2017年01月31日

からくりの家に住むモノ!

サインディスプレイ部 営業のKです。

早いもので、今年の1月も今日で終わり!

明日からは2月ですね。

ちなみに、娘に私が書いた怖くない話を朗読させて

Youtubeにアップし、ユーチューバーとして

一攫千金を目指し、会社を辞めてハワイに移住する、という

壮大な計画は、娘の挫折により潰えました(涙)

声優をめざしているくせに、怖くて読めないそうです(泣)

では、失意のどん底で、今夜もお送りします。

怖くない話!


これは、俺が体験した話である。

俺の母親の実家というのが、能登半島のとある小さな漁村にある。

まあ、観光に力を入れている今でこそ、それなりに開けた町並みになっているが、

昔は、暗いイメージしかない、そんな町だった。

その母親の実家に、俺が夏休みを利用して、家族で5日間ほど滞在したことがあった

のだが、その時の記憶が鮮烈に残っている。

その時、当然のごとく、その地元の友達や従兄弟と遊ぶ事になるのだが、魚釣りや

カブトムシ、クワガタ採りなどで楽しんでいたが、さすがに5日間も滞在していると

さすがに遊ぶのにも苦労してくる。

そこで、誰かが提案した。

からくりの家に行ってみないか?と。

最初、従兄弟をはじめ、皆、親から行ってはいけないと謂われているで、なかなか

首を縦に振らなかったが、それでも、怖がりのレッテルを貼られるのは嫌だった

ようで、結局、全員参加で、その、からくりの家、なるものに行く事になった。

今思えば、アメリカにある、ウインチェスターのミステリーハウスの日本版みたいな

ものだったのかもしれない。

要は、霊に呪われた家主が、その霊達が迷って自分に近づけないように、家の

至るところに、からくりのようなものを設置したというものだ。

例えば、行き止まりの階段や開けても壁しかないドアなど。

本場のミステリーハウスは、いまや、単なる観光名所になっているということだが、

それでも、幽霊などの目撃談が後を絶たないことから、やはり、そういった話には

信憑性もあるようだが・・・・。

話を戻そう。

からくりの家に行く事になった俺達だったが、実際に行くとなると正直大変な行程

だった。

そのからくりの家は、俺達が寝泊りしている集落から、かなり離れており、且つ、

岬の先端にポツンと立っているらしく、自転車でいけるのはわずかな距離であり、

その後は全員が徒歩で山を登った。

子供の足だから、という事もあるのかもしれないが、実際、山を登りきり、岬に

向かって歩き、何とか、からくりの家なるものに到着するまでに、出発してから

かれこれ2時間以上の時間を費やした。

そして、目前に立ってみると、その異様さに圧倒された。

その建物は、その当時としては珍しい洋館だった。

そして、建物自体もかなり大きく、岬の前にポツンと建っているのを見ると、

まるで異国にでも来たかのように錯覚してしまう。

家主の管理が行き届いているようで、家の周りの花壇や、フェンスなど、どれも

綺麗に手入れされており、一体どんな人が住んでいるのか?と妙な興味が

沸いてきた。

そこで、チャイムを押して家の人を呼び出してみようという事になったのだが、

当初、嫌々同行していた何人かは、外から見るだけなら・・・・という約束

だったため、そこで意見が対立。

結局、その場で何人かが帰ってしまい、残ったのは俺を含めて4人ほど

だったと記憶している。

そして、意を決して玄関の呼び鈴を押してみる。

しかし、何度押しても反応が無い。

しょうがなく、俺達は、せめて家の周りを外から見てみよう、と勝手に家の

外周を歩き出した。

2階建ての洋館であり、どうやら屋根裏部屋もあるようだった。

俺達は、あそこにお姫様が囚われてるんだよ。きっと。

などと夢物語で盛り上がりながら、静かに家の周りを見て回った。

すると、突然、上から声が聞こえる。

何しているんだい?と。

もしもこれが、何してるんだ!だったら、全員が一斉に走って逃げていたのだろうが、

その、何しているんだい?は、とても優しい声であり、その声の主であるおじいさんも

とても優しい笑顔だった為、俺達は、ビクっと

驚きながらも、その声に何とか返事をする事が出来た。

凄く素敵な家だなって思ったので、見させてもらっていました、と心にも無い嘘を。

すると、

そうか、そうか。それなら、せっかくだから家の中も見ていくと良いよ!

こう言ってくれた。

そして、玄関の方へ行くように促された俺達は、いそいそと玄関のドアの前で

待った。

すると、大きな木製のドアが開き、そこには、先程のおじいさんと奥さんらしき

おばあさんがニコニコと笑って立っていた。

そして、俺達を家の中のリビングに招きいれてくれたうえに、紅茶とケーキまで

振舞ってくれた。

家の中は、からくりの家といわれているのが不思議なくらいに、整然としており、

そして明るい光が随所に差し込み、怖いという印象は完全に吹き飛んでしまう。

そして、子供の怖いモノ知らずさ、というか、誰かがおじいさんに聞いてみた。

この家って、色んな仕掛けがあるんですよね?と。

すると、おじいさんの顔が一瞬強張ったが、ずくに笑顔に戻り、

それなら、色々と仕掛けを見せてあげないとね!

と言ってくれた。

そして、それから俺達は、家の中を色々と案内される。

家の中には、階段が4箇所もあるのだが、実際に2階へ上げれるのは、その中の

1つだけ、と言った感じで、それこそ、金沢市の忍者屋敷なみの仕掛けが

至るところに存在した。

俺達は、もう完全に素にもどってしまい、完全に探検モードになっていた。

しかし、その間、おじいさんとおばあさんが、何度も何度も同じ質問をしてきた

のが、少し不気味だった。

ところで、君達は、家のひとに、此処に来ることは言ってきたのかな?と。

その度に、俺達は、勿論、言ってきました!と嘘をついた。

そして、もうひとつ不思議だったのは、家の中の至る所にある仕掛けを

見せて貰った時、その仕掛けを開けると、そこに人が居たのだ。

それも、何人も!

おじいさん達は、家の女中さんだよ!と説明してくれていたが、子供にも

それが、家の使用人ではないように感じたのは事実であった。

そして、最上階の屋根裏部屋に行こうとした時、おじいさん達の顔色が急に

変わり、そこは駄目だ!と強く言われた。

しかし、俺達は、全員が聞いたのである。

その部屋から聞こえる、どんどんと、まるで誰かに助けを求めているかの

ような、床を叩くような音を!

そして、再び、リビングに戻ってきた俺達の頭には、得体の知れない不気味さ、と

恐怖しかなかった。

そこで、もう遅いのでそろそろ帰ります!というと、しつこく引き止められる。

そんな問答を何度か繰り返していると、ようやくおじいさん達は、了解してくれた。

そして、その代わりといってはなんだが、君達にお土産を持って帰らせたいから、

少しだけここで待っていてくれ!と頼まれた。

リビングに残された俺達は、顔を見合わせると迷うことなく、おじいさん達が

戻ってくる前に、この家から逃げよう!という結論に達し、静かに音を立てない

ように、家からそっと外へと出た。

そして、外へ出た途端、全員が、全力で逃げた。

まるで、何かに追われているかのように・・・・。

そして、結局、無事に各自の家に全員が帰りついた。

そして、実際、そのからくりの家に行った事は全員の秘密だった筈なのだが、

誰かの口から漏れてしまったようで、俺達全員が親達から激怒されて大騒ぎに

なってしまう。

何故、他人の家に行っただけで、こんなに怒られなくてはいけないのか?と

理不尽さに怒りも感じたが、親達の真剣な顔、そして、泣いて無事を喜ぶ

母親達の顔を見ていると、もしかすると、とんでもない所に行ったのかも?と

いう気持ちになった。

ただ、その時に俺達が親に話した内容。

その家には、おじいさんとおばあさんが住んでおり、その他にも住人らしき

者達が居た!という話から、警察までか動く事になる。

どうやら、その家は、以前、ある事件があってから、無人になっており、もしも

子供達のいう事が本当なら、誰かが無断でその家に住んでいるということになる

との事だった。

だが、実際に警察が調べてみると、人が住んでいる形跡など全く無かったという。

では、俺達があの時、会ったおじいさんやおばあさん、そしてその他の人達は

一体何者だったのだろうか?

そして、君達は、家のひとに、此処に来ることは言ってきたのかな?という質問に

もしも、いいえ、と答えていたら、一体どうなっていたのか?

子供心には、想像するだけで恐ろしくしばらくは1人では寝られなかった。

そして、数年後、再び、その岬に行くと、その家は、跡形も無く消え去っていた。

このからくりの家、は実在した。



  


Posted by 細田塗料株式会社 at 21:19Comments(2)

2017年01月30日

その御札を剥がしてはいけない!

サインディスプレイ部 営業のKです。

今日は雨の1日でした。

で、明日からまた少し冬型の天候になるとのことで、

気温が下がりそうです。

ところで、最近、何気に、YOUTUBEで、バイオハザード7の

プレイ動画を見るのにハマッてます。

下手なホラー映画より怖いです。

お好きな方は、どうぞ!

それでは、怖くない話、いきます!



これは、俺の友人の体験談。

彼は、心霊スポット大好き人間であり、しかし、霊感は無い。

もっとも、霊感の強い人間に、心霊スポット好きな者など居る筈もないのだが。

その彼が、妻と息子の家族3人で、加賀市の温泉宿に宿泊した時の話。

彼は、よく家族で温泉に泊まりに行くのだが、宿に着いて、部屋へと

案内されると、一番最初に、やる事といえば、お札探しである。

色んな人が泊まる宿だから、やはり色んな事が起きるわけであり、当然

訳ありな部屋というのも存在する。

だから、何かが出る?部屋には、お札が貼ってあるというのが通説である。

だからといって、そんなお札を見つけて何をしようというのかは判らないが、

彼と息子の2人で、部屋の隅々までチェックする。

掛け軸の裏、押入れの奥、鴨居の死角、などなど。

だが、実際には、なかなかそういう部屋に当たる事はないそうだが、その時は、

すぐにお札らしくものが見つかった。

彼と息子は、まるで宝物でも見つけたかのように、更に更にと、お札を見つけていく。

そして、お札の中に何が書かれているかを知りたかったらしく、彼らはそのお札を

剥がし、そしてお札を開いてしまう。

その時、何か、うまく説明できないが、確実に部屋の空気が変わったのだという。

それからは、テレビを見ていても、食事をしていても、何処かで誰かに見られている

かのような気がして落ち着かない。

そこで、奥さんは、フロントに電話して、部屋を変えて欲しいとお願いしてみた。

だが、週末ということもあり、宿は満室であり、その願いは却下される。

そして、夜も更け、彼らは床に就いた。

やはり怖かったので、部屋の窓際の照明は点けたままにした。

それから、時は過ぎ、時刻は、午前2時すぎ。

彼は、ふと、トイレに行きたくなり、家族を起こさないように、静かにトイレ

へと向かう。

トイレに入り、用を足していると、突然、トイレのドアがノックされた。

最初、家族の誰かかな?と思った彼だったが、すぐにそうではない、と気付く。

トイレのドアの向こうから聞こえてくる息づかいは、苦しそうであり、時折

聞こえる女のうめき声にも聞き覚えはなかったから。

彼は、家族が心配になり、さっさと用を済ませると、勢い良くトイレのドアを

開けた。

しかし、そこには、誰もいなかった。

気のせいか?

そう思った彼は再び、布団に潜り込む。

しかし、すぐに異変に気付く。

布団の中が異様に冷たいのだ。

普通、トイレから戻ってくると、布団は暖かいままなのだが・・・。

そして、その冷たさは、特に彼の背中に集中していた。

彼は、おもむろに寝返りをうった。

すると、そこには、見たことも無い女が、彼の横に添い寝でもするかのように

寝ていた。

そして、彼の見の前には、その女の顔があり、その顔がニタリと笑った。

彼は、大声で叫びそうになったが、声が全く出ない事に気付く。

そして、それと同時に、金縛りにあったかのように、体が全く動かない。

初めて見る幽霊というものに、彼は心底、恐怖した。

すると、その女は、嬉々とした表情を浮かべ、布団から起き上がると彼の

上に乗るようにして正座した。

それから、おもむろに、ゆっくりとお辞儀をした後、両手を彼の首へと

回してきた。

そして、ゆっくりと絞めては、緩め、そしてまた絞める。

身動きできない彼の苦悶の表情を楽しむようにして、それは延々と続けられた。

そして、少しずつ少しずつ、首を絞める力が増していき、彼はこのまま死ぬのかと

思った。

そして、突然、彼の顔に自分の顔をくっ付けて来た女は、渾身の力を振り絞る

かのようにして、彼の首を絞めた。

そして、そのまま彼は意識を失った。

彼は死んだと思ったらしい。

そして、意識が無くなる前に、その女が見せた恍惚の笑みが、とても気味悪く

ずっと頭から離れないのだという。

その後、彼は、朝になり、家族に起こされた。

死んでいなかった事に驚いたという。

そして、昨夜、彼が体験した事を家族に話そうとすると、妻と息子は突然

知ってるよ!

と返してきた。

どうやら、妻と息子は、彼が体験した恐怖を一部始終見ていたのだが、恐怖で

助ける事も動く事もできず、ただ震えていたのだという。

そして、その女は、彼が意識を失った事を確認すると、そのまま満足そうな顔で

掛け軸の中へと消えていったという。

彼ら家族は、そのまま朝食もとらずに、その宿を後にしたのはいうまでもない。

お札を見つけても絶対に剥がしてはいけない。

死にたくなければ・・・・。


  


Posted by 細田塗料株式会社 at 19:50Comments(4)

2017年01月28日

家族でない何か!

サインディスプレイ部 営業のKです。

中西様、ちんぱん様、N様、ファン子様、かずお様、ちはるる様、ポン太様、加賀市M様、

いつも拙い話をお読み頂き、コメントまでくださって・・・・・。

本当に感謝しております。

それから、ファン子様、当社にてスティックライトを4本もご購入頂いたとの事で、

感謝の極みです(涙)

社長に成り代りまして、御礼申し上げます。

さて・・・

今日は仕事でした。

で、これからまたしても片町でお客さんの新年会です。

ということで、怖くない話、アップさせて頂きます。

ちなみに、明日は、某友人達から、夜の鳥越、心霊めぐりに

誘われましたが、即答でお断りしました。

あそこにだけは、行きたくありません。

良い場所なんですけどね。

昼間は・・・。

勿論、地域にお住まいの方達にとっては、とても住みやすい場所

なんでしょうけど・・・・。

それが、興味本位で心霊探索なんかしに行くと・・・・・。

危険すぎます(涙)

ということで、片町へ行ってきます。

何時に帰れる事やら・・・・・。

それでは、怖くない話、どうぞ~!


これは、俺の友人から聞いた話である。

彼は金沢市内の南部にある閑静な住宅街にある一戸建てに妻と娘2人の

計4人で暮らしている。

そして、それはとある日曜日に起こった。

その日彼は朝早く起きて、趣味である野球に出掛けた。

朝5時に起きて、6時からの試合に間に合うように、そして家族を

起こさないように、静かに家を出た。

そして、野球の試合を終えて、帰宅すると、時刻は午前9時頃だった。

ちょうど家族も朝食の真っ最中だったらしく、彼も一緒に朝食をとった。

ラジオからは、何か不思議な音楽が流れており、いつもはラジオなど

聴かないのに、どうした心境の変化なのか、と思ったらしい。

食事は、質素なものであり、彼の分は用意されていなかったのだが、お腹も

空いていたので、割り込むような形で、全て自分で用意し、そしてかき込む

ようにして、短時間で食べた。

そして、シャワーを浴びて、自分の部屋に行き、音楽を聴いていると、

なんだかとても眠くなってきた。

いつもは、眠くなる事もないのに?

と思っていたのだが、彼はそのまま眠ってしまう。

聴いていた音楽も眠気に拍車をかけたのか、彼は完全に熟睡してしまい、

ハッと目が覚めた時には、時刻は既に午後2時を少し回っていた。

いかんいかん、と思い、彼は自分の部屋を出て、下の階にあるリビングに

向かった。

だが、そこには誰もいない。

あいかわらず、不思議な音楽がラジオから流れているだけ。

あれ?おかしいな?

そう思い、家の中をくまなく見て回ったが、本当に誰もいなかった。

日曜日に妻も娘も外出することなど、あまりなかったので、彼は

?????となる。

しかし、まあ、どこか買い物にでも行ったのかもしれない、と思い、彼は思いつきで

車の洗車を始める。

時間にして、30分位だった。

その間、玄関のすぐ前に駐車した車を洗っていたのだが・・・。

そして、洗車が終わり、家の中に入ると、リビングから物音が聞こえる。

誰もいない筈なのに?

と思い、そーっと居間ら近づき様子を伺うと、リビングには、妻が1人で

キッチンで洗い物をしていた。

相変わらずラジオから流れている不思議な音楽を聴きながら。

あれ?なんで?

そう思い、彼は妻に声をかけた。

何処かへ出掛けてたの?

だが、何の返事も無かった。

機嫌でも悪いのかな?と思い、彼はそのまま自分の部屋へと向かった。

そして、30分くらいしてから、リビングに置いてある工具が必要になったので

1階へと降りてきた。

すると、リビングには妻と娘2人がソファーに座り、何か本を読んでいる

様子だった。

勿論、不思議な音楽が流れるラジオを聴きながら。

なので、彼もソファーに座り、リモコンでテレビの電源を入れた。

すぐにテレビの電源は入ったのだが、どのチャンネルをまわしても、全て

砂嵐状態で、まともに映らない。

おかしいな?と思いつつ、彼はそこに居た家族に

テレビおかしいけど、いつからこんな状態で映らないの?

と聞いてみた。

だが、妻はおろか、娘達からも返事がない。

これにはさすがに彼も少しムカついたが、もしかすると、妻と娘の間で

一言も喋らないという我慢比べのようなゲームでもやっているのかもしれない、

と思い、彼は、まあ、いいけどね!と呟いてテレビの電源を切った。

そして、ふと、周りを見渡した時、彼は、ぞくっとしてしまう。

妻と娘2人が、睨みつけるようにして、彼を凝視していた。

普通なら、何か文句でもあるのか!と大声を出すのかもしれないが、その時の

妻と娘の顔は、とても冷たく怖い目であり、いつもの顔を知っている彼にとっては

まるで別人に見えた程であった。

彼は怖くなってしまい、2階の自分の部屋へと逃げ込んだ。

そして、考えた。

そういえば、朝食の時も、妻も娘も何も喋らない。

一体どうなってしまったのか?

そして、これからどうすれば良いのか?

それから、いつもラジオから流れているあの不思議な音楽は何なのか?

もしかすると、あの音楽が妻や娘達に集団催眠でもかけているのではないか?

そんな事まで考えてみたが、しかしどんなに冷静に考えてみても、思い当たるのは

あのラジオしか、考えられない。

そんな事を考えていると、ふいに彼の部屋のドアがノックされる。

彼は、またしてもゾクっとしてしまった。

いつも妻や娘達が階段を上って来る時には、かなりはっきり聞こえるのだが、

その時は、一切音は聞こえなかったから。

もう彼の頭の中では、妻や娘達は、完全に別人になってしまっており、それらが

足音を立てない様にしながら、そーっと階段を上って来るのを想像した

だけでも、それはかなりの恐怖だった。

そして、コンコンというノックは、次第にドンドンというドアを拳で叩く

ような音に変わっていく。

彼は慌ててドアの方へ近づき、

どうした?何かあった?

