2018年03月31日

闇塗怪談~戻レナイ恐怖~

サインディスプレイ部 営業のKです。

皆様、お疲れさまです。

そして、お久しぶりでございます。

まだ、こちらの会社のブログに毎日1万余りのアクセスが

あります。

本当に感謝しなくてはいけないですね。

それに、私が引越ししてからは営業のMさんが

新たな「怖くない話」で新境地を開いてくれまして。

私も、読むのが楽しみで、いつもは怖い話は絶対に

読まないのですが、何故か読んでしまいます。

そして、恐怖の余り、夜、寝られなくなる。

まあ、別の意味で・・・ですけどね(笑)

最近、新しい話がアップされていないので

少し寂しいのですが・・・・。

それはそうと、いよいよ発売されました。

「闇塗怪談~戻レナイ恐怖~」


書店さんでは、


こんな感じで並んでおりました。

もしも、お金が余ってしまってどうしようもない方は

是非とも、1冊如何でしょうか?(笑)

家の守り神・・・・として。

勿論、私も買いました(当たり前?)

大監督と妻に1冊ずつあげたら

嫌な顔をされました(涙)

まあ、別に良いんですけどね(泣)

ということで、今後も会社のブログも

宜しくお願い致します。

勿論、私も書きますので。

仕事の話ですけどね(笑)

それでは、またお会いしましょう!

  


Posted by 細田塗料株式会社 at 10:12Comments(8)

2018年03月21日

中古溶剤プリンタの御紹介

この商品は御成約となりました。たくさんのお問い合わせ大変ありがとうございました!

ミマキJV 33-130の中古機が入荷します。


インク仕様はブラックシアンマゼンタイエローを各2本のSS21ソルベントインクです。


プリンタ本体に、ミマキ純正のRIPソフトRasterLinkPro5SGが付属します。
RIP用のパソコン(Windows7以降)は別途ご用意ください。
メンテナンス用の洗浄液などは必要に応じて別途ご用意ください。
PCとの接続USBケーブル5mはお付けいたします。


5年間の使用感はありますが、印字品質は全く問題なく程度は良好です♪

設置してRasterlinkをインストールしたPCと接続すれば、直ぐに仕事に使えます。
※Rasterlinkのインストールについての質問はミマキ・コールセンターが親切に教えてくれますので安心です。

メーカー年間保守契約は付いておりません。
※修理が必要となった場合は、都度お近くのミマキサービスへご依頼いただく方法になります。

販売価格は15万円(税別)です。

納品につきましては、御購入いただく御客様がトラックなどで弊社へお引き取り願います。

このプリンタは来週より金沢市御影町の細田塗料で展示いたします。

サイン営業のTまで、お気軽にお問い合せください。
076-243-3344
eigyou@p-hosoda.com
https://www.facebook.com/iroirohosoda/ ←フェイスブックやってます  


Posted by 細田塗料株式会社 at 00:00Comments(0)

2018年03月16日

ミルクペイント

昨日、日本テレビの朝のTV番組 スッキリ で、細田塗料でも昔から取り扱いがあるターナー色彩 様の「ミルクペイント」が取り上げられていました。

ミルクペイントとは、、、DIYを安全に楽しむための天然由来の水性塗料です。身の回りの物を、マットで柔らかい色調のアーリーアメリカンな雰囲気に仕上げてくれます。


さらにミルクペイントの各種メディウムを使うと、アンティーク調に塗り替える事ができます。

⚫︎ブラウンの汚しでアンティーク調に「アンティークメディウム

⚫︎白っぽいホコリのような雰囲気なら「ダストメディウム

⚫︎塗装がヒビ割れた風合いは「クラッキングメディウム

⚫︎漆喰の質感を表現するなら「プラスターメディウム

⚫︎金属を錆っぽく古びた感じは「ラストメディウム
 ※錆びてるように見えるだけです。

などなど、、、様々なエイジングな塗り替えが楽しめます。

ぜひDIYに挑戦してみてはいかがでしょうか?
ご興味ある方は、ぜひ、お問い合せください。
076-243-3344
eigyou@p-hosoda.com
https://www.facebook.com/iroirohosoda/ ←フェイスブックやってます
営業のTでした。  


Posted by 細田塗料株式会社 at 18:33Comments(4)

2018年03月10日

お待たせ致しました!

サインディスプレイ部  営業のKです。

これが、怖くない話関連での最後のアップになります。

皆様、お待たせ致しました。

(本当に待ってくれてた人が居るのだろうか?)

いよいよ、新しい場所でのブログがスタートしました。

場所はFC2ブログになります。

一応、パソコン、携帯、スマホに全て対応しているそうなので、

たぶん、誰でも閲覧できるかと思います。

urlは、

http://isikawakenkaidan.blog.fc2.com/

になります。

もしくは、

およそ石川県の怖くない話

で検索して頂ければ無事にたどり着けるかと

思います。

尚、そちらでは、営業のKというHNではなく、

語り人K、というHNでやっていきます。

コメントも沢山お寄せ頂くと嬉しいです(笑)

それでは、出来る事なら、沢山の方にこのまま

移転しても読み続けて頂けると最高に幸せです。

それでは、向こうのサイトで再会出来る事を

お待ちしております!
  


