2018年01月13日

天狗というもの

サインディスプレイ部  営業のKです。

皆様、お疲れ様です。

窓から見える隣の屋根・・・です(涙)


何故か日本全国で石川県と福井県にだけ

大雪警報が出ております(泣)

本当に久しぶりの大雪です。

しかも、今夜まではまだまだ積もりそうです。

もう雪かきするにも、雪をどかす場所が

ありません(涙)

相変わらず、呑気な娘は、現在大はしゃぎで

敷地内に大きなカマクラを造っております。

というか、雪かき、手伝ってね!(涙)

そういうわけで、今夜はいきますかね。(投げやり)

怖くない話。

それでは、どうぞ~!





友人は幼少期を和歌山県で過ごした。

そこで彼が体験した不思議な話を聞かせてくれたものを書きたいと思う。

彼は和歌山県の田舎で生まれ、中学生の時に父親の仕事の関係で

大阪に転校し、そのままずっと大阪で暮らしていた。

だから、俺と知り合ったのも社会人になってからになる。

彼が凄いところは記憶力が人並みはずれているということ。

本当に幼い頃から最近の事に至るまで、その記憶容量の大きさにはいつも

驚かされる。

そんな彼は、小学生の頃には本当に片田舎という表現がぴったりな場所に

住んでいたらしい。

映画やデパートに行くのにも、車で1時間以上掛かるらしく、その代わりに、

家の周りにはそれこそ手付かずの大自然がしっかりと残されていた。

そんな中で、彼のクラスには1人の問題児がいたらしい。

何が問題なのか、といえば、とにかくよく嘘をつくのだという。

普通に考えれば、そんな馬鹿な?と思うような事でも平気で嘘をつき、

誰かにそれを指摘されても決して嘘だとは認めない。

それだけなら、まあそれほど問題にもならないのかもしれないが、その

少年の場合、嘘をつくと、それを証明する為に、周りの友達に協力させて

それを真実だと裏付ける証拠を探させるのだという。

例えば、俺は昨日、10メートル以上ある大蛇を目撃した、と彼が言えば、

放課後には、その大蛇なるものを探すのを手伝わされた。

勿論、そんな大蛇が日本で見つかる筈も無く、全て徒労に終わってしまう。

そんな事が日々繰り返されているうちに、その少年は、ある意味、クラスの

皆から無視されるようになってしまう。

勿論、表立って無視するわけではなく、あくまでこっそりと行うのだそうだが、

やはり子供心には、そういう疎外感は簡単に伝わってしまうらしく、結局、

彼は登下校時はおろか、学校に居る時でも誰とも話さなくなってしまう。

そんなある日、大事件が起こった。

その少年が行方不明になってしまったのだ。

学校側も父兄達も、そして警察や消防まで繰り出して大掛かりな捜索が行われたが

いくら探してもその少年の姿はおろか、形跡さえも全く見つからなかった。

そして、それから2週間程経過した頃、突然、少年は見つかった。

山から下りてくる一本道で、大きな木にもたれかかっているのを、農作業の

男性に助けられたということだった。

少年の両親は、子供が2週間も居なくなって無事で帰ってくるはずは無い、と

思っていたから、まさかの帰還に大喜びした。

しかし、謎が残っていた。

少年が見つかった時、着ていた洋服も綺麗なままだったし、何より

疲労した様子も空腹感も無かったのである。

警察をはじめ学校の先生達も、その事について少年に何度も尋ねたらしいが、

ただ怯えた顔をして黙り込むだけだった。

周りの大人達は、途方に暮れてしまい、そのまま事実は分からないままで

終わろうとしていた。

しかし、少年が大好きだった祖父と祖母が何度も優しく尋ねたらしい。

何があったとしても、お前の事は絶対に護ってやるから・・・。

そう何度も言い聞かせて・・・・。

すると、それから2週間は過ぎていたある日、少年は重い口を開いた。

キョロキョロと不安そうに周りを見回して、それでも怯えながら

一言一言、かみ締めるように話してくれたという。

行方不明になった日、少年は学校から帰ると、すぐに着替えて外へ出かけた。

今度こそ、皆を驚かせるような何かをちゃんと見つけて、アッと

言わせたかったらしい。

そして、1人で山の中へ入って行ったとき、急に空が暗くなったかと思うと、

何かが降りてきて少年を持ち上げて、とても高い大木の上の枝まで

連れて行かれた。

そこには、木をくりぬいたように大きな横穴が出来ており、その中へ少年は

放り出された。

中は真っ暗だった。

自分が今どんな場所に居るのか、目視で確認するのに時間がかかった。

それでも、目は段々と慣れてくるもので、そのうち、ぼんやりとその場所の

様子が見え、そして少年は恐怖で震え上がった。

そこは木の中にそんな大きな空間などある筈も無かったが、それでも少年が

見たその場所は小学校の体育館ほどの大きさがあった。

そして、そこには、少年のほかにも、色々な動物が集められていた。

そして、そこで動物達は、まるで人間のようにしっかりと目を閉じて、まるで

瞑想でもしているかのようにじっとしていた。

そして、その様子を監視するかのように、背丈が10メートルはあろうかという

大きな人のような形をしたモノ達が睨みをきかせていた。

その数は、動物達をぐるりと取り囲むように10体以上は居たという。

そして、その場所で少年も他の動物達と同じように、正座をさせられ、

目を閉じさせられた。

どうして、そんな事をしたのか、自分でも分からなかったらしいが、そこでは

それをしないと大変な目に遭うという気がしたのだという。

そうして、目を閉じていると、それまで少年がしてきた事が走馬灯のように

頭に浮かび消えていった。

そして、それを何度も繰り返し見せられているうちに、それまで少年自身が

してきた、嘘をつく、という行為がとてもいけないことだと分かったという。

すると、またしても何かが彼を持ち上げてその穴から飛び出した。

そして、気がつくと、彼は木にもたれかかっており、通りかかった

農家の男性に助けられたのだという。

その際、ここで見たことは絶対に他言してはいけない・・・。

もしも、他言すれば、お前をこのままにしておけなくなる・・・。

そんな声が聞こえたらしい。

だから、それが怖くて少年は何も喋ろうとはしなかったのだという。

そして、少年に見たモノをかくように言った祖父が、その絵を見たとき、

ああ・・・これは天狗様だ!

天狗様なら、子供にめったな事はしないぞ!

だから、安心しろ!

そう元気付けられたという。

その後、少年がクラスに戻ってきてから、すっかり虚言癖が消えており、

皆、驚いたらしいが、ある日を境にして、少年は学校に来なくなった。

先生の話では父親の京菜転勤で、よその土地に行ったという事だったが、少年の

家は代々農家であり、それを聞いた皆は、誰もが不可思議に感じたという。

天狗に連れ去られたのか?

それとも、天狗から逃げる為に他の土地へ行ったのか?

それは誰にも分からないが、そのクラスの生徒達はその時、確かに天狗の

存在というものを身近に感じていたという。

  


Posted by 細田塗料株式会社 at 15:22Comments(23)