2017年05月31日

深夜のバレー教室

サインディスプレイ部 営業のKです。

今日も朝から暑い1日でした。

ところで、よくコメントで、

心霊スポットには行かない方が良いですよ!

というのを頂くんですが、あれは以前お馬鹿を

やっていた頃の話であり、現在はもう・・・・・・

ほとんど行ってません(汗)

というか、私の部屋自体が怖い話を書いていると

心霊スポットと化してしまうんですけどね(泣)

ちなみに、うちの娘は、

学校ってお腹空くんだよ~

と言って

朝から、カレーに追加してラーメンも完食して登校

していきました。

カバンの中には休み時間に食べるということで

ポッキーも入れてましたね。

あんなに食ってなんで痩せてるんだろ?

ということで、短いですが怖くない話アップさせて

頂きます。

それでは、どうぞ~!


これは俺が体験した話である。

その日、俺は仕事が遅くなり、疲れていたせいもあってか、ひどい

睡魔に襲われた。

そこで、とある駐車場に車を停めると、自販機で缶コーヒーを買って

車の中で飲んでいた。

食事も水分もろくにとっていなかったから、コーヒーが体に

しみ渡るのがわかった。

やっと一段落出来た。

ホッとして空を見上げようとすると、とあるビルのフロアが目に入った。

全面ガラス張りのフロアであり、◎◎◎バレー教室と書かれている。

そして、灯りが全て消えているそのビルで、そのフロアだけがうっすらと

灯りが灯っていた。

誰かが踊っている。

パレーなど生で見るのが初めての俺はついついその動きを凝視してしまう。

薄暗闇の中、その女性はとても流麗に踊っている。

思わず見とれててしまう俺。

俺は思わず車から降りて、背伸びするように見入った。

バレーが素人の俺にも分るほどの素晴らしいキレ。

しかし、その時、ある事に気付いた。

そのフロアはぼんやりと明るいのだが、その光はどうやらその女性自身が

ぼんやりと光っているようなのである。

そして、流麗に見えたその動きも、見方を変えれば、何か呪いの儀式を

やっているようにも見えた。

俺は、駐車場横のマンションの3階まで駆け上がり、更に詳細に確認しようとした。

すると、その女性の異様さが目に入ってくる。

手足がとても長く人間離れしており、更に長い首の上には小さな顔が乗っている。

そして、その女性が動くたびに、長い手と足、そして長い首についている顔が

ゆらりゆらりと揺れているのだ。

人間ではない?

そう思い、そのフロアをよく見てみると、壁一面が鏡になっているのだが、

その鏡に女性の姿は写っていなかった。

俺はゾッとしてその場からそそくさと帰ろうとして、もう一度そのフロアに

目をやると、その女性がガラスに張りつくようにして、こちらを凝視している

のが見えた。

思わず後ずさりした俺に、その女は、ゆっくりと両手で、おいでおいで、を

繰り返した。

俺は一気に眠気も吹っ飛び、その場から車に乗り、逃げた。

あの女があそこで何をしていたのか、何が目的だったのかは分らない。

ただ、その後、知り合いから、そのビルの前辺りは、とても死亡事故が

多いのだという話を聞いた。

この夜のバレー教室は実在する。


  


Posted by 細田塗料株式会社 at 20:13Comments(9)

2017年05月28日

女の子と廃墟探索!

サインディスプレイ部 営業のKです。

皆様、お元気でしょうか?

今日は気持ちの良い1日でした。

ところで、ブログに貼り付けてある画像ですが、

場所が特定されないように、ネットから探したものを

貼らせて頂いております。

それからオスカー様、動画サイトの朗読の件ですが、

全く関係のない事情に拠るものですので、どうか

お気になさらないでください。

ちなみに、娘は今、隣の部屋で女友達と楽しそうに

遊んでます。

部活をサボったくせに・・・・・。

ということで、怖くない話、アップさせて頂きます。

どうぞ~!



これは友人と小松市にある、とある廃墟を探索に行った時の話である。

その廃墟は、心霊スポットとしてそれなりに有名であり、女の霊が

幾度となく目撃されている場所。

それだけに、気合を入れての探索となった。

まずは近くで食事を取りつつ夜になるのを待った。

そして、俺達は雨が降る日をわざと選んだ。

何故なら、雨の日は、さすがに気味が悪いのか、心霊スポットを探索する

ご同業さん達が少なくなるから。

そして、午後9時になったのを見計らって、いよいよその廃墟へと

車を走らせた。

雨の日ということで、やはりかなりの薄気味悪さだったのだが、今回同行する

彼も、そして俺もそういう経験はかなり豊富だったので、対して気にも留めなかった。

決して褒められた事ではないのだが・・・・・・。

いよいよ現場に到着。

狙い通り、他に来ているマニア?はいなかった。

俺達は、大型の懐中電灯と粗塩、そして護符を握り締めて車から降りた。

雨が予想以上に強い。

傘を持っていなかった俺達は走って廃墟の入り口までたどり着く。

雨を避けるように飛び込んだ廃墟は、闇に支配され、その静かさすら

不気味だった。

ちなみに、俺達はこういう場所では絶対に写真や動画の類は撮影しない。

万が一、何かが映りこんでしまったら、後々厄介なのは、それまでの

経験で承知していたから。

俺達は懐中電灯を手に持ち、お互いに声を掛けながら進んだ。

1階から見て回り、続いて2階へ。

確かに、廃墟マニアが訪れた形跡は至るところにあったのだが、肝心の

幽霊というものにはお目にかかれなかった。

やっぱり、此処もガセネタだったのかな?

そう話し合いながらも取り合えず全ての部屋を見て回ろうとペースを上げる。

しかし、怪異はおろか、異音や気配すら感じなかった。

だから俺達は、がっくりとして、1階へと降りていった。

その時、1階の方から音が聞こえた。

何やら床を踏みしめる様な足音だった。

俺達はその音に呼応するように、静かに1階へと下りていった。

すると、懐中電灯の明かりに浮かび上がったのは、2人の女性だった。

俺たちもびっくりしたが、彼女達もびっくりしたらしくお互いが一瞬無言になる。

その後、彼女達の1人が話しかけてきた。

貴方達も廃墟探索に来たんですか?

実は私達もなんです。

でも、懐中電灯やら何も持ってこなくて・・・・。

良かったら、一緒に回らせて頂けませんか?

こんな感じだった。

見た所、今風の女の子達で、年齢は20代後半に見えた。

服装も派手だったし、何よりも明るい話し方であり、且つ、きちんと

敬語も使えていた。

そこで、俺達は即答でOKし、一緒にその廃墟を回る事になった。

部屋のドアを開けるたびに、キャー、とかウワーとか騒がしい女の子達

だったが、そういうのも新鮮に感じ、十分に探索を満喫出来た。

そして、その廃墟を一回りすると、

どうもありがとうございました!

と深々とお辞儀された。

何故か凄く好印象だったので、友人が、

この後、予定無いのなら、何処かでお茶でも飲まない?

と誘う。

すると、これまた即答でOKの返事が貰えた。

そそくさと、俺達は彼女達を連れて車の方へと歩いた。

雨は既に小降りになっていた。

車には俺達が前の席、彼女達は後部座席に乗ってもらった。

車が走り出して、先程の廃墟の話で盛り上がっていると俺の携帯が鳴った。

出てみると、いつもの霊能者Aさんだつた。

Aさんから電話が掛かってくるのは俺が何かやらかした時と相場が決まっていた。

恐る恐る、もしもし?

と話すと、そこからAさんの怒涛の口撃が始まる。

今、何処ですか?と聞かれ

確か分ってるんだよね?と言うと

はい。分ってます、と返された。

楽しかったですか?心霊スポットは?

はい。まあ、それなりに。

霊は現れましたか?

いや、それは・・・・現れませんでした。

そう答えた時、Aさんが意外な言葉を言った。

何言ってるんですか?今も一緒に居るじゃないですか!

そう言われて、俺はハッとした。

確かに思い当たることがあったからだ。

今、車の後部座席に乗っている女の子達は、一帯どうやって、こんな山奥の

廃墟まで来たというのか?

彼女達が乗ってきたのなら車が在るはずだった。

しかし、車は見当たらなかった。

歩いてこれる場所ではない事は明らかだった。

しかも、あんな雨の中を・・・・・。

俺は恐る恐るAさんに聞いた。

もしかして、今車に乗せてるのが、そうなの?と。

すると、

はい。そうじゃなかったら電話なんかする訳ないじゃないですか?

そして、Aさんはこう続けた。

早く車停めてください。間違いなく事故りますよ!

そう言われ、友人の方を見ると、何故か目が合った。

そして、俺が手で合図すると、友人は思いっきりブレーキを踏んだ。

車は少し車体を斜めにして停まった。

そして、急いで車から飛び出しながら後部座席を見ると、先程の彼女達が

相変わらず姿勢良く座っていた。

しかし、その姿は、先程の明るい女の子達というものではなくなっており、

薄汚れた白いワンピースに痩せ細った顔。

明らかに人間とは思えなかった。

俺達は、そのまま車から少し離れた場所で、車の様子を窺っていたが、しばらく

すると、彼女達は、口惜しそうな顔をしながら、スーッと消えていった。

それを見て、俺は電話の向こうのAさんに聞いてみた。

あのさ。消えちゃったけど、もう大丈夫なのかな?

すると、Aさんは、

まあ大丈夫じゃないですか?

護符も身に付けてるんだし。

まあ、気をつけて帰ってください。

あっ、それと今回の謝礼は、後日話し合いということで!

