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2017年12月23日

小さな彼女のクリスマス

サインディスプレイ部  営業のKです。

皆様、お疲れ様です。

シェケナ・ベイベィ・・・・・・・・。

クリスマス・ライブも今夜が5日目。

色んな意味で恐怖の最終日が

近づいております(笑)

あっ、そういえば、まだクリスマスケーキを

買ってなかった(汗)

やはり、家族に何と言われようと、ケーキと

チキンとシャンパンのあるクリスマスが

大好きですね。

ということで、今夜も怖くない話、いってみましょう!

私はそろそろ出掛けます。

いざ、ライブに!

それでは、どうぞ~!



これは児童養護施設に勤めている知人から聞いた話。

その養護施設というのは、何らかの理由で家族と一緒に生活出来なくなった

未成年の子供達が其処で先生達の管理のもとに共同生活をし、学校に

通っている。

家族と暮らせなくなった理由というのは様々であり、死別や虐待、そして

親に子供を育てる能力が皆無であるなど、どれも悲しい理由だった。

どの子供も最初は心を閉ざして塞ぎ込んでいるらしいが、それでも同じ年代の

似たような境遇の子供達の集まりということもあり、次第に心を開き、

生活をエンジョイしてくれるようになるのだという。

しかし、そんな中にもやはり例外は存在する。

その女の子は小学5年。

一人っ子ということもあり、幼い頃から両親に大切に育てられてきた。

それはちょうど小学2年生の頃だった。

仕事に向かう母親が車で事故を起こし、そのまま他界してしまう。

その後、しばらくは父親と2人で暮らしていたのだが、半年もしないうちに

父親が見知らぬ女性と再婚してしまう。

それでも、父親はいつも彼女に優しくしてくれていたのだが、突然の病気で

あっけなく他界してしまう。

それからは義理の母親である女性と暮らす事になるのだが、その女性は

すぐに好きな男性が出来たらしく、どうやら彼女の存在が邪魔になってしまう。

だから、言葉では書きつくせないほどのイジメや虐待を繰り返し、挙句の果てに

近所の通報により、児童養護施設に保護される形で施設に入所してきた。

その時には体は痩せ細り至る所には火傷とアザが残されていたという。

そんな地獄のような日々が彼女を変えてしまったのかもしれない。

施設に入ってどれだけ経っても、彼女は誰とも話そうともせず、朝起きて

小学校へ行き、帰ってからは1人部屋の中で過ごし、夜は早めに寝る。

こんな生活を毎日変わらず続けるだけの日々だった。

だから、彼女はよく言えば大人びているとも言えるが、どこか陰のある暗く

近づき難い雰囲気を持っていたので、尚更、彼女に近づこうとする友達も

誰一人として居なかった。

先生達はそんな彼女を気遣い、出来るだけ暖かく接したのだが、それでもやはり

彼女の心の氷を溶かす事は出来なかった。

そんな彼女にも、好きな事があった。

それは、死んだ両親と一緒に笑っている絵を書く事。

そして、クリスマスのプレゼントを1人で思い描く事。

それは彼女の人生の中でもっとも幸せだった時期の思い出に他ならなかった。

その二つの事をしているときだけ彼女は幸せそうな顔で笑っていた。

そんな気持ちが分かってしまうと、逆に先生達もその思い出に踏み入る事は

出来ず、ただ黙って見守るしかなかったという。

そして、その年のクリスマスイブの日。

彼女は施設内で行われるクリスマス・パーティにも参加する事なく、部屋に

1人で篭もって、両親との絵を描きながら、今年はどんなクリスマスプレゼント

を貰おうかと思い描いていた。

それは彼女にとっては、唯一の幸せな時間であり、奇跡をじっと待っていた

のかもしれない。

そして、奇跡が起こった。

彼女が1人で部屋に居ると、誰かが窓をノックした。

不思議そうな顔で彼女が窓に近づきカーテンを開けると、そこには死んだ筈の

お母さんとお父さんが笑って立っていた。

彼女は驚き、それでも嬉しくて急いで窓を開けて両親を部屋の中に入れた。

両親は彼女の記憶のまま、歳も取らず彼女の前に現れた。

ごめんね。

寂しい思いをさせてしまって・・・・。

辛かっただろうね・・・。

そんな言葉を掛けて貰いながら、両親は彼女を抱きしめて優しく頭を

撫でてくれた。

よく頑張ったから、好きなプレゼントを言ってごらん?

