2019年04月28日

最恐の心霊写真・転

過去、2回に渡り禁忌の心霊写真に着いて書いてきた。

正直なところ、その話にはもう関わりたくなかった。

思い出すたびに憂鬱な気分になってしまうから。

ただ、最近、俺の身辺で起こっている事。

そして、最も危惧していた結果を知った今、俺にはどうしてもその写真のその後、

というものに着いて書かなくてはいけないのだと思った。

以前にも書いたのだが、その心霊写真を見て、何も起こらず無事でいたのは、

写真を撮影した彼の弟(俺の従兄弟)と俺だけだった。

そして、彼の弟とはいつも、こんな話をしていた。

俺とお前が無事でいる限り、呪いとかそういう非科学的なものは完全な事実を

伴わない偶然として説明する事が出来るんだから、頑張ろうな、と。

そして、結論から書くと、その彼の弟が亡くなった。

勿論、不慮の事故でも突然死でもない。

悪性の腫瘍が出来てその進行をどんな治療も止められなかった。

それは医学的には、良くあることなのかもしれない。

しかし、会社の健康診断で腫瘍が見つかってからが早過ぎた。

確か、腫瘍が発見された時にはステージ2だと伝え聞いた。

ステージ2ならば、きっと回復してくれる・・・・・。

そう思って胸を撫で下ろしたのも束の間。

それから半年も経たずに彼の母親から訃報が入った。

勿論、俺は彼の葬儀には出席するつもりだった。

彼の兄の葬儀には出席できなかった無念もあったので、どうしても東京へ行き

彼とそして彼の兄の二人に手を合わせたかった。

しかし、やはり今回も俺は呼ばれなかった。

親戚達は葬儀に参加出来たのだが、今回は俺一人だけが除外された。

叔母にその理由を尋ねると、

危険すぎるから・・・・。

もう誰も死んでほしくない・・・・。

そう言われた。

それでも納得出来なかった俺は、しつこく叔母に頼み込んだ。

どうしても東京に行って葬儀に参列させてほしい・・・・と。

すると、叔母は重い口を開いた。

どうやら、彼が亡くなる前から、やはり怪異が続いたらしい。

毎晩、病室の窓をコツコツと突かれるような音が聞こえ、朝に確認すると

しっかりと細すぎる4本の指の跡がベッタリと付着していた。

深夜、病室へと続く廊下をみすぼらしいほどボロボロの着物を着た巨大な頭の女が

前後に首を振りながら足音もなく歩いていくのを患者や看護師を含め

沢山の者が目撃していた。

叔母が病室に泊まり込んだ時には、病室の窓に映り込む大きな頭の女

が朝になるまでずっと貼り付いていた。

そして、具合が悪くなりナースコールを押すと、訳の分からない下品な笑い声が

聞こえてきた。

そして、彼が死ぬ直前には、彼は半狂乱になり、

この部屋にあいつが来ている!

誰か助けて!

殺される!

と叫び続け、彼は看護師や医師たちに押さえつけられる様にして息を

引き取ったのだと。

そして、こう続けた。

今度、こっちにあんたが来たら、間違いなくあんたが狙われる様な気がするのよ!

おばさんはもうこんな年齢だから死んでも構わないけど、あんたは奥さんや

娘さんの為にももっともっと長生きしなきゃ!

そう言われて返す言葉が見つからなかった。

そして、最後に叔母はこう言った。

私が死ぬ時にはきっちりとあの女が写り込んだ写真を一緒に燃やして貰うから。

私はもう家族全員を亡くしちゃってるから、もう怖いものは無いのよ!