それだけ言うと、電話は切れた。

その後、俺達は車に戻り、出来るだけ安全運転で帰路についた。

その道すがら、友人に聞いてみた。

あのさ、何故、俺が目配せした時、目が合ったの?と。

すると、友人が言うには、彼女達の姿が、どの角度から見てもルームミラーに

映らなかったのだという。

その後、話し合いの結果、Aさんに大量のケーキを奢らされた事は

言うまでもない。


  


Posted by 細田塗料株式会社 at 16:16Comments(8)

2017年05月27日

そのスナックに客が来ない訳

サインディスプレイ部  営業のKです。

皆様、お久しぶりです。

来週は、いよいよ金沢市最大のイベントである

百万石祭りが開催されます。

という、金沢市の広報の回し者のような事を

書いてますが、私は勿論、見に行きませんけどね。

だって、そんな暇があったら、怖くない話を

書いていたいからです(キッパリ)

まあ、偉そうな事を言っておきながら、なかなか更新

出来ていないのは、少し事情がございまして(こればっかり)

ちなみに、今日、会社の女の子の結婚が決まったという

話を聞いたので、すかさずメーカーからもらった

景品のTシャツをあげようとしたんですが、

拒否られました(涙)

ということで、怖くない話、スタートします。

それでは、どうぞ~!


これは俺が体験した話。

片町に俺の行きつけのスナックがある。

セット料金3000円で、ボトルを新たに入れたりしない限りは、

閉店まで飲んでいても、3000円ポッキリという安さである。

常連さん達も個性豊かな人達ばかりで、何回通っても飽きる事がない。

そんな店だから、毎週末にはついつい顔を出してしまう。

そして、その日も俺は週末の土曜日に、片町へと出掛けた。

これまた行きつけの串カツ屋でお腹を満たした後、そそくさと

その店に向かった。

勢い良くお店のドアを開け、

こんばんは~

と言うが、お店のママさんと従業員のお姉さんは、何やら浮かぬ顔を

していた。

一応、俺に気付くと、

あらあら!

と対応してくれたが、やはり顔が暗い。

どうかしたの?

と聞くと、今週は何故かお客さんが1人も来ないのだという。

ということは、もしかして俺が今週最初の客?

と聞くと、

そうなのよ。

と吐き捨てるように返してきた。

確かに、いつもは少なくとも2~3人は居る客が、その日は1人も居ない。

不思議な事もあるもんだね?

と言うと、ママさんが言い難そうにこう言った。

実はね。毎年、こういう事が起こるの。

それも決まって今頃なんだけどね。

俺は作ってもらった水割りを口にしながら、うんうん、と興味深々に聞いた。

昔、この店に来てたお客さんなんだけどね。

Kさんが来るようになる、ずっと前のことなんだけど・・・・。

そのお客さんっていうのが、かなり我侭な方で、お店で私達が他の

お客さんと話してると、それだけで機嫌が悪くなるっていう・・・・。

だから、お店としても少し敬遠してたお客さんになるんだけど、

そのお客さんっていうのが、そういう空気が読めないっていうか。

で、ある時、他のお客さんが、その人にはっきり言ったのよ。

あんただけの店じゃないんだから・・・・って。

それから、しばらくは、そのお客さんは来なくなったんだけど、

ある日、お店に電話が掛かってきて・・・・。

明日は貸切で飲みたいから、お店空けといて・・・・って。

そんなの困ります、つていう間もなく、電話が切れちゃって。

で、翌日、しょうがなく貸切にして、そのお客さんを待ってたんだけど、

結局、お店には来なかったの。

で、その後かな。

そのお客さんが、お店に向かう途中、事故で亡くなったって聞いたのは・・・。

そんな事があってから、毎年この時期になると、お客さんが寄り付かない

日が続くようになって。

もしかしたら、そのお客さんが、そうさせてるのかな、つて思ったりしてね。

そう言われて俺はこう返した。

もしかして、そのお客さんって、いつも一番右隅に座ってなかった?

すると、2人の顔が少し引きつるのが分った。

どうしてわかるの?

と泣きそうな顔で聞いてくるママさん達に、俺はつい悪戯心が顔を出してしまう。

俺が右端の席と言ったのは、ママさんがチラッチラッとそちらの方を見ながら

話していたのに気付いたからなのだが・・・。

ただ、確かにお店全体の空気が淀んでいるのは事実であり、お店の照明も

いつもより暗く感じたのは事実だった。

俺は、水割りを一気に飲み干し、更に追い討ちをかけようとした。

その時・・・・。

突然、お店のドアがドンドンと大きな音で叩かれた。

俺達3人は、思わずビクッとなってしまう。

今の何?

そう聞く俺に

・・・・・・と無言で固まっているママさん達。

すると、再び、ドンドンドンとドアが叩かれる。

固まっているママさん達に代わって俺が

は~い!どうぞ~!

と声を掛けるが、ドアが開く気配はなかった。

すると、ドアの向こうから低い声が聞こえてくる。

ごめん。遅れて・・・・・。

俺はママの顔を見た。

ママさんの顔は更に恐怖で固まっている。

死んだお客さんの声?

と尋ねた俺に、ママさんはただ黙ってうなづく。

俺は、それを見て、ドアに向かってこう言った。

あなたは、もう死んでるんですよ。

死んだものが、こんな所に来ちゃ駄目でしょ?

だから、もう帰りなさい。

と優しく強い口調で言った。

一旦、静まり返る店内。

しかし、しばらくすると、再び、ドアが叩かれる。

今度は怒りに任せたような叩き方で!

俺は、ママさんに

塩、ありますか?

と聞くと、アジ塩なら有ると言う。

まあ、無いよりましか、と思い、渡されたアジ塩をドアに振りかけた。

すると、ドアを叩く音が少し弱まった。

しかし、そり代わりに、ドアの向こうから男性の荒い息づかいが聞こえる。

たぶん、お店に入っては来れないと思うけど・・・・。

という俺に、

じゃあ、どうやってお店閉めて帰れっていうの?

と当然の言葉が返ってきた。

そこで、俺は、携帯を取り出して、同じ片町にある、別の店に電話をかけた。

それからも、ずっとドアを叩く音、そして荒い息づかいが聞こえていたが、

電話をしてから、10分後、突然、お店のドアが開いた。

そこには、俺が電話で呼んだ一人の男が立っていた。

呆然とするママさん達、そして意味がわからないという顔で立っている1人の男。

実は、以前、Aさんと片町に飲みにいった時、Aさんに言われた事があった。

たとえ幽霊といえども、苦手な人間っているんですよ。

だって、もともと人間だったんですから・・・・と。

そして、その時に、Aさんから、霊に嫌われるタイプの代表として太鼓判

を押されたのが、その男だった。

Aさんの見立て通り、先程の男の霊も、彼が苦手だったということだ。

その後、彼に水割りをごちそうして、そのまま閉店まで居てもらった。

カラオケやらロックやらと、空き放題に飲まれて、高くついてしまったのだが。

その後、そのスナックには、客が来ない日は無くなったらしい。


  


Posted by 細田塗料株式会社 at 18:18Comments(8)

2017年05月24日

その坂道を通ってはいけない!

サインディスプレイ部 営業のKです。

少し事情がありまして、怖くない話のアップが

滞ってしまいがちです。

にもかかわらず、相変わらず沢山の方が読みに来て

頂いておりまして、本当に感謝の極みです。

ちなみに、動画サイトに怖い話の朗読をアップするという

企みも、事情がありまして、中止となりました。

それから、ウチの娘は今日、教科書を全て忘れ、

お弁当だけ持って高校へ行きました。

あっ、ちなみにお弁当の箸も忘れましたね。

手掴みで食べるんだろうか?(笑)

ということで、短めですが1話アップさせて頂きます。

それでは、どうぞ~!



これは霊感が強い友人から聞いた話。

地名は伏せるが・・・・。

◎町にある大橋を◎町方面に向かい、橋を過ぎてすぐ左に曲がると

そこからはお寺が連なった坂道になる。

その友人は、寺町に住んでおり、いつも片町へ出かける際には

その道を使っていた。

しかし、ある頃を境にして、その道を全く使わなくなった。

どうやら、その頃になると彼女の霊感が覚醒し始めたらしく、

その道を使うと嫌なものを見てしまうからなのだという。

嫌なもの。

それは霊に他ならない。

あまり知られていないかもしれないが、寺町を含むその地域はお寺

が多く建てられており、金沢市随一の神聖な場所であると同時に

昔から心霊現象や霊の目撃が多い場所だ。

お寺というところは、亡くなった方のお墓を護るためのもの。

それゆえ、霊が多く目撃されても仕方ないのかもしれないが。

ただし、件の坂道は少し異常なのである。

彼女の話では、その坂道を歩いていると、まるで亡者が道を埋め尽くす

様に溢れているそうだ。

そして、霊が見えるという事がわかるのか、彼女がその道を通ると、

その道に溢れた亡者達が一斉に彼女に群がってくるのだそうだ。

そして、彼女に手を伸ばして、何かを頼むような素振りをする。

それが、その道を通る度に同じことが起こると、さすがの彼女も

恐ろしくなり、その道を避けるようになってしまったのである。

実際、片町で飲む機会が有った時、俺もその道を通ろうとした。

しかし、昼でも暗いその坂道は夜ともなると、異様な雰囲気を漂わせる。

その一帯だけ、明らかに空気が違って見えた。

暗いという言葉では到底説明出来ないような淀んだ空気。

そして、その坂道を通るのを拒むかのような視線と息苦しさを感じた。

実は、その時は、霊自体は見る事はなかった。

だが、その圧倒されるような威圧感に、俺はその道を通ることが

出来なかった。

そして、その後、ある機会に霊能者のAさんに聞いてみた。

すると、こう返してきた。

は?

まだ、そんな処に行ったりしてるんですか?

馬鹿じゃないんですか?

アソコは地縛霊が沢山いるんですよ。

それこそ、道に溢れんばかりの霊達が蠢いている場所なんです。

だから、その怖さを知ってる人は絶対に通りませんよ。

もしも、また懲りずにあの場所に行ったら、間違いなく数多の

霊達に憑りつかれて呪い殺されますよ。

あそこを通って良いのは、地元の住人の方か、あの土地に縁の

ある人だけです。

Kさんは地元住民ですか?

それともあの土地に縁のある方なんですか?

