2017年12月08日

神戸市鈴蘭台での・・・。

サインディスプレイ部  営業のKです。

皆様、お疲れ様です。

昨晩はお客さんの忘年会でいつもの

片町で飲み明かしてきました。

ちなみに、来週の月曜も忘年会、そして、

週末など関係なく怒涛の忘年会ラッシュが

待っております。

そして、毎年恒例のクリスマス・ライブも

予定通り行われますので、かなりの

ハードスケジュール・・・です。

ちなみに、うちの大監督は、来週に演劇の

発表会があるらしく、土日も学校・・だそうです。

ちなみに、最近、外国からの宅急便が我が家に

毎日のように届きます。

勿論、荷受人は、大監督の名前が・・・。

どうやら、ネットでこっそり(バレバレですが)

コスプレの衣装や小道具を買い漁っているようです。

まあ、熱中できるものがあるのは良い事なのですが、

購入資金はいったい何処から?(涙)

これくらい勉強も頑張ってくれると嬉しいのですが。

ということで、今夜はいってみましょう。

怖くない話。

神戸の大学生時代の話になります。

それでは、どうぞ!



これは俺の大学時代の友人の話である。

大学時代は、ろくに大学にも顔を出さず、バイクとバイトに明け暮れていた。

神戸という土地柄なのか、やはり走るのは六甲山が多かった。

裏六甲や芦有がメインであり、夕方になると、自宅組、を含めて、皆が六甲山

目指して走った。

そんな中に、1人の友人がいた。

実家が西区の伊川谷であり、六甲山に来る時にはいつも鈴蘭台という街を

経由して来ていた。

彼の乗るバイクは、カワサキの1100cc。

派手さはないが、堅実な走りでとても速かったのを記憶している。

実は、彼は1度、クラブのツーリング時に、トラックと正面衝突をし、バイクは

廃車になったが、彼は無傷という偉業を達成した事でも知られていた。

その日も彼は大学の授業が無かったので昼間からバイトに入り、夕方には

自宅に戻ってバイクで出掛ける準備をした。

そして、夕飯を食べ、夜8時頃には六甲山を目指して自宅を出発した。

やはり昼間はバイクの数が異様に多く気持ちよく走れないのだが、夜ともなれば

走っているのは、かなりの常連達ばかりであり、その中には大学の友人達も

いる為、夜に六甲山を走る事は彼の日課になってしまっていた。

通常、西区辺りから六甲山を目指す場合、国道2号線を走るのが普通

なのだが、彼の場合、六甲山に至るまでの行程も楽しみの一つであり、

いつも敢えて山越えの道になる鈴蘭台経由の道を選んだ。

しかし、その日はいつもとは違っていた。

彼が走る道すがら、車や人には一切すれ違わなかった。

確かに当時は新興住宅地という印象が強かった地域だが、それまでに

そんな事は経験した事は無かった。

今日は不思議な日だなぁ・・・。

彼はそんな事を考えながら、それでもしっかりとバイクを走らせていた。

暗闇の中をバイクの明かりだけを頼りに走った。

まるでゴーストタウンの中を彼1人だけが走っているかのように、

バイクの音だけが町中に響いていた。

と、突然、彼の目の前を何かが横切った。

たぶん小動物の類か子供のどちらかだと思ったという。

彼は思いっきりブレーキをかけた。

すると、路面に砂でも浮いていたのか、その瞬間、バイクはあっけなくバランスを

崩し、彼はバイクから放り出されてしまう。

スピードはそれほど出ていなかった筈だが、路面に叩きつけられた彼の体は

至るところから激痛が走っていた。

腕と足を動かそうとしたが、全く動かなかった。

きっと骨が折れているのだと思った。

確かにそれほどの痛みだった。

彼は、天を仰ぎ道路に仰向けになった。

声を出そうとしたがヘルメットを脱げない状態では大声など出しても

周りの民家に聞こえる可能性は低かった。

だから、彼はそのまま仰向けで誰かが通りかかるのを待つ事にした。

実際、道路に倒れたままでは二重事故の危険もあったのだが、手足が全く

動かない状態では、そうするしか方法はなかった。

どれだけ時間が経ったのだろうか・・・。

