2018年01月06日

そばにいるよ・・・。

サインディスプレイ部  営業のKです。

皆様、お疲れ様です。

相変わらず、混雑していて表示されないという

不具合をおかけしまして、誠に申し訳ありません。

ただ、コメントに関しましては、何度も送信ボタンを

押さなくても、こちらには表示されております。

私の認証ボタンを押すのが遅いだけですので、

くれぐれも何度も何度も押さなくても大丈夫です。

そういうのって、皆様のストレスが溜まりますから(笑)

なかには認証せずに削除させて頂いておりますが、

同じコメントがズラーッと並んでいる方も・・・。

これからは出来るだけ早いタイミングで認証させて

頂く様に努力しますので。

それでは、今夜も怖くない話、いってみましょう。

それでは、どうぞ~!






これは仕事関係の知人が体験した話である。

彼女はデザイン事務所に勤めるデザイナーだ。

高校時代の同級生と結婚し生活自体は充実していたのだが、子宝に

恵まれなかった。

不妊治療も経験し色々と試したのだが、特にこれといった原因も

見つからないまま、いつか子供が授かる事を祈っていた。

しかし、不妊治療の金額というのはかなり高額らしく、3年ほど続けた後、

経済的な理由で不妊治療を中止した。

しかし、だからといって、彼女にとって、子供を諦めたわけではなかった。

むしろ、全国を回り、ご利益のありそうな神社仏閣で子供が授かるようにと

祈願していた。

しかし、やはりそれでも子供は授からなかった。

夫から、少し気持ちを切り替えてみるのも良いのでは?

