2017年08月07日

金石の飴買い幽霊。

サインディスプレイ部  営業のKです。

皆さん、こんばんは。

台風の進路が気になります。

それと既に台風が通過し被害に遭われた方が

いらっしゃいましたら、お見舞い申し上げます。

会社の盆休みは、8月11日~16日です。

といっても、特に予定はありませんが(キッパリ)

まあ、怖くない話でも書き溜めるつもりですので、

もしもお暇でしたら読んでコメント頂けると、

小躍りして喜びます!

それと、コメント欄に、宜保愛子さんはどうなの?

という質問がありましたが、私ごときが霊能者の

方を評価など出来る筈もありませんが、あくまで

Aさんの言葉を借りると、やはりテレビに出てる霊能者

の殆どが、論外・・・・だそうです。

ただ、その中でも、宜保愛子さんなど数人は本当に凄い

人だったらしいです。

勿論、霊感も無い人が殆どらしく、その中では、彼女は

かなりの霊感があったらしいですね。

ランボルギーニに乗っているお坊さんなどは論外・・だそうですが(笑)

まあ、私にはよく分かりません(笑)

ということで、今夜もローカル色満載の怖くない話、いってみましょう!

それでは、どうぞ~!



全国至るところに、飴買い幽霊の民話が存在しており、ここ金沢でも

金石(かないわ、と読む)という場所に、飴買い幽霊の伝承が残っている。

知らない方の為に、簡単に説明すると、飴買い幽霊の話というのは、ある日の晩、

飴屋に1人の女が訪れる。

もう閉店してしまっていたのだが、どうしても、飴を1つ売って欲しいと懇願される。

そこで、店主は、その願いを聞きいれ、飴を1つ渡すと、その女は飴の代金

として、六文銭を一枚置いていった。

それから、夜になると、毎晩、その女がやって来て、飴玉を買い、その代金として

六文銭を一枚置いていく。

そんな日が続いた7日目、また女がやって来てこう言った。

実は今日はお渡しするお金が無いのですが、飴玉を恵んでは頂けませんか?

