2018年02月09日

塞がれた扉

サインディスプレイ部  営業のKです。

皆様、お疲れ様です。

今日は晴れの1日でした。

しかし、これだけ雪が積もると、大通りも

車一台が通れるスペースしか開いておらず

何処の道に逃げても渋滞という1日でした(笑)

日曜日からはまた寒波がくるらしいので、

正直、恐ろしいです。

これ以上降ったら完全に生活が麻痺

してしまいますね。

まあ、寒波と聞いて嬉しそうな顔の高校生が我が家には

おりますが・・・・(涙)

明日から3連休らしいのですが、2月末に東京へ

コスプレイベントやらで単独遠征するらしく

色々と忙しそうです。

ちゃんと高速バスの手配も済ませ、こういう時だけ

やけに要領が良いので困ります。

まあ、可愛い子には旅をさせろ、という事なんでしょうか?

可愛くありませんけどね(笑)

ということで、今夜もいきます。

怖くない話。

それでは、どうぞ~!




これは知人から聞いた話である。

彼女の実家は東北地方のとある県。

そして、彼女の家は代々その地方の大地主を務めていた家柄だった。

今でこそ彼女の両親は普通のサラリーマンらしいのだが、それでも

彼女の実家というのは、かなりの大豪邸なのだという。

純和風の造りの家だが、広い敷地に広がる邸宅は、廊下の長さだけでも

かなりのもので、子供の頃にはそれがとても怖かった。

そして、彼女の実家はとても古く、建て替えをしたいらしいのだが、ある理由

に拠ってそれは叶わないのだという。

だから、広い敷地を侵食するように、どんどん建て増しをするしかないらしい。

その理由というのが、とても興味深いものだ。

彼女の実家は基本的に平屋なのだが、1箇所だけ2階建ての部分がある。

そして、その2階部分は厳重に鍵が掛けられており誰も入る事が

許されていなかったという。

小さな頃から、やはりその禁忌の場所が気になって仕方がなかった彼女は

何度も両親や祖父、祖母に聞くのだが、いつも答えをはぐらかされていた。

しかし、一度だけ、祖父がお酒で酔っ払っている時に話してくれたことがある。

それは、その場所には古から伝わる魔物が封印されており、代々、大地主

だったその家で、それが外の世界に出ないようにずっと番をしているのだと

聞かされたそうだ。

その話を聞いたとき、彼女は恐ろしさのあまり、その晩は眠りに就く事が出来ず、

結局、母親の布団に紛れ込んで寝た。

そんな彼女だったが、いつしかその時感じた怖さも次第に薄れていった

のかもしれない。

彼女が小学5年の頃だった。

その日は年に一度の親戚が一同に会する日。

そして、その場所として彼女の実家が利用された。

当然、親戚の従兄弟も全て集まっていたから、彼女自身もとてもテンションが

高くなっていたのだろう。

親達は、昼間から酒を酌み交わし、子供達そっちのけで盛り上がっていた。

そうなると、子供の楽しみといえば、彼女の実家の探検になってしまうのも

仕方なかったのかもしれない。

子供達は敷地内にある土蔵やら物置、そして使われていない住居部分などを

探検しては、

この家、広すぎるよ~、とか

こんなでっかい家出暮らしてみたい、等と彼女を羨ましがった。

そんな事ないよ~、と謙遜していた彼女の内心もまんざらでもなかった

のかもしれない。

そして、その子供達は、ついに禁忌の場所として隔離されていた唯一の

2階部分までやって来てしまう。

その家は1階部分から、御札のようなものが壁に沢山貼られており、小さな

明かり取り窓があるだけで真っ暗だった。

そして、そこから2階へと長い階段が続いていた。

彼女は、一応は止めようよ、と皆を制止したらしいが、親戚の中にも、その

2階部分に関する禁忌を知っている者がおり、人数が多い事もあり、怖さより

好奇心が完全に上回ってしまった。

誰か、懐中電灯を探して来いよ!

