2017年08月21日

ドアをノックするのは・・・・・。

サインディスプレイ部  営業のKです。

皆様、今日も1日お疲れ様です!

こちら、金沢はまた暑さがぶり返した感じです。

お陰で、仕事中に食べるアイスが美味しいこと!(笑)

それと、コメント欄でも皆さんご覧になったようである、

本当に怖い話、2017、夏。

お客さんの所で、第1話だけ強制的に見せられました。

マンションの話だったと思いますが、飛ばし飛ばしで

見ましたのでストーリーはよく分からないんですが、

やはり、音楽やカメラアングルなどの演出が怖すぎます(泣)

今夜はもう寝られないのが決定したも同然です(涙)

あんな再現ドラマをさらりと観てしまう勇者揃いの読者様には、

太刀打ち出来ませんね。ほんと。

実際、危ない話は一切載せていませんが、もしも載せたとしても、

そんな程度なの????となってしまうと思います。

そういう話ほど、展開的には、さほど怖くなかったりしますので。

まあ、絶対に書きませんので、ご安心ください(笑)

それでは、今夜も少し遅いですがいってみましょう!

本当にあった怖くない話、2017夏。

それでは、どうぞ~!






これは俺の体験談である。

その日、東京方面に出張に行き、日帰りの予定が一泊して翌日も引き続き、

仕事を続ける事になってしまった。

場所は銀座。

何処か空いてるかな~と思い、スマホで検索すると、なんとも格安なビジネスホテル

が見つかった。

勿論、銀座という場所で考えると安いというたけであり、金沢市のビジネスホテル

に比べれば、格段に高いのだが・・・・。

会社に連絡し許可を貰い、さっそくそのビジネスホテルを予約した。

行ってみると、なかなか立派なビジネスホテルであり、やはり銀座という

土地柄なのかな~と勝手に納得していた。

フロントでチェックインを済ませ、指定された部屋に行く。

4階の一番左端の部屋だった。

部屋に入ると、さっそくシャワーを浴び、クーラーの効いた部屋でのんびり過ごす。

無駄遣い出来るほどのお金は持っていなかったので、夕食は近くのコンビニで

弁当を買ってきて済ませた。

そして、弁当と一緒に買ってきた缶チューハイを飲んで、ボーっとテレビを

観ていると、さすがに仕事の疲れなのか、強い睡魔に襲われて、俺はそのまま

寝てしまった。

そして、目が覚めたのは午前1時の少し前だった。

本当は目が覚めず、そのまま朝まで寝られれば良かったのだが、目を覚ますと、

テレビも照明も点けっぱなしで寝ていた事に気付き慌てて起き上がると、

とりあえず、テレビを消した。

嫌な時刻に起きちゃったな~と思ったが、ホテルに泊まるときにはいつも行う

御札探しをしていないことに気付き、すぐに部屋の点検を始めた。

そして、幸運にも御札が見つからず、ホッとしていると、突然、ドアをノック

する音が聞こえた。

俺は、思わず、

はい?

と言ってしまったのだか、よく聞いてみると、どうやら隣の部屋のドアをノック

しているようだった。

それにしても、従業員か、来客なのかは分からないが、とにかくしつこく

ノックを続けている。

それだけノックしても返事が無いのなら、留守かな、と普通は思うのだろうが、

そのノックは4回続けて鳴り、しばらくして、また4回ノックするという事を

ずっと繰り返していた。

俺は特に短気ということもないのだが、どうもそのノックの音は静まり返った

ホテルの静寂を壊すかのように響き、まるで耳の側で直接ノックされている

感覚にさえ陥ってしまう。

しかも、時刻を考えれば、普通、それだけ長くノックを続ける事はしない。

俺は一言文句を言ってやろうと、部屋のドアを開けて、廊下に身を乗り出すように

しながら、隣の部屋のドアを見てみる。

ちょっと、今何時だと思ってるんですか?

という言葉を用意して覗いたのだが、すぐにその言葉を引っ込める事にした。

そこには、ベージュのトレンチコートを着込んだ背の高い女が、部屋の中を

覗き込む様にしながら、部屋をノックしていた。

長い髪が腰の辺りまで伸び、顔は見えなかったが、とても痩せているのが

分かる。

そして、その女は、ずぶ濡れの状態であり、コートからはポツポツと水滴が

廊下に落ち、その女の立っている部分にだけ小さな水溜りが出来ていた。

見なかった事にしよう・・・・・。

俺はとっさにそう判断し、静かに部屋のドアを閉めた。

そして、念の為に、窓から外を見てみたのだが、曇り空ではあるのだが、

雨など一滴も降ってはいなかった。

どうして、あの女はあんなにずぶ濡れになってるんだ?

寝起きの頭が少しずつ覚醒していく。

そして、俺はフロントに電話してみる事にした。

そうすれば、全てがはっきりするに違いなかったから・・・・。

俺は室内の電話からフロントの番号を回す。

しばらく呼び出し音が鳴った後、従業員らしき男性が電話に出た。

はい。フロントですが・・・。

ああ、すみません。413号室に泊まっている○○というものですが・・・。

実は、隣の部屋のドアをずっとノックし続けている女性がいるんですが・・・。

隣の部屋の宿泊客は、留守なんですか?

そう言うと、従業員は、

しばらくお待ちください。

と言って、一旦、電話を保留にした。

その間も、ノックの音は鳴り続けている。

そして、3分くらい待たされた後、再び、従業員が電話に出た。

すみません。お客様。

お隣の部屋には、今夜はどなたもご宿泊されておりません・・・・。

そして、女性が・・・と仰いましたが、今夜の宿泊客は全員が男性客でございます。

また、私共も、ずっとフロントにおりますが、女性が入って行った形跡は

ございません。

きっと、見間違いか、と思うのですが・・・・。

そう言われ、

それじゃ、今ずくにこちらに来て、自分の目で確認してくださいよ!

