2017年08月03日

立体駐車場

サインディスプレイ部  営業のKです。

今日は特に暑い1日でした。

しかも、午後から屋外でかなりの重労働でした(涙)

でも、最近は、家に帰ってからどの話を書こうかと

考えていると楽しくなってしまう自分が居て驚きます。

コメント欄での皆さんのやり取りも楽しいので・・・。

それにしても、私の怖くない話。

午前0時~午後5時の閲覧数が半端なく多いのは

何故なんだろう?と考えてます。

まあ、私はもともと怖い話というのは読まないので、

尚更、理解に苦しんでます。

怖くないのかな~?と。

それはそうと、

mana様から、ご質問頂いたのですが、夜勤のバイトで

色々と見た様な気がする・・・ということですので、

たぶん、霊感が少なからずお有りになるのだと

思いますよ。

見た様な気がするっていうのは、やはり見てしまってます(キッパリ)

ただ、誰にでも多かれ少なかれ霊感は備わっていると

思いますし、悪霊なんて、稀ですので、気になされる

事はないと思いますよ。

見た時に、大騒ぎしてしまったという事ですが、別に自然体で

良いと思います。

怖いものは怖いわけですから・・・。

そんなことで、霊障は無いと思います。

現場を見ていないので、断言は出来ないのですが、そこに

現れる霊さん達は、きっと寂しくて、夜でも人が来る場所に

居たいだけのような気がします。

だから、面白半分で茶化したりしなければ、何も問題無いと

思います。

すみません。

ろくな回答になってませんね(汗)

ただ、霊が居る、とか、霊が見えるというのを意識し過ぎない方が

良いと思います。

もしかすると、寄ってくるかもしれませんので・・・・。

コメント欄で直接お返事するのは控えておりますので、こちらで

ご質問に答えてみました。

ということで、怖くない話、いってみましょう!

それでは、どうぞ~!



最近は北陸新幹線が開通したことで東京への出張も容易になった。

実際、仕事で出張の際、東京へも大阪へも約2時間半で着いてしまう

というのは、このうえなく便利だ。

俺の場合、出張で電車を利用する時には必ず金沢駅を起点として使う。

いつもはバスで行ったり妻に送ってもらったりしているのだが、やはり始発に乗る

時には、自分の車で金沢駅まで行き、近くの駐車場に停める。

最近まで気に入って利用していたのが、某屋上駐車場。

駐車スペースもかなり広く、日中は常に満車状態なのだろうが、俺が出張で利用する

早朝や夜間は、かなり空いているので、とても便利だ。

そして、その駐車場を利用し出してから、ある事に気付いた。

その駐車場は、入り口から入ると、まるで螺旋階段のようにグルグルと回る

ようにして、屋上まで登っていく。

それこそ、いつまで続くの?というくらいにずっとグルグルと回りながら上る

という運転が続くのである。

まあ、別にそれが苦になるという訳ではないのだが・・・・。

ある日、俺は気付いてしまった。

車しか通れない筈の通路に、薄い水色の服を着た女性がいる事に・・・・。

その女性は、まるでどこかのOLさんのような服装で、その通路を歩いている。

初めて見た時は、

え?なんで、こんな処を人が歩いてるの?

