2017年08月13日

浄化を願った霊

サインディスプレイ部  営業のKです。

帰省中の方も、自宅警備の方も、お疲れ様です。

昨晩は、片町で、ひとり、のんびり飲んでました。

千葉県ON11様も、片町で飲んでいると思うと、

ついつい嬉しくなってしまい、結局、午前2時まで

1人飲みしておりました。

うちの娘は、踊りよりも、夜店目当てでの

参加だったらしく、踊っている時間よりも、

夜店の列に並んでいる時間の方が

圧倒的に長かったそうです(笑)

あっ、千葉県ON11様が、石川県を満喫して

頂けたとしたら、嬉しい限りです。

千葉県ON11様は、今度は、また戻りの長距離運転が

待っていると思いますので、くれぐれも安全運転を

お願い致します。

勿論、他の帰省された方々も、同様に安全運転で

無事にお帰りくださいませ!

ということで、今夜も、怖くない話スタート致します。

というか、最近の話は、本当に怖くなさ過ぎの様な

気がしておりますが、まあ、細かい事は気にしないで

いってみましょう!

それでは、どうぞ~!


これは俺が体験した話である。

ある所に、おばけ屋敷と言われている廃工場があった。

そこは、以前は機械工場として稼動していた場所だったのだが、随分前に

倒産してしまい、その際、そこの社長が負債を抱えて自殺。

その自殺も、自分の保険金で、せめて僅かでも債務者の方達に、返済したいと

いう遺書を残してのものだった。

そういう社長さんだったから、債務者を含め、周りの誰もが、その社長の事を

悪く言う人は1人もいなかった。

そして、それからその潰れた工場は、噂に尾ひれがついてしまい、恰好の

心霊スポットと化してしまう。

確かに、その社長の霊は、自殺したのだから成仏出来る訳も無く、そこに

自縛霊として棲みつくようになったのは事実だが、そこに探索に来る

心霊スポットマニアや廃墟マニアに対しても、何もする訳でもなく、逆に

建物が傷んでいて危険な場所などを間接的に音を立てたりして、教えて

くれるという、ある意味、平和な心霊スポットになっていた。

しかし、それでも、話には尾ひれが付き、どんどん大きくなっていくもので、

その工場に行くと、必ず幽霊の声が聞けたり、姿が見えたりする、という

噂が広まってしまい、そこを訪れる若者達は、どんどんと増えていった。

しかし、それでも、その自殺した社長の霊は、きっと人と会えるのが嬉しかったのか、

そこに来る若者達が安全に楽しめるように、いつも暖かく見守っていた。

実は、その頃に、俺はAさんと、その工場に行った事がある。

そして、その時、その社長の霊と出会い、色々と話す事が出来た。

少し照れ屋な性格だが、実は話し好きで、よく笑う。

とても暖かい性格が伝わってきて、思わず、癒されてしまった。

Aさんも、

苦労したんですね。

でも自殺なんかしちゃ駄目じゃないですか~(笑)

頭頂部が、だいぶ来てますけど、死んじゃったから、もうそれ以上は髪が薄く

ならないから安心ですね~(笑)

等と、初対面にして、暴言を連発していた。

でも、そこからの帰り道、Aさんの機嫌がとても良かったので、間違いなく、

その社長さんの霊が気に入ったみたいだった。

しかし、その廃工場が平和な心霊スポットだったのも、それから数ヶ月だった。

その工場に行った若者が、実害を受ける事が頻発してしまう。

階段から突き落とされたり、飛んできた鉄の杭が足に突き刺さったり、気が狂い

病院に入れられたり、帰り道に車で事故を起こしたりと、かなりの悲惨な

状況であったが、どの場合も命だけは助かっていた。

しかし、ある日、その廃工場で、3人が遺書も無く、自殺してしまう。

車の中で、というのではなく、3人が同時に首にロープをかけて2階から

飛び降りた。

そして、翌日に発見された自殺体にもかかわらず、その3人の遺体の首は

まるで誰かに強い力で下から引っ張られたように伸びきっており、その足は

工場の床まで着いていた。

検死の結果、間違いなく死後1日しか経過していないその遺体は、きっと

発見し通報した目撃者以前に、誰かに発見され、面白半分に足を引っ張られた

のではないか、という結論に達したのだが・・・・・。

その話が俺の耳に入って、すぐに俺はAさんに、その話をした。

Aさんは、すぐに顔色を変えて、

まさか・・・・ありえないですよ・・・・。

と絶句していた。

そして、

あの社長さんが、そんな事するわけか無いですって。

あそこに来る若者に対してですら、その目的がどうであれ、まるで親のように

いつも安全ばかり気を配って、誰も怪我しないで帰って欲しいって言ってた

あの社長さんですよ?

やっぱり、ありえませんって!

そう断言した。

確かに俺も同感だったが、その廃工場で起きている惨事も事実だった。

だから、

もしかして、何か嫌なことされて・・・気が変わったとか?

