2017年03月31日

言葉にしてはいけない!

サインディスプレイ部 営業のKです。

中西様、ちんぱん様、お元気との事で安心しました。

また、いつもコメントを頂く皆様、お読み頂いている

皆様、本当に感謝しております。

とりあえず、今夜も怖くない話、始めます。

本当に、口は災いの元、という話です。

それでは、どうぞ~!



これは俺の友人が体験した話である。

彼は、自分では霊感など無いと思っているのだが、実は、かなり強い霊感の

持ち主である。

何故そう言い切れるのかというと、色んな場所で、色んな霊の存在を

感じてしまい、すぐに気分が悪くなったり寒気がしたりするからである。

しかも、それは、普通の霊感の持ち主では感じ取れ無い様な弱い霊気にも

反応してしまう。

だから、霊が見えないからといって、決して霊感が弱いわけではなく、

とんでもなく強い霊感体質なのである。

ただ、彼自身は、霊を見たことが無いので、自分には霊感が無いと思っている。

ただ、そういう類の話は好きであり、夏のテレビの心霊特集などは欠かさず

見ているらしい。

そんな彼が、いつも行く仕事のお得意さんの会社で、ある言葉が挨拶代わりに

なっていた。

それは、その会社で事務をしている女性の車が会社の駐車場に停まっている

のだが、その車の後部差席にある日、誰かが座っているのを見た様な気が

したという話を、その女性に話したところ、予想以上に怖がってくれた

ので、それ以来、毎回、彼女に会う度に、今日も後部座席に座っていました、

とか、今日は居ませんでした、とか言っては、その反応を楽しんでいたのである。

ただ、実際には、霊が見えない彼が、後部座席に座る霊を見えるはずも無く、

全くのデタラメなのであるが、その女性がとても綺麗で彼の好みでもあるため、

必要以上に怖がらせては楽しんでいた。

あれ、今日は、家族の方を車に乗せてきたんですか?

沢山の人が乗ってましたけど・・・・

という感じで話すと、彼女は本当に怖がってくれたし、彼に、もしも見えるのなら、

何とか助けで欲しい、という話までしてくる始末。

当然、彼はその車に乗っている霊など見たことがないワケであり、いつも

まあ、そのうちにね!

と言葉を濁していた。

ただ、それからしばらくすると、ある噂がその会社で広まってしまう。

どうやら、その女性の車に霊が乗っているのを沢山の人が目撃したというのである。

駐車場に停まっている時ばかりではなく、車で走っている時、誰かが助手席に

座っていたとか、会社の同僚と彼女の車で出かけた時、突然、誰も居ない

後部座席から声が聞こえたとか、様々だった。

しかし、彼は、もしかしたら、自分が言った嘘のせいで、変な噂が広まって

しまったのではないか、と後悔し、反省した。

それで、彼は彼女に本当の事を話した。

あれは全て冗談であり、作り話だと。

しかし、その頃になると、彼女自身も、頻繁に車の中で霊を目撃するように

なっていたらしく、そんな彼の言葉など何の慰めにもならなかった。

そこで、初めて彼に相談してきた。

とりあえず、俺は、いつもの住職さんに、護符を作ってもらい、彼に渡した。

彼は喜んで、、その女性に護符を渡して、車内の至るところに、護符を貼る

様に、提案した。

彼女は、凄く喜んで、早速その護符を車の車内に貼り付けた。

そして、一晩空けて、朝になり、車に乗り、会社へ行こうとした時、かなり

ショッキングな光景を目にしてしまう。

車内に貼った護符が、全てズタズタに切り裂かれていたのである。

彼女はショックでその日、会社を休んでしまう。

ただ、連続で欠勤する訳にもいかず、その翌日、彼女は車に乗って会社へと

向かった。

そして、会社へと車を走らせていた時、突然背後から、首を絞められ、そのまま

街路樹にぶつかり大怪我をしてしまう。

ただ、車自体は不思議なほど、損傷が少なかったので、彼女はその車を修理

して、そのまま乗ることに決めた。

その時、やはり怖いということで、御祓いをしてもらいに行こうと車に乗り込むが、

何故か車のエンジンが掛からない。

何で?

そう思い、ふと顔を上げると、ルームミラーには、見たことも無い女が乗っていた。

しかも、3人も・・・。

そこで、再び、俺に相談してきたので、行き遅れで面倒くさがりだが、霊感だけは

強いAさんにしょうがなく、相談した。

案の定、Aさんは、面倒くさそうに話を聞いていたが、その時は、何故か即答で

OKしてくれた。

そして、その日の夜、彼と俺、そしてAさんの3人で彼女の住むアパートに向かった。

それにしても、忙しいので、夜しか時間が空いていないのは理解できるが、あえて

夜に除霊をするAさんという女性が俺はいまだに理解できない。

彼女のアパートに到着する。

そして、彼女の部屋へと向かう。

Aさんは、彼女が部屋を空けると、

はい。ごめんなさいね。

と、ズカズカと勝手に部屋に入っていく。

そして、彼女を含めて、俺と彼もしっかりと部屋の外で待つ事になる。

そして、10分くらいすると、Aさんが部屋から出てきた。

はい。まず、部屋は終了!

と言うと、今度は俺たちに部屋の中で待つ様に命令すると、自分ひとりで

アパートの駐車場に停めてある彼女の車へと降りて行った。

そして、30分位経った頃だろうか。

突然、部屋のドアが開いて

終わったから帰るよ~

と眠たそうに言った。

それから、彼女に挨拶をして、帰路についた。

そして、その車の中でAさんのお説教が始まった。

どうやら、彼女の車に取り憑いた霊は、もともと何かの因縁があったのではなく、

彼が、霊が乗っている、という言葉に同調して集まってきたものであり、最終的には

車の中に5人、そして彼女のアパートの部屋にまで侵入していたという事だった。

そして、それだけの霊が集まってしまうと、目的は彼女の命を奪う事、ただ

それだけだったらしい。

貴方の様に、霊感が強い人は、尚更、冗談でも霊が乗っているなんて言葉は

使うべきではない、と強く叱責されていた。

そして、またしても、お礼にケーキを買って欲しい、と頼まれた俺は

でも、車1台に霊が5人だと彼女を混ぜると定員オーバーになって、警察に

捕まるんじゃないの?

と軽い冗談を言ってしまい、グーパンチを1発もらった。

その後、大量のケーキを買わされたのは言うまでもない。

言葉の持つ霊を引き付けてしまう力は、実在する。


  


Posted by 細田塗料株式会社 at 20:17Comments(6)

2017年03月30日

金沢市のキャンプ場のトイレには・・・。

サインディスプレイ部 営業のKです。

中西様、ちんぱん様、お元気でしょうか?

お風邪など召されていないと良いのですが・・・。

今日の日中は、暖かいというのを通り越して

熱いという表現がピッタリでした。

でも、朝晩が涼しく、昼が暑いこの時期が

一番体調を崩しやすいのかもしれません。

皆様、ご自愛くださいませ。

それでは、今夜も怖くない話、スタートです。

1話アップしてから、その日の夜に1話

書き上げるという自転車操業でお送りしております(笑)

それでは、どうぞ~!


金沢市にある、とあるキャンプ場。

キャンプ場なのに、キャンプでの使用を禁止されている不思議なキャンプ場。

そのキャンプ場の駐車場には、それなりに整備されたトイレがある。

実は、そのトイレ、俺はある事があってからは使わない、というよりも

使えない、のであるが、その話をしようと思う。

実は俺はハムスターを飼っている。

ジャンガリアンハムスターのノーマルとパールホワイトを1匹ずつ。

元々は娘の情操教育に、と思い飼い始めたのだが、娘はすぐに飽きてしまい、

その後は俺がお世話をしている。

世話をしていると、その可愛さに癒されてしまい、夜寝る前にハムスターと

5分ほど戯れようと思い、遊んでいると、それが30分、1時間になってしまい、

とうとう、そのままケージに手を入れたまま朝まで寝てしまったというのも

日常茶飯事である。

そんな時でも、そのハムスター達は、噛んだりせず、俺の手の中で眠っており、

俺は目覚めて、また癒されるという感じである。

と、話を本題に戻そう。

で、俺はたまにハムスター達の運動不足解消の為に、そのキャンプ場に連れて

いっては、自由に遊ばせている。

実際、外へ連れ出すと、外敵から攻撃されないように、常につきっきりであり、

それなりに大変なのだが、嬉しそうに走り回る姿を見ていると、それだけで

満足してしまう。

そして、名前を呼ぶとちゃんと俺の所に戻ってくる。

本当に可愛い奴らである。

再び、本題に戻そう。

俺はその日も、休みを利用して、その場所へハムスターを連れて来ていた。

そして、何故か、その時は、突然、強烈な睡魔に襲われてしまう。

そのまま寝入ってしまった俺が起きたのは、それから数時間が経過した午後5時位だった。

辺りはもう暗くなり始めており、俺は慌てて車のシートを起こし周りの様子を窺った。

すると、俺が寝ている間にやって来たのか、トイレの入り口に横付けするようにして、

1台の車が停まっていた。

そして、さすがにこの暗さではハムスター達を散歩させるのは危険だと判断し、俺は

帰路につく為に車のエンジンを掛けようとして、動きが止まった。

俺の視界には、ある光景が映っていた。

トイレの入り口から、女が1人出てきたのである。

最初、近くの田畑で農作業をしていたおばあさんがトイレでも借りたのかな、と思った。

しかし、それは全く違っていた。

その女は、背丈が低く、前屈みになって、片足を引き摺りながらゆっくりと

歩いていた。

白いというには、あまりにも薄汚れた布のようなものを身にまとい、異様に長い

手を体にピッタリとつけるようにして、左右に揺れながら歩いている。

俺は息を殺して、その女の動きを見守った。

そして、その女はトイレ横に停まっている車の真横まで来ると、ガラスにピタリ

とくっ付く様にして、車内を覗き込んだ。

そして、次の瞬間、その腕はスーッと車内に入り込み、それに続いて上半身も

車内へと入っていった。

もう人間の可能性はゼロだった。

俺は、車外に下半身だけが出ている状態の今こそチャンスだと思い、一気に

車のエンジンを掛けた。

そして、一気にスタートして、キャンプ場の駐車場から出る。

その際、チラっとあの女の方を見たが、相変わらず、車の中へと上半身を

突っ込んだままだった。

俺は、そのまま下り坂の細く曲がりくねった道をひたすら飛ばして早く下界へと

降りようと全力で走った。

トイレ横に停まった車の運転手がどうなったか、少し気掛かりではあったが、

今は、そんな事に構ってなどいられなかった。

すると、突然耳鳴りがした。

もしや、と思い、バックミラーを見ると、遥か後方に、先程の女が追いかけて来るのが

見えた。

俺は焦った。

しかし、細い下りのきついカーブが続く道で、後ろに気を遣っていたら速くは走れない。

俺は集中して、下りのカーブを3個ほど曲がった。

そして、ルームミラーを確認すると、もうその姿がはっきりと見えるくらいに

近づいている。

直立したままの姿勢で、宙に浮かび、その異様に長い手を前へと突き出している。

そんなスピードで追いついてきたにもかかわらず、その女の髪は、全く揺れていない。

それどころか、その髪の間から見える顔は、明らかに怒っているかのようであり、

ギョロっとした目に黒目というものは存在していなかった。

俺は、覚悟を決めて、背後は見ないことに決めた。

そして、運転に集中する。

速く走ることよりも、安全に確実に曲がることだけを考えた。

その間、運転席の窓をコツコツと叩かれたり車体を爪で引っ掻くような音が聞こえたが、

全く気付かない振りを続けた。

もう少しで、山間部の道路が終わり、住宅街にでる。

そう思った時、突然、俺の前方にその女が浮かび上がった。

そして、ニヤっと笑いながらこちらへと向かってきた。

そして、衝突する瞬間、何の音も衝撃も無く、その女は、そのまま車内を通り過ぎて

後方へと消えた。

助かった、と思った瞬間、俺は先程、女が通り抜けていった車内を見渡して

更に恐怖に襲われた。

その後、特に高熱が出たりなどは無かったが、あの時、トイレの横に停まっていた

ドライバーの事は、ずっと気掛かりだった。

このキャンプ場のトイレは、金沢市内に実在する。


  


Posted by 細田塗料株式会社 at 20:08Comments(3)

2017年03月29日

サイレンを鳴らさない消防車

サインディスプレイ部 営業のKです。

そろそろ書き溜めた話も底をついて来ました(涙)

またしても、夜を徹して書き溜めないと・・・・。

でも、夜中に怖い話を書いてると露骨に

感じるんですよね(泣)

ラップ音や、背後から睨む誰かの視線を。

やはり、怖い話は、明るい昼間に書くのが

ベターです。はい。

それでは、今夜の怖くない話。

本当に怖くないかもしれませんが、

スタートします。

どうぞ~!



これは俺が体験した話である。

ある日の夜、確か寒い時期だったと思うのだが、自宅の2階の自室で

ずっとヘッドフォンをつけたまま、ギターの練習をしていた。

ライブも近く、新曲も多いということで、ついつい熱が入ってしまい、

時刻を見ると、既に午前2時を回っていた。

俺は窓を開け、何気にボーっと外を眺めていた。

翌日は休みという事もあり、そんな時刻でも、まだ起きている人もいるらしく、

ちらほらと家の明かりが見える。

そして、暗い外を見ながら、あまりの静けさに、

こんな時刻でも、家の前の道路はさすがに国道だから、そこそこ車が通る筈

なのに、何故かその夜は車が全く走っておらず、車の音さえも聞こえない。

こんな車の音が途切れた時って、何か起こるんだよな~

とくだらない事を考えていた。

と、しばらくすると、何やら車が近づいて来る音が聞こえた。

俺はボーっとしながら、その車が通り過ぎたら寝よう、と思い、その車が

眼下の道路に現れるのを待った。

こんな夜なのに、とてつもなく安全運転をしているのか、なかなか現れない。

痺れを切らしていると、ようやく車が見えた。

それは消防車だった。

しかも、サイレンも鳴らしておらず、回転灯も回っていない。

まあ、これは火事場からの帰りだとしたら在りえる話なのだが、その消防車は

ヘッドライトすら点いていなかった。

そして、現在の消防車とは、まるで違う古めかしい外観。

俺は、ついその姿に見入ってしまったが、そのままゆっくりと右から左へと

走り去ってしまった。

あれはなんだったんだろうか?

そんな事を考えながら、ベッドに入った。

ただ、その消防車を見たのは、その一度だけではなかった。

それから半年くらいの間に、2度見る事になる。

1度目は、交通事故の現場だった。

俺はその時、ちょうど歩いて近くのコンビにまで買い物に出かけていた。

時刻は、まだ午後10時くらいだったと思う。

で、買い物ついでに本の立ち読みをしていると、外から車がぶつかる様な

音が聞こえた。

別に野次馬というわけではないが、やはり気になったので、買い物を済ませて

コンビニを出て、辺りを見回した。

そこには、既に沢山の人だかりが出来ており、俺が歩いて近づく間に

救急車が来た。

国産のスポーツタイプの車が、電柱にぶつかり大破していた。

運転席の男性は車外にいたのだが、どうやら助手席の女性は挟まってしまい、

外には出られない様子だった。

運転していた男性もかなりの出血であり、助手席の女性の安否が気にかかった。

と、その時、突然俺の視界に音も無く、大きな車が入って来る。

すぐに判った。

それは、以前見た、ライトを点けずに走っていた消防車だということを。

そして、その消防車は、相変わらずライトもつけず、その場に停車している。

俺は、車から出ないで、何やってるんだろう?

と思ったが、どうやら、そこに集まった人の殆どには、その消防車は見えて

いない様だった。

勿論、中には、俺と同じように、気になるのか、チラチラとその消防車を

何度も見ている人もいたのだが。

そして、そのうちに消防のレスキュー隊が到着すると、その消防車は、そのまま

ゆっくりとその場を走り出し、消えていった。

2度目は、俺が友人とバイクで山の中を走っていた時。

実は、その時は恥ずかしながら道に迷っていた。

初めて走る道であり、更に方向音痴な俺達は、色々と山の中を走り回るのだが、

どうしても山から下りる道には辿りつけず、その場で途方に暮れていた。

そろそろ日も暮れ始め、俺たちはかなり不安になっていた。

すると、そこに突然、その消防車が現れる。

かなり暗くなっている山の中を相変わらず、ヘッドライトすら点けずに走ってくる。

そして、その時は、何故か、俺たちの真横に来て、それは停まった。

俺は、既にその消防車が、この世の物ではないということは、薄々感じていたが、

もう一人の友人は、

やったー、助かったー、と大喜びしていた。

俺はその時、初めて消防車の運転席をまじまじと見てしまう。

だが、そこには、何故か誰も乗っていなかった。

無人で走ってるのか?

そんな事を考えていると、また、それはゆっくりと走り出した。

友人は、

これに着いて行けば下に降りられるはずだ!

とエンジンを掛け、それを見失うまい、と走り出した。

それを見て、俺も彼に続く。

辺りはもう夜の暗さで完全に闇の中だったが、相変わらず、その消防車は

ヘッドライトも点けず走っているのだが、前を走る彼には、それが異常

な事だと判断する余裕はなかったようである。

ゆっくりと右に左にとカーブを過ぎ、長い直線が続く道に出た。

そして、そこで初めてその消防車は、車速を上げて加速していく。

友人は、ピッタリと、その消防車にくっ付いて走っているのが少し不安だった。

何か胸騒ぎがした。

だから、俺はバイクを加速させて、彼の横に並び、減速するように促す。

彼は不思議そうな顔をしたが、それでも俺の指示に従ってくれた。

と、次の瞬間、突然、俺たちの目の前から、その消防車が消えてしまう。

そして、目の前には、行き止まりを告げるかのように大きなコンクリート

の壁が迫っていた。

俺達は、急ブレーキを掛けて、何とか停止する事が出来た。

そこにはもう俺達のバイクの音とライトの光だけが存在を主張する完全なる

闇が支配する空間に変わっていた。

俺達は、それから、また道に迷いながら走っている時、地元の方に偶然出会い、

何とか無事に下界へと降りる事が出来た。

ただ、あの運転手のいない消防車は、良いモノなのか、悪いモノなのか、俺には

理解できなくなってしまった。

今夜もどこかで、あの無人の消防車は、誰かに見られながら走っているのかも

しれない。

この真っ暗な消防車は、今も、金沢市に存在している。


  


Posted by 細田塗料株式会社 at 19:17Comments(1)

2017年03月28日

幽霊との共同生活・・・・。

サインディスプレイ部 営業のKです。

昨晩は、お得意さんの送別会に呼ばれてきました。

しかし、最後まで残った面子が、異様に酒が強く、

結局、午前3時頃まで付き合わされました(涙)

今日は朝から加賀方面で仕事でしたので、

急いで帰宅し、寝ましたが・・・・。

今日一日は地獄でした(泣)

それでは、怖くない話、スタートします。

どうぞ~!



