2017年10月06日

殺人現場の家

サインディスプレイ部  営業のKです。

皆様、お疲れ様です。

今日は金沢での第1回オフ会の日ですね。

きっと、もう既に盛り上がってるのかも

しれないですね。

私もいつか偽名を使って参加するかもしれません。

その時は宜しくお願い致します(笑)

それでは、今日も怖くない話、いってみますが・・・。

今日の話は、書いている自分でも途中から気持ち悪く

なってしまいました。

霊障がどうとかいうものではありませんが、以前、聞いた

話を文字にしているとき、どうしても、リアルな描写に

なってしまい、ある意味、グロ系になってしまいました。

ですので、耐性の無い方は、くれぐれもお気を付けて

お読みくださいませ!

特にし心臓の悪い方は、お気をつけください。

それでは、くれぐれもお気を付けて・・・。

どうぞ~!



これは俺の大学時代の友人から聞いた話である。

その家は数年前に殺人事件があった場所だった。

東京都心からはかなり離れた辺鄙な場所に在るその家で、老夫婦ふたりが

殺されるという事件が起こりかなりのニュースになったらしい。

そして、その時には同居していた一人娘が疑われたそうなのだが、結局、彼女は

見つからず、別の犯人も見つからなかった為、その事件は迷宮入りしてしまう。

そんな場所に彼は出掛けた

時刻は午後3時頃だった。。

特に目的や理由があった訳ではなく、ただなんとなく、というのが本当の気持ち

だったという。

その家は、一応未解決事件ということで、警察によって立ち入り禁止のテープが

貼られているのだが、常時見張りが立っているわけでもなく、若者達にとっての

格好の心霊スポットになっていた。

実は彼が車でその家に着くと、そこには既に車が1台停まっていた。

おおかた、心霊スポット探索にやってきた若者達だろうと思い、車の横で

タバコを吸って待っていると、何やら女性の叫び声が聞こえてきた。

実は彼自身は、その家に探索にきたわけではなく、あくまで雰囲気を楽しむ

為にやってきたのだが、やはり悲鳴が聞こえてしまうと、そうもいかなくなる。

彼の車以外で停まっているのは、薄いピンクの軽四。

だとすると、女の子達で廃墟探索に来て、何か怖い事が起こった、という事か?

しかし、やはり中へ入るのは怖いので彼はそのまま外で待ち続けた。

10分、20分と経つがいっこうに誰も出てこない。

さすがに彼も覚悟を決めて、車の中にあったゴルフセットからドライバーを抜いて

手にしっかりと持ち、目の前に立つ家の玄関に向かっていく。

やはり、ゴルフクラブとはいえ、何かを手に持っていると、それなりに勇気が沸いてくる

もので、彼はそれをビュンビュンと素振りしながら玄関に到着した。

その家は平屋建てであり、探索するとしてもそれほど時間は掛からない筈なのだが、

これだけ待っても出てこないとなると、もしかすると浮浪者や変質者に襲われた

とも考えられた。

本当は1人で家に助けにはいるのは遠慮したかったが、何の根拠も無しの状態では、

警察は呼べないだろうと彼は判断した。

彼は、わざと大きな音で、その家の玄関引き戸を開けた。

玄関からは廊下がまっすぐ伸びており、その両脇には、何室か部屋があるようだった。

平屋建てということもあり、建物自体は奥へと深く広がっているようだ。

まだ午後4時にもなっていないというのに家の中は暗くじっとりと湿っている。

誰かいますか~?失礼しますね~?

