2018年02月19日

霊感ゼロ

サインディスプレイ部  営業のKです。

皆様、お疲れ様です。

今日はなかなか忙しい1日でした。

しかも、パソコンの故障が頻発してしまい、

営業どころではありませんでした(涙)

まあ、そういうアフターケアが今後の営業に

繋がるんだと言い聞かせておりますが・・。

ちなみに、うちの大監督ですが、今週末の

東京行きの為に、ヒールの高い靴を新調

されたようなんですが、部屋の中をツカツカと

歩き回った挙句、足首を捻って軽い捻挫に

なっておりました(笑)

まあ無事に帰ってくることを祈る事に

しましょうかね(笑)

あっ、それと竹書房の『怪談最恐戦2017』

ですが、まだ投票されていらっしゃらない方は、

是非、ご参加ください。

勿論、私に投票など、しなくて結構です。

私も他の方に投票しましたので(笑)

怖い話の裾野を広げる為にも是非!

ついでに、『闇塗怪談~戻レナイ恐怖~』も

是非、ご検討くださいませ!

最後の本になるので、私も気合入ってます(笑)

それでは、今夜はいきます。

怖くない話。

それでは、どうぞ~!





これは俺の友人の話である。

彼は昔からの友人であり、以前から色んな形で一緒に遊んできた。

カラオケに行ったり飲みに行ったり、そして心霊スポットに行ったり。

彼は決して心霊スポット好きなわけではないのだが、何故か誘うと

一緒に付いてきてくれる。

まあ、付き合いが良いといえばそれまでだが、それ以上に彼は霊の存在も

信じていないし、霊感といわれるものも皆無なのだ。

だから、心霊スポットに行って他の皆が恐ろしいモノを見たとしても彼だけは

決して見る事が無かった。

ある意味、最強の存在である。

だから、彼はきっと死ぬまで幽霊など見ることも無く、霊の存在も信じないままに

平和な人生を送るものだと思っていた。

実は彼は現在、結婚して大阪に住んでいるのだが、先日、久しぶりに会った時、

突然の変わりように驚いてしまった。

彼は現在では霊の存在を確信している。

そして、それはこれから書く体験によるものらしい。

彼はとある飛び込み営業の会社で働いているのだが、夜のお客さん相手の場合が

殆どらしく昼間は昼寝でもしながら時間潰しに費やされる。

それも、俺から見ると、とても恐ろしい場所で昼寝をするのだ。

以前から、よく仲間内で、

あそこのトンネルは間違いなく何かが起こる。

危険だ!

という話をしていると、突然、話に入ってきて、

あっ・・・そのトンネル、よく昼寝に使ってるけど何も起こらないよ!

といった具合で、話を盛り下げてくれる。

まあ、霊感ゼロの彼にとっては、たとえ花魁淵で昼寝したとしても何も

起こらないのだろうが・・・。

それでも、どこか憎めない性格の彼は、良い意味で仲間内でも貴重な存在だった。

そんな彼がある日、白山市にあるトンネルでいつものように昼寝をしていたらしい。

そのトンネルは心霊スポットとしてかなり有名なトンネルであり、昼間でも

近づく者はいなかった。

しかし、そんな場所こそが彼にとっては誰にも邪魔されないでゆっくりと熟睡

出来るオアシスになっていた。

いつもならば・・・。

彼はいつものように遅めの昼飯を食べ、眠たくなったらしく、いつも利用している

そのトンネルにやって来たらしい。

明かりが全く無く、真っ暗なトンネルの中へ車を走らせ、ちょうど

トンネルの真ん中辺りで車を停止させエンジンとライトを消した。

その日は雨が降っていたらしくトンネルの中はいつにも増して暗く雨の音が

心地よかった。

ただ、その日に限って短い筈のトンネルがとても長く感じたという。

彼は窓を全て締め切り、おもむろにシートを倒した。

いつもなら、そのまますぐに眠りに就ける彼だったが、その時は何故か全く

寝付けなかった。

眠たいのは間違いないのだが、何か胸騒ぎのような感覚があり、ドキドキして

眠れなかったそうだ。

それでも、じっと目を閉じ眠気に身を任す。

そして、どれ位時間が経過しただろうか。

実はそのトンネルは、唯一、近くの農家の車が通行するらしいのだが、その時は

全く1台も通らなかった。

静か過ぎると逆に眠り難いのかもしれない。

彼はそのままウトウトしながら時間を費やす。

すると、いつもの車の通過音ではなく、彼の耳には車の外を誰かが歩いている

足音が聞こえてくる。

それも、1人の足音ではなく、何人かがトンネル内をウロウロと歩き回っている

様な足音だった。

彼は、

もしかしたら、昼間っからどこかの若者達が心霊スポット探索にでも来たのか?

そう思い、シートから身を起こす。

邪魔だからさっさと何処かへ行ってくれ!

そう言うつもりだったらしい。

しかし、どうも様子が違った。

起き上がった彼の目に最初に飛び込んできた景色はいつもとは違っていた。

前方に在る筈のトンネルの出口が見えず、ただ暗闇だけが広がっていた。

彼は慌てて背後も見たらしいのだが、やはりそこには彼が車で入ってきた筈の

トンネルの入り口が消えていた。

雨で外が暗いだけなのではないか?