これは俺の知り合いが体験した話である。

彼は、仕事が公務員であり、趣味がバンド活動。

だから、年齢はかなり若いのだが、同じライブに出たりしているうちに、

何となく仲良くなってしまい、それからは、色々な面で持ちつ持たれつの

関係である。

それと、もう1つ。

彼と俺の共通の話題がある。

それは、心霊現象などについて。

実は彼、幼い頃からそういう霊体験が多く、心霊スポットの類には決して

行かないのだが、体験談は豊富にある。

普通は他人に話さないのだそうだが、ついついお酒の席などではそういう

話題になってしまい、そこで聞いた話を俺も、このプログにアップさせて

もらった事がある。

彼も俺と同じで、そういうものは見えるのだが、当然、修行などした訳

ではないから、除霊などは一切出来ない。

だから、俺が紹介した霊能者のAさんや、その友達とも、当然知り合い

ということになる。

そんな彼なのだが、かなりイケメンだと思うのだが、彼女というものは

一切作らないのだそうだ。

幽霊よりも、生きている人間の方が怖いというのが彼の口癖なのだが、だからといって

生きている女性に興味が無いというのも考え物なのだが・・・。

ただ、知人の霊能者のAさんに聞くと、どうやら違うらしい。

同じいき遅れ・・・・として、彼の事をどう思うかと聞いてみたところ、意外な

答えが返ってきた。

あっ、あの人は、同棲している女性がいますから(笑)

私には理解出来ませんけどね(笑)

こう笑いながら答えるAさんの顔は、嘘を言っているようには見えなかったので、

ある時、彼に聞いてみた。

もしかして、同棲してる女性がいるの?

すると、彼はびっくりした顔をして、

誰に聞いたんですか?そんな事。

別に同棲している訳じゃないんですよ。あっ、でも同棲になるのかな・・・

でも家賃が安かったから・・・・

と訳のわからない事を言っている。

それなら、次回のライブの打ち合わせも兼ねて、一度、君の家で飲もうよ!

というと、

えっ、まあ、良いですよ。

と返事が返ってきた。

そして、その話をすると、密かにその彼に思いを寄せている他のバンドの

女性も参加したい、ということになったので、2人で待ち合わせ場所へと

向かった。

待ち合わせ場所は、金沢市の中心部。

こんな所に住んでるって、どれだけ大金持ちなの?

と2人で話していると、彼がやって来た。

そして、コンビニでお酒とおつまみを買い込み、彼の後に着いて行った。

そして、彼が入って行ったのは、その辺りでも明らかに高級なマンション。

どれだけ高給取りなの?と笑いながら問い詰めると

いや、賃貸なので・・・。それに所謂、訳あり物件というやつで・・・。

だから激安なんですよね。

と返してきた。

エレベータに乗り、5階で降りると、ちょうど突き当たりの部屋が彼の部屋

だった。

玄関を開けると、まるで、ドラマに出てくるようなお洒落な造りになっている。

だが、それに似つかわしくない程、玄関には靴が散乱していた。

彼はふーっとため息をついて、

あとでお説教だからな・・・・

と小さく呟いていた。

そのまま廊下を進むとリビングがあり、ロフトも備わっている。

それにしても、俺にはこの部屋が訳あり物件だとは理解出来なかった。

何故なら、通常感じる重苦しさや圧迫感、そして悪寒など、全く感じず、部屋全体が

明るい光に満ちていたから。

だから、俺は聞いてみた。

この部屋が本当に訳あり物件なの?

やっぱり出るの?と。

すると、彼は、

ええ、出ますよ。1日1回は必ず何かしますね(笑)

と何故か笑いながら答えてくる。

そして、こう付け加えた。

さっき、玄関に靴が散乱してたでしょ?

あれもそうなんですよ。

でも、あんな程度の事しかしてこないので、安心してください。

そう言って、缶ビールを一口飲んだ。

すると、今度は、廊下の横にある浴室から、突然、シャワーの音が聞こえる。

一緒に来た、もう一人の女性は、こういうものに免疫が無いのか、完全に

恐れおののいている。

すると、彼が慌てて浴室の方へ走っていき、急いでシャワーの水を止めた。

その間に、今度はリビングと廊下の間にある、スリガラスの戸に、ボーっと

女性の姿が映りこむ。

俺とリビングに居た女性は思わず悲鳴を上げる。

そして、その時、笑い声が聞こえてきた。

ただ、その笑い声は、邪悪なものではなく、まるで自分が仕掛けた悪戯に

誰かが引っ掛かったのを見て、大笑いしているという感じの明る過ぎる

笑い声だった。

俺は、その笑い声を聞いて、あっ、なるほどな、と理解した。

ただ、同席している女性が悲鳴をあげたので、彼は慌ててリビングに戻ってきた。

そして、

どうやら、お客さんが来たというので、異常にテンションが上がってるというか、

張り切っちゃってて・・・。

いつもはこんな事しないんですけど、すみませんね。

と謝る。

そして、

ちょっと待っててくださいね。

と言ってリビングを出て行く。

そして、何やら話しているのが聞こえた。

全ては聞き取れなかったが、どうやら誰かに説教しているように聞こえた。

そして、しばらくして、彼がリビングに戻ってきて、こう言った。

一応、厳しくお説教しときましたから。

お客さまは、もてなすものだから、ときつく言って聞かせました。

それと、玄関の散らかした靴もきちんと整理整頓とておくように言って

おきましたから・・・・

その言葉が終わるか終わらないか、のうちに、今度は、俺の隣に座った女性の髪を

誰かが引っ張ったようで、彼女は再び悲鳴を上げてしまう。

さすがに彼も、声を荒げて、

こら! 

もういい加減にしなさい!

と怒鳴った。

だが、もう隣に座る女性は限界だったので、俺は

何か、この娘にヤキモチやいてるみたいだから、そろそろ帰るわ!

といい立ち上がった。

彼は引きとめたが、女性が限界なのは明白だったので、しぶしぶ承諾した。

そして、帰ろうか、と廊下を歩き出した途端、

バンッ、バサバサ、という音が聞こえてきた。

彼はため息をついて、その音が聞こえてきた和室の戸を開けた。

すると、そこに置いてある、洋服タンスの扉が開いており、衣服が畳の上に

散乱していた。

彼は、

ここに正座して!

と言い、そこから長い説教タイムが始まった。

そして、俺はその時、間違いなく見えた。

彼が指を差しながら説教している場所に、間違いなく、1人の女性が

きちんと正座してショボンと頭をうな垂れていた。

反省してます、という気持ちが伝わってきて、少し笑えた。

そして、俺は、

長引きそうだから帰るね!と言い、玄関に向かうと、先程散乱していた

靴は、きちんと並べられていた。

何故か、ほのぼのとした気持ちで、俺はその場を後にした。

その後、霊能者のAさんと彼について話す機会があったので、聞いてみたのだが、

彼女、曰く、

あの女の人の霊は、あそこに自縛霊として住み着いてるんですけど、あれは

浄化・除霊する必要は無いです。

それに、話してみると、面白い娘なんですよ。

まあ、彼も、あの霊の娘と一緒に住んでて楽しそうだからそれで良いんじゃないですか。

ということだった。

この怖くない女性の霊は、今もそのマンションに実在している。


  


Posted by 細田塗料株式会社 at 20:46Comments(3)

2017年03月26日

御札の家には絶対に近づくな!(後編)

サインディスプレイ部 営業のKです。

今、コツコツと過去にアップした怖くない話を

手直し修正しようと企んでます(笑)

とりあえず、読みやすいように、現在の書式と

同じにしようと思っております。

また、そのうちに、文章自体にも、手を入れたいと

思っております。

時間はかかるかもしれませんが・・・・。

それでは、昨日アップした話の続きです。

怖くない話、どうぞ~!



(前編からの続き)

しかし、そこにも、暗闇の中、何かが立っていた。

懐中電灯で照らし確認しようとした。

下から照らすと、裸足の汚れた足、そしてヨレヨレのスカート、そして白い

ブラウスを着た女が立っているようだった。

しかし、顔まで照らそうとした時、誰かがそれを止めた。

そこまでで確認できた姿は、足が深い緑色をしており、肌には血管が浮き出ていた。

そのまま、その顔を見てしまったら、もう腰が抜けてしまう様な気がしたから。

だから、出来るだけ顔が映らない範囲を、全員が懐中電灯をかざした。

だが、その廊下に立っている女。

顔は見えないが、全く動く素振りが無かった。

もしかしたら、マネキン?と思ってしまうほど、全く動かなかったという。

しかし、先程、この廊下を通った時には、間違いなく女など居なかった。

自分達が通ってきた場所に、今、何かが立っている。

自分達以外に、この家の中に、誰かがいる!という事実が彼らには堪らなく怖かった。

と、その時、背後にある浴室のガラス戸がガチャと開く音が聞こえた。

その音に弾かれたように、彼らは再び、動き出した。

前方に立っている女の方へ向かっていく勇気などある筈も無く、彼らは、その女とは

逆方向に走り出した。

そして、廊下を逆方向へ向かうと、突き当たりに2階へと上る階段があった。

彼らは、躊躇せず、その階段を駆け上がった。

木製の階段は、所々が腐っているようで、踏むとグニャと沈み込んだが、そんな事は

気にして入られなかった。

2階に上ると、そこには左右に廊下が伸びていた。

どっちに行く?

と誰かが言った瞬間、階段の下から、ギシッと階段に足を掛けるような音がする。

そして、ここで、彼らは再びミスを犯す。

その時、突然、階段をギシッギシッと上ってくる音が聞こえてきたのだが、その際、

彼らは左右どちらに行くかを決めかねてしまい、結局、4人は右手の部屋に入り、

残った1人は、左手にある部屋へと逃げ込んでしまう。

ここから先は、4人が逃げ込んだ部屋からの内容になってしまうのだが・・・。

彼らが部屋に入ると、そこはどうやら客間なのか、家具らしき物も置いてなく

整然としている。

彼らは恐怖を紛らわせようと、窓の障子を開け、外の光を部屋に入れようとした。

しかし、何故か、先程までの快晴が嘘のように、外も真っ暗に曇っており、

それでも僅かながらの光に少しだけ勇気付けられ、彼らは頭に被ったヘルメットの

ライトと懐中電灯を消して、部屋の一番奥に固まるようにして息を殺して、

様子を窺った。

勿論、手にはバットや木刀を握り締めて・・・・。

階段を上がってくるモノに見つからないように、やり過ごせるように、心から願った。

すると、どこからか声が聞こえてくる。

この部屋やばいって!

お前ら、どこにいるの?

助けてくれよ。

1人は怖いって・・・。

1人だけ左手の部屋へ逃げ込んだ友人だった。

どうする?

助けに行くか?

そう話していると、突然、階段の方から、ギッシィーという木を踏みしめる

様な大きな音がして、彼らは再び口を閉ざし、耳を澄ました。

廊下の板の間を踏みしめる音が左右どちらに来るのか?

彼らは息を殺してその音に集中した。

すると、ズズッ、ギシッ、ズズッ、ギシッという廊下を這いずり歩く様な音が聞こえ、

その音は、ゆっくりと遠ざかっていく。

ソレは間違いなく、1人で左へ逃げた友人の方へと向かう音だった。

彼らはしばらく、そのまま、その音を半分ハラハラし、半分ホッとして聞いていた。

すると、突然悲鳴にも似た叫び声が聞こえてくる。

うわっ、誰?

誰が襖開けてるの?

うわ~っ、誰?

入ってくるな!

おい!

お前ら助けに来いよ!

っていうか、お前・・・何・・・・・うわ~!

最後に大きな悲鳴が聞こえ、それ以後、声が聞こえなくなった。

彼らは、小声で

まさか、死んでないよな?

殺されたのか?

今からでも助けに行かなきゃ・・・・・

そう話していたとき、突然、彼らが隠れている部屋の襖がバターンと

大きな音を立てて開いた。

心臓が止まりそうだった。

そして、彼らは全員が、ヒッという大声を出してしまった。

今度は俺達が殺される番なのか?

そう思居、よく見ると、部屋に入ってきたのが、1人で隠れていた友人だと判った。

彼らは、一気に元気を取り戻し、彼に向かって言った。

おい、大丈夫だったのか。

ヒヤヒヤさせるなよ。

怖がってる演技なんかしやがって(笑)

しかし、彼の様子はいつもとは全然違った。

明るくムードメーカーの彼だったのだが、その時の彼は、まるで、先程

1階の廊下で立っていた女の様に、微動だにせず、無言でそこに立っている。

そして、1人でブツブツと何か呟いている。

彼らは、彼が普通ではない、と思い、

どうした?

何かあったのか?

と声を掛けた。

すると、突然、

私は殺されたの・・・・誰かに・・・・

ゆっくりと後ろから首を絞められて・・・・

苦しかった・・・本当に・・・・

だから、つるしてあげる・・・・今度は私が・・・・

と低い声で言った。

そして、その声は、彼らが知る友人の声ではなく、明らかに女性の声だった。

その声は、若い女の声だったが、震えたような声であり、小さい声ながらも

しっかりと聞き取れるような低く地の底から響く様な声だった。

そして、次の瞬間、その友人は手に持ったバットを振り回し飛び掛ってくる。

必死に抵抗しながらも、友人を傷つける事は出来ず、彼らは防戦一方になる。

そして、彼らは見た。

その友人の背後、開いた襖から、廊下にダラリと立ち尽くした2人の女を。

1人は、中年の女性であり、長く伸びた髪からは、ポタポタと液体が垂れており、

もう1人は、まだ若い女性だったのだが、細く痩せ細った体は異様に背が高く、

そして、伸びきった首がダラリと横に垂れ落ちていた。

そして、その2人の手には、力なくロープの様なものが握られていた。

彼らは、それを見て、もう無理だ、

と覚悟したと同時に、ある意味、吹っ切れて

ヤケクソな行動に出てしまう。

ごめん、と声を出して、友人をバットで殴る。

みぞおちを突かれ、苦しむものと思われたが、一瞬怯んだだけですぐにまた

彼らに襲いかかってきた。

友人には、既に普通の痛みの感覚というものすら無くなっいるのか?

友人は、ケラケラと女の声で笑いながら、再び手に持ったバットを振り回す。

しかし、そのスピードは遅く、彼らは容易にそれをかわす。

そして、次の瞬間、全員で友人をその女達の方へと蹴り飛ばすと、躊躇せず、

部屋の窓をバットや木刀で叩き割った。

その時はまるで事前に打ち合わせをしていたかの様に、全員の意思が統一されていた。

それは、もう窓から飛び降りて逃げるしか、助かる可能性は無い、と全員が

悟っていたから・・・・

そして間髪を入れずに、全員が一斉に、そのまま窓から外へと飛び降りた。

そのまま地面に叩きつけられ、意識が朦朧とする中、彼らは2階の窓からこちらを

ニコニコしながら見つめる女2人の姿を見た。

その邪悪な姿と、真逆の屈託の無い笑い顔が、更に彼らの恐怖を増幅させた。

この後、あいつらがここまで追ってきたとしたら、もう彼らに抵抗する力など

残されていなかった。

だが、窓から飛び降りた彼らは、その後すぐに、偶然通りかかった方に、

助けられ、救急車を呼んでもらい、病院へと搬送された。

そして、そのまま入院となった。

彼らは、ある者は、手足や肋骨の骨を折り、またある者は、内臓が損傷し、全身が

飛び降りた際のガラスで血まみれになっていたが、とりあえず命は助かった。

片目を失った者もいたが、命が助かっただけでも奇跡だった。

勿論、入院中も彼らは、ずっと原因不明の高熱に冒され、更に夜な夜な病院の

周りを、誰かを探すようにして徘徊いる2人の女らしき姿が目撃されたのだが。

そして、1人残された友人は、その後、警察がその家に踏み込んだ際、首を吊り

自殺した状態で発見される。

他の者たちが病院へ搬送された直後に発見されたにもかかわらず、何故か司法解剖

では、死後半年以上経過しているという結果が出た。

これは、本当に恐ろしい話であり、今もその家は、金沢市内に存在している

という事が堪らなく恐ろしい。

そして、その後、彼らは二度と心霊スポットに近づく事は無くなったのだが、

余りにも高い代償を払ってしまった。

この女の霊達は、今もその家で誰かが訪ねてくるのを待ちながら蠢いている。


  


Posted by 細田塗料株式会社 at 16:46Comments(4)

2017年03月25日

御札の家には絶対に近づくな!(前編)

サインディスプレイ部 営業のKです。

今夜はこれから片町でバンド関係の新年会です(涙)

もう4月だというのに・・・・・

幹事さん、しっかりしてくれよ~

ということで、怖くない話です。

長いので前編と後編に分けました。

後編は明日、アップさせて頂きます。

ちなみに、この話は怖いです。

私が話を聞いた時も、鳥肌が凄かったです。

だから、書こうか、どうしようかと、迷いましたが

結局書きました(汗)

その時にメモした事を総動員して・・・・・。

でも、私が怖いだろうと思ってアップすると、

そうでもなかったり、逆に、これは怖さが上手く

表現できなかったな、と思った話が、お客さんから

怖かった~と言われたりしますので、もしかしたら

全然怖くない話なのかもしれませんが・・・・。

別に読んだ皆様方に霊障などは全くありませんので、

ご安心ください。

あっ、ちなみに、最強の霊能者に関する話もボチボチ

書いてます。

そのうちに、アップ出来れば、と思っております。

それでは、怖くない話、スタートです。

どうぞ~!


