2019年04月30日

令和 5月場所(交流広場)

5月1日~ご自由にお使いください。  


Posted by 細田塗料株式会社 at 23:33Comments(100)

2019年04月30日

勘当・・・・。

これは知人女性から聞いた話。

彼女は現在、シングルマザーとして忙しい日々を送っている。

何事にも手を抜かず、そして他人の意見よりも自分の信じた道をしっかりと

進む彼女だから、周りからの信頼も厚いものがある。

しかし、そんな彼女の性格のせいか、父親との仲は昔から良くなかったという。

大学生になった頃からしっかりと自分の眼で物事を捉え把握し、自分の判断

だけを信じる様になった彼女にとって、父親からの意見やアドバイスは

彼女の耳には届かなかった。

父親としても勿論、彼女の身を案じて色々とアドバイスや叱責を行っていたの

だろうが、その頃の彼女にとって、それは自分の生活スタイルを妨げる

雑音としか聞こえていなかったようだ。

そして、彼女が転職を決意した時に大きな決裂が生じ、更に彼女が結婚を

決めた時、彼女と父親との間には大きな溝が生まれてしまう。

結局、彼女が自分の意思を貫き通す事になったのだが、それは事実上、父と娘

という関係を完全に途絶えさせる勘当という結果を招いてしまった。

父親が欠席した結婚式、勿論、大々的には出来なかったが、それでも何とか

こじんまりとした結婚式を挙げる事は出来た。

その結婚が正解だったのかは分からないが、その後、男の子を授かってすぐに

彼女はその男性と離婚した。

そして、彼女は女手一つで小さな赤ちゃんと二人暮らしを始める。

しかし、働きながらの子育てはあまりにも大変であり、彼女自身、何度か

実家に助けて貰いたいと思ったそうだが、やはり自分が勘当状態である事を

思い出し、何とか1人で乗り切ったそうだ。

そうして、子育てが大変な時期を何とか乗り切り、仕事にも活気が出て来ると

元々の彼女の性格なのか、実家という存在を半ば忘れた様な生活を送る様になる。

もっとも、彼女自身、実家の事を考える度に辛くなってしまいそんな感情から

逃避する様に敢えて実家の事は思い出さないようにしていたそうなのだが。

実家に顔を出さない様になると母親や兄弟たちとも疎遠になった。

それでも、彼女は息子を育てる事で精一杯だったから、寂しさというものは

それ程感じなかったという。

そうして月日は流れていった。

そして、息子が大学に入り1人暮らしを始めた頃にそれは起こった。

その頃の彼女は仕事を終えると、そのまま誰もいない家に帰り、1人で

食事をしながら缶ビールを1本だけ飲むのが唯一の楽しみだった。

実際、その頃の彼女の収入からすれば、仕事帰りに外で食事したり飲んで

帰るくらいの余裕はあったが、やはり出来るだけ多くの仕送りを息子にして

やりたかったから、彼女自身は極力、節約した生活を送っていた。

そして、缶ビールを飲みながらテレビを消してラジオを聞いていた時に

突然、玄関のチャイムが鳴った。

時刻は午後10時を回っていた。

こんな遅い時刻に誰?

そう思い、玄関まで行くと鍵を掛けたままの状態で、声を掛けた。

はい・・・どちら様でしょうか?

すると、聞き慣れているがとても懐かしい声が聞こえ、思わず彼女は茫然とした。

久しぶりだな・・・・・ちょっと近くまで来たものだから・・・・。

そう答える声は紛れもなく彼女の父親の声だった。

彼女は慌てて聞き返した。

え?お父さん?・・・・どうして?

そう言うと彼女は慌てて玄関のカギを開けてドアを開いた。

いくら疎遠になっているとはいえ、父親が病気で入院しているのは当然

彼女の耳にも入っていた。

しかし、そこには間違いなく父親が立っていた。

久しぶりに見る父親はかなり痩せて年老いて見えた。

彼女は驚きの表情を隠せないまま、こう言った。

本当にどうしたの?突然やって来るなんて・・・・・。

すると、父親は小さな声で、

いや、久しぶりに顔が見たくなってな・・・・・。

そう呟いたという。

少し落ち着いた彼女は父親に向かって

あの・・・せっかくだからお茶でも飲んでいく?

と聞くと父親は静かに首を振ったという。

しばらくの間、何も会話の無い時間が流れた。

お互いに何も話さず、お互いの顔を見ているだけの時間。

ただ、そうしていると彼女自身はとても不思議な気持ちになったという。

どうして、私はこの父親をずっと敬遠してきたのだろうか?

こんなに歳をとって・・・・。

そして、私を見つめる目は明らかに私を心配し、そして愛してくれている者の

眼だったから。

彼女の眼からは知らないうちに大粒の涙がこぼれていた。

あの・・・お父さん・・・わたし・・・・。

彼女がそう言おうとした時、その言葉を遮るように、そして優しい声で父親は

こう言った。

元気でやっているのか?

何か悩みは無いのか?