と平静を装って応えた。

しかし、ドアの向こうから聞こえてきたのは、まるでテープを早送りしたかの

ような声だった。

そして、次第にドアを叩く音も、早送りのような声も増えていった。

妻と2人の娘が同じようにドアを拳で叩き、何かを叫んでいるのは明らか

だった。

彼は、とっさに、

もう少ししたらリビングに行くから、ちょっと待っててくれ!

と大声で叫ぶ。

すると、ドアを叩く音も早送りの声も聞こえなくなり、静寂が戻った。

彼は、部屋に置いてある野球用の金属バットを握り締めた。

勿論、護身用であり、万が一の時には・・・・。

そう考えると、涙が止まらなかった。

おかしくなってしまつたとはいえ、俺は家族をこのバットで殴ろうとしているのか?

と自問自答したが、結局、

例え、殺されたとしても、それだけは出来ないという結論に達し、バットは元の場所

に戻された。

そして、彼は耳を澄ました。

ドアの外には誰もいないようだ。

彼は、そーっとドアを少しだけ開けた。

すると、突然、1本の手がそのドアを掴んだ。

再びドアを閉めようとする彼だったが、ドアを掴んだ手の力はとても強く、あっさりと

ドアは全開にされてしまう。

そして、そこに立っていたのは、各々が手にカッターナイフやドライバー、そして

包丁などを持っている妻と二人の娘だった。

彼は、その時、何故か、早くラジオの電源を消さなければ!という事が真っ先に

頭に浮かんだ。

そして、出来るだけ彼女達を傷つけないように、彼女達の間に割って入り、

そのまま、階段の方へと走った。

その間、何かが彼の足に刺さるのを感じた。

凄い激痛だったが、彼は傷の確認をしている暇などなく、そのまま階段を

転げ落ちるようにして、1階まで降りてくる。

その間も、カッターで切り付けられたりしたが、包丁だけは致命傷になりそうだった

ので、彼も注意深く避け続けた。

1階まで降りた彼だったが、足に刺さったものが、階段を転げ落ちる時にさらに

深く刺さったようで、足に力が入らず、全く立てない状態だった。

それでも、彼は両手を使い、這うようにして、ラジオの方へと向かう。

背後からは、相変わらず、早送りしたような声が重なるように近づいて来る。

彼はなんとかラジオを手に取り、電源を切ろうとした。

だが、電源スイッチはおろか、操作する為のボタン1つついていない。

だから、彼はラジオの乾電池を抜こうと背面をみるが、前面がツルっとしていて

そんなものも見つからなかった。

そうしていると、彼の背中にに妻や娘達が馬乗りになるようにして、なにやら

喚いている。

そして、幾度となく背中に何かが突き刺さるような感覚があった。

彼は最後の力を振り絞って、そのラジオを前方にある金属製の壁に思いっきり

投げつけた。

その瞬間、ラジオからはあの不思議な音楽は消えた。

すると、馬乗りになっていた妻や娘達も、彼から離れて、家の何処かへと

立ち去っていった。

助かったのか?

そう思うと同時に妻や娘に怪我をさせなかった事にホッとしながら彼は

そのまま意識を失った。

それから、どれくらいの時間が経過したのか。

彼が目を覚ますと、妻と娘が全員で必死に彼の手当てをしていた。

大丈夫?

どうしたの?

何かあったの?

すぐに救急車がくるから、気をしっかり持ってね!

心配そうに彼を見つめるいつもの妻と娘がそこに居た。

彼は思わず涙が流れてきた。

そして、そのまま彼は到着した救急車に乗せられ、病院へ運ばれ、結局、

3ヶ月間ほどの入院をした。

左足が背後からドライバーで貫通しており、背中にも無数の刺し傷があった。

更に、右足も骨折しており、もう少し遅ければ出血多量で危なかったらしい。

その間、警察も事情聴取に来たらしいが、彼はあくまで自分の不注意で・・・

と繰り返し説明した。

退院後、自宅に帰ると、家の中には、彼が壁に叩きつけて壊したラジオが

消えていた。

妻や娘にも聞いてみたが、そんなものは見ていないという。

そもそも彼の自宅にはラジオというものは存在していなかった筈であり、

それならば、尚更、あの時のラジオは、どうして彼の家に有ったのか?

全てが謎であったが、彼には、あのラジオから流れていた音楽が全ての

元凶であることは明白だった。

この謎のラジオは、確かに実在する。


  


Posted by 細田塗料株式会社 at 18:43Comments(3)

2017年01月27日

そのフロアが使われない理由!

サインディスプレイ部 営業のKです。

皆様、コニャニャチワ!

今日の夜は、お客さんの新年会ですので、早い時間に

サクっと、1話アップさせて頂きます。

少し長めかもしれません。

ごめんなさい。

また、

怖くない話ですが、もしかすると、怖くて笑ってしまうかもしれません。

それでは・・・・どうぞ!



俺の後輩が体験した話である。

その後輩は、金沢市内の会計事務所に勤めている。

そして、この話は、その後輩が、その会計事務所に勤め出してから3年くらい

経過した頃の話である。

実はその会計事務所というのが、金沢市内にある、とあるビルの2階の

全フロアを使っていた。

そして、1階には、その他、いろんなショップが入っているらしい。

そして、そのビルなのだが、ビル自体は5階建てなのだが、実際には

彼が勤める会計事務所が入る2階よりも上の階、つまり3階から5階までが

完全に空きフロアになっているらしい。

しかも、異様なのは、2階から3階へと上がる階段が、まるでバリケードの

様な鉄製の壁が作られており、完全に封鎖されているということ。

そして、当然、エレベータもあるのだが、3階から上が空きフロアになっている

という理由で、通常は使用出来ないようにされている。

更に、管理する不動産会社は、テナント募集をしないばかりか、たまに問い合わせ

が有ったとしても、何らかの理由で断っているというから、ビルの入居者の間

でも、事故物件?という様な憶測が飛び交っていたらしい。

実際、その話も全くのデマとは言い切れない様な事例が、いくつも存在した。

例えば、夜に1人居残って残業をしている時などには、3階から、バタバタという

足音が聞こえたり、ズルズルと何かを引き摺るような音が聞こえてきたりする。

更に、真夜中に偶然そのビルの前を通った従業員や、取引先の人が、真っ暗なビルの

中で、3階、4階、5階の窓から、何かボーっとした明かりのようなものが、移動

していくのを見たという事も日常茶飯事であり、また雨の日などには、屋上から

身を乗り出すようにして、下を覗き込む女性の姿が目撃されていた。

そんな感じだから、不動産会社の人が来た時や、古株の社員に、それとなく聞いて

みるのだが、皆、真顔で、

知らない方が良い事もあるから・・・・。

と口を噤んでしまう。

ただ、彼を含め、若い社員達の間では、いつも話題にのぼるのは、

いつか、上の階を探索しよう!

という事だった。

そして、その機会が、ある日訪れる。

2階のフロアの空調が故障してしまい、業者を呼んで屋上に設置してある空調設備

の修理をする事になったのだ。

彼らは、そういう事なら、いつもは使用出来ないエレベータも一時的に使えるように

なる筈だから、その時に、皆で探索してしまおうと意気込んだ。

当日は、社長や偉い方達には、無理やり出張や、急な外出の予定を用意して、

空調業者が来るのを待った。

そして、業者が来ると、待っていた不動産会社の人間と軽く打ち合わせを

していた。

ただ、確かに屋上にある空調設備は大掛かりなものかもしれないが、それにしても

当日訪れた業者の人数は、普通は考えられないような人数であり、全部で

20人くらいが来ていたという。

そして、そのうちの2人だけが、2階のフロアの空調機器の修理を担当し、

それ以外は全て屋上での作業とのことだった。

いよいよ作業が開始され、2人の業者が2階のフロアへやってくると、

待ち構えたようにして、質問したらしい。

不動産会社とは、どんな打ち合わせをしたのか?

そして、何か変わった事は言われなかったか?

そんな質問だった。

最初、言葉を濁していた業者さんも、あまりのしつこさに根負けしたのか、

ぶっきらぼうに答えてくれたらしい。

不動産会社の人に言われたのは以下の2点。

・出来るだけ多くの人数で、手早く作業を終えて欲しいという事。

・作業にあたり、エレベータは利用できるが、絶対に屋上以外のフロアには

行かない事。つまり、エレベータの3階~5階のボタンは押すな!という事。

この2点だった。

ただ、話し終わった業者の人が逆に聞いてきたらしい。

今言った事は絶対に不動産会社の人には言わないで欲しいのだが、実際、自分達も

今回の作業は、???な点が多いのだが、中でも、こんな作業に代金が高くなるのを

承知の上で、大人数を集めさせるというのは理解出来ないのだが、もしなして、この

ビルには何か、いわくの様なものがあるのか?と。

彼らは、いえ、何も無いと思いますよ!と言い、その場は誤魔化したらしい。

それから彼らは作戦会議?を開く。

やっぱり何かあるのは間違いない!と。

そこで、尻込みする者を除いた者達。彼を含む男性社員3人でいよいよ3階から上の

フロアを探索することにした。

自分の会社が入っているビルなのだが、エレベータを利用するのは初めてであり、

彼らは、それだけで緊張してしまった。

そして、やはり最初は怖いので、先ずは屋上に行って作業をしている人に挨拶してから

順番に降りてこよう、という事になった。

ずっと使われていなかったエレベータは、ギシギシとかキーという嫌な音を出しながら

屋上へと上って行った。

それでも、エレベータは順調に上へと昇っていく。

だが、次の瞬間、彼らは凍りついた。

エレベータは、屋上までいかず、そのまま5階のフロアで停止したのだから。

誰もいない筈の5階で誰かがエレベータのボタンを押したというのか?

彼らに緊張が走る。

彼らは、エレベータのドアが5階で開いたら、すぐにドアが閉まるように、

閉じる、のボタンを連打した。

しかし、次の瞬間、5階へと到着したエレベータは、やっくりとドアを開き、

そのまま、そこがあたかも終着点であるかのように、一向にドアが閉まらなかった。

沈黙が流れた。

が、彼らの1人が、

ちょうど良いだろ。さっさと探索してしまおうぜ!と言い、その言葉に

急かされるようにして彼らはエレベータから降りた。

そこは、カーテンを閉めている訳でもないのに、昼間だというのに、異様に

暗かった。

それでも、進めないほど暗いという程でもなかったので、彼らは周りを警戒

しながらも、ゆっくりと前へと進みだした。

すると、突然、背後のエレベータが閉まり、そのまま屋上へと上がっていった。

完全に取り残されたような気がして、居てもたってもいられなくなる。

そこで、彼らは、2階に残った仲間へと携帯で電話してみる。

だが、ありえない事に、携帯の電波は圏外を示していた。

少しずつ、暗闇に目が慣れてきた彼らは、近くに落ちている武器になりそうな物を

拾った。

それは、ほうき、とかモップなどの掃除用具であり、とても武器と呼べるようなものでは

なかったが、それでも、その時の彼らには、それだけでも十分に心強いものだった。

それにしても、そのフロアの焦げ臭いような、カビ臭いような臭いは、酷いものだった。

彼らは、片方の手で鼻をつまみながら、一歩一歩前進した。

目が慣れて視界が確保できるようになると、色んな事がわかった。

そこは、以前は、事務所として使用されていたらしく、オフィス用のデスクが

整然と並べられていた。

まるで、つい今まで誰かがそこで仕事をしていたかのような気さえしてくる。

そして、そこで、先頭をあるく1人の足が止まった。

どした?

と問いかける他の2人。

しかし、次の瞬間、先頭にいた1人が、逃げろ!と言いながら反転し、エレベータの

方へと走り出した。

他の2人も、何?どした?と前方を伺う。

すると、彼らは見てしまったらしい。

前方のドアが少し開いていて、そこから顔を半分くらい出している女の姿を!

その姿は、異様であり、まるで首だけがするりと伸びてドアの隙間から覗いている

ようであり、また、その顔は、怖いくらいに彼らを睨みつけていた。

他の2人も、先頭の1人に続き、エレベータの方へと逃げ出した。

しかし、エレベータまでたどり着き、ボタンを押すが、どの階を押しても

全く反応が無い。

どうする?

お互いが顔を見合わせる。

すると、背後からピタッピタッと濡れた裸足の足で、ゆっくりと近づいて来る

ような音が聞こえてきた。

もうすぐ先程のモノが、ここまで来てしまう!

そう思った彼らは、急いで階段を目指した。

階段は、予想通りというか、当然なのだが、普通に使用出来た。

ただ、更に暗く、そして何やら濡れているようであり、彼らはゆっくりと

一歩ずつ、確実に4階への階段を降りていった。

4階へ降りると、彼らは、すぐにエレベータの方へと走り出す。

階段を降りていっても、2階には、バリケードがあり、逃げられない、ということが

判っていたから。

そして、再び、ボタンを連打した。

しかし、彼らの願いも虚しく、何の反応も無かった。

すると、彼らの1人が小声で言った。

おい!おい!と。

他の2人がそーっと振り返ると、そこには、5階とは違い、机などは存在せず、

広い空間が有るのみだった。

そして、その中央付近には、何やら坊さんのような集団が一心不乱に何かを

呟いていた。

それは、彼らにも、何かのお経のようなものだということは、判ったらしい。

そして、次の瞬間、突然お経のような声がピタっと止まり、その集団が、一斉に

彼らの方を向いた。

彼らは、思わずヒッと声を出してしまった。

すると、その声に呼応するかのように、その坊さんらしき集団は、うねうねと

地を這うようにしながら、こちらへと近づいてきた。

再び、彼らは、階段へと逃げた。

もう、音を出さないように等と、気にしていられなかった。

そして、3階へと暗い階段を降りて行く。

しかし、その階段は、両脇にまるで人形のようなものが置かれており、暗さと

相まって、更に不気味だった。

しかし、彼らはすぐに気付く事になった。

それらは、人形ではなかったという事に。

彼らがゆっくりと降りて行くにしたがって、その両脇の人形達は、ゆっくりと

彼らの方へと、覆い被さってきた。

目が慣れてくると、それは明らかに人間の姿をしており、そしてその顔や

動き、そしてまるで頭の中に囁いてくるような低い声が、それらが

決して人間ではないことを彼らに教えていた。

捕まったら、終わりだ!

彼らの誰もがそう思った。

だから、彼らは、正直、怖さで硬直していたのだが、それでも力を振り絞って

それらを押しのけるようにして、階段を降りて行った。

そして、振り返ると、5階に居た女、そして4階に居た坊さんの集団が

まるで階段を滑り降りるようにして、グングンと近づいて来る。

彼らは、その場で、迷ったらしい。

そのまま、階段を2階まで下りていけばよいのか?それとも、もう一度、エレベータ

を目指せばよいのか?

しかし、その結論は、半ば強制的に押し付けられる形になる。

2階からは、別の得たいの知れない黒い姿をしたモノ達が、3階へと階段を

上がってきていたから。

彼らは、神様に祈りながら、急いでエレベータの方へ走り出した。

そこで、またエレベータが来なかったとしたら?

誰もがそう考えたが、彼らには、もうその道しか残されてはいなかった。

バタバタと走る彼ら。

すると、前方に明るい空間が見えた。

エレベータが3階で大きな扉を開けたまま、停止していた。

助かった!

そう思ったが、次の瞬間、

もしも、あれに乗れなかったとしたら、もう全て終わりだ!

と考えると恐怖で足がもつれそうになった。

だが、何とか、全員が無事エレベータへとたどり着き、飛び込むようにして

エレベータに乗り込むことが出来た。

そして、起き上がり、2階のボタンを押そうとする彼らの目には、すぐそこまで

やってきている異形のモノ達の姿が映った。

はやく、2階のボタンを押さなければ!と思った途端、自然にエレベータの

ドアが閉まった。

そして、そのまま2階へと降りていき、2階へつくと、ギギーという音と共に

エレベータのドアが開いた。

そこには、心配そうな顔で待っている同僚達の顔があった。

そして、普通の状態ではない、と察した同僚が、エレベータに乗り込み、彼らを

助けようとした。

すると、その瞬間、エレベータの定員オーバーのブザーが鳴り響いた。

確か、空調業者が来た時には、もっと大勢で普通に乗れていた筈のエレベータ。

それが、彼らと彼らを助けようとした二人の同僚が乗っただけで、定員オーバー。

その場に居た全員が凍りついた。

それから、何故か、屋上で作業していた業者さん達は、何事も無く作業を終え、

無事に1階へと降りてきた。

その後、彼らは、本気で社長に直談判して、このビルで過去に何が起こったのか?

ということを問いただしたが、相変わらず、その話は、誤魔化されたまま、終わる。

その後、彼らは、当然のことながら、その会計事務所を辞めた。

そして、今は、別の会計事務所で働いているのだが、実は、いまも、そのビルは

金沢市内のとある場所に、ひっそりと建っている。

そして、相変わらず、3階から上のフロアは、開かずの間になっているという。

この雑居ビルは、実在する。



  


Posted by 細田塗料株式会社 at 11:33Comments(1)

2017年01月26日

呪われた車から・・・。

サインディスプレイ部 営業のKです。

いや~、不思議なもんです。

書こう書こうと思ってると書けないのに、別にどうでも良いや、と

思っていると、どんどん書けちゃいます!

え?勿論、怖い話の事ですけどね。

しかし、仕事の休憩中でも、今度はどの話を書こうとか、考えてます。

本当は片岡義男みたいなスタイリッシュな文章を書きたいんですが、

やはり、才能が・・・・・(涙)

ということで、娘は隣の部屋でゲーム実況を配信してますが、

気にしないで、怖くない話、スタートです!


後輩に、古い車をレストアしては、楽しんでいる男がいる。

古いといっても、1980年代~1990年代くらいの車なのだか、確かに

その当時の車をレストアしてみると、個性的な車も多く、楽しそうだった。

だから、俺も暇を見ては、彼の趣味を手伝っていた。

何を手伝うのかと言えば、解体屋さんに行き、パーツを探すのである。

もう何件かの解体屋さんとは、親しくなってしまっており、頼んでおいた車体が

入ると、すぐに連絡をくれ、彼は仕事もそっちのけで、解体屋さんへと車を

走らせた。

そんな感じの後輩だったので、彼女もいる筈もなく、それでも十分に幸せな

日々を過ごしていた。

ある意味、羨ましいくらいに。

そして、ある日の土曜日、家でゴロゴロしていた俺に連絡が入った。

電話に出ると、やけに興奮した声で、とにかく◎◎町の解体屋に来てくれ!

