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2019年06月09日

死んでも見たくないモノ

これは知人から聞いた話である。



知人には年の離れた従兄弟がいたのだという。



彼の年齢は40代で、それなりのルックスをしており、かなり大きな会社で



役職を務めていたらしいのだが、何故か、いつまで経っても独身だった。



それは、彼の趣味が旅行だったから、だという。



どうして旅行が結婚しない理由になるのか?と尋ねたところ、どうやら彼は



曰くつきの場所に旅行に出掛けるのが趣味だったようだ。



日本はおろか、世界中の曰くつきの場所ばかりを年に数回、かなりの長期間、



旅行するのだそうだ。



勿論、いつでも1人で行動し、彼の家には、その曰くつきの場所で手に入れた



気持ちの悪い品々が所狭しと飾られていた。



不気味なお面や仮面、得体の知れない古い木箱、顔の様な石など、どれもが、



どうやって手に入れたのか、疑いたくなるような物ばかりだったが、それ自体に



何の曰くも無いのか、特に怪異は起きてはいなかった。



しかし、ある時、中国を旅して戻って来た彼は、明らかに様子がおかしくなった。



常に周囲をキョロキョロと落着き無く見回している様は、何かに脅えている



様に見えたという。



そして、それからしばらくして彼は病院に入院した。



精神科だった。



常に視界の端に何かが映り込むのだという。



そして、その何かを追い払おうとして、ゴルフクラブを振り回していたところ、



偶然、通りかかった近所の住民にゴルフクラブで殴りかかることになった。



当然、刑事事件として処理されたが、取り調べの過程ですぐに精神病院への



送致が決まったのだという。



しかし、被害に遭われた方が近所の住人だったこともあり、事件としては



終息へと向かってしまう。



結局、彼は両親が面倒を見るという事で、病院を退院してしまう。



だが、知人がその病院へお見舞いに行った事が一度だけあるらしいが、どうやら



彼は鉄格子のある病室に入れられ、そしてその狭く暗い部屋の中で、まるで



多重人格者の様に正常と異常を繰り返していた。



何かに脅えていると思えば、すぐに普通に話しかけてくる。



まさに、何かに憑依されているという表現がピッタリくる状態だったという。



そして、彼が正常な状態の時に、知人が聞いたという話が以下の話になる。



彼はその時の旅行で一般人、いや現地の人でも寄りつかないような曰くつきの場所に



出掛けていた。



そこでは、過去に口減らし、つまり家族の生活の為に、生まれてきた子や幼く



働けない子供を先ずからの手で殺し、そして、その遺体をミイラ化して



保管していた場所があった。



勿論、今ではそんな事は行われていないらしいが、どうやら、そのミイラ化した



幼児の遺体は、ミイラ化した今でも、ずっと生き続けているという伝説が



残されていた。



そして、あろうことか、彼はそのミイラをブローカーを通じて、それなりの



金額で購入してしまったのだという。



その土地では、その幼児のミイラは神として崇められているというのに。



そして、彼は飛行機を避けて、上海からの船便で日本への帰路に就いた。



しかし、毎夜、悪夢に苦しむようになり、ついには起きていても、常に何処かから



ミイラと化した幼児が彼を見つめているのだという。



さすがに恐ろしくなった彼は、とある場所にそのミイラを不法に投棄したらしいが、



それでも、彼への怪異は収まらなかった。



そして、それは彼の視界に入る度に、どんどんと大きくなり、そしてその姿を



不気味なモノへと変えていったという。



やせ細った体に骨と皮だけの異様に長い腕。



そして、細い体の中で、唯一お腹の部分だけが異様に膨れ上がった姿は、



まさに餓鬼そのものだった。



そして、彼が持ったも恐怖したのは、その眼だった。



大きく丸く開かれた眼の中には真っ黒な闇が広がり、見ているだけで



吸い込まれそうな気持になった。



彼は家族や友人達に常に傍に居てくれるように懇願した。



しかし、24時間付きっきりで傍にいるというのは無理があった。



そして、ソレは、彼が一人の時を狙って、堂々と彼の目の前に現れるように



なっていく。



彼は、常に護身用の武器やお守り、お経などをすぐ傍に置いていたが、それすら



何の効力も無かった。



日増しに衰弱していく彼を見て、両親ももう一度病院へ入院させることを決めた。



その病院では常にカメラで彼の事を監視する環境があり、彼も一時的にではあるが、



安心して過ごす事が出来たようだ。



しかし、ソレはすぐにやって来た。



ソレはその時、どんな姿になっていたのだろうか。



彼はまるで狂ったように、



見たくない・・・・見たくない・・・・見たくない・・・・と繰り返し呟いていた。



そして、逃げなくちゃ…逃げなくちゃ・・・・と叫びながら医師や看護師に対して



暴れ、暴行した。



重度の精神疾患と判断された彼は、ある意味、独房ともいえる鉄格子の付いた



病室へと移動させられた。



その時、監視モニターには、何かが彼の鉄格子の独房を通り抜けるようにして、中に



入っていく様子が残されていた。



そして、それを確認した病院の職員も、すぐに彼の独房へと駆け付けた。



しかし、其処で、彼の姿を見た職員達は絶句したという。



カメラに異常が映ってから、ほんの20秒ほどの事だったという。



彼は独房の中で自らの指を自らの両目に突き刺したまま天井を向き、壁に向かったまま



両膝で立っていた。



そして、彼の中指は、その根元まで、自分の両目に突き立てられていたという。



結局、彼は絶命していた。



ほんの20秒足らずの間に・・・・。



だが、彼の死因は、両目に指を突き立てた事では無かった。



壁の方を向いた彼の体とは真逆に、彼の首から上は180度回転させられており、



その背骨も、2か所が完全に折れ、分断されていたそうだ。



彼がした事は決して許される事ではないのかもしれないが、彼が自らの両目に



指を突っ込んでまで、見たくなかったモノとは一体どんなものだったのだろうか?



ちなみに、彼の遺体は、荼毘に付されたが、なかなか骨まで焼く事が出来ず、



その姿はまるで、ミイラそのものだったという。



そして、墓の下で眠っている彼の遺体からは、何度も苦しそうな呻き声が



聞こえてくるのを沢山の人が聞いている。



もしかすると、いまだに死ぬ事すら許されていないのかもしれない・・・・。


Posted by 細田塗料株式会社 at 18:13│Comments(0)
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