2018年01月31日

マンションを出た理由

サインディスプレイ部  営業のKです。

皆様、お疲れ様です。

今夜はまだ金沢には雪が降っておりません。

ただ、九州で大雪とか、東京でもまた

降るかもしれないというニュースを聞くと

本当に不思議な転機が続くものだと

感じております。

明日、大雪もしくは雪が降るという予報が

出ている地方の皆様、お気をつけください。

そして、明日、竹書房のサイトで新刊予定として

アップされると思いますが、3月にまたしても

『闇塗怪談』の第2弾が発売されます。

その為、現在、鋭意、執筆中です。

それまでに、1巻目の闇塗怪談にサインを

ご希望の方は、いつでもお待ちしておりますので

お気軽に会社の方までお送りください。

その際は、返信用の同封もお忘れなく!

それから、最恐戦2017へのご協力、本当に

ありがとうございます。

私も頑張って読んでますが1日3話が

限界です(涙)

どれも、怖い話ばかりで・・・・。

私がいつも書いてるのは怖くない話・・・ですから。

もともと、チキンなもので・・・。

実は昨日まで喧嘩中だった妻と娘が

今日、帰宅すると仲良く楽しそうに夕飯を

食べておりました。

食欲も復活したようで、私のご飯はありませんでした(涙)

また、妻と娘が仲良くしてくれてるので、

別に良いんですけどね。

ちなみに、今夜は、食パンをそのまま食べながら

このブログを書いております。

あ~美味しい(涙)

ということで、今夜も怖くない話、いってみましょう。

それでは、どうぞ。




これは俺の知人の話。

彼女は大阪市内に住むOLである。

元々は金沢で生まれ育った彼女だが、大学を卒業すると、

金沢には戻らず、そのまま大阪市内の会社に就職した。

そんな彼女は働き始めた時は、やはり家賃の関係でアパートに

住むしかなかった。

本当はマンションに住むのが理想だったのたが、なかなかそうはいかなかった。

そして、働き始めて数年が経った頃、転機が訪れる。

知人の紹介で、安い賃貸マンションを見つけたのだ。

彼女は、そして下調べをすることなく、すぐに賃貸契約を交わし、

そのマンションに移り住んだ。

地上10階以上あり、地下には駐車場があって、そこには高級外車が

沢山停まっていた。

そう、本来なら、そのマンションは彼女が住めるようなランクの

マンションではなかった。

だから、彼女の友人達は、もしかすると事故物件なのではないか、と

彼女に進言した。

しかし、彼女の言い分としては、もしも自己物件ならば、契約の際、

事故物件である事の申告義務があるはずだ、、と取り合わなかった。

それどころか、激安の物件に入居出来てラッキーだと思っていたらしい。

そして、彼女がそのマンションに住み始めて1週間ほど経ったある日、

それは起こった。

その日、彼女は体調不良ということで会社を休み、静養していた。

風邪に似た症状で体の節々がだるかったが、咳などは出ず、

無理すれば仕事に行けそうだったのだが、ちょうどその時期は、

仕事も暇な時期だったので、彼女は無理はせず、その日1日、

安静に過ごす事にした。

しかし、いつもは働いている時間帯なので、ベッドに入ったが、

なかなか寝付けなかった。

そこで、暖かい服装をして、部屋の中でおとなしくテレビでも

観る事にした。

いつもは見られないワイドショーや懐かしいドラマもやっていて、

とても快適だった。

そんな感じで部屋の中でテレビを見ながらゴロゴロしている時、

それは聞こえてきた。

最初は、テレビから聞こえる声だと思っていたがどうも違う。

そう思ってしまう位、自然な声に聞こえた。

だが、よく聞いてみると、どうもおかしい。

それは女性二人が会話しているような声だったらしい。

しかし、取り立てて邪魔になる程の声の大きさでもなかったので、

彼女はそのまま気にしない事にした。

だから、彼女はそのままソファーに横になったままテレビを見続けた。

しかし、最初は気にならなかった声が、だんだんと大きくなったいるのか、

テレビの声も聞き取り難くなってしまう。

さすがに彼女は、むっくりと起き上がって、その声の所在を、

聞き耳を立てて探った。

すると、どうやら、ベランダの上から聞こえてきているのが

分かった。

彼女が住んでいる部屋は6階だったが、まさに7階の上の部屋の

ベランダで、主婦ふたりが井戸端会議でもしているかのような

感じに聞こえる。

その時、本当なら彼女の性格上、ベランダに出て、文句の1つも

いってやりたかったが、止めた。

何故なら、やはりそのマンションでは新参者である彼女がそんな事を

すれば、下手をすると、マンションに住みづらくなりそうだと

思ったからである。

だから、彼女はおもむろにベッドから立ち上がると、ベランダの窓へと

近づいて、窓を思いっきり閉めた。

窓をバターンと閉める大きな音が聞こえれば、少しは他人の迷惑にも

気付くだろうと考えた。

それは彼女のせめてもの抵抗だった。

しかし、彼女の目論みは大きくはずれ、2人の女が話す声は、小さくなる

どころが、どんどん大きくなっていく。

彼女は大きくため息をつき、テレビの音量を大きくした。

一時はそれでテレビの音も聞こえるようになったが、その声は更に

大きくなっているのか、またしてもテレビの音が聞こえなくなる。

一体どれたけ大きな声で喋れば気が済むの?

その声は、まるでベランダではなく、天井裏から聞こえてくる様に

聞こえてしまう。

だから、彼女は意を決して立ち上がりベランダの方へと歩き出す。

そして、ベランダの窓を開け、ベランダに出ると、彼女は思いっきり

上の階の部屋のベランダを見上げてこう言った。

あの・・・・・すみません。

しかし、全く返事が無かった。

だから、彼女はもう一度声を張りあげて、言った。

すみません!誰か居ますか?

しかし、反応は全く無かった。

そこで彼女はベランダから身を乗り出すように上を見上げたが、

そこには誰も居る様な気配は無く、そして、ある事実に気付いた。

それは、部屋の中に居る時よりもベランダに出てきた時の方が

聞こえてくる話し声が明らかに小さくなっているということ。

なんで?

彼女は慌てて部屋の中に戻ってみるが、やはり部屋の中の方が

話し声が大きく聞こえる。

しかも、その声はまるで拡声器で話しているかのように、大きくなっており、

さすがの彼女も、思わず天井を仰いだ。

その時、彼女は固まってしまった。

彼女が見上げた天井からは、とても巨大な顔がふたつ、揺れていた。

まるで、吊るされた果実がユラユラと揺れている様に・・・。

そして、その顔は紛れも無く見たこともない女の顔であり、緑色に

変色し、垂れ下がった口や舌は、それが自殺した死体の顔

である事を物語っていた。

そして、それを見た時、彼女は、それまでとは別の声を聞いた。

それは、

○○は、死ぬ事に決めました。

だって、生きていても仕方ないから・・・・。

そんな言葉だった。

別に彼女は人生に絶望していたわけでもないし、自殺を考えた事すら

無かった。

しかし、その声を聞いてから、以後の記憶が彼女には無い。

そして、次に彼女が意識を取り戻したのは、マンションに住む住人達

によって、取り押さえられている状態だった。

どうやら、彼女はマンションのベランダから身を乗り出し、飛び降りようと

しているのを発見され、管理人らによって、助けられたらしい。

そして、その事実を知って、泣きじゃくる彼女に、住民の誰かが言った。

こんな部屋に住むからだよ・・・。

早く出て行った方が良い・・・・。

どうやら、その部屋は以前、その部屋に住む姉妹が飛び降り自殺をした

部屋であり、それ以後は、怪異が絶えず、住む人も居なくなってしまった

部屋だと教えられた。

それを聞いた彼女は、

でも、マンションの契約の際、そんな説明は受けなかったんですけど?

と言うと、

説明義務があるのは、自己物件になってから、最初の入居者に対してだけ、だよ。

と教えられたという。

そして、そのアドバイスにしたがって、彼女はすぐにそのマンションを

退去した。

今は元通り、小さなアパートに住んでいるが、ソレ以来、怪異は起こっておらず、

快適だということだ。


  


Posted by 細田塗料株式会社 at 20:05Comments(17)

2018年01月30日

通行止め

サインディスプレイ部  営業のKです。

皆様、お疲れ様です。

昨日の竹書房の最恐戦とブログ移転の件で

沢山の暖かいコメントを頂きまして心より感謝致します。

ありがとうございます。

その際、竹書房さんのツイッター?か何かで

短い怖い話も掲載されるようです。

勿論、私も書きました(笑)

その際はこちらでお知らせ致しますので、良かったら

読んでみてくださいね。

最恐戦に関しては、実は私は怖い話とか怖い映像を

見るのは苦手なんですが、皆様にお願いした以上は

きっちり読んで3作品を選びたいと思っております。

それはそうと、今朝は起きてびっくりしました。

昨晩、一応天気予報と警報などはしっかりチェックして

寝たのですが、朝起きて玄関のドアを開けると、

車が完全に埋まっておりました(涙)

どうやら金沢市内でも場所によって積雪に大きな

違いがあったようです。




もう、雪かきはお腹一杯です(泣)

と、こんな事を書きながら窓を見ると、外はまた

しんしんと雪が降っております。

あ~明日もきっと雪かきですね。はい。

早めに寝よう!(笑)

ということで、今夜もいってみましょう。

怖くない話。

それでは、どうぞ。




その日友人は出張の帰り道、車を走らせていた。

時刻はもう12時近く。

出張先での仕事が遅く終わってしまい彼は必死に車を走らせる。

途中、高速道路が大雪の為に通行止めになってしまい、強制的に

高速道路から下ろされたが、そこは見たことも無いような田舎だった。

真っ暗な中に雪が白く浮かび上がっていたが、辺り一面、田んぼしか

見えなかった。

勿論、カーナビが付いていれば何ら不安は感じなかっただろう。

しかし、その時、カーナビの電源が突然落ちてしまい全く反応しなくなる。

彼はいかに自分が常日頃からカーナビに頼っていたのかを実感した。

そして、カーナビが無い状態で真っ暗な田舎に取り残されたような気がして

かなり動揺していた。

そんな時、暗闇の中から突然ライトが近づいて来た。

やった!

彼は孤独感と迷子になってしまったという恐怖をその車が消してくれるかも

しれないと喜んだ。

きっとあの車についていけば、知っている場所に出られるかもしれないぞ!

彼は近づいて来る車のヘッドライトをひたすら凝視した。

その車が通り過ぎた後、自然にその車の後に着いて走らせてもらおう・・。

そう思っていたから。

そして、その車が彼の目の前に来た時、彼は思わず声を上げた。

その車はなんと石川ナンバーだったというのだ。

この車についていけば安全に金沢まで帰れそうだ!

彼はとても興奮して勢いよくその車の後に着いた。

車は真っ赤なハッチバックだった。

そして、運転しているのは、そのシルエットから女性に見えたという。

彼は出来るだけ前を走る車にプレッシャーを与えないように、そこそこ距離を

置いて走った。

しかし、その車はどうもかなりのスピード狂らしく、彼が後ろについてから

どんどんとスピードを上げていく。

彼はもう必死でその赤い車に着いて行った。

もし、前の車にはぐれでもしたらまた絶望感に襲われてしまう。

すると、その車は大きな道を逸れて、山に登っていく道に進路変更した。

彼も、きっと近道を知ってるんだな、と思い、その車に続いた。

その道は除雪も侭ならない状態で雪で大きくハンドルが取られる。

それでも、北陸で生活している彼にとって、雪道はそれほど苦ではなかった。

しかし、前を走る車は対向車が来たら間違いなく、交差出来ない様な

道をグングンと走っていく。

しかも、彼の車は何度も雪で大きく進路を乱されるのだが、どうも

前の車は、まるで線路の上を走っていくように滑らかに走り続けている。

運転手がうまいのか、それとも向こうの車の性能が良いのかは判らなかったが、

彼は何度もヒヤッとする場面に遭遇しながらも必死に前の車を追った。

もう車間距離などを考えている余裕は無かった。

ただ、前の車を見失わないように走るだけで精一杯だった。

何も無い真っ白な雪の上に、前を走る車の轍が出来、そして彼はそれを

何とかトレースする。

そんな感じで山道を走り始めてどれ位経っただろうか・・・。

突然、前の車が速度を上げた。

彼は、まだそんな余力が残っていたのか、と驚いたが、それでも彼もアクセルを

踏み込んで追従する。

得体の知れない山の中で1人取り残されるのは御免だった。

そして、前方にまっすぐな直線道路が現れた。

彼はぐんぐん前の車に近づいていく。

その時、彼は何か車がまるでフワフワと雲の上を走っているかのような

不安を感じていた。

と、その時、突然、電源が切れた状態だったカーナビが復活する。

彼は走りながらチラチラとカーナビの画面を見た。

自分が今何処を走っているのか確認する為に・・・・。

すると、彼が今走っている所に道は無かった。

言い換えれば、彼は道の上を走っているのではなかった。

彼は言葉に出来ないような不安感に襲われた。

そして、突然、前を走る車が、まるで霧のようにフッと消えたという。

彼は思いっきりブレーキを踏んだ。

車は雪の中を斜めになりながらかろうじて停止する事が出来た。

辺りを見ると深い霧に包まれていた。

そして、前方を見ると、そこには道は無く、大きく深い暗闇が広がっていた。

彼は車を降りて確認しようかと思ったが止めた。

きっとそこには崖があるだけだ、ということは何となく理解出来た。

そして、もしも車の外に出て、先ほどの車の女が現れたら・・・。

そんな事は想像もしたくなかった。

彼はその場でUターンして今来た道を戻る事にした。

その際、不思議だったのは、帰り道には、どうやら彼の車のタイヤで出来た

轍しか残っていなかったという。

彼はそれ以来、誰かの後を着いて走るのは止めたということだ。




  


Posted by 細田塗料株式会社 at 20:50Comments(19)

2018年01月29日

TAXI

サインディスプレイ部 営業のKです。

皆様、お疲れ様です。

本日は二つの大切なお知らせがあります。

一つ目は、私が文庫本を出版させて頂いた

竹書房さんのサイトで、『怪談最恐戦2017』

というイベントが本日から開催されております。

http://www.takeshobo.co.jp/sp/kyofu_mvp/

これです!

2017年に竹書房さんより出版された怖い話の

文庫本37点の中からそれぞれ1話をエントリーし

全ての中から3話選んで投票頂くという形式になります。

勿論、私の『闇塗怪談』もエントリーされましたので、

私はその中から『キツネの嫁入り』を選ばせて

頂きました。

私以外の作者様達は、全てプロと呼べるものであり、

到底、私が敵う訳もありませんが、それでも全ての作者の

代表的な1話が無料で読め、そしてその中から最も怖い話

を選ぶという企画は私にとっても楽しいものであり、是非

皆様方もご参加頂ければ、と思います。

勿論、私に投票などしなくて結構です(笑)

きっと私も自分の作品に投票はしないと思います(笑)

とりあえず、怖い話の裾野を広げるという意味でも

ご一緒に盛り上げて頂けたら嬉しいです。

ご理解のうえ、、ご賛同頂けると幸いです。

そして、ふたつめですが・・・・。

もしかしたら、というか多分、

こちらの会社のブログで怖い話を書き続けることが

困難になりそうです。

勿論、社長や上司も今まで通り温かい目で見てくれて

おりますが、別の理由から、ここでのブログは仕事優先に

しなくてはいけなくなりそうです。

ただ、私もライフワークとして死ぬまで(大袈裟)怖くない話を

書き続けたいと思っておりますので、もしも、そうなっても

場所を変えてひっそりと書き続けます。

こちらの読者の皆様は、会社のブログで変な事を書いている

奴が居るということでお読み頂いている方も大勢

いらっしゃるのは理解しておりますが、もしも暇な時には

ふらっとお立ち寄り頂き、拙い話をお読み頂けると

嬉しいです!

まだ決定した訳ではありませんが、とりあえず

ご報告まで・・・・。

ということで、今夜もいきます。

怖くない話。

それでは、どうぞ~!




