2017年08月22日

2階の宴会場には・・・・。

サインディスプレイ部  営業のKです。

今日も皆様、お疲れ様でございました。

先日の私のお願いに対して、沢山の関西方面の

情報をあげて頂きまして、本当にありがとうございます。

本当に感謝しております。

それと、今日はどうもスランプですね(笑)

書く話は沢山あるのに、全然、進みません。

ということで、怖くもない話をアップさせてください。

明日から、また頑張ります!

それでは、怖くない話(本当に!)

どうぞ~!




これは俺が体験した話である。

俺はよく金沢市内に在る居酒屋へ友達と飲みに行く。

その店はとにかく安くメニューも豊富であり、そして美味しい。

まあ、店の名前を出すのは、これ以上、お客が増えても困るので

伏せておくが・・・。

実際、カウンターが15席とテーブル席が3つと狭い店なのもあり、

いつでもお客で賑わっている。

だが、ある日、その店に飲みに行くと、珍しくお客が少なく、俺は

静かな店内で、これまた静かに1人飲みを楽しんでいた。

すると、天井の方から、賑やかな声が聞こえてきた。

まるで、宴会でもしているような騒がしさだった。

実は俺は、その店に2階の宴会場がある事を知らなかったので、

お店の看板娘さんに聞いてみた。

今日は2階で宴会なの?

それにしても2階に宴会場があるなんて、知らなかったよ、と。

すると、看板娘さんは、一瞬困惑した顔をして、小さな声でこう言った。

うん。2階には宴会場があるよ。

でもね、そこはもう使っていないの。

2階への配膳とか、色々と大変だから、今は完全に開かずの間になってる。

でもね。たまに、2階から声が聞こえるって言われる事があって・・・・。

誰もいない部屋から声が聞こえるって怖いでしょ。

だから、気にしない様にしてるの。

実際、ここで働いている私達家族には、何も聞こえないしね。

聞こえる人と聞こえない人がいるみたいなんだけど、Kさんって、

そういうの聞こえる人なの?

そう返された。

だから

まあ、聞こえる様な聞こえない様な・・・・・・。

と曖昧な答えをしておいた。

しかし、それからもその店に行く度に、2階の宴会場から賑やかな声が聞こえてきた。

そして、それは他の客には全く聞こえていないようであった。

そして、2階の宴会場から聞こえる声に対する俺の好奇心は、ある時、我慢の限界を

超えてしまった。

俺はトイレに行くといって、席を立ち、そのまま気付かれないように静かにゆっくりと

階段を上がっていく。

当然、階段にも2階の廊下にも明かりなど点いている筈もなく、俺は手探りで暗闇の

中を上がっていった。

そうしていると、やはり人間の目というものは、暗闇にも慣れてくるもので、

段々と目の前の視野が開けていくのがわかる。

2階から聞こえてくる声は、相変わらず賑やかであり、まさに宴会が盛り上がっている

かのようだ。

俺ははやる気持ちを抑えながら、静かに階段をのぼり、そして2階の廊下に

着いた。

襖の向こうの部屋からは、笑い声、叫び声、そして、畳の上で走り回っている

音など、様々な音が振動とともに聞こえてくる。

しかし、俺はなかなか襖を開ける気にはなれなかった。

何故なら、襖を開けたら、きっとそこには暗闇と静寂だけが広がっている

のだろうという確信があったから。

だから、俺は目をつぶって、襖の向こうで展開されている人外のモノ達の

宴を想像した。

そして、そんなに楽しそうな宴会を俺が襖を開ける事で終わらせるのは、

やはり気が引けた。

そして、どれくらい、そうしていただろうか。

突然、階段の下から悲鳴のような声が聞こえた。

俺は、ハッとして階段の下を見ると、どうやらトイレに来た人が俺を見つけて

声を出したらしい。

それにしても、悲鳴をあげなくても良いだろう?と思いながら、下の人に向かって

あっ、すみません。怪しい者じゃないですよ(笑)

というと、

違う!後ろ!あんたの後ろだ!

そう言われ、俺はとっさに背後を見た。

すると、俺のすぐ後ろに、着物を着た女が立っていた。

しかも、座っている状態で見上げると、異常に背が高い。

そして、俺を見下ろす目は、異常な怒りに満ちていた。

しかし、その時の俺は何故か落ち着いていた。

間違いなく襖を開ければ、後ろの女もすぐに消えてしまう・・・。

そんな根拠の無い思い込みがあった。

だから、俺は、一気に襖を開けた。

俺は呆気に取られてしまった。

そこには、暗闇の中、宴会の料理が正方形に並べられ、その前には、背後に立つ

女と同じような格好をした男女が、正座したまま、首だけをこちらに向けて

俺を睨んでいた。

それは間違いなく、人間ではないモノ達の宴に見えた。

そして、部屋に充満している線香の様な匂いも、その異様さを際立たせた。

ヤバイ!

それしか感じなかった。

俺は、そのまま転がるように階段を落ちていった。

下に着くと、体が痛かったが、たいした怪我はしていないようだった。

俺は、再び、階段の上を見ると、その女が、ゆっくりと体の向きを変え、

襖の向こうに消える所だった。

そして、しばらくすると、また2階からは宴会のような賑やかな声が

聞こえてきた。

俺は二度と、その店の2階を見てみようとは考えなくなった。

あちらにはあちらの世界の楽しみがきっとあるのだろうし、それを邪魔しては

いけないのだ。

ちなみに、今でもその店にはよく飲みに行くが、相変わらず、2階からは

賑やかな声が聞こえてくる。
  


Posted by 細田塗料株式会社 at 19:53Comments(41)