そう言われて彼女は、ずっと前から欲しかった彼女が書いた絵を飾る額と

大きな熊のぬいぐるみをおねだりした。

すると、まるでそれが分かっていたかのように、父親は隠し持っていた大きな紙袋

から綺麗に包装された箱を二つ取り出して彼女に渡した。

嬉しそうに彼女がその箱を開けると、可愛い素敵な絵画用の額と抱えられない位の

大きさのクマのぬいぐるみが現れた。

彼女は、嬉しくて嬉しくて、それまで我慢してきたのを取り返すかの様に、ベッタリと

両親に甘えた。

そして、色んな話をして、好きな歌も一緒に唄った。

しかし、楽しい時間はあっという間に過ぎてしまうもので、いよいよ日付が変わる

時刻になった時、両親は彼女にこう告げた。

もう帰らなくちゃ・・・。

また来年来るから、それまで良い子にしていられる?

そう聞かれた。

すると、彼女理目からは涙がボロボロと流れ出し、彼女は両親にこう言った。

本当に欲しいプレゼントは、お母さんとお父さんと一緒に居られる事なの・・・。

だから、連れて行って欲しいの・・・・・。

このまま・・・・。

そう言うと、両親は優しく笑って、

ごめんね。

それだけは出来ないの・・・。

でもね。お父さんもお母さんもお前が幸せに笑っている姿を見るのが

一番幸せなんだよ。

いつも、私達はお前の側にいるんだから・・・・。

だから、毎日一人ぼっちで寂しそうに暮らしているお前を見ているのは辛いの。

お父さんとお母さんの文まで幸せになって欲しいな・・・。

そうしたら、きっとまた来年のクリスマスにも会えるんだから!

そう言われ、彼女は頭を優しく撫でられているうちに寝てしまった。

そして、目が覚めたとき、そこには両親の姿は無かったが、それでも、間違いなく

両親がくれたプレゼントは其処に置かれていた。

彼女は夢ではなかったと思うと、とても幸せな気持ちになれたという。

その翌日から彼女はまるで別人のように元気で活発な子になった。

いつも笑顔を絶やさず、誰にでも優しくした。

それは、彼女が両親と交わした約束なのだから・・・。

そして、それを守っていれば、きっとまたお母さんとお父さんに会えるのだから。

そして、彼女が元気になってからもクリスマスイブの夜だけは、誰も

彼女に近寄ろうとはしなかった。

それは彼女が両親と会える大切な時間だと知っているから。

それからも、毎年、彼女の部屋には、誰も用意していない筈の特別なプレゼントが

増えていっているということである。

彼女が幸せな人生を送る様に祈らずにはいられない。


Posted by 細田塗料株式会社 at 18:28│Comments(18)
この記事へのコメント
Kさんこんにちは!
不幸が続くって本当にあるのですね。虐待され心身共に傷つけられてしまったけど、頑張ってきたご褒美あって良かったです。周りの暖かく見守る気遣いにも感動しました。
辛かった分沢山の幸せを取り戻して欲しいですね。(  ᵒ̴̶̷̥́ _ᵒ̴̶̷̣̥̀  )

ほっこりするお話ありがとうございます((_ _ (´ω` )ペコ
Posted by tomoa24 at 2018年01月06日 15:00
いつも密かに楽しく拝見させて頂いております。

今回は良いお話でしたね。
この子が今年のクリスマスも無事に楽しく過ごせていることを祈らずにはいられません。お父さん、お母さんの気持ちを支えにして、幸せな人生を切り開いて欲しいです。お父さん、お母さん、この子が成人するまで見守ってあげて‼︎と思います。

これからもブログ、応援しています!
Posted by みゅー at 2017年12月28日 18:29
おはようございます。

雪の金沢ですね。大丈夫ですか?

特に問題無く過ごしていますか?

何も無いのも…ちょっと心配になってきた。
Posted by にじちゃん at 2017年12月28日 10:27
はじめまして。いつも楽しく拝読させていただいております!
会社のブログで怖い話を書いているって記事を読んでから興味津々で読み始め、はまってしまっています。
Kさんはいわば公の方になるのに、自由に、でも嫌味なく、炎上するようなことなく続けてらして、読者の方々とのやり取りもされて純粋にすごいな~と思います。なにごとも続けるって大変ですもんね。
年末になり、いつも楽しまして頂いていることに一言でも感謝を申し上げたくてコメントしました。
いつもありがとうございます。
少し早いですが、よいお年をお迎えください。
Posted by AN at 2017年12月28日 08:23
ジーンときました。