そう一方的に言われた後、真面目な顔でこう言われた。

あそこに行って憑りつかれたら、私なんかでは絶対に力に

なれませんから。

逆に私が憑り殺されます!と。

それ以後は、あの坂道には二度と近づいてはいない。

この坂道は今も金沢市に実在している。
  


Posted by 細田塗料株式会社 at 20:16Comments(9)

2017年05月22日

行きつけの料理旅館で・・・。

皆様、こんばんは。

サインディスプレイ部  営業のKです。

いつも沢山のコメント、ありがとうございます。

興味深く読ませて頂いております。

小躍りして喜んでおります。

ちなみに、基本的にコメントに返信しないのは、

ある方のアドバイスがありまして・・・・。

つまり、こういう実話をこれだけの量、書いていると

書いている時には、間違いなく何かが近くに来ている

との事であり、私がコメントに返信してしまうとマズイ

らしいです。

つまり来ている何かを伝染させてしまうかもしれないと。

万が一にもそういう事にならないように、という趣旨で

コメントへの返信を停止しております。

以前はきちんと返信してたんですけどね。

本当に安全な話しかアップしてないつもりなんですけどね。

だから、ブログを読んで頂いたり、コメントを頂く分には

全く問題ありませんので・・・・多分(汗)

それでは、当たり障りの無い話を今夜も

アップさせて頂きます。

どうぞ~!


これは俺が体験した話である。

場所こそ詳しくは書かないが、能登半島に我が家のお気に入りの

料理旅館がある。

料理旅館というだけあって、その旅館は料理がとても美味しい。

しかも旬の海の幸、山の幸がこれでもか、というくらいに

出てくる。

普通に考えれば食べきれる量ではないのだが、その美味しさゆえ、

全て完食出来てしまう。

そんな旅館だから、1年に何度も訪れるのを楽しみにしている。

で、今回話すのは料理の話ではない。

俺がその旅館を楽しみにしているのはもう1つ別の理由がある。

それは家族にも内緒なのだが・・・。

俺は温泉などに行く時は必ず早い時間にチェックインする。

何故かといえば、一番風呂に入れるから。

まだ誰も入っていない温泉は整然と風呂桶が並び、お湯も澄んでいて

格別であり、それだけでも早くチェックインする価値がある。

ただ、俺が特にその旅館で一番風呂に拘るのは少し理由がある。

確か、最初にその旅館を訪れた時も一番風呂だったと思う。

決して広くはないが、全面ガラス貼りの開放的な空間。

更に露天風呂もあり、まるで森の中で、1人で温泉を独り占め

している気分になる。

温度も熱過ぎず完璧だった。

俺はその時も露天風呂で1人湯に浸かりウトウトしていた。

そして、これ以上入っていると湯当たりしてしまう、と思い、内湯へと

移動した。

すると、そこには1人のお年寄りが湯船に浸かっていた。

頭に髪の毛は無く、中肉中背といった感じだった。

いつもなら他人と一緒に風呂に入るのは好きではない俺なのだが、

その時は何故か一緒に入ろうかな、という気持ちになった。

自分でも不思議だったのだが、それはそのお年寄りの容姿や

穏やかな顔にとても癒されたからかもしれない。

俺は、ニコニコと風呂に浸かっているお年寄りに迷惑にならないように

ゆっくり静かに風呂へと入った。

お風呂の湯気のせいか、そこはまるで桃源郷にでもいるような感じで

そこにいるだけで幻想的な感覚が心を癒してくれる。

すると、そのお年寄りが声を掛けてきた。

どちらからですか?

普段は、そういう問いかけにも、あまり答えたくはない俺が、

その時は、ペラペラと聞かれてもいない事まで話してしまう。

すると、そのお年よりは

そうですか。

それは素敵なご家族です。

子の土地は昔から神が住んでいる土地なんですよ。

だから・・・

という感じで、それ以後は、その土地に関する歴史とか伝承などを

ユーモアたっぷりに話してくれた。

それも、不思議と鬱陶しく感じる事はなく、俺は、なるほと、とか

そうなんですね、といった感じで相づちを打ちながら聞き入ってしまう。

そして、一区切り話が終わると、そのお年よりは

それじゃ、私は先にあがらせてもらいますね。

また会えると良いですね。

そう言うと、浴室から脱衣所の方へと入っていった。

俺は、何故かまだ話し足りない気分になり、風呂からあがり、

脱衣所へと入る。

しかし、先程のお年寄りの姿はもうそこにはいなかった。

確かお年寄りが脱衣所に入ってから、まだ30秒も経っていない。

何故いないんだ?

俺は不思議に思ったが、まあ、どうせ俺と同じ宿泊客だろうから、

また夕食の時にでも会えるだろ。

そう思い、そそくさと服を着て部屋へと戻った。

部屋に戻ると、

この辺を探検してきます!

という書置きを残して妻と娘は居なくなっていた。

俺は温泉にはいったせいもあり、そのまま爆睡してしまう。

いつもの眠りとは違う深くそして幸せな気分で眠ることが出来た。

そして、俺は、探検?から帰ってきた妻と娘の

もうすぐ夕ごはんの時間だよ~

という言葉で起こされた。

疲れやストレスが一気に解消されたような目覚めだった。

その後、夕食の時間になり、食事場所に指定されている場所へ

向かった。

その部屋に入ると、俺は真っ先に先度風呂で話したお年寄りを探したが

結局、その姿は夕食が終わっても見つける事が出来なかった。

その後、俺はそのお年寄りに会いたくて、時間をずらしては風呂へと

出掛けた。

しかし、やはりその姿は見つける事が出来なかった。

そして、朝になり、美味しい朝食を食べた後、俺達家族は、その

料理旅館を後にした。

そして、それから数ヵ月後、再び、その温泉を訪れた。

その頃になると、もう、あのお年寄りの事は頭から消えていた。

そして、いつも通り、早めのチェックインの後、すぐに風呂へと

向かった。

風呂には誰もおらず、俺はゆっくりと風呂を独占し、少しウトウトしてしまう。

そして、目を開けると、他の誰かが風呂に入っていた。

よく見ると、前回出会ったお年寄りだった。

そのお年よりは、驚く事に俺の名前を覚えていてくれた。

そして、俺が話した家族の事もしっかり覚えているようで、

娘さんの成績あがりましたか?とか

奥さんの病気の具合は如何ですか?

と聞いてくれた。

俺は、その数ヶ月間にあった事を沢山話した。

そして、悩みも相談してみた。

すると、そのお年よりは、穏やかな口調で、過去に自分が体験した

事例に例えてアドバイスしてくれた。

その後、お互いに背中を流し合ったりしながら、癒される時間は過ぎていく。

そして、そのお年寄りが、

それでは私はお先に・・・

と言ったので、俺は

また会えますかね?

と返した。

すると、にっこり笑って、

Kさんが私なんかに会いたいと思ってくれるのなら、必ず会えると

思いますよ。

そう言って、脱衣所へと消えていった。

しかし、もうその時は、脱衣所へ行き、その姿を探す事はしなかった。

俺には、そのお年寄りが何者なのか、ということがうっすらと判っていたから。

それからも、数ヶ月に1度は必ず、その温泉旅館を訪れる。

すると、必ず、そのお年よりは風呂で待っていてくれる。

そして、色々な話を聞いてはアドバイスをしてくれる。

俺は、今後もずっとその温泉旅館を訪れ続けるだろう。


  


Posted by 細田塗料株式会社 at 20:58Comments(8)

2017年05月20日

屋上へのぼってはいけない!

サインディスプレイ部 営業のKです。

いや~、こちら金沢も暑いです。

ところで、ブログをお読み頂いている読者様から、こんなものを

頂きました。




怖い話を書くときに、霊障が起きないようにと、フランキンセンスの

お香とお香立てを送ってくださいました。

なんか、心安らぐ香りでとても癒されました。

部屋の中が浄化されていくように感じました。

大阪市のヤマダ様、本当にありがとうございました。

尚、お気持ちは本当に嬉しいのですが、こんなブログを

お読み頂いているだけで、感謝の極み・・ですので、

お心遣いは、無用です。本当に。

間違っても、霊障を抑える効果のある、フェラーリやポルシェ、

ロレックスなどをお送り頂かない様にお願い致します。

あっ、でも最近、車の調子が悪いので、特に霊障に効果の高い

新型シビックタイプRがあると便利かもしれ・・・・・・・・嘘です。

まあ、冗談はさておきまして、今日は怖くない話を

1話アップさせて頂きます。

本当に怖くありませんので、老若男女、お子様も含め、

お楽しみ頂ける内容となっております。

それでは、どうぞ~!



知り合いの霊能者にAさんという女性がいる。

俺が書く話にも何度も登場しているから、まあ性格的な所は

周知の通りだ。

はっきり言って美人だしスタイルも良いし、頭も切れる。

なのに、彼氏が居ないのは多分その口の悪さに所以しているの

かもしれない。

元々は、所属バンドこそ違えど、同じ音楽を趣味とする者同士として

知り合ったのだが、最近ではバンドの付き合いというよりも、霊的な

付き合い?の方が圧倒的に多くなってしまった。

いつも

私はKさんのお抱え退魔師じゃないんですけど・・・

とか

私の事、便利屋か何かと勘違いしてませんか?

とか

これだけ私にお世話になってるんですから、普通に考えれば、

お盆と暮れの贈り物は欠かさないと思うんですけど一度も貰った

事ないですよね?

あっ、もしも何かくれるのなら、安い物は要らないですよ。

そうですね。旅行券10万円とか、ブランド品とか、あっ、何なら

車が古くなってきたので、車でも良いです。

そうそう、車にしましょう!

