首全体に広がり、そして、紫色に

変色していた。

そして、Aさんは、付き合っている彼氏に助けを求めた。

勿論、彼氏も、何があっても守ってみせると意気込んだのだという。

そして、彼氏の住むアパートに同居するようになった。

ただ、不思議な事に、彼氏の側にいつも居る様になってから、その女は

現れなくなる。

Aさんは、助かったのかも?と歓喜した。

が、それは、ほんのつかの間の平和だった。

ある日、彼氏が、朝のゴミを出しに行っているほんの僅かな時間に、その女は

再び現れた。

彼氏が、ゴミ袋を持って、玄関ドアから出て行ったのを見計らう様に、突然、

その女が玄関に続く廊下に現れた。

居間に座り、玄関から出て行く彼を笑顔で見送っていたAさんは、再び

恐怖に突き落とされる。

そして、その女は、彼女に向かって突進してきた。

Aさんは、その女を避け、そして玄関から飛び出す。

そして、階段下のゴミ集積場にいる筈の彼氏の所まで逃げようとした。

そして、階段まで差し掛かった時、突然、背後から突き落とされる。

そのまま、なす術も無く、階段から転げ落ちるAさん。

だが、ちょうど、その時、ゴミ出しから戻ってきた彼氏がその一部始終を

目撃する。

そして、転げ落ちてくるAさんを、身を挺してかばい、クッションになって

衝撃を和らげた。

そして、階段上にいる女を睨みつけた。

だが、その女を見て、彼氏は、がっくりとうな垂れた。

そして、その女は、してやったりという感じの笑みを見せつけながら

消えていった。

結局、Aさんは、両足と片腕を骨折し、入院する事になった。

そして、その時、はじめて、俺へ相談してきた。

俺は、急いで病院に行くと、電話の声から想像していたよりも、元気そうな

Aさんを見てホッとした。

が、今回の一連の怪異について話始めると、Aさんの顔はみるみる曇っていく。

そして、Aさんから聞かされた話というのは、こんな感じだった。

Aさんが、今、付き合っている彼氏は、昔、別の女性と付き合っていたという。

ただし、その女性と付き合っていたのは、かれこれ10年以上前らしい。

そして、Aさんが、階段から突き落とされた時、彼氏が見た女は、紛れも無く

その女性だったという。

また、彼氏は、今のAさんと付き合う前にも、同じようにして、付き合う女性が

次々に怪異に襲われたという。

ただ、その時は、相手の正体が、まるで分らなかったのだが、その女性と

別れると、それ以後、付き合っていた女性への怪異は消えたという。

そして、当然の判断と言わざるを得ないのだが、彼氏は、Aさんの安全の

為に、別れる事を選択した。

こんな感じだった。

Aさんは、その別れを受け入れたくない様だったのだが、俺としては、別れれば

消える呪いなら、きっとそれ以外の選択支は無い、と彼女を説得した。

本当なら、これで、怪異は消える筈だった。

だが、病院に入院している間は、消えていた怪異が、Aさんの退院と共に、

再び頻発するようになる。

そして、俺に電話で助けを求めてきた時、Aさんの声は、疲労と絶望感で

別人のようになっており、さすがに俺も強い怒りを感じた。

なので、すぐに動ける距離にいる、自分の知りうる限り、最高の女性霊能者に

協力を求めた。

その霊能者を訪ね、事情を説明すると、彼女は、快諾してくれた。

謝礼は必要ない、と言い、俺と同じように、その女に強い怒りを感じる、と

言ってくれた。

すると、遠隔で霊視したいというので、用意しておいた写真を見せた。

そして、俺に教えてくれた。

その女は、今も生きているが、どうやら精神を病んでしまい、自宅で

療養している事。

そして、病院では、一切手を出さなかったのは、その病院に、更に強い霊が

居り、負けて傷つくのを恐れた為。

そして、その女は、自分が不幸なのは、自分から彼氏を奪った女達であり、

許す気は更々無く、そして、死に至らしめるのを、最上の喜びにしている

という事。

そして、今も、その女は、弄ぶかのように、常にAさんの近くに居て、

Aさんが、恐怖する姿に狂喜し、呪い殺すタイミングを待っているという事。

そして、最後に、Aさんには、もう蛇に睨まれたカエルのように、もう抵抗する

気力も無く、このままでは、死が待つのみ、という事。

だから、一刻も早く手を打たなければ、という事だった。

そして、その霊能者は、俺に、出来るだけ強い霊力の人間を集め、彼女の周囲に

結界を築き、そして3日間耐えて欲しい、と指示された。

そして、その間に、その霊能者は、山寺に篭り、気を高めた後、ある霊に

協力を求め、そして、その生霊にぶつけるとの事だった。

俺は、Aさんを救いたかった気持ちも強いが、何よりも、その女を許せない

思いが強かったので、全力で、その指示を実行した。

そして、それから、4日経つと、もう、その女は現れなくなっていた。

俺は、その霊能者にお礼に伺った際、何個かの質問をした。

どんな霊を、その生霊にぶつけたのか?

そして、生霊の本人は、どうなったのか?

最後に、生霊などというものは、誰にでも使役出来るものなのか?

という事だった。

で、帰ってきた答えだが・・・・。

どんな霊をぶつけたかは、言えないらしいが、恐怖で弄んだ罰として、最上級の

恐怖を味あわせてやったらしい。

本当は、そんな事はしたくなかったが、今回は、上には上がいるのだという事を

しっかりと分らせてやったらしい。

ただ、世の中には、知らない方が良い事もある、と諭された。

次に本人は、というと、たぶん、今頃は、想像を絶する恐怖に、完全に気が

狂っているか、もしくは、その恐怖から逃れる為に、自ら死を選んでいるのでは

ないか、との事だった。

そして、最後の質問だが、生霊というものは、普通は、思いが強過ぎて、本人の

意志とは関係なく、知らないうちに悪さをするというのが殆どらしいが、今回の

場合のように、極稀に、本人が、悪意を持って、故意的に、相手の命を危険に

晒すという事があるのだという。

そして、今回のような場合は、完全に、呪いの域であり、そん女は、死んで

悔い改めるしか、道はないのだと語気を強めて言った。

それから、Aさんは、平凡ながら幸せな暮らしを送っている。

生霊は、実在する。


  


Posted by 細田塗料株式会社 at 20:04Comments(1)

2016年03月10日

用具室に現れる異形!

サインディスプレイ部  営業のKです。

実は、うちの会社には、苗字のイニシャルがKの

営業さんが、もう1人いらっしゃいます。

そのKさんが、お得意様へ伺った時、

私の横に何か見えますか?と聞かれたそうです。

どうやら、この怖い話を書いているのが、その営業Kさん

だと思っていたようです。

この際ですので、はっきりさせておきますが・・・・・・。

鋭い!参りました!

まさか、この話を、実はゴーストライターとして

もう一人の営業Kさんが書いているのを見破るとは・・・・・。

さすがです。参りました。

私は、裏で、もう一人のKさんに操られているだけの

単なる操り人形ですので(涙)

というわけで、今夜も怖くない話、スタートです!

(あっ、Kさん、今回は、この前の打ち合わせした話を

アップすれば良いんですよね?)



これは俺が小学生の頃の体験である。

その日、友達と学校の体育館近辺でのかくれんぼをする事になった。

メンバーは俺を含めて、大体10人くらいだったと思う。

俺の小学校の体育館は、その数年前に建て替えられており、2階建ての

綺麗な建物だった。

確かに、2階建ての体育館といえば、大きいのは事実だが、実際そこで

かくれんぼをするとなると、正直なところ、隠れ場所が見つからずに

困ってしまった。

なので、俺は、体育館の用具室に隠れる事にした。

用具置き場といっても、かなり広い場所であり、そこには、跳び箱や

マット、そして各球技に使うボールなどが置かれていた。

その用具室には、友達のA君と一緒に隠れる事にした。

2人で隠れ場所を探していた時、ほぼ同時に見つけたのが、この場所だった。

用具室に入ると、俺は跳び箱の中、そしてA君は、マットレスが重ねてある

間に隠れる事になった。

そして、いよいよ、鬼が探し出したようで、遠くから、○○見つけた!という

声が聞こえだす。

そして、その声は段々と近づいてきて、俺とA君は、息を殺して隠れ続ける。

いよいよ鬼が、用具室に入ってくる音が聞こえた。

鬼役の友達も、声を殺して探しているのだろう。

緊張感が伝わってくる。

そして、俺とA君は、なんとか鬼をやり過ごす事に成功する。

そして、もう出て行こうか?という俺にA君は、

いや、またきっと探しに来る筈だから、もう少しだけ、このままで!

そう言った。

それから、2人で息を殺しながら、音一つしない用具室の中で、再び鬼が

やってくるのを待った。

が、どれだけ待っても、鬼はやってこなかった。

用具室の小さな窓から差し込む光が、もう既に夕方である事を知らせていた。

そして、俺は、なんと、その場でそのまま寝入ってしまう。

そして、次に目が覚めた時、用具室の中は、既に真っ暗になっており、小窓から

差し込む月の明かりだけが、うっすらと室内を照らしていた。

俺は、正直、焦った。

そして、一緒に隠れている筈のA君を呼んでみた。

だが、返事は無かった。

もしかして、1人だけで帰ってしまったのかも・・・・。

そう思うと、焦りは更に増した。

しかし、よく見てみると、俺と一緒にマットの中に隠れたA君だったが、

マット自体は、A君が隠れた時のままの状態なのは、間違いなかった。

俺は、再び、大きな声を出してみる。

A君、居るの?居ないの?と。

しかし、またしても返事は無かった。

すると、どこからか声が聞こえた。

心臓が止まるかと思った。

もしかして、まだかくれんぼが続いているのか?と思ってみたが、その声は

明らかに子供の声ではなかった。

いや、人間の声とも違ったと思う。

そして、今声が聞こえたぞ~と言いながら、用具室の端のほうから何かが近づいて

来た。

月明かりに照らされたその姿は、人間ではなく異形のモノだった。

そして、そんな異形のモノが、全部で3人見えた。

3人と書いたのは、ソレが人間の言葉を話していたから。

だたし、その姿は、明らかに人間ではなかった。

まるで、ピエロのような格好をした首が異常に長いモノ。

そして、背が異常に高く、そして、首から上が無いモノ。

最後に、十二単の様な着物を着ているが、異常に巨大な顔をしたモノ。

それらが、まるで、歌舞伎でも舞うかのように、ゆっくりと進んでくる。

そして、それらは、足が有るのか、ペタペタとかズルズルとかいう嫌な音

をたてながら、歩いていた。

声を出した俺を探すように、キョロキョロと辺りを見回すような素振りを

しながら。

そして、

何処に隠れたんだ~

隠れても無駄だよ~

すぐに見つけてあげるからね~

そんな言葉を発しながら、どんどん俺の隠れている跳び箱に近づいて来る。

だが、近づいて来る途中にも、その辺に落ちているベニヤ板とか、ビニールを

めくっては、

ここだ~!