これは俺の知り合いが体験した話である。

実は、金沢市のとある場所に、御札の家、と呼ばれている場所がある。

その家は、空家になってから、もうかなりの年月が経っており、所謂、

廃屋とか廃墟と呼ばれるべき場所である。

実は、その家は、心霊スポットマニアなら知っているかもしれないのだが、

いわゆる曰くつきなのである。

だから、普通の心霊スポット愛好家?は絶対に近づかない。

何故なら、その場所では、過去に数体の自殺体が見つかっており、そもそも

空家になった理由というのも、その家で殺人事件があったから、というものである。

そして、その家には、無数の御札が至るところに貼られている。

そして、その御札も、通常は外部からの魔の侵入を防ぐ目的で使われるのが常で

あるのに対し、内部から外に出さない目的で御札が貼られているのである。

そして、その御札も、毎年のように数が増えている。

きっと、誰かが何らかの目的で、家の中にいる何かを家の外に出さない目的

で、毎年、新しい御札をどんどん増やしていっているのだろう。

そして、そもそも、それだけの御札を貼らなければ、家の中に幽閉出来ない

モノとは、一体どれほどのモノなのか。

想像しただけでも恐ろしくなる。

実は、俺も以前、別の知り合いに無理やり誘われてその家を訪れた事があった。

ただ、その時は、家の敷地に入っただけで、酷い耳鳴り、頭痛、そして悪寒に

襲われて、そして家に入ろうとした時に、玄関のドアが勝手にバタンと開いた。

それは、明らかに家の中へと誘っていると感じ、当然、速やかに退散した事があった。

知り合いの霊能者にも、その家の事を聞いた事があるのだが、あそこは、絶対に

人間が立ち入ってはいけない場所ですよ!

と釘を刺された記憶がある。

だが、世の中には、怖いモノ知らずといおうか、理解に苦しむ人種もいる。

俺の知り合いの彼も、そういう曰く付きの危険な場所が大好きなのである。

まあ、そういう本当に危険な場所に好んで行く人に共通しているのが、実は

霊感が限りなくゼロに近いという事である。

少しでも霊感があったり、本当に怖い体験をした者なら、絶対にそんな危険な

場所には近づかない。

だから、俺の知り合いの彼も、霊感は無いに等しく、それまでの心霊スポット

探索では、怖い思いなどした事は無かったのだ。

ただ、本当に危険な霊が相手となると、霊感が在ろうが無かろうが、見えてしまい、

攻撃もされ、呪われる。

場合によっては、命を落とす事もあるのだ。

実際、そこで見つかった自殺体というのも、そこへ心霊スポット探索と称して

出掛けて行った者達の成れの果てに違いなかった。

そんな危険で曰くつきの、御札の家へ、彼はある日、友人達と総勢5人で

探索に出掛けた。

その中に1人でも霊感が在る者がいたとしたら、これから話すような事態には

ならなかったかもしれない。

しかし、実際にはその場に集まったメンバーの中に霊感体質の者は居なかった。

彼らが件の空家に到着すると、俺が以前、突然バタンと開いて驚かされた玄関ドア

は完全に鎖と鍵で完全に封鎖されていた。

なので、彼らは家の周りを歩き、どこか家の中へと侵入出来る所が無いか、と

見て回った。

すると、台所の窓が割れており、そこから入れそうだ、という事になる。

ただし、その窓もガラス片が外に散乱しており、内側から窓が割られたのは

明白であり、それを見て、本来なら恐れをなして撤退するのが普通なのだが、

その時の彼らの頭には、ワクワクドキドキした感覚しか存在しておらず、

無事に戻れる最後のチャンスを逃してしまう。

そして、近くにあった箱を踏み台にして、台所の窓から中へと侵入した。

ちなみに、その時の時刻は、午後1時であり、外は完全に晴れの爽やかな

天気にも拘わらず、家の中はといえば、殆ど外の光を遮断しているかのように、

真っ暗だったという。

ただ、それは想定内だったようで、その時の彼らは、頭にライト付きのヘルメット、

そして、手には強力な懐中電灯とイザという時の為に、武器として使うらしく、各々

が自宅から持ってきたバットやら木刀というものが握り締められていた。

全員が台所の中へ入ると一斉に強力な懐中電灯を点ける。

家の中は、それだけで、かなり明るく、それだけで暗闇に対する恐怖というものが

消えてしまう。

彼らは、全員が一緒に、とりあえず1階の全ての部屋を探索する事にした。

台所は、比較的綺麗な状態であり、全員が、大した事ないじゃん、という気持ちに

なる。

しかし、次の居間へ移動すると、一気に雰囲気が変わる。

じっとりと湿った空気が充満し、そして、そこには、コタツが敷かれていた。

そして、コタツの上には、ついさっきまで、此処に誰かが生活していたように

食器が置かれ、腐って緑色に固まった食べ物も置いてあった。

そして、コタツの前方にはブラウン管テレビと、大きな柱時計が・・・。

不思議な事にテレビは、綺麗な状態であり、停まっている柱時計も、つい今まで

時を刻んでいたかのように、埃すら被っていなかった。

何か、靴のまま、こんな居間に踏み入れてしまって悪い気がするよな、と

誰かが言った。

その時、廊下の前方からバチャっという音がする。

全員が一瞬、固まってしまう。

しかし、耳を澄ますと、それ以上は、何の音も聞こえてこない。

彼らは、深呼吸して落ち着いてから、廊下へと進む。

雨戸が閉じられた廊下は、暗く生臭い臭いがした。

彼らは、前方を照らしつつ、各々が持っている武器?をしっかりと握り締めて、

ゆっくりと廊下を進んだ。

歩くたびにギシギシと音を立てる廊下。

これこれ!こういう雰囲気が堪らないんだよな~

と誰かが言った。

そして、そのまま進むと前方左手に浴室があった。

汚い曇りガラス戸を恐る恐る開けると、そこには、タイル敷きの古めかしい

浴槽があった。

そして、浴槽には、黒く緑色をした液体が溜まっており、そこからは、異様な

臭いが立ち込めている。

果物を腐らせた様な臭いだ。

腐乱死体っていうのも、こんなフルーツ系の臭いがするらしいな?

それと、さっき聞こえた水音は、やはりこの浴槽から聞こえたのかな。

何かが浴槽に落ちたとかさ。

こんな会話をしていた。

しかし、ここまでの会話で彼らはミスを犯す。

何かが浴槽に落ちた?

それでは、こんな誰も居ない空間で一体何が勝手に浴槽に落ちるというのか・・・。

そんな事など在り得ない事だと誰もが気付いていた。

それに、先程の水音の大きさは、何か小さな物が落ちた音ではない事は容易に

想像出来た。

何かが音を立てたのだとすれば、それは自分達の他に、この家には何かが居るという

事になる。

彼ら全員が、その事に気付き、そして恐怖で言葉が出なくなってしまう。

誰もが無言のまま、浴槽から出ようとした時、ある異変が起こる。

突然、浴槽に張られた汚く濁った黒緑色の水が波を立て始める。

全員の目が、その1点に集中する。

浴槽の水は、更に大きく波打ち始める。

そして、浴槽の下から、ボコッボコッと大きな泡が浮いてくる。

彼らは見なかった事にして、そのまま無理やり視線を廊下へと戻し、浴室から

出ようとした。

その時、突然、浴槽から何かがゆっくりと浮かび上がってきた。

誰もその姿は、はっきりとは見なかったのだが、その気配と音は、はっきりと

彼らに伝わり、彼らは我先に、と廊下へと逃げ出る。

そして、

もう出よう!

という誰かの言葉で一斉に台所へと続く廊下の方を向いた彼ら。

しかし、そこにも、暗闇の中、何かがボーっと立っていた。

(後編へ続く)


  


Posted by 細田塗料株式会社 at 18:34Comments(2)

2017年03月24日

助けを呼ぶ声が聞こえても・・・・。

サイン゛ディスプレイ部 営業のKです。

今週末から、土曜、日曜、月曜と飲み会です。

しかし、この時期になって、新年会っていうのも・・・・(笑)

中西様も、相変わらずお忙しそうで何より?です。

ところで、"ギターも弾けるし作曲もするし車に詳しいしショットバーに

一人で飲みに行くし霊感は強いし。どんな方なんですか?"

というコメントを頂きました。

ありがとうございます。涙がでますね。

ちなみに、私も同じく、小心者で取柄のない凡人ですよ(笑)

凡人じゃなければ、もっと別の人生歩んでますから(笑)

それに、霊感は強いかもしれませんが、役に立たない強さですね。

除霊の真似事も出来ませんので(笑)

細々と怖くない話を書くのだけが生きがいなんです。

だから、末永くお付き合いくださいませ!(ペコリ)

それでは、今夜の怖くない話スタートです。

どうぞ~!



これは俺の友人が体験した話である。

友人は消防団に属している。

まあ、入った理由は、飲み会がたくさん有るからという理由なのだが

、それでも、日頃から、誰かを助けるという事にとても熱心な男だった。

そんな彼は、仕事ではコンピュータ関係に従事しているのたが、その日は

ついつい残業に力が入ってしまい、会社を出たのが午前1時を回っていた。

勿論、コンピュータ関係の会社なので、そんな時間でも、かなりの人数が

まだ社内に残っていたらしいのだが。

ただ、平日の午前1時ともなると、車はさすがに少なく、ついついスピードを

出してしまう。

睡魔もあったので、彼は安全運転を自分に言い聞かせ、自宅へと車を走らせた。

そして、車のガソリンがかなり少ない事に気付いた彼は、少し遠回りして

24時間営業のセルフスタンドで給油することにした。

そして、黙々と給油していると、何処からか女性の叫び声が聞こえてきた。

周りを見ると、スタンドの他の客も従業員も、全くその声に気付いている素振り

は無かったので、最初は空耳かと思った。

しかし、給油を終えて車に戻ろうとした時、彼は再び、その声を聞く。

今度は、ただの叫び声ではなく、ちゃんと言葉になっていた。

誰かいませんか?

この声が聞こえますか?

誰か助けてください!

お願いします!

そう言っていた。

どうやら、その声は、彼が今給油していたガソリンスタンドの後ろに在るマンションから

聞こえてくるようだった。

彼の正義感と人命救助にかける思いに火がついてしまう。

彼は急いで車に乗り込むと、声が聞こえてきたマンションの方へと車をダッシュさせた。

マンションに到着すると、辺りは既に真っ暗だった。

マンションの住民も、その殆どが既に寝ているようだった。

だから、彼はすぐに車のエンジンを止めて、耳を済ませた。

また、あの女の声が聞こえた時に聞き漏らさないようにと。

すると、先程の大きな声ではなく、か細い声が聞こえてくる。

す、すみません。た、たすけてください・・・

彼は、ゆっくりとその声が聞こえた方向を見た。

すると、マンションの入り口の左側のコンクリート地面に、誰かが倒れている。

どうしました?大丈夫ですか?

彼は大きな声を掛けた。

そこに倒れているのは女性であり、かなりの出血があるようだった。

すぐに救急車を呼びますから!

そう言って彼は電話を掛けた。

電話で、場所と状況を伝えると、電話の向こうでは、何やら煮え切らない返事が

返って来る。

だから、彼は自分が消防団に入っている事、そして今、目の前に、危険な状態の

要救助者がいる事を伝え、すぐに救急車を回してくれるように頼んだ。

しかし、その時の倒れている女性の状態というのが、尋常だはなかった。

一見しただけで、頭蓋骨は割れ、手足はあらぬ方向を向いていた。

そして、辺り一面の大量の血。

これでは助からないだろうな、と彼は思った。

それと同時に、この女性は、たった今、飛び降り自殺をしたに違いないと確信する。

そして、これは彼自身にとっても違和感のある事だったのだが、いつもなら

どんなに酷い状況の者でも駆け寄って、細かく状況把握し、場合によっては

人工呼吸などの措置をとるのが、普通だった。

しかし、その時は、何故か、その女性には近づいてはいけない様な気がしたという。

それでも、目の前で、相変わらず、その女性は苦しみ

助けて・・・助けて・・・

と繰り返している。

彼は迷ったが、やはり救急車が到着するまでは、少し離れた場所から見守ろうと決める。

そんな時、その女性が突然こう言った。

すみません。息が出来なくて・・・

だから、体の向きを変えてくれませんか?

それだけでいいんです。

お願い・・・します。

本当に苦しそうな声に彼は、思い改め、すぐにその女性のもとに駆け寄った。

そして、

大丈夫ですか。もうすぐ救急車が来ますからね。助かりますよ。

そう声を掛けて、その女性をしっかりと抱えて体の向きを変えようとした。

こんな感じでいいですか?

そう声を掛けた時、その女性は、有り得ない様な強い力で、彼に抱きついてきた。

怖くないですからね。そんなに強く抱きついたら、体の向きも変えられませんから。

そう言うが、その女性は更に強い力でグイグイと彼の体を締め付けてくる。

まるで、息苦しくなるくらいの力で。

それでも、彼は日頃の消防の訓練で体力には自信があった。

なので、振りほどこうか、と迷う。

しかし、その時は、何故か、此処にいてはいけない、と強く感じたらしく

彼は、その女性をなかば強引に振りほどいた。

そして、その場から1メートルくらい離れた瞬間、頭上から何かが降ってきた。

よく見ると、ブロックの固まりのようなものであり、当たっていれば、即死

だったであろう。

彼はゾッとした。

そして、そのブロックが落ちてきた場所を確認する為に、頭上を見上げた。

すると、マンションの屋上に、先程まで、地面に倒れていたであろう女性に

酷似した女が立っていた。

そして、彼がその女性の方へ視線を戻すと、既にそこには女性の姿はなかった。

上の方からは、ケラケラと笑う女の声が聞こえていたが、それよりも早くこの場

から離れるのが先決と、彼は急いで自分の車の側まで戻る。

その後、呆然としている彼のもとに、救急車が到着したが、当の女性の姿は

なく、彼は、救急隊員に謝罪した。

その時に、言われた事なのだが、

この場所では、よく間違いやいたずらと思われる救助要請が来るんですよ。

そりどれもが、女性が倒れているっていう通報なんですけどね。

でも、現場に行っても、女性は倒れてなくて、その代わりに救助要請をした方

が倒れているケースがよくありまして・・・。

だから、今回、私達は、女性ではなくて、貴方が心配でこの場にやって来ました。

だから、謝る必要は無いですよ。

無事で何よりです。

こう言われた。

その後も、色んな場所で色んな人を助ける事もあるそうだが、それ以後は、変な

怪異には、遭遇していないという。

このマンションは、金沢市南部に実在している。


  


Posted by 細田塗料株式会社 at 19:41Comments(5)

2017年03月22日

録音したデモ曲に・・・・。

サインディスプレイ部 営業のKです。

今週末は、久しぶりのライブです。

今回はいつものギターではなく、ベース担当なので、

気が楽です。はい。

勿論、ベースも極めれば凄く難しい楽器なんですが、

私のモットーは、他の楽器の邪魔をしないベースですので、

存在感の無いベースに徹します(笑)

ということで、今夜の怖くない話は、バンド関係の

お話です。

それでは、どうぞ~!



これは俺が体験した話である。

俺は趣味でバンド活動をしている。

一応、作曲も担当しているので、新しい曲が出来ると、それをデモ曲として

1人で録音し、とりあえず聴けるレベルにしてから、メンバーに渡して

評価してもらい、バンドで演奏するかどうかが決まるのである。

そのデモ曲だが、自宅の自分の部屋で全て行う。

今は便利な物があり、以前と比べると、その作業はとても簡単になった。

デジタルのMTRという簡易レコーディングを使用し、パソコン上で

ドラムなどのリズムパターンを決め、その上に、ベースの音を乗せる。

これも、楽譜さえ決まっていれば、とりあえずは自動でベース音を入れてくれる。

そして、ここからは、人それぞれなのだろうが、俺はギターの音は、自分で

実際に弾いて、それを重ねてオーバーダビングさせるというのが、いつもの

パターンだ。

そして、その日も俺はそうして作成したでも曲を持って、メンバーが待つ

スタジオへと向かった。

その時の曲は、かなり自信があったので、デモ曲も特に力を入れて作った。

そして、メンバーに聞いて貰う。

一番緊張する瞬間だ。

聴き終わると、キーボードの女性メンバーが言った。

曲は好きな感じなんですけど・・・・・

と曖昧な反応だった。

だから、俺は少しムッとしてしまい、

悪いところがあるんなら、はっきり言ってね!

と言い放つ。

すると、キーボードの女性は、少し申し訳なさそうに、こう言った。

曲の間、ずっと女性の声が聞こえるんですけど、それって意図的なものですか?

そして、他のメンバーも一斉に、その事について聞いてきた。

いや、俺はそんなもの入れてないけど・・・・

そういうと、メンバーの顔が一気に暗くなる。

また・・・ですか。

実は、以前にも俺が作ったデモ曲に変な声が入っている事が何度かあったからだ。

そこでスタジオ機材にセットして、大きな音で聴いてみる事になった。

イントロが始まる。

全員が耳を澄まして音源に集中する。

曲が進み、間奏部分になった時、はーボードの女性が、

あっ、ここからです。聞こえたのは!

と大きな声を出した。

しかし、人の声のようなものは、何も聞こえてこなかった。

やっぱり聞き間違いだったのかも・・・

というメンバーだったが、俺はある事を発見した。

演奏している間、ずっと後ろの方から小さな音でピアノの音が入っている。

俺はそんな音を入れた記憶は無かった。

なにより、俺はピアノをはじめ、鍵盤系の楽器は超が付くほど苦手であり、

それこそ、誰でも弾ける、猫ふんじゃった、すら弾けないのだ。

俺は、不可解なピアノの音が入っている事をメンバーに告げ、もう一度

聴いてみる事にした。

イントロが始まる。

全員が凍りついた。

そこには、先程は聴こえなかった女性のクスクスという笑い声が入っていた。

さっき、こんな声入ってたか?

その問いかけに、誰も返事しなかった。

曲が進むに連れて、それがついさっき聴いた時とは、まるで別のものが

至るところに入っていたから・・・・。

そして、間奏に入ると、突然、ギターの音が小さくなり、女性の鼻歌の

ようなものが聴こえてきた。

そして、曲が全て終わると、

ドアを開けて・・・・

そこにいるよ・・・・

という声が聴こえてきた。

そして、その声が終わると、今度は酷い耳鳴りがメンバーを襲った。

更に、スタジオ内の照明もゆっくりと点滅を繰り返す。

そして、スタジオの分厚いドアをドンドンと叩く音が聞こえてきた。

そして、ドアの向こうからは、

お願い・・・

助けて・・・・

中に入れて・・・

という泣き声が聞こえてきた。

その瞬間、メンバーの1人が、突然ドアの方へと駆け寄り、ドア越しに問いかけた。

どうしたんですか?貴女はなに者なんですか?

