2017年08月24日

停電した夜の記憶・・・・。

サインディスプレイ部  営業のKです。

皆様、今日も1日、本当にお疲れ様です!

残暑が厳し過ぎる日が続きますが、ご自愛くださいませ。

ところで、コメントにも書いて頂いてましたが、発売1ヶ月

以上前にも拘わらず、今日の竹書房さんの文庫本、

amazonの売り上げランキングで、

な、な、な、な、な、な、な、なんと1位でした。

本当に感謝の言葉もございません。

本当にありがとうございます。

昨晩のブログで7~8位と書いたので、逆に皆様に

気を使わせてしまったのでは、と反省しております。

もう、本を出版出来ただけで十分幸せですから。

とりあえず、出版社さんに赤字になって損だけは

させたくないとは思っておりますが、本当にもう

十分ですので・・・・。

何度も言いますが、ありがとうございます!

人生で1位を取ったのは、小学校の駆けっこ以来

ですので嬉しくて信じられない気分です。

コメント欄も賑わっており、どれも楽しく読ませて

頂いております。

だから、もしも、怖い話が書けなくなっても、コメント欄

だけは、そのまま賑やかな状態であると良いな、と

いつも思ってます(笑)

ちなみに、うちの娘は石川県のコスプレリストに写真つきで

載っております。

良ければ、探してみてね!と娘が申しておりました。

ヒントは刀剣乱舞・・・・だそうです。

ということで、今夜も怖くない話、いってみましょう!

それでは、どうぞ~!


