2017年02月28日

明かりが消えない謎の家!

サインディスプレイ部 営業のKです。

明日からいよいよ3月に突入ですね。

歓送迎会に花見、卒業など、色々な出会いと別れが

あるんでしょうね。

まあ、私には、何もありませんので、平凡な3月に

なりそうですが・・・・。

ホワイトデーが近くなると、実感します。

バレンタインチョコを貰わなくて良かったな~と。

まあ、負け惜しみですけどね(涙)

それでは、今夜も怖くない話、スタートします。

どうぞ~


これは俺が体験した話である。

俺がよく仕事で使う道があるのだが、その道は、交通量も少なく、それでいて

広くて走りやすい道であり、とても便利な道である。

場所は細かくは書けないが、金沢市と白山市の境くらいにある道だ。

実はその道に1軒の民家がある。

そこそこ大きな家であり、周りに民家がないこともあって、とても目立つ

建物である。

実は、その民家なのだが、少し普通ではない。

最初の頃は気にも留めなかったのだが、何回もその道を使っているうちに、

妙な事に気付いた。

明かりが消えないのである。

朝通っても、昼間に通っても、そして夜に通っても、同じように明かりが

点いている。

しかも、どうやら全ての部屋の全ての照明が点いているらしく、その明るさは

昼間でもとても目立つ。

ただ、不思議な事に、営業仲間にさの家の事を話しても、何か話が通じない

というか、そんな家あったか?と逆に聞き返されてしまう。

そこで、その地域に住んでいるという仕事関係の知り合いに、その家の事を

聞いてみた。

すると、最初は少し驚いた顔をした後、半分嫌そうな顔をしながら、こう言った。

Kさん、あの家が見えるんですか?

実は、私も見えるんですが、あまりあの家の事を話さないほうが良いと思いますよ。

そう言われてしまったが、それでもしつこく聞いてみると、こんな事を教えてくれた。

あの家は、何故か知らないですけど、見える人と見えない人がいるんです。

といっても、見える人が圧倒的に少ないんです。

でも、それ以上は私も知らないんですよ。

実際、宇宙人が住んでるとか、この世のものではない、という噂はありますけどね。

ただ、あの家には近づかない方が良いです。

本当か嘘かは分りませんが、あの家を探索に行って、そのまま帰ってきてない者が

何人もいるらしいですから・・・・。

そう言われると、確かめてみたくなるのが、俺という人間である。

そこで、夜はさすがに怖いので、日曜日の朝にその家を確かめに行った。

車を車道に停めて、そこから徒歩で歩く。

しかし、目視では、ほんの100メートルも離れていない場所にある家が、

どれだけ歩いても少しも近づいてこない。

そして、こうやって歩いて家を目指していると、その家が間違いなく普通ではない、

という実感が持てた。

何故なら、車道からその家までの間には、道らしきものが1つもなかったから。

在るのは、うっそうと茂った草むらだけ。

それでいて、どうやって、あんなに大きい家を建てられるというのか?

謎は深まるばかりだった。

そして、本当に少しずつではあるが、その家が近づいて来る。

その家は、近づいてみると、その明るさは、まさに異常といえるものだった。

それと同時に俺の脳内で、危険を警告するサイレンが鳴り渡る。

背中には、びっしょりと汗をかいている。

どうする?

引き返すか?

そう思い、結局、俺は反転し、今来た草むらを引き返そうとした。

その時、背後から、カチャという音が聞こえた。

何かが開いたのか?

俺は恐る恐る振り返り、その家の様子を窺った。

すると、そこには、目が異様に眩しく光った人型のモノが、ありとあらゆる窓から

俺を凝視していた。

そして、開きかけた玄関からは、異様に細く長い手が見えていた。

俺は、それが何かを確かめる事はせず、そのまま全力で草むらを走り、車を

目指した。

そして、車までの草むらからは、無数の手が出てきて、俺を捕まえようとする。

更に背後からは、とても早いスピードで草むらを掻き分け俺に近づいて来る様な

音が聞こえた。

しかし、俺は何とか間一髪で無事に車までたどり着く。

すると、先程までの怪異は全て消えており、そして何故か、その家も見えなくなっていた。

あの時、玄関を開いて出てくるモノを最後まで見届けていたら、きっと無事に車へと

戻る事はできなかっただろう、と思うと、ゾッとした。

その後も、相変わらず、その家の目撃談は聞くのだが、もう俺には見えることは

無いのかもしれない。

この光る家は、実在する。


  


Posted by 細田塗料株式会社 at 20:00Comments(2)

2017年02月27日

心霊サイトというもの!

サインディスプレイ部 営業のKです。

皆様、今日も1日、お疲れ様でした。

中西様も、いつも忙しい中、コメント頂きまして、感謝の極みです。

TO様、ハントンライン、美味しいですよ。

といっても、昔ながらの美味しいハントンライスは、もうグリル・オーツカ

という店だけかもしれませんが・・・・・。

でも、その唯一のお店も、開店から閉店まで、ずっと観光客の方が

並んで列になってますので、地元民は、なかなか食べられませんね。

ということで、今夜も怖くない話、スタートします。

それでは、どうぞ!


これは、俺の昔の同僚の話である。

彼は以前、俺と同じ会社で働いていた。

とあるコンピュータ会社なのたが、そこそこ規模も大きい会社であり、彼と

は部署も違うので、なかなか会う機会は少なかったが、何故か気が合ってしまい、

私的な交流が続いている。

そんな彼なのだが、その会社を辞めた後、これまたそこそこ大きなソフト開発会社

に再就職した。

そこで、彼は、コンピュータ用のソフト開発をしていたが、その後、自社で作成

したお客さんのホームページの管理を任される。

ホームページ自体は作ったりしないが、その代わり、何百とある、その会社が

作ったお客さんのホームページを巡回し、不具合のフィードバックや、修正、

そして、ウイルス対策なども行わなければならず、なかなか大変な仕事だ。

そんな彼の部署の人間が、ある時、不思議なサイトを見つける。

不思議というより、どうして存在出来ているのかすら説明出来ないような

サイトだった。

そのサイトには、URLが存在しないのだ。

そのサイトは、あるキーワードを検索した際、1件だけヒットしたサイトだった。

危険だと判断し、あえて、その検索ワードは書かないが、それにしても

URLが表示されないのに、どうしてサイトが表示されているのか?

全てが謎だった。

実は俺も、その検索ワードを教えて貰い、サイトを閲覧してみた。

奇をてらった所も無く、至って普通のどこにでもあるサイトに見える。

しかし、そこのサイトのTOPページをよく読んでみると、それが普通の内容では

ない事が判る。

死んだ後の話が体験談として書き込まれているようであり、いたずらにしては

良く出来た内容だった。

しかし、そこからは、どうしても先のページに進めない。

途方に暮れていると、偶然ある事に気付いた。

部屋の電気を消すと、微かにうっすらと次のページへ進むボタンが見えた。

だから、俺は迷わず、そのボタンを押した。

すると、そこは掲示板になっており、現在進行形で、色んなハンドルネームの者達が

どんどん書き込んでいる。

ただ、本当に負のオーラが漂うというか、気が滅入るような内容だった。

そこには、某個人に対する恨み、呪いの言葉、そして自殺した後の孤独感や苦痛などが

リアルに書き込まれている。

誰かがいたずらで運営しているにしては、リアル過ぎる内容であり、吐き気を催す程

であった。

大体が、通常、固有名詞や団体名などを出した書き込みは禁止されているのが

常であるが、そのサイトでは固有名詞が普通だった。

これはなんなんだ?

そう思いながらも、掲示板の閲覧を続けていると、誰かがこう書き込んできた。

生者の臭いがする・・・・・と。

そして、その掲示板は、何やら大騒ぎになる。

生者って俺の事なのか?

そう思い、恐怖の余り、そのサイトから離れようとするが、それは叶わなかった。

ブラウザがいっこうに閉じようとしない。

そのうちに、掲示板には

お前だ!お前だ!お前だ!お前だ! お前だ!お前だ!お前だ!お前だ! お前だ!お前だ!お前だ!

お前だ! お前だ!お前だ!お前だ!お前だ! お前だ!お前だ!お前だ!お前だ! お前だ!お前だ!

お前だ!お前だ! お前だ!お前だ!お前だ!お前だ! お前だ!お前だ!お前だ!お前だ! お前だ!

お前だ!お前だ!お前だ!

と文字がスクロールしていく。

さすがにヤバイと思い、とっさに俺はパソコンの電源コードを抜いた。

そして、しばらくしてから、再びパソコンを起動すると、問題なく起動したが、

色々とチェックしてみると、メールボックスに大量の警告メールが届いていた。

そんな事があってから、俺はそのサイトを覗いてはいないのだが、当然、彼にはその

出来事を話した。

彼は、

そうか。わかった。俺もそのサイトの事は忘れるよ!

と言ったのだが、どうやら彼の部下にもその話を出して、以後そのサイトへの立ち入り

を禁止したらしい。

そして、どこにでもいるのだが、その部下の中には、本当に怖いもの知らずの若者が

いたらしく、それ以後も隠れては頻繁にそのサイトを覗いていた。

同僚には、そのサイトの謎を明かして、世間に広めるのが俺の使命だから、と強がって

いたらしいが、それからどんどんと痩せていき、幻聴にも苦しめられた後、病院を

入退院して、半年後に自殺した。

遺書には、

死者への謝罪の言葉が羅列されていたという。

このサイトは、今もネットの中に埋もれ、そして存在している。


  


Posted by 細田塗料株式会社 at 19:48Comments(3)

2017年02月26日

トイレから出られなかった夜!

サインディスプレイ部 営業のKです。

今夜は家から一歩も出ませんでした。

何をしていたかと言えば・・・・・・

勿論、怖くない話を書いてましたが、何か?

その割には、殆ど書けませんでしたけどね(涙)

それにしても、最近は仕事のブログを全く書いて

いませんが、問題無しです(キッパリ)

ということで、今夜の怖くない話は、トイレで怖い

思いをした友人の話です。

それでは、どうぞ~



これは、俺の友人が体験した話である。

俺は基本的には、その話を聞いた事によって、その人に実害が及ぶ類の話

は絶対にしないようにしている。

ただ、俺は聞かないが、YOUTUBEなどで、怖い話の朗読などの中には、

話が終わってから、最後に、”この話を聞いた者の所に、確実に何かが起こったり、

何かが訪れたりする”という旨を付け加える話があるらしい。

そういうのを聞くと、やはり???と思ってしまう。

何故なら、そういう類の話の中には、本当に怪異が起こったり、そのモノ自体が

訪れてしまうような危険な話も混じっている筈だからである。

普通は、そんな事ありえないよ!と否定されるかもしれないが、やはり相性と

いうか、波長が合ってしまった相手の所に、現れたりするという事も俺は

知っている。

今回の話は、そういう話である。

その友人とは、かなり古い付き合いであり、何でも話せる間柄である。

ただし、彼は心霊スポットなどには興味が無いという、至ってマトモな真人間

であったから、俺自身もその手の離しは、絶対にしないようにしていた。

そんな彼と、久しぶりに飲みに行った時、何故かは覚えていないが、心霊体験

などの話になってしまった。

勿論、彼が本来、その手の話を苦手にしている事は判っていたから、それとなく

適当にその場をやり過ごそうとした。

だが、その時、一緒に飲んでいた友人の挑発?もあり、彼はその時、俺にこう言った。

お前が知っている中で一番怖くて一番危ない話を今から聞かせてくれ!

もしも、断るんなら、お前と絶交するからな!

こう言われたのだが、どうして、怖い話と絶交が結びつくのか、理解に苦しんだが、

まあ、もう一人の友人に挑発されて、後に引けなくなってしまっている事は、

感じていたので、とりあえず、軽~い話でもして、その場を乗り切ろうと考え、

話し出した。

そして、話が終わると、どうやら満足していないらしい。

そして、絶交したいみたいだな?

と言われてしまい、仕方なく、事前に、その話を聞いた者のところへ何かが起こるかも

知れない旨を話した後、その話を始めた。

確かに、怖い話ではあったが、それほど危険な話とは認識していなかった。

しかし、話をしている途中、突然、その場の空気が一変してしまう。

よく怖い話をしていて、その場の空気が変わってしまった時には、殆どの場合、

その話に霊達が集まってきてしまったという事を知っていたので、そこからの

話は、かなり割愛して話した。

そして、なんとなく、気まずくなってしまい、その場はお開きになる。

そして、自宅に帰った彼。

寝ている家族を起こさないように、静かに着替え、2階にある自分の部屋へ

行き、さっさと寝てしまう。

そして、夜中の午前2時半頃、突然の尿意で目が覚めてしまう。

まあ、それ自体は、飲んだ晩には、よくあることらしいのだが、何故か

その時は、1階にあるトイレに行きたくなかった。

それは、とても怖かったから。

寝るときまですっかり忘れていた話が、今まさに彼の頭の中で鮮明に

イメージ化されてしまっていた。

今、1階のトイレに行ったら、何かが起こるような気がしたのだという。

だから、正直、トイレにはいかず、そのまま布団に包まって寝てしまいたかったが、

やはり尿意には勝てず、彼は仕方なく、自室のドアを開け、暗い廊下の明かりを

点けると、ゆっくりと階段を下りていった。

1階に着くと、すぐ横にトイレがある。

彼は1階の廊下の明かりを点けると、

やっぱり何かがいる訳無いよな!

と自分に言い聞かせるようにして、トイレに入った。

そしてトイレのドアを閉め、用を足す。

すると、背後からカリカリと何かを引っ掻くような音が聞こえた。

既に用を足し終わっていた彼は、トイレを流すのも忘れて、その音に耳を傾けた。

しかし、10秒ほどカリカリと聞こえた後は、何も聞こえてこない。

気のせいか?と思い、彼はトイレを流し、そしてトイレのドアを開けて、そして

反射的に、また閉めた。

点けておいた筈の廊下の明かりが消え、真っ暗闇になっていた。

彼の頭の中には、????と恐怖が混在していた。

すると、次の瞬間、突然、トイレのドアがドンドンと叩かれた。

一瞬、

もしかすると、家族の誰かなのか?とも思ったが、彼の家族は全員が2階で寝ており、

階段を下りてくる音は聞いてはいなかった。

彼は、この時既にパニックになっていた。

だから、何か出来ないか、と考え、とりあえずトイレの窓を開ける事を思いつく。

外から聞こえる車の音などを聞けば、少しは気が楽になるか、と思ったのだという。

彼は、思いっきり窓を開けた。

しかし、その時、国道沿いの家に住んでいる筈の彼の耳には、通りを走る車の音

はおろか、全ての雑音が聞こえこなかった。

それどころか、微塵の風も感じられないという異常さだった。

そんな無音の中、彼に出来る事は、トイレのドアの向こう側へと耳を澄ます

事だけだった。

すると、廊下を何か重たい布が引き摺られていく様な音を聞く。

その音は、廊下を右に行き、突き当たると、今度は左へと、そんな動作を繰り返して

いるようだった。

そして、彼は思いつく。

廊下を左から右へと進んでいった時に、タイミング良く、そーっとドアを開ければ、

トイレの外に出られるのではないか?と。

そこで、彼は更に耳を澄ませ、その引き摺り音に集中した。

そして、その音が左から来て、トイレのドアを通りすぎたタイミングでゆっくりと

トイレのドアを開けた。

すると、何故か、廊下の明かりが点いている。

彼は、トイレのドア越しに、右方向へ過ぎていった音の正体を確認しようとした。

そして、トイレのドアにぴったり顔を付けたまま、そーっと顔の半分だけを

ドアの外に出した。

彼は、声が出なかったという。

そこには、彼のすぐ目前に、彼が覗き込むのを待っていたかのように、1人の

女が笑っていた。

どこにでもいるような普通の女性に見えたという。

ただ、その不気味な笑み、そして片手に長い着物のようなものを持っている

その女は、生きた人間ではない、という事は彼にもすぐに判ったという。

人間は、本当の恐怖に遭遇すると、護身の為に、何故か冷静になれるものらしく、

彼は、その時、騒いではいけない、このまま何も無かったように、そーっとトイレの中

へ戻らなければ!と思ったという。

だから、彼は、そーっと後退しつつ、トイレの中へ体を戻しながら、ドアを

閉めようとした。

すると、彼が向いていた背後にも、もう1人、女が立っていた。

その顔は、とても醜く腐って青白くなった顔であり、彼が想像していた幽霊、そのもの

だった。

彼は思わず、うわーと大声を上げてトイレのドアを思い切り閉めようとした。

しかし、その女の手が、トイレのドアを掴み、そしてドアを開こうとする。

少しだけ開いた隙間からは、その女の顔が笑っていた。

彼は、必死に、彼が知っているお経らしきものや、念仏などを適当に、それでも

必死に唱えた。

耳鳴りが酷く、強い頭痛がした。

それでも、彼は、必死に拝み続けた。

口からは、ごめんなさい、ごめんなさい、と連呼しながら。

すると、不思議と、ドアを掴んだ女の手がスッと離れ、彼は無事にドアを

閉める事が出来た。

心臓の鼓動が激しかった。

もう気が狂いそうだった。

彼はもう、これしか手が無い、と思い、窓から出ようと決意し、振り返った。

すると、そこには、もう1人、別の女が、トイレの窓から身を乗り出すように

して、彼に両手を伸ばしていた。

痩せ細った顔に生気は無く、落ち込んだ目には眼球は無かったという。

そこで彼は意識を失う。

そして、朝になり、起きて来た妻に、発見された。

その時は、廊下の明かりも全て点いており、トイレのドアも開けっぱなしに

なっていたという。

彼が目を覚ますと、心配そうに彼の顔を覗きこむ家族が居た。

家族に、昨夜、彼が体験した話をしたが、最初、信じてもらえなかったらしい。

ただ、彼の首についた合計3人分の手の跡、そしてトイレのドアについていた

異常に長い指の痕を見ると、その話を受け入れ、そして恐怖した。

その後、御祓いを受けてからは、彼の家には何も起こっていない。

そして、一緒に飲んでいたもう一人の友人には、その夜、そしてそれ以降も

何も起こっていない。

この怖い話は実在する。

しかし、ここに書くつもりは・・・・・ない。


  


Posted by 細田塗料株式会社 at 18:26Comments(2)

2017年02月25日

能登の通夜に出るのは・・・・。

サインディスプレイ部 営業のKです。

今日は仕事でした。

ところで、昨日はテンション低く、弱音を吐いてしまい、

申し訳ありませんでした。

コメントでも色々と助けられ、既に立ち直っております!

ということで、今夜も片町1人飲みです。

まあ、酒でも飲まないとやってられませんからね~

ちなみに、そんなに強くないです。

という訳で、今夜も怖くない話、ぶちかましましょう!

乗ってるか~い?