その言葉は過去にも父親の口から聞いた言葉ではあったが、何故かその時は

素直な気持ちで聞けたのだという。

ああ…お父さんは本当に私の事を心配してくれているんだ・・・・・と。

そして、最後に、

お前は昔から強い子だったからなぁ・・・。

だから、自分の信じた道をいきなさい・・・・。

結局はそれが一番幸せな人生なのかもしれないもんなぁ・・・・。

そう言ったという。

そして、急に父親は深く彼女にお辞儀をすると、

突然、すまなかったな・・・・・。

私はもう行かなくちゃいけない・・・・・。

でも、もしも叶うものなら、たまにはワシの事も思い出してくれよ・・・。

そう言って少しだけ笑うと、安心したような顔をして、そのまま玄関から

出ていった。

ほんの数秒、彼女は茫然としていたがすぐにハッとして我に返り急いで

外へ出て父親を探した。

しかし、父親の姿はどこにも見つけられなかったという。

いったい、何処に消えちゃったんだろう・・・・・。

そう思いながら再び家の中に入ると、まるでそれを待っていたかのように

家の電話が鳴ったという。

慌てて電話に出ると受話器の向こうからは母親の鳴き声で父親の死を伝えられたという。

え?なんで?今まで確かにうちに居たのに・・・・・。

そう考えたが、すぐに彼女は確信したという。

きっと父親が最後の別れを伝える為にわざわざ此処へ来てくれたのだ・・・と。

その後、彼女は父親の葬儀にもしっかりと参列し、母親や兄弟達との関係も

修復されたという。

そして、母親や兄弟達から、父親がいつも彼女の心配ばかりをしていたのだ、

という話を聞かされて彼女はまた大泣きしてしまった。

その時になって初めて、父親の気持ちが彼女には痛いほどよく分かったという。

もっと親孝行すれば良かった・・・・。

彼女は心からそう思った。

しかし、彼女の後悔は決して無駄ではなかったようだ。

どうやら生前の疎遠状態を打ち消すかのように、彼女の周りではいつも父親の

気配を感じるのだという。

それは気のせいとか言うものではなく確信として、すぐ傍で父親が彼女の事を

見守ってくれているのが身に染みて分かるのだそうだ。

だから、彼女は毎日、1人暮らしのはずなのに、まるで父親に話しかける様に

しながら楽しく生活しているそうだ。
  


Posted by 細田塗料株式会社 at 22:09Comments(15)

2019年04月28日

最恐の心霊写真・転

過去、2回に渡り禁忌の心霊写真に着いて書いてきた。

正直なところ、その話にはもう関わりたくなかった。

思い出すたびに憂鬱な気分になってしまうから。

ただ、最近、俺の身辺で起こっている事。

そして、最も危惧していた結果を知った今、俺にはどうしてもその写真のその後、

というものに着いて書かなくてはいけないのだと思った。

以前にも書いたのだが、その心霊写真を見て、何も起こらず無事でいたのは、

写真を撮影した彼の弟(俺の従兄弟)と俺だけだった。

そして、彼の弟とはいつも、こんな話をしていた。

俺とお前が無事でいる限り、呪いとかそういう非科学的なものは完全な事実を

伴わない偶然として説明する事が出来るんだから、頑張ろうな、と。

そして、結論から書くと、その彼の弟が亡くなった。

勿論、不慮の事故でも突然死でもない。

悪性の腫瘍が出来てその進行をどんな治療も止められなかった。

それは医学的には、良くあることなのかもしれない。

しかし、会社の健康診断で腫瘍が見つかってからが早過ぎた。

確か、腫瘍が発見された時にはステージ2だと伝え聞いた。

ステージ2ならば、きっと回復してくれる・・・・・。

そう思って胸を撫で下ろしたのも束の間。

それから半年も経たずに彼の母親から訃報が入った。

勿論、俺は彼の葬儀には出席するつもりだった。

彼の兄の葬儀には出席できなかった無念もあったので、どうしても東京へ行き

彼とそして彼の兄の二人に手を合わせたかった。

しかし、やはり今回も俺は呼ばれなかった。

親戚達は葬儀に参加出来たのだが、今回は俺一人だけが除外された。

叔母にその理由を尋ねると、

危険すぎるから・・・・。

もう誰も死んでほしくない・・・・。

そう言われた。

それでも納得出来なかった俺は、しつこく叔母に頼み込んだ。

どうしても東京に行って葬儀に参列させてほしい・・・・と。

すると、叔母は重い口を開いた。

どうやら、彼が亡くなる前から、やはり怪異が続いたらしい。

毎晩、病室の窓をコツコツと突かれるような音が聞こえ、朝に確認すると

しっかりと細すぎる4本の指の跡がベッタリと付着していた。

深夜、病室へと続く廊下をみすぼらしいほどボロボロの着物を着た巨大な頭の女が

前後に首を振りながら足音もなく歩いていくのを患者や看護師を含め

沢山の者が目撃していた。

叔母が病室に泊まり込んだ時には、病室の窓に映り込む大きな頭の女

が朝になるまでずっと貼り付いていた。

そして、具合が悪くなりナースコールを押すと、訳の分からない下品な笑い声が

聞こえてきた。

そして、彼が死ぬ直前には、彼は半狂乱になり、

この部屋にあいつが来ている!

誰か助けて!

殺される!