と思ったのだが、どう見ても、その駐車場の係員には見えない。

ただ、その時は急いでいた事もあり、そのままスルーしてしまったのだが・・・。

それから、その駐車場を利用するたびに、その女は必ず其処を歩いていた。

それは屋上へと上っているとき、そして入り口へと下っているとき、何度と無く

目撃するのだが、何故かその女は、常に上っていた。

降りていくのは見た事が無かった。

そして、それだけ何度も目撃してしまうと、不思議と冷静に観察してしまう。

螺旋状の通路を運転しているのだから、マジマジと凝視する訳にはいかなかったが、

それでも、その女の特徴みたいなものは何となく把握出来た。

薄い水色のOL風の制服は、夏でも冬でも変わる事はなく、たぶん夏用の制服

に見えた。

髪は肩まであり、靴は黒かった。

背丈も160センチ弱といった感じで、いたって普通である。

ただ、明らかに違うのは、良く見ると、その女は歩いているのではなく、足は

動いているのだが、少し浮いているのか、滑るような感じで移動していく。

そして、その速度はとてもゆっくりとしていた。

だから、俺は

きっと何かの事情があって、此処に居ついてしまった女性の霊かな・・・。

そんな風に思った。

しかし、俯き気味に、ゆっくりと通路を登っていく女からは、怖さとかいう

ものは一切伝わってこなかった。

だから、俺はあんなミスを犯してしまったのかもしれない。

その日、俺はやはり出張の為、早朝に車でその駐車場の通路を走っていた。

そして、いつものように歩いている筈のその女を無意識のうちに探していた

のかもしれない。

そして、通路をグルグルと登っていくと、やはり、その女はその通路を歩いていた。

その女を発見した時、何故か嬉しかった。

いつもと変わらず、その通路を上っていくその女を見て、不思議と嬉しいような

感情が沸き起こった。

そして、ほんの出来心というか、魔が差した・・・のかもしれない。

その女性の横を並走する様に、速度を落とし、その顔を覗き込んだ。

元々、そんなに明るい場所ではないので、顔は確認出来なかった。

しかし、何やら、ブツブツと喋っているかのように口が動いている。

俺は、

一体何を喋っているのだろう、と気になってしまった。

だから、助手席のパワーウインドを降ろしてしまう。

そして、聞こえてきた言葉が、

殺したい・・・・殺したい・・・・殺したい・・・・殺したい・・・・殺したい

そんな言葉だった。

俺は、ヤバイと思い、急いで助手席の窓を閉じようとしたその瞬間、

その女が、突然、俺の方を向いた。

その顔は、いつもの無表情なものではなく、とても危険で邪悪なものに変わっていた。

真っ黒な目には怒りのようなものが感じられ、吊り上がっており、口元からは血の様な

ものが垂れている。

そして、その皮膚は、焼け爛れたように、いびつなものだった。

そして、こちらを向いたその女は、突然、俺の車に飛びついてきた。

間一髪、助手席の窓は閉める事が出来たのだが、その女は執拗に窓に爪を立ててくる。

俺は、咄嗟に車の速度を上げた。

その女は、それほど速く移動出来ないだろうと思ったから・・・。

しかし、次の瞬間、俺は目を疑った。

俺が見たバックミラーには、もの凄いスピードで、今にも車に飛び移るかのように

宙に浮き、こちらに手を伸ばす女の姿が写っていた。

俺は更に速度を上げると、さすがに少しずつ離れていったが、それでも

まだ追いかけてくるのを止めなかった。

だから、屋上に着いた俺は、急いで車を停めて、一息つく。

安全な霊だと思っていたのに・・・・。

そう思いながら。

しかし、気を取り直して、車から降りようとすると、何かが駐車場で

動いていた。

それは、1台1台、虱潰しに車の中を確認しているようだった。

しまった!

俺は、すぐに車から降りて、さっさと駅へと向かわなかったことを後悔した。

何故なら、早朝という事も有り、その時、駐車場には10台ほどの車しか

停まっていなかったから・・・。

どうする?

俺は考えたが、やはり車から出る勇気は無かった。

だから、シートを倒し、車内に置いてあったジャンバーを上心身の上に乗せて、

ひとすら時が過ぎるのを待った。

そして、そのまま10分くらいが経過した。

もしも、俺を見つけるのであれば、もうとっくに見つかっている筈だった。

だから、俺は、ゆっくりとジャンバーをどかし、窓を見た。

息が止まりそうだった。

そこには、窓に張りつくように、その女がベッタリと顔をつけ、ニタニタと

笑っていた。

そして、ユサユサと車を揺らす。

俺は、もう逃げられない、と覚悟した。

それくらい、その女の力はとても強く、恐ろしいくらいだった。

と、その時、突然、駐車場を上ってくる複数の車の音が聞こえた。

そして、幸運にも、その車達は、俺が停まっているすぐ近くに駐車しようとしている。

すると、突然、車の揺れが収まり、その女は何処かへ消えた。

俺は助かったと思い、ホッとしていたが、もう電車の時刻にも余裕が無かったので、

そのまま、急いで車を降り、駅へと向かった。

そして、そのまま大阪に出張し、仕事をこなす。

そして、金沢駅に戻ってきたのは、既に午後10時を回っていた。

エレベータに乗り、屋上駐車場へと向かう。

しかし、俺にはその日の朝の出来事が、恐怖としてはっきりと記憶に刻まれていた。

こういう時の神頼みではないが、やはりAさんに電話してみる。

しかし、何故か留守電になっている。

どうする?