そんな言葉を合図にして、子供達がいっせいに散らばって各々が思いついた

物を探してきた。

その中には懐中電灯もあったが、中には全く役に立ちそうもないロープや

木の棒などを持ってきた子供もいたようだ。

そして、全員が揃ったところで、その家の住人である彼女を先頭に階段を

登っていく。

そして、その階段というのが、とても奇妙なものだった。

かなり急な階段だったのだが、それが途中で何本にも枝分かれしており、

その先は行き止まり、といった感じで、何か作為的にそんな作りにしてある

様な気がして、どんどん恐怖が増していった。

だから、彼女は、

もう止めとこうよ・・・・。

と言ったらしいが、特に男の従兄弟達は、とてもその探検を中止してくれそうにも

なかった。

だから、今度は男の子達が先頭になって彼女は後に続くしかなかった。

男の子達は、懐中電灯で前を照らしながら、幾重にも分かれた階段に迷いながらも

ようやく2階部分へと辿りついた。

2階部分には窓というものが全く無く、だだっ広い空間だけが存在しており、

それだけでも異様だった。

彼女自身も、

こんな場所を残す為に、建て替えが出来なかったの?

と不思議に思ったらしいが、1人の男の子が懐中電灯で照らした先を見た時、

其処にいた全員が固まってしまう。

その部屋にはどうやら四隅に大きな仏像が置かれ、そして部屋の一番奥には

明らかに尋常ではない程の厳重な扉が暗闇の浮かび上がった。

大きな鉄の扉で、その取っ手部分には幾重にも鉄の鎖が巻かれており、

その上から何か大きな紙が貼られていた。

その時点で彼女を含めた女の子達は皆、いっせいに小さな悲鳴にも似た

声を上げたが、それでも男の子達の好奇心には歯止めが掛からなかった。

1人の男の子が扉に近づくと、そこに貼ってある大きな紙切れを剥がした。

そこには、梵字のような見たことも無い文字が書かれていた。

やっぱり、ここ何か居るんじゃねぇの?

その言葉に、今度は別の男の子が取っ手に巻かれた鎖を解いていく。

彼女は止めようとしたがやはり男の子達を怒らせるのが怖かったのと、

どうせ扉の鍵が無ければ開かないだろう、と思い、そのまま様子を

覗っていた。

ジャラジャラという音の後に、鈍く重いギィーという音が聞こえた。

え?・・・なんで?

彼女はそう思ったが、その時にはもう扉は少しずつ男の子達によって

開けられているところだった。

彼女を含め女の子達は全員、その場に一塊になって、様子を覗っていた。

うわっ・・・真っ暗。

何か、置いてあるみたい・・・・。

うわっ・・・・立ち上がった・・・・。

なんだ、こいつ・・・・・こっち来るな!

どっちが前なんだよ・・・・こいつ。

おい・・・早く閉めろ・・・早く・・・・。

駄目だ・・・・間に合わないよ・・・・どうする・・・・うわぁ~!

その声が聞こえた後、部屋に入った男の子達の声は何も聞こえなくなった。

そして、声も出せず固まって震えている女の子達の前に、ソレは姿を現した。

そして、その姿を彼女も見たのだという。

背中合わせに二つの顔がある蛇女のようなものが、長い舌をペロペロと出しながら

その部屋から出てくるのを・・・。

それは全身が裸であり、皮膚にはウロコのようなものが一面に広がっていた。

そして、細く横に長い目で、ソレは気味の悪い顔で満足そうに笑った。

彼女が覚えているのはそこまでだった。

気を失ったのかは覚えていないが、気がつくと、目の前に男の子達が立っていた。

今にも泣き出しそうな顔で・・・。

そして、その後、再び、その部屋の扉を閉め、取っ手に鎖を巻いているとき、

部屋の中は空っぽになっていたという。

男の子達は、一言も喋らず、ただ黙々とその扉を閉めなおし、階段を一緒に

降りたそうだが、その建物から外に出た時、一番年上の男の子が言った。

この事は絶対に秘密だから・・・。

何があっても絶対に言うんじゃないぞ!

