2017年10月20日

見附島という所・・・・・。

サインディスプレイ部  営業のKです。

皆さん、今日も1日お疲れ様です!

うちの娘がようやく修学旅行から

帰ってきました!

妻から娘を金沢駅まで迎えに行くように言われ、

仕事帰りに迎えに行きました。

で、帰りの車の中で、

福島県は何が良かった?と聞くと、

喜多方ラーメン!

仙台は?

牛タン!

東京は?

もんじゃ焼き!

・・・・・・・・・。

食い物しか記憶に無いんかい?

そして、無事、自宅に戻ってきた娘は、

妻と一緒に焼肉を食べに行きました!

お父さんを1人残して・・・・・(涙)

ということで、今夜も怖くない話、いってみましょう!

それでは、どうぞ~!



これは俺が体験した話である。

石川県の奥能登地方に見附島という観光地がある。

同じ観光地である恋路海岸からも近く、今ほど観光PRが盛んでなかった

当時でもそれなりに観光客が大勢訪れていた。

しかし、それも昼間の話である。

夜ともなると、明かりは遠くの外灯くらいしかなくなり、一気に暗闇

が支配する空間に変貌する。

実はその時は、友人と2人でその場所を訪れた。

何をしに出かけたか、と言えば、勿論、怖いモノ見たさ、ということになる。

実は、心霊好きの間では、この見附島と恋路海岸は、密かに心霊スポットとして、

有名だった。

ただ、実際には恋路海岸に先に訪れてみたのだが、やはり恋人のメッカという

こともあり、夜だというのにカップルが点在していた。

それで、やむを得ず、見附島に目的地を変更したのを覚えている。

見附島に到着すると、まずその暗さに圧倒されてしまう。

暗闇の中に波の音だけが響き、そして、前方には大きな見附島がぼんやりと

見えており、その島の形がまるで軍艦のようであり、俺達は圧倒されてしまう。

それでも懐中電灯片手に海岸へと降りていく。

海岸へ降りると、更に波の音が大きく聞こえ、そして、前方にそびえる

見附島もより一層大きく見えた。

暗闇の中だといつもとは段違いに見附島が大きく迫ってくるように見える。

俺達はとりあえず、懐中電灯を片手に辺りを散策した。

それは、まわりにカップルさん等が居ないかどうかを確認する為に。

やはり、カップルさんの甘いひと時を邪魔したくはなかったから・・・。

辺りをぐるっと回ってみるが、カップルの存在は確認出来なかった。

そして、その頃になると俺たちの目も、しっかりと暗闇に順応し、それなりに

視界が確保できるようになっていた。

そこで、当初の予定通り、見附島に向かって歩き出した。

実は、見附島という島には、石で出来た足場が続いており、砂浜から見附島まで

海の上を石段を進む事で近づく事が出来る。

ただし、途中の石が水中に浸かってしまっている事から、昼間は誰もそこを

渡って見附島まで行こうとはしない。

それは、俺達も同じで、理由は単に恥ずかしいから、というものだった。

だから、そこに来た目的のひとつが、誰も居ない状態で、心置きなく、石段を

歩き、見附島までたどり着いてみたいという事だった。

俺達は、ズボンを膝まで捲り上げ、ビーチサンダルに履き替えて、石段を歩き出した。

その時は、そこそこ波も荒く、暗闇の中ですぐ近くから聞こえる波間の音は、

それなりに迫力もあり、なかなか足が前に出ない。

それでも、後ろからついてくる友人に急かされるように、前へと歩いていく。

今、ここで海に落ちたら、深さはどれ位あるんだろうか?

そして、そのまま波にさらわれてしまう事はないのか?

などと声をかけあっていたが、実は俺が一番恐ろしかったのは、そうではなかった。

何かが海の中に居るような気がしていた。

真っ暗な海の中を歩いているから、そんな風に感じたと思うかもしれないが、

その時、俺は確かに、海の中から見つめる視線のようなものを感じていた。

海の中に沈んだまま、海の上を歩いていく俺達を見ている何かを・・・。

そんなだったから、一歩進むたびに、ついつい前方の見附島よりも、左右に広がる

海の方ばかりを気にしていた。

そして、いつのまにか、俺達は、見附島にかなり近い場所にある、石段が海の

中に沈んでいる場所まで来てしまっていた。

友人が言った。

ここからが、いつも進めないんだよな・・・。

まあ、濡れるのを覚悟しなくちゃいけないんだからな・・・。

どうやら、友人には、海の中から、こちらを見つめている得体の知れない視線

を感じられてはいない様だった。

そして、俺が先頭で、いよいよ水中に沈んでいる石段に足をかける。

夏という事もあって、水はさほど冷たくはなかった。

しかし、どこか冷たさと生暖かさが混じったような海水が気持ち悪くて、俺は

そそくさと、海中に沈んでいる石段部分を渡りきろうとした。

視線は、左右の海に釘付けになっていた。

そのとき、後ろを歩く友人が大声を上げた。

おい!あれなんだ?