などと大きな声を出しながら、ゲラゲラ笑っているのを聞く限り、俺が今この

跳び箱に隠れている事は、まだバレていないのが分った。

だが、それらは、手当たり次第に、探しまわっており、遅かれ早かれ見つかる事は

俺にも分った。

どうする?

そう考え、色々と策を練るが、どれも成功しそうにはなかった。

そして、いよいよ、俺の隠れている跳び箱の前まで来る。

跳び箱の段の隙間から中を覗き込んでいるのが、分った。

ここに居そうだな!

いや、居ないのかな?

そう言っては、またゲラゲラと笑う。

もう限界だった。

そして、既にバレていて、弄ばれているような気がして、もうジッとしては

いられなかった。

もう出よう!

そう思い、跳び箱から飛び出るタイミングを計ろうとした時、突然、

跳び箱の一番上の段が取り除かれた。

先程まで、跳び箱から飛び出て、逃げようと思っていた俺の勇気は完全に

消えてしまい、出来るだけ低い姿勢をとって、隠れ続ける事しか出来なかった。

そう思い、ガタガタと震えていると、更にまた一段、跳び箱が取り除かれる。

完全に遊ばれている・・・・そう確信したが、俺にはどうする事も出来なかった。

すると、突然、ワーと大きな声がして、何かが用具室から飛び出していった。

その声は、A君だったと思う。

見てはいないが、間違いなくA君の声だった。

もしかすると、俺と同じように、隠れたまま寝てしまい、この状況の中で

目が覚めて、堪え切れず逃げ出したと考えるのが自然だった。

そして、そのA君の後を追って、その3人の異形が用具室を出て行くのが

見えた。

今しかない、と思った。

俺は、一気に跳び箱から出ると、急いで用具室から飛び出した。

そして、奴らが向かったであろう方向とは逆にある教室の方へと走った。

正直、恐怖で足がもつれてしまい、何度か転びそうになったが、必死で

堪えた。

転んだら、奴らに捕まって、そして終わりだと本気で思ったから。

そして、教室が並ぶ廊下までくると、廊下は、更に暗く、まるで地獄に

続く道の様にすら感じた。

だが、恐怖を振りほどく様にして走った。

すると、いつのまにか、俺の後ろから、女の声が聞こえてくる。

それは、

見いつけた~ホホホホと笑いながら、どんどん近づいて来るのが分った。

そして、お前も連れて行くんだから・・・・そう言った。

俺は、本当は玄関まで走り、そこから外に出るつもりだったのだが、予定を

変更するしかなかった。

玄関までの距離だと、間違いなく追いつかれる気がしたから。

だから、俺は、すぐ横にある教室に飛び込んだ。

そして、内側から窓を開錠し、そのまま外に飛び出した。

その間、ずっと背後から、ホホホホという笑い声が聞こえていたのだが、

外に出た瞬間、その声は消えた。

窓から飛び出した時、足を痛めたようだったが、そんな事には関係なく、

俺は、そのまま走り、家まで辿りついた。

そして、帰宅が遅いと怒る親に、今起こった事を話したのだが当然

信じてもらえなかった。

そして、その夜は、また再び奴らがどこからか出てきそうで、怖くて

一睡も出来なかった。

そして、翌日、学校へ行くと、いつもと変わらない学校がそこにあった。

ただ、A君だけは、欠席していた。

そして、A君は、そのまま欠席を続けたまま、親の都合ということで、

そのまま転校していったという事を担任から告げられた。

だが、俺には、それが、真実ではない事が、なんとなく分っていた。

何故なら、あの異形の女は、確かに

お前も連れて行くんだから・・・・と言ったのだから。

という事は、A君は、連れて行かれてしまったのだろう!

あの異形のモノ達に!

その用具室は、今も実在している。



  


Posted by 細田塗料株式会社 at 20:29Comments(2)

2016年03月09日

絶対に振返るな!

サインディスプレイ部  営業のKです。

今日は、また寒さが戻った1日でした。

ということで、怖い話スタートしますが、

今夜の話は、自分も話を聞いた時、

鳥肌が立ちました。

そこそこ怖いかもしれません。

それでは、どうぞ!



友人に、キャンプはしないのだが、自然が大好きな奴がいる。

キャンプをしない理由は、ゴツゴツした所や寝袋では寝られないという

単純な事なのだが、彼にとっては、最優先事項らしく、彼が出掛けるのは、

いつも、山や湖にあるコテージとか、バンガローであり、しかも、絶対に

一人で行くというのを信条としていた。

しっかりと管理事務所があり、色々と整備されていて、居心地は良いらしい

のだが、それでも、そんな虫の声しか聞こえない様な空間で、1人で

コーヒーを沸かし飲むのが、最高の幸せだったそうである。

その日も彼は、とある湖のコテージを予約して、現地に向かった。

管理事務所に車を停め、コテージまで歩いた。

そのコテージは、本当に湖のすぐ近くにあり、コテージの建物の一部が

湖の上に飛び出す形で建てられており、波音も心地よく、最高のコーヒーが

飲めそうだと彼は歓喜した。

ただ、季節が秋の終わりという事もあり、利用客は彼1人だけであり、他のコテージ

は、当然利用されてはいなかった。

勿論、これも彼の計算通りで、静かなコーヒータイムを他人の雑音に邪魔

されたくないのだという。

コテージは、1階建てなのだか、それなりに広く、電化製品もそれなりに

備わっており、全て木製の建物は、まだ新しくモダンだった。

また、湖に迫り出した部分は、テラスになっており、白く丸いテーブルと

それを囲む白いモダンな椅子。

一人で来るには勿体無いと思うのは俺だけだろうか?

そして、彼がこだわる寝床も、しっかりとしたベッドルームがあり、

快適に寝られそうだった。

しかし、湖を渡る風はさすがに冷たく、本来なら湖に迫り出した場所の

椅子にでも座って、コーヒータイムを楽しみたかったのだが、あえなく

挫折してしまう。

彼は、コテージなので、炊事器具が備わっているにも関わらず、あえて、

簡易バーナーで火をおこし、レトルト系の食品で晩御飯を済ませる。

勿論、登山や本格的なキャンプなら、致し方ないのかもしれないが、あえて、

不便な食事をしながら、キャンプ気分を満喫するのが、彼のスタイルだった。

そして、ラジオ。

しかも短波放送を聞くために専用の短波ラジオを購入し、静かな自然の中で

周波数を探りながら、聴くというのも、彼の趣味だった。

だから、彼は食事か終わると、短波ラジオで電波を探るのに没頭する。

こういう大自然の中の方が、探りやすいというのも、彼がひとりコテージ

に拘る理由の1つだった。

だからという訳ではないのだろうが、彼は、電気の照明は使わずに、ランタンの

明かりの中、ラジオの操作を続けた。

そのランタンの優しい明かりのせいもあるのかもしれないのだが、

前日までの仕事の疲れが溜まっていたのか、彼は、ラジオを操作しながら、

寝入ってしまう。

そして、余程、疲れていたのか、次に彼が目を覚ますと、夜の12時を少し

過ぎた頃だった。

とても寒く感じた彼は、急いで湯を沸かし、サイフォンでコーヒーをいれる

準備を始めた。

あえて、電気は点けずに、ランタンの明かりの中、彼は黙々と私腹の時間の

為に、コーヒーと水をサイフォンにセットし、点火する。

コーヒーのとても良い香りが部屋中に溢れた。

彼は言った。

うまく説明出来ないが、その時、空気が一変したのだという。

そして、先程まで聞こえていた虫の声も、完全に消え、波の音さえ、全く

聞こえなくなったという。

と、その時、突然、コテージのドアがノックされる。

コンコン。

コンコン。

彼は、体が硬直した。

こんな時間だから、当然、管理事務所の人は帰っているだろう。

だとしたら、一体誰が?

そう思うと、更に恐怖が増した。

彼は、声を押し殺した。

すると、また

コンコン

コンコン

とノックされた。

無音状態の中、そのノックする音はとても大きく聞こえた。

このまま、やり過ごそう!

彼は、そう思ったのだが、ひとつ重大な事に気付く。

彼は、そのドアの鍵をかけてはいなかった。

その事に気付くと、恐怖は更に増幅した。

そして、彼は、いつ、ドアの向こうからドアが開けられるか、とビクビク

しながらも、出来るだけ音を立てないようにドアに近づき、そして、これまた

出来るだけ音がしないように、ドアの鍵を閉めた。

こんな自然の中だから、野生動物も沢山居るだろうが、ドアをノックする

という事は、少なくとも人間に違いないと思った。

そして、それが、彼にとっては、最も恐ろしかったのだという。

もしも、殺人鬼とか変質者だったら?