これは知人から聞いた話である。

彼女は幼い頃、両親が離婚し母親に育てられた。

母親は彼女に辛い思いをさせないようにと必死になって

働き、昼の仕事と夜の仕事を掛け持ちしていた。

そうなると、朝起きて母親と一緒に朝食をとる以外は、母親と

顔を合わせる時間もなく、かなり寂しい幼少期を過ごしたようだ。

しかし、彼女自身、それを寂しいと思う事はあったが、母親の

苦労を知っていたので、母親を恨む事はなかった。

そんな感じの親子だったから、一緒に居る時はいつも仲良く

ベタベタしてしまう。

彼女には母親のいない生活など考えられなかった。

そんな感じで年月が流れ、彼女が高校生の頃。

母親が仕事中に突然倒れ意識不明になってしまう。

そして、医師から告げられたのは、命が助かる確率はほとんどない、

という辛いものだった。

彼女は病室にいる時は、必死に涙をこらえていた。

もしも、母親が目を覚まして泣き顔を見られたくないという

思いから。

しかし、学校から帰り、自宅に戻ると、彼女はいつも泣いてばかりいた。

このままお母さんが死んでしまったら・・・。

そんな事ばかり考えていた。

そして、母親が倒れてからちょうど2ヶ月が過ぎた頃、彼女の家には

お金というものが無くなってしまった。

決して無駄遣いをしていたわけではないのだが・・・。

しかも、母親は倒れてからまだ一度も目を覚ましてくれない。

彼女は思った。

母親はきっと助からないのだろう、と。

だから、その時、こう考えた。

もう一度だけお母さんの顔を見てから死のう・・・・と。

しかし、既に病院に行く交通費すら残っていなかった。

彼女は、玄関を出る時、

もうこのまま死んじゃおうか・・・。

お母さんの顔だけはもう一度見たかったけど・・・。

そう思ったらしい。

しかし、彼女が玄関を出た時、其処には一台のタクシーが停まっていた。

そして、彼女を見つけると、すぐに後ろのドアが開いた。

彼女は、タクシーの中を覗き込みながら、

すみません。

お金無いので・・・・。

というと、年配の運転手さんが、

お金は要らないから、とりあえず乗りなさい。

そう言ってくれたのだという。

彼女は、良く理解出来なかったが、とりあえずこれで母親の顔を

見れるかもしれないと思いタクシーに乗り込んだ。

すると、タクシーは行き先も告げていないのにも拘わらず、そそくさと

車を走らせる。

彼女が不審に思って、

あの・・・・このタクシー何処まで行くんですか?

と聞くと、

何処って・・・・○○○病院に決まってるじゃないですか・・・。

と優しく答えてくれた。

彼女はもしかすると、病院の誰かが気を利かせてタクシーをよこして

くれたのかもしれない、と思い、そのまま黙って後部座席に乗っていた。

タクシーは、30分ほどで病院に到着した。

彼女はタクシーの運転手にお礼を言うと、急いで車を降りて

病院の中へと走った。

そして、母親の病室に着くと、相変わらず母親は沢山の生命維持装置に

囲まれた中で眠り続けていた。

彼女は、母親の耳元で

お母さん、ごめんね。

私、先に行って待ってるから・・・・。

それだけ言うと、彼女は母親の顔をじっくりと間近で見て脳裏に

焼き付けた。

そうしていると、知らないうちに涙が溢れ出してきた。

母親のいる病室では絶対に泣かないと決めていたのに・・・・。

そして、しばらく声を殺して泣いた後、彼女は母親の病室を出た。

そして、それからは、

一体どうやったら死ねるか・・・。

という事だけを考えていたらしい。

そして、病院の玄関までやってきた時、先ほどのタクシーがまだ

停まっている事に気付いた。

そして、彼女が近づいていくと、また後部座席のドアが開いた。

彼女はまた、

あの・・・お金ありませんよ・・・。

と言うと、運転手は、

まあ、とりあえず乗りなさい。

と優しく言ってくれた。

彼女はその言葉に促されるまま、タクシーの後部座席に乗り込んだ。

そして、彼女が、

すみませんけど、このままどこかの山の中まで連れて行って貰えませんか?

と言うと、運転手が優しくこう返した。

あのね。

僕は本当はあなたの命を貰いに来たんだけどね。

死にたいって言ってたでしょ?

だから、死んだ魂を貰おうと思ってね。

だけど、気が変わったんだよ。

あなたは死ななくていい。

いや、死ぬべきではない。

何故なら君のお母さんは、助かる運命なんだからさ。

だから、あなたが死ぬ理由も無くなる。

僕が言うんだから間違いないよ。

本当はあなたとお母さんの2人分の魂を貰いに来たんだけどね。

まあ、しょうがない。

こういう事もあるさ。

だから、あなたを送り届けるのは、何処かの山の中ではなくて、あなたの

お家でしょ?

母親が元気になった時、あなたが居なくなっていたら、こんなに悲しい事は

ないからね。

そういう悲しみを僕は望みませんから・・・・。

そんな事を話されているうちに、気がつくとタクシーは彼女の家の前に

停まっていた。

彼女は、タクシーを降りる際、運転手に精一杯のお礼を言った。

すると、運転手は、

もう二度とこんなタクシーに乗ってはいけないよ・・・。

そう言って笑うと、そのまま走り出して闇の中に消えていった。

彼女にはもう死にたいという気持ちは消えていた。

そして、きっとあの運転手は死神というものなのだろう、と思った。

恐ろしいはずの死神が、その時はとても暖かく感じた。

そして、家の中に入り、あの運転手に言われた言葉を

思い出していた時、突然、病院から電話が入った。

母親が意識を取り戻したという連絡だった。

彼女は、今も母親と一緒に一つ屋根の下で仲良く暮らしている。
  


Posted by 細田塗料株式会社 at 21:06Comments(32)

2018年01月28日

タクシー乗り場

サインディスプレイ部  営業のKです。

皆様、お疲れ様です。

もうすぐ1月も終わりですね。

うちの娘の大監督の最近のお気に入りは、

はなまるうどん・・・だそうです。

何故、丸亀じゃないの?

と聞くと

なんとなく・・・だそうです。

頼むのはいつも、かけうどん。

貧乏だから・・・との事でした。

その割りに、最近よく家のゴミ箱に

スタバの空き容器が捨ててあります。

かけうどんよりも、高いのでは?

と妻に突っ込まれておりました(笑)

ということで、今夜はいきます。

怖くない話。

それでは、どうぞ~!




これは俺が体験した話である。

その時、俺は珍しく金沢駅周辺で飲んでいた。

何かの会合だったかと思うのだが、結局そのまま親しい人達とその

周辺で飲み歩いた。

2次会、3次会と進み、そろそろお開きにしようという事になり、

時計を見ると時刻は午前1時を回っていた。

昼間は観光客で賑わう駅の周りもほとんど人がいない。

いつもの片町なら、タクシーに困る事は無いのだが、さすがに不安になり、

タクシーを探す。

駅には、さすがにこの時間になると誰もいない。

俺はつい早足になりながら、タクシー乗り場と書かれた看板を探した。

すると、前方にタクシー乗り場と書かれた標識を発見。

こんなところでタクシーが拾えなければ、それこそ歩いて帰るしかない。

俺は、小走りになりながらその標識に向かって進む。

そして、ちょうどタクシー乗り場まで20メートル位の所で思わず

立ち止まってしまう。

そこにはタクシーが1台停まっていた。

しかし、そのタクシーはとても古い型であり、出来る事なら乗りたくない

と感じてしまうくらいの古さだった。

俺は、誰かが先に乗ってくれる人が来ないかと、そのタクシー乗り場からは

かなり距離を置いて立っていた。

しかし、さすがにその時刻になると他の乗客など全く来なかった。

しかも、他のタクシーも1台も来る気配は無い。

俺は仕方なくそのタクシーに乗る為、後部ドアの横に立った。

ドアはすぐに開いた。

俺は車内の様子を確かめるようにしながら後部座席に乗り込んだ。

確かに古いが、シートの座り心地は悪くなかった。

○○町のファミリーマートの駐車場までお願いします。

俺はいつも飲んだ帰りには家の側のコンビニで、少しの夜食を買って帰る

事にしていたから。

しかし、運転手は俺が行き先を告げ終わるよりも先に車を発進させる。

しかも、愛想が無いのか、全く喋らない。

それでも俺は、色んな話題を振って会話しようとするのだが、全く反応が無い。

さすがの俺も諦めて、静かに車外を眺めることにした。

しかし、タクシーの窓越しに見える風景は、明らかにいつもと違った。

まるで、昭和初期の頃のような木造の長屋が立ち並ぶ風景に俺は嫌な予感がした。

すると、突然、俺の携帯が鳴った。

もしもし?

すると、電話から聞こえてきたのは聞き慣れたAさんの声だった。

それはいつもの上から目線の声ではなく、どこか緊迫した声。

すぐに、車のドアから逃げてください。

私は今、出張で金沢には居ないので・・・。

遠隔ではさすがに無理な相手です。それは。

俺は、

え?

タクシー乗ってるだけだけど?

無理な相手って?

それにタクシーのドア開けて外に出たら怪我しちゃうでしょ?

そういうと、

死ぬのと怪我するのとどちらが良いですか?

それと、今、Kさんが見ててる窓とは反対側は見ないでください。

今、Kさんのすぐ横に、女が座ってますからね。

見たら、タクシーから降りられなくなりますよ!

そう言われ、俺は覚悟を決めて、タクシーのドアを開けて外へと飛び出した。

タクシーがスピードが出ていなかったのか、それとも別の理由からなのか、

地面に転げ落ちた俺は、全く痛みを感じなかった。

タクシーはそのまま走りすぎるかに見えた。

俺はすぐに携帯を耳に当て、Aさんに話す。

指示通りにタクシーからは降りられたけど、これからどうすれば良いの?

すると、

はい。よく出来ました。

それじゃ、どこかに明るい光は見えませんか?

私からの連絡で、姫がその光の方向に待ってますから・・・。

そこまで無事にたどり着けたら助かりますよ。

頑張って走ってくださいね。

あっ、それと、先ほどの女に捕まったらもう二度とKさんはこちらの世界に

戻れませんからね。

もっと、日頃から運動しておけば良かったですね。

それじゃ・・。

そう言って、電話が切れた。

そして、振り返ると、そこには先ほどのタクシーが停車しており、その横には

まるで明治時代の貴族の女性のような服装をした女が立っていた。

その姿は痩せ細り、とても背が高く見えた。

そして、その顔はまるでガイコツに皮だけを張りつけたようなもので、

その顔はどこか憎悪に満ちていた。

あんな女がさっきまで俺の隣に・・・。

さすがに、俺はゾッとしてしまう。

そして俺は、捕まったら戻れないと言われたのを思い出し、一気にその場から

走り始めた。

そして、死に物狂いで走った。

その間、背後からコツコツという足音がどんどん近づいてきたが、何故か、

すぐにそれは遠ざかっていく。

Aさんから言われたとおり、運動不足がたたって、なかなか速く走れなかったが、

それでも必死で走り続けた。

もう姫が待つという光まで50メートルくらい。

だが、俺の体力はもう限界に達していた。

もう走るというよりも完全に歩いている様な速度になっていた。

その時、また電話が鳴った。

もしもし・・・本当に情けないですよね。

せっかくこちらからその女が近づけないようにしてあげたのに・・・。

でも、まあ姫ちゃんなら大丈夫でしょう。

そう言うと、すぐに電話が切れた。

すると、その瞬間、大きな光がこちらに向かってくる。

一気に俺はその光に包まれ、そしてその光が消えたときには、周りの景色は

いつもの風景に戻っていた。

すると、スウェットを着た姫が、ニコニコと笑いながら近づいて来る。

こんばんは~

大変ですね。遅くまで・・・。

でも、良かったです。無事に助けられて・・・。

私には無理な相手かと思ったんですけど、Aさんの言うとおりにやったら

うまくいきました。

でも、良かったですね。私の家が近くにあって・・・。

それと、Aさんから伝言なんですけど・・・。

これは大きな貸しにしときますから・・・。

スイーツ代、ちゃんと用意とておいてくださいね。

とのことです。

そう言いながら、あくびをしながらニコニコと笑っている姫を見ていると

本当に助かって良かった、と痛感した。
  


Posted by 細田塗料株式会社 at 21:06Comments(23)

2018年01月26日

犬も猫もいない・・・・。

サインディスプレイ部  営業のKです。

皆様、お疲れ様です。

金沢は今も雪が舞っております。

いつまで続くこの天気(泣)

ちなみに、私は明日も仕事です。

今日、仕事から帰宅すると、うちの大監督が

マッサージチェアをリクライニングさせ、パーカーを

被って爆睡しておりました(笑)

邪魔なので起こすと、

今日はカマクラ二つも作って疲れてるのに!

と激怒しておりました。

というか、君はいったい何をしに高校へ

行っているのでしょうか?(涙)

ちなみに、次の劇用の脚本は、カマクラに

関する話にしたいと言っておりますが、きっと

部員から却下されることでしょう(笑)

ということで、今夜はいきます。

怖くない話。

それでは、どうぞ~!





これは友人から聞いた話。

友人は元々は山陰地方の集落の出身だ。

その土地は今でこそ、かなり開けた土地になっているが、当時は誰も

貧しく農作業や林業で食べていくのが精一杯という感じだった。

実際、一番近くの市からその土地に行くには車しかないのだが、

道路は整備されておらず、途中までタクシーで行き、そこから徒歩で

2時間近くあるかなければいけない、というから相当に辺鄙な場所だ。

そんな場所にもやはり学校はある。

校舎と呼べるほどの建物は無かったが、それでも子供達は元気に学校に

通っていたわけで、彼もそんな元気な小学生の1人だった。

そこにある年、若い教師が赴任してくる。

独身であり、情熱に燃えた若い男性教師だったという。

先生達や保護者からの評判も良かったのだが、1つだけ問題があった。

それは、引越しの際、それまで飼っていた犬と猫を一緒に連れてきた

ということだった。

どうやら、その土地には昔から言い伝えがあり、犬や猫を飼うと

村全体に災いが起きるというものであり、当然、その教師もしっかりと

それを聞かされ、犬や猫は決して連れてきてはいけない、と言われていた

らしいのだが、そんな馬鹿げた話に納得出来なかったその教師は、それならば

逆に犬や猫を村に持ち込んで、その素晴らしさを分かって貰おうと思ったらしい。

だから、最初はどの子供達も村に犬も猫もいないのが当たり前だと思っていた。

当然、村の年寄りなどは、そんな教師は要らないと語気を強めたらしいが、

父兄や子供達の評判はすこぶる良く、学校や父兄の間でも、その対応は

大きく分かれていた。

当然、親達は、子供に犬や猫に近づいてはいけない、と念を押したらしいが、

それまで犬も猫も見た事が無かった彼らにとって、それはとても大人しくそして

可愛いものだと感じ、結局、毎日学校が終わると親には内緒で、代わる代わる

その教師の家に押しかけて犬や猫を可愛がった。

そして、その犬や猫も、いつもぼんやりと寝ているだけだったが、決して

子供に吠える事も無く、いつしかアイドル的な存在になっていた。

しかし、ある日、事件が起こる。

とある家で飼っていた鶏が全て食い殺されたというものたった。

大人達の一部は、やはり犬や猫が来たから、災いが起こってしまった、と

大騒ぎになった。

そして、それから着きに一度か二度、必ず誰かの家の家畜が食い殺されるという

事件が頻発するようになった。

そうなると、さすがにそれまでは犬や猫に対して好意的だった大人達の間でも

やはり、犬や猫は災いの元なのかもしれない、という空気が流れ始める。

その教師の立場もどんどん悪くなっていったが、それでも子供達だけは

あんなに大人しく可愛い犬や猫がそんな事をする訳が無い、と

一丸となって、その教師と飼っている犬と猫を擁護した。

そんなある日、更なる事件が起こる。

小学4年生の女の子が行方不明になったのだ。

学校や親達も必死でその女の子を探したがいっこうに見つからない。

そして、そんなある日、その教師が飼っていた犬と猫の姿が見えなくなった。

大人達の中には、やはりあの犬と猫が犯人だったか・・・と騒ぐ者もいたが、

犬と猫が消えてから、2日後、突然、犬と猫が戻ってきた。

その女の子を連れて・・・。

犬も猫も体中に深い傷を負っており、犬にいたっては、足が一本折れていた。

それでも、その女の子に寄り添うようにして、その犬と猫は村に戻ってきた。

女の子はすぐに村の診療所に連れて行かれたが、大きな怪我は無かったたが、

そうとう怖かったのか、そのまま疲れて丸二日間寝込んでしまう。

そして、その犬と猫は、何故かその女の子に寄り添うようにして診療所の

ベッドから離れようとしなかった。

診療所でも、賛否はあったが、それでもその犬と猫にしっかりとした手当て

を施したらしい。

だが、女の子に比べて、その犬と猫の怪我はかなり酷く、どんどんと弱っていくのが

分かった。

それでも、その教師は、その犬と猫がしたいようにさせてあげたいと診療所から

連れ帰る事はせず、逆に教師が診療所に寝泊りして犬と猫をずっと撫で続けた。

そして、その女の子が眠りから覚めた時、それを見届けて安心したかのように

その犬と猫は、息を引き取った。

教師も子供達も、深い悲しみに包まれたが、それでも大人達の中には、

やっと、犬と猫が死んでくれたと陰口を言う者もいたらしいが、目覚めた

女の子の証言で、行方不明になった一部始終が明らかになった。

その女の子はある日、学校から帰宅する途中に見知らぬ大人の女性に声を掛けられた。

すごく古い着物を着た女性だったが、その身なりはきちんとしており、美しい

女性だったという。

そして、両親が待っているから、という事で、その女性の後を付いて行ったのだが、

どんどんと山の中に入っていき、気がつくと、見たことも無い古いお堂の前に

立っていた。

怖くなった女の子は、お堂の中に入れ、というその女のいう事は聞かず、逃げようとした

らしいのだが、突然、その女が一つ目の大きな化け物になりその女の子を

お堂の中に押し入れた。

そして、ずっとお堂の外で、その女の子が逃げられないように見張られた。

女の子は恐怖で逃げ出す事も声を出す事も出来ず、ただ泣いている

しかなかった。

そして、それから1日くらい経った頃、外から大きな唸り声が聞こえたという。

びっくりして恐る恐る外を見た女の子の目に飛び込んできたのは、その大きな

化け物に飛び掛っている光景だった。

以前、その教師の家で見た大人しい犬や猫とは全く違う勇猛な姿だった。

どんなに大きな化け物に振り払われても叩きつけられても、その犬と猫は

何度も何度も飛び掛っていった。

そのうち、きっと犬と猫は私を助けに来てくれたのだと分かったという。

そして、その姿を見ていると、次第にその女の子にも勇気が沸いてきて、

大きな声を出して、その犬と猫を応援した。

その闘いはとても長く続いた。

そして、結局、その一つ目の化け物は、よく分からない言葉を残して、山の奥の

方へと消えていったという。

それを見届けた後、犬も猫もいつもの大人しく愛らしい姿に変わっていた。

そして、その犬と猫に導かれるようにしてその女の子は無事迷うことなく

村へと戻ってこれたのだという。

その話を聞いて、その教師が拠り強く犬と猫を抱きしめているのを見て、

周りの大人達も泣いたという。

それから、その村では、一家に必ず一匹は、犬か猫を飼うようになった。

家の守り神として・・・・。

そして、俺はこの話をAさんに聞いてみた。

どう思う?と。

すると、Aさんは、

そういうのって、よくある事なんですよね。

きっと、昔、村の主か誰かが、その山の神と契約したんじゃないですかね。

犬も猫も絶対に飼うな、と。

そうすれば、村は守ってやるって・・・。

でも、山の神って言われるものって、その殆どが良いモノではないんです。

いわゆる、化け物というか、妖怪というか。

そして、その化け物は、たぶん犬と猫が苦手だったんだと思います。

だから、犬も猫も飼うなって・・・。

犬も猫もそもそも霊力は強いですし、人間を守る生き物ですから・・・。

でも、良かったですね。

Kさんには、こんなに美しくて優しい女神が側にいるんですから・・・。

感謝しないといけませんよ!