という事だった。

正直、面倒くさいとも思ったが、やけに興奮した後輩の声に、やはり興味が

沸いてしまい、そそくさと指定された解体屋へと向かった。

解体屋に着くと、後輩が満面の笑みで迎えてくれた。

そこで、何がそんなに嬉しいのか?と聞くと、ずっと昔から探し続けていた

車がやっと見つかったのだという。

そして、彼が指差す方を見ると、そこには懐かしいトヨタのセリカという車が。

へぇー、懐かしいな!という俺に対して後輩は、驚くのはまだ早いとばかりに、

車検証を見せてきた。

セリカGT-TSとなっている。

最初、ピンと来なかったのだが、じっくり見てみると・・・。

その車は、今も続くWRCラリーの中で一時期だけ何でもありというとんでもない

規格で成立していたグループBという最強クラス。

そのグループBでトヨタが勝つために、200台限定で販売したホモロゲーション・

モデルだった。

ラリーでは、400~500馬力くらい出ていたはずだ。

とにかく、なかなかお目にかかれる車ではなかった。

昔は俺も憧れていた車であり、ついつい見入ってしまった。

俺は、一緒に見ていた解体屋のおじさんに、よくこんな車見つけましたよね?

それに程度も悪く無さそうだし・・・・。

たぶん、高いんでしょうね?

と聞くと、何故か口篭ってしまう。

すると、後輩が横から口を挟んだ。

だから、高くても良いから、売ってくれって言ってるんですけどね。

でも、売らないって言うんですよ。

そんなの信じられますか?

解体屋のおじさんに絡んでいる。

おじさんは、

◎◎君が、いつもその車の話をしているから、せめて見るだけでも、と思って

呼んだんだけどね。

でも、本当にこれは売れない車なんだ。

ごめんね。

と繰り返す。

それからも、後輩とおじさんは、ずっと、そのやり取りを繰り返している。

確かに、この車を売らないっていうのも勿体無い話だよなぁ、と思いつつ

俺は車の中をくまなく見て回った。

すると、シートの裏や、ダッシュボートの中など色んな場所から、あるものが

見つかった。

お札だった。

しかも、車内に貼ってあるということは、車内に何かが出るのか?

そして、それを車の外へ出さない為のお札なのか?

そう思った。

だから、しつこく食い下がっている後輩に、言ってやった。

おい、お前の大嫌いなものが貼ってあるぞ?

慌てて車に駆け寄る後輩。

おじさんも、やれやれといった顔で近づいてきて、こう言った。

わかっただろ?この車は、そういう訳ありの車だから。

だから、もう潰しちゃうしかないんだよ!

しかし、いつもは怖がりな筈の後輩が、その時ばかりは食い下がってきた。

それじゃ、幽霊が我慢できるなら、売ってくれるんだ?

そんな事まで言い出してしまう。

すると、いつのまにか雨が降り出してしまう。

まだお昼過ぎだというのに、どことなく暗くなる空。

すると、何を思ったのか、おじさんは、後輩にこう言った。

そこまで言うなら、運転席に座ってごらんよ!

ただし、1人だけでね。

それで、1時間も座っていられるなら、考えても良いよ!と。

後輩は、もう舞い上がってしまい、そそくさと運転席へ座る。

その姿を見ていると、本当にこの車が好きなんだな、というのがよくわかった。

それから、手招きするおじさんに連れられて俺は事務所に入る。

そして、おじさんが出してくれたコーヒーを飲みながら、ぼんやりと

遠くの車の中ではしゃぐ後輩を見つめていた。

すると、おじさんが、こう切り出してくる。

K君って、そういうのが見える人?

そう聞かれて、いえ、全然、と誤魔化した。

すると、おじさんは、こう続けた。

本当はね。◎◎君にあの車、売ってあげたいんだよ。僕も。

でもね。あの車に乗った人は皆、無事ではすまないみたいだから・・・。

単なる噂とかではなくて、本当に危険な車なんだよ。あれは。

だから、K君からも、彼に言ってあげてよ。

諦めろって・・・。

K君も彼の葬式なんかに出たくはないだろ?

なんか真剣なおじさんの口調に、圧倒されてしまった。

そして、まあ確かに本当に危ない車っていうのは、存在するからな、と思っていると

突然、向こうから彼がこちらに向かって走ってくるのが見えた。

足が絡まって何度も転びながら走ってくる後輩の姿は、明らかに尋常ではなかった。

慌てて、彼の元に駆け寄る俺とおじさん。

すると、後輩は、目から涙を流しながら、過呼吸気味になりながら、何かを

訴えているのだが、まるで言葉にはなっていなかった。

それで、後輩を事務所に連れて行き、コーヒーを入れて、一息つかせる事にした。

しかし、彼は、いつまで経っても落ち着くことはなく、そのうち、まるでパニックに

なったかのように、暴れだす。

普通の状態ではない、と思った俺は、急いで救急車を呼んだ。

その間も後輩は、ずっと

来るな~

近寄るな~

と訳のわからない言葉を繰り返した。

そして、しばらくして、救急車が到着すると、俺も同乗して病院へと向かった。

それから病院に着くまでの間、後輩の心拍数や血圧は、ありえない数値まで低下した。

それから、後輩は、色々と検査されたあげく、精神病院へと送られてしまう。

何か難しい病名だったと記憶しているが、簡単に言えば、許容量を超えた恐怖に

よって、精神が崩壊してしまったという事だった。

その後、一度、その解体屋へ足を運んだのだが、その時はまだ、その車は、そこに

あった。

ただ、解体屋のおじさんは、突然の病で、危篤状態だと聞いた。

そして、帰り際、その車の方を見ると、車の後部座席の窓から、じっと

こちらを睨みつけている女が2人座っていた。

これが、後輩を・・・と思ったが、それ以上はとてもではないが近づけなかった。

そして、後輩は、今も精神病院に入院したままである。

病室の隅っこに座った女が、睨んでくる、という言葉を呟きながら。

この解体屋は、今も実在する。


  


Posted by 細田塗料株式会社 at 20:19Comments(3)

2017年01月25日

その廃村には近づいてはいけない!

サインディスプレイ部 営業のKです。

お久しぶりです。

皆さん、お元気でしたか?

いよいよ、今夜から、ユルユルと復活します。

これからは、以前から書こう書こうと思っていた

資本主義社会におけるマクロ経済の変遷とそれに伴う実践的競争力、という

問題について、グローバル且つワールドワイドな視点でお届けしていきたいと

思っておりますので、宜しくお願い致します。

この点について論ずるには、まずマルクス資本論における功罪というものにも

言及しなければなりません。

言うなれば・・・言うなれ・・・いう・・・・・・ううううううううう

すみません。

やっぱり無理です。

怖い話しか書けません。

この程度の奴ですので、これからもお気軽にお付き合いくださいませ!

数日間の休息?のお陰で、何本かの話を書く事が出来ました。

まあ、待っている読者様など、殆どいないのは承知しておりますが、

やはり、知っている怖い話を誰かに話せないのは体に悪いです(キッパリ!)

ということで、復活した、怖くない話、スタートします!



友人に廃墟マニアではなく、廃村マニアの男がいた。

彼は廃村らしき情報を見つけると、いつも1人で出掛け、そして廃村を

徹底的に調べるのである。

装備も、まるで登山かキャンプにでも行くのか?と思えるほどの重装備で。

そして、ビデオや写真を撮っては、それを編集して、楽しむらしい。

そこまでやるなら、いっそのこと、Youtubeにでもアップして小遣い稼ぎ

でもすれば良いと思うのだが、彼は、そういう事には興味が無いらしい。

では、何故、廃墟ではなく、廃村なのか?

いつもこの質問をすると、必ず即答で返事が返ってくる。

廃墟は、1人で探索するには怖過ぎるそうである。

団体行動を嫌う彼は、大前提として、1人で行動する、というのがあるらしい

のだが、さすがに1人で廃墟に行く度胸は無いらしい。

それに比べると、廃村は、ある程度車で移動出来、屋外ということもあって

それほど怖さは感じないのだという。

そして、廃村だと思って行ってみると、まだ1人だけ住居者が居たり、また

現地で色んな方にも出会えるので、怖いというよりも、楽しいと言っていた。

その時までは・・・・。

その日、彼はある事件があってから、村人が1人もいなくなったという噂が

あるらしい村の情報を仕入れてくる。

そして、さすがに1人で行くのは気味が悪いので、一緒に行かないか?と誘ってきた。

勿論、俺は即答でお断りしたのだが・・・。

ただ、まるで都市伝説の杉沢村のような場所が実際に有るとは思えないけど?

と嫌味を言ってやったのを覚えている。

ましてや、その村というのは、金沢市近郊にあるのだという。

そんな話は聞いた事が無かった俺は、

まあ、頑張ってくれ(笑)

と彼を送り出した。

そして、当日、彼は1人で計画を実行に移す。

生憎の雨模様だったが、そんなものでは彼のフロンティア精神?は全く揺るぐ

事はなかった。

家をスタートし、30分くらい走ると、既に辺りには民家もコンビにも無くなる。

あるのは、既に通電されていな古い自動販売機くらいのものだったらしい。

その光景に彼は心躍らせた。

そして、更に車を走らせ村に近づくと、うっすらと霧が出てきたという。

さすがに気味が悪くなってしまい、彼は正直なところ、

やっぱり、中止しようか・・・と思ったらしい。

ただ、そうしていると、少しずつ雨が弱まり、うっすらと青空も見え出した。

これなら大丈夫かも?

そう思いなおし、彼は車を進め、全く人気の無い村の中を進んでいった。

そして、村のはずれまで行き、そこからUターンして、ちょうど村の真ん中

辺りで車を停止させた。

そして、一軒一軒、村の家を見て回る。

納屋や倉庫らしき場所も見て回ったが、どこも埃はかぶっているが整然と

しており、何かの事件があった場所とは到底思えなかった。

そして、少しがっかりしつつ、車に戻ろうとすると突然背後から声を掛けられた。

彼は心臓が飛び出しそうになるほどびっくりしてしまう。

そして、急いで振り返ってみる。

そこには、まだ20代くらいの女性がひとり立っていた。

そして、彼にこう話しかけてきた。

こんにちは。

はじめまして。

私は◎◎という者なんですが、実は昔、私の祖父母がこの村に住んでまして・・・。

私も小さい頃、一度親に連れてきてもらった事があるんですけど・・。

すっごく懐かしくて。

でも、祖父母の家は、しっかりと釘が打ちつけられていて入れないんですよね。

でも、やっとここに来れたので、出来たら、その家に入ってみたくて。

だから、もしかしたら力を貸して頂けないかな?と思い、声を掛けてしまいました。

こんな感じだった。

彼は、びっくりしたが、どうせ、このまま帰るなら、せめて一軒でも良いから、

家の中を見てみるのも悪くないかな、と思い、

そういうことなら、協力させて貰いますよ!

と二つ返事で快諾した。

それに、その女性というのが、とても綺麗で可愛かったから、というのも、彼に

快諾させた要因のひとつであることは間違いなかった。

それで、彼はその女性に案内されるままに後ろをついて行った。

色んな会話をして、

ああ、今風の子だけど、良い子だなぁ、と思ったらしい。

そんな風に会話を楽しみながら歩いていると、一軒の大きな家の前に出た。

明らかに、この廃村で一番大きな屋敷だった。

そして、彼は、その女性に頼まれるまま、釘が打ちつけられた雨戸をはずし、

何とか、家の中に入れるようにして、作業を終えた。

そして、

せっかくですから、どうぞ、一緒に中を見ませんか?

と言われ、これまた二つ返事で快諾する。

家の中に入ると、この村がいつから廃村になってしまったのかは分らないが、

それにしても、埃1つなく、つい今まで誰かが生活していたかのような

内部だったという。

そして、1階を見て回り、2階へと上る階段を上がりかけた時、彼は

ある事に気付く。

この女性は一体どうやって、この場所まで来たんだ?

車なんか、どこにも無かったし、それに歩いて来れる距離じゃない!

それに、廃村の中で、見ず知らずの男を見つけて、こんなに簡単に声を

掛けてくるというのも・・・・。

彼は背中に冷たい汗が流れるのを感じた。

そして、心の中ではもう、

早く此処から出なければ!

という焦燥感しか無かった。

だから、彼は、何気にそーっと階段から降りて、先程の壊した雨戸の方

を目指した。

すると、階段の上にいる筈の女性が、雨戸へと続く廊下に立っていた。

右手に包丁らしきものを握り締めて・・・。

なんで?

さっき、俺よりも先に2階へ上がっていったのに・・・・。

もう彼の頭の中は完全に恐怖で満たされていた。

すると、その女性は、俯いたままポツリポツリと小さな声で何か喋りだす。

最初は何を言っているのか、分らなかったが、彼女の声が少しずつ大きくなってくる

と、はっきりと聞き取れるようになる。

痛かった・・・・

痛かったの・・・・

私、悪くないのに・・・・

だから、殺してやったの・・・・

そう・・・・みんなを・・・・

そして、突然ゲラゲラと笑い出した。

彼は

俺も殺されるのか?

こんな時こそ、冷静にならなくては・・・・

そう自分に言い聞かせ、何処か逃げ道はないか、と必死で探した。

すると、前方の廊下に立つ女は、よく見ると、右手右足、そして左手左足、と

まるで変なロボットのように小刻みに前へと歩いてくる。

彼は、とっさにその女の方へと走り出した。

人間とは思えない、しかも包丁を持った女に向かって走っていくのは恐怖

以外のなにものでもなかったが、それでも、彼にはギリギリで雨戸から

飛び出せるという確信があったらしい。

そして、なにより、彼に残されている逃げ道は、もうそこにしか無かったから。

雨戸から彼が飛び出す瞬間、彼の目には、俯いた顔を上げた女の姿があった。

その顔は、ひび割れたような亀裂が顔一面に広がっており、先程の可愛さは、

完全に何処かへ消え去っていた。

そして、車へ向かって走る彼の背後から、まるで獣の鳴き声のような

キー、キーという声が聞こえてきた。

そして、その声は、ダダダダーという足音と共にどんどん彼に近づいてきた。

もう車は目の前だったが、運転席に回っていたら追いつかれると思った彼は、

そのままキーレスで車のドアを開錠し、そのまま助手席へと飛び込んだ。

それと同時に車の助手席側のドアに何かがぶつかったような大きな音がした。

彼は急いで運転席へと移動し、ドアを集中ロックし、車のエンジンをかけた。

その女の姿はどこにも見えなかったが、すぐ近くにいるのは、感じる事が

出来たという。

そして、車を思いっきりスタートさせると車の天井を引っ掻くような音が聞こえた。

なので、彼は、車を急停止させた。

鈍い音がして、何かが車の前方に落ちる。

しかし、確認している暇などある筈もなく、彼は再び車を急発進させる。

車は、何かに乗り上げるような鈍い音がした。

それでも、構わず車を走らせ続ける彼の車だったが、すぐにミラーに何かが

映るようになる。

先程の女が、四つん這いになって、追って来ていた。

しかも、その速さは尋常ではなく、彼の車との距離はどんどん縮まっていく。

そして、何度か、車の運転席の窓の近くまで寄って来たが、何とか車を掴ませない

ようにして、運転し続け、しばらくして、県道まで出る頃には、もう見えなくなっていた。

それ以来、彼が廃村探索を止めたのは、言うまでもない。

この廃村は、金沢市近郊に今も実在する。


  


Posted by 細田塗料株式会社 at 21:22Comments(5)

2017年01月20日

うしろの正面だぁれ?

サインディスプレイ部 営業のKです。

皆さん、お疲れ様です。

こちら、金沢は、またしても週末にかけて寒くなってきました。

ところで、そろそろ書き溜めていた怖くない話も底をついてきまして・・・。

新たに書こうとするのですが、書きたい話は沢山あるのですが、

なかなか文章が出てきません。

書ける時には、一晩に5話以上書けたりもするんですが、

完全に頭の中がお休みしてるのか、全く書けません(泣)

また、書けるようになったら、すぐに書いてアップしますので、

気長にお待ちください。

中西様、ファン子様、ちんぱん様、ポン太様、ちはるる様、加賀市M様、

いつも、コメントありがとうございます。

その他の皆様も、いつもお読み頂きまして、本当にありがとうございます。

ということで、とりあえず、1話アップさせて頂きます。

この後は、また書けるようになったら・・・ということで。

それは、一ヶ月後すもしれないし、明日かもしれませんが・・・。

こんな奴ですが、見放すことなく長い目で見てやってくださいませ!

それでは、怖くない話、どうぞ~



以前、このブログで、ネットが普及している現在、霊的なものは、

インターネットなどの回線を使って現れるケースが増えている、という

話をした事があると思う。

理由はわからないが、昔から霊的なものは、ラジオの電波やネット回線など

高速通信手段に便乗するパターンを好むらしい。

実際、霊能者などに聞くと、ネットカフェなどは、はっきり言えば、霊達の

溜まり場、になってしまっている場合が多いらしい。

そして、最近では、インターネットはもとより、メール、ライン、など

様々なものを利用しては、貴方の近くまでやってくる。

今回は、そういう話である。

俺の友人に1人の女性が居る。

シングルマザーであり、一人娘と仲良く暮らしている。

昼間も仕事をしているのだが、それだけでは生活出来ない為、夜は

インターネットを使って、配布された地図のデータ入力のバイトをしている。

だから、仕事から帰宅後、夕食が終わり、まだ幼い娘さんが眠りに就くと、

そこからが彼女のデータ入力の仕事が始まる。

地図の会社からの依頼で、新しく出来た道や、建物などをコンピュータで

デジタルデータとして入力するらしい。

殆どの場合、翌日も昼間の仕事があるので、大体、夜の12時位には寝るように

しているらしいが、それでも忙しい時などは、ついつい午前2時頃まで、パソコン

に向かう事も少なくないという。

そんな彼女は、その日も夜の10時頃からパソコンに向かいデータ入力

を開始した。

何かとても調子が良く、いつつもよりハイペースで作業をこなし、ついつい

熱が入りすぎ、気が付くと、時刻は午前2時を回っていた。

やばい!明日も仕事なのに!

そう思い、慌ててパソコンをシャットダウンしようとした。

が、それと同じタイミングで1通のメールが入ってきた。

なかなかパソコンがシャットダウンされないこともあり、メール自体もどうやら

迷惑メールではなさそうなので、彼女はそのメールを開封してみた。

すると、そこには

かごめかごめ、かごのなかのとりは・・・・・という

童謡のかごめかごめ、の歌詞が書かれていた。

なにこれ?

と思い、差出人を見ると、彼女が今使っているパソコンからであった。

なんで?私が差出人になってるの?

そう思い、何か気持ち悪くなった彼女は、そのメールを消そうとする。

だが、何度消そうとしても、そのメールは消えてくれず、その代わりに

うしろのしょうめん、だぁれ?

という歌詞だけが、連続して増えていく。

え?なんで?

と思い、頭の中はパニック状態。

急いで、再び、パソコンをシャットダウンしようとするが、相変わらず、

何の反応も無い。

すると、突然、シャットダウンの画面ではなく、画面が真っ黒になる。

そして、その画面には、パソコンに向かう彼女の後ろにもう一人別の

人間が映っていた。

髪の長さから女性に見えたという。

顔までは見えなかったらしいが、それが人間でない事はすぐに判ったという。

そして、ソレは、彼女の耳元で

うしろのしょうめん、だぁれ?

