2017年11月22日

チェーンメール

サインディスプレイ部  営業のKです。

今夜は急遽、お客様との飲み会になりましたので、

とりあえず、1話アップしていきます。

誤字脱字、在りましたら申し訳ありません。

それでは、怖くない話、どうぞ~!




チェーンメールというものがある。

流行っては廃れ、そしてまた流行る。

最初の発信者が誰なのか?は分からないが、それはいつの時代でも

消える事は無い。

「この手紙(メール)を~人の人に転送しないと、あなたに不幸が訪れます」

こんな感じだ。

そして、そんなチェーンメールの中には、もしかすると人間の手によって

発信されたのではないモノも存在しているのかもしれない。

友人のTさんは、コンピュータ会社でSEをやっている。

ただし、仕事を離れれば出来るだけコンピュータの無い生活を送りたい

と思っているらしく年賀状もいまだに手書きという人物である。

そんなTさんでも、やはり自宅の部屋にはパソコンが置かれている。

それは、家に持ち帰って仕事をする事も多い為なのだが、やはり仕事以外

でもメールのやり取りに使用する事もあるのだという。

そして、ある日、Tさんが帰宅しパソコンを立ち上げるとメールが一通

届いていた。

差出人は死神となっていたが、きちんと彼のメールアドレスを指定して

送ってきた様だった。

迷惑メールではないようなので、彼はそのメールを開封した。

すると、そこには、

このメールが届いた人には呪いと共に災いが降りかかります。

そして、それから逃れたい人は、3日以内に合計7人の誰かに

このメールを転送しなければいけません。

死か生か。

決めるのはあなたです。

こんな言葉が書かれていた。

昔から、不幸の手紙を含めて、この手の悪戯が大嫌いな彼は、当然のように

そのメールをゴミ箱へと移動し、そして消去してしまう。

馬鹿馬鹿しい!

こんな事をする暇があったら、もっと他の事に頭を使えよ!

だいたい死神なんて陳腐な名前を使いやがって!

彼はもううんざりという感じで、そのままパソコンを閉じてその日は

自宅での仕事を止めてしまった。

そして、仕事に出掛け、帰宅すると再びメールが入っていた。

あと二日です。

大丈夫ですか?

そう書かれており、差出人は、同じく、死神になっていた。

そして、そのメールは翌日もしっかりと届いていた。

そして、最後の警告メールが届いた後、深夜12時を回った頃、

改めて新しいメールが入っていた。

そこには、

貴方様の選択。

了解致しました。

明日から伺わせて頂きます。

貴方様の残りの人生が有意義なものである事をお祈り致します。

こう書かれており、差出人は、執行人に変わっていた。

この時点で、彼はもうそんな悪戯に我慢の限界を超えてしまっていた。

翌日が休みということもあって、彼はメールの発信元を必死になって

探った。

彼のメールアドレスを知っているということは、きっと仕事関係の誰か

による悪戯だろうとも思ったが、そんな事をすれば、すぐに自分の

身元がばれてしまう事くらいは想像がつくだろうと思ったので、

犯人リストから外した。

実際、彼が勤めるコンピュータ会社では、防犯やセキュリティの

請負業務もこなしていたので、悪質な場合にはIPアドレスから

相手を特定し、直接連絡し警告するということも行っていた。

本来は業務上、やむを得ない場合にだけ使用するIP検索システムも

使用した。

それ位、彼は本気で怒っていたということなのだろう。

しかし、その結果に彼は愕然とした。

発信元と特定されたのは、彼の家のパソコンだった。

そして、彼の家には、パソコンは一台しかなかった。

それは、何者かが彼のパソコンから、彼のメールアドレス宛に、チェーンメール

を送りつけてきた、という事を意味していた。

そして、そのパソコンは今、彼の目の前に在った。

彼はその時点で初めて得体の知れない恐怖を感じた。

そして、パソコンの電源を落とすと、そのまま寝てしまった。

そして、彼は突然夜中に目を覚ました。

部屋の中で明るい光がユラユラと動いていた。

彼は思わず起き上がると、そこには彼のパソコンデスクに座り、パソコンを

操作している男の後姿が見えた。

一気に目が冴えてしまった彼は、その男に向かって怒鳴った。

誰だ?何してる?

すると、キーボードを叩く音が急に止んだ。

そして、背中を向けたままの男は、

見られてしまいましたか?

貴方の死亡を知らせるメールを貴方宛に書いているところだったんですが。

残念ですね・・・・。

では、また、来ます・・・・。

そう言うと、その男は彼の方へと振り返った。

見たことも無い男だったが、シワだらけの顔で満面の笑みを浮かべる

その男の顔はとても人間には見えなかった。

彼は恐怖で、

うわぁ!

と大声を上げたが、そのまま男はパソコンの画面の中へ吸い込まれる

様に消えていった。

彼はそのまま恐怖でベッドから出られなかったが、それでも朝方になり

朝陽が部屋に差し込む頃になると、何とかベッドから這い出す勇気が

出た。

それから、彼はパソコンの電源を落とし、そのまま車に積み込むと、

リサイクルショップに持ち込み、買取ではなく廃棄してください、と

強く頼み込むと、そのままパソコンを置いて帰ってきた。

その後、彼は仕事を家に持ち帰る事は絶対にしなくなり、そして

以後、怪異も発生しなかった。

しかし、いまだに、週に一度は必ず、インターフォンが押され、カメラを

見ると、誰もいないという事が起こるそうだ。

もしかしたら、いや、きっとあいつは諦めていない。

だって、あいつは、最後に、また来ます、と言ったんですから・・・。

そう言って顔を強ばらせた。
  


Posted by 細田塗料株式会社 at 19:30Comments(16)