2018年02月13日

バス停・・・・・。

サインディスプレイ部  営業のKです。

皆様、お疲れ様です。

今日は降ったり止んだり

晴れたり曇ったりという

忙しい天候でした。

朝は福井県境までの道のりとして

渋滞しているであろうコースを避けて

かなり遠回りして行ったのですが、

結局、何処に行っても渋滞しておりました(涙)

更に田舎の道はブリザード状態で、雪の白さと

舞っている粉雪のお陰で、何処からどこまでが

道なのか、全く分からないまま走っておりました。

それでも、車のなかでユーミンの『ブリザード』を

大声で歌っておりましたが、何とかなるもんですね(笑)

※ちなみに映画『私をスキーに連れてって』は大好きな

映画です。

そういえば、AC/DCの『Shoot to Thrill』も唄ってましたが

映画『アイアンマン』は、それほど好きではありません(笑)

そういえば、先程、帰りが遅い娘に妻がラインしたら、

『今、演劇部の後輩と一緒にカマクラ作ってる』との返信が

あったそうです。

カマクラ仲間が増殖中みたいですね(涙)

というか、演劇部辞めて、『カマクラ部』でも作れば?

と思うのは私だけでしょうか?

それでは、今夜もいってみましょう。

怖くない話。

それでは、どうぞ~!





これは友人が体験した話である。

彼はカメラが趣味であり、休みの日になると、色んな場所に出掛けては

美しい風景を求めて撮影旅行を楽しんでいる。

彼のカメラ歴は長く、これまでには人物や動物、鉄道など様々な被写体を

撮影してきたらしいが、それなりの年齢になった昨今は、風景を撮影

する事に魅了されているようだ。

だから、使用機材であるカメラやレンズもそれこそ車が買えるのではないか、

と思える程の高級機種を愛用している。

そんな彼が奈良県に撮影旅行に行った時の話だ。

奈良県といっても、彼が行くのは観光地ではない。

東大寺も奈良公園も全く興味が無いのだという。

それならば、わざわざ奈良県に行かなくても?

と思うのだが、やはりその土地その土地で風景というのはまったく違うのだと

彼は力説する。

だから、彼はあえて、古い町並みや農村の風景などを求めて徘徊する。

地元の人達から見れば、その姿は不思議に映るのかもしれない。

それでも、彼は出会った人達に、会釈しながら、農道や山の中へと

歩を進める。

その日も、朝から撮影を始めて気がつくと既に薄暮が迫っていた。

これはいかん!

という事で、彼は慌てて帰り支度を始める。

彼は基本的には日帰りで帰ることを決めていたから。

彼は元来た道を小走りで戻る。

彼が撮影していたのはかなりの田舎だったから、もしかするとバスの時間に遅れると

その日はもう戻れなくなってしまうかもしれない。

だから、彼は焦っていた。

かろうじて歩いてきた道を覚えていた彼は、砂利道を全力で走った。

すると、前方に小さな木造の小屋のような物が見えた。

近づくと、その中にはベンチが置かれており、明らかにバス停に見えた。

彼は背負っていたバッグをベンチに降ろして、腰掛けた。

そのバス停には不思議な事にバスの時刻表も無かったのだが、バス停という看板だけは

かかっていた。

もしも最終バスが出てしまっていたら・・・・・。

彼は少し不安になったが、暫くして外が真っ暗になると、バス停の中の明かりが

勝手に点いた。

自動で明かりが点くなんて、やはり田舎とはいえ、こういうところには近代化

が進んでいるんだな・・・。

そんな事を考えながらバス停のベンチに座っていると、一人の老婆が

やってきた。

彼は軽く会釈をしたが、その老婆は反応が無く、そのまま彼の隣に座った。

もしかして会釈した事に気付かなかったのか、と思い、彼はそのままベンチに

座り続けた。

そうしていると、バス停に次から次と人がやって来る。

年寄りが多かったが、中には中年の女性や若い男女の姿もあった。

彼はお年寄りが来たので、ベンチを譲ろうと立ち上がった。

バス停の中はかなり混雑していたので、彼はバス停の外で待つ事にした。

そこで、彼は驚いてしまう。

バス停の外には、まるで人気の店に並ぶ行列のように、長蛇の列が出来ていた。

その人数は少なく見ても100人以上はいる様に見えた。

こんな田舎にこんなに沢山の人が居たんだな・・・。

彼はそう思った。

そのうち、彼は少し違和感を感じ始める。

バス停に集まった人達が全く会話をしないのだ。

この地域に住んでいる人達ならば、間違いなく顔見知りだろうし、それならば

世間話が始まってもおかしくない。

それなのに、そこにいる人達は、外で長蛇の列を作っている人達を含めて

誰も一言も話さないのだ。

彼は少し気味悪く感じたという。

すると、道の向こうからバスのヘッドライトの明かりが近づいて来た。

彼はこれだけの人が待っているのだから、乗りはぐれては大変だ、と思い

バス停の正面でバスを待った。

そして、いよいよ目の前にバスが来た。

しかし、その瞬間、彼は固まってしまう。

暗闇の中からバス停前に現れたのは、真っ黒なバスだった。

広告も何も無い、ただ真っ黒なバス。

バスの乗降口が開いたが、彼は固まったまま乗る勇気が出なかった。

すると、彼の横を通って、バス停にいた人達がその黒いバスに乗り込む。

そして、長蛇の列を作っていた人達も、そのままきれいに並んだまま

バスの中へと消えていく。

このバスが最終のバスだったら、どうする?

彼はバスに乗ろうとするのだが、どうしても身体が動かなかった。

そのうち、バス停には彼だけが取り残された。

そこで、彼は更なる不自然さに気がついた。

それはバスの定員はどうみても数十人。

それなのに、バスの中には長蛇の列を作っていた者まで全てが乗り込んでいる。

いったい、このバスの構造はどうなっているのか?

どうして、こんな普通のバスにそれだけ沢山の人が乗ることが出来るのか?

彼の頭の中は、完全にパニックになっていた。

その間、バスの昇降口は、彼が乗り込むのを待つように、開いたままに

なっている。

どうする・・・どうすれば良い?

彼は必死に考えた。

しかし、結論は出ず、そのままバス停の前に立ったまま俯いているしかなかった。

すると、ギシ~、という音がしてバスの乗降口が閉まった。

彼は、何故かホッとした気持ちになってバスを見上げた。

すると、そこには、バスの窓から恨めしそうな目で見つめる数え切れ無い程の

乗客の視線があった。

彼はそのままへたり込むようにその場に座り込んだ。

すると、バスはそのまま音も無く走り出して暫くすると暗闇の中に

吸い込まれるように消えていった。

彼は呆然としたまま、その場から立ち上がれなかった。

そして、どれだけ時間が経ったのだろうか・・・。

彼の目の前に1台のタクシーが停まった。

タクシーのドライバーは助手席の窓を開けて、

こんな処で待っていてもバスは来ませんよ。

このバス停はもうずっと以前に閉鎖されてますから・・・。

どうします?

乗られますか?

そう言われ、彼は慌ててそのタクシーに乗り込んだ。

そして、タクシーに乗ってから、先ほど彼が体験した事をドライバーに話したが、

まあ、色々とありますよ・・・。

こういう土地柄ですから・・・。

と言って笑うだけだった。

彼は、そのまま駅まで送ってもらい、そのまま無事に金沢まで帰ってきた。

それから、彼は移動には出来る限り、タクシーを利用するようになったという。
  


Posted by 細田塗料株式会社 at 20:03Comments(14)