それでは、始めます・・・・・・。



これは俺が体験した話である。

ある時、俺の叔父が亡くなり、その通夜と葬式に参列する為に、俺は妻と

まだ小さかった娘を連れて、能登のとある町へ向かった。

俺の母親は、能登のとある田舎町出身であり、そこにある本家には、もう既に

叔父夫婦しか住んでいないという状態であった。

どこの過疎地でもそうかもしれないが、その地域に住む者は、就職で都市部に

出るか、結婚して都市部に出るか、の二通りが殆どであり、若者がとても少ない

町になってしまっていた。

とはいえ、叔父の葬儀ともなれば、全国に散らばっていた親戚一堂が、その場に

集まり、とても賑やかな葬儀になっていた。

俺も久しぶりに合う従兄弟達とついつい盛り上がってしまったのを覚えている。

しかし、通夜が始まると、様子は一変してしまう。

一体どこからこれだけ大勢の人間が集まったのか、と思える程の村人達が、

集まり、広い本家ですら、手狭に感じるほどだった。

ちなみに、この辺りの村では、通夜は自宅で、そして本葬は公民館で、というのが

一般的だった。

実は、本葬でも、ある種のドタバタがあったのだが、今回書くのは、通夜に

起こった奇妙な出来事についての話である。

それだけ大勢の人が集まった通夜であるが、どうやら通夜に参会した者は、

基本的に一切喋ってはいけないのだそうだ。

だから、人は溢れかえっているのに、何故か不思議なくらいの静かさがあった。

実際は、小声で喋る者も居たのだが、やはり年配の者に注意されて、黙り込む。

逆にいえば、年配の者、つまり、その地域で執り行われる通夜に、何度も参加

しているような者は、異常なくらい厳格に口を開くのを拒んでいた。

そんな妙な空気が流れていると、そのうちにお坊さんが1人だけ来て、お経が始まる。

そして、大きなザルのような物が参列者の所に回ってくる。

それは、通夜が始まる前に教えられていたから、すぐに対応できたのだが、要は

参列者は、そのザルの中に手持ちのお金を入れて、故人が亡くなってからの三途の川

の渡し賃として使ってもらうのだそうだ。

そんな習わしを知らない者には、対応できないような、その地域だけのルールと

いうものが存在しているのは興味深かった。

実際、そこに参列していたものは、老若男女すべてが手持ちのお金をそのザルの中

へ投げ入れていた。

そして、異常だったのが、そこからである。

しばらくお経を読んでいたお坊さんが、急にお経を止め、こちらに振り向き、

何やら深刻そうな顔で語りだした。

そして、何を言ったのか、といえば、つまり、故人(叔父)は、とある魔物が

魂を持ち出そうとして、この家に入ろうとしています。

ですから、私達、お寺の者は、交替で明日の本葬が始まるまで、ずっとお経を

読み続けなければいけません。

そして、その魔物は、もうしばらくすると、この家に入ってきますので、

もしも夜通しの参列が無理な方は、今ここでお帰りください。

なお、親族の方は、故人を護る為に、身をもって夜通しのお経にご協力

ください。

こんな内容だった。

最初は、田舎の通夜にしては、なかなか面白い趣向だと思い、興味津々で

様子を伺っていたのだが、参列者の様子、そして親族の様子を見ていると

どうも、冗談ではない、というのが伝わってきた。

そこで、血のつながりの無い、妻と娘は、宿泊先のホテルに帰らせた。

そんなこんなで、結局残ったのは、親族全員、約20名と勇気ある近隣住民

の方3名ほどだった。

そうしていると、交代要員のお坊さんも到着し、そこで、残った者達に、お坊さん

より説明が始まる。

もうすぐ此処に、魑魅魍魎の類がやってきますが、もしも、それに気付いても

決して声を出さないように!

声を出してしまうと、此処に居る全員が危険になるのはもとより、故人の魂も

間違いなく地獄へと連れ去られてしまいますから。

そんな説明だった。

そして、説明が終わると、お坊さん達は、さっさとお経を再開する。

俺は、といえば、まだ半信半疑であり、怖いというよりも、明日の朝までずっと

正座してお経を聞かなければいけないという事実にうんざりしていた。

それでも、親族が故人を護らなければいけないといわれては、断るわけにも

いかず、俺は暇つぶしに渡されたお経の本をダラダラと読んでいた。

そして、どれくらい時間が経った頃だろうか。

突然、酷い耳鳴りがして、俺はハッと顔を上げた。

すると、玄関のほうから、通夜が行われている部屋の中を覗きこんでいるモノが

いた。

上手く説明できないが、セミのような顔に髪が生えており、体には何も着ていない。

その体というのも、まるでエジプトのミイラのようなものであり、そしてその細い

手足は異常に長く、身長も天井に着きそうなくらいだった。

そして、それが、ノシッノシッと畳の上を歩いて、お坊さんの方に近づいていく。

不思議な事に、誰も気付いていないのか、参列者はもとより、親族の者も誰一人

驚いたそぶりをする者はいなかった。

そして、その謎が判ったのが次の瞬間。

参列者の1人が、眠りに落ちるように、その場に崩れてしまう。

そして、座ってはいるものの、その場で俺以外の人間が眠っている事に

気付かされる。

それが、お坊さんの前を堂々とすり抜け、そして故人の棺おけの前で屈みこんだ。

そして、おもむろに、棺おけを開けると、どうやら叔父の顔をじっと見ている

ようだった。

俺は、呆気にとられてしまい、ただ呆然とその一部始終を凝視していた。

すると、ソレは、突然振り返り、参列している者達の方を睨みつけた。

そして、ヌッと立ち上げると、参列者の顔を1人ずつ覗きこんでいく。

しかし、その状態でも、参列者の誰もが、そりバケモノの存在に気付くはずも

なく、その場で眠り続ける。

だから、俺も、その場は、眠ってやり過ごそうと考えた。

何故なら、あんな顔ですぐ近くから覗かれて、平静ほ装う自信など無かったから。

俺は目を閉じた。

何故かお経を読む声が心地よく、俺は本当にも無理に落ちそうになる。

そして、長い時間が経過したようにも感じられ、俺はそうッと目を開ける。

すると、そこには先程のモノが、俺の目の前におり、首をかしげるようにして、

俺の顔を覗き込んでいた。

たぶん、小さく、ヒッという声は出たと思う。

が、心霊体験を数多くこなしてきた?俺は何とか悲鳴を上げることはしなかった。

そして、それからも、しばらくの間、俺の顔を覗き込んでいたソレも、急に立ち上がり、

そして、そのまま玄関のほうへと歩いていき、そこで消えた。

それから、10分くらい経過した頃。

俺も既に我慢の限界に達していたのだが、お坊さんが突然、お経を止めて、言った。

もう大丈夫です。よく頑張りました!

この声に、皆、びっくりしたように起きていたのだが、その後、誰に聞いても、ソレ

の姿を見たものは、居なかった。

ただ、お坊さんが帰り際、俺に言った一言が記憶に残っている。

よく頑張りましたね。あのモノは、故人の代わりに貴方を連れて行こうとした

みたいですが、どうやら貴方は何か強い物に護られているらしい。

とにかく良かったです。無事で。

こう言われて、やはりあれは夢ではなく、俺以外に、お坊さんにも見えていた

のだと気付かされた。

この地域の通夜でも、ソレが出るのはとても珍しい事らしい。

この特殊な通夜は実在する。


  


Posted by 細田塗料株式会社 at 17:01Comments(3)

2017年02月24日

小松市の呪われた階段というもの。

サインディスプレイ部 営業のKです。

いや、しかし、世の中には、どれだけ穏便に仲良くやって

いこうと思っても、絶対に無理な相手というのが存在しますね。

ということで、今夜はテンションが低いです。

なので、早速始めましょう。

怖くない話、どうぞ!



これは俺と友人が体験した話である。

小松市のとある場所に、俺達の仲間の中では、呪われた階段と呼ばれている

場所がある。

そこは、とある神社の階段であり、鳥居をくぐってから本宮に向かう階段の事

である。

昔、そこは俺達が偶然見つけた神社であり、退屈でやることが無い時などは、

格好の暇つぶしスポットになっていた。

しかし、そこで何度か写真を撮るうちに、奇妙な事に気付く。

撮影した全ての写真に、必ず1人の女の子が写り込んでいたのである。

ただ、実際には、それは俺達の好奇心を増幅させるだけであり、その話を

聞きつけた他のグループも心霊スポットとして、その神社を訪れては、

色々と探索していた。

その神社自体は、田舎に行くとよくあるタイプの、道路のすぐ横に鳥居

があり、そこから石段をかなり登ったところに本宮があるというタイプ

であり、古そうな建物のせいか、あまり手入れが行き届いているような

感じはしなかった。

特に俺達が行くような、夕暮れ時以降になると、参拝する人は皆無であり、

悪い事とは知りながらも、いつしか、その神社は、俺達のような心霊

スポットマニアの拠点のような場所になってしまい、心霊スポットに行く前には、

必ずその神社でお参りしてから、出かけるというのが常になっていた。

そんなある日、俺達と同じように頻繁にその場所に来ていたグループの一人が

石段から転げ落ちて、大怪我をしてしまう。

そして、偶然、その日に撮った写真には、怪我をした男にピッタリと寄り添うようにして

カメラに写る女の子が写っていた。

いつもなら、気をつけて見ないと分らないほど小さく写りこんでいた女の子が、その時は

大きくはっきりと怪我をした男の斜め後ろに写りこんでいたのだ。

不気味な笑みを浮かべながら・・・・。

それからは、そこに来ていた幾つかのグループの中から、怪我人が続出する。

しかも、そのどれもが、石段から転げ落ちるという事故だった。

しかも、石段を降りていたり上っていたりという状態での事故ではなく、普通に

石段の上に立っている時に、まるで誰かに突き飛ばされたかのように、突然

バランスを崩し、石段を転げ落ちた。

そして、それは不思議と、写真を撮った直後に起こる事が多く、そしてその写真には

当然のごとく、その女の子が笑っていた。

いつしか、そこでは写真撮影が禁止になった。

それくらい、事故が頻発したのだ。

だが、中には、事故の真相を究明してやる、と意気込んでその神社に寝泊りしたり

色々と探索したりするグループもあったが、そのグループのメンバーが次々に

大怪我をするようになると、さすがに誰もそこには行かなくなってしまった。

そして、そこに誰も行かなくなってしまったのにはもう1つ理由があった。

それは、その神社の由来や過去を探っていた時、偶然、1人の地元民から

聞いた話なのだが、この神社は、昔から色んな人間が呪い成就の為に

参拝している神社であり、神社の後ろにある木々には、今も藁人形が

増えていっているそうであり、その呪いの儀式を偶然見てしまった人が

殺されかける、という事件まで起こっている。

そして、そういう呪いを叶える力を持った神が祀られているのだそうだが、

それは、古の女の子の神であり、邪悪なものを封じ込める為に、この神社は

建てられたのだという事。

だから、この神社には、地元民は、近寄らないのだそうだ。

写真に写り込んだ女の子が、その邪悪な神かどうは、知る由もないが、やはり

神社という神聖であり、且つ、ある意味、隔離された空間へ勝手に入り込む

という暴挙は、やはりするべきではない、と強く思った。

この神社は、今も、小松市の某所に実在している。


  


Posted by 細田塗料株式会社 at 19:41Comments(2)

2017年02月23日

能登の山で出会った・・・・・。

サインディスプレイ部 営業のKです。

今日は雨の1日でしたが、気温は過ごしやすかったのですが、

明日から、またしても寒気がやって来るそうです。

まわりに風邪引きさんが多過ぎて・・・・・。

ブツブツ言っていても仕方有りませんので、早速

怖くない話、スタートします!

それでは、どうぞ!



これは、俺の友人が体験した話である。

彼はサバイバルゲームを唯一の趣味としていた。

元々、ミリタリーファンだった彼は、知り合いに誘われてサバイバルゲームに

参加してみて、その緊迫感と楽しさに魅了されてしまう。

そして、休みになると、仲間を募って、サバイバルゲームに興じている。

元々は無趣味の彼であり、酒も飲まず、ギャンブルもせず、そして独身で

あった為、その資金にはかなりの余裕があったのだろう。

彼はいつも俺に電話してきては、自慢のガンや装備を見せに来た。

中には10万円以上するような物も、沢山あったのを覚えているが、実際には

ミリタリーファンでもない俺には、その価値は判らなかった。

そんな彼が、ある時、大枚をはたいて、暗視ゴーグルと熱感知のサーモグラフが

セットになった商品を買った。

当然、俺にも見せびらかしたのだが、暗闇でも見える性能に加え、熱を感知して

赤く人型に映るゴーグルには正直驚かされた。

とにかく、はっきりとよく見えたから。

そんな彼がある日、能登にある、とある森へとサバイバルゲームに出かけた。

夜を徹して、戦闘をするのだそうだ。

といっても、時間はいくらでもあるのだから、すぐに至る所で戦闘とはならない。

木の上で待ち伏せたり、迷彩服を上手く使って隠れるというのも、楽しみの一つ

らしい。

そして、その夜間のサバイバルゲームに彼は暗視と熱感知モニターの付いた

ゴーグルを持ち込んだ。

それを使えば、たとえ真っ暗闇の中でも確実に敵の姿が見え、そして的確な攻撃

が可能だった。

彼は何人かの敵チームのメンバーを暗闇間中で狙撃し、倒した。

倒された人間は、朝までは、そのゲームには参加できないルールだった。

彼のチームは彼の新装備のお陰で、かりな優勢だった。

そして、気を良くした彼は、更に森の奥深くへと入っていき、敵を探し回った。

すると、突然、背後から声がした。

ここで何してるんですか?

若い女性の声だった。

彼は慌てて振り返ると、そこには綺麗な服を着た女性が立っていた。

あっ、すみません。今、サバイバルゲームの最中なんです。

役場の方には許可は貰ってありますので・・・・。

そう返した。

ただ、彼は妙な事に気付いた。

目視では確かにそこに立っている女性。

しかし、熱感知モニターには何も映っていなかった。

なんで?

彼は、モニターが壊れたのか?と心配したが、やはり近くに隠れている仲間達の

姿は、しっかりとモニターに赤い色で映っている。

モニターは壊れていない!だったら何故?

それに、時刻はもう真夜中の午前1時を回っている。

なのに何故、女性ひとりで、こんな山奥にいるんだ?

彼の思考には、得体の知れない恐怖が侵食していく。

すると、またしても、その女性が声を掛けてくる。

そうでしたか。あまりに騒がしかったもので・・・・。

ところで、お願いがあるのですが聞いて貰えますか?

彼は、無言のまま頷いてみた。

しかし、この暗闇の中、彼の頷く動作が見えたかのように、その女性は

話を続けた。

そうですか。ありがとうございます。

実は、この先の大きな木の陰で私の友達が動けなくなっているんですが、

助けて頂けませんか?

こう言ってきた。

人助けと言われてしまうと、さすがに断りきれず、彼は仲間に無線で連絡し、

全員が合流して、その女性の友達を助けようと呼びかけた。

勿論、その女性が熱感知モニターに映らない事、暗視モードにも写らず、ただ

目視でしか確認出来ない、という事も併せて。

人助けという言葉に面倒くさがっていた仲間達も、その女性が人間ではないかも

しれない、という事実に逆に興味を掻き立てられたようで、全員が、人助けに

OKしてくれた。

不思議なもので、大勢で同行していると、前方を歩いていく得体の知れない女性も

怖く感じなかった。

しかし、時折、彼らがちゃんと付いてきているかを確認するように振り返る、その

女性の顔は、どこか無機質な表情であり、皆をドキっとさせた。

そして、30分位歩くと、急にその女性が立ち止まった。

此処です!

目の前には、巨木というのに相応しいような大きな木が聳え立っていた。

すると、その女性は、

ありがとうございました。

あとは宜しくお願い致します。

そう言うと、1人で大木の向こう側に消えていった。

彼らは、慌てて後を追って大木の向こう側へと回り込んだ。

すると、そこには、もう完全に腐って骨だけになった自殺体と思われる遺体が

2体横たわっていた。

さすがに、本物の遺体を目の前にして、彼ら全員が固まってしまったが、誰かが

思い出したように、急いで警察に電話をかけた。

それから、2時間くらい待っていると、警察と役場の人間がやって来た。

そして、色々と事情聴取され、その後、開放された。

後で聞いた話であるが、その遺体は、女性二人の遺体であり、友達同士だった。

自殺してしまった後、やはり親族の元に帰りたくて、彼女らの1人が彼らに

助けを求めたのだろうか?

この山は、いまも当然、能登地方に存在している。



  


Posted by 細田塗料株式会社 at 19:19Comments(2)

2017年02月22日

白山市のスキー場に出る・・・・。

サインディスプレイ部 営業のKです。

皆様、いつも怖くない話をお読み頂き、ならびに暖かいコメントを頂きまして

本当にありがとうございます。

コメントを頂くと、凄く励みになります。

ちなみに、昨日で30万PVを達成致しました。

これも、日頃からの私自身の努力の賜物とし・・・・・・・・・・

いえ、

これも、日頃からの皆様の暖かいご声援があればこそ、と

心より感謝致しております。

ちなみに、同じ会社の自動車関連ブログのMさんは、既に

50万PVを遥かに超えております。

凄いです!

私は細々と頑張りますので、どうか、末永く長~い目で

見てやってくださいませ。

今夜は白山市のスキー場で昔起こった怪異です。

やたらと白山市の事ばかり書いていますが、別に白山市が

嫌いなわけではありません。

いえ、どちらかといえば、大好きです。

例えば、北野食堂とか、北野食堂とか、北野食堂とか(食堂しか無いんかい!)

それでは、今夜も怖くない話、スタートします!