そう思い、彼は何度も確認するのだが、やはりそこにはトンネルの入り口も出口も

存在していなかった。

さすがの彼も慌ててシートを起こした。

そして辺りを見回すと、そこには5人ほどの男女がまるで人形のように規則的な

動きでトンネル内を歩き回っていた。

その姿は、どこにでもいる普通の服装であり、特に危険な感じはしなかったという。

きっと彼は気が動転していたのかもしれない。

彼は予想外の行動に出た。

車のドアを開けて外に出た彼は、トンネルの中を歩き回る若い男女に向かって

ねぇ・・トンネルの出口が消えてるんだけど・・・。

そこまで言って彼は言葉を止めた。

その瞬間、トンネルの中を行き来していた男女の動きが全く同時に止まったのだ。

男女の中にはトンネルの壁を向いたまま停止している者や、お互いに向かい合う

形で静止している者さえ居た。

さすがの彼も少し気味悪く感じたが、なんと彼はそのままトンネルの出口があった

場所に向かって歩き出した。

きっと、外がもう真っ暗になってしまって出口が見えないのだろう・・・。

そう思ったらしい。

彼は暗闇にすっかり慣れてしまった目で視界を確保しつつ出口に向かう。

しかし、どれだけ歩いてもトンネルの出口には出られず、どこまでもトンネルが

続いている様にしか見えなかったという。

もう彼は怖いというよりも、トンネルから出られないという不安感で一杯になり

急いで車に戻った。

すると、先程までトンネルの中を歩き回っていた男女の姿が消えていた。

彼は急いで車のドアを開け運転席に座ると、ドアをロックした。

急いで車でトンネルから出なくては、と思い車のキーを回した。

しかし、車は全く反応しなかったという。

不安で動揺した彼は、何気なくルームミラーを見た。

心臓が止まるかと思ったという。

そこには、目を見開いたお爺さんが背筋を伸ばした状態で後部座席に座っており、

その顔からは得体の知れない満面の笑みがこぼれていた。

うわぁ・・・。

彼は思わず大声を出した。

自分に対して、

落ち着け・・・落ち着け・・・・何かの見間違いだ・・・。

と言い聞かせた。

しかし、何度ルームミラーを見ても、間違いなく知らないお爺さんが座っている。

彼は車の外に逃げ出したかった。

だが、その時は何故か車の外に出るのはもっと危険だ、と自分の中の何かが

知らせていた。

すると、今度は車の屋根の上に、何かが当たる音がした。

トンネルの天井から何か硬い物が落ちてきて車の屋根に当たった様な音だった。

彼は恐る恐る窓越しに窓の下を見た。

すると、その時、窓の外から何かが視界を遮った。

彼はまじまじとそれを見た。

すると、それは知らない女性の顔だった。

女性が運転席のドアの外にピッタリと張りつき、そのまま起き上がってきた

かのように見えた。

しかし、その女の顔は、車の窓に収まり切らないほど縦に長かった。

そして、後部座席に座るお爺さんと同じように満面の笑みを浮かべていた。

彼はまたしても、悲鳴を上げてしまう。

そして、ルームミラーに目をやると、そこには彼の肩越しに顔を近づけ、更に

気味の悪い笑みを浮かべるおじいさんの顔が映っていた。

もう早く意識が飛んで欲しいとさえ願ったという。

そのままでは気が狂ってしまいそうだった。

すると、突然、車の窓全体に沢山の手が出てきて、バンッと大きな音を立てて

その手が一斉に窓を叩いた。

そこで、彼はようやく意識を失った。

それから、どれ位の時間が経過したのだろうか。

彼が目を覚ますと、そこは完全な暗闇になっていた。

夢・・・だったのか?

彼はそう思いながら、おもむろに時計を見た。

既に時刻は午前0時を回っていた。

いかん・・・仕事が・・・・。

そう思った彼は急いで車のキーを回した。

車のエンジンは一発でかかった。

やはり、夢だったのか・・・・。

彼はホッとしてそのまま車を発進させた。

夢の中では見つからなかったトンネルの出口もちゃんとあった。

トンネルから出た彼はそのまま近くの橋を渡って国道に合流した。

既に午前0時を過ぎており、すれ違う切る間もかなり少なかった。

そして、信号で停車した時、彼は何気にルームミラーを見た。

凍りついた・・・。

そこには、夢の中で見た筈の、お爺さんと、若い女性、そして男の子が

後部座席に座っていた。

全員が満面の笑みを浮かべて・・・。

彼は、周りに車が居なかった事もあり、まだ赤信号であるにも拘わらず車を

発進させた。

アクセルを踏む足に力が入る。

とにかく、早くトンネルから出来る限り離れなければ!

そう思った。

それから何度かルームミラーを見たが、やはり3人は後部座席に座ったまま

だったらしいが、金沢の市街地まで来ると、いつしか消えていなくなっていた。

それから、彼はそのまま仕事をせずに自宅へ戻った。

無事に帰れたのが奇跡だと感じた。

そして、それからである。

彼がそれまで全く見ることの無かった例の姿を頻繁に目撃するようになったのは。

今でも、1日一度は必ず霊を見てしまうという彼に、俺はAさんから貰った

護符を渡して、肌身離さずいつも持っている様にアドバイスした。

しかし、その話をAさんにしてみたところ、どうやら霊障は収まるだろうが、

霊の姿を見てしまうのは改善されないだろう、との事だった。

Aさん曰く、

誰だって、いつ突然霊が見えるようになるかなんて、誰にも分かりませんよ。

人間の体質が年齢と共に突然変わったりする様に、霊感だって突然変わるんです。

だって、人間というものは、魂という霊体が肉体を被っているに過ぎない

んですから・・・。

でも、良かったじゃないですか・・。

私なんて生まれた頃からずっと霊を見てきてるんですからね(笑)

と言っていた。

また、彼に何かの変化が起こって、霊が見えなくなるまで辛抱するしか

ないようだ。

  


Posted by 細田塗料株式会社 at 19:41Comments(20)