だから、せめて私が死んであの写真を一緒にあっちへ連れていくまでは此処には

絶対に近寄ってはダメ!と。

そうまで言われてしまうと俺としても叔母の意向を聞き入れるしかなかった。

そして結局、俺が参列できないまま彼の葬儀はつつがなく執り行われた。

そう書きたいところだったが、実は彼の葬儀は簡単なものではなかったと聞いた。

通夜では雷鳴が轟き、通夜会場の照明が全て消え、再び明かりが点くまでの間、

通夜会場は得体の知れない囁き声に覆われた。

そして、その声を聞いて泣きだす者、狂ったように会場を走りだす者などかなりの

パニックとなった。

そして、翌日の葬儀の際も、突然窓ガラスが割れたり、献花台のロウソクが大きく

燃え上がった。

そして、最後のお別れとして棺桶の蓋を開けて故人である彼の顔を見た者は

その場で悲鳴をあげた。

安らかだったはずの死に顔は、恐怖で歪み、そして強張り、言い表せない程の

苦しそうな顔になっていたという。

その後、霊柩車のエンジンが掛からなかったりタイヤが突然パンクするなどの

怪異は起こったが何とか彼の遺体を荼毘に伏す事は出来たらしい。

そして、葬儀に参列した俺の両親から聞いた話では、通夜の夜が明けるまで

ずっと葬祭会館の中で、うめき声の様なものが聞こえ続けていたらしく、

親戚の誰一人として控室から出る事が出来なかったという。

彼の葬儀は何とか終わり、いわくつきの写真は叔母が道連れにしてあちらの世界へ

連れていくのだという。

後は俺が東京に近寄りさえしなければ・・・・・。

しかし、この呪いともいえる呪縛はそれほど簡単なものではなかった。

実は彼が無くなったという訃報を受け取る少し前から俺の周りでも説明が

つかない怪異が発生しているのだ。

夢の中にあの巨大な顔の女が出てきて俺を見て笑っていた。

しかも、毎晩同じ夢にうなされて起きてしまう。

更に外出から帰ると裸足らしき足跡が家の中へと続いていた。

そして、その足跡を追っていくと、どうやらそれは俺の部屋の前で消えていた。

更に、仕事で電話している時も、かなりの頻度で俺の声の他に女らしき呻き声が

聞こえているようだ。

お清めの塩を家の周りに置いても、すぐに蹴散らされた様に塩の山は

崩れていた。

そして、決定的だったのは街中で俺の見かけた知人が俺に声を掛けようとした

らしいのだが、すぐに止めたそうだ。

どうやら、その時、俺の真横にはニタニタと笑った口元とギラギラした眼を持った

巨大な顔の女が体を寄せる様にして歩いていたそうだ。

勿論、その友人には霊感など皆無なのは知っていたから、もしかしたら見間違い

なのではないか、と思っていた。

しかし、時が経つにつれ、俺の横を一緒に歩いている女の姿を目撃する者が

続出した。

俺の顔を、その大きな顔で覗きこむ様にして歩く女の姿を・・・・。

そして、それはあのAさんも同じだったようだ。

ある時、Aさんから電話がかかって来た。

あの・・・・Kさん、今日、街中で変なのと一緒に歩いてましたよね?

もしかして、それに気付いてます?

そう言われて俺は、

もしかして、Aさんも視たの?

だったら何とかしてよ・・・。

冗談抜きにしてヤバい奴みたいだから・・・。

そう返した。

すると、Aさんは、

あのですね・・・・何でもかんでもそう簡単に片付けられると思わない方が

良いですよ・・・。

ずっと昔から恨みの念だけで現世に彷徨っていた怨霊です。

もう恨みを晴らすとか、そういう事ではなくて、とにかく他人を呪い殺す

事にしか興味がありません。

そうすれば、自分の霊力がいくらでも強くなるのを知っているから・・・。

まあ、事情は聞かなくても大体分かります。

今回ばかりは運が無かったとしか言えませんね。

本当なら私もそんな奴なんかすぐにでも滅したいところなんですけど、

今回の相手はそんな簡単なものじゃありません・・・。

その女に何があったのかまでは、はっきりとは分かりませんがかなりの理不尽な

殺され方をしたみたいですね。

だから、憎悪と怒りと恨みの念の塊があの女です・・・・。

しかも、愉快犯的な部分もあります。

私と姫ちゃんが、Kさんからあの女の恨みの念を引き剥がす事は勿論出来ますし、

Kさんに近づけなくさせる事も可能です。

でも、そうすると、あの女は誰か他の人の所へ行って、すぐに同じ事を繰り返します。

きっと、もっと沢山の方が呪い殺されてしまうと思います。

だから、私も真剣に考えました。

そして、出した結論は、

Kさんなら命を取られるまではいかないだろう・・・。

というものでした。

勿論、Kさんの力ではなくKさんの守護霊の加護のおかげて・・・・。

それに、私も何もしない訳ではありませんから・・・。

あの女がこちらに来られない様にとびきり強い結界を張らせて貰いました。

勿論、私と姫ちゃんの力を合わせて・・・・。

だから、Kさんからこの結界の外に出ていかなければ大丈夫です!