愛情ってすごいなあと思いました。
氷のように冷え切った心を
一瞬で溶かしたのだから。

自分も太陽になりたいな。

kさん、大変忙しいなか
暖かいお話をありがとう!
Posted by まあちん at 2017年12月25日 17:28
Kさん
皆さん
メリークリスマス♪(๑ᴖ◡ᴖ๑)♪
イヴですねぇ(^ ^)
Kさんはクリスマスライブ
今年は25日までですか?
ステキなライブとイヴを過ごしてください(*^^*)

施設で過ごす子供達
虐待を受けてた子が多いそうで、
施設のお手伝いに行った学生に
「お姉ちゃん、一緒にUSJに行きたい」と。
学生「そうやね‥」
子供「‥‥でもホントはママと行きたい‥」
こんなやりとりがあったと聞いたことがあります(T-T)
どうか
子供達に幸せが降り注ぐイヴになりますように(^人^)

Kさんのお話の女の子もきっと幸せなイヴに
なってますね╰(*´︶`*)╯♡
Posted by とも at 2017年12月24日 19:34
お疲れ様です。
今回はかなり考えさせられた悲しいお話しでした。

子供は親を頼るしか生きる方法はありません。
虐待され続けてる子供は、本能的に捨てられないために
親に笑顔を振りまいて好かれようと努力する性質があると聞きます。

そのために虐待している親もこれで良いのだと勘違いしてしまい
悪い事に気付きにくいらしいのですが、
結局、虐待された子は大きくなる時に精神的なバランスを
崩したり人生で苦労することが多くなってしまうそうです。

今回のお話しは、娘さんの性格が頑固過ぎた雰囲気も感じるし、
それに対して第二の母がキレて虐待に至ったのかもしれないとは
思ったんですが、それだけ母に対する愛着が強くて、
そのために両親が成仏しきれない結果になったのかなとも思いましたね。

親が不慮の死で子供が残された場合、その周りの人の本性って出ますね。

その子が強く生きれるようになって、まずは良かったです。

まだまだ色んな事考えさせられましたが、
収集がつきそうにないのでやめておきます。
Posted by ひで at 2017年12月24日 12:39
女の子を虐待した継母には、因果応報で痛い目にあってもらいたいし、怒りも禁じえません。が、女の子にはめいっぱい幸せになって欲しいですね・・・。
Posted by もちのすた at 2017年12月24日 11:11
涙で視界がぼやけ、前がよく見えません。
Posted by 旅人 at 2017年12月24日 10:33
おはようございます。

良い話だぁ~。。。

ご両親も無念ですよね。小さい我が子を残して。

再婚相手が、もっと良い人だったら良かったのに。。。

でも、複雑かな?

嫌なら虐待前に施設に入れてしまえばイイのに。

施設に入られる気持も辛いと思うけど…余計なキズは付けて欲しくない。

でも、小さな楽しみを周りの人が壊さない。それが一番良いですね。

私も今日、日曜日…友達とクリスマス。
まぁ~女子会なんですけど。

明日も仕事だから…あんまり羽目は外せないですね。
Kさんも…クリスマスライヴ頑張って下さい。
Posted by にじちゃん at 2017年12月24日 09:39
K様、皆様こんばんは。

クリスマスライブもあと少しですね!
行くことはできませんが応援しております(^^)
最後まで頑張ってくださいませ!

感動的なお話でした(泣)
我が子を残してあちらの世界へ行ってしまったご両親の気持ちを考えると。。
(T_T)

女の子がご両親とずっと会う事ができればよいですね(^^)
もし会えなくなったとしたら、
その時は女の子が本当の幸せを手に入れたときでしょうね。。

K様、お忙しい中素晴らしいお話をありがとうございました!

それでは失礼致します。
Posted by まってぃん at 2017年12月24日 02:00
Kさん メリークリーニング、いえ、メリークリスマス。
優曇華様の冒頭がツボに入りましたはるです。
カバラといえば数術など占いにも同じ名前があったような。カバディはスポーツだし。。。

そうですね、11月からしめ飾りとクリスマスソングとカボチャ(冬至)が揃ったスーパーが近所にあるのでわかります。
日本人て寛容ですね^^。
Posted by  はる at 2017年12月23日 23:59
K様
いい話だなぁ (ノ_-。)
両親幽霊GJ!
女の子が良い人と出会って良い人生を生きてほしいと心から願います。
養護施設の人もはやる気持ちを抑えて見守ってたのもよかった!!
Posted by ちんぱん at 2017年12月23日 22:33
Kさん、こんばんは。