その顔は、何かに怯えている様な顔で、その言葉にも必死さが窺い知れた。

だから、その日の事は子供達だけの秘密になった。

永遠の秘密に・・・。

そして、どうやら、それ以後も、その禁忌の扉を開けた事に大人達は誰も

気付いていないようだった。

しかし、それから数年後、従兄弟の男の子が突然、急死した。

その死に顔は、何かに恐怖している死に顔だった。

そして、経ち続けに、従兄弟の男の子達が急死した後、今度は、彼女の実家の

近くに住む住民の何人かが急死した。

そして、そのどれもが、原因不明の死因であり、死に顔は恐怖で顔が強ばったまま

死んでいたという。

それ以後、連続して死人が出る事はなくなったらしいが、それでもかなりの

頻度でその家に拘わる者が亡くなっていった。

そして、彼女は親戚が集まった際の飲み会で、こんな会話を聞いた。

これだけ急死が続くと、本当にちゃんと封印されているのか、不安になるな。

何言うとるんや。

もうずっと長い間、あの扉は一度も開けてはおらんぞ。

だから、余計な心配せんでええ。

きっと、偶然に急死が続いただけに違いない。

そんな事を話しているのを聞いた彼女は、自分がもう大人の女性になっていたこともあり、

思い切って聞いてみた。

もしも、その扉を開けたらどうなるの?と。

すると、

酒も手伝ってか、何気に話してくれたらしい。

どうやら、封印されているモノというのは、ずっと昔に別の土地からやってきたもの

らしく、その際、お侍やら僧侶も加わってかなり大きな魔物退治になったらしい。

結局、その土地の大地主だった彼女の先祖が、責任を持ってその魔物を封印した

らしいのだが、その際、侍や僧侶に協力し封印した彼女の先祖に酷い恨みを抱いて

封印されているらしい。

そして、もしも、ソレが扉の外に出てしまったら、間違いなく彼女ら一族を

根絶やしにしようとするだろう、という事だった。

そして、最後に言われた言葉が彼女にはずっと重くのしかかっているという

事だった。

その言葉とは、

心配するな。

あの扉を開けさえしなければ大丈夫なんだから・・・。

というものだった。

彼女ら子供達は、間違いなくその扉を開けてしまっている。

という事は、もうソレは外の世界に解き放たれているという事。

そして、確かに従兄弟達の中で男で未だに生き残っているのは、ほんの数人

だけになっている。

何度、禁忌の扉を開けたことを話そうかと思ったらしいが、いまだに彼女は

それ事実を話してはいない。

それ以上、恐ろしい事が起こらないように祈るばかりである。


Posted by 細田塗料株式会社 at 20:34│Comments(11)
この記事へのコメント
男の子の馬鹿さ加減に、死んで良かったと思い。女の子の無責任さも、いい加減にしろよと思う。が、怖い話しではいつも在り来たりな展開なので、仕方ないですが。こう言う古くからの…とか、封印された…的な展開は好きなので、読んでしまうけど、本当に怖いのは、無責任な好奇心で、欲だと思います。
そして、日常的な所に、気づいていないだけの恐怖はあります。
実家は、先祖が侍で、打ち首などをしていたらしく、首塚も近くにあります。蔵も昔ながらの蔵があり、お爺さんは戦争時代に機密を扱う立場だったらしく、敗戦後に機密文書を燃やしていた事が忘れられないと、親戚の方からはよく聞きます。自分は小さい頃に墓石の下敷きになり。家も二回火事になり、母親はお経のCDを爆音で聴くとか、狂ってしまい、今も入院しています。関係のある人しか経験出来ない事なんだと思いますが、創作ではなくリアルでも、気がつくとそんな世界に投げ込まれる事があります。そんな自分からの意見ですが、いつも女の幽霊と、固定観念が過ぎますね。骨格で男か女かを主観的に判断出来ても、それが本当に男か女かは分からないものです、得体の知れないモノに恐怖を覚えるから怖いのです。
そんな作品を、少し期待します。
Posted by 知る由を識るモノ at 2018年02月14日 05:31
いつもありがとうございます。
「酒を飲み交わす」というのは正しくなく、「酒を酌み交わす」が正解だと思いますので、ご参考までに書かせていただきました。
Posted by TS at 2018年02月12日 15:31
Kさんこんばんは~

魔物ですかぁ…|д゚)
代々受け継がれてくものならば、小さなうちから話しておいたほうが良かったような?
(˘-ω-˘ ).。oஇ
知れば子供は好奇心旺盛だから、どっちにしろ行っちゃってダメかぁと思ったり…
封印してる場所も老朽化して、早かれ遅かれ出ちゃってたのかなぁ…って(^ω^;);););)

…でどこ行ったのかな? いつ現れるかと、思うと怖すぎです。

また封印いや消滅出来ればよいのですが。
更新ありがとうございます。
Posted by tomoa24 at 2018年02月11日 23:02
こんばんは!蔵って子供の好奇心をMAXにしますよね!実際古いレコードや何とか人形とか、農作業用品に漬物石などなど、その時代のものがあり、蔵ではないですがはなれなどには親の若い頃の写真や新婚旅行の写真までも!子供にとっては楽しい物ばかり!で・す・が・!彼女さん!そのままでいいのですかね?
Posted by Aさんのファンクラブ12番 at 2018年02月10日 23:16
こんばんは。