と叫び続け、彼は看護師や医師たちに押さえつけられる様にして息を

引き取ったのだと。

そして、こう続けた。

今度、こっちにあんたが来たら、間違いなくあんたが狙われる様な気がするのよ!

おばさんはもうこんな年齢だから死んでも構わないけど、あんたは奥さんや

娘さんの為にももっともっと長生きしなきゃ!

そう言われて返す言葉が見つからなかった。

そして、最後に叔母はこう言った。

私が死ぬ時にはきっちりとあの女が写り込んだ写真を一緒に燃やして貰うから。

私はもう家族全員を亡くしちゃってるから、もう怖いものは無いのよ!

だから、せめて私が死んであの写真を一緒にあっちへ連れていくまでは此処には

絶対に近寄ってはダメ!と。

そうまで言われてしまうと俺としても叔母の意向を聞き入れるしかなかった。

そして結局、俺が参列できないまま彼の葬儀はつつがなく執り行われた。

そう書きたいところだったが、実は彼の葬儀は簡単なものではなかったと聞いた。

通夜では雷鳴が轟き、通夜会場の照明が全て消え、再び明かりが点くまでの間、

通夜会場は得体の知れない囁き声に覆われた。

そして、その声を聞いて泣きだす者、狂ったように会場を走りだす者などかなりの

パニックとなった。

そして、翌日の葬儀の際も、突然窓ガラスが割れたり、献花台のロウソクが大きく

燃え上がった。

そして、最後のお別れとして棺桶の蓋を開けて故人である彼の顔を見た者は

その場で悲鳴をあげた。

安らかだったはずの死に顔は、恐怖で歪み、そして強張り、言い表せない程の

苦しそうな顔になっていたという。

その後、霊柩車のエンジンが掛からなかったりタイヤが突然パンクするなどの

怪異は起こったが何とか彼の遺体を荼毘に伏す事は出来たらしい。

そして、葬儀に参列した俺の両親から聞いた話では、通夜の夜が明けるまで

ずっと葬祭会館の中で、うめき声の様なものが聞こえ続けていたらしく、

親戚の誰一人として控室から出る事が出来なかったという。

彼の葬儀は何とか終わり、いわくつきの写真は叔母が道連れにしてあちらの世界へ

連れていくのだという。

後は俺が東京に近寄りさえしなければ・・・・・。

しかし、この呪いともいえる呪縛はそれほど簡単なものではなかった。

実は彼が無くなったという訃報を受け取る少し前から俺の周りでも説明が

つかない怪異が発生しているのだ。

夢の中にあの巨大な顔の女が出てきて俺を見て笑っていた。

しかも、毎晩同じ夢にうなされて起きてしまう。

更に外出から帰ると裸足らしき足跡が家の中へと続いていた。

そして、その足跡を追っていくと、どうやらそれは俺の部屋の前で消えていた。

更に、仕事で電話している時も、かなりの頻度で俺の声の他に女らしき呻き声が

聞こえているようだ。

お清めの塩を家の周りに置いても、すぐに蹴散らされた様に塩の山は

崩れていた。

そして、決定的だったのは街中で俺の見かけた知人が俺に声を掛けようとした

らしいのだが、すぐに止めたそうだ。

どうやら、その時、俺の真横にはニタニタと笑った口元とギラギラした眼を持った

巨大な顔の女が体を寄せる様にして歩いていたそうだ。

勿論、その友人には霊感など皆無なのは知っていたから、もしかしたら見間違い

なのではないか、と思っていた。

しかし、時が経つにつれ、俺の横を一緒に歩いている女の姿を目撃する者が

続出した。

俺の顔を、その大きな顔で覗きこむ様にして歩く女の姿を・・・・。

そして、それはあのAさんも同じだったようだ。

ある時、Aさんから電話がかかって来た。

あの・・・・Kさん、今日、街中で変なのと一緒に歩いてましたよね?

もしかして、それに気付いてます?

そう言われて俺は、

もしかして、Aさんも視たの?

だったら何とかしてよ・・・。

冗談抜きにしてヤバい奴みたいだから・・・。

そう返した。

すると、Aさんは、

あのですね・・・・何でもかんでもそう簡単に片付けられると思わない方が

良いですよ・・・。

ずっと昔から恨みの念だけで現世に彷徨っていた怨霊です。

もう恨みを晴らすとか、そういう事ではなくて、とにかく他人を呪い殺す

事にしか興味がありません。

そうすれば、自分の霊力がいくらでも強くなるのを知っているから・・・。

まあ、事情は聞かなくても大体分かります。

今回ばかりは運が無かったとしか言えませんね。

本当なら私もそんな奴なんかすぐにでも滅したいところなんですけど、

今回の相手はそんな簡単なものじゃありません・・・。

その女に何があったのかまでは、はっきりとは分かりませんがかなりの理不尽な

殺され方をしたみたいですね。

だから、憎悪と怒りと恨みの念の塊があの女です・・・・。

しかも、愉快犯的な部分もあります。

私と姫ちゃんが、Kさんからあの女の恨みの念を引き剥がす事は勿論出来ますし、

Kさんに近づけなくさせる事も可能です。

でも、そうすると、あの女は誰か他の人の所へ行って、すぐに同じ事を繰り返します。

きっと、もっと沢山の方が呪い殺されてしまうと思います。

だから、私も真剣に考えました。

そして、出した結論は、

Kさんなら命を取られるまではいかないだろう・・・。

というものでした。

勿論、Kさんの力ではなくKさんの守護霊の加護のおかげて・・・・。

それに、私も何もしない訳ではありませんから・・・。

あの女がこちらに来られない様にとびきり強い結界を張らせて貰いました。

勿論、私と姫ちゃんの力を合わせて・・・・。

だから、Kさんからこの結界の外に出ていかなければ大丈夫です!