これは俺が体験した話である。

先日も関東で大規模な停電があり、ニュースになっていた。

確かに今は停電など殆ど無くなってしまったが、昔は、雷が鳴り、そのまま停電に

なってしまい、ロウソクの明かりだけで晩ご飯を食べたりしていたのを思い出す。

子供心には、それだけで何かワクワクしてしまうような時間だったのだか、

やはり、辺り一面から明かりが消えてしまうという状況は霊達にとっても

別の意味で待ちかねていた状況なのかもしれない。

停電だから、雷が鳴った途端に、突然、家中の電気が消える。

テレビも消え、照明も消え、家の中が真っ暗闇になってしまう。

しかし、昔はそういう事も、よくある出来事にしか過ぎなかったから、ちゃんと

ロウソクや懐中電灯を身近な場所に置いてあり、誰も慌てる事など無かった。

それどころか、いつもはテレビを見ながら食事をしているのだが、逆に

テレビが無くなる事で、家族が会話しながら食事をしたり出来る時間は

子供心にも新鮮であり、ある意味、ひとつのイベントのように感じて

いたのかもしれない。

そして、そのまま朝まで電気が回復せず、明かりひとつ無い中で眠るというのも

よくある事だった。

そして、それも怖いとか不安というよりも、まるで林間学校にでも泊まりに

来た様なワクワクが確かに存在していた。

しかし、その中でも、やはり怖い体験というのも何度かあった。

その頃、俺は家族4人で古い一軒屋に住んでいたのだが、停電になると、よく

見知らぬ人が居るのを目撃した。

それは、ろうそくの灯かりの中で食事をしていた時、ろうそくの灯かりの中で

トランプや花札をして家族で遊んでいた時、それらは間違いなく俺や家族のすぐ

側に居た。

年老いた男性の時もあれば、中年の女性の時もあった。

そして、それは確実に家族も気付いているようで、そんな時は、わざと

はしゃいだりしているのが分かった。

ただ、それはいつも寂しそうで、且つ優しそうな顔でじっと立っているだけであり、

危険なものとは感じなかったから、もしかすると、ご先祖様だったのかもしれないが。

しかし、そうでない時もあった。

夜、停電の暗闇の中で寝ている時、特に、母親や兄と一緒に寝ていて、知らないうちに

俺以外が寝てしまった時に、それは現れた。

そういう時は、妙に耳がよく聞こえた。

そして、外を吹く風の音に混じって、何かが外を走ってくる音が聞こえた。

そして、その足音は俺の家の前で立ち止まると、なにやら奇妙な音が聞こえる。

それは壁をよじ登っているのではなく、何か手のような物が家の壁を

這い上がってくるような音だった。

そして、それは、次の瞬間、窓をコンコンとノックするようになる。

姿を見た訳ではないが、それが逆にとても怖く、俺はその音が聞こえると

いつも布団に包まったまま、窓の下から長い手を伸ばして、コンコンとノック

している異形のモノの姿を想像しては、恐怖していた。

そして、いつも、そのまま知らないうちに眠ってしまい、そのまま朝になった。

それを俺は家族に話すのだが、どうやら母親だけは、何か気付いていたらしく、

まあ、色々あるのよ。世の中には・・・・。

という意味深な説明をしていたのを覚えている。

そして、もっとも怖かった体験も、やはり寝ていた時だった。

そういう時は必ず、夜中に目を覚ました。

相変わらず、停電が続いているらしく、窓の外にある外灯も消えたまま。

そんな暗闇の中で、突然、階段を上る音が聞こえたのだ。

それは、決して聞き間違いなどではなく、明らかに誰かがゆっくりと階段を

のぼってくる音に違いなかった。

その音は、明らかに普通の足音ではなく、一歩階段をあがる度に、何かが階段の縁に

ぶつかる様な音が聞こえるというものだった。

ギシッ・・・・・ゴン・・・・・ギシッ・・・・ゴン

そして、一歩あがる度に、次の一歩まではかなりの間隔が空いていた。

まるで、一歩のぼる度に大きくため息をついている様に感じた。

そして、そこまでして階段をのぼってくるソレの目的は何なのかと、いつも

恐怖していた。

そして、階段をあがってくるたびに、少しずつ、

ギシッ・・・・ドン・・・・・・ギシッ・・・・ドン

という音が大きくなってくるのがわかった。

そして、階段をのぼり切ると、今度は

ズルッズルッズルッと這う様な音が聞こえてくる。

俺は、きっと夢なのだろうと思い、思いっきり頬をつねるのだが、明らかに痛かった。

それは、廊下をゆっくりと這うようにして動くのだが、どうやら、その音は

俺の部屋に向かって近づいてくるのが分かった。

ハァハァハァハァ・・・・。

苦しそうな声も混じって聞こえてくる。

そして、それは俺の部屋の前まで来ると、俺の部屋の木製の襖をゴソゴソとまさぐる。

それは、手で取っ手を探しているに違いなかった。

そして、しばらくすると、静かに襖は開かれる。

スー・・・スー・・・スー・・・・スー・・・。

それは一気に開くのではなく、まるで少しずつ開きながら部屋の中の様子を

覗っているようだった。

そして、次の瞬間、それは部屋の中を這い回る。

とてもゆっくりとした動きだが、間違いなく俺の部屋の畳の上を這うような

音が聞こえる。

俺は、布団の中で固まったまま震えていた。

今すぐにでも大声で助けを呼びたかったが、そうすることで、他の家族まで

危険に晒す事が怖くて、それも出来なかった。

そして、ソレは、少しずつ、俺の足元に近づいていき、突然、俺の足が摑まれる。

ゴツゴツとした手だった。

そして、その力は強く、俺の足をグイグイと引っ張る。

俺は布団から引きずり出されないように、と必死に体に力を込める。

しかし、子供の力では到底、その力に及ばず、グイグイと俺の体は布団から

引きずり出される。

そして、ちょうど下半身が布団から露出したところで、ソレは俺の上に

圧し掛かってきた。

その体はとても冷たく、ベトベトしていた。

俺は、思わず、小さな悲鳴をあげた。

子供心にも、それは死というものを実感させられるには十分な恐怖だった。

俺はこのまま、こいつに連れて行かれるのかな・・・・。

そう思った時、突然、部屋の電気が点いた。

布団の中からも、外が明るくなるのが判った。

すると、下半身に乗っていたソレは、またズルズルと移動し、そして、すぐに

その音は聞こえなくなった。

俺は恐る恐る布団から顔を出すと、部屋の明かりだけてなく、窓の外の外灯も

明るく点いていた。

偶然なのか、は判らないが、停電が復旧した事で、俺は助かったのだろう。

それからは、停電になった時は、必ず親と一緒に寝るようになった。

しかし、あの時のソレは一体何者で、そして俺をどうしようとしていたのか、

そして、あの時、停電が復旧しなかったら、俺はどうなっていたのか?

それを考えると、今でも怖くなる思い出である。
  


Posted by 細田塗料株式会社 at 19:55Comments(40)