と言われ、彼女はしぶしぶ承諾した。

それからは、趣味や仕事に精を出した。

すると、不思議なもので、あれほど色々な手段を講じても無理だったものが、

1年も経たずに妊娠する事が出来た。

風邪っぽいので病院に行くと、医師から、

妊娠してますね。

おめでとうございます。

そんな意外な言葉をかけられたとき、彼女は人目もはばからず大声で泣いたらしい。

それからは、大事をとって仕事も休職し、出産に備えた。

そして、無事に元気な女の子を出産する。

彼女にとって、自分の赤ちゃんが、他のどの子よりも可愛く見えた。

大切にそして愛情一杯に育てられた女の子は、元気にすくすくと育った。

それこそ、母親である彼女が心配になるほど活発だったらしい。

それでも、一緒にいる時には、いつも甘えん坊で、そして優しい娘さんが

彼女は何よりの宝物だった。

しかし、不幸は突然訪れる。

風邪で高熱が出た娘は、そのまま元気な笑顔を見せる事も無く、静かに

息を引き取った。

まだ小学3年生だった。

その時の事を彼女は覚えていないという。

あまり強烈な悲しみがあると、人はそうして記憶の扉を閉じて自己防衛に

回る本能が備わっていると聞いた事があるが・・・。

それから、彼女は仕事も辞め、まるで何も考えず感情さえ捨てたような

生活を続けていたが、その悲しみの大きさでは仕方のない事かもしれない。

しかし、夫による献身的な行動で、彼女紀少しずつ元気を取り戻した。

そして、いつしか仕事や趣味にも出られる位の日常を取り戻した。

しかし、その頃には彼女は年齢的にも出産というもの自体、諦めていた。

それよりも、死んだ娘だけを大切に想って夫婦仲良く生きていこうと

いう気持ちであり、決してネガティブな思考ではなく、彼女にとっては

十分前向きな思考だった。

それからは、何処に行っても亡くなった娘の話を沢山話した。

娘さんの話題を避けるようにしている周りの友人達にも驚かれるくらいに。

あんなに可愛くて優しい娘がこの世に生きた記憶だけは、決して

消してしまいたくないというのが、その動機だった。

そして、そんな前向きで元気な彼女の周りにはいつも笑いが絶えない

ようになった。

しかし、不幸というのは連鎖してしまうものなのかもしれない。

ある時、彼女が友達と旅行に行った際、友人が本当に偶然に、

見え難い場所にあった祠の一部を壊してしまう。

勿論、それをすぐに皆で出来るだけ元通りの形に直した。

そして、役場にも、謝りに行った。

しかし、それでも理不尽な呪いというものは存在する。

旅行に行った友人達が、病気や怪我、そして事故に、相次いで見舞われた。

それも短期間の間に、度重なるように・・。

病気になった人が、病院に入院する時に事故に遭ったり、幾度も怪我に遭ったりと

その厄災は加速度的に増え続けた。

そして、それらの厄災に見舞われた友人達に共通していたのは、全員が1人の

女の姿を目撃していたということ。

その女は、まるでドラマに出てくる平安時代のような服装を身にまとい、

恨めしそうな目で、それぞれの前に現れた。

友人達は、その姿を見て、恐怖し泣き叫んだが、のろいの連鎖はいっこうに

消えてはくれなかった。

そして、そのうち、1人の友人が事故で帰らぬ人となった。

ただ、全員が何らかの重篤な状態にあった中で、何故か彼女の身にだけは

全く何も起こらなかった。

ただ、友人の誰も、それを変な目で見たりしなかったという。

何故なら、彼女自身が、その事に悩み、そして周りに気遣い毎日お祈りを

していた事を知っていたから。

しかし、いよいよ死人が出てしまうと、彼女自身も思うところがあったらしい。

俺に電話をかけてきてこう言った。

Kさん。

私、もう一度、あの場所に行こうと思うの。

そして、私には見えないけど、その呪いの主にお願いしようと思う。

皆を助けてあげて・・・。

私が最後の犠牲者になってあげるから・・・・。

それを聞いた俺は、

いや、話を聞く限り、そんな相手に、そんな取引は通用しないと思うよ。

せいぜい、相手のテリトリーに入ってしまって無駄死にするだけだよ。

でも、そこまで考えてるんだったら分かった。

相談出来る人がいるから、それまで待っててほしい・・・。

そう言って、電話を切った。

それから、俺は急いでAさんに電話をかけた。

すると、珍しくAさんはすぐに電話に出てこう言った。

今からそちらに行きますから・・・。

そして、電話を切ったAさんは、30分と経たずに待ち合わせ場所に到着した。

俺の車で彼女の家に向かう途中で、俺が知っている内容を全て伝える。

彼女の住んでいる家の近くには駐車スペースが無い為、近くのスーパーに

車を停めて歩く事にする。

そして、彼女の家に向かって歩いている途中で、突然立ち止まる。

あの家・・・ですよね?

なんか、凄い事になってますよ。

Kさん、言ってましたよね?

彼女だけが、呪いから除外されてるって・・・。

とんでもないですよ。

今、悪霊、いや古の怨霊と言った方が良いのかな・・・。

そいつが、彼女の家の周りを覆ってます。

あんなのが出てきたんじゃ、そりゃ死人も出ますよ。

で、今、そいつが一番呪いたがってるのが彼女です。

でも、それじゃ何故彼女が無事なのか、わかりませんか?

そう言われて俺は首を横に振る。

本当にブタに真珠っていうのはKさんの為にある言葉かもしれませんね。

彼女、Kさんと同じです。

守護霊、いやまだ守護霊にもなれていない小さな女の子が必死に彼女を守ってます。

でも、残念ながらKさんの守護霊ほど強くはない。

きっとお母さんを守りたいという気持ちだけでボロボロになりながら

必死に頑張ってる。

でも、限界です。

相手が悪過ぎる。

そう言われて、俺はこう返した。

Aさんでも無理?

すると、Aさんは、

その為に私を呼んだんでしょ?

それにあんなに小さな子が、死に物狂いでお母さんを護ろうとしているのに、

私が見捨ててどうするんですか?

それに、私はそういう子供に容赦しないような奴は大嫌いなんです。

弱いものイジメする奴には私も容赦はしませんから・・・。

そう言って、Aさんは、本気モードにしか使わない水晶を取り出す。

まあ、姫ちゃんに負けないように私も頑張ってきますかね(笑)

そう言うと、Aさんの顔つきはガラッと変わり完全に冷たい、そして

戦闘モードの顔へと変わった。

あっ・・・付いて来なくて良いですよ。

足手まといなんで・・・。

そう言って、彼女の家へとゆっくりと歩き出す。

その途中、Aさんの存在に気付いた何かが、幾度となくAさんめがけて

ぶつかっていくのだが、Aさんの体を包む青い光の前に霧のように消えていく。

そして、そのまま家の中に入らず、両手で水晶を大きく掲げたAさんは、

一気に勝負を掛ける。

勝敗はすぐに決した。

彼女の家の周りには、すっかり平穏な空気で満たされていた。

深呼吸をしながら戻ってくるAさんに俺は、

勝ったね。良かった。良かった。

ご苦労様!

すると、Aさんは、後ろを指さして俺にこう言った。

今のKさんなら見えるでしょ?

そう言われ、俺はAさんの後方を見ると、まだ小さな女の子がこちらに向かって

大きくお辞儀している。

あの・・・・あれが彼女の娘さんなの?

彼女を1人で護ってたっていう・・・・。

あんなに小さいのに・・・だいしたもんだよね・・・・。

と言うと、Aさんは、いつもの面倒くさそうな口調で、

いつも、そしてそれからもずっと側にいてママとパパを護るそうです。

ずっと側にいるから・・・・。

そう、ママに伝えて欲しいそうです。

そう言ったAさんの声は少し涙声になっていた。

それから、帰り道、当然のごとく、

疲れた・・・お腹空いた・・・・。

と連呼され、高額スイーツを奢らされたのだが、その時は何故か悔しい

気持ちにはならなかった。

そして、ちなみに、彼女に、亡くなった娘さんからの言葉を伝えたとき、

彼女は俺の目も気にせず、大声で泣いた。

きっと、これからも夫婦は幸せに暮らしていくのだろう。

亡くなった娘さんに護られながら・・・。
  


Posted by 細田塗料株式会社 at 19:19Comments(32)