2018年11月09日

鳥居

これはAさんから聞いた話。



日本全国の神社には鳥居がある。



勿論、神社の無い場所でも鳥居が在る場所もあり、また



羽田空港の側にある鳥居も取り壊そうとすると祟りがある、



と有名な鳥居である。



既にかなりの死者を出しており、その中には偶然なのか、



飛行機の墜落も含まれるらしい。



そして、鳥居というものの形というものも、沢山の種類がある。



勿論、それぞれが、何らかの意味を持っているのだと思うが、



今回の話では割愛させて頂く事にする。



今回、書きたいのは鳥居の色について・・・である。



確かに全国には色々な色の鳥居というものが存在する。



最も一般的な朱色(赤)と、そして白色。



中には、金色の鳥居というものも存在するらしいが・・・・。



ただ、今回の話に出てくる鳥居の色は、朱色でも白でもない。



黒色の鳥居・・・である。



そんな色の鳥居なんて見たことも聞いたことも無いけど?



俺はAさんにそう言った。



すると、Aさんは、表情1つ変えず、



そうでしょうね。



もしも、その色の鳥居を見てしまったら、Kさんはもう



この世に居ないと思いますから・・・・。



そう言われてしまった。



以前、俺は書いた話の中で、



神社には、神を祀っているものと、それとは真逆に、



魔のものが、外に出ないように封印しているものがある、と



書いたことがある。



そして、それは鳥居にも似たようなことが言えるらしい。



それはどういうことか、といえば、鳥居には大きく分けて



2つのものがあり、ひとつは神の社である神社に繋がっているもの。



そして、もうひとつは、全く別の世界に繋がっているものであるらしい。



そして、そのどちらにも言える事は、鳥居を通る前と後では、



全く違う場所になってしまうという事である。



神社においても、鳥居をくぐってしまうと、そこはもう神の住む場所



と認知される。



ただし、それが朱色や白色の鳥居ならば・・・・である。



朱色や白色の鳥居をくぐってしまえば、そこはもう神が司る



領域なのである。



神聖な場所であり、当然、神様のご加護も受けられるのであろう。



だから、その鳥居をくぐった者は、より一層神様を敬い、崇め



より身近に神様を感じる事が出来る。



それが、普通の鳥居の話である。



では、黒い色の鳥居とはどういうものなのか・・・・。



それは、現実とは違う夢の中に出てくることが多いらしいが、



ごく稀に、1人山の中を彷徨っている時に遭遇する事も



あるらしい。



そして、それは夢の中にしろ現実にしろ、霧が立ち込めた



状態で突如として目の前に現れるのだそうだ。



普通ならば、黒色の得体の知れない鳥居になど絶対に入らない



のだろうが、夢の中で1人彷徨っていたり、山の中で彷徨っていたり



して、心に不安がある時には、鳥居をくぐりたいという衝動に



駆られるのだという。



それは、鳥居というものが神聖で安全な場所という固定観念から



くるものなのかもしれないし、とにかく早くこの場所から



離れたい、という望みを託した行動なのかもしれない。



しかし、その鳥居は一度くぐったら、もう二度と現世には



戻れないのだという。



その黒い鳥居の向こうは、完全に暗黒が支配した無の世界



なのだという。



そして、そこには神というものは存在しない。



悪霊とか怨霊とか、そういうレベルのモノが造った世界ではない。



もっと恐ろしい何かが造った世界。



それが、黒い鳥居の向こう側に広がっている世界である。



だから、寝ている夢の中で・・・・。



そして、道に迷った山の中で・・・・。



もしも、黒い鳥居の出会っても決してそこをくぐってはいけない。



そこをくぐったあなたも、文字通り、「無」の存在になって



しまうのだから。



だから、その鳥居に出会ったら、とにかく、その鳥居とは逆の



方向へ逃げるのが最善だという。



ほとんどの場合、鳥居と逆の方向に向かうと、そこから



脱出出来るのだという。



しかし、どうしてもその話を聞いて気になった事があった俺は



すかさずAさんに聞いてみた。



どうしてその黒い鳥居をくぐったらもう戻れない筈なのに、



鳥居の向こうの事が分かるの?と。



すると、Aさんは、少しため息をついて言った。



1人居るんですよね。



その鳥居をくぐって無事に戻ってきた子が・・・・。



それを聞いた俺は、



戻ってきた子って、子供なの?



と聞くと、



いいえ、高校生ですけどね。



Kさんも知ってるあの姫ですよ。



実はずっと以前に姫ちゃんにこの鳥居の話をしたんですよ。



そして、もし見かけても絶対に入っちゃ駄目だって



言ったんですけど・・・・。



でも、入っちゃったみたいですね。



その鳥居に入って、中の様子を私に教えようとしたらしいんですけどね。



そしてねあの子は、いとも簡単にまたこちらに戻ってこれた。



まあ、あの子自体がもう規格外ですから・・・・。



何の参考にもなりませんけどね。



そう言って笑った。



そして、俺は更にこんな質問をした。



どうして、Aさんは、その黒い鳥居の事をそんなに詳しく



知ってるの?と。



すると、Aさんは、面倒くさそうに、



だって、私も何度も遭遇してますから・・・。



あっ、でもくぐってはいませんから・・・・。



そう言われて、俺は、



それじゃ、逃げたんだ?



と聞くと大きく首を横に振った。



そして、



あんな鳥居が存在すること自体が危険じゃないですか?



だから、倒してきました。



案外、簡単に蹴り倒せますから(笑)



と言って笑っている。



しかし、その後。俺は真顔で言われた。



そのうちKさんも絶対にその黒い鳥居に出会うと思いますからね。



そうなったら、今私が言った事をよく思い出してくださいね。



逆の方向に逃げるんですよ!



もしも、そうしなかったら、そのまま鳥居に取り込まれてしまって



二度と此方の世界には戻ってこられませんからね。



そう真剣に言われて、さすがに俺も恐ろしくなった。



この黒い鳥居というものは間違いなく実在するらしい。


Posted by 細田塗料株式会社 at 22:03│Comments(0)
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