これは俺の友人が体験した話である。

彼は、とにかくスキーが大好きだった。

スノボではなく、スキーのみが彼の生きがいだった。

だが、ある年を境にして、彼はパッタリとスキーを辞めてしまう。

今回の話は、その原因になった出来事についての話である。

その日、彼は金曜日の仕事が終わると、急いで支度をして、石川県内のとある

スキー場へと向かった。

スキー場で、友人達と待ち合わせしていたからである。

いつもは、日曜日に日帰りスキーというのが常だったが、その週末は偶然

友人2人との都合が合い、それならいっそ泊りがけで・・・ということで、

金曜日から日曜日にかけての2泊3日のスキー三昧を楽しむ事にした。

その年は、とても積雪が多くスキー場は大盛況だったのだが、さすがに

金曜日の夜という事で、道は空いており、予定通りの時刻にスキー場に

到着した。

そして、友人達と合流。

ナイタースキーを楽しんだ。

そして、ひとしきりスキーを楽しんだ後は、予約しておいたペンションへと

向かい、そこで宴会を満喫した。

ペンションということで、豪華な宴会という訳にはいかなかったが、それでも

久しぶりに会う友人達は、相変わらず気が置けない奴ばかりであり、夜遅くまで

スキー談義で盛り上がった。

実は、彼らには、1つの計画があった。

最終日には、コースから外れて誰も滑っていない新雪の上を皆で滑ろうという、今で

いう所のバックカントリースキー?をする事だった。

スキーヤーなら、誰も滑った跡が付いていない新雪の上を自由自在に滑りたいと

思うのが普通だ、と彼は言っていたのだが・・・。

そして、二日目は、朝食が終わると、早速コースに出た。

さすがに泊まった事もあり、夜のうちに積もった雪の上を滑っていると、まるで

外国のスキー場にでも来ている様な気分になり、彼らのテンションは上がった。

そして、昼食を挟み、再びコースに出る。

その時、イレギュラーが発生する。

彼の友人の中の一人が、他のスキー客とぶつかり、骨折してしまう。

その日は、さすがにスキーどころではなくなってしまいそのまま滑れなかった。

夜になり、2人だけになった彼らは、翌日の事を話し合った。

勿論、バックカントリーに関して、である。

しかし、友人も足の骨は折ったが、元気だった為、予定通り、バックカントリースキー

は決行する、という結論に達した。

そして、最終日、さっさと朝食を済ませた彼らは、早速滑りだす。

昨日、余り滑れなかった鬱憤を晴らすかのように。

しかし、ここでまたしてもトラブル発生。

彼のもう一人の友人も、転倒した際、足首を痛め、そのまま病院へ。

結局、1人だけが取り残される形になった彼。

今思えば、それは神様が危険の予兆をしてくれたのかもしれなかったのだが、

彼は、もうヤケクソになり、一人でバックカントリースキーを敢行する事に

した。

日曜日ということで、スキー場は異様な混雑だった。

そして、彼はリフトで最高部まで上がると、誰にも見つからないように、

コースから離れた。

予想していた通り、コースから外れた場所には、当然誰もおらず、そして

まだ誰も滑っていない新雪が目の前に広がっていた。

彼は、もうすっかり怪我をした他の2人の事は頭から消えていた。

それほど、目の前に広がる景色は彼を高揚させるには十分過ぎる力が

あった。

天気も快晴であり、まさにスキー日和。

彼は、まるで子供のようにワクワクしながら、担いでいたスキーを下ろし、

そして滑る準備をした。

そして、待ちきれないとばかりに、彼は山の斜面を滑りだした。

滑り始めてから1分と経たないうちに、急に雪が激しく降りだした。

もう殆どホワイトアウトと言ってよい程の視界の悪さ。

しかし、滑りだした彼を止める事は出来なかった。

確かに彼のスキーの技術は素晴らしかったのかもしれない。

そんな悪い視界の中でも、彼のスキーは綺麗な弧を幾つも作りながら、華麗に

滑走していった。

そんな時、彼の目の前には信じられない光景が飛び込んでくる。

誰かが雪の中で正座するように座り、そしてこちらに手招きしている。

女だった。

こんな雪の中に、何故、女が1人で座っているんだ?

もしかすると、遭難した女性が助けを求めてるのか?とも考えたが、こんな吹雪の中、

白いワンピースだけを着た女が、たった一人で座っている訳が無かったし、何より、

その女が手招きしながら見せる不気味な笑みが、その女が、間違いなく人間ではない、

ということを物語っていた。

彼は、出来るだけ、その女から離れてその場から滑り降りようとした。

そして、それは俺の思惑通り、成功する。

しかし、次の瞬間、前方を見る彼の視界には、先程の女が、またしても正座し、

手招きしていた。

これは雪女というものなのか?

と日頃から、そういう類のものは一切信じない彼は確信した。

それが雪女かどうかは、俺にも当然判らない。

しかし、とても危険なものである事は確かだった。

その女は、彼が滑り降りていくコースを先読みするかのように、ある時は、木の影、

またある時は、新雪から上半身だけを出すようにして、彼へと手を伸ばしてくる。

捕まえようとしているのか?

彼は恐怖した。

そして、バックカントリースキーをしてしまった自分を悔いた。

しかし、今更手遅れであり、彼はまるで、その女に翻弄され弄ばれるようにして、

どんどん危険へと近づいていた。

その女から逃げるように滑る彼の滑走速度は、既にかなり上がっており、転べば

ただでは済みそうに無かったが、それでも彼は何とか転ばすに持ちこたえる。

しかし、そうやって、女から逃げ回る彼も、目の前に突然現れた、その女を

無理やり避けて転倒し、そのまま崖下へと転がり落ちた。

しばらく意識が飛んでいたらしく、彼が目を覚ますと、体のいたるところが激痛で

動かせなかった。

そして、ふと目の前を見上げると、満足そうに高笑いを浮かべながら、宙に浮く

女が見えた。

そして、その女は、グッタリとした彼をしばらく見つめた後、吹雪の中へ消えていった。

彼は遠のいていく意識の中で、完全に死を覚悟した。

無謀な行為をした自分と、そして理不尽な死を与えようとしたあの女の事を考えると、

悔しさで涙が溢れた。

そして、そのまま彼は意識を失い、彼の上にはゆっくりと雪が積もっていった。

だが、奇跡は起こる。

彼は、怪我をしてリタイヤした友人達の機転のお陰で、救助隊に助け出される。

彼が意識を失ってから、一晩が過ぎ、そして朝になって、彼は発見されたが、

奇跡的に彼は生きていた。

両手足の複雑骨折といたるところの打撲。

彼は長い闘病生活を終えて、無事に退院した。

だが、当然のことかも知れないが、それ以後、彼はスキーを完全に辞めてしまう。

あの女がトラウマになってしまったからである。

このスキー場は、今も実在している。


  


Posted by 細田塗料株式会社 at 19:50Comments(3)

2017年02月21日

死者を生き返らせてはいけない!

サインディスプレイ部 営業のKです。

今日は本文が長いので、あまり余計な事は話さず、

さっさと始めますね!

それでは、怖くない話、始まります!



これは、俺の友人が体験した話である。

実は古来から、都市伝説を含めると、数々の邪法というものがあり、その中には

死者の魂を蘇らせる、という邪法も存在する。

例えば、四国にある八十八箇所の札所を通常は、1番~88番の順に回るところを

逆に88番から1番に向かって回るという逆打ち、という儀式。

これも、死んだ人の年齢の数まで、続ければ、死者が蘇るというが、例えば、

30歳で亡くなった人を蘇らせようとすると、単純計算で、30年掛かってしまう。

気の遠くなりそうな話だが、最愛の人を亡くした者にとっては、藁にもすがりたい

気持ちで、その邪法に入ってしまう者もいるのかもしれない。

が、今回話すのは、もっと簡単な方法である。

そして、俺の友人は、それを行った為に、大変な目に遭ってしまった。

今回の話はそういう話である。

彼は、結婚してすぐに子宝に恵まれ、元気な女の子を出産する。

初めての子供であり、そして女の子ということもあり、彼ら夫婦は、子供

を溺愛した。

欲しがる物はすぐに買い与え、常に目の届く範囲に置いて、娘を守っていた。

そうして、時は流れ、娘さんは中学3年になる。

学校でも品行方正、家でも家事をよく手伝い、明るく誰からも好かれる

そんな娘に育っていた。

しかし、娘は、ある日、突然、自殺してしまう。

遺書には、学校の先生や友達に対する恨みに加え、親に対する恨みも書かれていた。

彼らは、葬儀が終わってもまだ、娘が死んだという事実を認めることが出来ず、

きっと、誰かに殺されたに違いない、と事件性を主張した。

更に、遺書に自分達への恨みが書かれていた事に対しても、誰かの陰謀に違いない、と

全く受け付けなかった。

ただ、娘が彼らの目の前から消えてしまったという事実は変える事は出来ない。

彼らは、まるで生気が無くなったように、誰とも接触しない生活を送るようになる。

そして、それから2年位経った頃、彼から連絡が来た。

娘の誕生日のパーティをするので、是非参加して欲しいとの事だった。

他の数人にも、同じ様に招待の連絡をしたようで、すぐに彼らからも連絡が

入った。

皆、同じ考えだった。

死んだ娘の誕生パーティとは、どういう事だ?

しかし、彼らの生活を心配していた俺達は、全員がその誕生パーティなるものに

参加する事にした。

当日は、近くのホームセンターで待ち合わせして、車1台に乗り合わせて彼の家

へと向かった。

家に着くと、彼らは満面の笑みで迎えてくれた。

そして、リビングに通されると、凄まじく派手な誕生会の飾りに、俺達は

圧倒されてしまった。

そして、テーブルに料理が並ぶと、いよいよ誕生パーティが始まった。

テーブルには、1つだけの空席があった。

いや、空席というより、きちんと料理もケーキも並んでいるのだが、その席には

誰もいない。

やはり、亡くなった娘さんを偲んでの誕生会かと思っていると、どうやら

そうではないらしい。

そして、いかにも、その席に娘さんが座っているかのように振る舞い、誕生会

を進行していく彼ら夫婦。

俺達の中には、少しずつ違和感が広がっていく。

そして、俺達の中の一人が聞いた。

あのさ。この誕生パーティって、誰の誕生パーティなの?

すると、彼ら夫婦は、少し不機嫌な顔になり、こう返した。

勿論、うちの娘の誕生パーティに決まってるじゃないか?

今年でもう17歳になるんだから・・・・。

俺達は、全員が顔を見合わせた。

そして、俺は言った。

あのさ。ツライ気持ちは分るけど・・・・。

そろそろ、現実と向き合わないとな!

すると、彼ら夫婦は、椅子から立ち上がらんばかりの勢いで、こうまくし立てた。

お前らこそ、失礼すぎるだろ?

さっきから、此処にずっと娘が座ってるじゃないか?

あっ、ほら、娘が怒ってるよ!

そう言われ、俺達は全員、その場から退散した。

そして、帰り道に友人達とファミレスで話し合い、そして、もう少し様子を見よう、

という結論に達した。

ただ、俺は、あの家に居たときに感じた妙な違和感、まるで何かに見張られている

かのような嫌な視線が気になっていた。

そして、それから2ヶ月位が過ぎた頃、誕生パーティを開いた彼から連絡が来た。

家ではなく、外で会いたいとの事だった。

勿論、俺は即答で承諾し、彼と、とある喫茶店で会う事にした。

喫茶店で待っていると、彼が少し遅れてやって来た。

2ヶ月前よりも、かなりやつれているように見えた。

そして、そこで語られた事が、以下のような内容だった。

彼ら夫婦は、娘さんが自殺してから、それこそ、後追い自殺寸前まで苦しんだ。

が、彼らの出した結論は、どうしたら娘を蘇らせる事が出来るか!という事だった。

そこで、色んな書物や、邪法の能力者などから、何とか、娘を蘇生させる邪法

を知ることが出来た。

それは、ここには書かないが、娘に対する強い思いがあれば、誰にでも出来る

簡単な方法であり、年月も費用も必要としない。

しかし、その為には、それを行う者は、人間としての生活、そして道徳、理性

の全てを捨てなければいけない程の邪法であり、普通はそこで思い留まる。

だが、彼らはそれを実行に移してしまった。

そういう話だった。

ただし、それをやっても、本当に娘さんが蘇る確立など、本当に低いもので、

娘さんが蘇ったように感じたとしても、それは、実は他の邪悪な悪霊が、娘さん

の霊魂を利用している場合が殆どなのだが、彼は今になって、もしかすると、

ソレは娘ではないのかもしれない、と疑問をもってしまい、そうなって初めて、

自分達が犯した大罪に気付いたということだった。

しかし、奥さんはまだ、それに気付いていないらしく、更に違和感を感じている

彼に対する監視の目が凄いとの事だった。

そこで、いつものように、霊能者のAさんに、その喫茶店まで来て貰う事にした。

忙しいから無理という、Aさんを何とか説き伏せて、喫茶店で待つ事に。

すると、予定よりも、30分以上遅れて、Aさんが登場した。

そして、開口一番、

喫茶店の入り口に、覗き込んでる悪霊がいたので、しょう消滅しときました!

相変わらずのAさんに、何かホッとしてしまう。

そして、Aさんは、俺の向かいに座る彼を見るなり、急に怒り出す。

そして、話は何も聞いていないにも関わらず、

はじめまして・・・の人に、こんなキツイ事言いたくないんですけどね。

何考えてるんですか?

人間の死なんて、そんな簡単に誰かがどうこう出来るものじゃないんですよ!

はっきり言って、娘さんは、行き返りたいなんて微塵も思ってません。

というよりも、貴方達、両親の事が心配で、まだ成仏出来ていないんです。

これだけ言うと、突然、店の人を呼び、チョコパフェを注文するAさん。

そこからは、小声で、こう話した。

貴方達がやったことは、昔から存在する降霊術の1つなんです。

でも、集まったのは娘さんの霊ではなく、悪霊ばかり・・・です。

しかも、凄い数の悪霊が代わる代わるに娘さんのフリをして、貴方達夫婦を騙して

ずっと、貴方の家に住み着こうとしています。

勿論、貴方と奥さんに取り憑いて・・・・。

だから、一刻も早く何とかしないと、大変な事になるんです。

それだけ言うと、Aさんは運ばれてきたチョコパフェを一心不乱に味わった。

そして、食べ終わると、

何処かへ電話をかけて、そして喫茶店の本棚から漫画を持ってきて、こう言った。

応援を頼みました。

1人では数が多過ぎるので・・・。

今日、終わらせちゃいましょう!さっさと。

そして、持ってきた漫画を読み出した。

心配そうな顔の彼に、

まあ、そういうことらしいから、もう心配しなくて良いよ。

と言うと、彼は

本当にすまん。この恩は必ず返すから!

そう返してきた。

恩とか、そういうの関係ないから・・・と言おうとすると、すかさずAさんが、

とりあえず、このチョコパフェの代金、お願いしますね~と返した。

何とも言えない不思議な空気が流れたが、そうこうしていると、

1時間くらいで、Aさんが頼んだという助っ人がやって来た。

1人は以前会った事がある女性で、もう1人は初めて見る女性だった。

2人が来たのを見て、Aさんが、

それじゃ、早速行きましょうかね!

と重い腰を上げた。

彼の家には、Aさんの車に全員が便乗して向かった。

なんでも、悪い霊が近寄れないように、御祓いをしてあるとの事だった。

彼の家に到着すると、何故か急に天候がわるくなり、強い雨が降りだした。

そして、もう夕暮れ時だというのに、家の中には一切明かりが点いていない。

まず、彼女らがやった事は、家の周りに結界を張ることだった。

そして、それは家に悪霊を入れない為のものではなく、家から悪霊たちを

外に逃がさない為のものだという。

先程は呑気な顔をしていたAさん他2名の女性も、かなり緊張した顔つきになっている、

大丈夫なの?

そう聞く俺に、

さすがに数が多いですからね。でも、何とかしなくちゃいけないので・・・。

そう返してくる。

彼を先頭に家の中に入ろうとすると、家の鍵が掛かっていない。

留守なのかな?

という俺に、

相変わらず、平和な思考回路ですよね?と冷たい目で見返される。

家の中は、外と比べてもかなり暗い。

彼は、家の照明をつけようと、スイッチを押す。

しかし、電気は点かなかった。

何ならもっと明るい時に出直す?

と聞く俺に、

暗いほうが面白いものが見られるかもしれませんよ、と意味深な発言で返すAさん。

俺達一向は、そのまま、家の廊下を進み、リビングへと進み、ドアを開けた。

そこで、俺は思わず、え?と言ってしまった。

暗いリビングのテーブルに、間違いなく、死んだはずの娘さんが座っていた。

そして、こちらを向いて、不気味な笑みを浮かべる。

首を左右に振ったり、ありえない角度に曲げて見せたり、とホラー映画さながらの

光景に俺と彼は、たじろいでしまった。

しかし、俺達の背後から割り込むように前に出たAさんが、

ほんと、どうしようもない連中の集まりだよね。

そんな、安っぽいB級ホラーなんかで、怖がる奴なんていないんだよ!

と、その娘さんらしきものに担架をきる。

いや、実際、怖がってるのが、ここに2人ほど居ますが・・・・。

それに、Aさんは、確か、怖くてホラー映画は見られないはず・・・・。

という思いもあったが、その場では、口に出せるわけもない。

ただ、実際に想定していた悪霊よりも、タチが悪い霊らしく、俺達は彼女の車の中で

待機するようにいわれ、そそくさと、玄関に向かった。

しかし、今度は玄関が開かない。

リビングでは、既に何か除霊のようなものが始まっているらしく、誰も助けては

くれなかった。

その時、廊下の向こう側から何かが俺達に向かって突進してきた。

手には包丁のようなものを持っている。

俺達は、なんとか、それを2人掛かりで押さえ込むと、それは彼の奥さんだったが、

既に憑依されているのか、見る影も無い不気味な顔になっている。

すると、今度は、廊下をスルスルと滑るように近づくものがあった。

どれも、娘さんの姿をした女達だったが、その顔はどれも、醜く崩れ落ちており、

俺達は、いよいよいピンチになってしまう。

すると、Aさんの友達が、凄い勢いで走ってくる。

そして、何かの言葉を浴びせると、それらは、ユラユラと消えていった。

世話焼かせないでくださいね!

そう言って、元のリビングへと戻っていく。

霊能力のある女性は、俺の知っている限り、全て口が悪いのは、気のせいなのか?

そして、玄関は、普通に開き、俺達はAさんの車の中へと避難した。

そして、それから2時間ほど経過した頃、Aさん達が、いかにも疲れた~という

顔をして、玄関から出てきた。

そして、その後ろには彼の奥さんも一緒にいるようだった。

もうすでに、いつもの明るい奥さんに戻っている。

それから、家の中で、Aさん達が、彼ら夫婦に対して、死というものについて

長々と説教して、俺達は、彼の家を後にした。

車を停めている喫茶店まで着くと、再び、何か奢れというので、好きな物を

どうぞ!と言ったのだが、3人揃って、パフェを注文し、除霊すると疲れるから、

甘いものが必要なんですよ!と言っていた彼女らの言葉には説得力が微塵も無かった。

それから、今度、何かちゃんとしたものを奢るという約束をさせられた後、

俺も解放された。

この蘇りの邪法は実在する。


  


Posted by 細田塗料株式会社 at 19:42Comments(5)

2017年02月20日

その道を走ってはいけない!

サインディスプレイ部 営業のKです。

今日は雨の1日でした。

私もかなり雨に降られましたので、少し風邪ぎみですかね。

しか~し、こんな事では、私の怖くない話にかける情熱が

くじけることはありませ~ん!

まあ、文章が書けなくなったと思ったら、何日か後には、

また書けるようになったりと・・・・・。

困ったもんですけどね(泣)

それでは、今夜も怖くない話、スタートで~す!



