› 看板・サインスタッフブログ | 細田塗料株式会社 › 祟り・・・・というもの

2018年11月09日

祟り・・・・というもの

これまでに、呪いというものについて色々と書いてきた。



それでは、呪いと祟りとはどう違うのか?



それは諸説色々な意見があると思う。



呪いとは、人間からかけられるものだという意見もあるし、自分の



やった行為とは関係なくかけられるものだという意見もある。



勿論、人間と言っても生きている場合もあるし、死んでいる死者



である場合もある。



まさに、映画「リング」などは呪いの典型的なパターンだろう。



これに対して、祟りとは、人間以外のもの、神や動物などによるもの



だという意見もあるし、自分がやってしまった行為に対して相手が



怒り罰を与えるものだという意見もある。



まあ、言葉の定義は別にして、祟りとは案外簡単に発動されてしまう



ものなのかもしれない。



そして、これは知人が体験した話である。



知人は仕事関係の付き合いであり、温厚で正義感が強いという性格。



そんな彼はある日、趣味である釣りを楽しむためにとある山道を



車で走っていた。



すると、前方から自転車が駆け下りてくる。



かなりのスピードが出ており、彼は思わずブレーキをかけた。



すると、自転車に乗っていた20代らしき男性も、彼の車を見つけて



急ブレーキをかけたらしい。



そして、自転車は下りでスピードが出ていたこともあり、そのまま



転倒した。



そして、その転び方はかなり凄まじいもので、彼は思わずその自転車の



男性の体が心配になった。



だから、彼は思わず、その男性を助けようと車から降りようとした。



すると、間髪入れずにその男性が彼の車のドアを開けて転がり込んできた。



彼は、



大丈夫ですか?とも言えず、



何なんですか?あなたは・・・。



と言ってしまったらしいのだが、その男性はすぐに苦しそうな息遣いで



こう話したという。



自転車で走っていたら突然根犬の集団に追いかけられてしまって・・。



逃げても逃げても追いかけてきて・・・。



本当に助かりました。



そう言ったのだという。



彼は心の中で、



犬くらいで、大袈裟だな・・・・。



と思ったらしいのだが、突然、その男性が慌てて指差した方向を



見て、唖然としてしまう。



そこには、計6頭の犬が居り彼の車の前に立ち塞がるように



威嚇していた。



その首には首輪はついていなかった。



確かに園山のいたるところには、「野犬注意!」なる看板が



立てられていたのだか、野犬を見たのは、その時が初めての事だった。



そして、その6頭のちょうど真ん中には、いかにもボスといった



感じのひときわ大きな白い犬がいた。



更にその白い犬は、まるで人間の顔のように感情さえも読み取れる



様な顔をしており、彼は少し気持ち悪く感じた。



そして、その犬たちは、相変わらず、その男性の乗っている彼の車を



執拗に威嚇している。



彼は思ったという。



これ程、犬たちを怒らせるとは、この男性はいったい何をしたのか?と。



ただ、このままでは彼は前にも後ろにも進めなかった。



そして、車と犬との距離は大体30メートルくらい・・・。



彼は、思い切って犬達を脅かして、その場から立ち去らせようと考えた。



そして、車のエンジンを大きく吹かすと、一気に前に出た。



そうすれば、犬はその場から逃げてくれると思ったらしい。



しかし、そうは簡単にいかなかった。



6頭の犬の中の1頭が、彼の車めがけて突進してきた。



当然、彼はその様子を見てすぐにブレーキをかけて車を停止させた。



しかし、犬は止まれなかったのだろう。



そのまま彼の車のバンパー部分にぶつかり鈍い音がする。



そして、キャンキャンと吼えながら、坂道を登っていった。



そして、それを追うようにして、残り5頭のうちの4頭は、坂道を登っていく。



しかし、1頭だけは、そのまま、その場所に残っていた。



あの、ひときわ大きな白い犬だった。



お前の顔は絶対に忘れないぞ!