と聞いてくる。

そして、

わからないよね?じゃ、今見せてあげるね~

といい、顔を徐々に下ろしてくるのが見えた。

なんとなく、機械的な、合成されたような声に聞こえたらしい。

彼女に霊感は無いらしいが、それでも、その顔は絶対に見てはいけないものだ、と

感じたという。

だから彼女は思いっきり目を閉じた。

しかし、次の瞬間、その女の手が彼女の首筋を撫でた。

とても冷たく、ガサガサした感触だった。

ヒッと声を上げ、思わず彼女は目を開けてしまう。

そこには、恐ろしい顔の女が映っていたということだが、細かい部分は、まるで

限界を超えた、気が狂ってしまうような恐怖を脳が本能的に防衛し、消してしまった

ように、記憶から欠如していた。

それから、その時、彼女はソレの顔をみてしまったのかもしれないが、次の瞬間、

とっさにパソコンの電源をコンセントから抜いた。

そして、同時に彼女自身も意識を失った。

翌朝、彼女が目を覚ますと、パソコンの電源は切れていた。

コンセントが外れていたから当然なのだが。

そして、念の為、パソコンの電源を入れてみたが、二度と起動する事は

なかったという。

特に画面には、ヒビのような亀裂が入っていたらしい。

そして、もしも、あの時、とっさにパソコンの電源を切らなかったら、一体

どうなっていたのか?を考えると、恐ろしくて居てもたってもいられなくなった。

それから、俺に相談がきた。

俺自身も良くわからなかったが、以前似たような経験をしてから、パソコンの

画面は、映り込みが出来るだけ少ないマット(つや消し)画面にしており、

それ以後、パソコンの画面を通しての怪異は収まっていたので、一応、

アドバイスとしてそれを伝え、念のために護符も渡した。

そういえば、以前、霊能者の知人に言われた事があるのたが、昔から霊は

鏡の中を通って移動するという話があるが、それは本当らしく、現代では、

風景が映りこむもの全てが鏡として利用されるらしい。

だから、パソコンであれ、スマホであれ、利用する時には、画面には出来るだけ

鏡のように映りこむものは避けた方が良いですよ!との事だった。

彼女に対して、その時、その霊が何をしたかったのか、は判らないが、

少なくとも、パソコンの画面を艶消しタイプに変えてからは、とりあえず

怪異は発生していないという。

自宅や会社で怪異に悩まされている方がいるとしたら、映り込みのない艶消しの

画面に交換してみるのも良いのかもしれない。


  


Posted by 細田塗料株式会社 at 21:14Comments(2)

2017年01月16日

その占いを聞いてはいけない!

サインディスプレイ部 営業のKです。

皆さん、お疲れ様です。

私事で恐縮ですが、今日は本当に悪いことばかりの

1日でした。

この運気を明日に持ち越さない為にも、今日は医者から

止められているお酒を飲みまくって寝ることにします。

怖くない話は、アップしておきますね!

おやすみなさい!

皆さんの明日が良い1日になりますように!





これは、俺の後輩の女性が体験した話である。

その日、彼女は、よく当たると評判の占い師の所へ友人と出向いた。

俺は占いというものは一切信じない、というか、占いで自分自身が不安

になったりするのが嫌という理由で、占い師というものには縁がない。

ただ、その占い師というのは、いつもお客さんで一杯であり、かなり前から

予約しないと観て貰えないほどの人気だそうだ。

その店に到着し、予約した名前を告げると、すぐに中に入ることが出来た。

そして、しばらく、というかかなりの時間、待たされたらしい。

そして、いよいよ占い師が登場。

が、すぐにとても嫌な顔をされたという。

彼女達は、少しムッとしたが、それでもせっかく予約して入れたのだから、と

我慢して占いをしてもらう事にした。

そして、占い師は、まず彼女の友人の手相を観たらしい。

そして、色々と質問され、タロットなども登場し、それなりに順調に占いは

進んだという。

確かに、その占い師が言う言葉には、驚くほどの眼力と説得力を感じたという。

この人は本物だ!

彼女は、そう実感したらしい。

そして、彼女の友人の占いが終わる。

いよいよ自分の番かと思い、占い師の前へと体を乗り出す彼女。

しかし、占い師は、こう言い放ったらしい。

貴女には占うべきものは有りません。

いや、私には占えません。

それだけです。

代金は必要ありませんので、このままお帰りください、と。

予約して、やっとお店に訪問でき、そして長い時間待たされたあげく

そんな事を言われてしまい、彼女は激怒した。

そして、かなりの言い争いになったのだという。

そして、何より彼女が不安に思ったのは、

自分には未来という物が存在しないのではないか?

つまりは、もうすぐ死んでしまう。

だから、占いが出来ないのではないか?

そういう事だったらしい。

だから、半分泣き顔になりながら、

先生もプロなら、何でも言ってくれるのが本来の姿ではないか。

自分には、何を言われても、受け入れる覚悟はあるので!

そう訴えたらしい。

だが、その先生は、少し困った顔をして、こう言った。

私が占えないと言ったのは、そういう意味ではありませんよ!

でも、貴女の仰る事も確かにもっともですね。

私もプロとしての自覚が足りませんでした。

ただ、私も災難が降りかかるのだけは避けたいので・・・。

そうですね。

少し時間を頂ければ、貴女の疑問に対する答えを手紙にしてお渡し出来ます。

だから、しばらくお待ち頂けますか?

そう言って、奥へと引っ込み、そして30分位して、再び手紙らしきものを

持って現れた。

そして、

ここに、貴女の疑問に対する答えが書かれています。

ただし、約束してください。

ひとつは、この手紙は、眩しい位に明るい場所で読むこと。

そして、読んだらすぐに燃やす事。

そして、この店には、もう二度と近づかないこと。

そして、出来る事なら、この店に来たこと、更に私の名前も忘れてくれると

助かります。

大変だと思いますけど、頑張ってくださいね!

そう励まされたという。

一体、この手紙には何が書かれているのだろうか?

彼女はとても不安になった。

そして、眩しいくらいに明るい場所といわれ思いついたのが、ゲームセンター。

彼女は友人と2人で急いでゲームセンターに向かう。

不安な気持ちもゲームセンターの人ごみのなかにいると少しは和らいだという。

そして、ゲームセンターの中でも一番明るそうな場所を見つけ、彼女は占い師

の先生から貰った手紙を開けた。

そして、そこには、こんな文章が書かれていたという。

先程は失礼いたしました。

取り急ぎ、要点だけを書かせて頂きますので、この後の事は貴女自身、そして

周りの信頼できる、お仲間とよく相談されるのが良いと思われます。

先ず、貴女には、とてつもない霊が憑いています。

悪霊の類だと思いますし、とても強い霊だと思います。

その霊はいつから貴女に憑いているのかは判りませんが、貴女の守護霊達も

これまでは何とか貴女をかろうじて守ってこれたのですが、もう限界のようです。

守護霊が徐々にその悪霊の取り込まれています。

だから、もうすぐ貴女の周りには悪霊しか居なくなってしまい制御が効かなく

なります。

今日、私の元に来られた時も、その悪霊が貴女の背後から、貴女に味方するもの、

アドバイスするものに、明らかな敵対心と攻撃の意志が感じられました。

私が貴女に対して、占うことが無い、占えないと言ったのはそういう意味です。

今日も恐ろしい顔で、ずっと私を睨みつけていました。

残念ながら私には、その悪霊に対抗できるだけの力はありません。

いや、もしかすると、どんな霊能者でも対抗は不可能だと思われます。

ただ、貴女の持ち物の中に強力な護符が入っているのが判りました。

その護符は、その悪霊も苦手なのか、手出しできないようです。

ですから、その護符を授けてくれた人の元に、頼るのが良いと思います。

難しいかもしれませんが、今はそれしか手は無いと思います。

もう残された時間は少ないと思いますので、急がれるのが得策かと

思います。

ご健闘を心よりお祈り致します。

そう書かれていたそうである。

そして、ハッと思い出したそうである。

俺が以前、何気なく渡した護符が財布の中に入っているという事を。

そして、最近、気がつくと知らない場所に立っていたり、自分の中から

誰かの声が、聞こえてきたりしている事を。

そして、俺に相談してきたというわけだ。

なんとか助けて欲しい!と。

勿論、すぐに、その護符をくれた、いつものお寺に連れて行った。

寺に着くと、住職は、いつもとは違い、険しい顔で応対してくれた。

そして、開口一番、

とんでもないものを連れてきたな!

と半分、呆れかえっている。

だが、そんな事は無視して、とにかく頼み込む。

そして、言われたのが、こんな言葉だった。

とんでもない悪霊が憑いている。

この状態で、彼女が生きていられるのが不思議である。

余程、彼女の中は居心地が良いのだろう。

そして、不幸中の幸いか、Kさんが渡した護符が偶然にも

その悪霊には、効力があるらしい。

しかし、その護符では、しばらくの間、護る事は出来たとしても、そのうち、

その護符にも慣れてしまい、効果が無くなる。

その悪霊は、古の昔より、色々な能力者に祓われては、居座り、

そういう事を繰り返しているうちに、どんどん耐性がついてしまっており、

たぶん、この世に存在するどんな教典をもってしても、祓う事は

不可能だろう。

今も、ワシが何かするのではないか、と彼女の背後からじっと

睨みつけているよ。

こんな感じだった。

そして、そのお寺の住職でさえも、冗談なのか本気なのかは判らないが、

正直なところ、此処にも、この女性を連れてきて欲しくなかった。

とにかく、彼女に手を貸そうとするものに対して徹底的に攻撃してくる。

そして、ワシの力ごときでは、到底太刀打ちできるものではない。

そう遠回しに弱音を吐いた。。

もう完全に泣き顔の彼女は、

もう私死ぬんですか?

そう聞いたのだが、

いや、貴女は死なないよ。

現時点で生きてるという事は、この悪霊は貴女を

殺すつもりはないよ。

殺すつもりになれば、いつでも出来る筈だから。

死ぬのは、貴女に関わった者達。

ただ、貴女自身も、このままいくと、この悪霊に支配されて、完全に

コントロールされてしまう。

利用されてしまう、ということかな。

そう返された。

もう涙が止まらない彼女。

沈黙の時間がしばらく流れた。

すると、その住職は、

まあ、こういう場合だからしょうがないか。

目には目を。歯には歯をっていうくらいだから。

駄目元で頼んでみるから、ちょっと待っててくれ!

そう呟いて、どこかへ電話をかけた。

そして、嬉しそうな顔で戻ってくると、

今からrすぐに出かけるぞ。

貴女は運が良いよ。

助かるかもしれない。

うまくいけば!。

そう言って、出掛ける用意を始めた。

その後、とある人物の元へと向かい、ほんの短い時間で彼女に憑いた

悪霊というものは、完全に消えてしまった。

俺も立ち会ったのだが、とてつもない悪霊が存在するのと同じように、

とてつもない、更に上を行く霊能者というのも実在するのだと

思い知らされた。

まあ、実は霊能者とは言えないのかもしれないのだが。

その、とある人物というのが、これまた意外な人物なのだが・・・。

その人物についての話は、近いうちにお話しようと思う。

この話に出てきた占い師は実在する。


  


Posted by 細田塗料株式会社 at 20:51Comments(3)

2017年01月15日

深夜のエスカレータの恐怖!

サインディスプレイ部 営業のKです。

今日は、昼間に高校生の娘が少ない積雪にもかかわらず

一生懸命作った雪だるまを、不注意により、木っ端微塵にしてしまい、

娘からは泣きながら罵られ、妻からはいつもにも増して

冷たい視線を浴びせられました(笑)

皆さん、気をつけましょう!

それでは、怖くない話です。

どうぞ!




これは、あるショッピングセンターでの話しである。

お客さんが、夜間作業として、徹夜で、とあるショッピングセンターに

入るということで、俺が勧めた製品も使用してもらった為、つきあいで

少しだけ仕事を手伝いに行った。

誰でも知っている大型のショッピングセンターであり、レジャー施設も

併設されている関係で、かなり遅くまで人がひっきりなしに行き来している。

だが、夜間作業に入れるのは、そういう一般の方が全員帰ってから。

勿論、安全の為に他ならないのだが、そういう賑やかな空気も、ほんの一時間後

には、静寂に包まれ、怖いくらいである。

しかし、そういった静寂に浸っている余裕も無く、仕事が始まる。

本当なら、製品の取り扱い説明をしてから、さっさと帰宅したかったのだが、

そうはいかなかった。

エントランスの床に貼るインクジェット出力物とそれに上貼りする床用の

ラミネートなどをテキパキと設置図面を見ながら、現場へと置いて回る。

かなりの重労働である。

そして、それは、エスカレータの側面に貼るメディアを指定場所に置いて

回っている時に起こった。

当然、深夜であり、お客さんも居ないので、エスカレータは止まっている。

だから、全部で2ヶ所あるエスカレータを階段の様に上り降りしながら、作業は

順調だった。

ただ、エスカレータの周りだけがライトで照らされており、やはり深夜のショッピング

センターは不気味というほかなかった。

1階からスタートして、少しずつ作業を進める。、

そして、2階へとエスカレータを登る俺の視界に、在り得ない光景が映る。

誰かいる!

そう思って、つい立ち止まってしまう。

前方の上部から、1人の女性が降りてくる。

歩いて降りてくる、というのではなく、エスカレータに乗せられているかのように

スムーズな動きで・・・。

季節は夏なのに、冬物のコートを着込んだ女性だった。

そして、動いてない筈のエスカレータ・・・。

そう、確かに止まっている登りのエスカレータに乗っている俺にとって、それは

ありえない光景だった。

そして、その女は、そうして見ている間もどんどんと下って俺に近づいて来る。

見てはいけない!

そう思ったが、その女性から目を離す事は出来なかった。

ただ、その女はじっと俯いたまま、顔を上げない。

もしかすると、俺に気付いていない、いや、気付いていたとしても興味が

無いのか?

このエスカレータに想いが有って、ただエスカレータに乗っているだけなのかも

しれない?

そう思った。

だが、その女がすれ違い様に、突然、顔を俺の方へ向けた。

顔は俯いたままなのに、俺の方を不自然に向いたその女は、それだけで

不気味だったのだが、その顔を見た時、俺は更に体が硬直した。

まるで、マネキンの様な顔なのだ。

先程までは、笑っていなかった。

だが、今は俺の方を見て、口を閉じたまま、間違いなく笑っていた。

なのに、その顔には生気というものが感じられなかった。

まるでマネキンのような無機質な顔。

そして、俺の横を通り過ぎる女。

俺は、慌てて後ろを振り返った。

今、思えば、見なければ良かったのかもしれない。

その女はエスカレータを下っていくのに、体は前方を向いたまま、首から上

だけが、確実にまだ俺を見ていた。

まるで、映画“エクソシスト”に出ていた少女のように・・・。

その後、その女は、そのままエスカレータを下って行き、どこかへ行ってくれる

のだろうか?

いや、そうであってくれ!

そう強く願った。

が、次の瞬間、その女は、くるりと回転し、そして今、俺が乗っている

のぼり側へと回り込んでくる。

そこで、はっきりと足元が見えた。

エスカレータが動いているかのように見えていたのは、その女が、少し浮いた

状態でつま先を立てたまま、平行に移動していたからであった。

しかし、そんな事に感心している暇など無く、俺は慌てて、エスカレータを

登りきると、そのまま、下りのエスカレータ側へと回った。

このまま、上に登っても作業している人は居らず、どうしても逃げるなら

下の階へ行くという考えしか、浮かばなかった。

ただ、その為には、もう一度、その女とエスカレータですれ違わなければ

ならなかった。

俺は、思いっきり、その女とは反対側を向いて、ダダダダ~と下っていく。

そして、すれ違いざまに、耳元で

やっぱり見えてるんだ?

そんな声が聞こえた。

そして、下の階までエスカレータで降りてから、振り返ると、もう、その女は

消えていた。

他の場所で作業していたお客さんにその話をしたが、全く信じてもらえなかった。

この大型ショッピングセンターは、実在する。


  


Posted by 細田塗料株式会社 at 20:10Comments(2)

2017年01月14日

鏡が撤去されたトイレの恐怖!

サインディスプレイ部 営業のKです。

一夜明けて雪景色かと思いきや、殆ど積雪はありませんでした。

お隣の富山県や福井県では、そこそこの積雪があるみたいです。

とりあえず、積雪がなくて、喜ばなければ・・・。

このぶんだと、予定通り、今夜の片町新年会は決行ですね。

頑張ります!

それでは、怖くない話、いってみましょう!


小学校や中学校でも都市伝説的な怖い噂という物が、どこにでも

存在すると思う。

そして、それと同じことが、自分の通っていた大学にも存在した。

それは、都市伝説とかいう生易しいものではなく、かなりリアルで

日常的に起こるものだった。

とにかく自殺が多い大学だった。

それも、女子生徒ばかり。

だから、大学内での七不思議的な話は、全て女子生徒が絡んだ話だった。

そんな七不思議の中に、こういうのがあった。

一号館という一番古い校舎の女子トイレには、洗面所には必須の鏡が

存在しない、という話だった。

最初は当然、鏡が設置されていたのだが、女子生徒の自殺が相次いだ頃から、

その棟の女子トイレにだけ、飛び降り自殺をし、地上に向かって落ちていく

女性の顔が写し出される、という。

当然、俺達は確認してまわった。

女子トイレなので、男性だけというわけにはいかず、女子生徒にも

協力してもらい、全て見て回った。

で、結論としては、確かに1枚も鏡が無かった。

勿論、同じ校舎の男子トイレには鏡はある。

なのに、女子トイレにあるのは、鏡が取り外された後に残された

金具だけであった。

これはなんとしても解明しなくてはいけないという、馬鹿丸出しの思考により、

勿論、誰にも頼まれてもいないのに、それからそのトイレの監視がスタートする。

実際、監視をしてみると、そのトイレを利用する者は生徒はもとより講師や

大学職員を含めても、誰もいなかった。

そして、使うものがいないのだからしょうがないのかもしれないが、掃除の

おばさん達も、そのトイレでは1人も見かける事はなかった。

それくらい、大学全体に浸透している怖い噂、というものに、更に興味が

沸く。

そこで、大学の図書館に保管されている過去の新聞を徹底的に調べてみた。

すると、その大学が現在の場所に移転した年に1人の女子生徒が自殺していた。

薬学部の4年生であり、就職で悩んだ末、大学校舎の5階のトイレの窓から

発作的に飛び降りた、と書かれていた。

まあ、よく聞く話かな、という程度の感想しかなかった。

だが、異常だったのは、それからだった。

日にちのブレこそあったが、毎年1人、必ず薬学部4年の女子生徒が決まって

同じ棟のトイレから飛び降り自殺をしている。

そして、その飛び降りは、5階のトイレばかりではなく、4階や3階の

トイレでも同じように行われていた。

そして、当然、3階のトイレから飛び降りた女子生徒などは、死に切れず

苦しみ、病院へ搬送された後、大学を自主退学していた。

新聞にも、連鎖する自殺として、取り上げられていた位であった。

ただ、それ以上、具体的な話になると、新聞では判る筈も無く、俺達は

大学内に古くから勤めていそうな人を見つけ、その人に話を聞こうと試みる。

すると、学生食堂のおばちゃんが、一応、顔を顰めたものの、名前を出さない、

という条件で、色々と教えてくれた。

最初に、自殺した女子生徒は、就職に悩んだのではなく、教授との不倫の末、

その棟の5階のトイレのガラスに口紅で遺書を残し、飛び降りたらしい。

そして遺書というのは、全てその教授に裏切られたという恨み辛みが

延々と書かれていた。

そして、トイレの小さな窓から身を乗り出していると、下では、どうした?

