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2018年11月10日

リサイクルショップ・・・・。

最近は衣服専門のリサイクルショップが増えた。



俺にしてみると、見ず知らずの誰かが一度着た服を着るというのは、



それなりに抵抗がある。



しかし、まあ、中古のギターを買ったり中古の車を買ったりという



経験はあるから、取り立てて否定も出来ないが。



確かに、これからのエコな世界を生きていく為には、古着のという選択も



必要なのかもしれない。



そして、これは俺の友人の話。



彼女は、若い頃はかなりファッションにお金を使っていたようだ。



周りの友人たちもそうだったし、それが人生の楽しみになっていた



部分もあるのだという。



しかし、結婚し、子供が出来ると、さすがに衣服に大金をつぎ込めなくなる。



そこで、目をつけたのが古着・・・なのだそうだ。



新品を買おうとしたら、とても手が出ないし、何より、周りから不評で



後悔してしまうという事もあるが、古着なら、少し派手かな?という



服にでも気軽に手を出せるらしい。



中には一着、数百円という服もあるらしいから、驚きである。



そんな彼女はある日、行きつけの古着屋で、かなり派手で珍しい



デザインのドレスを見つけた。



ドレスなど着ていく機会は無いのは分かっていたが、その値段の安さから



思わず衝動買いをしてしまったという。



血の様な赤と、黒色のコントラストがとても美しく、背中の大きく開いたドレスは



彼女にとっては初めての経験であり、少し恥ずかしさもあったが、どうせ



外に着ていく機会は無いだろうと自覚していたので、あくまでコレクション



として、その服を買ったのだという。



そして、家に帰り、さっそく、そのドレスに着替え、子供たちに見せると



子供たちは、



ママ、綺麗!



と大好評だったという。



しかし、夫が帰宅して、同じようにそのドレスを着て見せたところ、



お前、頭大丈夫か?



と冷たい目で見られたという。



彼女はそれが悔しくて、しばらくはその服を箪笥の一番奥にしまい込んだ。



もう、二度とあのドレスは着ない!



そう心に誓ったという。



しかし、しばらくすると、無性にそのドレスが着たくなってしまう。



誰も居ない時なら大丈夫かな、と思い、彼女はタンスからそのドレスを



取り出した。



何故か、買った時に見たよりも、どす黒い赤になっていた様に感じたという。



それでも、気にせず、彼女はそのドレスを着て鏡台の前に座った。



自分ではとても似合ってる様に見えた。



こんなに似合ってるのにな・・・・・・。



そんな事を考えながら鏡の前に座っていると、次第に頭がぼんやりとしてきた。



そして、軽い睡魔に襲われた。



そして、そのうちに、まるで鏡の前に座っているのが自分ではないような



感覚に襲われたという。



それでも気分自体は悪くは無かった。



綺麗・・・・・。



そんな事をぼんやりと考えている自分がいた。



それから、彼女はずっとその鏡台の前に座り続けていたのだろう。



突然、



キャー!



という悲鳴で我に返った。



そこには、青ざめた顔の子供たちが茫然と立ち尽くしていたという。



ハッと我に返った彼女は、



どうしたの?



何かあった?



と子供たちに聞いた。



すると、子供たちは、



今、ママじゃない女の人が鏡台に座ってた!



と震えた声で言った。



だから、彼女は、



鏡台の前に座ってたのはママだったでしょ?



だから、何も怖くないからね!



と返したのだが、子供たちは、



でも、さっき座ってたのは絶対にママじゃなかったよ!



と彼女に距離を取る様にして話した。



そんな事があってから、彼女自身も気持ち悪くなり、そのドレスを二度と



着ない、と心に誓った。



しかし、しばらくすると、ずくに又、そのドレスを着たくなってしまう。



だから、夫や子供たちが家に居ない時間帯を使って、1人でそのドレスを着て



鏡台の前に座るのが日課になっていく。



そんなある日、彼女は夫から、



なんか、最近、病的に痩せてきてるんじゃないか?