そう思うと、気が気でなかった。

相変わらず、ドアをノックする音は、一定の間隔をあけて、続いていた。

彼は、更に音を立てないように、そのコテージの窓やドア全てきちんと

鍵か掛かっているか、をチェックした。

そして、冬用に置いてあったと思われるスコップを見つけ、護身用に

借用した。

問題はなかった。

が、入り口のドアに戻ると、ノックは、まだ続いていた。

完全に鍵が掛かっている事を確認し、更に護身用のスコップまで備わると

人間は、気が大きくなるものなのか、彼は、ドアの横にある窓から

ドアをノックしている者を確認する事にした。

そして、場合によっては、スコップを使い、排除する事も考えた。

ゆっくりと静かにドアに近づき、そのまま横にある窓のカーテン越しに

ドアの外に立つ者を見た。

彼は、後悔した。

そこには、白いワンピースを着た首が、やたらと長い女が裸足のまま、そこに

立っていた。

笑った口元と、白い部分しかない目。

そして、たった今、湖から上がってきたと言わんばかりに、その女の衣服からは、

ポタポタと水が滴り落ちていた。

そして、ノックしているとばかり思っていた音は、その女が、薄気味悪い笑みを

浮かべたまま、頭をドアにぶつけている音だった。

彼の戦闘意欲をかき消すには、十分過ぎる恐怖だった。

彼は、そのまま、ドアの前まで戻り、そして、そこから後ずさりするようにして

後方へと下がった。

そして、荷物を静かにまとめると、スコップを握り締めて、その場に座り込んだ。

闘うという気持ちは完全に消え、いかに建物の中に彼が居るのを知られない様に

するか、そして、万が一、アレが入ってきた時、いかにして逃げるか、という事で

頭が一杯だった。

そして、あの姿を見て、体から力が抜けてしまった彼にとっては、そこまで

下がり、座り込むのが精一杯だったという。

彼は、神頼みが嫌いな男だったが、その時ばかりは、心の中で必死に祈った。

すると、祈りが通じたのか、ノックの音が止んだ。

やり過ごすことが出来たのか?

彼は、一瞬、喜んだらしい。

そして、逃げるなら今しかない、と立ち上がった。

が、次の瞬間、その期待はあっさりと裏切られる。

背後に何かがいた。

間違いなく・・・。

彼のすぐ後ろに何かが立っていた。

すぐ後ろから聞こえる息づかい、そして、濡れた布を引き摺るような音。

また、ポタっポタっと水滴が床に落ちる音が聞こえていた。

そして、部屋中に生臭い臭いが充満していた。

そして何よりも、彼の背中にゴツゴツと何かが当たっていた。

当然、彼の頭の中には、先程ドアの向こうに立っていた女が浮かんだ。

あの女が、自分のすぐ後ろに立って、頭を彼の背中にぶつけているのが

容易に想像出来た。

彼は、ひどい悪寒とともに、体中に鳥肌が走る。

その時点で失神出来ていたなら、どんなに楽だったか、と彼は言った。

それほどの恐怖だったという。

その女は、背後から

ねえ?

と声を掛けてきたという。

彼は、体が金縛りにあったように動かなかったというが、それが彼にとっては

ある意味、救いだったのかもしれない。

その女に、ねぇ?と声をかけられると無意識に体が振り返りそうになった。

が、金縛り状態の体は、当然、振返る事など出来なかった。

そして、振返ったら、目の前には、その女が立っており、全てが終わるという

事が本能的に分ったらしい。

振返らない彼に対し、その女は、苛立ちとも取れるように、声を荒げる。

ねぇねぇねぇねぇと大声で連呼した。

彼は、その女の顔を間近で見る前に死ねたら・・・とすら考えた。

が、次の瞬間、その女は、彼の肩に両手をかけた。

服の上からでも分るくらい、冷たく、そしてベタっとした感触だった。

そして、その女は、彼の肩にかけた手に力を入れて、彼の体を振り向かせ

ようとした。

ケラケラと笑いながら・・・・。

そして、その女の力は、異常に強く、彼の体はあっさりと振返る事になる。

が、彼は、その途中、女の顔を見る前に、意識を失った。

そして、気がつくと、既に明るくなっており、彼は、床に仰向けで倒れていた。

また、入り口のドアは開いており、ドアまで、はっきりと分るくらいの濡れた

跡が続いていた。

彼は、そのままの状態で、自分の車に戻り、そのまま帰宅した。

そして、帰宅後、電話で管理事務所に事情を説明すると、一瞬の沈黙の後、

あっさりと電話を切られたという。

その女が、何だったのかは分る由もないが、彼はそれ以後、1人で出掛ける

事はしなくなった。

そのコテージは実在する。


  


Posted by 細田塗料株式会社 at 20:00Comments(1)

2016年03月08日

自殺サイトの恐怖!

サインディスプレイ部の営業Kです。

しかし、最近、つくづく思うんですが・・・・。

夜の10時を過ぎてから、怖い話の閲覧数が圧倒的に

増えるんですよね。

自分も、怖い話書くのは、早めの時間帯にしてますが、

それでも、背後が気になって気になって!

まあ、大して怖くない話だとは思うんですが、遅い時間に

読まれる方は、そのままぐっすり寝られるのか?

不思議です。

自分には無理ですね(笑)

怖い夢を見てしまいそうで・・・・。

それでは、今夜も怖くない話スタートします!



インターネットの世界には、通常、一般の方が目にする事が無い様な

世界が広がっているようだ。

UG(アンダーグラウンド)というのが、それに当たるのだが、実際、

とても正視出来ないようなグロい画像や映像、そして、依頼者に代わって

呪いを実行するサイト、殺人を代行するサイトなど、本当に関わりたくない

様な世界が広がっている。

その中でも、自殺サイトというのが、最近、たまにニュース等でも耳に

した方も居るのではないだろうか?

今回の話は、そうした自殺サイトに、遊び半分で顔を突っ込んだ友人の

話である。

彼女は、年齢は30代半ばであり、独身という事もあり、仕事から帰ると

いつもインターネットで、楽しめそうなサイトを探していた。

その”楽しめそう“というのも、最初は勿論、笑えたり、色んな知識が

得られるサイトを好んでいたようだが、そのうち、もっと刺激的なサイトは

無いのか?と必死に探し始めた。

そして、辿りついたのが、UGという世界。

この世界の怖い所は、特にパスワードなど知らなくとも、ブラウザのセキュリティ

レベルを下げてやれば、誰でも簡単に入り込めるという所にある。

彼女が初めて見る、その世界は、とてもマニアックであり、閲覧数も少なく、

それでいて、通常は、絶対に見られない画像や映像がそれこそ数限りなく

存在し自由に閲覧できるという特異性、そして少し危険な感じがするリスクが、

その世界への傾倒を加速させていった。

まるで、自分が、特別な人間になったかのような気分にさえ、なってしまっていた。

そして、彼女は、幾つかの自殺サイトに目が留まった。

自殺サイトとはいえ、中には、健全なものも有るのは知っているのだが、

彼女が辿りついたのは、どうやら、UGな世界でも、特に危険な最下層にある

サイトだった。

通常、ひとまとめにUGといっても、かなり幅広く、通常、見られるのは、

せいぜい、法律ギリギリの世界であり、ある程度のルールやマナーも

存在している。

だから、通常は、パスワードやかなりの高度な知識がないと絶対に行けない筈の

最下層のサイトに、彼女が、どうやって辿り付けたのか、は

不思議ですらあるのだが、実際に彼女から、事後、見せて貰ったサイトは、確かに

最下層らしきサイトだった。

ただ、今考えてみても不自然なのであるが、そのサイトでは、自殺成功者の自殺後の

遺体を画像でアップしていた。

通常、警察関係者ですら、難しいと思うのだが、実際には、そのサイトに書き込み

自殺した個人やグループの遺体画像が、アップされていた。

そして、その画像を見て、閲覧者達が、賞賛したり、もっとこういう工夫を!

などと、掲示板に書き込むという異常な世界。

そして、彼女は、その自殺サイトに夢中になる。

当然、彼女は、自殺など考えた事も無かったのだが、真剣に生きる事を否定し、

死ぬ事こそが、本当の幸せという思考で、満ち溢れている、そのサイトは、

彼女にはとても新鮮な刺激であり、生きる事に喜びを感じている彼女にとっては、

ある種の優越感みたいな気持ちも有ったのかもしれない。

ただし、そういうサイトでは、自殺への否定や、生存への意義を唱える事は

タブーとされており、彼女も、それに従い、ひたすら自殺サイトの掲示板を

閲覧する日々が続いた。

が、ここで彼女は、大きな失敗をしてしまう。

日に日に、掲示板へ書き込みしたいという気持ちが強くなり、ついに

彼女は、掲示板に書き込みした。

勿論、自殺希望者だと偽って。

はじめまして。

○○といいます。

ずっと自殺に憧れていました。

色々と教えて頂けると嬉しいです。

こんな感じだったと思う。

そして、すぐに、彼女の書き込みに対してのレスが集まる。

そのどれもが、親切で丁寧なものであり、彼女は、もう完全に成り切っての

書き込みを続けた。

そして、ある時、彼女に誘いが掛かる。

一緒に自殺しませんか?