何かあったのか?と軽い人ごみが出来ていた。

そこへ、その女子生徒は、不倫相手の教授の名前を叫ぶと、笑いながら

地面へと飛び降りた。

まるで、頭からコンクリートに突っ込むようにして。

そして、最後まで笑い顔を崩さないまま、彼女は地面へと叩きつけられた。

当然、即死だった。

そして、それから毎年、怪異が起こる。

女子トイレを利用すると、ガラスに口紅で書いた彼女の遺書が浮かび上がる。

そして、次の瞬間、その鏡には、飛び降り、地面に向かって落ちていくその女性の

顔が映し出された。

すると、それを見た者は、無意識のうちに、トイレから身を乗り出し、そして

地面へと身を投げ出した。

即死した者も可哀相だが、死に切れなかった者も、ずっと痛みと不便を背負い、

ひっそりと生きて行く事になる。

そして、死に切りなかった者が必ず、救急車の中で、うわごとのように呼び続けて

いたのが、最初に自殺した女子生徒と不倫関係にあった教授の名前だったという。

そして、やっと大学側も重い腰をあげ、事態の収拾を図る。

で、結論として、その棟の女子トイレの鏡を全て無くせば・・・・という

結論に達し、現在の鏡の無いトイレが出来上がったらしい。

そして、それからは、少なくとも、その棟での自殺は無くなったとの事だった。

俺達は、何か虚しさを感じながら、5階にある、その女子トイレに行き、全員で

手を合わせ黙祷した。

勿論、真剣な気持ちで。

そして、その時、同行した1人の女子生徒が、ふざけた訳ではないのだが、

バッグから化粧用の携帯ミラーを取り出してみた。

すると、突然、その場の空気が変わった気がした。

そして、その女子生徒は

キャーと大きな悲鳴を上げて、携帯ミラーを床に落とした。

すると、そこには、携帯ミラーの小さな鏡面に、赤い文字がくっきりと

浮かんでいるのが見えた。

そして、次の瞬間、甲高い邪悪な笑い声が聞こえた。

キャキャキャキャ!

俺達は急いで、その場から逃げるしかなかった。

その後、その時のメンバーの中から自殺する者はいなかった。

だが、最後のあの笑い声を聞いてしまった今となっては、自殺した彼女の

怨念は、どんなことをしても解消することなど出来ないのかもしれない、と

強く思った。

この大学の女子トイレには、今でも鏡は付けられてはいないということだ。


  


Posted by 細田塗料株式会社 at 14:03Comments(1)

2017年01月13日

片町のパーキングには・・・・。

サインディスプレイ部 営業のKです。

今日の金沢市内、まだ雪も積もっていないのに、何故か

かなりの数の事故を見ました。

明日の朝には、きっと雪景色だろうから、皆さん、

運転にはお気をつけください。

ちなみに、明日の夜も新年会だ~!

その前にしっかり雪かきしておかないと、飲んで帰宅しても

家の鍵が開けて貰えないので、頑張るぞ~(涙)

それでは、怖くない話、どうぞ~



これは俺が体験した話である。

何処にあるとか、名前などは営業妨害と言われかねないので、書かないが、

これは片町にある、とあるパーキングでの話である。

その日、俺は取引先の社長さんと、そしてその社長さんの知人2人の計4人

で片町で飲んでいた。

片町までは、社長さんの車で送ってもらい、車をパーキングに停めてから

他の2人と合流、強い酒を1人で飲みすぎてしまい、気持ち悪くても

吐けない体質の俺は、もう完全にダウン状態になった。

それでも、その社長他3人はまだ飲む、とのことで俺は、

それじゃ、お先に失礼しますね~

と言ったのだが、許可がおりず、

少し楽になるまで、パーキングに停めた車で休めば?

と言われ、仕方なく従う事にした。

時刻は、もう午前1時は回っていたと思う。

社長さんの車は、レクサスであり、革張りのシートだったので、酔った体には

本革シートの感触が、とても気持ちよかった。

なので、俺はすぐに眠りについてしまう。

そして、ある物音で目が覚める。

時計を見ると既に1時間余りが経過している。

少し寝たせてか、体はかなり楽になっていた。

そして、俺を眠りから覚ませたのは、ガラスを鋭利な爪で引っ掻いた時の様な

キーキーという生理的に我慢出来ない音。

俺は、思わず体を起こし、そして、その音の発信源を探した。

すると、駐車場の車にまとわりつく様にしながら、手の指でフロントガラスを

引っ掻いている女がいた。

白い布きれの様な服を着て、その足は裸足だった。

ただ、髪型も普通にきちんとセットされており、その容姿からは、何処にでも

居る様な普通の女性にしか見えなかった。

もしかして、頭のおかしい奴?

そう思ったのだが、その考えは次の瞬間、頭から消える。

その女は、無作為に、順番など関係なく、広い駐車場を行ったり来たりしている。

その移動が、まるで瞬間移動でもしているかのようにパッと消えたかと思うと、

次の瞬間には、かなり離れた場所にある車の窓を覗き込んでいた。

間違いなく人間ではなかった。

そして、それは、必死に何かを探しているのか、車のフロントガラスに

ベッタリと顔を張り付かせるようにして、覗き込んでいる。

その様子は、とても奇妙で不気味な光景だった。

車から出て逃げるか、それとも車の中に隠れてやり過ごすか?

しかし、冷静に考えて、あの移動速度からは逃げられないのは明白だった。

だから、俺は何とか車の中で身を小さくし隠れ、そしてやり過ごすという

方法を選んだ。

それからは、ジッと耐えるしかなかった。

後部座席から足元スペースへと体を潜り込ませ、そして先程まで掛け布団の

代わりに使っていた大き目のタオルを上半身にかけた。

そして息を殺し、じっと待った。

ただ、何しろ、車の並びなど関係なく動くその女に備えるのは簡単ではなく、

ずっと動きを止め息を殺し、じっとしているのは苦痛以外の何物でもなかった。

一体いつまで待てばいいんだ?

やっぱり車から外へ逃げた方が正解だったのかも?

そんな事を考えていると、次の瞬間、すぐ近くで

キーキー、キーキーという音が聞こえた。

間違いなく、今、この車を覗き込んでいる!

そう思うと、更に体は硬直した。

それでも、俺は一切の音も立てず、身動きひとつしなかった。

すると、キーキーと聞こえていた音が消える。

もう他の車に移動したのかもしれない。

そう考えたが、何故か、先程まで聞こえていたキーキーという音が全く

聞こえてこない。

もうこの駐車場から離れていったという事なのか?

考えれば考えるほど、答えは出なかった。

だから、俺はそーっと顔を上げ、辺りを確認した。

勿論、息を殺し、物音を立てない様にしながら・・・・。

俺は思わず、ヒッと声を出してしまった。

俺が顔を上げた、すぐ横の窓に、その女が張り付いていた。

思わず目が合ってしまった。

その女は、先程までの普通の姿ではなく、顔はまるで蛇のようであり、

体から伸びた手足は異様に長かった。

そして、その女は俺が、自分の存在に気付いた事が嬉しいのか、大きな口を

開けて嬉しそうに笑った。

声は聞こえなかったが、間違いなくその顔は笑っていた。

そして、その口に歯というものは一本も存在していなかった。

その後、ひとしきり笑うと、今度は、俺が呆然と凭れ掛かっているドアを

強引に開けようとする。

その力は、とても強く引っ張る度に、ドアがしなるのが判った。

どうする?

そう考えた俺は、急いで運転席へと身を乗り出し、クラクションを押し続けた。

鳴らしている俺自身がうるさく感じるほどの大きな音。

だが、誰もその音に気付かないかのようだった。

もしかすると、またしても、あっちの世界に入ってしまったのか?

しかし、そんな事には目もくれず、その女は、ひたすらドアをこじ開けようとする。

その時、俺には不安があった。

確かに酔っ払って車まで連れて来て貰い、後部座席に寝かせられた。

その時、無意識に、近くのドアをロックしたのは覚えている。

しかし、その他のドアをロックした記憶は無かったから・・・。

しかし、それにも増して不可解なのは・・・。

その女は何かを探している様に見えた。

そして、今、俺を見つけて嬉しそうにドアをこじ開けようとしている。

女が探していたのは、俺なのか?

いや、俺には身に覚えも無ければ、そんな女は見た事すら無かった。

そんな理不尽への怒りが込み上げたが、今の俺には、ドアのロックの方が

重要事項だった。

だから、そーっと悟られない様に、運転席と助手席のドアを確認した。

何故か、ドアはきちんとロックされていた。

無意識に集中ドアロックで全てのドアをロックしてのかも?

そう思った瞬間、背後からバンっという音が聞こえた。

そして、先程まで、ドアをガチャガチャされていた音も消えていた。

諦めたのか?

そう思ったが、先程の背後からのバンっという音が気になった。

すると、突然、背後から

クックックッ、という小さな笑い声が聞こえ、そして次の瞬間

キャッキャツキャ、という甲高い笑い声に変わった。

車内に入られてしまった!

全身から血の気が引いた。

そして、

入れちゃったよ~

何しようか~

そんな声が聞こえた。

見ないようにしていても、ついついルームミラーを見てしまう。

そこには、ベタベタした緑色の皮膚をした腐乱した女の顔があった。

とっさにドアを開けて、外へ飛び出そうとした。

だが、ロックを解除しても、何故かドアは開かなかった。

そして、まるで蛇に睨まれたカエルのように、全く身動き出来なくなる俺。

すると、背後から、にゅーっと手が伸びてきて、俺の首を掴んだ。

俺は、何とか、ポケットに入れているお札を握り締めるのが精一杯だった。

そして、俺の意識はどんどん遠のいていき、

今度こそは助からないのかも・・・・・

そんな事を考えながら、そのまま意識を失う。

その後、どれくらいの時間が経過したのだろうか。

俺は、強い力で体を揺さぶられて目を覚ます。

車のオーナーの社長さんだった。

俺は、生きてるのか!と妙に嬉しかった。

ただ、先程の出来事は、到底、夢として片付けられるものではなく、

何故か、それは傍らで心配そうな目で俺を見ている社長さんの様子

からも、窺い知る事ができた。

俺の首についた手形。

そして、俺の蒼ざめた顔。

そして、なにより、社長さんの愛車レクサスのボディについた擦り傷と

大きな凹み傷が、ただ事ではないことを社長さんにも知らせていたようだ。

その後、俺は、代行で社長さんに付き添われ、家まで帰った。

そして、その後、レクサスの修理代を請求される事はなかった。

片町の駐車場に出る、その女は確実に存在する。


  


Posted by 細田塗料株式会社 at 20:08Comments(4)

2017年01月12日

浅野川での怪異!

サインディスプレイ部 営業のKです。

いよいよ、本格的に寒くなってきました。

明日の朝には、一面雪景色なんだろうか?

寒いので、早めに、怖くない話、1話アップしますね!

それでは、どうぞ!


これは俺が体験した話である。

金沢市には、犀川と浅野川という2本の川が流れている。

確か、犀川を男川、浅野川を女川というらしいのだが。

俺の勝手な印象からいうと、犀川の方が“危険な川”だと感じていた。

実際、浅野川というと、友禅流し、といった具合に、伝統工芸と

深く結びついた情緒のある川という印象は誰しもが持っているのだと思う。

ただ、だからこそ、昔々の伝統の裏に隠れてしまっている陰の部分という

のも、存在しているのかもしれない。

そして、今回の話は、そういった陰の部分のごく一部をみてしまった、ただ

それだけなのかもしれない。

その日、俺は朝7時に輪島まで、仕事で行かなければならなかったので、

とにかく急いでいた。

まだ暗い午前4時に家を出た。

そして、当時の能登海浜道路に乗る為、浅野川沿いの道路を営業車の

ワンボックス車を走らせていた。

眠い目を擦りながら、ブラックコーヒーで無理やり眠気を飛ばす。

その日は、そもそもおかしな天気だった。

街中を走っているときには、間違いなく雨は降っていなかった。

が、金沢駅を超え、浅野川線の線路と平行して走る頃には、明らかにポツポツと

雨が降っていた。

しかも、まだ、夜は明けていない筈なのに、曇り空を割って、地上に光の帯

の様なものが届いており、そしてそれは、間違いなく俺がその時、側道を

走っている浅野川を明るく照らしていた。

こんな天気っていうのも在り得るのか?

そんな事を考えながら、自然に視線は浅野川の方へと向いてしまう。

そして、そこで摩訶不思議な光景を目撃する。

何かが川の中を泳いでいる。

魚とか動物ではなく、紛れもなく人間の姿をしたもの。

長い着物を着た女性らしき者が、川の中を泳いでいる。

それも、顔も全て水中に沈めた状態で、手足をピンと伸ばした状態で

潜水しながら、それは車のスピードと同じ速度で進んでいる。。

俺は呆気に取られ、思わずブレーキを踏んでしまう。

停止した車から、身を乗り出すようにして、川の方を覗き込む。

そして、それは、俺が車を停止した事に呼応するかのように泳ぎを止め、そして

水面へ浮かび上がった。

最初、水死体がなにかだと思った。

が、次の瞬間、それはバシャという水音と共に、川面に立ち上がった。

何故か距離感がおかしかった。

今、俺がいる道路から川面までは、少なくとも20メートル位は有る。

なのに、立ち上がったその女は、とても背が高く、そして顔が鮮明に

分るくらいに近く見える。

長い髪からはポタポタと水が滴り、切れ長の目からは黒目しかない目が

俺を見つめていた。

周りには、走ってくる車はおろか、人っ子一人居なかった。

今、その空間に居るのは、俺と、その女だけだった。

それが、とても怖かったのを覚えている。

俺は思わず息を呑み、心臓の鼓動が激しくなるのを感じた。

そして、次の瞬間、更なる恐怖が俺を襲う。

その女が、笑ったのだ。

切れ長の目を大きく開け、そしてニンマリと大きな口で笑った。

そして、その女は、体の向きを完全に俺の方へと向ける。

やばい!

そう思うと、すぐに体が反応してくれた。

車を急発進させ、早くこの場から離れようとした。

そして、恐る恐る川の方を見ると、また、女は川の中を潜りながら進んでいた。

そして、それは先程よりも、かなり速く感じ、そして少しづつ俺が走っている

道路の方へと近づいて来ていた。

先程まで聞こえていた車のラジオも、既に消え、代わりに、得体の知れない

女の歌声のようなものが聞こえてくる。

どうすれば良い?

自問自答する俺。

だが、答えなど見つかる筈もなかった。

すると、前方の川原に人影が見えた。

やった!人がいるんだ!

そう思い、喜んだが、どうも様子が違う。

なので、車のヘッドライトをハイビームにして確認する。

すると、そこに居たのは、ボロボロの服を着た古い時代の農民らしき姿。

それが、手招きするように動きながら、道の脇にザワザワと立ち埋め尽くしていた。

そして、それらの手は、グングンと伸びて、車を掴み止めようとする。

国道の下を通り、中学校の近くまで来る頃には、もうかなりスピードは

落ちていた。

そこで、再び、先程の女が視界に入る。

それは、滑るようにしながら川原を移動し、そして近づいて来ていた。

岸に上がったその女は、とてつもなく大きく、そして、長い着物を引き摺りながらも、

平行移動するかのように、車を追い越し、そして前方の道路に出てこようとしている。

どうする?

焦って、うまく考えなれない。

すると、前方の左方向に、光が差したのが見えた。

そろそろ夜が明けて来ているのがわかった。

それで、俺は思いっきりアクセルを踏んだまま、ハンドルを左に大きく切る。

何か光の中へ入っていき、包まれている様な気がした。

そのまま、踏み切りを渡り、問屋団地の方向へと車を走らせた。

もう必死に車を川から遠ざける事しか考えていなかった。

そして、前方の信号が赤になり、車を停止させ、ふと回りを見ると、もう

そこは、いつもの車が往来する道路だった。

俺は、ホッとしてしまい、そのままシートを倒し、しばらく横になった。

そして、ハッと気がつくと、辺りはもう朝のラッシュが始まっていた。

その後、朝の光の中、輪島まで車を飛ばしたが、遅刻してしまい、上司から

大目玉をくらったのは言うまでもない。

この浅野川の魔物?は何者で、そして何がしたかったのかは未だに判らないが、

それでも、いつ、誰にでもそれと遭遇する機会はあるのだと思っている。

その浅野川を泳ぐ女は実在する。


  


Posted by 細田塗料株式会社 at 13:08Comments(2)

2017年01月10日

同窓会が怖い!

サインディスプレイ部 営業のKです。

明日から石川県の天気予報は、ずっと雪・雪・雪です。

暖かい日が続いたから、もう冬も終わりみたいな気持ちで

いましたけど、まだ1月の初旬なんですよね。

最近は、雪かきが体に堪えます。本当に!

それでは、今夜も怖くない話、いってみましょうかね~


これは俺が体験した話である。

正月休みや冬休みなどを利用して、よく行われるのが同窓会。

俺の妻も毎年、お洒落して同窓会へと出掛けていく。

本当に楽しそうな顔で帰ってくるのを見ると、やはり羨ましいものだが、

俺はある出来事があってからというもの、同窓会というものには、一切

参加出来なくなってしまった。

それは、今からかなり前の話になるのだが、大学を卒業して社会人になった

頃に、中学生時代のクラス同窓会があった。

中学を卒業してから初めての同窓会ということもあり、勿論、俺も参加した。

それから、やはり同窓会当日が来るのが待ち遠しかった記憶がある。

そして、いよいよ当日、指定された片町の店に行ってみると、クラスの

殆どの人間が参加したのではないか?と思えるほどの人数が集まり、

既に場は盛り上がっていた。

当時の担任の先生も居て、俺を見つけると、大きな声を掛けてくれた。

先生も随分と歳をとっていたが、同級生のなかにも、既に頭部が薄くなった者、

不良からそのままヤクザ屋さんになってしまった者、結婚した者、そして既に

離婚を経験した者など様々な経歴と見た目だったが、その場では一切関係なく、

当時の中学生のまま、盛り上がる俺たちが居た。

そして、一次会が終わり二次会、そして三次会へと店を転々とする。

そして、結局、最後の店では俺を含めて8人程が残っていた。

ただ、そのメンバーを見回した時、どうしても苗字の思い出せない女性がひとり居た。

だから、そ~っと横に座った他の女友達に聞いてみると、

A村さんだよ。覚えてないの?

っていうか、まあ大人しい女子だったから覚えてないのも無理ないかもね。

と言われた。

そう言われて、一生懸命に思い出そうとするが、どうしても思い出せない。

それに、この同窓会の席でも、A村という女性は、いつも端っこの方に座り、

そして、誰とも喋らず、ただニコニコと笑っているだけのような気がした。

でも、そういう性格の女性でも、同窓会に来てくれたこと、そして三次会まで

付いて来てくれた事が、とても嬉しかった。

そう思っていると突然、背後から声を掛けられた。

A村さんだった。

俺は、え?と思い、何を話していいのか、わからずボーっとしていたのだが、

彼女の方から色々と話をしてきてくれた。

そして、こんな事が有って、面白かったとか、こんな事をしてくれて嬉しかったとか、

色んな思い出話をされているうちに、

ああ、そういえば・・・。

と何となくだったが、少しは彼女を思い出せたような気がした。

ただ、彼女からの思い出話が、全て俺との思い出ばかりだったので、

もしかして、俺の事好きだったとか?

