2018年02月10日

決して一人ぼっちではない。

サインディスプレイ部  営業のKです。

皆様、お疲れ様です。

今日も雪かき、頑張りました(笑)

ちなみに、明日は金沢市の提唱による、

『除雪協力デー』だそうです。

まあ、もう体力は残ってませんが(涙)

えちの大監督にでも頑張って貰うことにします(笑)

その大監督ですが、今月末の東京行きの為に

午後から北陸新幹線の切符を買いに金沢駅まで

行きました。

帰りは高速バスではなく、新幹線をご利用に

なられるようです(笑)

勿論、資金源はお年玉らしいです。

ちなみに、現在、金沢市内の道路は

酷い渋滞でバスをはじめ全ての車の通行が

侭ならない状態です。

大監督のお戻りは何時になる事やら・・・。

という事で、今夜もいきましょう。

怖くない話。

雪かきの疲れは溜まってきてるんですが

どうしても、この話は書き上げたくて(笑)

それでは、どうぞ~!




これは俺の趣味関係の友人に起こった話。

彼女は元々は東京の生まれだった。

彼女は、幼い頃からジャズが大好きで、今でも昼間は普通のOLとして

働き、そして夜はジャズプレイヤーとしてホテルや店でピアノを

弾いていた。

そして、ある理由が在って東京から金沢へと移り住んだ。

勿論、俺とは音楽のジャンルは違うのだが、俺もたまに頼まれジャズの真似事を

したりする関係で彼女とは仲良くさせて貰っている。

普通、ジャズをしていると、ロックなどをプレイしている人間を少し

上から目線で見てしまう人が多いのだが彼女の場合はそんな高飛車なところが

一切無く、どちらかといえば腰が低すぎるくらいの印象があったから、

色んなセッションに引っ張りだこになっていたのも納得出来る。

まあ、実は俺のブログに出てくるAさんも、元々はジャズプレイヤーよりも

更にプライドが高い筈のクラシックピアノ出身であり、ショパンやモーツァルト

などは譜面が無くても弾けるほどの腕前らしいのだが、何故かバンドでは

ハードロックしかやらない。

まあ、Aさんの場合、別の意味で高飛車で上から目線の性格かもしれないが。

話を戻そう・・・。

彼女は昼間の仕事と夜のセッションのせいで確かに忙しいのだが、それでも

35歳を超えて、いまだに独身であるのには理由があった。

ちなみに、Aさんがいまだに独身であるのは、間違いなくその性格に拠る

ものである事は確かなのだが・・・。

再び、話を戻そう・・・。

実は彼女が結婚出来ない理由というのは、一種の呪い・・・なのだという。

彼女には、元々、両親と2人の兄、そして祖父と祖母が居て、同じ家で一緒に

暮らしていた。

しかし、祖父と祖母が相次いで亡くなり、その後、父親と母親も立て続けに

急逝した。

しかも、その死因は全て自殺だったらしい。

彼女はかなり落ち込んでしまい、仕事にも行けない生活を送る様になった。

生きる希望も無くなり、何もかもがどうでも良いと感じていた。

そんな彼女を助けてくれたのは、彼女の2人の兄達だった。

彼女の生活を支える為に、身を粉にして働き、そして空いた時間は全て、妹である

彼女を元気付ける為に使ってくれた。

それでいて、気力を無くし働けなくなっている彼女に対し、愚痴を言った事も無ければ、

叱る事もなかった。

ただ、いつも優しい目で彼女に接し、

お前は大丈夫だから・・・。

俺達が付いてるから安心しろ・・・。

お前がずっとこのまま働けなくても笑うことが出来なくても、俺達が

側にいて支えてやるから・・・。

お前が生きていてくれるだけで俺達は嬉しいんだから・・・。

と常に優しい言葉をかけてくれた。

彼女はその言葉に励まされて次第に心が修復されていった。

そして、今度は私がしっかりとして、兄達を支えていける様にならないと・・・。

と自分に目標を決めて頑張った。

もう不幸は去ったかに思えていた。

しかし、また同じ悲劇が彼女を襲った。

それは運命の悪戯という言葉では、表現出来ない程のあまりにも酷い現実だった。

2人の兄達は、それぞれが別々の会社で働いていたのだが、全く同じ日に

1人は列車に飛び込み、もう1人は病院の屋上から飛び降りて、命を絶った。

勿論、自殺だった。

その日の朝も、彼女の元に、2人の兄達から、元気よく

おはよう!