これは知り合いの女性が体験した話である。

彼女は、趣味と聞かれれば、走る事、と即答するくらいに走るのが好きである。

実際、そこそこ遠くまでわざわざ出かけていっては、地元主催のマラソン大会に

出るというくらいだから、本当に好きなのだろう。

だから、彼女は仕事から帰ってから、そのまま着替えて、約1時間ほど走った後、

風呂に入り夕食を食べる。

そして、朝はといえば、毎朝5時に起きて1時間ほど走ったあと、シャワーを

浴びて、軽い朝食を摂り、仕事に出掛けるというのだから、恐れ入ってしまう。

そんな彼女なのだが、いつもは、やはり女性であり危険である、という理由から

しょうがなく街中のそこそこ車や人も通っている道を走るのだが、やはり信号待ち

が有ったり、人や自転車を避けながら走らなければならず、いまひとつ楽しく

ないのだという。

だから、彼女は、仕事の帰り道などに、何処かに良いランニングコースは

ないものかと、常に探りを入れていた。

そんなある日、いつもとは違う道を車で走っていた彼女は、まさに理想どおりの

ランニングコースを見つける。

そこは、住宅街の中にもかかわらず、車の通りは少なく、信号もない。

しかも、まっすぐな道がどこまでも続いている感じであり、その道が何処へ

続いているのかは判らなかったが、

この道なら、きっと気持ちよく走れるに違いない、と彼女は確信した。

そこで、その日帰宅すると、さっそく着替えをし、昼間見つけた場所まで車で行き、

そこからいよいよ、彼女は走り出した。

残業のおかげで、時刻は既に午後10時近くになっていた。

走り出すと、その道は予想以上に走りやすく、そして気持ちが良かった。

これからは毎晩、このルートを走ろうと彼女は決心する。

しかし、こんな走りやすいコースにも関わらず、走り始めてから他のランナーとは

誰一人出会うことはなかった。

それどころか、通行人、車なども全く見かけなかった。

それでも、左右に民家が在り、心細いという気持ちはなく、むしろ、自分だけが

こんな素敵なコースを見つけた!という優越感に彼女の走る足には、更に力が入る。

そんな時、ふと、後ろから誰かが走ってくる足音が聞こえてくる。

とても軽快な足音であり、そして、その足音はグングンと近づいてきた。

抜かされる時に、挨拶しなくては・・・と彼女は思った。

しかし、その足音は、一定距離まで近づいた後、ずっと同じ距離を保って彼女を

追って来ているようだった。

自分よりもペースの速い相手に、後ろにつかれるのは、なにか急かされているようで

落ち着かない。

なので、彼女は、走りながら後ろを振り返り、

どうぞ、お先に行ってくださいね~、と言ってみた。

しかし、振り向いた視界には、誰もいない。

だが、相変わらず、足音だけはしっかりと聞こえてくる。

彼女は、何度か振り返ってみたが、彼女の後ろには、ただ暗闇が広がって

いるだけ。

彼女は、少し怖くなったが、そのまま走り続けた。

止まったら、恐ろしい事が起こりそうな気がしたから。

そして、その時、彼女はある事に気がつく。

左右に在る家が、どれも1つも明かりが点いていないのだ。

それは、まるで廃墟群の中を走っているようだった。

さっきまでは、どの家も明かりが点いていたのに・・・どうして?

彼女の不安は、更に高まる。

しかし、相変わらず、背後からは、はっきりとした走る足音が聞こえている。

彼女は恐怖で無意識のうちに、走るペースを上げた。

しかし、どんなにペースを上げても背後から聞こえる足音は消えなかった。

どうすれば?

彼女は必死に考えながら走った。

すると、突然、彼女の耳元で声が聞こえた。

おぶっておくれよ~、おぶっておくれ~

老婆の様な、しわがれた声だった。

その声を聞いて、彼女の恐怖は限界まで達した。

もう走るペースなど関係なく、ただがむしゃらに走った。

それでも、彼女の耳元から聞こえる老婆の声は消えなかった。

それどころか、何者かの手が彼女のウェアの背中を掴んでくる。

彼女は、老婆の霊が、自分におぶさってくる姿を思わず想像してしまう。

恐怖で声も出なかった。

そんな時、彼女は前方に何かの明かりが在るのが見えた。

あそこまで行けば助かるかも!

彼女は最後の力を振り絞って走る。

しかし、背中を掴んだ手の力は強く、なかなかスピードが出なかった。

それでも、彼女は走り続けた。

心臓が止まりそうなほどの速い鼓動を感じながら。

そして、ようやく彼女がその明かりの近くまで来た時、彼女は思わず立ち止まってしまう。

最後の望みだった、その明かりは、墓地の所在を示す看板だった。

そして、呆然と立ち尽くす彼女の背中に衝撃が走り、何かが覆い被さってきた。

やっとおぶってくれたのかい・・・・・

そう言って笑う老婆の声を聞きながら、彼女は意識を失った。

そして、それからしばらくして、通行人に発見され助け起こされた。

そこには、心配そうな顔で彼女を見つめる見知らぬ男性がいた。

そして、事情を話すと、彼女の車が停めてある場所まで送ってくれた。

その際、見えた窓の外の景色は、普通の民家が並び、明かりが灯り、そして

歩道には人、道路にも普通に車が走っていた。

まるで、狐にでも抓まれた感覚だったが、それでも背中には、あの老婆に

掴まれたときの痛みがしっかりと残っていた。

その後、無事、自宅までたどり着いた彼女は、その晩は恐怖で一睡も出来なかった。

彼女はその後も走ることを止めていないが、走るのは、いつもの賑やかな通りと

決めているそうである。

この道は、金沢市内に実在する。



  


Posted by 細田塗料株式会社 at 19:44Comments(2)

2017年02月19日

片町の公園に出る・・・・・。

サインディスプレイ部 営業のKです。

皆様、お久しぶりです!

しばらくの間、ブログの更新が出来ませんでしたが、

実はゴーストライターとギャラの件で揉めておりました。

でも、ご安心ください。

ゴーストライターとは、契約面で既に解決の方向に

向けて、弁護士と協議中でございます。

さあ、スッキリした所で・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

って、違~う!

ゴーストライターは利用しておりませんし、よく間違われる

建築営業のK田さんが書いてるのでもありませ~ん!

私は私よ!関係ないわ~~~!

特別じゃない、何処にもいるわ、私~少女A・・・じゃなくて、営業K~!


という訳で、今夜はお久しぶりの片町ネタです。

怖くないですが、どうぞ~!



これは俺と友人が体験した話である。

その日、中学時代の友人5人で片町へ飲みに出かけた。

男3人女2人という組み合わせだったが、昔話を肴に酒宴はそれなりに盛り上がり

2次会、3次会と進んでいくのだが、3次会が終わる頃には時刻はもう午前0時

を過ぎてしまっており、結局、俺とMという友人の2人だけが残った。

そして、2人だけでお互いの行きつけのスナックに交互に連れて行き、最後に

店を出たのが午前2時を回っていた。

どうする?もう帰ろうか?

と聞く俺に、

いや、久しぶりに一緒に飲んでるんだから、せめてもう一軒だけ付き合ってくれ!

と返してきた。

それじゃ、もう一軒だけな!

と言い、Mの後を付いていく。

すると、前方に、それなりに整った公園がある。

いつも横目で見ながら通り過ぎるだけなのだが、その時は何故か、その公園に

入ってみたくなった。

不思議とMも、同じように感じたらしく、俺たちは自然に何かに導かれるように

その公園のベンチへと向かった。

その公園は、いつも感じていた事なのだが、とても異質な場所だった。

その公園から一歩出れば、夜の片町であり、酔っ払い達で大賑わいになっているのだが、

そこだけは、いつも無人であり、静かな空間だったから。

ベンチに座ると、不思議ととても落ち着いた。

まるで、ずっとそのベンチに腰掛けて居たくなるような居心地の良さだった。

俺たちは、決して広くはない公園を見渡した。

すると、少し離れたベンチに女性が1人で座っているのが見えた。

俺たちみたいな酔っ払いだな。たぶん。

そして、

一緒に飲まないか、誘ってみるか?

ということになった。

こういう場合、いつもMの担当?なので、俺はベンチに座ったままでMの動きを

見守る。

Mは、こんばんは~と言いながら、その女性に近づいていき、

隣に座らせてもらっても良いですか?

などと言っているのが聞こえた。

声が聞こえていたのは、そこまででその後は、何やら小声で話しているようだった。

そして、何事もなく、時間だけが過ぎていく。

さすがに、俺も、あまりしつこく誘うのもマズイだろ?と思い、Mに

声を掛けた。

M、あんまりしつこくすると嫌われるぞ~(笑)

しかし、Mからは全く反応が無かった。

おい、M?

再度、呼びかけるが、何の反応もない。

さすがに、何かあったのか?と思い、大声で呼びかけながらMに近づいた。

すると、小声で

K、た、たすけてくれ!

という声が聞こえる。

俺は急いでMの元に駆け寄った。

だが、Mはまるで金縛りにあっているかのように微動だにしない。

体を揺さぶっても何をしても、目は虚ろであり、口元から微かに声が漏れている

だけであった。

K、逃げろ!と言っているようだ。

俺は、急いで視線をベンチの隣に座る女性へと移した。

服装からして、どこかのキャバクラかラウンジに勤めている女性という感じだった。

そして、その女性は、ボソボソと話しだした。

私、◎◎ビルの◎◎◎◎という店で働いていたの・・・。

そこではすぐに売り上げもナンバーワンになって・・・・。

でも、いじめが酷くて・・・・・

つらかったんだよ・・・・

そして、痛かったんだよ・・・・すごく・・・・

飛び降りたんだから・・・しょうがないけどさ・・・・・

でもね・・・本当は死にたくなかったんだ・・・・

だからさ・・・・私と代わってよ・・・・

代わりに・・・・死んでよ・・・・

そんな事を話している。

そして、突然、ガバっと目を見開いた顔からは、どんどんと血が流れていき、

そして、どんどん顔が崩れていった。

俺は、正直、酔いも完全に醒めてしまい、恐怖で頭はいっぱいだったが、何とか

冷静を装って、こう返した。

俺達が貴女の代わりに死んだって、貴女は生き返れないよ!と諭すように。

しかし、その女性はこう返してくる。

うるさいよ・・・・そんな事わかってるけど・・・・

でも、やってみないと・・・・わからないじゃない・・・・

それに・・・・わたしが納得しても・・・・・

他の人は・・・・・そうは思わないから・・・・

それに・・・・もう・・・・逃げられないんだから・・・・

そう言われて、俺は一刻も早くこの場所から離れなければ!と思い

Mの腕を掴むと、そのまま走り出した。

だが、俺達の回りは既に、かなりの亡者らしきもの達によって取り囲まれていた。

ほらね・・・無理だって・・・・・

と続けるその女性。

周りを取り囲んだソレらは、彼女と同じように、片町の夜の店に勤め、そして

訳あって、飛び降りた女性達であることは、その姿から容易に想像できた。

そして、この歓楽街、片町で、こんなに大勢の自殺霊たちが、ずっと恨みを

抱いたまま、彷徨っているのか、という事に驚かされた。

だが、何とかして、この場を乗り切るしかない。

しかし、もう既に、耳鳴りも酷く、公園の周りにも人影すら見えない。

もしかすると、いや、間違いなく、異世界にいるのだ、という事を

悟った。

俺は、いつも携帯している念を込めてもらっている粗塩を取り出し、前方へと

振りかけた。

粗塩の量が少なく、心許ない感じもあったのだが・・・・。

そして、財布の中から護符も取り出し、前方へとかざす。

だが、それらは、全く臆する様子がなかった。

何故?

俺は、最後の頼みが全くの効果が得られず、呆然としてしまった。

女達が俺達を取り囲む輪がどんどん小さくなっていく。

もう駄目かもしれない・・・

そう思った時、前方から光が差した。

そして、こっちだよ!という子供の声が聞こえた。

俺は、その光に向かい、必死で走った。

足や体を掴まれているのか、思うように進まなかったがそれでも、今俺に

出来る事は、ただひたすら前に進む事だけだった。

背後からは、

待て~という声や

ゲラゲラゲラと笑う声が聞こえてくる。

そして、ついに俺は背後から掴まれたものに負けて、完全に動きが止まってしまう。

これまでか?

そう思った時、今度は前方から大きな力で引っ張られるような感じがして、俺達は

一気に道路側へと弾き飛ばされた。

気がつくと、道路に両手を着いて転んでいる俺とMがいた。

そして、そこはもういつものような酔っ払いで賑わう片町であり、皆、不思議そうな

顔で俺達を眺めては、通りすぎて行った。

俺とMは顔を見合わせながら

助かったのか?

と喜び合った。

そして、完全に酔いも醒めた俺達は、そのままタクシーを拾って家路についた。

その後、Mは、高熱が出て、会社を一週間ほど休んだが、俺は、特に何も

起こらなかった。

あの日以来、片町へと何度も飲みに出かけるが、あの公園にだけは、絶対に

近寄らない。

後日談として、聞いた話だが、やはり片町でも、夜の店でのトラブルや

人間関係によって、これまでにもかなりの数の自殺者が出ているそうである。

その公園は実在する。


  


Posted by 細田塗料株式会社 at 18:21Comments(3)

2017年02月12日

それは彼女ではない!

>サインディスプレイ部 営業のKです。

昨晩は、飲みに行ったお店で、今年1個目のバレンタイン・チョコ

をゲットしました。

まあ、今年も、これ1個だけでしょうね(笑)

ところで、今日は妻が買い物、娘がコスプレイベントに参加の為、

1人で留守番してたんですが、ちょっと娘の部屋に置いてある

CDを借りようと部屋に入ると・・・・。

緑のウイッグ、青のウイッグに紛れて、時代劇に出てくるような

お侍が被るカツラまで置いてありました。

全部で6組のカツラがマネキンの顔のようなものに被せてあり、

ある意味、とても恐怖の部屋に感じました。

それにしても、何のコスプレしてるんでしょうかね(笑)

それでは、少し長いですが、今日も怖くない話、

行ってみましょう!


これは俺の後輩が昔体験した話である。

彼はその頃、社会人になったばかりであり、高校時代の同級生の彼女と

お付き合いをしていた。

そして、桜の花が咲く頃、2人で夜桜でも見ながらデートしようという

ことになる。

そこで、彼は、兼六園にでも・・・と提案したのだが、彼女は首を縦に

振らない。

もっと、静かで落ちつた場所で2人だけでのんびりと桜を見ながら散歩

したい、というのが彼女の希望だったから。

そこで、彼は、金沢市から少し離れた、とある公園をデートの場所に選んだ。

兼六園からみると、桜の開花状況は遅れていたが、なにより人気がなく

ゆっくりと2人で花見をしたいという彼女の希望に添える場所だと

思ったから。

当日、早めに準備を済ませ、家で時間潰しをしていると、彼女から電話が

かかって来た。

何やら凄い熱があるらしく、何とか頑張って行こうとしたけれど、やっぱり

無理みたい。ごめんね。

そういう電話だった。

電話では、

いや、気にしなくて良いよ。ゆっくり体休めて安静にね!

と言った彼だったが、正直なところ、せっかく予定していたのに・・・・と

少し腹が立ったのだという。

そして、予定が無くなってしまったから、何をして過ごそう?と考えていると

再び、彼女から電話がかかって来た。

そして、

薬飲んだら楽になったから・・・・

だから、予定通り、お花見に行こうよ。

そう言ってきた。

正直、手持ち無沙汰だった彼は、いや、念のために今日は安静にしてなきゃ?と

言う筈のところを、

そっか。それなら、予定通りの時間に迎えに行くから!

と言ってしまう。

しかし、その時の彼女は、こう返してきたのだという。

少し用事が出来ちゃったから、会う時間をもう少し遅らせてもいい?

出来れば、夜の12時とか・・・・・

夜の12時、と聞いて彼はさすがに驚いた。

心霊スポットに行くわけでもないのに、深夜12時から花見なのか?と。

それでも、彼女の希望をいつも優先してきた彼は、そのまま彼女のいう、

深夜12時の待ち合わせを承諾した。

そして、更に遅くなった待ち合わせ時間まで、彼は自宅でゲームをしながら

過ごし、そして待ち合わせの30分前に家を出た。

そして、今回の待ち合わせ場所である、とある潰れたホテル前へと車を走らせた。

正直、いつもは、彼女の家の前まで行き、彼女を車に乗せていた。

しかし、その時は何故か、彼女の家から、歩いて1時間くらいは悠に掛かるであろう

廃墟と化したホテル前を待ち合わせ場所として指定してきた。

彼の頭には、何故?という疑問が渦巻いていたが、もしかすると、彼女は友達と

その廃ホテルを探索する約束をしていて、それが終わってから俺との花見に

行くのかもしれない、と普通では考えなれないような安易な考えにたどり着いていた。

そして、約束の時間より少し早い、午後11時55分頃に、待ち合わせ指定された

廃ホテルの前に到着した。

それから12時のなるまで、彼はキョロキョロしながら彼女の姿を探した。

そして、やはり廃ホテルの中を探索しているのかも?と思い、ホテルの

方を、じっと観察していたが、それらしき音も光も見えなかった。

彼女は一体どこにいるんだ?

そう思った時、突然、廃ホテルのドアがゆっくりと開いた。

そこには紛れもなく彼女が立っていた。

そして、彼女は彼の車を見つけると、そそくさと車に乗り込む。

そして、

ごめん、ごめん。待った?と彼に話しかけてきた。

彼は、あんなところから出てきて・・・・。

やっぱりあの廃ホテルの探索でもしてたんだろ?と返した。

すると、まあね!と彼女。

しかし、その時の様子や、恐怖体験などを聞きだそうとする彼に対し、彼女は

急に無言になり、沈黙するようになってしまう。

そこで、何か嫌な事でもあったのかも?と思い、彼はそれ以上、突っ込んだ話を

しない様にした。

そして、それからは何故か、無言のまま、彼女は車の助手席に座り続ける。

彼は、彼女の短気な性格も知っていたから、もしかして、怒らせちゃったかな?と

思い、そのまま車を走らせ、予定していた、とある公園に到着した。

駐車場に車を停め、2人は車から降りた。

昼間でも人が少ないその公園は、さすがにこの時間になると完全な無人状態で

あった。

そして、その公園の奥へと続く広さともあいまって、まるで限りなく暗闇が

続いている様に感じられた。

車から降りると、彼女は、すぐに彼の手を掴み、そして手を繋いできた。

いつもは手を繋ぐのを恥ずかしがる彼女だったが、やはり深夜の公園は怖いのかな?

