2018年02月04日

ペンフレンド

サインディスプレイ部  営業のKです。

皆様、お疲れ様です。

こちら、金沢は朝からずっと雪が降っております。

現在もかなり強い風と共に、吹雪にも似た

雪が降り続いております。

あ~、明日もまた早起き・・・ですね(涙)

天気を眺めては、ふ~とため息を漏らしている

私と妻の横で、ずっとニヤニヤ嬉しそうにしているのが

我が家の大監督です。

なんでも、雪が積もると高校が休みになるらしいです。

雪降れダンス?を踊っては、妻に頭を叩かれてました(涙)

明日までの積雪が30センチ位でありますように!

ということで、今夜も怖くない話、いってみましょう。

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それでは、どうぞ~!






現代はまさにデジタル社会。

年賀状は、あけおめメールやLINEに移っていき、買い物も家に

いながらネットで注文している方も多いのではないだろうか。

そんな時代だからこそ、あえて直筆による手紙の交換を楽しむ方も

実際に存在している。

そして、俺の知り合いもそんな中の一人である。

いわゆる文通という奴だ。

別にコンピュータやスマホが苦手は訳ではないが、彼にとって直筆の

手紙のやり取りはどこかノスタルジックで懐かしい気持ちに浸れる

楽しい趣味になっていた。

決して字が上手いという訳ではなかったが、お互いが下手な字ながらも

一生懸命に手紙を書いてやり取りする事は、彼にとっても童心に戻れる

貴重な時間になっていた。

だから、いつも仕事から帰ると、先ず最初に郵便受けを確認する。

石川県に住む彼がその時、文通していたのは佐賀県の女性。

年齢は30代で独身だったが、とても丁寧で趣のある文章を書く

女性だったという。

それこそ何十回の手紙のやり取りをした頃だった。

相手の女性からの希望でお互いの写真を交換しよう、という事になった。

元々、容姿には自信が無かった彼だったが、どうせ嫌われるのなら、と思い

思い切って、それなりに、よく撮れている写真を送った。

そして、それから何故か相手の女性からの手紙が来なくなる。

彼は、やっぱり嫌われちゃったかな・・・・

と思い、それからしばらくして新しい文通相手を見つけた。

そして、新しい女性との文通をスタートさせた彼の元に、突然、写真を送った

相手から手紙が届いた。

そして、その手紙には、

あなたの事がとても気に入ってしまったので是非逢いたいという内容が書かれていた。

彼は喜び勇んでその女性に返信したという。

僕も是非お会いしたいです・・・と。

確かに、相手の女性から送られてきた写真には、とても美しくにっこりと笑った

女性が写っていた。

だから、独身の彼にとっては、もしかすると遠距離恋愛になるかも・・・という

期待もあったのかもしれない。

実際に会うとなれば、かなり彼は積極的になった。

そして、その女性からの要望もあり、大阪のとある公園で会おうという事になった。

その時、彼は、

どうして商業施設とか観光スポットでの待ち合わせではなく、聞いた事も無い

公園での待ち合わせを指定してきたのか、と不思議に思ったらしいが、

まあ、そんな事は大して気にならなかったのだろう。

待ち合わせ予定の休日まで彼は仕事も手につかない程ワクワクしていたが、

そんな事も在り、あっという間に約束の日曜日になった。

彼は早朝のサンダーバードに乗り、大阪駅へ向かった。

両手には沢山の金沢のお土産を持って・・・。

大阪駅に着くと、まだ時間にかなりの余裕があったので、彼は久しぶりの

大阪をしばらく散策した。

その際、すれ違う人達が何故か彼の顔を皆、不思議そうな顔で見ていた。

彼は顔に何か付いているのか、と怪訝に思ったが、そろそろ待ち合わせの時間

が近づいていたので急いで指定された公園に向かう事にした。

公園に着くと、休日の昼間だというのに人が全く居なかった。

それだけではない。