という電話があったばかりだった。

しかし、結果的には、たった1日で彼女は2人の兄を失うと同時に天涯孤独の

身になった。

だから、彼女は今度こそ、生きた屍のようになり、いずれ自分も自殺して家族の居る

天国に行こうと心に決めていた。

しかし、ある日、弁護士から連絡がある。

それは、彼女に残された財産に関する連絡だった。

兄の友人だったその弁護士は、生前、彼から、万が一の場合、として、色々と

言付かっていたらしい。

そして、弁護士にあったとき、彼女は驚く。

目の前に置かれたのは、彼女の為に、蓄えられた貯金通帳だった。

それは、それぞれ、父や母、祖父や祖母、そして2人の兄が、彼女の名義で

一生懸命に貯めた貯金通帳であり、それを銀行印と共に渡された。

通帳の中を見ると、それぞれがかなりの金額の貯蓄をしてくれていたのが判った。

そして、弁護士からは、彼女に宛てた手紙も一緒に渡され、その際には弁護士

からも、

色々と話は聞いていますが、理不尽な事に負けないでくださいね。

と言われ、弁護士事務所を後にした。

そして、アパートに帰った彼女は、その手紙を読んで、一人で泣いた。

その手紙には、兄自身も含め、家族の皆がどれだけ彼女のことを愛し、

そして心配してくれていたのか、が書き綴られていた。

自分でも訳が分からないくらい止め処なく涙がこぼれ続けた。

そして、丸一日泣き明かした後、彼女の涙は止まった。

彼女はもう泣いていてはいけない、と覚悟を決めた。

今まで自分の事を心配しながら死んでいった家族の為にも、自分は笑って

生きていかなければ、と強く決意したから。

そして、彼女は身寄りのない東京を離れて、音楽大学時代の先輩の誘いで

金沢の会社に就職した。

まるで気取ったところがなく、いつも笑顔の彼女はすぐに職場でも人気者に

なれた。

環境を変える事で、趣味である音楽にも打ち込めるようになっていった。

そして、ある年、親戚が集まる機会があり、その場で彼女は想定外の話を聞いた。

それは、親戚の叔父さん同士が喋っているのが偶然耳に入ったものだった。

その言葉とは、

やっぱりあの呪いは本当だったんだな。

結局、○○○(彼女の名前)を除いて皆死んでしまった。

きっと、そのうち○○○も呪われてあっちの世界に連れて行かれるんだろうな・・・。

そんな言葉だった。

その言葉を聞いたとき、彼女は叔父達に、食ってかかった。

そして、聞いた話というのがあまりにも理不尽な話だった。

それは、遠い昔、彼女の先祖に当たる侍が、農民の女をを手打ちにしたという。

手打ちにした理由は分からないが、実際には手打ちにしたのはご先祖と一緒に歩いていた

別の侍だったらしい。

しかし、どうやら手打ちにされた農民の女が最後に目に入ったのはご先祖の姿

だったらしく、

それから毎晩のように夢に出てきて、侍に対し、

末代まで祟ってやる・・・。

と呪いの言葉を吐き続けた。

それから、その家系の長男の家は必ず死に絶えるのだという。

1つの例外もなく・・・。

そして、話の最後にはとってつけたように、

まあ、ただの偶然かもしれないんだから・・・。

と慰めの言葉を掛けられたが、彼女にはもうそんな言葉は心に入ってこなかった。

そして、色々な人や文書を確認すると、確かに叔父達が言っていたように、長男の

家は全て死に絶えていた。

そこで、彼女は自分の人生を諦めた。

そして、同時にその呪いをかけた相手に強い怒りを覚えた。

大切な家族をそんな呪いで殺されていた等と、納得出来る筈もなかった。

だから、彼女はこう決心した。

自分にはそんな呪いを相手にする力などある筈もない。

それならば、結婚も子供も全て諦めよう、と。

その代わり、呪いに拠って自分が殺されるときには絶対に笑って幸せな顔で

死んでいってやる・・・と。

それが彼女が結婚しない理由だった。

そして、それから1年も経過しないうちに彼女の元に怪異が起こり始める。

夢の中に見知らぬ女が現れては、呪いの言葉を口にした。

それからは、彼女は昼間起きている時でもその女の姿が見えるようになった。

ある時は車に轢かれそうになった時、またある時は工事現場で頭上から落下してきた

