2018年02月20日

開かずのトイレ

サインディスプレイ部  営業のKです。

皆様、お疲れ様です。

現在、ブログの引越し準備中です。

引越しした後、このサイトの怖くない話を残した方が

良いのか、思案中です。

勿論、コメント欄はこのまま残しておきますので

お好きに使ってください。

私も、ブログの引越し後は、このサイトでは

仕事関係の内容が中心になりますが、

たまに書く事になると思いますが、

宜しかったらコメント頂けると嬉しいです。

うちの大監督も、皆様のコメントでのアドバイスを

伝えましたら、ちゃんと歩きやすい靴を

履いていって、会場で履きかえると申して

おりました。

皆様のアドバイスに感謝致します(笑)

それでは、今夜もいきます。

怖くない話。

それでは、どうぞ~!






これは友人から聞いた話である。

ある日、友人は友達と一緒に映画を観に行った。

大型のショッピングモールに併設された映画館だったらしい。

彼女は本当はホラー系の映画を観たかったらしいのだが、一緒に行った

友達というのがホラーが苦手らしく、仕方なくラブコメディ映画を観る

事にした。

休日という事もあり、映画館はかなりの賑わいだった。

彼女自身、よく映画を観に行くらしい。

だが、その時は何故か不思議な事が連続して起こる。

常に誰かの視線を感じたり、時には得体の知れない悲鳴の様な声が聞こえてくる。

そして、それは映画を観ている間も変わらなかった。

いや、映画を観ている間はもっと酷かったといっても良いくらいだった。

映画を観ていると、ふと誰かの視線を感じ、そちらの方を見ると、見知らぬ女が

通路に立ってこちらを見ている。

最初は、

あの女の人、何してるんだろう?

と思ったらしいが、それはやがて

迷惑な人だな・・・。

あんな所に立っていたら、後ろの人が映画を観るのに邪魔になるよ・・・。

と変化した。

そのうち、彼女はある事に気付いた。

それはどうやらその女の姿は周りの人達には見えていないのだということ。

それが分かってしまうと、急に恐怖に襲われた。

ジッと、こちらのほうを向くその女の顔がとても気味の悪いモノに感じた。

しかし、どうやら、その女が見えているのは彼女だけではないらしい。

彼女の横で映画を観ている友達も、だんだんとイライラした顔になっていたから。

彼女は、その女の姿が見えているのが自分だけではない、と気付き、少しだけ

ホッとしたという。

しかし、彼女の横で映画を観ている女友達の顔はどうみても恐怖を感じている

顔ではなかった。

むしろ、突然現れて、じっとこちらを見ている女に、イライラを募らせている。

そんな風に見えたという。

そんな女の姿も映画が終わる頃には、消えていた。

彼女は友達と一緒に映画館を出た。

そして、2人揃ってトイレに行く事になった。

先程の女の顔が脳裏に焼きついており、彼女ひとりだけてばトイレに行く事が

出来なかったのだ。

そんな彼女の頼みにも、その友達は快くOKしてくれた。

そして、トイレの前に行くと、どうやら休日という事もあり、かなり

長い列が出来ていた。

しかし、トイレの一番奥の個室が使用禁止の張り紙をつけられたまま、

誰も利用していないようだった。

そこで、彼女は思い出した。

その商業施設のトイレは霊が出るという事で有名だということを。

昼夜に拘わらず、そのトイレの一番奥の個室を使った者は、この世のものとは

思えない程の恐ろしいモノに遭遇するのだという。

だから、彼女は思わず、トイレの一番奥の個室の方を凝視してしまう。

そこで、彼女はハッと息を呑んだ。

そこには、トイレの一番奥の個室のドアが少しだけ開いており、その隙間から

1人の女がこちらをジッと見ていた。

彼女は恐怖で体が硬直してしまった。

他のトイレに移動使用かと、隣に居る女友達にお願いしようと思った。

しかし、どうやら横に居る友達は全く怖がっている様子が無かった。

それどころか、今にも大声で怒鳴りだしそうな顔をしている。

その間、トイレの中に出来た長い人の列はなかなか順番が進まなかった。

だから、彼女は思い切って、友達にお願してみたらしい。

きっと優しい友達のことだから、すぐに快諾してくれる筈・・・・。

そう思っていた。

しかし、彼女の言葉を聞いた途端、その友達は塚且つとトイレの中を進んでいく。

そして、一番奥の個室のドアの前に立つと、突然、ドアを叩いた。

そして、

うざいんだけど・・・。

さっきからずっとちょっかい出してきて!

何か用でもあるの?

いい加減にしてくれる・・・。

早くここを開けなさい!

皆、待ってるんだから・・・。

すると、トイレのドアが大きな音を立てて、内側から叩かれた。

トイレの中で列に並んでいた人達は、皆、その音に恐怖し、一気にトイレの中は

静寂に包まれた。

せっかく並んでいた列から離れていく者もいた。

しかし、彼女の友達だけは全く違っていた。

まるで、ドアを叩かれた事に、キレてしまったかのように、怒りの表情で

大きく深呼吸していた。

そして、突然、

わかったよ・・・開けないんだよね?

それなら、こっちから行くから・・・。

そう言い終えると、勢い欲両手で個室のドアを押した。

噂では、そのドアが開いたら、無事では済まされないと聞いていた彼女は

その光景を恐怖の中で見守った。

しかし、トイレのドアは、そのままゆっくりと開いていく。

その時、彼女の目には、恐ろしい形相でドアの隙間から友達を睨みつける

女の姿を見てしまった。

彼女は思わず、

あっ・・・危ない!

と叫んでしまった。

しかし、友達はそんな言葉も聞こえていないのか、そのまま吸い込まれるかのように

個室のなかへ入っていき、そのままドアは閉まってしまう。

彼女は個室のドアに駆け寄って、

ねぇ・・・大丈夫?

と声を掛けたのたが、その時個室の中からは、

あんたねぇ・・・何考えてるの?

映画の間もずっと付きまとって、挙句の果てにはトイレまで・・・。

そんな顔をしても、怖くないから・・・。

うるさい・・・全て自分が悪いんだからね!

そんな声が聞こえたかと思うと、個室の中が一瞬、明るくなる。

何してるの?

そんな風に心配して見守る彼女の耳に、トイレを流す音が聞こえてきたかと

思うと、次の瞬間、個室のドアが開いた。

彼女は呆然と見ていたらしいのだが、次の瞬間、

あ~・・・スッキリした!

と言いながら中から友達が出てきた。

そして、その友達は、少し照れくさそうに、周りで様子を見守っていた人達に、

え~っと・・・もう此処使えますよ・・・。

と、小さな声で告げた。

しかし、唖然としたまま、誰もその個室を使わない。

すると、その友達は、そのままトイレの外へと歩いて出て行ったらしい。

もうお気づきの方もいらっしゃると思うのだが、その友達というのは紛れもない

Aさんだった。

どうやら、いつものAさんは、彼女の前ではとても清楚に振舞っているらしく、

その後、2人の関係は少し気まずくなってしまったという。

だが、それ以後、そのトイレには開かずの間は無くなり、怪異も発生

しなくなったそうである。

しかし、霊の間でもAさんの危険度は知れ渡っていると思うのだが・・・。

その霊も、大変な相手を怒らせてしまったものである。

霊が少し気の毒になった話であった。


  


Posted by 細田塗料株式会社 at 19:45Comments(21)