と彼は安易に考えた。

そして、

さすがにこの時間になると、こんな公園でも、まるで心霊スポットに来ている

みたいだよね、と彼女に話しかける。

すると、彼女からは、うん、とだけ返事があった。

やっぱり少し怒ってるのかな?と思った彼だったが、そのうち、機嫌も直るだろ?と

思い、そのまま暗闇の中を歩いていく。

深夜の公園は、遊歩道の両脇に、申し訳程度の明かりがぼんやりと灯っている。

歩くのに支障はないが、やはり横を歩く相手の顔も確認出来ない程の暗さだった。

そして、そんな暗闇の中を彼女はまるで彼の手を引っ張るかのようにグイグイと

上っていく。

そして、その時、初めて彼女は自分から口を開いた。

この先の池のほとりで、この前、焼身自殺があったんだよ・・・・

これだけだった。

その言葉に、何か底知れぬ不気味さを感じた彼は、少し歩くスピードを落とす。

しかし、それを許さないように、彼女は、さらにグイグイと前だけを見て進んでいく。

ここまでくると、さすがに楽観思想の彼にも、考えるものがあった。

すると、色々な疑問が浮かび上がってくる。

まず、彼女は、日頃から怖い話とか心霊スポットを毛嫌いするくらいの怖がりの

筈なのに、廃ホテルに探索に行くのか?

そして、今、この場所もあり得ないくらいの暗さであり、ある意味、心霊スポットよりも

怖く感じる。

しかし、この場所を彼女は率先して歩いている。

更に、そう考えてみると、今日会ってから、彼女はまともに彼に面と向かって顔を

見せてはいなかった。

確かに、着ている服や髪型は、紛れもなく彼女のものだったが、果たして今、隣を

手を繋ぎ歩いているのは、本当に彼女なのか?と。

更に、季節はもう春であり、こうして歩いていると、彼は彼女と繋いだ手に

びっしょりと汗をかいている。

なのに、彼女の手の冷たさは・・・・。

まるで、死人のように冷たく、とても人間の手とは思えないほどだった。

そんな事を考えると、彼はどんどん恐怖に侵食されていく。

それでも、それを認めたくない彼は、こんな質問をしてみた。

あのさ、先日、結婚されたお姉さんは元気にしてる?と。

すると、ああ、うん。と帰ってくる。

これで確定してしまった。

彼女にお姉さんはいない。

一人っ子なのだ。彼女は!

それでも、まだ信じられない彼は、万に一つの願いを込めて、彼女に電話

してみた。

もしも、横に居るのが本当に彼女であるなら、横で電話がなる筈・・・。

そして、次の瞬間、電話に出たのは彼女だった。

どうしたの?こんな時間に・・・・。

彼は、もう完全にパニックになってしまい、思わず電話に向かって

助けてくれ!

と叫んでしまう。

しかし、次の瞬間、彼の携帯は、地面に叩きつけられ踏みつけられた。

横に居る彼女、いや、知らない女が、彼から携帯を取り上げ、それを

地面に叩きつけたのだ。

そして、その日、初めて見る、その女の顔は、まるで焼け爛れたような顔であり、

崩れた顔からは、ギラギラとした目だけが光っていた。

彼は、その顔を見た瞬間に、情けない事に気を失ってしまう。

そして、それから数分後、ハッと意識を取り戻した時には、彼の体は、その女に

腕をつかまれ、引き摺られるようにして、山道を登っていた。

大の男を1人で引き摺るなど、とてもではないが、人間の力とは思えなかった。

相変わらず、冷たい手の感触であり、先程言っていた、焼身自殺の話が本当なら、

このまま、その池まで連れて行かれたら、そこで焼身自殺させられてしまうような

気がして、彼は絶望しかけてしまう。

しかし、何とか気を取り直し、何か策は無いか?と模索する。

そして、彼の手をガシっと掴んだ女の手は、確実に実体がある事に気付き、彼は

思い切って、その女の足を掴み、そのまま転倒させ、その間に彼は遊歩道を

くだって逃げる、という結論に達した。

正直、子供じみた計画だったが、その時の彼には、それくらいの策しか思いつかなかった。

女は、彼の意識が戻っている事には、気付いていないようだった。

今しかない!と思った彼は、片手で女の両足を抱えるようにして持ち、体制を崩した

女の背後から、思いっきり突き飛ばそうとした。

しかし、彼の手は、その女の足を止める事は出来なかった。

それだけではない。

そこで、突然、その女は歩くのを止め、そしてゆっくりと振り向く。

その顔は、怒りと憎悪に満ちており、彼を固まらせるのに十分だった。

そして、何故か、その女は、掴んでいた彼の手を離し、ニヤッと笑う。

その瞬間、彼は弾かれたかのように、振り返ると、そのまま遊歩道を

駆け下りた。

正直、恐怖で固まった体が動いたのは自分でも不思議だっいっていたが、さすがに

命の危険に際して、彼の中の生存本能が彼を動かしたのかもしれない。

彼は、そのまま必死に遊歩道を降りて行った。

そして、もうあの女は彼を逃がしてくれたのかもしれない・・・そう思った。

しかし、それは違っていた。

女は、しばらく彼が降りていくのを確認すると、今度は嬉々として彼を

追いかけだした。

まるで、狩りを楽しむかのように。

その速さは尋常ではなく、彼のすぐ背後に女が迫っているのがすぐに判った。

このままでは、捕まる!

そう思った彼は、突然、遊歩道から脇にある藪の林の中へと身を投じた。

そこは完全な暗闇であり、飛び降りた先がどうなっているのかは、彼にも

判らなかったが、その時は、それしか思い浮かばなかったという。

かくして、彼は、そのままかなりの急斜面を転がり落ち、途中、何か固いものに

体をぶつけながら、どんどん下の方へと転がっていった。

そして、しばらくすると、地面に着いたような衝撃があり、目を開けた彼の前に

彼が乗ってきた車があった。

朦朧とする意識の中で、彼は必死に這いずり、何とか、車の中へと体を入れることが

出来た。

そして、車のドアロックをすると、そのまま体を横たえた。

体の至る所から激痛が走る。

もう体のどこにも力が入らなかった。

すると、突然、ドーンという音がして、彼はハッと我に帰った。

外からは、何かが車にぶつかる音が聞こえおり、その合間に、

どこだ~出て来い~という潰れたような低い声が聞こえてくる。

あの女が追ってきた!

彼はそう思ったが、もう彼に反撃する力は残ってはいなかった。

だから、彼は無意識のうちに、クラクションを鳴らし続ける。

もう車が壊されるのも時間の問題だった。

それならば、助かる道は、誰かに気付いてもらうしかない、と思ったから。

そして、ドーンドーンと車に体当たりする音の中で、彼は意識を失った。

その後、サイレンのような音が聞こえたような気がして、その途端、車に

ぶつかるような衝撃が消えた。

そして、車の窓を叩いたり、声を掛けたりしているのは判ったが、彼の体には

もう反応する気力は残されていなかった。

そして、ガラスを叩き割るような音が聞こえ、誰かが車の中へと入ってきた。

そこで、彼の意識は完全に飛んでしまい、次に気付いた時には、彼は病院の

ベッドの上にいた。

なんでも、1週間ほど集中治療室に入れられるほどの大怪我だった。

片手と両足が骨折していた。

そして、かなり回復すると、警察が来て、色々と聞かれたが、彼の証言に

対して警察は、首をかしげるばかりであり、結局、犯人不明の暴行事件として

片付けられた。

そして、半年あまりの入院の末、彼は無事退院したのだが、俺がお見舞いに

言った時、

その話を聞き、さらに病院に入院してからも、毎晩、12時になると、あの女が

窓の外から、じっと俺を見に来るんです!と言われ、強い気の入った護符を

彼に手渡したのを覚えている。

この焼身自殺した池のある公園は実在する。



  


Posted by 細田塗料株式会社 at 17:50Comments(2)

2017年02月11日

窓を開けて寝てはいけない!

サインディスプレイ部 営業のKです。

天気予報では、一体どれくらい積もるんだ!と思っていましたが、

朝起きてみると大したことはなく、青空も見えていますね。

娘は、今日はバレンタインデーに向けて、せっせとチョコの買出し

との事で、一緒に連れて行かれました。

勿論、チョコのお金は私が払わされました(涙)

これから、家でチョコを溶かして、あ~して、こうするそうです(笑)

ちなみに、お父さんのチョコは?と聞いたら、

あっチョコ好きだったっけ?と計算に入っていない事が確定(涙)

今度のお小遣い日には、チョコ代金を回収させて頂きます(笑)

ところで、書き溜めていた怖くない話も段々と底を突いてきまして・・・・。

せっかくの休日にせっせと怖くない話を書いている私は、やはり変?

まあ、どうでも良いです。

楽しいので!(キッパリ)

それでは、今書き上げたばかりの怖くない話、どうぞ~!



仕事関係の女性の体験談である。

彼女は、シングルマザーであり、既に大学生になっている息子さんと2人で

マンションに暮らしている。

それも、かなり高級なマンションらしい。

しかし、これは彼女の収入が良いという訳ではなく、彼女の実家が裕福であり、

地主ということもあって、何件かのマンションを管理・経営されているから、

とのことで、彼女と息子さんの生活は、かなり切迫しているらしい。

これは、本題とは何の関係もない話なのだが、彼女に、今回の話をアップしても

良いか?とのお伺いを立てたところ、貧乏ということを、何故か強調して欲しいと

言われたので、とりあえず書いてみた。

で、その彼女なのだが、昨年、ある夢を見た。

その夢というのが、いつも同じ夢らしく、以下に書くような内容らしい。

夢の中で目覚めると、いつも窓が少し開いていて、そこから何か得体の知れない

ものが、窓に向かってぐんぐん近づいて来るのが見える。

そして、慌てて窓を閉めるのだという。

そして、窓を閉めると同時に、その窓にピッタリと張り付くようにして、ピエロの

ような男が窓の外側に浮かんでいる。

彼女はその姿を見て、大きな悲鳴を上げ、それと同時に夢から覚める。

そんな夢のようである。

その夢は、1週間に1度~2度ほど見るらしく、俺が週一で、その会社に

訪問した時には、必ず

また、同じ夢みたんですよ~

と嘆いていた。

そして、休憩時間などに、その女性の上司の方と一緒に詳しく話しを聞いてみると、

どうやら、彼女は毎晩、窓を少し開けて眠るらしい。

特に夏の時期は、毎晩そうやって寝ているらしい。

エアコンが苦手だそうで、更に住んでいるのがマンションの5階ということも手伝って

ついつい窓を開けて寝てしまうとの事だった。

そして、その晩も彼女は、窓を開けて寝てしまう。

彼女が目を覚ましたのは、午前2時を回った頃だったという。

ふと、目を開けると、少しだけ開けていた窓が全開になっていた。

彼女は、ハッとして飛び起きる。

そして、窓の方へと近づく。

どうやら、窓はおろか、網戸までが全開になっていた。

なんで?

という思いが彼女の頭を駆け巡った。

が、窓際に立つ彼女は、次の瞬間、固まってしまう。

何かが自分の背後に立っている。

それも、ピッタリとすぐ後ろに。

彼女の耳のすぐそばで、誰かの息づかいが聞こえたから。

たぶん、男だったと思う。

彼女はそう言っていた。

そして、それと同時に彼女は金縛りにあってしまう。

勿論、立ったままの姿勢で。

口はパクパク出来るものの声は出ない。

手足も体も石になったようにピクリとも動かない。

唯一、自由に動くのは、首から上と目だけ。

ただ、恐怖に固まってしまい、当然目は開けられなかった。

目の前の空いた窓からは、生暖かい風が吹き込んでいた。

それからしばらくの間は、何事も無く、ただ背後から男の息づかいが聞こえるだけ

だったのだが、次の瞬間、突然背後から頭を掴まれたという。

まるで鷲づかみにするように・・・・

そして、彼女がそれに抗うように、首を振ると、今度は背後の手が彼女の首に

まわった。

それは、首を絞めるでもなく、力を込めているようには感じなかった。

ただ、まるで首回りのサイズを測っているかのようで、少し違和感があった。

すると、背後から

もうすぐですから・・・

という声が聞こえた。

そして、突然、フッと背後から人の気配が消えた。

そして、同時に、彼女の部屋から何かが歩いて遠ざかっていくようなミシっ、ミシっと

いう音が聞こえたので、彼女は、今しかない、と思い、体に力を込める。

それでも、金縛り自体は解けず、彼女は今のうちに、ともがいたのだか、金縛りは

全く解けなかった。

そして、その時、彼女の頭の中は、

何がもうすぐなんだろう?

という恐怖だけだった。

そして、まだ1分も経っていないというのに、今度は彼女の部屋へと向かって

くるような足音が聞こえた。

ゆっくりと、確実に。

あいつが来る、と彼女はもう完全にパニック状態であったが、どんなにあがいても

彼女の金縛りは解ける事はなかった。

彼女は、空いた窓に向かって大声で助けを呼ぼうともしたのだが、相変わらず

声と呼べるものは、彼女の口から発せられる事は叶わなかった。

すると、突然、彼女の首に頭から何かが被せられ、そして、それは少しずつ

絞められていった。

手で閉められるのではなく、首に掛けられたロープのようなものが、少しずつ

ゆっくりと絞まっていく。

苦しくて死にそうだったという。

すると、背後に立つ男が、今度はそのロープらしき物の端を天井近くの器具に

取り付けたのか、ロープが上の方から垂れているのが見えたという。

死にたくない!

その一心で、彼女はもがきにもがいた。

しかし、それは、彼女の首に掛けられたロープが更に絞まるという結果をもたらす。

もう死ぬ!

そう思った時、突然、窓の外で、大きな衝突音がした。

すると、背後の男は、小さく舌打ちをすると、

忙しいなぁ・・・・

と言いながら、突然、背後から消えた。

金縛りも解けていたので、もう大丈夫だと、彼女は大きく深呼吸した。

その後、窓の外からは消防車や救急車が走ってくる音が聞こえ、そして、その音は

彼女の窓の下辺りで停止した。

だが、彼女は、命が助かった事で、殆ど放心状態だったので、外の様子を伺う

気力は無かった。

そして、翌日、新聞を開くと、彼女のマンションの前で、深夜2時過ぎに人身事故

があり、1人が死亡した事を伝えていた。

彼女は、アレは死神かなにかであり、自分の代わりに死ぬ人が見つかったという

偶然によって助かったに違いない、と言っていた。

そして、世の中で起こる自殺のニュースのうち、本当は死にたくないのに、その

死神によって自殺させられてしまうケースも有ると思う、と彼女は断言していた。

ちなみに、彼女はそれ以来、窓を開けて寝る事は無くなったそうだ。

その死神は実在する。


  


Posted by 細田塗料株式会社 at 14:38Comments(1)

2017年02月10日

ヘビの怨念というもの・・・・。

サインディスプレイ部 営業のKです。

今日は午後5時からお客さんと2時間ほどの打ち合わせ

をして、外に出ると、一面雪景色でした。

車にもそこそこ積もってましたね。

このまま、どんどん積もられると困るんですけど・・・。

明日は、またしても新年会なので・・・。

ということ(どういうこと?)で、今夜はヘビの怨念のお話です。

怨念といっても、そこにヘビがおんねん・・・・・・・

という駄洒落ではなく、本当に不思議な話です。

それでは、どうぞ!



これは俺の後輩の彼女の話である。

そして、今から書く事は、その彼女が、まだ普通に近い状態の時に見聞きした

内容である。

その彼女さんは、車が好きで1人で色んなところにドライブに出かけるのが

何よりの楽しみになっていた。

色んな知らない場所を愛車でトコトコ走り、色んな人、いろんな動物、色んな

植物と出会うのが、とにかく楽しかったそうである。

そして、その日も、彼女は白山市経由で白峰を抜けて、福井県の勝山辺り

までドライブに出かけた。

朝早くから自分の為のお弁当を作り、早朝6時に家を出た。

何故、そんなに早く家を出たのかと言えば、そのドライブが終わって、午後

からは、俺の後輩である彼氏とのデートの約束があったからである。

朝の空気は気持ちよく、日曜日の早朝ということもあり、すれ違う車も

少なかった。

そんな状態でも決してスピードは出さないそうである。

素敵な景色がみれなくなるから・・・と彼女は言っていた。

ドライブは順調に進み、途中で手取りダムや道の駅などにも寄った。

そして、ちょうど石川県と福井県の県境を過ぎ、しばらく走っていた時、

突然、それは起こった。

ゆっくり走る彼女の車は、ちょうど道端から出てきた蛇を轢いてしまう。

急いでブレーキを踏んだことで、蛇はタイヤに絡まってしまい、嫌な音がした。

そして、慌てて車を路側帯に停め、急いで轢いてしまった蛇の様子を伺った。

その蛇は、彼女が今まで見たこともないほど太く長い蛇だったという。

たぶん、アオダイショウの類だと思うが、初めて生き物を轢いてしまった彼女は

完全に気が動転してしまう。

それでも、このままで走るという訳にもいかず、彼女はダッシュボードの中にあった

軍手をはめて、道端に落ちていた木の枝を拾った。

そして、顔を背けながらも、タイヤに絡まった蛇の体をゆっくりと剥がし始める。

蛇の体はかなり損傷が激しく、至る所が千切れかかっていた。

それでも、何とか蛇の体をタイヤから外すと、ソレまでタイヤの向こう側にいたのか、

突然、蛇の頭が現れた。

頭も巻き込まれたのか、ズタズタの状態だったが、かろうじて息はあるようで、

その蛇はゆっくりと彼女の真正面に頭を持ってくると、そのままジーっと

彼女の顔を見つめた。

彼女は、怖い気持ちと悪い事をした、という気持ちで、一生懸命、その蛇に向かい

手を合わせて、ごめんなさい、ごめんなさい、と謝った。

その間、その蛇はただジーッと彼女の顔を凝視し、そしてそのまま動かなくなった。

彼女は、自分が、蛇とはいえ、生き物を殺してしまったという恐ろしさにボロボロと

泣いてしまう。

かなり長い間、涙が止まらなかったそうだが、このままにはしておけないと、道端に

必死で小さな穴を掘り、そこに、その蛇の死骸を埋め、その上に石で目印のお墓を

作った。

そこを通る度に、しっかりとお参りしようという気持ちから・・・。

そして、その日は、その後の予定はキャンセルして、そのまま家路についた。

そして、午後からの彼氏とのデートに備える彼女だったのだが、帰宅途中から

頭とお腹が痛くなってしまい、結局デートの予定もキャンセルする事になる。

そして、その晩から彼女は毎晩、夢に、その蛇が出てくるようになってしまう。

そして、誤り続ける彼女に、

絶対に許さない!