簡単に言えば、Kさんは東京には行ってはいけない、という事です!

これからも、あの女の姿を見たり聞いたりする事はあると思いますが、それはあくまで

実体や霊力を伴わない蜃気楼の様なものだと思ってください。

そう言われた。

そして、俺はすぐにこう返す。

いったい、いつまで俺は東京へ行けないの?と。

すると、Aさんは、

そんなに長くはかかりませんよ!

あの女は私に姿を見られていますから・・・。

そうですね・・・・。

既に、それなりの苦痛は感じている筈ですから、数年もすれば・・・・。

それを聞いて、俺は、

数年?数年も東京へ行けないって事?

あの…仕事の出張もあるんだけど?と呟く。

それを聞いたAさんは、

あのですね・・・・行けば本当に死にますよ?

きっと東京には、いまだにKさんの親戚の方が居られるんでしょうね?

でも、それはKさんを東京へ引き寄せる為の罠ですから・・・。

逆に言えば、Kさんが東京に近づいてとり憑かれない間は、その方も無事なんだと

思いますよ。

だって、その方はKさんを引き寄せる為の餌なんですから・・・。

ね?分かりましたか?

仕事と命とどっちが大切なんですか?

と冷たく言い放つ。

そして、俺は最後にこんな質問をした。

あのさ・・・あの女にその結界を破るだけの力は絶対に無いの?

もしも、結界を破ってこっちに来たらどうすれば良いの?と。

すると、Aさんはにっこりと笑って、

そこまで、あの女も馬鹿じゃないと思いますよ!

現に今までこちらには近寄って来た形跡すらないし・・・・。

きっと、私や姫ちゃん、そしてKさんの守護霊の力を十分認識してるんでしょうね!

それに・・・・。

万が一、結界を破ってこちらに来たとしても安心してください。

此処には、私と姫ちゃんがいますから・・・・。

私達の力・・・信じてます?

そう言われ大きく頷くしかなかった。

現時点で、あの女の姿を見る事は無くなったが、それでもあの写真はいまだに

叔母の家にしっかりと保管されている。

その事を考えると、手放しで安心できる日は当分訪れそうにもない・・・・。

最後に、この話は起・承・転・結という四部構成とさせてもらった。

現時点では、四部構成の結に当たる話はまだ起きてはいない。

このまま、書かずに終わってくれるのか・・。

それとも、何かが起きて、結末としての”結”の部分を書かなくては

いけなくなるのか・・・・。

そして、俺がこのまま無事に生き続けられるのか・・・・。

それは誰にも分からない事だが、亡くなられた方達の魂が安らかに居られる事を

願わずにはいられない。


  


Posted by 細田塗料株式会社 at 21:28Comments(15)

2019年04月28日

最恐の心霊写真・承

今回は、以前、書かせて頂いた"最恐に危険な心霊写真の話・・・の続編を

書いて行こうと思う。

何故、書こうかと思ったといえば、あのブログで書いた従兄弟が1月に

亡くなったから・・・。

自分よりも4歳年上で、性格も明るく、京大出身なのに偉ぶる事も無く、

いつも笑っていた記憶しか無いくらい、素敵な従兄弟だった。

勿論、1月に開かれたお別れの会へ出席する為、東京へ行って来た。

東京といっても23区ではなく、比較的のどかな土地。

そして、そこで、彼の母親(自分の叔母)から色々な奇怪な話を聞かされたのだ。

そもそも、彼の末期ガンは、不思議な場所から発生したそうだ。

食道の裏側にあたる場所、つまり首の後ろ側。

そこから全身にガンが転移して死亡したのだと聞かされていた。

そして、彼の死に顔の写真を見せられた時、本当に驚いてしまった。

こんなに浮腫み、肥大することがあるのか、と思えるほど大きく腫れあがった

その顔は、正直、ある物を自分に思い出させた。

そのあるモノとは、彼が誤って写してしまった心霊写真に、はっきりと写り込んだ

不自然なほど大きな顔の女だ。

その不気味で巨大な顔は今でも忘れてはいない。

実は、彼が亡くなった時、通夜や本葬には、親戚が誰一人呼ばれなかった。

そして、しばらくしてからお別れの会が開かれ親戚一同が会した。

その時、どうか見てやって欲しい、と言われ親戚が見せられたのが彼の

死に顔が写った写真だ。

通常、死に顔を写真に収める事は禁忌とされ、行わないのが常識だ。

それ禁忌を破ってまで、親戚の全てを通夜や葬儀には呼ばず、あえて

不吉といわれる死に顔を写真を見せたのか?