とでも言いたげな顔をして彼の車の方を凝視していた。



そんな睨み合いが5分ほど続いただろうか・・・。



突然、その白い大きな犬は、くるりと反転し、ゆっくりと坂道を歩いていく。



もうお前の顔はしっかりと覚えた・・・とでも言うように。



その後、また釣り場で野犬に遭っては大変、ということで、その日は



自転車の男性を乗せて坂道を下って行った。



そして、その道すがら、その男性に聞いてみた。



いったい、どうしてあんな野犬に追いかけられる羽目になったのか?と。



すると、その男性は口ごもりながらこう言った。



最初はただの悪戯だったんです。



本当に当たるとは思っていなかったから。



そう言うと、彼はその男性に聞き返した。



まさか、犬に向かって石を投げたとかじゃないでしょうね?と。



すると、その男性は首を大きく振った。



そして、ポツリと、



ただの木の板なんです。



自転車の横に座って休憩していた時、偶然、その木の板が目に入って。



そして、暇つぶしに、その板に向かって小石を投げてみた。



しかし、それほど離れていないのに何故か当たらないんです。



それで、ムキになってしまい、どんどん大きな石を投げてしまって・・。



で、結局、その中のひとつが木の板に当たって・・・。



そして、その板は、完全に倒れてしまって・・。



その時点ではその板が何なのか、全く分からなかったんです。



でも近づいてみると、木の板の下の土は盛り上がっており、



その板にも、何かを供養しているような文言が書いてあって・・・。



そして、ふと、顔を見上げると、さっきの犬たちがこちらを向いて



唸っていて・・・。



もう、そこからは慌てて逃げ出しました。



無我夢中で自転車で下って来て・・・。



だから、何も覚えてません。



そして、その後、貴方の車と出会い頭にぶつかりそうになって・・・。



でも、助かりました。



あのままじゃ、きっと追いつかれてたと思いますから。



そう言われた。



そこまで聞いて彼は少し不快感を持った。



もしかしたら、その木の板は、何か大切なものを供養していたのかもしれないし、



更に言えば、大切なお墓だったのかもしれない。



そして、それをあの犬達は、何かの理由で守っていた。



そうだとしたら、悪いのは人間なのだろう・・・。



そう思った彼は、山を降りるまでの道程で、その男性をしっかりと説教した。



悪いのはあんただよ・・・と。



そして、ちゃんと後日、その木の板を元通りにしてきなさい、と



アドバイスしたのだという。



そして、その男性を車から降ろした後、彼も自戒の念にとらわれた。



あの犬たちには、悪いことをしてしまったな、と。



そして、彼の車のバンパーにぶつかった犬は大丈夫だったろうか、と。



しかし、そんな彼の気持ちは、あの犬たちには伝わるはずもなかった。



そして、それから彼の周りで怪異が発生する様になる。



最初に出てきたのは夢の中だった。



あの白い犬が出てきて、恨めしそうな目で睨みながら、心に訴えかけてきた。



もう何をしても手遅れだ。



末代まで祟ってやる・・・と。



そして、その夢はそれからずっと続くようになった。



次に、彼の奥さんが犬に咬まれた。



そして、子供二人も・・・。



それは、大事には至らなかったが、どれも白い大きな犬に咬まれたのだと



証言した。



それからも沢山の不自然な出来事が頻発した。



彼の親戚にいたるまで、事故が怪我が相次いだ。



そのどれもが、本当に不自然なものであり、ある者は突然ハンドルがとられ



壁に激突した。



また、ある者は突然、不治の病を宣告され、悲観して自殺するものまで



現れた。



その自殺自体は未遂に終わったが、その自殺の際、じっと白い犬が



見つめていたという。



更に、彼の母親が突然、精神を病んで入院した。



母親に面会したところ、



犬が・・・犬が・・・・



としか話さなかったという。



そして、彼の先祖代々のお墓が、何者かによって荒らされた。



きっと野犬の仕業だろうといわれたが、そのお墓はいとも容易く倒されており



犬にそのような事が可能なのか、と住職も首をかしげていた。



そして、ある日、彼にもその祟りが舞い降りた。



仕事中に車を運転していた時、突然、飛び出してきた犬をよけて、



彼の車はガードレールに激突した。



結局、1ヶ月ほど入院する事になったのだが、その間も、まるで彼を



監視するかのように、白い犬が窓の外からずっと病室を見ていた。



それでも、彼は耐え続けた。



犬たちに悪いことをしたのは人間の方なのだから・・・と。



しかし、退院してから、通勤の際、電車を待っていた彼は突然



ホームから転落する。



目撃者によると、彼はまるで目に見えない何かに突き飛ばされたように



ホームへと転落したということだったが、その時、彼の目にはしっかりと



白い犬の姿が映っていた。



幸運にも、電車は彼のすぐ手前で緊急停止してくれたのだが、それ以来、



彼は恐怖で家から出る事も出来なくなってしまった。



そして、彼は、その犬たちの祟りを封じることが出来る神社・仏閣を



探した。



しかし、その話を聞いただけで、殆どの神社・仏閣は、すぐに断りを



入れてきた。



中には、力を貸そう、と言ってくれるところもあったが、ただ大金を



取られるだけで、何の解決にも至らない。



そして、彼は霊能者を探し始める。



それこそ、日本中の有名どころに連絡をしたらしい。



だが、すぐにお金の話になってしまい、彼は失望の中でそれを断念した。