Posted by 細田塗料株式会社 at 15:44Comments(18)

2018年03月10日

交流用コメント広場①

サインディスプレイ部  営業のKです。

皆様、お疲れ様です。

これまで、沢山の読者様にてコメント欄で

ご交流頂き、ブログを盛り上げて頂きました。

ということで・・・・。

今後も新しいブログには移行出来ず、このまま

こちらで交流していきたいという読者様の為に

コメント欄を開放します。

勿論、私もチェックさせて頂きますので、

そろそろ、一杯になって書き込みが大変、という

コロンとを寄せて頂ければ、すぐに新しいコメント欄を

提供させて頂きますので、お気軽にどうぞ!

それでは、荒れる事無く、楽しくお使いくださいませ!
  


Posted by 細田塗料株式会社 at 15:35Comments(42)

2018年03月07日

お詫びとお知らせ

サインディスプレイ部  営業のKです。

皆様、お疲れ様です。

もうお気付きの方もいらっしゃると思いますが、

『歴○博物館』の記事を削除致しました。

匿名で、私ではなく会社宛にメールがありました。

公共の施設に対する怖い話を書くなど

会社としての資質を疑う、との内容でした。

勿論、その方の意見にも一理あると思いますし、

決して否定は致しません。

ただ、私個人への苦情ではなく、会社宛の苦情

という事ですから、緊急措置として、件の話はブログから

削除せざるを得ませんでした。

ですから、その話に、コメントを頂いておりました皆様方には

大変、失礼な事であり、心から申し訳なく

思っております。

本当に申し訳ありませんでした。

ただ、このような事が起こると、やはり会社のブログで

怖くない話を書き続ける事は無理だと判断しました。

ですから、今後は一切、会社のブログである此方には

怖くない話をアップしないことにさせて頂きます。

本来でしたら、ギリギリまで書き続けてから終わりに

したかったので、私自身残念ですが、仕方

ありませんでした。

やはり会社にこれ以上、迷惑を掛けるわけには

いきませんので・・・・。

あと、2~3日で新しいブログの準備が完了致しますので、

その時点で、こちらにて新規個人ブログのアドレスを

公表させて頂きたいと思っております。

突然の事で、お詫びの言葉もございませんが、

ご理解頂けると幸いです。

尚、通常の仕事関係の記事は、このまま此方で

書き続けますので宜しくお願い致します。

それでは、次にお会いするのは、新しいブログの

告知になると思いますのでそれまでしばらくの間、

お待ち頂ければ、と思います。

ご挨拶もその時にさせて頂きますので。

それでは、宜しくお願い致します。
  


Posted by 細田塗料株式会社 at 20:28Comments(97)

2018年03月06日

ビルの屋上

サインディスプレイ部  営業のKです。

皆様、お疲れ様です。

最近、コメント欄にミニ子さんを気遣って

常連さん達の暖かいコメントが書き込まれてます。

それを見ると、何か、グッとくるものがあります。

思えば、会社のブログにろくでもない怖くない話を

書き綴るようになり、ねとらぼで取り上げられ、

ヤフーニュースに取り上げられ、とあっという間に

読者さん達の数が膨大なものになりました。

確か、1日で70万PVという日もありましたね(笑)

そんな感じで膨れ上がった読者様の数も、きっと

ずくに少なくなるだろうと思っていたら、かなりの

PV数をずっと維持している。

これはもう奇跡に近いと思ってます。

承認してからコメントが反映される仕組みにしてから、

『読み終わったら削除してください』と書かれており、

その内容には、とても言葉には現せない程の暖かい言葉や

力強い言葉、そして私の身体を案じて、いつも立派なお香を

送り続けてくれた方もいらっしゃいます。

本当に、感謝の言葉も見つからない程です。

そんなブログも会社のHPの中で書けるのもあと少し。

何か卒業という気持ちが湧いてきてしまします。

勿論、ライフワークとして書いておりますので、私がもしも

退職すれば、どのみち会社のブログには書けなくなるのですが、

それでも、少なからずブログの移転と共に、離れていかれる

読者の方もいるのだろうと思うと、複雑な気持ちです。

ただ、1つだけいえる事は移転先でブログを書くという事は

それまでの様に会社に護られながら呑気に書いていられる

訳ではないということ。

全ては自己責任。

確かに身の引き締まる思いですが、それ故、会社に迷惑を

掛ける事も無くなりますので、より一層、怖くない話にも

磨きをかけなくては、と思っている所存です。

ちなみに、今日から明後日まで高校入試の為、休校と

なっている大監督は、相変わらず呑気に歌を歌いながら

踊っております。隣の部屋で(笑)

それでは、今夜もいきます。

怖くない話。

それでは、どうぞ~!