幾ら待っても誰もその場所を通りかかる者は居なかった。

季節は冬。

雪は降っていないとはいえ、かなりの寒さであり、実際彼の体温は急速に

奪われていく。

彼はその時、初めて凍死の恐怖というものを感じた。

全身に革ツナギとグローブ、そしてブーツ、ヘルメットを纏っていたが、

革製品など冷え始めたらどんどんと体温を奪っていくらしい。

冷たさによって痛みもほとんど感じなくなっていた。

すると、その時、道路の向こうから何かが近づいて来る。

それは遠目に見ると、まるで子供達の集団下校の様に見えたという。

子供でも誰でも良いから、早く気付いて欲しい・・・・・。

彼はそう思いながら、近づいて来る一団をじっと見ていた。

しかし、その一団の姿がはっきりと見えたとき、彼は声を掛ける事は出来なかった。

何故なら、こちらに向かって歩いてくるのは、僧侶の一団だったのだから。

しかも、その誰もが汚い布キレだけを体に纏い、そしてお経のようなものを

唱えながら歩いてくるのだ。

だから、その時彼は、救助よりも恐怖が勝ってしまった。

僧侶達は、言葉では上手く説明出来ないほど、不気味な雰囲気を醸し出していた。

その身長はまるでお地蔵様のように低く、それでいて、お経を唱える声は

まるで地の底から響いてくるように低く凄みがあった。

そんな僧侶が2例に並んだ状態で20人ほど歩いてくるのだから、

恐怖で固まってしまうのも仕方なかった。

だから、彼はその一団が通り過ぎるのを待つ事にした。

早く通り過ぎてくれ・・・・。

そう思い、出来るだけ目立たないようにその場に体を伏せる。

だが、その一団が彼のすぐ側までやってきた時、彼は更なる恐怖で

言葉を失う。

彼の前を通り過ぎる僧侶、一人ひとりが、倒れている彼の顔を覗き込む様に

しながら通っていくのだ。

それでも、彼はジッと堪えていたらしい。

しかし、その一団が通り過ぎようとした時、彼の体は何かに引き摺られた。

一体何が起こっているのか、全く分からなかったという。

しかし、その一団の最後の僧侶が通り過ぎたと同時に彼の体はまるで

体のどこかにロープでもくくり付けられたかのように、突然体を

持って行かれた。

彼はそこそこ大柄な男であったが、その体をまるで人形でも引き摺る

かのように、いとも簡単に引き摺っていくのだ。

僧侶の歩く速度は速くなかったので、擦り傷が出来る程ではなかったが、

それでも彼を恐怖のどん底に突き落とすには十分だった。

彼は自分の体を目視して、いったい何処にロープをかけられているのか、を

確かめようとしたが、どこにもそんなモノはかけられていなかった。

例えるならまるで強力な磁石で引きつけられてているかのような感覚。

それに気付いた時には、自分のバイクからかなり離れた場所まで来ていた。

そして、もう少し進むと、ガードレールも無い様な山の中へ入ってしまう、と

いうところで、彼は何とか身をよじり、ガードレールに腕を絡める事に

成功した。

それでも、彼の体は何かに引き付けられる様に凄まじい力で引っ張られていたが、

彼は、死に物狂いで必死にガードレールに絡めた腕に力を込め続けた。

と、突然、彼の体を引っ張る力が消えた。

彼は何が起こったのかと、顔を上げて確認しようとした。

その時、彼の目に映ったのは、彼を取り囲むように間近で

彼の顔を覗き込んでいる沢山の僧侶達の顔だった。

その顔には目というものは無く、おびただしく爛れた肌と腐って落ちかけている

耳、そして、その口元の形からはそれらのモノ達が怒っているのが如実に

伝わってきたという。

彼はその瞬間、意識を失った。

そして、次に目が覚めたのは病院へ搬送される救急車の中だった。

また後日、分かった事なのだが、その時、彼の血足は骨折などしていなかったらしく、

何故動かなくなっていたのかは謎だという。

そして、転倒したバイクには車体の至るところにベタベタとした黒い手の跡が

残されていたということである。
  


Posted by 細田塗料株式会社 at 19:33Comments(15)