簡単に言えば、Kさんは東京には行ってはいけない、という事です!

これからも、あの女の姿を見たり聞いたりする事はあると思いますが、それはあくまで

実体や霊力を伴わない蜃気楼の様なものだと思ってください。

そう言われた。

そして、俺はすぐにこう返す。

いったい、いつまで俺は東京へ行けないの?と。

すると、Aさんは、

そんなに長くはかかりませんよ!

あの女は私に姿を見られていますから・・・。

そうですね・・・・。

既に、それなりの苦痛は感じている筈ですから、数年もすれば・・・・。

それを聞いて、俺は、

数年?数年も東京へ行けないって事?

あの…仕事の出張もあるんだけど?と呟く。

それを聞いたAさんは、

あのですね・・・・行けば本当に死にますよ?

きっと東京には、いまだにKさんの親戚の方が居られるんでしょうね?

でも、それはKさんを東京へ引き寄せる為の罠ですから・・・。

逆に言えば、Kさんが東京に近づいてとり憑かれない間は、その方も無事なんだと

思いますよ。

だって、その方はKさんを引き寄せる為の餌なんですから・・・。

ね?分かりましたか?

仕事と命とどっちが大切なんですか?

と冷たく言い放つ。

そして、俺は最後にこんな質問をした。

あのさ・・・あの女にその結界を破るだけの力は絶対に無いの?

もしも、結界を破ってこっちに来たらどうすれば良いの?と。

すると、Aさんはにっこりと笑って、

そこまで、あの女も馬鹿じゃないと思いますよ!

現に今までこちらには近寄って来た形跡すらないし・・・・。

きっと、私や姫ちゃん、そしてKさんの守護霊の力を十分認識してるんでしょうね!

それに・・・・。

万が一、結界を破ってこちらに来たとしても安心してください。

此処には、私と姫ちゃんがいますから・・・・。

私達の力・・・信じてます?

そう言われ大きく頷くしかなかった。

現時点で、あの女の姿を見る事は無くなったが、それでもあの写真はいまだに

叔母の家にしっかりと保管されている。

その事を考えると、手放しで安心できる日は当分訪れそうにもない・・・・。

最後に、この話は起・承・転・結という四部構成とさせてもらった。

現時点では、四部構成の結に当たる話はまだ起きてはいない。

このまま、書かずに終わってくれるのか・・。

それとも、何かが起きて、結末としての”結”の部分を書かなくては

いけなくなるのか・・・・。

そして、俺がこのまま無事に生き続けられるのか・・・・。

それは誰にも分からない事だが、亡くなられた方達の魂が安らかに居られる事を

願わずにはいられない。




Posted by 細田塗料株式会社 at 21:28│Comments(15)
この記事へのコメント
いや~幽霊にも松竹梅があのですね。
ケタ外れの幽霊の念って恐ろしいです・・・
Posted by ちんぱん at 2019年05月01日 21:58
Kさーーーん。
見てー。見てー。↓



怖くて コメントしか 読めない はる( ̄□ ̄;)
ファブリーズしまくらないと。。。
Posted by はる at 2019年04月30日 21:50
Kさま みなさま おはようございます

今回の話しは前の話しの続きだったのですね。御家族を次々と亡くされて、ひとりになった叔母さまが気の毒ですし、最後は自分が連れていくと、仰るなんて。。。偶然写りこんだだけなのに、周りを巻き込むほどの怨念の凄まじさ、Kさん、ご無事で良かったと思います。