一度、病院に行って診て貰った方がいいぞ!



と言われてしまう。



しかし、痩せたと言われて彼女は逆に嬉しくなってしまう。



勿論、彼女はダイエットなどしてはいなかったし、ドレスを着るだけで



痩せられるのだとしたらこんなに嬉しい事はなかったから。



だから、彼女は夫や子供たちが家に居ない時には、ずっとそのトレスを着て



過ごすようになっていった。



そのドレスを着ていると、彼女が苦手だと思っていた事も、何故か簡単に



こなす事が出来たし、それを着ている間は、何故か悩みも全て



忘れる事が出来た。



まさに、最高のドレスだった。



しかし、ある日、彼女は、夫と子供たちに真剣な顔で心配されてしまう。



それは、その痩せ方が異常と言えるものだったから・・・。



元々は少しふっくらとしていた彼女だったが、既に見る影もなく



骨と皮だけという感じになっており、まさに、別人のようだった。



それでも、彼女自身、痩せていくという事が、嬉しかったし、



自分では、その痩せ方が異常だとは感じなかったらしい。



そんなある日、彼女が夜、トイレに行く為に1階へと降りて来ると



何か小さく鼻歌の様な声が聞こえてきた。



だから、彼女はその声が聞こえてくる鏡台の置いてある部屋をそっと



覗いてみた。



すると、そこには、見た事も無い女が、彼女のドレスを着て髪をとかしていた。



その顔はやせ細り、骨と皮だけになった手で、抜け落ちてまばらになつた



髪をとかしている。



その異様な姿に彼女は悲鳴を上げようとした。



しかし、声は出なかった。



ただ、恐怖で彼女の歯はカチカチと音を立てて鳴った。



すると、その女はゆっくりと彼女の方を向いて、こう言った。



こんばんは。



もうすぐ、迎えに来れるわね・・・・・と。



その声を聞いて彼女は意識を失った。



そして、彼女が倒れた音で起きてきた夫に助け起こされ、彼女は病院に



連れて行かれた。



体に異常は無かったが、精神が病んでいるという診断をくだされた。



彼女は結局、そのまま病院に入院する事になったが、その時、何かに



気が付いた彼女は自分の今の姿の異常さが、あの時の女の姿と



そっくりなことを自覚し、夫に、あのドレスを処分して欲しい、と



頼んだという。



しかし、彼女がそのドレスを買った店に持ち込んだが、何故かそのドレスを



引き取ってくれる事は無かった。



だから、夫と子供たちは、家の庭で、そのドレスを燃やすことは決めた。



しかし、ドレスを燃やそうとすると、突然、雨が降ってきたり、



マッチの火が消えてしまったりと、どうしてもそのドレスを燃やせなかった。



そこで、仕方なく、彼女は俺にそのドレスの処分を依頼してきた。



そして、処分と言う言葉が、大好きなAさんに、俺は協力を頼んだ。



いつもなら、面倒くさいといってなかなか協力してれないAさんも、



予想通り、すぐにやってきた。



そして、そのドレスを見るなり、



ああ…なるほど…これは危ない奴ですね。



こんなの着てたら命が幾つあっても足りませんよ!



それじゃ・・・・。



そう言って、嬉しそうにそのドレスに火をつける。



まるで、そのドレスにとり憑いているものをいたぶるように゛ジワジワ



と燃やしていくAさんを見ていると、どちらが被害者なのか、



分からなくなってくる。



そして、一気に火を点けると、そのドレスは在り得ないような燃え方をして、



ギャアー!



という叫び声が聞こえた後、跡形もなく燃えていった。



その後、彼女はすぐに体調も治り、しばらくして病院を退院した。



そして、それからは何も怪異は起こっていないという。



Posted by 細田塗料株式会社 at 09:51│Comments(0)
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