こんな書き込みだった。

当然、彼女には、断る理由も無く、またしても成り切って、その誘いに乗っていると、

どんどんメンバーが増えていき、結局、彼女を含めて男女4人の自殺メンバーが

決定してしまう。

勿論、彼女には、自殺する気はなく、当日は、急用で行けなくなったという事に

すれば良い、大体、他のメンバーも、本当に、本気なのかも、分らないんだから、と

高をくくっていた。

それに、こういうサイト特有の完全なる匿名性も、もしも何か有ったとしても、

私の身元がバレル筈も無い、という事も、彼女の暴挙を後押ししていた。

かくして、掲示板で決めた自殺決行の日、彼女は、当然、待ち合わせ場所である

関東のとある場所には、勿論行かず、普通に仕事をしていた。

そして、仕事から帰宅すると、さすがに、そのサイトの事、そして自殺が

本当に行われたのか、が気になってしまう。

なので、恐る恐る、その自殺サイトを閲覧した。

すると、そこには、当然のように、そのグループの自殺の成功を称える言葉が

遺体とともに掲載されていた。

そして、更に彼女を震撼させたのは、その画像の下には、

石川県○○市の○○○○○が参加せず、他の実行メンバー達は、彼女を恨んで

苦しみながら死んでいった、と記されていた事。

最初、何が起きたのか、分らず呆然としていたのだが、すぐに恐怖が込み上げる。

彼女が利用していたサイトには、自分のプロフィールを登録するような設定は

無く、当然、彼女は、そのサイト内で、自分の住所はおろか、名前や年齢すら

書き込んだ事は無かった。

どうして?

だが、彼女の頭の中は真っ白になってしまい、何も考えられなかった。

そこで、俺が呼ばれることになるのだが、そういう時だけ呼ばれるのは、当然

良い気はしなかった。

そして、彼女のマンションに行き、彼女の話を聞いたとき、呆れて言葉が

出なかった。

というか、これは、単に彼女1人が招いた結果であり、彼女のした行為は、

明らかに、悪ふざけが過ぎていたから、俺は、彼女に言った。

責任は、貴女に全て有るのだがら、どんなバツでも受けなきゃ!

ただ、彼女の兄からも頼まれた事、そして彼女が心から反省しているのが

よく分かったので、出来る範囲で助ける努力をすることになった。

通常、サイトを運営していれば、書き込んだ相手のグローバルIPアドレスが

全て見えており、そして、そのIPアドレスを辿って、大体どの辺りに住んでいるのか、

という情報は得られるソフトも、存在しているのは知っていた。

ただし、ここまで、彼女の特定の個人情報を知るということになると?

俺の頭の中には、サイバー警察もしくは、彼女がインターネット契約をしている

プロバイダ以外には考えられなかった。

が、警察も、プロバイダも、当然そんなリスクを犯す筈もなかった。

なので、これは、もっと情報が欲しいということで、彼女の許可を得て、

彼女のパソコン画面の共有と、パソコンをリモート操作出来る様にして、

帰路についた。

そして、彼女のパソコンを監視しつつ、その掲示板も常にチェックするように

した。

すると、驚くべき、書き込みが繰り返される。

彼女の実名、住んでいるマンションの名前と住所、そして電話番号。

その全てが彼女の顔写真と共に、明かされていた。

そして、彼女が、サイトを利用した理由、また、偽の自殺希望者だった事も

明らかにされていた。

俺は、信頼できる、その方も、UGにサイトを持っている知り合いに助けを

求めた。

そして、そのサイトの事を調べてもらったところ、説明するから、との事で

彼の家に呼ばれた。

そして、告げられた話は以下のような話である。

そのサイトは、実在していない。

ネット上には、確かに存在しているんだけど、そのサイトのIPアドレスを

辿ってみたところ、そんなIPは存在しない。

IPアドレスは、0.0.0.0.から255.255.255.255の中に絶対に存在する筈なのは

知ってると思うけど、このサイトのアドレスは、全てが4桁であり、それも

4444.4444.4444.4444という曰くつきだから。

これは、もうこの世界のサイトとしては、有り得ないものだから。

そして、こう付け加えた。

俺も、自分の持ってるサイトは、結構ヤバイと思ってるけど、この世界には、

もっともっとヤバイ世界が存在するってこと。

そして、その女性を助けたいのなら、頼むのは、俺じゃなくて、君の知り合いが

沢山居る、霊の世界になると思うよ、と。

そこで、俺は、知り合いである、いつもの霊能力抜群のAさんに頼み込んだ!

そして、話を聞いたAさんは、私では無理かもしれないので・・・という事で

Aさんの知り合いの、除霊の力がとても強いという女性を連れてきてくれた。

そして、3人で俺の部屋にあるパソコンを使い、彼女のパソコンを遠隔操作し、

そのサイトを閲覧することにした。

そして、そのサイトを見るなり、彼女達は、驚いてしまう。

俺には、普通の画面に見えていたそのサイトは、呪いの言葉で書かれ、訪れる者を

呪い、自殺へと追いやるサイトである事。

そして、勿論、そのサイトの持ち主は、既にこの世を恨んで自殺した死者により

運営されている事を告げられた。

そして、例の掲示板を見ると、そこには、俺や今日、部屋に来てくれている

彼女達の画像や名前も、しっかりと書き込まれており、思わずぞっとしてしまう。

そして、次の瞬間、

Aさんが、動かないで!と大きな声をだした。

パソコンの画面を見る俺達3人の後ろに、沢山のモノが立ち、ヒソヒソと

声が聞こえてくる。

それは、当然、人間ではない事は、俺にもすぐに分った。

そして、しばらくすると、後ろの気配は、消えた。

そして、次の瞬間、パソコンの掲示板の画面には、死んだようにぐったりと

倒れている彼女の画像がアップされた。

彼女が危ないです!

そう言われ、急いで彼女の部屋へと向かったが、その途中、Aさんが言った。

もしかすると、罠の可能性もありますから、警察に電話して、同行して

貰った方が良いです。

そう言われ、警察に電話する。

当然、本当の事を言っても信じて貰えないと思ったので、適当に不審者が!

という通報を入れた。

そして、自分達が彼女のマンションに到着すると、警察が予想以上に

来ており、驚くとともに、もしかしたら本当に彼女は・・・・と思い、

彼女の部屋へと向かう足にも力が入った。

そして、関係者です、と言いながら彼女の部屋へ近づくと、彼女が

救急隊員に担ぎ出されているところだった。

彼女は?

そう聞く俺に、警察は、

何か、凄い恐怖で、ちょっと精神が・・・・そう返した。

その後、彼女は、一向に回復することなく、今も精神病院に入院し、更に

行く度となく、自殺を図った。

恐ろしい話である。

その自殺サイトは、今も実在する。


  


Posted by 細田塗料株式会社 at 21:54Comments(6)

2016年03月07日

加賀市のおばけ屋敷には・・・。

サインディスプレイ部  営業のKです。

最近、お客さんの所に行くと、よく言われる事がある。

久しぶりだけど、もしかして、うちの会社に何か霊でも

見えるから、避けてたんですか?と。

いや、霊なんて居る訳ないじゃないですか~、と返すが、

確かに、見えてしまう会社もありますね。

だからといって、避けてる訳ではありませんけどね。

そんな訳で、今夜も怖くない話、スタートです。



遊園地というものは、昔から好きで、大人になってからも、機会があれば、

友人達と連れ立ってよく遊びに出かけた。

といっても、昔から、ジェットコースター等のスピード感やスリルを

楽しむ?ものは苦手であり、それは今も変わらない。

趣味でバイクに乗ってるのに何故?とよく聞かれるが、自分にとっては

全くの別物であり、あの”乗せられているという感じ“が苦手なのかも

しれない。

では、遊園地では何をするのかと言えば、ゴーカートや観覧車、そして

釣りなどもするが、やはり一番好きなのは昔から、おばけ屋敷に

他ならない。

ただし、最近主流である、人間がおばけ役をして、驚かすという

類のおばけ屋敷ではなく、あくまで、昔ながらの機械式のおばけが

ぎこちなく動くというおばけ屋敷が好きなのである。

確かに怖いという感覚は少ないが、ノスタルジーというか、何ともいえない

趣があって、ついつい長居してしまう。

ただし、昔から、おばけ屋敷という所には、本物が集まりやすいという

話を耳にするが、実際に、石川県内の遊園地や夏に全国を回る興行の

様なおばけ屋敷でも、本物の幽霊を見たという話をよく聞いた。

今回の話は、そういう話である。

それは、今はたぶん、閉園してしまったらしいのだが、加賀に

1つのテーマパークが有った。

そこは結構広い敷地に、忍者さながらのアスレチックがあったりと、

なかなか楽しめる場所だったのだが、何よりもおばけ屋敷が2軒も

存在するという夢のような?場所だった。

おばけ屋敷好きの俺としては、当然我慢など出来る訳も無く、嫌がる妻

を宥めつつ、おばけ屋敷へと向かった。

実は、おばけ屋敷の1つが、ゲゲゲの鬼太郎のキャラクターを案内役にして

所々のチェックポイントを回って、出口に向かうというものだった。

それなら、娘の怖がりも治るかも、と上手い事を言って、妻を説得し、

そのおばけ屋敷へと娘と2人、手を繋いで入った。

おばけ屋敷嫌いの妻は、外で待機していたのは、言うまでもない。

入り口を入ると、まず広く明るい空間に出る。

そこで、目玉の親父が、待っていて、説明を始める。

だが、その説明が必要以上に長いかった為、説明の全てを聞かずに、

さっさと先へと進んだ。

通路の脇には、日本のおばけをはじめ、ドラキュラなどの外国のおばけ、

そして、挙句の果てには、エイリアンのような地球外生命体も立ち並んで

いたように記憶している。

何でもありなのか?

それにしてもエイリアンっておばけなの?

そう思ってしまった。

が、そこから先に進もうとすると、これが、本当に暗い。

いや、暗いというのを通り越して、完全な闇になっていた。

娘と手を繋いでいたのだが、思わず立ち止まってしまった。

俺は、既に、何処に進んでいいのか、というのを通り越して、完全に

方向感覚が、マヒしていた。

すると、暗闇の中から、突然

こっち!

という女性の声が聞こえてきた。

そして、どうやら娘の片方の手を引っ張って、ズンズンと進んでいく。

最初、俺は、こういう暗いおばけ屋敷なのだから、今の俺達のように、

進めなくなった人を誘導する係りの女性なのか、と思った。

が、しばらく、その女性に引っ張られていたのだが、どうも様子がおかしい。

その女性は、娘の手をかなり強く握っているらしく、娘は、その女性に対して

痛い!

