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2018年11月10日

思った事が現実になる。

これは知人が体験した話である。



彼女はどちらかというと温厚で臆病な性格。



仕事では他人が嫌がる事を率先して行うという責任感もある。



まあ、間違いなく敵を作らないタイプの人間なのだろう。



そんな彼女にも実は嫌いな相手が存在した。



それは同じ職場の同僚であり、彼女の2歳先輩にあたる女性社員だった。



彼女はその会社に勤めだして既に10年ほどになるが、いまだに



先輩風を吹かし、上から目線で彼女を罵倒するその先輩が



とにかく嫌いだった。



転職しようかと考えた事もあったらしいが、そんな人の為に



転職するというのは、何か悔しい気持ちがして、いつも



寸でのところで思い留まっていた。



だから、彼女は思った。



あんな奴、死んでしまえば良いのに・・・・と。



それは誰でも一度は経験がある、心の叫びだったのだろう。



しかし、普通の場合と違っていたのは、本当に、その女性が



死んでしまったという事だった。



そして、死んだ、という事実は、他の誰よりも彼女自身を驚かせた。



しかし、それは偶然に過ぎないと自分に言い聞かせ、さっさと



忘れる事にした。



しかし、それからというもの、彼女が心の中で思った事は、ことごとく



現実の事となってしまう。



嫌いな上司を消えてなくなれ、と思うと、その上司は行方不明になり、



約束を破った友達の事を、彼氏と別れてしまえ、と思うと、それから



すぐに友達は彼氏と破局を迎えた。



更に、親戚の中でいつも嫌味な態度ばかり取る叔母の事を、もう顔も



見たくない、と思えば、その叔母はそれからすぐ家事で顔に大火傷を



負って入院した。



そして、血を分けた肉親である姉の事を、何処かに消えてしまえ、と



思うと、本当に姉は、何処かへ消えてしまったし、喧嘩した母親の事を



怪我で入院してしまえ、と思うと、本当に母親は事故に遭い、そのまま



病院に入院してしまった。



ここまで、続いてしまうと、さすがに彼女も偶然とは思えなくなり、



それからは、一切の怒りの感情を抑えるようにして生活するようになる。



しかし、その連鎖は止まる事は無く、彼女がほんの少し思った事が



次々と現実のものとなっていった。



彼女は完全に途方に暮れてしまった。



どうして・・・・本気で思っているわけではないのに・・・・・。



そんな悩みを抱えたまま、彼女はひっそりと生活するようになった。



そして、ある日、自分の部屋を掃除していた時、彼女木驚くべきものを



見つけてしまった。



それは、大きな木箱に入れられた沢山の藁人形と、五寸釘、そして



頭に巻くであろう、白いハチマキとロウソクまで見つけてしまう。



この時点で彼女は何が起きているのか、まったく分からなくなった。



自分では、誰かを恨んで、呪いの儀式を行った記憶など無かった。



しかし、現実には、彼女の部屋には、それに使うであろう道具が



揃って収められていた。



どうして、こんな物が・・・・・。



彼女は自分の事が既に信じられなくなっていた。



だから、彼女はその日の夜、寝る前にビデオカメラをセットして



寝ることにした。



値段はそれなりにしたが、家電品売り場で暗闇でもそれなりに



撮影できるものを用意して。



その夜もベッドに入るとすぐに深い眠りについた。



そして、一度も目を覚ます事無く朝を迎えた。



そして、彼女はそのまま仕事に向かい、夜、家に帰ってきてから



録画したビデオを確認してみた。



そして、そこには想定外のものが映っていた。



真夜中、午前1時を過ぎた頃、彼女がベッドから起きだした。



そして、手際よく、服を着替え、阿多にはハチマキを巻き、そこに



ロウソクを刺し、手には藁人形と五寸釘を握ったまま、部屋を出で行った。



その動きは寝ぼけているというものではなく、とてもしっかりとした



動きであり、そこで、彼女の僅かな希望は潰えてしまった。



やっぱり、私が・・・・・・・。



回りの人達が死んだり、不幸になったりしていたのは、きっと



私が呪っていたから・・・・・。



そう思った彼女は、完全に外界との接触を遮断してしまう。



仕事も休職し、昼間に寝て、夜は完全に起きているようにした



そうする事でしか、自分の行為は防げないと思ったから。



しかし、それでも、彼女の周りで起こる不幸を停める事は出来なかった。



もう、それは完全に彼女が望む望まないに拘わらず、不幸の連鎖は



起こり続けていく。



だから、彼女は、自ら命を絶とうと考えた。



そうする事でしか、自分が行ってきた呪いを止めることは出来ないと



結論づけたから。



