2017年08月18日

追いつけない女



コメントで、順番が入れ替わってるとか、

今日は更新無いんですね?

という書き込みがありましたので、アップしなおします。

たぶん、数字前に書き上げて、下書きとして保存してたのが

原因かと思われます。

申し訳ありませんでした。

それでは、気をと取り直して・・・・・。

サインディスプレイ部  営業のKです。

皆様、今日も1日お疲れ様です!

何故かAさんのイメージというのが色々と

コメントされていて面白いです(笑)

浅野温子さん、菜々緒さん、アニメの灰原あいちゃん、

など読ませて頂くととても面白いです(笑)

イメージを壊さないように敢えて、誰に似てるというのは

書きませんので、皆さんのイメージで楽しんでくださいませ!

それでは、今夜もいってみましょう!

怖くない話。

もうすぐ連続30日間になります(笑)

うん。我ながら凄いぞ!

それでは、どうぞ~!




これは俺の友人が体験した話である。

彼はその日、大阪方面に出張に出掛けた。

車ではなく、移動中にも仕事がこなせる電車での移動を選んだ。

そして、関西圏での仕事が終わると、もう既にかなり遅い時刻になっていた。

しかし、明日は朝から予定がある為、どうしてもその日のうちに金沢へ

帰らなければならなかったので、何とか時刻表を調べ、乗継があるが、なんとか

その日のうちに金沢へ帰れる電車を確保した。

電車に乗ると、さすがにその時刻になると車内販売もある筈もなく、更に

乗っている乗客もまばらだった。

彼は、疲れもあってか、そのまま寝入ってしまい、気がついたときには、

電車はもう小松あたりを走っていた。

いかん、いかん、と思い、彼は、大阪駅で買った缶コーヒーを飲み干す。

苦味が眠気を消していくのが分かった。

そして、それからすぐに金沢駅に到着した。

彼は荷物用の棚からビジネスバックとおみやげの袋を降ろし、それを両手に

持ち、電車を降りた。

その時刻の金沢駅のホームも、人がほとんどおらず、とても寂しく感じた。

それでも、他の乗客達の流れに乗るようにして、階段を降りて改札口を目指す。

その途中、階段を下りているとき、彼は、ある人に目が止まった。

それは女性であり、夏だというのに、何故か冬用のコートを着ている。

そして、その女性は、今まさに彼が乗ってきた最終電車が停まったばかりの駅のホーム

へ向かって階段をのぼっていく。

誰かを迎えに来たのかな?

と思ったらしいが、もしそうだとすれば、今まさに階段を降りている人の中から

探すのが普通であった。

だとしたら、あの女は、一体何を?

そう思って、その女を見ていると、急にこちらを向いた女と目があってしまった。

そして、その女は、ニターっと笑ったという。

彼は何か気持ちの悪いものを感じ、足早に階段を降りていった。

そして、そのまま、改札を出ると、駅の出口を目指した。

人気の無い駅の構内を足早に走り抜けて、タクシー乗り場へと急ぐ。

自分が何故そんなに焦っているのか、自分でも分からなかったが、何故か

急がなければいけない気がしてならなかった。

しかし、いつもはずらりと並んで客待ちをしているタクシーが1台もいない。

彼はしばらくの間、呆然として立ち尽くしてしまう。

バスはもう動いていない。では、どうやって帰れば良いのか?

彼は途方に暮れてしまったが、それでも、何故か彼の中の何かが彼を

急かし続けていた。

早くこの場所から離れろ!と。

彼は時計を見た。

時刻は12時を少し回っていた。

そして、自宅までの道のりを頭に描く。

やはり、家に居る妻に迎えに来てもらうのも気が引ける。

そう思いながら、携帯を見ると、何故か圏外になっている。

どうして、こんな場所が圏外なんだ?

そう思ったが、今はそれどころではなかった。

そして、

歩いて帰るか!