痛いから、手を離して!

そう何度も言った。

だが、その女性は、娘の手を握ったまま、無言で歩くスピードを更に上げた。

まるで、もう片方の手を繋いでいる俺から、娘を引き離すかのように。

もう完全に娘は、ただ引っ張られている状態になっていた。

そして、

痛い!お父さん、助けて!と繰り返した。

俺も、既にかなり怒りが込み上げていたので、その女性に対して

ちょっと、あんた!何考えてるの!

娘が痛いって言ってるだろ?

と怒鳴った。

だが、その女性は、一言も発することなく、黙々と歩き続けていた。

そのスピードは明らかに異常であり、俺も娘の手を離すまい、と

付いて行くのがやっとだった。

しかし、そこで俺はある事に気付く。

先程、この女性が娘の手を掴み、歩き出してからかなりの時間が経過しており、

その間、ずっと在り得ないスピードで、しかも一度も曲がるという動作を

する事無く、ただ真っ直ぐに歩き続けている。

この暗さの中で、このスピード手歩ける事も、異常だが、なによりも、

このスピードでずっと曲がらずに歩き続け、いまだに、壁らしきものには

一切ぶつかってはいなかった。

そんな広い空間など、このおばけ屋敷に、存在する筈は無かった。

やはり親である以上、誰よりも娘が大切なわけであり、俺は、必死に

娘の体を伝って、先を歩く女性の腕を掴んだ。

俺は、思わず、ヒッと声を出した。

その腕は、死後硬直のように堅く、そして氷のように冷たかったから。

そして、転びそうになりながら、その腕を掴み続けていると、前方を

歩く女は、体を前方に向けたままの状態で、顔だけが、180度回転し、

俺を見つめた。

その顔には、感情が無く、まるでマネキンの様な顔だった。

そして、そのマネキンの様な顔が、娘にチラッと視線を向けて

笑った。

俺の恐怖が伝わってしまったのか、娘は、泣き出してしまう。

俺は、娘の手を掴む氷のような指を少しずつはずし、そしてその手を

娘の手から、切り離す事に成功する。

が、次の瞬間、その女は急に立ち止まる。

そして、俺と娘は、それにぶつかり、床に倒れ込んだ。

女はゆっくりと俺達の方に体を向け、

こっち!

と小さな声で言った。

もう限界だった。

俺はもとより、娘は、もう完全にパニックになっていた。

俺は、目をつぶってろ!と娘に言うと、娘を背中に背負い、逆方向に走り出した。

が、真っ暗闇の中、正直、どちらに行けばよいのか、全く方向感覚が掴めなかった。

すると、

こっちだよ!早く!という声が聞こえた。

正確には、聞こえたような気がした。

俺は、その声に導かれるように、左へ進行方向を変えて、何も見えないまま、

それでも全力で走った。

背後からは、まるで床を這っているかのようなカサカサという音が、もうすぐ

背後まで近づいていた。

すると、突然、前方からまるで何かの手を俺達を引っ張ってくれているように

急に、走る速度が上がった。

すると、前方にカーテンがあり、その間から明るい光が差し込むのが見えた。

俺は、速度を維持したまま、その明かりに向かって飛び込んだ。

すると、そこは、薄明るく広い場所であった。

そして、そこには、たぶんおばけ屋敷を見てまわった人を最後に驚かす為に

まるで人形のように動かない設定のおばけ役の女性が立っていた。

そして、カーテンから飛び出してきた俺と、その背中で泣きじゃくる娘を

見て、威かすのも忘れて、娘を慰めてくれた。

こうして、俺と娘は、無事にそのおばけ屋敷から脱出することが出来た。

が、出てきた娘の泣きじゃくる姿で、妻は激怒し、それ以来、娘との

おばけ屋敷は、禁止にされてしまった。

このおばけ屋敷は、実在した。




  


Posted by 細田塗料株式会社 at 20:06Comments(5)

2016年03月06日

その本を読んではいけない!

サインディスプレイ部  営業のKです。

昨夜も片町で一人飲みしてました。

またしても、怖い話を仕入れましたので、いつかの機会に

お話させて頂きます!

それでは、怖くない話、スタートです!



これは俺の高校生の頃の話。

一応、運動部に所属はしていたのだが、実は読書好きな俺は、暇が

出来ると学校の図書室で時間を過ごした。

高校の図書室とはいえ、所蔵量は、かなりのものであり、ジャンルも

幅広かったから、俺の読書欲を満足させるには十分な空間だった。

今でこそ、ホラー小説が大好物になったしまったが、当時は、エッセイとか

SF小説、純文学などが好きな普通の高校生だった。

話は逸れるが、ちなみに、今も俺の愛蔵書は、片岡義男という作者の作品

であり、その文章を読むだけで、あたかも自分がその場に居るかのように、

目の前に風景が広がる文体を、すこぶる気に入っている。

で、話を戻すが、暇があれば、図書館を覗いているうちに、俺は、段々と

読みたい本が、無くなっていった。

新刊が入ると真っ先に読み漁り、当然、好きな作者やジャンルの本も

当然、読み終えてしまっていたから、読書欲を掻き立ててくれる様な

本を探すのに、一苦労するようになる。

で、いつもは、興味が無いジャンルの本しか並んでいない為、近寄る事も

無い本棚も、次第に俺の検索ルートに入っていった。

で、そこで不思議な本を見つける。

そこは、もともと歴史本が並んでいる棚であり、枕草子とか古事記とか、

そういう類の本が並んでいる棚である。

が、そういう重厚な本の中に隠れるように、一冊の本を見つけた。

タイトルも書かれていない白い本だった。

ペラペラとページを捲ってみると、どうやらその本は、とある女性が

自殺するまでの気持ちの変化や行動を日記調に書き綴っている内容だった。

今なら、何故、こんな物騒?な本が学校の図書室に?と思うのだろうし、

実際、ネットの自殺サイトなどにも、似たような趣旨の日記が普通に

アップされて閲覧できるのだが、その当時としては、たぶん画期的な

内容だったと思う。

それに、その本には、タイトルはおろか、出版社の名前も作者の名前すらも

書かれておらず、その得体の知れない雰囲気が、自殺など考えた事もなかった

俺の読書欲を刺激した。

その本は、最初は、普通の女子高生の普通の日記だった。

当然、普通の女子高生の日記など読む機会など有る筈もなく、俺は、

ふーん、こんな風に考えてるんだ?とか

俺とは、考えたかも性格も全然違うもんだな~

とか、普通にほのぼのとした気持ちで読むことが出来た。

その内容は、

誰かが誰かを好きみたいだから、うまくいくと良いな~とか

数学の先生が苦手で大嫌い・・など、本当に普通の女子高生の日常。

それでも、俺の興味心を十分に満たしてくれたので、俺は、ほぼ毎日

図書室に通い、その本を読んだ。

が、通常、ある程度は読み飛ばしながらの読書を得意?とする俺なのだが、

不思議と、その本は、一行一行しっかりと読まなければいけない様な

気持ちにさせられてしまい、読むのには結構時間が掛かった。

その本の日記は、それこそ、ほんの一行で終わっているページもあれば、

かなり長文のページもある。

まあ、多感な女子高生の日記なのだから、そんなものだろう。

実際、その本は、その女子高生が、日記を書き始めてから、自殺するまでの

約2年間の日記が記されていたのだが、ちょうど1年位の日記を読み終えた頃

から、その文体や内容は、少しずつ変わっていく。

その内容からは、明るい陽の部分がどんどん減っていき、暗い陰の部分が

多くなっていく。

細かい内容は、あえて書かないが、自殺する人間の考え方とか物の見方というのは、

これほどまでにネガティブなものなのか、と驚愕する俺が居た。

そうやって、何度も図書室で、その本を読んでいると、ある時、妙な事に気付く。

いつもは、ある程度の生徒や先生が居て、気付かなかった事なのだが、ある時、

偶然、たった一人で、その本を読んでいる時、気がついた。

1人の女性が、本棚の影からずっと俺の方を見ていた。

その女性は、かなり痩せており、どこか憔悴しきったような顔で、ぼんやりと

虚ろな目で俺を見ていた。

そして、その制服は、明らかに、この高校の物とは違うものだった。

最初、俺は、転校生かなにか、かと思い、気にも留めなかった。

しかし、その日以来、俺が図書室でその本を読んでいると、必ず、その棚の

影から、その女が、俺を見ていた。

そして、その女の顔は、俺が読み進むにつれて、どんどん痩せ細っていき、

まるで、死体が腐乱していく様を見せ付ける様な様相になっていく。

そして、俺を見つめるその目も、次第に、ギラギラした必死の形相になる。

さすがに、恐怖を覚えた俺は、一度その本を読むのを止めてみた。

そして、いつもそその女が立っている本棚の影の方を見た。

すると、そこにもうその女の姿は無かった。

やはりこの本が原因なのか?

俺はそう思い、それからその本を読むのを止めてしまう。

そして、図書室で、別の本を読み続けた。

が、こうして、別の本を読んでいても、常に頭の中には、あの本の存在があった。

特に文体がどうとか、内容が素晴らしいとか、そういう事ではなかった。

何か、魔力に取り付かれたかのような不思議な魅力が、その本には有ったのだ。

そして、図書室で、別の本を読むようになってから、何日か過ぎた頃、俺は

いつもの様に、本棚の影をチェックした。

相変わらず、あの女は、居なかった。

で、安心して、視線を本に戻した。

が、その時、俺はあまりの恐怖にヒッと声を出してしまう。

あの女が、俺が読書している長机の前にしゃがみこんで、俺の顔を覗きこんでいた。

そして、

なんで読むのを止めるの?

そう悲しそうな目をした。

耳鳴りがして、回りの音が聞こえない中、その女の声だけがやけにはっきりと

聞こえてきた。

そして、その崩れかかった顔を俺に近づけてきた。

俺は、慌てて目をつぶった。

痛かったんだよ!凄く!

