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2017年12月18日

ヒッチハイク・・・・。

サインディスプレイ部  営業のKです。

皆様、お疲れ様です。

こちら、金沢は行きも峠を越した様ですが、

やはり雪かきは堪えます(泣)

私の営業車は4WDですので、ある意味

無敵?なのですが、走っていると、まだ

ノーマルタイヤの方もいるようで、見ていて

ハラハラしてしまいます。

それでは、今夜も怖い話、いってみましょう!

それでは、どうぞ~!



大学時代の後輩に一人旅が趣味の男がいる。

彼の一人旅のテーマはいかにしてお金を使わないか・・・・ということ。

別に彼は貧乏なわけでもなくそれなりの有名企業で管理職をしている。

だから、お金が勿体無いというよりも、その方が色んな人間と知り合えて

旅が楽しく充実するのだという。

だから、彼の一人旅は、ヒッチハイクが移動手段のメインとなる。

彼曰く、ヒッチハイク成功のコツは、とにかく明るく安全そうな人間だと

認識されるようにする事だという。

俺みたいなヒッチハイクの素人には、どうせなら、困ったような顔や

辛そうな顔をしていた方が車に乗せてもらえるのではないか?と

思ってしまうが、確かにそういう人を助けてあげたいと思う人も居る

らしいが、圧倒的に、車に乗せてやっても安全そうな人間の方が

迎え入れられやすいのだという。

そんな彼は、仕事の休みを使って、これまでにも海外を含めて沢山の

一人旅をし、ヒッチハイクをしてきた。

そんな中で、一度だけ、危険で不思議な体験をした。

今回は、その話を書きたいと思う。

その日はちょうど10年前の今ぐらいの季節だった。

その時の彼は相変わらずヒッチハイクで移動しては格安の民宿に泊まる

という感じの旅行をしていた。

場所は東北地方のとある県。

本来ならば、駅や街中のアーケードなどに間借りしてテントで寝泊り

したかったらしいが、さすがに東北は寒くそれは叶わなかった。

昼食をパンと珈琲だけで済ませた彼は、その時も次の移動を求めて

大通りに出て、走ってくる車に愛想を振りまきながら、

誰か車に同乗させてください!

という自作のプラカードを掲げて、載せてくれる車を探していた。

しかし、生憎の吹雪と土地柄もあってか、なかなか停まってくれる車は

いなかった。

もうずっと吹雪の中で立ち続けていた彼の体はかなり冷え切ってしまっていた。

こんな天候じゃ無理かもな・・・・。

そう思い、足元に置いた荷物を持ち上げようとした時、突然、一台の車が

彼の前に停車した。

その車は真っ黒なクラウンだったのだが、とても年式が古くその頃ではもう

全く見かけなくなった様な型遅れのクラウンだった。

彼が唖然として車を見ていると、助手席の窓が開いて、

お困りですか?

という声が聞こえてきた。

思わず窓に近づくと、そこにはとても温和そうな年老いた夫婦が乗っていた。

運転席に座る夫が、再び、

お困りですか?

どちらまで?

と聞いてくるので、彼は思わず、

いえ、目的地を決めていない旅ですので、どこまで行きたいというのは

無いんですが、とりあえず、ご夫婦がこれから行かれる所まで乗せて

頂けると助かります!

そう言うと、その夫婦は、不気味なほど満面の笑みで、

それなら、是非どうぞ!乗ってください!

と言ってきた。

その笑みが少し気持ち悪かったが、彼は助けに船だと思い、いそいそと

後部座席に乗り込んだ。

車の中は、それまでご夫婦が乗ってきたとは思えない程冷え切っていた。

しかも、車の中はまるで買ったばかりの新車のように素っ気無い感じだった。

しかし、彼は車に乗せてもらえるだけで幸せなことだ、と言い聞かせ、

後部座席で持参のバッグに手を乗せ腰を深く沈めた。

それからしばらくの間、彼は後部座席でバッグの中身の整理をしていた。

なにしろ、彼が車に乗ってからは、最初に声をかけてくれたのが嘘のように

車内は静まり返り、会話というものが全く無かったのだから。

せっかく乗せてくれたのに、これでは駄目だ・・・。

そう思った彼は、思い切って老夫婦に話しかけた。

ご夫婦は、この辺りにお住まいなんですか?

しかし、全く返事は無かった。

もしかして、まずい質問だったのかと思い、彼は別の話をした。

今日は酷い天候ですね・・・。

いよいよ冬到来という感じなんですかねぇ・・・・。

しかし、その言葉にも前席からの返事は無かった。

彼は、

もしかして、ご夫婦は耳が遠いのかも・・・・。

それとも、俺が何か機嫌を損ねる事でもしてしまったのか?

そんな事を考えていた。

すると、突然、前の席から声が聞こえた。

死にたいと思った事は有りませんか?

その声は夫婦が声を揃えて喋ったかのように、男と女の声がピッタリと

被さっていた。

そして、何より、その質問は彼にとっては完全に意味不明なものだった。

彼はしばらく考えた後、

すみません。

ご質問の意味がよく分からないのですが?

と聞き返した。

すると、今度は、またしても夫婦が声を合わせたかのように、

死ぬなら何処で死にたいか、と聞いてるんですよ!