と語気を強めたが、

わかりました。今は少々取り込んでおりますので、手が空き次第、お客様の

部屋へ確認に生かせて頂きますので・・・・。

という予想通りの返事が帰ってきた。

まあ、こんなもんだろうな・・・・。

俺は1人で妙に納得し、そのまま寝てしまおうと思った。

勿論、電気を点けたままで・・・・。

それが最も安全な行為だと過去の体験から学んでいたから・・・。

出来るだけ気にしない様に寝ようとしたが、やはりノックの音が気になって

なかなか眠れない。

そこで、テレビをつけて音量を小さくしたままで寝ようとした。

これは良い作戦だったらしく、しばらくするとウトウトと眠たくなってきた。

が、次の瞬間、ある事に気付いて、俺はベッドから起き上がる。

ノックの音が違うのだ。

先程までは確かに隣のドアをノックしていたのだが、今は間違いなく、隣の壁を

ノックしている。

俺は恐る恐るテレビを消して音に集中してみる。

すると、そのノックの音は、俺が居る場所を探るかのように部屋の壁を少しずつ移動

している。

そして、何故か、苦しそうな息づかいまで聞こえたような気がして、俺は再び

テレビをつけた。

気にしない様にしようとすると、尚更気になってしまう。

俺は寝るのを諦めて、いつでも逃げ出せるように?仕事用のスーツに着替えた。

不思議なもので、服を着替えていつでも外に出られるようになっただけで、少しは

心にも余裕が出た。

しかし、次の瞬間、再び、俺は息を呑む。

ノックの音がまた移動していた。

それも、どうやら、外の壁をノックしているようだった。

俺はついつい、その女が、隣の部屋の窓から身を乗り出すようにして、手を伸ばし

壁をコンコンと叩いている姿を想像してしまい、パニックになってしまう。

もう我慢が出来なかった。

女が壁に張り付いているのなら、今のうちにこの部屋から出て行けばいい。

俺はそう決断し、荷物を持って、部屋のドアへと向かった。

そして、ドアのロックを解除しようとした瞬間、目の前のドアからコンコンと

いうノックの音が聞こえた。

俺は思わず、ドアから飛びのいた。

そして、後ずさりするようにしながら、ベッドにへたり込んだ。

どうすればいい?

必死に考えたが、何も浮かんでこない。

ドアの前に女がいる以上、この部屋からは出られない。

窓の外は、4階の高さなのだから・・・・。

俺は、ベッドの中に逃げ込み、布団に包まって、ノックの音が聞こえなくなるのを

待つしかなかった。

そして、しばらくすると、ノックの音が止んだような気がした。

助かったのか?

いや、待て・・・さっきは隣の部屋にあの女は難なく入っていたんだぞ?

だとしたら、この部屋にだって入れるんじゃないのか?

そう思った瞬間、突然、俺が逃げ込んでいるベッドの木のフレームをノックする

ような音が聞こえた。

全身に鳥肌が立つ。

全神経が耳に集中する。

すると、ノックの後に、間違いなく

ハァハァ、という苦しそうな息づかいが聞こえてくる。

しかも、それは、俺の耳元から聞こえてくる。

布団一枚隔てたところに、あの女の顔がある・・・・。

もう耐えられない・・・・。

どうする?

俺は一瞬思考が停止した後、すぐに結論を出す。

このまま、此処にいては危険だ・・・・。

という結論を。

俺はイチかバチか、ベッドから飛び起きるようにして立ち上がった。

俺はその瞬間、なかば絶望してしまった。

そこには、俺よりも身長が遥かに高い女が、ニンマリと笑って立っていた。

長い髪とトレンチコートからは相変わらず、ポタポタと水滴が落ちている。

そして、あり得ないほどに丸く大きな目と、大きくへの字に曲がった口が、

それが人間ではない、ということを物語っていた。

もう逃げ場は無かった。

明らかに、俺の決断は失敗だった。

俺は、もう既にグッタリと力が抜けてしまい、ただ、呆然とその女が動き出すのを

見つめていた。

その時、突然、携帯が震え出した。

マナーモードにしておいた携帯に電話が掛かってきたのだ。

そして、その瞬間、口惜しそうな顔をして、その女はドアの方へと滑るように

消えていった。

もう、相手が誰かは分かっていたが、俺は電話に出た。

すると、

本当に、東京まで行って何やってるんですか?

Kさんのせいで、私の貴重な睡眠時間が削られちゃいましたよ。

ということで、今回も偶然じゃなくて、貸し・・・ですから(笑)

おみやげ、甘いもの、お願いしますね(笑)

それじゃ、私はもう寝ますので・・・・。

あっ、それと・・・・私が電話を切らないうちに、さっさとその部屋を出て、

ロビーまで行ってくださいね。

電話切ったら、また現れますよ。さっきの女(笑)

そう言われ、俺は逃げるように部屋から出て、ロビーへ降りるエレベータに

乗った。

そして、1階に到着し、エレベータのドアが開くと、電話の向こうから、

はい。もう安全ですよ~。

頑張ってロビーで寝てくださいね~

と言う言葉とともに、電話が切れた。

その後、疲れきってしまい、ロビーで勝手に寝てしまった俺なのだが、結局

従業員からは朝まで起こされる事はなかった。

やはり、あの隣の部屋には何かがあるのだろう。

その後、東京駅で大量のスイーツ系みやげを買って帰ったのは言うまでもない。
  


Posted by 細田塗料株式会社 at 20:31Comments(43)