など、好き勝手言ってくれるのだが、忙しいとか、言いながらも

いつも助けてもらってるのは事実なので、きっと根は良い人なのだろう。

そういえば、Aさんと知り合って間もない頃、こんな事があった。

その頃、俺はAさんと知り合ったせいか、やたらと霊が見えるように

なっていた。

Aさん曰く、

最初の頃は霊と人間の区別がつかないかもしれませんけど、慣れてくれば

判別がつく様になりますから・・・・。

だから、それまでは絶対に無理はしない方が良いですよ。

という事だった。

確かにAさんの言うとおり、街中を歩いていても、霊体と人間の区別を

つけるのは容易ではなく、それくらい霊体も人間と変わらない要旨

や動きをしていた。

それが楽しいといえば、語弊があるかもしれないが、俺は、霊が再び

見えるようになった事に舞い上がっていたのかもしれない。

で、その日、俺は中学時代の同窓会を当時の教室を使って

行うという企画のため、幹事の友人と一緒に、卒業した

中学校を訪れていた。

目的は、学校側に頼んで、その企画の許可を貰うこと。

しかし、学校に着くと、肝心の校長が不在であり、じきに戻るとの

事だったので、待たせてもらう事にした。

しかし、久しぶりに訪問した、かつての学び舎は、懐かしさで満ちており

俺は1人で学校の中を散策することにした。

目に入って来る物全てが、当時のままであり、俺はまるで中学時代に

戻ったかのような気分に浸っていた。

1階~4階まで順番に見て回ると、屋上へと続く階段が目に入った。

そういえば、当時はよく屋上で弁当を食べたりしてたよなぁ・・・

そう思うと足は自然に屋上への階段を上っていた。

階段を上りきり、重い鉄製の扉を開けると、光が一気に差し込んだ。

空は快晴であり、目の前には、当時と寸分変わりない屋上の景色が

広がっていた。

俺は嬉しくなって、屋上の金網フェンスに沿って歩き出した。

そういえば、此処で友達とボール遊びしたな~

とか

ここで友達の告白のお手伝いをしたな~

とか考えていると、凄く嬉しい気分になった。

で、そのままフェンス沿いに進んでいくと、少し向こうに誰かがぼんやりと

フェンスの横に立ち、外を見ていた。

近づいていくと、それが1人の女性だと分かった。

中学生ではなく、大人の女性・・・・。

もしかして、この学校の先生なのかも?

そう思い、俺はその女性に声を掛けた。

こんにちは。良い天気ですね。この学校の先生ですか?

怪しまれないように、出来るだけ明るい声で。

すると、その女性は、こちらへ振り向き、軽く会釈してくれた。

そして、いえ、違うんです。うーん。この学校の卒業生なんですよ。

なんか久しぶりに来たら懐かしくなってしまって・・・。

そう返されたので、ついつい悪い癖が出てしまい、その女性と話し込んでしまう。

明るく元気な女性で、屈託のない笑顔が素敵だった。

そして、お互いに当時の中学時代の話で盛り上がった。

冗談交じりに話す俺に、その女性は、笑いながらも真剣に聞いてくれた。

凄く感じの良い女性だな~

そう思っていると、その女性がこう言った。

あっ、そういえば、知ってますか?

今は屋上から直接、体育館へ行けるようになってるんですよ!

そう言われたのだが、先程見て回った時には、そんなものは見えなかった。

だから、俺は、

それは在りえないでしょう(笑)

と返すと、その女性は、少し困った顔をして、

それじゃ、付いて来て下さいね。今から案内しますから(笑)

そう笑いながら言うと、そそくさと歩き出した。

俺は、半信半疑だったが、彼女の機嫌を損ねないように、急いでついて行く。

彼女の言っていたフェンスまで来ると、そこだけフェンスが途切れており、

そこから体育館へと続く細い道が出来ていた。

ウわっ、本当だ!凄い!

俺が驚いていると、彼女は、スタスタとその道を体育館の方へと歩き出す。

そして、

付いて来てくださいね。大丈夫ですから(笑)

と言った。

俺は屋上のフェンスを通り、その道の前に立った。

確かに道が続いているとはいえ、細い道であり、正直なところ、

こんな細い道を無事に渡れるのか?

と不安になっていた。

すると、前方を歩く彼女が、

早く早く~

と手招きする。

まあ、彼女が歩いてるんだから、大丈夫だよな!

と自分に言い聞かせ、俺は一歩踏み出そうとした。

その時、突然携帯が鳴った。

俺は慌てて携帯を見ると、Aさんからの電話だった。

もしもし?

すると、Aさんが電話の向こうで、立て続けに喋った。

もしもし、すみませんね。自殺の邪魔しちゃって。

ていうか、馬鹿ですか?

学習能力無いんですか?

無理はするな、って言いましたよね?

可愛い女性が相手だと、ホイホイ付いて行くんですね?

可愛い女性に見えるかもしれないけど、それ・・・悪霊ですよ!

そう言われて、俺は

え?悪霊って何のこと?

なんで電話してきたの?

というか、今、暇なの?

と頓珍漢な質問をしてしまう。

すると、電話の向こうから大きなため息が聞こえた後、こう続いた。

暇じゃないです。

忙しいんです。

だから、これ以上、仕事増やさないでくださいね。

いいですか?

Kさんの目の前にいる女は悪霊です。

そして、助けてあげようと思い、電話しました。

だから、1回しか言いませんから、よく聞いてくださいね。

今すぐ、そこからダッシュして、逃げてください。

後ろを振り返ってはいけません。

道は私が作りますから、Kさんは、とにかく前だけ見て・・・。

逃げることだけに集中してください。

あっ、それと完全に安全圏まで逃げ切るまでは携帯の通話は

切らないでくださいね。

助けられなくなりますから・・・・。

わかりましたか?

後ろ、振り向いたら死にますからね!

それじゃ、カウントしますよ。

イチ、二のサン!

そう言われ、俺は一気に反転し、そのまま階下へと扉へ向かった。

晴れていた空が急に曇り出すのがわかった。

俺は扉までたどり着くと、ドアを思いっきり引っ張った。

しかし、何故かビクともしない。

鍵が掛けられているのか?

そう思った時、カチャ、という音が聞こえた。

俺は、もう一度扉を引くと、重い扉は簡単に開いた。

急いで階段を降りる。

すると、目の前に先程の女性が立っていた。

その顔に先程の笑顔はなく、とても邪悪な顔に見えた。

そして、

一緒に死ぬの・・・

そう聞こえた時、何かうっすらとした白い光がその女を包みこんだ。

携帯から大きな声が聞こえる。

右に行って!

俺は言われるまま、階段を下りると右へと走る。

長い廊下を走っていると、廊下の窓の外を、その女の顔が並走する

ように付いてくる。

逃がさない~

すると、携帯の向こうから

本当にしつこい奴。えっと、今度は突き当たりの階段を下りて、そのまま

1階まで行って!

俺は息が切れて既にどれくらいの速度で走れているのか、判らなかったが

それでも可能な限り、全力で走る。

4階→3階→2階と降りていくと、急に携帯の向こうから大声が

聞こえた。

止まって!

俺は、言われるまま急停止し、息が切れたまま、階下を見た。

すると、そこには、あの女が立ち塞がっていた。

不気味な笑みを浮かべながら・・・・。

そして、ゆっくりと階段を上ってくる。

すると、携帯の向こうから、声が聞こえた。

逃がしてくれそうもないので、やってみますね。

もしも負けたら、Kさんも死ぬ事になるので、足しにはならないと思うけど

協力してくださいね。

簡単です。

目の前にいる女を睨みつけて、心の中で、消滅しろ、と強く念じるだけ。

いきますよ。

あっ、携帯を女の方へ向けてくださいね。

そう言われ、俺は持っている携帯を女の方へとかざし、俺も、その女の

消滅を強く願った。

すると、その女は、苦痛に満ちた顔になっていく。

そして、強く真っ白な光が、その女を包んでいく。

すると、その女は、

もうやめてくれ。もうしないから・・・・

と懇願した。

が、携帯の向こうからは、Aさんの冷たい声が聞こえる。

もう遅いよ!と。

そのまま、その女は強い光に消されるようにして居なくなった。

俺は携帯を耳に当てた。

あっ、もう大丈夫です。

それじゃ。

電話は一方的に切られた。

俺は、まだ呆然としていたが、改めてAさんの霊力というものを

認めざるを得なかった。

そして、良い人だな~

と感慨に耽っていると、メールが届いた。

そこに書かれていたのは、

請求書、◎◎◎のケーキ1年分・・・・と書かれていた。

やはり性格に問題は多少あるのかもしれない、と思い直した。

この中学は、今も金沢市内に当時のまま、実在している。
  


Posted by 細田塗料株式会社 at 11:55Comments(6)

2017年05月17日

ラインでの怪異!

サインディスプレイ部  営業のKです。

実は、自分には幽霊よりも、妖怪よりも、悪魔よりも

怖いモノがあります。

それは、カエル・・・です。

よく、トノサマガエルとかヒキガエルは無理だけど

アマガエルは可愛いでしょ?と言われるが、

とんでもない話である。

実は、幼い頃、家の近くの用水に落ちた事がある。

その頃は、家の周りにも田んぼが沢山あった。

だから、俺は農業用水に流されつつ、農業用水

をたらふく飲み、何とか助けてもらった。

しかし、俺が助けてもらったのは、用水の分岐にある

ゴミ除けネットに引っ掛かっていた時であった。

そこには、無数のカエルがネットにまとわりついていた。

そして、俺は無我夢中でネットにしがみついていた。

そのお陰で命は助かったのだが、それ以来、

カエルを見ると、

蛇に睨まれたカエル状態になってしまう。

カエルのいる部屋、と幽霊のいる部屋の

どちらかに入れ、と言われれば即答で

幽霊の部屋に入る自信がある(キッパリ)

という、くだらない話を前置きしながら

今夜も視力・・・ではなく、死力を振り絞り

怖くない話、一話アップします。

それでは、どうぞ~!


これは俺が現在進行形で体験している話である。

LINE(以下、ライン)というものがある。

メールよりも簡単に、直感的に利用でき、グループ作成して、

やり取りしたり、メッセージを送った相手が、自分のメッセージ

を開封し、読んだかどうかも分るので、最近ではメールよりも

ラインを利用している人が多いのかもしれない。

かくゆう俺も、その1人であり、仕事やプライベートのやり取りで

ラインは必要不可欠なものになっている。

そして、ラインの中には、無料で相手と通話が出来る機能もあり、

そのライン電話を利用するケースも増えている。

そして、実は今から10日ほど前に、俺は単なる画面の押し間違い

から、在り得ない相手にライン電話をかけてしまった。

その相手というのは、大学時代の友人であり、一番仲が良かった

相手である。

その相手に、俺は間違ってライン電話の発信ボタンを押してしまった。

すぐに気付き、通話終了のボタンを押した。

正直なところ、その時は、自分自身でもかなり焦ってしまった。

何故焦ってしまったか、といえば、その友人は昨年、病気で

この世を去っていたからである。

しかし、その直後、とんでもない事が起きる。

その友人からラインのメッセージが送られてきたからだ。

もしかして、カタナに乗ってたK君?

