2017年08月09日

悪意の形見というもの。

サインディスプレイ部  営業のKです。

皆様、お疲れ様です。

今日は、こちら金沢市は過ごしやすい気温でした。

しかも、今日から営業車が新車に替わりましたので、

運転が楽しいです(笑)

ところで、いつも沢山の方に読んで頂いているのですが、

最近は、その数が更に増えていってるんですが、

特に今日は異常な位の閲覧数になっておりまして、

仕事中も嬉しくて小躍りしながら客先を廻ってました(笑)

いつもの常連さん達に加え、新規の方もコメントを

頂きまして、本当に心から感謝致します。

ありがとうございます(涙)

このブログに書いている話は全て実話ですが、危険な

話は一切載せておりませんので、安心してお読みくださいませ!

ちなみに、うちの娘は怖いので読んでません。

ですから、好き放題書いてます(笑)

いつも、何かと話題を提供してくれるうちの娘ですが、

今日は部活だったらしく、お弁当を持って学校に行き、

演劇部の打ち合わせ&練習というハードスケジュール?

をこなし、帰りのバスに乗ったうちのお嬢様兼、大監督ですが、

そのまま熟睡モードに突入してしまい、終点で運転手さんに

起こされ、見たことも無い景色に、あたふたしてしまった

そうです。

どこまで乗ったかは、恥ずかしくて言えませんが、目を開けると

一面が田園風景だったそうです(笑)

そして、当然、自力で帰れないお嬢様は、すぐに妻に電話をして

迎えに来させた挙句、お腹が空いたとの事で、そのまま

ざるそばと天婦羅御膳を召し上がりになって帰宅され、

さっさとシャワーを浴びて、父親がキープしてあったカフェラテを

飲みながら、アニメを見ていたそうです(涙)

あ~、大監督の次回作が楽しみで夜も寝られません(笑)

ということで、今夜はお休みしようかと思いましたが、

何となく書く事が出来ましたので、アップさせて頂きます。

まあ、ゆるゆるとお読みください。

それでは、どうぞ~!



これは友人の体験した話である。

ある日、友人の叔母が亡くなった。

元々、中はそれほど良くはなかったらしいのだが、ほんのつまらない出来事

をきっかけにして、彼はその叔母から恨まれてしまったという。

その叔母の死因は、病死だったらしいのだが、その間、彼が見舞いに行っても

門前払いされ、お見舞いも受け取ってもらえなかった。

彼自身は、何故それほどまでに自分が嫌われ、恨まれているのか、皆目見当が

つかなかったらしいのだが・・・・。

ただ、やはり身内や親族から、どんどん病状が進んでおり、死期も近いという

事を聞かされる度に、なんとかその叔母が亡くなる前に誤解を解けないものかと、

悩んでいたらしいのだが。

そして、ある日の夜、叔母がいよいよ危ない、という連絡が入った。

さすがに、彼もその時ばかりは、何とかして叔母に会えないものか、と思い、

門前払いされるのも覚悟して病院へ向かった。

病院に到着すると、既に親戚一同が集まっており、重苦しい雰囲気になっていた。

彼は、恐る恐る病室に入ると、叔母の様子を見た。

そこには、元気だった頃の叔母の姿はもうなくなっており、まるでガイコツのように

骨と皮だけになった叔母が苦しそうな顔で親戚の手を握っていた。

こんな状態では、謝って誤解を解くなどという事は無理だとすぐ理解したが、

それでも、一言だけでも声を掛けたくて、叔母の側に近寄った。

すると、叔母は彼に向かって笑った。

それは、穏やかな笑顔などではなく、まさに、してやったり、という感じの

嫌な笑い顔だったという。

彼は背筋が寒気が走り、そのまま病室から廊下へ出た。

ちゃんと、最後の挨拶が出来たか?