と冗談まじりに聞いてみると、なんと黙って頷いた。

モテた記憶など無い俺は、半信半疑ながらも、少し舞い上がってしまい、

その晩は、ずっと彼女と飲み、そして色んな事を話した。

そして、もうお開きにしよう、というタイミングで

今は家族の都合で引越しして、H県に住んでるの、と言い

住所と電話番号を交換して、その日は別れた。

それから、彼女から頻繁に電話が掛かってくるようになった。

同窓会の席では話せなかった事も含めて、本当に色んな話をし、そして

いつしか俺も彼女に好意を抱くようになっていた。

そして、ある日、偶然なのだが仕事でH県まで1人で行く事になった。

だから、当然俺は、教えてくれた住所に突然会いに行ってびっくりさせて

やろう、と心に決めた。

そして、当日、仕事を無理やり早く切り上げ、急いで教えてくれた彼女の

自宅へと営業車を走らせた。

何度か、道に迷ったが、なんとか彼女の家にたどり着いた。

思っていたよりも、小さくひっそりとした家だった。

俺は、まだ彼女は帰宅していないかも?と思いながらも、思い切って彼女の家

の玄関までいき、呼び鈴を押した。

すると、しばらくして玄関のドアが開いた。

そこには、すぐに彼女の母親だと判るくらいに良く似た女性が立っていた。

あの・・・どちら様でしょうか?

と聞かれ、俺は

◎◎中学時代の同級生でKという者なんですが・・・・。

そう言うと、

え?と不思議そうな顔をされた。

なので、続けざまに、

先日、娘さんと同窓会でお会いしまして、それで住所を教えてくれたものですから、

仕事で近くに来たついでに、つい寄ってしまいました。

と元気良く続けた。

すると、彼女の母親は、少しムッとして、

うちの娘は、高校1年の時にこちらに引っ越して、すぐ交通事故で他界してますよ。

こういう悪戯って良くないと思いますよ!

そう言われてしまった。

いや、そんな事はない筈です。だって、先日の同窓会では、俺の他にも

大勢の人間が娘さんを見ていますし、その後だって、何回も娘さんと

電話で話してるんですから・・・・。

そう言う俺に、やれやれといった顔をしながら、母親は家の中へと入れてくれた。

そして、案内され家の中を進む、と一番奥の部屋へと案内された。

そして、その部屋に入ると、そこには、確かに彼女の位牌と写真が仏壇に

備え付けられていた。

俺の顔が余程、蒼ざめていたのか、母親は、大丈夫ですか?と声を掛けて

くれたが、俺にはもう何かなんだか判らなくなっていた。

そして、帰りの車のなかで、色々と考えてみたが、やはり俺を騙す為に

仏壇の写真まで用意する筈はない。

ということは彼女は本当に・・・・・・。

そういう結論にしか至る事は出来なかった。

そして、それから会社へ戻り、自宅へ帰ると、いつものように彼女からの

電話が掛かってきた。

さすがに俺も電話に出る気にもなれず、居留守を使った。

そして、それからも、毎晩、彼女からの電話が掛かってきたのだが、俺はずっと

居留守を使い続けた。

すると、しばらくすると、もう彼女からの電話は掛かってこなくなった。

そして、翌年の正月明け、またしても同窓会の案内が来た。

俺は、迷うことなく、不参加に○をつけて返送した。

そして、事後報告的に送られてくる参加者名簿には、その年もA村さんの

名前があった。

そして、それから何度も何度も繰り返される同窓会。

そして、必ず参加者の欄にはA村さんの名前があった。

俺は、彼女の実家へ行き、知った彼女の死について、誰にも話していない。

いや、これからも、話すつもりはない。

若くして死んでしまった彼女の唯一の楽しみが、他の同窓生達と同じように

歳をとっていく姿を共有する事なのだとしたら、それは誰にも邪魔は

出来るものではない、と思ったから。

去年の同窓会にも彼女は参加していた。

そして、今年もきっと彼女は参加するのだろう。


  


Posted by 細田塗料株式会社 at 20:02Comments(4)

2017年01月09日

東尋坊で人助け?

サインディスプレイ部 営業のKです。

まだ胃の調子はいまひとつですが、お陰様で

風邪の症状はなくなりました。

これで、なんとか、これから呼ばれる新年会は

乗り切れるかな・・・と思ってます。

しかし、

今日、娘と話していて、ちょっと怖い話教えてやるぞ!

といって、昔流行った

悪の十字架 → 開くの十時か(10時開店という意味)

呪いのバス → のろいの(遅いという意味)バス

恐怖の味噌汁 → 今日、麩の味噌汁(今日は麩の味噌汁だよ)


などの駄洒落を教えてやったら予想以上にウケました。

最近の子供は、こういうのを知らないんですね(笑)

では、早速ですが、いきましょう!

怖くない話!



これは、以前俺が福井県の東尋坊を深夜に訪れ、怖い思いをしてから、

約1年後くらいの話である。

http://sign.hosodapaint.com/e86582.html

↑参照

俺の体験した話を聞いた別の友人から、電話が入った。

お前、なかなか面白い体験したみたいだけど、今度の週末の夜に、

俺達と一緒にもう一度、東尋坊に行かないか?

そう聞かれ、俺は即答した。

行かないよ!というか、お前らも、あそこには近づかない方がいいぞ!

だが、彼らはもう既に女友達も連れて、合計5人で東尋坊に行くプランで

盛り上がってしまっており、俺の言う事に、耳も貸さない。

しかし、メンバーを聞くと、知らない男が2人と彼、そして女友達が

2人であり、その女友達のうちの一人は、俺がいつも何かと世話に

なっている女性だった。

しかも、今回は真夜中に行くのではなく、自殺しようとしている方

を見つけて、何とか思い留まるように説得するのが目的だと言い張る。

だから、嫌な気持ちはしたが、夜には行かないという事。

そして、人助けするにしても、決して深入りはしない事。

以上の点を同意させたうえで、俺も嫌々ながらも参加する事にした。

午前中に金沢を出発したのだか、色々と寄り道したり、グルメ巡りも

していると、ついつい東尋坊への到着時刻が遅くなってしまった。

しかも、福井県に入った頃から雨模様になり、シトシトと嫌な雨が降り続いていた。

現地に入ると、その日は土曜日なのに、観光客が異様に少なかった。

時刻は、午後4時くらい。

先におみやげを見ようと主張する友人達を無視して、俺はさっさと岸壁の

方へと歩き出した。

そんな俺を見て、仕方なく俺に続くご一行様。

しかし、岩場に出るまでにも、

おー、これがお前が言ってた電話ボックスだよな?

ここに、霊が居るんだろ?

俺は

霊とか、そういうこと、口に出すんじゃないよ!

此処って本当に危ないんだから・・・。

わかってる?

と叱責するのだが、彼らのハイテンションは一向に収まらない。

それにしても、土曜の午後4時過ぎだというのに、あまりに観光客が少な過ぎる。

俺は本気で嫌な予感がしてくる。

それにしても、こんなに少ない観光客の中から、自殺志願者を見つける事など

本当に出来るのか、俺には疑問だった。

そんな時、1人の男が声を上げた。

おい、ちょっと、アレ!

アレって、そうなんじゃないの?

俺達は全員で彼が指差す方向を見る。

すると、1人の女性、年齢は30代という感じの、何処にでも居そうな

雰囲気の女性が、岸壁の端っこ、ギリギリの所にしゃがみこみ、眼下の

海を覗き込んでいる。

確かに、そういう雰囲気はあるのかもしれない・・・そう思った。

すると、同行の男3人が、ズンズンとその女性に近づいていく。

おいおい、どうやって声を掛けるつもりなんだよ?

と思っていると、

こんにちは。どちらから来られたんですか?

と、まともな声掛けをするので、思わずホッとしてしまう。

そして、海好きなんですか?

お綺麗ですね?

これから、何処で一緒に食事でもしませんか?

メルアドとか交換出来ますか?

と完全にナンパモードに突入している。

馬鹿か?と思ったが、それでも、

死のうとしてるんですか?と直球で聞くことは無さそうなので、俺は

何処かホッとしていた。

そして、何より、先程から、岩場の周りにはかなりの数の観光客で賑わっていた。

ガヤガヤ、ザワザワと。

こんな状態で、まさか自殺なんてしないだろ?

そんな楽観的な考えも有ったかもしれない。

それでも、どんな問いかけにも、振り向く事すらせずに、その女性はジッと

海を見ている。

なので、彼らは、その女性が見ているのと同じように、いや、もっと身を乗り出す

ようにしながら、眼下の海を覗きこむ。

さすがに、危ないだろ!と思い、声を掛けようとした時、俺の携帯が鳴る。

もしもし?

すると、

馬鹿ですか?あんなに近づくなって言ってたのに!

その場所は、昼も夜も関係ないんです。

全員、憑り殺されちゃいますよ?

それと、海のそばに居るお友達に言ってください。

その女は自殺した女の霊だって!

早く逃げなきゃいけないんですけど、もう回り囲まれちゃってます!

いつもの霊能力のある知人女性だった。

俺に渡していたお札が知らせてくれたのだという。

そう言われ、改めて、その女性を見ると、

服はびしょ濡れであり、顔面や手足が損傷した女であり、ゆっくりと

こちらを振り向こうとしている。

そして、俺は、彼らに、すぐに岸壁から離れるように指示し、そして

そーっと周りを見渡してみる。

それは、観光客などではなく、明らかに死人、いや自殺した亡者の群れ

であった。

そして、先程まで聞こえていた、ガヤガヤ、ザワザワとした話声もピタッと

聞こえなくなっており、ウオーン、ウオーンというサイレンの様な音が

聞こえてくる。

受話器の向こうから大声で俺を呼ぶ声が聞こえる。

慌てて、受話器を耳に当てる俺。

すると、

あっ、良かった。まだ、大丈夫だったみたいですね。

でも、本当に危険な状態なのは、判って貰えたと思いますから、単刀直入に

言いますね。

今から、Kさんが持っている護符に念を送って結界を作ります。

だから、すぐにその場から逃げてください。

逃げている途中に、幾つかの光みたいなのが近づいてくると思いますけど、

それって、味方ですから・・・。

だから、その光の導く方向に走ってください。

そして、もしも誰かが、走れなくなったり、転んだりしたとしても、絶対に

立ち止まらない事。

立ち止まったら、その人も死にます。

えっと、結界を張れるのも、せいぜい30秒から40秒ですから。

だから、その間に何とか安全圏まで逃げてください。

それじゃ、始めますよ!

そう言われ、俺は、全員に声を掛けた。

逃げるぞ!と大声で。

すると、その声に弾かれたように、全員が走り出す。

その間、色々と質問されたが、

死にたくなかったら走れ!

と言うしかなかった。

周りのサイレンのような音はどんどん大きくなる。

そして、彼女の言ったとおり、幾つかの光が道を作ったり、俺達を包んだり

してくれる。

その光の中に居ると、不思議と、恐怖で強張った足も、軽快に動く。

それでも、次第に行く手は亡者の群れにより、塞がれてしまいそうになる。

やっぱり無理なのかも・・・・。

そう思った時、ひときわ眩い光が俺達を包み、そして導いた。

急いで!こっちです!

そう聞こえたような気がした。

そして、何とか俺達は、1人も転ぶことなく、無事に駐車場まで戻る事が

出来た。

そこには、もう日常のお土産屋の賑わいが戻っており、危険は感じなかった。

その後、無事に金沢に戻る帰路についた。

そして、車の中で、助けてくれた霊能力者の女性に電話でお礼を言った。

すると、

いえいえ、お互い様ですから。

無事で何よりです。

ただ、今回は本当に運が良かっただけ・・・ですから。

私1人力じゃ、どうにもならなかったですよ。

だから、知り合いの霊能者にも力を貸してもらったんですけど、やはり

距離もありますし・・・。

そんな時、福井県の知人も偶然、加わってくれたので・・・・。

最後に大きな光に包まれたと思うんですけど、それ・・・ですね。

その人の力って、凄いので。

ただ、次は、もう助けられないって言ってますから。

本当に精魂尽き果てるくらいの事をしてる訳なので・・・。

そう言われた。

もう二度と、東尋坊近辺に近づく事はないと思う。

余談だが、福井県の東尋坊や雄島と比較しても、いや、更に危険なのが、

石川県の白山市、T越なのだそうだが、そこでの体験談も、いずれ書きたいのだが、

とても危険な話なので、現在、思案中である。

この東尋坊の怪異は実在する。




  


Posted by 細田塗料株式会社 at 16:35Comments(3)

2017年01月08日

白山市にあるラブホテルには・・・。

サインディスプレイ部 営業のKです。

中西様、ちんぱん様、加賀市M様、他の皆様、いつも拙いブログを

お読み頂き、コメントまで頂いて、本当にありがとうございます。

私の本文よりも、コメントの方が面白かったりして、ついつい

笑ってしまったり、感心したり・・・・感謝の極みです。

お礼として、

①豪華客船による世界一周旅行

②NASAとの提携による宇宙旅行

のどちらにするか、現在、検討中です。

尚、当選は、発送をもって発表に替えさせて頂きます。










嘘です(泣)

でも、感謝しているのは、本当です!!



ところで、こういう話をブログにアップさせて頂く様になってから、

知人や友人、お客様、読者様などから、

除霊の悩み相談的な話を頂くのですが、私はそんな大した人間

では、ございませんし、もし、そうならさっさと会社を辞めて

宗教法人でも設立しております(キッパリ!)

ちなみに、無宗教であり、との宗教にも属していない代わりに、

どの宗教も否定は致しません。

と、全然関係ない話になっておりますが・・・・・。

ということで、さっさと怖くない話をスタートするのでした。

では、どうぞ!



これは、私の友人から聞いた話である。

彼は白山市、そのなかでも昔は、松任市といわれた地域に住んでいる。

白山市の中では、それなりに賑やかな場所、の部類に入るのかもしれない。

その彼だが、とある理由で奥さんが多額の借金をしてしまった。

それも、彼に内緒で。

彼は激怒したらしいが、それでも借りたものは返さなければ、と思い

昼の仕事と掛け持ちで夜のバイトをする事にした。

そのバイトというのが、白山市内のラブホテルの室内清掃のバイトだった。

時給も良く、暇な時には交代で仮眠も取れるとの事だったので、そのバイト

に決めたようなのだが、実際にやってみると、かなり大変であり、仮眠を

取る余裕など無いらしい。

まあ、白山市にはホテルが多いので、敢えて、ホテルを特定できる内容を

書くのは避けておく。

でも、実際、白山市のホテルは、自殺とか殺人とか、その他色々な過去を

持つホテルが本当に多い。

つい先日も、大阪の女性と、確か富山県の男性が、白山市のホテルで逢い、

男性が女性を殺したという事件があったのだが、何故、他府県の男女が

わざわざ石川県、しかも白山市で合流し、殺しあうのか?

本当に不思議である。

で、話を本題に戻すと、彼は、少しでも楽に働けそう、という理由で、このバイト

を選んだのだが、結果的には、大失敗であり、約1ヶ月で辞めてしまった。

それは、前述のとおりの忙しさという理由もあるのだが、実は他の理由も

存在する。

霊的なもの・・・つまり、よく出るらしいのである。

利用していない空き部屋から、内線電話が掛かってきたり、室内清掃中にも、

色々な異音を聞いたり、背中を叩かれたりするらしい。

ただ、ラブホテルの室内清掃は時間との戦いであるようで、たとえ何かを

見たとしても、そのまま黙々と作業を続けるしかないらしい。

そして、彼にそのバイトを辞める決心をさせた出来事というのが、とても

興味深かったので、軽く紹介してみる。

ラブホテルには噂として、至るところに防犯カメラが設置されているという

ものがあるが、実際には、駐車場とエントランス、そしてエレベータくらい

にしか、防犯カメラはついていないらしい。

ただ、利用客の中には、こっそり自分達を撮影し、それをそのまま忘れていく

というカップルや、覗き目的なのか分らないが、隠しカメラを設置したまま、

取りに来ないという事がかなり有るらしい。

だから、1人での利用が出来ないホテルが多いが、自殺防止という理由の

他に、そういうカメラを設置されないように、という理由もあるそうだ。

そして、そういう類の隠しカメラが見つかると、一応、防犯上?の理由

という名目で内容を確認するそうだ。

そして、ある日、彼にも、その内容を確認するという仕事が回ってきた。

そこに映っていたのは、とても不自然な光景だった。

部屋のドアが開き、カップルが入ってくる。

そして、そのカップルに続いて、あまりにも自然に、1人の女が入ってくる。

会話するカップルとは別に、その女はスーッと滑るように部屋の奥まで進み、

ベッドの横に立つ。

そして、シャワーを浴びるカップルをガラス越しに見つめる女。

まるでガラスに貼りつくようにして見ている女に、カップルは気付かない。

そして、カップルが浴室から出て、ベッドに入ると、それをずっと

彼らの足元に立ち、見つめ続けている。

そして、何かを思い出したかのように、内線電話の方へと向かい、

何処かへ電話を掛けようといる。

が、繋がらないのか、そのまま、そっと受話器を置き、それからは部屋の中

を滑るようにしながら、まるで巡回するかのように回りだす。

そして、当然、何も気付かないカップルは、その数時間後に抱き合って

眠りに就いた。

泊り客のようである。

すると、その女は、ベッドの上、寝ているカップルに覆い被さるようにして

彼らの顔を覗きこんでいる。

覗き込み、何をしているのかは分らないが、その間、部屋の薄明かりは、

点いたり消えたりを繰り返す。

そして、突然、大きな声が入り込む。

死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!

と大声で連呼するが、そのカップルには聞こえていないようで、気付く素振り

もない。

そして、その女は、カップルの女の首を絞めているような動きをする。

そして、寝言の様な苦しそうな彼女さんの声が聞こえる。

そんな風に時間が過ぎて、部屋に朝の日差しが差し込んでくると、

その女は、ゆっくりと起き上がり、そして、まるでセットされているのを

知っているかのように、隠しカメラの前まで来ると、ニタ~っと薄笑いを

浮かべ壁の中へと消えていった。

その後、そのカップルは目覚め、しばらくして退室した。

そして、すかさず部屋に入り、室内清掃を始めるバイト達。

しかし、よく見ると、作業をしているバイト君の顔を覗き込んだり、

背中にピッタリと引っ付くようにしている、その女の姿が映りこんでいた。

勿論、そのバイト君というのが、彼自身だったらしい。

彼はすぐにバイトを辞めて、今は深夜の荷物整理の仕事をしている。

このホテルは白山市に実在する。


  


Posted by 細田塗料株式会社 at 18:53Comments(2)

2017年01月07日

白山市にある公園には・・・・。

サインディスプレイ部 営業のKです。

今日は仕事でした。

なので、明日から2連休になります。

ちなみに、私が書く話の中で、友人が体験した話として

書いてるのは、実は、私自身の体験なのでは?とお客さんから

聞かれるのですが、基本的には、友人の話は、そのまま

友人から聞いた話です。

まあ、確かに都合が悪いので、友人の話にしている場合も

無い、とは言い切れませんが・・・・。

しかし、最近は、娘が通う高校に出るという幽霊の話で

娘と2人盛り上がってます。

妻の目は冷たいですが(涙)

それでも、しっかりメモしてる私は、きっと馬鹿なのかもしれません。

また、いつか書く機会があれば、皆様にお話できれば、と

思っております。

それでは、怖くない話、スタートします!