正直、俺には全く理解出来なかった・・・・・。

だが、お別れの会で、叔母に会い、直接その理由を聞いてすぐにその真意が

理解できた。

そして、それと同時に背筋に強烈な寒気が走った。

全ては親戚、特にあの写真を見て、いまだに大怪我も負っていない俺を

危険から守る為であった。

彼は、亡くなる数日前から、病院のベッドで常に悪夢にうなされていた。

病院では、何かを恐れるように、1人部屋は絶対に避け、4人部屋か、ICUに居る事

が多かったらしい。

そして、寝てはうなされて、潰れた声で、叫ぶ声を同じ病室の患者さんや看護師達

が聞いていた。。

まるで誰かに必死で誤っているかのような叫び声を・・・・・。

それだけなら、ただの悪夢なのだが、相部屋の他の患者さんがカーテンに映る異様

に大きな頭の人間の影をみたり、ICUでも、それに似たモノを何人もの

看護師達が見たそうだ。

そして、さすがに気味悪くなった病院側は彼を強制的に、離れた個室

へと移動させた。

その頃になると、彼が寝ているベッドの上の天井部分に、巨大な顔に

見えるものがはっきりと浮き出ていたそうだ。

彼は絶望の中で恐怖と闘いながら、それでもしっかりと自分が死んでからの

事を考えていたのかもしれない。

彼は亡くなる前日に自分の母親に、こう頼んだという。、

あいつは、俺がちゃんとあっちの世界に連れて行くから・・・・。

だから、あの写真、俺の棺おけに入れて一緒に燃やしてくれ・・・・。

最後の頼みだから・・・・絶対に聞いてほしい・・・・と。

母親は彼にそう頼まれたものの、どうしても頷く事が出来なかったという。

そして、彼にはっきりと返事を出来ないまま、翌日には彼は死んだ。

苦しみながら、そして何かに脅えるような凄まじい死に顔で・・・・。

医学的には彼の死に不審な部分は無く、彼はその日のうちに実家へと戻る。

やせ細ったご遺体として・・・・。

彼の両親、そして彼の弟が葬式の段取りで、自宅に集まり色々と

話し合いをしていた。

あの不吉な写真の事もあったので、その時既に家族の間では葬儀には

親戚を一切呼ばない事に決めていた。

ひっそりと葬儀を執り行う事に決めたらしいが、人望のあった彼だから、
彼の友人達も、何か出来る事は無いか、と手伝いに集まって来てくれた。

勿論、彼が撮影した曰くつきの心霊写真の事は知っていたがそれでも

何とか彼の残された家族に力を貸してあげたかったのかもしれない。

そして、家の中が葬儀の準備で騒がしくなった時、それは始まった。

まず、周りの雑踏が消え、嘘のような静寂な空気に包まれた。

そして、その場に居た者全員が強い耳鳴りを感じる。

その時、突然、玄関のチャイムが鳴り響いた。

その場に居た全員が凍りついたように固まった。

それでも母親はインターホンで、
"
どちら様ですか?"