と聞いてくる親戚達に、彼は首を横に振った。

そして、廊下で他の親戚達と、ただ黙ったままじっと時間が経過するのを待っていた

彼の耳に、親戚の誰かの泣き叫ぶ声が聞こえてきた。

あっ、亡くなったんだな・・・・叔母さん・・・・。

そう思ったという。

そして、数日後に通夜と葬儀が行われたが、その場所に彼は行くことが出来なかった。

仕事や用事で、行けなかった訳ではなかった。

生前、叔母が書き残した遺言には、彼を一切の通夜、葬儀に出席させないように、と

書かれていたからであった。

まあ、それでも、彼は少しは心が軽くなったのだという。

それほどまでに、彼の事を嫌っているのなら、それはしょうがない事であるし、

逆に、それほど自分を嫌いな人間が居なくなったというだけで、彼には

どこか、ホッと出来る部分もあったから。

しかし、話はそれほど単純なものではなかった。

実は、その叔母というのは、生涯独身を貫き、仕事一筋に生きてきた女性

だったらしく、それなりの遺産が残される。

そして、その遺産も当然のように遺言書にのってって分配されたのだが、

当然、彼のところには1円も来る事はなかった。

まあ、彼自身もそれほどお金に執着があるタイプではなかったし、遺産が

来ない事はある程度予想していた事なので、彼は特に何も感じる事はなかった。

そして、ある日、親戚が彼のもとを訪れて、ある物を渡した。

それはいかにも古めかしい手鏡だった。

そして、あの亡くなった叔母からの形見分けだという。

特にその叔母に対して悪い感情を抱いていた訳ではなかったので、彼はその

形見の手鏡を素直に受け取った。

よく見ると、その手鏡はかなり凝った彫刻がなされ、読めない小さな文字が

羅列されており、かなり高価な品物に見えた。

ただ、彼自身は手鏡を使う習慣もなかったので、受け取った後は、リビングに

インテリアとして、置くことにした。

そして、どこまでも人の良い彼は、もしかすると、死ぬ間際に叔母さんは

俺の事を許してくれたのではないか?

