2017年10月21日

実家には帰らない・・・・。

サインディスプレイ部  営業のKです。

皆さん、お疲れ様です。

中西様も無事に兵庫から戻られたようで

何よりです。

そして、ミニ子さんも、不思議な松茸を食べて

ハイになられているようで、素晴らしい限りです。

本日、うちの娘の修学旅行のお小遣い12万円の

行方を調べたところ、結局、1万5千円しか

使ってこなかった事が判明しました。

案の定、私にはお土産無し(涙)

だからといって、渡したお小遣いを返して貰おうとは

思いませんが、現在、妻と娘の間で、トップ会談が

行われております(笑)

いったい、娘の元に幾ら残るのか、楽しみです(笑)

でも妻は最強ですので、今から娘の泣き顔が

目に浮かびますけどね・・・・。

今日も妻と娘だけでスシローに行ってきたみたいなので、

私はこれから1人でゴーゴーカレーでも

食べに行ってきますかね(泣)

ということで、今夜も怖くない話、いってみましょう!

なんども申しますが、私の話を読んでも、霊障は

起こりませんのでご安心を!(笑)

それから、せっかくサイン専用のペンも買いましたので、

ご希望の方は、文庫本、お送りください。

それくらいは、しないとバチか当たりますので。

その際は、申し訳有りませんが、レターパックの中に

返信用のレターパック(書き込み済)も同梱してくださいませ。

金箔の栞は付けられるかどうかは微妙ですが・・・。

それでは、どうぞ~!




これは俺の友人の話である。

彼女は、ずっと金沢市内で育った。

そして、大阪の大学に行く為に、4年間実家を離れてアパートに住むように

なった。

初めての1人暮らしはなかなか大変だったが、やはり大阪という土地柄、

楽しい事も多く、大学とバイト、そして恋愛に明け暮れた後、彼女は

金沢へと戻ってきた。

そして、今は地場にある企業に勤務している。

しかし、何故か金沢に戻ってきても、アパート暮らしを続けている彼女は、

経済的に苦しく、本業とは別に、休みの日などはバイトに精を出して

なんとか生活を維持していた。

だから、そんな彼女を見て、周りの友人達はこぞってこう言うらしい。

そんなに苦しいんなら実家で暮らせば良いんじゃないの?と。

しかし、彼女にはどうしても実家で暮らせない理由が在るのだという。

そして、これから話のが、その理由に関する話である。

彼女が大学生活の4年を過ごした後、金沢に戻るにあたり、最初は

実家に戻ろうと思ったそうである。

実は彼女は大学の4年間、一度も実家に戻らなかった。

授業も忙しかったし、何よりバイトで責任あるポジションを任されていた彼女は、

大学が休みになってもバイトのローテーションを外してもらえなかった。

だから、実家に戻らなかったのであって、決して実家に居る家族と折り合いが悪い、

という事ではないのだという。

だから、大学生活が終わると、まず最初に引っ越してきたのは実家だったという。

そして、自分の部屋に入った時、なんとも説明のつかない違和感があった。

それでも気にしないで生活を始めるのだが、どうもおかしい。

大学に行く前までは、普通に寝て起きてのんびり出来た筈の自分の部屋が

まるで異世界に1人ポツンと取り残されたような不安感しか感じなくなった。

しかし、家族にそれを言っても、全く理解して貰えず、以前と何ら

変わっていない、と断言されてしまう。

それでも、その部屋で生活するようになってから、彼女は悪夢にうなされ、

そのせいか、食欲も無くなってしまい、どんどんと痩せていった。

これではいけない、と思い、思い切って部屋の大掃除をし、模様替えを

している時に、彼女はある物を見つけてしまう。

それはベッドの下に張りつくようにして広がっていた無数の長い髪の毛

だった。

彼女は、それまで肩より長く髪を伸ばした事は無かったし、何より

その髪の長さは異常であり、まるで普通の身長ならば、軽く地面に

届いてしまう程の長さだった。

そして、その髪の本数もあり得ないほどに多かった。

だから、彼女はすぐにそのベッドを処分し新しいベッドを買った。

それからはしばらくの間は悪夢にうなされる事はなくなった。

しかし、それもほんの数日の間だけであり、すぐにまた悪夢にうなされる

様になってしまう。

そして、彼女が、もしかして?と思いベッドの下を覗いてみると、またしても

大量の長い髪の毛がベッドの下に張り付いていた。

しかも、今度は、ベッドの下から、見たことも無い櫛が見つかる。

ほんの数日前の大掃除の時には、そんな櫛は絶対に無かったという。

だから、彼女は翌日には、このベッドも処分しようと決めて、その夜は

そのまま眠りに就いた。

そして、真夜中に目が覚めた。

時刻は午前3時頃だったという。

シュッシュッシュッ・・・・。

そんな音が聞こえていた。

彼女は暗闇の中で目を凝らすと、どうやら誰かが彼女の部屋にいる。

誰?・・・・お母さん?