すると、ドアの向こうからは

私は皆さんを助けたいだけ・・・です。

危険が迫っています。

だから、早くこのドアをあけてください。

お願いですから・・・・

それを聞き、彼は、ドアのロックを外してしまう。

馬鹿!何やってんだよ!

だって、このままじゃ、頭がおかしくなりそうなんだ。

だから、とりあえず、ドアを開けて、そいつと直接話すしかないだろ?

こんなやり取りがあった。

睨みあう俺達をよそに、スタジオのドアは、まるで自動ドアの様にゆっくりと

開いていく。

そこには、白いワンピースを着た女が満面の不気味な笑みを浮かべ立っていた。

その口からは、ヨダレが垂れ、どこまでも澱んだ瞳がギラギラして、何故かは

分らないが、前身がびしょ濡れであり、足は裸足。

とても生きている人間には見えなかった。

それが、今まさにスタジオの中に入って来ようとしていた。

片足がスタジオの中へ入り、ビチャっという嫌な音がした。

その時、メンバーの1人が、スタジオのドアに体当たりした。

それを見て、他のメンバーもそれに加わる。

しかし、その女の力は凄まじく、男4人でも逆に押されるくらいだった。

それでも、何とかドアを閉め、ロックを掛ける事に成功した。

ドアの外からはゲラゲラと笑う女の低い声がドアを震えさせていた。

もう限界だった。

俺達は、すぐにその音源を機材から取り出し、そして叩き潰した。

すると、どこからか、

もう少しだったのに・・・・

という女の声が聞こえ、そして耳鳴りは収まった。

そして、急いで帰る際、スタジオから降りる階段を見ると、そこには緑色に

濡れた足跡がくっきりと残っていた。

ちなみに、そのデモ曲がお蔵入りになったのは言うまでもない。

このデモ曲は、実在する。


  


Posted by 細田塗料株式会社 at 20:25Comments(2)

2017年03月21日

死んだ母親から娘を護った話

サインディスプレイ部 営業のKです。

今日はずっと雨の1日でしたね。

皆さんも今日から仕事がスタートという方も多かったのかも

しれませんね(あっ、中西様、ずっとお仕事のようで、

本当にお疲れ様です)

今夜の話は、先日、死んだ父親から娘を護った母親の話

を書きましたが、それに似ているかもしれませんが、

実話ですのでご了承くださいませ。

それでは、怖くない話、スタートします。

どうぞ~!



これは知り合いの霊能者であるAさんから聞いた話である。

Aさんには、昔からの親友がいた。

霊感など全く無いのだが、何故か気が合うのだという。

だから、事あるごとに、その友人と色んな所へ出掛け、楽しい時間を過ごした。

ここではBさんとしておこう。

そのBさんであるが、とても女性らしく性格も容姿も申し分なかったので、

行き遅れているAさんとは対照的に、若い年齢で結婚してしまう。

美男美女のカップルということで、その将来は素敵な物になる筈だった。

しかし、夫になった男性は、仕事も辞めギャンブルにのめり込んでしまう。

そして、挙句の果てには浮気をし、暴力まで振るう様になってしまう。

結局、Bさんは、結婚3年目で離婚してしまう。

旦那との間に出来た幼い娘はBさんが引き取った。

それから、Bさんと娘さん2人だけの生活がスタートした。

元旦那は、養育費も入れてはくれなかったが、正直、Bさんにとっては、そんな事

など、どうでも良かった。

何より、娘との生活は楽しく幸せを実感できたから。

そして、当然、独身のAさんも親友の娘さんを、まるで我が子の様に可愛がった。

それからのBさんの生活は、何をするにも全て娘が最優先であり、どんな辛い

仕事も苦にはならなかったし、仕事を終えて帰宅し、娘を保育園に迎えにいく、という

生活がBさんは大好きだった。

どんな疲れも娘の顔を見るだけで吹き飛んでしまった。

しかし、娘さんが小学校に入学する頃、Bさんの体に癌が見つかる。

検査で見つかった時には、もうステージⅣの末期。

余命も半年と宣告される。

そして、その余命宣告を受けてから、Bさんの生活は一変してしまう。

仕事も辞め、娘の世話は実家の母親に任せ、Bさん自身は、何やら変な宗教に入信

してしまう。

Bさんの病状を知ってから、出来るだけ口を挟まず、好きな様にさせていたAさんも、

これには、さすがに驚き、Bさんに辞めるように説得した。

何故なら、その宗教は、名前は出さないが、蘇りの邪法を提唱しているカルト宗教

だったから。

しかし、説得した際、Bさんから、

健康なあんたに何が判る?

と言われて、Aさんは言葉を失った。

そして、親友のそんな言葉に傷つき、かっくりと落ち込んでしまう。

それから、AさんはBさんと疎遠になってしまう。

それからも、Bさんはそのカルト宗教に入信したまま、痛み止めだけで

闘病し、結局、医者の余命宣告である半年を大幅に超えて、1年半後に

死亡する、

死ぬ間際には、娘を病院のベッドの横に座らせ、

お母さんは、また蘇って、会いに来るから、と何度も娘さんに言い聞かせ、そして

娘の髪も自分と一緒に燃やしてくれるようにと懇願し、笑いながらこの世を去った。

そして、その時のBさんの笑い顔は、実の母親でさえ、恐ろしく感じるほどの

不気味な笑みだった。

AさんがBさんの訃報を知ったのは、葬儀の案内が来た時であった。

Aさんは、通夜も本葬も参列し、Bさんの死を心から惜しんだ。

結局は何もしてやれなかった自分を悔いた。

そして、もうBさんの事は、早く忘れるように努めた。

しかし、葬儀から1週間が過ぎた頃、Aさんの元に、Bさんの母親から連絡が入る。

何やら、不可解な出来事が連続しており、娘の供養の為にも、Bさんの知恵を

借りたいという事だった。

最初、これ以上、係わるのはBさんの意思に逆らうのではないか、と思い、頑なに

固辞してきたAさんだったが、話を聞いていると、どうやらその怪異の対象が

亡きBさんの娘さんに及んでいると知り、Aさんは重い腰をあげた。

何故なら、Aさんには確信があったから。

それは、あれだけ可愛がっていた娘さんを母親に預けっぱなしにしてまで、カルト宗教

に入信したBさんには、きっと、それなりの目的があり、その目的とは、他ならぬ

自分の復活であり、そして、最愛の娘さんを連れて行く事にあるという事。

だから、Aさんは、急いでBさんの実家に向かった。

実家に着くと、Bさんの母親が心配そうな表情で迎えてくれた。

そして、こう言った。

ごめんなさいね。Aさんまで巻き込んでしまって。

でも、Aさんしか頼る人が居なくて・・・・。

以前は、Aさんも知ってるように、霊とか魂とか、全く信じていなかった娘が、何故か

そういうものを信じるようになって・・・。

それからは、変な宗教に染まっていったんだけどね。

でも、実はあの子、死ぬ間際も、死んだ事はAさんに伝えるなって言ってたの。

知れば、私の邪魔をするからって。

だから、孫を守れるのは、Aさんしか居ないんじゃないかって思っちゃってね。

それにしても、こんな事になってしまうなんて・・・

本当にごめんなさいね。

でも、助けてください!

そう言って泣き崩れた。

Aさんは、その母親が落ち着くのを待って、Bさんの写真が置かれた仏壇を

拝ませてくれる様に頼んだ。

そして、仏間に案内され、Bさんの写真と対峙した。

すると、締め切った部屋にもかかわらず、ロウソクの火が大きく揺れて消えた。

その後、部屋のガラスや襖がバタバタと大きく音を出して揺れた。

そして、部屋の照明が突然割れ、Aさんの頭上に降りかかった。

その時、Aさんは確信したという。

Bさんは、もう昔のBさんではなく、Aさんを完全に敵として排除しようとしている。

そして、どこでそんな力をつけたのかは判らないが、とても強力な悪霊に

なってしまっていることを。

Aさんは思った。

このレベルの悪霊には自分の力など通じるわけが無い、と。

それどころか、逆に取り殺されるかもしれない。

ただ、Bさんの娘さんだけは何としてでも護らなければいけない。

それでは、どうすれば良い?

答えは出なかった。

それどころか、以前親友だったBさんと対峙し、そして封じなければいけない

という現実を恨んだ。

そして、次に、本題のBさんの娘さんの部屋へと向かう。

部屋に入ると、娘さんは、高い高熱を出し、うなされながら行きも絶え絶えに横に

なっていた。

だが、Aさんの顔を見ると、少しだけニコっと笑い、こう言った。

お母さんは私を連れて行きたいみたい。

私はもっと生きたいけど、お母さんがそれを望むのなら仕方ないのかも・・・。

それより、私は、おばあちゃんやAさんがお怪我したり死んだりするのが怖いの。

だから、私の事は気にしないで逃げて・・・・。

それを聞いて、Aさんのわだかまりは消えた。

そして、どんな方法を使っても、私が死んだとしても、この娘だけは護らなくては、と

覚悟を決めた。

それから、リビングに移動し、母親から話を聞く事に。

よく見ると、母親は体に何箇所も包帯を巻いている。

そして、それは全て娘であるBさんが出現し、怪我をさせられたという。

自分の母親まで殺そうとする、かつての親友にAさんは恐怖した。

そして、Bさんは、突然現れては、階段から突き落としたり、夕飯の支度中に

包丁で母親を刺そうとするらしく、また、寝ているときには首を絞められ、何度も

意識を失った。

そして、この家を訪れる者は、誰一人として、家の中へ入れないようにと

結界のようなものを張っているらしく、今日、Aさんが、すんなりと家の中に

入れたのには驚いたという。

そして、やっぱり親友のAさんには来て欲しかったのかもしれない、と言われたが、

Aさんは、それを聞いて、死を覚悟した。

何故なら、悪霊となったBさんの力なら、今のAさんを家の中に入れない事など

造作も無い事だと判っていたから。

それなのに、すんなりと入れたという事は、もうこの家からAさんを外に出すつもり

は無く、此処で殺そうとしているのが明白だったから。

試しにAさんは、その部屋から廊下へ出ようとした。

だが、部屋から出ようとした瞬間、全身から力が抜けてしまい、その場に崩れ落ちた。

そして、Aさんが開いた引き戸の隙間からは、紛れもなくBさんがおぞましい顔で

ニヤニヤと笑っていた。

Aさんは、携帯を取り出し、知り合いの霊能者に助けを求めようと電話してみる。

しかし、何故か携帯の電波は圏外を表示している。

こえなってしまったら、もうAさんには完全に勝ち目はなかった。

それほどまでに強大で邪悪な悪霊になってしまった、かつての親友を心底

恐ろしいと思った。

それにしても、何故、こんなに力の差が歴然としているのに、どうしてBさんは

Aさんを一思いに殺してしまわないのか?

Aさんは、考えてひとつの結論に達した。

それは、以前、書いた事があるのだが、最強の霊能者として、認識されている

者から、貰った護符を身に付けており、その為に、Bさんの悪霊は彼女に近づけないのだ、

という事だった。

彼女は、その護符を握り締めて、

どうか、この母親と娘さんを護ってください

と強く念じた。

そして、自分の意識がだんだんと遠のいていくのがわかった。

Aさんは、薄れていく意識の中で、こう願った。

Bちゃん、お願い、早く間違いに気付いて・・・と。

そして、薄れていく意識の中で、傲慢に笑うBさんの悪霊の姿が映る。

その姿は、醜く、とても人間だったとは想像も出来ないような恐ろしい顔だった。

このまま殺されるのか・・・・

そう思った時、突然Aさんの携帯が鳴った。

それまで、ドンドン全身の力が無くなっていったのが嘘のように、体には力が戻っていた。

携帯を見ると、相変わらず、電波は圏外を表示しており、発信者の番号も

非通知も何も表示されていない。

それでも、これが最後の頼みだと感じたAさんは、その携帯に出る。

すると、そこから聞こえてきたのは予想外の声だった。

こんにちは。大丈夫ですか。

とりあえず、緊急なので連絡させて貰いました。

ごめんなさい。

全て把握した上で聞くんですけど、そのお友達、浄化しちゃっても良いですか?

Aさんを助けたいのも在るんですけど、そういう身勝手な奴、大嫌いなので・・・。

その声には聞き覚えがあった。

そして、Aさんは、助かった。全員が救われる、と思ったという。

何故なら、その電話の相手は、今、Aさんを護っている護符に念を込めてくれた

最強の霊能者と認識されている相手だったから。

Aさんは、泣きながら

お願いします・・・・と言うと

それじゃ、携帯をそいつの方へ向けてくれますか。

と言われた。

Aさんは、既に邪悪な姿に成り果てたBさんに向けて、

ごめんね、と泣きながら

携帯を向けた。

すると、携帯から、一際甲高い高周波音が出て、Bさんが苦しみ出す。

そして、次の瞬間、突然、家中がガタガタと大きな音を立て出し、一瞬で

Bさんの姿はそこから消えてしまった。

Aさんは、携帯を耳に当て電話の相手にお礼を言おうとしたのだが、既に電話は

切れており、無音状態になっていた。

母親とポカンと、顔を見合わせていると娘さんがダダダーっと元気に走ってリビングに

入って来る。

全てが終わったと実感した。

それからは、その娘さんの周りで怪異は一切起きていない。

そして、Aさんは、それ以後、Bさんの墓参りには一度も行っていない。

何故なら、Bさんの魂そのものが、既に、その最強の霊能者によって完全に全ての世界

から消滅させられた事を知っているから。

この最強の霊能者は実在する。


  


Posted by 細田塗料株式会社 at 20:14Comments(3)

2017年03月20日

飛頭蛮というもの・・・・。

サインディスプレイ部 営業のKです。

お陰様でとりあえず身の回りの怪異は

収まっております。

ちなみに、コメントで、もっと普通の出来事もブログに・・・

というお言葉を頂きました。

ただ、他のブログを書かれている皆さんのように、

マメな性格ではありません。

なので、美味しい物を見ると、写真を撮る前に

箸が動いてしまいます。

綺麗な風景を見ても、基本的にあまり興味が無いせいか、

帰宅してから、あっ写真撮るの忘れた・・・。

といった感じになってしまいます。

それに、ブログに書ける様な素敵な毎日を送っておりません。

やはり、才能の無い私には、怖くない話を書き続ける

しかないのかもしれません。

ということで、今日も晴天の中、せっせと書いた話を

アップさせて頂きます。

それでは、全く怖くない話、スタートです。

どうぞ~


これは俺の友人から聞いた話である。

友人は、石川県南部の山間にある村の出身である。

そして、この話は、彼が田舎を離れて金沢市に移り住んだ事、そしていまだに

絶対に山や林の中へ入れなくなった事の原因になった話である。

それは彼が中学生の頃の話だったという。

その日、彼は祖父に連れられて、山へと入った。

山菜取りと併せて、鹿や猪などの猟をする為だったという。

朝早くからお弁当持参で家を出て、山に入った。

彼自身は、山菜取り専門だったので、順調に持参した袋はいっぱいになったのたが、

祖父の猟は散々だったという。

その日に限って何故か、鹿や猪はおろか、他の小動物すら、完全に姿を消した

かのように、一匹も見つけられなかった。

そして、お昼の弁当を食へ終わると、今度は山の更に深いところまで行ってみる、

ということになり、出発した。

山が深くなると、段々と足元が草木に隠れてしまい危険だったので、木の棒を

拾い、その棒で草木を叩きながらヘビがいないか確認しての動きになってしまい、

なかなか進む事が出来なかった。

それでも、何とか山の奥深くまでやってくると、そこで待機して動物が来るのを

待つ事にした。

彼と祖父は、大きな木の幹に乗って、時間をつぶした。

山の奥深い場所は、昼でもかなり暗く、それだけで彼には十分な恐怖だった。

しかし、そこまでの行程での疲れが出たのか、その場所が暗いという事も手伝って

彼と祖父は、そのまま木の上で寝入ってしまう。

どれくらいの時間が経過しただろうか。

彼は祖父に揺り動かされて目が覚めた。

彼は、

動物見つかった?それと今何時くらい?

と呑気な質問をしたが、その時の祖父の顔はとても厳しいものであった。

そして、

やはり、動物達が消えたのは、アイツらのせいだったのか。

としきりに悔やんでいる様子だった。

だから、彼は祖父に聞いた。

アイツらって誰?

すると、祖父は

しっ、声を出すな。アイツらに気付かれる。

そして、お前は何があっても絶対に目を開けるな。そして、ピクリとも動くな!

そう言われたらしい。

何を勝手なことを言っているのか、と少し腹を立てた彼は、わざと大きめの声で

こう答えた。

声だすな。目を開けるな。そして動くなって、無理に決まってるだろ。

大体、じいちゃんが、こんなところに連れてきたからだろ?

と言いかけたところで、祖父が彼の口を塞いだ。

そして、涙を流しながらこう言った。

本当にすまんな。

でも、お前を護る為だから。

だから、今だけはワシのいう事をきいてくれ・・・

と懇願された。

いつもとはまるで違う祖父の姿に、彼は、そんなに恐ろしいモノなのか?と思い、

それに従う事にした。

それからは、祖父が彼の体を抱きかかえるようにして、彼は目を閉じてジッと

していた。

それでも、時折聞こえてくる何かがもの凄いスピードで近づいたり遠ざかったり

しているような風切り音を聞いた。

そして、その度に彼を抱く祖父の手にも力が入るのがわかった。

あんなに豪傑な祖父をこれほどまでに怖がらせるものとは、一体何なのか?