それを聞いた店主は、よほどの理由があるのだろうと思い、飴玉を1つ

恵んであげた。

すると、その女は、深々と頭を下げて帰っていった。

しかし、気になった店主が、その女の後をつけていくと、お寺に入っていく。

そして、そのまま様子を伺っていると、その女は墓の中に消えていき、

その墓の中からは、赤ん坊の泣き声が聞こえてきた。

慌てた店主は、お寺の住職にその事を告げると、急いで墓を掘り起こしてみよう、

という事になった。

そして、墓を掘り起こすと、死んだまま土葬された女の腕に抱かれるようにして

赤ん坊が泣いていた。

どうやら、その女は妊娠しており、死んでからその赤ん坊を産み落としたらしく、

お腹が空いたと泣く我が子がいたたまれなくなり、幽霊となって飴玉を買い、

赤ん坊に与えていたようだった。

そして、その女はあの世に渡る三途の川の渡し賃として、埋葬時に一緒に埋められた

六文銭という小銭を飴の代金として支払っていたのだが、その名の通り6枚しか

ない小銭の為、7日目にはお金が尽きてしまい、飴玉を恵んで欲しいと頼んできた、

との事だった。

そして、それを知った店主と住職は、その女の気持ちがとても不憫に感じ、その

赤ん坊は、別の子供が居ない夫婦の所へと養子にだされ、その子供は元気に育った、と

いう話である。

母親の愛情と悲しさが感じられる伝承である。

そして、今からかなり前になるのだが、俺と友人2人は、その幽霊話を聞いて、

そのお寺に行ってみたくなった。

確か、土曜日の夜だった。

仕事が終わった俺達は、友人の家に集まり、車に同乗して、金石を目指した。

金石といっても、広いようで、下調べして向かった町並みはいかにも古くから

伝わる昔ながらの町並みという感じだった。

先に道入寺というお寺に向かう。

時刻はちょうど午前0時を廻ったところだった。

そして、お寺に到着。

さすがに、夜間とはいえ、私有地であるお寺に勝手に侵入する事は出来ないので、

その雰囲気だけを感じることにする。

確かに、飴買い幽霊の話を知った後で見るお寺は、どこか古めかしく、

確かにそんな事が過去にあってもおかしくないような情緒を醸し出していた。

そして、お寺の門の前で車を止めて見入っていると、ポツポツと雨が

降りだしてくる。

いよいよ、それっぽい雰囲気になってきたと思い、俺たちは今度は、幽霊話に

出てきた飴屋を探してみるが、やはり見つからない。

確かに、江戸時代ならともかく、現代では飴という売り物だけで、商売が

成り立つとは思えない。

きっともう潰れてしまっており、他の建物に建て替えられているに違いないと

思ったのだが、それでも、友人の1人がしつこく、その飴屋を探すと言い張る。

飴屋自体は現存していなくても、これだけ有名な話なのだから、きっと

飴屋跡地を示す石碑くらいは残っている筈だと・・・。

まあ、確かに、それも一理あると思い、俺達はゆっくりと車を走らせながら、

真剣に石碑らしきものが残されていないか、と見て廻った。

そして、その時感じた。

この町は、どこか普通ではない、と。

確かに自販機もあれば、普通の民家も立ち並んでいる。

それにしては、先程から、車はおろか、人らしき者ともすれ違わない。

それどころか、何故かその時は人がそこで生活しているであろう、気配すら全く

感じる事が出来なかった。

すると、前方から、誰かが歩いてくる。

やっと、人と遭遇出来た~

そう思い、ついまじまじと見てしまう。

それはどうやら、20代後半と言った感じの髪の長い女性だった。

薄いピンクのワンピースを着て、歩いている。

俺達は、やっと人を発見した事にホッとして、再び、石碑を探し出す。

もうその通りを何往復したか、分からないほどになっていた。

すると、おかしなことに気付く。

いや、誰もが気付いていたが言葉に出来なかっただけなのだが・・・・。

俺達が車でその通りを通り、ある場所まで来ると、Uターンして、再び、

その通りを逆走した。

そして、また、ある場所まで来ると、Uターン。

そればかりを繰り返していたのだが、俺達が何度Uターンしても、必ずその

女性は、車に向かって正面から歩いてくる。

常識的に考えて、そんな事はありえない事だった。

そして、俺達の車とすれ違うたびに、その女性の顔はどんどんと険しい

顔になっていった。

いや、険しいというよりも、怒った怖い顔、と言った方が正確かもしれない。

俺達は、車の窓を閉め、ドアをロックした。

そして、再びUターンした。

もうその時には誰かが言ったわけではなく、決まっていた。

今度、またあの女とすれ違うことがあれば、その時には車を止めてみよう、と。

すると、案の定、前方から、その女性が歩いてくる。

今度はよく観察してみる。

雨が降っているにも拘わらず、傘も差していない。

だというには、その女性は全く濡れている様子がなかった。

更に、良く見ると、その足には何も履いてはいなかった。

裸足なのである。

やはり、普通ではない。

そう感じた俺達は、すぐに車を発進させ、その女性とすれ違い様にターンし、

その女性の後をつけてみることにする。

距離にして、だいたい20メートル位あけて、その女性を尾行する。

すると、前方に先程、俺達が観察していた道入寺が見えた。

そして、なんと、その女性はそのお寺の門から中へと入っていく。

俺達は、門の前で車を止めて、その女性が出てくるのを待った。

やっぱり、あの女・・・・飴買い幽霊なのか?

誰かが言った。

まさか・・・・。

と返してみたが、確かにその結論が一番理解し易かった。

俺達は固唾を呑んで、その女性がお寺から再び出てくるのを待った。

そして、次の瞬間、後部座席から大きな声がした。

ハッとして後部座席を見ると、1人の女が、友人が座っている後部座席に姿勢良く

座っている。

それは紛れもなく、お寺の中に消えていった女だった。

その顔は、飴買い幽霊のイメージとは程遠いくらいに、恐ろしい形相であり、正座

した状態でも、異常に背が高く、車の天井に届く位だった。

魔のモノ。

まさにそういう形容がピッタリの姿に、後部座席に座る友人は、情けない位の

悲鳴をあげた。

そういう俺達も、ビクッとしてしまい、そのまま飛び出すようにしてね、車外へ

出た。

何とか3人が無事に車外へと逃げ出したのを確認すると、俺達は、車から

走って逃げ、100メートル位走った所で、立ち止まる。

そして、全員で車の様子を窺う。

しかし、それから20分位経っても、一向に変化が無い。

しかも、雨は更に激しく降ってきた。

車の持ち主である友人は気が気でないらしく、速く車に戻ろうと、うるさい。

そこで、恐る恐る車に戻ると、車の後部座席には誰もいない。

そして、どうする?と相談していると、友人の1人が叫んだ。

おい!あの女、向こうから歩いてくるぞ!

指差す方を見ると、確かに先程から、行き来を繰り返していた女が、また

歩き出している。

俺達は慌てて車に乗り込むと、そのまま、その町並みを離れ、警察署のそばまで

全力で逃げた。

不思議な事に、金石の町並みから出ると、そこにはもう雨は降っていなかった。

今でも、飴買い幽霊は、姿かたちを変え、ずっと飴屋からお寺までの道のりを

往復し続けているのかもしれない。

そう思った。
  


Posted by 細田塗料株式会社 at 20:18Comments(32)