と問いかけた。

しかし、返事は無く、再びチャイムが鳴らされる。

今度は、彼の弟がインターホンで声を掛けたが、やはり返事は無かった。

そこで、叔母が玄関ドアの覗き窓から覗き込むと、そこから見えたのは、

大きな眼。

とても人間の眼とは思えない程の巨大な黒い眼だった。

相手も、覗き窓から中を見ようとしていたのか、とにかく驚いた母親は

大きな悲鳴をあげてしまう。

それと、同時に叔母も、その瞬間、以前彼から見せられたあの写真の

不気味で巨大な顔を思い出した。

あの写真を見た直後、原因不明の交通事故にあった叔母だからこそ、アレを

忘れる事はなかったのだろう。

今にして思えば、叔母の事故も信号機付きの横断歩道で突然、後ろから

突き飛ばされたものだった。

そして、叔母を轢いたドライバーも、気付いて停止しようとしたが、ハンドルも

ブレーキも利かなかったそうだ。

そして、助けを求めて歩道を見た時、其処には、まさにあの写真に写り込んだ

大きな顔の女が立っていたのだから・・・・。

叔母は、すぐにこう思った。

アレが、死んだ息子を取り返しに来た、と。

死んでまでも息子はあいつに苦しめられ続けるのか?と。

静まり返る家の中で、固まっていた者達も、彼の母親の尋常ではない様子に

自分を奮い立たせ家中の色んな窓から玄関付近を確認しようとした。

そして、彼らの全てはそこで絶句し震えが止まらなくなった。

そこで彼らは見てしまった。

異常に大きな頭の女が玄関の前に立っている姿を。

顔が丸く膨れ伸び、その大きさは体の半分以上あったそうだ。

勿論、彼らは彼が撮影してしまった心霊写真など見てはいなかった。

しかし、玄関に立っているソレを見た時、それがすぐに人間ではないのだと

確信した。

そして、それと同時に彼らも同じように感じたのだという。

アレは、彼の遺体を捜しているのだ、と。

その後は、皆、声を殺して、彼の姿が、アレに見つからないように

遺体を持って家の中を移動し続けたそうだ。

その間も、アレは、別の部屋の窓を叩いたり、窓から覗き込んだりと

彼の遺体を捜すのに動き回っているようだった。

そして、その状態はそれから一晩中ずっと続き、朝が来て明るくなると消えた。

もう、形式に拘っている場合ではないと悟った彼らは、その日の明るいうちに

家族と僧侶だけで通夜と本葬を済ませてしまった。

前夜の事も有り、通夜と本葬は、かなりの数の僧侶が力添えしてくれたそうだ。

しかし、その間も、鳴る筈のない電話が鳴ったり、変な声が聞こえたり、

また急に天候が崩れ雷鳴が鳴り響くなど怪異が続いた。

そして、何とか、無事、葬儀を終え、沢山の僧侶に守られながら斎場へと
向かった。
いよいよ、斎場で彼を火葬する際、叔母は、悩んだ挙句、彼の

生前の頼みを守らなかった。

自分と一緒にあの写真も燃やして欲しいという彼の頼みを・・・・。

確かに、息子が犠牲になって、そして死んでからもアレにつきまとわれると

思うと、母親としては当然の判断なのだろうし、誰にもそれを責める事は出来ない。

ただ、彼のお別れの会の後、俺にお守りを渡しながら彼の母親に言われた

言葉がずっと耳に残って離れない。

あの写真を見てしまって、いまだに、何も大怪我も何も起こっていないのは

お前だけなんだから・・・・。

とにかく、このお守りを常に携帯して気をつけて頂戴ね!

そしてあの子の分まで幸せに暮らしてね、と。

自分でも当然分かっていた事なのだが、さすがに面と向かってはっきりと

言われてしまうと強い寒気がした。

これで、本当に終わったのか、それとも、まだ不幸が続くのかは誰にも分からないが

今もあの写真は、叔母の家で、誰の目にも触れない場所に保管されている。

どうやら叔母は自分が死んだ時にあの写真を一緒に連れていくつもりらしい。

だから、きっと大丈夫だ、と自分に言い聞かせている。

ただ、最近、ふとアレが夢に出てくることがあるのだ。

写真を、たった一度しか見たことのない自分が、彼の写した写真の風景の中で

アレと対峙しているのだ。

二人っきりで・・・・。

しかも、その女の巨大な顔はまっすぐに俺を見ていた。

夢はあくまで夢だろう・・・・・。

そう思いたいのだが、どうして俺だけがいまだに厄災に見舞われていないのか、

思い当たる節は無い。

今となっては、あの写真の話を、これで終わりに出来る事を祈るのみだ。


  


Posted by 細田塗料株式会社 at 20:40Comments(16)

2019年04月28日

最恐の心霊写真・起

これは、本当に危険な写真の話である。

自分のの従兄弟は、東京のテレビ局で映像の仕事をしている。

東京の従兄弟というのは二人兄弟で共に国立の京都大学を卒業し

親戚の中でも一目置かれている存在であり、弟は某メーカーの研究室に

勤務し、そして兄はといえば、何故かテレビ局で働いているという

変わり者だ。

先日、その兄(従兄弟)がガンで余命が数ヶ月という連絡を受けた。

突然の連絡にとても驚かされたし、同年代ということもあり、良く一緒に

遊んでいたからその悲しみは言葉では言い表せない。

そして、その時、ふと、この話を思い出した。

彼は、昔からカメラマンに憧れ、ずっとその目標に向かって頑張っていた。

そんな彼であるから、どんな時、どんな場所でも、常にカメラを持ち歩きシャッター

チャンスを窺う癖がついていたのだろうが、それが災いを招いてしまった。

ある時、いつものように自然散策をしながら被写体を探していると、とても

大きな古い木を見つけた。

そして、アングルを色々と試しながら数枚の写真を撮影した。

勿論、被写体はあくまで大きな古い大木だったのだが、その時偶然にも、

かなり古いと思われる無縁墓地を撮影してしまう。

そして、これはその後調べて分かった事らしいのだが、その無縁墓地は

鑑定してもらった結果、おそらく江戸時代以前の物ではないかということ

だった。

ただ、撮影した時には大木の傍に無縁墓地があった事など全く気付かなかった。

それくらいに目立たない小さな墓が朽ちかけた墓標とともに其処に存在していた。

そして、それに、気付いたのは、現像し、プリントをした時だったという。

目視で気付かなかった無縁墓地にどうして気付いたのか?