その日俺はある場所に向かう為にバスに乗っていた。

確か、知人のライブに呼ばれて、会場に向かっていたと記憶している。

20分ほどバスに乗り、最寄のバス停で降り、そこからは徒歩での移動

だった。

いつもは車での移動ばかりだから、歩いているとついつい周りの景色を

必要以上にキョロキョロと眺めてしまう。

こんな所に公園があったんだ・・・・とか

此処も昔は空き地だったのにな・・・・などと思いを巡らせながら

歩いていると何故か、頭上がやけに気になってしまった。

そして、立ち止まり、上を見上げると、歩いていく道なりに大きなビルが

立ち並んでいる。

ここら辺のビルってこんなに大きかったんだ・・・。

そんな事を考えながら更にあたりのビルを見回していると、誰かがビルの

屋上に立っているのが見えた。

別にビルの屋上に人が立っていたとしても普通ならそのまま気にも留めない

のだが、その時見えたのは、ビルの屋上の一番外側ギリギリの場所に立ち

眼下を見ている初老の男性の姿だった。

その姿はまるで思い詰めて今にも飛び降りそうな感じに見えた。

俺はしばらくその男から目が離せなくなった。

かなりの高さが在るにも拘らず何故かその男の顔まではっきりと見える様な

気がした。

まるで、何かに絶望しまるで生気の無い顔で虚ろな表情を浮かべている。

すると、一瞬、その男と目が合った様な気がした。

そして、その時、その男は少しだけ笑ったように見えた。

ヤバイ!

そう思うと同時に俺は走り出していた。

先程見せた男の笑い顔は、まるでこの世で最後に出会った者に対する惜別の

笑顔にしか見えなかった。

俺は人並みを掻き分けながら、その男がいるビルまでたどり着くと、急いで

エレベータに乗り込んだ。

そして、最上階まで昇ると、エレベータから降りて、暗い廊下を歩く。

すると、どうやら屋上に出られるような鉄製のドアを見つけた。

俺は急いでドアに飛びつき開けようとすると、何故か鍵が掛かっている。

何故鍵が掛かってるんだ?

そう思ったが、それよりも今は、先程の男の安否の方が心配だった。

急いでドアのロックを外し、飛び出すように外へ出た。

外の明るさで一瞬、視界が遮られると同時に、俺は何かにつまずいてしまう。

前に倒れるように手を着くと、そこはビルの屋上のギリギリの所であり、

壊れた金網フェンスから身体が外にはみ出していた。

俺は思わず血の気が引いた。

もう少しで落ちるところだったのだから・・・。

そして、ゆっくりと周りを見回す。

しかし、先程の男の姿は何処にも見えない。

確かに、今俺が居る、この位置に男は立っていた筈である。

俺は、まさか・・・・と思い、屋上から恐る恐る下を見た。

先程、男を見てからすぐに俺はこのビルの屋上まで上がってきた。

しかし、屋上には誰もいない。

だとしたら・・・・。

俺は嫌な確信を持ったまま眼下を見下ろす。

しかし、そこには、いつも通り、通行人が行き来しているだけであり、

何の騒ぎも起こってはいなかった。

その時、まるで誰かに突き飛ばされた様な衝撃が背中に走る。

そして、俺の体は、更に屋上の外側に持っていかれる。

しかし、何とか、錆び付いた金網のフェンスに摑まり難を逃れた。

俺はもう腰が抜けてしまい、そのまま尻を突いたまま後ずさりするように

フェンスから離れた。

そして、そのまま逃げるようにビルから降りると、そそくさとライブ会場へと

急いだ。

それから数ヵ月後、偶然Aさんと、そのビルの前を通る事があった。

俺は、思い出した様に、あの時体験した事を話した。

そして、俺が、

信じないかもしれないけど、本当の話だから・・・。

と言うと、Aさんは表情一つ変えずに、

別に信じますよ。

だって、その男って、いつでもあのビルの屋上に居ますから・・・。

俺が、いつでも?なんで?と聞くと、

あれはあそこで自殺した男の霊ですからね。

自殺した者は、永遠に死ぬ間際の恐怖を繰り返し味あわなければいけないから。

だから、毎日、何度でも飛び降りるんです。

そして、地面に叩きつけられた痛みと共に、気がつくとまた屋上に立っている、

その繰り返しです。

そして、きっと1人で死ぬのに飽きたんでしょうね・・・。

一緒に自殺する相手を探してる・・・。

そんな事をすれば、もっと苦しまなければいけないのに・・・。

馬鹿ですよね。本当に・・・。

でも、良かったじゃないですか?

馬鹿は馬鹿同士、一緒に連れて行かれなくて・・・。

そう言って笑った。

それでも、納得がいかない俺は、更にこう言った。

でも、あの時見た男は、どう見ても普通の人間にしか見えなかったのに・・・。

すると、Aさんは、小馬鹿にした様な顔で、

だいたい、この位置から屋上に立っている男の表情まで見える訳が無いでしょ?

もしも、見えてたとしたら、その方が怖いですよ!

