2017年11月23日

井戸から聞こえる声

サインディスプレイ部  営業のKです。

皆様、お疲れ様です。

明日は朝から忙しそうです。

それにしても寒い。

ちなみに、妻と娘は現在、うどんを食べに

出掛けております。

私は家でやる事がある為、辞退しました。

それとそうと、通夜の帰り道に起きた怪異に対して

興味を持たれていらっしゃる方も居るようなのですが、

実はもう話は書き上げておりますが、現在

出版社さんの評価待ちになっております。

ボツになれば、すぐにブログにてアップさせて

頂きますが、採用されたら・・・お待ちください。

それでは、今夜は怖くない話いってみましょう。

まだ少し違和感がありますので、短めの内容、且つ

不定期での更新になっております事。

ご容赦くださいませ。

では、どうぞ~!




これから書く話は、あくまで実際に起こった話である。

しかし、こんなやり方が常時、通用するとは決して思わないほうが

良いのかもしれない。

最近、姫は何かとAさんと一緒にいる時間が多い気がする。

まあAさんを自分の先生であり尊敬しているのだから

当たり前なのかもしれないが・・・。

そんな姫は実は高校ではかなり優秀な生徒らしく、つい先日までは

東京の某国立大学を希望していたのだが、Aさん熱が上がりすぎたのか、

最近では地元の大学に進学するつもりでいるらしい。

そんな姫の友達の家には古い井戸があった。

その井戸はどうやらかなりのいわくつきの井戸らしく、過去に何人もの人が

その井戸に落ちて命を落としたり、その井戸に現れる異形のモノを見ては

気が狂ってしまったという過去を持つものらしい。

そんな井戸だったから、家の者は使うことも出来ず、埋めてしまおうと

思ったらしい。

しかし、工事に来た業者が何人も厄災に襲われてしまい、工事は中断。

そこで、姫を通して、俺とAさんに、何とかしてもらえないか?という

依頼が舞い込んだ。

いつもの俺の頼みなら嫌々感が半端ないAさんも、姫からのお願い

ということで、即。快諾。

そして、どうせ強い守護霊が付いているんだから安心ですよね?という

訳の分からない理由で俺までもが連れて行かれた。

現地には金沢市街から車で40分ほどかかった。

現地に着くと、Aさんは、大人の女性感を前面に出して常に大人の対応。

そして、俺が難癖をつけると、

これがクール&ビューティです!

と訳の分からない説明をする。

そして、姫に、こんな場合はこうした方が良いよ、とか、

こういう場所では先ず、その場所の歴史とかいわくというものを

しっかり理解しなくちゃね!

と完全に師匠モードに突入。

それでも、家の人がお菓子を運んできてくれた時には、一瞬化けの皮が

剥がれかけたのだが、すかさず修正する。

そして、何かと言えば俺を引き合いに出して、

こんな霊能者になっちゃ駄目だから!

と説明する。

姫が、それを聞いていて、

Kさんも霊能者なんですね?

じゃあ、私は妹弟子・・・・なんですよね?

と聞いてくるので、

俺はすかさず否定したが、すぐさま、Aさんが横槍を入れてきて

ほらほら、Kさん。

ちゃんと妹弟子に優しく教えてあげないと!

と俺にまで師匠面してくる。

まあ、そんなやり取りの後で、件の井戸へと向かう。

井戸は大きな庭の一番奥にぽっかりと穴を開けている。

すると、どうやら井戸の中から泣き声のようなものが聞こえてくる。

あまりにもはっきりと聞こえてくるので、俺は思わず井戸の中を覗き込もうとした。

すると、背後からAさんが姫に話す言葉が聞こえてきた。

ほらね。あんな感じで騙されて近づいた人が井戸の中に引きずり込まれる

んだからね。

よく見といてね(笑い)

姫ちゃんは気を付けないと・・・。

そう言われて俺は思わず後ずさりした。

そして、振り返ると後方5メートル位の所に2人が立っており、

冷ややかな目で見つめるAさんと、心配とワクワクが同居したような

顔の姫がこちらを見ている。

ちょっと!

危ないんなら事前に言ってよ?