今日は遅い時間に読みました。

何でしょう。

話がスゴくて…現実味が湧かない話ですね。

でも、古い土地の古い家には…分からない事もあると思うので…。。。

まぁ~一族の様な者には呪術などの一般人には理解が及ばない事もあると思うし。

雪、納まるとイイですね。

でも、急に暖かかくなっても…色々…雪崩みたいのとか…色々…心配もありますよね。

でも、輸送とかは困るので…やはり寒波は嫌ですね。
Posted by にじちゃん at 2018年02月10日 21:19
連日の雪かき、、、お疲れ様です。

無理しないで下さい。

今日の話

怖いです。

進行中かも?


私が関わっていたら

どうなっていたか?




大変でしょうが、
きっと
落ちつきます。



ブログ

無理しないで、身体を休めて
ください。
Posted by やまま at 2018年02月10日 16:29
営業のK様

今回も更新ありがとうございます(礼)

「塞がれた扉」、子供は好奇心が強いのか、駄目と言われれば言われるほど気になってしまうものですね。不思議と。
古の話や動物霊の話は、やっぱりなんとも言えない恐さを感じますね。

親の実家を思い出す懐かしくもあり、怖くない話でした(笑)

次回も楽しみにしております(礼)
Posted by おしょうとちんねん at 2018年02月10日 09:18
Kさん毎日お疲れ様です!
雪本当に大変ですね・・怪我なきよう気をつけてくださいね!

好奇心猫を殺すという言葉もあるくらい、好奇心は冷静な判断力と、注意力を奪いますよね。
その魔物は一族根絶やしの後は何をするんでしょうね?野に放っておくわけにはいきませんね。
ということで、Kさん魔物退治編楽しみにしてますね!
Posted by tommy at 2018年02月10日 01:09
Kさん、こんばんは。

封印を解いた後、化け物はどこへ隠れているのでしょうか。
その女性の方、それだけ化け物が原因と思われる死者がでているのに、いつまで黙っているつもりでしょうか。
少々、後味の悪い話でした。

私もそうですが、Kさんにも覚えがあるかと。
目的を達成する為には、労力を惜しまないという事を。(笑)
長い目で見てあげましょう。(^^)
Posted by TO at 2018年02月09日 23:25
K様皆様こんばんは

毎日雪で大変ですね。うちの周りは水溜まりが凍る程度です。

なかなか想像もつかない世界ですが、どうぞ気をつけてください。

私の親戚の家もとても広くて、蔵があったりしましたが、行ってはいけないところだらけだったので、結局外で遊んでました。

もしかしたら、探検してたら何か見つけたのかもしれません。...しなくて良かった。

未だにこういう家があるのに驚きです。
外に出てしまったのは、どこに行ったのでしょうか?

今後は、誰も被害にあわなければいいのですが・・・・。

では、皆様インフルエンザも流行っていますので、お身体ご自愛くださいませ。
Posted by ぷぅ at 2018年02月09日 22:52
K様

こんばんは。
大雪の後、気温が緩むと今度は雪崩や屋根からの落雪が心配ですね。
晴れた日の雪おろし中の事故もすごく多いですし、運悪く雪の塊が直撃して命を落とされる方も大勢いらっしゃいます……。痛ましい。

さて今回のお話の舞台は東北某所。
私も仕事でとある旧家の住宅(江戸中期の建造物です)に出入りすることがあります。今は“人”は住んでいませんが年に一度大がかりなクリーニングに入るんです。やはり何かしら気配があるので、本格的に霊感のある職員は怖がって来なくなります。
以前は座敷蔵(何故か二階に金泊の貼られた和室があります)が怖かったですが最近は母屋が苦手と感じるようになってきました。
長い外廊下を進み、角を曲がるとその先の突き当たりには大正頃?の四角い大きな鏡が。黒と赤の枠で囲まれていてモダンですがちょっと気持ち悪いです。記憶を辿りながらゾワッと来てしまいました。私も三月で退職ですが。
Posted by 彼岸花 at 2018年02月09日 21:45
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