それに、屋上のあそこに在る貯水タンクですら、あんなに小さく、そして全部が

見えていないのに、その男が立っているのが見えるというのが、あの得ませんから。

だったら、きっと、その男は身長が10メートルくらいあったんですかね(笑)

そんな訳ないでしょ?

つまりはKさんに最初から良く見えるように大きくなってた・・・。

そんな感じですかね・・・・。

そう言って更に笑われてしまった。

そんな事があってから、俺はもう屋上を見ないように気をつけている。

道連れにされるのはやはり御免だから。
  


Posted by 細田塗料株式会社 at 22:01Comments(18)

2018年03月05日

人身事故

サインディスプレイ部  営業のKです。

皆様、お疲れ様です。

もう少しでブログの引越し作業も終わりそうです。

その時には、ご報告させて頂きますので、

宜しかったらそちらも覗いてくださいね。

そして、コメント欄には良く目を通しているつもりなのですが、

削除希望とか、アップしないで!という文字を見落としている

場合が良くあるみたいです。

もしも、書き込みされた方で、気付かれた方が

いらっしゃれば、すぐに教えていただけると助かれます。

本当に申し訳ありません。

金沢は今日は1日中、雨でしたね。

これから、少しずつ暖かくなり、そして春。

花粉の季節でもありますが、やはり気持ちが

明るくなります。

まあ、一年中、明るいのも、うちには1人

居りますが(笑)

それでは、今夜も怖くない話。

いってみましょう。

こちらのブログに新しい話をアップ出来るのも

あと何回くらいだろうか・・・。

それでは、どうぞ~!





高校時代の友人に東京で就職し家庭を持っている者がいる。

現在は東京のマンションで家族4人で仲良く暮らしている。

実は高校時代から彼とは一緒に居る時間が多かった。

理由は簡単。

彼もかなりの霊感の持ち主であり、そういう点で俺とは話題を共有

出来たからだ。

たまに、実家がある金沢に戻ってくると必ず連絡があり会うのだが、俺が

一戸建ての家に住んでいるのを見ると、いつもため息をついては、

俺も金沢でずっと暮らしてれば、一戸建ての家に住めたのかなぁ・・・。

と嘆いている。

俺にしてみれば、東京でマンション暮らしをしている方が羨ましいのだが。

そんな彼は、電車に乗っているとよく飛び込み自殺に遭遇するらしい。

それは駅のホームで電車を待っている時に目の前で飛び込み自殺に遭遇する

という場合もあれば、電車に乗っていて、飛び込み自殺に遭遇する場合も

あるのだという。

そして、今回書くのは、後者の方の話である。

その日、彼は仕事で大宮市まで行く用事が出来てしまい、電車に乗った。

そして、彼が電車に乗ってから10分もしないうちに、その電車は急ブレーキを

かけた。

またか・・・・。

彼は思ったという。

ただ、その時はいつもとは少し違った。

まるで、彼が運転しているかのように、どんな風に電車に飛び込み、そして

どんな風に巻き込まれたのかが、手に取るように伝わってきたという。

そして、彼が乗る車両が、その自殺者の身体の上を通過する時にも、確かに

何かに乗り上げるような気持ちの悪い感蝕が伝わってきた。

不思議な事に、その時はまるで彼が電車に轢かれたかのように、身体が痛み、

心臓が大きく脈打っているのが耳元で大きく聞こえた。

なんなんだ?・・・・この感覚は・・・・。

そして、電車はしばらく進み、そして止まった。

電車の中、そして車外からも悲鳴の様な声が聞こえてくる。

あ~また遅刻かな・・・。

そう思った彼は、アポイントを取っていたお客さんの所へ電話で遅れる旨を

伝えようとした。

その時、突然、酷い耳鳴りがして、それから全くの無音状態になった。

電車の中には、窓に張り付いて外の様子を見ている人達で溢れかえっていたのだが、

そんな中、彼は一人でパニックになっていた。

どうして、突然・・・・。

そんな事を考えながら、必死に耳を叩いたり摩ったりしていたのだが、ふと

前方を見た時、彼は思わず固まってしまう。

そこには、窓の張りついた人の向こう側で電車を這い上がってくる何かが見えたのだ。

そして、それはすぐに自殺した女性なのだと分かったという。

身体は大きく引き裂かれ、首が皮一枚で繋がり、ダラリと垂れている。

腕も足もまともに残っている部分はひとつも無かった。

そんな女が、どうやって上って来たのかは分からないが、間違いなく少しずつ

ではあるが、電車の側面をのぼり、窓に張り付いている。

外を見ている人達には見えていないらしく、誰もその女には気付いていない。

どうして、俺にだけ見えるんだ?