彼女はそう声を出そうとして思わず口をつぐんだ。

そこに居たのは、とてもか細い和服を着た女に見えた。

彼女の家で、和服を着る者などいない事は明らかだったし、何よりも、

その女から伝わってくる気配はとてつもなく暗く重いものだった。

見てはいけない・・・。

彼女はそう思い、そのまま布団に潜り込んだ。

しかし、恐怖と緊張で寝られるはずも無く、結局朝まで布団に包まったまま

起きていた。

自分では恐怖でベッドから出られず、結局、母親が起こしに来るまでベッド

から出られなかった。

そして、そのまま仕事に行ったのだが、どうも体調が悪い。

彼女は仕事を早退して、自宅に戻った。

彼女の家は、家族全員が働いている為に、昼間は誰も居ない。

さすがに自分の部屋で寝るのは恐ろしかったので、彼女はリビングの

ソファーで横になった。

そして、ウトウトしていると、何処からか歌のような物が聞こえてきた。

彼女は、泥棒かもしれない!と思い、護身用としてリビングに置いてあった

ゴルフクラブを持って、リビングを出た。

すると、どうやらその歌声は2階から聞こえてくる。

彼女は、万が一の為に玄関の鍵を開け、いつでも何があってもすぐに

逃げられるようにしてから、2階に向かって大声で叫んだ。

誰かいるんでしょ?

出てきなさい!

しかし、2階からは何の反応も無かった。

そうなると、さすがに確かめなくては、尚更怖くなってしまう。

彼女は、玄関のドアを開け、そして2階へ上がる階段の横にある窓を

開けたままの状態にして、わざと大きな足音を立てながら階段をのぼった。

しかし、2階からは相変わらず、誰かが逃げるような音は聞こえず、歌声だけが

聞こえてくる。

2階まで上りきった彼女は、そのまま廊下を進む。

すると、その歌声は、どうやら2階にある彼女の部屋から聞こえてくる。

それは歌というよりも、子守唄のように聞こえた。

ただし、それまで聞いた事の無い歌であり、曲調もとても暗かった。

だから、何故彼女がその歌を聞いて子守唄だと思ったのかは分からないが、

とにかく直感的にそう感じたのだという。

彼女は、そのまま1階へ戻ろうかとも思ったが、そんな事をすれば、

尚更、恐怖感が増してしまう。

それに、一連の違和感の原因がもしかしたら判明するかもしれない、という

気持ちが彼女の行動を後押ししていた。

彼女は、おもむろに自分の部屋のドアの前に立つと、大きく深呼吸した。

そして、木製のドアを一気に手前に引いた。

声が出なかった。

そこには、彼女の部屋の床に正座したまま、彼女の方を向き、そして

櫛のようなもので、髪をといている女がいた。

正座した状態の髪の毛は床一面に広がり、1櫛いれる度に、その長い髪の毛が

大量に抜けて床の上に落ちていった。

そして、その女は真っ白な着物を着て、背筋をピンと伸ばしたまま正座し、

カッと開かれた大き過ぎる目がギラギラと光っていた。

そして、その口からは、先ほどから聞こえていた子守唄のような歌が

唄われていた。

それは、ただ其処に座っているというよりも、何故か彼女に対して

憎しみのようなものをぶつけてきている気がした。

しばらく、その様子を呆然と固まったまま見つめていた彼女だったが、突然

その女が立ち上がるような素振りを見せた途端、一気にドアを閉め、

階段の方へと走った。

追ってくるな・・・・追ってくるな・・・・。

そう心の中で念じながら。

だが、彼女が階段を降りかけた時にふと、廊下を見ると、まさにその女が

ドアを立ったまますり抜けて廊下へと出てくるのが見えた。

彼女は必死に階段を駆け下りると、何故か開けておいた筈の窓も玄関も

閉まっていた。

それでも、彼女は、必死に玄関までたどり着くと、ドアノブに手を掛けた。

しかし、ドアは何故か全く開かなかったという。

別の場所から早く逃げなくては!

そう思い、リビングの窓に向かおうと振り向いた時、彼女の視界が

遮られている事に気付いた。

そして、それは、あの女が彼女の前に立っている為だ、と分かるのに

時間は要らなかった。

恐ろしい形相で彼女の顔を睨みながら、顔を近づけてくる女。

その瞬間、彼女は意識を失った。

そして、それから数時間後、玄関で倒れているところを、帰宅した

母親に発見されて、すぐに救急車で病院に運ばれた。

結局、気が動転している以外、どこにも異常は見つからず、彼女はすぐに

自宅に戻る事が出来た。

しかし、それからは、友達の家に泊めてもらいながら、安いアパートを探し、

彼女はすぐに引越しをした。

そして、それ以後、一度も実家には戻っていないのだという。

ただ、彼女以外の家族には、怪異は全く起こっておらず、家族は、きっと

熱で悪い夢でも見たのだろうから、戻っておいで!と言ってくれるらしい。

しかし、それ以後も、実家に電話した際には、紛れもなくあの時に

聞こえていた子守唄が受話器の向こうから聞こえてくるのだという。

だから、彼女は、今後も実家に帰る事はおろか、近寄る事も無いだろう、と

寂しそうに話してくれた。
  


Posted by 細田塗料株式会社 at 19:34Comments(21)