東京に来れなくなったのはファンとしては残念です。いつか、サイン会でお会いできたら良いのに。。。なんて、妄想してましたから。

長い時間がながれても、ソレを断ち切れるなら、Kさんが東京に行かない選択を望みます。Kさんの悔しさや歯痒さは私の想像を上回るかもしれません。でも、亡くなった方はKさんのご無事をのぞんだのですから、そのほうが、その方々の供養につながると私は思うのです。
Posted by にゃんだー at 2019年04月30日 11:05
お久しぶりです。久しぶりに怖くない話を読みに行きましたら、読めなくなっていて…こちらへ…。あの話の続きが起きていた事に、Kさんのご無事を祈るばかりです。
Posted by ぽわろ at 2019年04月29日 18:12
Kさん

こんにちは。
Twitterまだやってないのでこちらに…
期限なんて決めず、ブログの事は忘れてゆっくり休んでください。
私達 気長に待ってますので気にしなくて大丈夫です!
体調が回復安定し、書きたくなってウズウズしてきたら、その時は是非!

主のKさんが元気になってくれないと、私達も楽しめませんから!
Posted by 1号2号 at 2019年04月29日 16:46
休暇中
かと、思っていましたが、、、
色々とあったのですね。

今回の話、言葉になりません。
(泣)
怖いだけではなくて、対処出来ないことが沢山あります。

kさん家族が無事に過ごせます様に。

追伸

私も、ここ数日、体調が悪くて、、、何故かなぁ?
Posted by やまま at 2019年04月29日 15:17
Kさんなら大丈夫❗
Posted by きくりん at 2019年04月29日 15:13
Kさんこんばんは、お疲れ様です。

追い払う事は出来るが、他の人達に危険が及ぶからとりあえず追い払わない。
生け贄にされているようで、何か理不尽な気もしますがどうなのでしょう。
この話を書かなくてはいけないとKさんが思うように誘導され、Kさんが何かの影響で書かされているような気がします、

お身体気を付けてください。
Posted by TO at 2019年04月29日 02:02
GWのサプライズプレゼント!!
39です!!
Posted by surf at 2019年04月29日 00:50
Kさんお久しぶりにこちらのblogにお邪魔しました。

従兄弟さんたちを苦しめた霊。。。
Kさんだけは絶対に犠牲にならないでくださいね。
私はKさんのお人柄が大好きです。

それと闇塗怪談の最新刊、とてもよかったです。
内容が深い話が多くて読みごたえがありました。
とても楽しませていただきました。
これからも幾度となく読み返すと思います。
Kさんはどんどん文章が上手くなっていると思います。
これからも応援してますので、がんばってくださいね。
Posted by Kさんのファン at 2019年04月29日 00:50
Kさん、こんばんは。

GWのサプライズ!
嬉しい~~…でも、こ、こわい。
その令和、いや霊は、東京にいるんですか?? ひぃーーー!!!
これからはKさんのサイン本を持って出掛けます。

暫く東京に来られない、と言う事は、夢に見ている、Kさんを招いてのサイン会&トークショーが数年は確実に実現しないという事ですね(´・ω・`)ショボーン
でも、Kさんの安全が一番ですので出張もできる限りお断りしてくださいね。

「結」が良い話になりますように。
Posted by 1号2号 at 2019年04月28日 23:23
営業のKさん

「決」・・・もう何十年先で良いですから、ご自愛下さい。
Posted by 中西 at 2019年04月28日 22:33
ヒエーーーーー!!!!!

Kさん絶対に東京に行かないでください!!

かわりに埼玉へ来てください


・・・もしかして埼玉も東京に近いからダメかな〜?
Posted by 浮かれとんすけ at 2019年04月28日 22:29
Kさん、皆さんこんばんは

Aさんと姫と守護霊さん、心強いお仲間が居てくださって…
結の話が良い流れとなりますように
Posted by ラムレーズン at 2019年04月28日 22:12
こんばんわ
ホント、シャレにならないお話ですね。
Aさんの忠告は、絶対に守って欲しいです。
Kさん含め、皆様に災いが、及ばない事をねがってやみません。
Posted by みゅう at 2019年04月28日 21:40
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