彼は、いつもの自分の霊感を恨んだが、それでもその女が電車の外にいる

限りは安全だろうと高をくくっていた。

それに、その女は何をしているのかも分からなかったから、彼はそのまま

気付かないフリをする事にした。

電車のシートに座り腕組みをして、目をつぶった。

相変わらず、耳が聞こえなかったので、少し不安はあったが、それでも

こんな場合は、気付かないフリをするのが一番だという事は、それまでの

彼の経験から十分分かっていたから・・・。

すると、突然、

ペチャっ・・・・。

という大きな音が耳に入ってくる。

彼は耳が聞こえるようになったのか、と思い、ゆっくりと目を開けた。

声も出なかった。

そこには、目の前の電車の床に、倒れ込んでいる女の姿があった。

そして、それは紛れもなく、先程窓の外を這い上がっていた女だった。

血が噴出し、千切れた身体のまま、その女は体を起こそうと喘いでいた。

千切れた手と足で踏ん張って立ち上がろうとする度に、千切れた手足から血が

飛び散り見ていられない程痛々しかったが、彼はそれから目を話す事が出来ず、

固まったままそれをじっと見ていた。

そして、その女が立ち上がり、皮一枚で繋がって、ダラリと垂れ下がっている顔で

ニンマリと笑ったのを見た時、彼は一気に立ち上がって走り出した。

相変わらず、車内の音や話し声は聞こえてこなかったが、何故か、その女が

ペチャっ・・・ペチャっ・・・

と追いかけてくる音だけは、はっきりと聞こえてきた。

彼は後ろを見ずにひた走った。

車内のほかの乗客達は、そんな彼を不思議そうな顔で眺めていたが、

彼にはそんな事を気にする余裕など無かった。

あの身体では、追いかけてくる事など出来る筈もなかった。

だとしたら、先程から聞こえてくる、ペチャっ・・・という音は何なのか?

だから、彼は走るしかなかった。

きっと、車両を進めば、何処かのドアが開いている筈・・・。

そう思っていた。

しかし、彼の希望はすぐに消えてしまう。

一番奥の車両まで来た時、そこのドアはしっかりと閉まったままだった。

彼は思わず天を仰ぎ、その場で立ち尽くした。

息が切れて心臓が今にも飛び出しそうだった。

すると、何かが彼の足に触れた。

俺はその足を恐る恐る見た。

すると、そこには、先程の女が、彼の足にまとわり付くようにして、千切れた

両手で挟みこんでいた。

彼はそのまま意識を失ったという。

そして、気がついた時、彼は救急車の中にいた。

意識を取り戻した彼に、救急隊員は、色々と聞いてきたが、結局そのまま

病院へと搬送された。

病院で診察を受け、どこにも異常が無いという結果にホッとしていると、今度は

警察がやってきた。

彼は????となったが、彼の衣服や手、そして靴が血らしきもので、真っ赤に

なっているのを見て、自分でも驚愕した。

もう彼の耳は普通に聞こえるようになっており、警察が厳しい口調で彼に職務質問

をしてきた時も、いったい何があったのかがまったく分かっていなかった。

そして、警察から聞かされた話で、彼は、言葉を失った。

意識を失った後、彼は電車から車外に出て、こともあろうか、電車に飛び込み

巻き込まれている女の身体を引っ張り出そうとしたのだという。

スーツ姿の彼が突然、素手で、自殺した女の体を1人で引っ張っている様は

異様としか言いようがなかったという。

結局、警察から厳しい叱責があり、もしかすると罪に問われるかもしれませんから、と

言い残して警察は帰って行ったが、彼はしばらくの間、そこから立ち上がることも

出来なかったという。

結局、その後、彼は積荷と割れる事は無かったのだが、その時ほど、自分に霊感が

あるという事を恨んだ事は無かったという。
  


Posted by 細田塗料株式会社 at 21:29Comments(15)

2018年03月04日

海原に浮かぶ・・・・・。

サインディスプレイ部  営業のKです。

皆様、お疲れ様です。

そして、こんばんは。

最近、遅めの更新で申し訳有りません。

今日は昼頃から、バイクでトコトコと林道を

走ってきました。

とても良い気分転換になりました。

いや~、片町に飲みに行くよりよっぽとストレス解消になります。

まあ、飲みに行くのは止めませんけどね(笑)

今日は、どうやらうちの大監督も金欠状態が悪化

してきたらしく、以前断念した、怖い話の朗読のバイトを

真剣に考えているようです。

勿論、バイト料は私が払うのですが(涙)

でも、実現すれば、うちの大監督の生声が聞けますね。

まあ、ガキっぽい声なんですが、本人は声優志望

らしいので・・・。

もしも、実現する事になったらご報告しますが、

私と同じで打たれ弱い性格ですので、

長い目で暖かく見守ってやってください(笑)

さあ、明日は朝から大型プリンタの納品だ~!

それでは、今夜もいきます。

怖くない話。

どうぞ~!




メアリーセレスト号事件というのをご存知だろうか?