しかし、ある筋から、信じがたい話を聞いた。



凄まじい力を持った霊能者がいる・・・と。



そして、お金は1円も取らない、と。



そして、それは石川県に居るのだ、という話を。



ただし、その話の最後にこう付け加えられたらしい。



その霊能者は、余程のことがないと力を貸すどころか、会う事すら



侭ならないのだと・・・。



そして、その者は、霊能者として生業を立てている訳ではないので、



連絡先は分からないということを・・・。



そして、そのとおり、どんなに手を尽くしても、その霊能者の連絡先は



分からなかったのだという。



彼は失望のうちに、死すら覚悟したという。



そして、その話を一緒にランチを食べていた時に聞いた俺は、



もしかしたら、と思い、その霊能者の特徴を聞いてみた。



すると、女性であり、年齢は20代後半~30歳くらい。



かなり正確は偏屈者だが、その実力は折り紙つきだという事を。



そして、その女性霊能者の周りには、同レベルの女性霊能者と



雑用係りの男が1人いるのだ、ということを。



だから、俺は彼に言った。



たぶん、その雑用係りの男って俺の事かもしれません、と。



そして、そこからはとんとん拍子に話が進んだ。



相変わらずやる気の無いAさんを説得して彼に会って貰った。



最初は、



なんで私ばっかり・・・・と文句を言っていたAさんも彼の



話を聞くうちに、どうやら彼には非は無い、ということが理解出来たらしく、



その週の週末には彼に案内してもらって山に登った。



そして、なんと、当日にはAさんが連絡してくれたのか、姫も参加



してくれた。



そして、道中、お菓子を食べながら、その男性から聞いた



「雑用係りの男」というのが余程気に入ったのか、ネタにして



笑いものにするAさんと、一生懸命に俺を慰めてくれる姫という



不思議な車内空間になった。



途中、彼が、Aさんと姫に対して、



それにしても、こんなにお綺麗でお若いお二人がそんな凄い霊能力者



だとは今でも信じられませんね?



と言うと、



私たち、霊能者じゃありませんから!



と相変わらずのAさんがいた。



そして、車で山を登り、全員でその盛り土の上にある木の板というものを



探した。



すると、1時間ほど探すと、それは見つかった。



どうやら、自転車の男性は彼の進言を守らなかったらしく、木の板は



倒れたままになっており、雨と泥でかなり汚れていた。



Aさんは、すぐにその板を手に取ると、綺麗な水で洗い流し、乾いた布で



綺麗に拭き、そして、盛り土の中へと戻した。



そして、しばらく全員で手を合わせてから、俺たちに言った。



これから、私と姫ちゃんで、犬達にお願いしてきます。



でも、あまり期待しないでくださいね。



相手はたぶん、犬神様だと思いますから、私たちの説得が



通じるかどうか・・・・。



とにかく、Kさんたちお二人は、私たちが戻ってくるまで絶対に車の中から



出ないでくださいね。



そう念を押された。



そして、Aさんと姫は森の中に消えていった。



その途端、辺りはまるで夕方の様に暗くなり激しい雨が降ってくる。



不安でいっぱいの彼を勇気付けながら車の中でひたすら待つ。



すると、突然、車の前に何かが立っているのが見えた。



それは、不思議な生き物だった。



いや、神・・・なのかもしれないが。



顔は犬で、そこから下は人間のように2本足で立ち、羽織袴を着ている



様な者が、まるて俺たちを監視しているかのように、車の前に



立ち尽くしていた。



その姿はかなり異様であり、俺はAさんたちの安否がとても気になった。



それから、どれくらい経っただろうか。



突然、雨が上がり、辺りに光が差した。



そして、森の中から、賑やかに笑いながら出てくるAさんと姫。



すると、先程まで車の前に立っていた犬男?も、どこかへ消えていた。



俺たちは車から降りて、Aさんたちに駆け寄る。



どうだった?



そう聞く俺に、Aさんは、



まあ、神というだけあって、話は聞いてくれました。



そして、彼の事は許す・・と。



でも、その自転車の男性は・・・。



そこから先は聞く気にはなれなかった。



そして、帰りの車の中で、Aさんと姫が盛りあがっていた。



やっぱり姫ちゃん、連れてきて正解だったわ。



そんなこと無いですよ。でも、Aさんが犬神様と喧嘩になりそうに



なった時はどうなることかと・・・・。



そこまで聞いて、俺は、



もしかして、話をつけてくれたのは姫ちゃんなの?



で、Aさんは、ただ犬神様に喧嘩吹っかけに行っただけなの?



と聞いた。



すると、Aさんは、



喧嘩直前までいったのも作戦のうちですから(笑)



そんな事も分からないんですかね?



雑用係りさんは?(笑)



と笑われてしまう。



そして、結局、彼の身の回りで起こった怪異は全て収束の方向へと



向かっていく。



その後、彼は、せめてものお礼だということで、それなりの金額を



持ってきたのだか、Aさんに渡すと、そのままつき返されてしまった。



やはりお金は貰わないらしい。



しかし、その代わりに、とんでもない量のスイーツと食事を



奢らされてしまったのは、事実である。



お金は取らないというが、俺からは大量の食事とスイーツを奢らせる。



それって、お金が物に変わっただけではないのか、と最近、特に



感じている。


Posted by 細田塗料株式会社 at 22:07│Comments(0)
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

count