メッセージはこんな感じだった。

驚いた俺は、もう一度、記憶を辿った。

そして、念のため、別の友人に電話して、それとなく、その友人の話

をしてみる。

すると、話は、その友人の葬儀の時の話になってしまう。

やはり、昨年亡くなったのは、俺の記憶違いではなかった。

亡くなった友人からのラインが少し嬉しくもあったが、やはり

気味悪くもあり、俺はメッセージを返すことなく、そのまま

忘れようとした。

しかし、それ以後、その友人からは、毎日、ラインのメッセージが

届くようになる。

懐かしいな。とか

元気にしてるか?とか

至って普通の内容である。

しかし、やはり死んだ友人からのラインというのは、気持ちの良い

ものではなく、俺は悩んだ末に、その友人をブロックする事にした。

これで、もうメッセージが来る事はないだろう。

そう思っていた。

しかし、翌日からも、ラインのメッセージは俺に届き続けた。

どうして、メッセージを返してくれないんだ?

今度、久しぶりに会いたいな!

そして、そこには、俺と、その友人しか知る筈のない事柄まで

書き込まれている。

最初、他人が成りすましているのかとも思ったが、そうではなかった。

そして、ブロックしても、メッセージが届く、という事が在り得るのか?

そして、一番最近のメッセージでは、今度お前のところに行くよ!

そう書かれていた。

そして、それからはメッセージは来なくなった。

だが、そのかわりに、毎日、何度もライン電話が掛かってくる。

そして、そこにはブロックした筈の、死んだ友人の名前がはっきりと

表示されている。

毎回、電話がかかってくるたびに、いっそ電話に出てみようか・・・

そう思ってしまう自分がいる。

しかし、きっと、その電話に出てしまったら、恐ろしい事が起こる。

そんな気がして、電話には出ていない。

きっと、明日も、その友人からのライン電話がかかるのだろう。

そして、俺は、電話に出てあげよう、と思う気持ちを抑えられる

のだろうか?

この現象は、今も現在進行形で続いている。


  


Posted by 細田塗料株式会社 at 23:20Comments(9)

2017年05月16日

新聞配達の音が2回聞こえる話

サインディスプレイ部 営業のKです。

やはりネットの力というのは凄いですね。

コメント欄で、CBCラジオの北野誠さんの番組でも、

拙いプログの話が取り上げられたというのを

知らされました。

ちなみに、昨日は、東京のテレビ制作会社から

取材の電話もあったそうで・・・・。

今日、仕事で回った客先でも、

いゃー、凄い事になってるね~

と言われてしまい、支離滅裂な返答しか

出来ませんでした。

本当にありがたい話です(涙)

やはり、娘に朗読させて、効果音をプラスして

Youtubeにアップして、広告料で優雅な生活を・・・・。

という夢が再燃してしまいます(笑)

まあ、娘が、すぐ怖がって泣くので、無理なんですけどね(泣)

ということで、1話、アップします。

これは、本当に本当に怖くない話だと思います。

それでは、どうぞ~!


これは友人が体験した話である。

その友人というのは、いわゆる水商売をしており、いつも夕方から

お店を開き、早い時でも午前1時、遅い時には午前3時~4時に

帰宅するのだという。

そして、ある日の事、彼は帰宅するのが午前3時を回ってしまう。

その時は何故か、そのまま寝る気分でもなかったらしく、彼は

2階にある自分の部屋で家族を起こさない様に気を付けながら

部屋の電気を点けたまま読書に耽っていた。

そして、ちょうど午前4時を回った頃だった。

彼の耳に新聞配達のバイクの音と、郵便受けに新聞を入れる様な

音が聞こえた。

今日の新聞配達はやけに早いな?

と思いながら、そのまま読書を続けていた。

すると、それから30分位経過した午前4時30分頃に再び

バイクの音がして、郵便受けに新聞を入れる様な音が聞こえた。

さすがの彼も

あれ?なんで?

と思い、静かに階段を下りて1階へ行き、そのまま玄関へと

向かった。

すると、そこには郵便受けに入れられた新聞が1部だけ見えた。

おかしいな?

確かに新聞配達が2回来たような気がしたんだが・・・・。

彼は郵便受けの下や回りもくまなく探してみたのだが、やはり

新聞は1部しか入っていない。

だが、ほぼ徹夜状態だったので、

きっと聞き間違いだろう・・・・

と自分に言い聞かせ、そのままベッドに入った。

しかし、彼はすぐに家族に起こされてしまう。

時計を見ると、時刻は午前7時を回っており、妻や子供が新聞を

持ってきて、ギャーギャーと騒いでいる。

彼はしょうがなく、ベッドから起きて、家族のいる1階のリビングへと

向かった。

そこで、妻や子供が騒いでいる理由が分った。

どうやら新聞がベッタリと濡れているのである。

その日は晴れであり、昨日も雨など降ってはいなかった。

しかし、彼が確認すると、確かに新聞は部分的にベッタリと濡れており

無理にページを捲ろうとすると、破れてしまう程だった。

仕事や学校がある妻や子供は、彼に対して新聞配達所にクレームの

電話を入れるように言い残して、それぞれ出かけていった。

1人残された彼は、しょうがなく、新聞配達所に電話して、

至って普通の口調で、新聞が濡れていた、というクレームを

伝えた。

彼の頭の中では、こんなクレームを言ったってしょうがないだろ?

という感覚しかなかったのだが、予想外に、電話の相手は

まるで思い当たる節が在るかのように、平謝りで対応した。

彼は、以後気をつけてくださいね、とだけ告げると、そのまま電話

を切った。

それから、彼はリビングでボーっとしていると、正午近くになり

玄関のチャイムが鳴った。

インターホン越しに対応すると、どうやら新聞配達所の人間のようだ。

彼は眠い目を擦りながら玄関へと向かい、ドアを開けた。

すると、年配の男性が、1人立っていた。

聞くと、新聞配達所の店主なのだという。

そこで、再び、謝罪され、お詫びの品まで渡された。

彼は、さすがに申し訳なく思い、

今後、気をつけてくれれば良いだけですから・・・。

だから、お詫びの品なんて必要ないですよ!

と優しい口調で言った。

すると、店主が、

ちょっと良いですか?

といい、新聞が入っていた郵便受けをじっくりと観察しだした。

そして、

やっぱりか・・・

そう言った。

そう言われ、さすがに気になってしまい、彼は

何が、やっぱり・・・・なんですか?

と聞いてみた。

すると、その店主は、彼を玄関の外へと連れ出し、郵便受けを

指差した。

そして、こう言った。

最近、頻発してるんです。

郵便受けが濡れてるんですよ。

あっ、いや、お客さんが悪いとか、疑ってるとか言ってる訳では

ないんです。

ただね・・・・

お客さん、もしかして、新聞配達のバイク、2回来ませんでしたか?

そう言われ、彼は、早朝に聞いたバイクの音の事を話した。

すると、店主の顔色が一瞬、こわばったかと思うと、そのまま

口を閉ざしてしまう。

だから、彼は、こう返した。

新聞配達の音は2回聞こえましたけど、それが何か?