と心の中で呟き、彼は歩き出した。

歩き始めて、彼はすぐに辺りの異常さに気付いた。

車はおろか、人さえも誰もいないのだ。

それは、まるでSF映画に出てくるゴーストタウンのようであり、まるで

異世界にでも迷いこんだかのような気持ちになる。

彼は仕事で深夜に駅の近くを車で通ることが何度もあったが、こんなに誰も居ない

駅周辺というのは、一度も体験したことがなかった。

何かおかしい・・・・・。

彼はそう感じたが、歩くのを止める訳にはいかなかった。

何故なら、金沢駅から彼の自宅までは、早足で歩いても、ゆうに40分以上

かかる計算だったから。

彼は、歩く足に力を入れる。

家に帰り、シャワーを浴びて寝る、という時間も考えれば、可能な限り早く帰宅

して、さっさと寝てしまいたかった。

そして、ふと、前方を見ると、女性がひとり彼の前を歩いているのが見えた。

その女性は、彼と同じように出張帰りのOLという格好で、彼の前方50メートル

くらいを歩いている。

彼は、やっと人に出会えた事に妙に安心した。

そして、とりあえず、前方を歩く女性を追い越す事を目標にした。

追い越すときには、出来るだけスマートに追い越さないと、相手を怖がらせて

しまうからな、と考えながら、足早に歩くのだが、何故かその女性はいっこうに

近づいて来ない。

彼の方が明らかに身長も高いし、わざと足早に歩いている。

それなのに、どうして追いつかない?

彼は何か秘密でもあるのではないか、と前方を歩く女性を凝視するが、歩く姿は

いたって普通であり、どこにも違和感は無い。

彼は訳が分からなくなってくる。

そして、もう1つの異常に気付く。

彼の自宅は、自慢ではないが、普通の住宅街からは、かなりかけ離れた場所に

ある。

そして、そこに向かう為に、彼は先程から何度も、町を逸れるようにして

曲がっている。

それなのに、その女はまるで、彼の自宅へと向かっているように、同じ脇道へと

曲がっては歩き、今も彼の前方を歩いている。

後ろから、追けているのなら理解できるが、その女は、彼よりも50メートルも

前方を歩き、そして、一度も振り返ってはいない。

そして、もっと不気味なのは、先程からかれこれ10分以上歩き続けているが、

駅から此処に来るまで、相変わらず、車や人の姿を見ていなかった。

いや、確かに前方を歩いているのが人間の女性なのだとしたら、ずっと前から

人を見ている事になるが、その時の彼にはどうしても、その女が、普通の

人間の女性だとは思えなかった。

それどころか、先程から、駅の階段で見た女の笑い顔が頭にチラついてしまい、

心臓の鼓動がどんどん激しくなっている。

彼は、考えた。

このまま家まで歩き続けるべきか、それとも、駅へと引き返すべきか、と。

そして、ふと、子供じみた事を思いついた。

1度、止まってみればいいんだ!

そして、あの女がそのまま歩き続けているようなら、これは俺の単なる気のせい、

であり、もしも、同時にとまったとしたら・・・・・。

それは、ありえない事だった。

そして、彼は、突然、前触れも無く立ち止まる。

前方の女に目をやる。

止まっていた・・・・・・・。

まるで、彼と呼吸を合わせる様に、その女も立ち止まり、その場で固まっている。

もう迷う余地は無かった。

彼は、一気に後ろを振り返り、駅から歩いてきた道を戻り出した。

相変わらず、車も人もおらず、彼の歩く足音だけが、コツコツと聞こえている。

彼は、考えた。

あのまま、彼が自宅へと歩き続けたとしたら、どうなっていたのか?と。

きっと、あの女も、彼よりも先に彼の自宅へとたどり着いてしまっていただろう。

そして、家の中に入り・・・・・。

そこからは想像したくなかった。

と、その時、彼の脳裏に大きな不安が襲う。

彼が、駅から自宅へと歩いているとき、前を歩く女は、彼が次にどこを

曲がるのかを知っているかのように同じ場所を曲がっていた。

そして、立ち止まった時も、同じように立ち止まった。

だとしたら、180度方向転換して、駅へと歩き出した俺に対しては、一体

どういう行動をとるのか?