それを考えると彼の恐怖は更に増した。

そして、祖父が小さな声でボソッと言った。

今夜はたぶん帰れんと思うが、我慢してくれ・・・

しかし、今度は彼も素直に頷くしかなかった。

それほどまでに切迫した状況である事は彼にも既にわかっていたから。

彼は恐怖で自分の耳を塞ぎ、そして微動だにしない時間が延々と過ぎた。

目を閉じ、耳を塞ぎ、口も閉じているのだが、祖父にしっかりと抱きしめられている

という安心感が彼を支えていた。

しかし、ある時、祖父が彼を抱きしめる手が異常に強くなった。

そして、その手はブルブルと震えていた。

そっと目を開けると、祖父も、しっかりと目を閉じ、そして汗が滝のように

流れていた。

その時、彼は祖父をこれほどまでに怖がらせているアイツらというモノにたいして

ある種の怒りを感じていた。

そして、出来る事ならば、彼がアイツらを追い払って、祖父を助けようとさえ

考えた。

だから、そっと祖父の体から覗くようにして、目の前を見てみた。

彼はその時、とてつもない大声を出しそうになったが、それを察した祖父が

一際強く抱いてくれたことで、もしも、声を出せば、自分はおろか祖父までも

食われてしまうと気付き、何とか声を押し殺す事が出来た。

そこには、大きな顔があった。

落ち武者の顔のような大きな顔。

顔だけで、たぶん大人の背丈くらいはあったという。

そんな巨大な顔が3つ、彼と祖父が居る木の上で宙に浮かび制止していた。

ちらっとしか見ていないが、その顔は、男の顔と女の顔があったという。

その3つの巨大な顔が、彼と祖父の目の前で、彼らを睨むように様子を

窺っていた。

そのまま、20分くらい見た後は、また、グルグルと森の中を飛び回っている。

そして、また思い出したかのように、再び、彼らが隠れている木の上まで

やって来ては、彼らが動かないか、を凝視し、そして再び森の中を飛び回る。

そんな事が、夜を徹して行われた。

そして、朝日が差し込み始めると、それらは、何処かへと消えていったのだという。

それを見届けると、祖父は荷物も置いたまま、彼の手を引き、全速力で山を下りた。

そして、その途中で、帰ってこなかった彼らを探しに来た男達と合流し、そのまま

無事に下山できたということだった。

それは、その地域では、昔から伝えられ恐れられている山の神だという事だった。

しかし、数年に1人位の割合で、実際に行方不明者が出たり、無残に食い散らかされた

猟師の遺体が発見去れることがあるらしく、それは今も続いているとの事である。

この話を聞いたとき、昔、中国から流れてきたといわれる、飛頭蛮という妖怪が

頭に浮かんだ。

確かめてみたいが、出会ったらきっと助からないだろう。

この妖怪は実在する。


  


Posted by 細田塗料株式会社 at 19:14Comments(3)

2017年03月19日

片町にある降りられないエレベータ

サインディスプレイ部 営業のKです。

ただいま、3連休真っ只中です。

今日は奥様の愛車のタイヤ交換をさせて頂きました。

その後、履き替えたタイヤで、奥様とお嬢様は

外食ランチに出掛けられました。

ちなみに、私は、カップ麺・・・・でした。

大変美味しゅうございました(涙)

それから、実家からオフロードバイクを借りて

林道をトコトコ走ってきました。

オフロードバイクは、慣れないので怖いんですが、

でも、面白いです!

あっ、ちなみに家中の護符を新しい物に全て

貼り変えました。

効果の程はまだ判りませんが・・・。

先日、コメントで、以前私が書いた最強の霊能者

について書いてくれ、とのご要望がありました。

本人は、ともかく、周りの方々が渋い顔をしております。

でも、具体的な事は一切書かない、ということで

何とか書かせて貰えそうです。

でも、最近、不調で文章がなかなか浮かばないので、

まあ、そのうちに・・・ということで(笑)

それでは、怖くない話、今夜もいきます。

どうぞ~!



これは俺の飲み友達が体験した話である。

彼はいつも、週末に片町に出ては、飲み歩くのが唯一の楽しみという男だった。

しかも、行きつけの店というのは、一切つくらず、常に入った事の無い店に

飛び込みで入るのを至上の喜びとしていた。

そんな彼が、ある週末の夜、いつものように片町へ飲みに出る。

片町では、顔馴染みの者達とバッタリと会ったりしたのだが、その誘惑にも負けず

彼はいつものようにして、新規開拓に精を出した。

そして、新規の店を2軒ほど回った時、彼は偶然、見たことも無いビルを見つける。

そのビルの名前は出せないが、相当古く、そして汚いビルである為、いつもは

ついつい見過ごしていた。

しかし、目の前にそういうビルが出現し、そして各階の案内板には、スナックやら、

ラウンジとかいう文字が並んでいるのを見てしまうと、彼の新規開拓精神に

火がついてしまう。

こういうビルに限って、凄く居心地の良い店があったりするんだよな!

彼は、1人でほくそ笑んだ。

そして、初めてのビルで飲む時には、とりあえず最上階のフロアに在るお店と

決めている彼は、早速エレベータに乗り込むと、最上階である5階を押した。

エレベータのドアが閉まり、ブーンという嫌な音を立てながら上へと上っていく。

5階に到着すると、エレベータのドアは、ギッギッガーという音を立てて開いた。

そこは、今まで知らなかったのが嘘のような、ド派手なイルミネーションが煌き、

そして、一番奥まで、色々な店が続いていた。

こんなビルの場合は、一番奥の店が一番広いスペースのはず・・・と彼は思い、

一番奥の店を目指して、通路を歩いていく。

左右に立ち並ぶ店も、どれも艶かしく、妖しそうな店であり、彼は色々と

目移りしながら歩いた。

そして、一番奥の店まで来ると、やはり、その店が一番明るく輝いており、

店の中からも、お客さんで賑わう声がザワザワと聞こえてきていた。

満員だったらどうしょうか?

彼はそんな事を考えながら、その店のドアを開けた。

すると、ドアを開けた先は、真っ暗闇。

そして、完全なる静寂に包まれている。

彼の頭の中は完全に訳がわからなくなっていた。

彼はそのまましばらく待っていると、店の奥のほうから、コツコツと誰が歩いてくる

音が聞こえてきたのだが、その足音と重なるように、苦しそうなうめき声も聞こえて

きたので、彼は慌ててその店のドアを閉めた。

そして、振り返ると、そこは完全な暗闇だった。

先程までの賑やかさは、どこにも無く、在るのは完全な闇と無音の世界。

しかし、背後から聞こえてくるコツコツという足音が妙に耳に響いた。

彼は恐怖の余り、走り出し、前方にうっすら光っているエレベータのボタン

めがけて走り出す。

そして、急いでエレベータの㊦ボタンを押して待っていると、背後からドアが

開くような音が聞こえてきた。

そして、その音と共に、コツコツという足音も近づいて来る。

その時、無事にエレベータが到着し、彼は急いで飛び乗り1階を押した。

そして、閉まりかけたドアから彼が見たものは、上半身だけのホステスらしき

姿の女だった。

彼は恐怖、そして助かった事を喜んだ。

だが、彼の恐怖はまだ終わっていなかった。

4階へ降りると、ドアが開いた。

すると、そこは5階と同じような真っ暗闇だった。

それなのに、1人の女性がエレベータに乗ってくる。

そして、その女がエレベータの奥に進むと、エレベータのドアは閉まり、そして

また下へと降りていく。

だが、3階に着いたときも、同じように暗闇の中から女が1人だけ乗ってきた。

そして、2階に着いた時も・・・・。

そして、いよいよエレベータは、1階へ到着した。

彼はやっと解放されると思い、少しだけホッとした。

エレベータのドアが開く。

しかし、そこは、彼が乗ってきた時とは、全く別の場所であり、そして、そこも完全な

漆黒の闇だった。

彼は降りようか、とうしようか、と迷った。

そうしていると、またしても暗闇の中から女が現れる。

今度は、暗闇の中から突如、10人ほどの女が現れた。

そして、彼がエレベータから降りようとすると、完全に彼の体をエレベータの中へと

押し戻した。

そして、再びドアが閉まった。

彼は恐怖で思考回路が停止していたが、それにしても、こいつらは何なんだ?

何故、こんな小さなエレベータに13人以上乗っても大丈夫なんだ?

と思い、彼に背を向けて立つ女達をマジマジと見た。

すると、その女たちには、全員腰から下というものが存在していなかった。

彼は思わずヒッと声を出してしまう。

すると、その声に反応するように、その女達が、一斉に彼の方を向いた。

首だけを180度回転させて・・・・。

彼はその場で気を失った。

その後、彼は犀川大橋の近くで寝ているのが発見された。

彼はその日以来、常連のお店しか行かなくなった。

この得体の知れないビルは、今も片町に実在している。


  


Posted by 細田塗料株式会社 at 21:09Comments(2)

2017年03月17日

加賀市の格安温泉での怪異!

サインディスプレイ部 営業のKです。

明日、富山県まで、新しい、そして強力な

護符を貰いに行ってきます。

効果があると嬉しいんですが・・・・。

それとも、文章をもっとコミカルにすれば良いのか?

まあ、そんなに簡単に文体を変えられる程の

才能があれば、営業なんて、やってませんけどね(笑)

それでは、今夜も始めましょう!

怖くない話。

どうぞ~


これは俺が体験した話である。

俺は妻と娘の3人家族で金沢市内に住んでいるのだが

妻が一時期、病み上がりという時期があり、月に一度は家族で温泉に泊まり

に出かけるのが、決まりごとのようになっていた。

石川県内の温泉はもとより、福井県や富山県、そして時には九州や四国の温泉

にまで足を伸ばした。

そんな感じで、毎月、仕事から帰ると、ネットで色んな温泉の宿泊プランを

眺めるのが俺の日課になっていた。

そんな時、俺は、ふと石川県内のとある温泉のとあるホテルの宿泊プラン

に目が止まった。

ホテル自体もかなり高級な部類であり、更にその中の2つの特別室が

謝恩価格とのことで、破格値で掲載されていた。

しかし、すぐに予約で埋まってしまうと思っていたその部屋は、いつまで

経っても予約可能な状態のままだった。

しかし、クチコミを読んでみると、なかなか良い感想ばかりが並んでいる。

だから、思い切って、その部屋を予約することにした。

当日は、早めに家を出て、福井県の芝政ワールドや越前海岸をまわって、

宿に着いたのは、予約したチェックイン時間よりも1時間以上早い午後3時頃

だった。

早速、カウンターでチェックインをし、早く到着しすぎた事を告げると、快く

OKして頂き、部屋へと案内された。

部屋は、他の部屋とは完全に場所も違い、孤立した場所にあり、多少不安に

なったのだが、部屋が近づくにつれ、壁の装飾も豪華になり、そして部屋の入り口

までは庭園のような石の道が続いている。

そして、その先には、これまた豪華な木製の引き戸。

更に、部屋に入ってみると、その豪華さに一気にテンションが上がった。

広い洋間のリビングに大きな寝室が二つ。

トイレも風呂も二つ完備されており、部屋の外には専用のバルコニー。

そして、部屋の調度品のどれもが、かなり豪華なものであり、何故この部屋が?

と疑問は更に強まった。

更に、仲居さんがお茶と和菓子を持って部屋の説明に来てくれたのだが、何故か、

必要以上にキョロキョロと辺りを見回しつつ、事務的に説明を終えると、まるで

逃げるように部屋から出て行った。

しかし、妻と娘は相変わらず呑気な物で、2人でホテル内を探検してくるといい、

いそいそと部屋を出て行った。

俺は一人になると、部屋のあちこちを探索してみた。

勿論、御札の類が貼られていないかを確認する為だったが、不思議と何処にも

御札らしきものは存在しなかった。

やはり気にし過ぎだな、と思い、1人で豪華なソファーにごろ寝してテレビを

見ていると、部屋の入り口の引き戸がガラガラと開く音がした。

もう帰ってきたのかと、ソファーから起き上がるが、どれだけ待っても部屋に

入ってこない。

俺は、何か忘れて部屋に入れないのか?と思い、部屋の入り口へと向かうが

そこには誰もおらず、音すら聞こえない。

聞き間違いか、と思い、再びソファーに戻ると、部屋のテレビが消えている。

あれ?テレビ消した記憶は無いけど・・・・と思い、再びテレビの電源を

入れると、何故か砂嵐の画面が映し出される。

なんで?

俺は、何か嫌な予感がした。

すると、耳元で、

フフフ・・・と笑う声が聞こえ、ハッと振り返るが、そこには誰もいない。

俺は心を落ち着かせる為に、テレビのチャンネルボタンを押して、見慣れた

番組を表示させた。

そうしていると、今度は本当に妻と娘が戻ってきた。

相変わらず賑やかに、あーだこーだと言っているのを聞くと、少しホッとした。

しかし、不在の間に起こった事を話すのは止めておいた。

それからしばらくして、夕食の為に指定の場所へと向かう。

てっきり大勢のほかの客達と一緒に食べるのかと思っていたのだが、どうやら

特別室での食事ということで、俺達家族3人だけの食事になった。

その特別室も、異様に豪華絢爛であり、運ばれてくる料理も、どれも豪華で

品数も豊富であり、食べ切れなかったくらいであった。

大満足で部屋へと戻る。

が、ここで問題発生!

なんと、手持ちの荷物が散乱していた。

まるで、誰かにバッグの中から引っ掻き出されたように。

すぐにフロントに連絡する。

しかし、やってきたマネージャーさんは、申し訳程度の手土産を持参し、犯人を

探します、と曖昧な答えだけを残して帰っていった。

確かに貴重品は金庫の中に入れてあり、何も盗まれてはいなかったのだが、妻も娘も

宿への不信感でいっぱいになる。

しかし、俺の考えは少し違っていた。

一連の不可解な現象に加えて、今回の荷物散乱事件。

どうしても、それが人為的なものだとは思えなかった。

しかし、やはり、それを妻と娘に言えるはずもなく、俺は沈黙を守った。

夜になると、妻はテレビ、娘は持参したゲーム機に没頭していたが、午後11時

を回った頃になると、疲れのせいか、さっさと寝室にいき、寝てしまう。

俺はといえば、1人でウォークマンを聞きながら、ボーっと酒を飲みながら

外の景色を眺めていた。

深夜になり、俺1人が起きていると、この広すぎる空間は、怖すぎる。

俺は、とりあえず、寝ることにした。

一応、リビングの電気は怖いので点けたままにしておく。

それから、数時間後、俺は酒を飲んだ事もあり、トイレに行きたくなって

目が覚めた。

横を見ると、妻も娘も、ぐっすりと寝ているので起こさないように静かに

寝室から出る。

しかし、点けておいた筈のリビングの明かりが消えていた。

点けといたはずなのに・・・・・

俺は不審に思ったが、寝ぼけていたのでとりあえずトイレへと向かう。

リビングを抜けると、独立した二つのトイレがある。

俺は、向かって右側のトイレに入ろうとドアの取っ手を引く。

しかし、トイレの引き戸は鍵がかけられているのか、びくともしない。

そして、次の瞬間、トイレの中からトントンというノックの音が聞こえた。

ああ、誰が入ってるのか?と思い、俺は左側のトイレを使用する事にした。

左側のトイレに入って用を足していると、ようやく寝ぼけていた頭が動き始める。

妻も娘も寝室で爆睡しているのに、一体誰がトイレに入っているというのか?

俺は、そーっと左側のトイレから出て、右川のトイレへと向かった。

そして、勢いよく右側のトイレの引き戸を渾身の力で引いた。

すると、予想を反し、引き戸はあっさりと開いた。

そこは、シーンと静まり返っており、今まで誰かが居た形跡すら無かった。

さっきは間違いなく、ノックの音が返って来た。

しかし、そこには誰もいない。

俺はさすがに気味悪くなり、そそくさと寝室に戻ろうとリビングに入る。

しかし、そこには、誰かがソファーに座り、そしてじっと外を見ている。

声を掛けてはいけないような確信があった。

だから、俺はわざと気付かないように振る舞い、そのまま寝室へと向かう。

寝室に入ると、相変わらず妻と娘は、爆睡を続けており、ホッとした。

しかし、そのまま寝ても大丈夫なのか?と考えた。

そして、出した答えは、このまま寝ずの番をしようというものだった。

寝室の引き戸をしっかりと閉めたのを確認すると、一応、窓の外も確認してみる。

俺はカーテンを開けて絶句した。

窓の外には、窓に張り付くようにして、何人もの着物を着た女達が中の様子を

窺っている。

俺は、とっさにカーテンを閉める。

そして、カーテン越しに窓の鍵が掛かっているのを確認すると、寝室の唯一

の入り口である、引き戸の前に、静かに正座した。

俺は目を閉じて耳に神経を集中させる。

それから数分後、俺の耳には、スーっと引き戸が開いた音が聞こえた。

俺はゆっくりと目を開けた。

すると、引き戸が10センチほど開けられ、そこから5人の顔が縦に並び、

俺を見ていた。

長い髪の隙間から見えるギョロっとした目が暗闇に光っていた。

そして、部屋の引き戸に手を掛けるが、どうやら、それ以上は開くことが

出来ないようだった。

その時、俺は思い出した。

俺がいつも寝るときには、護符の入った御守りを身に付けている事を。

そして、もしかすると、いや、確実に、それらのモノは、その護符が怖くて

部屋に入ってこれないに違いなかった。

しかし、同時に護符の入ったお守りがどんどん熱くなっているのにも気付く。

たぶん、霊的な作用で、護符自身が、どんどん黒くなっているのが手に取るように

判った。

そして、護符が完全に黒くなってしまったら、一気にそのモノ達は、部屋に雪崩込んで

来るに違いない、という事実に恐怖した。

俺はもう完全に頭が覚醒してしまい、眠気など微塵も無かった。

俺は、引きどの隙間から覗くモノ達と対峙し、睨みあいが続いた。

怖がっているという弱気な部分を見せれば、それらに漬け込まれる事は明らかだったから。

そして、どれだけの時間が経過しただろうか。

次第に、引き戸から覗くモノたちは、1人、また1人と、消えていき、部屋から朝日が

差し込む頃になると、完全に消えてしまった。

俺は、ようやく安堵のため息をついた。

そして、寝室のカーテンを開けると、朝日が一気に差し込んだ。

すると、ブツブツ言いながら、妻と娘が起き出した。

その後、すぐに妻と娘を叩き起こし、さっさと支度をして、朝食をキャンセルし、

宿から逃げるように出たのはいうまでもない。

何しろ、その時には、護符は既に真っ黒に変色していたのだから・・・・。

この豪華過ぎるホテルは、今は経営者が変わり、名前も変わったのだが、

未だに、その部屋が存在しているのかは、わからない。


  


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2017年03月16日

母親が娘を守った方法とは・・・。

サインディスプレイ部 営業のKです。

皆様の暖かいコメント、ありがとうございます。

無理になったら正直に言う事にします。

それまでは、怖くない話にお付き合いください。

それでは、今夜も怖くない話をいってみましょう。

怖いというより悲しい話なのかもしれません。

それでは、どうぞ!