すると、店主は、無理に笑顔をつくり、こう言った。

いえ、何でもないんですよ。

気にしないでください。

そして、出来る事なら忘れてください。

間違っても、2回来る新聞配達に興味など持たれないように・・・・

それだけ言うと、店主は、再び頭を下げて、そのまま帰っていった。

彼は、もっと詳しく話を聞きたかったのだが、それは難しい、と

感じた。

ただ、興味を持つな、と言われてしまうと、逆に興味が沸いてしまう。

だから、彼は、その日からずっと新聞配達の音が聞こえるのを

待つようになってしまう。

そして、数日が経過した時、彼には判ったことがあった。

新聞配達のバイクの音が2回聞こえるのは、決まって木曜日の朝だということ。

そして、木曜日の新聞は、いつもベッタリと濡れているのである。

そして、その頃になると、彼の好奇心は頂点へと達しており、どうしても

2回来る新聞配達の姿を見てみたくなってしまう。

そこで、木曜日は、早めにお店を閉めて帰宅し、そのまま少し仮眠をとった。

そして、午前3時に目を覚ますと、そのまま2階の部屋でバイクの音が

するのを待った。

そして、午前4時。

間違いなくバイクの音が聞こえてきた。

50ccのカブなのだろうか。

それらしいバイクが走ってきて、彼の家の前に停まる。

彼は、慌てて2階の部屋のカーテンを捲り、その動きを観察した。

だが、その動きは至って自然であり、郵便受けに新聞を入れるような

音が聞こえたと思ったら、そのまま普通にバイクに乗り、そのまま

バイクは、その場から走り去ってしまう。

うーん。普通すぎるな。

彼はそう思いながら、再び、耳を済ませてバイクの音が聞こえるのを

待った。

すると、午前4時30分を少し過ぎた頃、再びバイクの音が聞こえた。

彼は例によって、2階からその動きを観察する。

だが、その動きも、至って普通であり自然なものだった。

そして、バイクが立ち去ると、彼は急いで1階へと降り、玄関へと

向かう。

すると、そこには郵便受けに入れられた新聞が1部だけ見えた。

手にとって確認すると、やはりベッタリと濡れていた。

そこで彼は考えた。

やはり郵便受けで待っていないと、どちらが犯人なのか、

判断しようがない。

それで、その翌週の水曜日もお店を早く閉めて帰宅し、仮眠の後、

バイクの音が聞こえるのを待った。

しかも、今度は、玄関に陣取り、あわよくば犯人を捕まえようと、

意気込んでいた。

そして、時間が経過し、またしても午前4時ピッタリにバイクの音が

聞こえてきた。

彼は身構えた。

手には木製バットを持っていた。

何が彼を熱くさせるのかは彼自身判らなかったが、正義感に駆られて

いたのは事実なのだろう。

バイクが家の前に停まる。

そして、バイクから降り、歩いて郵便ポストの方へと近づいて来る足音

が聞こえた。

彼は息を殺して待ち構えていた。

郵便ポストの扉が開く。

そして、そこから、突然、細く長い手が伸びてきて、郵便ポストの中を

まさぐるかのように動く。

それは、どう考えても人間の手の動きではなかった。

手がベットリと濡れているのか、その手が動くたびに、ビチャビチャと

嫌な音がした。

彼は身動きすら出来なかった。

それどころか、悲鳴を上げないように我慢するのがやっとだった。

長い手が、郵便ペストの中をまさぐり終わると、手は郵便ポストから

引き抜かれた。

彼は、ふーっと小さく息をした。

しかし、バイクが走り去っていく音はおろか、郵便ポストから離れていく

足音すら聞こえない。

彼は、口に手を当てた状態で、おもむろに顔を上げた。

すると、そこには、郵便ポストからこちらを覗く二つの目が見えた。

外にいる男が、郵便ポストの隙間から、彼を睨みつけていた。

彼は、思わず、ヒッと小さな声を出してしまう。

今にも外に居る何者かがドアを開けて中へ入って来る気がした。

そして、それと人間ではない、ということも十分理解出来た。

新聞配達所の店主の言うとおり、興味を持つべきではなかった。

玄関が間に存在しているとはいえ、外に居る異形のものと、自分が

とても近い距離に存在している事実が恐ろしくて仕方なかった。

だが、次の瞬間、郵便ポストと扉は静かにスーッと閉じられた。

そして、遠ざかっていく足音が聞こえた後、バイクの走り出す音が

聞こえ、そして、その音はどんどん小さくなり、聞こえなくなった。

彼は、緊張が一気に切れて、その場にへたり込んだ。

しばらくは放心状態で、その場に座っていた。

だが、その場にいる事が堪えられないくらい恐ろしかった。

それで彼は、自分を諭すように、ゆっくりと立ち上がり、2階へと

上がり、自分の部屋へと向かった。

自分の部屋に入ると、少し落ち着いた。

だが、先程見たモノは何なのか、という事はもう考えたくもなかった。

彼はしばらく、部屋の中で木製バットを握り締めたまま、

早く忘れろ!と自分に言い聞かせた。

そうしていると、少しずつではあるが、自分が落ち着きを取り戻してくる

のが判った。

すると、彼は、窓の鍵が掛かっているかどうか、ということが気になりだした。

なので、カーテンを開けて、鍵が閉まっているかを確認することにした。

窓に近づき、カーテンを開けた。

息が止まるかと思った。

恐怖で声は出なかった。

そこには、窓にベッタリと顔をつけて室内を覗き込んでいる男が

いた。

彼は、そのまま意識を失い、その場に倒れこんだ。

そして、朝になって、倒れているところを家族に発見された。

郵便受けに入れられていた新聞は、やはりベッタリと濡れていた。

それから、彼は、毎週木曜日には、自室ではなく、家族と一緒に

寝るようになったのだが、やはり、それでも怪異は続いたようで、

それから半年後には、その家から引っ越した。

自分も、たまに新聞配達の音が2階聞こえる事があるのだが、

彼のように確認はしていない。

もしも、皆さんの中で、新聞配達の音が複数回聞こえる方がいるのなら、

気を付けた方が良いのかもしれない。


  


Posted by 細田塗料株式会社 at 22:09Comments(11)

2017年05月14日

心霊現象に遭遇したら・・・・・。

サインディスプレイ部 営業のKです。

ねとらぼ様やYahoo様で、

会社の仕事用のブログなのに、怖い話ばかり書いてる

不思議なサイト、として紹介され、お恥ずかしい限りです。

なので、とりあえず仕事の話も1つ。

下記リンク先にて、細田塗料のネットショップを展開中です。

お買い得商品が山積み!

お買い物は是非、当社のネットショップで!

買って頂けると、小躍りして喜びます!

http://p-hosoda.com/

ということで、仕事の話も無事に終わりました。

(社長、頑張りましたよ~)

ところで、昨晩のアクセス数が、こんな感じです。



もう一生分の"運"を使い果たしたという感じですね。

きっともうすぐ死ぬのでしょう(泣)

ということで、かなり以前に書いて保留していた話を

アップさせて頂きます。

怖くはないですが・・・・。

それでは、どうぞ~!



過去に色んな人が色んな霊に遭遇した話を聞いたり、また自分自身も

そういう体験をしてきた。

で、つくづく思うのだが・・・。

幽霊と遭遇した場合は、

知らん振り、気気付かない振りが

一番良いと思われる。

幽霊も、自分が見えるとか聞こえる

というのがわかると、ついつい寄って

来るパターンが多いと思う。

自分の話を聞いて欲しい、姿を見て欲しい、退屈だから、ちょっと

イタズラしてみたい、

という欲求にかられるのは、元々人間なのだから、当然といえば当然である。

だから、そういう何かが見えたとしても出来る事なら、驚いたりせずにそのまま、

平静を装うのが一番良いと思っている。

勿論、至難の業である事は言うまでもないのだが・・・。

では、逆に、幽霊の方から、襲ってきたというパターンの場合だが・・・。

この場合は、逆に、怖いのを我慢して、睨み返したり、時には大声でどう喝する

くらいの勢いと強気が有った方が良いような気がする。

例えば、金縛りで、布団の上に乗ってきた場合などは、

何してんだよ!とか

バカヤロー!、などの強い口調で・・・

とにかく汚い言葉でも下品な言葉でも良いから、強い語気で臨むのが

良いのかもしれない。

まあ、金縛りの場合は、口調と言っても、声が出せない場合があるから

あくまで、心の声として、

お前なんか怖くないんだぞ!

というのをアピールする方が良い結果をもたらす場合が多いらしい。

実際、過去にこんな事があった。

ある土曜日の夜、片町でライブのリハーサルをしていると、突然

電話がかかってきた。

はい。もしもし?

すると、受話器の向こうから、

今すぐ、◎◎ビルの屋上に行ってください!

と唐突に言われた。

相手は名乗らなかったが、その横柄な?喋り方と声で、すぐに知り合いの

霊能者であるAさんである事が判った。

え?何か用?

と聞くと

用が無ければ電話なんかしないでしょ?

と相変わらずの性格である。

しかも、まだ年齢は30歳前後の筈なのだが、その上から目線の口調には

いつもムカつくのだが、まあ、それなりにお世話になっており、

邪険にも扱えない。

そこで

今忙しいんだけど?

と返すと、

私も忙しいからKさんに頼んでるんですけど?

と返されてしまう。

まあ、Aさんに口で勝てないのは承知しているので

それでは、どうすれば宜しいでしょうか?

と聞くと

だから、◎◎ビルへすぐに行ってくださいって丁寧にお願いしてるでしょ?

と言われてしまう。

丁寧にお願いされた記憶は無かったが、今後のつきあいもあるので、

バンドメンバーに了解を貰って、そそくさとライブ会場を出る。

ここから、◎◎ビルまでは歩いて5分くらい掛かる。

俺は歩きながら、携帯を耳に宛て、Aさんに問いかけた。

で、俺はこれから何をしなきゃいけないの?

すると、

◎◎ビルの屋上で、今、自殺しそうになってる女性がいます。

私の友人の友人なんですけど、以前から友人に除霊を頼まれてたんですけど

なかなか時間が取れなくて・・・・。

で、その女性が、今から自殺します。

と言われ、

いや、ちょっと待って!

自殺しようとしてるんなら、警察とか消防に電話した方が良くない?

と返すと、

自殺といっても、悪霊に憑依されて、本人の意思とは関係なく自殺

させられようとしているんです。

だから・・・。

そう言われて、俺は少し焦りながら

いや、ちょっと待って・・・

Aさんの友人の友人とか、よく分からないけど、俺が行っても何も

出来ないの知ってるでしょ?

除霊なんて、出来ないし・・・・。

すると、Aさんが

勿論、何も出来ないのは知ってますから安心してください。

何も出来ないKさんでも、大丈夫な方法が在りますから!

と言われる。

何も出来ないという言葉を連発されて、少しムッとしてしまったのだが、

そこから、更にAさんの辛辣な言葉が続く。

もしかして、今歩いて◎◎ビルに向かってるんじゃないですよね?

私の友人の友人が危険な目に遭ってるのに。

それに、走った方が痩せますよ。

大体、いつもボーっとしてるから、緊張感が足りないんですよ。

ほら、何も出来ないんだから、とりあえず◎◎ビルまで走ってくださいね。

まだ着かないんですか?

走るの遅過ぎ!

と、まさに暴言の連発。

それでも、ようやく◎◎ビルに到着すると、俺は何も言わないのに、

やっと着きましたか。

歩いた方が早いんじゃないですか(笑)

と暴言を追加してきた。

そして、俺はエレベータに乗り、とりあえず最上階まで上がる。

そして、エレベータから降りると、電話の向こうからAさんが

急に真面目な言葉で話しだした。

すみませんね。

Kさんって、大人しい性格だから、あまり怒ったのも見たことないし。

だから、出来るだけ怒らせようとしたんですけど、少しはイラッと

してますか?

と言われ、

そりゃ、イラッどころじゃないけどね(怒)

と言うと、

それで良いんです。

それでは、その怒りを今から自殺しようとしている女性に憑依している

悪霊に向けて、ぶつけてください。

思いつく限りの、汚く下品な言葉で!

そう言われて、かなりむしゃくしゃしていた俺は、急いで屋上に上る

階段を駆け上がり、ドアを思いっきり開けた。

そこには、屋上の縁に立ち、ボーっと下を眺めている女性がいた。

俺は、先程からAさんの対して感じていた怒りや鬱憤を晴らすかの様に

大声で怒鳴った。

こら~!

馬鹿者が~!

そう言うと、女性は振り返り、ボーっとした顔が、まるで別人格の様に

怖い形相に変わった。

しかし、俺は間髪をいれずに、

何してんだよ!