そう言われた。

その話に出てきた山の化け物というのは、きっと何処の山にでもいるのかもしれない。

そして、その化け物から、そっと犬や猫は人間を守ってくれているのかも・・・。

そんな気がした。
  


Posted by 細田塗料株式会社 at 20:46Comments(17)

2018年01月24日

渋滞

サインディスプレイ部  営業のKです。

皆様、お疲れ様です。

こちら金沢は相変わらずの雪です。

金沢という土地は自分自身大好きな場所

なのですが、やはり冬、特に今年の様に

雪の多い年は、太平洋側に住みたくなります(涙)

相変わらず呑気な、うちの大監督は、本日既に

学校で雪だるまを2つ製造してきたそうです(泣)

更に、今回、構想している巨大かまくらには

全然雪が足りないと嘆いておりました(涙)

本当に学校に何をしに行ってるんでしょうか?(笑)

それでは、今夜も皆様の暖かいコメントに支えられながら

いってみましょう。

怖くない話。

それでは、どうぞ~!





雪国の道路を走っていると誰にでも必ず経験があるのが雪に拠る渋滞。

先日も富山県と石川県の境にあたる高速道路で車400台以上が

立ち往生というニュースがあった。

そういう俺も、以前、福井県の敦賀市から米原市へ向かう国道8号で

渋滞によって全く動けなくなり車の中で一夜を過ごした経験がある。

そして、これは仕事関係の知人が経験した話である。

実は金沢市内にも冬になると決まって渋滞になり身動きが取れなくなり

車の中で夜を明かすという場所がある。

それは至って普通のバイパスである国道8号線。

原因はノーマルタイヤを履いた大型トラック等に拠るものらしいが、

雪の為、脇道へ逃げられない状態で、前を走っている大型トラックが

立ち往生してしまうと、もう逃げ場がなくなってしまう。

そして、渋滞で身動きが取れなくなったドライバーが車をそのまま

放置して、どこかへ行ってしまうらしい。

そうなると、もう車は1メートルも動けなくなる。

原因を作ったドライバーにも何らかの事情があるのかもしれないが、

はっきり言って、迷惑な話である。

そして、ある年のその逃げ場の無い渋滞に、彼も捉まってしまう。

かなりの豪雪の年だったらしく、横道は完全に塞がれ、完全に外界から

切り離されてしまった。

夕方にその渋滞に捉まって、いつか動き出すだろうと思っていた彼だったが、

1時間経っても2時間経っても、前の車は全く動く気配が無い。

そのうち、警察が回ってきて事情を聞かされ、そのまま車の中で夜を

明かさなければいけないという現実を告げられた。

しかし、近所の住民なのか、ボランティア関連の方なのかは分からないが、

1台1台車を回って、食料や携帯トイレを無料で配っていたというから

頭が下がる。

勿論、その時の彼も、そういったサポートに心が癒され、孤独感が少し

和らいだそうだ。

そして、渋滞でやることが無いと、やはり周りの車の事が気になるらしい。

だから、彼もその時、気分を紛らわせる意味で、斜め前方に停車している

国産セダンを眺めていた。

それは彼が憧れている車種だったらしく、乗っている男性もかなりの年配

だったが、どこか気品があり、出来る事なら自分もあれくらいの年齢になった時には

あんな気品を持って、あの車に乗れたら良いな~と感じていたらしい。

そして、時刻が午前0時を回った頃、不可解な事が起こり始める。

外気温は完全に氷点下であり、車の中で過ごす者達は皆、車のヒーターを

しっかり効かせて車内で仮眠を取っていた。

そして、勿論、彼もそのようにして過ごしていた。

疲れのせいか、暖かい車の中で彼はすぐに眠りに就いた。

しかし、何か嫌な気配を感じて、一瞬目を開けた時、彼の車の窓に何かが

張り付いていた。

それは何処にでも居る様な中年の女性だった。

彼は思わず、うわっと声を出してしまったが、そんな彼を気にも留めず、

その中年女性は、次の車へと向かっていく。

彼はきっと近所に住む人か、もしくはボランティアの人かと思ったらしい。

しかし、その考えはすぐに変わった。

その女性はその季節、場所には全く似つかわしくない様な薄着で軽い服装

をしていた。

まるで、真夏の服装のように・・・。

それに、そういうサポートの人達はもう数時間前に全員が撤収していた。

だとしたら、あの女は?

彼は眠気が醒めてしまい、その女の動きをずっと目で追っていた。

その女は、何台かの車へと近づき、車の的に張りつく様にして車内を覗き、

そして、また別の車へと移動していく。

もしかして、この混乱に乗じた新手の物盗りなのか?

彼の疑心は深まるばかりだった。

すると、その女は、彼の斜め前に停車している車。

彼が理想とする年配の男性が乗る国産セダンへと近づいていく。

そして、その時、その女の動きが止まった。

食い入るように、ずっとその車の窓に張り付いている女。

それから車の回りを移動しながら、執拗に車内を覗き込む女。

そして、その女の手が車のドアノブにかかる。

彼は、

やはり物盗りなのか・・・。

そう思い、車から出て、その女を怒鳴りつけようと思ったらしい。

が、それは出来なかった。

その時、彼は見てしまった。

なんとも得体の知れない薄気味悪い笑顔で笑っている女の顔を。

それは、人間では決して出来ないような不可思議な顔。

うまく説明できないが、その顔を見た時、彼は恐怖で硬直してしまったという。

そして、その女は車の助手席のドアを開けて、車内に入り、そして再び

車から出てきた。

その間、時間にしてほんの2~3秒だったという。

彼は思わず体を低くして寝たフリをするしかなかった。

今、彼の目の前で行われた事が彼にはなんとなく想像出来ていた。

だから、彼は必死でその女に見つからないようにした。

身体の震えは止まらなかったが、それでも必死で寝たフリを続けた。

しかし、何故かその時、彼はそのまま深い眠りについてしまう。

恐怖で震える身体が、そんなに簡単に眠りにつけるとは考え難いが、とにかく

彼が次に目覚めたのは、警察がそれぞれの車を見回りに来た時だった。

彼は警察官の顔を見て、ホッとしたらしいが、それでも昨夜見た事を

話す気にはなれなかった。

そして、斜め前方の車を警官が見回った時、大騒ぎになった。

その車の男性が亡くなっていたのだという。

彼自身、想像してはいたが、実際に目の前でその光景を見せられると、昨夜の

恐怖が蘇ってきた。

その後、大勢の助けにより、その場に居た車は全て助け出されたらしいが、

今でもその時の恐怖を彼は忘れていないという。

雪女なのか、死神なのか、は分からないが、やはり世の中にはそういうモノが

確実に存在しているのだと思い知らされたという事だ。
  


Posted by 細田塗料株式会社 at 21:03Comments(15)

2018年01月23日

大豆田大橋の下で。

サインディスプレイ部  営業のKです。

皆様、お疲れ様です。

関東近辺の方におかれましては、ご無事に

一日を過ごす事が出来ましたでしょうか?

東京近辺が雪でパニックになっており、

こちら石川県には全く雪が積もっていない、という

不思議な1日でした。

しかし、こちらの寒波はこれからのようです。

今夜からずっと雪が降り続けるみたいです。

明日も明後日も、そしてその後もずっと(涙)

まあ、死なない程度に頑張りましょう!

ということで、今夜も遅くなりましたが、

短めの話をひとつ。

それでは、いってみましょう。

怖くない話。

どうぞ~!




かなり前の話になる。

その時、俺は友人と近くの居酒屋で酒を飲み、とりあえず店を出て大豆田大橋

の下辺りで酔いを醒ましていた。

大豆田大橋というのは、俺が現在勤めている細田塗料からもかなり近い

距離にある。

隣接するグラウンドでは野球やサッカーを楽しむ者、そして川辺に

続いている遊歩道は恰好の散歩やジョギングのコースになっている。

勿論、夜になる前の時間帯の話だが・・・・。

その時、俺と友人はかなり酔っており、酔いを醒ましがてら、次に行く

店について決めかねていた。

季節は春になる前だったが、酔いの成果、少しも寒くなかった。

時刻は午前1時をゆうに回っていたから、行き交う車も少なく当然

人の往来も無かった。

俺たちは次に行く店がなかなか決まらないので、つい小石を拾って

橋の欄干めがけて投げ出した。

それが、なかなか欄干には当たらなかったので、酔いも手伝ってかなり

ヒートアップしてしまい、辺りを探し回って小石をかき集めては投げる

という行為を繰り返していた。

どれくらい、それを続けただろうか・・・。

結局、欄干までの距離もかなり在り、1つも小石は当たらなかったのだが、

そのうちに何処からかヒソヒソと話し声が聞こえてきた。

それは、女性の声に聞こえた。

俺達は、自分達のやっていた遊びを見られたのではないか、と思い、恥ずかしく

なって、その場から草むらに隠れて、その声の主をやり過ごそうとした。

ただ、そうして隠れて誰かをやり過ごすという行為も、その時の俺たちにとっては

十分な娯楽になっていた。

普通ではそうはならないのだが、それほど酒に酔っていたということか・・・。

だが、その声の主が近づいてきた時、俺達は完全に酔いが冷め、固まっていた。

その時、俺達の視界に入ってきたのは、背丈が2メートルをはるかに超える

大きな女であり、細い体のせいか、余計に普通には見えなかった。

顔は何故かおぼえていない。

更に異常だったのは、その女が服を着ていなかったということ。

そして、その肌は薄明かりの中、緑色をしているように見えた。

そして、その女の体には頭が二つ付いていた。

そんな女が、時折、上半身を前屈みにしながら、二つの頭で辺りを見回していた。

何かを探している様に・・・。

そして、二つの頭が、なにやら会話しているようにも見えたが、その言葉は

日本語でもなく、知っている外国語でもなかった。

うまく言えないが、何か音声を早送りしたかのような声であり、到底、理解

出来る言葉では無かった。

俺達は完全に真顔になって、必死に身を低くして、その女達に見つからない

様に必死に声を殺した。

その時、一瞬、その女が立ち止まり、肝を冷やしたが、すぐにまた歩き出し、

そこから遠ざかっていった。

俺達は今、自分達が見ているモノが何なのか、全く理解出来ず、そのまま

固まっていた。

が、その時、何かが水の中に飛び込む様な音が聞こえ、俺達はその音に反応し

弾かれたように、その場から走って逃げた。

その後、飲み会はお開きになり、俺達はそれぞれの家に帰った。

が、それから、俺と友人は、高熱が出て、数日の間、会社を休む事になった。

俺が何だったのかは、いまだに判らないが、きっと見てはいけないものだったに

違いない。

それ以来、大豆田大橋の下には近づいていないが、今でも真夜中には

あの女が遊歩道を歩きながら何かを探しているような気がしている。
  


Posted by 細田塗料株式会社 at 22:33Comments(13)

2018年01月22日

読者様、連絡用?です。

サインディスプレイ部 営業のKです。

すみません。

うっかりしてました。

コメント欄でやり取りするにはコメント数が

増えすぎて大変でしたね。

新しい部屋、作っときます(笑)  


Posted by 細田塗料株式会社 at 22:29Comments(19)

2018年01月22日

訪ねて来る・・・・。

サインディスプレイ部  営業のKです。

皆様、お疲れ様です。

東京及び、関東周辺では大雪の為に

大変な被害が出ているとの事。

また、その他の地域でも被害が出ているのかもしれません。


交通障害を含め、被害に遭われた方には謹んでお見舞いを

申し上げます。

また、今後のご無事を心よりお祈り致します。

うちの大監督は、今日は妻と外食で大好きな

はなまるうどんを食べてきたらしく、本当に

幸せそうです(笑)

試験の結果も出たらしいので、

どうだ?平均90点いけそうか?

と聞くと、

あのね。お父さん。

結果じゃなくて、努力した過程を評価

しないと駄目なんじゃないの?

と返してきましたが、努力した過程を

今まで一度も見たこと無いんですけどね?

そんな娘は、明日からどれだけ大雪が降るか、

ワクワクしているそうです。

理由は学校が休校になる事と、巨大カマクラだそうです。

というか、働く苦労が全く分かってませんね(涙)

ということで、今夜もいきます。

怖くない話。

それでは、どうぞ~!




友人は愛知県名古屋市の出身である。

俺も小学生の頃、名古屋市の昭和区山手通りという場所に住んでいた。

その後、名古屋市が分割?されたようであり、今もそんな地名が在るのかは

分からないが、目の前に日赤病院が在り、近くに中京高校があった。

名古屋大学も近く東山動物園にも歩いていった記憶がある。

まあ、それは置いておくとして・・・・。

そんなだから、彼とはすぐに仲良くなった。

そして、お互いの子供の頃の記憶を話しながらよく酒を飲んでいた。

そんな彼が、いつもの様に酒を飲んでいると、自然と真顔になって

話し始めた事があった。

今夜はその時に聞いた話をしてみたいと思う。

彼が住んでいたのは名古屋氏でも外れの方だったらしく、あまり都会という

イメージは子供の頃には持っていなかったらしい。

まだ、お隣同士のつきあいもしっかり根付いていたようだ。

そんな彼はある時、友達3人と近くの山に遊びに行った。

いつも遊んでいた場所に飽きてきた彼らは、新しい遊び場を求めて彷徨った

あげく、その山にたどり着いたらしい。

山といっても、すぐ近くには車が往来している道が在り、大自然を満喫

出来るほどでは無かったが、それでも彼らにとっては十分な探検であり、

皆、ワクワクしながら、草木の生茂ったなだらかな山を登っていった。

そして、頂上まで来ると、辺りがきれいに見渡せる場所があり、彼らはまるで

その山を征服したような気分になっていたのかもしれない。

そして、1人の友達が不思議なものを見つけてしまう。

それは、まるで人が木にもたれかかっているように見えたという。

彼らはまるで救助にでも向かうかのようにその木の場所まで駆け下りた。

しかし、そこに在ったのは人間ではなく、人間の脱皮した皮のようなものだけが

小さな木に掛けられているものだった。

友達の誰もが気持ち悪がって触ろうともしない。

そこで、彼がその皮のようなものを手にとって大きく広げてみた。

すると、まるで本当に人間の形をした皮膚のようなもので、それが出来ている

のが分かった。

友達達は遠巻きに見守っていたらしいが、突然、どこかから女性の声が聞こえてきた。

何してるんだい・・・・。

そう聞こえた。

その瞬間、彼らは全員が一斉に無言で山を駆け降り始めた。

彼もその皮を元在った場所に投げつけると、そのままダッシュで友達に続いた。

そして、全員が無事に山を下りて、近くの公園まで逃げてきた。

そこで、先ほどの話で盛り上がった。

俺は女の姿を見た・・・とか

もの凄い大女だった・・・とか

美味しそうだね、と聞こえた・・・・とか。

まあ、実際には誰も女の姿は見ておらず、単なる虚勢の張り合いだったらしいのだが。

ただ、その時、間違いなく、彼ら以外は誰もいない公園の中で、

みいつけた・・・・。

という声が聞こえたらしい。

その声はその場に居た全員が聞いたらしく、まるで蜘蛛の子を散らすように

全員が急いで家に帰った。

そして、その話は彼らの武勇伝として、クラスの中で広まっていったらしく、

彼もそれにはまんざらでもなかったらしい。

しかし、話はそこで終わらない。

彼にしてみれば、もうすっかり記憶から消えかけた頃。

その日は土曜で学校が午前中で終わり、両親は共働きの為に、彼だけが

家に居たという。

突然、玄関のチャイムが鳴った。

インターフォンやモニターカメラなど無い時代だから、彼は急いで玄関まで

走った。

そして、玄関に着くと、外の人に向かってこう言った。

どちら様ですか?