と睨み続け、そして彼女に巻きつき、グイグイと締め付けてくるのだという。

そこから完全に彼女の生活は狂い始める。

まず、その夢のせいで眠れなくなり、そんな日が続くうちに仕事にも行けなく

なってしまう。

髪の毛は少しずつ抜け出してしまい、顔には、蛇の皮膚のような被れが現れる。

そして、太陽の光を避けるようになり、いつも部屋を暗くして過ごした。

さすがに心配した親が医者に連れて行ったが、特に異常は見られなかった。

そして、一度、精神科の診察を受けるように勧められたという。

そんな時、後輩から俺に相談がきた。

一度会って話してみてくれ、ということだった。

それで、会う事になったのだが、外出は出来ないとのことで、彼女の家で彼女の

家族同伴の元で会う事になった。

彼女の家に着くと、まず彼女の家族との話になった。

そこで言われたのが、

娘は、最近は、生肉しか口にしなくなってしまった。

そして、突然、攻撃的になったりする。

医者に聞いても、精神が・・・と言われるだけなんですが、親からすると、

これは何かの祟りなのかもしれない、と本気で思っています。

ということだった。

そして、いよいよ彼女さんが連れてこられた。

両側から兄弟達に支えられ、ゆっくりと歩いてくる。

ただ、その手足には、しっかりと拘束用のバンドが取り付けられている。

そして、髪の毛は、ほとんど抜け落ち、キョロキョロと首を回しながら

辺りの様子を伺っている。

それでも、彼氏の姿を見ると、少し普通に戻ったのか、嬉しそうな顔をして

微笑み、そして彼氏の横へと座った。

座ったというより、彼氏の膝の上に覆い被さるように、寝たといったほうが

適切ではあるが・・・・。

そして、その時に聞いた話が、これまで書いた内容である。

彼女は、少しずつ、自分の体が轢き殺した蛇に乗っ取られていくのが判る、と

言った。

そして、全部、自業自得だから、しょうがないんです、と泣いた。

彼女の親からは、

もしも、本当に蛇の祟りだとしたら、なんとか対処する方法とかを教えてください!

と言われたが、俺にはどうする事も出来なかった。

そして、一応、連絡してみます、と言い、知り合いの霊能者に電話を掛けたところ、

突然、彼女が暴れだした。

そして、電話した霊能者にも、

なんでもかんでも頼まれても対処できるものと出来ないものがある!

今回のは、山の主が絡んでるから、Kさんもすぐに手を引きなさい!と怒られた。

その時、彼女が、霊能者と話すから電話を代われ、と言ってきたが、その時の

顔と声はもう既に彼女のものではなかった。

勿論、電話は代わらなかったが、それでも、彼女は、大声で、その霊能者を

罵倒し、あざ笑った。

そして、彼女の家族に深々と頭を下げ、

力にはなれそうもありません。ごめんなさい。

そう言って、彼女の家を出た。

それから、数ヶ月後、彼女が病院に入ったと聞き、彼氏である後輩と一緒に

お見舞いにいった。

お見舞いといっても、病院は鉄格子のついた精神病院であり、その隔離病棟。

独特の雰囲気のなか、暗い通路をあるいていくと、そこに彼女は居た。

まるで刑務所のような鉄格子の中に・・・。

そこの廊下に監視員が詰めており、その方の監視の下で、彼女と鉄格子越しに

面会した。

だが、彼女の記憶からは、俺はおろか、彼氏である後輩も既に消え去っているのは

明白だった。

彼女は、髪の毛が全て抜け落ち、顔中、体中が蛇のウロコのような皮膚に変わっていた。

そして、舌は二つに割れ、目からは白目が消え、隔離独房の床をまるでヘビりように

クネクネと這いずっていた。

言葉も話せないようであったが、何故か、その目からは、とてつもない悲しみが

伝わってきた。

しばらく、後輩は呆然と、それを眺めていたが、涙が止まらなくなってしまい、

逃げるようにその場から離れた。

その際、監視員に言われたのが、

ここで見たことは、あまり他言しないほうが良いと思いますよ。

こういう世界で生きている人間もいるって事ですよ。事実として。

まあ、誰かに話しても信じてもらえないでしょうけどね。

こんな言葉だった。

後日談として、彼女と会った時に電話した霊能者に言われた事がある。

それは、

彼女は、運悪く、その山の主である、ヘビをひき殺してしまった。

それでも、知らん顔して、そのまま通り過ぎれば、まだ助かったかもしれない。

でも、彼女は、死んで行くヘビの顔と目を見て、話しかけた。

そうなったら、もうどうしようもないんですよ。

彼女だけじゃなくて、彼女の家系は何代か先まで祟られる事になります。

残念ですけど・・・。

そう言われた。


  


Posted by 細田塗料株式会社 at 19:43Comments(5)

2017年02月09日

葬祭会館の隣に住むということ・・・・。

サインディスプレイ部 営業のKです。

今夜からまた冬型が強まるみたいですが、皆様、

お風邪など引かれていらっしゃらないでしょうか?

うちの娘は、学校が推薦入試の為に休みだったのですが、

私が朝、家を出る時、そして仕事が終わり帰宅した時、

全く同じ場所で同じ格好で寝ていました。

本人曰く、超疲れてて、超眠たいんだそうです・・・。

まあ、それだけ寝られるのも、いわゆるひとつの

才能かと思う事にしました(涙)

ということで、二日ぶり?の怖くない話です。

どうぞ~!



これは俺の友人の話である。

友人は、金沢市内のとある場所に住んでいる。

片町からも近く交通の便もよく、とても住みやすい場所である。

ただ、1つ普通と違うのは、彼の住むアパートの隣が、葬祭会館だということ。

勿論、彼がそのアパートに入居する以前からそこには葬祭会館があった。

彼もそれを承知でそのアパートに入居している。

ただ、彼が入居してから、その葬祭会館が建て直された。

そして、それから色々と怪異が起こるようになった。

実は、その葬祭会館が建て直されてから、彼は偶然にもそこで行われた

知人の葬儀に参列したのだという。

2階の会場へ上がり、開式までの間、廊下で待機しているとき、ふと、

窓から見ると、どうも彼の部屋の窓のすぐ隣が、ご遺体が安置されている

場所だということがわかったらしい。

では、実際にはどんなことが起こるのかと言えば、

①夜に帰宅して家に入ろうとすると、見知らぬ人が近寄ってきてペコリと

頭を下げる。そして、その人は、白装束を纏っており、隣で行われる

葬儀のご遺体なんだな、とわかった。

②夜中にふと目を覚ますと、部屋の中を白装束を着た人の列が通っていく。

③夢の中で、以前、亡くなった知人が良く出てくるようになった。

こんな感じであり、どれも慣れてしまえば、怖いモノではなく、何か被害を

被るというものではない。

何より、隣に葬祭会館が出来た事で、家賃が少し下がった事の方が

彼には嬉しかったそうである。

ただ、一度だけ、とても怖い体験をした。

内容は、こんな感じだ。

その日、彼は仕事中に用事で自宅付近まで来たので、節約しよう、と思い、

自分のアパートで昼食を済ませる為に、一旦帰宅した。

駐車場に営業車を停めて外に出ると、1人の老婆がウロウロと徘徊していた。

とても品の良さそうなお婆さんだった。

なので、彼は、どうしました?と優しく声を掛けた。

すると、その老婆は、顔を彼の方へと向け、ニヤリと笑った。

その笑い方がとても邪悪なものに感じた彼は、そのまま、会釈して、

逃げるように自分の部屋へと入った。

そして、部屋でテレビを見ながら昼食を食べ終えると、そそくさと部屋を出て

営業車へと向かった。

もう先程の老婆の事など、すっかり忘れていた彼は、そのまま車に乗り込むと

急いで駐車場から車を出そうとした。

すると、つい今までは、視界にも入っていなかった老婆が突然、車の横に立っていた。

危ない!と思い、彼は車を急停車させたのだが、それが先程の老婆だと判ると

再び、急いで車を発進させた。

相変わらずニヤニヤと笑っている老婆の顔からは、不気味さしか伝わって来なかった

から。

そして、それから彼はすぐに仕事に戻り、お客さんの所を回っていると、時刻は

既に午後8時を回っていた。

かなり疲れていた彼は、会社に電話をかけ、このまま直接家に帰る旨を伝え、

帰路につく。

途中で、弁当と缶ビールを買い、アパートに到着すると、隣の葬祭会館で通夜が

行われていた。

そこで、彼は昼間の老婆の事を思い出し、気味が悪くなったので、そそくさと

自分の部屋へと急いだ。

そして、部屋の鍵を開けていると、背後から声を掛けられた。

年老いた女性の声だった。

彼の頭には、昼間の老婆の気味悪い笑い顔が浮かんだ。

だから、そーっと用心深く、ゆっくりと振り返った。

すると、そこには案の定、昼間の老婆が立っていた。

何故か昼間よりも身長が高くなっている気がした。

そして、老婆は、

もし・・・・もし・・・

と言いながら彼に近づいてきた。

彼は、それを見た途端、恐怖で固まってしまったが、何とか部屋のドアを開け、

家の中へ逃げ込む事が出来た。

そして、ごめんなさい・・・疲れてるので・・・・。

としきりに外にいるであろう老婆に謝り続けた。

それでも、老婆は、どんな用事が有るのかは判らないが、相変わらず、もし、もし、と

声を掛けてはドアをノックしてきた。

だが、彼が一心不乱に手を合わせていると、その声は、いつしか聞こえなくなっていた。

彼はこのとき、確信していた。

今、隣の葬祭会館で行われている通夜は、たぶん先程の老婆の通夜に違いない、と。

それは、老婆が昼間とは違い、明らかに白装束を身に付けていたからに他ならない。

それから、彼は何とか落ち着こうと、テレビでお笑い番組を見ながら、買ってきた

弁当と缶ビールを胃袋に納めた。

しかし、まるで何かにずっと監視されているような気がして、全く落ち着けない。

それで、彼は、その晩は、夜を徹して起きていよう、と心に決める。

だが、疲れと缶ビールの酔いのせいか、彼はそのまま知らぬ間に寝入ってしまう。

そして、夜中に酷い耳鳴りがして、目を覚ます。

時計を見ると、午前2時を回っていた。

そして、彼が点けたまま寝た筈の照明が、完全に消えていた。

彼は体に力を入れてみた。

金縛りにはかかっていないのは確認できた。

だが、部屋の重苦しい雰囲気は、いつもとは完全に異質なものだった。

彼は、急いで部屋の照明を点けようと立ち上がった。

すると、部屋の隅に何かがいる気配がした。

彼は、とりあえず照明を点けようと、何度もスイッチを押すが、全く反応がない。

そんな時、またしても、あの声が聞こえた。

もし・・・もし・・・もし・・・もし・・・

彼は凍りついた。

あの老婆だ!

そして同時に、どうやって部屋に入った?と頭がパニックになる。

そして、ゆっくりと部屋の隅に視線を移動させると、そこには間違いなく、

あの老婆が立っていた。

しかも、先程と比べても比較にならないほど背が高く、天井に届きそうだ。

恐怖で頭がおかしくなりそうだった。

そして、その時、彼は何故か布団の中へ逃げ込んだ。

玄関の方へ逃げても、ドアは開かない、という妙な確信があったのだという。

彼は、布団の中で、体を丸くして、そして一心不乱に祈り、お経を唱えた。

はっきりと覚えているわけではなかったが、今はそれしか出来なかったから。

そして、しばらくの沈黙の後、突然、彼の布団の中に、手が入ってくる。

それは、とても冷たくゴツゴツした細く長い腕だった。

老婆の腕だとすぐに判ったという。

それが、突然、布団の中に入ってきて、彼の両足を掴んだ。

彼は思わず悲鳴をあげる。

そして、その日本の手は、彼の足をしっかりと掴み、布団から引きずり出すように

下へ下へと引っ張る。

老婆とは思えない、とても強い力だった。

彼はジタバタと暴れ、抵抗したが、その力は強く、少しずつ少しずつ彼の体は

布団から外へと出されてしまう。

その時、彼は何も考えないように努めた。

なぜかと言えば、布団の外から、彼を引っ張り出す為に長い腕を布団の中へと

入れ、嬉しそうに引っ張っている老婆の姿を想像するだけで、気を失って

しまいそうだったから・・・。

だが、想像ほ接する恐怖は、人間を強く大胆にするものらしい。

彼は、その時、何か無性に憤りを感じ、ここでは書けないような汚い言葉を

その老婆に浴びせた。

その度に、老婆の手に力が入り、引っ張る力も増したように感じたが、もう

そんな事はどうでも良かった。

彼は、思いつくまま、考えうる限りの汚い言葉で、老婆を罵倒し続けた。

涙を流しながら・・・・。

それでも、彼の体はもう殆ど、布団の外に出されており、残るは、彼の顔

だけになる。

顔だけは、直視しないでおこう、と彼は心に決める。

だが、その時、何故か、彼の瞼は動かなくなってしまう。

そして、次の瞬間、完全に布団から引きずり出された彼の顔の前には、ニヤリと

笑った顔ではなく、完全に激怒したような老婆の顔があった。

彼は、そこで意識を失う。

それから、彼が目を覚ますと、もう昼になっていた。

一瞬、遅刻した!という焦りを感じたが、その時の彼には、無事だった事の

安堵感しかなかった。

その後、会社からの欠勤確認の留守電を聞きながら、彼は思った。

もしかすると、あれは夢だったのかと。

しかし、彼の両足にはっきりと青く付いた細い指の跡が、夢ではない事を

彼に教えていた。

その後、彼の部屋で、怖い怪異が発生する事はなかった。

そして、彼は言っていた。

あの時、きっと、あのばあさんは、俺を連れて行こうとしたんだろうな。

でも、あんなに汚い言葉で大騒ぎして罵倒する俺を連れて行ってもしょうがない

と思い、諦めてくれたのかもしれない、と。

もしも、霊に襲われた時は、大声で罵倒するのも1つの手段なのかもしれない。

ちなみに、彼は、その後も、そのアパートに住み続けている。



  


Posted by 細田塗料株式会社 at 20:01Comments(2)

2017年02月06日

それは母親ではない!

サインディスプレイ部 営業のKです。

皆さんは、自分の母親が、何故か突然別人のように

感じた経験はありませんか?

今夜の話は、そんなお話です。

怖くない話ですが、子供心には、完全にトラウマに

なりました(泣)

それでは、怖くない話、どうぞ~



これは俺が体験した話である。

その日、親戚の用事で父と母が揃って、母親の実家に行った。

残された俺と兄は、それこそ好き放題に遊べると、友達を家に呼んだり、

遊びに出かけたりと勉強そっちのけで、遊びほうけていた。

そして、夕方遅くなり、俺が家に帰ると、兄が難しそうな顔をしていた。

どした?と聞くと

親父とお袋から電話があって、今夜は帰れないから、ふたりで何か食べて

くれってよ!と返って来た。

まあ、お小遣いも貰ったばかりだったので、

まあ、何とかなるよ!

と俺は平静を装う。

しかし、父も母もいない夜というのを過ごした事はなかったので、一抹の

不安があったのはいうまでもない。

そして、一応、母親に電話をして、晩ご飯を出前で済ませても良いかと確認し、

とりあえず、晩ご飯は無事に済ませ、俺と兄はテレビを見ていた。

それから何時間か、テレビを見ながら兄と2人でボーっと過ごした。

そして数時間過ぎた頃、たぶん時刻は夜の12時を回っていたと思う。

突然、玄関のチャイムが鳴った。

慌てて飛び起きて兄と2人で玄関へダッシュ!

玄関の明かりを点けると、誰かが玄関のガラス戸の前に立っている。

どちら様ですか?

と聞くと、

お母さんだよ!

と返ってきた。

え?なんで?今日は泊まるんじゃなかったの?

と言うと

急な用事が出来て、お母さんだけ帰ってきたの。だから開けて!

俺と兄は顔を見合わせた。

そして、お父さんは?と聞くと

お父さんは、まだ用事が済んでないから・・・と言う。

自分で鍵開けて入ってくればいいじゃん?と言うと

お前達にお土産を沢山買って手が塞がってるから開けて!と言う。

再び、俺と兄は顔を見合わせてコソコソと相談した。

母親と名乗るその女が着ている服装は確かに、母親が今日着ていった服に似ている。

しかも、声も話し方も寸分違いは無い。

だが、うまく説明出来ないが、何かが違うのである。

それは俺だけでなく、兄も感じていたらしい。

そこで

お父さんの車で行ったのに、どうやって帰ってきたの?と聞くと

タクシーに決まってるでしょ!と言う。

2時間以上もタクシーに乗って?というと

そうだよ!と言う。

やはり何かがおかしい。

なによりも、母親になついている筈の家の犬が威嚇しながら吠えている。

そこで、兄が

それじゃ、電話してみるから待ってて!と言うと

こんな夜更けに止めなさい!と叱られた。

それでも、お構いなく、兄が、父と母が今夜泊まっている筈の実家に電話した。

すると、兄が俺に向かって両手でバツを作って見せた。

どうやら、父親も母親も、まだ実家にいるのは間違いなかった。

だとすると、今、玄関の前に立っている女は何者なのか?

そう考えると、急に恐怖が襲ってきた。

俺達は、玄関の鍵を開けないまま、犬を抱いて居間へと戻った。

すると、兄がこう言った。

向こうに電話したら、ちゃんとお母さんが電話に出たよ。

だから、アレはお母さんじゃない!

そして、この話をしたら、

急いで帰るから絶対に毛玄関の鍵を開けるな!そして、家中の戸や窓に全て鍵が

掛かっているか、今すぐ確認しなさい!と言われたらしい。

俺達はもう一度玄関にその女がまだ居る事を確認すると、急いで手分けして

家中の全ての戸と窓の鍵をチェックしてまわった。

そして、そうして家の窓とかをチェックしていると、どうやらその女も同じ事を

考えたらしく、それぞれの窓や戸で、その女の姿が見えた気がしたが、どうやら

少しの差で、無事、全ての鍵を絞める事が出来た。

そして、再び玄関に戻ると、相変わらず、その女が立っている。

そして、怒ったり、突然泣き出したりして、なんとか玄関の鍵を開けさせようとする。

しかし、実家に母親がいることを確認してしまった今となったは、その女の発する

言葉全てが気味悪く感じ、そして怖かった。

それから、俺と兄は、今でテレビをつけたまま、手を繋いで寝た。

勿論、明かりを点けたままで。

今と違って、そんな遅い時間にテレビ番組など放送しているわけもなく、ただの

砂嵐の画面だったが、それでも、テレビが点いているというだけで、何故か

心強かった。

相変わらず、その女は玄関のチャイムを鳴らしていたが、いい加減頭に来たのか、

今度は玄関のガラス戸をドンドンと叩き始める。

開けろ~開けろ~と叫び続ける声はもう母親の声ではなく、邪悪そのものの

濁った声になっていた。

必死に耳を塞ぎ、その音を聞かないようにした。

そのうち、俺と兄は、知らないうちに寝入ってしまう。

そして、目が覚めたとき、父と母の心配そうな顔が目の前にあった。

兄も俺も泣いていたような気がする。

それくらい不安だったし、親の顔を見て、どれくらい安堵したかは、言うまでもない。

それからは、俺と兄だけを残して両親が泊まりに出る事はなくなった。

そして、その後は、その女は二度と家に現れる事はなかった。


  


Posted by 細田塗料株式会社 at 19:36Comments(4)

2017年02月05日

センサーライト!