○○○○○○○○!(自主規制)

○○○○○○○○○○!自主規制)

と続けると、一瞬、驚いた顔をした後、困惑した顔になった。

すると、俺の携帯電話が熱くなるのを感じたので、

そのまま、その携帯を、その女性の方へと向けた。

そして、次の瞬間、その女性は、一瞬、悲しそうな顔をしたかと思うと

その場に崩れるように倒れこんだ。

俺は、携帯を耳にあてた。

すると、電話の向こうからは

はい。よく出来ました。

とりあえず、その女性を下まで降ろして病院へ連れて行ってくださいね。

もう大丈夫だと思いますけど、一応、念のために。

そう言うと、電話は一方的に切れた。

俺は、その女性をそのままにしておく事も出来ず、Aさんの指示通りにした。

その後、その女性は、回復し、今では普通の暮らしを送っているそうだ。

そして、その後、趣味関係の飲み会でAさんに会う機会があったので、

その時の事を聞いてみた。

確かに緊急事態であり、彼女の説明には説得力があった。

ただ、1つ、どうしても聞きたいことがあったので聞いてみた。

もしかして、俺がいつ何処にいるのかって事も、分ってるのかな?と。

すると、

勿論。当たり前じゃないですか。

護符を身に付けてますよね?

あれで、全部分っちゃいますから(笑)

でも、あの護符のお陰で助けられた事、いっぱいある筈ですよね(笑)

でも、私も、あの時は、Kさんを怒らせるのに苦労しましたよ。

Kさん、呑気な性格ですから。

だから、言いたくもない、酷い言葉を言わせられて、疲れました。

と好き勝手に盛り上がっていた。

そして、最後に言われた言葉が、こんな感じである。

霊、それも悪霊といっても、元々は人間だったんですよね。

だから、ある程度の感情はあるんです。

喜怒哀楽全てです。

人間でも突然、怒鳴られたりしたら、誰でも怯みますよね。

だから、あの時は、何も出来ないKさんに協力して貰えたんですよ。

そうじゃなければ、Kさんに頼む筈が無いじゃないですか~。

相変わらず口が悪いAさんだったが、なるほど、と納得させられた。


  


Posted by 細田塗料株式会社 at 10:02Comments(15)

2017年05月13日

ソロキャンプが趣味の友人

サインディスプレイ部 営業のKです。

皆様、お久しぶりです。

あっ、特に中西様におかれましては、連載休止後も、

引き続きお読み頂き、コメントまで頂きまして

感謝の極みです(涙)

また、他の皆様も、暖かいコメントをありがとうございます。

そして、はじめまして・・・の方も沢山いらっしゃるようで・・・。

というか、とんでもない事になってます(汗)

最初に、Twitterか何かで、アクセス数が激増し、

更にねとらぼというサイトでブログをご紹介頂き、

それが、ヤフーニュースにまで載ってしまって・・・。

連日、10万アクセスを超えており、今日のお昼の時点で

16万を超えております。

こんな事なら、もっとしっかりと吟味して話を書いておけば

良かった、と後悔しきりです。

ということで、お礼も兼ねまして、昨晩慌てて書かせて頂きました。

やはり、体調がまだ戻りませんので連続でのアップは難しい

のですが、ボチボチ続けていきますので、拙いブログでは

ございますが、宜しければご愛読頂けると嬉し過ぎて

小躍りしてしまいます。

ということで、怖くない話、久しぶりにアップします。

それでは、少し長いですが、

どうぞ~!



俺の友人に、ソロキャンプが趣味の男がいる。

常日頃は賑やかな性格であり、ムードメーカー的な存在の彼だが、

月に一度は、仕事も趣味も忘れ、完全に1人きりになりたいと、

携帯も持たず、1人で誰も来ないような山奥に行っては、ぼんやりと

夜を過ごすのだそうだ。

1人で夜の山の中で過ごすなんて、怖過ぎるという印象があるが、

虫の音、野生動物の声や足音、そして風の音や川の流れる音が

聞こえてくるので全然怖くないのだという。

それどころか、そんな場所に身を置いて一晩過ごすだけで、

今まで気付かなかった事に気付いたり、自然と一体になる事で

生きている事を実感出来たり、そして何よりも、社会生活で

蓄積されたストレスがスーッと消えていくのが判るのだという。

そんな彼なのだが、決してキャンプ場といわれる場所には

出向かない。

その時ばかりは、人との接触を完全に遮断する為に、普通の人が絶対に

行かない様な場所に、わざわざ出向く。

車で行ける所まで行き、そこからは、目的の場所も決めずにぶらぶらと

徒歩で山の奥深くまで分け入っては、お気に入りの場所を見つける。

そして、そこにテントを張り、焚き火をしてぼんやりと過ごし、食事は

缶詰やレトルト食品を温めて食べ、そしてウイスキーをチビチビ飲みながら

好きな音楽をかけ、読書するのが至福の時間なのだという。

そして、それまで彼は一度も危険や恐怖を感じた事は無い、と豪語していた。

そう、あの日までは・・・・・。

その日、彼は午前中からソロキャンプの場所を探して、自宅から1時間ほど車

を走らせ、いつもの様に山中を彷徨い歩いていた。

実は、その日は午後から天気が崩れ、夜には雷を伴って土砂降りになる、という

天気予報だったのだが、仕事のストレスも溜まっていた事も有り、かなり迷ったが

結局、キャンプに出掛けたのだという。

実際、出かける際、車のキーが見つからないというアクシデントがあったのだが、

そんな事など気にしない彼は、何とかキーを見つけると、そそくさとキャンプ

へと出発したのだ。

今から考えれば、車のキーが見つからなかった時点で、行くのを止めておけば

良かったのだが。

山の中を奥へ奥へと歩いていくと、1時間位で、ちょうど良い場所が見つかった。

林の向こうに川が流れており、そして、其処には少し拓けた場所もあった。

テントを張るにも御あつらえ向きの場所だったし、目の前には綺麗な小川が

流れており、水の心配も要らない。

だから、すくに彼はその場所を、その日の宿泊場所に決定した。

午後からは雨の予報だったので、彼は急いでテントを張る作業を

始めた。

テントの回りに溝を掘って雨がテントの中に入って来ない様にした。

テントを張り終えると、テントの前に、焚き火の雨除け用のシェード

を作る為に、彼は辺りを散策して回った。

すると、シェードに最適な木の枝と大きな木の葉がすぐに見つかった。

そして、それだけではなく、その周辺には山菜やきのこも豊富にあり、

焚き火用の枯れ木や折れた枝なども沢山拾う事が出来た。

彼はそれを持ち帰って、山菜やきのこはその日の晩ご飯に

利用する事にした。

とにかく、ここまでは全てが順調過ぎるくらいだった。

怖いくらいに・・・。

テントに戻ると、いよいよ雨がポツポツと降り出した。

そこで彼は急いで、川のきれいな水を容器にタップリと汲み、

集めてきた枯れ木などを利用して焚き火をおこした。

雨除け用のシェードをテントのすぐ前に作り、焚き火が雨で

消えない様にした。

そして、その作業が終わるのを待っていたかのように、雨は大降りに

なる。

凄まじい雷鳴を伴って・・・。

しかし、いつもソロキャンプに出かけている彼には、土砂降りも雷も

経験済みの事であり、特に気にも留めなかった。

雨が土砂降りになり、雷鳴が鳴り出すと、辺りは一気に暗くなった。

時計を見ると、まだ午後5時になったばかりだったのだが、そこから

本当の闇に覆われるまで、さほど時間は掛からなかった。

しかし、彼は、

今日は、やけに暗くなるのが早いな~

と呑気に構えていた。

というのも、彼はどうやら、雨や雷の音を聞きながら、テントの中で

ランプの灯りだけを頼りに読書するのが好きなのだという。

そして、彼はついつい、この至福の時間を満喫し過ぎてしまう。

ハッと気がつき時計を見ると、既に時刻は午後8時を回っていた。

彼は慌てて飛び起き、夕食の準備に取り掛かった。

テント前の焚き火でお湯を沸かし、レトルト食品を作り、採ってきた山菜や

きのこは、先程、汲んだ小川の水で洗い、調味料を入れて、ホイル蒸しにした。

完成した料理は、どれも美味しく、雨音の中で食べると、更に格別な美味しさに

感じた。

食事が終わると、また読書でもしようかとテントの中で横になったが、

どうやら雷が近くまで来ているらしく、その音は、さすがの彼にも

耐えられない位の大きさであり、凄まじい稲光と相まって、命の危険を

感じる程だった。

それで、彼は不安を紛らわす為に、ヘッドフォンステレオを大音量で聞きながら

読書することにした。

しかし、音楽を聴きながらの読書はなかなかページを進められず、

お腹が膨れた事もあって、彼は知らぬ間に寝てしまう。

そして、次に目を覚ましたのは、それからかなりの時間が経過した頃

だった。

聞いていたヘッドフォンステレオの曲も既に終わっており、辺りは完全な

闇に包まれていた。

更にテント前の焚き火も消えかけている。

しかし、どうやら雷は通り過ぎてしまったようで、辺りは沈黙に包まれていた。

だが、その静か過ぎる沈黙が、彼の不安を掻き立ててしまう。

彼は慌ててテント前の焚き火に、先程拾ってきた枯れ木や枝を足して、

火が消えないようにしたのだが、どうも火の着きが悪い。

何度やっても焚き火の火は、一向に燃え上がらない。

そして、その時、彼は不思議な事に気付いた。

彼がテントを張っている辺りからは、虫の音も、野生動物の声も流れる小川の音も

聞こえず完全な無音状態なのである。

彼はそれまで数えられない位のソロキャンプを体験してきたが、虫の音すら

聞こえないというのは初めてだった。

こんな事って、あるのか?

彼は初めての体験に、更に不安が増してしまう。

その時である。

彼のテントの横にある林から、パキッパキッと枯れ枝を踏みしめるような

音が聞こえてきた。

彼は一瞬、身構えた。

野生動物なのか?