すると、返ってきたのは、

お家の人はいませんか?

○○君、1人ですか?

という女性の声だった。

どうして自分の名前を知っているんだ?

自分を知っている人だとしても、俺はこんな声の人は知らない・・・。

それに、普通なら、相手から名乗るはずだ・・・。

彼はそう思った。

そして、家族が帰るのは夜になってからだったが、何故かそれを言ってしまうと

大変な事になるような気がしたらしい。

そこで、彼は

今、家族全員が居ますけど?

お父さんを呼んできましょうか?

そう機転をきかせた。

すると、何も言わないまま、その女はその場から立ち去った。

彼は何か少し気味悪かったが、そのまま自分の部屋に戻って漫画を

読み始めた。

そして、そのまま寝てしまったらしいのだが、帰ってきた両親に突然

怒られた。

玄関の前に、沢山の草の束が置かれていたらしく、きっと彼の仕業だろうと

怒られたようだった。

しかし、彼には身に覚えは無く、そのままうやむやになってそれは犯人が

分からずじまいで据え置かれた。

それからである。

彼の家には、両親が不在の時に限って、その女がやって来るようになった。

家族が居る時には決して現れないのだが、不在の時には必ずと言って良いほど

その女は頻繁に現れるようになってしまう。

両親に聞いても、そんな女性は知らない、という。

結局、親戚か何かだろうという楽観的な結論に達し、気味悪さは増すばかり

だった。

そんなある日、彼の両親が親戚の用事で出掛ける事になり、帰るのは

翌日の夕方になるという事があった。

1人で夜をすごすのは彼にとってはとても勇気の要る事だったが、それでも

友達と遊ぶのを優先して、彼はその用事には随行しない事になった。

昼間は友達と遊びまわり、疲れて帰宅すると明かりの点いていない家は真っ暗で

それだけで泣きそうになった。

それでも、家に入り家中の電気を点けて母親が作ってくれていた晩ご飯を食べた。

そして、テレビを見ていたらしいが、その時フッと思い出した。

あの女の事だ・・・・。

もしも、今やって来たら・・・・。

彼は不安で一杯になり、急いで家中の鍵を見て回った。

鍵さえ掛けていれば、大丈夫!

そう自分に言い聞かせながら・・・。

その時、突然、チャイムの音が一人ぼっちの家に鳴り響いた。

彼は恐る恐る玄関に近づく。

まさか、あの女が・・・・。

いや、あの女が夜に来た事は無い。

きっと誰か他の人だ・・・。

そう自分に言い聞かせながら玄関に向かって彼は話しかけた。

どちら様ですか?

すると、聞き慣れた女の声が聞こえた。

お家の人は居ませんね・・・。

○○君、1人きりだね・・・・。

そう聞こえた。

どうして家族が不在なのを知ってるんだ?

こいつ、いったい何者なんだ?

そう思った時、彼は突然、あの日登った近くの山の出来事を思い出した。

そして、あの時聞こえた声が、今しがた聞こえた声と合致してしまう。

あの時の声の女なのか・・・・。

彼は恐怖で立ちすくんだ。

すると、

あけて~

という声が聞こえた。

その後、郵便受けのほうからカチャカチャという音が聞こえる。

彼は見てはいけないと思いつつ、郵便受けの方を見てしまった。

そこには、郵便受けから見える人間とは思えない程の大きな二つの丸い目が

見えた。

彼はヒッと声を出してその場にへたり込む。

が、次の瞬間、自分の部屋の鍵がまだ閉められていない事を思い出した。

彼は勇気を振り絞って階段を駆け上がると、急いで自分の部屋に向かった。

すると、彼の部屋の窓が全開になって開いていた。

彼には窓を開けた記憶は無かった。

窓が開いているという事は・・・・・。

彼はそのまま弾かれたように部屋から飛び出し、1階へと転げ落ちるように

駆け下りた。

その時、誰かが玄関の前に居た。

そして、それを見つめている彼の耳には何かが階段をゆっくりと踏みしめるように

降りてくる音が聞こえてきた。

彼はその場で座り込んで、

うわぁ~と大きな声を出した。

と、その時、突然、玄関が開いた。

そこには心配そうな顔の両親が立っていた。

そして、玄関が開いた途端、階段を下りる音は聞こえなくなっていた。

どうやら、彼の祖母というのが、それなりに霊感のある方らしく、田舎へ

着いた両親に、彼が危険だ、とすぐに家に戻るように指示されたとの

事だった。

彼は今でもその時の恐怖を忘れてはいない。

そして、あの時、木に掛けられていたのは、妖怪か何かが、人間に

化ける時に使うものなのではないか、と言っていた。

そして、あの時の皮の手触りは人間の皮膚そのものであり、もしかすると、いや

きっと、その妖怪が人間に化ける為に、生きた人間から剥いだ皮なのでは

ないか、とも言っていた。

ちなみに、その事があってから、彼の母親は仕事を辞めて、彼が1人で

家にいる事は無くなり、その女が訪れる事も無くなったという。

とにかく、不思議で不気味な話である。
  


Posted by 細田塗料株式会社 at 21:13Comments(21)

2018年01月21日

隣のテント

サインディスプレイ部  営業のKです。

皆様、お疲れ様です。

最近、あまり良い事がありません。

いや、良い事もあるのですが、悪い事が

多過ぎるのかもしれません。

ちなみに、もう気付いた方もいらっしゃるかも

しれませんが、アメーバブログの

『石川県の怪談だよ~ん』というブログに

私が此方のサイトに書いた話が転載されております。

これは、私の仕事のお客様の社長夫妻が、私の様な

ブログをやってみたい、ということで、私が転載を

許可したブログになります。

ですので、此方のサイトで過去に私が書いた話が

ランダム形式で掲載されております。

出来れば、ご自身の話も書かれたほうが良いですよ、と

アドバイスはさせて貰ったのですが、現在のところ、

あまりオリジナルの記事は書かれてないようです。

ですので、私は転載を許可しましたが、ブログ自体は

私とは無関係のものですので、ご理解の程、

宜しくお願い致します。

(私には孫などおりませんので(笑))

それから、、コメントで新規の方にご指摘を受けましたが、

過去に書いた話の辻褄が合わないというのは、

私の書き間違いや記憶違いに拠るものです。

そして、冒頭に書かせて頂いております家族の話も

全て本当の事です。

その辺まで、疑われてしまうとさすがに困ってしまいます。

このブログは私のライフワークとしてやらせて頂いているのもであり、

書籍化された本は別にして、このサイトでのブログは

私の趣味の一部として、あくまで素人レベルで書かせて頂いております。

ですから、そんな拙いブログを毎日お読み頂いている

読者の方々には感謝しかありませんし、皆様のお陰で

書くというモチベーションが保たれております。

ただ、私が書くブログの話で、もしも気分を害されたり、

辻褄が合わない事が我慢出来ない方がいらっしゃるようであれば、

出来ればお読み頂かない方が良いのかもしれません。

誤字脱字もなかなか無くなりませんので(笑)

『書く自由』と『読む自由』に拠って、このブログがずっと

自由な場所である事を私は望んでおります。

どうか、ご理解のうえ、宜しくお願い致します。

ということで、今夜もいきます。

怖くない話。

それでは、どうぞ~!





友人にキャンプ好きな男がいる。

彼がいつも利用するのは、いたって普通のキャンプ場。

1人でテントの中で過ごしたいが、それなりに飲料水や炊事場、そして

トイレなどが備わっていないと嫌なのである。

だから、いつもレトルト食品やカップ麺、そして酒を持参してキャンプに

出かける。

ある意味、軟弱なキャンパーなのかもしれないが、それでも大自然の中で

過ごす時間は貴重であり、彼の癒しになるとともに、仕事の活力にも

なっていた。

そんな彼はある日、いつもとは違うキャンプ場に出かけた。

季節は完全に冬。

誰もいないキャンプ場でひとり雪の中で一晩過ごしたいというのが彼の

目的だった。

ただ、やはり面倒くさいのは苦手な彼は、それなりに設備の整った

キャンプ場を選択して、朝早くから出かけた。

そのキャンプ場までは車で2~3時間ほどかかる。

彼は道すがら、食料を調達しつつ、目的地のキャンプ場を目指した。

途中、町からどんどん離れていき、雪もかなり深くなっていくのを見て、

彼は少し後悔したらしいが、それでも何とか件のキャンプ場に到着した。

冬、しかも雪の中ということで、キャンプ場には誰も来ていなかった。

逸れこそが、彼の望むキャンプでの環境であったから、彼は喜びを感じつつ、

急いでキャンプの準備に取り掛かった。

彼のいつものパターンだが、冬場にもせっせとキャンプに出かける彼は、

寒さが限界に達すると、さっさと車の中で寝る事にしている。

勿論、防寒グッズや焚き火もあるのだが、やはりエンジンをかけ暖かい車内で

寝るに越した事は無い、と彼はあっさりと答える。

それならば、オートキャンプ場を選べば良いのでは?とつい思ってしまう。

まず、彼は大きな妖気に飲料水を汲んでくる。

汲んでくるといっても、キャンプ場に備わっている蛇口を捻るだけの簡単な

ものだ。

そして、出来るだけ乾燥している枯れ木や枯れ草を集める。

これも、彼はいつも固形燃料も持ち歩いているから、たとえ気が湿っていたとしても

さほど問題にならないらしいが・・・。

そんな感じで、ゆるゆるとキャンプの準備をした彼は、夕方の早めの時間から

夕食を作り始めた。

持参した鍋に水を入れ、それを焚き火にかざしてお湯を作り、其処にレトルト食品を

入れるだけ。

どうせなら、自然の中にある物だけで、料理を作ってみれば?と俺が言うと、

いつも、

そんな面倒くさい事はしたくない、とあっさり答える。

俺にキャンプの趣味は無いから、その気持ちはよく理解出来ないのだが・・・。

そして、夕食も終わり、お腹が一杯になった彼はついウトウトとしてしまう。

お酒も入り、かなり良い気分だったらしい。

その時、彼は異変を感じる。

彼のテントから100メートルくらい離れた場所に、もうひとつテントが

設置されていた。

いつのまに・・・・?

彼は不思議に思ってそのテントをしばらく眺めていた。

どちらにしても、一人ぼっちで過ごせると思っていたキャンプが台無しに

なったと彼は嘆いた。

そして、いったいどんな奴がキャンプをしに来たのかと、彼は自分のテントから

顔をだしたまま、じっとテントの持ち主が現れるのを待った。

ヘッドフォンで音楽を聴いたまま、彼は酒の小瓶を時折口に運びながら

じっと待ち続けた。

そして、ふと奇妙な事に気がついた。

それはテントが少しずつ此方に近づいて来ているという事。

よく分からなかったが、彼がそのテントから視線を外し、そして再びテントを

見ると、そのテントはほんの少しだが、確実に彼がいるテントに近づいていた。

そんな馬鹿な事が起こるわけがないと自分でも思った。

だから、彼は目印を決めて、其処にテントが近づいているかどうかで、それを

見極めようとしていた。

その為に、しばらくそのテントを見ないようにした。

そして、3分ほど経ってから、そのテントを方を見た。

すると、テントは目印にしておいた場所をかなり越えて、此方に近づいていた。

さすがに気味悪くなった彼は、テントの入り口をビッシリと閉めた。

もうこれ以上、外の様子に惑わされたくなかった。

だから、彼は酒をどんどんと飲み、音楽をノリの良い楽曲に変えて気分を変えようと

思った。

しかし、やはり外の様子が気になって仕方なかった。

そこで彼はもう一度だけ、あのテントの様子を窺うことにした。

ゆっくりとテントの入り口のチャックを開けた。

彼はその時、心臓が止まるかと思った。

そこには、彼のテントにピタッと横に付けるようにして、あのテントが

目の前にあり、その入り口から、1人の女が覗いていた。

いや、女ではなかったかもしれない。

確かに髪は長く顔立ちは女性そのものだったが、どこかマネキンの様な顔

に見えた。

目は真っ赤になっており、その口は何でも飲み込めるくらいに大きく裂けていた。

そのマネキンがじっと彼の目を見つめていた。

彼は固まったまま身動き出来なくなった。

彼にはそのマネキンのような女が今にも動き出しそうな気がして

恐ろしかった。

その時、彼はある事を思いついた。

先ほどからテントから目を離すとテントが近づいていた。

だとしたら、この女もきっと視線を外さなければ動く事は無いだろう、と。

彼はその女をジッと睨みつけたまま、テントから出て、急いで車に逃げ込んだ。

そして、彼がドアを閉めると同時に、奇声というか何かの泣き声のような声が

辺りに響き渡る。

彼は慌てて車のドアをロックした。

彼は先ほどまで居たテントのほうを見た。

すると、そこには無残に引きちぎられたテントが見えた。

彼は急いで車のキーを探しエンジンをかけた。

エンジンはすぐにかかり、彼氏急いでその場から車を発進させた。

持ち物のことなど考えている余裕は無かった。

しかし、そこから10メートルほど進んだとき、突然車の車体が大きく揺れた。

何かがぶつかっているのか、ゴンッという大きな音の後、車が大きく揺れた

車のハンドルが取られた。

それでも、彼は必死に車を走らせ続けた。

酷い雪道が彼の行く手を阻んだが、それでも決して止まらなかった。

止まったらお終い・・・・。

そんな気がしたという。

そして、車を走らせ続けて5分ほど経った頃、急に車にぶつかる音が消えた。

それでも彼は止まらなかった。

少なくとも民家のある場所まで行かなければ・・・。

そう考えていた。

それから、彼はコンビニの明かりを見つけ、駐車場に車を滑らせた。

そして、車から降りてコンビニの明かりで車を確認して、彼は更に凍りついた。

そこには、助手席側のドアが大きく凹み、更に何かカギ爪のようなもので

引っ掻いた様な痕が車のボディに残されていた。

しかし、それでも彼は運が良かったのだという。

もしも、あの時、車で逃げなかったら、きっと殺されていたんだろうな、と

彼は呟いた。

それから、彼はひと気の無いキャンプ場では決してキャンプをしないように

なった。



  


Posted by 細田塗料株式会社 at 19:20Comments(29)

2018年01月20日

レコード

サインディスプレイ部  営業のKです。

皆様、お疲れ様です。

昨夜は、取引先の社長さんと2人で新年会でした。

結局、接待という形になり、全額負担(涙)

さらに、帰宅したのは午前4時半という恐怖。

これはまずいと思い、土曜の家事担当の

トイレ、お風呂掃除を終え、洗濯してそれを

干し、ちょうど6時に起きて来た妻の冷たい視線の中、

眠りに就きました(涙)

それはそうと、来週はまた寒波が来る模様。

木曜日に大型プリンタの納品があるので、

心配です。

ちなみに、メーカーさんも配送業者さんも何故か

ヤル気満々なんですけど(涙)

さらに、うちの大監督は、その寒波襲来で、

更に大きなカマクラが作れそうだと今から

喜んでおりますが(涙)

それでは、今夜も怖くない話、いってみましょう。

それでは、どうぞ~!