その頃には、彼女の家族も、彼女を避けている様に感じていた。



それも、全て自業自得・・・。



彼女はそう思って、出来るだけ他人や家族に迷惑が掛からない



方法で死のうと模索した。



そして、選んだのが、入水自殺だった。



人気が無く、海は出来るだけ深いほうが良い・・・。



そう考えた結果、彼女は、とある港で、自分の体に重しをつけた



状態で海に飛び込む事に決めた。



自分の無意識のうちに犯してしまった大罪を悔やみながら・・・。



そして、彼女は、とある田舎の港まで出かけていき、車の中で



夜になるのを待った。



そして、ちょうど、午前0時になると、自分の体に、鉄の重しを



付けた状態のまま、躊躇せず、海に飛び込んだ。



これで、全てが終わる・・・。



今まで、本当にごめんなさい・・・。



そう思いながら、彼女は意識を失った。



それでも、彼女は再び目を覚ます。



偶然、人が海に飛び込むのを見た漁師の方が、漁師仲間と共に海に飛び込み、



必死で彼女を助けあげてくれた。



しかし、完全に心肺停止の状態であり、それから、集中治療室での



寝ずの救命措置が取られた。



そして、幸か不幸か、彼女は再び目を覚ました。



しかし、完全に自暴自棄になっている彼女は、病院のベッドのうえで、



死にたい、という言葉を繰り返すだけだった。



助けてなんか欲しくなかった・・・。



どうして、余計な事をするの!と。



そして、ちょうど、その時に、彼女の会社の同僚である友人から、



俺にSOSがあった。



そして、俺は、いつものAさんに連絡した。



最初、Aさんは、



死にたいって言ってるんですよね?



それなら、勝手に死なせとけばいいじゃないですか?



そして、死んでから、自殺した事を永久に悔やめばいいんです!



それに、そういうのは、私の出番じゃないと思いますけどね!



そんな事を言っていた。



しかし、俺の話を全て聞き終えたAさんは、



うーん、断定は出来ないですけど、これってもしかしたら、私が



必要なパターンかもしれないです・・・。



ちょうど、暇ですから、会うだけ会ってみますかね・・・。



そう言ってくれた。



そして、俺が車で迎えに行くと、車の中では、



本当に忙しい時期に、色々と案件を持ち込まないで欲しいんですけど?



とブツブツ言っている。



だから、俺は、



ちょうど、今、暇だって言ってなかったっけ?



それに、Aさんの力が必要なパターンかもしれないし・・・。



そう言うと、



あ~、私、教師なんか辞めて、霊能者として稼いだ方が



良いのかもしれませんよね。



若手の美人セクシー霊能者なんて、テレビで引っ張りだこになると



思いません?



そう嬉しそうに返してくる。



本当にこういうところは、子供的な発想をする人である。



それに、どうせお金は取る気はない癖に・・・・。



相変わらず、よく分からない人だ・・・。



そうして、彼女が入院する病院に到着すると、知人が出迎えてくれ、



そのまま病室に直行した。



その途中、Aさんは、立ち止まり、一瞬、ある場所をじっと見つめていたが、



すぐに俺と一緒に病室に入る。



病室では、既に体調が回復していた彼女が、知人の話していた通り、



死にたい!



私は一刻も早く死ななくてはいけないの!



そんな言葉を繰り返していた。



すると、突然、Aさんが彼女に近づいたかと思うと、初対面である



彼女の頬を思いっきり、ひっぱたいた。



彼女は、完全に唖然とした顔をしていたが、それを見た俺と知人も



思わず呆気に取られてしまう。



そして、Aさんは、



痛かった?



でも、死んだらもっと痛くて苦しいの。



そして、自殺の場合、それが永遠に続くんだよ?



それなのに、何勝手な事はがり言ってるの?・・・あんた。



あんたを助ける為に、どれだけの人が必死になって夜も寝ないで



尽力したか、分かって言ってるの?



分かってたら口が裂けたって、死にたいなんて、言えない筈だけどね。



私はそういう人間が一番嫌いなの・・・。



本当は助ける義理も無いから、放っておきたいんだけど・・・。



でも、あんたの事を心配して、私に依頼してくる馬鹿が実際に



居るんだよ!



だから、私はあんたの為じゃなく、その人達の為に、あんたを



助ける事にしたから・・・。



それにさっき、そこの廊下で変なものを見ちゃったしね・・・。



話は大体、そこにいる雑用係から聞いたけどね。



あんたの周りで、死人が出たり、不幸が続いたりしてるのは、



はっきり言って、あんたの責任じゃないからね。



あんたが寝ている時だけ、あんたにとり憑いて、他人を呪わせてる



輩がいるの・・・。



そして、それって、生きている者じゃない・・・。



だから、ここからは私の仕事!



