2017年10月05日

窓から覗き込む女

サインディスプレイ部  営業のKです。

皆様、今日も1日、お疲れ様でした!

今月は当社は決算月の為、なかなか忙しいです(涙)

でも、もう少し頑張れば、クリスマスやお正月という大好きな

行事が待ってますから頑張らないと!

ちなみに、うちの娘はテストが近いという事で、先ほどから

自室に篭もって猛勉強中だということです。

少なくとも妻からはそう聞いていますが・・・。

先ほどから隣の部屋から聞こえてくる友達と電話している

様な声はきっと幻聴なのでしょう(涙)

ということで、今夜も怖くない話、いってみましょう!

それでは、どうぞ~!


これは俺の友人が体験した話である。

彼はとにかく釣りが好きな男で、休みなると必ず何処かへ釣りにでかける。

しかも連休ともなると、一泊二日や二泊三日の日程で一人で釣りに出かけて

しまう。

それでも、ちゃんとした布団でないと寝られないそうで、いつも安い民宿

を探しては、そこを拠点にして釣り三昧の休日を過ごすのだそうだ。

そして、今回書く話は、彼が富山県にある某民宿に泊まった時の話だ。

その民宿は部屋から釣りが出来るのではないか、と思えるほど川の近くに

建っており、安い料金とも相まって、休日ともなれば、釣りに来た客ばかりで

常に満室状態なのだという。

だから、その日も彼はかなり早い時期にその民宿を予約した。

そして、無事に予約も取れ、彼はその日が来るのが待ち遠しかった。

彼はその民宿に泊まるのは、もうかなりの回数になっていたのだが、そこでの

釣りではいつも大満足の釣果が得られていたのだから・・・。

そして、当日、朝早く起きて彼は車でその民宿を訪れた。

しかし、いつもは客の車でいっぱいの駐車場がガランとしており、駐車

しているのは彼の車だけだったらしい。

だから、宿に入るなり、彼は民宿のおかみささんに聞いてみた。

今日はどうしてこんなに客が少ないのか?と。

すると、おかみさんは、特に理由は無いという。

ただ、年に何回か、こういう日があるのだと教えてくれた。

まあ、彼にしてみれば、釣りが出来ればそれで良い訳であり、特に気にする事も無く、

彼は部屋に荷物を置いてさっさと近くの川へと釣りに出かけた。

しかし、その日はどれだけ待っても一匹も釣れなかった。

それどころか、いつもは川底まで綺麗に見えている川が、何故かにごり、どんよりと

している。

彼は、釣りを早々に切り上げて、さっさと民宿に戻り、明日に備える事にした。

確かに釣りとしては、物足りない結果だったが、いつもは他の釣り客で、決して

静かとはいえない、その民宿も、その日ばかりは彼の貸切になったように、広々と

使えた。

お風呂も1人、そして食事も1人でゆっくりと食べる事が出来た。

そして、早めの夕飯を食べ、部屋の布団の上で寝転がってテレビを見ていると、

ついついウトウトしてしまう。

そして、知らないうちに寝てしまったようだった。

そして、次に彼は、誰かが窓のガラスをコツコツと叩く音で目が覚めた。

既に辺りは暗くなってしまっており、窓からは綺麗な星空が見えていた。

彼は少しだけ上体を起こし、叩く音が聞こえてくる窓の方を見た。

すると、窓の下から手が伸びてきており、その手の爪でガラスを叩いているのが

分かった。

誰か知り合いでも来たのか?

それとも、女将さん?

そう思った彼は、布団から体を出し、

はい?

と答える。

しかし、返事は無かった。

底で彼は仕方なく、眠たい体を引き摺るようにして窓の方へと近づいていった。

そして、窓の近くまで来た時、思い出した。

今、自分が泊まっているのは民宿の2階の部屋だということを。

彼はすぐに眠気が吹き飛んでしまった。

2階の窓に手が届くなど、普通はあり得ないことだった。

だから、彼はそのまま後ずさりするようにして窓から離れると、ジッと息を

殺して、状況を確認しようとした。

相変わらず、コツコツと窓を叩く音が聞こえてくる。

彼は、体が硬直したまま、ただじっと窓を見つめるだけだった。

すると、突然、音も無く、その窓が開いた。

彼はとっさに襖の陰に隠れ、その隙間から様子を窺うしかなかった。

すると、窓の外から、女の顔が現れた。

その女は、一見すると、普通の何処にでもいるような女性に見えたが、やはり

窓の枠に摑まっているわけでもないのに、平然と2階の窓から中を覗き込んでいる。

どう考えても普通ではなかった。

彼は、今何が起こっているのかも理解出来ず、ただじっと襖の陰からその女を

見ていた。

すると、今度は、その女の顔が部屋の中に身を乗り出すようにして入って来て、

突然両手を伸ばした。

そして、その両手は、まるで何かを探しているかのように部屋の中をまさぐっていた。

彼は生きた心地がしなかったという。

彼は一瞬、その部屋から逃げ出そうと思ったのだが、何故か逃げられない気がした。

そして、その女をやり過ごすには、ここでじっと耐えるしかない様な気がしたから、

彼は叫びだしたい気持ちをぐっと飲み込んでその手が彼の近くをまさぐっている

間も、じっと祈るようにして、その手から逃れ続けた。

そして、しばらくその部屋の中を長い両手で探っていた女は、

チッ・・・・・・。

という舌打ちを残して、その部屋から離れていった。

そして、どんどんと部屋を移動しながら、何かを探しているようだった。

彼は今のうちに、早く逃げなければ・・・・と思い、急いで隠れていた襖の陰

から出た。

心臓が止まりそうだったという。

そこには、まるで彼が襖の陰に隠れているのを知っているかのように、先ほどの

女の首が伸び、その顔だけが、巨大化し、襖の陰から出てきた彼を見つめていた。

そして、その女の顔は、なんとも言えない様な気持ちの悪い笑みを浮かべて、

違う・・・・・。

とだけ言って、そのまま窓から出て行った。

その首は、まるで蛇のような動きをしていたということだ。

それから、彼は後ずさりするようにして、その部屋から出て、廊下に座り込み、

襖を閉めた。

そして、そのまま朝まで一睡もしないで必死に恐怖に耐えていた。

翌朝、その話を民宿の女将さんにした彼だったが、その時の女将さんのうっすらと

笑いながら話を聞く顔が、昨晩の女と重なってしまい、彼は、途中で話を止めた。

そして、2泊する予定を切り上げて、逃げるようにして帰ってきたという事だった。

彼はその後も釣りを続けているのだが、決して一人ぼっちの場所では、釣りを

しない様にしているという事だった。
  


Posted by 細田塗料株式会社 at 20:28Comments(20)