これは俺の友人が体験した話である。

彼はとにかくジャズが大好きだ。

自分で楽器を演奏する事は出来ないのだが、そのうんちくはかなりのもので

実際にジャズを演奏したりする俺なんかより、はるかにジャズに精通していた。

そんな彼の楽しみは、古いジャズのレコードを収集すること。

実際、古いレコードでも有名どころは既にCD化されており、間違いなく

音質的にはレコードの比ではない。

だから、彼も勿論、ほとんどのCDは所有している。

しかし、それでも古いレコードを集めているのは、やはりレコードジャケットや

中にある説明書き、そしてノイズが混じったレコードの音質こそが、より

古い時代のジャズを臨場感を伴って感じさせてくれるから、だという。

そんな彼は毎月、ネットやオークションで古いジャズのレコードを検索

しては、少なくとも5枚ほどは買っていた。

中にはプレミアがついて、かなりの高額なレコードもあったが、それでも

生活費を切り詰めてもそれを何とか手に入れていた。

それほど、毎日の仕事が終わってから、自宅のオーディオルームで聴く

古いジャズのレコードは彼に最高の時間と癒しを提供してくれていた。

そんな彼がある日、俺に電話をかけてきた。

もの凄いレコードが手に入ったという。

それはかなりの古い年代のジャズのレコードであり、通常ならば、プレミアが

ついて途方もない値段になっている筈のレコードだという。

しかし、彼はそれをネット通販で、格安の値段で手に入れることが出来た。

彼が興奮するのも無理は無いのかもしれない。

しかし、基本的にジャズはギターが入っているものしか聴かない俺は、すぐに

聴きに来いよ、という誘いを断った。

確かにその時忙しいというのもあったが、古い年代のピアノと管楽器だけの

ジャズには興味が無かったというのが本音だった。

その時の彼は少し、そっか・・・・・と少し気分を害したようだった。

しかし、それからしばらくして彼から電話がかかってきた。

それは例の古いレコードについての相談だった。

どうやら、そのレコードを手に入れてからというもの彼の身の回りで怪異が

頻発するようになったらしい。

最初は聞き終えてしっかりとレコード棚へしまっておいた筈のレコードが

帰宅するとレコードプレーヤーのターンテーブルの上に乗っていたという

些細な事だった。

それだけのことならば、きっと思い違いだろうという理由で片付けられたかも

しれない。

しかし、ある時、彼が仕事中に忘れ物を取りに帰宅すると、家の中には

何故か例のレコードが鳴り響いていた。

彼は、恐る恐るオーディオルームに近づくと、そーっと部屋のドアを

開けた。

すると、そこには、プレイヤーにかけられたレコードが大音量で鳴っていた。

彼は家の中をくまなく調べ、戸締りも確認した。

しかし、誰も居るはずはなく、家の鍵も全てしっかりと掛かっている。

それに、その家には彼しか住んではいない。

さすがに気持ち悪くなった彼は、急いでホームセンターに行き、防犯用の

監視カメラを設置する。

そして、仕事から帰ると、急いで防犯カメラを確認した。

すると、そこには、まるで編集された動画のように突然部屋の中に

現れ、レコードを取り出しプレイヤーに載せて音楽を聴きだす女の姿が

映っていた。

音楽が鳴り出すと、棒立ちになり、ゆらゆらと揺れながら音楽に身をゆだねる

女の姿はとても不気味なものだった。

彼は慌てて、レコードを持ち、家を出た。

そして、いきつけのジャズ喫茶のマスターに頼み込み、そのレコードを

預かってもらう事にした。

マスターには申し訳なかったが、理由を話せばきっと預かっては貰えない、と思い、

彼は理由も告げずに、そのレコードをマスターに託した。

それから自宅に帰り、玄関のドアを開けると、そこにはもうレコードの音は

聞こえてはいなかった。

彼はホッとして、そのままいつも通りに夜を過ごし深夜0時頃に眠りに就いた。

そして、夜中にふと、誰かの視線を感じて彼は目を覚ました。

すると、1人の痩せ細った背の高い女が彼の顔を覗き込む様にしていた。

その目に憎しみに溢れたかのように鋭い眼差しで彼を睨んでいた。

彼は恐怖で気を失いそうになったらしいが、何故か意識を失う事は出来ず、そのまま

その女と顔を付き合わせた状態で朝を迎えた。

朝になると、その女はゆっくりと薄くなっていき朝日の中に消えていったという。

彼はそのまま急いで家を飛び出してジャズ喫茶のマスターのところへ向かった。

昨夜の女はレコードが無くなっていた事で彼を睨みつけていたような気がしたから。

そして、マスターにお礼を言って、そのままレコードを自宅に持ち帰った。

そして、それからの対応を相談する為に彼は俺に電話をかけてきた

ようだった。

事情を聴いた俺は、彼にこう告げた。

そりゃ、災難だったな。

やっぱり安すぎるものには何かあるんだな・・・。

で、どうする?

そういういわくつきの物を壊すのを楽しみにしている霊能者なら知ってるけど?

そう言うと、彼は、

冗談じゃない・・・。

貴重なレコードなのに・・。

そう言って、電話を切った。

その後、彼はそのレコードを常にレコードプレイヤーにセットした状態で

保管しているのだという。

そうしていると、あの女は彼の前に現れないそうだ。

しかし、せっかく造ったオーディオルームも、その女に独占されてしまっては

勿体無い気もするのだが・・・。

ちなみに、最近では彼が家に居ても居なくても全く関係なく、あのレコードが

聞こえて来るそうだ。

ただ、オーディオルームの鍵はかけられたまま、開かずの間になって

しまっているのだが・・・・。
  


Posted by 細田塗料株式会社 at 19:45Comments(14)

2018年01月17日

送電線と鉄塔

サインディスプレイ部  営業のKです。

皆様、お疲れ様です。

こちら、金沢も連日の雨でかなり雪が解けました。

でも、相変わらず、路面はデコボコで

運転していてとても疲れます(涙)

そういえば、うちの大監督が造ったカマクラが

見事に解けてただの雪山になっておりました(笑)

しょんぼりしていましたが、どうやら高校の敷地にも

更に巨大なカマクラ2号機を完成させているらしく

そちらは、まだまだ解けそうにないそうです(涙)

というか、いったい学校に何しにいってるんでしょうか?

ということで、今夜も遅くなりましたが、

怖くない話、いってみましょう。

それでは、どうぞ。



これは知人から聞いた話である。

彼は電気工事会社に勤めている。

その中でも彼の仕事は鉄塔に昇り、送電線をチェックしていくという仕事。

俺の様な高所恐怖症の人間には出来る筈もない仕事だが、それなりに

給料も良いのだそうだ。

入社して、その部署に配属されてから、最低でも1年、普通は2年間ほどは

先輩について手取り足取り教えられる。

中には100メートルをゆうに超える程の高さの鉄塔も在り、昇るだけでも

一苦労だという。

そうして、鉄塔の傷みや送電線の痛みを見つけると補修に取り掛かる。

街中や山の中など現場は様々らしいのだが、どちらにしてもある程度

慣れてしまうと、高さに対する恐怖は麻痺してしまい、普通では決して

見られない様な絶景に見とれてしまう事もあるらしい。

しかし、そんな高所だから、普通では在り得ない事も実際に起こる。

自分が今、上まで昇って作業している鉄塔の向こうに何かが座っていたり、

送電線にぶら下がっている者を見掛ける事があるらしい。

最初、それを見た時は、驚いて大声で叫んだらしいが、先輩達は

平然としたモノで、

ああ・・・確かに居るな・・・・゛でも気にするな・・・。

そう言って、いっこうに気に留める様子も無い。

それは男性だったり女性だったり、そして子供だったりするらしいが、そのどれもが

服を着ておらず、そして肌の色もどこかグレーっぽいのだという。

最初の頃はそれが恐ろしく感じた彼も、現場をこなしていくうちに、

ああ、きっとこれが普通なんだ・・・。

と妙に納得し、当たり前に感じる様になったという。

確かにそれらは、至るところに居るらしいのだが、こちらにも全く興味が無い

らしく、危害を加える様子も無かったから・・・。

しかし、そんな彼も一度だけ怖い思いをしたという。

その日は、10人ほどのグループで深い山の中に立つ鉄塔を手分けして点検

していた。

そして、彼も1つの鉄塔を担当する事になった。

その頃の彼はもう仕事にも慣れて、特に不安もなく作業にとりかかった。

いつものように鉄塔を昇り始めた彼は、何故かいつもは全く気にならない

足元の景色が気になった。

そこで、そろそろ鉄塔の頂上だという頃に、何気に下を見下ろした。

すると、鉄塔の下から何かが近づいて来るのが見えた。

そこには、いつもは鉄塔の上に座ったり送電線にぶらさがったりしている

グレーの人達が凄い勢いで彼を追いかけるように鉄塔に昇ってきていた。

そのグレー色の人間が動いているのを見たのは初めての事だった。

彼は何か嫌な予感がして、急いで鉄塔の頂上に昇ってしまおうと急いで

再び昇り始める。

しかし、下から昇ってくるモノ達は、昇る速さが異常な位に速く、既に彼の

すぐ下まで近づいてきていた。

どうやら、彼が邪魔になり、そこから昇れなくなっている様子だった。

しかも、その時昇ってきていたモノ達は、そうしているうちにもどんどんと

増えていき彼は恐怖を覚えた。

そこで命綱のついた金属製の金具を出来るだけ遠くにつなぎ、彼は下から来る

モノ達の為に道を譲った。

すると、それらのモノ達は、どんどんと彼を追い抜いていき、すぐに鉄塔の上が

満員状態になった。

彼はどうする事出来ず、その光景を見守っていた。

すると、それらのモノ達は、順に送電線の方に流れていき、まるで風の止んだ

こいのぼりのように全員が送電線にぶら下がった。

その光景はとても異常なものだった。

彼は息を呑んでじっとそれらを見つめていた。

すると、全員が一気に彼を方を向いて、ニッコリと笑うと、そのまま送電線から

手を離した。

彼は思わず、

ああ!

と大声を出してしまった。

それくらいに驚いたのだという。

そして、落下していったモノ達は、その高さから10メートル落ちると、その

瞬間に、まるで景色に溶け込む様に消えてしまったのだという。

その光景を見た彼は固まってしまつた。

恐怖とも驚きとも違う感情だったという。

それは、自分もあそこから飛び降りてみたいという強い衝動に駆られた

からであり、その憧れにも似た感情と市への恐怖という感情の間で彼は

ただ呆然とその場に立ち竦んでいた。

その時、あんなふうに死ねたら気持ち良いだろうな・・・。

そんな風に強く感じている自分を何とか彼は必死に押さえ込んでいた。

しかし、あの光景を見せられてしまうと、彼には、飛び降りたい、という

強い衝動がどんどん襲えられなくなっていた。

その時、誰かに思いっきり頬をぶたれた。

ハッとして振り返ると、そこには心配そうな顔で立っている先輩の顔があった。

おい・・・しっかりしろ!

そう言われて一気に涙が溢れてきた。

それは自分の情けなさに対する涙なのか、それとも先輩に助けてもらった、

という涙なのかは自分でも良く分からなかったが、それでもそれからしばらく

彼はひたすら涙を流し続けた。

そして、ようやく落ち着いた頃、先輩が優しい声で、

ほら・・・一緒に降りるぞ・・・・。

という声に促されて彼はゆっくりと鉄塔を下っていった。

そして、下に到着した彼を皆が心配して集まってきて、彼の様子を見た上司が

急いで車で病院まで連れて行ってくれた。

それから、彼はそのまま半月ほど入院させられた。

自分がどんな状態だったのかは、今でも誰も教えてはくれないが、その時の

同僚や家族の異常なまでの心配の具合から、そうとう酷い状態だったのは

間違いない、と言っていたが・・・。

それから、彼は会社からの辞令で勤務部署を変えられた。

彼はそのままその仕事を続けたかったらしいが、先輩達が送別会の際に

話してくれた内容によると、どうやら1度そういったモノ達に目をつけられた

人間は、そのまま仕事を続けていると必ず落下事故による死を招くのだという。

それはどんなに低い場所での作業でも同じようであり、今では彼の仕事は

総務部という内勤になっている。
  


Posted by 細田塗料株式会社 at 21:56Comments(27)

2018年01月15日

車のドアが・・・・。

サインディスプレイ部  営業のKです。

皆様、お疲れ様です。

今日も朝から雪かきに追われました。

そして、車を運転していても、いたるところに

大きなデコボコが出来ており、いわゆるひとつの

アトラクション状態です(涙)

ゆっくりと走っていても、ドリンクホルダーの

ペットボトルが宙に舞います。

酷い揺れのお陰で、胃下垂になりそうです(涙)

ちなみに、うちの大監督は近所のバス停から

高校行きのバスに乗ろうとして、大コケしたらしいです(笑)

本人が言っておりました。

学校の階段で転ばないように!と気合を入れていたのに、

まさか、バス停の大勢のバス待ち客の前で、

転ぶとは思わなかった・・・と。

まあ、良い薬でしょう(笑)

私が、まあ人生七転び八起きだから・・・。

と言うと、

お陰で、転ぶ演技を開眼する事が出来た、と

強がっておりましたが(笑)

ということで、今夜も遅いですがアップします。

それでは、いってみましょう。

怖くない話。

それでは、どうぞ~!





これは現在進行形で起きている事実である。

金沢市には横川という交差点がある。

国道の交差点であり、早朝であれ深夜であれ、車の通行が途絶える事は無い。

最初にその話を聞いたのは今から半年ほど前になる。

知人や友人、そして、最近では俺の実兄までが、それを体験している。

その場所は、近くに交番が在り、フィットネスクラブも在り、ラーメン屋などの

飲食店も軒を連ねている場所である。

それは国道に面しているというだけではなく、金沢駅から野々市や白山市に

行く場合にはとても便利な道として認識されている。

だから、朝や夕方の酷い渋滞だけではなく、一日中、車の往来が激しい

場所である。

では、そこで何が起こるのか?

それは、車のドアが開くのである。

車のドアが開くのは、普通ではないか、と思われるかもしれないが、タクシー

ではなく、普通の乗用車のドアが勝手に開くとなると、話は違ってくる。

それは信号待ちで停車した時に起こる事が多い。

当然、信号待ちで止まるわけだから、右足はブレーキを踏み、徐々に

スピードが落ちる。

そして、完全に停車してから、そのまま信号待ちをしていると、勝手に

歩道側の後部座席のドアが開く。

最初は運転手も何が起こったのか分からず、ただ呆然としているのだが、

そのうちに、慌てて車から降りて開いたドアを閉めて、再び運転席に戻る。

その間、当然のごとく、前の車や後ろの車は不思議そうな顔でその様子を

見守っている。

だから、そのドライバーは、不気味なのを忘れて、恥ずかしさから慌てて

車を発進させる。

しかし、そのまま走らない方が良いのかもしれない。

実はこんな事があった・・・・。

その時、俺の知人は、勤務先の金沢駅周辺の会社から、白山市の自宅に帰る為に

国道を走り、横川の交差点に差し掛かった。

時刻は、まだ夜の8時過ぎという頃。

そして、運悪く、信号が赤になった。

彼はその時、ずっと好きな曲をそれなりの音量で聴きながら走ってきた。

だから、当然、その時もハンドルに開いた指でリズムを取っていたらしい。

彼は運転席の窓を開けていたらしいが、突然、窓から入ってくる風が強くなる。

あれ?

そう思って、彼はどこかの窓が開いているのではないか?と車内を

見渡した。

すると、もうその時には既に開いていた窓が、

バタン!

と大きな音を立てて閉まる瞬間を見てしまう。

彼は一体何が起きたのか、全く分からず、ドアミラーや目視で誰かが

車のドアの横に立っているのではないか、と確認したらしい。

しかし、車の周りには誰も居なかった。

ただ、彼が呆然としているのと同じように、周りの車も、状況を把握

出来ないで、ジッと彼の車を方を見つめている気がした。

周りに車が沢山並んで停車していたこともあり、彼はその時、恐怖よりも

恥ずかしさが先にたってしまう。

信号が青に変わると、彼はそのままアクセルを踏み車の集団から抜け出す。

そして、しばらく走り続けていると、車内に雑音が聞こえ始める。

それは最初は、彼がずっと先ほどから聞いている音楽の一部だと思った。

しかし、よく聴いていると、明らかに不自然な笑い声が曲とは関係なく

混ざって聞こえてくる。

それを聞いた彼はかなり焦っていたのかもしれない。

もしかすると、早く何処か安全に車を停められる場所を探して

いたのかもしれない。

しかし、運悪くその時突然、車が脇道から飛び出してきて彼の車と衝突した。

ぶつかる瞬間はまるでスローモーションのようだった。

そして、次の瞬間、ブレーキ音と車同士がぶつかる嫌な音が車内に響き渡る。

やってしまった・・・・・。

彼はそのまま車を道路脇に停めて、警察に連絡する事にした。

しかし、その時、またしても、更に大きな声で

クスクス・・・・。

という笑い声が聞こえてきた。

警察が来る頃には彼がぶつかった車の運転手は、気分が悪いとのことで、

急遽、呼ばれた救急車に乗せられ病院へと運ばれた。

そして、警察に色々と状況を聞かれていたその時、彼は見てしまった。

車の後部座席のドアが勝手に開き、そして、すぐにバタンという音を

立てて、そのまま勝手にドアは閉じていった。

結局、その後、彼も怪我で病院に入院する事になったのだが、車はそのまま

修理せず、解体業者に引き渡された。

勝手にドアが開き、そしてまた勝手に閉まる。

そんな現実を目の当たりにしてしまったのだから、それも仕方ないのかもしれないが。

それから、彼は横川の交差点を利用するのは止め、遠回りになるが、国道8号線

を利用するようになった。

だが、これは現在進行形の怪異である。

そして、これは1人で車に乗っている時に起こる。

また、時には後部座席ではなく助手席のドアが開く事もあるそうだ。

もしかしたら、今夜も誰かが見知らぬ何かを乗せて走っているかもしれない。

だから、信号待ちで勝手にドアが開いたとしたら、すぐに車をそのまま脇に停めて、

その何かが出て行くまでドアを閉めないほうが得策である。
  


Posted by 細田塗料株式会社 at 22:28Comments(17)

2018年01月14日

いじめの末路というもの。

サインディスプレイ部  営業のKです。

皆様、お疲れ様です。

ここで、お礼を・・・・・。

この怖くない話のブログが昨夜で

1千万PVを突破しました。




これも全て、いつも拙いこのブログを

読んでイタダキ応援してくださっている

皆様のお陰と感謝しております。

本当にありがとうございます。

今後もずっと続けていくつもりですので、

何卒宜しくお願い致します。

今日の妻と娘は昨日作ったカマクラの中に

熱い珈琲と雑煮を持ち込んで、大騒ぎで

楽しんでおりました(笑)

私も子供の頃には大きなカマクラを作って

遊んでおりましたが・・・。

今年の大雪は、雪かき等で辛かったのですが、

もうあんなに大きなカマクラを造る機会なんて

そうそう無いと思うと、まんざらでもないかな、と

思ったりしてます。

しかし、あんなに大きなカマクラを造る気力と体力を

是非、雪かきとか勉強に活かして欲しい、と思うのは

贅沢なのでしょうか?(涙)

ということで、今夜もいきます。

怖くない話。

Aさんも登場します。

それでは、どうぞ~!