今から150年くらい前に起こった不可解な事件である。

その概要は、ある日、メアリーセレスト号という船がイギリスの海上で

発見された。

当時としてはかなり大きな貨物船であり、そんな船が無傷のまま

漂流していた。

そして、船内を探索すると、そこには船員は誰もおらず、テーブルには

朝食の用意が並んだままになっており、船内は水浸しになっていた、

というものだ。

これは現代においても、説明不可能な事件として未解決のままなのだという。

そして、この話を読んだ時、俺は以前、叔父から聞かされた話を思い出した。

叔父は、かなり大きな外国籍の貨物船でコックをしていた。

当時、名古屋に住んでいた俺は、何度か叔父が名古屋の港に寄港した際、

会いに行った記憶がある。

とても大きな船で、その船にも何度か内緒で乗せてもらった事もあった。

そんな叔父が、その大きな貨物船のコックを辞めた時に聞かせてくれた

話がそれである。

酒を飲みながら話をしていた俺は、

何か不思議な話は無いの?

と軽い気持ちで聞いた事がある。

すると、叔父は、急に真顔になって話してくれたのがこれから書く話である。

大きな貨物船ともなれば、航行中に全く他の船とも出会わない日が延々と続く。

実際には海の上には沢山の数え切れない程の船が航行しているのは間違いない

のだろうが、それも大海原の中では、まるで小さな点のような存在であり、

それがお互いに出会うという事が珍しいのだという。

だからという訳でもないが、もしも海の上で他の船に出会ったら、国籍は関係なく

汽笛を鳴らして挨拶をするのが決まりらしい。

もっとも、お互いがぶつからないように、というのが最たる目的なのだろうが、

それでも、お互いの航行の安全を祈る、というのが本当のところらしい。

そして、もう1つ、これは国際的に決められている事であり、守らなければ

罰則が科せられるそうなのだが、もしも救助を必要としている者を発見した

場合には、何よりも最優先で、その者の救助にあたらなければいけないのだという。

だから、どんなに急いでいても、そして発見した時点で、それが既に死んでいるのが

明らかだったとしても、例外なく助けなくてはいけない。

勿論、その救助が困難を極める場合には、無線で近くの港に、要救助者の存在を

知らせなくてはいけない。

そして、それは船乗りのプライドとして、皆がきちんと厳守する。

明日はわが身・・・。

いつも危険と背中合わせの船員にとって、助け合うのはお互い様なのだ。

しかし、どうやら例外もあるらしい。

別に、法律で決まっている訳でもなく、世界中の船乗りの間では暗黙の了解

となっている事。

それは・・・・。

人外のモノを見つけても決して救助してはいけない・・・・ということだ。

海の上を航行していると、実際、ありえない場所に人が漂っている事があるらしい。

それは、板につかまって波間に浮かんでいたり、大きな板の上に座っていたりと

様々らしいのだが、そのどれもが、満面の笑みで、船に手を振ってくるらしい。

実際、漂流している人間という者は、その殆どがまるで死んでいるかのように

ビクリとも動かないのだそうだ。

それはそうだろう。

大きな海原。

水平先しか見えない様な海の上で、1人で漂流しているとすれば、波に飲まれたり

照り返す太陽の日差し、そして渇水などで、グッタリしているのが当たり前

なのだろう。

船が沈没したり、船から落ちたりして漂流したとしても、生きていられるのは

良くて1日か2日。

そして、その間に他の船に見つけてもらうというのは奇跡に近い。

勿論、そんな奇跡で助かった者も実際にはいるのだろうが、それはほんの

数えるほどだろう。

だから、もしも海の上で漂流しているにもかかわらず、満面の笑みで助けを請う者

を見つけた時には、皆、それが本当に人間なのか、を確認するらしい。

すると、手が1本多かったり、顔が異様に大きかったりと、その殆どが異形

なのだという。

そして、もしもそれが人外のモノだと分かったなら、急いで速度を上げて

その場から逃げなくてはいけないのだという。

のんびりしていると、ソレらは、船にしがみついて船上へと昇って来る。

そして、もしもそうなってしまったら、そのまま船員全てが、そのまま海の中へ

連れて行かれるのだそうだ。

それは、海の中から濡れたままの姿で船に上がり、そして一瞬のうちに、船に乗る

全員を海の中へ引きずり込む。

そうなったら、もう逃れる術はない。

だから、船乗り達は、怪しい漂流者や難破船には、絶対に近寄らないという。

いまだ謎だらけで原因が特定されていないメアリーセレスト号の事件も

これが原因なのだとしたら説明がつく。

確かに、こじ付けかもしれないのだが・・・・。

そして、叔父はよく言っていた。

海には説明のつかない事がいまだに沢山あるから・・・。

だから、不思議な事が起きるのが当たり前なのだと・・・。

人間は、きっと海の事は、その1パーセントも解明できていないんだろうな。

そんな言葉が、ずっと頭の中に残っている。




  


Posted by 細田塗料株式会社 at 22:21Comments(26)

2018年03月03日

・・・・と一緒に過ごした夜

サインディスプレイ部  営業のKです。

皆様、お疲れ様です。

昨夜はメーカーさんの飲み会でした。

帰宅すると、午前2時。

そして、今朝も朝6時に起きて、1日仕事。

辛い1日でした(笑)

うちの大監督は、お昼まで寝てから、シャワーを浴び、

それから友達とカラオケ三昧だったようです(涙)

春になったら高校3年生なんですけどね。

なんか、小学生の頃と全く変わっていない感じがします(笑)

まあ、娘の人生ですから・・・・。

それから、2017最恐戦へのご投票、感謝致します。

竹書房のご担当者様も喜んでおられました。

そして、いよいよ3月29日・・・。

『闇塗怪談・・・戻レナイ恐怖』が発売となります・・・・が、

未だに表紙も決まらず、話も1/3ほどしか完成しておりません(涙)

本当に大丈夫なのだろうか?