と返すと、

だって、私がハゲとか服がダサいとか、自殺するなんで馬鹿のする事だとか、

もっと酷いことも沢山言ったのに、あの社長はずっと笑ってたんですよ。

あの社長は本当に善人過ぎるくらいの人だから、もしも自殺なんかしてなかったら、

かなり位の高い霊になってた人です。

やっぱり、ありえないです。

そう言われ、俺はそれ以上、突っ込むのをやめた。

しかし、人の繋がりというのは不思議なもので、Aさんの親戚の会社経営者が、

知人から頼まれたらしく、Aさんに内密に頼んできた。

そこにもしも幽霊が居るとしたら、退治してくれ!

というものだった。

当然、Aさんは断ったそうだが、昔から色々とお世話になっていた叔父でもあり、

しょうがなく、その依頼を受けることになってしまう。

そして、下見に行くというAさんに、俺も同行した。

その廃工場に着くと、明らかに、以前とは様子が違った。

魔が巣食っているというか、空気がとても冷たい。

Aさんは、少し顔を曇らせたまま、工場内を見て回り、あの社長を探した。

しかし、社長の姿はどこにも見えなかった。

すると、突然、工場の天井の辺りから、大きな鉄の柱が落ちてきた。

Aさんは、咄嗟に俺の手を掴み、その鉄の柱をよけた。

そして、

相変わらず、ボーっとしてますよね。

普通なら、男性が女子である私を他助けなきゃいけないのに・・・。

ほんと、そんなので、よく結婚出来ましたよね?

奥さん、かわいそう。きっと、苦労させられてますよね。

と好き放題言ってくる。

そして、

ところで、今、天井に、女が居たのを見ましたか?

きっと、あの女が、最近、多発している事件の元凶です。

だから、きっと、あの社長も・・・。

と言ってくる。

え?あの社長が、どうしたって?

と聞く俺に、

まあ、あれ、見てください。

Aさんが指差す方を見ると、あの社長が、申し訳なさそうに深々と頭を下げている。

そして、

本当に申し訳ない。

私の力では、到底、あの女の悪事を止められないんだ。

というよりも、恥ずかしながら、私もあの女に協力させられてる。

だけど、こんな事はもう嫌なんだ。

貴方達の力で、私を浄化してくれないか?

お願いだ!

そう言って、もう一度、頭を下げる。

Aさんは、それを聞いて、

まあ、ちょっと考えてみますから・・・・。

そう言うと、早足で、そこから歩き出した。

と、その時、再び、どこからともなく、鉄の杭が飛んでくる。

何とか、かわす事が出来たのだが、その時、その社長が、1人の女に向かって

止めに入るのを目撃した。

しかし、明らかに力が違いすぎるようで、まるで相手になっていない。

一旦、外に出ます!

そう言って、Aさんは、工場から走り出た。

そして、車まで戻ると、誰かに電話をかけている。

かなり、長い時間電話で話しているAさんは、珍しく、俺以外の人にも、

大きく声を荒げて話している。

そして、電話を終えて、車から出てきたAさんは、疲れた顔で、

今、叔父に電話をしました。

私には無理だって・・・。

そうしたら、

お前に出来ないわけが無いだろうって・・・。

で、今から此処に来るそうです。

仕事上の大切な社長さんから頼まれた案件だから、何が何でも全て退治して、

悪いものは全て消し去れ、との事でした。

それを聞いて、俺は、

やりたくない事でもするの?

叔父さんって、そんなに怖い人なの?

でも、それって、いつものAさんらしくないかもね。

と言うと、

ええ、そうですよね。

分かってます。

だから、申し訳ないと思ったけど、姫を呼びました。

タクシーで今すぐ来てくれって・・・・。

そして、俺が、

姫って・・・・姫を呼ばなきゃいけないほどの悪霊なの?

と聞くと、

まあ、強い悪霊なんですけどね。

でも、私でも何とかなるレベルです。

ただ、問題なのは、その女の悪霊というのが、とてもずる賢いという事。

今のまま、浄化なんかしてしまったら、あの社長も一緒に消すことになります。

それを避ける為には、あの女を完全に、社長から引き離さないと・・・。

でも、私にはそんな事出来る訳も無い。

だから、姫に来て貰う事にしました。

他に何か質問あります?

こう言われた。

それから、しばらくすると、タクシーで姫が到着する。

姫は、俺に、いつものように、こんにちは~、と言いながら、丁寧にお辞儀

をすると、小走りにAさんに駆け寄る。

そして、2人で、難しそうな顔をしながら、話し込んでいると、数台の車が

やってきた。

どれも、かなりの高級車ばかりで、それがAさんの叔父関連の人達だというのが、

すぐに分かった。

車から降りてきて、話し込んでいる男達の話を聞いていると、どうやら、Aさんの

叔父という人が、除霊を頼んできた、仕事関係の社長まで連れてきており、その

部下も含めると、10人くらいになっている。

そして、Aさんに偉そうに話しかける男が1人。

それが、Aさんの叔父だということは、すぐに分かったが、俺が苦手とする

傲慢なタイプであり、どうやら、Aさんも、同じく嫌いらしく、それが顔に

出ている。

そして、すぐにAさんと叔父での言い争いが始まった。

つべこべ言わずに、さっさと全て消してしまえばいいんだよ!全て!