昔もイジメというものは確かに存在していたと思う。

しかし、最近のイジメというものはかなり陰湿なものらしい。

昔は誰か、もしくはグループがイジメをしていても、全員が同調は

しなかったし、誰かが、そのイジメに対して異議を唱えれば、それなりに

収束したように思う。

しかし、どうやら、最近のイジメはそうではないらしい。

誰か、もしくはどこかのグループがイジメを始めると否応なしに同調

しなくてはいけないらしい。

もしも、同調しなかったり、注意でもしようものなら、今度は自分が

標的にされる。

だから、人一倍正義感が強く、イジメを見る度に注意していたうちの娘も、

最近では同調しないまでも、出来るだけ見ない様にして無視するしかない

のだという。

いじめる側といじめられる側、それぞれに思いは在るのだろうが、そのイジメが

自殺という結末まで達した時は、悲惨である。

いじめていた側も、相手が自殺してしまうと、色々と面倒な事になってしまい、

死んだ人間を逆恨みする事もあるのだろう。

しかし、イジメに遭って自殺した本人にとっては、全ての罪と責任はいじめた側

に在るわけであり、その凄まじいまでの恨みの念が全て虐めていた側に

注がれる。

実はこんな話があった。

俺の友人の娘さんが、些細な事が原因でイジメの対象になった。

元々、気が強かった事もあり、家族に気付かれないようにしていた為、

イジメはどんどん深刻化していく。

そして、学校の中に悩みを聞いてもらえる友達も居なくなった彼女は、

ある日の帰宅時、学校から程近いマンションの屋上から飛び降りた。

即死だった。

飛び降りた屋上には遺書らしき物が残されており、その時点でイジメと

存在が明らかになった。

学校側はイジメの存在を隠蔽しようと躍起になり、加害者である生徒達は、

そのお陰か、特に罪に問われることなく何の処分も下されなかった。

まあ、実際、世の中の子供の自殺は、こんな感じで闇に葬られる事が

殆どであり明るみに出て社会問題になる事など稀なケースかもしれない。

ただ、社会的に問題にならなかったからといって、被害者の無念、そして

遺族の無念が晴れるわけではない。

遺族は、何とか娘の無念を晴らそうと、色々な方面に働きかけたのだが、

もしかすると、裏から何かの圧力があったのかもしれない。

結局、娘さんの死は事故死ということで片付けられてしまう。

しかし、怪異は静かに始まっていた。

最初、彼女が飛び降りたマンションの屋上で、死んだはずの彼女の姿を見た

という者が続出した。

そのマンション自体が、学校の教室から見える距離だったので、生徒の何人かは

彼女が飛び降りる瞬間を何度も見せられる事になる。

それが治まりかけた頃、今度は学校の至るところで自殺した彼女の霊が

目撃されるようになる。

朝、昼、夕、関係なく彼女の霊は姿を現し、全校生徒を恐怖で

震え上がらせる。

そして、その姿が頻繁に目撃されるようになると、学校側は、警察にも

相談したらしいが、結局何の解決にもならず・・・・。

そのうちに、その霊が目撃されるのは、ある場所に限定されるようになった。

それはクラス全員で彼女へのイジメを行っていたクラスの教室。

授業中にも、気がつくと、自殺した彼女が席についているのがね目撃され、

教室では悲鳴が鳴り響いた。

更に、その生徒達、そして担任など少しでも関わりがあった教師などに

実害が及び始める。

それは、階段から突き落とされたり、突然割れたガラスで怪我をしたりと

様々だったが、いつしか、そのクラス、いや学校全体で、自殺した生徒の

祟りだ、という噂が流れ始める。

それでも、学校側は何の対策もしなかったが、そのうちに教師達にも実害が

及び、怪我で入院したり、精神を病んでしまう者が続出するようになると、

ようやく重い腰を上げた。

そして、その時、白羽の矢が立ったのは、他でもないAさんだった。

全ての事情を知っていた俺は、Aさんに対して、

今回ばかりは、Aさんが助けるべきではない・・・。

と言ったが、Aさんは、

まあ、私にも立場というものがあるので・・・・。

ただ、私なりの方法で解決したいと思ってますから・・・。

とだけ答えた。

まず、最初にAさんが行ったのは、彼女の自殺にかかわった生徒や教師への

聞き取りだった。

しかし、その聞き取りに対して、生徒達も教師達もイジメを認め、反省する

素振りも見せなかった。

それどころか、Aさんに対して、

そんな事はどうでも良いから、さっさと悪霊を退治してくれ!

と逆ギレする始末だった。

その間、どうやら学校側はAさんの他にも、霊能力者を何人も呼んだらしいが、

結局、他の霊能者は、怪我をして逃げ帰るというのが関の山だった。

その時、Aさんは言っていた。

学校側も生徒達も、こんな事を続けていたら、どんどん彼女の怨念が

強くなっていくのがわからないんですかね?と。

そんな時、また別の生徒が自殺したという知らせが入った。

どうやら、自殺した彼女の代わりに標的にされた別の女子生徒が、

またしても、別のマンションのビルから飛び降りたのだ。

しかし、また学校側は自殺を事故にして、イジメの存在を隠蔽しようとした。

そして、数日後、イジメを疑われた生徒と保護者、そして学校側が

合同説明会を開いた。

当然、Aさんも出席した。

そこでは、結局、

イジメは無かった・・・・。

という結論に向けて支離滅裂な話を続けているだけだった。

そして、生徒と、その保護者から、Aさんに対して、

一刻も早く、悪霊を退治しろ!

善良な生徒が危険に晒されてるのだから!

という声が上がった。

そして、Aさんは我慢の限界を超えたらしい。

Aさんは、突然、椅子から立ち上がると、

ほんっと、馬鹿ばっかりですか?

クラスメイトを自殺に追いやる様な生徒を、私は善良な生徒とは認めない!

悪霊、悪霊と連呼してますけど、それじゃ、悪霊にしてしまったのは、

何処の誰なんですか?

あくまでイジメは無かったと言い張るのなら、今、此処に自殺した生徒の霊を

呼んで全て話させましょうか?

イジメには加害者側にも被害者側にも理由があるのかもしれない。

でも、そのイジメが自殺まで追い込んでしまったら、それはもう子供の悪戯

ではなく、れっきとした犯罪です。

どんな人間にも他人を殺す権利は無いし、殺される義務も無い!

生徒が間違った事をしたら、しっかり怒って、一緒に反省し罪をかぶるのが

教師であり、保護者です。

そんな事も分からない奴が教師や人の親をする事自体が狂気としか

言えませんね。

本当に呆れてしまいますが、これだけ言ってもまだイジメを隠し続けるなら

勝手にしてください。

別に私は何もしませんからご安心を。

ただ、私が手を引いたら、すぐにどんどんと死人が増えると思います。

それこそ、この学校に関わりのある者達が死に絶えるまで、祟りは

続きます。

まあ、此処に居る方達は、命よりもプライドや外面を気にする人ばかり

みたいですから、どちらでも構いませんけどね。

そう言うと、校長から、

言いたい事は良く理解しました。

来週にでも緊急会議を招集して・・・・。

と、そこまで言いかけたとき、Aさんが、

ここまで言っても、まだすぐに決められないの?

こんな大切な事くらい、今此処で決めなさい!

と言い放つ。

その時点で、もう答えは出ていた。

結局、学校側はイジメを認め、加害者の生徒は法的処分を受けた。

そして、Aさんは、加害者生徒と学校側に、次のような約束をさせたらしい。

加害者生徒達には、死ぬまで少なくとも年に1度は、自殺した生徒のお墓に

お参りし、毎日、朝起きてからも、しっかりと手を合わせること。

そして、学校側には、今回のイジメに拘わった教師の罷免と、イジメが再発しない

ように、外部からの監査を受けるという事。

その外部からの監査に対しては、どうやら保護者側が自ら責任をもって行うとの

申告があったそうだ。

そんな事、よく実行させられたね?

と聞いた俺に、Aさんは、

私、イジメとかそういうの大嫌いなので・・・。

だから、もしも、私のいう事を聞かなかったら、今度は私がイジメてみましょうか?

と。

貴方達が言う悪霊というものがどれだけ恐ろしいモノか、体験してみますか?

と言ったら簡単でした(笑)

そう言って笑っていた。

やはり、もっとも恐ろしいのはAさんなのかもしれない。


  


Posted by 細田塗料株式会社 at 20:41Comments(33)

2018年01月13日

天狗というもの

サインディスプレイ部  営業のKです。

皆様、お疲れ様です。

窓から見える隣の屋根・・・です(涙)


何故か日本全国で石川県と福井県にだけ

大雪警報が出ております(泣)

本当に久しぶりの大雪です。

しかも、今夜まではまだまだ積もりそうです。

もう雪かきするにも、雪をどかす場所が

ありません(涙)

相変わらず、呑気な娘は、現在大はしゃぎで

敷地内に大きなカマクラを造っております。

というか、雪かき、手伝ってね!(涙)

そういうわけで、今夜はいきますかね。(投げやり)

怖くない話。

それでは、どうぞ~!





友人は幼少期を和歌山県で過ごした。

そこで彼が体験した不思議な話を聞かせてくれたものを書きたいと思う。

彼は和歌山県の田舎で生まれ、中学生の時に父親の仕事の関係で

大阪に転校し、そのままずっと大阪で暮らしていた。

だから、俺と知り合ったのも社会人になってからになる。

彼が凄いところは記憶力が人並みはずれているということ。

本当に幼い頃から最近の事に至るまで、その記憶容量の大きさにはいつも

驚かされる。

そんな彼は、小学生の頃には本当に片田舎という表現がぴったりな場所に

住んでいたらしい。

映画やデパートに行くのにも、車で1時間以上掛かるらしく、その代わりに、

家の周りにはそれこそ手付かずの大自然がしっかりと残されていた。

そんな中で、彼のクラスには1人の問題児がいたらしい。

何が問題なのか、といえば、とにかくよく嘘をつくのだという。

普通に考えれば、そんな馬鹿な?と思うような事でも平気で嘘をつき、

誰かにそれを指摘されても決して嘘だとは認めない。

それだけなら、まあそれほど問題にもならないのかもしれないが、その

少年の場合、嘘をつくと、それを証明する為に、周りの友達に協力させて

それを真実だと裏付ける証拠を探させるのだという。

例えば、俺は昨日、10メートル以上ある大蛇を目撃した、と彼が言えば、

放課後には、その大蛇なるものを探すのを手伝わされた。

勿論、そんな大蛇が日本で見つかる筈も無く、全て徒労に終わってしまう。

そんな事が日々繰り返されているうちに、その少年は、ある意味、クラスの

皆から無視されるようになってしまう。

勿論、表立って無視するわけではなく、あくまでこっそりと行うのだそうだが、

やはり子供心には、そういう疎外感は簡単に伝わってしまうらしく、結局、

彼は登下校時はおろか、学校に居る時でも誰とも話さなくなってしまう。

そんなある日、大事件が起こった。

その少年が行方不明になってしまったのだ。

学校側も父兄達も、そして警察や消防まで繰り出して大掛かりな捜索が行われたが

いくら探してもその少年の姿はおろか、形跡さえも全く見つからなかった。

そして、それから2週間程経過した頃、突然、少年は見つかった。

山から下りてくる一本道で、大きな木にもたれかかっているのを、農作業の

男性に助けられたということだった。

少年の両親は、子供が2週間も居なくなって無事で帰ってくるはずは無い、と

思っていたから、まさかの帰還に大喜びした。

しかし、謎が残っていた。

少年が見つかった時、着ていた洋服も綺麗なままだったし、何より

疲労した様子も空腹感も無かったのである。

警察をはじめ学校の先生達も、その事について少年に何度も尋ねたらしいが、

ただ怯えた顔をして黙り込むだけだった。

周りの大人達は、途方に暮れてしまい、そのまま事実は分からないままで

終わろうとしていた。

しかし、少年が大好きだった祖父と祖母が何度も優しく尋ねたらしい。

何があったとしても、お前の事は絶対に護ってやるから・・・。

そう何度も言い聞かせて・・・・。

すると、それから2週間は過ぎていたある日、少年は重い口を開いた。

キョロキョロと不安そうに周りを見回して、それでも怯えながら

一言一言、かみ締めるように話してくれたという。

行方不明になった日、少年は学校から帰ると、すぐに着替えて外へ出かけた。

今度こそ、皆を驚かせるような何かをちゃんと見つけて、アッと

言わせたかったらしい。

そして、1人で山の中へ入って行ったとき、急に空が暗くなったかと思うと、

何かが降りてきて少年を持ち上げて、とても高い大木の上の枝まで

連れて行かれた。

そこには、木をくりぬいたように大きな横穴が出来ており、その中へ少年は

放り出された。

中は真っ暗だった。

自分が今どんな場所に居るのか、目視で確認するのに時間がかかった。

それでも、目は段々と慣れてくるもので、そのうち、ぼんやりとその場所の

様子が見え、そして少年は恐怖で震え上がった。

そこは木の中にそんな大きな空間などある筈も無かったが、それでも少年が

見たその場所は小学校の体育館ほどの大きさがあった。

そして、そこには、少年のほかにも、色々な動物が集められていた。

そして、そこで動物達は、まるで人間のようにしっかりと目を閉じて、まるで

瞑想でもしているかのようにじっとしていた。

そして、その様子を監視するかのように、背丈が10メートルはあろうかという

大きな人のような形をしたモノ達が睨みをきかせていた。

その数は、動物達をぐるりと取り囲むように10体以上は居たという。

そして、その場所で少年も他の動物達と同じように、正座をさせられ、

目を閉じさせられた。

どうして、そんな事をしたのか、自分でも分からなかったらしいが、そこでは

それをしないと大変な目に遭うという気がしたのだという。

そうして、目を閉じていると、それまで少年がしてきた事が走馬灯のように

頭に浮かび消えていった。

そして、それを何度も繰り返し見せられているうちに、それまで少年自身が

してきた、嘘をつく、という行為がとてもいけないことだと分かったという。

すると、またしても何かが彼を持ち上げてその穴から飛び出した。

そして、気がつくと、彼は木にもたれかかっており、通りかかった

農家の男性に助けられたのだという。

その際、ここで見たことは絶対に他言してはいけない・・・。

もしも、他言すれば、お前をこのままにしておけなくなる・・・。

そんな声が聞こえたらしい。

だから、それが怖くて少年は何も喋ろうとはしなかったのだという。

そして、少年に見たモノをかくように言った祖父が、その絵を見たとき、

ああ・・・これは天狗様だ!

天狗様なら、子供にめったな事はしないぞ!

だから、安心しろ!

そう元気付けられたという。

その後、少年がクラスに戻ってきてから、すっかり虚言癖が消えており、

皆、驚いたらしいが、ある日を境にして、少年は学校に来なくなった。

先生の話では父親の京菜転勤で、よその土地に行ったという事だったが、少年の

家は代々農家であり、それを聞いた皆は、誰もが不可思議に感じたという。

天狗に連れ去られたのか?

それとも、天狗から逃げる為に他の土地へ行ったのか?

それは誰にも分からないが、そのクラスの生徒達はその時、確かに天狗の

存在というものを身近に感じていたという。

  


Posted by 細田塗料株式会社 at 15:22Comments(23)

2018年01月11日

立ち往生・・・。

サインディスプレイ部  営業のKです。

皆様、お疲れ様です。

現在、金沢市はかなりの猛吹雪です。

昼間でもこんな感じでした。



明日の昼間までに更に40センチほど積もるそうです。

というか、こんな雪は久しぶりですかね。

雪かきしても、すぐ積もります(笑)

で、疲れ果てて帰宅すると、玄関の前に大きな

雪だるまが鎮座しておりました(涙)

勿論、うちの大監督の作品です。

というか、そんなもの作る暇があったら、少しは雪かき

しといて欲しいものです。

あっ、それと会社を辞めたいというコメントに皆さんが

真剣にアドバイスされているのが、とても嬉しかったです。

私の経験からすると、結局、決めるのは自己責任です。

そして、辞めるという事も簡単に出来てしまいます。

私は過去に会社を辞めて、結局は後悔してしまった人間です。

だから、せめて、あと一週間、我慢できるなら1ヶ月

その場に身を置いて、それでも気持ちが変わらなければ、

というアドバイスしか出来ません。

無理に我慢すれば、ストレスも溜まるでしょうが、

もしかしたら、次の職場ではもっとストレスが溜まる事が

あるかもしれません。

そうなった時でも、自分の決断は間違っていなかったと

言い切れるだけの確信を持った上での決断が

良いのでは、と勝手に考えております。

ということで、今夜もいってみましょう。

怖くない話。

こんな雪の日には今でも思い出してしまう話です。

それでは、どうぞ~!