俺は友人が指差した方をまじまじと見た。

すると、そこには、暗闇の中に誰かが立っていた。

俺たちと同じように、見附島から砂浜に向かって歩いてきたのか、石段の上に立ち、

俺たちの方をまっすぐに見ていた。

まるで、雅楽の舞のような着物を着た何かが、俺が立っている石段のほんの5メートル

ほど先の石段の上に立ち、微動だにしていない。

あまりに動かないので、あまりにも現実味が感じられなかった俺達は、懐中電灯で

前方のソレを照らしてしまった。

すると、其処に立っている者の全貌が見えた。

やはり雅楽の舞の時に着るような着物を身にまとい、顔には真っ白なお面をつけた

背が高く細身の人型のモノが、じっとこちらを見据えたまま立っていたのだ。

見附島は当然無人島であり、こんな夜更けに島から戻ってくる者など居るはずも

なかった。

もしも、そんな者がいるとしたら、それは人間ではなく、別の何かとしか

考えられなかった。

すると、突然、前方の何かが動いた。

俺達は、ソレが俺たちに向かってくるに違いないと思い、思わず

ヒッ!

と声を上げてしまった。

しかし、次の瞬間、それはまた動きを停止してしまった。

そして、再び、少しだけ動き、また止まる。

まるで、ロボットの動きを模写しているような動き方だった。

しかし、その動きは俺達を恐怖に底へと突き落とすには十分な恐ろしさだった。

俺達は、どちらかが言うともなく、今来た石段を砂浜に向かって戻り出す。

先ほどのモノに背中を向けるのはどうしても恐ろしかったので、横向きに

移動した。

その間、ソレは、じっとして動こうとはいない。

俺達は、今のうち、と思い、恐怖が固まった足を何とか前へと進める。

その時、海の中から異変が起きた。

何かが海の中から突き出してきたのだ。

そして、それは、紛れもなく、古い着物を着た人間らしき者達であり、それが、

ゆっくりと音を立てない様に、海から起き上がるようにして出てきた。

先ほどまで荒れていた海はピタッと波も収まり、その静けさの中で、それらのモノ

達の体から落ちる水滴が、海の中へ落ちる音さえ聞こえるような気がした。

そして、それらは、男と女が交互に壁を造るようにして、俺達が戻ろうとしている

石段から1メートルくらい離れた両脇にびっしりと立っている。

俺は、思わず、

見るな!

と友人に大きな声をかけた。

それらを直視してはいけない・・・そんな気がしたのだ。

すると、今度は背後、つまり見附島の近くの石段の上に立つ何かが、得体の知れない

歌を歌いだした。

雅楽のメロディーとも違う、不協和音だけで構成されたような気味の悪い音。

そんなメロディーと聞いた事のない言葉を合わせたような歌が背後から聞こえた。

俺は、それを聞いた途端、とてつもない睡魔に襲われてしまう。

そして、それは前方を歩く友人も同じだったようで、完全に歩くのを止めて、

呆然と立ち尽くしていた。

このままでは・・・・。

そう思ったとき、突然、頭の中で

寝ちゃダメだよ!

という子供の声が大きく響いた。

そして、それを聞いた途端、俺の眠気は完全に消えてしまった。

俺は急いで前方に立ち尽くす友人へと駆け寄り、手を引っ張るようにして、

砂浜まで走った。

そして、何とか砂浜までたどり着いた俺達は、思わず、そのまま倒れ込んでしまう。

我に帰ったような顔の友人と2人で、恐る恐る背後を確認する。

しかし、そこには、もう何も見えず、ただ、静かに皆が打ち寄せているだけだった。

まるで、キツネにでも化かされた気分のまま、車まで戻った俺達は、そこで

再び、固まってしまった。

そこには、砂のついた手形が、車のウインドウの至る所についていた。

それも、つい、今しがた、付けられた様な手形だった。

俺達は、急いでフロントウインドウの手形だけをふき取り、急いで車を

発進させ、その場から逃げた。

その後、怪異も起こらず、金沢まで無事に帰ってきた俺達だったのだが、

それから、俺と友人の2人は、揃って数日間、高熱に苦しめられる事になってしまう。

ちなみに、その時乗っていた車は、何故か車のいたるところが、まるで海水にでも

浸かったかのように錆びてきてしまい、結局すぐに手放す羽目になってしまった。
  


Posted by 細田塗料株式会社 at 20:43Comments(22)