2017年11月04日

真夜中の行列

サインディスプレイ部  営業のKです。

皆さん、お疲れ様です!

今日はうちの大監督を富山まで送ってきました。

今日のコスプレ場所は、かなりの雨風だった

様なので、きっと疲れきってご帰宅される

ことでしょう(笑)

と、思っていたら、帰りは電車とバスで自力で

帰ってくるはずなのに、今日は1日仕事の妻に

ラインがあり、迎えに来てください、との事でした。

本当に、親を運転手としか考えていないのかも(涙)

ということで、今夜も怖くない話、いってみますね!

それでは、どうぞ~!



これは俺が体験した話である。

毎週末、俺は片町に飲みに出かける。

ストレス解消という大義名分のもとに。

そして、たまには1人ではなくお客さんや友人と飲みに行く事も少なくない。

そうなると、やはり〆の一品が必要になる。

それはラーメンだったりお茶漬けだったり、そばだったりと様々なのだが、

根っからの行列嫌いの俺は、行列が出来るほどの人気店には行かない。

並んだ結果が???な場合も多々あるのもその理由だが、どうせなら

少しくらい不味くても広々とした店内でゆっくり食べたいからという

のが本音である。

だから、いつも人気店を奨めるお客さんや友人を振り切って、暇そうな

店にばかり飛び込む。

まあ、どうせ酒も回っているから味など判る筈もないのだから。

ただ、いつの頃からか、とある行列に興味を持つようになっていた。

それは、とてもとても長い行列であり、いったいどんな店に続いている

のかすら判別がつかないものだった。

それは、凄まじく美味しいお店なのか、それとも、何か別の激安店なのか?

我慢していると尚更興味が沸いてきてしまい、お酒を飲んでいても

落ち着かない。

そこで、ある日の夜、深夜1時過ぎにいきつけの店を出た俺は

思い切って、裏通りにあるその行列を見に行った。

その場所に着くといつも通り、老若男女が関係なく長い列を作っていた。

皆、私服でありそれぞれが単独で列をなしている。

それにしても長い列だ。

俺はつい好奇心が勝ってしまい、その行列の最後尾に並んだ。

俺が列に並んでも、誰も振り向こうともしなかった。

それどころか、行列を成している全員が俯きがちに寡黙に並んでいる。

それは、特に霊的なものを感じる事も無かったので、俺はそのまま列に

ついていると、少しずつではあるが、前へと進んでいるようだった。

そして、気がつくと、俺の後ろにも沢山の人が並んでいる。

それにしても、こんなに大人気の店っていうのも凄いな!

俺はそう思いながらワクワクして行列が進むのを待った。

すると、気がつくと、周りは行列に並んだ人で溢れんばかりになっており、

狭い路地は身動き出来ない状態になった。

こうなってしまうと、さすかに行列嫌いの本能が起き出してきてしまう。

俺は、何とか、今並んでいる行列を抜け出そうと決めた。

しかし、まるで満員電車に押し込まれたような状態で、全く体の自由が利かない。

それどころか、急に人の流れが速くなったのか、俺はまるで激流にでも

飲み込まれたかのように、人の流れに身を任せるしかなかった。

こんな列に並ぶんじゃなかった!

そう思ったが、もう遅かった。

人の流れはどんどんと速くなっていき、それでも行列の最前列というのが

見えなかった。

いや、というよりも、この行列にはもしかすると先頭は無いのかもしれない。

そう思った。

この時になると、さすがにこれはもしかすると普通の行列ではないのでは?

と思い始める。

更に、根拠は無かったが、1度列に並んでしまうと、もう逃げられないのでは、と

悟り始める。

なんとかしなくては・・・・・。

そう思った時、突然、行列の流れが止まり、俺はその勢いで思わずその場に

転んでしまう。

そして、顔を上げた時、そこには、見慣れた顔があった。

Aさんだった。

Aさんは、笑いを堪えている様な表情でこちらを見ている。

なんで、こんな処にAさんがいるんだ?

本物なのか?

そう思った時、いつものように、

死人だけの行列に生者が居る、と思って見てみれば・・・。

相変わらず馬鹿な事やってますよね(笑)

これって、死人がこれからあの世に行く列なんですけど?

あっ、馬鹿は死ななきゃ治らないと思って、そんな列に並んでるんですか?

でも、Kさんの馬鹿は死んでも治らないと思いますよ(笑)

相変わらずの好き放題の暴言の数々。

間違いなくAさんだった。

そして、Aさんがこちらに近づいて来るにつれて、まるでモーゼの十戒の様に

並んでいる死者達が道を開ける。

そして、目の前に来たAさんは、

この列にこのまま流されたらそのまま死んでしまいますけど、どうします?

私はスイーツが食べられなくなって困りますけど?(笑)

と言いながら俺の顔を覗き込んでいる。

俺はあなたのお財布じゃないよ!

と思ったが、相変わらず口にする事は出来ず、俺は小さな声で、

あの・・・助けてくれるかな?

と言うと、Aさんはにんまりと笑って、

また貸しが1回ですからね(笑)

せっかく1人楽しく飲みに来ていたのに台無しですから(笑)

と言うと、

はい。どいて。どいて。

と行列を掻き分けるようにして俺の手を引いた。

そして、気がつくと、俺はいつもの夜の片町に立っていた。

安堵している俺に、Aさんは、

まあ、Kさんの場合、ある程度見えちゃうのが逆効果なんですよね!

もっと自覚を持たないと・・・・。

そう言うと、そのまま手を引っ張られて、別の店に無理やり入らされた。

そして、

今夜はKさんの奢りですからね(笑)

と嬉しそうにメニューを物色していた。

まあ、飲食店にAさんと一緒に来て、お金を払って

貰った記憶は無いのだが・・・・。

それから、2軒ほど付き合わされ、全額俺が支払いしたのは言うまでも無い。
  


Posted by 細田塗料株式会社 at 19:13Comments(21)