2019年06月09日

祟られる神社

日本全国には沢山の神社がある。



毎年、初詣で大賑わいになる神社もあれば、山の中にひっそりと建てられた



小さな神社もある。



そして、これは以前書いた事なのだが、神社というものの中には、由緒正しき



日本の神様を祀っているばかりではなく、神様を祀るという名目で、実は



太古からの危険な魔物を封印している場所も少なくない。



そして、これから書く話は、そんな魔物を封印している神社よりも、更に



危険な、お参りするだけで祟られてしまうという神社の話。



例えば、東京のお岩稲荷(正式には、於岩稲荷田宮神社)は、四谷怪談という



創作怪談があまりにも有名であり、何度も映画化されたり、舞台で題材として



取り上げられたりしているそうだが、やはり映画や舞台制作に関わる人たちが



こぞってお参りに来るようだが、これは、お参りせずに舞台や映画を製作した



ところ、関係者に不幸が訪れたという過去があるらしく、その不幸を避ける



為の苦肉の策なのだろう。



もっとも、そうする事で不安なく映画や舞台に没頭出来るのであれば、それはそれで



十分に意味がある訳だが・・・・。



ただ、今回登場する神社の場合、ただ参拝するだけで確実に祟られてしまう、



という最悪な場所。



確かに、誰も管理していない様なうす汚れた神社や直感的に入るべきではない、と



感じる様な神社の場合、ある意味、自分で危険を回避する事も可能なのかも



しれないが、どうやら、そういう類の神社ではないのだという。



そして、これは俺の知人が体験した話になる。



その日、彼は友人数名と林道ツーリングを楽しんでいた。



総勢6台ほどのオフロードバイクで林道を走り、途中、岩場でトライアルの



真似ごとをしたり、急に斜面を利用して、登坂ゲームをして楽しんでいた。



朝から走り始め、昼前には全員で帰路に着く事になっていた。



そんな彼らの前に、突然小さな建物が現れた。



それは民家など全く存在しない山の奥深く。



興味を魅かれた彼らは、バイクを停めてその建物を詳しく見てみる事にした。



しかし、彼らにはその建物が何であるのか、すぐに理解できた。



小さいがしっかりとした鳥居があり、その奥には本殿があり、その前には



しっかりとさい銭箱まで置かれていた。



此処って間違いなく神社だよな?



それしても、こんな山奥まで誰かが参拝に来たりするのか?



彼らは口々にそう言いながら、その神社の鳥居をくぐった。



そして、近づいてみた彼らは更に驚かされることになった。



その小さな神社は、しっかりと手入れが行き届いており、どこにも朽ち果てた



感じは無かったのだから・・・。



まるで、毎日、誰かがこの神社にやって来ては掃除をし、神様への祈祷を



欠かしていないかのように。



こんな辺鄙な場所にある神社まで誰かが毎日やって来ては手入れをしているのかな?



そう思っていた時、誰かがこう言った。



せっかくだからお参りだけでもしていこうか・・・・と。



確かにその神社は怪しい雰囲気も無く、とても明るく清潔な雰囲気に満たされていた



から、その言葉に異論を唱える者など1人もいなかった。



彼らはぞろぞろと本殿の方へと向かい、木製の階段をのぼってさい銭箱に小銭



を投げ入れて、それぞれが手を合せお参りを済ませた。



そして、一礼してから、振り返り階段を降りようとした時、突然、空が



曇りだし、辺りは一瞬のうちに真っ暗になった。



時刻はまだ正午にもなっていないというのに・・・。



今にも雨が降り出しそうな天候になった為、彼らは慌てて各々のバイクに乗り



エンジンを掛けた。



次々にその場から走り去る6台のバイク。



その最後尾でスタートしたバイクの友人が、走り去る直前、何かが神社の



鳥居の下に立っているのを目撃したという。



まさに、何かの儀式でもやっていたかのような正装で身を固めていたが、



その顔はまるで腐乱死体の様にふくれていたという。



そして、結局、その場から無事に帰宅できたのは6台のうち、4台のみ。



他の2台は帰宅途中に車との衝突事故でそのまま病院に担ぎ込まれ生死の



境をさまよう事になった。



また、無事に帰宅した4人も、その夜、寝ていると、突然、不気味な神主の



様なモノが現れ、



祟ってやる・・・・・祟ってやるぞ・・・・・。



と言って、体の上に馬乗りになっていた。



それが夢なのか、それとも現実なのか、は分からなかったが、それでも4人



が同じ体験をした事が分かると、彼らは恐怖した。



そして、祟ってやる、という意味を考えてみるが、4人が同じ事をしたのは、



前日の林道ツーリングしか思い浮かばなかった。



それと同時に、二人の友人が帰宅途中に事故に遭い入院している事を知った



彼らは誰ともなく、もう一度あの神社に行って謝って来よう、という結論



に達した。



別に何か悪い事をした記憶は無かったが、思い当たるのはあの神社だけだった。



だから、彼らはその日、全員が仕事を半日で早退し、再びバイクで



あの神社を見つけた林道に向かった。



しかし、いくら探しても神社は見つからない。



彼らは途方に暮れて、とぼとぼとバイクで家路についた。



そして、その帰り道、また一人が事故で入院。



それから、その夜には、1人がベランダから転落して大怪我を負い病院に



担ぎ込まれた。



残された二人はもう気が気でなかったらしいが、それでも入院した友人の所に



見舞いに行くと、どうやら入院している友人も悪夢で苦しんでいる



事が判明した。



しかも、彼らが見たものと全く同じ夢を・・・。



更に、入院している彼らの元に、神主の姿をした男が姿を見せるようになった。



そして、簡単なはずの手術が失敗して、危篤状態になる者まで出る始末。



残された二人は戦々恐々として日々を過ごす事になった。



そして、それから数日後、二人のうちの1人が仕事で車を運転中、突然



車のブレーギカ効かなくなり、その前を走るトラックに激突し、



即死してしまう。



そして、最後に残された1人は完全に気が変になってしまい、何度も



自殺を試みるようになった。



そして、事故で入院していた彼は、初めて事の重大さに気づき、俺に相談してきた。



その時ばかりはさすがのAさんも、嫌な顔一つせずに迅速に対応してくれた。



そして、Aさんは姫にも協力してもらい、何やら対策を講じていた。



すると、それまで続いていた不幸の連鎖はピタッと止まった。



俺が、何をどうやったの?



と聞くとAさんは、



大体の山の場所と林道が分かりましたから、その山からこちらに続く道に付けられて



いた呪いを断ち切っておきました。



今回ばかりは災難としか言えないんですけどね。



でも、実際にその神社を見つけたり、入ったりするだけで祟られる神社というのが



実際に存在するんですよ。



しかも、今回はご丁寧に参拝までしてしまってますから・・・。



私と姫ちゃんの念で呪いを断ち切りましたから滅多な事は無いと思いますけど、



もう、その友人さん達は、その山には絶対に近づいてはいけません。



これだけは、言っておいてください。



もしも、また、同じように祟られたとしたら、その時には私でも手の出しようが



ありませんから・・・・。



そう言われて、俺は思わずぞっとしてしまつた。


Posted by 細田塗料株式会社 at 18:58│Comments(0)
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