2018年11月10日

短命の一族

これは保険関係の仕事をしている知人から聞いた話である。



彼女はまだ若いのだが、その地域のエリアマネージャーを



任されている。



実は、彼女の夫と友人関係である俺が家に伺った際に、何か



不思議な話とかありませんか?



という俺の問いかけに答えてくれたのが、これから書く話である。



場所は北陸としか書けないのだが、ある地域に男性のみが



保険に入れない家系があるのだという。



通常、保険会社はそこまでは調べないらしいのだが、どうやら



その家系は、保険会社の中でもそれなりに有名であり、



一族は全て仕事的に成功を収めており、とても裕福な



生活をしている。



豪邸に住み、高級車にも乗っている彼らが、保険金詐欺を働いたり



保険料の振込みが遅れる心配も皆無である。



それでも、



男性は早死にしてしまう為、終身保険や補償金額の大きな保険には



一切入れないのだという。



それに対して、女性は普通にどんな保険にも加入出来る。



そんな非科学的な理由で保険に加入出来ないなどということが



本当にあるのか、と彼女は疑問を持ったという。



だから、彼女は自分で調べてみたのだという。



本当に男性だけが早死にしているのかという事を・・・。



そして、結論として、女性は普通に80歳はおろか90歳を



超えても元気に生活している方がゴロゴロいるのにも



拘わらず、男性は、その誰もがピッタリと49歳で亡くなっていた。



死因こそ、病気だったり事故だったり、そして突然死だったりと



様々らしいのだが、親戚を含めたその一族の家系の男性は全て



49歳で亡くなっているのである。



その家系の男女が結婚すると、必ず子宝にも恵まれ、その中には



しっかりと男の子が最低でも1人は生まれる。



そして、物心がついた頃になると、男の子はすぐに自分の運命を



知らされる。



自分が49歳で死ぬのだ、という事実を・・・。



そして、それを伝えた父親は、まるで息子の運命を証明するかの



様に、しっかりと49歳で死んでしまう。



そして、息子は皆、愕然となる。



あの話は本当なのだという事実に・・・。



その家に生まれる女性が平凡なタイプが多いのに対して、男性は



その誰もが頭が良く手先も器用に生まれる。



そして、男の子は両親から教えられるのである。



自分が特別な存在であり、素晴らしい人生を送れる代償として、



49年間しか生きられないという事を。



だから、人生を大切に行き、悔いの無い49年間の人生を謳歌



する様にと諭される。



そして、その言葉の通り、彼らはすぐに気付く。



自分が本当に特別な存在なのだということを・・・・。



勉強などしなくても、常に成績はトップクラスであり、スポーツ



をしても、ろくに練習もしていないのに、優勝してしまう。



芸術も、音楽もそして趣味も然りである。



そして、誰もが羨む様な人生を送りながら、実は近づいてくる死期に



怯えながら生きなくてはいけない。



だから、当然、その運命に対して抵抗を試みる者も後を絶たなかった。



食生活に気をつけ、車は安全性を最優先に選び、そして常に



安全運転を心がけた。



それでも、やはり、その努力は全て無駄に終わってしまい、



男性は呆気なく死んでしまう。



そして、それには過去にきっと何かの因果があるに違いないと思うのが



普通である。



そして、それが本当に原因かは分からないが、あくまで噂として



密かに伝えられている出来事が確かにあった。



時代は江戸時代になるのだと思われる。



彼らの先祖に、商いを営んでいる夫婦がいたという。



しかし、夫婦には子供がいなかった。



そして、その為に、親戚縁者から、かなり辛い仕打ちを受けたという。



それでも、夫婦はとても仲が良く、奥さんにとっては、それだけが



心の支えだったのだろう。



だから、奥さんは神社仏閣にお祈りを続けた。



子供が授かりますように・・・と。



そして、結婚して、かなり経った頃、奥さんに待望の子供が出来た。



元気な男の子だった。



夫婦はとても喜んだという。



しかし、世の中はそうはうまく物事が運ばない。



男の子が物心ついた頃になると、その男の子が普通ではない事が



わかってきた。



知的障害・・・とでもいうのだろうか。



言葉もまともに喋る事が出来ず、読み書きも出来ない。



それどころか、まともに人と接する事も難しい状態だった。



すると、それまで、とても優しかった夫が掌を返した様に、子供に



冷たく当たるようになり、そして、それは奥さんにも波及してしまい、



夫婦仲まで悪くなってしまう。



夫は、毎晩の様に、家には戻らず、外で遊び歩いた。



そして、以前にも増して、親戚縁者から冷たい仕打ちを受けるように



なった奥さんと子供は、完全に孤立してしまう。



そして、夫がちょうど49歳の時に、妻は子供を連れて川に飛び込んで



無理心中した。



書置きには、



私は、この子と一緒に逝きます。



そして、貴方が来るのを、ずっと待っています・・・。



そう書かれていたという。



そして、結局、妻と子供が川に飛び込んだのを見た人は沢山いたが、



結局、二人の遺体は見つからなかった。



そして、それから、すぐに夫は原因不明で急死した。



50歳になる直前だったという。



そして、それ以来、一族の男性は誰一人として50歳まで生きられる



者はいなくなってしまったのだという。



これを聞いた時、悲しい話ではあったが、本当にそんな事で、一族全体に



そんな呪いをもたらすものなのか?と思った。



しかし、それと同時に、考えさせられた。



裕福で幸せの絶頂の中で若くして死んでいくのと、平凡でつまらない



生活を細々と長く生きながらえるのとは、どちらが幸せ



なのだろうか、と。



勿論、この話は許可を貰って書いている。



しかし、こんな話を本当に書いても大丈夫なのか?と聞いてところ、



保険業界には、もっとダークで禍々しい話が沢山ありますから・・・。



と言われたのが、とても印象に残っている。


Posted by 細田塗料株式会社 at 00:20│Comments(0)
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