大きな鉄の塊にぶつかりそうになった時。

それはどれも寸でのところで助かったのだが、そんな時、必ず夢の中の女が

近くに立って、うすら笑っていた。

ああ・・・兄達もこんな風な恐怖の中で死んでいったんだ・・・・。

彼女はそう思い、いつもその女を睨みつけるのだが、その女は更におぞましい顔で

彼女を睨み返しては、スーッと消えていった。

そんな時、彼女から相談があった。

それは助けて欲しい、というものではなく、生きている最後に、仲のよい音楽仲間

を集めてジャンルを超えて一緒にライブをしたいから協力して欲しい、というものだった。

俺はそこで初めて彼女の置かれた境遇を知った。

それでも、

何とか出来るか、当たってみるよ!

という俺に対して、

いえ、皆さんに迷惑を掛けるともっと辛くなるので・・・。

と固辞されてしまった。

だが、俺は彼女には黙ってAさんに相談する事にした。

だが、1つだけ不安があった。

それは、Aさんはあまり彼女の事を好きではないように見えていたということ。

だから、俺は恐る恐るAさんに事情を話した。

すると、意外にも、

わかりました。何とかしてみます。

と即答で快諾された。

俺が不思議そうな顔をしていると、Aさんは何かを感じたのか、

別に私は彼女の事を嫌いなわけじゃないですからね。

ただ、彼女の生き方というか前向きな明るさに圧倒されてるだけですから。

そう言って、少し照れた顔をする。

少しは可愛い所も残ってるんだ・・・・。

と思っていると、

でも、今回、もしもうまく除霊出来たとしても、絶対に彼女には言わないでくださいね。

彼女に知られて、借りがある、なんて思われるのも嫌ですから・・・。

そう念押しされた。

そして、

まあ、別にどうでも良いですけど、今からさっさと片付けにいきますか・・・。

といつものダラダラした感じとは明らかに違った。

彼女が夜のジャズピアノ演奏のバイトに出ているのを確認してから彼女の

アパートに向かった。

アパートの前のドアの前まで来ると、俺は例によって離れた所で待つように言われた。

全く役に立たないから・・・という理由で。

そして、その際に、Aさんはこんな事も言っていた。

あ~、なるほどね。

あれじゃ、呪いの主もなかなか手を出せないのも納得出来ますね。

亡くなった家族が皆で、死んだ今も彼女を護っています。

それも、強い力で・・・。

彼女は1人で生きてきましたけど、実はずっと側で護られてたんですね。

私も負けていられませんね。

あのご家族の思いを無駄にする訳にはいきませんから・・・。

そして、部屋のドアの前に立ったAさんは、

おい・・・出てこいよ。

本当に呪うことしか出来ない癖に、いつまでも生きている人間の邪魔ばかり

してるんじゃないよ。

私はあんたみたいなのが一番嫌いだから・・・・。

一生懸命に生きてる者の邪魔をするな~!

でも、もう悔やんでも遅いからね。

あんたは、完全に、無に返すってもう決めてるんだから・・・。

そう言って、ドアに両手をつけた。

すると、部屋の中から強い光が漏れてきて、それはしばらくすると消えてなくなった。

はい。おしまい。

Kさん、帰りますよ。

そう言われ、俺はAさんを車で自宅マンションまで送った。

勿論、その途中、ケーキ屋によって大量のケーキを買わされたのは言うまでもない。

そして、帰りの車内で

念を押しておきますけど、今回の事は絶対に内緒ですからね?

と言われたので、

それは分かったけど、それじゃ誰がこのケーキ代負担するの?

と聞くと、聞こえないフリをしながら、待ちきれないAさんがシュークリームを

食べ出したので、俺はもうその話は止めた。

その後、彼女の身の回りには何も怪異は起こらなくなった。

それどころか、それからしばらくして、彼女は結婚の日取りが決まったという

報告をしてくれた。

何があっても、彼女を護るという男性からの求婚だったそうだ。

そして、勿論、Aさんには結婚の予定はまだ一切無い。

あの性格を直さない限り・・・。

  


Posted by 細田塗料株式会社 at 17:35Comments(21)