それは、考えなくても簡単に導き出せる答えだった。

すると、突然、後方から、足音が聞こえてきた。

まさに彼の足音と重なるように聞こえてくるが、間違いなく彼以外の足音が

聞こえてきていた。

彼は、思わず歩きながら、後ろを確認した。

すると、後方から、女が歩いてくる。

それは、先程、彼の前を歩いていた女の姿ではなく、間違いなく、駅の階段で

彼に笑いかけた女の姿だった。

しかも、先程、前を歩いていた女が、きっちりと50メートルという間隔を

保っていたのに対して、その女は、既に彼の後方20メートル位に

近づいていた。

彼は、思わず悲鳴をあげて、歩く速度を速めた。

その時、実は走って逃げようかとも思ったが、そんな事をすれば、後ろの

女も走って追いかけた来そうな気がして、どうしても走る勇気が出なかった。

更に、もしかすると、彼が立ち止まれば、後ろの女も止まってくれるのではないか、とも


思ったが、やはり、それも怖すぎて実行出来なかった。

すると、後方から、かすれた声が聞こえ、同時に線香の様な強い匂いも漂ってきた。

待て~待て~

まるで、地の底から響いてくるような声に、思わず彼は後ろを見た。

すると、そこには、5メートルくらいの後方を、かみを振り乱しながら鬼女

の様な形相で、こちらに手を伸ばしながら追いかけてくる、あの女の姿が見えた。

駅の階段で見た時よりも、かなり背が高くなっており、その細い体と相まって、

異常な位に背が高く見えた。

その身長は明らかに2メートルは超えており、完全に彼を凌駕していた。

駅まではまだかなりの距離がある。

このままでは、追いつかれて摑まってしまう・・・・。

彼は焦ってしまい、生きた心地がしない。

恐怖で足がガクガクしてしまい、まともに歩けない。
これでは、捕まるのは時間の問題だ!

彼は、そう思い、絶望感が満ちてくるのが分かった。

そして、それと同時に、何故こんな理不尽な目に遭わなければいけないのか?

という怒りが込み上げてくる。

そして、その時は何故か、

どうせ捕まるんなら・・・・。

という開き直った気持ちになったという。

彼は、一気に後ろを振り返ると、その女を睨みつけた。

すると、その女も、その場で立ち止まり、彼を見てニタニタと笑っている。

その笑いを見ていると、恐怖感を通り越して、メラメラと怒りが増幅されて

いくのが分かった。

そして、突然、彼はその女に向かって走り出した。

ビジネスバッグをブンブンと振り回しながら・・・・。

それでも、怖かったので、目は薄目を開けるのが精一杯だった。

そして、

舐めんな!  何か用かよ?

と言いながら、その女めがけてぶつかっていった。

何かに当たった感蝕は確かにあったという。

しかし、次の瞬間、彼が目を開けると、その女の姿は消えており、辺りには

車や人の往来が戻っていた。

現世に戻って来れた・・・・・・。

彼はそう思うと、一気に疲れが出て、その場にへたり込んでしまう。

疲れてから、夢でも見てたのか?

そう思ったが、その場には、あの女のものと思われる長い髪の毛が束になって

落ちており、線香のような匂いも残されていた。

やっぱり本当に居たんだ!あの女・・・・・。

そう思うと、再び恐怖で体が震え出した。

そして、その後、彼は通りかかったタクシーに乗り、無事に自宅へと帰った。

その後、彼の身に、怪異は発生していない。
  


Posted by 細田塗料株式会社 at 22:54Comments(19)