と言う俺に対して、

Kさんなら大丈夫でしょ?

冷たいのと怖いのさえ我慢すれば死にませんよ。

勿論、守護霊のお陰・・・・ですけどね(笑)

と返してきた。

そして、そこで今度は俺が後方に下がり、Aさんが前に出て行く。

すると、井戸の中からは、

ヒャッヒャッヒャッ・・・・という笑い声とともに、

お前なんぞに何が出来る・・・・。

食ろうてやろうぞ・・・引き裂いてやろうぞ・・・・。

という声が聞こえてきた。

それを聞いたAさんは姫に向かって、

ほらね。さっきの泣き声はまやかしだったでしょ?

こういう時はしっかりと相手の目的を見定めてから・・・・

とうんちくを垂れていると、今度は

どうせ食らうなら若い娘がいい・・・。

年増女は、どこかへ失せろ・・・・。

という言葉が井戸から聞こえてくる。

俺はその言葉が聞こえた瞬間、Aさんの何かが切り替わったのを感じた。

そして、Aさんは振り返ると、かなり後方で控えている姫の友達に

向かって大声を出した。

あの・・・この井戸、どうせ埋め立てるつもりなんですよね?

すると、

はい。工事が再開出来る様になったらすぐに埋め立てるつもりですが・・・。

と返ってきた。

それを聞いてAさんの目が狂気という名の光に満ち溢れた。

そして、俺の方を向くと、

Kさん、すみませんが、この家中のゴミと廃棄物、そして要らない物を

かき集めてきてくれますか?

あっ、熱い熱湯とか生ゴミとか、Kさんが思う汚い物を出来るだけ

多く集めてください。

そう言われ、俺が家のほうへ向かうと、姫も手伝います、との事で

一緒にゴミ集めを開始した。

その家の方達は、

そんなもの、いったい何に使われるんですか?

と聞いてきたが、俺には完全に予想が付いていたがあえて口にはしなかった。

そして、黙々と作業をしていると、かなりのゴミと廃棄物が集まった。

熱湯は、沸かすのが面倒くさかったので、大型のガス湯沸かし器の設定温度

を最高温度75℃にして、直接ホースで井戸の近くまで持ってきた。

そして、集まったそれらを見て、にんまりと満足そうなAさん。

そして、次の瞬間、俺の予想通りの事が始まった。

集まったゴミをおもむろに掴むと、Aさんはそれを井戸の中に投下。

そして、更に生ゴミも続けて投下する。

井戸の中からは、何か叫び声のようなものが聞こえていたが、Aさんは、

ああ、うるさい!今更謝っても聞こえないから・・・・。

と言って、井戸の周りに集められた廃棄物を次々に井戸の中へと投下する。

そして、今度は、ホースを井戸の中に垂らし、給湯を開始する。

その間、ずっと声のような物が聞こえ続けていたが、Aさんは無視。

そして、お湯がかなりの水位まで溜まったところで、給湯を止めて

今度は井戸に鉄製のフタを被せた。

そして、姫を呼んで、二人でそのフタの上に座り

今、姫に見せたのは緊急事態での対処法だからね。

本来なら、もっと別のやり方で浄化しないといけないよ。

可哀相だけど、今回はこうするししかなかったからね。

まあ、普通の人がやったら危険でしかないんだけど、私とか姫ちゃんなら

こんなやり方もアリ・・・・という事!

ともっともらしいレクチャーをしていたが、簡単に言ってしまえば、

井戸の中の霊達が、Aさんを怒らせてしまっただけなのだが・・・。

そんな事に気付いているのか分からないが、姫はAさんの話に

はい!と元気良く答えつつ、

それにしてもAさんって痩せてるのにあんな重い物まで持ち上げて

井戸の中に入れちゃうんですね~。

凄いです。私も頑張らないと!

と言っていたが、姫には間違ってもそちらの方面では頑張って欲しくない

と強く思ったのは言うまでもない。

今回の件では、怒らせたAさんの狂気と恐ろしさが再確認出来たのと同時に

井戸の中で悪さをしていた霊達が少しかわいそうに感じた俺だった。
  


Posted by 細田塗料株式会社 at 18:44Comments(18)