白山市に若◎公園という所がある。

体育館やプール、そして芝生広場などがあり、広い敷地ということもあり、

休みの日などは家族連れで賑わう公園である。

また、昔は、ロック系のライブも行われたりしていたので、俺にとっても

何となく愛着のある公園である。

ただし、雨の日や夜間には、全く別の顔を見せるのも事実である。

もっとも、道路を隔てた場所に、墓苑が存在しているので、それも

しょうがないのかもしれないが・・・・。

ある日、俺が、平日の仕事中、時刻はお昼時間だったと思うが、急に

腹の調子が悪くなり、体育館の手前の駐車場に車を停め、歩いて、

公園の中にあるトイレへと向かった。

ちょうど雨がポツポツと降ってきたせいか、本当に誰も居ない。

まあ、トイレを拝借するにはちょうど良い、と思い、急いでトイレに着くと、

どれも使用中。

まあ、しばらく公園内を散歩すれば、そのうちに空くだろう、と安易に

考え、そして再びプールの方へ向かって歩き出した。

と、前方に小さな、小学生の低学年くらいの男の子がボーっと立って

こちらを見ていた。

平日の昼間なのに、学校は?

と思ったが、最近は、安易に声を掛けるだけで、不審者として学校に通報される

ご時勢だと思い、そのままスルーして歩き続けた。

そして、ふと、思った。

相変わらず、公園内には、さっき見た男の子1人以外には誰も居ない。

なのに、トイレだけが満室なのか?

それに、駐車場に車を停めた時も、他に車は1台もいなかった。

そんな事を考えながら歩いていると、ふと、前方に、先程見た男の子がボーっと

立っている。

え?

と思っていると、その男の子は、今度は、しゃがんで手招きしてくる。

これは、間違いなくヤバイんじゃないか、と思い、慌てて今来た道を

走り出す俺。

すると、突然、ひどい雷と共に、雨がどしゃ降りになった。

前方にトイレが見えた。

ただ、そのトイレには近づくな!と俺の中の何かが危険信号を出す。

俺はしょうがなく、全身ずぶ濡れになりながら営業車まで走り、車の中へ

逃げ込んだ。

そして、ふと、トイレの方を見ると、先程の男の子がトイレの前から、

おいで!おいで!と手を振っていた。

何か得体の知れない恐怖を感じた俺は、そのまま急いで車を発進させた。

これが、俺が体験した話。

そして、また、こういう話もある。

ある時、俺の友人が、近くの酒場で飲み、そして、夏だったので、その他の

友人と計3人で、酔い覚ましにフラフラとサンボしていたそうだ。

そして、ふと、横を見ると、若◎公園の金網があった。

そうだ。この金網を乗り越えて、プールにでも入れば気持ち良いんじゃないか、

ということになり、全員で、公園に侵入した。

時刻は午前1時を回っていた。

さすがに、夏とはいえ、そんな時間には、公園には誰も居る筈も無く、彼らは

まるで、子供に戻ったかのようにして、はしゃぎまくった。

そして、公園のプールは何処か、と暗闇の中で探し回っていた時、目の前を

1人の女性が通り過ぎた。

まだ若くそしてとても可愛い女性だったので、酔っているのも手伝い、

彼らはその女性に声を掛けた。

しかし、何の反応もない。

逃げるでもなく、走るでもなく、彼らの存在など気付いていないかのように、

一定の速度でゆっくりと芝生の上を歩いていく。

足には、靴ははいておらず、裸足だったという。

そして、どうする?もう一回声かける?と相談していると、目の前を次から次と

人間が通っていくのが見えた。

老若男女、関係なく、皆、裸足で先程の女性が通って行ったのと同じ所を歩き、

そして、同じ方向へと向かっていく。

さすがに、これだけの人が続けて歩いていくのを見ると、宗教かなにかの集団

なのかもしれない、と思い、今度は気付かれないようにしながら、そっと後を

追いていった。

すると、その人間の列は、道路を隔てた墓苑の方へと全員が向かい、そして

墓苑の中へ入ると、スーッと消えていったという。

それを見た彼らは、酔いもすっかり冷めてしまい、慌てて公園から逃げ出した。

確かに、公園と墓苑の間を走る道路では、特に夜間、人影のようなものを見た、

という目撃談が絶えないということである。

まあ、何か悪さをするわけではないのだろうが、雨の日や深夜には近づかない

方が賢明かもしれない。




  


Posted by 細田塗料株式会社 at 20:56Comments(3)

2017年01月06日

取引先の新入社員は・・・。

サインディスプレイ部 営業のKです。

皆様、お元気でしょうか?

私は、仕事こそ休んではおりませんが、やはり体調が

悪く、インフルエンザではなかったのですが、なかなか

熱も下がりません。

何より、薬で胃がやられてしまったのか、とにかく

お粥しか、食べられないのがツライです。

皆様もお気をつけくださいませ!

ということで、怖くない話、続けます。

今回のは、本当に怖くありませんので・・・。

お気軽に読んでくださいませ!

それでは、どうぞ~!

これは、とあるお客さんの所で起こった話である。

そのお客さんは、加賀方面でデザインとそれに関わる仕事を

している会社である。

実は、この会社の社長さんというのは、かなり怖い人物という噂が

流れており、その当時、まだ担当になったばかりの俺は、最初、必要以上に

緊張し、恐れ、そして距離を置いていた。

だが、ある事があってから、その社長さんが、自分の中にしっかりとした

仕事のルールを持ち、ただ厳しいだけではなく、ユーモアや優しさも

持ち合わせており、そして何より、社外の人間である俺に対しては

きちんと、礼節をもって対応してくれることが判り、それ以後は、

とても懇意にして頂いた。

その社長さんが、ある日、突然亡くなる。

本当に突然だったので、正直、信じられなかったのだが、お別れの会

などに参列するうちに、事実として受け止めるように努めた。

そして、その社長さんが亡くなったから、5年以上経った頃、1人の

新入社員が入ってきた。

面白い女の子で、普通なら女性は内勤になるのだが、志願して、現場

担当の肉体労働に配属される。

気さくで明るくて何とも面白い女の子だったのだが、1つだけ他人とは

違う部分があった。

それは、かなり霊感が強いということ。

一度、昼食時に、そんな話になり、色々と話を聞いていると

あっ、これは大変かも・・・・。

と思った記憶がある。

とにかく、至る所で霊が見えてしまうらしく、それでいて、霊に対する耐性が

無いというか、必要以上に臆病であり、、それだから、ついつい霊を見かけると、

そちらばかりを見てしまうらしい。

当然、見つめられた霊達は、見える人=話を聞いてくれる人

となってしまう訳で、彼女の周りには常に沢山の霊達が集まってきていた。

ただ、彼女の家族に、更に霊感が強い人がおり、除霊的な事もできるらしく、

とりあえず、自宅までたどり着ければ、その後は何とかなるのだと言っていた。

で、そんな彼女なのだが、最初はとにかく明るく元気だけが取り得、という

感じだったのだが、段々と痩せていき、無口になってしまう。

さすがに俺も見かねて、

どうしたの?何かあった?

すると、覇気なく、言葉を濁すばかり。

もしかすると、とんでもなく悪い霊に憑かれてしまったのかも?

そう感じた。

なので、霊感の強い知人に彼女の画像を見せてみると意外な答えが

帰ってきた。

彼女自身は、お姉さんの霊感がとても強く、そして彼女に悪い例が憑かない

ように、ある種のバリアーを張っているらしい。

だから、彼女の回りにどれだけ沢山の悪霊達が集まってきても、大体の霊

ならば、問題なくブロック出来るらしい。

だから、彼女は、霊に憑かれてはいない。

だけど、彼女の会社に怖い男の人の霊がおり、常に彼女を厳しく叱っている。

そういうことかな。

と言われた。

それで、次の訪問時に、彼女にそれとなく聞いてみた。

もしかして、この会社で以前亡くなった社長さんの事で悩んでる?

すると、ハッとした顔をして、

◎◎さんにも見えるんですか?

と鋭く聞いてきた。

なので、

いや、俺はこの会社では、社長さんは見えないんだけどね。

でも、社長さんだったとしたら、本当は良い霊だと思うよ!

そうアドバイスしてみた。

すると、

はい。なんとなく、良い霊かも・・・とは思うんですけど、でも・・・。

社内の工場で作業している時も、昼休みの食事の時も、トイレの時も、

そして、現場で高い所に登っている時でも、ずっとすぐ横に居て、私を

ジッと睨んでるんです。

そして、

そこは、そうじゃなくて、こうするんだ!とか

そんな事も出来ないのなら、辞めてしまえ!

と強く叱ってくるんです。

なんか四六時中見張られてる気がして・・・・。

そう言って、顔を伏せた。

それからも、事あるごとに、

凄く良い社長さんだったから、きっと貴女の事が心配なんだと思うよ!

と励ましたりしていたが、それから暫くして彼女は、その会社を

辞めてしまった。

そして、辞める時にも、馬鹿正直にこう言ったらしい。

ずっと、先代の社長の霊が付きまとってくるので・・・・・・・辞めます、と。

現社長は、呆れた顔をして、すぐに辞表は受理された。

まあ、霊が見えない、信じない人にとっては、ふざけた退職理由

なのだろうが、本人にとっては、死活問題なのだろう。

この会社は、実在する。


  


Posted by 細田塗料株式会社 at 19:50Comments(2)

2017年01月03日

恐怖の文通相手!

サインディスプレイ部 営業のKです。

5日からは仕事始めだというのに、昨夜から

熱が出てしまい、現在、38~39度を行ったり来たり

しています。

熱が出るなんて滅多にないことなので、ツライです。

酷い寒気がしますし、体中の節々がだるくて・・・。(弱気)

まだ熱が上がりそうなので、今日はもう寝ます。

最後の力を振り絞って1話、アップします。

皆様におかれましては、風邪などにお気をつけください!

それでは、おやすみなさい・・・・。




これは、俺の中学時代の同級生が10年位前に体験した話である。

彼は、女性の前に出ると上がってしまい、なかなか普通には喋れなかった。

だからといって、出会いを求めていない訳ではなかったので、色々と

考えた末に、文通というものをする事にした。

メールが既に当たり前の世の中になっており、文通相手などそんなに

簡単に見つかるものなのか、と疑問視していたのだが、こういう時代

でも、文通という、手紙のやり取りに価値を見出しいる人間も多いらしく、

また、そういう専門の雑誌も出ているようで、彼の文通相手はすぐに

見つかった。

彼は、その雑誌を買ってきて、文通相手募集のページから、プロフィール

が気に入った女性、10人ほどに手紙を書いた。

しかし、全く返事は返ってこない。

そして、もう諦めかけた頃に、一通だけ、返事が返ってきた。

30歳過ぎの東北の女性だった。

そこには、手紙とともに、本人の写真も入っており、その可愛く明るそうな

容姿と、手紙の文面から伝わってくる、優しさというものがとても

気に入ったので、彼は急いで返事の手紙を書き、彼自身の写真も同封した。

そして、そこから彼らの文通はスタートした。

女性を前にすると、あがってしまう彼だったが、不思議と文通では、全てを

さらけ出すように、素直な内容の文章を書く事が出来た。

そして、そういう彼の弱い部分も、彼女はうまくカバーし受け入れてくれていた

ようで、とても相性の良い、お似合いのカップルになれるかも、と周りで

応援している俺も、とても嬉しかった。

しかし、半年位、経過した頃、ある事が起こった。

実は、彼が何かの手違いで明らかに違う住所を書いて、その彼女宛の手紙

を送ってしまった事があった。

文通相手の彼女の住所は東北であり、間違って送った住所は関西だった。

彼は、慌てて、関西の住所の相手に電話をして、たぶん手紙が届くと思うが、

絶対に中は見ないで、そのまま捨ててください、と頼み、そして、彼女には

再び、正しい住所宛に手紙を書こうとしていた矢先、彼女からの返信の手紙

が届いた。

そして、その彼女からの手紙を読んでみると、確かに彼が間違った住所に

送った手紙の内容を読まなければ、決して書けないような内容で埋め尽くされていた。

なぜ?

彼は、慌てて、間違って手紙を送った関西の相手に、手紙が届いたのか、を聞くと、

一応、気に掛けているそうだが、そのような手紙は届いていないという。

何かがおかしい!

そう思った彼は、それまでに彼女から届いた手紙を細かくチェックしてみた。

すると、どの手紙にも消印が押されていない。

それに、よく考えてみると、彼が手紙を送ってから、彼女からの返信が

届くのが、いつも、翌々日だった。

普通、金沢市と東北で手紙のやり取りをする場合、どんなに早くても、

相手に手紙が届くのが、翌々日になる筈だった。

だから、彼女からの返信は、どんなに急いでも4日間は掛かる計算になる。

全てがおかしい、と感じた彼は、その疑問を彼女にぶつけてみた。

すると、彼女の態度が豹変してしまう。

こんなに好きなのに、どうして分ってくれないの?

きっと、もう私の事を嫌いになったから、こんな無理難題をぶつけてきて

別れようとしているのでしょうね?

でも、貴方がその気なら、こちらにも、それなりの考えがあります。

それからというもの、彼のところには、彼女からの手紙に必ずある物が

同封されていた。

ある時は、丸ごと剥がされた彼女の爪。

また、ある時は、彼女自身の歯。

その度に、彼は

自分の気持ちは以前と少しも変わっておりません。

だから、こんな自傷行為を続けるのは止めてください。

そんな返信をした。

だが、それからも、何かが同封された手紙が続き、文面自体も、

もう死にたい!

死んで、一生、つきまとってやる。

そんな感じになっていく。

さすがに、これはマズイと感じた彼は、彼女の住所である、東北のとある町

を訪問してみる事にした。

しかし、どうやっても、そんな住所は存在しなかったので、町役場や警察へ

出向き、色々と古い住所を尋ねてみると、かなり以前の地図に、彼女が書いてきていた

住所が存在した事が判った。

だが、その場所について説明された彼は、思わず呆然としてしまう。

なんと、その場所は、もう随分前から使われなくなった、村共同の火葬場

だった。

そして、一応、確認の為にその場所を訪れた彼は、その場所が彼女が最初に

手紙に同封してきた写真の背景に違いなく、その写真は、この場所で撮影

されたものであることが、判った。

彼は、予定を早めて、金沢市へと日帰りした。

そして、もう二度と彼女との手紙のやり取りはしない、と心に誓った。

だが、それから、ずくにまた彼女からの手紙が届いた。

その内容は、以下のようなものだった。

先日は、私の住んでいるところにお越しいただいたみたいで、嬉しいです。

だから、私も、今からすぐに、出発して、金沢市の貴方の住所を訪問

する事にしました。

彼は背筋が凍りついた。

相変わらず、消印が押されていないのだが、それでは、いつ、この手紙は

書かれ、そして、いつ、彼女は、此処にやってくるというのだろうか?

彼は、急いで俺に電話をかけたらしい。

呼び出し音が数回なってから、ガチャっと音がする。

彼は、

おい!◎◎か?やばいよ!助けてくれ!

そう叫ぶと、受話器の向こうから、

大丈夫だよ!

何も怖からなくていいよ。

もう、おうちの前に着いたから・・・・。

と女性の声が聞こえてきた。

彼は、慌てて電話を切り、そして、何も持たずに家を飛び出した。

そして、俺の所へ、助けてくれ!と

訪ねてきた。

話を聞いた俺は、何も準備が出来ないまま、すぐに、彼の家に行くのは危険だと

判断し、翌日、彼の家に行く事にした。

そして、彼の家に到着し、中を確認した俺は、思わず固まってしまった。

壁、ふすま、ドア、そしてガラス窓などが、人間の仕業とは思えないほど、

壊され、散乱していた。

その後、彼は別のアパートに引っ越した。

だが、またすぐにその転居先へと、彼女からの手紙が届いた。

霊能者である、知り合いに霊視してもらったこともあるが、一言だけ

これは無理!

そう言われてしまった。

彼はその後も1年に2回ほど、引越しを繰り返している。

この文通相手は、実在する。


  


Posted by 細田塗料株式会社 at 13:48Comments(2)

2017年01月02日

切なく、心が温かくなる霊の話

サインディスプレイ部 営業のKです。

本当に北陸の正月なのか?と疑問に感じるほどの

穏やかな晴れの日ですね。

私は、自分が体験した事は元より、知人や友人から話を

聞いた時には、忘れてしまわない様に、きちんと整理して

ノートに書き留めてます。

ただし、話の素材は有っても、パソコンに向かい、ワードソフトを

立ち上げても、一向に話が書けない時も、よくあります。

だから、スラスラと書き込める時に書いておかないと、

後々、辛くなってきますね。はい。

なので、誤字・脱字は、ご勘弁くださいませ。

それでは、今日も時刻は早いですが、怖くない話、

いってみます。

今回は、怖いというよりも、何か切なく、そして暖かくなるという

暖冬に、逆行した話になっております(笑)

それでは、どうぞ!


これは、小学校の先生をしている友人から聞いた話である。

彼女は、金沢市内の小学校で2年生のクラス担任をしている。

そのクラスにはA子ちゃんという女の子がおり、可哀相な家庭環境もあり、

彼女は、特にしっかりとサポートするように努めていた。

そのA子ちゃんだが、先ず、父親がギャンブルにハマッテしまい、ろくに

仕事もせず、結局、多額の借金だけを残して、行方知れずになってしまっていた。

そして、お母さんは、当然、夫とは離婚し、実家へと身を寄せた。

離婚により、夫の借金の代理返済だけは免れたのだが、元々、実家も

裕福ではなく、A子ちゃんは、いつも汚れた靴や勉強に使う文具も、それこそ、

誰かの使い古しのような物を学校に持ってきては、クラスの皆から、

からかわれていたという。

そんな矢先、A子ちゃんのお母さんが病に倒れる。

ずっと我慢してきたのか、入院した時には、もうかなり重篤な状態であり、

ずっと、集中治療室での治療が続いた。

しかし、周りの大人達は、お母さんが、それほどに酷い状態であるとは

A子ちゃんには言えず、そしてA子ちゃん自身も、そんな事は微塵も

考えた事は無かった。

それは、お母さんがいつもA子ちゃんの前だけは、気丈に元気一杯に

振舞っていたから。

もう少ししたら元気になるからね!

そうしたら、一緒に楽しい所に行こうね!

お弁当持って。

動物園とか遊園地とか・・・・。

だから、A子ちゃんは、勉強頑張ってね!