鹿やウサギなら良いが、もしも熊だったら・・・・

そう考えると、彼は急に命の危険を感じてしまい、持ち物の中から大きめの

サバイバルナイフを取り出した。

そして、息を殺して、周りの音に耳を済ませた。

不思議なもので、サバイバルナイフを持っているというだけで、心細さが

かなり和らいだ。

ただ1つ気掛かりだったのは、テント前の焚き火が今にも消えそうだった事。

こんな山の中で、一人ぼっち、そして、テントの外からは、何ものかが

少しずつこちらに近づいて来ている。

そんな状態では、焚き火の灯りと暖かさだけが心の支えになっていた。

もしも焚き火が消えてしまったら、とんでもない事が起こるのでは・・・。

彼は何故かそんな事を感じ、またしても強い不安と恐怖に襲われてしまう。

だから、彼は再び焚き火の火が強くなるように、身を乗り出して

焚き火に枯れ枝を差し込み、息を吹きかけた。

しかし、不思議な事に焚き火の火には何の反応も無く、枯れ枝に燃え移ろう

とすらしなかった。

そして、見る見るうちに焚き火の火は、小さくなり、今にも消えそうになった。

くそっ、何故だ?

訳わかんねえよ!

彼のイライラは頂点に達したのか、思わず誰に言うでもなく、口から愚痴が

こぼした。

その時、突然、目の前にある小川から

バシャッという大きな音が聞こえた。

思わずハッとして前方を見る彼。

そこを見た時、彼は思わずビクっとなってしまう。

そこには、紛れもなく、1人の女の子が小川の中にポツンと立って

まっすぐこちらを見つめていた。

暗闇の中、消えかけた焚き火の灯りだけで、はっきりとは見えなかったが、

それでも、その少女が人間ではないという事は、はっきりと判った。

何故なら、この暗闇の中、たった一人の少女が小川の中に膝まで浸かり

ニターっとこちらを見て笑っていたのだから・・・・。

彼の我慢は既に限界に達していのだろう。

彼は焚き火の火を再び熾す事は諦めて、テントの中へ逃げ込み、入り口の

チャックを閉めようと身を乗り出した。

すると、その時、気付いた。

先程の枯れ木をパキッと踏みしめたであろう相手が、彼のテントの入り口の横に

立って、ジーッと彼を見つめていたのだ。

彼は息が止まりそうになっていたが、それでも、悟られない様にゆっくりとした

動作で、テントの入り口のチャックを閉めた。

恐怖心と闘いながら・・・・。

しかし、それでも彼は無意識に見てしまった。

テントの横に立っている者の姿を・・・。

白いワンピース、そして細く長い手。

裸足の足は細いというよりも骨と皮しか残されておらず、この雨だというのに、

何故か全く汚れていない。

顔は見えなかった。

いや、見なかった。

見てはいけない、と本能が強く制止していたから。

ただ、とても大きな身長だというのは判った。

ありえない事だが、軽く2メートルは越えていると感じた。

彼は、テントの入り口のチャックを閉め終えると、ちょうどテントの中央に

座って、息を殺して耳に全神経を集中させた。

手にはしっかりサバイバルナイフを握り締めて。

実際、今見てしまった者達には、サバイバルナイフなど何の武器にもならない

事は彼が一番判っていたが、それでも彼にはそうするしかなかった。

そうしていなければ、今にも気が狂ってしまいそうだった。

外からは、時折、パキッと枯れ木を踏みしめる様な音が聞こえ、水の中を

バシャバシャと歩く様な音が聞こえた。

そして、テントの横からは、苦しそうに呼吸する音も聞こえてくる。

彼は、その時思った。

俺はもしかすると人間が足を踏み入れてはいけない場所でキャンプを

してしまったのかもしれない、と。

そして、パニックになった頭の中で、必死に考えた。

どうすれば良い?

どうすれば助かる?

しかし、答えなど見つかる筈もなかった。

もしも、テントから一気に飛び出して、車まで走って行ったとしたら?

そんな事をすれば、この暗闇の中、崖から落ちるか、もしくはあいつらに

追いつかれて・・・・・。

想像もしたくなかった。

ただ、じっとこのテントの中で息を殺して待っていても結果は同じだという

事は、彼にも妙な確信があった。

そこで、彼は、なんとなく知っている程度のデタラメなお経をひたすら

小さな声でつぶやく事にした。

大きな声でお経を読んで、万が一にも、あいつらを刺激するのだけは

避けたかったから。

だから、あえて小さな声でお経を唱えた。

目をつぶり一心不乱に、デタラメなお経を唱えた。

そんな事しか、彼に出来る術は残っていなかったから・・・。

それから、どれくらいの時間、お経を唱えただろうか。

彼は、再度、外の気配を探る為、息を殺して耳を澄ませてみる。

テントの外からは、もう水の中を動く音も、枯れ木を踏みしめる音も、

そして、苦しそうな呼吸音も、聞こえなくなっていた。

もしかして、お経が効いたのか?

彼に生気が戻った。

そして、音を立てない様に、静かに、そしてゆっくりとテントの入り口の

チャックを上げてみた。

外には、月の光が差しており、暗闇に慣れた目には視界は良好だった。

彼は、ほっとして、自分に問いかける。

もしかして助かったのか?

先ほどの恐怖から開放された彼の目からは、ボロボロと大粒の涙が

自然に流れ落ちた。

が、その安堵感は、次の瞬間、あっさりと消し飛んでしまう。

彼は目の前にある焚き火が消えている事に気付き、慌てて、再び

火を熾そうとした。

と、その瞬間、テントの入り口の両脇から、ゲラゲラと気味の悪い

笑い声が聞こえた。

息が止まるかと思った。

そして、彼は再び恐怖のドン底へと突き落とされてしまう。

恐ろしくて顔は見られなかったが、左右に大人と子供の女性の裸足の

足が見えた。

うわぁっ・・・彼は思わずテントの中へと後ろ飛びに転がり込んだ。

更に、後ずさりしながら、テントの入り口から目が離せなかった彼の目に

飛び込んできたのは、テントの入り口の前に立つ2人の女の足だった。

彼にはもう限界だったのだろう。

その姿を見た時、彼はそのまま意識が飛んでしまう。

それからどれ位時間が経ったのだろうか。

彼はテントの中で仰向けの形で目を覚ます。

時計を見ると、午前4時を回っていた。

そこには、いつものソロキャンプと変わらない静かな時間が流れていた。

小川の音、虫の音、風に揺れる木々の葉の音。

それは、いつも彼がキャンプの際に聞いてきた音だった。

彼は思った。

もしかして、俺は夢を見ていたのか?

それも、とびきり怖い夢を・・・・。

彼は、今度こそ、肩の力が抜けていくのを感じた。

そもそもあんなモノが、この世に居る訳が無い。

俺はどうかしていた。

そうやって、自分を戒めていた時、ふと、不思議な事に気付いた。

テントの前の焚き火が燃えているのだ。

パチパチと勢い良く・・・。

確か、焚き火は消えかけていた筈・・・・。

一体誰が・・・・。

そう思った彼は、テントの入り口まで行き、そこから体を出して、勢い良く

燃えている焚き火をじっと見つめた。

その時、背後、そうテントの中から、何か気配を感じた。

彼は、勢い良く振り返った。

そこには、夢だと思っていた、大人の女性と少女が2人、正座したまま、

まっすぐに彼を見ながら、首を前後、そして上下に大きく振っていた。

まるで壊れたおもちゃでも見ている様な感じだった。

ただ、その勢いは凄まじく、首がもげてしまうのではないかと冷静に

考えてしまう程だった。

髪の長い女2人は、黒目だけの目で、じっと彼を見つめていた。

その目は、怒っているようにも見えたし、悲しんでいるようにも見えた。

そして、あまりにも細すぎる手足が、服の裾から見えている。

彼は思った。

もしかすると、俺が今までこのテントの中で寝ている間、あの女達は

ずっと俺のすぐ側で、ああやって首を振っていたのか・・・・。

恐怖と共に、冷たい冷や汗が流れ出す。

そして、次の瞬間、彼の目の前に居る女達は、ゆっくりと自分の頭を

両手で掴み、それを上へと持ち上げる。

そして、その腕の動きと合わせて、女達の首は、溶けたチーズでも

引っ張るかのようにグーンと伸びた。

今目の前で起こっている事は一体何なのか?

彼にはもう考える力は残っておらず、ただ呆然と、その行程を見つめていた。

そして、その女達がゆっくりと四つん這いの姿勢で、彼の方へと近づいて来た

時、彼はハッと我に帰った。

彼は、先程手に持っていたサバイバルナイフを急いで拾い、再び、その女達

の方へと向き直った。

と、そこには2人の女の顔が、すぐ目の前にあった。

顔の皮膚は腐り、緑色をしており、何とも言えない様な嫌な臭いがした。

そこで、その女達は何かを喋ったようだったが、彼には聞こえなかった。

そして、そこで、彼は、再び意識を失う。

次に彼が目覚めたのは、明るい日差しの中だった。

辺りには、日が差し込み、まさに晴天という感じだった。

しかし、彼の頭の中には、もう恐怖しか残っていなかった。

テントはそのままにして、彼は急いで帰路についた。

急いで車まで戻らなければ・・・。

そう思いながら歩いていると、どんどん恐怖が蘇ってきてしまい、彼は、

走り出してしまう。

何かが追いかけて来ている恐怖で彼の頭は一杯だった。

それでも、なんとか車まで無事にたどり着くと、彼は急いで車のエンジンを

かけた。

そして、車をスタートさせようとした時、何気に見たルームミラーに

あの女達が後部座席に座っているのが見えた。

彼は、悲鳴を上げながら、車から転がり落ちた。

すると、女達は、ニターっと嫌な笑いを浮かべると、そのままスーッと

消えていった。

そこから、彼は、自宅に戻るまで車の窓を全開にして走った。

そして、無事に家に帰り、ホッとしていると、どうもオデコの辺りが傷む。

急いで鏡を見ると、彼のオデコには、漢数字で七という文字が鋭い爪の

ような物で刻まれていた。

その話を聞いてから、ちょうど3年が経った。

あの夜以来、彼の身の回りでは、霊的な事は一切起こっていない。

しかし、オデコに刻まれた”七”という数字は何を意味しているのか・・・。

七という数字が、寿命を意味しているのだとしたら、彼は残り4年しか

生きられない事になる。

そして、それは、今もアザのように、残ったままだ。

ちなみに彼は、その出来事以来、キャンプには行っていない。

この恐怖の場所は、今も白山市の山の中に実在している。


  


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