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2018年11月09日

助けを求める・・・・・。

これは友人の体験談である。



その時、彼は仕事で福井県南部に来ていた。



車でお客さんの所を数件回り、打ち合わせが終わったのは午後10時を



回っていた。



かなり遅くなってしまったな・・・・。



そう思いながら彼は車を走らせていた。



福井県北部までは道を空いておりスムーズに走る事が出来た。



すると、いつも利用する幹線道路がそんな時刻だというのに酷く



渋滞していた。



当然、彼は営業マンであり、数え切れないくらい福井県には来ていた



から、抜け道となる脇道も熟知していた。



だから、彼は迷う事無く脇道に逸れた。



ここまでは想定の範囲内だった。



しかし、彼はその時良からぬ事を思い出してしまう。



そういえば、この近くに心霊スポットのトンネルがあったよな・・・。



そんな事を考えながら車を走らせていた彼は自然とそのトンネル



に向けてハンドルを切ってしまう。



それは魔が差したとしか言いようが無いのだが、彼はまるで何かに



導かれるように深夜の心霊トンネルを目指した。



しかし、彼がそうした行動を取ったのも無理が無かったのかもしれない。



何しろ、そのトンネルは彼にとっては微塵も怖いと感じる場所



ではなかったのだから・・・。



数年前、彼は友達の男女4人組でそのトンネルに行った。



ずっと以前から心霊スポットして有名なトンネルであり、そのトンネル



の中に入ると呪われてしまうという噂すら在った。



しかし、実際に訪れたトンネルは深夜だというのに、暗くもなく、



そしてどこかのんびりした平和な空気が流れていた。



しかも、そこに一緒に行った女友達とも、その後付き合う事が出来たし、



不吉なことが起こった事も一度も無かった。



だから、彼は、きっと再びそのトンネルを訪れて、写メを数枚



撮影し、友達に自慢したかっただけなののかもしれない。



トンネルの前に到着した彼は車のまま、トンネルの中に入った。



時刻はもう11時を回っており、平日という事もあって、他には



誰も見当たらなかった。。



彼はゆっくりと車を進めた。



以前来た時よりも、少し暗くなったかな、と感じたという。



それでも、彼はトンネルの中に車を進め、運転席側の窓を開けて



何枚かの写メを撮影していた。



何か写ってたら面白いんだけど・・・・・。



そんな事を考えながら、車を少し走らせては停止し、という動作を



繰り返しながら彼はスマホで写真を撮影し続けた。



そんな時だった。



突然、泣き声が聞こえた。



最初、空耳かな、とも思ったが、どうやらそうではなかった。



それは不気味な泣き声というものではなく、赤ん坊の泣き声とも違った。



必死に子供が助けを求めている男の子の声に聞こえた。



どうする?



彼は迷った。



このトンネルは心霊スポットとして有名な場所。



しかも、今回は一人ぼっち・・・。



そこで、子供の声が聞こえたとしたら、それは霊的なものではないのか?



彼はそう思い、車のドアをノックして窓も完全に締め切り、さっさと



トンネルから出ようとした。



しかし、彼がそのまま車を進めると、前方に男の子らしき子供が



しゃがみこんだまま泣いているのが見えた。



怖くて動けない・・・・。



そんな感じに見えたという。



もしかしたら、本当に帰れなくなった子供ではないのか?



だとしたら、このまま、こんなトンネルの中に置いて行く訳には



いかない。



彼はそう思って、しゃがんでいる男の子のすぐ横に車を停車させ



窓を開けると、その子に声を掛けた。



どうしたの?



なんで泣いているの?と。



しかし、男の子は、何故か彼の言葉には反応せず泣き続けていた。



背中を向けたまま、しゃがんで泣き続けている姿は、何処にでも



いる様な通の小学生にしか見えなかった。



実は、この時、彼はすぐに車を発進させて逃げるべきだった。



子供が背中を向けている間に・・・・。



しかし、その子供の態度に違和感を感じなかった彼は、



ごめんごめん。



驚かせちゃったかな?



お家まで送ってあげるから、車に乗りなさい・・・。



そう優しく言った。



すると、突然、その男の子は泣き止んだ。



そして、立ち上がるとゆっくりと振り向き、



ほんとに?



乗せてくれるの?



そう言ったという。



その声は子供にしてはとても低く太い声だった。



そして、その男の子を後部座席に乗せてあげるために、彼が運転席から



降りようと、ドアノブに手を掛けた時、彼は背中に悪寒が走った。



その男の子が笑ったのだ・・・。



それは、まるで獲物を見つけた様な不気味で得体の知れない



笑顔だったという。



考えるよりも先に体が反応した。



彼は一気に車のアクセルを底まで踏みつけてその場から逃げた。



自分でも危険だと感じる位のスピードだった。



そして、そのトンネルから逃げて3分ほど走った彼は、



もう大丈夫だろう、とミラーで後方を確認した。



そこには、先ほどの男の子が映っていた。



彼の車は、そのトンネルを出てからずっと、かなりのスピードで



走ってきた。



しかし、その男の子は確実にバックミラーの中にいた。



走るでもなく、ゆっくりと歩きながら・・・。



彼は、それを見て、一層スピードを上げて走っていたが、ふと、



そのトンネルに関する噂を思い出した。



それは、そのトンネルで霊を見てしまった者は、その帰り道に事故死



するという噂だった。



だから、彼は車のスピードを一気に落とした。



正直、追いつかれるのではないか、と気が気でなかったが、事故死



するのだけは避けたかった。



しかし、彼がスピードを落としても、その男の子は、追いついて



くる事も無くそれまでと



変わらない車間距離で後ろを歩いていた。



唯一、信号で止まると、その男の子は運転席の窓に張り付くように



覗き込んできたが、それ以上の事はしてこなかった。



そうして、彼は安全に、そして必死に車を走らせ続けた。



いつか、その男の子も消えてくれるだろう・・・。



そう思いながら・・・・。



しかし、金沢市内に入っても、彼の車のバックミラーから



その男の子の姿が消えることは無かった。



彼は何度か遠回りして自宅まで着いてこさせないようにしたが、



どこをどう走っても、その男の子が消えることはなく、



そのうち時刻も午前1時を回ってしまい



観念した彼は、スタンドで車にガソリンを入れた後、



車で自宅へと戻った。



そして、何故かガソリンスタンドを出てからは、その男の子の姿は



ミラーには映らなくなっていたという。



その後、怪奇現象は起きていないということだが、最近になって



不可解な事があるのだという。



それは、家の中が異様に寒い事だという。



真夏でもクーラーが要らない位に寒いというのだ。



そして、真夜中には、彼の家の外で男の子が1人で



遊んでいる様な



声が聞こえる日もあるのだという。



まだ、深刻な霊障こそ、起きてはいないが、そのうちにAさんにお願い



するしかないのかもしれない。


Posted by 細田塗料株式会社 at 23:17│Comments(0)
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