そんな声が聞こえた。

しばらくすると、女の苦しそうな息づかいが聞こえなくなり、俺は、ゆっくりと

目を開けると、もうその女は、居なかった。

俺は、慌てて、そのまま図書室を飛び出した。

そして、しばらくは図書室を利用しなくなった。

普通なら、そう普通なら、ここで話は終わるのだが、その本には、何か読み続けたく

なるような魔力があったようだ。

で、俺は、その本を再び手にした。

が、今度は、貸し出しで本を借りて、自宅に持ち帰った。

ただし、不思議な事に、貸し出しの手続きの際、その本は、所蔵リストには

存在せず、管理番号も無かったので、特例的にだだ“白い本”として

借りる事が出来た。

そして、自宅に持ち帰り、俺は、再びその本を読み始めた。

一応、間隔が空いてしまっていたので、最初のページから読み始める。

が、読み進んでいくと、何かが違っていた。

そう、以前読んだ時とは、内容が少し違っていた。

印刷物の本に、そんな事が有り得る筈もなく、俺は気のせいかな、と大して

気にも留めなかったのだが・・・。

どんどん、読み進んでいくことが出来た。

まるで、以前読んだ時の呪縛にも似た、しっかり読まなければ、という

強迫観念は感じられず、逆に、早く最後まで読まなければ・・・。

今度は、そういう気持ちが強くそれでいて、活字の一文字一文字がしっかりと

頭に焼き付けられていく。

そうして、読み続けると、その本が、はっきりと現在進行形で書き換えられている

事がはっきりしてくる。

それは、つまり、その本の中に、今、この本を読んでいる俺に関しての

記述が出てきたから。

そして、俺に対する恨みも、そこには書き綴られていた。

そして、その頃になると、もうその日記は、文章の体を成しては居なかった。

ただ、訳の分からない言葉が並べられていたり、殺してやる殺してやるとだけ

書かれたページもあった。

俺は、さすがに怖くなってきて、つい窓のほうが気になってしまい、カーテン

を閉めようと、窓の側に来た。

そして、何気なく外を眺めると、そこにいた。

電柱の外灯の下で、あの女が、嬉しそうにニヤニヤしながら俺を見上げていた。

俺は、急いでカーテンを閉めると、さっさとその本の閉じた。

得体の知れない恐怖が、その本への興味心を凌駕していた。

そして、明日、図書室に返そうと思い、その本をカバンに詰めると、家族が

テレビを見ている居間へ行く。

一人でいる事が耐えられなかったから。

そうして、テレビを見ていると、先程の恐怖が、少しずつ薄れていった。

すると、突然、今の電話が鳴った。

母親が電話に出て、そして俺に言った。

なんか、女の子が、お前を出せって!

そう言われ、俺は電話に出た。

すると、小さな声で

最後まで読まないなんて・・・許さない!

そう言われて、電話は切れた。

俺は、さすがに怖くなり、家族に、その本の事を全て話した。

すると、これまた読書好きな父親が、

そういう曰くつきの本も世の中にはあるっていう話を聞くから、一応、

その本は、カバンではなく、今夜は、神棚の中に入れて寝なさい。

きっとご先祖様がお前を守ってくれるから。

そして、明日、学校に行ったら、間違いなく、すぐにその本は返してきなさい!

そう言われた。

俺もその方が何となく安心だと思い、その晩は、その本を神棚に入れて寝た。

が、真夜中、ちょうど午前1時半を回った頃に目が覚めた。

覚めたというよりも、起こされたという方が正しいかもしれない。

今夜は、晴れで穏やかな夜の筈なのだが、その時、起きると、窓ガラスは

ガタガタと揺れており、時折、コンコンと窓ガラスを叩く音も聞こえた。

そして、その音に混じって

本を何処にやった?

あの本があれば、そこに入っていけるのに・・・・。

本を何処に隠した?

そう繰り返していた。

あの女に違いない、と俺は確信した。

だが、何も出来ず、布団をかぶって、耳を押さえガタガタと震えるしかなかった。

その女の声は、ずっと続いた。

が、知らないうちに寝てしまったらしく、次に目が覚めると、すっかりと朝に

なっていた。

カーテンを開けると、快晴の清清しい天気。

が、そこに、昨晩、あの女が付けたであろう指や手の跡がくっきりと残っており、

あの女が窓のすぐ前まで迫っていた事を改めて知り、恐怖した。

そして、俺は、その朝、急いで学校に行くと、すぐに図書室に向かった。

が、図書室には入らなかった。

そこには、かなりの確立で、あの女が手薬煉引いて待っていると感じたから。

なので、悪いとは思ったのだが、図書室の入り口のドアの下にそっと、その本を

置いてその場を立ち去った。

それからは、怪異はすっかり消えていた。

ただ、それから数ヶ月後、俺は久々に図書室に行き、生徒や先生でかなり

賑わっていた事もあり、再び、その本を探してみた。

が、その本は、もう何処にも存在していなかった。

その本が消えていたことは、嬉しい限りだったのだが、それでは一体何処に

消えたのか、という事を考えると少し不安にはなった。

そして、それから20年以上経過した頃、俺は、再びその本を目にする事になる。

今度は、その本は、とある公立の大きな図書館にあった。

娘を連れてその図書館に行った時、偶然近くの女性が、読んでいる本に

目が留まった。

本の大きさ、厚み、そして無印の白い外観と、崩れた文体。

あの本に間違いなかった。

そして、恐る恐る、俺は辺りを見回した。

遠くにある本棚の影に、間違いなく、あの女が立っていた。

ただ、その視線は、俺には全く興味が無いかのように、その白い本を

熟読している女性ひとりに注がれていた。

俺は、娘を連れて、その図書館を急いで出た。

もうあの本には、関わりたくなかったから・・・。

その白い本は、今も実在する。




  


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2016年03月04日

呪われた家系!

サインディスプレイ部 営業のKです。

ブログをアップしたら、急いでライブ会場の店に

向かいます!

それでは、怖くない話、スタートです。



友人に、大手保険会社に勤めている男がいる。

彼は、死亡事故などの際、加害者、被害者の双方を調査し、適正な支払い

が行われるように、報告する仕事をしているという。

そんな彼が、いつか、こんな話をしてくれた。

Aさんという男性が、Bさんという男性を事故でひき殺してしまったという。

そして、それに不審な点があり、彼が調査に出かけた。

不審な点は、二つあった。

一つ目は、加害者男性が、被害者をひき殺した事故であるが、その発生状況が

不自然だったこと。

Aさんは、運転中、突然ハンドルが効かなくなり、直進したいのにも拘わらず、

車は勝手に右折し、そして、右折した先のちょうどガードレールが切れている

場所にBさんが立っており、その顔には、恐怖とか驚きというものが全くなく、

うまく説明出来ないのだが、彼に向かって車で突っ込んでいる彼に対して、

不憫そんな顔をして、お辞儀していたというのである。

結局、Bさんは、Aさんの運転する車と背後の壁に挟まれる形で息を引き取る。

ただ、警察の実況見分でも、またドライブレコーダーからも、Aさんが主張する

不自然さが、立証された。

確かに、警察の検分では、それで十分かもしれないそうだが、保険屋にとっては、

その部分の明瞭化が、大前提になるらしい。

そして、二つ目であるが、Bさんが、事故で亡くなる半年前に、Bさんの

家族が、莫大な金額の保険をBさんに掛けていたという事。

彼は、先ずAさんに会い、色々と話を聞いたらしい。

すると、Bさんの通夜と葬儀に出た際、通常は、罵られるのが普通だと

思っていたAさんだったのだが、実際には、親戚全てから、慰められるという

異例の展開になったという事を聞く。

さすがに、おかしい、と思った彼は、すぐにBさんの遺族の元へと伺う。

すると、Aさんから聞いていた通り、家族は、Aさんの心配ばかりをしていた。

刑務所に入れられるんでしょうか?

出来れば、もっと軽く済ます方法は有りませんか?

こんな感じだった。

ただ、奥さんが悲しんでいる姿、そして流している涙は、どう見ても

心からのものだと感じられ、保険金詐欺とかいう疑いは彼の頭からは

すっかりと消える。

そして、その事をしっかりと説明したうえで、あくまでオフレコの話として、

彼は奥さんに何とか核心にある事を教えて欲しいと懇願した。

すると、ずっと黙りこくっていた奥さんが、重い口を開いた。

その話の内容は、こんな感じだったという。

奥さんも、その家に嫁いできて、初めて知った話なのだが、彼の家系は、

男性が常に早死にするという。

それも、結婚し、子供が生まれるとすぐに。

これは、ずっと先祖から続いてきたものらしく、過去には、色々な方法で

この連鎖を断ち切ろうとした者もいたらしいのだが・・・・。

ただ、そうやって、その連鎖に抵抗したりすると、早死にや突然死が、

他の家族や親戚、挙句の果てには、生まれたばかりの子供にまで及んだという。

そして、色々と調べてみると、それは、先祖代々の古文書にも書かれており、

どうやら、すっと大昔に、その家の誰かが、恨まれ、そして呪われた事に

端を発しているらしかった。

だから、夫が近々死ぬ事は、妻にはよく分かっていた事であり、当然、その気持ちで

短くとも、良い思い出を沢山作ってきた。

お互いに、気持ちの整理も終わっており、別れの会も、生前、終わらせており、

実際に、夫が死んでしまうと確かに、その辛さがこみ上げてくるが、夫が事故の際、

相手に対して、お辞儀していたという事で、夫も納得して、そして、事故の加害者

に対しても、巻き込んでしまい申し訳ない、という気持ちもよく理解出来たという。

だから、世の中に、保険という物が誕生してからは、申し訳ないが、死ぬ直前に

多額の生命保険を掛けさせて貰っている。

そして、それが、その一族に出来る、唯一の対応策である。

勿論、お金が全てではないと思うのだが、夫が自ら、残される家族の為に

加入してくれた生命保険であり、出来る事なら、貰いたいとは思うが、今、

こうして全てを話してしまったのだから、その判断は、彼に任せたい。

ただ、死の連鎖の巻き添えになってしまった加害者男性に対しては、出来る事なら、

軽い罪と、保険による十分な手当てをしてあげて欲しい。

という事を聞いたという。

当然、彼は、その事は他言しなかったという。

そして、

で、結局、保険金は?

