2017年10月02日

受け継がれてきた人形

サインディスプレイ部  営業のKです。

皆様、今日も1日お疲れ様です!

相変わらず、コメント欄にて、闇塗怪談を

買って頂いたご報告を頂きまして、

感謝の極み・・・です(涙)

そして、新規の方からも沢山のコメントを

頂きましてありがとうございます。

自分が本当に幸せ者だと実感しております。

そのご恩に報いる術など私程度の者に在る

筈も無く、せめて、怖くない話をずっと皆様に

届け続ける事しか出来ませんが、何卒

ご理解くださいませ!

あっ、それから、お買い上げ頂いた『闇塗怪談』

に私のサインを入れて欲しいというコメントも

ありました。

汚い字で、且つ、芸能人とは違い、単純に

営業のK、と書くだけのサインになりますが、

それでも宜しければ、会社まで元払いで

送って頂ければ、汚いサインを書き入れた後、

お送りしたいと思います。

ただ、文庫本程度を送るのに、どの発送方法が

安いのか?

そして、本当は着払いでお送りしたいのですが、

それで良いのか?

など、頭を悩ませております。

良い案があれば、お教えくださいませ!

それでは、怖くない話、いってみましょう!

誤字脱字の冴えをお楽しみください!(笑)

それでは、どうぞ~!