そうしたら、お母さんはもっと頑張って、もっともっと早く退院するからね。

そのやり取りを聞いていると、回りの看護師達も、ついつい涙が流れてきて、

それを隠すのに苦労していたという。

何故なら、実際のところ、お母さんの状態はもう既に末期であり、完全な手遅れ

でした。

あとは、どれだけ多くの日数、A子ちゃんに会えるのか?という感じであり、

いつも、集中治療室では、苦しそうに呼吸し、痛みで顔を歪めていました。

でも、毎日A子ちゃんが見舞いに来た時だけは、いつもの様子が嘘のように

元気に喋るお母さんの様子を見ていると、母親としいのは、強く偉大なのだと

皆が感じずにはいられませんでした。

そんなある日、学校が終わると、A子ちゃんは、いつもよりも元気に満面の笑み

を浮かべてお母さんのお見舞いにやって来ました。

そして、こう言ったそうです。

ねぇ、ママ。

私、お母さんに早く元気になって欲しかったから、お勉強すごく頑張ったんだよ!

そしたら、作文で賞を貰ったの。

そして、今度の授業参観の日に、それをみんなの前で発表するの!

だから、今日も先生と一緒に作文を読む練習をしてきたんだ!

だから、お母さん、絶対に観に来てね。

そしたら、病気なんか、すぐ良くなると思うよ!

A子ちゃんは、本気で、自分が勉強を頑張れば、お母さんの病気が治ると

信じて一生懸命頑張ってきました。

だから、それで、お母さんの病気が治せる、と本気で信じていたようです。

でも、お母さんは、そんなA子ちゃんの気持ちが嬉しくて・・・。

泣きながら、ありがと。ありがと。と繰り返し、そして

A子のお陰でお母さん、元気が出てきたからね。

だから、絶対に授業参観に行くからね!

そう言いました。

その時のA子ちゃんの嬉しそうな顔は、逆に看護師さん達にとっては、とても

辛く悲しい気持ちにさせました。

そう。

お母さんの余命は、もう僅か。

というよりも、今、生きている事自体が奇跡のような状態だったからです。

でも、それから授業参観までの数日間、お母さんは生き続けました。

A子ちゃんとの約束を果たす為に。

そして、授業参観の当日、A子ちゃんは、教室でずっとお母さんが来るのを

じっと待っていました。

やっぱりお母さんの病気は、そんなに簡単には治らないのかなぁ?とそんな気持ちに

なってしまい、いつもじっと我慢していた涙が溢れてきてしまいました。

すると、授業が始まる直前に、A子ちゃんの頭を優しく撫でる手が・・・。

ハッとして振り返るA子ちゃんの目には、優しい笑顔で頭を撫でているお母さんの姿

が映りました。

やっぱり・・・本当に来てくれたんだね?

そう言うA子ちゃんに、お母さんは優しく

A子が頑張ってくれたんだから、お母さんも頑張らないとね。

これからは、いつも一緒に居るからね。

何があっても、どんな事になっても、いつも一緒!

A子ちゃんは、嬉しそうに大きく頷きました。

そして、いよいよ、授業が始まると、A子ちゃんは、時折チラッと

お母さんの顔を見ては、照れくさそうに作文を読み上げました。

俺の友人である先生も、何度かお見舞いに行った事が有り、病状を

知っていた為に、何故来られたのか?と不思議に思ったそうですが、

間違いなく、お母さんは、その授業参観の場に来ていたとの事であり、

他のお母さん方も、何人かは、その姿を見ていたという事です。

そして、満面の笑みで作文を読み終えると、A子ちゃんは、お母さんの

方を振り返ります。

でも、そこには、お母さんの姿はもうありませんでした。

授業参観が終わり、母親達と一緒に下校する友達のなかを掻き分けるようにして、

A子ちゃんは、病院へと急ぎました。

授業中に、お母さんの体調が悪くなったのかも?

そう思ったから・・・。

でも、病院へ着き、いつもの集中治療室へ入ると、そこにはもうお母さんの

姿はありませんでした。

そして、1人の看護師がA子ちゃんの姿を見つけて、駆け寄り、泣きながら

こう言いました。

お母さんね。天国に行っちゃったの。ごめんね。

すると、A子ちゃんは、

もしかして、私が授業参観に来て、なんてワガママを言って無理させたから、

お母さん、天国にいっちゃったの?

と泣きながら尋ねられると、もうそれ以上は何も言えなかったそうです。

そして、迎えに来た祖父母と共に、しょんぼりと帰っていったそうです。

でも、話は、ここで終わりではありません。

その数日後、A子ちゃんが病院の看護師さん達の所へやってきてこう言ったそうです。

あれから、お母さん、私のそばにずっと居てくれるの!

本当に元気で優しいんだよ!

だから、看護師さん達に、お礼を言いに来たの!

と満面の笑みを浮かべて。

普通なら、こんな事を子供が言えば、

悲しみで少しおかしくなってしまったのかも?

と思うのかもしれませんが、その看護師さん達は、それが十分にありえる事

だと皆が思ったそうです。

授業参観の当日、授業が始まる時刻のほんの少し前に、お母さんは、自ら

生命維持装置を外し、そして亡くなられたそうです。

でも、その顔は、本当に幸せそうな満面の笑みを浮かべていたのを、そこに

いる全員が見ていたから。

勿論、俺もその話を聞いて、

きっと本当なんだろうな!

と思った。

この世には、悪人も善人もいるのと同じように、霊にもそういうのがいる方が

当たり前の事だと思う。

その子が大きくなるまで、いや、大きくなって、1人でしっかり生きていけるように

なるまでは、そのお母さんは、ずっとA子ちゃんのそばを離れないのだろう。

そして、そういう霊の邪魔をする者がいるとしたら、それは絶対に許せない、

そう強く感じた。

この親子の繋がりは、実在する。




  


Posted by 細田塗料株式会社 at 14:21Comments(4)

2017年01月01日

カラオケボックスで起こる怪異

サインディスプレイ部 営業のKです。

皆様、新年明けましておめでとうございます。

本年も宜しくお願い致します。

いや~、昨晩は、怖くない話を書こうと思い、ついつい熱が

入ってしまいまして・・・・。

年越しそばも食べられませんでした。

紅白も観られず、ガキ使も観られず、気が付けば

平成29年になっておりました。

そこでも、まだ書き続け、気が付けば、外も明るくなってきてしまい、

さすがに、何やってろんだろうか?と気付き、とっとと寝ましたとさ(涙)

まあ、こういう年越しも新しいトレンドとして良いのかなぁ、と最近

考えてまして・・・。

で、これから、家族でハワイへ向けて出発で~す!


























嘘です(泣)

正月は、何処にも行かず、ずっと家で過ごしますので、もっともっと

怖くない話を書く事になるのかな~と思ってます。

宜しければ、お付き合いくださいな!(長いですけどね)

それでは、怖くない話。

スタート。スタート。



これは、俺の趣味関係の後輩から聞いた話である。

彼は東京の大学を卒業したのだが、実は卒業するのに4年半かかった。

単位が足りず、半年遅れで卒業。

しかし、新入社員として入社できるのが、4月だったので、その間、

金沢市に戻り、カラオケボックスで半年間、バイトしていたらしい。

だから、カラオケボックスの裏話的な話をネタとして多く持っており、

その中で、唯一、怖い話として教えてくれたのが、以下の話である。

噂話として、カラオケボックスには、どの店にも監視カメラが設置されて

いるという話を聞くが、殆どの場合、それはありえないという。

実際、大手のカラオケチェーン店には、設置している店は無いらしく、

もしも、そういうカメラらしきものが有ったとしても、完全な

ダミーとの事だった。

実際、各部屋ごとに監視カメラを設置したとしたら、それを

モニターし、操作する設備と合わせると、とんでもなく高額になって

しまうとの事。

ただし、一部の個人経営の小さなカラオケボックス店には、例外も

存在するらしく、防犯や風紀的な理由で設置するのだという。

そして、彼がバイトしていたのが、そういう個人経営の店だった。

しかし、その店が監視カメラを設置した理由は、防犯や風紀という事ではなく、

他に理由があった。

とにかく怪奇現象が多く発生するのだという。

ラップ音や物が勝手に動くなどは日常茶飯事であり、店の従業員も、それなりに

耐性がついてしまつており、さほど怖がる事もなく、

あっ、今日は10番の部屋は、ヤバそうだから、あまりお客さんを入れない

ようにしよう!

という風に、監視カメラを利用していた。

しかし、そんな中でも、例外もあるらしく、2階の一番奥から、ひとつ手前

の部屋(仮に15番の部屋とする)は本当に危険で、全ての従業員が

その部屋に近づくのを避けた。

だから、当然、お客さんにも、その部屋を使わせる事は避けていたらしい。

ただ、週末で店が混みあい、お客さんが順番待ちをしている時などには、

お客さんが勝手にその部屋が空いている事を見つけて、強引にその部屋

を利用する事もあったらしい。

ただ、どんな客も、時間よりも早く切り上げて、青い顔をして帰っていく。

更に、15番の部屋の更に奥の部屋。

その部屋自体には、何も出ない、ということだが、その部屋を利用していると、

隣の部屋から異音や悲鳴のような声が延々と聞こえるという苦情が必ず

来るらしく、可能な限り、その隣の部屋も利用させるのは避けていたという。

そんな15番の部屋だが、実際に俺の友人も何度も怪奇現象に遭遇した。

使用していない15番の部屋から、内線電話が掛かってきたりするのだが、

その店のバイトとして入店したばかりの頃に、彼は間違ってその電話に

出てしまう。

15番の部屋からの内線電話が鳴っても、絶対に取ってはいけないというのが、

暗黙のルールだったらしいのだが。

電話に出ると、ボソボソと小さな声が聞こえたらしい。

よく聞き取れなかった彼は、

よく聞こえませんので、もっと大きな声で話して頂けますか?

と言ってしまう。

すると、受話器の向こうから

いまいきますから・・・・

そう聞こえた。

ただ、その時点で15番の部屋からの内線電話だということに気付いた

彼は、すぐに受話器を置いた。

そして、店長に、興奮したようにその話をすると、

危ないから今日はもう帰りなさい。今すぐ、急いで!

まるで、怒ったような口調だったので、彼は、

なにをそこまで怖がる必要があるんだ?

と考えながら荷物を持ち、急かされるように廊下に出ると、ちょうど、びしょ濡れ

の女がヒタヒタと階段を下りてくる所だったらしい。

そして、彼を見つけると、

ニターっと笑って滑るように階段を下りてきた。

彼は反射的にダッシュして逃げたらしい。

本能的に、危険なものである、とすぐ認識出来たから。

そして、急いで駐車場に向かうと、その女はもう追いかけては来なかった。

店の外には出られないのか?

と、彼はホッとして家路についた。

が、翌日、出勤すると、店長にかなりの嫌味を言われた。

君が電話に出てしまったから、昨日の夜の営業は散々だったよ。

お客さんにも迷惑が掛かったし、またその苦情を処理するのに、疲れ果てて

しまったらしい。

店長はそれ以上詳しくは話さなかったが、その日、彼が帰ってからは、

まるで、彼を探し回るかのように、各部屋の窓から、その女が部屋の中を

怖い顔で睨みつけていたらしく、また、廊下やトイレにも、待ち伏せし、

驚かすようにして、その女が突然姿を現し、顔を覗きこんだ。

中には驚いて転び軽い怪我をしてしまう客もいて、店長は、各部屋に

出向いては、謝り続けたらしく、店も早めの時間に閉店したらしい。

そんな彼だったが、彼自身が体験したわけでもないので、怖いと言われても

いまひとつ実感が沸いていなかったという。

ただ、ある日、彼が体験したことにより、彼は思い知らされる事になる。

その日は、雪が降っていたらしく、平日ということもあり、お客さんの

入りは、いまひとつだった。

そんな時、1人の女性が来店し、空いている部屋の中から、15番の隣の部屋

を利用した。

綺麗な女性であり、雪のせいなのか、髪も服もびっしょりと濡れていた。

その当時は、1人カラオケというのは珍しく、更に、他の部屋も空いているのに

わざわざ15番の奥隣りの部屋を利用しようとするので、丁重に他の部屋に

するようにお願いした。

だが、1人で歌の練習をしたいので、隅っこの部屋が良い、とのことで

頑として譲らなかった為、店長とも協議のうえ、それを了承した。

で、彼が、そのお客さんを連れて、部屋へと案内した。

15番の部屋の前を通る時、ちらっと部屋の中を見たのだが、特に異常は

なかった。

部屋へ入ると、電気とカラオケ設備の説明をして、退室時間を告げて、その部屋

を出た。

そして、スタッフルームに戻ろうとして、15番の部屋の前を通った時、

その女が部屋の窓に張り付くようにして、こちらを見ていた。

その女と目が合ったり、気付いたのを悟られると大変な事になると知っていた

彼は、なんとか平静を装い、スタッフルームへと戻った。

しかし、すぐに、その部屋から内線電話が入った。

そして、カラオケの調子が良くないのですが、もしも可能なら、隣の部屋も

空いているようですので、その部屋を利用出来ませんか?

という内容だった。

さすがに、それは承諾できなかったので、

今すぐに伺いますので、お待ちください、と言って受話器を置いた。

そして、その女性を説得する為に、急いでその部屋に向かった。

部屋に入ると、先程の女性が、そのままの状態で座っていた。

動いたような形跡も無かったので、もしかすると、その女性がごねている

のかもしれないと思い、カラオケ設備をチェックした。

すると、その女性がいうように、カラオケ機器が電源すら入らない。

おかしいな?

と思い、色々と点検していると、背後から声が聞こえた。

どうして、隣の部屋では駄目なんでしょうか?

彼はビクっとして、振り返る。

しかし、そこには、先程までと同じく、綺麗な女性が微笑んで立っていた。

彼は、返事に困り、適当な嘘をついたのだが、それは全て否定されてしまう。

そこで、もう本当の事を言うしかない、と思い、15番の部屋にまつわる

話を聞かせた。

すると、その女性は、身を乗り出すようにして、話に食いついてきた。

そういう話が好きなのだという。

そして、責任は自分が持つから、その部屋の怪奇現象を体験させてくれないか?

と聞いてきた。

彼は、もうその場に居るのが耐えられなくなってきており、早く開放されたかった

ので、その女性の願いを聞き入れる。

もうどうでも良かった、のだという。

そして、そのまま、2人で部屋を出て、15番の部屋の前まで来た。

一応、部屋の中を確認するが、例の女は居なかった。

だから、15番の部屋にさっさとその女性を案内してしまおうと思い、

そそくさと、その女性を部屋の中に招きいれた。

そして、部屋の電気をつけ、カラオケ機器の電気をつけていると、突然、

内線電話が鳴った。

ドキっとしたが、とりあえず、受話器をとった。

すると、受話器の向こうから、バイト仲間の怒鳴るような声が聞こえた。

何やってるんだ?お前。例の女と一緒に何してる?

なんでもいいから、すぐに逃げろ!

そう言われた。

すると、背後から

ぼうや?気付かなかったのかい?

という声が耳元から聞こえた。

心臓が止まるかと思った。

後ろを振り返らないように、一気にドアまでダッシュした。

そして、後ろ手で、ドアのノブを開こうとするのだが、ドアは全く開こうとしない。

すると、急に

ゲラゲラという下品で甲高い大きな笑い声が聞こえた。

その声にビクっとして、彼はその女の方を見てしまう。

異常に背の高い女。

薄汚れたドレスのような服を着ており、その足は裸足だった。

髪はかなり抜け落ち、細過ぎるその体と相まって、人間には見えなかった。

そんな女が口元からヨダレを垂れ流しながら、前方にうな垂れるようにして

立っていた。

そして、その女は、ダラダラと床にヨダレを垂らしながら少しずつ近づいて

来ており、もう生きた心地がしなかった。

その時、ドアの外から、号令のような声が聞こえた。

バイト仲間が助けに来てくれたらしい事が判り、とても心強かった。

そして、その号令に合わせる様に、彼は、ドアに肩から体当たりした。

方に激痛が走ったが、ドアは勢い良く開いてくれた。

彼は、痛みも忘れ、すぐに体を反転させると、そのまま廊下へ飛びだした。

勢いあまって転んでしまう彼。

一瞬、助けに来てくれたバイト仲間と目が合い、お互いに喜び合ったが、

すぐに現実に引き戻される。

その女がヒタっヒタっと廊下へと出てこようとしている。

慌てて、後ずさりするようにして、距離をとろうとする彼。

しかし、その女は、バイト仲間達には、目もくれず、恐ろしい形相で

彼の方へ両手を伸ばしながら追ってきた。

急いで起き上がり、階段の方へと走り出す彼。

ただ、何故か、全力で走っているのにも関わらず、その時は、何故か全てが

スローモーションのように感じたという。

捕まったら憑り殺される。

彼は恐怖した。

しかし、これだけの騒動にも関わらず、他の部屋の客は、全く気付かないようで、

まるで、彼だけが、別の世界に居るようだったという。

そして、いよいよ、階段という所で、彼はその女に髪をつかまれる。

思わず振り向いた彼の顔に飛び込んできたのは、満足そうな女の顔。

先程よりも、更に腐り朽ち果てたような顔になっており、その顔が

さも満足そうに笑った。

もう、彼はどうとでもなれ、と思い、

そのまま階段の方へと全体重を掛けた。

すると、ブチブチという嫌な音とともに彼の頭は、その女から解放された。

と同時に階段を転がるようにして落ちていく彼。

何とか頭だけは守ろうとしたらしいが、1階に着くころには彼の体は

全身が立てない程の激痛に包まれていた。

しかし、そんな事よりも、彼にはその女への恐怖の方が強かった。

振り返っている暇は有るはずもなく、彼はそのまま這いながら、出口を目指す。

以前の経験から外に出れば、もう追って来れないのを知っていたから。

どこかの骨が折れているのは自分でも判ったが、そんな事よりも命が大切だった。

彼は、それこそ、死に物狂いで這い続けた。

そして、やっとのことで、体半分が店の外に出た。

が、そこで、足がガシっと掴まれた。

とても冷たい手。

見なくとも、それが、あの女だというのは、すぐに判った。

だから、必死になって抵抗した。

それでも、その女の力は強く、体が少しずつ店の中へと引き戻される。

その時、彼自身も不思議だったそうなのだが、その女に対する恐怖よりも、

その女に対する込み上げてくる怒りが勝ったらしい。

そして、彼は、

ふざけんなよ!このくそババア!

とありったけの大声で叫んだ。

すると、一瞬、その女は呆然としたように動きが止まった。

今しかない!

そう思った彼は、掴まれた足を振りほどき、店の外へ出た。

すると、その女は、

覚えたからな~その顔、その声

そう言いながら少しづつ消えていったらしい。

その後、気を失った彼は、救急車の中で目が覚めた。

とんでもなく体中が痛かったが、命が助かった事が凄く嬉しかった。

そして、その後、彼は肋骨と片手、片足の複雑骨折。

更に、全身の打撲などにより、3ヶ月ほど入院することになった。

そして、退院後、店長に電話すると、

もう済んだ事だから。でも、命が助かって良かった。

以前、君と同じような目に遭ったバイト君が、精神を病み、その後、自殺した。

だから、もうこの店には二度と近づかないほうが良いよ。

バイト代は、きちんと振り込んでおくから。

だから、この事は他言無用で頼むね。

そう言われた。

バイト代金は、口止め料も入っているのか、予想よりもかなり多く振り込まれていた。

その後、その店には、バイトとしても、お客としても近づいていないそうだ。

だが、いまでもきっちり店は存続しており、それなりに繁盛しているらしい。

このカラオケ店は、金沢市に今も実在している。





  


Posted by 細田塗料株式会社 at 17:50Comments(4)