と語気を荒げて叫ぶように答えてきた。

さすがの彼も少し気持ち悪くなってしまい、万が一には車から飛び降りようと

思い、窓からあたりの様子を横目で見た。

すると、気がつかないうちに車は切り立った崖の近くを走っている。

慌てた彼は、体を起こして前席に座る老夫婦に、車から降ろしてくれる

ように頼もうと身を乗り出した。

そこで彼の体は固まった。

そこには、老夫婦の姿は無く、無人の車は前方の崖めがけて走り続けていた。

呆気にとられた彼は最初、呆然としていたが、ハッと我に帰り前の席に

移動してブレーキを踏もうとした。

しかし、もう遅かった。

彼が前の席に座ったとき、同時に車は大きく傾き、そして宙に舞ったという。

彼は車が崖から落ちていく一部始終をその目で見てしまう。

車はフロント部分を下にして、真っ逆さまに海面に向かって落ちていった。

そして、海面にぶつかった瞬間、酷い衝撃とともに、彼は意識を失った。

どれくらい眠っていたのだろうか・・・・。

気がついた時、彼は車の後部座席に居た。

体はいたるところが打撲した様に痛かったし、体もまるで水でもかけられた

様に濡れていた。

しかし、そんな事よりも、彼はとにかく車から早く出たかった。

痛む体で何とか車から這い出すと、そこは人気の無い空き地らしく

彼は腰を下ろせそうな場所まで移動し振り返った。

そこには、彼が間違いなく老夫婦と一緒に乗っていたのと同じ古い型の

クラウンが停まっていた。

かなり朽ち果てた車体は、何かにぶつかったかのように大きく大破していた。

その後、彼は偶然通りかかった農家の方に助けられて病院へ搬送された。

病院での検査の結果、骨折などは無かったが、体の至る所に重度の打撲を

負っていた。

その後、2週間ほど入院した後、彼は無事に退院したらしいが、当然

すぐに自宅へと帰った。

俺が、

夢でも見たんじゃないか?

と聞くと、

まあ、確かに何が起こったのかは未だに謎なんですけどね。

でも、車の中で目覚めて時、着ていた服が濡れていたんですけど、

どうやら、それは海水だったみたいなんですよね・・・。

だから、きっとあの出来事は夢ではないと思ってます。

そう言って、彼は少し怯えたような顔をした。


Posted by 細田塗料株式会社 at 20:07│Comments(7)
この記事へのコメント
K様、皆様こんばんは。

とにかく不思議なお話でしたね。。
なぜ老夫婦二人だったのか。

思ったのは、
後輩様がなるべく笑顔でヒッチハイクをするように、霊側もなるべく警戒されないよな組み合わせで現れたのかと。。
それが老夫婦。
確かに危険はあまり感じませんからね(^^;
つい乗ってしまう気がします。

まぁ若い女性一人でも乗ってしまうと思いますが(笑)

それでは失礼致します。
Posted by まってぃん at 2017年12月19日 23:47
営業のKさん

以前に二度ほど、ヒッチハイクで移動する方を、高速道路の乗り口で乗せた事がありますが、最近見たのは、会社近くの国道沿いで「熊本」と書いた女性二人・・・近いから電車で行けよと(笑・・・一時間も掛からんで。

どんな因果で引き当てるのかは分かりませんが・・・ご無事で何よりです。
私には見えませんが、あの世の車も高速を走っているのでしょうね。

それでは、次の記事へとまいります。
Posted by 中西 at 2017年12月19日 20:49
営業のKさん

こんばんは☆ 更新ありがとうござます!

ヒッチハイクですか、昔、1度だけありますが、友達と一緒だったから出来ましたが、1人では無理ですね(^◇^;)
今回の話を読んで、尚更無理だと思います。
きっと、夢ではないのでしょうね。それにしても、打撲で済んで良かったですね。

それでは、次回も楽しみにしております。
Posted by しゃねる at 2017年12月19日 20:04
こんにちは!ヒッチハイクですか!夜中に若い女の子ひとりでヒッチハイクしてる子や山ガールみたいなかっこで夜の国道ひとり旅?みたいなのも目撃しますが、見なかった事にしています!なんとなく怪しいですもんね!kさんの後輩さんは死神だったんじゃないですか?しかし死神の登場率おおいな笑!
Posted by Aさんのファンクラブ12番 at 2017年12月19日 15:47
おはようございます。

一人旅、ヒッチハイク。

私には無理ですね。

免許無いし。まぁ~歩いてでも行ける場所はあると思いますが。

お一人様は…結構、大丈夫なので…行けない事は無いと思いますが。

まぁ~、無理かな?

でも…家で過ごす事を考えると…あまり変わらないのかも?

ご飯を作らないって話かも?

ご友人…打撲ですんで良かったですね。
Posted by にじちゃん at 2017年12月19日 10:08
ヒッチハイク。
かなり昔に同級生3名♂2♀1で深夜の房総半島一周してたとき、海岸脇の道端にいたんですよ♂1名。派手なジェスチャーで半分泣きべそで助けてくださいと叫んでるから、おいおい、どうしたんだよ?と乗せました。
彼女とドライブに来て海岸で喧嘩してなんと!置き去りにされちゃったそうで、電車も走らない時間から、観光ホテルまで送りました(泊まれました)。
どうしてるかなぁ、彼。

渋谷の交差点にはあの世の方が何名かいてますが、あの世の車も走ってるんですか・・・怖い怖い。
でも↑この世の彼もなかなか怖かったですよ(爆)。
Posted by はるた夏雲 at 2017年12月18日 23:28
Kさん、こんばんは。

体調の優れない中での更新、ありがとうございます。
具合は如何ですか、あまり無理はしないようにしてください。

老夫婦の怨念か、姿を老夫婦に変えた何者かが、獲物を探してさ迷っていたのでしょうか。
怪我はあるようですが、無事であった事は何よりです。

それではまた、次のお話を楽しみにしています。
Posted by TO at 2017年12月18日 22:16
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