これは友人が体験した話である。

彼女の家には代々同じ人形が嫁入り道具として持たされるのが決まりごと

になっていた。

それは市松人形。

元々はひな祭りの人形と一緒に飾る筈の市松人形がどうして、花嫁道具と

一緒に持たされるのか、誰にも分からなかった。

ただ、ずっと昔から、それはまるで家系のしきたりでもあるかのように、脈々と

受け継がれてきた習わしだった。

彼女の母親も、そして祖母も皆同じようにして、その人形を花嫁道具として

持参していった。

しかし、誰もが喜んでその人形を持参し嫁に行った訳ではなかった。

というよりも、災いをその家から遠ざける為に、まるで人身御供のように、

その人形を、そして呪いを背負わされて、嫁に行かされたという表現が正しい

のかもしれない。

それは、どういう意味なのかと言えば・・・・。

その人形を持って嫁入りすると、必ずすぐ子宝に恵まれた。

しかも、それは必ず女の子と決まっていた。

そして、その女の子が小学校にあがる迄には、必ずその家の誰かが亡くなった。

まるで、授けてやった命の代わりに別の命を要求するかのように・・・。

亡くなる人は、1人の場合もあれば、複数人の場合もあった。

ただ、亡くなった人に共通していたのは、とても無残な死に方であり、それは

全て自殺だったという事だった。

しかも、その人形は、常に家族が一番集まりやすい居間に置かなくてはならず、

そこに置いてある人形には、幾つもの怪奇現象が起こっていた。

夜、居間から女の子の歌声が聞こえてくることもあった。

また、居間に置いてあるはずの人形が、勝手に別の部屋に移動している事もあった。

そして、中には、その人形が真夜中の廊下を、まるで茶運び人形(からくり人形)の

ように、ひとりで真っ暗な廊下を歩いている姿を目撃した者もいた。

そうなると、やはり、その家の者は皆、その人形を気味悪がってしまい、何処かへ

片付けてしまおうか、という話になるのだが、それは禁忌の行為として嫁いだ嫁に

必死に止められた。

過去に、人形を遠ざけただけで、死人が出たのを、その嫁は知っていたから・・。・

それでも、やはり気持ちが悪いという事で、必ずその家の誰かが人形を片付ける

そうなのだが、そうすると、人形は行方不明になってしまい、そして、人形を

片付けてしまった者は必ず非業の死を遂げた。

それは、交通事故だったり、急な心不全だったりするのだが、その死に顔は

直視出来ないほど、恐怖で歪み、それがただの死ではない事を物語っていた。

だから、彼女は幼い頃からその話を聞かされて育ったので、

自分は結婚などしてはいけないのだ・・・・・。

と心に決めて生きてきた。

しかし、人生というのは不思議なもので、そんな彼女を好きになり、その人形の

事も聞かされ納得したうえで、彼女と結婚したいという男性が現れてしまう。

彼女自身も、その男性に好意を抱いていたのだが、やはり人形の事もあり、

何度となく、結婚の申し出を断ってきた。

しかし、結局、その男性の気持ちに負けてしまい、結婚する事になる。

勿論、その市松人形を花嫁道具として持参して・・・。

しかし、その男性も、やはり万が一にも家族に災いが降りかかる事だけは

避けたかったので、結局、親とは同居せず、彼女と2人でアパートでの

新婚生活をスタートする事になった。

人形は、リビングの箪笥の上に置き、出来るだけ視界に入らないようにした。

すると、やはり結婚してすぐに彼女は子宝に恵まれる。

しかも、当然のごとく女の子だった。

彼女は、是が非でも2人だけで育てようと頑張ったのだが、やはり共働きの

生活では限界があった。

そして、彼女は頑として固辞していたらしいのだが、結局、男性の両親と同居

する事になった。

一応、人形も持参し、出来るだけ視界に入らないようにと、リビングで

一番背の高い家具の上に置いた。

男性の両親は、とても優しく常に彼女の事を心配してくれた。

そんな矢先、やはり突然の訃報が舞い込む。

男性の父親が、ビルの屋上から飛び降り自殺をした、というものだった。

その日の朝も、普通に会話し元気に会社へと出かけていったのだが・・・。

男性やその母親は、ただの偶然だといって、逆に彼女を慰めてくれたのだが、

彼女は、無性に、その人形に対して、自分でも説明できないくらいの怒りが

込み上げて来るのがわかった。

どうして、あんなに優しかった義父が死ななくてはいけないのか・・・と。

そして、ある日、意を決した彼女は、その人形を持って外に出た。

そのまま、車で海の近くまで来ると、人形に灯油をかけて燃やした。

彼女は自分の代で何とかその呪いの連鎖を断ち切らなければ、と思い、そんな

行動に出たのだという。

しかし、人形が燃えていく時、まるで生きているかのように、もがいている様に

見えたといい、その際、ギャーという叫び声まで聞こえたらしい。

彼女は恐怖に震えながらも、目を閉じ、耳を塞いで、その人形が燃え尽きるまで

その場に立ち会った。

そして、完全に灰になったのを確認した彼女は、燃え尽きた人形に水をかけ、

穴を掘って土の中に埋めた。

そして、やっと終わったという安堵感と達成感を感じながら、帰路についた。

そして、家に戻り、彼女は驚愕する。

間違いなく燃やしたはずだった。

灰になったのも見ていたし、それをきちんと土の中にも埋めた。

しかし、彼女が、男性の実家のリビングに入ると、間違いなくその人形は、

いつもの場所に立っていた。

しかも、その人形の顔は、怒りで歪んだような顔になっていたという。

彼女は、家族には、その人形を燃やした事、そして、それが、家に戻っていた事は

話さなかった。

余計に不安にさせるだけだと思ったし、何より、それによって呪いを受けるのは

彼女自身だと確信していたから。

そして、翌日、その人形は忽然と、リビングから姿を消し、行方不明になる。

家中をどれだけ探し回っても見つからなかった。

俺が彼女から、この話を聞いたのは、まさに、そのタイミングだった。

彼女は言っていた。

きっと、私はあの人形に殺されるのだと思ってます、と。

しかし、その顔には悲壮感や恐怖感は微塵も感じられなかった。

運命を受け入れたとでもいわんばかりの清清しく感じてしまった。

だから、俺はAさんに相談した。

すると、Aさんは、いつもにも増して嫌な顔をした。

Kさんって、本当にいつも難題ばかり持ち込みますよね?

出来る事なら、私も動物霊と人形には手を出したくないんですけどねぇ・・・。

そんな感じで文句を言いながらも、いつも力を貸してくれるのがAさんだった。

しかし、彼女から人形にまつわる話を聞き、そしてその人形を見た時、

これは無理ですよ・・・。

ただでさえ人形って執念深くって浄化するのが難しいんですけど、この人形は

たぶんもう誰にも止められない状態になってしまってて・・・。

せめて、燃やす前なら何とか手はあったのかもしれませんけど・・・。

さっきから人形に睨まれてて、ずっと頭が痛いんですけど、あの人形の力は

そんなレベルではないと思います。

Kさんの命くらい簡単にとってしまうくらいに・・・。

それとも、私が、あの人形と刺し違える覚悟で、やってみれば良いですか?

まあ、たぶん私が負けるんでしょうけどね・・・。

とAさんは言った。

俺は、すかさず彼女の方を見ると、うっすら笑って、首を横に振っていた。

だから、俺は彼女に聞いてみた。

どうして、そんなに強い心でいられるのか?と。

すると、彼女は一瞬厳しい顔になって、こう言った。

私だって本当は怖いのかもしれませんけど・・・・。

でも、今は、家族を護る事、そして、私の家系が背負わされてきた呪いみたいな

ものを、何とか私の代で断ち切ろうと必死なんです。

でも、あの人形は燃やしても、灰にしても、土の中に埋めても・・・ダメなんです。

だとしたら、私が殺される瞬間に、あの人形を道連れにするしかないのかな、って

今は考えてます。

彼女はそう言って、頷いていた。

ちなみに、現時点では、彼女の身に、不幸は起こってはいない。
  


Posted by 細田塗料株式会社 at 21:11Comments(32)

2017年10月02日

闇塗怪談の感想コメント用・・・です。

サインディスプレイ部  営業のKです。

コメント欄にて、闇塗怪談を読んだ後の

感想コメント用の場所を作ったらどうか?

とのご提案がありました。

私としましても、とても興味がありますので、

さっそく作らせて頂きます。

感想コメントは、そのまま承認無しで

反映される設定になっている筈です(笑)

良かった、悪かったなど率直なコメントを

お寄せ頂けると、今後に活かせると

思いますので宜しくお願い致します。
  


Posted by 細田塗料株式会社 at 21:00Comments(26)