と思い、少しホッとした気持ちになった。

しかし、その日を境にして彼の周りで怪異が頻発するようになる。

彼は一戸建てに1人で住んでいるのだが、まるで誰かが家の中に居て、常に

彼を見ているような感覚に襲われる。

そして、それは日にちを追うごとに、現実味を帯びてくる。

彼が仕事から帰宅すると、玄関の靴が、散乱していた。

部屋でくつろいていると、突然インターホンが鳴らされ、急いで玄関へ行くが

そこには誰もいない。

そして、またリビングに戻ると、インターホンが鳴らされる。

その繰り返しだった。

だから、彼はインターホンの電源を切ってしまう。

更に、リビングでテレビを見ていると、明らかに階段を何者かが下りてくる

ような足音が聞こえた。

しかし、確認するが、そこには誰もいない。

風呂に入っている時などは、突然、風呂場のドアがドンドンと叩かれた。

急いで、確認するが、やはり誰もいない。

それらは、もう既に、気のせい・・・で済ませられる問題ではなくなっていた

のだが、何故か、彼はあえて気付かないフリをする事に努めた。

そして、それからは、毎夜、同じ夢を見るようになった。

夢の中で、彼は見知らぬ森の中で寝ており、目を覚ます。

すると、そこに、とても大きな体をした鬼女が現れて、彼を捕まえようとする。

彼は必死になって逃げるのだが、鬼女の足は異様に速く、彼はいつも追いつかれて

捕まりそうになる。

そして、そこでいつも目が覚めた。

体中には汗をびっしょりとかいていた。

捕まりそうになった時に、その鬼女に掴まれていた肩には、はっきりとアザが

残されていた。

しかし、それでも彼は耐えた。

誰にも相談せず、自分ひとりで解決しようと努めた。

そして、今度は彼が寝ているとき、怪異が起こるようになる。

それは、ある日を境にして、毎晩、彼のもとに現れるようになった。

彼が寝ていると、いつも夜中の午前1時半に目が覚めるのだ。

そして、人の気配を感じた彼は、ハッと横を見る。

すると、そこに夢に出てきた鬼女がニターッと笑いながら座っている。

それはもう夢ではなく現実に起きている事だった。

彼は驚いて、逃げようとするのだが、横から覆い被さってきた鬼女を振りほどけない。

そして、そのまま耳元で

しね・・・・・しね・・・しね・・・しね

と連呼されながら首を絞められる。

彼は学生時代は、ラグビーをやっていたから、体力にはそれなりに自信があった。

しかし、その鬼女の力は彼の想像をはるかに凌駕するものであり、彼は抵抗できず

なすがままに首を絞められた。

そして、そのまま意識を失い、朝起きると、首にはしっかりと両手のあとが

残っていた。

彼は既に精神的にかなり衰弱してしまっていたのだが、やはりその事を誰にも

相談しなかった。

だが、ある日の日曜日、彼がドライブに出かけた際、運転している彼の背後から

その鬼女が突然、現れ、彼の首を絞めてきた。

彼は事故にならないようにと、苦しい中、何とか車を停止させたのだが、そのまま

車外へと引きずり出され、対向車線を走ってきたトラックに向かって彼を

投げつけた。

そのトラックの気転で、なんとか轢かれる事はさけられたが、彼の体はそのまま

ガードレールにぶつかり、右足を骨折してしまう。

その時、彼は自覚したのだという。

もう、これは自分が死ぬまで止まらないのだろう・・・と。

そして、そのうちに、周りの誰かまで巻き込んでしまうかもしれない・・・と。

そして、意を決して、俺に相談してきた。

話を聞いて、これは俺の手に追えるものではないと判り、すぐにAさんに助けを

求めた。

相変わらずAさんは、ポッキーを食べながら緊迫感の無い様子で話を聞いていた。

そして、ポッキーが無くなると、機嫌悪そうに、こう言った。

それにしても、どうして、ここまで酷くなる前に相談しなかったんですか?と。

すると、彼は、

最初から、これは叔母が起こしているんじゃないかな、という気がして・・。

そして、度が増していくに従って、それは確信に変わっていったんですよ。

でも、そこまで俺の事が憎いのなら、その思いを受け止めてあげるのも、

自分の責任なのかな・・・・と思ったので。

それを聞いたAさんは、少し呆れたような笑いを浮かべ、

あのですね。

貴方は凄く良い方みたいですけど・・・。

でも、その叔母さんっていうのは、かなり○○○ですよ。

生前は知らないですけど、死んでからは明らかに怨霊と化してます。

そけでも、その叔母さんという人の思いを受け止めるつもりなんですか?

そう言われ、彼は首を横に振った。

そして、

実は、俺がどうして、叔母からこれほどまでに嫌われているのか?ということを

必死になって考えてみたんですけど、考えれば考えるほど、1つのことしか

思い当たらないんですよね。

それって、何だと思います。

ある日、叔母が俺に縁談話を持ってきたんですけど・・・・。

それが、どう考えても、叔母の仕事関係を円滑にする為の政略結婚だったんです。

だから、俺は当然のごとく、その縁談を断ったんですが・・・・。

それから、叔母の仕事の業績がどんどん悪化してしまって・・・。

きっと、それも全て、俺のせいだと思い込んでるんだと思うんです。

仕事が生きがいの叔母だったから、やはり俺にも、申し訳ないという気持ちも

あったんですけど、もう吹っ切れました。

俺は、叔母の道具ではないですから。

そして、死んでからも勝手に逆恨みして、俺を自分の為の憂さ晴らしに使ってる。

そんなのには、もう付き合いきれません。

そう言った。

そして、それを聞いたAさんは、大笑いした後、

うん、そこまで判ってるんなら、何も問題無いんじゃないですか。

そういう輩には、きっちり分からせてやらないとね!

ササッと片付けて、さっさと甘いものでも食べに行きますか!

そして、彼に案内され、彼の家に伺った俺とAさん。

Aさんは、すぐに手鏡の置き場所を聞いた。

そして、手鏡を手に取ると、目をつぶり、ブツブツとつぶやく。

その後、手鏡を見つめながら、

ほ~ら。

もう出られないでしょ?

ほんと、いい年して、悪さばっかりするから、こんなことになるんですよ。

それじゃ、さようなら・・・・。

そう言って、いつものように嬉しそうに手鏡を家の外に持って行き、コンクリートに

叩きつけて割ってしまった。

そして、満面の笑みで、

はい。もう終わりました。

他の鏡に移動出来ないようにして、閉じ込めてから、手鏡を割りましたから、

もう叔母さんという方は、バラバラ状態です。

痛みはないでしょうけど、バラバラになってるので、もう安心してください。

もしも、復活出来たとしても、数百年後ですから(笑)

と言って笑った。

そして、前言通り、彼と俺とAさんでスイーツを食べに行ったのだが、その時の

幸せそうなAさんの顔を見て、

手鏡を叩き割ることでストレス解消も出来たし、しかも、スイーツ食べ放題となれば、

今がAさんの至福の時間なんだろうな・・・・。

と確信して見ていた。

ちなみに、その時の支払いは全て彼の財布からのものだった。

そして、それ以後、彼の周りで怪異は発生していない。
  


Posted by 細田塗料株式会社 at 19:55Comments(35)