それは、あまりにも、はっきりと、そして恐ろしい顔でこちらを睨む女の霊が

写真に写りこんでいたからなのだという。

その霊はほぼ全身が写り、顔だけがアンバランスに大きかった。

そして、着ている着物の模様まで分るくらいに、はっきりと写っていた。

はっきりと写っていたと書いたが、その写真に写る女の姿は細部まで鮮明に視える

反面、体が透き通ったようにうっすらと背景が透けて見えていた。

そして、巨大な顔からはおぞましいほどの恨みの念が見る者を圧倒した。

その写真を大きく引き伸ばした彼は、自分が撮った写真に唖然とし恐怖した。

しかし、その後、彼はスクープ写真を撮ったかのように、嬉々として回りの人間に

その写真を見せた。

彼にとって、それは軽い遊び心だったのかもしれない・・・・・。

だが、その結果、現時点で合計3人が死んでいる。

更に、他の者も、撮影した彼を含め、死んでこそいないが、何らかの

大怪我をした。

ある者は、遺書も無く、ビルから飛び降り、ある者は、列車に飛び込み、また、ある者

は街中を歩いている時に突然暴走した車にはねられて即死した。

そして、撮影した彼自身も不慮の事故で、一時、生命も危ぶまれるほどの大怪我

を負った。

不慮の事故と書いたのは、いつもの様に自分の車で会社に向かっていた

彼の車が突然ブレーキが効かなくなり踏んでもいないアクセルが反応し

加速したままガードレールに激突したから・・・・。

更に、写真を見せられた他の者も皆、入院するほどの大怪我をした。

全てが明らかに不慮の事故だった。

そして、彼を含め事故に遭い大怪我をした者達は皆、あるモノを見たという。

それは一度見たら決して忘れる事の出来ないあの大きく不気味な女の顔。

そして、彼自身も写真に写っていた顔と同じ顔が、見えた途端、車のコントロール

が全く効かなくなったり気が付いた時には病院のICUのベッドで寝ていた。

そして、階段から落ちて怪我をした者もアパートの部屋が全焼し大火傷を

負った者も、間違いなくその直前にあの女の顔をはっきりと目撃していた。

こうなると、もう、疑う余地は無かった。

このまま、この写真を持っていたら、必ず殺されてしまうと悟った彼は、

知人の紹介で、ある寺に、写真とネガを持ち込んだ。

それを見た、僧は驚きと恐怖が入り混じった表情になり、しばらく考え込んだ後、

弟子達と共に、寺自体に大きな結界を張り、その中で、7日間かけて、その写真

とネガを一時的に処理する事が出来たという。

そして、彼に、事の重大さ、そして、完全には、成仏させられなかった事を告げ、

二度と写真を撮影しない様に強く忠告した。

そして、彼は、カメラマンの道を断念し、今の仕事に就いている。

何年かに一度位しか、会えないが、いまだに写真は決して撮影していないそうである。

そして、こんな事も言っていた。

テレビの世界なんて、お前達が考えている以上に、嘘と虚飾の世界なんだけどな。

テレビでやっている事の殆どは、ヤラセ同然のものばかりだ。

でも、そんな世界だから、尚更、本当に危険なものが映像や写真に写りこむ

事があるんだ。

でも、たぶん、これはこの世界の慣習なんだろうけど、そういう本物っていうのは

決して表に出さないから一般の人が目にする事はない。

だって、そんなものを放送したら、世の中全体がパニックになってしまうから。

でもな、俺が知っているだけでも、沢山あるんだよ。

それこそ数え切れないほどの本物の映像や写真が・・・・。

そして、あの心霊写真もそういうものの一つなんだ。

ただし、半端じゃなく強い怨念が宿っているらしいから、別格かもな。

だから、視聴者は、テレビの嘘の世界だけを見せられて、本当に写りこんだ

真実とか恐怖っていうものを見ることは絶対にないんだよ。

何なら、一つ位なら、コピーして送ってやろうか?と冗談交じりに言われたが、

勿論、二つ返事で断ったのは言うまでもない。

そして、その彼も余命数ヶ月だという。

事故ではなく病気・・・・・。

ただ、自分には、あの写真との因果関係を疑わざるを得ない。

何故なら、彼から送られてきた近況の画像に、巨大な顔の女がはっきりと

写りこんでいたのだから。

そして、実はその写真を見てしまったのはその他にもいた。

それは、俺の母親とそして俺自身。

ちなみに俺の母親は偶然なのか、道路脇の側溝に自転車ごと突っ込んで

大怪我をしている。

そして、現時点で大きな怪我も病気もしていないのは彼の弟と

俺だけということになる。

ちなみに、彼の父親はその写真を撮影してすぐに突然の病気で他界している。

残された3人に何かが起こるのか、それとも起こらないのか・・・・・。

それは今のところ、誰にも分からない。

  


Posted by 細田塗料株式会社 at 19:51Comments(9)