サインディスプレイ部 営業のKです。

本日、ご紹介させて頂くのは、センサーつきライトです。

これ1台で、夜間の転倒事故防止、お客さんがいらっしゃった

時のインビテーション、更に、泥棒などへの防犯機能など

多種多様にお使い頂けます。

今回、当社ではアメリカのマサチューセッツ工科大学との

共同開発により、高性能ながら、とてもお求め安いお値段での

ご提供が可能になりました。

気になるお値段ですが、なんと1台、9800円の驚き価格!

また、これだけではないんです。

今回、ご注文頂いた方の中から先着500名の方には、なんと

特製のライトカバーがセットになります。

通常、このライトカバーだけでも5000円くらいしますので、

大変お買い得かと思います。

更に、さらになんですが、今回、先着200名の方には、特別に

この価格から更に2000円のお値引きをさせて頂きます。

つまり7800円でお買い求め頂けるんですね~

そして、2台まとめてお買い上げのお客様には、なんと特別価格

10000円でのご提供!

色はピンクと紫からお選び頂けます。

また、別途、消費税と送料が掛かります。

お電話の際、オペレーターにお尋ねください。

さあ、ご注文はいますぐフリーダイヤル

0120-・・・・・・・・・・・・

嘘です(泣)

一度やってみたかっただけです。

ごめんなさい(涙)長々と・・・・

ということで、今回は、タイトルにもあるように

センサーライトについての怖くないお話です。

少し眺めかもしれませんが、どうぞお楽しみください!



これは、俺の友人の話である。

中学時代からの友人である彼とは、奥さんも含め、お互いに家族ぐるみの

付き合いをしていた。

そして、ある日、電話が掛かってきた。

実は、防犯の為に、家の周りの至る所にセンサーライトをつけたんだけど、何か

おかしいので、とりあえず一緒に見てくれないか?との事だった。

電気屋さんでもない俺にセンサーライトの不調を相談されても・・・とは

思ったが、無下に断る事も出来ず、とりあえず彼の家へと向かった。

彼の家は、築1~2年という、とても新しい建物。

玄関が吹き抜けになっており、とても高級感のある家だ。

車を駐車場に停め、玄関へと向かう。

なるほど、防犯の為に取り付けたというセンサーライトが作動して、玄関までの

足元を照らしてくれる。

玄関ドアの前に立ち、チャイムを鳴らすと、バタバタと友人と奥さんが

出迎えてくれた。

そして、俺の顔を見るなり、ごめんな~と両手を合わせる。

俺は言った。

別に暇だから良いんだけど・・・。

でもセンサーライトはちゃんと作動してるみたいだけど?

すると、彼ら夫婦は顔を見合わせて、こう言った。

いや、センサーライトはちゃんと作動するんだ。だぶん。

ただ、誰もいなくてもライトが点灯してしまって・・・・。

そして、それが、どうやら誤作動ではないみたいで・・・・。

言っている意味がよく分からなかった俺は、すかさず聞き返した。

もっとはっきり言ってくれないと俺の頭じゃ理解できないよ!

すると、彼の奥さんがこう返してきた。

何か得体の知れないものが入ってくるみたいなんです。

家の敷地内に。

たぶん幽霊かな?・・・・と思って。

そう言われて少し笑ってしまいそうになったが、俺は我慢してこう返した。

幽霊って、センサーに反応しちゃうもんなの?と。

すると、彼らは少し困惑した顔を見せて、こう言った。

でも、笑われるかもしれないけど、他に説明のしようがなくて・・・・

何かとても不安そうな顔をされてしまい、俺はとりあえず家の中に入れてもらった。

そして、これまで起こった事について話を聞く事にした。

要点をあげると、こんな感じだった。

①誰も居ないのに、センサーライトが光り、そしてしばらくすると消えるのだが、

またすぐに点灯する、という動作を繰り返す。

②玄関と家の回り4箇所に設置したセンサーライトが、いつも夜の10時になると

  同時に全てのライトが点灯する。

③そして、その時、必ず、家のインターホンが鳴るのだが、カメラには何も

  映っておらず、外に出て確認しても当然誰も居ない。

④最近、家の周りの壁に無数の手形のような跡がついている。

確かにいたずらにしては手が込み過ぎているし、気のせいというには無理が

あった。

そこで、とりあえず、昼間の時間に確認できる唯一の手掛かりである、壁に

つけられた手形の跡、というのを見せて貰った。

それは、家の回りというよりも、センサーライトが取り付けられ照らす場所だけに

これ見よがしに、無数の手の跡がついていた。

大きい手、細い手、小さな手、と様々だったが、共通していたのは、どの手形も

まるで、泥を手につけて壁を触ったかのように、はっきりと泥の手形が残っている。

そして、センサーライトが家のちょうど四隅を照らすように設置されており、その

家の四隅を見て回ったとき、その四隅の場所だけが、異様に寒い事に驚く。

そして、更に、玄関の回りを細かく見てみると、細く長い髪の毛が落ちている

のを確認した。

奥さんの髪型も娘さんの髪型も短めであり、彼女達の毛髪ではない事は明らか

だったし、また、その毛髪をホウキで集めてみると、その量の多さに愕然とした。

俺は、奥さんに席を外してもらい、友人と2人きりになって話した。

不倫とか、女性に恨まれている心当たりはないのか?と。

すると、友人は真顔で、絶対に無い!と強く否定した。

だとすると、結構厄介かもしれない・・・

そう言うと、彼は不安そうな顔で

引越ししたほうが良いのかな?

と聞いてくる。

そんなに簡単に引越しできるのか?と聞くと彼は俯いてしまった。

まあ、何とかするしかないよな。俺達で!

というと、彼は喜んで、

これが解決したら飲みに行こう!俺の奢りで!

と強く念押ししてきた。

それから、一旦帰宅して、午後8時頃にもう一度来るから、と言い残し俺は

友人の家を出た。

そして、そのまま市営の図書館へ向かった。

そして、現在、彼の家が建っている場所に、昔は何か曰く付きのものが

無かったか、を調べてみた。

すると、その場所は、彼が家を建てる以前、50年くらいはただの畑に

なっていたが、それ以前には、その場所には、小さな工場があったようだった。

そして、その工場がある年を境にして突然、地図から消え、畑に姿を変えていた。

もしかすると、それが起因しているのかも?と思い、俺は図書館を後にした。

それから、粗塩と僅かな護符を用意して、夜が来るまで家で待機。

その間に、いつも世話になっているお寺の住職に相談する。

だがねそれだけじゃ、皆目見当がつかないとの事であり、いつもの霊能者Aさん

にでも同行してもらえば?と言われる。

そこで、Aさんに連絡するが、どうやら旅行で不在のようだった。

少し不安が残ったが、夜になり、時刻が20時になる前には友人の家へと到着した。

かなり不安そうな顔で出迎える彼らに、

まあ、とりあえず、下準備だけしてみようか、と言い、友人と2人で家の周りと

玄関を回り、そこに粗塩を盛った。

そして、更に、玄関には合計3枚の護符を貼り、万が一の事態に備える。

怪異が起こると聞かされた午後10時まではテレビでも見ながら待とう、という

ことになったが、誰もテレビには集中できず、重苦しい空気が流れる。

そして、いよいよ午後10時が近づくと、テレビを消して、友人夫婦は居間に、

俺は2階から、玄関と四隅の様子を伺う事にする。

すると、ちょうど10時くらいに、突然耳鳴りが・・・。

慌てて、家の四隅の方を見てみると、先程盛り付けた粗塩が散乱しているのが見えた。

あの塩は、一応、祈祷済みなんだけど、そんなに強力なやつなのか?

少し呆気にとられていると、今度は玄関のチャイムが鳴るのが聞こえた。

窓から見下ろすと、確かにセンサーライトが反応して光っていた。

そして、ライトが消える瞬間、一瞬だが、玄関に着物を着た女らしきものが3人

立っているのが見えた。

あれか?

そう思い、急いで1階へ降り、居間で待機する友人の元へ向かう。

すると、先程よりも更に顔が強張り、今にも泣き出しそうな顔になっている。

俺は聞いた。

いつも、こんな感じ?

すると、

いや、いつもより、ずっと激しい。

俺は、もしかすると、粗塩や護符で、それらのモノを怒らせてしまったかもしれない、と

今更ながら後悔した。

しかし、頼るべき霊能者が旅行で不在なのは事実なので、なんとしてでも、

俺1人の力で、この場は乗り切らなければ、と強く思った。

すると、突然、玄関のチャイムが連打される。

玄関のインターホン・カメラを確認した友人は、またしても誰も映っていない、と

暗い声で言った。

2人で外に出てみるか?と友人は言った。

俺は、

下手したら死ぬぞ!

と言うと、友人は

それじゃ、どうするんだ?何か考えがあるのか?

と逆ギレしてくる。

俺は、

まあ、冷静になろうぜ。俺とお前がしっかりしなきゃ!

と言い、冷静を装ったが、正直、良い策などある筈もなかった。

どうすればいい?

俺は集中して考えた。

しかし、次の瞬間、その集中を邪魔するかのように、玄関のドアが突然、

ドンドンと連続して叩かれた。

しかも、それと呼応するかのように、家の四隅に設置してあるセンサーライトも

一斉に光だし、全く消える気配は無かった。

一応、携帯を確認すると、やはり圏外になっている。

これで、もう誰かに助けを求める事は不可能である。

しかし、何故、護符を貼った玄関のドアを叩く事が出来るのか、は理解できなかった。

俺は、最悪の展開も考えて、念のために用意した御守りを彼らに渡し、絶対に

肌身離さず持っている様に言った。

耳鳴りがどんどん酷くなり、もう会話もままならなくなる。

俺は、とりあえず、現状を把握するために、2階へいき、窓から下の様子を

見る事にしたが、彼らを居間で孤立させるのは危険と判断して、一緒に2階

へと階段を駆け上がった。

2階へ上がり、先程、下の様子を伺っていた部屋に入ると、窓の外には何人もの

着物を着た女がへばり付いていた。

奥さんにその様子を見せる訳にもいかず、俺達はそのまま1階へと降りる。

その間も、耳鳴りはどんどん酷くなり、玄関のドアを叩く音も激しさを増す。

相変わらず、玄関のモニターカメラには何も映っていない。

そこで、俺は足音を立てないように、静かに玄関まで移動すると、郵便ポストの

受け口に手を突っ込み、ゆっくりと静かに郵便受けを内側から開け、覗きこんだ。

大声が出そうになつた。

というか、本気で心臓が止まるかと思った。

そこには、女らしき3人の目がこちらを覗いていた。

しかも、怒りに満ちた目で!

俺は、逃げるようにして居間に戻り、深呼吸をして必死に平静を装ったが、

何があったのか、彼らにも伝わってしまったらしく、彼らの顔はいっそう

不安で暗くなっていた。

はっきりいって、もう何も頭には浮かばなかった。

というか、これほどの強い悪霊というものに、俺1人で対抗など出来るものでは

ない事はこれまでの経験で理解していたから、もう俺には絶望するしか道は

残されていなかった。

すると、今度は、家がグラグラと揺れ始める。

家から出てこないなら、このまま家ごと潰してしまうぞ!といわんばかりに。

俺は、友人夫婦に、もう手はないということを伝え、このまま家の中に残るか、

それとも、外に出て、万に一つの逃げきる、という可能性に掛けるか、を

聞いてみた。

すると、このまま、ここにいても、助かる可能性がゼロならば、外へ出たい、と

いう結論に達したため、俺達は、急いで、家の玄関の方へと向かう。

そして、絶対に先程渡した御札をしっかりと握り締めているように指示した。

玄関は、相変わらず、チャイムが鳴り続け、そしてドア自体も、まるで体当たりでも

されているかのように、大きく撓っていた。

たぶん、外へ出でも、この状態では助からないな、と思ったが、そんな事は

彼らには言えるわけもなかった。

そして、いよいよ、意を決して玄関の鍵を開けようとした時、俺の携帯が

鳴った。

相変わらず圏外を表示しているにもかかわらず・・・・。

俺は恐る恐る電話に出てみた。

すると、電話の向こうから、嬉しい声が聞こえた。

Kさん・・・本当に懲りませんよね。馬鹿なんですか?

学習能力が無いんじゃないですか?そのうち死にますよ!

旅行に出ていた筈の知り合いの霊能者の女性だった。

失礼極まりない電話内容ではあったが、嬉しい気持ちに変わりはなかった。

俺は、いや、実は色々とじじょうもあって・・・

と話そうとすると、

話してる暇は無いので!いいですか。一度しか言いませんからしっかり聞いてください!

今、盛っている護符を、そのまま玄関の取っ手に掛けてください。

そして、そのまま仰向けに寝て、耳を塞いで目は絶対に開けないで!

取っ手に掛けた御札で火事にならないように気をつけてください。

そう言われ、俺は

え?御札持ってなくていいの?それに火事って?

そういうと、

うるさいです。さっさとやってください!

と怒られた。

俺達は、言われたまま、床に仰向けに寝て、両手で耳を塞ぎ、目をしっかりと

閉じた。

それから数十秒後、塞いだ耳、閉じた目でも、ゴーという轟音とともに、眩しい

光が家を包み込むのがわかった。

耳鳴りも消え、俺達は救われたのを実感した。

すると、再び電話が鳴ったので急いで出た。

霊能者の女性だったので、礼を言おうとすると、

旅行楽しんでるのに邪魔しないでくれます?

こんど、飲み代、奢りですからね!

と一方的に言われ、電話は切れた。

それから、友人宅で怪異が起こる事は無くなった。

この新築の家は、金沢市南部に実在する。



  


Posted by 細田塗料株式会社 at 15:40Comments(4)

2017年02月04日

あの世へと続く階段!

サインディスプレイ部 営業のKです。

よく聞かれるんです。

仏教徒ですよね?と。

いえいえ、無宗教です!

神様も都合の良い時にしか信じません(キッパリ)

でも、宗教は否定派しません。

人それぞれ、色んな事情があると思いますし、不安な時の

拠り所になるのが宗教だという事も理解しておりますので。

まあ、他人に迷惑を掛けない宗教、という限定付きですが・・・。

それでは、今日も一発ぶちかますぜ~!

みんな、乗ってるか~い?

イエーイエー!

ということで始めます。

怖くない話、どうぞ!


これは、俺の従兄弟が体験した話である。

従兄弟は、石川県内にある、バッテリー販売会社でメンテナンスを担当している。

バッテリーといっても、自動車などの小型バッテリーではなく、会社の地下などに

設置されている大型のバッテリーだそうだ。

そんな大型のバッテリーだから、感電しそうになったことが何度もあるという。

ちなみに、感電すれば即死であり、通常、考えられるようなゴム手袋を

していれば大丈夫なんじゃない?というレベルの電気ではないのだという。

そんな特殊な仕事だから、結構な遠方への出張も多く、泊りがけになることも

ざらにあるのだという。

そんな彼がある日、富山県の某巨大な会社へとバッテリーのメンテナンスに

出かけた時の話である。

その会社は、誰もが名前を聞いたことがあるような有名な会社であり、広い

敷地に、何棟もの社屋が建っており、それを地下にある巨大なバッテリー

が裏方として、駆動し、安定した電源を供給しているのだという。

そして、彼はその時、日曜日~月曜日という1泊二日の日程で作業に赴いた。

当然、会社は休みであり、社員駐車場にも、車は殆ど停まっていなかった。

地下にある大型バッテリーのメンテナンスに入る時には、携帯も完全に

圏外になってしまう為、作業に入る前に、定期連絡を入れる時刻や、

緊急時の対応など、細かく本社にいる同僚と打ち合わせをしてから、地下へと

進むのだ。

そして、当然、1人で作業をこなせる筈もないので、その時も同僚1人とベアに

なって、地下へ続く階段を下りていった。

鉄製の階段を下りていくと、地下1階に到着。

そこには、電気だけではなく、色々な制御版があり、ここで会社内の全ての

装置を制御している。

そして、更に階段を下りていくと、地下2階。

ここに、メンテナンスをする大型のバッテリーが3台収められている。

その日の作業は何故かとても順調だったという。

しかし、作業している間中、彼の耳には、階下から聞こえてくるドンドンという

、誰かがまるで大きな扉を叩いているような音が聞こえていた。

その音が気になってしまい、なかなか作業に集中出来ない彼。

だから、作業休憩で地上に上がった時に、それとなく、その会社の担当者に

聞いてみた。

地下って2階までじゃないんですね?と。

すると、担当者は

え?地下は2階までですよ!何故そんな事を聞かれるんですか?

と返してきた。

なので、彼は先程、作業中に聞こえていたドンドンという音について

話してみた。

すると、その担当者は、あからさまに顔色が変わったという。

そして、

まあ、色々とありますから・・・・

と怪訝そうに言った。

これは、何かあるな!と思った彼だが、その担当者の態度から、これ以上

突っ込んだ話をするのは得策ではないと判断し、すぐに話題を変えた。

休憩が終わり、再び地下2階へと降りた彼だったが、やはり先程の

担当者の態度から、ドンドンと階下から聞こえる音に、更に興味が

増していく。

そこで、一緒に作業をしている同僚に、ちょっとトイレに行って来る!

と言って、その場を離れた。

そして、地上に上がるふりをしておいて、彼は地下2階を調べ始める。

地下2階は、無機質なコンクリートの壁と短い廊下、そして部屋と呼べるような

ものは二つしかなかった。

なので、彼は、階段を辺りをくまなく調べる事にした。

すると、地上から地下2階まで降りてくる階段の後ろに、まるで隠してある

かのように、小さなドアが見つかる。

そのドアというのは、その空間には似つかわしくないような、古く錆びた取っ手

が付いた、これまた古く錆びた鉄製の扉だった。

そして、その鉄製の扉には、厳重に2重3重の鍵が掛けられている。

彼は、この作業に入る前に、地下作業用のマスターキーを渡されており、その

マスターキーを差し込んでみると、どうやら、その鍵穴にも、ピタリと合致

するようだった。

しかし、当然のことながら、彼は迷った。

作業指定区域以外の場所に行って、それが万が一バレテしまったら、もしかすると

取り返しの付かない事になりかねないのは明白だったから。

しかし、結局、彼は、怖いモノ見たさの誘惑には勝てず、その扉についた

3つの鍵を開けてしまう。

そして、恐る恐る、その扉を開けた。

扉は、ギイーという重苦しい音を立ててゆっくりと開いた。

そして、作業用の強力なライトで照らすと、どうやら彼の予想通り、更に

下の階へと続く階段が目の前にあった。

ただ、その時、彼は一瞬、ギョっとしてしまう。

その鉄製の扉の裏側には、無数の手の跡が付いていたから。

その手の跡は、赤黒く変色しており、大きいものから小さいものまで、

本当に無数にあった。

やはり、この扉の向こうには、誰かが居たんだ!