これは俺の体験した話しである。

その時、俺は今、勤めている会社ではなく、コンピュータ関係の

会社で働いていた。

季節は1月の中頃だったと思う。

その時、俺は数年前からコツコツと営業をかけていた能登地方の学校

の入札に向かっていた。

機器の構成から予算採りまで、しっかりとこなし、いよいよ入札という事で

朝から気合が入っていた。

そして、朝目覚めると、とてつもない大雪になっていた。

寝る前の天気予報である程度は予測してかなり早めの時間に起きたのだが、

予想を覆すほどの大雪に呆然としたのを覚えている。

それでも、入札が延期される訳も無く、俺は午前6時頃には家を出る。

市内は夜明け前から除雪車が出ていたようで、特に走り難いことも無く、

渋滞にも巻き込まれずに済んだ。

しかし、当時の能登海浜道路(現在は、のと里山海道)に入ると状況は

一変する。

まるで、氷の鏡の上を走っているような状態。

それでいて、少しでも轍を逸れると、凄まじく車体が振られてしまう。

俺は細心の注意を払いながら運転した。

しかし、不安はあった。

柳田というインターを過ぎると、道は上りになる。

それに対面通行になってしまい、かなり危険だと感じた。

だから、その時、俺は迷っていた。

このまま、海浜道路を走り続けるか、それとも国道を使って安全に行くか?

しかし、国道もかなりの渋滞が容易に想像出来た。

もしも渋滞にはまってしまったら、入札の時間には間に合わない。

俺は、そのまま海浜道路を走る事に決めた。

しかし、それが間違いの素だった。

やはり柳田インターを過ぎると、路肩に立ち往生している車が続出していた。

俺の車も、当時は主流だったスパイクタイヤを装着していたが、きっと路肩に

止まっている車も皆、スパイクタイヤを装着している筈だ。

だとしたら、停止したら、もう身動きが取れなくなるということであり、

何とか止まらないで走り続けるしかなかった。

しかし、そんなに思い通りになる訳も無く、前方を走っていたトラックが

のぼり坂で失速。

それに合わせて、そのトラックの後ろにいた10台以上が徐々にスピードが

落ちていき、ついには全車が停止してしまう。

アクセルを踏んでもタイヤは空転し、バックも出来なかった。

ハンドルを切ったりしたが、まるで空に浮いているかのように全く手応えが無い。

10台以上の車のドライバーが車から出て、皆で協力して安全確保の為に

車を路肩に寄せた。

生まれてから、これだけ滑る路面というのも初めてだった。

とにかく、人が立っているのも侭ならない状態。

途中、パトカーがやってきたが、結局止まらずに、そのまま行ってしまった。

止まれば動けなくなると分かっていて止まってくれるはずもなかった。

それでも、10数台の車のうち、数台はその時、話題になっていた非金属チェーン

を持っていたらしく、それを装着すると難なくその場から立ち去っていった。

結局、その場に残されたのは俺の車を含めて3台だけになってしまう。

その時、俺は人数がいる間に車の向きを変えなかった事を後悔する。

車の向きさえ、下り方向に向いていれば、最悪でも坂道を下る事は

出来た筈だった。

残された3人で車を動かそうとするが、その当時の車は重いのか、びくともしない。

俺たち3人は途方に暮れてしまう。

車のガソリンは満タンにしてきたからガス欠の心配は無かったので、

とりあえずエンジンをかけたままで車に戻り、必死に脱出方法を

考えた。

しかし、滑って前にも後ろにも行けない以上、それは無理というものだった。

その時、時計を見ると、既に入札が始まっている時刻だった。

その当時は携帯電話など無かった時代だったので、会社に助けを頼むことも


出来ず、それよりも数千万という金額の入札に参加出来なかった事が

恐ろしかった。

もしかしたら、クビかも・・・・。

そんな不安で頭が一杯になる。

それでも、その時はまだ余裕があったのかもしれない。

そのうち、俺達は命の心配をするようになる。

何も出来ないまま時間だけが経過していき、気がつくと辺りはすっかり暗く

なりかけていた。

その間、何度か車から降りて周りを見た。

もしも、他の2台が知らない間にしなくなってしまっていたら・・・。

そんな孤独と絶望には耐えられそうもなかったから・・・・。

そして、辺りは完全に真っ暗になる。

そうなると、もう横を通り過ぎる車もいなくなり、完全な闇と静寂の中で

より一層の孤独感を感じていた。

そして、それうちに天候は完全な吹雪になってしまう。

お腹もかなり空いていたし、喉もカラカラだった。

そして、沢山残っていたガソリンもヒーターを全開にしているせいか、異様に

減りが早かった。

もしかしたら、朝までガソリンが持たないのでは・・・。

そんな事を考えてしまうと不安が一気に襲ってくる。

その時だった。

誰かが窓を叩いた。

ハッとして窓の方を見ると、そこには男性が何か話しかけている。

俺は慌てて窓を開けた。

すると、どうやらここから助け出してやる、と言っているらしかった。

俺は、どうもすみません、と言いながら車から降りた。

どうやら他の2台の車にも別の男性が、話をしているようだった。

そして、俺達が滑って歩く事も侭ならない状態であるにも拘わらず、その男性

3人は、いとも簡単に車の向きを180度回転させてくれた。

俺たち3人も当然手伝ったが滑って踏ん張りが効かず、ただ手を添えている

というのが実情だった。

そして、3台の車が下り坂方向に車の向きを変え終わると、俺達は手を叩いて

歓喜した。

命が助かったという心からの喜びを感じていた。

そして、あっと思い、その男性達にお礼を言おうと思ったのだが、彼らの姿は

何処にもいなかった。

こんな山の中で、車で来た様子もなく、何処からか現れて、あっという間に

何処かへ消えてしまった。

俺たちが彼らから目を離していたのはほんの5秒程度・・・。

そんな短時間の間に、完全に姿を消す事など出来る筈も無かった。

それから、3台で仲良く坂道を下りて、一番近くのインターから国道に降りた。

かなり夜も更けていたが、何とか営業している喫茶店を見つけて、3人で

食事をとった。

その時に、誰からという訳ではなく、きっとあの男の人達は、困っている俺たちを

助ける為に出てきてくれた人外の者達ではないか、という結論に達した。

結局、その日はそのまま家に帰りついたのは、午前2時をまわっていた。

そして、件の入札だが、結局、悪天候の為、延期ということになり、後日、

俺は無事に入札に参加し、落札する事が出来た。

その後も、その時の2人とはたまに飲みにいく関係が続いているが、やはり

話題になるのはあの時助けてくれたモノ達の話だ。
  


Posted by 細田塗料株式会社 at 20:57Comments(34)

2018年01月10日

公園

サインディスプレイ部  営業のKです。

皆様、お疲れ様です。

今日も新年の挨拶回りで色々と走り回って

おりました。

こちら金沢は雪が降っております。

明日の朝までにどれくらい積もるのか?

そういえば、昔は金沢も、雪が降ると学校が休みに

なったりするくらいの豪雪地帯でした。

雪が降ると、歩道は完全に無くなってしまい、

歩行者は全て車道を歩いてましたね。

屋根雪を下ろしてから、下に溜まった雪の中へ

ダイブするのが子供の頃の楽しみでした。

家の前の道路に雪が1メートル以上積もり、

そこに出入りする為に、家の前に雪の

階段を造ったり・・・・。

まあ、最近は雪も少なくなって楽になりましたが、

そういう時代の頃が懐かしく感じる事も有ります。

そういう話をうちの娘にすると、凄く羨ましいみたいです。

理由は学校が休みになるから(涙)

家の前の雪かきもろくにした事が無い奴が

ホント・・・・よく言います(笑)

それでは、遅くなりましたが今夜も怖くない話。

いってみましょう。

それでは、どうぞ~!



これは知人が体験した話である。

彼女は法律事務所に勤めているのだが、仕事が終わり、帰宅してから

ジョギングするのが日課になっていた。

ジョギングといっても、近所を走る程度であり、走っていると顔見知りにも

会ったりして少しも怖くないのだという。

そんな彼女が体験した話を書きたいと思う。

その日は仕事で少しの残業があり、いつもより帰宅するのが遅くなった。

とはいえ、独身の彼女にとって、時間は有り余っているらしく、その日も

少し遅めだがジョギングをする事にした。

いつものコースをいつものペースで走る。

そして、ジョギングを終えてからのシャワーとビールが彼女の楽しみ

になっていた。

近所を走るとはいえ、走る距離はそれなりで、時間にすると40分~1時間

程かけて走るというのだから、俺には到底出来ない。

そして、ジョギングコースの後半には、公園があるそうで、彼女はいつも

その公園に寄って時間をつぶす。

なんでも、誰もいない公園というのが、彼女にはツボにはまるらしく、

1人でブランコに乗ったり滑り台から滑り降りたりしていると、

まるで子供の頃に戻ったようで、とても楽しいそうだ。

だから、その日もいつもの公園に彼女は立ち寄った。

たまにアベックが居たりして、のんびり出来ない時もあるらしいが、その時は

いつも通り誰もおらず、彼女はひとまずベンチに座ってタオルで汗を拭き、

いつも持ち歩いているペットボトルで喉をうるわした。

そして、いざ、いつもの様にブランコでも乗ろうかと思ってベンチから立ち上がった時、

ちょうど正面にあるベンチに誰かが座っているのが見えた。

女性だった・・・。

彼女は、きっと自分と同じようにジョギングかウオーキングのついでに寄った

のだろうと思い、軽く会釈した。

しかし、見ていなかったのか、相手の女性は何の反応も無かった。

彼女は、他に人がいるのなら、今日はブランコに乗るのは諦めよう、と思い、

そのまま横を向いて公園から出ようとした。

その時、急に耳鳴りがした。

それまでに体験した事の無いほどの強い耳鳴りだった。

そして、その瞬間、彼女の体は全く動かなくなってしまう。

え?・・・・・どうして?

彼女は焦って体に力を込めるのだが、まるで自分の体ではない感覚で全く

力が入らない。

そして、彼女はしばらくそんな状態でもがき続けていた。

しかし、どうしても体が動かない彼女は、仕方なく、先ほど向かいの

ベンチに座っていた女性に助けを求める事にした。

あの・・・・すみません。

実は・・・・

そこまで言って彼女は言葉を発するのを止めた。

彼女はその時、ハッと思い出した。

先ほど向かいのベンチに座っていた女性は、ジョギングなどしていたのではない。

何故なら、彼女が着ていた服は、どうみても喪服にしか見えなかったから。

だとしたら、どうしても服を着た女の人がこんな夜更けに1人で公園のベンチに

座っているのだろう・・・・。

そんなモノがいるとしたら・・・・。

だとしたら、今私が動けないのは金縛りなの?・・・・・。

そして、今彼女の視界に入っているもの全てがまるで死んでいるかのような

世界になっていた。

家々の明かりは完全に消えて真っ暗であり、通りを走る車も1台もいなかった。

唯一、点いているのは古い自動販売機の灯かりがぼんやりと灯っているだけ。

そう考えた時、彼女は一気に恐怖に支配された。

恐ろしくて目を閉じたかったが、そんな事をして、目を開けたとき、

あの女の顔が目の前にあったら・・・・。

そんなモノを見てしまったら、きっとショック死してしまうような気がした。

だから、彼女は目をキョロキョロさせて出来るだけ情報を集めようとした。

しかし、それよりも早く彼女の耳に、ある音が聞こえてきた。

ジャリ・・・ジャリ・・・・。

それは何かが公園のアスファルト部分を歩いてくる音に聞こえた。

間違いない・・・あの女だ・・・。

彼女の恐怖心は更に高まる。

彼女は心の中で必死に、

来ないで・・・来ないで・・・・お願いだから!

と祈り続けたが、そのアスファルトを擦るような足音はどんどん近づいて来る。

彼女は必死に、知っている限りのお経らしきものを唱えてみる事にした。

しかし、知っているのは冒頭の部分だけで、彼女はその冒頭部分を繰り返す

しかなかった。

と、気がつくと、先ほど聞こえていた足音が聞こえなくなっている。

彼女は一瞬、ホッとしたが、すぐに体の金縛りが解けていないことに気付く。

すると、その時、彼女の真横から声が聞こえた。

その声は、彼女の真横に立ち耳元で話している声に聞こえた。

彼女は先ほどの女が自分のすぐ真横に立って顔を近づけている様子を

想像してしまい、恐怖で歯がカチカチと音を立てて震えた。

誰かいるの?

待ってる人いるの?

その声は確かにそう言った。

彼女は必死に目を閉じて、顔を上下に大きく振った。

待っている人など彼女のマンションにはいなかったが、もしも居ないと

言ってしまったら、このまま何処かへ連れて行かれてしまう・・・。

そんな気がしたという。

彼女は、それから顔を立てに振り続けながら、

ごめんなさい・・・ごめんなさい・・・・

と言い続けた。

すると、フッと体から力が抜けてそのまま公園のアスファルトの上に倒れこんだ。

体が動くようになっていた。

家々の灯かりも、通りの車もいつも通りに戻っていた。

彼女は、そのまま一気に立ち上がって公園を一気に飛び出すと、そのまま

止まらずに自宅マンションまで帰った。

その日の夜はそのまま恐怖で明かりを点けたまま一睡も出来なかった。

しかし、運良く、その後に怪異は発生していない。

そして、彼女のジョギングは夜ではなく、朝走る事に変えて、更にコースまで

変えてしまったということだ。
  


Posted by 細田塗料株式会社 at 21:20Comments(30)

2018年01月09日

着信履歴

サインディスプレイ部  営業のKです。

皆様、お疲れ様です。

いつも暖かいコメントありがとうございます。

凄く励みになっております。

今日は、うちの大監督は高校の始業式。

そして、5科目試験の日でした。

試験が終了した後で、全神経と全体力、そして

全知力を使い果たしたそうで、そのまま保健室で

寝ていたそうです。

まあ、単に眠たかっただけ・・・だと思いますが(笑)

で、試験の結果は3月待つにならないと分からない

という訳の分からない事を言い出し、とりあえず

コミケに行かせて~と妻に駄々をこねておりました(笑)

ちなみに、コミケに行くとしたら、交通費と小遣い3千円

だけで良いそうです(笑)

こんな娘でも、演劇の舞台に立つと、見違えるくらいの

大人の女性を演じてるんですから世の中、分からなくなります(笑)

それでは、今夜もいきます。

怖くない話。

それでは、どうぞ~!



これはずっと以前、俺の友人が体験した話である。

その頃、仲間内で流行っていた事。

それは異界に繋がる電話番号に電話をかけるという事。

確かに、その頃は巷で色々な噂があった。

霊界に通じる電話番号・・・・。

地獄に通じる電話番号・・・。

幽霊と話せる電話番号・・・・。

など、様々だったが、どれもガセネタばかりで、良くて話中、最悪の場合は

見知らぬ人が電話に出て、冷たく切られたり、怒られたり・・・。

だから、俺達の間でも、そんなモノは都市伝説に過ぎないという意識が

高まっていく。

しかし、そんな中でも、一人の友人は頑として、それは都市伝説ではない。

絶対に存在するんだ!

と強く主張していた。

しかし、それまでの結果が散々だったから、俺達の興味は既に他の

ものに移ってしまう。

それでも、彼だけは、どうしても俺たち仲間をアッと驚かせたいという気持ちで、

毎日毎日、色んな人に聞いたり、自分で調べたりしながら、沢山の番号に

電話をかけていたそうだ。

そして、ある電話番号に辿りついた。

その時、俺達も彼に呼ばれ、その番号に電話をかけさせられた。

その番号はどこにでもある普通の番号であり、特に変わった番号ではなかった。

そして、その番号に電話をかけたとき、確かに不思議な感じはした。

コール音5回くらいで相手が出る。

しかし、相手は何も話さず、ただ微かな息遣いが聞こえるだけ・・・。

ただ、確かにまるで海の底へ電話したかのように、何とも言えない圧迫感と

妙なエコーがかかっていた。

俺たちはしばらくはその電話番号に代わる代わる電話をかけ、色々と試していたが、

相手が何も喋らない事に加え、完全に俺たちの興味はその時、既に別の怪奇現象に

移っていた為に、今1つ盛り上がらなかった。

それでも、少し寂しそうな彼の顔を見て、全員で、

良くやったな!とか言って、褒めちぎっていたのは覚えている。

しかし、彼はそれからも何度もその番号に1人で電話をかけていたらしい。

相手の声を聞く為に・・・・。

そして、ある日、彼は自分の部屋にいると、母親が1階から呼ぶ声が聞こえた。

どうやら、電話がかかってきたらしい。

彼が、リビングに降りると、父親と母親、そして妹がテレビを見ていたらしい。

そこで、彼は母親に、

誰から?

と聞くと、

ううん。知らない人。

女の人だったよ。

○○さんはいますか?って。

彼は、思い当たる人などいなかったが、それでも女性と聞いて電話に出た。

もしもし・・・・○○ですけど、どちら様でしょうか?

.すると、電話の向こうからは低い女の声で、

電話かけてくれましたね・・・。

ありがとう・・・・。

そう言われたが、彼には思い当たる節が無かったので、再度聞いた。

もしもし、どちら様ですか?

何処からかけられてますか?