と聞いた俺に。

勿論、全額支払ったに決まってるだろ!

呪いとか、死期が決まってるとか、そんな話で、保険が無効になる訳ないよ。

まあ、それに、話したとしても、逆に俺が頭がおかしい、と思われてしまうしからな!

彼は、そう言って笑った。

この呪われた家系は、実在する。


  


Posted by 細田塗料株式会社 at 20:08Comments(1)

2016年03月03日

深夜に入浴してはいけない!

サインディスプレイ部  営業のKです。

今週末と来週末は、ライブです。

それぞれ、パンクバンドのドラムと、

ジャズバンドのギターという全く方向性の違うライブ。

まあ、どっちも楽しいから良いんですけどね!

それでは、怖くない話スタートです!



これは、たまに一緒に飲む、友人の話である。

彼は、俺でさえ、週末に一度飲みに行くのに、気を遣い、家族のご機嫌とり

に余念が無いというのに、ほぼ毎日、片町に飲みに出るという。

何とも羨ましい限りなのだが・・・。

そんな彼が、飲みながら話してくれた話が、以下である。

彼の家は、奥さんと大学生の息子さん2人、そして彼の母親の5人暮らしである。

彼は、職場が片町に近い子とあって、毎日、仕事が終わると、そのまま片町へ

飲みに出かけ、最終バスで帰宅するというのが、ほぼ日課になっていた。

なので、帰宅してから、一息つき、風呂に入るのは、決まって皆が寝静まった

12時~1時という事になる。

家族も、もう諦めているのか、何も言わず、お風呂だけは、お湯を抜かず、

そのままにしておく。

そして、帰宅した彼は、風呂を追い炊きして、汗を流すというのが、

いつものパターンだった。

酒を飲んでからの風呂は、当然体に良い訳もなかったが、彼は、その

入浴の時間が何よりも寛げる時間だった。

彼の家は、金沢市の郊外にあり、まわりに民家は無く、田園風景が広がっている

だけであったので、彼は、よく鼻歌を歌ったりと、バスタイムを楽しんだ。

が、ある日、1つの出来事が起こる。

彼がいつものように風呂に浸かり、鼻歌を歌っていると、風呂の窓の外から

ヒソヒソと話し声が聞こえてきた。

普通なら、ハッと思い、声を殺して聞き耳でも立てそうなものであるが、さすがに

酔っ払いの悲しさか、その声に向かって、声を掛けてしまう。

そもそも、窓の外は田んぼしか無いのだから、そこから人の話し声が聞こえる

など在り得ないと思わなければならないのだが・・・。

かくして、彼は、

もう夜も遅いですよ~!私も話しに加わろうかな~!

という感じで話しかけたらしい。

すると、外の声は、パタッと止んで、次の瞬間、1人の女性のシルエットが

窓の外に写った。

とても、美人っぽいシルエットだったらしい。

まあ、酔っ払いの感性など信用出来ないのだが・・・。

これまた、普通なら、悲鳴でも上げそうなシチュエーションであるが、

やはり酔っ払いの悲しさで、再び、声を掛けてしまう。

おお!一緒にお風呂・・・入りますか?と。

この時点で、確認しておきたいのだが、彼の家の風呂は、通常よりも高い位置

にあり、普通に胸から上が、窓に写るとしたら、その女性の身長は、どんなに

低くみても、3メートルは必要という計算になる。

だが、その時は、そんな常識など、彼の頭には、カケラも存在していなかった。

そして、彼がそう言うと、また窓の外からヒソヒソと話す声が聞こえ、少しずつ

遠ざかり、そのまま聞こえなくなったという。

それからである。

彼の入浴タイムに怪異が連続して起こるのは・・・。

最初は、彼が体を洗っていると、風呂場のドアをトントンと叩かれた。

そこから、どんどんエスカレートしていく。

例えば、彼が風呂からあがり、洗面台の前でドライヤーで髪を乾かしていると、

スーッと廊下を、女が通っていった。

その女は、まっすぐ前を向き、そのまま滑るように移動していったという。

また、彼が、湯船に浸かっていると、誰かが浴室のドアの前に立っている

のが、見えた。

家族の誰かかと思い、誰?と何回声を掛けても返事は無く、しばらくすると、

そのまま後ろに下がるようにして消えた。

また、ある時は、窓ガラスに、指でなぞって書いたような女の顔が書かれていた。

それは、今書いたばかりのように、水滴が垂れていたので、誰かがいたずらで

書いたのか?と思い、窓を開けて確認したのだが、外から書かれたと思っていた

その女の絵は、明らかに浴室内から書かれており、ぞっとしたという。

さすがに気になった彼は、最近、風呂に入っていて、変なことはないか?と

尋ねたが、誰も、何も変な事はない、という。

つまり、不思議な現象は彼にだけ発生していたらしい。

普通なら、それだけの怪奇現象が発生したのだから、飲むのを止めて、家族が

起きている早目の時刻に風呂に入るものなのだが、彼は、そうしなかった。

そして、運命の日が来る。

その日も、彼は、片町で飲んで帰り、真っ暗な家に帰宅した。

で、いつものように、水を一気に飲み干し、その後、風呂場に行き、追い炊き

を開始した。

時刻は、もう1時をまわっていたという。

追い炊きをしている間に彼は、着替えやらバスタオルやらを用意する。

いつもの手馴れた行為である。

で、追い炊きで、適温になった頃を見計らって、彼は風呂場に入る。

その時は、いつもの風呂がまるで別の風呂場のように、とても寒く

感じたという。

なので、彼は、すぐさま湯船に浸かる。

そして、ノー天気に、明日はどの店に飲みに行こうか、などと考えていると、

以前耳にしたヒソヒソと話す声が聞こえてきた。

だが、1つ違うのは、その声は明らかに外ではなく、浴室内から聞こえてくる

という事。

だが、誰の姿も、浴室には見えなかった。

また飲みすぎだのかも・・・。

彼は、そう思いつつも、さすがに気持ち悪かったので、さっさと体を

洗ってしまおう、と湯船から出て、体を洗い出す。

で、髪をシャンプーしている時、偶然、背後が気になり、正面にある鏡を

見ると、そこには、彼の背後に、2人の女性が立っていた。

服を着たままの状態で立っており、目の前の鏡には、その女性達の胸から下が

はっきりと映っていた。

ヒッと声をだした彼は、自分がまだシャンプーの途中であり、泡が邪魔になり、

全てが見えないというピンチに気付く。

そして、背後にある恐怖を振りほどこうとするように、必死にシャンプーの

泡を目を閉じたまま、洗い流した。

そして、シャンプーの泡が消えた時、もう一度、鏡で背後を確認する。

すると、そこには、先程立っていた2人の女が、今度は座っており、その姿の

全てがはっきりと見えたという。

何故か、2人とも寸分違わぬ同じ顔をしており、着ている服も同じワンピース

だったという。

はっきり言って、綺麗で端正な顔立ちだったのだが、2人の女の顔は、同じ様にして、

薄気味悪い笑みを浮かべていたという。

無防備な裸で、こんなピンチに遭遇した時、俺ならどうするか、は分らないが、

彼は、浴槽の中に逃げ込んだ。

だって、2人とも、浴室のドアの前に居たんだから、浴槽しか逃げ場ないだろ?

というのが、彼の言い分だった。

すると、よく見ると、二人の女の後ろ、つまり浴室ドアの前にも、老婆らしき

人影がはっきりと映っていた。

どうすれば良い?

彼は、必死に考えたが、答えなど見つかる筈も無かった。

すると、今度は、自分が今入っている湯船の下から気泡がブクっと湧き上がった。

すると、先程まで浴室内から聞こえていたヒソヒソ声が、今度は湯船の中から

聞こえたという。

彼は、思わず湯船を見ると、彼が今使っているお湯は、血の様に赤く染まっていた。

そして、次の瞬間、湯船の中から、スーっと女が現れた。

全く音も立てず、少しずつ少しずつ、女の顔が湯船から浮いてきた。

骨と皮しかない程、痩せ細り、髪も抜け落ちた様な女だった。

若いのか若くないのかも判断出来なかったという。

そして、その女の髪からは、ポタポタと雫が湯面に落ちていた。

また、その顔に笑みは無く、明らかな憎悪に満ち満ちていたという。

そして、一瞬、ニタっと笑ったように見えた。

すると、次の瞬間、彼は、足を引っ張られた。

足をすくわれた彼は、背中が風呂の底についてしまう様な形になった。

当然、息など出来る筈もなく、彼は、もがいた。

バチャ、バチャとお湯の中で彼はもがくが、まるで溺れてしまったように

方向が掴めなくなり、それでも、彼の目には、湯船の上の風呂場の灯りが

見えたという。

俺は、このまま風呂で溺れて死ぬのか?