あの女に会ってしまったら、こんどこそ・・・・。

恐怖に飲み込まれそうになる。

しかし、このまま此処で朝まだ待ったとしても、いつかは、駐車場を出て行かなければ

ならない。

俺は意を決して、車のエンジンをかける。

そして、出来るだけ周りを見ないように、一気に下まで駆け下りる事に決めた。

シートベルトを締めて、ギアをDレンジに入れる。

すると、その時、突然、コンコンと窓を叩く音が聞こえる。

ハッとして横を見ると、運転席の窓を体を屈めて覗き込む女がいた。

その顔は、薄気味悪く笑っている。

しかも、何故か朝見た時よりも、かなり大きく、一見すると身長が2メートル

を遥かに超えている様に見えた。

俺は恐怖で、一気に車を発進させた。

急いで、駐車場から出なくては・・・・。

それしか頭になかった。

その時、突然、携帯が鳴った。

俺とその時、不思議とその電話に出なくてはいけない様な気がしてしまった。

だから、その女がまだ側にいる事も忘れ、車を停止させ、急いで電話に出た。

本当に懲りませんよね?

また、霊と追いかけっこするつもりですか?

っていうか、どうして霊とトラブルばかり起こすんでしょうね?

ちゃんと学習してくれないと・・・・。

Aさんだった。

俺は一気に今の状況を説明しようとしたが、

はいはい。全部分かってますよ。

煩いから黙って、私の話を聞いてくださいね。

その女の霊ですけど、かなりKさんに怒ってますよ。

顔を見られたし、声も聞かれたって・・・。

だから、生かしてはおけない・・・・って。

えーと。私のあげた護符はちゃんと車に置いてありますか?

だとしたら、大丈夫てず。

車には絶対に入ってこられませんから、安心してください。

それから・・・・。

車で一気にその霊から逃げようと思っては、駄目ですからね。

その女は、Kさんが、駐車場の螺旋上の通路をスピードを出して逃げるのを

待ってますから・・・。

螺旋状の通路から、真ん中にある空間に、車ごと落としてしまおうって事です。

だから、ゆっくり慎重に降りてくれば安心ですから・・・・。

後は私が何とかしますから・・・・。

それを聞いて、俺はゆっくりと車をスタートさせた。

そして、有り得ないほどのスローペースで駐車場を降りていった。

その間、何故か、女はどんどんと大きくなっていき、さすがに恐怖を感じたが、

それでも、Aさんから大丈夫、と言われたいたので、何とか、そのままのペース

で駐車場を降りていくことが出来た。

そして、駐車場が見えた、と喜んだ時、俺は別の意味で驚いてしまう。

なんと、そこには、歩いて通路を上っていくAさんの姿があったから・・・。

なんで?

こんなところに?

疑問が頭を駆け巡った。

だから、駐車場から無事に出た俺はそのまま、Aさんが出てくるのを待つ事にした。

そして、10分ほどすると、Aさんは、出てきた。

心配そうに待っていた俺を見て、Aさんは一瞬意外そうな顔をしたが、すぐに

元気良くVサインをする。

そして、Aさんに駆け寄り、

大丈夫?

でも、どうして?

と聞く俺に、

職場の飲み会が金沢駅であったので、そのまま、酔い覚ましに、霊に説経でも

しようかな、と思っただけです。

それに、私が、あんなのに負ける訳ないじゃないですか(笑)

と酔っ払ったAさんは豪快に笑う。

そして、

あっ、これから、まだ3次会があるそうなので、私、いきますね!

といい、立ち去ろうとするが、突然、こちらを振り向いて、

あっ、今日のは、貸しにしときますから・・・・。

後日、ちゃんとお礼しないといけませんね~(笑)

ああ、また太っちゃう・・・・。

と独り言を言いながら、再び人ごみの中へ消えていった。

その後、しっかりと大量のスイーツを奢らされたが、その時、思った。

Aさんは、何故、こんなにスイーツばかり食べているのに、全く太らないのだろう、と。

もしかしたら、Aさんこそ、何かの妖怪なのかもしれない。


  


Posted by 細田塗料株式会社 at 20:03Comments(33)