と言うと、電話の向こうからは、

うしろ・・・

とだけ言われた。

彼は怪訝そうに、

え・・・うしろって?

すると、今度は受話器ではなく耳元から、

う・・し・・ろ

と聞こえた。

それと同時に、リビングに悲鳴が鳴り響く。

それは、妹と母親の絶叫だった。

彼は慌てて後ろを振り返ると、そこには真冬だというのに、白いドレスのような

ものを着た女が立って彼の顔を覗いていた。

その女は長い髪の間から彼の顔を覗き込みながら、ニターッと笑った。

そして、リビングの電気が消えた。

今度は妹と母親の悲鳴に混じって、父親の、うおっという声も聞こえた。

彼は恐怖のあまり、全く動けなかったが、10秒ほどで電気が点き、その時には

もう女の姿はなかった。

その時、彼だけでなく、家族全員がその女の姿を目撃してしまった。

彼は震える手で、着信履歴を確認すると、紛れもなく、彼が見つけてきた

あの番号からの電話だった。

それから、彼はもう二度と知らない番号に電話をかける事は無くなった。
  


Posted by 細田塗料株式会社 at 21:14Comments(18)

2018年01月08日

ラジオ

サインディスプレイ部  営業のKです。

皆様、お疲れ様です。

お休みも今日で終わり・・・・。

明日からは怒涛の新年会ラッシュです。

皆様もご自愛くださいませ!

明日から学校が始まるうちの大監督は、

あいかわらず呑気に、コンパスとかいう

ゲームをやっております(笑)

まあ、試験の結果が楽しみです(笑)

ということで、今日はいつもより早めですが、

怖くない話、いってみましょう!

今日の話はいつもより怖いかも・・・。

まあ、大丈夫です(笑)

それでは、怖くない話、

どうぞ~!




これは俺の友人が体験した話である。

その日、彼は加賀地方にある廃屋に向かっていた。

廃墟マニアである彼は、休みになるといそいそと下調べしてあった廃墟に

出掛けるという趣味を楽しんでいた。

俺には理解出来ないが、朽ち果てた建物の中に踏み入って探索していると、

廃墟になる前はどんな生活が其処で営まれていたのか、という事に

思いを馳せると、とてもノスタルジックな気分になるのだという。

だから、いつもはそういう同じ趣味を持つ仲間達と廃墟を巡る。

しかし、その時彼が目的地として選んだ場所はさすがに問題があった。

そこは、噂では数十年前にそこで惨殺事件があり、それ以後は

完全に封鎖された建物。

もともとは民家だったらしいが、それでもその建物はかなり大きく

異様な雰囲気を漂わせていた。

しかも、封鎖された後も、その場所からは、叫び声や泣き声、そして

笑い声など様々な声が漏れ聞こえてくるという話だった。

だから、さすがの廃墟マニアの彼の友人も、その時ばかりは彼の誘いを

断った。

普通なら、そこでその計画は終わるのだろうが、彼は普通ではなかった。

元々、霊の存在などは信じていなかった彼は、逆にそんな変な噂の

正体を突き止めてやる、と俄然、ヤル気を出して1人でその廃屋に

向かっていた。

現地に着くと、その廃屋は他の民家からかなり離れた場所にポツンと

建っていた。

封鎖されてから数十年たっているのだから、さすがに傷みも激しく、至る所が

錆びたり、朽ちかけている。

そんな建物を見たら、俺なら間違いなく何もせずに引き返すのだが、彼はやはり

違った。

朽ちかけた様子を、良い雰囲気と捉え、更に、何処かが壊れて建物に侵入

しやすいのではないか、と考えたらしい。

その建物は、当時としてはかなりモダンな建築物だったらしく、少し洋館的な

要素もあり、彼は好奇心がどんどんと膨らんでいくのを感じていた。

そして、他の民家から離れた場所に立っているという立地条件も彼を大胆に

させた。

彼はいつも廃墟探索の時には持ち歩いている工具を使って、大きな鉄製のドア

にかけられた鎖を切っていく。

どうして、ここまで頑丈にしなくてはいけないのか?と思うほど、その鎖は

ありえ無い程の太い鎖で何重にも玄関に巻き付いていた。

本来なら器物損壊になるらしく、玄関の鎖を切ったりはしないらしいのだが、

その時の彼の好奇心はもう押さえが効かない程に増幅していた。

だから、どうせ、これから住居侵入をしてしまうんだから・・・と言い聞かせながら

その太い鎖を切っていく。

鎖が全て除去するのは、約20分位かかった。

錆びており脆い筈の鎖も、何故か彼の侵入を拒むように、なかなか切れては

くれなかったらしい。

かなり疲れたらしいが、気を取り直して一気に玄関のドアを開けた。

そこは完全な真っ暗闇だった。

窓も何もかもが完全に閉ざされ封鎖されていたのだから、当たり前の事

なのだが、何か吸い込まれるような嫌な感じがした。

そして、外から見た限り、この家に2階というものは存在しない。

その代わり、どうやら1階の広さはかなりのものだと感じた。

彼は持参した大型の強力ライトを点けた。

暗闇の中にライトが照らした部分だけがはっきりと浮かび上がる。

家の造りは変わった感じで玄関から長い廊下がまっすぐに伸びており、

その両端に部屋があるといった感じだった。

彼は土足のまま玄関の土間から廊下へ上がる際に、とりあえず、

失礼します・・・。

と言った。

別に誰もいないのはわかっているのだが、ついいつもの癖でそう言ってしまう。

廊下はとてつもない量のホコリが積み重なり完全に真っ白になっている。

彼はライトの灯かりを頼りに、ゆっくりと歩を進める。

最初に一番手前の右側の部屋のドアを開けた。

ライトで照らすと、ホコリこそ積もっているものの、部屋の中には

机や椅子などが、そのまま置かれており、掃除さえすればすぐにでも生活

出来そうな感じに見えた。

そうして部屋の中を色々と探索していると、ありえない事に彼は気付いた。

その部屋にはホコリがつもり真っ白になっているのだが、明らかにホコリの上に

誰かの足跡がついていた。

それも、靴の足跡ではなく、明らかに裸足の足跡が・・・。

これはどういう事だ?

彼は考え込んだ。

すると、その時、廊下の方から何かを引き摺る様な音が聞こえてきた。

ズルッ・・・ズルッ・・・・。

それは明らかにかなり重たい物を引きずりながら廊下を進む音に聞こえた。

さすがの彼も思わず息を殺し、ライトを消して、全神経を耳に集中した。

しかし、それ以後、音は全く聞こえてこない。

彼は再びライトを点けると、その部屋から廊下へと顔を出して様子を窺う。

しかし、そこには何も、そして誰もいなかった。

彼は、聞き間違いだと確信し、そのまま廊下へ出た。

その時、ある事に気付いた。

確か、玄関のドアは開けっぱなしにしていた筈なのだが、何故か閉まっている。

しかし、霊など信じない彼は、特に気にも留めず、それよりも、誰か

他に侵入者が居た時の自己防衛の為に、持ち物からかなり強力なスタンガンを

取り出して不慮の事態に備えた。

人間ならば、スタンガンがあれば、大丈夫だから・・・。

彼はいつもそう言って、護身用にスタンガンを持ち歩く。

その時、彼は勘違いをしていた。

きっと、彼以外の廃墟マニアか、もしくは浮浪者がこの家に住みついたり

探索に来たりしているのだろう、と。

確かに人間相手なら無敵かもしれないが・・・。

そして、再び、ライトで廊下の奥を照らす。

すると、前方に何やら地下に下りる階段らしきものが見えた。

普通なら、絶対にそんな地下には降りないだろう。

しかし、彼は地下へ続く階段が見つかった時、もう他の部屋の事など

どうでもよくなっていた。

彼はそそくさと廊下を進み、階段に近づく。

その時、彼が歩く廊下のホコリの上には誰かの裸足の足跡がはっきりと残っていた。

しかし、そんな事は彼にはもうどうでもよかったらしい。

とにかく、速く地下に降りて、そこに何が在るのかを確認したかった。

彼はライトの灯かりで足元を照らしながら、ゆっくりと階段を下りていく。

階段は踏みしめる度に、ギシーッと嫌な音を立てた。

そして、階段にも廊下と同じように裸足の足跡がはっきりと残されていた。

彼は片手にライト、片手にスタンガンを持ったまま、ようやく無事に地下に

辿りついた。

そこは、とても広い空間になっていた。

家の地下だとはいっても、土が剥きだしになっており、単に家の床下に

降りられるようになっているだけ、という感じがした。

ただ、それにしては、頭上空間はかなり高く取られており窮屈な感じはしない。

こういう変わった隠し部屋みたいなのがあると、テンションあがるな~

彼はそんな事を思いながらライトで辺りをぐるっと照らした。

すると、地下の一番奥に小さな扉があった。

木製のドアがついた部屋になっているようで、彼の好奇心はより一層

掻き立てられた。

そして、その部屋のドアにも玄関と同じように鎖が何重にもかけられていた。

彼は玄関と同じ要領で手早く鎖を切り、そして勢い良くドアを開けた。

そこには木製の机が置かれていた。

そして、その机の上には、古い型のラジオが置かれており、そこから

何か聞こえていた。

彼はそのラジオを取り、ボリュームを上げた。

すると、聞いた事も無い、まるで昭和初期の歌のような声が

聞こえてきた。

なんだ・・・この放送?

それにいつからこのラジオは鳴ってるんだ?

そう思い、彼はラジオの裏面を見た。

彼は一気に恐怖に襲われた。

そのラジオには電源も繋がっていなければ、電池も抜かれていた。

なのに・・・ラジオはずっと鳴り続けている。

これって・・・・・。

そう思った時、突然、階段の方から音がした。

彼は思わず、振り向くと、1階の床から、階段を覗き込む様に無数の顔が

見えた。

彼は反射的に部屋のドアを閉めた。

そして、鍵をロックする。

なんだ・・・何が起こってるんだ?

彼はそう思い、ドアについている小窓から外を見た。

そこには、窓に張りつく様に、女の顔があった。

彼は思わず悲鳴を上げる。

すると、突然、ドンドンと部屋のドアを叩く音が聞こえてくる。

それと同時に、ウオーン・・・ウオーン・・・・

という得体の知れない声まで聞こえた。

彼は片手に持っていたスタンガンのスイッチを入れた。

しかし、何故かまったく反応しなかった。

唯一の武器であるスタンガンが反応しなかった時点で、彼はもう気が狂いそうに

なっていた。

必死に、

誰か・・・助けてくれ~

と叫び続ける。

ドアを叩く音はドンドンと大きくなっていく。

と、突然、ドンドンという音も、得体の知れない声もピタッと止まった。

彼は、泣き叫ぶのを止め、顔を上げた。

すると、その瞬間、部屋のドアがスーッとゆっくり開いた。

そして、そこには3人の女が立っていた。

とても恐ろしい姿だったのは何となく覚えているという。

しかし、その瞬間、彼は意識を失った。

そして、気がついた時には、目の前に警官の姿が在った。

見回りに来て、家の前で倒れている彼を見つけ、慌てて助け起こして

くれたのだという。

それから、彼は警察官から色々と聞かれたが、何とかうまく誤魔化して

その場は無事に帰ることが出来た。

そして、その後、俺と会う機会があり、その事を話してくれた。

その時の彼は、かなりやつれた様子で心配になるほどだった。

でも、無事で良かったな!

そう言う俺に彼は首を横に振った。

俺はあの時、どうして外にいたんだろう・・・。

自力では無いのは間違いない。

だとしたら・・・・。

だから、きっと、まだ終わってないんだ・・・。

何一つ。

だって、今も何時だって、俺には聞こえてるんだ。

あの地下で見つけたラジオから流れていた曲が・・・・。

だから、まだ許されてはいない・・・。

なぁ、どうしたら許してくれるのかな?

そう聞かれ、俺は何も言えなかった。

その後、彼はすぐに仕事の都合で転勤になった。

そして、それから何度連絡を取ろうとしても彼の消息は不明のままだ。

彼の無事を祈るのみである。
  


Posted by 細田塗料株式会社 at 17:00Comments(25)

2018年01月07日

予定表

サインディスプレイ部  営業のKです。

皆様、お疲れ様です。

会社のスマホがiphone6からiphone7に

変わりました。

そこで、以前からスマホの調子が悪く、買い替えを

おねだりしていた娘に、6の方をあげました。

本当は、返さなくてはいけないそうなんですが、

事情を話して社長の美人奥様からOKを

頂いたものなのですが・・・。

結局、スマホの機種変更には行かず、そのまま

WIFI専用のネットゲーム機として利用している

うちの大監督(涙)

お陰でネットゲームがスイスイ動くと感動して

おりました。

休み明けの試験で平均90点は大丈夫なのか?

大監督?

ということで、今夜もいってみましょう!

怖くない話。

それでは、どうぞ~!






これは仕事関係の飲み会でお客さんから聞いた話である。

その会社は、電気工事関係の会社であり、主に新築や改築するビルなどで

新しく電線を引き込んだり、ブレーカー、コンセントなどを設置する

事が主な業務になっている。

しかし、電気工事というものはかなり危険な仕事らしく、更に真冬でも

外での作業が多く発生する。

なかなか大変な仕事である。

そして、その会社では、毎朝の朝礼は欠かさない。

仕事の進捗状況で帰社時間はバラバラになるため、毎朝の連絡事項の伝達の

為にも朝礼は必須なのだという。

そして、もうひとつ、欠かせないのが今週の予定と今日の行き先を書く為の

掲示板。

これも、全体の動きを把握し、適材適所で動かす為には重要なものらしく、

掲示板に書き込まないと何らかのペナルティがあるらしい。

そして、その掲示板は社員が増えていっても、新しくする事も無く、

当初のままで利用していたという。

つまり社長以下、過去にその会社に在籍していた社員の名前がそのまま

書き込まれたままで・・・・。

まあ、それだけ大きな掲示板ということなのかもしれないが・・・。

そんなある時、誰かが気付いた。

それは、いつもは書き込まれていない筈の掲示板の欄に、行き先が書かれていた

という事だった。

もう古い社員も少なくなった現状では、それもさして気にする者もおらず、

そのまま放置される。

しかし、その掲示板への書き込みはそれからも続けられた。

週刊予定表は週末に、その日の予定表は翌朝、しっかりと全て消してから

新たに書き入れる決まりになっているのだが、何故か気がつくと、その掲示板の

ある名前のところにその週の予定表とその日の行き先が書き込まれていた。

しかも、それはいつも同じ場所を書き入れていた。

そうなると、さすがに気持ち悪くなったらしいが、それでも仕事に追われ、

その掲示板はそのまま放置される。

そして、朝の全体朝礼に社長が参加した時、ふと掲示板を見た社長が急に

激怒した。

悪ふざけは止めろ!と。

その顔は怒りとともに、他の感情も混じっているような複雑な顔だったらしい。

そして、その後、社長が話した言葉に皆、愕然となった。

どうやら、掲示板に書かれた名前の社員は、10年以上前に、現場

での作業中に、そのまま地上に転落し亡くなった社員のものだった。

そして、そこに書かれていた行き先と予定の場所というのも、その社員が

転落死した場所の名前だったらしい。

社長は激怒し、掲示板に書いた犯人を探そうとしたらしいが社員の誰も

身に覚えは無く、そのまま犯人は見つからなかった。

それでも、どうしても気になった社長は、ある週の始まる月曜日の早朝、

1人で午前4時頃から会社に出て、犯人を突き止めようとした。

会社に着くと、まず、掲示板を確認した。

社長は、掲示板を全て消して、何も書き込んでいない状態で、そのまま

様子を見守った。

すると、不思議と今日に眠気が襲ってくる。

社長はついウトウトとしたらしいが、不意に誰かの気配を感じて、目を開け、

掲示板の方を見た。

すると、そこには、まだ薄暗い事務所の中で男が1人掲示板に向かって

立ち尽くしていた。

社長は、ついに犯人を見つけたと思い、

おい!お前誰だ?こっちを向け!

と大声を出した。

すると、男はゆっくりとこちらを向いた。

そこで社長は我が目を疑った・・・。

そこに立っていたのは、紛れもなく10年以上前に現場の事故で亡くなった

社員の顔だった。

その男は、社長を見ると、小さく会釈して、少し笑った。

すると、次の瞬間、その男の顔からは、まるで滝のように血が流れてきて、

見る見るうちに、その顔は真っ赤になった。

社長が覚えているのはそこまでらしい。

そして、朝、出勤してきたほかの社員に助け起こされた。

社長の顔には、血の付いた手形がベッタリとついていた。

そして、掲示板にはいつもの行き先がしっかりと書かれ、そしてその時には、

明日の夕方には帰社する、との内容が書かれていた。

恐れおののいた社長は、その日のうちに掲示板を撤去し、新しい掲示板を

設置した。

そこには、当然、過去に在籍した社員の名前は1つも書き込まれなかった。

翌日は、社員は皆、その男が帰ってくるのでは?

と恐怖のうちに仕事をこなしていたが、掲示板を変えたせいか、何も起こらず、

更に、掲示板に不審なものが書き込まれることもなくなったという。

今も、その社員は、死んだのも気付かず、働き続けているのかもしれない。
  


Posted by 細田塗料株式会社 at 20:10Comments(14)