大変な苦労を背負って生きていく女の子に取って、この世にいない両親に会えた事が、一番のプレゼントだと思います。
良い話でした、Kさんからのクリスマスプレゼントですね。

それではまた、次のお話を楽Uuしみにしています。
Posted by TO at 2017年12月23日 21:37
営業のKさん

希望・・・いや目的と例えるべきか。
目指すものがあれば、人生は自ら切り開く事が出来る。

幸せを享受する、生を受けた全ての子供達がそうあって欲しい。
念ずれば叶う・・・私達にも言える事ですね。

それでは次回も怖くない話を楽しみにしておりますが、くれぐれもご自愛下さい。
Posted by 中西 at 2017年12月23日 20:37
近所のスーパーに併設されたクリーニング店の店頭に貼られた『メリークリーニング』という文言の意味不明さに暫し頭を捻っておりました、優曇華で御座います。
世間的に気持ちの浮き立つクリスマスに便乗しようという気持ちは解るものの、無理矢理にも程があるのでは無いか?と。

K様におかれましては日々のライブ、お疲れ様で御座います。参加する事は到底叶いませんが、最終日まで盛況のうちに無事終わられる事を祈念致しております。


扠、本日はいつの間にやらすっかり定着した『クリスマス』につきまして少々……

これは多くの方が誤解されておりますが、『クリスマス』は『イエス・キリストの誕生日』ではありませんで、『キリストの生誕を祝う日』で御座います。
しかもそれが12月25日なのはキリスト教とは実は関係無く、古代ローマで信仰されておりましたミトラ教の主神・ミトラスの重要な祭祀日が12月25日であったからだそうで、その日は所謂『冬至』なのでした。

ミトラスは太陽神であることから、その日を境に日が伸びる『冬至』が重要視された訳ですが、この太陽神ミトラスの起源を辿るとイラン神話のミスラ及びインド神話のミトラへ行き着き、更にインド・イラン共通時代にまで遡るという古い神格。
加えて今度は逆に起源から伝播を辿るとミトラスは勿論、ユダヤ教の天使・メタトロンや仏教の弥勒菩薩へと辿り着いてしまう幅広さを持つ、非常に厄介な存在で御座います。

ところで日本に於ける『クリスマス』の起源は当然『キリスト教の伝来』と深い関わりを持つ訳で、天文21年(1552)に現在の山口県でイエズス会宣教師であるコスメ・デ・トーレス(フランシスコ・ザビエルと共に来日したが、驚く程認知度が低い。しかし戦国期の日本に多くのキリシタン信徒やキリシタン寺院が存在したのはザビエルというよりトーレスの功績)らが日本人信徒を招いて行ったミサが日本初のクリスマスであると言われております。
因みにそれから16年を経た永禄11年(1568)には同じイエズス会会士ルイス・フロイスの記録に『織田信長と松永久秀がクリスマスに一時休戦した』と残されており、それなりに普及していた事が判ります。

その後は秀吉と家康によって二度の禁教令が布かれる訳ですが、幕末の開国を経て日本が政府として正式にキリスト教の活動を認めるのは明治32年(1899)の事(例えばその年は勝海舟が亡くなり、川端康成が生まれた年)。
驚くべき事にその僅か11年後の明治43年(1910)には不二家が初めてクリスマス用のデコレーションケーキを発売しております。(上記の例えに倣えば黒澤明が生まれ、トルストイが亡くなった年)

信仰心に篤い割に宗教的節操が乏しい日本人にとって今や単なる商業イベントでしか無いクリスマスではありますが、これだけしっかり定着したものの起源を辿るのも面白いもので御座います。


本当はメタトロンを手掛かりにカバラ思想や生命の樹、ユダヤ教に於ける女性性の受容などの話をしたかったのですが、ユダヤ教自体にあまりにも馴染みが無いので自粛致しました。
それでも知ったところで役には立たない十二分に冗長な私のお話に少しでもお付き合い頂けたのであれば幸甚で御座います。
ではまたいずれ……
Posted by 優曇華 at 2017年12月23日 20:15
こんばんは!今回も泣いた!サンタさんて何者て諸説ありますが、彼女にとって両親がサンタなんですね!あ、今年ももうすぐですね!今年は何もらって、それから甘えるのかな?少し時間ながくしてあげてね神様!
Posted by Aさんのファンクラブ12番 at 2017年12月23日 19:46
クリスマスにピッタリの心温まる怖くない話、ありがとうございました。
Posted by じん at 2017年12月23日 19:12
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