これは、俺が体験した話である。

恐ろしいが、少し悲しい話である。

俺は、以前、30代の1人の女性にギターを教えていた。

楽器店の店長から頼まれたのだが、何やら訳ありという事だったのだが、ヤル気

はあるから、という事で彼女にギターを教えることになった。

実は、彼女は、その楽器店でギターを買い、そしてギター教室の初心者コースを

受講したのだが、すぐに辞めてしまう。

理由は、お金が無いから・・・・。

それでも、どうしても、ギターをマスターして、自己表現してみたいという

強い意志があったので、俺の所に、依頼が来た。

俺自身も、まあ空いてる時間で良ければ?と承諾したのだが、実際に、ギターは

休みの日の公園などを使い、無料で指導した。

そして、その合間に色々と話を聞いていると、なかなか壮絶な人生を歩いて

きた事が判った。

実は彼女は、昔から精神疾患を抱えて生活してきたらしく、普通に話していると

全く俺には判らなかったが、実際にはとても苦労して生きてきたのだという。

だから、生誕地を遠く離れ、親兄弟とも音信普通のまま、たったひとりで。

そして、20代後半に結婚。

そこからは明るい人生なのかと思えば、これもまた苦難の連続だった。

結婚した相手の男性もどうやら精神疾患を抱えていたらしく、生活は貧窮する。

それでも、苦しい暮らしの中で、一人娘を出産する。

生活は更に苦しくなったが、それでも娘が居るということが、彼女の心の支えになる。

そんな矢先、彼女の旦那が、幼女に対して、わいせつ行為をはたらき、逮捕され、そして

刑務所に収監される。

その時のショックは酷いものであり、彼女は完全に精神病院に入ってしまい、既に

小学生になっていた一人娘も保護施設へと預けられた。

そして、そんな彼女を救ったのが、とある歌手の歌であり、歌の持つ力というものに

感動した彼女は、ギターを持ち、歌う事を目指した。

これが、俺と出会うまでの彼女の人生なのだが、それからは、もっと苦しい状態に

なってしまう。

刑務所に入ってから半年後、彼女の旦那は、刑務所内で自殺してしまう。

そして、それからというもの、彼女の娘のところに頻繁に出現するようになる。

食事をしている時、寝ているとき、学校に行っているとき、お構い無しに、旦那の霊

は娘さんのすぐ近くに現れ、娘さんの手を掴み連れて行こうとした。

一緒に生活していた時には、どちらかといえば、娘を可愛がっていなかった旦那が

何故、死んでから娘さんの所に出るようになったのかは定かではないのだが、それでも、

彼女の娘さんは、旦那の霊が見える度に、恐れおののき、彼女に助けを求めた。

だが、幽霊が出る、という非科学的な事で、保護施設や警察というものは動いて

はくれないらしく、彼女は、自殺した旦那を恨んだ。

そして、そのうち、保護施設のいたるところで、色んな人に、旦那の幽霊が

目撃されるようになると、娘さんは、どんどん暗くなり、1人孤立してしまう。

更に、そんな非科学的な事例であるにも拘わらず、保護施設は、彼女の娘さんに

対して、これ以上、怪異が続くようなら、このまま施設には居られないとの

結論を出してしまう。

彼女は、焦り、色んな人に相談してみる。

しかし、誰も面白がって話は聞くものの、実際に手を差し伸べてくれる者は

1人として居なかった。

そして、そんな中、死んだ旦那の霊障は、現実に娘に影響を及ぼす。

階段から突然、突き落とされたり、夜中に首も絞められた。

旦那は自分の娘の命を奪ってまで、連れて行こうとしていた。

そんな時、彼女は俺にも相談してきた。

俺なりに、真摯に話を聞き、すぐに知り合いの霊能者達にも協力を要請した。

勿論、彼らは快く快諾してくれたのだが、誰も皆、1つの問題点を挙げた。

それは、血縁というものは、それはそれで強い物らしく、父親である旦那が、既に

娘さんの魂の一部を握っているとのことであり、このまま、旦那の霊を祓い消滅

させれば、娘さんは、このまま生きた屍のようにして生きていかなければいけない、

との事だった。

そして、俺はそれを彼女に伝えた。

そして、何か良い案を考えるから、もう少し待って、と。

しかし、彼女は、もう限界に達していたのかもしれない。

彼女は、それから数日後、1人暮らしのアパートの自室で、首を吊って自殺した。

そして、遺書には、こう書かれていた。

皆さんに迷惑ばかりお掛けして、本当に申し訳ありませんでした。

そして、本当にありがとうございました。

皆さんに与えて頂いた幸せな時間を決して忘れません。

そして、その幸せな時間を取り戻す為に、私は自ら命を絶ちます。

娘は私にとって、全てです。

そして、娘が普通に生きていける事が、私の幸せです。

だから、悲しくもないし、後悔もありません。

霊魂が存在する事を信じて、私は私の力で、旦那から娘を護ります。

でも、これが私に出来る全てなのです。

これから、1人で生きていかなくてはいけない娘の力には、なれそうもありません。

だから、ひとつお願い出来るとしたら、これから一人ぼっちで生きていかなければ

いけない娘の為に、誰かが力になってくれたら、と願います。

最後まで勝手なお願いばかりですが、どうか、お願いいたします。

それでは、私はもう逝きます。

お許しください。

こんな内容だった。

彼女を知っている者達は、皆、早まった真似をして・・・と嘆いたが、確かに

俺も悲しくはあったのだが、実は娘さんの魂を救った上での霊の浄化は無理と

言われていたこともあり、彼女の娘さんに対する気持ちに、敬意を表する

しかなかった。

そして、それ以後、娘さんの周囲で怪異は発生しなくなり、娘さん自身も、元気な

状態に戻ったが、何故か父親についての記憶が一切無くなっていた。。

そして、知り合いの霊能者に見てもらうと、すっかり旦那の霊は消滅しており、

娘さんの魂も、元に戻っているとの見解をもらった。

そして、

お母さんの強い気持ちが、旦那の霊を道連れにして、地獄へと運んでいったのだ、と

言い、それにしても、魂も元に戻るなんて、奇跡としかいえないです、との事だった。

娘さんは、その後、母親が亡くなった事を知り、呆然としていたが、今は元気に

保護施設で生活している。

そして、俺を含めた彼女の友人達で、娘さんの成長を見守るという約束を

彼女に伝えたのはいうまでもない。

この家族は、実在した。


  


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2017年03月15日

白山市の開かずの踏切

サインディスプレイ部 営業のKです。

寒くなったり暖かくなったりと気温の変化が激しい

今日この頃ですが、皆様、お元気でいらっしゃいますか?

体調は相変わらず良くなりませんが、それでも

怖くない話だけは、書き続けたいと思っております。

ただ、最近チェックしてみると、部屋に貼った

強力な護符が黒く変色しておりました。

また、家族に怪異が発生するようになれば、

また、その時には一時的に怖くない話を

中断しなくてはいけないかもしれません。

それを避ける為に、怖くない話という言い回しに

しているんですけどねぇ。

それでは、怖くない話、今夜も行きます。

いつまで、頑張れるか、はわかりませんが・・・・。



これは、俺の友人が体験した話である。

よく開かずの踏み切り、という話を聞く。

なんのことはない、右から電車が来るのを待っていると、その間に左から電車が

来てしまい、またそれを待っていると、今度は、またしても右から電車がきてしまい、

なかなか踏み切りの遮断機があがらない、というだけのことなのだが。

もっぱら、そんな事は、都会の線路が複数並んでいるような場所でしか、起こらない

と思うが、今回話すのは、そういう開かずの踏み切りではない。

白山市、しかも線路は、のぼりとくだりの2本しかない。

そんな場所の遮断機が、全く上がらないのである。

そこは、白山市の中でも、特に飛び込み自殺が多い踏み切りから、2本離れた

踏み切りになる。

その自殺が多い踏み切りというのも、本当に田んぼに囲まれたのどかな場所

なのだか、昔から何故か飛び込み自殺が絶えない。

全く不可解な場所である。

そして、今回書く話は、その開かずの踏み切りという場所に、友達と2人で

探索に行った友人の体験談である。

その日は、土曜日であり、翌日が休みということで、かなり夜更かしして

遊んでいたのだという。

そして、いよいよ深夜になり、退屈が最高潮に達した時、どちらからともなく、

以前から話題にのぼっていた、開かずの踏み切りに行ってみようか、という事に

なり、2人で現地へと車で向かった。

現地に着くと、既に午前1時を回っていた。

彼らは懐中電灯を持ち、怖いので車のエンジンはかけたままにして、踏切へと

歩を進めた。

さすがに、そんな時刻になると、通過する電車も、たまに来る貨物列車くらいのもので、

ひっそりと静まり返っている。

彼らは線路の中に入り、そして、上り方面と下り方面の両方を見渡した。

当然、電車が来る気配は無く、線路の先には、漆黒の闇が広がっている。

彼らは、さすがに、こんな状態で遮断機が下りる訳が無いよな、とお互いに

納得し合う。

そして、線路から出ようとした時、突然、カンカンカンと大きな音が聞こえだした。

そして遮断機が下りてくる。

彼らは、まさか本当に遮断機が下りるとは思っていなかったので、体が硬直し

固まってしまう。

しかし、遮断機が下りた以上は、もうすぐ此処を電車が通過するのだろう、と思い

すぐに線路から出た。

こんな深夜に貨物列車だろうか。

彼らは思った。

そして、その貨物列車が来るのを待った。

しかし、電車はなかなか来なかった。

しかも近づいて来るライトの存在も無かった。

彼らは本当に来るのか、と疑心暗鬼になる。

そして、この開かずの踏み切りの正体は、誤作動で下りたままになった

遮断機というオチなのではないか、と結論づけた。

相変わらず、遮断機はカンカンカンと大きな音を立てている。

彼は、もう十分だろう、と思い、もう1人に声を掛け、車に戻ろうとした。

そして、そこで初めて、車のエンジンが勝手に停止していること、そして

先程までうるさい位に聞こえていた虫やカエルの声も完全に消えている事

に気付いた。

彼は、

車のエンジンってかけっ放しにしておいたよな?

と、もうひとりに問いかけた。

しかし、返事はない。

彼は、振り返って辺りを見回した。

すると、あろうことか、もう一人の彼は、踏み切りに向かいフラフラと歩いている。

そして、その前方にある踏切には、見たことも無いような、真っ黒な列車が停止

していた。

その列車には、沢山の人が乗っているのが見えたのだが、どの顔にも生気は無く、

ただ、ほんやりと踏み切りに近づいていく彼を見ているのが不気味だった。

中には、顔が潰れたような人、焼け爛れた顔の人、血を流している人など様々だったが、

そのどれもが、うっすらと笑みを浮かべながら、近づいていく彼を見ているのだ。

彼は、ハッと我に帰り、もう一人のもとへと走った。

そして、遮断機をくぐろうとしている彼を思いっきり掴み、そして後方へと

突き飛ばした。

そして、顔を上げて、列車の方を見ると、どの顔からも、がっかりしたような感じが

伝わってきた。

そして、そのままの状態で、5分ほど経つと、その黒い列車は、ゆっくりとスタートし、

そして闇の中へと消えていった。

そして、それと同時に遮断機もあがり、警報機の音も消えて、もとの静かな空間に

戻った。

その後、友達のもとへと駆け寄り、揺り起こすと、彼は元気に目を開けた。

しかし、黒い列者が見えた事までは覚えているが、それ以後の記憶は全て消えていた。

これが、俺の友人が体験した話である。

そして、彼は、最後にこう付け加えた。

もしかすると、いや、たぶん、あの辺りで起きている飛込み自殺には、

きっとあの黒い列車が関係していると思う。

そう言っていた。

この踏み切りは、今日も白山市で、ひっそりと遮断機を下ろしているの

かもしれない。

この踏み切りは、実在する。


  


Posted by 細田塗料株式会社 at 20:08Comments(3)

2017年03月14日

片町のショットバーにも・・・・。

サインディスプレイ部 営業のKです。

今日は雨の1日でした。

たまに、みぞれも混じってましたが・・・。

今夜は、本当に怖くない話です。

しつこいようですが、全く怖くないです。

なので、ご安心してお読みください。

それでは、怖くない話、スタートです。


これは俺が体験した、いや、している話である。

俺は基本的に、週末には片町へ飲みに出掛ける。

以前ストレスでやられてしまった事もあり、妻公認で飲みに出ることが出来るのだ。

そして、1人で飲む時には、いつも行きつけのスナックに行くか、もしくはショットバー

に行く事が多い。

そのショットバーは、元々は仕事関係のお客さんが、その店の内装を手掛けたとの

事で連れて行かれたのが最初である。

ショットバーというと、敷居が高そうなイメージがあるのだが、その店は気さくな

マスターが、こちらの気分を読み取ったかのように、1人で静かに飲みたい時は

放っておいてくれ、また誰かと話したい時には、くだらない話にもいつまでも

付き合ってくれるという俺的には心が落ち着ける場所である。

そして、お店に行くと、いつも見かける常連さんがいた。

それは、見た目的には、70代くらいに見える品の良いおじいさん。

スーツ姿に白髪頭、そして、帽子を被ってパイプをくわえている。

いつも、ニコニコしながら、カウンターの一番端っこで、1人で座っている。

実は、そのおじいさん、俺が最初にその店に行った時には、もう、そこに座っていた。

お酒も飲まず、カウンターに座り、ニコニコしながらお客の会話を聞いている。

俺は最初は、その人がただの常連客だと思っていた。

しかし、俺がその店を気に入り、頻繁に通うようになると、いつ何時にお店に

行っても、必ず同じ場所に座っているそのおじいさんがとても気になった。

だから、ある時、小声でマスターに聞いてみた。

あのおじいさん、いつもお酒飲んでないんですけど、常連さんなんですか?

すると、マスターは一瞬、驚いたがすぐに嬉しそうな顔をしてこう言った。

Kさん、見える人なんですか?

僕は残念ながら見えないんですけどね。

でも、常連さんの中には、Kさんみたいに見える人が居て、それで教えてもらった

んですけどね。

いつも、この店に居て、ずっと見守ってくれてるんです。

だから、大事にしてますよ。

色々と助けてもらったりもしていますしね!

こう言われた。

俺は、この時初めて、そのおじいさんがこの世の者ではない事を知ったのだが、

それでも、いつもニコニコ笑っている姿を見ていると、怖いどころか、微笑ましく

感じ、それからも、ずっとその店に通い続けている。

そして、いつしか俺が店に行くと、にっこり笑って会釈をしてくれ、帰る時には

また帽子をとって、挨拶をしてくれるようになった。

実際、その店では、開店時間に遅刻しそうになったマスターがお店に着くと、

お店が掃除されていたり、洗い物が片付けられていたりするらしい。

だから、マスターも、どんなに店が混んでいても、絶対にそのおじいさんが

座っている場所にだけは、お客を座らせたりしないのだが、そういう心配りに

気付いたおじいさんは、いつも、その場所から離れ、混雑が終わるまでの間、

別の場所に移動して立っているという事もあった。

とにかく、色んな意味で居心地の良い店なのだ。

そんなおじいさんだが、一度だけ、怖い顔になったことがある。

その日は、俺は、仕事の接待が終わり、ホッとした状態でいつものその店で

1人で飲んでいた。

すると、突然、お客が入ってきた。

その途端、お店の空気が変わったのを判った。

そして、その客の方を見ると、明らかに何かが憑いている。

憑いている人は、皆、そうなのだが、横柄な態度で店の中で好き勝手な行動を

始めた。

おいおい、へんなもの連れて来るなよ~と俺が思った時、誰かがその客に

近づいていった。

そのおじいさんだった。

おじいさんは、その客ではなく、憑いているモノに対して怖い顔で説教を始める。

最初は、揉めているようだったが、どうやら、霊的な序列では、そのおじいさんの方が

上であるらしく、結局、その霊は、その客から離れ、消えていった。

その後は、その客も、あれ?という感じで普通の状態に戻り、楽しくお酒を飲んでいた。

俺はその件以来、そのおじいさんの霊が、更に好きになった。

だから、いつもその店に行く。

勿論、おじいさんに会いたいから・・・・。

この店は、今日も片町に実在している。


  


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2017年03月13日

死人の指紋認証

サインディスプレイ部 営業のKです。

体調が優れず、仕事がこなせるか、心配でしたが、

仕事中は気が紛れるというか、なんとか仕事に

支障はでませんでした。

風邪とは違いますし、花粉アレルギーでもないですし、

やはり、霊障・・・・・・・・・

ということで、1話アップして、さっさと寝ます。

それでは、どうぞ!