彼は、そう思う。

すると、今度は、スーッと手が伸びてきて、彼の顔を湯船の底に押し付け続けた。

そして、その手の指の隙間から、先程の女の覗きこむような顔が見えていた。

今度は、明らかに笑っていたという。

彼は、そのまま息ができなくなり、意識を失った。

彼は、当然、死んだと思ったらしいが、目覚めると、1人浴槽の中で倒れていた。

自分で抜いた記憶は無かったが、風呂の栓は抜かれ、お湯は全て空になっていた。

彼は慌てて、風呂場から出て、その夜は、そのまま一睡も出来ずに、

ガタガタと震えていたらしい。

もしかしたら、俺は夢でも見ていたのか、と思ったらしいが、翌日に、

風呂の浴槽に詰まった大量の長い髪の毛と、少しだけ残っていた赤いお湯を

妻に指摘されて、改めて、昨夜の出来事が、リアルな体験なのだと

恐怖したという。

この話を聞いて、もしかすると、年間、相当数の人間が入浴中に寝てしまったりして、

命を落としているが、その中には、こんなケースもあるのでは?とついつい

考えてしまった。

そして、当の彼であるが、その日以来、きちんと家族が起きているうちに風呂に

入るようになったらしいが、それは、帰宅時間を早めただけであり、その後も

ほぼ毎日の片町での一人飲みは、続けているらしい。

この話は、実話である。


  


Posted by 細田塗料株式会社 at 20:18Comments(2)

2016年03月02日

救ってくれる霊もいるという話

サインディスプレイ部  営業のKです。

車両営業のブログのプロフィール画像が、何故か

エクソシストからスプレーガンに変わっていた。

何故なんだろう???

という訳で、今夜も怖くない話スタートします。


それは、ある山の中の池へ友人と出かけた時の話である。

その池は、金沢市の外れにあり、密かに女性の霊が現れるという

噂がある心霊スポットであり、いつもの友人Aと、霊感の強い、これまた

いつもの女性Bで一台の車に乗り込み、勇んで出かけた。

ただ、正直なところ、目的の池に着き、車のライトを消して、辺りを

探検?したのだが、とにかく平和で何事も起こらず、逆に、俺の天敵である

カエルの大量発生を目撃してしまい、俺にとっては、ある意味、幽霊よりも

怖い結果になってしまった。

結局、夜の12時を過ぎても、平和そのものであり、Bさんも、

この辺りに、霊の存在する気配は感じませんね!と言うので、

それじゃ、そろそろ市街地に戻って、今日の反省会でも、という事

になり、車をUターンさせて、帰路についた。

そして、その池から100メートルほど走った時に、Bさんが言った。

あっ、ヤバイかも!

え?何が?と彼女が乗る後部座席の方を向いた時、それは突然訪れた。

車のエンジンが急に止まってしまい、同時にヘッドライトも消えた。

おい、どうした?何が起こったんだ?

と顔を見合わせる俺とA。

当然、エンジントラブルかと思った俺とAは、車外に出て、エンジンを

確認しようとした。

が、彼女は、

出てはダメです!危険です!と言って、俺たちを制止した。

彼女の顔を見ると、明らかに怯えている。

彼女は、急いでドアをロックしてください!と続けた。

彼女の慌てぶりに、俺たちは、今起こっているトラブルが霊障に拠るものだと

すぐに理解した。

そして、さっきは、何も感じないって言わなかった?と聞いたのだが、

彼女は、それは私にもさっぱり分りませんけど、たぶん、池には近づけない

理由があるのかも。

とにかく、凄く強い気を感じます、と返す。

その間も、車の運転手であるAは、エンジンの再始動を試みるが、キーを

何度まわしてみても、何の反応も無かった。

そのうち、自分達の乗る車の周りを濃い白い霧が包み込むようにして

広がっていった。

深夜の外灯も無い山の中なのだが、霧の白さだけが、暗闇の中にあって

まるで白い灯りのようにはっきりと見えた。

霧は、完全に俺達の乗る車の視界を塞いでしまう。

が、そのうち、俺達の車の前方だけに、人間1人分位の幅の道が、

現れ始める。

すると、後部座席の彼女が、興奮した声で叫ぶ。

もうすぐ、現れます!とても強い気!というか、この気は、強過ぎます!

すると、彼女の言ったとおり、前方の霧の中に出来た道の奥に、1人の女が

現れた。

白い肌気のような物を身につけ、足は裸足であり、前方に差し出した腕は、

ダラリと垂れ下がり、少し前かがみになっている姿勢は、有り得ないほどに

前方に傾斜しながら、立っていた。

そして、その顔は、ボサボサの長い髪に、異様に細い顔、そして、顔だけを

前方に差し出すようにして睨むその目は、例えようもない程にギラギラと

しており、明らかに、怒りの表情で俺達を見据えている。

あの女の人、滅茶苦茶怒ってます!凄く怖い気を感じます!と彼女は言った

のだが、そんな事は説明されなくても、その女を一目見ればすぐに分った。

そして、彼女は、

これって、完全に私にどうにか出来る範疇を超えてます。

相手が悪過ぎます。最悪!

だから、私、ここには来たくなかったのに!と捲くし立てる。

珍しく興奮している彼女を見て、本当にヤバイかも、と改めて感じたのだが、

ここに来たくないなんて、一言も言わなかった癖に・・・・とこの極限の

状態にありながら、既に仲たがいの状態を呈していた。

すると、突然、エンジンが掛かっていない、つまり電源も入っていない

スピーカーから、声が流れる。

ガガガという雑音に混じって、囁くように、でもはっきりと聞こえてきた。

この恨み、晴らさでおくべきか。

そう聞こえた。

なんで、電源が入っていない車のスピーカーから?

そう思うと、恐怖が増した。

ただ、明らかな人違いだと感じた。

俺達を誰かと間違っているのか?

勘違いしたまま、襲おうとしているのか?

そう思った俺たちは、後部座席の彼女に、祓わなくても良いから、人違い

だということを説明出来ないものか、と聞こうとしたのだが、既に彼女は、

その女の強い気に、完全に飲み込まれ、恐怖だけが支配するかのように、

頭を抱えて震えていた。

それでも、俺達の気持ちを理解したのか、苦しそうにこう言った。

そんな話に耳を貸すようなモノじゃないです!

誰かへの怒りで、気が狂ってるみたい!

だから、私は、ここには来たくなかったのに・・・。

またしても、そんな戯言を言っている。

すると突然、車が前に動き出した。

エンジンは切れたままであり、下り坂でもなかった。

だが、俺達の乗った車は、その女に引き寄せられるように、少しずつ確実に

前方に立つ、その女に向かって進んでいた。

ブレーキは踏んでいるのに、何故? 当然、そう思った。

なのに、車は、進むのを止めなかった。

そこで、Aがサイドブレーキのレバーを引く。

車は前に進むのを止めた。

が、次の瞬間、その女が、動き出した。

片足ずつ、ゆっくりと前に一歩出し、そして止まる。

それを、繰り返して、少しずつ近づいて来る。

後部座席の彼女が言う。

今ので、更に激怒したみたい!

だから、私、ここには来たくなかったのに!!

まだ言っている。

そして、何かを返せ!と言っているみたい!

だから、なんでも良いから、とりあえず、車内にあるものを投げてやれば?

それとも、誰か、あの女の人から物を借りたりしました?

なんという、お馬鹿な質問だろうか。

しかし、そんな訳の分からない事を言う様なくらいパニックになった彼女を

見るのは初めてだったので、一瞬ムカついたと同時に、それほど怖いモノなのか、

と改めてゾッとした。

そんな事をしているうちに、車はもう女の2~3メートル手前位まで進んでいた。

このまま、あの女のいる場所まで車が行ったとしたら、どうなる?

俺たちは、彼女に尋ねた。

すると、彼女は、

アレくらい強力な霊だと、たぶん簡単に車の中に入ってくると思うんですが、

それから先は、分りませんね。どうなるのか。もしかしたら死ぬかも・・・。

そう答えた。

なんという冷静且つ優等生的な答えだろうか。

しかし、彼女は、そこから本領を発揮する。

うまくいくか分らないですけど、この辺にある気で、好意的なものを

探ってみます、と言って目をつぶった。

が、その間も、車は確実に、その女のもとに近づいていく。

俺たちは、もう泣きたい気分だったのだが、頼れるのは彼女しかおらず、

彼女に期待して待つ事しか出来なかった。

すると、彼女が言った。

何個か見つかったんですけど、それで、あの女に勝てそうな強力なものは、

やっぱり無いみたいです。

と諦めの早い言葉が飛び出す。

そして、俺たちが、その言葉に反応し、おいおい!と言うのと同時に

彼女は、再び、話し出した。

もしかしたら、助かるかもしれません。凄く強い!さっきの池を守ってる

女性なんですけど・・・。

目の前の女が池にいたとき、近づかなかったのも、その女性が怖いから。

うん。助けてくれるみたいです!

と、元気良く言った。

そして、俺たちが、おお!やったじゃん!と彼女の方を見ると、もう既に

彼女には、何かが憑依しているのか、顔つきが違い、全くの別人に

なっていた。

そして、彼女は、しばし待て!と言い残し、車のドアを開け外に出た。

明らかに斧所の声ではなかった。

外に出た彼女は、両手を大きく上げたまま、その女の方へと歩いていく。

そして、彼女の通った後は、何故かその部分だけ霧が晴れていた。

俺たちは、そんな強力な霊と彼女が対峙して、本当に大丈夫なのかと不安

で一杯だったのだが、その二つの霊には、それこそ圧倒的な力の差があった

ようで、勝敗はすぐについたようだった。

その後すぐに霧はすっかり晴れ、前方には、彼女ひとりだけが立っている


彼女は、笑っていた。

それでも、怖くて車から出られない俺達に、近づいてきて、彼女は言った。

もう大丈夫ですよ!

逃げちゃいましたから。

あの池の女の人が居てくれて本当にラッキーでした。

まあ、ちょっと怒られちゃいましたけど。

俺たちは、もっと詳しく聞きたかったのだが、どうやら、先程の池の女性に

他言無用と、きつく言い渡されたようで、彼女はそれ以上、喋らなかった。

それにしても、思わぬところに、強くて邪悪な霊が居るかと思えば、更に

思わぬ所に、人間に敵意を持たない好意的な霊も存在するのだと知った。

お陰で、俺達は、無事に帰路につくことができた。

嘘のようで、本当の話である。



  


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