彼は、わざと大きな声を掛けながら、土足のまま廊下へと上がる。

住人が誰も居なくなった家の廊下は、かなり傷んでいるのか、歩く度に、

嫌な音を立てた。

彼は、とにかく先ほど悲鳴が聞こえた女性を助けなければ、と思い、廊下の右側に

ある部屋へと足を踏み入れる。

そこは居間として使われていたようであり、日用品が当時のままの姿で残されて

おり、彼は思わず両手を合わせて成仏を願った。

しかし、その部屋はある意味普通すぎて逆に異様に感じた。

普通は誰も住まなくなって数年が経てば、埃が山積してしまうものだと思うのだが、

何故かその居間にはそうした埃っぽいものは感じられなかった。

それどころか、ほんの先ほどまで誰かが此処で生活していたような印象さえ在った。

やはり、心霊スポットとして有名になると沢山の人が来てしまってこんな感じに

なるのかもな・・・・・。

彼はそんな事を思いながら、再び廊下へと出てきた。

すると、明らかに先ほどまでとは景色が違っていた。

廊下の先には何やら四角い穴が開いているようで、そこからはうっすらと青い光が

明滅していた。

その光はそこそこ明るいもので、本来ならそんな所に穴が開いていたとしても

決しての覗こうとは思わないのだろうが、そんな気持ちを払拭するだけの

明るい光がその穴からは漏れてきていた。

もしかしたら、あそこの穴の中に、悲鳴をあげた女性がいるのかも・・・。

そう思った彼は、まだ夕方にもなっていなかったこともあり、勇気を出して

廊下を進み、その穴の前でしゃがみこんだ。

彼は穴の中に何があるのか、必死にその光の元を目で探った。

と、その時、彼は突然、背後から押された。

え?

そう思う間もなく、彼の体はその四角い穴の中へと落ちていく。

そして、そのまま彼は何かに酷く体をぶつけ、意識を失ってしまった。

それから彼はどれ位意識を失っていたのだろうか・・・。

気が付くと、完全な暗闇の中に居た。

何か硬い物の上に仰向けに寝かされているようだったが、体は不思議とどこも

痛みは感じなかった。

すると、彼の耳に突然、苦しそうな息遣いが聞こえた。

真っ暗闇であり、それが誰の息遣いなのかは分からなかったが、間違いなく彼の

側には何かが居ることだけは確かだった。

彼は恐怖した。

暗闇で視界は利かず、どこにいるのかも分からない。

そんな場所で得体の知れない者が確実に彼の側にいるのだから・・・。

そして、その場から逃げようとして初めて彼は気付いた。

彼の体は指先一本に至るまで、全く動いてはくれなかった。

それだけではない。

声も出せず、目も閉じる事は叶わなかった。

その状況は、彼を更にパニック状態へと引き入れていった。

だから、なんとか精神状態だけでも保たなければ、と彼は必死に自分を

落ち着かせる。

そうしていると、彼の目も暗闇に順応してきたのか、それなりに視界が確保

されるようになる。

しかし、それは彼を更なる恐怖へと落としてしまう事になった。

視界が確保できるようになると、彼は今自分が置かれている状況を把握しようと

出来る限り目をキョロキョロさせて情報を収集した。

すると、どうやら、そこはコンクリートが剥きだしになっている正方形の部屋

であり、彼はその部屋にある硬いコンクリートの上に寝かされている事が

分かった。

そして、その部屋の端には、何かが立っていた。

それは、身長が、その部屋の天井に届きそうなほど巨大なピエロの姿をした

何か・・・だった。

彼はその姿を見た時、体が硬直してしまった。

それくらいそのピエロはサーカスで見るものとは違う不気味な姿をしていた。

そして、彼には全く今置かれている現状が理解出来なかった。

あの家の廊下に開いていた穴を覗き込んだ時に誰かが突き落とされた筈だった。

それなのに、何故自分はこんな場所にいるのか?