これは、俺の友人から聞いた話である。

その話の主人公である彼には、とても大切にしている彼女がいた。

いつも、何をするのにも常に一緒に行動した。

喧嘩をしたのも見たことがない。

それくらいに仲の良いカップルだった。

いつも、お互いが持つスマートフォンに指紋認証をかけ、そして2人の指紋を

登録し、いつでも、お互いのスマホを見ても良いというルールを作った。

お互いが、相手に対して絶対に隠し事をしないように・・・・。

だが、とある誤解から、彼は酷い罵声を浴びせかけたうえで、彼女の前から

姿を消した。

それでも、彼女は、いつか彼氏が連絡してきてくれると信じて、じっと我慢

した。

それでも、1ヶ月が過ぎ、半年が過ぎとしていくうちに、彼女は自暴自棄に

なってしまったのだろう。

ある日、彼女は、交通事故で亡くなる。

目撃者の話では、まっすぐに橋げたにぶつかっていき、そのまま川に落ちたという。

そして、懸命の捜索の甲斐もなく、彼女の遺体は見つからなかった。

そして、その話が彼の耳に入ったとき、彼は思わず絶句してしまう。

そして、涙がとめどなく流れた。

その後、彼女の遺体は相変わらず見つからなかったが、それでもどこかで

区切りをつけなければいけない、ということで、彼女の葬儀が執り行われる。

その場に、参列した彼は、親族から罵声や嫌味を浴びせられたが、そんな事よりも

彼女が、この世から消えたという事実をまだ受け止める事さえ出来なかった。

それくらいに、彼の彼女を思う気持ちは、実は強かったということに彼も気付いたが、

何よりも、その事が一番知りたかったのは、他ならぬ彼女だったのかもしれない。

しかし、時間というのはつらい記憶も、強い愛情も風化させてしまうもので、彼女が

事故で他界してから2年が経とうかという頃、彼には新しい彼女が出来た。

名前も年齢も違うが、何処か亡くなった彼女の面影がある女性だった。

彼と新しい彼女は、すぐに強い愛情で結ばれた。

だが、彼は、その彼女とは指紋認証の共有はしなかった。

彼が使うスマホには、まだ亡くなった彼女の指紋が登録されており、後ろめたい気持ち

もあったし、指紋認証の共有をしてしまうと、また今の彼女も何処かへ行ってしまう

ような気がしたから。

だが、彼が今の彼女と付き合い始めてから、1つだけ引っ掛かる事があった。

それは、誰かが自分のスマホを盗み見た様な形跡があったことだった。

そして、その疑問はそれから、しばらくして解ける事になる。

ある日、彼の住むアパートに彼女が泊まりに来た。

初めて、彼女と一夜を過ごす事に彼は舞い上がっていた。

だから、部屋の模様替え、掃除などを徹底し、彼女を迎えた。

彼女が作る手料理は美味しかったし、一緒に過ごす時間はとても速く感じた。

そして、明日は一緒にショッピングでも行こうと約束して、彼らは眠りについた。

疲れているのか、彼女はすぐに寝息を立て始め、その寝息を聞いていると、また

彼も心が安らいで、すぐに眠りにつく事が出来た。

だが、夜中の2時頃、彼は何かの気配を感じ、目を覚ます。

すると、暗闇の中で、彼女が何かをしていた。

彼は、しばらく彼女が何をしているのか、探ってみていた。

すると、彼女の肩越しにうっすらと光が漏れていた。

彼は思った。

もしかすると、俺のスマホを盗み見ているのは彼女なのか?と。

しかし、彼のスマホは指紋認証が掛かっており、彼自身か亡くなった彼女の指紋

にしか、反応しない筈だったので、彼は、彼女が犯人だと考えるのは止めた。

それにしても、彼女は一体なにをしているのだろうか?

彼はそっと上体を起こし、そーっと彼女に近づいていき、背後から彼女の様子を

窺った。

すると、彼女の手には彼のスマホが握られており、彼女は、そのスマホを隅々まで

チェックしている様だった。

やはり、彼女だったのか!

彼は、がっくりとしてしまい、体から力が抜けていくのを感じた。

そして、次に

どうして彼女が指紋認証を解除出来たのか?

という疑問が生じる。

彼は少し怒っている事もあり、単刀直入に彼女に問いただそうと、彼女に声を掛けた。

何してるの?

少し怒った口調で言った。

しかし、彼女は何の反応も無かった。

そこで、彼は彼女の前に回りこみ、彼女の顔を覗きこんで、更に大きな声を

出そうとした。

しかし、彼は言葉が出せなかった。

そこで、彼のスマホをジッと睨みつけ、動かしていたのは、紛れもなく亡くなった

彼女だった。

彼は体が硬直し、そして声も出せない状態だった。

すると、突然スマホを見ていた元彼女が彼の方を見て、そして立ち上がった。

彼女は、まるで水の中から這い出てきたかのように、びっしょりと濡れており、

服からは汚い水がポタポタと落ちている。

立ち上がった彼女は、彼の目をじっと見つめて

うそつき!

と低い声で一言呟くと、顔がどんどんと崩れだした。

そして、そのまま後方へ滑り、そして壁の中へと消えていった。

彼は呆然としていた。

何が起こっているのか、理解できなかった。

あれが亡くなった彼女だとしたら、最近付き合いだした彼女は一体誰なのか?

恐怖で動けなかった彼も、その後、アパートを出て、コンビニで夜が明けるまで

を過ごした。

そして、その日の昼間、2年前に亡くなった彼女の遺体が発見された。

川の下流近くで釣りをしている人に発見されたらしいが、その死に顔は既に

腐乱し、殆ど骨だけになっていたという事だが、それでも、検視を担当した

方や警察は、これほど不気味で恨みに満ちた顔の遺体は見たことが無いと

言っていたと言う。

この彼は今も誰とも付き合えず、一人身のままである。

この彼と彼女は実在した。


  


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2017年03月12日

金沢市の電話ボックスには・・・・。

サインディスプレイ部 営業のKです。

体調が相変わらず優れません。

なので、今日は、一日中、部屋の中で

寝たり、怖くない話を書いたりして

過ごしました。

ちなみに、数えてみると、これまでにブログに

アップさせて頂いた怖くない話が200話を

超えておりました。

もしも、全話読まれた方がいらっしゃるとしたら、

百物語を2回体験したことになりますので、

怪異が起こらない様にお気をつけくださいね~


と脅かしておいて、さっさと怖くない話に

行きたいと思います。

ちなみに、声に出して読んだりしなければ

大丈夫ですので(笑)

それでは、スタートします。



これは、俺の仲間内では、有名な話である。

金沢市内のとある場所、公園の隣に公衆電話ボックスがある。

以前は、至るところにあった公衆電話ボックスも、最近はめっきり少なく

なってしまったが、この電話ボックスは、それこそ確実に霊体験が出来る

場所として、その種の人達の間では有名な場所だ。

ちなみに、その電話ボックスを誰かが使用しているのを、俺は未だに1人として

見ていない。

それなりに賑やかな場所であり、周りには沢山の住宅があり、役所関係の

建物もあるというのに、不思議な電話ボックスである。

そして、今日は、その電話ボックスに俺達が行った時の話をしたいと思う。

それ以前から、実はその電話ボックスでは異様なモノを目撃したという話が

絶えなかった。

それは、電話ボックスの中に女が立っているというものだったり、雨の日には

電話ボックスの外に、1人の女が傘もささずに、ずっと立っているというものだったりと

様々な噂があった。

退屈だった当時の俺達は、そういう噂に目が無かった。

だから、深夜、いつものメンバーでマクドナルドに集合し、そこから、その電話ボックス

へと向かった。

その時、参加したのは、俺以外に5人のメンバーだった。

さすがに雨の日は面倒くさいということで、曇りの夜を選んだのだが、結局

その電話ボックスに到着した時には、午前2時を回っていた。

そして、6人が手分けして電話ボックスの周りや中を色々と調べた。

もしかすると、隣接する公園に原因があるのかもしれない、と公園もくまなく調べたが、

特におかしい部分は見つからない。

電話の受話器を取ると、普通にツーと連続音が聞こえる。

電話ボックスの屋根や裏も調べるが、一向に妖しい部分は見つからなかった。

なので俺達は、1人の男だけを残して、その電話ボックスが見渡せる場所に車を

移動して、様子を窺う事にした。

すると、しばらくすると、変化が表れる。

それまでは、怖いせいか、頻繁に電話ボックスに残した奴から携帯に連絡があった

のだが、15分位が過ぎた頃から、パッタリと電話が掛かって来なくなる。

俺達は

何か起こったのかもしれない、と更に目を凝らして電話ボックスを見た。

すると、ボックス内に残してきた彼が、誰かと電話をしているようだった。

俺達は、もしかすると、誰かから電話がかかってきて、ついつい話し込んでいるのかも

しれない、と思い、車を電話ボックスへと近づけた。

すると、中に居る彼の様子が明らかにおかしい。

まるで、痙攣でもしているかのように、ブルブルと小刻みに震え、目は虚ろに

なっている。

俺達は急いで車を近づけ、そして電話ボックスのドアを開けた。

すると、彼はそこで痙攣しながら、ブツブツと何かを呟いていた。

その様子は明らかに尋常ではなかった。

だから俺達は、慌てて彼の手から受話器を取り上げ、そして彼をボックスの外へと

連れ出した。

もう彼は自分では歩けない状態であり、そして呟いている内容は

たすけて。ころさないで。

というものだった。

その場に居た4人が彼を車に乗せ病院へと向かった。

そして、残された俺ともう1人の友人。

俺はヤバイから受話器をフックに戻すように促したが、友人は、せっかくの

チャンスなんだから、受話器の向こうに何がいるのか、聞いてみようぜ、と

主張。

結局、友人は、そのまま電話ボックスの中へと入り、俺は、外から友人の様子を

見守る事になった。

そして、受話器を耳に当てる友人。

しかし、受話器からはプープーという話中を知らせる音が聞こえてくるだけだった。

そうなると、友人は強気になってしまい、相手が居ない受話器に向かって語気を強める。

ほら、さっさと出て来いよ。

びびってんじゃねえよ。

友人は、えらくご機嫌に電話ボックスの中で、大袈裟なポーズをしたり、変な顔

をして俺を笑わせようとした。

ソレ位に余裕があったのだろう。

だが、次の瞬間、彼の顔は一気に蒼ざめる。

みるみるうちに、顔から血の気が引いていくのがわかった。

そして、必死に何やらもがいている。

どうやら、電話ボックスのドアを開けようとしているらしかった。

俺は、慌ててボックスに駆け寄り、ドアを一緒に開けようとした。

だが、何故かドアはビクともしなかった。

その時、俺は見てしまった。

友人の背後、電話ボックスの中に、彼を見下ろすようにして立っている女の姿を。

その姿は、痩せ細った顔に、長く黒い髪。

そして、そこから覗く目には、明らかな憎悪の念が感じられた。

これが噂に聞く女の霊なのか?と思ったが、そんな事よりも、中に居る友人を

助けるのが先決だった。

俺は、何度かドアを蹴った。

そして、中に居る友人は、自分のすぐ背後に女の霊が立っているなどとは知る筈も

なく、必死にドアを開けようとしている。

その時、俺はもしかして、と思い、大声で友人に声を掛けた。

電話の受話器、すぐに戻せ。早く!

それを聞いた友人は、すぐに受話器をフックに戻そうと試みる。

しかし、突然、背後の女が彼の手を掴み、ソレを阻止した。

急に手を摑まれた彼は、思わず、背後を見てしまう。

そして、そこには当然、その女が友人を間近で睨んでいた。

彼は、フッと意識が飛んだのか、その場に崩れ落ちた。

そして、崩れ落ちた友人をジッと見つめる女。

そして、その時、俺は、彼が崩れ落ちた拍子に、ボックスのドアが少し開いている

事に気付いた。

そこで、一気に電話ボックスのドアを開き、受話器をフックへと戻した。

間近でみる、その女は、とてつもなく恐ろしかったが、友人を助ける為に

本能的に体が動いてくれた。

すると、その女は、スーッと電話機の裏へと移動していき、そして消えてしまった。

俺は、急いで、友人をボックスから出して、顔を叩くと、

ハッとすぐに意識が戻った。

そして、彼の体に異常が無い事を確認すると、その場を離れ、最初にボックスに

残った友人が運ばれた病院へと向かった。

そして、その車内で、彼から聞いたのだが、

彼が急に顔色が悪くなった時、突然、受話器から聞こえる音が、話し中の音から、

ガチャっと誰かが電話に出た音に変わり、そして、次にこう聞こえてきたという。

今から行くからね~待ってておくれ~殺させておくれ~

というものだった。

それ以来、俺達は、その電話ボックスには近づいていない。

その電話ボックスは、今も金沢市内に実在している。


  


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2017年03月11日

昔其処にはドライブインシアターがあった。

サインディスプレイ部 営業のKです。

相変わらず、体調が悪いです。

にもかかわらず、部屋に篭もって怖くない話を

せっせと書いている私は変人なんでしょうね?

ということで、変人がお送りする、怖くない話、

今夜もスタートです。

どうぞ~



これは俺の友人が体験した話である。

以前、石川県にもドライブイン・シアターなるものが存在した。

車に乗ったまま、映画を鑑賞出来るという画期的?なシステムであった。

現在でも全国にはまだドライブイン・シアターが残っているらしいが、

石川県のそれは、話題性だけが先行し、結局短い期間だけの営業で

終わってしまったのだが・・・。

そのドライブイン・シアターを友人が鑑賞した時の話である。

石川県のソレは、車で指定枠内に車を停めて、FMラジオで音声を

聞きながら巨大スクリーンの映像を見る、というものだったらしい。

勿論、1人で観ている人もいたのかもしれないが、実際にはカップルでの

利用が殆どだったらしく、彼もその時は彼女と映画を楽しんだ。

ただ、本当かどうかは定かではないが、その指定枠の中には、ある理由から

使用を控えている枠もあったのだという。

ただ、利用者が多い場合には、やむを得ずその枠を利用する事もあったそうで、

その日は彼がその枠に当たってしまった。

その理由とは、怪奇現象が起こるから・・・というものだった。

そして、そんな事は露知らず、映画が始まる前から、イチャイチャとまるで

別の場所でも来たかのように、楽しい時間が過ぎた。

だが、いよいよ映画が始まると、ついつい映画に集中してしまい、のめり込んでしまう。

そして、そんな時、突然、トントンと窓がノックされた。

係員の人かと思い、

はい?

とぶっきらぼうに返事し、窓を開けた。

すると、年齢不詳で汚い身なりの女が、車の中をジロジロと見回しながらこう言ってきた。

私の車知りませんか?

彼は、変な奴が来たとばかりに、

いや、知らないけど!

と睨みつけると、その女は、他の車の方へと行ってしまった。

彼と彼女は、

変な奴だったね。

と言いつつ、再び映画の画面に集中する。

それから、どれくらいの時間が経った頃だろうか。

実は、彼はその間も、

このシーンって予告編のCMに使われてなかった?

とか

この俳優って、あの映画にも出てたよね?

とか、問いかけていたのだが、彼女からの反応は一切無かった。

だから、彼は、

どうした?気分でも悪いの?

と言いながら彼女の方を見た。

その瞬間、彼は心臓が止まるかと思った。

なんと、そこには知らない女性が助手席に座っていた。

その女性は、無表情のまま、まっすぐ映画の画面を見ている。

彼は、混乱した頭で色々と考えた。

横に座っている女は誰だ?

彼女は車に乗ってから、一度もドアを開けてはいない。

それなのに、横に居る女性は、間違いなく別人。

着ている服も全て同じなのに、背格好、そして何より横顔が全く違う。

だとしたら、彼女は、どこに行ってしまったのか?

考えれば考えるほど、答えが見つからなかった。

彼は、突然、知らない女が隣に座っている恐怖と説明の出来ない現状に

途方に暮れてしまい、とにかく一度、車外に出て、この場から逃れようと

考えた。

そして、隣に座る女に気付かれないように、出来る限り静かに車のドアノブを

引いた。

しかし、ロックが掛かっているわけでもないのに、ドアはびくとも動かない。

彼は焦り、ドアノブを何度も引いた。

しかし、結果は同じだった。

彼は逃げ場のないピンチにある意味、パニックになっていたのかもしれない。

彼は突然、窓から逃げようと、車の窓を開けた。

しかし、何度レバーを押してもパワーウインドウは反応してくれなかった。

そして、彼は恐る恐る隣を見た。

すると、助手席に座る女は、首だけを彼の方へと向けて、そして恐ろしい形相で

彼の顔を見つめていた。

彼は一瞬、ヒッと声を出してしまう。

しかし、すぐにその場を取り繕うと、こう言った。

いや、熱くってさ。何か。だから夜風にでも当たろうかと思って・・・。

だが、女は相変わらず無言のまま、怖い顔で彼を見ている。

彼は視線を映画に戻した。

すると、映画のスクリーンに映されている映像がおかしかった。

そこには、暗闇の中、燃える一台の車が映し出されていた。

これは何の場面なんだ?

彼は思ったという。

すると、突然、助手席に座る女が口を開いた。

凄く熱かったんだ。

でも逃げようとしたけど逃げられなかった・・・・

私は全然悪くないのに・・・・・

自殺じゃない。殺されたんだ・・・・・

だから、絶対に許さない・・・・

だから・・・・

ここに停まっていた私の車、知りませんか?

こう言った。

地獄から湧き上がるような低い声だった。

彼は何の事を言っているんだ?

と思ったが、何も言い返す事は出来なかった。

すると、何やら車の中が暑くなっているのに気付く。

そして、次の瞬間、車の回りが炎に包まれる。

そして火は後部座席にも移り、どんどん燃え広がり、それに従って、車内は、

堪えなれないような熱さに包まれた。

彼は必死にドアノブを引き、窓を叩き割ろうと試みるが、びくともしない。

車内の天井も、どんどん火が回り、そして嫌な臭いの煙に満たされていく。

この時、さすがに彼も初めて声を上げる。

おい!

そして、隣を見た。

すると、隣の女は、彼を見て笑っていた。

そして、笑いながら、女の体は火達磨になり、皮膚は焼け爛れ、髪も全て燃え落ちていく。

彼は悲鳴を上げそうになったが、彼自身も同じ状況にある事を実感して、何とか

車内から脱出しようと試みた。

窓を足で蹴り、物を使って叩いた。

しかし、相変わらず、逃げ道は確保できない。

その時、彼は気付く。

既に自分の体も炎に包まれている事に。

しかし、不思議と痛いとか熱くて堪えられないという感覚は無かった。

しかし、炎は確実に彼を包み、そして彼の皮膚を焼き、髪の毛を焼き、そして

どんどん焼け爛れ、皮膚が溶け落ちていくのが見えた。

しかし、彼は既に動く力さえ無くなった体をシートに横たえたまま、

このまま死ぬのか?

と冷静に感じていた。

そして、助手席で完全に焼け、炭化した女が笑っているのをぼんやりと

見つめながら、そのまま意識を失った。

そして、次に彼が目を覚ますと、そこには彼を心配そうに揺り起こしている

彼女の顔があった。

彼は何がなんだか理解出来なかった。

そして、

どうしたの?

せっかくの映画の最中に寝ちゃうなんて!

もう映画終わっちゃったよ!

と言って笑う彼女をみて、

あれは夢だったのか?

それにしても助かって良かった、と実感した。

そして、後日談になるが、彼がその夜、車を停めた指定枠は、いつもは使用

していない枠番号だということが判った。

そして、更に、細かい場所はわからないが、その場所の辺りで、以前、車から

焼身自殺の女性の遺体が見つかったという事件があった事を知った。

彼はその後、二度とドライブイン・シアターを利用する事は無かったが、今でも

たまに、車の中で焼かれていく夢を見るという事だ。

このドライブイン・シアターは実在した。


  


Posted by 細田塗料株式会社 at 20:45Comments(3)

2017年03月10日

金沢市のキャンプ場の奥で!

