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2018年11月10日

トンネルで待ち合わせ

これは友人から聞いた話である。



その時、彼は心霊スポットとして有名な、とあるトンネルに



向かっていた。



そのトンネルは既に、離れた所に新しいトンネルが出来ており、車の



通行は全くと言って良いほど無かった。



実は、その時、彼は1人の友人とそのトンネルで待ち合わせをしていた。



やはり、1人きりで心霊スポットと言われているトンネルに行く勇気



など無かったし、動画の撮影も兼ねていたから、友人を誘ったのだという。



そして、時間帯は昼間にした。



実は、そのトンネルには照明という物が無かったから、さすがに夜に



行くには怖すぎる。



それに、その時は昼間の外の明るさと、トンネルの中の暗さを対比



させて撮影したかったのだそうだ。



そして、トンネルに到着した彼は車をトンネルの入り口近くの



空きスペースに停めた。



そして、友達が到着するのを待っていたという。



しかし、待てど暮らせど、友人はなかなかやって来ない。



もしかして忘れてるのかな?と思った彼は友人に電話を掛けた。



しかし、何度かけても何故か電話は繋がらす・・・・。



そして、彼が到着してから1時間ほどが過ぎた頃、彼は友人が



来ないものと諦めた。



そこで、彼は1人でトンネルの入り口へと近づく。



トンネルの中は予想通り真っ暗で彼の恐怖心を煽った。



やっぱり今日は止めておこう・・・・。



そう思って車に引き返そうとした時、突然、トンネルの向こうから



おーい・・・・おーい・・・・。



という声が聞こえた。



彼はハッとして振り返ると、トンネルの向こう側の入り口に誰かが



立っていた。



トンネルの長さは100メートル以上あったので、細かい部分は



分からない。



ただ、その声は、どう考えても約束していた友人の声だった。



相変わらず、こちらに向かって手を振りながら



おーい・・・・おーい・・・



という声が聞こえてくる。



あいつ、もしかしてトンネルの反対側から来たのか?



そう思った彼は、トンネルの向こう側に立つ相手に向かって、



○○か~?と聞いた。



すると、その声は、



あ~、そうだよ。ごめん・・・遅くなって・・・・。



ところで、怖いからお前が、こっちに来てくれないか~?



と言ってくる。



しかし、怖いのは彼も同じだったから、彼は



お前こそ、早くこっちに来いよ!



こっち側の入り口で待ち合わせしたはずだぞ!



と返した。



すると、向こう側の友人は、



それなら、二人同時に進んで、真ん中で落ち合うのはどうだ~?



と言ってくる。



彼は、仕方なく、



分かったよ!



これから、そっちに向かうから、お前もスタートしろよ!



そう言うと、トンネルの中へと入っていった。



向こう側から、返事は無かったが、目視で確認すると、どうやら



友人も向こう側の入り口からこちらに向かってきている様だった。



トンネルの中は、とても寒く、10メートルも進むと、辺りは



完全に闇の中になる。



彼は持参した懐中電灯を取り出してスイッチを入れた。



大金をはたいて買った業務用の懐中電灯はかなり明るく、恐怖心も



少しは和らぐ。



相変わらず向こう側からは友人がこちらに向かって歩いている。



しかし、彼はその時、不思議な事に気が付いた。



懐中電灯を持っているからこそ、こうして足元を確認しながら



歩いていけるが、友人は懐中電灯すら点けていない。



そんな状態で、歩いてこられるものなのか?と。



彼は既に入り口から30メートルくらいは進んでおり、友人との距離は



後50メートルくらいしか無かった。



そして、彼は友人に声を掛けた。



こんな暗い中を明かりも無しに、よく歩けるもんだな?と。



しかし、友人は黙ってこちらに歩いてくる。



何かとても嫌な予感がしたという。



そして、その時、彼の背後から車が止まる音が聞こえた。



そして、間髪いれずに、



ごめん・・・遅くなって・・・・。



連絡しようと思って何度も電話掛けたんだけど繋がんなくて・・・・。



それは紛れもなく友人の声だった。



そして、彼はそこで当然、進むのを止めた。



恐怖で固まってしまったと言った方が正しいのかもしれない。



彼の頭の中には、



今、声を掛けてきたのは間違いなく友人だった。



だとしたら、前から歩いて来るのは一体誰なんだ?



そして、



そういえば、確かに、先ほどから違和感を感じていた。



友人は暗闇の中を無用心に歩いてこられる奴ではない。



そして、そんなに無口な奴では決してなかった。



そんな思いが頭の中で、ぐるぐると駆け巡っていた。



そして、次の瞬間、彼は、



うわぁ~



という大声を上げて、今歩いてきた入り口の方へと走り出していた。



トンネルの入り口では、友人が、



どうした?・・・・何があった?



と叫んでいる。



そして、その声に混じって、彼の背後からは、



タッタッタッ・・・・・・。



という何かが背後から追いかけてくるような足音が聞こえてくる。



ヤバイ!逃げろ!



彼は友人に叫んだ。



しかし、友人には何も見えていない様で、ポカンとした顔をしている。



彼はやっとの思いでトンネルから外に出ると、友人の元に駆け寄った。



後ろから誰かが追いかけてきてたんだ!



見えなかったか?



彼は友人にそう言った。



しかし、友人は、何も見ていないと言う。



そこで、彼は友人に撮影の準備をするように告げた。



そして、二人でカメラやライトを車から取り出していると、背後で



何かが動いた気配がした。



ハッとして二人が振り向くと、そこには、目の前にいる友人の顔に瓜二つの顔が



あった。



”顔があった”、と書いたのは、そっくりなのは顔だけで、首から下は、



黒い靄のようになっていたから・・・・。



うわぁ~



彼らはその場から走って逃げた。



車は、その場に置いたままだったが、そんな事を気にしている余裕は無かった。



そして、そこからしばらく走って振り返ると、そこには誰もいなかった。



彼らは恐る恐る、自分達の車の場所まで戻ると、車に乗ったまま、トンネルの



入り口までやって来た。



そして、前方をライトで照らす。



すると、向こう側のトンネルに誰かが立っており、



お~い・・・・お~い・・・・。



と大声で叫んでいた。



彼らはそのままバックして、各々の車に乗って、その場から急いで



走り去ったという。



そのトンネルで見たモノが一体何なのか、は分からないが、少なくとも



彼ら二人が一緒に見た、もう1人の友人の顔は、まるでコピーでも



したかのように、友人に瓜二つだったという。



ちなみに、友人が約束の時間に遅れたのも、そのトンネルに向かっている



途中、急に車が動かなくなってしまったということだった。



そして、何度も彼に電話を掛けたが、何故か、圏外表示になって



つながらなかったという事だ。



そして、どうして、ソレが友人の顔をして、彼の前に現れたのか・・・。



今でも分からないという事だ。


Posted by 細田塗料株式会社 at 09:35│Comments(0)
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