考えれば考えるほど頭が混乱してきた。

その時、突然何かが動く音が聞こえた。

その部屋には彼とそのピエロしか居ない。

その音の主は考えなくとも明らかだった。

そして、次の瞬間、聞きなれない嫌な音が聞こえた。

ブチッ・・・バキッバキッ・・・ブチッ・・・・。

彼がその音が聞こえた方へと視線を向けた時、すぐにその音の意味が分かった。

それは、彼の右腕を引き千切った音だった。

そして、それをそのピエロは貪るようにして食べていた。

クチャッ・・・バキ・・・・グチュッ・・・クチャッ・・・。

骨を噛み砕き、肉を咀嚼する音が聞こえた。

彼は視線を反対側に持っていこうとした。

しかし、何故かそれは叶わなかった。

不思議と血は一滴も流れてはいなかったし、何故か痛みも感じなかった。

しかし、その一部始終を見せられる事は彼にとっては苦痛以外の何物でもなかった。

すると、また、

ブチッ・・・バキッバキッ・・・ブチッ・・・・。

という音が聞こえる。

そして、

クチャッ・・・バキ・・・・グチュッ・・・クチャッ・・・。

骨を噛み砕き、肉を租借する音が聞こえた。

そのピエロは、本当に美味しそうにそれに食らい付いていた。

もう彼は気が狂いそうだったが、何とか踏みとどまる。

すると、また、

ブチッ・・・バキッバキッ・・・ブチッ・・・・。

という音が聞こえて、今度は、右足を引き千切り食べているのが見えた。

彼は必死に落ち着こうと自分に言い聞かせ続けた。

そして、それと同時にある事に気付いた。

どうやら、今、ピエロに食べられているのは、彼の体ではなかった。

腕も足も、彼のものとは比べ物にならないくらいに細く短かった。

彼は更に訳が分からなくなった。

どうして俺の意識は、別人の中に乗り移っているのか?

しかし、考えても答えなど出る筈もなかった。

彼は、これは夢なのだ!と自分に言い聞かせ続けた。

そうしないと気が狂ってしまいそうだったから・・・。

そして、何も考えない様にして時間が過ぎるのをひたすら待った。

その間にも、彼の左足は、同様に引き千切られ、そして食べられた。

すると、今度は体が大きく捻られるのが分かった。

ブチブチブチッ・・・・バキッ・・・・。

そして、それはすぐに下半身を引き千切られたのだという事が理解出来た。

それを、そのピエロはあり得ないほどの大きな口を開けて食べていた。

そして、しばらくすると、

ブチッ・・・バキッバキッ・・・ブチッ・・・・。

という音が聞こえ、彼の視界は大きく動いた。

それが、彼の首と上半身を引き千切る音だというのもすぐに分かった。

そして、その上半身に食らい付くピエロを見た時、彼は確認出来た。

やはり、今、ピエロに食べられているのは、彼自身の体ではなかった。

それは、もっと小さな女性の体だった。

もう、その頃になると、彼は早く意識が飛んで欲しいと願うようになっていた。

やはり、自分の体ではないとしても、自分の意識が乗り移った体が意識が在るまま

引き千切られ骨を砕き咀嚼されるのを見るのは、耐えられるものではなかった。

そして、それと同時に彼はその時、ある事に恐怖していた。

次に、そのピエロに食べられるのは、頭の部分だという事は容易に想像出来た。

だとしたら、自分は意識のあるまま、あの大きな口の中で食べられるという事実に

耐え切れるのだろうか?という恐怖に他ならなかった。

そして、そんな彼に恐怖を味わう時間も与えないほどのスピードで上半身を

食べつくしたピエロは、彼の頭を両手で掴むと、そのま大きく開いた口の中へと

押しこんだ。

頭の骨がへし折られる音と共に、幸運にも彼の意識は飛んでくれた。

それでも、彼は意識が飛ぶ瞬間、きっとこのまま死んでしまうのだろう、と

覚悟したという。

そして、それから数時間後、彼は定期巡回にやって来た警官に助け起こされる。

彼の体は、五体満足であり、どこにも痛みは感じなかった。

それからパトカーに乗せられて職務質問をされた。

その際、彼は、悲鳴が聞こえたので急いで家の中に助けにいったのだと説明

したが、その時には其処に停まっていた薄いピンクの軽四は、その場から

姿を消していた。

警官から厳しく注意されてパトカーを降りる際、警官がポツリと教えてくれた。

そういえば、殺された老夫婦の娘が乗っていた車も、薄いピンクの軽四だった、と

いうことを。

それから、警官にお礼を言って彼は自分の車で自宅へと向かった。

そして、途中にあった自販機で暑い缶コーヒーを飲みながら彼は考えていた。

先ほど、彼が見たモノはいったい何だったのか?ということを。

そして、彼はひとつの結論を導き出した。

それは、老夫婦を殺したのは、娘ではないだろうという事。

娘は、たぶん真犯人に拉致され、殺害され、そしてあろうことか、食べられた。

だから、娘の姿は警察がどれだけ探しても見つからないのだ、と。

そして、それを自分に知らせる為に、娘の霊が、それを見せたのかもしれない、と。

そうでなければ、先ほど彼が見せられた光景の説明はつかなかった。

そう思うと、いたたまれない気持ちになった。

そして、それと同時に、寒気を感じた。

何故なら、その真犯人は、いまだに捕まってはいないのだから・・・・。
  


Posted by 細田塗料株式会社 at 20:13Comments(21)