2019年04月20日

3人の列

これは知人から聞いた話。

彼は良く仕事を自宅に持ち帰って夜遅くまで資料を作る事が多かったそうだ。

会社で残業するよりもかなり効率が良かったらしい。

そんな彼の楽しみは夜中に外の景色を見ながら熱いコーヒーを飲む事。

そうしていると色んな疲れがすぐに吹き飛んだ。

窓の外から見えるマンションの明かり、そして道路を走る車。

そんな当たり前の風景が、真夜中のコーヒーと共に観ると、とても 新鮮に映った。

しかし、今では彼は家に仕事を持ち帰らないし、何より夜には窓やカーテンを

決して開けないのだという。

そして、これから書くのがその理由だそうだ。

その夜も早めの時刻に退社した彼はそのまま自宅に帰りシャワーを浴びると

軽く食事を済ませ、いつものように持ち帰った資料を持ってパソコンの前に 座った。

そして、カーテンと窓を開け、外から聞こえてくる音をBGMに資料作りに 取りかかった。

その夜は妙に仕事が捗った。

気が付けば時刻は既に午前1時を回っていた。

彼は、一息入れようといつものように熱いコーヒーを入れるとマグカップを

持ったまま窓へと近づく。

その日はやけに車が少なかった。

いや、確かに仕事をしていた時から気が付いていたが、その夜に限って

全くと言ってよいほど車が通らない。

彼の窓から見える道路は国道であり昼間にはかなりの渋滞が発生する場所だった。

それなのに、彼が仕事を始めてから車が通る音は一切聞こえてこなかった。

まあ、こんな夜もあるか・・・・・。

そう思い、彼は遠くにそびえるマンションの明かりに目を移そうとした時、

突然、意外なものが目に止まった。

それは不思議と目を惹きつけられる人の列だった。

白い服を着た3人の人が整然と列をなして歩道を歩いていた。

若い女性が一人、そして年老いた老婆が一人、そして小さな男の子が一人。

一見するとどんな関係の3人なのか想像できない組み合わせの3人が

真夜中の 歩道をゆっくりと歩いていく。

ウォーキングをする時刻ではなかった。

それに3人が着ているのはまるで死に装束の様な白い着物。

その3人がぐったりとした様子で少し前屈みになりながらトボトボと 歩いている。

彼はその奇妙さに魅かれ、時間が経つのも忘れてその3人の動きを 目で追っていた。

そうしているうちに、その3人は彼の視界からゆっくりと消えていった。

得体のしれないその何かに彼の好奇心は釘づけになった。

そして、それからは毎晩、それくらいの時刻になるとカーテンと窓を開けて

歩道を歩いていくその3人を見る事に決めた。

そして、ある事に気づく。

確かに毎晩、彼の窓の下の歩道を3人の人の列が通っていった。

しかし、その構成は明らかに違うものだった。

男だけの時もあれば女だけの時もあった。

お年寄りだけの時もあれば若者だけの時もあった。

しかし、構成されるメンバーこそ違えど、必ず3人が列になって

ゆっくりと 歩道を歩いていた。

その意味不明な行動パターンに彼は更に惹きつけられた。

今夜、歩道を歩いていく3人はどんな人達なのだろうか?

と予想するのも 楽しかったし何よりその異様なシルエットは

彼の好奇心を満たすに十分な ものであった。

特に危険は感じなかった。

だから、毎晩、安心して窓の外を眺めていた。

そんな夜が何日も続いたある日の夜、時刻はいつものように

午前1時を 少しだけ回っていた。

彼はいつものようにカーテンと窓を開けコーヒー片手に外へと視線を移す。

心臓が激しく脈打つ・・・・。

彼はとっさにカーテンを閉めて日の場で固まった。

いつもの歩道には、白い着物を着た人が確かに居た。

しかし、3人ではなく2人だったという。

そして、その2人は体を前方へと向けたまま首だけをこちらに向けて

冷たい目で睨んでいた。

首を向けた角度は在りえない角度だったし、何よりもこちらに向けた

2人 の眼は暗闇に白く浮かび上がっていた。

そして、2人は片手をこちらに伸ばし、おいでおいでをするように


小さく手招きをしていた。


心臓の音が耳の中で大きく聞こえる。


彼はカーテンを閉めたまま、気付かれないようにゆっくりと窓を閉めて


鍵をかけた。


すると、それと同時に窓をコンコン、とノックする音が聞こえた。


彼の住むマンションの部屋は3階にあり、そんな事はあり得ないことだった。


しかし、聞こえてくるのは明らかに人間の手で窓をノックする音。


彼はパソコンも部屋の明かりも点けたまま、ベッドに潜りこんで震えていた。


そして、そのうちに意識を失ったらしく気が付くと朝になっていた。


彼はそれ以来、仕事を家に持ち帰る事も、カーテンを開ける事もしなくなった。


しかし、結局、それから7日間、窓をノックする音が真夜中になると


聞こえたという。


きっと、あの2人は俺の事を連れていこうとしてたんだと思う・・・。


彼は震えながらそう言っていた。


  


Posted by 細田塗料株式会社 at 20:49Comments(15)

2019年04月19日

平成最後の交流場所

営業のKです。

皆様、こんばんは。

本当にすぐにコメント場所が一杯になってしまうんですね(笑)

まあ、私がブログを一時閉鎖しているせいもあるのかもしれないですね。

ということで、かなり重たくなってきたと思いますので、

こちらに新しい交流場所を!

中西リーダー、いつも気付くのが遅れてすみません。

それでは、ご自由にお使いくださいませ!
  


Posted by 細田塗料株式会社 at 20:51Comments(45)

2019年04月14日

2019年4月場所?

語り・・・・いえ、営業のKです。

懐かしい顔も拝見出来るようで、私も凄く嬉しいです!

福岡方面から、新規交流広場をすぐに作るようにご指示

頂きましたので、こちらに新設させて頂きます。

私もたまに参加させて頂くかもしれませんが(笑)

それにしても、コメントがすぐに一杯になってしまって、

本当に凄いですね~

楽しそうで何よりです!(笑)

それでは、ご自由にお使いくださいませ!
  


Posted by 細田塗料株式会社 at 17:31Comments(184)