2018年01月11日

立ち往生・・・。

サインディスプレイ部  営業のKです。

皆様、お疲れ様です。

現在、金沢市はかなりの猛吹雪です。

昼間でもこんな感じでした。



明日の昼間までに更に40センチほど積もるそうです。

というか、こんな雪は久しぶりですかね。

雪かきしても、すぐ積もります(笑)

で、疲れ果てて帰宅すると、玄関の前に大きな

雪だるまが鎮座しておりました(涙)

勿論、うちの大監督の作品です。

というか、そんなもの作る暇があったら、少しは雪かき

しといて欲しいものです。

あっ、それと会社を辞めたいというコメントに皆さんが

真剣にアドバイスされているのが、とても嬉しかったです。

私の経験からすると、結局、決めるのは自己責任です。

そして、辞めるという事も簡単に出来てしまいます。

私は過去に会社を辞めて、結局は後悔してしまった人間です。

だから、せめて、あと一週間、我慢できるなら1ヶ月

その場に身を置いて、それでも気持ちが変わらなければ、

というアドバイスしか出来ません。

無理に我慢すれば、ストレスも溜まるでしょうが、

もしかしたら、次の職場ではもっとストレスが溜まる事が

あるかもしれません。

そうなった時でも、自分の決断は間違っていなかったと

言い切れるだけの確信を持った上での決断が

良いのでは、と勝手に考えております。

ということで、今夜もいってみましょう。

怖くない話。

こんな雪の日には今でも思い出してしまう話です。

それでは、どうぞ~!




これは俺の体験した話しである。

その時、俺は今、勤めている会社ではなく、コンピュータ関係の

会社で働いていた。

季節は1月の中頃だったと思う。

その時、俺は数年前からコツコツと営業をかけていた能登地方の学校

の入札に向かっていた。

機器の構成から予算採りまで、しっかりとこなし、いよいよ入札という事で

朝から気合が入っていた。

そして、朝目覚めると、とてつもない大雪になっていた。

寝る前の天気予報である程度は予測してかなり早めの時間に起きたのだが、

予想を覆すほどの大雪に呆然としたのを覚えている。

それでも、入札が延期される訳も無く、俺は午前6時頃には家を出る。

市内は夜明け前から除雪車が出ていたようで、特に走り難いことも無く、

渋滞にも巻き込まれずに済んだ。

しかし、当時の能登海浜道路(現在は、のと里山海道)に入ると状況は

一変する。

まるで、氷の鏡の上を走っているような状態。

それでいて、少しでも轍を逸れると、凄まじく車体が振られてしまう。

俺は細心の注意を払いながら運転した。

しかし、不安はあった。

柳田というインターを過ぎると、道は上りになる。

それに対面通行になってしまい、かなり危険だと感じた。

だから、その時、俺は迷っていた。

このまま、海浜道路を走り続けるか、それとも国道を使って安全に行くか?