まあ、成るようにしか成りませんが・・・。

でも、最後の出版なので、良い本にしたいという思いは

私もご担当者様も強いんですけどね。

まあ、考えないでおきましょう!(笑)

ちなみに、お客さんから、次の本はいつ出るの?

と聞かれるので、

あっ、次の本は官能小説になりますから・・・・。

と冗談を言っていたら、何故か、いや当然のごとく、

Kは、官能小説の作家になった、という噂が

蔓延しております。

って、まあ、どっちでも良いですけどね(笑)

ということで、今夜もいきます。

怖くない話。

遅くなってしまい申し訳ありません。

それでは、どうぞ~!





これは偶然飲み屋で出会った方から聞いた話である。

彼は元々は東京の出身であり、東京の私立大学を卒業して、それなりに

著名な企業に就職した。

ちょうどバブルの頃に大学を卒業した彼は、完全な売り手市場の環境の中で

幾つもの優良企業から採用され、その中でも特に評判の良かった会社を選ぶ。

しかし、程なくしてバブルが崩壊し、会社の経営は苦しくなっていく。

彼もその頃にはそれなりに頑張っており、会社にとっては必要とされている

社員なのだと確信していた。

しかし、矢先、会社では希望退職者を募る事になり、すぐに彼にも白羽の矢がたった。

彼はなんとしてでも会社にしがみつこうとしたのだが、そのうちに会社でも仕事を

与えられなくなってしまい、結局自暴自棄になって彼は会社を辞めてしまう。

しかし、彼にはそれなりに仕事に対する能力には自信があったらしく、次の

就職先など簡単に見つかる、と高をくくっていた。

だから、前の会社の退職時に支給された退職金でしばらくはのんびり暮らしたそうだ。

そして、いよいよ退職金が少なくなってしまってから慌てて次の就職先を探した

らしいのだが、長い間、仕事せずに遊び呆けていたのが災いしたのか、どの会社を

受けても全く採用して貰えなかった。

それも、以前の彼ならば絶対に受けないような小さな会社にまで面接に行ったが、

彼を採用してくれる所は何処にも無かった。

そのうちに、所持金は底をついたのだが、相変わらず就職先の目処はたたず、

住んでいたアパートにも居られなくなり、彼はホームレスとなった。

しかし、その頃はホームレスが急増していた時期でもあり、またホームレスにも

ナワバリの様なものがあるらしく、駅の建物に行っても公園に行っても彼を受け入れて

くれる場所は存在しなかったらしい。

そこで、彼は空家を見つけては其処を寝床にするようになる。

悪い事とは十分分かっていたが、その頃の彼にはそんな事を気にする様な心の余裕

は一切持ち合わせてはいなかった。

最初、空家に泊まった時、やはり怖かったという。

それは、誰かが帰ってくるのではないかという恐怖や、警察に見つかったら、という

恐怖、そして、もしも幽霊が出たら・・・という恐怖だったらしいが、しばらく

そんな生活を続けるうちに、そんな恐怖はあっさりと消えてしまった。

実際、雨風をしのげるというだけではなく、空き家にはどこか懐かしい匂いがした。

場合によっては、以前の住人が残していった家具や布団などがそのまま利用出来る

場合もあったし、昼間は日雇いの仕事をし、疲れて帰って来て寝るというだけの

利用だったから、彼には十分快適な住空間になった。

勿論、ごく稀に警察に見つかりそうになった事もあったらしいが、そんな時には

また新しい空家を探せば良いだけ、なので彼には何の不安も無かった。

そんなある日の事、彼はいつもの様に日雇いの仕事を終えると、時刻は既に

日付が変わっていた。

さすがにその時刻になると、その頃使っていた空き家には戻る気力は無く、彼は

ビールと弁当を買って、その夜の寝床として使えそうな空き家を探していた。

すると、突然、激しい雨が降り出して、彼は逃げるように、一軒の古びた民家に

飛び込んだ。

明らかに空き家なのは間違いなかったが、それでも彼がいつも拝借している

空家とは違い、あまりにも古い家屋だった。

それでも、外はまるで滝のような雨が降り続いていたので、彼はとりあえず、

タオルで濡れた服を拭き、とりあえずその空き家で雨宿りをする事にした。

気のせいか、その空家は、線香の匂いがしたという。

しかし、そんな事は、気にも留めず、彼は買ってきた弁当を食べ、ビールを

飲んでいると、疲れていたのか、もう他の空き家に移動する気力が無くなった。

季節は春だったが、それ程寒さも感じなかったので、彼はとりあえず

寝られれば良い、と考え、その場で横になった。

そして、彼はそのまま深い眠りに就いた。

どれ位の時間が経過しただろうか・・・。

彼は、もしもし・・・もしもし・・・という声によって眠りから覚めた。

最初、警察が見回りに来たのだと思ったらしい。

だとしたら、どうやって弁解しようか・・・。

そんな事を考えていた。

しかし、次の言葉を聞いた時、彼は一気に緊張から解放された。

あの・・・ビール、少し残ってるようですが、貰っても良いですか?