その公園に入った途端、彼は何か酷い寒気を感じたという。

それに晴れた昼間だというのに、その公園だけはまるで夕暮れのように

暗かった。

それでも、彼は、

これだけ人が居なければかえってお互いを見つけやすいだろう・・・

と思い、一番真ん中にあるペンチに腰掛けた。

約束の時間まではまだ20分ほどあったが、彼はそのままそのベンチで相手の

女性の到着を待つ事にした。

すると、突然、急激な眠気に襲われてしまい彼はウトウトしてしまう。

そして、どうやらそのままルカ意眠りに就いてしまった。

その中で、彼は夢を見た。

夢の中ではあの写真の女性が彼ににこやかに笑いかけながら手を握ってきた。

彼はドキドキしながらも、その手をしっかりと握り返した。

すると、次の瞬間、その女性が話しかけてきた。

どうして私以外の女と手紙の交換をしてるの?

その言葉に彼は思わず固まった。

確かに気まずいという思いも在ったが、それ以前に、どうして他の女性と

文通して要る事をこの女は知ってるんだ?

という気味の悪さが先にたった。

あの・・・それは・・・・

そういって弁解しようとする彼の声を遮るように、その女は、

どうして・・・どうして他の女とやり取りしてるの?

と、まるで機械の様に同じ言葉を繰り返す。

さすがに彼も気持ち悪くなってその女性の手を振りほどこうとしたが、

まるでとてつもない力で固定されたようにビクともしなかった。

そして、彼の手を握った相手の手はどんどんと力が増していき、彼は

自分の指がボキボキと折れていく音を聞いた。

経験した事の無い激痛と恐怖で彼は大声を上げた。

と、そこで彼は夢から覚めた。

体中に嫌な汗をかいていた。

そして、彼は時計を見た。

すでに待ち合わせの時間はとうに過ぎていた。

と、彼はすぐ横から何かの気配を感じた。

それはどうやら彼と同じベンチに座っている気がした。

もしかしたら、彼女が着ていたのか?

そう思った彼だったが、どうも横から伝わってくる気配は普通のもの

ではなかった。

そう、まるで彼の中の潜在意識がその危険さを警告していた。

彼は恐る恐る顔を横に向けた。

すると、そこには座っている座高だけで彼の1.5倍ほどはありそうな

大きな女が座っていた。

その顔は俯いたまま険しい表情をしており、体全体が黒い靄に包まれたように

はっきりしなかった。

この女は誰なんだ?

少なくとも写真の彼女ではない。

それなのに、他のベンチはどれも空いているのにどうして俺の横に?

そんな事を考えていると、突然隣に座った女が

どうして・・・どうして他の女と・・・。

とまるで地の底から沸きあがるような低く響く声で言った。

その途端、彼はまるで条件反射のように、そのベンチから飛びのき、そのまま

ダッシュして公園の外を目指した。

先ほど見た夢が予知夢だとしたら、きっとそれはご先祖様か守護霊が危険を

知らせてくれたに違いなかった。

だとしたら、あのままベンチに座っていたら・・・。

彼は想像もしたくなかった。

そして、そのまま公園の外に出た途端、周りの空気が一変した。

公園の中とは全く違い暖かく陽が差し込み、雑踏の音で溢れていた。

助かったのか・・・。

そして、トイレに入って鏡を見た際に、何故通行人に不思議な顔

をされていたのかが分かった。

彼自身の顔は、大きなクマが出来、まるで死人のように

蒼ざめており生気すら消え去っていた。

彼は一秒でも早くその場から離れたくて、そのまま駅に駆け込み、一番早い時間の

特急で金沢まで帰ってきた。

そして、知り合いのお寺に行き、御祓いをしてもらったそうなのだが、

そのお寺の住職にも驚かれてしまったという。

よく生きて戻れたものだと・・・。

それからも、その女からの手紙は届き続けたのだが、彼が引越しをしてからは

もうその手紙は来なくなった。

ちなみに、彼はそれ以来、文通は辞めてしまった。


  


Posted by 細田塗料株式会社 at 17:35Comments(22)