しかし、国道もかなりの渋滞が容易に想像出来た。

もしも渋滞にはまってしまったら、入札の時間には間に合わない。

俺は、そのまま海浜道路を走る事に決めた。

しかし、それが間違いの素だった。

やはり柳田インターを過ぎると、路肩に立ち往生している車が続出していた。

俺の車も、当時は主流だったスパイクタイヤを装着していたが、きっと路肩に

止まっている車も皆、スパイクタイヤを装着している筈だ。

だとしたら、停止したら、もう身動きが取れなくなるということであり、

何とか止まらないで走り続けるしかなかった。

しかし、そんなに思い通りになる訳も無く、前方を走っていたトラックが

のぼり坂で失速。

それに合わせて、そのトラックの後ろにいた10台以上が徐々にスピードが

落ちていき、ついには全車が停止してしまう。

アクセルを踏んでもタイヤは空転し、バックも出来なかった。

ハンドルを切ったりしたが、まるで空に浮いているかのように全く手応えが無い。

10台以上の車のドライバーが車から出て、皆で協力して安全確保の為に

車を路肩に寄せた。

生まれてから、これだけ滑る路面というのも初めてだった。

とにかく、人が立っているのも侭ならない状態。

途中、パトカーがやってきたが、結局止まらずに、そのまま行ってしまった。

止まれば動けなくなると分かっていて止まってくれるはずもなかった。

それでも、10数台の車のうち、数台はその時、話題になっていた非金属チェーン

を持っていたらしく、それを装着すると難なくその場から立ち去っていった。

結局、その場に残されたのは俺の車を含めて3台だけになってしまう。

その時、俺は人数がいる間に車の向きを変えなかった事を後悔する。

車の向きさえ、下り方向に向いていれば、最悪でも坂道を下る事は

出来た筈だった。

残された3人で車を動かそうとするが、その当時の車は重いのか、びくともしない。

俺たち3人は途方に暮れてしまう。

車のガソリンは満タンにしてきたからガス欠の心配は無かったので、

とりあえずエンジンをかけたままで車に戻り、必死に脱出方法を

考えた。

しかし、滑って前にも後ろにも行けない以上、それは無理というものだった。

その時、時計を見ると、既に入札が始まっている時刻だった。

その当時は携帯電話など無かった時代だったので、会社に助けを頼むことも


出来ず、それよりも数千万という金額の入札に参加出来なかった事が

恐ろしかった。

もしかしたら、クビかも・・・・。

そんな不安で頭が一杯になる。

それでも、その時はまだ余裕があったのかもしれない。

そのうち、俺達は命の心配をするようになる。

何も出来ないまま時間だけが経過していき、気がつくと辺りはすっかり暗く

なりかけていた。

その間、何度か車から降りて周りを見た。

もしも、他の2台が知らない間にしなくなってしまっていたら・・・。

そんな孤独と絶望には耐えられそうもなかったから・・・・。

そして、辺りは完全に真っ暗になる。

そうなると、もう横を通り過ぎる車もいなくなり、完全な闇と静寂の中で

より一層の孤独感を感じていた。

そして、それうちに天候は完全な吹雪になってしまう。

お腹もかなり空いていたし、喉もカラカラだった。

そして、沢山残っていたガソリンもヒーターを全開にしているせいか、異様に

減りが早かった。

もしかしたら、朝までガソリンが持たないのでは・・・。

そんな事を考えてしまうと不安が一気に襲ってくる。

その時だった。

誰かが窓を叩いた。

ハッとして窓の方を見ると、そこには男性が何か話しかけている。

俺は慌てて窓を開けた。

すると、どうやらここから助け出してやる、と言っているらしかった。

俺は、どうもすみません、と言いながら車から降りた。

どうやら他の2台の車にも別の男性が、話をしているようだった。

そして、俺達が滑って歩く事も侭ならない状態であるにも拘わらず、その男性

3人は、いとも簡単に車の向きを180度回転させてくれた。

俺たち3人も当然手伝ったが滑って踏ん張りが効かず、ただ手を添えている

というのが実情だった。

そして、3台の車が下り坂方向に車の向きを変え終わると、俺達は手を叩いて

歓喜した。

命が助かったという心からの喜びを感じていた。

そして、あっと思い、その男性達にお礼を言おうと思ったのだが、彼らの姿は

何処にもいなかった。

こんな山の中で、車で来た様子もなく、何処からか現れて、あっという間に

何処かへ消えてしまった。

俺たちが彼らから目を離していたのはほんの5秒程度・・・。

そんな短時間の間に、完全に姿を消す事など出来る筈も無かった。

それから、3台で仲良く坂道を下りて、一番近くのインターから国道に降りた。

かなり夜も更けていたが、何とか営業している喫茶店を見つけて、3人で

食事をとった。

その時に、誰からという訳ではなく、きっとあの男の人達は、困っている俺たちを

助ける為に出てきてくれた人外の者達ではないか、という結論に達した。

結局、その日はそのまま家に帰りついたのは、午前2時をまわっていた。

そして、件の入札だが、結局、悪天候の為、延期ということになり、後日、

俺は無事に入札に参加し、落札する事が出来た。

その後も、その時の2人とはたまに飲みにいく関係が続いているが、やはり

話題になるのはあの時助けてくれたモノ達の話だ。
  


Posted by 細田塗料株式会社 at 20:57Comments(34)