今晩中には、片を付けてあげるから、あんたは此処で自分の心を



元に戻す事を頑張らなきゃ・・・・。



そう言って、Aさんは病室を出て行った。



俺が急いで後を追うと、Aさんは、



それじゃ、これから行きますかね。



約束もしちゃいましたし・・・。



勿論、Kさんにも手伝ってもらいますから・・・。



そう言って凄んだ。



しかし、病院から出る途中、彼女の知人や知り合いの医師に出会ったとき、



Aさんは、



あっ、どうも・・・ご無沙汰しております・・・。



その節は大変お世話になってしまいまして・・・。



とか、



とんでもございません・・・。



また、近いうちにお邪魔させて頂きます・・・。



とか、今までに聞いた事も無い丁寧な言葉が飛び出した。



まるで、別人の様であり、ついさっきまで、初対面の女性に対して



あんた呼ばわりをしていた人とは到底思えなかった。



俺はつい、笑いながら、



Aさんも、まともな日本語、喋れるんじゃない?



と言うと、



私にも、というか、私の実家的に、色々とお付き合いもありますから・・・。



そう弁明していた。



そして、病院を出て、車に乗った俺は、Aさんに聞いた。



今晩中に片付けるっていうのは分かったけど、一体何処にいくつもり?と。



すると、Aさんは、呆れた顔をして、吐き捨てる様に、



そんな事、ちょっと考えれば分かりませんか?



彼女は寝ている間に夢遊病者の様に、知らずに呪いを掛けさせられて



いたんですよね?



だとしたら、この辺で、それだけの呪いを受け入れられるだけの



古くて大きな木というのは、私の知ってる限り、1本だけ



なんですけどね?



そして、その木は、勿論、Kさんもよく知ってる木なんですけど?



本当に、つい先ほどまで、丁寧な言葉を使い、上品に会釈をしていた



人間と同一人物とは思えない遠まわしに俺を見下した言い方だったが、



その言葉で、俺にも、これから向かうべき場所が分かった。



俺は、



うん。わかった。今から直行する・・・。



そう言うと、Aさんは、ポケットから持参したコアラのマーチを



食べながら、



は~い・・・・。



とヤル気のなさそうな声で答えてきた。



そして、俺たちは、とある古い神社の到着し、車から降りて、裏にある



深い森の中に入っていく。



俺は、



そういえば、病院で何かを見たって言ってたけど、それって?



と聞くと、Aさんは、相変わらず、コアラのマーチを食べながら、



ああ・・それなら、病室からの帰り道に、瞬殺しときましたけど・・・。



とモゴモゴした言葉で返してきた。



だから、俺は、



あのさ・・・もう、ここって、彼女を苦しめてる奴のテリトリー



なんじゃないの?



お菓子なんか食べてて大丈夫?



と聞くと、



私って、ほら・・・胃は丈夫ですから・・・。



ご心配なく・・・。



と返してくる。



誰もそんな事を心配しているのではないのだが・・・。



まあ、Aさんのいつものペースというところなのか・・。



そして、そのまま進んでいくと、目の前に巨大な木が見えてくる。



確かに、この辺の霊能者の間では、ある意味、有名な呪いの木である。



そして、その時は、何故か、昼間だというのに、その木の手前から



やけに暗くどんよりとした空気が漂っている。



すると、Aさんは、俺に、



ここからは、私1人の方が良いみたいです・・。



Kさんは、此処で待っていてくださいね・・・。



そう言いながら、Aさんは、その大木に近づいていく。



そして、



人の命をなんだと思ってるの?



しかも、他人の体を使って、人を呪い殺すなんて・・・。



自分では何も出来ない癖に、偉そうに、下っ端を使役してんなよ!



あんたみたいな奴が、私は一番嫌いなんだよ!



もう二度と戻れなくしてやるから、さっさと姿を現わせ!



そう言うと、何かが確実に変わった。



回りの空気というか、その地帯全てが、完全に暗闇に塗りつぶされる。



そして、それは、じわじわとAさんを包んでいく。



ちょっと、Aさん、大丈夫なの?



そう思った瞬間、暗闇の中から眩しい光が立ち上がる。



そして、その眩しさに俺が思わず目をつぶった瞬間、全ては



終わっていた。



次に目を開けたとき、そこにはいつもの静かな時間が流れていた。



そして、Aさんは、ゆっくりと俺に近づいてきて、



終わりましたよ・・・。



呪いなんて、絶対に陽の力には勝てないのに、どうしてあいつらは



それに気付かないんですかね?



もしかして、Kさんと、同じなのかな?あいつらも・・・。



そう言われ、俺は、



同じって・・・俺が誰かを呪うって事?



と聞くと、



違いますよ(笑)



馬鹿だ・・・って事です(笑)



Kさんに、他人を呪う力なんてある筈無いじゃないですか(笑)



そう言って、笑われてしまった。



ちなみに、その後、彼女は、しっかりと立ち直り、今では元気に



毎日を送っているという事である。


Posted by 細田塗料株式会社 at 00:10│Comments(0)
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