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2018年11月09日

・・・・湖に纏わる怪異

これは知人が体験した話。



石川県の加賀地方に、ひとつの潟がある。



以前は加賀三湖として数えられた中のひとつである。



その中のひとつは完全に干拓され、もう1つの潟も半分以上が



干拓されてしまったが、その潟だけは手付かずのまま、



残されている。



カヌーの大きな大会が開かれることでも知られるその潟は、



朝夕はジョギングや散歩を楽しむ人で賑わう。



貸し自転車やドッグランなども在り、



日曜日ともなると、多くの来場者で賑わう。



とても明るく開放的な空間・・・・・。



しかし、深夜ともなると、その姿を一変させてしまう。



以前から、その潟ではある筋では、様々な怪奇現象が目撃されていた。



確かに暗闇の中に佇む潟というのは不気味というしかない。



そんな場所に以前、俺の知人が深夜に訪れたことがある。



その潟に到着したのは、午前2時を回ってから・・・。



そして、その時間ということになれば、目的はひとつ。



心霊スポットとしての潟の探索だった。



どうやら、彼はホームページで石川県内外の心霊スポットを



紹介しているらしい。



そして、それは実際に丑三つ時に現地を訪れて写真を撮影し、



その時起こった事や感想を書いていくのだそうだ。



しかも、彼は常に1人で行動する。



ある意味、怖いという感覚が欠如しているのかもしれない。



そして、その夜、訪れた、その潟はとても静かだったという。



雨上がりであり、カエルの鳴き声や虫の音が至る所から



聞こえていた。



彼は車を降りエンジンを切ると、公園の中を歩き出した。



潟から吹いてくる風はとても心地よく感じ、彼は至るところで



写真を撮った。



そして、遊歩道的な道を歩き、最後の写真を撮影すると、そのまま



もと来た道を車まで戻ろうとしていた。



やはり、この場所にでも怪異には遭遇出来ませんでした・・・。



そう書くつもりだったという。



そして、ちょうど半分くらいの道のりを戻ってきたとき、何かが



変わった。



あれだけ心地よく吹いていた風は止み、何故か空気が冷たくなる。



彼はとても寒く感じたので、急いで車に戻ろうとした。



すると、何処からか誰かの話し声が聞こえてきた。



ボソボソ・・・・ボソボソ・・・・。



そんな感じの話し声だった。



こんな時間に誰かいるのか?



確かにとても早い時間からボートの練習をしたり、ジョギングに



やって来る人がいるという話は聞いた事があるが、それなのか?



しかも、その声は少しずつだが確実に彼に近づいてきていた。



その時、彼はこう思ったという。



もしも、誰かがいるのなら、何かこの潟に関する怪異的な話でも



聞けないものか・・・・・と。



すると、どうやら、その声は陸地ではなく、潟の中から聞こえてきている



のが分かったという。



彼は思わず立ち止まり、じっと潟の方へと目を凝らした。



何も見えなかった。



暗闇の中に、じっとりと暗い潟が佇んでいるだけ・・・・。



空耳だったのか?



それに、幾らなんでもこんなに真っ暗な中を明かりも点けずに



ボートに乗る事など不可能だろうと危険すぎる・・・。



彼はそう思っていた。



しかし、次の瞬間、彼は何かが潟の中から近づいてくるのを感じた。



すると、暗闇の中から、突然、ボーッと何かが浮かび上がった。



それは、良く見ると、小さな船だった。



そして、その上に、2人の人が乗っている様に見えた。



さっきの話し声は、この人達だったのか・・・・。



彼はその時、そう思ったらしい。



しかし、その後、先ほどの船と同じように、何槽もの船が次々に



暗闇の中から浮かび上がってきた。



何なんだ・・・これは?



彼はそう思い、その船を凝視した。



すると、その船はボートといえる様な物ではなく、古い木造の



舟といった感じに見えた。



そして、その舟の上に立っている人影は、何故か罪人を乗せて



いるかのように、舟に体が縛り付けられているのが見えた。



そして、その体は舟のゆれとは関係ない動きで左右に大きく揺れていた。



彼は、それを見た瞬間、突然、その場から走り出したという。



今、自分が見たモノは、決して人間などではない・・・・。



そう確信していた。



そして、逃げなければ大変な事になる・・・。



何故か、そう思ったという。



そして、急いで車に戻り、エンジンを掛けようとしたが全くエンジンは



反応しなかったという。



彼は焦った。



もうすぐそこまで、さっき見たモノ達が近づいてきている気がして



生きた心地がしなかった。



すると、その時、突然、運転席の窓が叩かれた。



ハッとして彼は叩かれた窓の方を見た。



すると、そこには、穏やかそうなお爺さんが1人、ニコニコしながら



車の横に立っていたという。



彼はホッとして運転席の窓を開けた。



そして、どうしましたか?



と聞いた。



すると、そのお爺さんは、ポツリと一言だけ呟いた。



まだ、見つかりませんか?と。



その顔は笑っていたが、どこか気味の悪い顔だった。



そして、言葉の意味が判らなかった彼は、思わず、



すみません・・・わかりません・・・・。



と答えたという。



すると、そのお爺さんはとても寂しそうな顔をして、



そうですか・・・・・。



とだけ言うと、すぐに車から離れていったという。



すると、車のエンジンはすぐにかかり、彼はその場から無事に



戻ってくる事が出来たのだという。



その話を聞いた俺は、ある事を思い出した。



それは、以前、消防団員の方から聞いた話なのだが、その市では、



老人などが行方不明になると、必ず、その潟を一番最初に



捜索するのだと言う事を・・・・・・。



それを聞いた彼は凄く青ざめた顔をしていた。



そして、こう言った。



もしかすると、あの夜、会ったお爺さんは、まだ行方不明になって



発見されていない方なのかもしれない、と。



だって、そのお爺さん、雨はとっくに上がっているのに、服が



全部ビチャビチャに濡れていたから・・・・と。



やはり、その小松市の潟にも、実際に怪奇現象は存在しているようだ。



Posted by 細田塗料株式会社 at 23:30│Comments(0)
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