その言葉を聞いて、彼は声を掛けて来たのが、彼と同じホームレスだとすぐに

認識した。

そして、ゆっくり起き上がると、声のする方を見た。

すると、そこには、ホームレスとはとても思えない様な小奇麗な服を着た男性が

立っていた。

年齢は彼と同じ位であり、何も食べていないのか、彼よりもかなり痩せていた。

こんな奴がホームレスをしているのか?

彼は少し藤木に思ったが、それでも彼が飲み残したビールを欲しがっているのだから、

きっとホームレスに違いない、と確信する。

彼は翌朝の分として買っておいた弁当をその男に差出し、余っていたビールも彼に

あげた。

すると、その男は、何度もお辞儀をすると、無言のまま、弁当を食べ出した。

弁当にがっついている姿を見ていると、きっと自分も他の人から見れば、こんな風に

映っているのかと思うと、少し滑稽に思えた。

そして、弁当を食べながら、その男は色々と彼に話しかけてきた。

どうやら、その男は彼がその家に飛び込んでくるずっと前から、その空き家に

住みついているらしく、その空き家の事を詳しく語ってくれる。

そして、その話が終わると、今度は、人生哲学みたいな話を始める。

最初は、くだらない話だろう、と聞き流していたらしいが、どうやらその男は

かなりの苦労をしてきたらしく、それを面白おかしく、そして時に熱く語ってくれる。

そして、彼に対して、自分のようになってはいけない、と何度も繰り返す。

死ぬ気になれば何でも出来るから・・・。

自分みたいに諦めたら、もう終わりだ・・・。

死ぬのは、決して楽になれる事ではない・・・。

死ぬ、とか終わり、という言葉がよく出てきくるのは気になったが、それでも

その話には不思議な

説得力があり、彼は知らないうちに頷きながら熱心にその話に聞き入った。

そして、その男が弁当を食べ終わり、ビールを飲み干すと、彼とその男は

その場で並んで横になった。

そして、色々な話をしているうちに、彼はまた眠たくなってきて、そのまま

寝てしまう。

久しぶりに一人ぼっちではなく寝られるというのは、彼にとってはとてつもなく

安心出来る事だった。

相変わらず、線香の匂いが部屋の中に充満しており、それは先程よりも強く

なっていたのだが、そんな事を気に留める時間もない程彼はあっさりと

深い眠りに落ちた。

そして、次に目が覚めると朝になっていた。

昨夜の雨が嘘のように、明るい光が差し込んでいた。

とても気持ちの良い朝・・・・。

そうなる筈だった。

しかし、彼は部屋の中に充満したフルーツの様な匂いでむせ返ってしまい、

慌てて部屋の窓を開けた。

そして、昨夜の男は何処にいるのか、と家の中を探しに出て、すぐに彼は腰を

抜かしてしまう。

彼が寝ていた部屋の隣。

その小さな部屋の中に何かがぶら下がっていた。

彼は腰を抜かしたまま、身動きが出来ず、それを見ていた。

それは、もはや男女の区別も出来ない程、腐乱し、垂れ下がった首吊り死体だった。

縄に掛けられた顔は大きく膨れ上がり、縄から長く伸びきった首が、畳の上

の身体部分を何とか支えていた。

それでも、彼はその時、その首吊り死体が、誰なのか、何となく分かったという。

きっと、昨夜のあの男が・・・・。

そう考えると、確かに気持ち悪いものではあったが、不思議と怖さは感じなかった。

それは、きっと今目の前に垂れ下がっている男が、彼に自分の様になってはいけない、と

教える為に、現れてくれたのだと感じていたから。

彼は、少し気持ちが落ち着くと、しっかりと両手を合わせて黙祷した。

そして、その家から出る際、昨夜、あの男にあげたはずの弁当が手つかずのまま

残っているのを見て、やはりそうか・・・と納得した。

そして、その空家から出ると、すぐに警察に電話を掛けた。

勿論、名乗りはしなかったらしいが・・・。

そして、彼はそのすぐ後、縁があって、金沢で就職口を見つけて、金沢市に

引越しした。

それからは、ずっと金沢市で生活し、今では妻と2人の子供と共に、一戸建ての

家に住み、それなりに幸せな暮らしを送っているのだという。

そして、それもこれも、あの夜、出会った男からの教訓があったればこそ、だと

熱く語ってくれた。

その男性が、少しでも苦痛から解放されるように祈るばかりである。
  


Posted by 細田塗料株式会社 at 23:07Comments(19)