2019年06月09日

別の意味で怖い話

これは俺が体験した話である。



今はさすがに、ツーリングに行くと、それなりの宿泊施設に泊まり、



疲れを癒すのが当たり前なのだが、20代の頃は、それこそ、どれだけ



お金をかけずに、旅行するかという事に、拘っていた。



ある時、北海道をバイクで一人旅していた。



バイクなので、普通、車が行かないような場所も満喫できる。



実は、この頃は、毎年のように北海道に有給休暇を取って約1週間位



の旅に来ていた。



その年は、ヒグマが多いと聞いていたし、実際、知床五胡や色んな場所で



野生のヒグマと遭遇する事ができた。



で、ある晩は、駅名は忘れたが、駅の中で野宿をすることにした。



今は知らないが、昔は、貧乏ライダー達にJRが駅を開放してくれていた。



そして、色んなライダーが全国から集まると、完全なバーベキュー大会になってしまう。



その時は、10人位だったろうか。



大騒ぎして、飲んで食って、そして駅の中で皆で寝袋に包まって寝た。



夜も更けた頃、誰かの声で起こされた。



何かいる。



音がするし。



もしかしたら。



そして、全員を静かに起こしてから外の様子を窺った。



もしかしなくても、ヒグマだった。



しかも、かなり大きい。



俺達が食べ残した残飯を漁っているようだ。



しかし、各々のバイクも停車してあるのも心配だが、それ以上にあんな



大きなヒグマその気になったら、こんな木とプラスチックで出来た駅の扉など



簡単に壊されてしまう。



全員が、声が震えていた。



それほど、大きかったし、距離も近かった。



そして、あることに気が付いた。



あそこにある残飯を食べ終わったら、嗅覚の優れたヒグマなら、



今、自分達が駅舎の中に持ってきている食べ物の匂いに気が付き、



中へ入ろうとするのではないか?



そして、案の定、外の残飯を食べきってしまうと今度は、駅舎の中に



持ち込んだ食べ物が気になっているようだ。



しかし、中に当然、人の気配がすることもわかっているようで、



簡単には近づいてこない。



それでも、少しずつ、近づいては、駅舎の壁が、壊せるものかどうか



確かめるように爪を立てた。



その時である。



1人の女性ライダーさんが、俺に言った。



たぶん、貴方のバイクが一番大きくてうるさい?音を出せると思うから、



キー貸して貰えますか?



全員が???となった。



いいよ、と言いバイクのカギを渡すと



ヒグマがいる反対側のまどから外に出た。



そして、俺のバイクのところに行くと、エンジン始動。



思いっきり、アクセルを吹かした。



ヒグマは一瞬、びくっとなり、そのまま後ずさりして、暗闇の中に消えていった。



その後、全員のバイクを駅舎の中にいれ、朝まで、一睡も出来なかった。



しかし、女性は、いざとなると強いと改めて思い知らされた。



そして、翌日の新聞に、ヒグマがJRの電車にはねられて死亡したという記事を



新聞に見つけた。



そのヒグマと同じ熊かはわからないか、その時に思ったこと。



北海道の人は、例えば、夜、歩いてジュースの自販機に歩いていてヒグマと



出会ってしまうこともあるのもしれない。



俺は絶対に無理。


そして、いざとなったら女の方が強い!



そう思った。


Posted by 細田塗料株式会社 at 18:56│Comments(0)
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