サインディスプレイ部 営業のKです。

何とか今日も仕事に行きましたが、体調最悪です。

でも、今日も仕事関係の飲み会があり、

断りきれず、今から参加してきます。

ということで、1話、アップしていきます。

楽しんでくれると良いのですが・・・・。

それでは、怖くない話、スタートです。


これは俺の知人が体験した話である。

世の中には変わった趣味を持つ人がいるもので、彼の趣味も、ある意味、

とても変わっているのかもしれない。

そんな彼の趣味は、夜に山の中を散策して歩く事である。

山といっても、キャンプ場があったり、運動施設があったりするような

比較的低い標高の山であり、遊歩道などもきちんと整備されているような

山の事なのだが。

そこを彼は、懐中電灯と飲み物、そして携帯とラジオだけを持って、真夜中に

山に入り、そして途中に休憩を挟みながら、一晩中、山の中で過ごし、朝に

なった頃、下山するのだ。

確かに、滑落などの危険はないのかもしれないが、やはり明かりの無い暗闇の

中を1人きりで歩くというのは、俺には理解できない。

熊などの野生生物に出会う事もあるだろうし、暗闇の中で怖い思いをする事も

あるだろうと思う。

だから、ある日、彼に聞いてみた。

怖くないんですか?と。

すると、彼は不思議そうな顔をして、こう言った。

ラジオを結構大きな音で流してるので、野生動物は近づいて来ないですよ。

それに、暗闇の中に1人きりでいると、目も慣れてきて、人間が本来持っている

本能が開放されるような気にさえなりますから。

それに、幽霊とか、そういう類は信じていないですから・・・・。

こんな感じだった。

しかし、ある日を境にして、彼の考えは完全に変わってしまう。

ある土曜日、彼はいつものように、晴れた日の夜に、金沢市内の山へ向かった。

市街地から車で20分位のその山には、キャンプ場もあり、少ないながらも

民家も点在していた。

実は、彼がその山に入るのは、今回で3回目だった。

昼間のうちにしっかりと昼寝をして、夜間の散策に備えた。

そして、夜、そのキャンプ場に到着したのは、ちょうど午前0時。

冬も近いということで、キャンプ場を訪れている人も皆無であり、彼は車を

キャンプ場の駐車場に停めた。

そして、山登り用のシューズに履き替えると、早速、散策を開始した。

その日は、やけに月が大きくそして赤く見えたという。

その月明かりの下を、懐中電灯の明かりだけを頼りに歩き出す。

彼は、いつも今まで歩いていないコースを選ぶようにして散策するのだが、

その時も、これまで歩いた事のない細い道を選んで歩いていった。

寒かったが、逆に眠気を感じる事が無かったので、彼は順調に歩を進める。

澄んだ夜の空気が心地よかった。

彼は、いつものようにラジオをつけ、それら耳を傾けながら、時には、その話に

笑ったり、感心したりしながら楽しく歩いていく。

そして、ちょうど見晴らしの良い広い場所に出たので、そこで休憩を取る事にした。

用意していた熱いコーヒーを飲むと、体にしみわたっていくのが分る。

すると、何処からか、小川が流れるような音が聞こえてくる。

こんな処に小川があったのか?

彼はラジオの電源を切り、その音に耳を傾ける。

それは確かに小川が流れている音であり、とても心地よく心が癒された。

彼は立ち上がると、その小川を探し始める。

だが、暗闇の中、懐中電灯で照らし、探すのだが、どこにもそれらしい小川

は無かった。

今度は昼間にでも来てみるか!

彼はそう思い、再び細い遊歩道の階段をゆっくりと歩き始める。

すると、不思議な事に気付く。

先程まで小さく聞こえていた小川の流れるような音が大きくなっている。

彼は立ち止まり、振り返って確認した。

すると、確かに、先程まで、チョロチョロと聞こえていた小川の音が、ザーと

流れるような音に変わっている。

そして、その音自体も、間違いなく、彼に近づいて来ていた。

彼はなにやら嫌な予感がして、足早にその場から離れようと、再び歩き出す。

先程までの澄んだ空気は、何処かへ消えてしまい、冬が近いというのに、何故か

生暖かく重苦しい空気が辺りを包み、そして真っ赤な月がまるで彼の上に落ちて

きそうな程、近く感じた。

彼の背中には、嫌な汗が流れた。

一刻も早くこの場所から逃げなければ・・・・

彼は、こういう深夜の散策を始めてから、初めて恐怖に駆られた。

懐中電灯で自分の歩く少し前方を照らしながら彼は急いだ。

遊歩道の木で囲われた階段は、長く続き、彼の心臓の鼓動を更に速める。

あと、どれ位階段が続くんだ?

と思い、彼は前方の上方向を照らした。

そして、彼の足は止まってしまう。

彼が懐中電灯で照らした数段上の階段に、誰かが立っている。

とっさに彼は懐中電灯の明かりを自分の足元に戻した。

それは見てはいけないものだと判ったという。

しかし、先程から聞こえている背後から近づく川が流れるような音は、あろう事か

まるで滝が落ちるような轟音へと変わっていた。

そして、その時、彼は、その川の音に追いつかれたら助からないと、何故か強く

感じた。

だから、彼はどちらかを選ぶしかなかった。

このまま、前方に立っている人の横を通り過ぎるか、それとも、このまま、この場所に

立ち止まったまま、運を天に任せるか・・・・。

もう答えは1つしかなかった。

彼は意を決して、自分の足元だけを照らしながらゆっくりと一歩踏み出した。

絶対に見てはいけない・・・そう思うと、逆にそれが視界に入ってしまうらしい。

彼は、ついに、前方に立つ人らしきものを見てしまう。

まるで吸い寄せられるように。

そこに立っていたのは、白いワンピースを着た30代くらいの女性だった。

しかし、足は裸足であり、前方にダラリと垂らした手からは生気というものが

全く感じられない。

そして、ゆっくりと一歩、また一歩と階段を上るうちに、更に、その女に

目が釘付けになってしまう。

その女は、この暗闇の中、月明かりだけなのに、まるで浮かび上がるように

はっきりと見えた。

目はカッと開き、そしてその目には黒い部分は存在しなかった。

更に、ひの白い衣服は、まるで新調したばかりのように綺麗であり、足は地面から

5センチくらい浮いていた。

もう疑う余地は無かった。

自分の目の前に立っているのは、紛れもなく人間ではない!

彼はそう確信する。

彼は恐怖した。

だが、彼には前に進むしか選択肢は無かったし、何より恐怖が相手に判ってしまうと

更に恐ろしい事が起こるような気がした。

だから、彼は出来るだけ何事も無かったように、平然と振る舞い、階段をゆっくりと

上っていった。

そして、ちょうど、その女が立っている段と同じ高さまで上ったのだが、その時、

彼は、自分でも信じられない事をしてしまう。

彼は、女の横まで上ったとき、その女が、どうしているのか?という事がとても

気になった。

だが、絶対に見てはいけない、と彼の本能が抑えていた。

しかし、恐怖に堪えられなかったのか、彼は、横を向いてその女の方を見てしまう。

そして、そこには、彼と同じように横を向き、彼の顔を見つめる女の顔があった。

そして、彼と目が合うと、その女は、ニャッと嫌な笑いを浮かべた。

これで、彼の我慢は限界を超えてしまう。

そして、次の瞬間には、彼は思いっきり走り出していた。

心臓の音が、耳の側で大きく聞こえ、鼓動はどんどんと速くなつていった。

しかし、彼にはもう止まる事は出来なかった。

止まったら殺される、という確信があったのだという。

そして、彼は、滝のような大きな水音に追いかけられ、そして、何故かは判らないが

彼が走っているすぐ横には、先程の女が、彼の顔を見ながら、ずっと真横の位置で

宙を移動してきているのがわかったらしい。

しかし、もうそれを確認する気にはなれなかった。

多分、もう一度、その女の顔を間近で見たら、体が恐怖で固まり走る事が

出来なくなってしまうような気がしたから。

しかし、そうしているうちも、背後からどんどんと大きな水音が近づき、それは

もう彼のすぐ後ろまで来ていた。

もうやけくそになっていた彼は、段々と怒りが込み上げて来るのがわかった。

そして、このまま無抵抗で死ぬのだけは絶対に嫌だという結論に達する。

彼は、突然、走るのを止め、くるりと体を180度回転し、後ろを向いた。

すると、そこには、大きな水音も、先程の女も居なくなっていた。

彼はポカンとしてしまう。

そして、助かったのか?

それとも、気のせいだったのか?

と思い、ホッと体から力が抜けていくのがわかった。

既に、深夜の遊歩道は、いつも通りの平和な空間に戻っていた。

しかし、やはり先程の恐怖が頭から離れず、彼は急いで車に戻り山を下りようと

考えた。

そして、再び、階段を上るために、振り向いた。

すると、そこには、彼の顔を覗き込む様にして、その女が薄笑いを浮かべて

立っていた。

彼は、その場で意識を失った。

そして、目が覚めると、既に夜は明け、時刻は昼近くなっていた。

夢だったのか?

いや、そんな筈はない!

すると、彼の目の前には、大きな木の枝から、古く朽ちた太いロープがダラリと

垂れているのが見えた。

やはり夢ではなかった。

彼は確信した。

恐怖で動けなくなった彼は、その後、その遊歩道にやってきた老夫婦に付き添われ

何とか無事に山を下りた。

そして、それ以後、彼は、山を散策するのを完全に止めてしまった。

この山は、金沢市内に実在する。


  


Posted by 細田塗料株式会社 at 19:06Comments(3)

2017年03月09日

監視カメラに映った怪異!

サインディスプレイ部 営業のKです。

今日は雨に濡れ過ぎたのか、体調が最悪です。

なので、一話アップして、さっさと寝ます。

明日も大事な仕事が盛りだくさんなので(泣)

それでは、怖くない話。

どうぞ。



これは俺の仕事関係の知り合いが体験した話である。

よくデジタルカメラに映りこんだものは、本物の霊だという話を聞く。

勿論、フォトショップなどで加工しないという前提なのだが。

その理論からすると、監視カメラに映りこんだモノも紛れもなく本物だと

言えるのかもしれない。

彼は仕事で、セキュリティ関係の会社に勤めている。

通常は、バイトの人などを使ってビルの管理や施設の管理を行っている。

管理といっても、要は監視カメラをチェックしつつ、巡回もして、泥棒や

不審者が侵入しないようにしている訳である。

実際、殆どの場合、夜間の警備となると、バイトさんが派遣されるのが

殆どらしいのだが、たまに、バイトの人数が足りない時などには、社員も

そういう業務をすることがあり、彼もまた例外ではない。

そして、その日彼は例によってバイトが休んだ、ということで、急遽

とある金沢市内のビルへと派遣される事になる。

それ自体はいつもの事なのだが、実はそのビルは曰くつきとの事であり、

バイトが入っても定着しない現場として社内では有名だった。

それは、そのバイトで夜間に監視カメラを確認していると、在りえない物が

見えてしまうというもので、彼も実はその現場だけは避けていた。

しかし、業務命令には従うしかなく、翌日は休日が貰えるということもあり、

嫌々ながら、その現場へ行くのを承諾した。

その現場であるビルは金沢市内の中心部にあり、周りにも沢山の商業施設がある

ような賑やかな場所に立っている。

地上8階、地下1階という構造の建物であり、全てのフロアに有名企業の金沢支社が

入っており、昼間は活気があり、人の行き来も激しい。

だが、当然の事であるが、夜間は無人になり、完全な闇と静寂が支配する場所に

変わる。

そして、実はそのビルでは以前、深夜残業をしていた某企業の社員がある事件を

起こし、自殺しており、それ以後は、午後12時を越える残業は、ビル全体で

禁止になっていた。

それでも、そのビルで働く社員は皆、午後10時を過ぎると、誰も居なくなる。

どうやら、午後10時以降の時間に残業をしていると、色々と怪異が発生する

との事だった。

そんなビルではあるが、完全にコンピュータで管理された監視カメラによって、

余程の事が発生しない限り、巡回などの業務は行っていなかった。

夜間のセキュリティ管理室には、それこそ無数の監視カメラが設置されており、

それこそ、ネズミが一匹紛れ込んだとしても、カメラが自動的に監視し続けてくれ、

その動きの全てを把握出来るほどである。

だから、そんな大きなビルでも、夜間の監視員は2人で十分なのだそうだ。

監視員は、快適な部屋で常時切り替わっていく監視カメラをチェックするだけで

あり、もしもビルの中に何かが侵入したとしても、すぐにカメラが自動で

警告音で教えてくれる。

だから、監視員のやることは、長い時間をいかに眠らずに過ごすか、という事。

しかし、実際には、2人の監視員が交代で仮眠をとるようであり、考えように

よっては、とても快適な仕事に思える。

そして、その夜、彼は、もう一人のバイトとペアで夜勤に就いた。

もう一人のバイトは、もうずっと以前からそのビルの監視のバイトを続けて

いるという強者だ。

ちなみに、何故続けられるのか、と聞いたら、見たモノ、聞いたモノを

全てスルーし忘れる事・・・だそうだ。

そして、夜間の監視が始まって、2時間ほど経った午後10時になると、ビルに

勤めている社員が全て帰っていき、ビル全体が真っ暗になる。

そこからは、完全に入り口がシャットアウトされてしまい、全てコンピュータ

による徹底した監視が始まる。

彼は、もう一人のバイトと色んな話をして、時間をつぶした。

とても平和な時間が流れた。

午前1時、2時、と過ぎていくが、特に変わった事は起こらない。

所詮、噂なんてこんなものか、と思った矢先の午前4時近くに、彼が何気にボーっと

観ていた監視カメラに一瞬、人のようなものが映った。

だが、侵入者に対する警告ブザーは鳴らなかった。

バイトに、それを話すと、ブザーが鳴らないって事は見間違いということですよ。

とあっけなく言われてしまう。

しかし、その一瞬の映像が目に焼きついていた彼は、必死にその、人のようなモノを

探し始める。

監視カメラを手動に切り替え、色んな場所をチェックする。

すると、8階の廊下で、1人の女がポツンと立っているのが映し出される。

彼は手動でカメラをズームして、その正体を確認しようとしたが、OL風の制服を

着た背の高い女ということしか判らなかった。

彼は、もう一度、バイトに相談するが、全く話に乗ってこない。

そこで、彼はもう一度、その女を確認しようとしたのだが、先程までの8階の

廊下にその女はいなかった。

彼は慌てて、その女を再び捜した。

すると、今度は7階の廊下を映し出したカメラの映像で、その女の姿を発見した。

それにしても、そんなに短い時間で、8階から7階へと移動できるのか?と

思った彼は、もう一度、8階のカメラを映し、そこから7階へと降りる階段

の映像も確認して、再び、7階へとカメラを移した。

しかし、またしても7階の廊下には誰も居なかった。

彼はもしかして、と思い、6階の廊下を映し出すと、紛れも無く、その女は

そこに立っていた。

彼はもしかして・・・と思い、カメラを別の場所の映像に切り替えてから、

再び、6階の廊下の映像に戻してみた。

すると、またしても、6階の廊下には居ない。

すかさずカメラを切り替え、5階の廊下の映像にすると、やはりそこにその女

が映っていた。

もしかして、カメラを切り替えるたびに、あの女は移動しているのか?

そう考えると、彼は急に背筋が寒くなった。

そして、彼はどんどんカメラを切り替え、そして元いた階の下の階の映像に切り替え

ると、間違いなく、そこに、その女は立っていた。

そして、彼がカメラを切り替える度に、その女は下の階へと移動を繰り返し、とうとう

地下まで来てしまう。

実は、彼らが居る監視室というのは地下1階にあった。

ただ、彼はその時、妙な疑問を抱いてしまう。

ずっとカメラを切り替える度に、その女は下の階へと移動してきたが、もしも地下で

それをやったら、どうなるのか?

このビルには地下は1階までしかない。

それならば、今度は上の階へと上がっていくのか?

それとも、地下1階より、更に下。つまり地面の中へ消えていくのか?

彼はその衝動に負けて、そのままカメラの切り替えを続けた。

彼がカメラを切り替えて、色々な階の廊下をチェックするが、その女はもう何処にも

映ってはいなかった。

もしかして、消えたのか?

彼はそう思いながら、更にカメラの切り替えを続けた。

そして、何度目かの地下へのカメラを切り替えた時、突然

ドンドンドンドン、

と大きな音で、誰かがドアを叩いている。

彼の頭には、先程までカメラに映っていた女が真っ先に浮かんだ。

だから、地下の通路から、この部屋までのカメラに切り替えてみる。

すると、先程までの女が、彼らが居る部屋のドアの前に立ち、片手でドアを叩いている。

地下に着いてからは、地下を移動して監視室まで移動してきたに違いない。

しかし、どうすればいい。

彼ははっと思いつき、会社へ電話して助けを呼ぶ事にした。

電話を取り外線に切り替え、彼の会社の電話番号を押した。

すると、突然、受話器の向こうから

小さな泣き声が聞こえ、そして次の瞬間、甲高い笑い声に変わった。

彼はもうパニックになってしまい、身動きができなかった。

ドアを叩く音は更に激しさを増し、そして何やら鍵穴に何かを突っ込んでいるような

カチャカチャという音が聞こえた。

彼は、逃げ場の無い恐怖に息が詰まりそうになる。

その時、奥の部屋で仮眠していたバイト君が

あー、うるせえな~と眠そうな目を擦りながら部屋に入ってきた。

そして、彼が呆然と見守る中、何事もないように、監視カメラの電源を

落とした。

その途端、ドアを叩く音は消えてしまった。

そして、

初めて、このビルに来た人は皆やっちゃうんですよね。

でも、ここまで近くに来られたのは初めてかな。

そう言って笑った。

彼はそのまま、無事に仕事を続け、午前8時に、他のバイトと交替した。

しかし、それ以後、彼はそのビルの夜勤は断り続ける事になる。

そして、彼が言っていたのだが、

何処のビルでも大なり小なり、色んな怪異現象があるもんなんだよね。

他にももっとヤバい場所もあるけど、それは教えられないよ。

との事だった。

そのビルは、今も最新のセキュリティシステムに守られ、その場所に実在している。


  


Posted by 細田塗料株式会社 at 20:17Comments(3)