そう思った彼は、恐怖心と共に、見届けなければ!という使命感のような

ものを感じたのだという。

そこで、意を決して、目の前にある階段を降りていった。

その階段は、何やら、ビチャビチャと濡れているようで、滑らないように

彼はゆっくりと降りていった。

地上から地下2階まで続いている階段よりも、かなり狭く、そして古い

階段だった。

しかし、その階段というのは、とても長いのだ。

先程からゆっくりと降りているとはいえ、かれこれ3分ほど階段を降り続けている。

しかし、まだ下の階というものに到達できない。

しかし、それからしばらくすると、目の前の景色が変わる。

一気に視界が広がっており、更に下へと続く階段が鉄製のものから、石段

へと変わっていたのだ。

さすがに、これ以上は、まずいよな?

彼は少し弱気になった。

そして、そのまま、降りてきた階段を戻ろうとした。

その時・・・・。

突然、ドンドンという音が聞こえてきた。

彼は、ビクっとしたが、やはり、下の階には誰かがいるんだ!と思い、

彼はそのまま下へと降りていくことにする。

石の階段を下りていくと、ドンドンという音が近づいてきた。

彼は、まるで宝物でも見つけたかのように、その音を目指して石段を足早に

降りていく。

そして、どんどん降りていくと、石段の20メートルほど下が突き当たりになっており、

そこに一枚のドアがあった。

そして、ドンドンという音にあわせて、その扉が震えていた。

あそこか?

そう思い、彼は更に速度を上げ、その扉に向かった。

そして、扉前に到着する。

その扉は鉄製のドアであり、一部が鉄格子になっていた。

彼は恐る恐る、その鉄格子から中を覗き込もうとした。

鉄格子の向こうに見える空間は、真っ暗な中に、ロウソクのような弱い光が

灯っているだけ。

彼は、物音を立てないように、鉄格子に張り付いて、中の様子を伺った。

すると、突然、何かがその扉にぶつかった。

ハッとした彼の顔の前に突然、女の顔が現れる。

女というよりも、老婆といった感じで、しわくちゃの顔に鋭い目、そして

以上に痩せ細っていた。

そして、その女が、突然、ゲラゲラと下品な声で笑い始める。

まるで、罠にかかった彼を嘲るかのように・・・。

彼は、突然、嫌な予感に襲われた。

そして、それは的中する。

突然、目の前のドアがカチャという音とともに、少しずつ開き始めた。

やばい!

そう感じた彼は、そのまま振り返り、石段を駆け上がった。

すると、先程までは気付かなかったのだか、壁の左右に、5メートルほどの

間隔で、先程と同じような扉が続いている。

彼は嫌な予感がしたが、これまた、その予感は的中してしまう。

その扉がいっせいに、ゆっくりと開き始めたのだ。

彼は何が起きているのか、わからないまま、階段をひたすら駆け上がった。

石段を登りきり、鉄製の細い階段までたどり着くと、彼は

もう少しだ!

と自分を励ました。

すると、その時、上の方から、ドーンという音が聞こえた。

まるで、何重もの鍵が掛けられた扉が閉まったかのような音。

何故?

彼は考えたが、それでも階段を上る足を止める事はできない。

一心不乱に上り続ける彼だったが、もう少しという所まで来た時、彼は

絶望の底に落とされてしまう。

やはり、扉は閉められていた。

何者かによって・・・・

その扉までたどり着くと、彼は、階下から上がって来るザワザワという

声と足音を聞いた。

追って来ている?

彼は慌てて、マスターキーを取り出し、鍵を開錠しようとした。

しかし、扉のこちら側には、鍵がついているわけもなく、彼は途方に暮れる。

しかし、諦めきれない彼は、その扉をドンドンと叩き、大声で助けを求めた。

下から階段を上がって来るものたちの声と足音がどんどんと近くなってくる。

もう駄目か?

そう思った時、彼の目の前にある、扉の鍵を開けているような音が聞こえた。

もしかすると、同僚が気付いて、鍵を開けてくれているのかも・・・・

そう思った彼は、更にドンドンと扉を叩き、

急いでくれ!頼む!

と叫び続けた。

もう彼のすぐ背後まで、声と足音は近づいてきている。

すると、カチャという音と共に、扉がゆっくりと開きだした。

彼は、九死に一生を得た気持ちで、その扉から外へと出ようとした。

すると、その扉の向こうに立っていたのは、同僚ではなく、先程

階段の突き当たりの部屋に居た女だった。

その女が、ニターっと笑う顔を見ながら、彼は意識を失った。

それから、どれだけの時間が経過したのか。

彼が、揺り起こされると、そこには同僚が心配そうに彼の顔を覗き込んでいた。

聞いてみると、彼は、1人きりで、地上へと続く階段の前に倒れていたのだという。

助かったのか・・・・

彼は呆然としなから全身から力が抜けていくのを感じた。

そして、その日はもう体調不良を理由に、現場から離れ、翌日は別の

同僚に交代してもらったという。

彼は、俺にこう言っていた。

たぶん、あの階段はあの世とか、地獄とかいう所に続いてるんだろうな!

この階段は、富山県の某企業の地下深くに実在する。




  


Posted by 細田塗料株式会社 at 16:42Comments(3)

2017年02月03日

白山市の誰も知らないトンネル!

サインディスプレイ部 営業のKです。

今週と来週は、珍しく2週連続での会社公休日になります。

明日は妻は仕事で、娘は部活。

なんて楽しいお休みかと思っていたら、お客さんから

土曜の静かな環境で打ち合わせしたいとの嬉しい申し出があり、

丁寧に遠回しにお断りしたつもりなんですが、

いえ、全然大丈夫ですから・・・。

と訳の分からないご返答を頂き、晴れて明日はお仕事決定です(涙)

ということで、今夜も1話ぶちかまします。

ぶちかます、という程、怖い話ではありませんが・・・・

それでは、どうぞ!




これは俺の義理の兄が体験した話である。

実は、白山市の、とある場所に、誰も知らないトンネルというものが

ある。

地図にも載っていないし、トンネルにも名前すらつけられていない。

場所は、あえて詳しくは書かないが、鶴来~白峰に続く道から少し外れた

場所にそのトンネルは存在する。

俺自身、その話を聞いてから、3度、義理の兄の案内で、そのトンネルを

目指した事がある。

目印もあるし、国道からさほど外れていない場所に存在しているにも

関わらず、俺自身、そのトンネルに辿り付けたのは、3回目の訪問の

時であり、その前の2回の探索では、どれだけ探しても見つけられなかった。

そして、3回目の探索で、そのトンネルを見つけた時も、その異様な佇まいに

圧倒されてしまい、とうとう入る事は出来なかった。

もっとも、彼はといえば、かなり遠くから俺を見守っていたのだが・・・。

そして、たぶん、俺はもう、そのトンネルには近づく事はないと思う。

そんなトンネルだった。

しかし、俺の義理の兄というのも、なかなかの強者だとつくづく

感心してしまう。

以前、そのトンネルで体験した話を聞いた時には、その内容から、

普通の人間なら二度と近づかないと思うのだが、合計3度も俺を

連れて一緒にそのトンネルを探してくれるのだから・・・・。

話を本題に戻して、義理の兄が体験した内容を話そう。

その日、彼は趣味である林道ツーリングに出かけた。

いつもは、内川ダム近辺とか鶴来近辺をオフロードパイクでトコトコと走るのだが、

その日は何故か、走ったことのない林道を走りたくなったらしい。

そして、色んな場所をウロウロしては国道に戻りと、しているうちに、そのトンネル

に辿りついたのだという。

そのトンネルは、外から一見すると、そこにトンネルが存在しているとは誰も

思わないだろう。

それくらい、樹木や枝葉で、まるで人為的にカモフラージュされているかのように、

まわりの自然に溶け込んでいる。

だが、その木々や樹木を掻き分けると、そこには明らかに人間の手で作られた

トンネルが現れる。

コンクリートなどは使われておらず、岩盤を掘っただけのような岩肌が露出した

トンネルであり、まっすぐに伸びるトンネルの出口というものは、こちらからは

確認出来ないくらいに深いトンネルだった。

当然、トンネルの名前も、いつ作られたかも、記載されていないのだが、かなり

古い時代、それこそ、明治、いや江戸時代か、もしかすると、もっと以前に

作られた遺物であることは、容易に想像出来た。

彼は、そのトンネルを見つけたとき、まるで歴史的な大発見でもしたかのように、

舞い上がったらしい。

そして、なんとかトンネルの内部を確認してやろう、と決断する。

彼1人で!

彼は荷物に常備している懐中電灯を持ち、そして万が一の為に、丈夫そうな

木の棒を持って、そのトンネルに入った。

トンネルの中は、とても暖かく、そしてしっとりと湿っていた。

こういう場所には、蛇が多くいそうだから、注意しよう、と思いつつ、

そのまま進む彼。

彼が5メートルくらい進むと、目の前には、小さなお地蔵様が両脇に

鎮座していた。

そして、その後ろの壁には、見たことも無いような文字で何かが書かれていた。

意味が分るはずもなかったが、何やら不吉なもののように感じたという。

しかし、お地蔵さんがいるのだから、少なくとも、人間の手によって造られ、

そして利用されてきたトンネルに違いないと思い、彼はどうしてもトンネルの

向こう側の出口まで行ってみたくなった。

だから、彼は、そのまま歩を進めることにした。

そこからは順調に進めたという。

そして、歩き始めて1分くらい経った頃、視界の前方に出口らしきものが見えた。

ちょうどトンネルの中間くらいの場所に感じたという。

そこから、トンネルの出口を見てみると、何やら夕焼けのような赤い光がトンネルに

差し込み、幻想的な景色だったという。

かまぼこ型のトンネルの出口から、赤い光がぼんやりと差し込み・・・・

そこで、彼はふと、ある事に気が付いた。

赤い光に浮かび上がったトンネルの出口には、明らかに人型の影のようなものが

映り込んでいる。

誰かいるのか?

彼は、もしかすると、このトンネルは大発見などではなく、この地域の人が日常、

普通に利用しているものなのではないか?

そう思い、少しがっかりした。

しかし、次の瞬間、そのガッカリ感は、恐怖へと変わる。

そのトンネル出口の影は、どんどん増えていき、そして、列をなして、こちらへと

近づいてきた。

そして、その動きは、歩くというよりも、滑るように平行移動しながら、スーッと

いう感じでどんどん近づいて来る。

彼は、急いで、今来た道を戻ろうと振り返った。

すると、彼が今通ってきたトンネルの入り口からも、同じように、影が長い列をつくり

こちらへと近づいて来る。

彼は、何処かに身を隠す場所がないか、と辺りを見渡した。

しかし、横穴らしきものも無く、有るのは、入り口付近にもあったものより、少し

大きなお地蔵さんだけ。

彼は仕方なく、お地蔵さんの横にうずくまるようにして、それらをやり過ごそうとした。

入り口と出口から近づいてくるそれらは、近づくにつれて、その姿を露にした。

ボロボロの服を着た女。

それも、戦国時代の農民のような格好だった。

そして、それらは、キョロキョロと辺りを見回しながら、直立した姿勢のまま、

宙に浮いたように、スーっと近づいて来る。

そして、その顔は、どれも、怒り、恨みなどが満ち溢れた異形の姿をしていた。

彼は、完全に恐怖で固まってしまい、そのままガタガタと震えながら、何とか、

それらのモノ達が、そのまま彼の前を行き過ぎてくれる事を神に願った。

そして、うずくまり、下を向いたまま、小さな声で、南無阿弥陀仏、と

唱え続けた。

それからどれくらいの時間が経過しただろうか。

彼は、気配が消えたように感じ、そーっと顔を上げる。

彼は大声で叫びそうになった。

そこには、先程の女達が、彼を取り囲むようにして、彼の顔を覗き込んでいた。

生きている事がバレたら、殺される!

彼は、そう感じたという。

だから、震える唇にグッと力を込めて我慢し、そして再び目歩閉じて俯こうとした。

だが、それよりも早く、その女達は、その顔をグッと彼に近づけ、彼の顔を凝視

してきた。

目も閉じられず、すぐ目の前に異形の女達の顔がある、ということを想像しただけでも

恐ろし過ぎるが、彼は、何とか堪える事が出来た。

なんとしてでも生きて帰る!

彼を支えていたのは、それであった。

しかし、彼の目の前にいる異形の女達は、どうやら彼が生きている人間であり、そして

必死に堪えているというのが、分っていたらしい。

執拗に彼の顔や頭を触り、そしてゲラゲラと下品に笑う。

そして、次の女に交代し、彼を触り、そしてゲラゲラと笑った。

彼にとってそれは無限に続くように長く感じたという。

そして、最後の女がゲラゲラと笑い終えると、その女達は、スーッと

二手に別れ、入り口と出口に向かって移動し始めた。

彼は、

助かったのか?

そう思うと、思わず涙がこぼれたという。

それでも、もしかして、と思い、顔は動かさないように、目だけで

それらの動きを追った。

そして、それらがトンネルから出て行ったのを確認する。

彼は、ホッとして、腰が抜けたような状態になった。

しかし、一刻も早く、この場所から出なければ、と思い、ガクガクする足で

立ち上がろうとした。

すると、上の方から、一際甲高い笑い声が聞こえた。

彼は固まったまま、ゆっくりと上を見上げた。

すると、そこには、まるでコウモリのように、トンネルの天井からぶら下がった

異形の女がいた。

そして、可笑しくてしょうがない、といった感じでケラケラと笑っている。

彼は、もう完全に腰が抜けてしまい、それでも這うようにしながら少しずつ

トンネルの入り口へと進んだ。

しかし、その彼の目に飛び込んできたものは、再び列をなしてスーッと

近づいて来る異形の女達だった。

彼は、そのまま意識を失ったらしい。

そして、次に彼が目を覚ますと、トンネルの中は、完全に真っ暗闇であり、彼は

勘だけを頼りに、入り口を目指した。

そして、無事、トンネルから出た時には、辺りはもうすっかり夜になっていた。

それが、俺の義理の兄がトンネルで体験したことである。

そして、彼が言っていた。

あのトンネルには、もう二度と入る気はないけど、たぶん、あのトンネルの向こう側

の出口まで行ったら、もう戻って来れないんだろうな。

きっと、トンネルの向こう側には、あの世というものが広がっているのかも

しれない!

そう言っていた。

このトンネルは、白山市の誰も知らない場所に、今も存在する。


  


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2017年02月01日

呪われた家系!

サインディスプレイ部 営業のKです。

皆様、いつもお読み頂き、ありがとうございます。

新たに、TO様もコメント頂き、本当に感謝です。

お書き頂いた怖い体験談、笑わせて頂きました(笑)

ということで、今夜は珍しくバンドの練習がありますので、

早めに、1話投下します。

それでは、怖くない話、どうぞ~!



これは俺の友人から聞いた話である。

よく田舎にいくと、その集落全てが同じ苗字の家のみで構成されていたりするが、

まあ、それは単に親戚が集まってしまったというだけなのだろうが、中には

とんでもない理由で、親戚一同が一箇所に集まって生活している場合も

あるらしい。

実は、俺の友人の家も周りを同じ名前の親戚縁者で固められ生活しているのだという。

しかし、その理由というのは、普通ではなかった。

それは呪いから逃れるため・・・・。

もう少し言うと、ある呪いの標的を欺く為に、親戚が集まっているらしい。

しかも、田舎ではなく、立派な繁華街の一角で。

彼らの家系では、1年に1人、という異常な速さで、親戚が順番に死んで

いった時期があるのだという。

そして、さの死の呪いは、先ず最初にその家に生まれた長男へと向けられる。

そして、その家系のAという家の長男が死ぬと次は、別の家の長男が死んだ。

そして親戚中の長男が死に絶えると、次は次男という感じでどんどんと

死が連鎖していくらしい。

しかも、その死に方というのも、全て悲惨なものであり、どれも原型を留めない

姿で死んでいった。

ある者は交通事故で、またある者は突然、ビルからの落下物に当たって・・・。

勿論、自ら死を選ぶ場合もあったが、どの死に方も通常では考えられない程の

酷く損傷した死体となって、家族と対面する事になった。

そして、その家系の者達は、訳もわからないまま、色々な方法で、その呪いから

逃れる策を探った。

それこそ、死に物狂いで・・・。

そして、その死の連鎖から逃れる為の唯一無二の策というのが、彼ら一族が

集まって生活する事だという。

理由は分からないが、呪いが次の標的を定める場合、無作為に見えて、実は

何らかの法則みたいなものが有るらしく、その順番を目くらましするのが、

その方法なのだという。

実際、以前は、それこそ家系が途絶えるくらいまで死人が出たそうだが、

今はなんとか持ち直しているらしい。

そして、実際、家系が途絶えそうになった時、ある高名で徳を積んだ、能力者に

原因を観て貰ったところ、大昔、彼の家系の先祖である地主が、村人を騙し、

冷酷な仕打ちをし、そして多くの村人が失意の中で死んでいった。

とてつもなく強い恨みの念を抱いたまま・・・。

それからというもの、その家系に生まれた子供は、皆、順番に死んでいった。

どれも不審としか思えない死に方で。

そして、死んでいく者には、必ず、3日前までに、異形のものが訪れる。

ある家では魔除けをし、またある家では結界を張った。

しかし、そんなものなど全く効果は無く、彼ら、彼女らは、恐ろしい姿をした

モノ達により、恐怖を味わい、そしてその恐怖の中で死んでいった。

だから、いつしか、彼の親戚一同は、出来るだけ賑やかな場所に住み、同じ苗字の

者達だけで集まり、小さな集落を形成するようになったという。

そして、実際、そうしてからは、不審な死というもの、そして早過ぎる死という

ものは、無くなったらしい。

しかし、そんな現在でも、年に数回、それらの呪い主が、人間の姿に化けて

親戚の家々を訪問してくるのだという。

そして、そんな時に、間違って家のドアを開けてしまったら、それは死に直結

してしまうらしい。

実際に、彼のところにも、念に2~3回は、不審なモノの訪問があるのだという。

それは、普通の人間に化けて近づくらしいのだが、やはり、何かが違うのだという。

だから、彼を含め、彼の親戚の者は皆、誰かが家のチャイムを鳴らしても、決して

応えず、そしてドアを開ける場合には、必ず、相手に開けさせるのだという。

何故かは知らないけど、それらのモノ達は、自分からはドアを開けられないから。

彼は笑って話してくれたが、その目は全く笑っていなかった。

そして、

先祖がとんでもない奴だと、子孫が苦しむんだよな。

俺の方こそ、元凶になった先祖を呪いたいよ!

こう言って、再び、笑った。

この家系は実在する。


  


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