2019年04月20日

3人の列

これは知人から聞いた話。

彼は良く仕事を自宅に持ち帰って夜遅くまで資料を作る事が多かったそうだ。

会社で残業するよりもかなり効率が良かったらしい。

そんな彼の楽しみは夜中に外の景色を見ながら熱いコーヒーを飲む事。

そうしていると色んな疲れがすぐに吹き飛んだ。

窓の外から見えるマンションの明かり、そして道路を走る車。

そんな当たり前の風景が、真夜中のコーヒーと共に観ると、とても 新鮮に映った。

しかし、今では彼は家に仕事を持ち帰らないし、何より夜には窓やカーテンを

決して開けないのだという。

そして、これから書くのがその理由だそうだ。

その夜も早めの時刻に退社した彼はそのまま自宅に帰りシャワーを浴びると

軽く食事を済ませ、いつものように持ち帰った資料を持ってパソコンの前に 座った。

そして、カーテンと窓を開け、外から聞こえてくる音をBGMに資料作りに 取りかかった。

その夜は妙に仕事が捗った。

気が付けば時刻は既に午前1時を回っていた。

彼は、一息入れようといつものように熱いコーヒーを入れるとマグカップを

持ったまま窓へと近づく。

その日はやけに車が少なかった。

いや、確かに仕事をしていた時から気が付いていたが、その夜に限って

全くと言ってよいほど車が通らない。

彼の窓から見える道路は国道であり昼間にはかなりの渋滞が発生する場所だった。

それなのに、彼が仕事を始めてから車が通る音は一切聞こえてこなかった。

まあ、こんな夜もあるか・・・・・。

そう思い、彼は遠くにそびえるマンションの明かりに目を移そうとした時、

突然、意外なものが目に止まった。

それは不思議と目を惹きつけられる人の列だった。

白い服を着た3人の人が整然と列をなして歩道を歩いていた。

若い女性が一人、そして年老いた老婆が一人、そして小さな男の子が一人。

一見するとどんな関係の3人なのか想像できない組み合わせの3人が

真夜中の 歩道をゆっくりと歩いていく。

ウォーキングをする時刻ではなかった。

それに3人が着ているのはまるで死に装束の様な白い着物。

その3人がぐったりとした様子で少し前屈みになりながらトボトボと 歩いている。

彼はその奇妙さに魅かれ、時間が経つのも忘れてその3人の動きを 目で追っていた。

そうしているうちに、その3人は彼の視界からゆっくりと消えていった。

得体のしれないその何かに彼の好奇心は釘づけになった。

そして、それからは毎晩、それくらいの時刻になるとカーテンと窓を開けて

歩道を歩いていくその3人を見る事に決めた。

そして、ある事に気づく。

確かに毎晩、彼の窓の下の歩道を3人の人の列が通っていった。

しかし、その構成は明らかに違うものだった。

男だけの時もあれば女だけの時もあった。

お年寄りだけの時もあれば若者だけの時もあった。

しかし、構成されるメンバーこそ違えど、必ず3人が列になって

ゆっくりと 歩道を歩いていた。

その意味不明な行動パターンに彼は更に惹きつけられた。

今夜、歩道を歩いていく3人はどんな人達なのだろうか?

と予想するのも 楽しかったし何よりその異様なシルエットは

彼の好奇心を満たすに十分な ものであった。

特に危険は感じなかった。

だから、毎晩、安心して窓の外を眺めていた。

そんな夜が何日も続いたある日の夜、時刻はいつものように

午前1時を 少しだけ回っていた。

彼はいつものようにカーテンと窓を開けコーヒー片手に外へと視線を移す。

心臓が激しく脈打つ・・・・。

彼はとっさにカーテンを閉めて日の場で固まった。

いつもの歩道には、白い着物を着た人が確かに居た。

しかし、3人ではなく2人だったという。

そして、その2人は体を前方へと向けたまま首だけをこちらに向けて

冷たい目で睨んでいた。

首を向けた角度は在りえない角度だったし、何よりもこちらに向けた

2人 の眼は暗闇に白く浮かび上がっていた。

そして、2人は片手をこちらに伸ばし、おいでおいでをするように


小さく手招きをしていた。


心臓の音が耳の中で大きく聞こえる。


彼はカーテンを閉めたまま、気付かれないようにゆっくりと窓を閉めて


鍵をかけた。


すると、それと同時に窓をコンコン、とノックする音が聞こえた。


彼の住むマンションの部屋は3階にあり、そんな事はあり得ないことだった。


しかし、聞こえてくるのは明らかに人間の手で窓をノックする音。


彼はパソコンも部屋の明かりも点けたまま、ベッドに潜りこんで震えていた。


そして、そのうちに意識を失ったらしく気が付くと朝になっていた。


彼はそれ以来、仕事を家に持ち帰る事も、カーテンを開ける事もしなくなった。


しかし、結局、それから7日間、窓をノックする音が真夜中になると


聞こえたという。


きっと、あの2人は俺の事を連れていこうとしてたんだと思う・・・。


彼は震えながらそう言っていた。


  


Posted by 細田塗料株式会社 at 20:49Comments(37)

2019年04月19日

平成最後の交流場所

営業のKです。

皆様、こんばんは。

本当にすぐにコメント場所が一杯になってしまうんですね(笑)

まあ、私がブログを一時閉鎖しているせいもあるのかもしれないですね。

ということで、かなり重たくなってきたと思いますので、

こちらに新しい交流場所を!

中西リーダー、いつも気付くのが遅れてすみません。

それでは、ご自由にお使いくださいませ!
  


Posted by 細田塗料株式会社 at 20:51Comments(108)

2019年04月14日

2019年4月場所?

語り・・・・いえ、営業のKです。

懐かしい顔も拝見出来るようで、私も凄く嬉しいです!

福岡方面から、新規交流広場をすぐに作るようにご指示

頂きましたので、こちらに新設させて頂きます。

私もたまに参加させて頂くかもしれませんが(笑)

それにしても、コメントがすぐに一杯になってしまって、

本当に凄いですね~

楽しそうで何よりです!(笑)

それでは、ご自由にお使いくださいませ!
  


Posted by 細田塗料株式会社 at 17:31Comments(200)