すると、

嫌です。さっき、電話でも言ったと思いますけど?

それに、叔父さんも、あそこに立って申し訳なさそうな顔でお辞儀をしている

男の人くらい、見えますよね?少しは霊感があるんだから・・・。

すると、

ああ、見えるが、それがどうした?

自殺なんかする経営者なんて、屑なんだよ。

だから、あんな悪霊にも取り込まれる。

所詮、駄目な奴は生きていても死んでからも駄目なんだよ!

だから、

お前は、ワシの言うとおりにすればいいんだ!

そうすれば、こちらの社長さんが、この場所で、新しい事業を開始出来るんだから。

そう言われて、Aさんがカチンときたのがわかった。

いつものクールな顔が、更に冷たい表情になっていく。

そして、

私、沢山の悪霊というものを見てきましたけど、今の叔父さんよりも酷いのって、

見たことないです。

叔父さんこそ、悪霊に取り込まれてちゃってるよ。

仕事の付き合いがあるから、良い霊も悪い例も全て、浄化しろって?

馬っ鹿じゃないの?

世の中の全てがあんたの為だけに回ってると思ってんじゃないの?

出来る奴もそうじゃない奴も、いるから、この世は楽しいんだよ。

それに、出来ると奴とか、出来ない奴とか、あんたが決める事じゃない!

デカイ会社の社長かもしれないけど、そんな事も分からずに、偉そうに

命令するなんて。

まさに厚顔無恥の極みだわ(笑)

そういうことだから、

やりたきゃ、自分で勝手にやればいいでしょ?

昔から霊能力があるって自慢してたもんね?

だから、やってみれば?

勿論、私は全力で、阻止するけどね。

・・・・・・・・・・。

それとね・・・・・。

今までは、それなりにお世話になったかもしれないけど、私はたった今、

あんたと親戚の縁を切らせてもらう!

文句があるなら、親戚で会議でも開いて、私の事を追放でも何でもすればいい!

あんたと、薄くても血の繋がりが有ると思っただけで、虫唾が走る。

だけど、除霊はきっちりやらせてもらうから、心配しないで!

勿論、あんたの為なんかじゃなく、これ以上、被害が出ないようにね!

あっ、言っとくけど悪霊だけの・・・・・除霊。

だから、そこどいて、邪魔だから!

Aさんのここまで切れた姿は見た事が無かった。

叔父という男の顔が怒りでみるみる赤くなっていくのがわかった。

すると、姫が、

すみませ~ん。邪魔なんで、どこか遠くに消えて頂けますか?

と、Aさんに感化されたらしく、丁寧な暴言を吐く。

そして、

いきますね!

という姫の言葉で、除霊が始まった。

姫の力はやはり凄まじいらしく、その女の悪霊は、あっさりと、社長の霊から

引き剥がされた。

その叔父という奴も、霊感があるらしく、姫の力に唖然として見ていた。

それから、姫が、

Aさん、お願いします!

と言うと、

Aさんは、1人で、その女の悪霊を完全に消滅させてしまった。

白い光が、その女の姿をじわじわと消していく。

その力も、やはり凄まじいもので、思わず見とれてしまった。

そして、それが終わると、Aさんは、叔父の方に振り向き、こう言った。

ごめんなさい。

除霊は失敗しました(笑)

私達のレベルでは到底、敵わない悪霊でした(笑)

だけど、この廃工場の周りには、とても強力な結界を張ったから大丈夫!

中には、あんたが言う、悪霊がまだ沢山集まってるから、それが外に出られない

ように、特に強力な結界を張ったから・・・・。

だけど、この結界がある以上、ここには何も建てられないね。

残念だけど(笑)

そして、これは、私ひとりではなく、ここにいる霊能者の力も借りたから、この後、

少なくても100年以上は、何も建てられないので・・・。

もしも何か建てれば、必ず災いが起こるので・・・。

あっ、それから

もしも、この結界を敗れる霊能者がいるんでしたら、どうぞ、ご自由に。

まあ、無理だと思いますけど・・・・・。

すると、姫がこう続けた。

はい。

私も持てる力を全て使った最高傑作の結界ですので、絶対、無理だと思いますよ(笑)

と笑った。

それから、俺達は俺の車で、その場を後にした。

車の中では、Aさんと姫が、叔父の悔しそうな顔を思い出しては、笑い転げるAさんと、

うまくいきましたね(笑)

とあくまで上品に笑う姫がとても対照的だった(笑)

その後、その廃工場は、相変わらず、心霊スポットして賑わっているが、

今ではすっかり安全な心霊スポットに戻っている。

勿論、あの社長の霊が、そこで見守っているのだから・・・・。

(まあ、悪霊が巣食っているという事になっているのだが・・・・)

ちなみに、やはりその後、Aさんが叔父に対して行った非礼に対して、親戚間で

問題を提起されたらしいが、Aさんには、特にお咎めも無く、逆に、その叔父が、

親戚一同から縁を切られてしまったらしい。
  


Posted by 細田塗料株式会社 at 19:59Comments(36)